(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0009】
実施の形態1
以下実施の形態を、図面を参照して説明する。
図1は情報処理システムの概要を示す説明図である。情報処理システムは情報処理装置1、情報処理装置2及びメールサーバコンピュータ3等を含む。情報処理装置1は、サーバコンピュータまたはパーソナルコンピュータ等である。以下では情報処理装置1をサーバコンピュータ1と読み替えて説明する。情報処理装置2は電子メールを送受信するパーソナルコンピュータ、タブレット、スマートフォン、携帯電話等である。以下では情報処理装置2をコンピュータ2と読み替えて説明する。
【0010】
メールサーバコンピュータ3は例えばPOPサーバコンピュータ等である。コンピュータ2、サーバコンピュータ1およびメールサーバコンピュータ3はインターネット、LAN(Local Area Network)、公衆回線網等の通信網Nを介して相互に接続されている。コンピュータ2は、送信対象となる電子メール(以下、送信メールという)に追加情報としての封筒を添付して、当該送信メールを送信する。封筒には、送信メールに対して適用されるルール、及び、送信が許可された許可宛先が対応付けられている。
【0011】
サーバコンピュータ1は送信メール及び封筒を受信する。サーバコンピュータ1は、第1段階として、送信メールのTo、CC及びBCCに記載された宛先が、封筒に記載された許可宛先に含まれているか否かを判断する。サーバコンピュータ1は、含まれていないと判断した場合、送信を中止し、条件を満たさないことを示す通知情報をコンピュータ2へ出力する。
【0012】
サーバコンピュータ1は第2段階として、送信メールが封筒に対応するルールを満たしているか否かを判断する。サーバコンピュータ1はルールを満たしていないと判断した場合、送信メールの送信を中止し、条件を満たさないことを示す通知情報をコンピュータ2へ出力する。サーバコンピュータ1は第1段階及び第2段階の双方の条件を満たす場合、封筒を削除したうえで、送信メールをメールサーバコンピュータ3へ送信する。以下詳細を説明する。
【0013】
図2はコンピュータ2のハードウェア構成を示すブロック図である。コンピュータ2は制御部としてのCPU(Central Processing Unit)21、RAM(Random Access Memory)22、入力部23、表示部24、記憶部25、時計部28、及び、通信部26等を含む。CPU21は、バス27を介してハードウェア各部と接続されている。CPU21は記憶部25に記憶された制御プログラム25Pに従いハードウェア各部を制御する。なお、CPU21は複数のプロセッサコアを搭載したマルチコアプロセッサであっても良い。RAM22は例えばSRAM(Static RAM)、DRAM(Dynamic RAM)、フラッシュメモリ等である。RAM22は、記憶部としても機能し、CPU21による各種プログラムの実行時に発生する種々のデータを一時的に記憶する。
【0014】
入力部23はマウス、キーボード、タッチパネル、ボタン等の入力デバイスであり、受け付けた操作情報をCPU21へ出力する。表示部24は液晶ディスプレイまたは有機EL(electroluminescence)ディスプレイ等であり、CPU21の指示に従い各種情報を表示する。通信部26は通信モジュールであり、サーバコンピュータ1等と間で情報の送受信を行う。時計部28は日時情報をCPU21へ出力する。記憶部25は大容量メモリであり、制御プログラム25P等を記憶している。
【0015】
図3はサーバコンピュータ1のハードウェア構成を示すブロック図である。サーバコンピュータ1は制御部としてのCPU11、RAM12、入力部13、表示部14、記憶部15、時計部18、及び、通信部16等を含む。CPU11は、バス17を介してハードウェア各部と接続されている。CPU11は記憶部15に記憶された制御プログラム15Pに従いハードウェア各部を制御する。なお、CPU11は複数のプロセッサコアを搭載したマルチコアプロセッサであっても良い。RAM12は例えばSRAM、DRAM、フラッシュメモリ等である。RAM12は、記憶部としても機能し、CPU11による各種プログラムの実行時に発生する種々のデータを一時的に記憶する。
【0016】
入力部13はマウス、キーボード、タッチパネル、ボタン等の入力デバイスであり、受け付けた操作情報をCPU11へ出力する。表示部14は液晶ディスプレイまたは有機ELディスプレイ等であり、CPU11の指示に従い各種情報を表示する。通信部16は通信モジュールであり、コンピュータ2等と間で情報の送受信を行う。時計部18は日時情報をCPU11へ出力する。記憶部15は大容量メモリであり、制御プログラム15Pを記憶している。記憶部15は、さらにルールデータベース(以下、DBとする)151、宛先関連情報DB152、封筒DB153および許可宛先DB154等を記憶している。なお、実施形態ではルールDB151等を記憶部15に記憶する例を示すがこれに限るものではない。RAM12に記憶するほか、コンピュータ2の記憶部15、または他のデータベースサーバ(図示せず)に記憶しても良い。
【0017】
図4はルールDB151のレコードレイアウトを示す説明図である。ルールDB151はルールIDフィールド、及び、チェック項目フィールド等を含む。ルールIDフィールドには、設定したルールを特定するための固有の識別情報(以下、ルールIDという)が記憶されている。各チェック項目フィールドには、送信メールに対して実行するチェック項目、各チェック項目の設定及び優先順位が記憶されている。チェック項目としては例えば、添付ファイルを含めた送信メールの最大サイズ等である。チェック項目の設定としては例えば最大サイズ「xx(MB)」等が該当する。
【0018】
図5はルール設定の際のイメージを示す説明図である。コンピュータ2のCPU21は、制御プログラム25Pを起動し、
図5に示すルール設定画面を、表示部24に表示する。ユーザは入力部23を通じて設定事項である最大メールサイズ及び優先順位を、ルールIDに対応付けて入力する。
図5の例ではルールID「rule-0001」に関し、最大メールサイズが5MB、優先順位が2と入力されている。CPU21は、通信部26を介して、入力された最大メールサイズ及び優先順位を、ルールIDとともに、サーバコンピュータ1へ送信する。サーバコンピュータ1のCPU11は、受信したルールID、最大メールサイズ及び優先順位を、ルールIDに対応付けてルールDB151に記憶する。
【0019】
優先順位は、複数のルールが存在する場合に、適用すべきルールの順位を示している。本実施形態では数値の低いほうが、優先順位が高いものとする。例えば、
図4の例において、優先順位2、最大メールサイズxx(MB)のルールID「rule-0001」と、優先順位1、最大メールサイズyy(MB)のルールID「rule-0002」とが、封筒に設定されている場合、優先順位1のyy(MB)が適用される。CPU11は、送信メールのデータがyy(MB)以上である場合、条件を満たさないと判断する。
【0020】
チェック項目2の暗号化有無は、設定として必須または不要のいずれかが記憶される。CPU11は、送信メールに添付ファイルが添付されている場合に、当該添付ファイルが暗号化されているか否かをチェックする。ユーザは入力部23を通じて暗号化が必須か、不要かの情報を入力し、また優先順位を入力する。CPU21は、受け付けた暗号化の必須または不要の情報(以下、暗号化情報という)、及び、優先順位をルールIDと共に、サーバコンピュータ1へ送信する。サーバコンピュータ1のCPU11は、受信した暗号化情報、優先順位を、ルールIDに対応付けてルールDB151に記憶する。
【0021】
チェック項目3は、禁止拡張子の種類を記憶している。例えば、添付ファイルの拡張子である.com、.exeを記憶している。なお、特に禁止すべき拡張子が存在しない場合、「なし」と記憶されている。ユーザは入力部23を通じて、禁止拡張子及び優先順位を入力する。CPU21は、コンピュータ1へ禁止拡張子及び優先順位を、ルールIDとともに、サーバコンピュータ1へ送信する。なお、禁止拡張子が入力されていない場合、CPU21は、指定されていないことを示す情報(未指定情報)を優先順位とともに送信する。CPU11は、受信した禁止拡張子または未指定情報、及び、優先順位を、ルールDB151に、ルールIDに対応付けて記憶する。
【0022】
チェック項目4は禁止キーワードを記憶している。例えば、マル秘、社外秘等のキーワードを記憶している。なお、特に禁止すべき禁止キーワードが存在しない場合、「なし」と記憶されている。ユーザは入力部23を通じて、禁止キーワード及び優先順位を入力する。CPU21は、コンピュータ1へ禁止キーワード及び優先順位を、ルールIDとともに、サーバコンピュータ1へ送信する。なお、禁止キーワードが入力されていない場合、CPU21は、未指定情報を優先順位とともに送信する。CPU11は、受信した禁止キーワードまたは未指定情報、及び、優先順位を、ルールDB151に、ルールIDに対応付けて記憶する。なお、チェック項目の例は一例であり、これらに限るものではない。
【0023】
図6は宛先関連情報DB152のレコードレイアウトを示す説明図である。宛先関連情報DB152は、ルールIDフィールド及び宛先関連情報フィールド等を含む。宛先関連情報フィールドには、ルールIDに対応付けて、送信先の電子メールアドレス、ドメイン(.co.jp、.com等)、または、電子メールアドレスの@以降のアドレス等の送信メールの宛先に関連する情報が、記憶されている。
図7は宛先関連情報の入力画面イメージを示す説明図である。ユーザは入力部23を通じて宛先関連情報を入力する。CPU21は、入力部23から受け付けた宛先関連情報及びルールIDをサーバコンピュータ1へ送信する。サーバコンピュータ1のCPU11は、宛先関連情報及びルールIDを受信する。CPU11は、受信した宛先関連情報を、ルールIDに対応付けてルールDB151に記憶する。
図6の例ではxxxx@xxxx.xxxxとする電子メールアドレスがルールID「rule-0001」に対応付けて記憶されている。一方ルールID「rule-0002」には、@以降のアドレス@zzzz.zzzzが宛先関連情報として記憶されている。
【0024】
図8は封筒DB153のレコードレイアウトを示す説明図である。封筒DB153は封筒IDフィールド及びルールID等を含む。封筒IDフィールドには、封筒を特定するための固有の識別情報(以下、封筒IDという)が記憶されている。封筒DB153には、封筒IDに対応付けて、選択された一または複数のルールIDが記憶されている。
図9はルールID入力画面のイメージを示す説明図である。ユーザは、入力部23を通じて封筒IDに対して適用すべき一または複数のルールIDを入力する。
図9の例では、封筒ID「envelope-001」に対しルールID「rule-0001」が入力されている。
【0025】
コンピュータ2のCPU21は、入力部23から入力された封筒ID及びルールIDを、サーバコンピュータ1へ送信する。サーバコンピュータ1のCPU11は、受信した封筒ID及びルールIDを、封筒DB153に記憶する。なお、実施形態では封筒IDをコンピュータ2からサーバコンピュータ1へ送信する例を示したがこれに限るものではない。封筒IDではなく、ルールを示す情報としてのルールID、または、ルールそのものを送信するようにしてもよい。
【0026】
図10は許可宛先DB154のレコードレイアウトを示す説明図である。許可宛先DB154は、封筒ID及び許可宛先フィールド等を含む。許可宛先フィールドには、封筒IDに対応付けて、送信メールの送信が許可された許可宛先が記憶されている。本実施形態では許可宛先を電子メールアドレスとしたが、これに限るものではない。例えばドメインまたは@マーク以降のアドレスを許可宛先としてもよい。
図11は許可宛先入力画面のイメージを示す説明図である。ユーザは、入力部23を通じて封筒IDに対して送信を許可する許可宛先を入力する。
図11の例では、封筒ID「envelope-001」に対し許可宛先「xxxx@xxxx.xxxx」が入力されている。コンピュータ2のCPU21は、入力部23から入力された封筒ID及び許可宛先を、サーバコンピュータ1へ送信する。サーバコンピュータ1のCPU11は、受信した封筒ID及びルールIDを、封筒DB153に記憶する。
【0027】
図12は封筒選択画面のイメージを示す説明図である。ユーザは送信メールを送信する場合、メーラを起動する。ユーザは入力部23を通じて、宛先(CC及びBCCを含む)、メール本文及び添付ファイルに加えて、適用すべきルールが特定された封筒を選択する。
図12に示すように、ユーザは封筒ID及び拡張子envで示された封筒を選択する。CPU21は、送信メール及び封筒をサーバコンピュータ1へ送信する。サーバコンピュータ1のCPU11は、拡張子envで特定される封筒が添付された送信メールの送信を監視している。
【0028】
なお、実施形態では送信メールに封筒を添付する例を挙げて説明するが一例であり、これに限るものではない。送信メールの本文又はヘッダ部分に封筒IDを記述するようにしてもよい。また封筒ではなく、メモ、スタンプ、付箋等を添付ファイルとして添付するほか、メモID、スタンプID、付箋ID等を本文またはヘッダ部分に記述してもよい。CPU11は、本文またはヘッダ部分に記載されたIDを抽出し、同様の処理を行う。また、CPU11は、抽出したIDをメール本文またはヘッダから削除してもよい。その他、上述した通り、封筒IDが特定される封筒を添付するのではなく、封筒IDに対応するルールIDまたはルールそのものを添付して送信してもよい。
【0029】
CPU11は、封筒が添付されていない場合、チェック処理を実行することなく、送信メールをメールサーバコンピュータ3へ出力する。一方、CPU11は、封筒が添付されている場合、送信メールが封筒に対応するルールに適合するか否かチェックする。CPU11は、第1段階として、許可宛先DB154から封筒IDに対応する許可宛先を読み出す。CPU11は、送信メールの宛先を読み出す。CPU11は、許可宛先に送信メールの宛先が含まれているか否かを判断する。
【0030】
CPU11は、許可宛先に送信メールの宛先が含まれていないと判断した場合、即ち条件を満たさないと判断した場合、送信メールのメールサーバコンピュータ3への送信を中止する。またCPU11は、許可宛先に送信メールの宛先が含まれていないと判断した場合、許可宛先に送信メールの宛先が含まれていないことを示す通知情報をコンピュータ2へ送信する。具体的にはCPU11は、送信メールの送信元のアドレスを参照して、通知情報を送信する。なお、通知情報は送信者だけではなく、サーバコンピュータ1の表示部14に出力するほか、管理者のメールアドレス宛に送信するようにしてもよい。
【0031】
CPU11は、さらに宛先が含まれていないと判断した送信メールの宛先を通知情報に含めて送信するようにしてもよい。
図13は通知情報のイメージを示す説明図である。CPU11は、許可宛先に含まれていない宛先と、記憶部15から読み出した通知情報の定型文とを記述した通知情報メールを送信者に送信する。コンピュータ2のCPU21は、通知情報メールを表示部24に表示する。
図13の例では許可宛先に含まれていない宛先「bbb@bbbb.bbb」に加えて「は許可宛先に含まれていなかったため、送信メールの送信を中止しました。送信メールの宛先を確認の上、再度送信してください。」と表示される。
【0032】
CPU11は、第2段階として、封筒DB153を参照し、封筒IDに対応するルールIDを読み出す。CPU11は、読み出したルールIDに対応するチェック項目及び優先順位を読み出す。CPU11は、ルールIDが複数存在する場合、優先順位を参照し、各チェック項目について優先順位が最も高いルールを選択する。
図4において、チェック項目1の場合、最大メールサイズがxx(MB)とyy(MB)のうち、優先順位が1位のyy(MB)のルールが適用される。
【0033】
CPU11は、各チェック項目についてルールに規定された条件を満たすか否かを判断する。CPU11は、条件を満たさないと判断した場合、第1段階と同じく送信メールの送信を中止する。またCPU11は、条件を満たさないことを示す通知情報を送信者へ送信する。
図14は通知情報のイメージを示す説明図である。CPU11は、条件を満たさないチェック項目をルールDB151から読み出す。
図4及び
図14の例では、チェック項目1の「最大メールサイズ」が読み出されている。CPU11は、チェック項目「最大メールサイズ」に加えて、記憶部15から読み出した通知情報の定型文「が条件を満たさないため、送信メールの送信を中止しました。送信メールの内容を確認の上、再度送信してください。」を記述する。CPU11は、記述後の通知情報メールを、送信メールの送信者宛へ送信する。コンピュータ2のCPU21は、受信した通知情報メールを、表示部24に表示する。
【0034】
以上のハードウェア群において各種ソフトウェア処理を、フローチャートを用いて説明する。
図15から
図17は、登録処理の手順を示すフローチャートである。サーバコンピュータ1のCPU11は、新規にルールが設定される場合、新たなルールIDを生成する。CPU11は、ルールID及び記憶部15から読み出したルール設定画面を、コンピュータ2へ送信する(ステップS151)。CPU21は、ルールID及び
図5に示すルール設定画面を受信する(ステップS152)。
【0035】
CPU21は、受信したルールID及びルール設定画面を、表示部24に表示する(ステップS153)。CPU21は、入力部23を通じて各チェック項目の設定及び優先順位を受け付ける(ステップS154)。例えばチェック項目「最大メールサイズ」については設定「10MB」、優先順位「2」等の入力を受け付ける。CPU21は、ルールIDに対応付けて各チェック項目の設定及び優先順位を、サーバコンピュータ1へ送信する(ステップS155)。
【0036】
CPU11は、ルールID、各チェック項目の設定及び優先順位を受信する(ステップS156)。このようにしてサーバコンピュータ1のCPU11は、送信メールについて適用するチェックルールの指定を受け付ける。CPU11は、ルールIDに対応付けて、各チェック項目の設定及び優先順位をルールDB151に記憶する(ステップS157)。CPU11は、ルールID及び
図7に示す宛先関連情報入力画面をコンピュータ2へ送信する(ステップS158)。CPU21は、ルールID及び宛先関連情報入力画面を受信する(ステップS159)。CPU21は、受信したルールID及び宛先関連情報入力画面を表示部24に表示する(ステップS161)。CPU21は、宛先関連情報の入力を、入力部23を通じて受け付ける(ステップS162)。
【0037】
CPU21は、受け付けたルールID及び宛先関連情報をサーバコンピュータ1へ送信する(ステップS163)。CPU11は、送信されたルールID及び宛先関連情報を受信する(ステップS164)。CPU11は、ルールIDに対応付けて宛先関連情報を宛先関連情報DB152に記憶する(ステップS165)。CPU11は、新規の封筒について設定を行う場合、封筒IDを生成する。CPU11は、生成した封筒ID及び
図9に示すルールID入力画面を、コンピュータ2へ送信する(ステップS166)。
【0038】
CPU21は、封筒ID及びルールID入力画面を受信する(ステップS167)。CPU21は、封筒ID及びルールID入力画面を表示部24に表示する(ステップS168)。CPU21は、封筒IDに対応するルールIDの入力を受け付ける(ステップS169)。CPU21は、入力を受け付けた封筒ID及びルールIDをサーバコンピュータ1へ送信する(ステップS171)。CPU11は、封筒ID及びルールIDを受信する(ステップS172)。CPU11は、封筒IDに対応付けて、ルールIDを封筒DB153に記憶する(ステップS173)。
【0039】
CPU11は、封筒ID及び
図11に示す許可宛先入力画面をコンピュータ2へ送信する(ステップS174)。CPU21は、封筒ID及び許可宛先入力画面を受信する(ステップS175)。CPU21は、封筒ID及び許可宛先入力画面を表示部24に表示する(ステップS176)。CPU21は、封筒IDに対応する許可宛先の入力を受け付ける(ステップS177)。CPU21は、封筒ID及び対応する許可宛先をサーバコンピュータ1へ送信する(ステップS178)。
【0040】
CPU11は、送信された封筒ID及び許可宛先を受信する(ステップS179)。CPU11は、封筒IDに対応付けて許可宛先を許可宛先DB154に記憶する(ステップS1710)。これにより、各チェック項目に対するルール、宛先関連情報及び許可宛先の設定を行うことができる。
【0041】
図18及び
図19は許可宛先のチェック処理の手順を示すフローチャートである。最初にユーザが送信メールを送信する際の処理を説明する。サーバコンピュータ1のCPU11は、封筒DB153から封筒IDを読み出す(ステップS181)。CPU11は、各封筒IDが記述された拡張子envの封筒ファイルを封筒として生成する(ステップS182)。例えば、封筒IDが「envelope-001」である場合、「envelope-001.env」とする封筒ファイルを封筒として生成する。CPU11は、生成した封筒をコンピュータ2へ送信する(ステップS183)。
【0042】
コンピュータ2のCPU21は、送信された封筒を受信する(ステップS184)。CPU21は、受信した封筒を所定のフォルダ内に記憶する(ステップS185)。なお、封筒の生成はサーバコンピュータ1が行う例を示したがこれに限るものではない。例えば、封筒IDを受信したCPU21が、当該封筒IDが記述された実行ファイルを生成するようにしてもよい。CPU21は、ユーザの指示に従い、メーラを起動する(ステップS186)。CPU21は、入力部23を通じて入力された宛先、タイトル、メール本文、及び、添付ファイルを受け付ける(ステップS187)。同様にCPU21は、記憶部15から受信した封筒を読み出し、入力部23を通じて封筒の選択を受け付ける(ステップS188)。
【0043】
CPU21は、添付ファイル及び封筒を添付して、送信メールを送信する(ステップS189)。サーバコンピュータ1は送信メールに封筒が添付されている場合、第1段階として許可宛先をチェックすべく、以下の処理を行う。CPU11は、送信メール、添付ファイル及び封筒を受信する(ステップS191)。CPU11は、送信メールの宛先を読み出す(ステップS192)。CPU11は、添付された封筒の封筒IDを抽出する(ステップS193)。CPU11は、封筒IDに対応する許可宛先を許可宛先DB154から読み出す(ステップS194)。
【0044】
CPU11は、ステップS194で読み出した許可宛先に、ステップS192で読み出した宛先が含まれているか否かを判断する(ステップS195)。CPU11は、許可宛先が含まれていると判断した場合(ステップS195でYES)、処理をステップS196へ移行させる。CPU11は、添付されていた封筒を削除し、送信メール及び添付ファイルをメールサーバコンピュータ3へ送信する(ステップS196)。CPU11は、許可宛先に宛先が含まれていると判断した場合(ステップS195でNO)、条件を満たさないとして、処理をステップS197へ移行させる。
【0045】
CPU11は、送信メール及び添付ファイルの送信を中止する(ステップS197)。CPU11は、ステップS195の処理により、許可宛先に含まれていない宛先を抽出する(ステップS198)。CPU11は、記憶部15から通知情報を読み出す(ステップS199)。CPU11は、許可宛先に含まれていない宛先及び通知情報をコンピュータ2へ送信する(ステップS1910)。コンピュータ2のCPU21は、許可宛先に含まれていない宛先及び通知情報を受信する(ステップS1911)。CPU21は、許可宛先に含まれていない宛先及び通知情報を、表示部24に表示する(ステップS1912)。
【0046】
図20及び
図21は、チェック処理の手順を示すフローチャートである。サーバコンピュータ1のCPU11は、第2段階として、ステップS189のコンピュータ2による送信メールの送信後、または、ステップS195でYESの後に、以下の処理を行う。CPU11は、送信メール、添付ファイル及び封筒を受信する(ステップS201)。CPU11は、添付された封筒の封筒IDを抽出する(ステップS202)。CPU11は、封筒DB153から封筒IDに対応するルールIDを読み出す(ステップS203)。これにより送信メールについて適用するチェックルールの指定を受け付けることとなる。CPU11は、ルールDB151からルールIDに対応する各チェック項目の設定及び優先順位を読み出す(ステップS204)。
【0047】
CPU11は、複数のルールが存在する場合、各チェック項目において優先順位の最も高い設定を読み出す(ステップS205)。CPU11は、送信メール及び添付ファイルに関し、チェック項目の設定条件を満たすか否かを判断する(ステップS206)。具体的には、チェック項目1の場合、CPU11は、添付ファイルまたは添付ファイルに送信メールを含めたメールサイズが、設定された最大メールサイズを超える場合に、条件を満たさないと判断する。チェック項目2の場合、CPU11は、添付ファイルについて暗号化されているか否かを判断する。CPU11は、優先順位を参照し、「必須」の優先順位が高い場合、添付ファイルに対して暗号化処理が行われていない場合、条件を満たさないと判断する。CPU11は、「不要」の優先順位が高い場合、添付ファイルに対する暗号化の有無を問わず、条件を満たすと判断する。なお、最も高い優先順位が同じである場合、予めいずれを採用するかについて取り決めておけばよい。
【0048】
チェック項目3について、CPU11は、添付ファイルの拡張子を抽出し、ルールDB151に登録された拡張子と一致する場合、条件を満たさないと判断する。禁止拡張子が「なし」とされており、かつ優先順位が最も高い場合、CPU11は、拡張子の種別を問わず条件を満たすと判断する。チェック項目4については、CPU11は、送信メールのタイトル、送信メール本文、または、添付ファイル内に、優先順位の最も高いキーワードが含まれているか否か判断する。CPU11は、キーワードが含まれていると判断した場合、条件を満たさないと判断する。なお、キーワード「なし」の優先順位が最も高い場合、CPU11は、チェック項目4に関しては条件を満たすと判断する。
【0049】
CPU11は、チェック項目の設定条件を満たさないと判断した場合(ステップS206でNO)、処理をステップS207へ移行させる。CPU11は、送信メール及び添付ファイルの送信を中止する(ステップS207)。CPU11は、ステップS206で条件を満たさないとした項目及び通知情報を、コンピュータ2へ送信する(ステップS208)。コンピュータ2のCPU21は、条件を満たさない項目及び通知情報を受信する(ステップS209)。コンピュータ2のCPU21は、条件を満たさない項目及び通知情報を表示部24に表示する(ステップS211)。
【0050】
一方、CPU11は、チェック項目の設定条件を満たすと判断した場合(ステップS206でYES)、処理をステップS212へ移行させる。CPU11は、ルールDB151に記憶した全てのチェック項目についてチェックが終了したか否かを判断する(ステップS212)。CPU11は、全てのチェック項目についてチェック処理を終了していないと判断した場合(ステップS212でNO)、処理をステップS213へ移行させる。CPU11は、次のチェック項目で優先順位の最も高い設定を読み出す(ステップS213)。CPU11は、その後処理をステップS206に戻す。これにより、全てのチェック項目についてのチェックが行われる。
【0051】
CPU11は、全てのチェック項目についてチェックを終了したと判断した場合(ステップS212でYES)、処理をステップS214へ移行させる。CPU21は、封筒を削除し、送信メール及び添付ファイルをメールサーバコンピュータ3へ送信する(ステップS214)。なお、本実施形態では第1段階のチェック処理と、第2段階のチェック処理との双方を行う例を示したがいずれか一方でもよい。また先に第2段階のチェック処理を行い、後に第1段階のチェック処理を行ってもよい。以上述べた処理により、メール送信に関する多様なルールに適切に対応することが可能となる。また封筒に許可宛先を登録しておくことで、意図していない宛先に誤送信することを防止することが可能となる。
【0052】
また条件を満たさない場合、送信メールの送信が中止され誤送信メールが拡散される事態を未然に防止できる。また条件を満たさない理由が送信者に通知されるため、適切に誤りを正して送信メールを再送することができる。また、送信先の企業、組織間でセキュリティポリシーが相違するところ、優先順位を有する複数種のルールと封筒とを対応付けることで、各企業、組織間で相違するセキュリティポリシーに合致したチェックを行うことが可能となる。また複数の企業、組織が関与するプロジェクトでは、多数の宛先が混在するところ許可宛先と封筒とを対応付けておくことで、誤送信の可能性を低減することが可能となる。
【0053】
実施の形態2
実施の形態2は複数のルールから宛先に関連するルールを選択する形態に関する。
図8の例において、封筒ID「envelope-001」が選択された場合、適用されるルールはルールID「rule-0001」、「rule-0002」、及び、「rule-0003」である。またルールIDに関連付けられている宛先関連情報は、
図6に示す通り、「rule-0001」は「xxxx@xxxx.xxxx」及び「yyyy@yyyy.yyyy」である。送信メールの宛先が、「xxxx@xxxx.xxxx」または「yyyy@yyyy.yyyy」に一致する場合、ルールID「rule-0001」のルールが抽出される。逆に送信メールの宛先が、「xxxx@xxxx.xxxx」または「yyyy@yyyy.yyyy」に一致しない場合、ルールID「rule-0001」のルールは、封筒IDに対応付けられていても適用されない。
【0054】
送信メールの宛先が「yyyyy@zzzz.zzzz」のように、
図6で示す「rule-0002」の宛先関連情報「@zzzz.zzzz」を含む場合、送信メールには「rule-0002」が適用される。逆に送信メールの宛先が、@以降の「@zzzz.zzzz」を含まない場合、「rule-0002」は適用されない。
図22は選択手順を示すフローチャートである。サーバコンピュータ1はステップS201と同じく、コンピュータ2により送信された送信メール、添付ファイル及び封筒を受信する(ステップS221)。CPU11は、封筒IDを抽出する(ステップS222)。CPU11は、封筒DB153から封筒IDに対応するルールIDを読み出す(ステップS223)。
【0055】
CPU11は、ルールIDに対応する宛先関連情報を宛先関連情報DB152から読み出す(ステップS224)。CPU11は、読み出した宛先関連情報がメールアドレスか否かを判断する(ステップS225)。CPU11は、メールアドレスと判断した場合(ステップS225でYES)、処理をステップS226へ移行させる。CPU11は、送信メールの宛先と、読み出したメールアドレスが一致するルールIDを抽出する(ステップS226)。CPU11は、メールアドレスでないと判断した場合(ステップS225でNO)、宛先関連情報はメールアドレス全体ではなく、@以降のアドレスであるとして、ステップS227へ移行する。CPU11は、ステップS226の処理後、ステップS228へ処理を移行させる。
【0056】
CPU11は、送信メールの宛先に、@以降のアドレスを含むルールIDを抽出する(ステップS227)。CPU11は、ステップS226及び227で抽出したルールIDに対応する各チェック項目の設定及び優先順位を、ルールDB151から読み出す(ステップS228)。以降の処理はステップS205と同様であるので詳細な説明は省略する。これにより、送信メールの宛先が一致するルールが抽出される。また、送信メールの宛先のうち予め記憶した@以降のアドレスを含むルールが抽出される。またこれにより、複数のルールのうち、送信メールの宛先に関連するルールのみが適用される。
【0057】
本実施の形態2は以上の如きであり、その他は実施の形態1と同様であるので、対応する部分には同一の参照番号を付してその詳細な説明を省略する。
【0058】
実施の形態3
実施の形態3は返信メールについても同一封筒を適用する形態に関する。
図23は実施の形態3に係る情報処理システムの概要を示す説明図である。送信メールの送信から、当該送信メールに対する返信である返信メールの送信までの処理を手順(1)〜(5)の符号に従い時系列で説明する。送信者は送信メールに封筒を添付して送信メールを送信する。この場合、コンピュータ2のCPU21は、添付された封筒の封筒ID(種別情報)を、送信メールのヘッダ、本文またはタイトル中に記述する。本実施形態では一例として送信メールのヘッダに封筒IDを記載するものとして説明する。コンピュータ2のCPU21は、封筒IDが記述された送信メール及び封筒を送信する(手順(1))。なお、説明を容易にするために文書ファイル等の添付ファイルは存在しないものとして説明する。
【0059】
サーバコンピュータ1のCPU11は、封筒が添付されている場合、送信メール及び封筒を抽出し、実施の形態1及び2で述べたチェック処理を行う(手順(2))。チェック処理後条件に合致している場合、CPU11は、封筒を削除して送信メールをメールサーバコンピュータ3へ送信する(手順(3))。なお、封筒IDの送信メールのヘッダへの記述は、コンピュータ2において行うが、これに限るものではない。サーバコンピュータ1のCPU11が、封筒IDを送信メールのヘッダに記述するようにしてもよい。
【0060】
返信者のコンピュータ2は、メールサーバコンピュータ3から送信された封筒IDが記述された送信メールを受信する(手順(4))。返信者のコンピュータ2のCPU21は、送信メールのヘッダに記述された封筒IDを抽出する。CPU21は、当該送信メールに対する返信処理を受け付けた場合、抽出した封筒IDに対応する封筒を、返信メールに添付する。またCPU21は、返信メールのヘッダに抽出した封筒IDを記述したうえで、当該返信メール及び封筒を添付して送信する(手順(5))。なお、
図23の例では封筒を添付する例を示したが、封筒IDが送信メール及び返信メールに記述されていれば、必ずしも添付する必要はない。
【0061】
図24から
図26は返信処理の手順を示すフローチャートである。送信者のコンピュータ2のCPU21は、封筒を送信メールに添付する(ステップS241)。CPU21は、添付された封筒の封筒IDを抽出し、抽出した封筒IDを送信メールのヘッダに記述する(ステップS242)。CPU21は、送信メール及び封筒をサーバコンピュータ1へ送信する(ステップS243)。サーバコンピュータ1のCPU11は、送信メール及び封筒を受信する(ステップS244)。
【0062】
CPU11は、受信した封筒の封筒IDに基づき、送信メールのチェック処理を行う(ステップS245)。CPU11は、チェック処理後条件を満たした場合、封筒を削除する(ステップS246)。CPU11は、封筒を削除した送信メールをメールサーバコンピュータ3へ送信する(ステップS247)。メールサーバコンピュータ3は、送信メールを受信する(ステップS248)。メールサーバコンピュータ3は、宛先を参照し、送信メールを返信者のコンピュータ2へ送信する(ステップS249)。
【0063】
返信者のコンピュータ2のCPU21は、送信メールを受信する(ステップS251)。CPU21は、返信操作を受け付ける(ステップS252)。CPU21は、封筒IDを送信メールのヘッダから抽出する(ステップS253)。なお送信メールのどの部分に記述するのかを予め制御プログラム25Pに記述しておけばよい。CPU21は、封筒IDに対応する封筒を返信メールに添付する(ステップS254)。CPU21は、返信メールのヘッダに封筒IDを記述する(ステップS255)。なお、返信時には必ずしも返信メールのヘッダに封筒IDを記述する必要はない。
【0064】
CPU21は、返信メール及び封筒をサーバコンピュータ1へ送信する(ステップS256)。サーバコンピュータ1のCPU11は、返信メール及び封筒を受信する(ステップS257)。CPU11は、添付された封筒の封筒IDを参照して、返信メールに対して、ステップS245で行ったチェック処理と同一のルールに従いチェック処理を行う(ステップS258)。CPU11は、封筒を削除する(ステップS259)。CPU11は、返信メールをメールサーバコンピュータ3へ送信する(ステップS261)。
【0065】
メールサーバコンピュータ3は、返信メールを受信する(ステップS262)。メールサーバコンピュータ3は、返信メールを送信者のコンピュータ2へ送信する(ステップS263)。送信者のコンピュータ2のCPU21は、返信メールを受信する(ステップS264)。これにより、送信時に指定されたルールと同一のルールが、返信メールに対しても同様に適用される。なお、一方のユーザが実施形態で述べたメールチェック機能を有していない場合であっても、同様に適用可能である。例えば、送信者Aが受信者Bへ封筒IDを指定した上でメールを送信する。その後受信者Bが返信する際、封筒IDを削除せずに返信する。送信者Aは受信したメールを再度受信者Bへ返信する際、封筒IDを再指定することなく送信することができる。
【0066】
本実施の形態3は以上の如きであり、その他は実施の形態1及び2と同様であるので、対応する部分には同一の参照番号を付してその詳細な説明を省略する。
【0067】
実施の形態4
実施の形態4はコンピュータ2に一部チェック処理を実行させる形態に関する。情報処理システムはDBサーバコンピュータ4を含む。DBサーバコンピュータ4は、ルールDB151、宛先関連情報DB152、封筒DB153または許可宛先DB154を記憶している。上述の実施形態では第1段階及び第2段階の処理をサーバコンピュータ1で行う例を示したがこれに限るものではない。
図27は実施の形態4に係る情報処理システムの概要を示す説明図である。
図27に示すように、コンピュータ2がDBサーバコンピュータ4の記憶内容を参照し、第1段階のチェック処理をコンピュータ2で行い、第2段階の処理をサーバコンピュータ1で行ってもよい。この場合、コンピュータ2のCPU21は、第1段階の条件を満たさない場合、送信メールの送信を中止する。CPU21は、第1段階の条件を満たす場合、送信メール及び封筒をサーバコンピュータ1へ送信する。また第2段階のチェック処理をコンピュータ2で行い、第1段階の処理をサーバコンピュータ1で実行してもよい。これにより、サーバコンピュータ1の処理負担を軽減することが可能となる。
【0068】
本実施の形態4は以上の如きであり、その他は実施の形態1から3と同様であるので、対応する部分には同一の参照番号を付してその詳細な説明を省略する。
【0069】
実施の形態5
実施の形態5はコンピュータ2でチェック処理を実行する形態に関する。
図28は実施の形態5に係る情報処理システムの概要を示すフローチャートである。実施の形態ではサーバコンピュータ1を設けることなく、コンピュータ2がDBサーバコンピュータ4の記憶内容を参照し、第1段階及び第2段階のチェック処理を行う。この場合、CPU21は、電子メールに添付された封筒の封筒IDを参照し、チェック処理を行う。第1段階または第2段階のいずれかのチェック処理において、条件を満たさない場合、CPU21は、送信メールの送信を中止し、通知情報を表示部24に表示する。CPU21は、第1段階及び第2段階のチェック処理についてともに条件を満たす場合、封筒を削除して電子メールをメールサーバコンピュータ3へ送信する。これにより、簡易な構成でチェック処理を実行することが可能となる。
【0070】
本実施の形態5は以上の如きであり、その他は実施の形態1から4と同様であるので、対応する部分には同一の参照番号を付してその詳細な説明を省略する。
【0071】
実施の形態6
図29は上述した形態のサーバコンピュータ1の動作を示す機能ブロック図である。CPU11が制御プログラム15Pを実行することにより、サーバコンピュータ1は以下のように動作する。受付部291は送信メールについて適用するチェックルールの指定を受け付ける。実行部292は指定された前記チェックルールに従って、前記送信メールについてのチェック処理を実行する。出力部293はチェックの実行結果に応じた出力を行う。
【0072】
図30は実施の形態6に係るサーバコンピュータ1のハードウェア群を示すブロック図である。サーバコンピュータ1を動作させるためのプログラムは、ディスクドライブ、メモリーカードスロット等の読み取り部10AにCD−ROM、DVDディスク、メモリーカード、またはUSBメモリ等の可搬型記録媒体1Aを読み取らせて記憶部15に記憶しても良い。また当該プログラムを記憶したフラッシュメモリ等の半導体メモリ1Bをサーバコンピュータ1内に実装しても良い。さらに、当該プログラムは、インターネット等の通信網Nを介して接続されるほかのサーバコンピュータ(図示せず)からダウンロードすることも可能である。以下に、その内容を説明する。
【0073】
図30に示すサーバコンピュータ1は、上述した各種ソフトウェア処理を実行するプログラムを、可搬型記録媒体1Aまたは半導体メモリ1Bから読み取り、或いは、通信網Nを介して他のサーバコンピュータ(図示せず)からダウンロードする。当該プログラムは、制御プログラム15Pとしてインストールされ、RAM12にロードして実行される。これにより、上述したサーバコンピュータ1として機能する。
【0074】
図31は実施の形態6に係るコンピュータ2のハードウェア群を示すブロック図である。コンピュータ2を動作させるためのプログラムは、ディスクドライブ、メモリーカードスロット等の読み取り部20AにCD−ROM、DVDディスク、メモリーカード、またはUSBメモリ等の可搬型記録媒体2Aを読み取らせて記憶部25に記憶しても良い。また当該プログラムを記憶したフラッシュメモリ等の半導体メモリ2Bをコンピュータ2内に実装しても良い。さらに、当該プログラムは、インターネット等の通信網Nを介して接続される他のサーバコンピュータ(図示せず)からダウンロードすることも可能である。以下に、その内容を説明する。
【0075】
図31に示すコンピュータ2は、上述した各種ソフトウェア処理を実行するプログラムを、可搬型記録媒体2Aまたは半導体メモリ2Bから読み取り、或いは、通信網Nを介して他のサーバコンピュータ(図示せず)からダウンロードする。当該プログラムは、制御プログラム25Pとしてインストールされ、RAM22にロードして実行される。これにより、上述したコンピュータ2として機能する。
【0076】
本実施の形態6は以上の如きであり、その他は実施の形態1から5と同様であるので、対応する部分には同一の参照番号を付してその詳細な説明を省略する。なお、以上述べた各実施形態は適宜組み合わせることが可能である。
【0077】
以上の実施の形態1から6を含む実施形態に関し、さらに以下の付記を開示する。
【0078】
(付記1)
送信メールについて封筒の指定を受け付け、
指定された前記封筒に対応付けて記憶されたルールに従って、前記送信メールについてのチェック処理を実行し、
チェックの実行結果に応じた出力を行う
処理をコンピュータに実行させることを特徴とするメールチェックプログラム。
(付記2)
前記封筒毎に送信が許可された許可宛先を取得し、
取得した前記許可宛先に、前記送信メールの宛先が含まれているか否か判断する
付記1に記載のメールチェックプログラム。
(付記3)
前記許可宛先に前記送信メールの宛先が含まれていないと判断した場合に、前記送信メールの送信を中止する
付記2に記載のメールチェックプログラム。
(付記4)
前記許可宛先に前記送信メールの宛先が含まれていないと判断した場合に、条件を満たさないことを示す通知情報を出力する
付記2または3に記載のメールチェックプログラム。
(付記5)
前記封筒に対応するルールは優先順位が付された複数のチェック項目を含み、
前記封筒に対応する複数のルールを取得し、
優先順位に応じて、取得した複数のルールの各チェック項目についてチェック処理を実行する
付記1から4のいずれか一つに記載のメールチェックプログラム。
(付記6)
各ルールに、宛先に関する宛先関連情報が対応付けられており、
前記封筒に対応するルールの宛先関連情報を取得し、
前記宛先関連情報及び前記送信メールの宛先に基づき、複数のルールから対象とするルールを抽出し、
抽出したルールに基づいて、チェック処理を実行する
付記5に記載のメールチェックプログラム。
(付記7)
チェック項目について、条件を満たさない場合、前記送信メールの送信を中止する
付記5または6に記載のメールチェックプログラム。
(付記8)
チェック項目について、条件を満たさない場合、条件を満たさないことを示す通知情報を送信する
付記5から7のいずれか一つに記載のメールチェックプログラム。
(付記9)
送信メールについて封筒の指定を受け付け、
前記送信メールと共に、指定された前記封筒の識別情報、指定された前記封筒に対応付けられたルールの識別情報又は指定された前記封筒に対応付けられたルールを、受信した封筒の識別情報、ルールの識別情報に対応するルール又は受信したルールに応じた前記送信メールのチェック処理を受信した前記送信メールに対して実行する情報処理装置に送信する
処理をコンピュータに実行させることを特徴とするメール送信プログラム。
(付記10)
前記封筒毎に送信が許可される許可宛先を受け付け、
前記封筒に対して受け付けた許可宛先を送信する
付記9に記載のメール送信プログラム。
(付記11)
前記情報処理装置により、前記許可宛先に前記送信メールの宛先が含まれていないと判断され、条件を満たさないことを示す通知情報が出力された場合に、該通知情報を受信し、
受信した通知情報を表示する
付記10に記載のメール送信プログラム。
(付記12)
ルールに対するチェック項目毎に優先順位を受け付け、
受け付けたチェック項目毎の優先順位を送信する
付記9から11のいずれか一つに記載のメール送信プログラム。
(付記13)
前記情報処理装置により、前記優先順位に従うチェック項目によりチェック処理が実行され、条件を満たさないことを示す通知情報が送信された場合に、該通知情報を受信する
付記12に記載のメール送信プログラム。
(付記14)
送信メールに対して適用されるルール及び許可宛先が対応付けられた複数種の封筒を表示し、
封筒の選択を受け付け、
宛先を有するメールに、受け付けた前記封筒を添付して送信する
付記9から13のいずれか一つに記載のメール送信プログラム。
(付記15)
送信メールについて適用するチェックルールの指定を受け付け、
指定された前記チェックルールに従って、前記送信メールについてのチェック処理を実行し、
チェックの実行結果に応じた出力を行う
処理をコンピュータに実行させることを特徴とするメールチェックプログラム。
(付記16)
前記チェック処理は、指定されたチェックルールのうち前記送信メールの宛先に対応するルールのみに基づいて、実行される
付記15に記載のメールチェックプログラム。
(付記17)
前記チェックルールは、前記送信メールが他のメールの返信メールに該当する場合、前記他のメールについて指定されたチェックルールと同一のチェックルールが指定される
付記15または付記16に記載のメールチェックプログラム。
(付記18)
送信メールについて適用するチェックルールの選択を受け付け、
前記送信メールと共に、選択された前記チェックルールを示す情報又は選択された前記チェックルールを、受信したチェックルールを示す情報に対応するチェックルール又は受信したチェックルールに応じた前記送信メールのチェック処理を受信した前記送信メールに対して実行する情報処理装置に送信する
処理をコンピュータに実行させることを特徴とするメール送信プログラム。
(付記19)
送信メールについて適用するチェックルールの指定を受け付ける受付部と、
指定された前記チェックルールに従って、前記送信メールについてのチェック処理を実行する実行部と、
チェックの実行結果に応じた出力を行う出力部と
を備える情報処理装置。
(付記20)
送信メールについて適用するチェックルールの指定を受け付け、
指定された前記チェックルールに従って、前記送信メールについてのチェック処理を実行し、
チェックの実行結果に応じた出力を行う
処理をコンピュータに実行させる情報処理方法。
(付記21)
送信メールに対して適用されるルール、及び、送信が許可された許可宛先が対応付けられた複数種の追加情報を表示し、
追加情報の選択を受け付け、
宛先を有する送信メールに、受け付けた前記追加情報を添付して送信する
処理をコンピュータに実行させるメール送信プログラム。
(付記22)
受信した送信メールから前記追加情報の種類を特定するための種類情報を抽出し、
前記受信メールに対し返信を行う場合、抽出した種類情報に応じた追加情報を添付して返信する
処理をコンピュータに実行させる付記21に記載のメール送信プログラム。