特許第6938809号(P6938809)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6938809新無線における間欠受信動作のための装置および方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6938809
(24)【登録日】2021年9月6日
(45)【発行日】2021年9月22日
(54)【発明の名称】新無線における間欠受信動作のための装置および方法
(51)【国際特許分類】
   H04W 52/02 20090101AFI20210909BHJP
   H04W 72/04 20090101ALI20210909BHJP
【FI】
   H04W52/02 111
   H04W72/04 131
【請求項の数】9
【全頁数】27
(21)【出願番号】特願2020-502996(P2020-502996)
(86)(22)【出願日】2018年8月10日
(65)【公表番号】特表2020-527917(P2020-527917A)
(43)【公表日】2020年9月10日
(86)【国際出願番号】CN2018099893
(87)【国際公開番号】WO2019029682
(87)【国際公開日】20190214
【審査請求日】2020年1月21日
(31)【優先権主張番号】62/544,181
(32)【優先日】2017年8月11日
(33)【優先権主張国】US
(73)【特許権者】
【識別番号】521291116
【氏名又は名称】5ジー アイピー ホールディングス エルエルシー
(74)【代理人】
【識別番号】110000338
【氏名又は名称】特許業務法人HARAKENZO WORLD PATENT & TRADEMARK
(72)【発明者】
【氏名】ウェイ,チャフン
(72)【発明者】
【氏名】チョウ,チェミン
【審査官】 三枝 保裕
(56)【参考文献】
【文献】 Huawei, HiSilicon,DRX configuration in NR[online],3GPP TSG RAN WG2 adhoc_2017_06_NR R2-1706474,Internet<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG2_RL2/TSGR2_AHs/2017_06_NR/Docs/R2-1706474.zip>,2017年 6月30日
【文献】 Intel Corporation,Bandwidth parts configuration and operations[online],3GPP TSG RAN WG1 #89 R1-1707420,Internet<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_89/Docs/R1-1707420.zip>,2017年 5月19日
【文献】 Intel Corporation,C-DRX enhancement in NR[online],3GPP TSG RAN WG2 adhoc_2017_06_NR R2-1707026,Internet<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG2_RL2/TSGR2_AHs/2017_06_NR/Docs/R2-1707026.zip>,2017年 6月29日
【文献】 Huawei, HiSilicon,Discussion on wake up signal[online],3GPP TSG RAN WG1 #88 R1-1703333,Internet<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_88/Docs/R1-1703333.zip>,2017年 2月17日
【文献】 Huawei, HiSilicon,Bandwidth part activation and adaptation[online],3GPP TSG RAN WG1 #90b R1-1717905,Internet<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_90b/Docs/R1-1717905.zip>,2017年10月13日
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 7/24− 7/26
H04W 4/00−99/00
3GPP TSG RAN WG1−4
SA WG1−4
CT WG1、4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザ機器(UE)による、間欠受信(DRX)動作の方法であって、
上記UEの受信回路により、第1のDRXパラメータ構成を含む無線リソース制御(RRC)構成を受信するステップと、
上記UEの上記受信回路により、第2のDRXパラメータ構成を含む上記RRC構成を受信するステップと
上記UEの上記受信回路により、帯域幅部分(BWP)のトランスポートブロック受信を示すダウンリンク制御情報(DCI)を受信するステップとを含み、
上記第1のDRXパラメータ構成は、固定持続時間を有する第1の単位を有する第1のDRXパラメータを構成し、
上記第2のDRXパラメータ構成は、スケーラブル持続時間を有する第2の単位を有する第2のDRXパラメータを構成し、
上記第2の単位の上記スケーラブル持続時間の決定は、上記BWPのスロット長に基づいており、
上記第1の単位はミリ秒であり、上記第2の単位はスロットであり、上記BWPはDCIに含まれるBWPインジケータによって示される、方法。
【請求項2】
上記スロット長が、サブキャリア間隔に基づいて決定される、請求項に記載の方法。
【請求項3】
上記第1のDRXパラメータおよび上記第2のDRXパラメータのうちの少なくとも1つが、drx−onDurationTimer、drx−ShortCycle、drx−LongCycleStartOffset、drx−InactivityTimer、drx−HARQ−RTT−TimerDL、drx−HARQ−RTT−TimerUL、drx−RetransmissionTimerDL、または、drx−RetransmissionTimerULを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
第1のDRXパラメータ構成を含む無線リソース制御(RRC)構成を受信し、第2のDRXパラメータ構成を含む上記RRC構成を受信し、帯域幅部分(BWP)のトランスポートブロック受信を示すダウンリンク制御情報(DCI)を受信するように構成された受信回路を備え、
上記第1のDRXパラメータ構成は、固定持続時間を有する第1の単位を有する第1のDRXパラメータを構成し、
上記第2のDRXパラメータ構成は、スケーラブル持続時間を有する第2の単位を有する第2のDRXパラメータを構成し、
上記第2の単位の上記スケーラブル持続時間の決定は、上記BWPのスロット長に基づいており、
上記第1の単位はミリ秒であり、上記第2の単位はスロットであり、上記BWPはDCIに含まれるBWPインジケータによって示される、ユーザ機器(UE)。
【請求項5】
上記スロット長が、サブキャリア間隔に基づいて決定される、請求項に記載のUE。
【請求項6】
上記第1のDRXパラメータおよび上記第2のDRXパラメータのうちの少なくとも1つが、drx−onDurationTimer、drx−ShortCycle、drx−LongCycleStartOffset、drx−InactivityTimer、drx−HARQ−RTT−TimerDL、drx−HARQ−RTT−TimerUL、drx−RetransmissionTimerDL、または、drx−RetransmissionTimerULを含む、請求項に記載のUE。
【請求項7】
基地局によって、間欠受信(DRX)動作を実現する方法であって、
上記基地局の送信回路により、第1のDRXパラメータ構成を含む無線リソース制御(RRC)構成を提供するステップと、
上記基地局の上記送信回路により、第2のDRXパラメータ構成を含む上記RRC構成を提供するステップと
上記基地局の上記送信回路により、帯域幅部分(BWP)のトランスポートブロック受信を示すダウンリンク制御情報(DCI)を提供するステップとを含み、
上記第1のDRXパラメータ構成は、固定持続時間を有する第1の単位を有する第1のDRXパラメータを構成し、
上記第2のDRXパラメータ構成は、スケーラブル持続時間を有する第2の単位を有する第2のDRXパラメータを構成し、
上記第2の単位の上記スケーラブル持続時間の決定は、上記BWPのスロット長に基づいており、
上記第1の単位はミリ秒であり、上記第2の単位はスロットであり、上記BWPはDCIに含まれるBWPインジケータによって示される、方法。
【請求項8】
上記スロット長が、サブキャリア間隔に基づいて決定される、請求項に記載の方法。
【請求項9】
上記第1のDRXパラメータおよび上記第2のDRXパラメータのうちの少なくとも1つが、drx−onDurationTimer、drx−ShortCycle、drx−LongCycleStartOffset、drx−InactivityTimer、drx−HARQ−RTT−TimerDL、drx−HARQ−RTT−TimerUL、drx−RetransmissionTimerDL、または、drx−RetransmissionTimerULを含む、請求項に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【発明の詳細な説明】
【0001】
〔関連出願とのクロスレファレンス〕
本出願は、2017年8月11日に出願された米国特許仮出願第62/544,181号、発明の名称「DRX OPERATION AND CONFIGURATION IN NEW RADIO」、代理人整理番号US71709(以下、「US71709出願」と呼ぶ)の利益および優先権を主張する。US71709出願の開示は、参照により本出願に全体的に組み込まれる。
〔技術分野〕
本開示は、概論的には無線通信に関し、より詳細には、間欠受信動作のための装置および方法に関する。
〔背景技術〕
(進化版)ロングタームエボリューション((e)LTE)ネットワークなどの無線通信ネットワークでは、1つまたは複数のユーザ機器(UE)のバッテリ寿命を保つために、基地局とUEとの間で間欠受信(DRX)が一般に使用される。例えば、DRX中に、UEはそのRFモジュールをオフにし、かつ/または、データ送信間の制御チャネル監視を中断し得る。UEは、例えば、基地局の構成および実際のトラフィックパターンに基づいて、事前に構成されたON/OFFサイクルを有する制御チャネル(例えば、物理的ダウンリンク制御チャネル(PDCCH))を周期的に監視し得る。基地局は、UEに対して、以下のようなDRX構成パラメータおよびタイマーを構成し、送信できる:DRXオン持続時間タイマー(drx−onDurationTimer)、DRX非アクティブタイマー(drx−InactivityTimer)、DRX再送信タイマー(drx−RetransmissionTimer)、DRX長サイクル開始オフセット(drx−LongCycleStartOffset)、DRX短サイクル(drx−ShortCycle)、DRX短サイクルタイマー(drx−ShortCycleTimer)およびラウンドトリップタイムタイマー(RTT Timer)。
【0002】
次世代(例えば、第5世代(5G)新無線(NR))無線通信ネットワークにおけるデータスケジューリングの柔軟性を高めるために、第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP)は、フレーム構造形成および制御チャネル割り当てに関する新しい設計を導入した。ここで、フレーム構造内のすべての要素が、固定時間単位を有するわけではない。
【0003】
したがって、当技術分野では、次世代無線通信ネットワークのために、柔軟性があるDRX動作のための装置および方法が必要とされている。
〔発明の概要〕
本開示は、新無線における間欠受信のための装置および方法を対象とする。
【0004】
本開示の第1の態様において、ユーザ機器(UE)による、間欠受信(DRX)動作の方法が説明される。この方法は、上記UEの受信回路により、第1のDRXパラメータ構成を含む無線リソース制御(RRC)構成を受信するステップと、上記UEの上記受信回路により、第2のDRXパラメータ構成を含む上記RRC構成を受信するステップとを含み、上記第1のDRXパラメータ構成は、第1の単位を有する第1のDRXパラメータを構成し、上記第2のDRXパラメータ構成は、第2の単位を有する第2のDRXパラメータを構成し、上記第1の単位はミリ秒であり、上記第2の単位はスロットまたはシンボルである。
【0005】
上記第1の態様の一実施形態によると、上記第1の単位の第1の持続時間は固定されており、上記第2の単位の第2の持続時間はスケーラブルであり、上記第2の単位の第2の持続時間の決定は、上記第2のDRXパラメータが適用される帯域幅部分(BWP)のフレーム構造に基づく。
【0006】
上記第1の態様の別の実施形態によると、上記フレーム構造が、サブキャリア間隔に基づいて決定される。
【0007】
上記第1の態様の別の実施形態によると、上記第2の単位の第2の持続時間は、各構成されたBWPに関するBWPインジケータおよび事前に構成されたサブキャリア間隔インジケータに基づいて、データ送信スケジューリングごとにスケーリングされる。
【0008】
上記第1の態様の別の実施形態によると、上記第1の単位はサブミリ秒である。
【0009】
上記第1の態様の別の実施形態によると、上記第1のDRXパラメータおよび上記第2のDRXパラメータのうちの少なくとも1つが、drx−onDurationTimer、drx−ShortCycle、drx−LongCycleStartOffset、drx−InactivityTimer、drx−HARQ−RTT−TimerDL、drx−HARQ−RTT−TimerUL、drx−RetransmissionTimerDL、または、drx−RetransmissionTimerULを含む。
【0010】
上記第1の態様の別の実施形態によると、上記第2のDRXパラメータが上記DRX動作のONサイクル中に上記UEによって受信されないと、該UEは、上記DRX動作における 先のONサイクル中に受信された、前に受信の第2のDRXパラメータを適用する。
【0011】
上記第1の態様の別の実施形態によると、上記第2のDRXパラメータは、物理的ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)またはグループ共通(GC)−PDCCHを通じて、上記UEによって受信され、上記第2の単位の第2の持続時間は、さらに、上記PDCCHまたはGC−PDCCHにおける、スロット/シンボルフォーマット情報(SFI)または無線リソースフォーマットインジケーションに基づいている。
【0012】
上記第1の態様の別の実施形態によると、上記第1のDRXパラメータは、上記DRX動作のON/OFFサイクルに基づいて構成され、上記第2のDRXパラメータは、再構成可能であり、上記DRX動作の1つまたは複数のONサイクル中に上記UEによって受信される。
【0013】
上記第1の態様の別の実施形態によると、上記UEは、上記第2のDRXパラメータを受信するために、1つまたは複数の、サブキャリア、サブバンド、またはBWPを監視する。
【0014】
本開示の第2の態様において、間欠受信(DRX)動作用のユーザ機器(UE)が説明される。このUEは、第1のDRXパラメータ構成を含む無線リソース制御(RRC)構成を受信し、第2のDRXパラメータ構成を含む上記RRC構成を受信するように構成された受信回路を備え、上記第1のDRXパラメータ構成は、第1の単位を有する第1のDRXパラメータを構成し、上記第2のDRXパラメータ構成は、第2の単位を有する第2のDRXパラメータを構成し、上記第1の単位はミリ秒またはサブミリ秒であり、上記第2の単位はスロットまたはシンボルである。
【0015】
上記第2の態様の一実施形態によると、上記第1の単位の第1の持続時間は固定されており、上記第2の単位の第2の持続時間はスケーラブルであり、上記第2の単位の第2の持続時間の決定は、上記第2のDRXパラメータが適用される帯域幅部分(BWP)のフレーム構造に基づく。
【0016】
上記第2の態様の別の実施形態によると、上記フレーム構造が、サブキャリア間隔に基づいて決定される。
【0017】
上記第2の態様の別の実施形態によると、上記第2の単位の第2の持続時間は、各構成されたBWPに関するBWPインジケータおよび事前に構成されたサブキャリア間隔インジケータに基づいて、データ送信スケジューリングごとにスケーリングされる。
【0018】
上記第2の態様の別の実施形態によると、上記第1のDRXパラメータおよび上記第2のDRXパラメータのうちの少なくとも1つが、drx−onDurationTimer、drx−ShortCycle、drx−LongCycleStartOffset、drx−InactivityTimer、drx−HARQ−RTT−TimerDL、drx−HARQ−RTT−TimerUL、drx−RetransmissionTimerDL、または、drx−RetransmissionTimerULを含む。
【0019】
上記第2の態様の別の実施形態によると、上記第2のDRXパラメータが上記DRX動作のONサイクル中に上記UEによって受信されないと、該UEは、上記DRX動作における 先のONサイクル中に受信された、前に受信の第2のDRXパラメータを適用する。
【0020】
上記第2の態様の別の実施形態によると、上記第2のDRXパラメータは、物理的ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)またはグループ共通(GC)−PDCCHを通じて、上記UEによって受信され、上記第2の単位の第2の持続時間は、さらに、上記PDCCHまたはGC−PDCCHにおける、スロット/シンボルフォーマット情報(SFI)または無線リソースフォーマットインジケーションに基づいている。
【0021】
上記第2の態様の別の実施形態によると、上記第1のDRXパラメータは、上記DRX動作のON/OFFサイクルに基づいて構成され、上記第2のDRXパラメータは、再構成可能であり、上記DRX動作の1つまたは複数のONサイクル中に上記UEによって受信される。
【0022】
別の実施形態によると、上記UEは、上記第2のDRXパラメータを受信するために、1つまたは複数の、サブキャリア、サブバンド、またはBWPを監視する。
【0023】
本開示の第3の態様において、基地局によって、間欠受信(DRX)動作を実現する方法が説明される。この方法は、上記基地局の送信回路により、第1のDRXパラメータ構成を含む無線リソース制御(RRC)構成を提供するステップと、上記基地局の上記送信回路により、第2のDRXパラメータ構成を含む上記RRC構成を提供するステップとを含み、上記第1のDRXパラメータ構成は、第1の単位を有する第1のDRXパラメータを構成し、上記第2のDRXパラメータ構成は、第2の単位を有する第2のDRXパラメータを構成し、上記第1の単位はミリ秒であり、上記第2の単位はスロットまたはシンボルである。
【0024】
上記第3の態様の一実施形態によると、上記第1の単位の第1の持続時間は固定されており、上記第2の単位の第2の持続時間はスケーラブルであり、上記第2の単位の第2の持続時間の決定は、上記第2のDRXパラメータが適用される帯域幅部分(BWP)のフレーム構造に基づく。
【0025】
上記第3の態様の別の実施形態によると、上記フレーム構造が、サブキャリア間隔に基づいて決定される。
【0026】
上記第3の態様の別の実施形態によると、上記第2の単位の第2の持続時間は、各構成されたBWPに関するBWPインジケータおよび事前に構成されたサブキャリア間隔インジケータに基づいて、データ送信スケジューリングごとにスケーリングされる。
【0027】
上記第3の態様の別の実施形態によると、上記第1の単位はサブミリ秒である。
【0028】
上記第3の態様の別の実施形態によると、上記第1のDRXパラメータおよび上記第2のDRXパラメータのうちの少なくとも1つが、drx−onDurationTimer、drx−ShortCycle、drx−LongCycleStartOffset、drx−InactivityTimer、drx−HARQ−RTT−TimerDL、drx−HARQ−RTT−TimerUL、drx−RetransmissionTimerDL、または、drx−RetransmissionTimerULを含む。
【0029】
上記第3の態様の別の実施形態によると、上記第2のDRXパラメータは、物理的ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)またはグループ共通(GC)−PDCCHを通じて、上記基地局によって提供され、上記第2の単位の第2の持続時間は、さらに、上記PDCCHまたはGC−PDCCHにおける、スロット/シンボルフォーマット情報(SFI)または無線リソースフォーマットインジケーションに基づいている。
【0030】
上記第3の態様の別の実施形態によると、上記第1のDRXパラメータは、上記DRX動作のON/OFFサイクルに基づいて構成され、上記第2のDRXパラメータは、再構成可能であり、上記DRX動作の1つまたは複数のONサイクル中に上記基地局によって提供される。
【0031】
上記第3の態様の別の実施形態によると、上記基地局は、1つまたは複数の、サブキャリア、サブバンド、またはBWPにおいて第2のDRXパラメータを提供する。
【0032】
上記第3の態様の別の実施形態によると、上記第2のDRXパラメータは、周期的に、またはデータ送信スケジューリングごとに、上記基地局によって再構成可能である。
〔図面の簡単な説明〕
添付の図面と共に読むと、以下の詳細な説明から、例示的な開示の態様が最も良く理解される。様々な特徴は一定の縮尺では描かれておらず、様々な特徴の寸法は、詳解を明確にするために任意に増減される場合がある。
【0033】
図1は、本出願の例示的な実施形態に係る、制御チャネルアーキテクチャを示す概略図である。
【0034】
図2Aは、本出願の例示的な実施形態に係る、グループ共通物理的ダウンリンク制御チャネル(GC−PDCCH)リソースのための制御リソースセット(CORESET)構成を示す図である。
【0035】
図2Bは、本出願の例示的な実施形態に係る、PDCCHリソースのためのCORESET構成を示す図である。
【0036】
図3は、本出願の例示的な実施形態に係る、固定時期単位を有する要素と、スケーラブル計時単位を有する要素とを有するフレーム構造を示す概略図である。
【0037】
図4は、本出願の例示的な実施形態に係る、フレーム構造を示す概略図である。
【0038】
図5は、本出願の例示的な実施形態に係る、2段階DRX動作チャネルを示す図である。
【0039】
図6は、本出願の例示的な実施形態に係る、制御チャネル監視を示す図である。
【0040】
図7は、本出願の例示的な実施形態に係る、RTTタイマー(RTT Timer)および関連動作を示す図である。
【0041】
図8Aは、本出願の例示的な実施形態に係る、DRX動作のためのUEによる方法を示すフローチャートである。
【0042】
図8Bは、本出願の例示的な実施形態に係る、DRX動作のための基地局による方法を示すフローチャートである。
【0043】
図9は、本出願の例示的な実施形態に係る、無線通信のためのノードを示すブロック図である。
〔発明を実施するための形態〕
以下の説明は、本開示における例示的な実施形態に関連する特定の情報を含む。本開示における図面およびそれらの添付の詳細な説明は、単に例示的な実施形態を対象としている。しかし、本開示は、これらの例示的な実施形態のみに限定されるものではない。本開示の他の変形および実施形態は、当業者には想起されるであろう。特に断らない限り、複数の図中の同様のまたは対応する要素は、同様のまたは対応する参照番号によって示され得る。さらに、本開示における図面および例示は、ほとんどの場合、一定の縮尺ではなく、実際の相対的な寸法に対応することを意図していない。
【0044】
一貫性および容易な理解のために、同様の特徴は(いくつかの例では、図示されていないが)、例示的な図では数字によって識別される。しかし、異なる実施形態における特徴は、他の点で異なっていてもよく、したがって、図面に示されるものに狭く限定されるものではない。
【0045】
本明細書では、「一実施形態では」または「いくつかの実施形態では」という語句を使用するが、これらの語句はそれぞれ、同じ実施形態または異なる実施形態のうちの1つまたは複数を指すことがある。「結合された(coupled)」という用語は、直接的であろうと、介在する構成要素を介して間接的であろうと、接続されたものとして定義され、必ずしも物理的接続に限定されない。「〜を備える(comprising)」という用語が使用される場合、「〜を含む(include)が、必ずしもこれに限定されない」ことを意味する。「〜を備える(comprising)」は、特に、そのように記載された組み合わせ、グループ、シリーズ、および均等物における非制限的な包含、または、メンバーシップを示す。
【0046】
さらに、説明および非限定の目的のために、機能エンティティ、技法、プロトコル、標準などの具体的な詳細が、説明される技術の理解を実現するために記載される。他の例では、不必要な詳細で説明を不明瞭にしないように、周知の方法、技術、システム、アーキテクチャなどの詳細な説明は省略される。
【0047】
当業者は、本開示に記載されている任意のネットワーク機能またはアルゴリズムが、ハードウェア、ソフトウェア、またはソフトウェアとハードウェアとの組み合わせによって実行されてもよいことを直ちに理解するだろう。記載された機能は、ソフトウェア、ハードウェア、ファームウェア、またはこれらの任意の組み合わせであり得るモジュールに対応してもよい。ソフトウェアの実装は、例えばメモリまたは他の種類の記憶装置などのコンピュータ読み取り可能媒体に記憶されたコンピュータ実行可能命令を含んでいてもよい。例えば、通信処理能力を有する1つまたは複数のマイクロプロセッサまたは汎用コンピュータは、対応する実行可能命令でプログラム化され、記載されているネットワーク機能またはアルゴリズムを実行してもよい。上記マイクロプロセッサまたは汎用コンピュータは、特定用途向け集積回路(ASIC)、および/または、プログラマブルロジックアレイでできていてもよい、かつ/または、1つまたは複数のデジタルシグナルプロセッサ(DSP)を用いてできていてもよい。本明細書に記載されている例示的な実施形態のうちのいくつかは、コンピュータハードウェアにインストールされて該ハードウェア上で実行されるソフトウェアを対象としているが、ファームウェアとして、あるいは、ハードウェアまたはハードウェアとソフトウェアとの組み合わせとして実行される代替の例示的な実施形態は十分に本開示の範囲内のものである。
【0048】
コンピュータ読み取り可能媒体としては、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読取り専用メモリ(ROM)、消去可能プログラマブル読取り専用メモリ(EPROM)、電気的消去可能プログラマブル読取り専用メモリ(EEPROM(登録商標))、フラッシュメモリ、コンパクトディスク読取り専用メモリ(CD ROM)、磁気カセット、磁気テープ、磁気ディスク記憶装置、またはコンピュータ読み取り可能命令を記憶することができる任意の他の同等の媒体が挙げられるが、これらに限定されない。
【0049】
無線通信ネットワークアーキテクチャ(例えば、ロングタームエボリューション(LTE)システム、LTEアドバンスト(LTE−A)システム、またはLTEアドバンストProシステム)は、少なくとも1つの基地局、少なくとも1つのユーザ装置(UE)、およびネットワークへの接続を実現する1つまたは複数の任意のネットワーク要素を典型的に含む。上記UEは、上記ネットワーク(例えば、コアネットワーク(CN)、進化型パケットコア(EPC)ネットワーク、発展型ユニバーサル無線地上波アクセスネットワーク(E−UTRAN)、次世代コア(NGC)、5Gコアネットワーク(5GC)またはインターネット)と、上記基地局によって構築された無線アクセスネットワーク(RAN)を通じて、通信する。
【0050】
なお、本出願において、UEとしては、移動局、携帯端末または携帯機器、ユーザ通信無線端末が挙げられるが、これらに限定されない。例えば、UEは、携帯無線装置であってもよく、該携帯無線装置としては、無線通信能力を有する携帯電話、タブレット、ウェアラブルデバイス、センサ、または個人用デジタル補助装置(PDA)が挙げられるが、これらに限定されない。上記UEは、無線アクセスネットワークにおける1つまたは複数のセルと、エアー・インターフェース上で、信号を送受信するよう構成されている。
【0051】
基地局は、UMTSにおけるようなノードB(NB)、LTE−Aにおいてみられるような発展型ノードB(eNB)、UMTSにおいてみられるような無線ネットワークコントローラ(RNC)、GSM/GERANにおいてみられるような基地局コントローラ(BSC)、5GCに関連するE−UTRA基地局においてみられるようなNG−eNB、5G−RANにおいてみられるような次世代ノードB(gNB)、およびセル内の無線通信を制御し、無線リソースを管理することができる任意の他の装置を含み得るが、これらに限定されない。基地局は、ネットワークへの無線インターフェースを介して1つまたは複数のUEにサービスを提供するように接続し得る。
【0052】
基地局は、以下の無線アクセス技術(RAT)のうちの少なくとも一つに従って、通信サービスを提供するように構成されてもよい。上記無線アクセス技術(RAT)としては、世界相互運用マイクロ波アクセス(WiMAX)、グローバルモバイル通信システム(GSM(登録商標)、2Gと称されることが多い)、GSM EDGE無線アクセスネットワーク(GERAN)、汎用パケット無線サービス(GRPS)、基本広帯域符号分割多元接続(W−CDMA)に基づいたユニバーサル・モバイル・テレコミュニケーション・システム(UMTS、3Gと称されることが多い)、高速パケットアクセス(HSPA)、LTE、LTE−A、eLTE(進化版LTE)、新無線(NR、5Gと称されることが多い)および/またはLTE−A Proが挙げられる。しかし、本出願の範囲は、上述のプロトコルに限定すべきではない。
【0053】
基地局は、無線アクセスネットワークを形成する複数のセルを使用して、特定の地理的エリアに無線カバレッジを提供するように動作可能である。基地局は、セルの動作をサポートする。各セルは、該セルの無線カバレッジ内の少なくとも1つのUEにサービスを提供するように動作可能である。より具体的には、各セル(しばしばサービングセルと称される)は、該セルの無線カバレッジ内の1つまたは複数のUEにサービスを提供する(例えば、各セルは、ダウンリンクおよび任意でアップリンクパケット送信のために、上記セルの無線カバレッジ内の少なくとも1つのUEにダウンリンクおよび任意でアップリンクリソースをスケジューリングする)。基地局は、複数のセルを介して無線通信システム内の1つまたは複数のUEと通信することができる。セルは、近接サービス(ProSe)をサポートするために、サイドリンク(SL)リソースを割り当ててもよい。各セルは、他のセルと重複するカバレージ領域を有してもよい。
【0054】
上述のように、次世代(例えば、5G NR)無線通信ネットワークのフレーム構造は、高信頼性、高データ速度、および低レイテンシ要件を満たしながら、eMBB、mMTC、URLLCなどの様々な次世代通信要件に対応するためのフレキシブルな構成をサポートする。3GPPで合意された直交周波数分割多重(OFDM)技術は、NR波形のための基準として機能し得る。アダプティブサブキャリア間隔、チャネル帯域幅、およびサイクリックプレフィックス(CP)などのスケーラブルOFDMニューメロロジー(数秘学)も使用してもよい。さらに、NRには(1)低密度パリティ検査(LDPC)符号および(2)ポーラ符号の2つの符号化方式が考えられる。符号化スキーム適応は、チャネル条件および/またはサービスアプリケーションに基づいて構成され得る。
【0055】
さらに、単一のNRフレームの送信時間間隔TX、ダウンリンク(DL)送信データ、ガード期間、およびアップリンク(UL)送信データが少なくとも含まれるべきであり、DL送信データ、ガード期間、UL送信データのそれぞれの部分もまた、例えば、NRのネットワークダイナミクスに基づいて構成可能であるべきであると考えられる。さらに、サイドリンクリソースは、ProSeサービスをサポートするためにNRフレームで提供されてもよい。
【0056】
3GPPの議論の下では、次世代(例えば、5G NR)無線通信ネットワークの物理層は、セル内のすべてのUEのための物理的ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)だけでなく、セル内のUEの一部のためのグループ共通PDCCH(GC−PDCCH)も含む。
【0057】
図1は、本出願の例示的な実施形態に係る、制御チャネルアーキテクチャを示す概略図である。略図100において、制御ゾーン102は、少なくとも1つのPDCCH(例えば、PDCCH108)を含む。本実施形態では、制御ゾーン102に少なくとも1つのGC−PDCCH(例えば、GC−PDCCH104)も配置してもよい。別の実施形態では、GC−DCCH(複数可)が他の制御領域に配置されてもよい。
【0058】
一実施形態では、GC−PDCCH104は、矢印120Aによって示されるように、1つまたは複数のUEがPDCCH108を復号することを可能にする情報を含み得る。別の実施形態では、GC−PDCCH CORESET106が、矢印120Bによって示されるように、1つまたは複数のUEがデータ114をデータゾーン112内で直接受信するための情報を含み得る。別の実施形態では、PDCCH CORESET110が、矢印120Cによって示されるように、1つまたは複数のUEがデータゾーン112内の1つまたは複数の物理的ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)を通じてデータ(例えば、データ116)を受信するための情報を含むことができる。さらに、GC−PDCCH(例えば、GC−PDCCH104)は、セル内のUE群の制御情報をさらに含んでいてもよい。この制御情報は、スロットフォーマット関連情報およびスロット/シンボルフォーマットインジケータ/情報(SFI)を含む。SFIは、スロット当たりのダウンリンク(DL)およびアップリンク(UL)シンボルの数、サブフレーム当たりのスロットの数、および/またはスロット長を含み得る。図1はGC−PDCCH CORESET106およびPDCCH CORESET110がそれぞれ、GC−PDCCH104およびPDCCH108に含まれることを示している。しかし、別の実施形態では、UEがGC−PDCCH104およびPDCCH108のそれぞれを配置することを可能にするリソース(例えば、時間および周波数)割り当て情報をGC−PDCCH CORESET106およびPDCCH CORESET110が含み得る。そのような場合、GC−PDCCH CORESET106およびPDCCH CORESET110は、それぞれ、GC−PDCCH104およびPDCCH108に含まれなくてもよい。
【0059】
図1から分かるように、次世代(例えば、5G NR)無線通信ネットワークの下でのダウンリンク制御チャネル監視動作は、(e)LTEネットワークにおける動作よりも柔軟性がある。例えば、基地局は、UE固有のCORESET構成を介してUEのダウンリンク制御チャネル監視動作を構成することができる。様々な実施形態において、CORESET構成は、ダウンリンク制御情報(DCI)などの情報をUEが取得し得る、制御チャネル内の特定の領域(例えば、特定の時間および/または周波数リソース)、および/または、ブラインド復号オーバーヘッドを回避するためにUEが監視する必要がある、GC−PDCCHまたはPDCCH内の特定の領域(例えば、時間および周波数リソース)を含み得るが、これらに限定されない。
【0060】
図2Aおよび図2Bは、それぞれ、本出願の例示的な実施形態に係る、GC−PDCCH CORESET構成およびPDCCH CORESET構成を示す。図2Aに示されるように、UEは、略図200AのGC−PDCCH204に対するリソース割り当てを示すGC−PDCCH CORESET構成203を備え得る。図2Bでは、UEがPDCCH208のためのリソース割り当てを示すPDCCH CORESET構成207を備え得る。なお、GC−PDCCH CORESET構成203とPDCCH CORESET構成207との両方が、RRCシグナリングを介して構成されることができる。別の実施形態では、GC−PDCCH CORESET構成203がRRCシグナリングを介して構成され得、PDCCH CORESET構成207がGC−PDCCH CORESET(例えば、図1のGC−PDCCH CORESET106)に含まれ得る。
【0061】
図3は、本出願の例示的な実施形態に係る、固定計時単位を有する要素と、スケーラブル計時単位を有する要素とを有するフレーム構造を示す概略図である。略図300に示すように、次世代(例えば、5G NR)無線通信ネットワークでは、異なるサブキャリア/帯域幅部分(BWP)/サブバンドが異なるスロット長を有する基地局(例えば、gNB)によって構成され得る。UEは、複数のサブキャリア/BWP/サブバンドを同時に監視するように構成され得、上記複数のサブキャリア/BWP/サブバンドの各々はサブフレーム内で異なるスロット長を有し得る。BWP330のサブキャリア間隔がBWP340のサブキャリア間隔とは異なり得るので、略図300から分かるように、BWP330のスロット長332は、BWP340のスロット長342とは異なる。別の実施形態では、基地局によって、UEが単一のサブキャリア/BWP/サブバンドを監視するように構成され得る。図3では、サブフレーム〜サブフレームがそれぞれ、例えば、ミリ秒(ms)またはサブミリ秒の固定時間単位を有する固定時間長(持続時間)を有することができる。一方で、BWP330およびBWP340における、スロット長(持続時間)の各々が、例えば、スロットまたはシンボルのスケーラブル時間単位を有するので、各スロット長(持続時間)は異なり得る。
【0062】
さらに、次世代(例えば、5G NR)無線通信ネットワークは、クロススロットスケジューリングをサポートしてもよい。上記クロススロットスケジューリングにおいて、基地局は、PDSCH受信に対応するPDCCHスケジューリング情報を送信したスロットとは異なるスロットにおいてPDSCH受信を実行するようにUEをスケジューリングすることができる。
【0063】
上述のように、次世代(例えば、5G NR)無線通信ネットワークでは、固定時間単位(FTU)およびスケーラブル時間単位(STU)の2つのタイプの時間単位が存在し得る。本出願の様々な実施形態では、サブフレーム、フレーム、およびハイパーフレームは、FTUを有していてもよく、スロットおよびシンボルはSTUを有していてもよい。例えば、サブフレームは、1msの固定時間長(持続時間)を有していてもよく、フレームは10msの固定時間長(持続時間)を有していてもよく、ハイパーフレームは、10240msである1024フレームの固定時間長(持続時間)を有していてもよい。(e)LTEネットワークとは異なり、5G NRネットワークにおけるスロット長(持続時間)は、サブキャリア/BWP/サブバンド間のシンボル長の差に起因して、固定値ではない場合がある。一スロット内に含まれるシンボルの数は、設定可能であってもスケーラブルであってもよい。例えば、固定数のシンボルを含むスロットの場合、低サブキャリア間隔を有するキャリア上のスロットは、より長いシンボル長、したがって、より長いスロット長をもたらし得る。反対に、高サブキャリア間隔を有するキャリア上のスロットは、より短いシンボル長、したがって、より短いスロット長をもたらし得る。
【0064】
図3において、BWP330内のスロット長332が3シンボルである場合、シンボルはSTUであるので、BWP330内のスロットの実際の持続時間を決定するために、UEは、BWP330内のシンボルのスケーラブルな長さを3倍してもよい。同様に、BWP340内のスロット長342が3シンボルである場合、シンボルはSTUであるので、BWP340内のスロットの実際の持続時間を決定するために、UEは、BWP340内のシンボルのスケーラブルな長さを3倍してもよい。一実施形態では、BWP340内のシンボルのスケーラブルな長さがBWP330内のシンボルのスケーラブルな長さよりも長くなり得る。それによって、図3に示すように、BWP340内のスロット長342の実際の持続時間がBWP330内のスロット長332の実際の持続時間よりも長くなる。
【0065】
図4を参照すると、図4は、本出願の例示的な実施形態に係る、フレーム構造を示す概略図である。略図400では、シンボル長およびスロット当たりのシンボル数に応じて、各サブフレームに含まれるスロットの数も変数となる。したがって、DRX動作内のGC−PDCCHおよび/またはPDCCH監視は、少なくとも本明細書で説明される理由により、次世代(例えば、5G NR)無線通信ネットワーク上の柔軟性に重大な影響を有する。
【0066】
本出願の様々な実施形態では、GC−PDCCHおよびCORESETがサポートされている場合、DRX動作を適用することができる。次のセクションでは、次世代(例えば、5G NR)無線通信ネットワークにおけるDRX動作の以下のケースについて説明する:DRX構成、DRX動作、RTTタイマー構成、再送信タイマー構成、およびクロススロットスケジューリング。
【0067】
ケース1:DRX構成
ケース1の様々な実施形態では、基地局(例えば、gNB)は、RRCシグナリングを介して(例えば、RRCReconfigurationメッセージを介して)、DRX構成(DRX−Config)をUEに提供し得る。DRX−Configは、1つまたは複数のDRXパラメータを含み得る。1つまたは複数のDRXパラメータとしては、drx−onDurationTimer、drx−InactivityTimer、drx−RetransmissionTimer(例えば、drx−RetransmissionTimerDLおよびdrx−RetransmissionTimerULを含む)、drx−LongCycleStartOffset、drx−ShortCycle、drx−ShortCycleTimer、および、RTT Timer(例えば、drx−HARQ−RTT−TimerDLおよびdrx−HARQ−RTT−TimerUL)を含むが、これらに限定されない。上述のDRXパラメータの定義は、(e)LTEネットワークにおいて定義されたものと実質的に同様である。違いには、これらのパラメータの各々が任意に構成されていてもよく、これらのパラメータの単位は、基地局によって構成されるシンボル、スロット、PDCCH監視期間、または、特定の長さの単位であってもよいことが含まれ得る。いくつかの実施形態では、基地局が、シンボル、スロット、PDCCH監視期間またはミリ秒の何分の1か(例えば、1/2ms、1/4ms、1/8ms、1/16ms、1/32msなど)で1つまたは複数のDRXパラメータ(例えば、drx−onDurationTimer、drx−HARQ−RTT−TimerDL、drx−HARQ−RTT−TimerULなど)を構成してもよい。
【0068】
次世代(例えば、5G NR)無線通信ネットワークでは、計時単位およびそのスケーリングを動的に構成することができるので、すべてのDRXパラメータがFTUを用いて構成されるのに適しているわけではない。本出願の様々な実施形態では、次世代(例えば、5G NR)無線通信ネットワークの動的フレーム構造のためのより正確で柔軟なDRX構成を提供するために、2段階DRX機構が説明される。
【0069】
2段階DRX機構では、基地局が、FTU(複数可)を有するパラメータとSTU(複数可)を有するパラメータとにDRXパラメータを分類し、FTU(例えば、サブフレーム、フレーム、またはハイパーフレーム)を有するDRXパラメータとSTU(例えば、スロットまたはシンボル)を有するDRXパラメータとのこれら2つのカテゴリをそれぞれ構成する。なお、基地局はまた、UE固有のスケーラブル時間単位(例えば、STUUE)(複数可)を構成してもよく、該UE固有のスケーラブル時間単位はスロットまたはシンボル内にあってもよい。さらに、DRXパラメータは、それらの用法に基づいて分類することもできる。例えば、1つの用法は、DRX ON/OFFサイクル(例えば、drx−onDurationTimer、drx−ShortCycle、drx−ShortCycleTimerおよび/またはdrx−LongCycleStartOffsetなど)に関連していてもよい。別の用法は、データ(再)送信(例えば、drx−InactivityTimer、drx−HARQ−RTT−TimerDL、drx−HARQ−RTT−TimerUL、drx− drx−RetransmissionTimerDL、およびdrx−RetransmissionTimerULなど)に関連していてもよい。分類の略語を表1にまとめる。
【0070】
【表1】
【0071】
なお、drx−ShortCycleTimerの単位は、データが到着しない短いDRXサイクルの数なので、パラメータdrx−ShortCycleTimerは、計時単位に対して不規則/非周期的であり得る。例えば、drx−ShortCycleTimerの値=3の場合、単位は短いDRXサイクルの数(例えば、3サイクル)である。したがって、パラメータdrx−ShortCycleTimerは、FTUおよびSTUから独立して構成してもよい。
【0072】
ケース1.1において、基地局はPWFを構成し、RRCシグナリングを介してPWFをUEに提供する。UEは、PWFに基づいてONサイクル毎に起動して、基地局からPWSを受信するための各スロット(複数可)または事前に設定されたスロット(複数可)内の制御ゾーン(例えば、GC−PDCCHまたはPDCCH)を監視する。例えば、(例えば、UEのC−RNTIによってスクランブルされた)UE固有DCIコンテンツが現れると、該UE固有DCIコンテンツがPWS構成を示し得る。なお、UE固有DCIは任意のONサイクル中に発生することができ、UE固有DCIが受信されると、PWS構成がUEによって適用される。例えば、ONサイクルがN番目のサブフレームで開始した後、PWS構成を示すUE固有DCIが、N番目のサブフレーム+ニューメロロジーに対応するn個のシンボル/スロットで発生する。次に、UEは、N番目のサブフレーム+n個のシンボル/スロットで、drx−InactivityTimerを適用する(例えば、タイマーを始動させる)。基地局は、ONサイクル内にPWS構成を変更することができ、該ONサイクルで、後の構成が現れると、後の構成は前の構成を上書きできる。
【0073】
ケース1.2において、ケース1.1と同様に、基地局は、DRX動作の前にPWFを構成し、RRCシグナリングを介してPWFをUEに提供する。UEは、PWFに基づいてONサイクル毎に起動して、基地局からPWSを受信するための各スロット(複数可)または事前に設定されたスロット(複数可)内の制御ゾーン(例えば、GC−PDCCHまたはPDCCH)を監視する。ケース1.1とは異なり、ケース1.2において、基地局は、上記PWFの現在のONサイクル内でSTUを有するPWSが使用される場合、該現在のONサイクル内でSTUを有するPWSを有する別の固有のON/OFFサイクル関連パラメータセットを任意に構成する。
【0074】
ケース1.3において、基地局はPWFを構成し、RRCシグナリングを介してPWFをUEに提供する。基地局は、UEに対して複数のPWSセットも構成し、RRCシグナリングを介してUEに該複数のPWSセットを提供する。ここで、各セットは固有のインデックス値(例えば、PWSインデックス)を割り当てられ得る。例えば、基地局が3種類のフレーム構造を有する場合、基地局は、該3種類のフレーム構造に対応する3つのPWSセットをUEに提供する。UEは、基地局によって構成された現フレーム構造に基づいて、複数のPWSセットのうちの1つを適用する。さらに、基地局によって構成された複数のPWSセットのうちで、PWSセットの1つを、デフォルトPWSセットに割り当てることができる。
【0075】
ケース1.4において、基地局は、複数のPWSセットおよびPWSセットを構成し、RRCシグナリングを介してUEに該複数のPWSセットおよびPWSセットを提供する。各PWSセットまたは各PWSセットは、特定の種類のフレーム構造に対応する。UEは、基地局によって構成された現フレーム構造に基づいて、上述の複数のPWSセットまたはPWSセットのうちの1つを適用する。
【0076】
ケース1.5において、基地局は、複数のPWFセットおよびPWSセットを構成し、RRCシグナリングを介してUEに該複数のPWFセットおよびPWSセットを提供する。各PWFセットまたは各PWSセットは、特定の種類のフレーム構造に対応する。
【0077】
ケース1.6において、基地局は、PWSを構成し、DRX動作の前にRRCシグナリングを介してPWSをUEに提供する。基地局は、UEに対して複数のPWFセットをも構成し、DRX動作の前に、RRCシグナリングを介して該複数のPWFセットをUEに提供する。ここで、各セットは固有のインデックス値(例えば、PWFインデックス)を割り当てられ得る。各PWFセットは、ある種類のフレーム構造に対応する。UEは、基地局によって構成された現フレーム構造に基づいて、上記複数のPWFセットうちの一つを適用する。
【0078】
ケース1.7において、基地局は、PWFとPWSとの両方を構成し、RRCシグナリングを介してそれらをUEに提供する。上記PWFおよびPWSを有するDRXパラメータ構成を受信した後、UEは、現フレーム構造を参照して(例えば、スロット長またはシンボル長を参照して)、PWSを適用することができる。例えば、基地局は、UEに対してdrx−InactivityTimerをX個のスロットで設定することができる。データ送信が発生すると、UEは、基地局によって構成された現在のスロット長のX倍の長さに、drx−InactivityTimerを設定することができる。
【0079】
なお、UEは、その送信のために適用されるサブバンド/ニューメロロジー/BWP/コンポーネントキャリアの数にかかわらず、RRCエンティティごとに1つの構成を維持する。これは、UL/DLデータ送信が発生していない場合、UEは、サブフレーム、フレームまたはハイパーフレームの単位で構成されたPWFに基づいて、DRXのON/OFF切り替えのみを行い得ることを意味する。しかし、データ送信が行われた場合、かつ/またはデータ復号エラーが発生した場合、UEは、PWSを用いて、対応するタイマー(複数可)(例えば、drx−InactivityTimer、RTT Timerおよび/またはdrx−RetransmissionTimer)を動作させ、基地局によって現在構成/割り当てされたシンボル長またはスロット長の時間単位に基づいて、これらのタイマーカウントを行い得る。
【0080】
ケース2:DRX動作
ケース1の様々な実施形態について、2段階DRX動作の詳細を以下に説明する。
【0081】
ケース2.1:ケース1.1のDRX動作
ケース2.1において、ケース1.1の2状態DRX動作を以下に説明する。
【0082】
ケース2.1.Aにおいて、基地局がPWFのみを構成し、DRX動作前にRRCシグナリングを介してPWFをUEに提供する場合、UEは、PWSを受信するために、PWFに基づいてONサイクル毎に起動する。例えば、PWFによって構成されたONサイクルがN番目のサブフレームで始まり、PWSを示さないUE固有DCIが、N番目のサブフレーム+ニューメロロジーに対応するn個のシンボル/スロットで発生すると、UEは、基地局から送信されたデータがある場合であっても、N番目のサブフレーム+n個のシンボル/スロットではdrx−InactivityTimerを適用しない。また、RTT Timerおよびdrx−RetransmissionTimerは、データ復号エラーが発生しても適用されない。別の実施形態では、UE固有DCIがPWSなしで受信されると、UEは、対応するdrx−InactivityTimer、RTT Timer、およびdrx−RetransmissionTimerを作動させるために、前回のONサイクルで受信されたPWS、または、これまでに受信されたPWSを適用してもよい。
【0083】
ケース2.1.Bにおいて、ケース2.1.Aと同様に、PWFは基地局によってUEに対して構成され、UEは、PWSを受信するために、PWFに基づいて、ONサイクル毎に起動する。PWSを有するUE固有DCIが、N番目のサブフレーム+ニューメロロジーに対応するn個のシンボル/スロットで発生すると、UEは、N番目のサブフレーム+n個のシンボル/スロットで、drx−InactivityTimerを適用する(例えば、タイマーを開始する)。別のPWSセットを示す別のUE固有DCIが、N+M番目のサブフレーム+対応するニューメロロジーのm個のシンボル/スロットで発生すると、UEは、最新のPWSによって動作される必要があるdrx−InactivityTimerの有効期限が前のものよりも長い場合にのみ、N+M番目のサブフレーム+対応するニューメロロジーのm個のシンボル/スロットで、drx−InactivityTimerを再始動する。
【0084】
ケース2.1.Cにおいて、ケース2.1.Bと同様に、PWFは基地局によってUEに対して構成され、UEは、PWSを受信するために、PWFに基づいて、ONサイクル毎に起動する。PWSを示すUE固有DCIが、N番目のサブフレーム+対応するニューメロロジーのn個のシンボル/スロットで発生すると、UEは、N番目のサブフレーム+n個のシンボル/スロットで、drx−InactivityTimerを適用する(例えば、タイマーを開始する)。別のPWSセットを示す別のUE固有DCIが、N+M番目のサブフレーム+対応するニューメロロジーのm個のシンボル/スロットで発生すると、UEは、最新のPWSにおける構成に基づいて、N+M番目のサブフレーム+対応するニューメロロジーのm個のシンボル/スロットで、drx−InactivityTimerを再始動する。
【0085】
ケース2.1.Dにおいて、ケース2.1.Bおよびケース2.1.Cと同様に、UEが更新されたPWSを受信し、最新のPWSに基づいて適用されるRTT Timerが実行されている間にデータ復号エラーが発生すると、UEはRTT Timerを再始動するか、または、最新のPWSによって動作される必要があるRTT Timerの有効期限が前のものよりも長い場合にのみ、RTT Timerを再始動する。
【0086】
ケース2.1.Eにおいて、基地局はUEに対してデフォルトPWSを構成する。UEが追加のPWSを受信しない場合、UEは、デフォルトPWSを適用する。
【0087】
ケース1.1に関するケース2.1.Fにおいて、PWFは、基地局によってUEに対して構成され、UEはPWSを受信するために、PWFに基づいて、ONサイクル毎に起動する。PWSを示すUE固有DCIが、サブキャリア/BP/サブバンド上の、N番目のサブフレーム+対応するニューメロロジーのn個のシンボル/スロットで発生すると、UEは、N番目のサブフレーム+n個のシンボル/スロットで、drx−InactivityTimerを適用する(例えば、タイマーを開始する)。次に、別のPWSセットを示す別のUE固有DCIが、別のサブキャリア/BWP/サブバンド上の、N+M番目のサブフレーム+対応するニューメロロジーのm個のシンボル/スロットで発生する。その結果、UEは、最新のPWSにおける構成に基づいて、あるいは、最新のPWSによって動作される必要があるdrx−InactivityTimerの有効期限が前のものよりも長い場合にのみ、N+M番目のサブフレーム+対応するニューメロロジーのm個のシンボル/スロットで、drx−InactivityTimerを再始動する。
【0088】
ケース1.2関するケース2.1.Gにおいて、サブキャリア/BWP/サブバンドの各々は、同じPWS構成セットを適用してもよい。例えば、サブキャリア/BWP/サブバンドのうちの1つにおいて、データ送信が行われた場合、かつ/またはデータ復号エラーが発生した場合、UEは、サブキャリア/BWP/サブバンドのスロット長の時間単位に基づいて、対応するタイマー(例えば、drx−InactivityTimer、RTT Timerおよび/またはdrx−RetransmissionTimer)カウントを行う。なお、サブキャリア/BWP/サブバンドのすべてが、同じdrx−InactivityTimer、RTT Timerおよび/またはdrx−RetransmissionTimerを維持する。したがって、ケース2.1.Fと同様に、PWFは、基地局によってUEに対して構成され、UEはPWSを受信するために、PWFに基づいて、ONサイクル毎に起動する。PWSを示すUE固有DCIが、サブキャリア/BWP/サブバンド上の、N番目のサブフレーム+対応するニューメロロジーのn個のシンボル/スロットで発生すると、UEは、N番目のサブフレーム+n個のシンボル/スロットで、drx−InactivityTimerを適用する(例えば、タイマーを開始する)。次に、別のUE固有DCIが、別のサブキャリア/BP/サブバンド上の、N+M番目のサブフレーム+対応するニューメロロジーのm個のシンボル/スロットで発生する。その結果、UEは、最新のPWSにおける構成に基づいて、あるいは、最新のPWSによって動作される必要があるdrx−InactivityTimerの有効期限が前のものよりも長い場合にのみ、N+M番目のサブフレーム+対応するニューメロロジーのm個のシンボル/スロットで、drx−InactivityTimerを再始動する(例えば、タイマーを再始動する)。
【0089】
ケース2.1.Hにおいて、ケース2.1.Fと同様に、別のPWSが第2のサブキャリア/BWP/サブバンド上で受信され、前のPWSに基づいて適用されたRTT Timerが実行されている間に第2のサブキャリア/BWP/サブバンド上でデータ復号エラーが発生した場合、UEは、RTT Timerを再始動するか、または、最新のPWSによって動作される必要があるRTT Timerの有効期限が前のものよりも長い場合にのみ、RTT Timerを再始動する。
【0090】
ケース2.1.Iにおいて、ケース2.1.Gと同様に、上記RTT Timerが実行されている間に第2のサブキャリア/BWP/サブバンド上でデータ復号エラーが発生した場合、UEは、RTT Timerを再始動するか、または、最新のPWSによって動作される必要があるRTT Timerの有効期限が前のものよりも長い場合にのみ、RTT Timerを再始動する。
【0091】
ケース2.2:ケース1.2のDRX動作
ケース2.2において、ケース1.2の2状態DRX動作を以下に説明する。
【0092】
ケース2.2.Aにおいて、基地局がPWFのみを構成し、DRX動作前にRRCシグナリングを介して該PWFをUEに提供した(例えば、図5のPWFサイクル502)場合、UEは、PWSおよび/またはPWSを受信するため(例えば、図5のPWSおよび/またはPWSパターン504)に、PWFに基づいてONサイクル毎に起動する。例えば、UEがONサイクル中にPWSを受信すると、UEは、(例えば、PWFにおける設定を無視して)PWFのONサイクル内にDRXを実行するために、PWSおよび/またはPWS構成に従う。言い換えると、PWFのONサイクルの持続時間内で、UEが実行する必要がある正確なON/OFF切り替えは、図5の略図500のUEのDRX動作全体パターン506に示されるように、PWS(例えば、特定のON/OFFサイクル関連パラメータ構成セット)に基づく。
【0093】
ケース2.2.Aにおいて、基地局が、固定時間単位を有する大まかなON/OFFサイクルを構成し、さらに、時間依存性スロット長構成および動的に構成可能なフレーム構造(例えば、サブフレーム当たりのスロット数)に従って、スケーラブル時間単位を有する詳細なON/OFFサイクルを割り当てる。DRXの第2段階のための特定のON/OFFサイクル関連パラメータセットは、ON/OFF関連タイマーを含み得る。なお、第2段階構成によって構成されたONサイクル内でデータ送信が行われたか、またはデータ復号エラーが発生した場合、UEは第2段階の構成を有し、現在のシンボル長またはスロット長の時間単位を有するdrx−InactivityTimer、RTT Timer、および/またはdrx−RetransmissionTimerを動作し得る。
【0094】
ケース2.2.Bにおいて、基地局がDRX動作の前に、UEに対してデフォルトPWSおよび/またはPWSを構成することもできる。UEが追加のPWSを受信しない場合、UEは、デフォルトPWSおよび/またはPWSを適用する。
【0095】
ケース2.3:ケース1.3のDRX動作
ケース2.3において、ケース1.3の2状態DRX動作を以下に説明する。
【0096】
ケース2.3.Aにおいて、基地局は、UEに対して複数のPWSセットを構成し、UEに対してRRCシグナリングを介して該複数のPWSセットを提供する。ここで、PWSの各セットは固有のインデックス値(例えば、PWSインデックス)を明示的に割り当てられ得る。その後、GC−PDCCHまたはPDCCH上のUE固有DCIは、PWFによって構成された1つまたは複数のONサイクル内、または特定の事前に設定された期間内に適用される特定のPWSセットに対応するインデックスを示す。PWSセットインデックスは、PWFに基づく各ONサイクルの第1スロットまたは(RRCシグナリングを介して示される)特定スロットにおける、GC−PDCCHおよび/またはPDCCHのCORESET内において、基地局によって示され得る。別の実施形態では、基地局がRRCシグナリングまたはUE固有DCIを介して、PWSセット(複数可)のインデクス(複数可)を提供し得る。いくつかの実施形態では、基地局からの指示がなければ、UEは、PWFのみに基づいてDRXを動作させることができる。これはdrx−InactivityTimer、RTT Timerおよびdrx−RetransmissionTimerが動作されないことを意味する。
【0097】
ケース2.3.Bにおいて、基地局が、どのPWSセットがPWFによって構成された各ONサイクル内または特定の事前に設定された期間内にUEによって適用されるべきかを非明示的に示す。基地局は、RRCシグナリングを介して、または放送チャネル(例えば、現フレ−ム構造関連情報を通知するチャネル)を通して、PWSマッピングテーブルに対してフレーム構造を提供することができる。その後、UEは、構成されたサブバンド/BWPのニューメロロジー/TTに従って、適切なPWSセット適用する。
【0098】
ケース2.3.Cにおいて、基地局は、UEに対してデフォルトPWSも構成し得る。UEが追加のPWSを受信しない場合、UEは、デフォルトPWSを適用する。
【0099】
ケース2.3.Dにおいて、DRX動作の前にデフォルトPWSがUEに対して構成されていない場合、UEはPWFのみに基づいてDRXを動作させ得る。これはdrx−InactivityTimer、RTT Timer、およびdrx−RetransmissionTimerが動作されないことを意味する。
【0100】
ケース2.4:ケース1.4のDRX動作
ケース2.4において、ケース1.4の2状態DRX動作を以下に説明する。
【0101】
ケース2.4.Aにおいて、基地局は、複数のPWSセットおよびPWSセットを構成し、RRCシグナリングを介して該複数のPWSセットおよびPWSセットをUEに提供する。基地局は、RRCシグナリング、UE固有DCI、GC−PDCCH、またはPDCCHを介して、PWSセットおよびPWSセットのうちのどのセットが適用されるべきかをUEに明示的に示す。
【0102】
ケース2.4.Bにおいて、基地局は、複数のPWSセットおよびPWSセットを構成し、RRCシグナリングを介して該複数のPWSセットおよびPWSセットをUEに提供する。基地局は、PWSセットおよび/またはPWSセットのうちのどのセットがUEによって適用されるべきかを非明示的に示す。基地局は、RRCシグナリングまたは放送チャネル(例えば、現フレ−ム構造関連情報を通知するチャネル)を介して、PWSおよびPWSマッピングテーブルに対してフレーム構造を提供し得る。その後、UEは、構成されたサブバンド/BWPのフレーム構造に従って、適切なPWSセットおよび/またはPWSセットを適用する。
【0103】
ケース2.4.Cにおいて、基地局は、UEに対してPWSおよびPWSデフォルトセットを構成する。ケース1.2のように、フレーム構造が互いに異なっている複数のBWPでUEが構成されている場合、UEは、該PWSおよびPWSデフォルトセットを適用する。別の実施形態では、メイン/プライマリBWP、最初に構成されたBWP、最も長いスロット長を有するBWP、または最も短いスロット長を有するBWPのフレーム構造に基づいて、UEがPWSおよびPWSセットを適用してもよい。
【0104】
ケース2.5:ケース1.5のDRX動作
ケース2.5において、ケース1.5の2状態DRX動作は、「PWS」および「PWS」は、それぞれ「PWF」および「PWS」に置き換えられていることを除いて、ケース2.4.A、ケース2.4.Bおよびケース2.4.Cと実質的に同じ動作をたどる3つのケースを含む。
【0105】
ケース2.6:ケース1.6のDRX動作
ケース2.6において、ケース1.6の2状態DRX動作を以下に説明する。
【0106】
ケース2.6Aにおいて、基地局は、どのPWFセットがUEによって適用されるべきかを非明示的に示す。基地局は、RRCシグナリングまたは放送チャネル(例えば、現フレ−ム構造関連情報を通知するチャネル)を介して、PWFマッピングテーブルに対してフレーム構造を提供する。そして、UEは、構成されたサブバンド/BWPのフレーム構造に従って、適切なPWFセットを適用する。
【0107】
ケース2.6.Bにおいて、基地局は、DRX動作の前に、UEに対してデフォルトPWFも構成し得る。UEが追加のPWSを受信しない場合、UEは、デフォルトPWFを適用する。
【0108】
ケース3:制御チャネル監視
ケース3は、単一段階DRX構成または2段階DRX構成用のUEのDRX ONサイクル中のUEによるGC−PDCCHおよび/またはPDCCH監視の実施を含む。ケース3では、1つまたは複数のDRX ONサイクル内に、(i)すべてのGC−PDCCHおよび/またはPDCCH、(ii)1つまたは複数のGC−PDCCHおよび/またはPDCCH内で構成されたGC−PDCCH CORESET(複数可)および/またはPDCCH CORESET(複数可)のみ、または、(iii)特定のGC−PDCCHおよび/またはPDCCHオケージョンのみのいずれをUEが監視する必要があるかを基地局(例えば、gNB)が示す。GC−PDCCH/PDCCHオケージョンには、GC−PDCCH/PDCCHが発生する時間及び周波数リソース(例えば、複数の領域)が含まれる。各サブフレームがいくつかのスロットを含むので、各サブフレーム内にいくつかのGC−PDCCHおよび/またはPDCCHオケージョンが存在し得る。
【0109】
PDCCHオケージョンの監視指示にはいくつかの実施形態がある。
【0110】
ケース3.1において、基地局は、RRCシグナリングを介して、またはGC−PDCCHを介して、PDCCHオケージョンをUEに示す。基地局は、(i)すべてのGC−PDCCHおよび/またはPDCCHオケージョン、(ii)1つまたは複数のGC−PDCCHおよび/またはPDCCH内における構成されたGC−PDCCH CORESET(複数可)および/またはPDCCH CORESET(複数可)のみ、または、(iii)特定のGC−PDCCHおよび/またはPDCCHオケージョンのみのいずれをUEが監視する必要があるかを1つのDRX ONサイクル中、複数のDRX ONサイクル中、各DRX ONサイクル中、または特定の期間中に示し得る。
【0111】
ケース3.2において、基地局は、PDCCH(複数可)を介して、PDCCHオケージョンをUEに示す。1つまたは複数のDRX ONサイクル内において(または、各DRX ONサイクルの間)、基地局は、(i)すべてのPDCCHオケージョン、(ii)1つまたは複数のPDCCHにおいて構成された複数のPDCCH CORESETのみ、または、(iii)特定のPDCCHオケージョンのみのいずれをUEが監視する必要があるかを示し得る。対照的に、レガシーLTE無線ネットワークでは、UEは、DRX動作のために、そのONサイクル(複数可)の持続時間全体の間、ダウンリンク制御チャネルを監視する必要がある。
【0112】
本出願の実施形態によれば、基地局は、RRCシグナリングを介して1つまたは複数のCORESET構成をUEに対して構成し得る。各CORESET構成内で、基地局は、ブラインド復号オーバーヘッドを回避するために、GC−PDCCHおよび/またはPDCCH監視用に、GC−PDCCHおよび/またはPDCCHの特定の時間および/または周波数リソースをUEに対して割り当てることができる。一実施形態では、図6の略図600に示すように、制御チャネル(GC−PDCCHまたはPDCCH)の残りの部分の監視は、UEによってスキップされ得る。
【0113】
ケース4:RTT TIMERの長さ設定
図7は、本出願の例示的な実施形態に係るRTTタイマー(RTT Timer)動作を示す図である。図7に示すように、ONサイクル中にUEにデータ復号エラーが発生すると、UEは、RTT Timerを設置する。他に追加データ送信が必要とされないとき、RTT Timerが終了するまでに、UEは、UEのDRX動作を構成時の状態に保つことができる(ONサイクルが終了するときにUEがONで留まる必要はない)。RTT Timerの長さは、再送信されたデータを受信するために必要とされる最小の往復時間を表す。(e)LTE無線ネットワークでは、UEがUL/DL切り替え及びデータ処理を実行するのに必要な時間を考慮して、RTT Timerは、固定長(例えば、8ms)を有する。これは、データ送信のためのタイミングスケーリングが1msサブフレーム(送信時間間隔(TTI)長)を基準とするためである。しかしながら、次世代(例えば、5G NR)ワイヤレスネットワークでは、TTI長はもはや1msの整数倍ではなく、基地局とUEとの間のデータ送信は、異なるTTI長を有する無線リソースを介し得る。なお、本出願の様々な実施形態によれば、TTIは、スロットまたはミニスロットの時間単位を有し得る。さらに、UEは、より高いレベルの能力を有することが期待される。したがって、UEごとに、RTT Timerの長さは、異なっていることが可能であり、独立して設定することができる。さらに、あるUEについて、各データ再送信のためのRTT Timerの長さは、異なっていることが可能である。
【0114】
以下の実施形態は、次世代(例えば、5G NR)無線ネットワークにおけるRTT Timerのカウントおよびメンテナンスを含む。
【0115】
ケース4.1において、UEがネットワークに接続する際、UEはその能力をネットワークに報告する必要がある。UEの能力報告中に、UEは、どの程度の速さでUEが受信したデータパケットの復号を終えて、対応する肯定応答(ACK/NACK)を生成することができるかを示すUEのデータ処理能力を含む。この報告は、事前に規定された能力のカテゴリに基づくことができる。UEの報告に基づいて、RTT Timerを適切に設定することができる。より詳細な情報について、データ処理能力は、基地局によって示される、正確な時間長(持続時間)、シンボル数、スロット数、サブフレーム数、または参照TTI長の数に基づく情報を含んでいてもよい。あるいは、UEは、単に、基地局によって事前に規定され、かつ/または、送信されるマッピングテーブルに従って、そのデータ処理能力レベルを報告することもできる。上記マッピングテーブルは、異なる時間長(または上記のような単位のリスト)をいくつかのレベルに分類していてもよい。なお、一実施形態において、UEは、実質的にゼロ(0)待ち時間またはゼロ(0)待ち時間が、URLLCサービスのUEのデータ処理に必要とされることを報告できる。
【0116】
ケース4.2において、各UEおよび各データ送信のためのRTT Timerの長さについて適切な設定を有するために、基地局は、データ送信に使用される対応無線リソースのTTI長を考慮する必要がある。データ送信のために使用される、各スケジュールされた無線リソースのTTI長は異なっていることが可能なので、各対応データ送信のためのRTT Timerの長さは、それに応じて設定される必要がある。したがって、いくつかの実施形態では、基地局に、データ送信スケジューリングごとに、または周期的に、RTT Timerの長さを調整させることが有益である。
【0117】
図1に示される物理的制御チャネルアーキテクチャに基づくスロットフォーマット関連情報は、UEによってPDCCHを復号するため、および、対応するスケジュールされたデータ送信を実行するために、GC−PDCCHに含まれ得る。GC−PDCCHまたはPDCCH内で、基地局は、UE用のRTT Timerの長さをさらに設定することができる。RTT Timerの長さは、スケジュールされたデータのサービス品質(QoS)、(前のサブセクションで紹介されたような)UEの能力、および、データ送信および将来の再送信のために使用される無線リソースのTTI長に基づいて設定することができる。以下は、いくつかの設定手順である。
【0118】
一設定手順におけるケース4.2.Aでは、データ送信スケジューリングごとに、基地局は、L1/L2スケジューリング情報内にインデックス/シーケンスを含み得る。事前に規定されたマッピングテーブルおよび受信されたインデックス/シーケンスに基づいて、UEは、RTT Timerの長さがどれくらいの長さであるかを決定することができる。なお、基地局によって示されるRTT Timerの長さは、時間の正確な値、またはTTI、スロット、シンボル、またはサブフレームの数とすることができる。TTI/スロット/シンボルの場合、UEは、RTT Timerの正確な長さを把握するために、GC−PDCCHまたはPDCCHにおけるSFIまたは何らかの関連する無線リソースフォーマットインジケーションをさらに参照してもよい。
【0119】
別の設定手順における、ケース4.2.Aと類似のケース4.2.Bでは、インデックス/シーケンス、正確な値、および/または、TTI/スロット/シンボルの数が、基地局によって、RRCシグナリングを介して各UEに対して独立して設定されることが違いとなる。また、対応するマッピングテーブル、SFI、および/または、関連する無線リソースフォーマットインジケーションも、参照用に必要とされる。
【0120】
さらに別の設定手順におけるケース4.2.Cでは、基地局が、RTT Timerの長さのいくつかのレベルを事前に規定してもよい。この場合、基地局は、L1/L2スケジューリング情報またはRRCシグナリングを介して、上記レベルをUEに対して示すのみである。
【0121】
なお、基地局によって示されるRTT Timerの長さは、HARQプロセス全体(同じデータのさらなる再送信)のために再使用されることができる。別の実施形態では、基地局は、再送信ごとにRTT Timerの長さを再設定することができる。
【0122】
図8Aは、本出願の例示的な実施形態に係る、DRX動作のためのUEによる方法を示すフローチャート800Aである。本実施形態では、フローチャート800Aは、動作802および804を含む。動作802において、UEは、その受信回路を使用して、第1のDRXパラメータ構成を含む無線リソース制御(RRC)構成を受信する。第1のDRXパラメータ構成は、第1の単位を有する第1のDRXパラメータを構成する。動作804において、UEは、その受信回路を使用して、第2のDRXパラメータ構成を含むRRC構成を受信する。第2のDRXパラメータ構成は、第2の単位を有する第2のDRXパラメータを構成する。ここで、第1の単位はミリ秒またはサブミリ秒であり、第2の単位はスロットまたはシンボルである。
【0123】
いくつかの実施形態では、第1の単位の第1の時間長(持続時間)は固定されており、第2の単位の第2の時間長(持続時間)はスケーラブルである。いくつかの実施形態では、第2の単位の第2の時間長の決定は、第2のDRXパラメータが適用される帯域幅部分(BWP)のフレーム構造に基づく。いくつかの実施形態では、フレーム構造は、サブキャリア間隔に基づいて決定される。いくつかの実施形態では、第1のDRXパラメータは、表1に示されるPWFまたはPWFなどのFTUを有するパラメータである。いくつかの実施形態では、第2のDRXパラメータは、表1に示されるPWSまたはPWSなどのSTUを有するパラメータである。いくつかの実施形態では、第2の単位の第2の時間長(持続時間)は、本明細書で説明されるように、各構成されたBWPに関するBWPインジケータおよび事前に構成されたサブキャリア間隔インジケータに基づいて、データ送信スケジューリングごとにスケーリングされる。いくつかの実施形態では、第2のDRXパラメータがDRX動作のONサイクル中にUEによって受信されないと、UEは、本明細書に記載されるように、DRX動作における先のONサイクル中に受信された、前に受信の第2のDRXパラメータを適用する。
【0124】
いくつかの実施形態において、第2のDRXパラメータは、物理的ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)またはグループ共通(GC)−PDCCHを通じて、UEによって受信される。いくつかの実施形態において、第2の単位の第2の時間長(持続時間)は、さらに、PDCCHまたはGC−PDCCHにおける、スロット/シンボルフォーマット情報(SFI)または無線リソースフォーマットインジケーションに基づいている。いくつかの実施形態では、第1のDRXパラメータは、本明細書に記載されるように、DRX動作のON/OFFサイクルに基づいて構成される。いくつかの実施形態では、第2のDRXパラメータは、本明細書に記載されるように、再構成可能であり、DRX動作の1つまたは複数のONサイクル中にUEによって受信される。いくつかの実施形態では、UEは、第2のDRXパラメータを受信するために、1つまたは複数のサブキャリア、サブバンド、またはBWPを監視する。
【0125】
図8Bは、本出願の例示的な実施形態に係る、DRX動作のための基地局による方法を示すフローチャート800Bである。本実施形態では、フローチャート800Bは、動作822および824を含む。動作822において、基地局は、その送信回路を使用して、第1のDRXパラメータ構成を含む無線リソース制御(RRC)構成を提供する。第1のDRXパラメータ構成は、第1の単位を有する第1のDRXパラメータを構成する。動作824において、基地局は、その送信回路を使用して、第2のDRXパラメータ構成を含むRRC構成を送信する。第2のDRXパラメータ構成は、第2の単位を有する第2のDRXパラメータを構成する。ここで、第1の単位はミリ秒またはサブミリ秒であり、第2の単位はスロットまたはシンボルである。
【0126】
いくつかの実施形態では、第1の単位の第1の時間長(持続時間)は固定されており、第2の単位の第2の時間長(持続時間)はスケーラブルである。いくつかの実施形態では、第2の単位の第2の時間長(持続時間)の決定は、第2のDRXパラメータが適用される帯域幅部分(BWP)のフレーム構造に基づく。いくつかの実施形態では、フレーム構造は、サブキャリア間隔に基づいて決定される。いくつかの実施形態では、第1のDRXパラメータは、表1に示されるPWFまたはPWFなどのFTUを有するパラメータである。いくつかの実施形態では、第2のDRXパラメータは、表1に示されるPWSまたはPWSなどのSTUを有するパラメータである。いくつかの実施形態では、第2の単位の第2の時間長(持続時間)は、本明細書で説明されるように、各構成されたBWPに関するBWPインジケータおよび事前に構成されたサブキャリア間隔インジケータに基づいて、データ送信スケジューリングごとにスケーリングされる。
【0127】
いくつかの実施形態では、第2のDRXパラメータは、物理的ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)またはグループ共通(GC)−PDCCHを通じて、基地局によって提供される。いくつかの実施形態では、第2の単位の第2の時間長(持続時間)は、さらに、PDCCHまたはGC−PDCCHにおける、スロット/シンボルフォーマット情報(SFI)または無線リソースフォーマットインジケーションに基づいている。いくつかの実施形態では、第1のDRXパラメータは、本明細書に記載するように、DRX動作のON/OFFサイクルに基づいて構成される。いくつかの実施形態では、第2のDRXパラメータは、本明細書に記載するように、再構成可能であり、DRX動作の1つまたは複数のONサイクル中に基地局によって提供される。いくつかの実施形態では、基地局は、1つまたは複数の、サブキャリア、サブバンド、またはBWPにおいて第2のDRXパラメータを提供する。いくつかの実施形態では、第2のDRXパラメータは、周期的に、またはデータ送信スケジューリングごとに、基地局によって再構成可能である。
【0128】
図9は、本出願の様々な態様に係る、無線通信のためのノードのブロック図を示す。図9に示すように、ノード900は、トランシーバ920、プロセッサ926、メモリ928、1つまたは複数の表示コンポーネント934、および少なくとも1つのアンテナ936を備える。ノード900はまた、RFスペクトル帯域モジュール、基地局通信モジュール、ネットワーク通信モジュール、およびシステム通信管理モジュール、入力/出力(I/O)ポート、I/Oコンポーネント、および電源(図9には明示的に示されていない)を含み得る。これらの構成要素のそれぞれは、1つまたは複数のバス940を通じて、直接または間接的に、互いに通信することができる。一実施形態において、ノード900は、例えば、図1から図8Bを参照して本明細書中に説明した様々な機能を実行するUEまたは基地局であり得る。
【0129】
送信機(または送信回路)922および受信機(または受信回路)924を備えるトランシーバ920は、時間および/または周波数リソース分割情報を送信および/または受信するように構成され得る。いくつかの実施形態において、トランシーバ920は、使用可能、使用不可能、および柔軟に使用可能なサブフレームおよびスロットフォーマットを含むが、これらに限定されない、異なるタイプのサブフレームおよびスロットで送信するように構成され得る。トランシーバ920は、データおよび制御チャネルを受信するように構成され得る。
【0130】
ノード900は、様々なコンピュータ読み取り可能媒体を備えることができる。コンピュータ読み取り可能媒体は、ノード900によってアクセスすることができ、揮発性および不揮発性媒体、リムーバブルおよび非リムーバブル媒体の両方を含む、任意の利用可能な媒体とすることができる。限定ではなく例として、コンピュータ読み取り可能媒体は、コンピュータ記憶媒体および通信媒体を含み得る。コンピュータ記憶媒体は、コンピュータ読み取り可能命令、データ構造、プログラムモジュール、または他のデータなどの情報を記憶するための任意の方法または技術で実装される、揮発性および不揮発性、リムーバブルおよび非リムーバブル媒体の両方を含む。
【0131】
コンピュータ記憶媒体は、RAM、ROM、EEPROM(登録商標)、フラッシュメモリまたは他のメモリ技術、CD−ROM、デジタル多用途ディスク(DVD)または他の光ディスク記憶装置、磁気カセット、磁気テープ、磁気ディスク記憶装置または他の磁気記憶装置を含む。コンピュータ記憶媒体は、伝播データ信号を含まない。通信媒体は、典型的には、コンピュータ読み取り可能命令、データ構造、プログラムモジュール、または他のデータを、搬送波または他のトランスポート機構などの変調データ信号で具現化し、任意の情報配信媒体を含む。用語「変調されたデータ信号」は、その特性のうちの1つまたは複数が、信号内の情報を符号化するように設定または変更された信号を意味する。限定ではなく例として、通信媒体は、有線ネットワークまたは直接有線接続などの有線媒体と、音響、RF、赤外線、および他の無線媒体などの無線媒体とを含む。上記のいずれかの組合せも、コンピュータ読み取り可能媒体の範囲内に含まれるべきである。
【0132】
メモリ928は、揮発性および/または不揮発性メモリの形態のコンピュータ記憶媒体を含むことができる。メモリ928は、取り外し可能、取り外し不能、またはそれらの組み合わせであってもよい。例示的なメモリは、ソリッドステートメモリ、ハードドライブ、光ディスクドライブなどを含む。図9に示すように、メモリ928は、実行されると、プロセッサ926に、例えば、図1から図8Bを参照して本明細書で説明する様々な機能を実行させるように構成されたコンピュータ読み取り可能でコンピュータ実行可能命令932(例えば、ソフトウェアコード)を格納することができる。あるいは、命令932は、プロセッサ926によって直接実行可能ではなく、ノード900に(例えば、コンパイルされ実行されるときに)本明細書で説明される様々な機能を実行させるように構成されてもよい。
【0133】
プロセッサ(または処理回路)926は、インテリジェントハードウェアデバイス、例えば、中央処理装置(CPU)、マイクロコントローラ、ASICなどを含み得る。プロセッサ926は、メモリを含み得る。プロセッサ926は、メモリ928から受信したデータ930および命令932、ならびにトランシーバ920、ベースバンド通信モジュール、および/またはネットワーク通信モジュールを介した情報を処理することができる。プロセッサ926は、また、アンテナ936を介して、コアネットワークへの送信のためにネットワーク通信モジュールに送信するために、トランシーバ920に送信されるべき情報を処理することもできる。
【0134】
1つまたは複数の表示コンポーネント934は、個人または他のデバイスにデータ表示を提示する。例示的な表示コンポーネント934は、表示デバイス、スピーカー、印刷コンポーネント、振動コンポーネントなどを含む。
【0135】
上記の説明から、様々な技術が、これらの概念の範囲から逸脱することなく、本出願で説明される概念を実行するために使用され得ることが明らかである。さらに、概念は、特定の実施形態を特に参照して説明されてきたが、当業者は、それらの概念の範囲から逸脱することなく、形態および詳細において変更を行うことができることを認識するであろう。したがって、説明された実施形態は、すべての点において、例示的なものであり、限定的なものではないと考えられるべきである。また、本出願は、上述の特定の実施形態に限定されるものではなく、本開示の範囲から逸脱することなく、多くの再構成、修正、および置換が可能であることを理解されたい。
【図面の簡単な説明】
【0136】
図1】本出願の例示的な実施形態に係る、制御チャネルアーキテクチャを示す概略図である。
図2A】本出願の例示的な実施形態に係る、グループ共通物理的ダウンリンク制御チャネル(GC−PDCCH)リソースのための制御リソースセット(CORESET)構成を示す図である。
図2B】本出願の例示的な実施形態に係る、PDCCHリソースのためのCORESET構成を示す図である。
図3】本出願の例示的な実施形態に係る、固定計時単位を有する要素と、スケーラブル計時単位を有する要素とを有するフレーム構造を示す概略図である。
図4】本出願の例示的な実施形態に係る、フレーム構造を示す概略図である。
図5】本出願の例示的な実施形態に係る、2段階DRX動作チャネルを示す図である。
図6】本出願の例示的な実施形態に係る、制御チャネル監視を示す図である。
図7】本出願の例示的な実施形態に係る、RTTタイマー(RTT Timer)および関連動作を示す図である。
図8A】本出願の例示的な実施形態に係る、DRX動作のためのUEによる方法を示すフローチャートである。
図8B】本出願の例示的な実施形態に係る、DRX動作のための基地局による方法を示すフローチャートである。
図9】本出願の例示的な実施形態に係る、無線通信のためのノードを示すブロック図である。
図1
図2A
図2B
図3
図4
図5
図6
図7
図8A
図8B
図9