【課題を解決するための手段】
【0006】
[1]本発明の紫外線照射装置は、手に装着された状態の紫外線非透過性の手袋に対し紫外線を照射して前記手袋の表面を殺菌する紫外線照射装置であって、前記紫外線を遮光する遮光性材料で形成され、手に装着された状態の前記手袋が挿入される挿入口が開口され、内部に殺菌室が形成された殺菌室筐体と、前記殺菌室筐体の内部に配置され、前記殺菌室に紫外線を照射する紫外線照射部と、前記挿入口の開口縁から前記殺菌室内に向かう方向に延出され、前記挿入口から前記殺菌室内に前記手を案内するとともに、前記紫外線照射部からの紫外線が前記挿入口に前記手袋を挿入する作業者及びその周囲の作業者の目に直接入らないように遮光するスリーブ状のガイドと、前記開口縁から漏れる紫外線が前記作業者及びその周囲の作業者の目に入らないように、前記挿入口の上方の正面及び側面を覆う半透明の紫外線遮光板とを備えることを特徴とする。スリーブ状のガイドとは、筒状のガイトということもできる。
【0007】
本発明に係る紫外線装置によれば、挿入口の開口縁から殺菌室内に向かう方向に延出されたスリーブ状のガイドにより、挿入口に手袋を挿入する作業者及びその周囲の作業者の目に紫外線照射部からの照射光が直射されることを防止できる。更に、殺菌室の内壁で反射して挿入口から漏出する紫外線は、挿入口の上方の正面及び側面を覆う半透明の紫外線遮光板により遮光できる。このように本発明に係る紫外線装置は、可動可能のルーバーを設けることなく、挿入口に手袋を挿入する作業者及びその周囲の作業者の目を紫外線から保護できるので、装置の簡易化・小型化を保持しつつ、手袋の殺菌をしている作業者のみならず、その周囲の作業者に対しても紫外線が照射されることがなくなるか、極力抑制されるようになる。
【0008】
[2]本発明に係る紫外線装置においては、前記殺菌室筐体の上面に、前記手袋を装着した両手の各々が挿入される一対の挿入口が所定距離を介して併設されており、前記一対の挿入口の上方を覆う上面紫外線遮光板のうち前記一対の挿入口の中間部上方を覆う部分が他の部分よりも張り出して張出部を形成していることが好ましい。
【0009】
このような構成とすることにより、手袋の殺菌をしている作業者の目を、挿入口から漏れる紫外線からより一層保護することができる。
【0010】
[3]本発明に係る紫外線装置においては、前記挿入口の開口縁から前記殺菌室内に向かう方向に沿った前記ガイドの長さが、3〜20cmの範囲内にあることが好ましい。
【0011】
このような構成とすることにより、手袋の殺菌をしている作業者及びその周囲の作業者が挿入口から最上部の紫外線照射部を直視することがなくなるため、殺菌室内に挿入された手袋に十分な紫外線を照射しつつ、挿入口から漏れる紫外線を一層少なくできる。
ここで、長さが3cm未満のガイドでは、最上位置の紫外線照射部からの紫外線が作業者及びその周囲の作業者の目に直接入り易くなる傾向にある。他方、長さが20cmを超えるガイドでは、殺菌室内の挿入された手袋に照射される紫外線照射部からの紫外線量が低下する傾向にある。また、作業者が手袋を挿入する際の作業性が悪くなる。
【0012】
[4]本発明に係る紫外線装置においては、前記紫外線遮光板が、前記挿入口を上方から視認できかつ前記紫外線を遮光できるようにスモーク加工された半透明のアクリル板であることが好ましい。
【0013】
このような構成とすることにより、作業者は、紫外線遮光板により紫外線が遮光された状態で、紫外線遮光板の下方に位置する挿入口等を見ることができる。従って、作業者が手袋を挿入する際の作業性が良くなる。
【0014】
[5]本発明の紫外線照射装置は、手に装着された状態の紫外線非透過性の手袋に対し紫外線を照射して前記手袋の表面を殺菌する紫外線照射装置であって、前記紫外線を遮光する遮光性材料で形成され、手に装着された状態の前記手袋が挿入される挿入口が開口され、内部に殺菌室が形成された殺菌室筐体と、前記殺菌室筐体の内部に配置され、前記殺菌室に紫外線を照射する紫外線照射部と、前記紫外線照射部に紫外線の照射開始と照射停止との信号を発信する照射判断部と、前記手袋から人の肌が露出しているか否かを検知する肌露出検知手段と、前記肌露出検知手段からの肌露出検知信号に基づいて前記照射判断部から前記紫外線照射部への信号を制御する制御部とを備え、前記制御部は、前記肌露出検知手段が前記殺菌室内に挿入された前記手袋から肌露出検知信号を受信したとき、前記紫外線照射部の照射を停止する停止信号を発信するように前記照射判断部を制御することを特徴とする。
【0015】
本発明に係る紫外線照射装置は、肌露出検知手段が殺菌室内に挿入された手袋から人の肌が露出していることを検知したとき、紫外線照射部の照射を停止するものであるから、たとえ破れのある手袋を装着していても紫外線が照射されないため、露出している肌の紫外線による損傷を避けることができ、安全である。
【0016】
[6]本発明に係る紫外線装置においては、前記手袋が、前記手の肌と異なる色相又は明度で着色された手袋であって、前記肌露出検知手段が、前記殺菌室内に挿入された前記手袋の画像から、前記手袋と異なる色相又は明度を検知したとき、前記制御部に肌露出検知信号を発信することが好ましい。
【0017】
このような構成とすることにより、手袋の破れ等を簡単に検出できる。
【0018】
[7]本発明に係る紫外線装置においては、前記肌露出検知手段が、前記殺菌室内に挿入された前記手袋から人肌温度の赤外線を検知したとき、前記制御部に肌露出検知信号を発信することが好ましい。
【0019】
このような構成とすることによっても、手袋の破れ等を簡単に検出できる。
【0020】
[8]本発明の紫外線照射装置は、手に装着された状態の紫外線非透過性の手袋に対し紫外線を照射して前記手袋の表面を殺菌する紫外線照射装置であって、前記紫外線を遮光する遮光性材料で形成され、手に装着された状態の前記手袋が挿入される挿入口が開口され、内部に殺菌室が形成された殺菌室筐体と、前記殺菌室筐体の内部に配置され、前記殺菌室に紫外線を照射する紫外線照射部とを備え、前記手袋を前記挿入口から前記殺菌室内に挿入したとき、前記手袋を装着した人の目の高さが前記殺菌室筐体の側面位置となるように、前記殺菌室筐体が位置調整されていることを特徴とする。
【0021】
本発明に係る紫外線照射装置は、紫外線非透過性の材料で形成された殺菌室筐体の下面に設けられた挿入口から殺菌室内に手袋を装着した手が挿入されるから、挿入口に手袋を挿入する作業者及びその周囲の作業者の目は遮光性材料で形成された殺菌室筐体の外側面に位置しており、殺菌室筐体の内部に配置された紫外線照射部からの紫外線が挿入口から漏れたとしても、挿入口に手袋を挿入する作業者及びその周囲の作業者の目に照射されることがない。さらに、本発明の紫外線照射装置は、可動可能のルーバーを設けることなく、挿入口に手を挿入する作業者及びその周囲の作業者の目を紫外線から保護できるので、装置の簡易化・小型化を保持しつつ、手袋の殺菌をしている作業者のみならず、その周囲の作業者に対しても紫外線が照射されることがなくなる。
【0022】
[9]本発明に係る紫外線装置においては、前記殺菌室筐体の下面に、両手の各々が挿入される一対の挿入口が所定距離を介して併設されていることが好ましい。
【0023】
このような構成とすることにより、両手に装着した手袋を同時に殺菌できる。
【0024】
[10]本発明に係る紫外線装置においては、前記殺菌室筐体が、上下方向に移動可能に設けられていることが好ましい。
【0025】
このような構成とすることにより、作業者の身長に合わせて殺菌室筐体位置を調整できる。