(54)【発明の名称】空撮写真情報提供システム、事象を監視する事象監視装置及び当該空撮写真情報提供システムによる空撮写真情報提供及び当該事象監視装置による事象監視方法
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
登録ドローン操縦士の端末、管理者の管理する管理者端末および外部の団体が管理する外部団体端末をネットワークで接続し、前記管理者端末がドローン撮像装置を備えたドローンで取得された空撮写真情報を取得し、取得した事象の空撮写真情報を前記外部団体端末に提供する空撮写真情報提供システムにおいて、
登録ドローン操縦士が前記空撮写真情報提供システム内の管理者端末に登録されたドローン操縦者であって、
前記管理者端末が、画面表示手段及び前記登録されたドローン操縦者についての登録ドローン操縦士情報及び外部の団体に関する外部団体情報を格納したデータベースを備え、登録ドローン操縦士の登録ドローン操縦士端末からドローン撮像の空撮写真情報及びそれぞれドローンの位置を知らせるドローン位置情報を取得し、
前記空撮写真情報提供システムが、地図上に設定された都道府県あるいは市町村の行政区域を越えての地図広域内に所属する多数の登録ドローン操縦士と、前記管理者端末の管理者と、外部の団体との間で締結された連携を示し、前記不指定の多数の登録ドローン操縦士の登録ドローン操縦士端末、前記管理者端末及び前記外部の団体の外部団体端末をネットワークで結んで形成された地図広域監視通知網を備え、
前記空撮写真情報提供システム内の管理者端末が、当該地図広域監視通知網を介して、登録ドローン操縦士の内の不指定の多数の登録ドローン操縦士から前記地図広域内の各種多様な事象について撮像した空撮写真についての空撮写真情報を収集し、当該空撮写真情報から各種多様な事象の内で監視事象とされた当該監視事象についての監視事象情報、当該事象に関する地域あるいは地点の位置情報及び当該事象の空撮写真情報の継続した取得要望を案内する監視トリガーを形成し、前記不指定の多数の登録ドローン操縦士の登録ドローン操縦士端末に発信し、当該監視事象の空撮写真情報を継続収集し、当該監視事象の推移である監視事象推移についての監視事象推移情報を形成し、前記監視トリガーの形成と発信あるいは/及び当該監視事象推移情報の形成に寄与した登録ドローン操縦士を識別すること
を特徴とする空撮写真情報提供システム。
登録ドローン操縦士の端末、管理者の管理する管理者端末および外部の団体が管理する外部団体端末をネットワークで接続し、前記管理者端末がドローン撮像装置を備えたドローンで取得された空撮写真情報を取得し、取得した事象の空撮写真情報を前記外部団体端末に提供する空撮写真情報提供システムにおいて、
登録ドローン操縦士が前記空撮写真情報提供システム内の管理者端末に登録されたドローン操縦者であって、
前記管理者端末が、画面表示手段及び前記登録されたドローン操縦者についての登録ドローン操縦士情報及び外部の団体に関する外部団体情報を格納したデータベースを備え、登録ドローン操縦士の登録ドローン操縦士端末からドローン撮像の空撮写真情報及びそれぞれドローンの位置を知らせるドローン位置情報を取得し、
前記空撮写真情報提供システムが、地図上に設定された都道府県あるいは市町村の行政区域を越えての地図広域内に所属する多数の登録ドローン操縦士と、前記管理者端末の管理者と、外部の団体との間で締結された連携を示し、前記不指定の多数の登録ドローン操縦士の登録ドローン操縦士端末、前記管理者端末及び前記外部の団体の外部団体端末をネットワークで結んで形成された地図広域監視通知網を備え、
前記空撮写真情報提供システム内の管理者端末が、当該地図広域監視通知網を介して、登録ドローン操縦士の内の不指定の多数の登録ドローン操縦士から前記地図広域内の各種多様な事象について撮像した空撮写真についての空撮写真情報を収集し、当該空撮写真情報から各種多様な事象の内で監視事象とされた当該監視事象についての監視事象情報、当該事象に関する地域あるいは地点の位置情報及び当該事象の空撮写真情報の継続した取得要望を案内する監視トリガーを表示する監視トリガー画面を前記画面表示手段の画面上に形成し、前記不指定の多数の登録ドローン操縦士の登録ドローン操縦士端末に発信し、当該監視事象の空撮写真情報を継続収集し、当該監視事象の推移である監視事象推移についての監視事象推移情報を形成し、前記監視トリガーの形成と発信あるいは/及び当該監視事象推移情報の形成に寄与した登録ドローン操縦士を識別すること
を特徴とする空撮写真情報提供システム。
登録ドローン操縦士の端末、管理者の管理する管理者端末および外部の団体が管理する外部団体端末をネットワークで接続し、前記管理者端末がドローン撮像装置を備えたドローンで取得された空撮写真情報を取得し、取得した事象の空撮写真情報を前記外部団体端末に提供する空撮写真情報提供システムに形成される事象監視装置おいて、
登録ドローン操縦士が前記空撮写真情報提供システム内の管理者端末に登録されたドローン操縦者であって、
前記管理者端末が、画面表示手段及び前記登録されたドローン操縦者についての登録ドローン操縦士情報及び外部の団体に関する外部団体情報を格納したデータベースを備え、登録ドローン操縦士の登録ドローン操縦士端末からドローン撮像の空撮写真情報及びそれぞれドローンの位置を知らせるドローン位置情報を取得し、
前記地図広域内の各種多様な事象について撮像した空撮写真についての空撮写真情報を収集し、当該空撮写真情報から各種多様な事象の内で監視事象とされた当該監視事象についての監視事象情報、当該事象に関する地域あるいは地点の位置情報及び当該事象の空撮写真情報の継続した取得要望を案内する監視トリガーを表示する監視トリガー画面を前記画面表示手段の画面上に形成し、前記不指定の多数の登録ドローン操縦士の登録ドローン操縦士端末に発信し、当該監視事象の空撮写真情報を継続収集し、当該監視事象の推移である監視事象推移についての監視事象推移情報を形成し、前記監視トリガーの形成と発信あるいは/及び当該監視事象推移情報の形成に寄与した登録ドローン操縦士を識別し、
前記画像表示手段の画面に表示された当該監視事象推移情報及び識別した登録ドローン操縦士でもってを画面上で当該監視事象の推移を監視できるようにすること
を特徴とする事象監視装置。
登録ドローン操縦士の端末、管理者の管理する管理者端末および外部の団体が管理する外部団体端末をネットワークで接続し、前記管理者端末がドローン撮像装置を備えたドローンで取得された空撮写真情報を取得し、
登録ドローン操縦士が前記空撮写真情報提供システム内の管理者端末に登録されたドローン操縦者であって、
前記管理者端末が所定の資格が認められて登録されたドローン操縦者についての登録ドローン操縦士情報及び外部の団体に関する外部団体情報を格納したデータベースを備え、
前記空撮写真情報提供システムが、地図上に設定された都道府県あるいは市町村の行政区域を越えての地図広域内に所属し、登録ドローン操縦士の内の不指定の多数の登録ドローン操縦士と、前記管理者端末の管理者と、外部の団体との間で締結された連携を示し、前記不指定の多数の登録ドローン操縦士の登録ドローン操縦士端末、前記管理者端末及び前記外部の団体の外部団体端末をネットワークで結んで形成された地図広域監視通知網を備え、取得した空撮写真情報を前記外部団体端末に提供する空撮写真情報提供システムによる空撮写真情報提供方法おいて、
前記空撮写真情報提供システム内の各登録ドローン操縦士端末が、それぞれドローンの位置を特定するドローン位置情報を有し及び各ドローンから送信された空撮写真情報を取得し、
前記空撮写真情報提供システム内の管理者端末が、当該地図広域監視通知網を介して、前記空撮写真情報提供システム内の管理者端末が、当該地図広域監視通知網を介して、前記地図広域内の各種多様な事象について撮像した空撮写真についての空撮写真情報を収集し、当該空撮写真情報から各種多様な事象の内で監視事象とされた当該監視事象についての監視事象情報、当該事象に関する地域あるいは地点の位置情報及び当該事象の空撮写真情報の継続した取得要望を案内する監視トリガーを表示する監視トリガー画面を前記画面表示手段の画面上に形成し、前記不指定の多数の登録ドローン操縦士の登録ドローン操縦士端末に発信し、当該監視事象の空撮写真情報を継続収集し、当該監視事象の推移である監視事象推移についての監視事象推移情報を形成し、
当該地図広域監視通知網を介して、前記監視事象推移情報を前記外部の団体の外部団体端末に通知すること
を特徴とする空撮写真情報提供システムによる空撮写真情報提供方法。
登録ドローン操縦士の端末、管理者の管理する管理者端末および外部の団体が管理する外部団体端末をネットワークで接続し、前記管理者端末がドローン撮像装置を備えたドローンで取得された空撮写真情報を取得し、取得した事象の空撮写真情報を前記外部団体端末に提供する空撮写真情報提供システムに形成される事象監視装置による事象監視方法において、
登録ドローン操縦士が前記空撮写真情報提供システム内の管理者端末に登録されたドローン操縦者であって、
前記管理者端末が、画面表示手段及び前記登録されたドローン操縦者についての登録ドローン操縦士情報及び外部の団体に関する外部団体情報を格納したデータベースを備え、登録ドローン操縦士の登録ドローン操縦士端末からドローン撮像の空撮写真情報及びそれぞれドローンの位置を知らせるドローン位置情報を取得し、
前記地図広域内の各種多様な事象について撮像した空撮写真についての空撮写真情報を収集し、当該空撮写真情報から各種多様な事象の内で監視事象とされた当該監視事象についての監視事象情報、当該事象に関する地域あるいは地点の位置情報及び当該事象の空撮写真情報の継続した取得要望を案内する監視トリガーを表示する監視トリガー画面を前記画面表示手段の画面上に形成し、前記不指定の多数の登録ドローン操縦士の登録ドローン操縦士端末に発信し、当該監視事象の空撮写真情報を継続収集し、当該監視事象の推移である監視事象推移についての監視事象推移情報を形成し、前記監視トリガーの形成と発信あるいは/及び当該監視推移情報の形成に寄与した登録ドローン操縦士を識別し、
前記画像表示手段の画面に表示された当該監視事象推移情報及び識別した登録ドローン操縦士でもってを画面上で当該監視事象の推移を監視できるようにすること
を特徴とする事象監視装置による事象監視方法。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
ドローンを使用することで、広域内の各種の事象である、河川の状況、例えば氾濫,交通状況、例えば車逆走状況,人の集まり状況、例えば交差点における群衆状況,自然現象、例えば噴火,火事、例えば山火事,農作業、例えば地域での田植え,VIPの警護状況,地域マラソン状況などについて空撮写真が取得される。
【0009】
ドローン操縦士を養成するために各種の団体があり、各種の養成コースが設けられている。また、このような状況下、ドローン検定制度が設けられ、公的資格業、業界における資格認定などによってドローン操縦者に資格が付与されるようになってきた。
【0010】
従来、空撮写真の取得に際しては、特許文献1〜3に示されるように空撮写真取得を業とする業者のドローン資格認定がなされたドローン操縦士に中から適切を思われるドローン操縦士を指定して空撮写真の取得を依頼することでなされてきた。
【0011】
今後ますますドローン検定で認定された検定認定されたドローン操縦士の人口数が増加する傾向にある。このような状況下、ドローン操縦士を指定して空撮写真を取得する方法では活用が限定的でドローン操縦士の人口数を十分に生かしているとはいえず、空撮写真情報が社会のニーズに適応して十分に生かされたものではない。
【0012】
本発明はかかる点に鑑み、今後ますます増加する検定認定されたドローン操縦士の人口数に対応した空撮写真情報の取得を可能とし、空撮写真情報を社会のニーズに適応して十分に生かすようにしたシステムを提案することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0013】
本発明は、地域あるいは地点で取得した事象(インシデント)の空撮写真情報を外部団体端末に提供する空撮写真情報提供システムに関する。
【0014】
本発明では、関係機関は、登録ドローン操縦士と外部の団体とシステムの運用管理を行う管理者とからなる。ドローンとは、小型無線で操縦される飛行機である。
【0015】
本発明で、登録ドローン操縦士端末は、携帯端末を含み、管理者端末は、サーバ装置を含み、空撮写真は、動画写真を含む。
【0016】
登録ドローン操縦士は、一般のドローン操縦士と区別され、前記空撮写真情報提供システム内の管理者端末に登録されたドローン操縦者である。登録ドローン操縦士が所定のドローン操作技術検定でドローン操作技術が所定以上であると認定され、撮像手段を備えたドローンを管理可能で、当該管理者によって設定された所定の資格が認められたドローン操縦者である。
【0017】
地図上に設定された都道府県あるいは市町村の行政区域を越えてのエリアを地図広域と称する。多数の登録ドローン操縦士がこの地図広域内に所属することが管理者端末に登録される。多数の登録ドローン操縦士は、この地図広域内に所属して、地図広域内で発生する多種多様の事象、すなわちインシデントの空撮写真を撮像することを依頼要望される。多数の登録ドローン操縦士は、この依頼要望に際して、通常の場合、氏名が指名されることのなく依頼要望された不指定の登録ドローン操縦士からなる。多数の登録ドローン操縦士が不指定の登録ドローン操縦士と氏名が指名されて依頼要望された指定の登録ドローン操縦士から構成されてもよい。指定された登録ドローン操縦士は一人もしくは少数の人であり、ゼロ人数のこともあり得る。指定された登録ドローン操縦士に空撮写真の撮像が依頼される場合、地図広域が区画され、区画領域内での撮像となる。上記の不指定の多数の登録ドローン操縦士を、ここでは不指定の不特定の多数の登録ドローン操縦士と、指定の登録ドローン操縦士を指定の特定の登録ドローン操縦士と呼称する場合がある。
【0018】
当該空撮写真情報提供システムは、以下に述べる手段を備える。
【0019】
管理者端末は、空撮写真情報提供システム内の構成要素をなし、画面表示手段及び前記登録されたドローン操縦者についての登録ドローン操縦士情報及び外部の団体に関する外部団体情報を格納したデータベースを備え、登録ドローン操縦士の登録ドローン操縦士端末からドローン撮像の空撮写真情報及びそれぞれドローンの位置を知らせるドローン位置情報を取得する。
【0020】
地図広域監視通知網が、空撮写真情報提供システム内に、地図上に設定された都道府県あるいは市町村の行政区域を越えての地図広域内に所属する多数の登録ドローン操縦士と、管理者端末の管理者と、外部の団体との間で締結された連携を示し、不指定の多数の登録ドローン操縦士の登録ドローン操縦士端末、前記管理者端末及び前記外部の団体の外部団体端末をネットワークで結ばれて形成される。
【0021】
管理者端末が、当該地図広域監視通知網を介して、登録ドローン操縦士の内の不指定の多数の登録ドローン操縦士から前記地図広域内の各種多様な事象について撮像した空撮写真についての空撮写真情報を収集する。
【0022】
また、管理者端末が、当該空撮写真情報から各種多様な事象の内で監視事象とされた当該監視事象についての監視事象情報、当該事象に関する地域あるいは地点の位置情報及び当該事象の空撮写真情報の継続した取得要望を案内する監視トリガーを形成する。特に望ましくは表示する監視トリガー画面の形態にして前記画面表示手段の画面上に形成する。
【0023】
また、管理者端末が、前記不指定の多数の登録ドローン操縦士の登録ドローン操縦士端末に発信し、当該監視事象の空撮写真情報を継続収集し、当該監視事象の推移である監視事象推移についての監視事象推移情報を形成する。
【0024】
また、管理者端末が、前記監視トリガーの形成と発信あるいは/及び当該監視事象推移情報の形成に寄与した登録ドローン操縦士を識別する。
【0025】
このように、本発明は、地図広域監視通知網を備え、登録ドローン操縦士の内の不指定の多数の登録ドローン操縦士から前記地図広域内の各種多様な事象について撮像した空撮写真についての空撮写真情報を収集し、当該空撮写真情報から各種多様な事象の内で監視事象とされた当該監視事象についての監視事象情報、当該事象に関する地域あるいは地点の位置情報及び当該事象の空撮写真情報の継続した取得要望を案内する監視トリガーを表示する監視トリガー画面を形成し、前記不指定の多数の登録ドローン操縦士の登録ドローン操縦士端末に発信することで、多数の登録ドローン操縦士を育成、活用し、広く、迅速で容易に、事象(インシデント)の詳細な空撮写真情報を形成するシステムを提供する。
【0026】
また、本発明は、地図広域が複数に分割された分割地図広域からなり、管理者端末が、登録ドローン操縦士の内で当該分割地図広域内の各種多様な事象の空撮写真情報の生成の指定された登録ドローン操縦士の登録ドローン操縦士情報を取得し、前記登録ドローン操縦士端末から各種多様な事象の空撮写真についての空撮写真情報を収集し、不指定の多数の登録ドローン操縦士の登録ドローン操縦士端末から収集する空撮写真に並列して収集することを特徴とする。
【0027】
これによれば、空撮写真の撮像に優れた技量を持つ登録ドローン操縦士によって分割された分割地図広域の狭い領域であるが地域にとって重要な領域について、確実に事象(インシデント)の詳細な空撮写真情報を形成することができる。
【発明の効果】
【0028】
不指定の多数の登録ドローン操縦士、あるいは不指定の多数の登録ドローン操縦士及び指定の登録ドローン操縦士の管理するドローンで取得された当該地図広域内の各種多様な事象についての空撮写真情報を収集し、特定された事象の空撮写真情報の取得要望を案内する監視トリガーを取得し、当該監視トリガーが取得要望する監視事象の空撮写真情報を継続して収集し、前記監視トリガーの取得あるいは/及び当該監視事象推移情報の取得に寄与した登録ドローン操縦士を識別することができる。
【0029】
よって、不特定多数の登録ドローン操縦士を活用して、今後ますます増加する検定認定されたドローン操縦士の人口数に対応して地図上に設定された都道府県あるいは市町村の行政区域を越えての地図広域内の空撮写真情報の取得を可能とし、空撮写真情報を社会のニーズに適応して十分に生かすようにしたシステムを提案することができる。
【発明を実施するための形態】
【0031】
以下、本発明に関する実施例を図面に基づいて説明する。
【0032】
図1は、多数の登録ドローン操縦士を活用した地図広域監視通知網を備え、空撮写真情報提供システム100を示す図である。
【0033】
空撮写真情報提供システム100が登録ドローン操縦士の端末、管理者の管理する管理者端末および外部の団体が管理する外部団体端末をネットワークで接続し、前記管理者端末がドローン撮像装置を備えたドローンで取得された空撮写真情報を取得し、取得した事象の空撮写真情報を前記外部団体端末に提供する形態で構成され、多数の登録ドローン操縦士1の登録ドローン操縦士端末11と、外部の団体2の外部団体端末12と、管理者端末13の管理者3の管理者端末13とを連携して構成される。
【0034】
図2は、多数の登録ドローン操縦士と、外部の団体と、管理者端末の管理者との連携状態を示す図である。
【0035】
空撮写真情報提供システム内で多数の登録ドローン操縦士1と、外部の団体2と、管理者端末13の管理者3が連携される。
【0036】
図3は、多数の登録ドローン操縦士と、外部の団体と、管理者端末の管理者とが約定の下に連携された状態を示す図である。
【0037】
地図広域監視通知網10が、多数の登録ドローン操縦士と、外部の団体と、管理者端末の管理者とが約定の下に構成される。
【0038】
図3に、地図広域内に所属する多数の登録ドローン操縦士と、前記管理者端末の管理者と、外部の団体との間で締結された約定で連携された1例が示される。
【0039】
多数の登録ドローン操縦士1と、外部の団体2と、管理者端末13の管理者3とが約定14の下で連携されて、地図広域監視通知網10を備えた空撮写真情報提供システム100が形成される。
【0040】
これらの図において、空撮写真情報提供システム100は、登録ドローン操縦士端末11、外部団体端末12及び管理者端末13を結んでネットワークで接続された地図広域監視通知網10を備える。
【0041】
空撮写真情報提供システムが、地図上に設定された都道府県あるいは市町村の行政区域を越えての地図広域内に所属する多数の登録ドローン操縦士と、前記管理者端末の管理者と、外部の団体との間で締結された連携を示し、前記不指定の多数の登録ドローン操縦士の登録ドローン操縦士端末、前記管理者端末及び前記外部の団体の外部団体端末をネットワークで結んで形成された地図広域監視通知網を備える。
【0042】
登録ドローン操縦士端末11は、当該登録ドローン操縦士の管理になるドローン21(
図4参照)及び管理者端末13の間で当該ドローンが撮像手段22で撮像した空撮写真に基づく空撮写真情報を送発信し、データとして保管するためのアプリケーションソフトを備える。外部団体端末12は、管理者端末13の間で空撮写真情報に関連した情報を送発信し、データとして保管するためのアプリケーションソフトを備える。管理者端末13は、登録ドローン操縦士端末11及び外部団体端末12との間で空撮写真情報に関連した情報を送発信し、データとして保管するためのアプリケーションソフトを備える。これらのアプリケーションソフトは、管理者3から特定多数の登録ドローン操縦士及び外部の団体2に提供され、それぞれの端末に装着される。
【0043】
アプリケーションソフトの提供、登録ドローン操縦者としての登録、そのための指導、地域ニーズの取得、維持管理を含めて管理者の主導の下、空撮写真情報提供システム100が形成される。
【0044】
地図広域監視通知網10を介して登録ドローン操縦士端末11、外部団体端末12及び管理者端末13は、上述した情報の授受通信を行う。
【0045】
図4は、登録ドローン操縦士1と登録ドローン操縦士端末11との関係20を示す図である。
【0046】
登録ドローン操縦士は、前記空撮写真情報提供システム内の管理者端末に登録されたドローン操縦者である。
【0047】
登録ドローン操縦士1は、所定のドローン操作技術検定でドローン操作技術が所定以上であると認定され、撮像手段22を備えたドローン21を管理可能で、当該管理者によって地図広域監視能力が認められ、管理者端末13に登録されたドローン操縦者である。
【0048】
ドローン21あるいは/及び登録ドローン操縦士端末11の現在位置は、GPS15との通信によって直ちに判明し、データ化される。
【0049】
ドローン21あるいは/及び登録ドローン操縦士端末11の位置情報、ドローンで取得された空撮写真情報及び管理者端末13との間で授受された情報からなる種々の情報は、登録ドローン操縦士端末11の格納手段16に格納される。格納された空撮写真情報及び位置情報は、操作手段17の操作によって地図広域監視通知網10を介して管理者端末13に送信される。
【0050】
ドローン21の位置は、GPS15を利用することで特定できるが、ドローン21によって撮影された画像データから撮影対象を特定して、特定した撮影対象の位置を位置情報として生成することができる。
【0051】
図5は、地図上に設定されたエリアの地図広域と当該地図広域内に多数の登録ドローン操縦士の管理になる多数のドローンが存在する状況を示す図である。
【0052】
図5では、地図上に設定された地図広域30に4つに分割された分割地図広域31が設定された。地図広域30は、例えば関東地方、あるいは茨城県、あるいは水戸市であり、分割地図広域31は、地図上に設定された都道府県あるいは市町村の行政区域内に分割して設定されたエリアである。このような地図広域あるいは分割地図広域の設定は、管理者の管理の都合あるいは各地図広域に設定可能な登録ドローン操縦士の操作になるドローンの数に依存して任意に設定される。
【0053】
各地図広域内、すなわち地図上に設定された広域に設定されるエリアの地図広域内の環境では各種多様な事象32が発生することが想到される。所定のインシデントとしての事象であることは、多くの場合空撮写真の映像データを解析することで検出される。各種多様な事象32は、地域33に生ずる場合があり、地点34で生ずる場合がある。ここでは、地域事象、地点事象と称する。
【0054】
各地図広域内には、管理者の管理に従って多数の登録ドローン操縦士、すなわち登録ドローン操縦士11の操作になる多数のドローン21が配置される。多数のドローン21が地図広域内を飛行、巡回して監視する。登録ドローン操縦士のドローンは登録ドローン操縦士11の操作に従い特定の地域あるいは地点を集中的に監視する。分散配置された多数のドローンによって地図広域全体がカバーされる。
【0055】
発生した地域事象、地点事象は、地図広域内を飛行、巡回して監視する多数のドローン21によって発見され、空撮写真が撮像され、その登録ドローン操縦士端末11へ送信される。
【0056】
登録ドローン操縦士端末11は、空撮写真情報を格納手段16に一時的に格納し、ついで地図広域監視通知網10を介して管理者端末13に通知する。取得された多数の空撮写真情報が地図広域監視通知網10を介して管理者端末13に通知される。管理者端末13は、数の空撮写真情報を、地図広域監視通知網10を介して取得する。
【0057】
図6は、本発明の実施例における空撮写真の取得と処理の状況を示す図である。
【0058】
図6において、空撮写真情報提供システム内の管理者端末13による空撮写真の取得と処理は、S1〜S8で構成される。
【0059】
S1:多数の空撮ドローン操縦士から提供の多種多様な事象についての空撮写真情報の取得
S2:監視する事象の特定
S3:監視トリガーを設定
S4:多数の登録ドローン操縦士への監視トリガーの案内
S5:監視事象についての空撮写真情報の取得
S6:特定事象推移情報である監視事象推移情報の生成
S7:外部の団体への監視事象推移情報の提供
S8:監視トリガーの取得あるいは/及び監視事象推移情報の取得に寄与した登録ドローン操縦者の識別、特定
一般のドローン操縦士が不特定多数のドローン操縦士になる。
【0060】
S1ステップに関し、多数の登録ドローン操縦士のドローンで、地図上に設定された広域エリアの地図広域内の各種多様な事象についての空撮写真情報を取得する。
【0061】
多数の登録ドローン操縦士は、不指定の多数の登録ドローン操縦士(不指定の不特定の多数の登録ドローン操縦士)及び一人あるいは少人数で指定された登録ドローン操縦士(指定の特定の多数の登録ドローン操縦士)から構成されるが、多数の登録ドローン操縦士が、不指定の多数の登録ドローン操縦士で構成される場合を例にとって説明する。多数の登録ドローン操縦士が、不指定の多数の登録ドローン操縦士と一人あるいは少人数の指定された登録ドローン操縦士から構成される場合については後述する。
【0062】
したがって、ここでの多数の登録ドローン操縦士は、地図上に設定された都道府県あるいは市町村の行政区域を越えての地図広域内に所属する不指定の多数の登録ドローン操縦士である。
【0063】
各種多様な事象には、河川の状況、例えば氾濫,交通状況、例えば車逆走状況,人の集まり状況、例えば交差点における群衆状況,自然現象、例えば噴火,火事、例えば山火事,農作業、例えば地域田植え,VIPの警護状況,地域マラソン状況などがある。これらには限定されない。
【0064】
管理者端末13から登録ドローン操縦士端末11に、日常的に施設情報、観光情報、イベント情報、求人情報、高齢者情報、株価情報、為替情報、冠婚葬祭情報、気象情報、大気汚染情報、騒音情報、災害情報、感染症情報、公共交通機関情報、外部の団体情報、地価情報、生態系情報、暦情報、天体情報、統計情報、歴史情報、文化情報あるいは交通情報が組み合わされて提供される。
【0065】
S2ステップに関し、地図広域監視通知網を介して継続収集した空撮写真情報で示された各種多様の事象の中から、管理者によって選択された事象を監視する事象である「監視事象」が特定される。
【0066】
空撮写真情報提供システム内の管理者端末が、当該地図広域監視通知網を介して、登録ドローン操縦士の内の不指定の多数の登録ドローン操縦士から前記地図広域内の各種多様な事象について撮像した空撮写真についての空撮写真情報を収集し、当該空撮写真情報から各種多様な事象の内で監視事象とされた当該監視事象についての監視事象情報を取得する。
【0067】
監視事象の特定は、各種多様の事象の中から、管理者によって選択された事象をもって特定されることを基本とするが、外部の団体から通知された事象についての空撮写真取得依頼に基づいて管理者によって特定される場合、あるいは他の情報、例えば過去の空撮写真情報あるいは一般人からの情報を入手したことに基づいて管理者が独自に設定した事象によっても設定し得る。
【0068】
この場合、管理者端末を備えた監視装置が、特定多数の登録ドローン操縦士のドローンで取得された当該地図広域内の各種多様な事象以外のその他の情報に基づいて管理者によって生成され、特定された事象の空撮写真情報の取得要望を案内する監視トリガーを取得する。
【0069】
S3ステップに関し、監視トリガーは、監視トリガー画面によって形成される。
【0070】
図7は、監視トリガーを形成する画面を示す図である。監視トリガー画面35には、、管理者によって選択された事象を監視する事象「監視事象」である事象画像36が表示され、事象画像の簡単な説明37、地域あるいは地点位置38、事象画像提供者名39及び案内40が表示される。事象画像提供者名39は必須ではない。この例では、事象画像36には、取得された空撮写真情報の中から那珂川の大雨による増水状況を映し出す空撮写真が採用された。
【0071】
事象に関する地域あるいは地点の位置情報及び当該事象の空撮写真情報の継続した取得要望を案内する監視トリガーを表示する監視トリガー画面を前記画面表示手段の画面上に形成する。
【0072】
S4ステップに関し、
図7で形成された監視トリガーが多数の登録ドローン操縦士の端末11に送信されて、
図7に表示された監視事象に関係した空撮写真の提供要望が不指定の不特定の多数の登録ドローン操縦士に案内される。この案内は指定の特定の多数の登録ドローン操縦士がいない場合、空撮写真情報提供システム内に所属する全員の登録ドローン操縦士に対してなされる。指定の特定の多数の登録ドローン操縦士がいる場合、当該登録ドローン操縦士に対して同一構成になる監視トリガーが任意の区域あるいは分割地図広域を指定して別途案内される。
【0073】
図8は、案内の形態を示す図である。
図8に示されるように、登録ドローン操縦士への案内発信41は、地図広域の空撮写真情報提供システム内に所属する全員の登録ドローン操縦士への案内42を基本として、さらに指定の特定の多数の登録ドローン操縦士にも案内43がなされる。
【0074】
監視トリガーの形成と発信に寄与した登録ドローン操縦士を指定して、当該事象についての空撮写真の継続した収集を取得要望することができる。
【0075】
S5ステップに関し、
監視トリガーを案内された登録ドローン操縦士はそのドローンを操縦することで、当該事象に関連する空撮写真を撮影し、登録ドローン操縦士端末11に送信する。登録ドローン操縦士端末11は、その格納手段16に撮影した空撮写真を、撮影者、日時、位置等の他の情報を加えて空撮写真情報として格納する。
【0076】
監視トリガー画面を多数の登録ドローン操縦士の登録ドローン操縦士端末に発信し、当該監視事象の空撮写真情報を継続収集する。
【0077】
管理者端末13は、登録ドローン操縦士端末11からの監視事象についての空撮写真情報の提供を受けて監視事象についての空撮写真である「監視事象写真」を取得する。この「監視事象写真」には、指定された登録ドローン操縦士から通知された「監視事象写真」が含まれ得る。
【0078】
S6ステップに関し、管理者は、提供された「監視事象写真」から当該監視事象を表示するに適切な空撮写真情報を選定する。選定された空撮写真情報が通知用の監視事象写真となり、監視事項写真に基づく情報を監視事項写真情報となる。監視事象写真情報が継続して取得、加工処理されることで、監視事象推移情報が生成される。
【0079】
図9は、提供された監視事象写真情報から当該監視事象を表示するに適切な空撮写真情報を選定する状況を示す図である。ドローン位置A〜Jを持つドローンによって空撮写真が撮影された。これらの空撮写真情報は、それぞれの登録ドローン操縦士端末11から管理者端末13に送信された。
【0080】
今、那珂川の一部が決壊して付近領域が氾濫流域となった。多数の登録ドローン操縦士のドローンによって多数の監視事象写真情報が取得された。管理者によって、地図広域内で指定されて地域33内に適切な空撮写真を選定するに用いられる領域44が設定された。当該領域内の監視事象写真A
0〜D
0が選定された。監視事象写真A
0〜D
0は、那珂川の氾濫流域の状況を適切に撮影する。監視事象写真A
0〜D
0から当該監視事象を表示するに適切な監視事象写真情報が生成された。
【0081】
S7ステップに関し、監視事象写真情報が結合、拡大などの加工処理がなされて監視事象推移情報が形成された。監視事象推移情報は、通知用コンテンツとして外部団体端末12に送信されて、外部の団体への監視事象推移情報の提供がなされる。この監視事象推移情報は、例えば時々刻々に那珂川の氾濫流域の拡大推移状況を告知する。
【0082】
監視事象推移情報を、外部の団体によって予め定めた表示形式に編集し、当該編集した監視事象推移情報を前記外部の団体の端末に提供することができる。例えば時々刻々に那珂川の氾濫流域の拡大推移状況を告知する監視事象推移情報は、自治体によって住民の安全確保のために利用される。監視事象推移情報に、過去の空撮写真情報、当該地域の地図情報、監視事象推移情報をアニメ化したアニメ情報等を付加して提供され得る。このような加工情報の提供も監視事象推移情報の提供に当たる。
【0083】
S8ステップに関し、監視トリガーの取得あるいは/及び当該監視事象推移情報の取得に寄与した登録ドローン操縦士を識別し、特定することがなされる。当該登録操縦士に採用されたことを知らせるために、当該監視事象推移情報を送信することがなされる。ドローン操縦士の端末に監視トリガーの取得に寄与した空撮写真情報もしくは前記監視事象推移情報を通知することができる。この通知をすることで、登録ドローン操縦士の撮影インセンテイブを高めることができる。
【0084】
識別された登録ドローン操縦士は、データベースである格納手段に、監視トリガーの取得あるいは/及び当該監視事象推移情報の取得ごとに格納、登録される。
【0085】
このように、前記データベースに格納された、もしくは外部から取得された地図が用いられて、登録ドローン操縦士から、所定の地図に設定された地図広域内での各種多様の事象を監視する空撮写真情報を取得し、管理者端末で、当該監視空撮写真情報が集合されて加工され、外部の団体に、当該外部の団体の要求にマッチングした監視空撮写真情報が提供される。
【0086】
管理者端末の画像表示手段の画面に、当該監視事象推移情報に基づいた監視事象推移監視画を表示することができる。
【0087】
図10は、本発明の実施例に用いられる管理者端末の構成を示す図である。
【0088】
図10において、管理者端末13は、入力手段51、演算処理手段52、提供手段53、画面表示手段54及び格納手段であるデータベース55から構成される。
【0089】
管理者端末13は、ネットワーク50を介して登録ドローン操縦者の端末11及び外部団体端末11に接続される。外部団体には、自治体などの公共団体、企業などの私的機関、警察署あるいは消防署などの公的機関がある。
【0090】
データベース55は、
・登録ドローン操縦士と登録ドローン操縦士端末に関する情報
・外部の団体と外部団体端末に関する情報
・地図広域監視通知網関連情報
・過去の監視空撮写真情報、監視事象推移情報を含む空撮写真情報
・編集のための関連情報
・登録ドローン操縦士選択・指定のためのルール
・地図情報
を格納する。
【0091】
画面表示手段55は、画面55Aを備える。
【0092】
入力手段51は、
・外部団体端末12から送信される外部の団体からの地域ニーズ
・外部機関から取得可能な地図情報
の入力情報が入力される。
【0093】
地域ニーズが入力されると、地域ニーズに基づいて管理者によって監視トリガーが生成される。監視トリガーが入力され、管理者によって監視トリガーとして確認されるようにしてもよい。
【0094】
演算処理手段52には、
・ドローン操縦士のデータベース55への登録
・地図広域別各種多様な事象についての空撮写真情報の継続した収集
・生成された監視トリガーの取得と監視トリガーによる登録ドローン操縦士への案内
・監視トリガーに基づく監視事象についての空撮写真情報の継続した取得
・監視事象推移情報の形成
・編集
を行う。
【0095】
管理者端末が、前記監視トリガーの形成と発信あるいは/及び当該監視事象推移情報の形成に寄与した登録ドローン操縦士の識別情報及び寄与情報を登録する。
【0096】
提供手段53は、
・監視トリガーによる監視事象推移情報あるいは外部の団体の要望に対応しての編集になる監視事象推移情報を外部の団体、あるいは外部の団体及び該当の登録ドローン操縦士への送信を行う。
【0097】
以上の構成によれば、空撮写真情報提供システム内の管理者端末が、当該地図広域監視通知網を介して、登録ドローン操縦士の内の不指定の多数の登録ドローン操縦士から前記地図広域内の各種多様な事象について撮像した空撮写真についての空撮写真情報を収集し、当該空撮写真情報から各種多様な事象の内で監視事象とされた当該監視事象についての監視事象情報、当該事象に関する地域あるいは地点の位置情報及び当該事象の空撮写真情報の継続した取得要望を案内する監視トリガーを表示する監視トリガー画面を前記画面表示手段の画面上に形成し、前記不指定の多数の登録ドローン操縦士の登録ドローン操縦士端末に発信し、当該監視事象の空撮写真情報を継続収集し、当該監視事象の推移である監視事象推移についての監視事象推移情報を形成し、前記監視トリガーの形成と発信あるいは/及び当該監視事象推移情報の形成に寄与した登録ドローン操縦士を識別する。
【0098】
前記管理者端末の画像表示手段の画面に、当該監視事象推移情報に基づいた監視事象推移監視画を表示する監視装置が構成される。
【0099】
以上の例にあっては、取得された監視トリガーが当該地図広域監視通知網を介して多数の登録ドローン操縦士の端末に当該地図広域内での地域あるいは地点の位置情報と共に発信された。この発信に並行して取得された監視トリガーが当該地図広域監視通知網を介して指定された特定のドローン操縦士の端末に当該地図広域内での地域あるいは地点の位置情報と共に発信することができる。
【0100】
地図広域が複数に分割された分割地図広域からなり、前記管理者端末が、登録ドローン操縦士の内で当該分割地図広域内の各種多様な事象の空撮写真情報の生成の指定された登録ドローン操縦士の登録ドローン操縦士情報を取得し、前記登録ドローン操縦士端末から各種多様な事象の空撮写真についての空撮写真情報を収集し、前記不指定の多数の登録ドローン操縦士の登録ドローン操縦士端末から収集する空撮写真に並列して収集することができる。
【0101】
図11は、特定のドローン操縦士の端末に監視トリガーを発信することを示すフロー図である。
【0102】
監視トリガーが当該地図広域監視通知網を介して指定された特定のドローン操縦士の端末に当該地図広域内での地域あるいは地点の位置情報と共に発信される。
【0103】
図11において、上述したように、ドローン操縦士が登録される、(S11)
地域ニーズが取得される。(S12)
上述したように、地域ニーズの取得は、不指定の不特定の多数の登録ドローン操縦者からの空撮写真の解析、外部の団体からの通知あるいは管理者自身の創生からなされる。
【0104】
監視トリガーが設定され、地域、地点が指定される。(S13)
図6におけるステップS3に該当する。
【0105】
空撮する登録ドローン操縦士の指定がなされる。(S14)
すなわち指定の特定の登録ドローン操縦士の指定がなされる。
【0106】
この指定に際して、例えば距離に関して予め定めたルールが適用される。その他のルールに基づいて指定がなされてもよい。ここでは距離に関して予め定めたルール及びその他のルールが適用されて登録ドローン操縦士の指定がなされる例について説明する距離に関して予め定めたルールが適用される場合、登録ドローン操縦士の住所あるいは登録ドローン操縦士端末の現在位置が予め設定される。
【0107】
その1:
地図が表示された画面上で位置指定された地域、地点を基点とした表示枠を拡大表示して行く。当初は、表示枠は小さく登録ドローン操縦士がヒットしないが、表示枠が拡大されるに伴って、当該表示枠内に該当する登録ドローン操縦士がヒットされるようになる。最初に拡大した表示枠に入った登録ドローン操縦士を指定された登録ドローン操縦士とする。
【0108】
その2:
地図が表示された画面上で位置指定された地域、地点を基点として、空撮基点までの距離を各登録ドローン操縦士について演算し、最短距離の登録ドローン操縦士を指定された登録ドローン操縦士とする。
【0109】
その3:
管理者の選択になる登録ドローン操縦士を指定された登録ドローン操縦士とする。
【0110】
ドローン操縦士登録のために設定された資格が予め複数のランクにランク付けされて当該登録ドローン操縦士の登録に付随して登録され、監視事象の空撮写真情報を収集の困難さから前記監視トリガーが前記管理者によってランク付けされ、ランク付けされた監視トリガーに対応して、ランク付けされた登録ドローン操縦士が指定される。
【0111】
空撮依頼の登録ドローン操縦者が決定される。(S15)
3つルールが適用されて、その中で最も適切とされる登録ドローン操縦士が管理者によって決定される。一つのルールに従って登録ドローン操縦士が決定されてもよい。
【0112】
監視事象についての空撮写真情報の取得がなされる。(S16)
このステップS16は、
図6におけるステップS5に該当する。
【0113】
監視事象推移情報を生成する。(S17)
このステップS17は、
図6におけるステップS6に該当する。
【0114】
外部の団体へ監視事象推移情報の提供をする。(S18)
このステップS18は、
図6におけるステップS7に該当する。
【0115】
上述された空撮写真情報提供方法において、当該指定された地域あるいは地点から前記空撮基点住所までの距離を因子として、当該登録ドローン操縦士の中から距離に関連して予め定めたルールに従って登録ドローン操縦士を検索し、空撮依頼のドローン操縦士として指定し、監視トリガーを発信する空撮写真情報提供方法が提案される。
【0116】
また、上述された空撮写真情報提供方法において、空撮写真情報提供方法において、登録ドローン操縦士の中から距離に関連して予め定めたルールが、前記空撮基点住所情報あるいは登録ドローン操縦士端末の現在地を検索することで空撮依頼のドローン操縦士として指定し、監視トリガーを発信する空撮写真情報提供方法が提案される。
【0117】
図12は、上述した空撮写真情報提供システム100が運営されるに当たって関係機関の間でなされる報酬及び対価支払いを示す図である。この例での関係機関は、該当の登録ドローン操縦士1、外部の団体2及び管理者3が該当する。
【0118】
管理者3からは、該当の登録ドローン操縦士1に対して、監視トリガーの取得あるいは及び監視事象推移情報の取得に対する報酬61が支払われる。登録ドローン操縦士として登録された登録ドローン操縦士から管理者3に対して、指導・登録料62が支払われる。この場合、管理者3からは、登録ドローン操縦士として登録されるための講習、空撮写真撮像方法等についての指導がなされる。
【0119】
多数の登録ドローン操縦者端末11から管理者端末13に送信された空撮写真情報の提供に対しては、無償あるいは提供件数に応じた報酬支払とすることができる。提供件数をポイントに置き換えて、管理者端末13にポイント加算機能を持たせることができる。
【0120】
外部の団体2から管理者3に対して、監視事象推移情報の受領に対する対価63が支払われる。この対価の支払は、監視事象推移情報の受領ごとに、あるいは予め取り決めた約定に従って定期的に支払われる。監視事象推移情報が公的な情報提供である場合には、無償とされ得る。
【0121】
無償の場合、ボランテイア活動による空撮写真情報の生成と提供になる。
【課題】検定認定されたドローン操縦士の人口数に対応した空撮写真情報の取得を可能とし、空撮写真情報を社会のニーズに適応して十分に生かすことができる空撮写真情報提供システムを提供する。
【解決手段】空撮写真情報提供システムは、不指定の多数の登録ドローン操縦士から提供の多種多様な事象についての空撮写真情報を取得する。取得した空撮写真情報で示される事象の中から、管理者により選択された監視事象を特定し、監視トリガーを取得し、監視トリガー画面を設定し、不指定の多数の登録ドローン操縦士への監視トリガーの案内を行う。監視トリガーを案内された登録ドローン操縦士は、ドローンを操縦して、当該事象に関連する空撮写真を撮影し、監視事象についての空撮写真情報の取得を行う。管理者は、監視事象を表示するに適切な空撮写真情報を選定することで特定事象推移情報の生成を行い、外部団体への監視事象推移情報の提供を行う。