(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【背景技術】
【0002】
日常生活で常に使用されるコンピュータキーボード、マウス、携帯電話などの物質と睡眠に利用されるベッドマットレス、掛け布団などの寝具類などは人体で分泌される汗や外部露出による汚染により細菌繁殖に脆弱することもある。また、公共機関の有する事物の場合、不特定多数によって利用されて、病気を誘発する細菌繁殖がより一層活発することもある。
【0003】
上記のような衛生上の理由で事物を殺菌する装置の重要性が大きくなっている。事物を殺菌する殺菌装置としてはUV(Ultraviolet)を利用した殺菌装置が利用されている。
【0004】
このようなUV殺菌器としは韓国登録特許第10−1801804号公報(以下、'特許文献1と称する)、韓国登録特許第10−1905466号公報(以下、'特許文献2と称する)が開示される。
【0005】
特許文献1の場合、中央ハウジング、側面ハウジング及び側面ハウジングに収容されるUVランプを含んで構成される。特許文献1は中央ハウジングには側面ハウジングが回動可能で、長さ連結が可能に連結される。また、側面ハウジングは中央ハウジングに対し90度畳んで連結される。
【0006】
特許文献1はマットレスの大きさにより側面ハウジングの長さが対応するように調節され、マットレス上を長さ方向に移動して殺菌する。
【0007】
特許文献2の場合、殺菌器本体、紫外線発射部、殺菌対象を囲んでクリップできるように用品クリップ部、紫外線発射部、クリップ感知部などを含んで構成される。
【0008】
このような構成の特許文献2はマスク、ハンカチ、財布などを殺菌対象物にして、殺菌対象物を畳んだ後に、畳まれた側に紫外線発射部を挿入しながら用品クリップ部でクリップする。これにより、クリップ感知部がこれを感知して紫外線発射部の紫外線LEDが点灯されて、殺菌対象物が殺菌されることができる。
【0009】
このように従来に利用されるUV殺菌器は特定殺菌対象物を目的とし、その大きさに適切な大きさで対応する。したがって殺菌できる対象物が制限される恐れがある。換言すれば、従来のUV殺菌器は殺菌対象物の大きさに制限があるため、多様な大きさの製品を殺菌することが難しい。従って、多様な大きさの製品を殺菌するためにはそれぞれを収容できる大きさのUV殺菌器をそれぞれ具備する必要がある短所を有する。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下の内容は本発明の原理を例示するのみである。当業者は、本明細書に明確に説明、図に示されていないが、本発明の原理を実現し、本発明の概念と範囲に含まれる多様な装置を発明することができる。また、本明細書に列挙されたすべての条件付き用語及び実施例は原則として本発明の概念が理解される目的のみで明確に意図されており、このように特に列挙された実施例及び状態に制限されないことで理解されるべきである。
【0020】
上述した目的、特徴及び長所は本明細書の図面、関連する次の詳細な説明を通じて更に明確になり、これにより本発明が属する当業者が本発明の技術的思想を容易に実施することができる。
【0021】
本明細書により記載されている実施例は本発明の理想的な例示図である断面図及び/または斜視図等を参考にして説明する。本発明の実施例は図示された特定形態に制限されるものではなく、製造工程により生成される形態の変化も含まれる。
【0022】
以下、図面を参照して本発明の好ましい実施例に伴うUV殺菌器に対して説明する。
【0023】
図1は本発明の好ましい実施例に伴うUV殺菌器を示す図の一例であり、
図2は光照射部の底面図の一例であり、
図3はUV殺菌器の正面図の一例であり、
図4は
図1のUV殺菌器のA−A線の断面図の一例であり、
図5はUV殺菌器の分解図の一例である。
図1に示すように、本実施例のUV殺菌器(1)は光照射部(10)と、上面に開孔(21)を有し、光照射部(10)を支持するカバー部(20)と、カバー部(20)の下部に設けられて、光照射部(10)と光照射対象物(60)の間の光照射距離を確保する本体部(30)と、を含んで構成される。
【0024】
光照射部(10)は、光照射部(10)の電源スイッチ(40)と電源印加ケーブル連結部を含む電源部、及びUVを放出するUV LED(13)を含む。
図1に示すように、電源スイッチ(40)は一つの例として押しボタンを備えるスイッチ形態で構成されてもよく、構成される形態はこれに限定されない。
【0025】
光照射部(10)は、第1ボディー部(11)及び第1ボディー部(11)の下部に結合される第2ボディー部(12)を含んで構成されてもよい。この場合、第1ボディー部(11)には電源スイッチ(40)を備えるための挿入ホールが形成され、第2ボディー部(12)には光照射部(10)の内部にUV LED(13)を装着させるための装着溝が形成される。
【0026】
第1ボディー部(11)と第2ボディー部(12)は対応する大きさに形成して結合されることができる。第1ボディー部(11)及び第2ボディー部(12)のうち、少なくとも一つの結合面の少なくとも一部には深さ方向に溝が形成される。このような溝によって第1、2ボディー部(11、12)が結合する際に、電源印加ケーブル連結部が形成される。電源印加ケーブル連結部は電源印加ケーブルの長さ幅及び高さ幅に対応する大きさに形成される。
【0027】
図1に示すように、第1ボディー部(11)には電源スイッチ(40)を外部に露出させるための挿入ホールが形成される。これにより、光照射部(10)の内部の挿入ホールと対応する位置に電源スイッチ(40)を備える場合、電源スイッチ(40)の上面が外部に露出する形態で形成される。一つの例として、円筒形態の電源スイッチ(40)を備える場合、挿入ホールの内径は電源スイッチ(40)の外径と同一に形成されてもよい。
【0028】
第2ボディー部(12)には光照射部(10)の内部にUV LED(13)を装着させるための装着溝(14)が形成される。
図2を用いて具体的に説明すれば、光照射部(10)は複数のUV LED(13)を備える。これにより、第2ボディー部(12)の下面には複数の装着溝(14)が形成される。装着溝(14)は第2ボディー部(12)の下面において、第2ボディー部(12)の下面を開放する形状で形成されるものの、UV LED(13)の水平方向幅より狭い幅で形成されて、UV LED(13)が第2ボディー部(12)に装着される。
【0029】
第2ボディー部(12)に設けられるUV LED(13)は、好ましくは、UV−C LEDである。第2ボディー部(12)にはUV−C LEDが設けられて、100〜280nm波長領域のUV−Cを放出することができる。このように、UV−Cにより光照射対象物(60)の殺菌が行われる。
【0030】
図2に示すように、光照射部(10)は所定の離隔距離を有して複数のUV LED(13)を備える。これによってUV LED(13)から放出されるUVが光照射距離内で分布して形成される殺菌領域が均一に形成される。その結果、光照射対象物(60)が均一に殺菌されるようになっている。
【0031】
光照射部(10)はUV LED(13)の間の離隔距離に補助LED(80)を備える。従って、第2ボディー部(12)にはUV LED(13)が装着される複数の装着溝(14)が離隔距離をおいて形成され、装着溝(14)の間の離隔距離には補助LED(80)が装着される複数の補助LED装着溝(90)が形成される。このような補助LED装着溝(90)は補助LED(80)を有し、UV殺菌器(1)が作動するとき、開放部(50)を通じてUV殺菌器(1)の作動有無を肉眼で確認することができる。従って、補助LED(80)は肉眼で確認可能な波長領域を提供するLEDであってもよい。例として補助LED(80)は可視光線LED、UV−A LEDであってもよい。
【0032】
補助LED(80)を可視光線LEDとして備える場合、可視光線LEDは、好ましくはブルーLEDであってもよい。ブルーLEDの場合、440〜460nm波長領域の可視光線を放出するため肉眼で簡単に確認することができる。
【0033】
一方、補助LED(80)がUV−A LEDの場合、315〜400nm波長領域を有するUV−Aが放出されて肉眼で確認することができる。
【0034】
人の目は400〜700nmまでの波長領域の光を感知することができる。従って、UV殺菌器(1)の内部に具備される補助LED(80)の光は肉眼で簡単に確認されることができる。
【0035】
具体的に、本実施例のUV殺菌器(1)は、光照射部(10)から放出するUV−Cを利用して光照射対象物(60)を殺菌することができる。このようなUV殺菌器(1)は、カバー部(20)及び本体部(30)の間に存在する開放部(50)を通じてUV殺菌実行の有無を確認することができる。
図1に示すように、開放部(50)は、カバー部(20)及び本体部(30)が結合される際に、カバー部(20)及び本体部(30)の結合面の少なくとも一側に深さ方向に形成される溝によって形成されることができる。本実施例では開放部(50)が隙間形態で形成されてUV殺菌器(1)の内部へ補助LED(80)を通じて放出される光を肉眼で確認することができ、外部では簡単にUV殺菌器(1)の作動の有無を確認することができる。
【0036】
光照射部(10)の外面は曲面に形成されてもよい。従って、光照射部(10)の表面は曲率を有する。
【0037】
図3に示すように、光照射部(10)は、カバー部(20)の上面により支持されてもよい。この場合、カバー部(20)は光照射部(10)が装着される装着部(22)及び装着部(22)の周辺に形成される凹部(70)を含んで構成される。
【0038】
カバー部(20)は装着部(22)を通じて上面から光照射部(10)を支持してもよい。
【0039】
装着部(22)はカバー部(20)の上面に凹んだ形態で形成されてもよい。これは装着部(22)の内側面が光照射部(10)の表面曲率と対応する曲率に形成されることによって形成される形態である。装着部(22)はカバー部(20)の上面に光照射部(10)が具備される位置へ案内する機能を実行する。これによって光照射部(10)が誤った位置に設けられて光照射対象物(60)とずれる位置にUVが照射されて光照射対象物に対する不均一な殺菌問題及び本体部(30)内部の均斉度が低下する問題を防止することができる。また、装着部(22)は光照射部(10)の下面に接触するため、光照射部(10)により生じるUVが外部へ流出することを防止する。
【0040】
装着部(22)の周辺は傾斜面に形成される凹部(70)を有する。
図4に示すように、凹部(70)は装着部(22)の周辺に装着部(22)と連結されるように形成される。凹部(70)は傾斜面として形成されて装着部(22)と連結する方向に向かってその幅が小さくなって形成される。これによって装着部(22)となめらかに連結される。
【0041】
装着部(22)の周辺に形成される凹部(70)により装着部(22)に装着される光照射部(10)はなめらかに案内されて装着部(22)に簡単に具備される。換言すれば、凹部(70)は装着部(22)の光照射部(10)が具備されるべき位置へ光照射部(10)をなめらかに案内する機能を果たして装着部(22)内の具備位置へ光照射部(10)を案内することができる。
【0042】
カバー部(20)には装着部(22)に装着される光照射部(10)から照射するUVが下方向に分布できるように開孔(21)を備えてもよい。開孔(21)はカバー部(20)の上面に具備されるものの、周辺に装着部(22)が具備される形態で形成される。換言すれば、開孔(21)の周辺には装着部(22)を形成する曲面が形成される形態であってもよい。
【0043】
開孔(21)は装着部(22)に装着される光照射部(10)のUV LEDの存在領域と対応する位置に形成されることができる。ここで、UV LEDの存在領域は、光照射部(10)の第2ボディー部(12)の複数の装着溝(14)にUV LED(13)がそれぞれ具備されることによって存在するUV LED存在領域を意味する。本実施例では開孔(21)を通じて一定の位置にUVを照射することができる。これによって本体部(30)の内部が光照射対象物(60)を備える時、具備位置を適切に選択し、均一な殺菌が更に効果的に実行される。
【0044】
このような構造によって光照射部(10)のUV LED(13)から放出されたUVはカバー部(20)の下部に具備される本体部(30)の内部へ照射されることができる。
【0045】
図3に示すように、カバー部(20)の下部には本体部(30)が具備されてもよい。この場合、本体部(30)はカバー部(20)の下部にカバー部(20)と分離可能に結合される形態であってもよい。
【0046】
カバー部(20)には本体部(30)の少なくとも一部が挿入される溝を有して挿入される形態に結合されることができ、分離可能に結合される形態に限らない。挿入形態によりカバー部(20)と本体部(30)が結合される場合、本体部(30)はカバー部(20)に形成される溝と対応する位置に形成される突起部を含んでもよい。この場合、カバー部(20)の溝に挿入される本体部(30)の少なくとも一部は突起部を意味する。
【0047】
カバー部(20)の下部に具備される本体部(30)の内部には装着部(22)により装着される光照射部(10)から放出されるUVが照射されることができる。
図3に示す矢印は光照射部(10)のUV LED(13)から放出されるUVが照射される方向を意味する。また、
図3に示す光照射対象物(60)は一つの例として示しているのみで、任意の一つの事物に限らない。また、光照射対象物(60)の大きさはこれに制限されず、光照射対象物(60)は一定の大きさを有する製品、一定範囲の領域であってもよい。
【0048】
所定高さに形成される本体部(30)がカバー部(20)の下部に具備されることによって光照射部(10)と光照射対象物(60)の間の光照射距離を確保することができる。換言すれば、本体部(30)はその高さによってカバー部(20)の下部に具備される場合、光照射部(10)と光照射対象物(60)の間の光照射距離を確保することができる。これによってUV殺菌器は均斉度の向上を達成することができる。
【0049】
具体的に説明すれば、本体部(30)は上面が開口されたボックス型に形成されてもよい。これによって上部にカバー部(20)を備えると、カバー部(20)に装着される光照射部(10)から放出されるUVが本体部(30)の内部に照射されることができる。本体部(30)の内部に光照射対象物(60)が具備されると照射されたUVによって殺菌される。
【0050】
この場合、本体部(30)の高さによって光照射部(10)と光照射対象物(60)の間に光照射距離が確保され、光照射距離内へ照射するUVが分布して均斉度が向上される。本体部(30)の内部は殺菌が実行される殺菌空間(S)であり、本体部(30)により確保された光照射距離へUVが分布して空間均斉度が向上する。
【0051】
光照射距離に分布されたUVは殺菌領域を形成することができ、殺菌領域は本体部(30)により確保された光照射距離によって均斉度が向上される。
【0052】
UVを利用した殺菌の場合、均斉度が優れるほど、光照射対象物(60)を効果的に殺菌することができる。UV殺菌器(1)は光照射対象物(60)にUVを直接照射し、UVが照射された領域を殺菌することができる。複数のUV LED(13)を具備したとしても十分な光照射距離が確保しなければ、UV LED(13)から放出されるUVが分布できる距離が充分でないため、光照射対象物(60)の一部領域のみ集中的にUVが照射されることになる。これによって均斉度が低下し、結果的には光照射対象物(60)が正しく殺菌されない問題が生じる恐れがある。
【0053】
しかし、本実施例は本体部(30)を所定高さに形成して光照射部(10)と光照射対象物(60)の間の光照射距離を確保することで均斉度を向上させるための構造を形成する。これによって光照射対象物(60)の一部領域のみにUVが集中的に照射される問題を防止することができ、光照射対象物(60)に対する均一な殺菌効果を得ることができる。
【0054】
図4に示すように、本体部(30)は第1本体部(32)及び第1本体部(32)の外側に挿入される第2本体部(31)を含んで構成されてもよく、第2本体部(31)の外側に挿入されるハウジング(33)を更に含んで構成されてもよい。第1本体部(32)及び第2本体部(31)は分離可能に結合される。ハウジング(33)も選択的に具備されて第2本体部(31)の外側から分離可能に結合されることができる。
【0055】
本実施例のUV殺菌器(1)は
図4に示すように、第1本体部(32)の外側から第2本体部(31)を挿入して第1,2本体部(32,31)を具備し、このような構造の本体部(30)の内部に光照射対象物(60)を設けて光照射対象物(60)を殺菌することができる。
【0056】
または、第1本体部(32)及び第2本体部(31)はそれぞれ分離されてカバー部(20)の下部に選択的に設けられてもよい。
【0057】
図4及び
図5に示すように、第1,2本体部(32,31)に対して具体的に説明する。
【0058】
図4及び
図5に示すように、第1本体部(32)は下方に突出される脚部(32a)、及び脚部(32a)が形成されない脚部非形成部(32a')を含んで構成されてもよい。
【0059】
第1本体部(32)は脚部(32a)により底面から支持されて光照射距離を確保することができる。これによってカバー部(20)の下部に第1本体部(32)が選択的に具備される場合、脚部(32a)により光照射距離が確保されて優れる均斉度を有して光照射対象物(60)を効果的に殺菌することができる。
【0060】
図5に示すように、第1本体部(32)は楕円形の断面を有するカバー部(20)と対応する形状で楕円形の周囲を有して形成されることができる。第1本体部(32)は、上、下部が開口された形態で形成され、楕円形の断面を有する形状によって4つのコーナリング部(C)を形成する。
【0061】
各コーナリング部(C)の下部には下方に突出する脚部(32a)が形成されることで、脚部(32a)は4つで形成されてもよい。この場合、脚部(32a)はコーナリング部(C)が形成されていない非コーナリング部に形成されてもよい。ここで、非コーナリング部は第1本体部(32)のコーナリング部(C)を除いた部分を意味することになる。ただし、脚部(32a)は第1本体部(32)を底面から支持する機能を果たすため、第1本体部(32)を底面から支持する適切な位置であればこれに限定されない。
【0062】
第1本体部(32)はコーナリング部(C)に脚部(32a)が形成されることによって、非コーナリング部(C)には脚部(32a)と段差を有して脚部非形成部(32a')が形成される。これによって第1本体部(32)の下部には脚部(32a)及び脚部非形成部(32a')が交差して形成される形態であってもよい。
【0063】
第1本体部(32)の場合、脚部(32a)により底面から支持されるため、脚部(32a)の形成高さによりその高さが形成されることができる。換言すれば、カバー部(20)の下部が第1本体部(32)を具備する場合、脚部(32a)の高さによって光照射距離が形成される。従って、脚部(32a)は十分な光照射距離を確保する所定高さを形成するように下方に突出して形成されることができる。
【0064】
脚部非形成部(32a')は向かい合う方向に対応する位置に形成されて、第1本体部(32)の下部の側面が開放される形状で形成されもよい。
【0065】
第1本体部(32)は、上述のように脚部(32a)及び脚部非形成部(32a')を含んで構成され、カバー部(20)の下部に選択的に具備される場合、光照射対象物の大きさに制限されず光照射対象物を殺菌することができる。これに対する説明は
図6を参照して詳細に説明する。
【0066】
第1本体部(32)の水平面積はカバー部(20)の水平面積より小さく形成されることができる。第1本体部(32)の場合、第2本体部(31)の内側に挿入される形態であるため、その水平面積はカバー部(20)の水平面積より小さく、第2本体部(31)の水平面積より小さく形成される。
【0067】
図5に示すように、第2本体部(31)は底部(34)及び底部(34)から上方向に向かって延伸する壁部(35)を含んで構成される。この場合、壁部(35)は第2本体部(31)の側面を構成する。
【0068】
第2本体部(31)の水平面積はカバー部(20)の水平面積と同一、または小さく形成される。
図5において、第2本体部(31)の外側に挿入されるハウジング(33)を有するため、第2本体部(31)の水平面積はカバー部(20)の水平面積より小さく形成される。第2本体部(31)はハウジング(33)の有無を考慮しなくても、カバー部(20)の水平面積より小さい、または同一に形成され、好ましくは、ハウジング(33)を有する場合、カバー部(20)の水平面積より小さく形成され、ハウジング(33)を有しない場合、カバー部(20)の水平面積と同一に形成される。
【0069】
第2本体部(31)は上部の開口部を除いて、壁部(35)及び底部(34)によってボックス形態の構造を有する。このような構造によってカバー部(20)の下部に第1,2本体部(32,31)を含む本体部(30)または第2本体部(31)を有する場合、UV殺菌器(1)は密閉された殺菌空間(S)を形成することができる。
【0070】
本体部(30)の場合、第1,2本体部(32,31)を含んで構成され、第1,2本体部(32,31)はそれぞれ分離されてカバー部(20)の下部に選択的に具備され、または結合された形態で具備される。第1,2本体部(32,31)が結合された形態でカバー部(20)の下部に本体部(30)を有する場合、本体部(30)は、第2本体部(31)の側面とカバー部(20)により内部に密閉された殺菌空間(S)を形成する。
このような構造によって、UV殺菌器(1)の携帯及び移動においては便利な効果を果たすことができる。具体的に、カバー部(20)の下部に第1,2本体部(32,31)が結合された形態で本体部(30)を有し、第2本体部(31)を選択的に有する場合、第2本体部(31)の壁部(35)及び底部(34)によりUV殺菌器(1)の内部が密閉される。これによって殺菌を目的とする光照射対象物(60)をUV殺菌器(1)内部に有し、UV殺菌器(1)を携帯して移動ながら光照射対象物(60)を効果的に殺菌することができる。
【0071】
図5に示すように、第2本体部(31)の内側壁部(35)には第1本体部(32)の脚部(32a)及び脚部非形成部(32a')と形状係合する形状係合部(31a)が形成される。換言すれば、第2本体部(31)の内側面には第1本体部(32)の脚部(32a)及び脚部非形成部(32a')と形成係合する形状係合部(31a)が形成される。
【0072】
第1,2本体部(32,31)は形状係合部(31a)により結合されて本体部(30)としてカバー部(20)の下部に具備される。第2本体部(31)は第1本体部(32)の外側に挿入される形態で第1本体部(32)と結合するため、その内側面に第1本体部(32)と対応する形状が陰刻される形態で形成される。換言すれば、第2本体部(31)の内側面には第1本体部(32)と対応する形状が陰刻される形態で形成されることによって形状係合部(31a)が形成される。
【0073】
上述のような形状係合部(31a)により第1,2本体部(32,31)が結合され、本体部(30)は第2本体部(31)の側面と本体部(30)の上部に設けられるカバー部(20)により密閉された殺菌空間(S)を形成することができる。
【0074】
本実施では第1,2本体部(32,31)が形状係合部(31a)により結合されたことを図示して説明したが、第1,2本体部(32,31)の場合、他の結合構造(例えば、第1本体部(32)の外側に単純に挿入される構造等)に結合して形成されてもよい。
【0075】
第1,2本体部(32,31)は高反射率の特性を有する金属材質で構成される。これによって光照射部(10)により放出されたUVが本体部(30)内部へ照射される場合、高い反射率でより効果的に殺菌過程が実行される。
【0076】
本体部(30)は外側に挿入されるハウジング(33)により保護される。この場合、ハウジング(33)はプラスチックを含む樹脂材質で構成されて本体部(30)を保護する機能を果たす。
図4に示すように、ハウジング(33)を具備する形態で図示したが、ハウジング(33)は選択的に具備されてもよい。
【0077】
ハウジング(33)は、形状係合部(31a)により結合された第1,2本体部(32,31)のうち第2本体部(31)の外側に挿入される形態であってもよく、第1本体部(32)のみを有する際に第1本体部(32)の外側に挿入される形態になって、本体部(30)の内部が密閉される殺菌空間(S)を形成する機能を果たす。
【0078】
本実施例では、光照射部(10)が装着されたカバー部(20)の下部は第1本体部(32)のみを有して光照射対象物(60)の大きさの制限を受けずに多様な光照射対象物を殺菌することができる。
図6を参照して具体的に説明する。
図6は光照射部(10)が装着されたカバー部(20)の下部が第1本体部(32)を有して結合された状態を示す図の一例である。
【0079】
図6に示すように、カバー部(20)の下部が第1本体部(32)のみを有する場合、第1本体部(32)の脚部(32a)及び脚部非形成部(32a')により光照射対象物(60)の大きさの制限を受けずに多様な光照射対象物を殺菌することができる。
【0080】
第1本体部(32)の脚部非形成部(32a')は第1本体部(32)の下部を貫通する形状を形成する。これによってカバー部(20)の下部が第1本体部(32)のみを有する場合、脚部非形成部(32a')により側面の少なくとも一部が開放された殺菌空間(S)を形成することができる。
【0081】
特に、光照射対象物の表面が平坦ではなく、光照射対象物が第2本体部(31)の大きさより大きくなって、屈曲部を有したとしても第1本体部(32)の構成を利用して該当光照射対象物を殺菌できることができる。
【0082】
このような構造は側面が密閉して形成される密閉された殺菌空間の大きさを考慮して光照射対象物を有する必要がないため、光照射対象物(60)の大きさの制限を受けずに多様な大きさの製品を殺菌することができる。
【0083】
図7は本実施例のUV殺菌器を利用してUV殺菌器より大きい光照射対象物を殺菌する実施例を図示している。この場合、UV殺菌器(1')は光照射部(10)が装着されたカバー部(20)の下部に第1本体部(32)のみを有する構成であってもよい。
【0084】
図7は乳児用おもちゃ台所(100)を図示し、乳児用おもちゃ台所(100)に設けられた模型シンク台(100a)を光照射対象物の一つの例として図示して説明する。乳児用おもちゃ台所(100)の模型シンク台(100a)はUV殺菌器(1')より大きくなってもよい。また、乳児用おもちゃ台所(100)の一部分で形成された構成であるため、この部分のみを分離してUV殺菌器(1')の内部に具備する形態では殺菌することができない。乳児用おもちゃは水洗浄可能であるが、小さいサイズの模型自動車などのおもちゃより大きいため頻繁に洗浄することができない。また、単純な水洗浄のみでは細菌繁殖を防ぐことが難しいので殺菌器を利用して殺菌する必要がある。
【0085】
しかし、乳児用おもちゃ台所(100)のように大きいサイズの製品を殺菌するために、殺菌対象製品の大きさより大きいサイズのUV殺菌器を有することは難しく、あったとしても費用面では負担がかかる恐れがある。
【0086】
しかし、本実施例の光照射部(10)が装着されたカバー部(20)の下部が第1本体部(32)のみを有するUV殺菌器(1')の場合、光照射対象物の大きさに制限されず、乳児用おもちゃ台所(100)を全体的に殺菌することができる。
図7に示すように、乳児用おもちゃ台所(100)の模型シンク台(100a)の上部にUV殺菌器(1')を備えることができる。この場合、第1本体部(32)は、光照射部(10)と模型シンク台(100a)の間に光照射距離を確保する機能を重点的に果たす。
【0087】
優れた均斉度を確保できる光照射距離が形成されたUV殺菌器(1')は脚部非形成部(32a')により側面が開放された殺菌空間(S)を形成する形態であってもよい。したがって、模型シンク台(100a)を分離してUV殺菌器(1')の内部に入れる形態ではなく、模型シンク台(100a)の上部にUV殺菌器(1')を備える形態で模型シンク台(100a)が存在する領域にUVを照射することができる。
【0088】
このようにUV殺菌器(1')は第1本体部(32)により均斉度が向上され、光照射対象物の上部に具備される形態で、UV殺菌器(1')より大きいサイズを有する光照射対象物(100a)を殺菌することができる。乳児用おもちゃ台所(100)を全体的に殺菌するためには、先に殺菌された模型シンク台(100a)の存在領域を除いた他の位置にUV殺菌器(1')を移動させることができる。
【0089】
上述したように、本実施例のUV殺菌器(1,1')は本体部(30)の構成を選択的に備え、携帯及び移動の面で効果的に殺菌が可能な構造を形成することができる。また、殺菌対象物の大きさに制限されずに多様な大きさの製品を殺菌できる構造を形成することもできる。
【0090】
また、均斉度を向上させる構造を有するように本体部(30)が形成されるため、本体部(30)の構成を分離してそれぞれ具備しても優れる均斉度を有する効果を発揮することができる。
【0091】
このように、本実施例のUV殺菌器(1,1')は具備される構成により異なる構造を形成する構造であるため、1つのUV殺菌器を用いて多様な製品の大きさに合わせて殺菌過程を行うことができる。換言すれば、UV殺菌器の構造を変更して製品の大きさに制限されずに効果的に殺菌過程を行うことができる。
【0092】
上述した通り、本発明の好ましい実施例を参照して説明したが、当業者は下記の特許請求の範囲に記載された本発明の思想及び領域から離れない範囲内で本発明を多様に修正または変形して実施することができる。