(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0015】
本願で議論される実施形態は、定量化されたエリアのための在庫管理に関係がある。在庫管理は、在庫管理システムによって提供されてよい。在庫管理システムは、定量化されたエリアと、モバイルアプリケーションを含むモバイルクライアント装置と、在庫解析サーバとを含んでよい。在庫管理システムのそれらの要素については、以下で記載される。
【0016】
定量化されたエリア(quantified area)は、あらゆる建物、敷地、建物の組、及び1つ以上の建物を囲むあらゆる屋外領域を含んでよい。説明の簡単のために、ユーザの住居(例えば、家及び/又は庭)が、定量化されたエリアの例となる実施形態として本願では記載されてよい。定量化されたエリアは、在庫管理システムによってモニタされる1つ以上のアイテムを含んでよい。少なくとも1つの実施形態に従う定量化されたエリアは、
図1乃至7を参照して以下で更に詳細に記載される。
【0017】
モバイルクライアント装置は、あらゆるプロセッサベースのコンピュータ装置を含んでよい。例えば、モバイルクライアント装置は、ウェアラブルコンピュータ(例えば、スマートウォッチ、スマートグラス、フィットネストラッカ、など)、セットトップボックス、タブレットコンピュータ装置、ラップトップ及びパーソナルコンピュータのうちの1つ以上を含んでよい。モバイルクライアント装置は、モバイルアプリケーションを実行するスマートフォンのような、特別目的のコンピュータ装置を含んでよい。モバイルクライアント装置は、非一時的なコンピュータ可読記憶媒体においてモバイルアプリケーションを記憶してよい。モバイルクライアント装置は、モバイルアプリケーションを実行するプロセッサを含んでよい。モバイルアプリケーションは、在庫管理システムのためのユーザインターフェイスを提供してよい。モバイルアプリケーションは、定量化されたエリアに含まれる1つ以上のアイテムを記述するデータを受け取ってよい。モバイルアプリケーションは、次の機能の一部又は全てをユーザに提供するよう構成されたコード及びルーチンを含んでよい:在庫管理システムにより1つ以上のアイテムを登録することをユーザに可能にすること;在庫管理システムへクエリを与え、クエリに対する応答を受け取ることをユーザに可能にすること;推薦、クーポン及び製品期限切れ通知を在庫管理システムから受け取ることをユーザに可能にすること;1つ以上のソーシャルネットワークを在庫管理システムへ接続することをユーザに可能にすること;ユーザのソーシャルネットワーク接続の中からアイテム又はサービスを借用、購入又は販売することをユーザに可能にすること;タスク指向のリーダー装置125によって実行されるべきタスク及び/又はプロファイルを生成すること。少なくとも1つの実施形態に従うモバイルクライアント装置及びモバイルアプリケーションは、
図1乃至8を参照して以下で更に詳細に記載される。
【0018】
在庫解析サーバは、モバイルクライアント装置から受け取られたデータを記憶し、1つ以上のサービスをモバイルクライアント装置へ提供するためにプロセッサ、メモリ、及び1つ以上のソフトウェアエンジンを含むサーバを含んでよい。少なくとも1つの実施形態に従う在庫解析サーバは、以下で更に詳細に記載される。
【0019】
定量化されたエリア、モバイルクライアント装置及び在庫解析サーバは、ネットワークを介して互いへ通信上結合されてよい。それらのエンティティ間の通信は、ユーザデータのプライバシー及びインテグリティを守るよう保護されてよい。例えば、通信は、ユーザデータのプライバシーを保持するよう構成された仮想プライベートネットワーク又は何らかの他の技術を通じて、暗号化又はルーティングされてよい。ユーザデータのプライバシーを守る他の方法は、例えば、次のセキュリティ機能の1つ以上を含め、
図1を参照して以下で記載される:暗号化;ハッシング;部分暗号化;終端間(end-to-end)暗号化;デジタル署名又はメッセージ認証コード(MAC;message authentication code)、ネットワーク105に含まれる仮想プライベートネットワーク(VPN;virtual private network)及び/又はトランスポートレイヤセキュリティ(TLS;Transport Layer Security)を介した通信;並びに上記のセキュリティ機能の派生又は分岐であるあらゆる技術。
【0020】
在庫管理システムは、定量化されたエリアに含まれる1つ以上のアイテムをモニタしてよい。1つ以上のアイテムは、定量化されたエリアに関連した如何なる有形のものも含んでよく、識別タグ(本願では、単に「タグ」と称される。)を添えられ、在庫管理システムにより登録される。例えば、ユーザは、手動でタグをアイテムに添付又は結合してよい。タグは、無線周波数識別タグ(“RFID(radio-frequency identification)”タグ)、近距離通信タグ(“NFC(near field communication)”タグ)、又は同様の識別技術、例えば、Bluetooth(登録商標)LE若しくはWi−Fi(登録商標)を含んでよい。明りょうさのために、RFIDタグ及びNFCタグは両方とも、本願では単に「タグ」と称される。アイテムは、バーコード又はクイックレスポンス(quick response)コード(本願では、「QRコード(登録商標)」)を有してよい。モバイルクライアント装置は、カメラと、バーコード又はQRコードを読み込むためのソフトウェアとを含んでよい。少なくとも1つの実施形態において、QRコードは、タグの上部に印刷されてよい。QRコードは、タグIDと一致してよい。そのようなものとして、モバイル装置は、アイテムを識別するよう、タグをスキャンすること又はQRコードを読み込むことができる。これは、RFIDリーダーを内蔵されていないがカメラを備えるモバイルクライアント装置がRFIDタグを登録すること(例えば、そのIDを読み出すこと)を可能にしてよい。なぜなら、タグのIDコードは、その上部に印刷されたQRコードと一致するからである。少なくとも1つの他の実施形態において、QRコードは、タグの代わりに使用されてよく、アイテム自体を識別する働きをする。
【0021】
ユーザは、在庫管理システムにより1つ以上のアイテムを登録してよい。例えば、ユーザは、タグをアイテムに添付してよい。ユーザは、次いで、タグを付されたアイテムを在庫管理システムにより登録してよい。モバイルクライアント装置は、バーコード又はQRコードに基づき、タグを付されたアイテムの身元(identity)及びタグを付されたアイテムについての他の記述的情報を決定してよい。例えば、モバイルクライアント装置は、次の動作の1つ以上を実施してよい:タグを付されたアイテムの写真を撮ること;写真においてバーコード又はQRコードの存在を特定すること;写真に含まれているバーコード又はQRコードを読み込むこと;並びにバーコード又はQRコードに含まれているデータに基づきタグを付されたアイテムの身元及びタグを付されたアイテムを記述する情報を特定すること。例えば、モバイルクライアント装置は、タグを付されたアイテムがトマトスープの8オンス缶であると決定してよい。モバイルクライアント装置に含まれるモバイルアプリケーションは、タグを付されたアイテムを記述する一覧表データを生成してよい。例えば、一覧表データは、バーコード又はQRコードに含まれている情報に基づき、トマトスープの8オンス缶としてアイテムを記述してよい。一覧表データは、アイテムに関する他の情報、例えば、アイテムが購入された日付、アイテムの有効期限、などを含んでよい。そのような情報は、手動により、あるいは、OCR技術又は他の適切な技術を用いて自動的に、入力されてよい。ネットワークは、データを在庫解析サーバへ送信してよい。このようにして、ユーザは、在庫管理システムによりアイテムを登録してよい。任意に、1つ以上のアイテムは、それら1つ以上のアイテムの販売の地点で登録されてよい。例えば、販売地点の装置は、アイテムのバーコードをスキャンして、アイテムを在庫管理システムにより登録する機能を含んでよい。少なくとも1つの実施形態に従う一覧表データは、
図1及び2を参照して以下で更に詳細に記載される。少なくとも1つの実施形態において、タグは、如何なる時点でも、例えば、販売地点で、又は家で、アイテムに添付されてよい。少なくとも1つの実施形態において、タグは、アイテムを袋に入れるサービス(例えば、食料品店の従業員、インターネットベースの小売業者、例えば、Google(登録商標) Express、BestBuy(登録商標)、Amazon(登録商標))によって、又は製造業者によって、アイテムに添付されてよい。タグを付されたアイテムの登録はまた、販売地点で起こってもよい。この場合に、顧客は、アイテムの登録情報を電子的に(例えば、電子メール、テキストメッセージを介して金銭出納器から直接に)受け取ってよく、モバイルクライアント装置上の在庫管理アプリケーション内にアイテムをインポートしてよい。
【0022】
定量化されたエリアは、1つ以上のゾーンを含んでよく、各ゾーンは、所定のエリアを含んでよい。よって、1つ以上のゾーンは、建物内の部屋と、建物の近くにある1つ以上の屋外ゾーンとを含んでよい。少なくとも1つの実施形態において、1つ以上のゾーンは、1つ以上の目的を果たす住居又は住居の部分を含んでよい。例えば、定量化されたエリアは、次のものの1つ以上を含んでよい:ごみゾーン;車両ゾーン;及び家ゾーン。ごみゾーンは、ごみが処分、リサイクル又は合成のために集積されている定量化されたエリアの一部分を含んでよい。車両ゾーンは、ユーザがユーザの車両を保管する定量化されたエリアの一部分のような、所定のエリアを含んでよい。例えば、車両ゾーンは、ガレージ、車路、緑地帯、又は車両のための他の駐車ゾーンを含んでよい。少なくとも1つの実施形態において、ゾーンは、全体として他のゾーン内にあってよい。例えば、トラックゾーンはトラックによって定義されてよく(例えば、トラックの内側がゾーンである。)、トラックは全体として車両ゾーン内にあってよい。家ゾーンは、ごみゾーン又は車両ゾーンではない定量化されたエリアの如何なる部分も含んでよい。定量化されたエリアは、1つ以上の異なる家ゾーンを含んでよい。例えば、寝室は1つの家ゾーンを含んでよく、浴室は別の家ゾーンを含んでよく、テレビ部屋は更なる他の家ゾーンを含んでよい。少なくとも1つの実施形態において、ゾーンは、クローゼット、引き出し又はキャビネットを含んでよい。定量化されたエリアの異なるゾーンは、個々に又は集合的に「ゾーン」と呼ばれてよい。
【0023】
定量化されたエリアに含まれる1つ以上のゾーンは、1つ以上のリーダー装置を含んでよい。例えば、定量化されたエリアは1つ以上のゾーンを含んでよく、個々のゾーンは異なるリーダー装置を含んでよい。リーダー装置は、タグの存在を検出及びモニタするよう構成された装置を含んでよい。リーダー装置は、モバイルクライアント装置と無線通信するハードウェアを含んでよい。例えば、リーダー装置は、無線によりデータをモバイルクライアント装置へ送信するための無線アンテナを含んでよい。リーダー装置は、タグの存在を記述する情報をモバイルクライアント装置へ提供してよく、更には、定量化されたエリアのゾーンにおけるタグの位置に関する情報もクライアント装置へ提供してよい。
【0024】
いくつかの実施形態において、リーダー装置は、異なるゾーンの表面に添付又は結合されてよい。例えば、リーダー装置は、定量化されたエリアにおける部屋の入口(例えば、壁、床、天井、照明スイッチ、などのような、ゾーンのあらゆる入口又は出口)に貼り付けられる。それにより、リーダー装置は、部屋を出入りするタグを検出及びモニタしてよい。このように、個々のリーダー装置は固定されてよい。いくつかの実施形態において、リーダー装置は、定量化されたエリアを動き回る動的な対象に含まれてよい。例えば、ユーザのモバイルクライアント装置(例えば、スマートフォン)は、リーダー装置として機能するよう構成されてよい。他の例では、定量化されたエリアは、ロボット洗浄機又は掃除機のようなロボット装置(例えば、モバイルオートメーションユニット)を含んでよい。ロボット装置は、ドローン又は“ロボこうもり”(例えば、天井を這う能力を備えたロボット装置)を更に含んでよい。ロボット装置はバッテリにより駆動されてよい。ロボット装置はリーダー装置を含んでよい。例えば、ロボット装置は、定量化されたエリアの異なるゾーンへ移動してそれらのゾーンを掃除しながらゾーンに存在するタグを検出するロボット掃除機を含んでよい。ロボット装置は、積載されたグローバルポジショニングシステム、無線信号三角測量、又はロボット装置の位置を特定するよう構成された何らかの他の方法を用いて、自身の位置を特定してよい。少なくとも1つの実施形態において、リーダー装置は、スタンドアローンのリーダー装置のような、又は他の装置内(例えば、モバイルクライアント装置内)に組み込まれた、手持ち式リーダー装置を含んでよい。ユーザは、手持ち式リーダー装置を持ってエリア又はゾーンを歩き回ってよい。少なくとも1つの実施形態において、手持ち式リーダー装置は、例えば、ユーザが探しているアイテムが手持ち式リーダー装置の範囲内にある場合に、通知(例えば、ビープ音、メッセージ)を出力してよい。少なくとも1つの実施形態において、通知は、手持ち式リーダー装置の近さに応じて変化してよい。例えば、可聴なビープ音は、周波数が変化してよく、あるいは、ビープ音間の存続期間は、手持ち式リーダー装置がアイテムに近づくにつれて短縮されてよい。
【0025】
少なくとも1つの実施形態において、ロボット装置は、ゾーン及び/又はエリアをマップに精密に示し、次いで、ロボット装置が発見した異なるゾーン/エリアをユーザが名付けることを可能にする(例えば、リビングルーム、キッチン、など)。ロボット装置はまた、ラベルを付された間取り図を受け取ってよく、次いで、その間取り図と一致する自身内のマップを生成するようエリアを探索してよい。
【0026】
少なくとも1つの実施形態において、リーダー装置は、ユーザがアイテムのタグをリーダー装置に当てるように構成されてよい。それにより、リーダー装置は、アイテムがゾーンに入ったこと又はゾーンから出たことを示すデータを記憶してよい。例えば、タグはNFCタグを含んでよく、リーダー装置はNFCリーダーを含んでよい。
【0027】
定量化されたエリアの1つ以上のゾーンは、1つ以上のセンサを含んでよい。1つ以上のセンサは、1つ以上のセンサが位置しているエリア又はゾーンの1つ以上の物理属性を決定するよう構成された装置を含んでよい。例えば、ゾーンは、ゾーンの温度、湿度、輝度、煙若しくは一酸化炭素の存在、又は何らかの他の物理属性を測定するセンサを含んでよい。1つ以上のセンサは、センサが位置している周囲の動きを検出及び追跡するよう構成された動き検出センサ又は何らかの他のセンサを更に含んでよい。定量化されたエリアの1つ以上のゾーンは、異なるセンサを含んでよい。センサは、モバイルクライアント装置と無線通信するハードウェアを含んでよい。例えば、センサは、無線によりデータをモバイルクライアント装置へ送信するための無線アンテナを含んでよい。センサは、センサが位置しているゾーンの1つ以上の物理属性を記述するセンサデータを無線により送信してよい。
【0028】
在庫管理システムは、1つ以上のタグを付されたアイテムが定量化されたエリアの異なるゾーン内を動く場合に、それら1つ以上のタグを付されたアイテムを追跡してよい。例えば、あるタグを付されたアイテムは浴室に入ってよい。浴室は、そのタグを付されたアイテムの存在を検出するリーダー装置を含んでよい。浴室に含まれているリーダー装置は、浴室におけるタグを付されたアイテムの存在をモニタしてよい。浴室に含まれているリーダー装置は、タグを付されたアイテムが浴室に入ったことを示す履歴データをモバイルクライアント装置へ送信してよい。タグを付されたアイテムについての履歴データは、定量化されたエリア内でのそのタグを付されたアイテムについての位置履歴を記述してよい。タグを付されたアイテムは浴室を去り、寝室に入ってよい。浴室に含まれているリーダー装置は、タグを付されたアイテムが浴室から去ったことを検出してよい。寝室は、別のリーダー装置を含んでよい。寝室に含まれているリーダー装置は、タグを付されたアイテムが寝室に入ったことを示す履歴データをモバイルクライアント装置へ送信してよい。このようにして、在庫管理システムは、定量化されたエリア内での1つ以上のアイテムの移動を記述する履歴データを記憶してよい。ユーザがタグを付されたアイテムの場所を見つけたい場合には、ユーザは、モバイルアプリケーションにクエリしてよく、モバイルアプリケーションは、タグを付されたアイテムの位置を記述する情報をユーザに提供してよい。
【0029】
定量化されたエリアの異なるゾーンの物理属性は、異なるゾーンに含まれている1つ以上のセンサによって記録されるセンサデータによって記述されてよい。センサは、センサが位置及び/又は移動しているエリア又はゾーンの物理属性を記述するセンサデータをモバイルクライアント装置へ送信してよい。例えば、センサは、タグを付されたアイテムが浴室から寝室へ移動していること又は移動したことを検出してよい。浴室に含まれているセンサは、タグが付されているアイテムが浴室に位置している間、浴室の物理属性を記述するセンサデータをモバイルクライアント装置へ送信してよい。寝室に含まれている別のセンサは、タグを付されたアイテムが寝室に位置している間、寝室の物理属性を記述するセンサデータをモバイルクライアント装置へ送信してよい。いくつかのアイテムは、それらのアイテムが位置している環境の物理属性によって影響を及ぼされることがある。例えば、タグを付されたアイテムは、特定の閾値を超える温度にさらされた場合に影響を及ぼされる薬であるとする。ユーザは、モバイルアプリケーションにクエリすることによって、薬が何度にさらされたかを特定してよく、モバイルアプリケーションは、薬が定量化されたエリアにある間にさらされていた温度を記述する情報をユーザに提供してよい。情報は、モバイルアプリケーションがモバイルクライアント装置によって表示させ得るGUIによって表示されてよい。
【0030】
上述されたように、在庫管理システムは、定量化されたエリアに含まれるアイテムを記述する一覧表データを含んでよい。一覧表データは、アイテムの1つ以上のカテゴリについてのカウントを含んでよい。例えば、カテゴリは、“トマトスープの8オンス缶”であるとする。一覧表データは、何個のトマトスープの8オンス缶が定量化されたエリアに含まれているかを記述してよい。例えば、アイテムがごみゾーン又は車両ゾーンに入る場合に、在庫管理システムは、アイテムが定量化されたエリアから出たこと又は将来出ると予期されることを示すよう、そのアイテムについての一覧表を更新してよい。例えば、一覧表データは、定量化されたエリアがトマトスープの8オンス缶を3つ含むことを示すとする。ユーザは、トマトスープの8オンス缶の1つを食べ、次いで、定量化されたエリアのごみゾーンに空き缶を置いてよい。在庫管理システムは、ごみゾーンにおける空き缶の存在を検出し、定量化されたエリアが現在トマトスープの8オンス缶を2つ含むと示すよう一覧表データを更新してよい。ユーザは、定量化されたエリアがトマトスープの少なくとも3つの8オンス缶の一覧表を保持することを特定する入力を提供してよい。在庫管理システムは、ユーザが食料品店を訪れたときにトマトスープの8オンス缶を購入する必要があることをユーザに通知してよい。在庫管理システムは、食料品店でトマトスープの8オンス缶を購入するためのクーポンを識別してよい。通知は、トマトスープの8オンス缶を購入するためのクーポンを含んでよい。
【0031】
在庫管理システムは、1つ以上の推薦をユーザに提供してよい。例えば、在庫管理システムは、例えば:アイテムが定量化されたエリアからなくなっていることを識別し、アイテムのステータスをユーザに通知し;アイテムが有効期限日に近いことを識別し、アイテムのステータスをユーザに通知し;アイテムの数がアイテムの最小閾量を下回るか又はそれに近いことを識別し;アイテムが小売店又はオンラインストアで購入されるべきことを提案し;1つ以上のアイテムの自動又は手動のオンライン購入を可能にし;ユーザが購入する可能性があるアイテムのための1つ以上のクーポンを識別し;ユーザが購入する可能性がある代替のアイテムを識別し、その代替のアイテムをユーザに通知し(代替のアイテムは、ユーザが過去に購入したことがあるアイテムに対して、より安いか又は環境への影響が小さいアイテムを含んでよい。);アイテムがそのアイテムに影響を及ぼす物理属性にさらされたかどうかを識別し、アイテムのステータスをユーザに通知し(、必要に応じて、そのアイテムのための新しい有効期限日を示すよう一覧表を更新し);アイテムが拘束されるはずであるゾーンから離れているかどうかを識別し、アイテムのステータスをユーザに通知し(、又は起こり得る窃盗に関して定量化されたエリアに含まれるセキュリティシステムをトリガし);アイテムが位置しているはずがないゾーンに入っているかどうかを識別し(例えば、アイテムは、子ども部屋に入る銃である。)、アイテムのステータスをユーザに通知してよい。
【0032】
在庫管理システムは、ソーシャルネットワーク機能を含んでよい。例えば、在庫管理システムの1人以上のユーザは、互いから所定の距離範囲内に住んでよい。ユーザは、在庫管理システムのプライバシー設定を変更してよく、それにより、ユーザがソーシャルネットワーク上の接続を共有する他のユーザは、ユーザの定量化されたエリアにおけるアイテムの一部又は全てを見てよい。ユーザは、この機能を、互いからアイテムを借りるために使用してよい。ユーザはまた、本人が直接に又はオンラインで互いにアイテムを売るために、この機能を使用してよい。ユーザはまた、互いに送金するために、この機能を使用してよい。ユーザはまた、互いを支援するよう自身の能力を宣伝してよい。例えば、ユーザは、他のユーザが家具を動かすのを助けるために自身が応対可能であることを自己宣伝してよい。ユーザは、ユーザが互いにアイテムを借り、アイテムを販売し、サービスを提供することができるように、モバイルアプリケーションのインターフェイスを介して互いと連絡を取ってよい。例えば、在庫管理システムは、在庫アイテムの販売又は在庫アイテムに関連したサービスに関する金銭上の取引を可能にしてよい。ユーザが他のユーザからアイテムを借用又は購入することができない場合には、在庫管理システムは、アイテムを供給メーカから購入するためのクーポンを識別し、そのクーポンをユーザに供給してよい。少なくとも1つの実施形態において、在庫管理システムは、在庫管理システムのユーザ間のアイテム及び/又は“ニーズ”の一致を識別しようと試み続けてよい。在庫管理システムは、アイテム又はサービスを明示的に宣伝しなくてよい。例えば、ユーザは、アイテムを“共有可能”としてマークしてよく、ユーザが提供するつもりでいるサービスを含むプロファイルを生成してよい。在庫管理システムは、ユーザプロファイルとの一致についてチェックし続けてよく、関連があるものが見つけられた場合にはユーザに知らせてよい。
【0033】
在庫管理システムは、タスク又はプロファイルに基づく動作を含んでよい。リーダー装置は、外部ソース(例えば、モバイルクライアント装置、在庫解析サーバ、ソーシャルネットワークサーバ)からタスク又はプロファイルを受け取ってよい。リーダー装置は、在庫管理システム内でタスク及び/又はプロファイルを実行してよい。リーダー装置がロボット装置の部分(例えば、RFID読み込み、ビデオ監視、及び他の検知を実施し得るモバイル検知プラットフォーム)である場合に、ロボット装置は、タスク及び/又はプロファイルを受け取ってよく、次いで、そのセンサ(例えば、リーダー装置)の何らかの組み合わせを用いてタスク及び/又はプロファイルを実行してよい。本願で使用されるように、「プロファイル」は、グループにおける1つ以上のタスクの集合を指してよい。プロファイルにおけるタスクは、実行の絶対的順序を有してよい。代替的に、プロファイルを実行しているリーダー装置は、取り得る最も効率的な軌跡、又は少なくとも、実行の絶対的順序において可能であるよりも効率の良い軌跡を生成するように、タスクを並べ直すことを許されてよい。説明の簡単のために、プロファイルは、本願では、プロファイルが1つ以上のタスクを指し得るとの理解の下で使用される。いくつかのプロファイルは、スケジュールに基づいてよい。例えば、リーダー装置は、スケジュール通りにいくつかのプロファイルを実行してよい(例えば、毎朝8時)。少なくとも1つの実施形態において、リーダー装置は、プロファイルが朝8時に実行されたことを、例えば、モバイルクライアント装置を介して、ユーザに通知してよい。他のプロファイルは、状況に基づいてよい(例えば、客が尋ねてくる場合、子どもの友達とのパーティ)。少なくとも1つの実施形態において、異なるプロファイルは、定量化されたエリア103内の異なるゾーンで実行されてよい。
【0034】
これより図面を参照すると、
図1は、定量化されたエリアのための在庫管理のための例となる動作環境100のブロック図である。動作環境100は、ソーシャルネットワークサーバ101、在庫解析サーバ109、モバイルクライアント装置188、定量化されたエリア103、及びクーポンサーバ140を含んでよい。
【0035】
少なくとも1つの実施形態において、動作環境100のそれらのエンティティは、ネットワーク105を介して通信上結合されてよい。例えば、ソーシャルネットワークサーバ101は、信号線104を介してネットワーク105へ通信上結合されてよい。在庫解析サーバ109は、信号線112を介してネットワーク105へ通信上結合されてよい。モバイルクライアント装置188は、信号線118を介してネットワーク105へ通信上結合されてよい。定量化されたエリア103は、信号線120を介してネットワーク105へ通信上結合されてよい。クーポンサーバ140は、信号線117を介してネットワーク105へ通信上結合されてよい。動作環境100のいくつかの要素は、ネットワーク105の使用によらずに互いと結合されてよい。例えば、定量化されたエリア103は、信号線108を介してモバイルクライアント装置188へ通信上結合されてよい。
【0036】
少なくとも1つの実施形態において、動作環境100のエンティティ間の1つ以上の通信は、それらの通信に含まれる情報及びデータの機密性及びインテグリティを確かにするよう構成されてよい。例えば、信号線104、112、118、108、120、117、104及び108を介した通信は、次のセキュリティ機能の1つ以上を含んでよい:暗号化;ハッシング;部分暗号化;終端間暗号化;デジタル署名又はMAC、ネットワーク105に含まれるVPN及び/又はTLSを介した通信;並びに上記のセキュリティ機能の派生又は分岐であるあらゆる技術。
【0037】
図1は、1つのソーシャルネットワークサーバ101、1つの在庫解析サーバ109、1つのモバイルクライアント装置188、1つの定量化されたエリア103及び1つのクーポンサーバ140を表すが、本開示は、1つ以上のソーシャルネットワークサーバ101、1つ以上の更新サーバ109、1つ以上のモバイルクライアント装置188、1つ以上の定量化されたエリア103及び1つ以上のクーポンサーバ140適用される。更には、
図1は、動作環境100のエンティティへ結合される1つのネットワーク105を表すが、実際には、様々なタイプの1つ以上のネットワーク105がそれらのエンティティへ接続されてよい。
【0038】
ネットワーク105は、有線又は無線ネットワークを含んでよく、星形構成、トークンリング構成、又は他の構成を含む多種多様な構成を有してよい。更には、ネットワーク105は、ローカルエリアネットワーク(LAN;local area network)、ワイドエリアネットワーク(WAN;wide area network)(例えば、インターネット)、又は複数の装置が通信することができる他の相互接続されたデータ経路を含んでよい。少なくとも1つの実施形態において、ネットワーク105は、ピア・ツー・ピアのネットワークを含んでよい。ネットワーク105はまた、多種多様な通信プロトコルにおいてデータを送信する電気通信ネットワークの部分へ結合されるか、又はその部分を含んでよい。少なくとも1つの実施形態において、ネットワーク105は、ショートメッセージングサービス(SMS;short messaging service)、マルチメディアメッセージングサービス(MMS;multimedia messaging service)、ハイパーテキスト伝送プロトコル(HTTP;hypertext transfer protocol)、HTTPS、直接データ接続、WAP、電子メールなどを介することを含め、データを送信及び受信するためにBluetooth通信ネットワーク又はセルラー通信ネットワークを含む。少なくとも1つの実施形態において、ネットワーク105は、GPS座標をモバイルクライアント装置188へ供給するGPS衛星を含んでよい。ネットワーク105は、3G、4G、ロングタームエボリューション(LTE;long term evolution)、ボイス・オーバー(Voice-over)LTE(“VoLTE”)、又は何らかの他のモバイルデータネットワーク若しくはモバイルデータネットワークの組み合わせを含んでよい。少なくとも1つの実施形態において、ネットワーク105は、異なるネットワークの組み合わせを含んでよい。
【0039】
モバイルクライアント装置188は、メモリ及びプロセッサを含むモバイルコンピュータ装置を含んでよい。例えば、モバイルクライアント装置188は、ラップトップコンピュータ、デスクトップコンピュータ、タブレットコンピュータ、携帯電話機、パーソナルデジタルアシスタント(personal digital assistant)(“PDA”)、モバイル電子メール装置、ポータブルゲーム機、ポータブル音楽プレイヤー、セットトップボックス、被接続装置若しくはウェアラブルコンピュータ(例えば、スマートウォッチ、スマートグラス、フィットネストラッカ、など)、1つ以上のプロセッサが内蔵又は結合されているテレビ受信機、又はネットワーク105にアクセスすることが可能な他の電子装置を含んでよい。ユーザは、モバイルクライアント装置188と相互作用してよい。モバイルクライアント装置188は、データを動作環境100の他のエンティティに対してネットワーク105を介して送信及び受信してよい。モバイルクライアント装置188は、信号線108を介して定量化されたエリア103へ通信上結合されてよい。信号線108は、モバイルクライアント装置188と定量化されたエリア103又は定量化されたエリア103の要素との間のハードワイヤード又は無線による通信上の結合を含んでよい。少なくとも1つの実施形態において、定量化されたエリア103又は定量化されたエリア103は、少なくとも部分的にモバイルクライアント装置188を介してネットワーク105にアクセスしてよい。少なくとも1つの実施形態において、モバイルクライアント装置188は、定量化されたエリア103の要素を含んでよい。
【0040】
モバイルクライアント装置188は、モバイルアプリケーション190、ブラウザ137、リーダーモジュール139及びストレージ141を含んでよい。モバイルクライアント装置188は、
図2を参照して以下で記載される1つ以上の他の要素を含んでよい。例えば、モバイルクライアント装置188は、プロセッサ、メモリ、カメラ及び通信ユニットを含んでよい。
【0041】
モバイルアプリケーション190は、モバイルクライアント装置188のプロセッサによって実行される場合に
図3、4、5、6及び7を参照して以下で記載される方法300、400、500、600及び700の1つ以上のステップを実行し又はその実行を制御するよう構成されたコード及びルーチンを含んでよい。
【0042】
少なくとも1つの実施形態において、モバイルアプリケーション190は、モバイルクライアント装置188のディスプレイに、1つ以上のアイテムを在庫管理システムに登録することをユーザに可能にする機能を含むグラフィカルユーザインターフェイス(graphical user interface)(“GUI”)を表示させてよい。GUIは、1つ以上のグラフィカル表示要素、ユーザ選択可能なグラフィカル要素、又はユーザ入力フィールドを含んでよい。GUIは、次のサービスの1つ以上をユーザに提供するよう構成されてよい:在庫管理システムへクエリを与えることユーザに可能にすること;在庫管理システムへ与えられたクエリに対する応答を受け取ることをユーザに可能にすること;推薦、クーポン及び/又は製品期限切れ通知を在庫解析サーバ109から受け取ることをユーザに可能にすること;1つ以上のソーシャルネットワークを在庫解析サーバ109へ接続することをユーザに可能にすること;ソーシャルネットワーク接続に対してアイテムを借用又は販売することをユーザに可能にすること;ユーザのソーシャルネットワーク接続の1つ以上とサービスを共有することをユーザに可能にすること;ユーザのソーシャルネットワーク接続の1つ以上のからサービス又は提案を受け取ることをユーザに可能にすること;在庫管理に関するタスク及びプロファイルを生成、変更、共有、販売、送信及び/又は購入することをユーザに可能にすること。少なくとも1つの実施形態において、在庫解析サーバ109は、モバイルアプリケーション190の要素であってよい。
【0043】
モバイルアプリケーション190は、インターフェイスモジュール129、登録エンジン131及びタスク/プロファイルマネージャ133の1つ以上を含んでよい。インターフェイスモジュール129は、プロセッサによって実行される場合に、モバイルクライアント装置188のプロセッサに、モバイルアプリケーション190のGUIを生成させ表示させるよう構成されたコード又はルーチンを含んでよい。登録エンジン131は、モバイルクライアント装置188のプロセッサに、
図3を参照して以下で記載される方法300の1つ以上のステップを実行させるよう構成されたコード及びルーチンを含んでよい。例えば、登録エンジン131は、モバイルアプリケーション190を介して在庫管理システムに1つ以上のアイテムを登録することをユーザに可能にする機能を含んでよい。少なくとも1つの実施形態において、登録エンジン131の1つ以上の態様は、販売地点の装置の要素であってよい。この及び他の実施形態において、1つ以上のアイテムは、販売地点で在庫管理システムにより登録されてよい。
【0044】
タスク/プロファイルマネージャ133は、モバイルクライアント装置188のプロセッサに、
図6を参照して以下で記載される方法600の1つ以上のステップを実行させるよう構成されたコード及びルーチンを含んでよい。例えば、タスク/プロファイルマネージャ133は、在庫管理システム内でリーダー装置125によって実行されるべき1つ以上のタスク及び/又はプロファイルをモバイルアプリケーション190を介して生成することをユーザに可能にする機能を含んでよい。
【0045】
少なくとも1つの実施形態において、インターフェイスモジュール129、登録エンジン131及びタスク/プロファイルマネージャ133のうちの1つ以上は、モバイルアプリケーション190から独立している要素を含んでよい。例えば、インターフェイスモジュール129、登録エンジン131及びタスク/プロファイルマネージャ133のうちの1つ以上は、ストレージ141に記憶されて、モバイルクライアント装置188のプロセッサによって実行されてよい。他の例では、インターフェイスモジュール129、登録エンジン131及びタスク/プロファイルマネージャ133のうちの1つ以上は、在庫解析サーバ109のようなサーバに記憶されて、在庫解析サーバ109のプロセッサによって実行されてよい。
【0046】
少なくとも1つの実施形態において、在庫解析サーバ109の1つ以上の要素は、モバイルクライアント装置188によって記憶され実行されてよい。例えば、推薦エンジン151、検索エンジン153、ソーシャルエンジン155、アイテムステータスマネージャエンジン157、位置マネージャエンジン159、クーポンマネージャエンジン161及びデータリポジトリ163のうちの1つ以上は、モバイルアプリケーション190又はストレージ141の要素であってよい。在庫解析サーバ109のそれらの要素については、以下で更に詳細に記載される。
【0047】
少なくとも1つの実施形態において、モバイルアプリケーション190、インターフェイスモジュール129、登録エンジン131、及びタスク/プロファイルマネージャ133のうちの1つ以上は、フィールドプログラマブルゲートアレイ(field-programmable gate array)(“FPGA”)又は特定用途向け集積回路(application-specific integrated circuit)(“ASIC”)を含むハードウェアを用いて実装されてよい。いくつかの他の実施形態では、モバイルアプリケーション190、インターフェイスモジュール129、登録エンジン131、及びタスク/プロファイルマネージャ133は、ハードウェアとソフトウェアとの組み合わせを用いて実装されてよい。モバイルアプリケーション190、インターフェイスモジュール129、登録エンジン131、及びタスク/プロファイルマネージャ133は、動作環境100の装置とサーバとの組み合わせにおいて、又は装置若しくはサーバの1つにおいて、記憶されてよい。モバイルアプリケーション190、インターフェイスモジュール129、登録エンジン131、及びタスク/プロファイルマネージャ133については、
図2乃至5を参照して以下で更に詳細に記載される。
【0048】
ストレージ141は、本願で記載される機能を提供するデータを記憶する非一時的な記憶媒体を含んでよい。ストレージ141は、動的ランダムアクセスメモリ(DRAM;dynamic random access memory)装置、静的ランダムアクセスメモリ(SRAM;static random access memory)装置、フラッシュメモリ、又は何らかの他のメモリ装置を含んでよい。少なくとも1つの実施形態において、ストレージ141は、不揮発性メモリ又は、ハードディスクドライブ、フロッピー(登録商標)ディスクドライブ、CD−ROM装置、DVD−ROM装置、DVR−RAM装置、DVD−RW装置、フラッシュメモリ装置、若しくはより恒久的に情報を記憶する何らかの他の大容量記憶装置を含む同様の永久記憶装置及び媒体を更に含む。
【0049】
ブラウザ137は、モバイルクライアント装置188のプロセッサによって実行される場合に、モバイルクライアント装置188がネットワーク105を介してウェブページ及び他のコンテンツにアクセスすることを可能にするコード及びルーチンを含んでよい。例えば、ブラウザ137はウェブブラウザを含んでよい。
【0050】
リーダーモジュール139は、モバイルクライアント装置188が次の1つ以上を検出し読み込むことを可能にするコード及びルーチンを含んでよい:RFIDタグ;NFCタグ;QRコード;及びバーコード。リーダーモジュール139は、QRコード及びバーコードを検出し読み込む場合にモバイルクライアント装置188のカメラと協働してよい。モバイルクライアント装置188及びカメラについては、
図2を参照して以下で更に詳細に記載される。リーダーモジュール139の機能は、
図3の方法300を参照して以下で更に詳細に記載される。
【0051】
少なくとも1つの実施形態において、モバイルクライアント装置188は、ネットワーク105にアクセスすることができるスマートフォンを含んでよい。ネットワーク105は、上述されたようにモバイルデータネットワークを含んでよい。モバイルクライアント装置188は、ネットワーク105にアクセスして、ユーザが1つ以上のアイテムを在庫管理システムに登録することを可能にしてよい。
【0052】
少なくとも1つの実施形態において、モバイルクライアント装置188は、ネットワーク105にアクセスして、ユーザが在庫解析サーバ109によって提供されるサービスのうちの1つ以上にアクセスすることを可能にしてよい。例えば、モバイルクライアント装置188は、ネットワーク105にアクセスして、ユーザが推薦エンジン151、検索エンジン153、ソーシャルエンジン155、アイテムステータスマネージャエンジン157、位置マネージャエンジン159、及びクーポンマネージャエンジン161のうちの1つ以上によって提供されるサービスにアクセスすることを可能にしてよい。少なくとも1つの実施形態において、ユーザは、モバイルクライアント装置188によって、例えば、インターフェイスモジュール129によって表示されるモバイルアプリケーション190のGUIを介してそれらのサービスのうちの1つ以上にアクセスしてよい。代替的に、又は追加的に、ユーザは、ブラウザ137のウェブインターフェイスを介してそれらのサービスのうちの1つ以上にアクセスしてよい。ウェブインターフェイスは、モバイルクライアント装置188によって表示されてよい。例えば、モバイルクライアント装置188は、ブラウザ137を含むパーソナルコンピュータを含んでよく、ユーザは、ブラウザ137を介してそれらのサービスのうちの1つ以上にアクセスしてよい。このようにして、ユーザは、モバイルアプリケーション190又はブラウザ137を介して在庫管理システムにアクセスしてよい。然るに、モバイルアプリケーション190を参照して本願で記載される如何なるGUIも、表示されて、ブラウザ137を介してユーザによってアクセス可能であってよいことが理解されるべきである。
【0053】
定量化されたエリア103は、あらゆる建物、敷地、建物の組、及び1つ以上の建物を囲むあらゆる屋外領域を含んでよい。例えば、定量化されたエリア103は、家、アパート、マンション、又はユーザの何らかの他の個人住居を含んでよい。代替的に、又は追加的に、定量化されたエリア103は、事業オフィス、作業場、店、又はユーザによって所有されか、使用されるか、若しくは別なふうに関連する他の非住居を含んでよい。定量化されたエリア103は、ネットワーク105を介して動作環境100の他のエンティティに対してデータを送信及び受信してよい。定量化されたエリア103は、信号線120を介してネットワーク105へ通信上結合されてよい。
【0054】
定量化されたエリア103は、1つ以上のゾーンを含んでよい。1つ以上のゾーンは、1つ以上の目的を果たす定量化されたエリア103又は定量化されたエリア103の部分における部屋を含んでよい。例えば、定量化されたエリア103は、次のゾーンの1つ以上を含んでよい:ごみゾーン183;車両ゾーン185;及び家ゾーン181。ごみゾーン183は、ごみが処分、リサイクル又は合成のために集積されている定量化されたエリア103の一部分を含んでよい。車両ゾーン185は、ユーザがユーザの車両を保管する定量化されたエリア103の一部分を含んでよい。例えば、車両ゾーン185は、ガレージ、車路、緑地帯、又は車両のための他の駐車ゾーンを含んでよい。家ゾーン181は、ごみゾーン183又は車両ゾーン185ではない定量化されたエリア103の如何なる部分も含んでよい。定量化されたエリア103は、1つ以上の異なる家ゾーン181を含んでよい。例えば、定量化されたエリア103は、寝室、浴室、テレビ部屋、及びごみゾーン183又は車両ゾーン185でないエリアのあらゆる他のゾーン又は部分を含んでよい。寝室は1つの家ゾーン181を含んでよく、浴室は別の家ゾーン181を含んでよく、テレビ部屋は更なる他の家ゾーン181を含んでよい。然るに、定量化されたエリア103は、2つ以上の家ゾーン181を含んでよい。
【0055】
定量化されたエリア103は、次の要素の1つ以上を含んでよい:アイテムセット199、タグセット123、リーダー装置125、センサセット121、ハブ装置187、及びストレージ127。アイテムセット199は、1つ以上のアイテムを含んでよい。タグセット123は、1つ以上のタグを含んでよい。1つ以上のアイテムは、定量化されたエリア103に関連する如何なる有形なオブジェクトも含んでよく、タグセット123の中のタグを添付され、在庫管理システムに登録される。例えば、ユーザは、タグセット123の中のタグをアイテムセット199の中のアイテムに手動により添付又は結合してよい。任意に、アイテムは、アイテムに既に存在するタグとともに製造されてよい。タグはRFIDタグ又はNFCタグを含んでよい。明りょうさのために、RFIDタグ及びNFCタグは両方とも、本願では単に「タグ」と称される。アイテムセット199の中の1つ以上のアイテムは、バーコード又はQRコードを含んでよい。アイテムセット199、タグセット123及びリーダー装置125は、
図2、4、5、6及び7の方法300、400、500、600、700を参照して以下で更に詳細に記載される。
【0056】
センサセット121は、1つ以上のセンサを含んでよい。家ゾーン181、ごみゾーン183及び車両ゾーン185は、夫々がそれ自身のセンサセット121を含んでよい。定量化されたエリア103の個々のゾーンは、異なるセンサセット121を含んでよく、個々のセンサセット121は、定量化されたエリア103に含まれる他のセンサセット121とは異なるセンサを含んでよい。
【0057】
センサセット121に含まれる1つ以上のセンサは、1つ以上のセンサが位置しているエリア又はゾーンの1つ以上の物理属性を決定する構成された装置を含んでよい。例えば、エリア又はゾーンは、センサが位置しているエリア又はゾーンの温度、湿度又はあらゆる他の物理属性を測定するセンサを含んでよい。1つ以上のセンサは、センサが位置しているエリア又はゾーンにおける動きを検出し追跡するよう構成された動き検出センサ又は何らかの他のセンサを更に含んでよい。
【0058】
リーダー装置125は、カメラと、タグ、バーコード又はQRコードを読み込むためのソフトウェアとを備えたハードウェア装置を含んでよい。リーダー装置125は、温度、音響、液体、ガス、湿度、圧力、光、赤外線などを測定するセンサのような、周囲条件を検出する追加のセンサを備えてよい。そのような追加のセンサは、タグの読み込みを補足することができるデータを収集してよい。例えば、リーダー装置125が特定のアイテムのタグを読むことができない場合には、リーダー装置125は、カメラを使用して、置き違えられたアイテムを見つけるようゾーンの視覚解析を実施してよい。少なくとも1つの実施形態において、リーダー装置125は、アイテムの推定される位置の写真を撮り、その写真を、アイテムの位置が見つけられたとの確認のために、ユーザへ送ってよい。それらのセンサのいくつかは、リーダー装置125に取り付けられてよく、一方、いくつかは、窓につり付けられ得る閉窓センサのように、環境内に配置されてよい。環境内に配置されるセンサは、例えば、無線通信によって、リーダー装置125と通信してよい。リーダー装置125は、モバイルクライアント装置188からの1つ以上の音声コマンド、及びサインコマンド(例えば、サインラインゲージ)を受け入れてよい。
【0059】
記載されるように、リーダー装置125は、1つ以上のプロファイルを実行する場合に定量化されたエリア103の異なるゾーンへ移動することができるロボット装置を含んでよい。リーダー装置125は、定量化されたエリア103の様々なゾーンに存在するタグを検出してよい。リーダー装置125は、例えば、ネットワーク105又は信号線108を介して、ユーザ定義のプロファイルをモバイルクライアント装置188から受け取ってよい。プロファイルを実行する場合に、リーダー装置125は、タグを付されたアイテムの存在に加えて、とりわけ、誰もゾーンにいないと期待されるときに窓/扉が開いているかどうかのような条件をチェックしてよい。少なくとも1つの実施形態において、リーダー装置125は、人が地面に倒れているが起き上がれそうにないとき、子どもが泣いているとき、火事/洪水/一酸化炭素漏れ、ゾーン内に未承認の人々がいること(泥棒)、などのような、報告される必要がありうる普通でないアクティビティを見守ってよい。リーダー装置125は、視覚又は検知チェック(例えば、エリア内の温度が何度であるか、又は大気環境、など)を使用することができる画像処理又は他のコマンドに基づき、普通でないアクティビティを検出してよい。例えば、泥棒の可能性を検出すると、リーダー装置125は、泥棒による盗難を防ごうとする回避行動を取ってよい。リーダー装置125は、普通でないアクティビティを検出したときのような、リーダー装置のアクティビティに関するメッセージを送信することによって、モバイルクライアント装置188と相互作用してよい。メッセージは、アクティビティに関する情報を含んでよく、ユーザによる入力及び/又は確認の要求を含んでよい。例えば、次回のパーティを検出するとき、リーダー装置125は、メッセージ(画像を含んでよい。)をモバイルクライアント装置188へ送ってよい。メッセージは、追加のケチャップがパーティのために必要でありうるかどうかをユーザに尋ねてよい。ユーザが「はい(YES)」と回答する場合に、リーダー装置125は、確認メッセージをモバイルクライアント装置188へ送ってよい。少なくとも1つの実施形態において、リーダー装置125はまた、ユーザの家への配達のためにケチャップを購入してよい。ケチャップを受け取ると、リーダー装置125はケチャップを一覧表に加えてよい。
【0060】
リーダー装置125によって実行され得るプロファイルの例には、アイテムの位置を定め(例えば、家のいずれかの部屋内で車の鍵を見つけるため。)、アイテムの存在(例えば、家のどこかにシャンプーがあるかどうか)を決定し、定量化されたエリア103におけるアイテムの数(例えば、2本のろうそく)を決定し、アイテムについて特定のゾーンを(客用の浴室に石けんがあるかどうか)チェックし;タイプXのアイテムが位置Lにあるかどうかをチェックし、タイプXのアイテム(又はN個のアイテム)が1つ以上のゾーンにあることを確かめ、複数のアイテムX、Y及びZが全て特定のゾーン又はゾーン内の位置にあることを確かめる(例えば、2本のろうそく、ワインのボトル、チョコレートの箱がリビングルームにあることや、車の鍵、財布及び傘が出勤前に扉の近くにあることを確かめるため。)プロファイルが含まれてよい。レストランでは、リーダー装置125は、開店前に各テーブルの上に塩入れ及び花瓶があることをチェックしてよい。あるいは、診療所では、リーダー装置125は、いくつか基本器材/補給品が各部屋にあることをチェックしてよい。プロファイルの他の例には、1つ以上のアイテムがゾーンにないこと(例えば、機密文書が公然状態にないこと)を確かめること、有効期限日がD日内である全てのアイテムを見つけること、位置LにおいてタイプXの期限切れでないアイテムが存在することを確かめること(例えば、テーブルの上にあるケチャップが期限切れないことを確かめること)、などが含まれてよい。少なくとも1つの実施形態において、リーダー装置125がアイテムを見つけると、リーダー装置125は待機しながらビープ音を出してよく、モバイルクライアント装置188におけるマップ上の表示のためにアイテムの位置を送ってよく、(例えば、モバイルクライアント装置188が座標又はWi−Fiローカライゼーションを送ることに基づき)ユーザを見つけてよく、その後に、リーダー装置125は、モバイルクライアント装置188の位置にアイテムを送り届けてよい。少なくとも1つの実施形態において、リーダー装置125は、エリアをあちこち移動してよく、場合により、ユーザの最後に知られた位置をはじめとして、ユーザを見つけために、画像処理を実施してよい。
【0061】
複数のリーダー装置125は、1つ以上のプロファイルを実行するために使用されてよい。少なくとも1つの実施形態において、複数のリーダー装置125は、同じプロファイルを実行するために使用されてよい。複数のリーダー装置125は、プロファイルの全体の実行を加速させるようプロファイル内のタスクを共有してよい(例えば、夫々のリーダー装置125は、プロファイルにおけるタスクの1つ又はサブセットを実行する。)。リーダー装置125は、例えば、メッシュネットワークを介して、直接に(又は1つ以上のホップを介して間接的に)互いと通信してよい。少なくとも1つの実施形態において、異なるリーダー装置125は異なるセンサを備えてよい。例えば、第1のリーダー装置125はカメラを備えてよく、第2のリーダー装置125は温度センサを備えてよい、など。少なくとも1つの実施形態において、リーダー装置125は、公式のネットワーク基盤によらずに互いと通信してよいが、代わりに、互いのためにトラフィックを転送してよい。
【0062】
センサセット121は、モバイルクライアント装置188と無線通信するためのハードウェア及びソフトウェアを含んでよい。例えば、センサセット121は、ネットワーク105を介してモバイルクライアント装置188へデータを無線で送信する無線アンテナを含んでよい。センサセット121は、センサデータをモバイルクライアント装置188へ無線で送信してよい。センサデータは、センサセット121が位置しているエリア又はゾーンの1つ以上の物理属性を記述するデータを含んでよい。センサデータについては、
図2の要素291を参照して以下で更に詳細に記載される。
【0063】
ハブ装置187は、定量化されたエリア103の任意の機能であってよい。ハブ装置187は、モバイルクライアント装置188又は在庫解析サーバ109が定量化されたエリア103の要素と通信することを可能にするよう構成されたルータ又は何らかの他の装置を含んでよい。少なくとも1つの実施形態において、ハブ装置187は、定量化されたエリア103の1つ以上の要素からデータを受け取り、そのデータをモバイルクライアント装置188又は在庫解析サーバ109へ送ってよい。ハブ装置187は、有線又は無線通信結合を介してモバイルクライアント装置188又は在庫解析サーバ109と通信してよい。例えば、信号線108は、定量化されたエリア103とモバイルクライアント装置188との間のハードワイヤードの通信結合を含んでよく、信号線120は、定量化されたエリア103とネットワーク105との間の無線による通信結合を含んでよい。
【0064】
少なくとも1つの実施形態において、センサセット121及び1つ以上のリーダー装置125は、自身のデータを在庫解析サーバ109へ送信するが、モバイルクライアント装置188へは送信しない。例えば、ハブ装置187は、このデータを集約し、データを在庫解析サーバ109へネットワーク105を介して送信してよい。任意に、センサセット121及び1つ以上のリーダー装置125は、このデータを、ハブ装置187を使用せずに、在庫解析サーバ109へネットワーク105を介して送信してよい。
【0065】
ストレージ127は、本願で記載される機能を提供するデータを記憶する非一時的な記憶媒体を含んでよい。ストレージ127は、DRAM装置、SRAM装置、フラッシュメモリ、又は何らかの他のメモリ装置を含んでよい。少なくとも1つの実施形態において、ストレージ127は、不揮発性メモリ又は、ハードディスクドライブ、フロッピーディスクドライブ、CD−ROM装置、DVD−ROM装置、DVD−RAM装置、DVD−RW装置、フラッシュメモリ装置、若しくはより恒久的に情報を記憶する何らかの他の大容量記憶装置を含む同様の永久記憶装置及び媒体を更に含む。
【0066】
ソーシャルネットワークサーバ101は、プロセッサ、メモリ、及びネットワーク通信機能を含むハードウェアサーバを含んでよい。ソーシャルネットワークサーバ101は、ネットワーク105を介して動作環境100の他のエンティティに対してデータを送信及び受信する。ソーシャルネットワークサーバ101は、信号線104を介してネットワーク105へ通信上結合されてよい。
【0067】
ソーシャルネットワークサーバ101は、ソーシャルネットワークアプリケーション111を含んでよい。ソーシャルネットワークアプリケーション111は、ソーシャルネットワークサービスを提供するよう構成されたコード及びルーチンを含んでよい。ソーシャルネットワークサービスはソーシャルネットワークを含んでよい。ソーシャルネットワークは、ユーザどうしが共通の特徴によって結び付けられ得る社会構造の一種を含んでよい。共通の特徴は、関係/つながり、例えば、友情、家族、仕事、興味、地理的近接、などを含んでよい。共通の特徴は、明示的に定義される関係と、他のオンラインユーザとの社会的つながりによって暗示される関係とを含み、それらの関係がソーシャルグラフを形成する1つ以上のソーシャルネットワーキングシステムによって、提供されてよい。いくつかの例において、ソーシャルグラフは、それらのユーザのマッピング及びそれらのユーザがどのような関係にあるかを反映してよい。
【0068】
ソーシャルネットワークサーバ101及びソーシャルネットワークアプリケーション111は、1つのソーシャルネットワークを表してよく、ネットワーク105へ結合された複数のソーシャルネットワークが存在してよい。それらの夫々は、自身のサーバ、アプリケーション及びソーシャルグラフを有する。例えば、第1のソーシャルネットワークは、ビジネスネットワーキングへとより向けられてよく、第2のソーシャルネットワークは、学問へとより向けられるか又はそれに中心を置いてよく、第3のソーシャルネットワークは、地域ビジネスへとより向けられてよく、第4のソーシャルネットワークは、デートすることに向けられてよく、他は、一般的な関心事又は特定の焦点を有してよい。
【0069】
クーポンサーバ140は、プロセッサ、メモリ、及びネットワーク通信機能を含むハードウェアサーバを含んでよい。クーポンサーバ140は、ネットワーク105を介して動作環境100の他のエンティティに対してデータを送信及び受信してよい。クーポンサーバ140は、信号線117を介してネットワーク105へ通信上結合されてよい。
【0070】
少なくとも1つの実施形態において、クーポンサーバ140は、1つ以上のクーポンをユーザに提供してよい。クーポンは、電子クーポン又は実体のあるクーポンを含んでよい。クーポンは、在庫管理システムに登録されているアイテムの解析に基づきユーザ毎に個人化されてよい。例えば、在庫管理システムに登録されているアイテムの解析は、ユーザが特定のアイテムを購入する必要があることを示してよい。クーポンサーバ140は、ユーザが購入する必要があるアイテムのための電子クーポンを在庫解析サーバ109に供給してよい。在庫解析サーバ109は、モバイルアプリケーション190を介してユーザへ電子クーポンを供給してよい。実体のあるクーポン及び電子クーポンは、本願では、集合的又は個々に「クーポン」と呼ばれてよい。
【0071】
少なくとも1つの実施形態において、在庫解析サーバ109は、電子メール、テキストメッセージ又は何らかの他の通信形態を介してユーザに電子クーポンを供給してよい。少なくとも1つの実施形態において、クーポンサーバ140は、実体のあるクーポンを、定量化されたエリア103に関連する配送先へ郵送させてよい。
【0072】
少なくとも1つの実施形態において、クーポンサーバ140は、的を絞った広告をモバイルクライアント装置188のユーザに供給する機能を含んでよい。例えば、クーポンマネージャエンジン161は、ユーザが購入したいと思われる1つ以上の製品を記述するデータをクーポンサーバ140へ供給してよい。クーポンサーバ140は、的を絞った広告をモバイルクライアント装置188へ供給してよい。例えば、クーポンサーバ140は、ブラウザ137に、クーポンマネージャエンジン161によって示された1つ以上の製品のための的を絞った広告を表示するようモバイルクライアント装置188のための広告を表示させてよい。的を絞った広告は、製品を購入するためのクーポンを含んでよい。クーポンマネージャエンジン161は、アイテムセット199に含まれているアイテム又はアイテムセット199に含まれているアイテムのユーザによる使用履歴に基づき、1つ以上の製品を識別してよい。少なくとも1つの実施形態において、的を絞った広告はまた、電子メール、テキストメッセージ、電話、又はあらゆるための通信形態を介してユーザに供給されてよい。
【0073】
在庫解析サーバ109は、プロセッサ、メモリ、ネットワーク通信機能を含むハードウェアサーバを含んでよい。在庫解析サーバ109は、ネットワーク105を介して動作環境100の他のエンティティに対してデータを送信及び受信してよい。在庫解析サーバ109は、信号線112を介してネットワーク105へ通信上結合されてよい。
【0074】
在庫解析サーバ109は、次の要素の1つ以上を含んでよい:推薦エンジン151;検索エンジン153;ソーシャルエンジン155;アイテムステータスマネージャエンジン157;位置マネージャエンジン159;クーポンマネージャエンジン161;及びデータリポジトリ163。
【0075】
データリポジトリ163は、在庫解析サーバ109の要素について本願で記載される機能を提供するためのデータを記憶する非一時的な記憶媒体を含んでよい。例えば、データリポジトリ163は、アイテムセット199に含まれている1つ以上のアイテムについての一覧表データ、履歴データ及びセンサデータを記憶してよい。一覧表データ、センサデータ及び履歴データについては、
図2の要素285、289及び291を夫々参照して以下で更に詳細に記載される。少なくとも1つの実施形態において、データリポジトリ163は、リーダー装置125によって実行され得るタスク及び/又はプロファイルを記憶してよい。少なくとも1つの実施形態において、ユーザは、タスク及び/又はプロファイルを作成してデータリポジトリ163へアップロードしてよい。少なくとも1つの実施形態において、他のユーザは、タスク及びプロファイルについてデータリポジトリ163を閲覧してよく、そして、それらをダウンロードしてよい。少なくとも1つの実施形態において、リーダー装置125は、タスク又はプロファイルをデータリポジトリ163から受け取ってよい。
【0076】
データリポジトリ163はまた、ソーシャルネットワークアプリケーション111から受信されたソーシャルネットワークデータを記憶してよい。データリポジトリ163はまた、1つ以上のGUIを生成するために使用されるグラフィカルデータを記憶してよい。
【0077】
データリポジトリ163は、DRAM装置、SRAM装置、フラッシュメモリ、又は何らかの他のメモリ装置を含んでよい。少なくとも1つの実施形態において、データリポジトリ163は、不揮発性メモリ又は、ハードディスクドライブ、フロッピーディスクドライブ、CD−ROM装置、DVD−ROM装置、DVD−RAM装置、DVD−RW装置、フラッシュメモリ装置、若しくはより恒久的に情報を記憶する何らかの他の大容量記憶装置を含む同様の永久記憶装置及び媒体を更に含む。
【0078】
推薦エンジン151は、推薦サービスを提供するよう構成されたコード及びルーチンを含んでよい。例えば、推薦エンジン151は、ユーザのための1つ以上の推薦を決定してよい。推薦エンジン151は、モバイルクライアント装置188を介して1つ以上の推薦をユーザに供給してよい。
【0079】
推薦エンジン151は、アイテムセット199、アイテムセット199に含まれているアイテムのユーザによる使用履歴、又は何らかの他の関連因子の解析に基づき、ユーザのための1つ以上の推薦を決定してよい。例えば、推薦エンジン151は、ユーザがアイテムセット199に含まれているアイテムのうちの1つと同等である製品を購入することによってお金を節約することができる、と決定してよい。製品は、アイテムセット199に含まれているアイテムのうちの1つと同等である後発品(generic product)を含んでよい。製品は、電子クーポン又は何らかの他の因子を利用可能であることでより安い競合製品を含んでよい。他の例では、推薦エンジン151は、アイテムセット199に含まれているアイテムのうちの1つに対して環境への影響が小さい製品を識別して薦めてよい。少なくとも1つの実施形態において、推薦エンジン151は、いつユーザがアイテムを必要としうるか又はどれくらい早くユーザが従来であればアイテムを消費しうるかを決定するために機械学習を使用してよい。この決定は、アイテムを購入/再注文した履歴に基づいてよく、あるいは、追加情報と組み合わされてよい。例えば、次回のパーティ(例えば、ユーザのカレンダーに記載されている。)がある場合には、いくつかアイテムは、通常よりも早く使用される可能性がある(例えば、ケチャップ、紙タオル、など)。いつ消耗品が使用されるかを予測しようとする場合に、推薦エンジン151は、関連するアイテムの使用の割合も考慮してよい(例えば、牛乳及びクッキーは関連する使用を有してよい。ホットドック及びマスタードなども。)。推薦エンジン151はまた、家族のカレンダーと協調してよい(例えば、一部の者が休暇中である場合に、推薦エンジン151は、アイテムが使用される予想時間を適応させてよい。)。気候も、特定のアイテムが使用される速度に影響を及ぼしうる。例えば、気候が暖かい場合には、水及び/又はジュースは、通常よりも早く消費されうる。少なくとも1つの実施形態において、推薦エンジン151は、タグを付されていないアイテムに関するデータをインポートするよう構成されてよい。例えば、推薦エンジン151は、クレジットカード取引をインポートしてよく、それから、推薦エンジン151は、どれくらいの頻度で特定のアイテムが使用されているかを学習してよく、推薦エンジン151は、それらのアイテムのための早期の推薦を行ってよい。
【0080】
少なくとも1つの実施形態において、ユーザは、モバイルアプリケーション190のGUIを用いて、より安いか又は環境への影響が小さい製品の存在に関する情報を要求してよく、推薦エンジン151は、それらの製品を識別し、それらの製品を記述する情報をユーザに提供してよい。
【0081】
少なくとも1つの実施形態において、推薦エンジン151は、ユーザが特定のアイテムの在庫が残り少なくなっている、と決定してよく、推薦エンジン151は、ユーザがアイテムの代替品を購入するとの推薦をモバイルクライアント装置188に供給してよい。推薦エンジン151は、ユーザが特定のアイテムの在庫が残り少なくなっていることを決定するよう、アイテムのユーザによる使用履歴を解析してよい。ユーザはまた、ユーザがいつ特定のアイテムの在庫が残り少なくなっているかの閾値を示すよう、モバイルアプリケーション190又はブラウザ137を介して推薦エンジン151に入力を与えてよい。推薦エンジン151は、アイテムの在庫を解析してよい。例えば、推薦エンジン151は、アイテムがごみゾーン183又は車両ゾーン185に入る場合にそのアイテムの在庫を解析して、アイテムについての閾値が満足されたかどうかを判定してよい。このようにして、推薦エンジン151は、ユーザが定量化されたエリア103においてアイテムの適当な在庫を保持することを確かにすることができる。
【0082】
少なくとも1つの実施形態において、ユーザは、在庫が残り少なくなっている場合にオンラインストアからアイテムを自動的に購入するために。支払い情報、配送情報及び承認を含めるよう推薦エンジン151を構成していてもよい。例えば、推薦エンジン151は、ユーザがあるアイテムの在庫が少なくなっていることを決定し、次いで、ユーザが定量化されたエリア103においてこのアイテムの適当な在庫を保持することを確かにするよう、オンラインストアから十分な数量のアイテムを購入するステップを行ってよい。
【0083】
少なくとも1つの実施形態において、モバイルアプリケーション190は、定量化されたエリア103において一般に存在し得る製品を識別することをユーザに可能にする機能を含んでよい。例えば、ユーザは、どのアイテムが定量化されたエリア103において一般に存在し得るかを示す入力を与えてよい。ユーザは、歯磨き粉が定量化されたエリア103において存在し得ることを示す入力を与えてよい。推薦エンジン151は、アイテムが定量化されたエリア103においてもはや存在しない、有効期限が切れている、又は将来有効期限が切れそうである場合に、ユーザに通知してよい。任意に、推薦エンジン151は、アイテムをオンラインストアから積極的に購入するステップを行ってよい。在庫解析サーバ109の有効期限管理機能については、アイテムステータスマネージャエンジン157を参照して以下で更に詳細に記載される。
【0084】
少なくとも1つの実施形態において、推薦エンジン151は、アイテムが、そのアイテムに影響を及ぼす物理属性にさらされたかどうかを識別するよう、センサデータを解析してよい。推薦エンジン151は、アイテムのステータスをユーザに通知するステップを行ってよい。推薦エンジン151はまた、物理属性への曝露に基づき、アイテムの有効期限日をより早い日付に更新するステップを行ってよい。推薦エンジン151はまた、アイテムを交換するためにクーポンを識別しユーザに提供するようクーポンマネージャエンジン161とともに働いてよい。この機能については、以下で更に詳細に記載される。
【0085】
少なくとも1つの実施形態において、推薦エンジン151は、アイテムが拘束されるはずである定量化されたエリア103のゾーンからアイテムが離れているかどうかを識別し、アイテムのステータスをユーザに通知し(、又は起こり得る窃盗に関して定量化されたエリアに含まれるセキュリティシステムをトリガし)てよい。例えば、アイテムが宝石であり、それが、拘束されているはずである定量化されたエリア103のゾーンから離れる場合に、推薦エンジン151は、ユーザ、セキュリティシステム又は地元警察に通知するステップを行ってよい。
【0086】
少なくとも1つの実施形態において、推薦エンジン151は、アイテムが位置しているはずがない定量化されたエリア103のゾーンに入っているかどうかを識別し、次いで、アイテムのステータスをユーザに通知してよい。例えば、アイテムが、子ども部屋に入る銃である場合には、推薦エンジン151は、アイテムのステータスをユーザに通知するステップを行ってよい。
【0087】
少なくとも1つの実施形態において、推薦エンジン151は、ユーザのための1つ以上のクーポンを識別してよい。クーポンは、オフラインショップ又はオンラインストアのためのクーポンを含んでよい。クーポンは、モバイルクライアント装置188へ電子的に送られ得る電子クーポン、又は定量化されたエリア103の郵送先住所(若しくはユーザに関連する何らかの他の郵送先住所)へ郵送される有形なクーポンを含んでよい。推薦エンジン151は、ユーザが特定のアイテムの在庫が乏しくなっていること、又はアイテムが期限切れしているか若しくは将来期限が切れそうであることを決定することに応答して、クーポンを識別してよい。クーポンは、ユーザの一覧表に含まれる特定のアイテム又は同等のアイテムに一致する製品のより安い価格のためであってよい。推薦エンジン151は、ユーザが異なる製品を使用する割合をモニタし、ユーザの在庫が乏しくなる前にクーポンをユーザに提供してよい。少なくとも1つの実施形態において、クーポンは、アイテム間協調フィルタリング(item-to-item collaborative filtering)技術に部分的に基づき選択されてよい。少なくとも1つの実施形態において、推薦エンジン151によって(例えば、アイテム、サービス、などに関して)行われた推薦の一部又は全ては、在庫管理システムを使用する1人以上の全世界のユーザからの情報を用いて協調フィルタリングに基づいてよい。
【0088】
少なくとも1つの実施形態において、クーポンは、ユーザが高い電気料金又はエネルギ不足の期間の間に定量化されたエリア103を去る可能性が高いように、ユーザに送られてよい。在庫解析サーバ109のクーポンサービス機能については、クーポンマネージャエンジン161を参照して以下で更に詳細に記載される。
【0089】
検索エンジン153は、検索エンジンサービスを提供するよう構成されたコード及びルーチンを含んでよい。例えば、検索エンジン153は、在庫管理システムに含まれているか(例えば、データリポジトリ163、ストレージ127又はストレージ141の1つ以上に記憶されているデータ)又は在庫管理システムに記憶されているデータの解析に基づき決定される情報を検索することをモバイルクライアント装置188のユーザに可能にしてよい。例えば、モバイルクライアント装置188のユーザは、定量化されたエリア103におけるアイテムの位置を定めたいとする。モバイルアプリケーション190は、ユーザが検索クエリをモバイルアプリケーション190へ供給することを可能にするよう構成された機能を含むGUIを含んでよい。検索クエリは、アイテムの位置を特定する検索結果を返すよう構成された1つ以上のキーワードを含んでよい(例えば、検索クエリは、“アイテムはどこ?”又は何らかの類似した若しくは同等のクエリを含んでよい。)。モバイルアプリケーション190は、検索クエリを受け、検索クエリをネットワーク105へ送信してよい。ネットワーク105は、検索クエリを在庫解析サーバ109へ送信してよい。検索エンジン153は、定量化されたエリア103におけるアイテムの位置を記述する履歴データを識別するようデータリポジトリ163にクエリしてよい。検索エンジン153は、モバイルアプリケーション190に、定量化されたエリア103におけるアイテムの位置を記述する検索結果をユーザに表示させてよい。
【0090】
他の検索クエリが可能である。例えば、ユーザは、次の検索結果の1つ以上を提供するよう構成された検索クエリを与えてよい:アイテムが定量化されたエリア103において依然として利用可能であるかどうか;特定のアイテムが訪れたことがあるエリア内のゾーン;アイテムがさらされている温度又は他の物理属性;より安い又はより環境に優しい潜在的な代替製品;及びアイテムと相互作用した可能性がある最後の人物(例えば、センサセット121のセンサの1つはビデオカメラであり、モバイルアプリケーション190又は在庫解析サーバ109は、アイテムと相互作用したユーザを識別するよう構成された画像認識技術を含んでよい。)。これらの検索クエリは、一例として与えられており、限定であるよう意図されない。
【0091】
ソーシャルエンジン155は、ソーシャルネットワーク機能を在庫管理システムに提供するよう構成されたコード及びルーチンを含んでよい。ソーシャルエンジン155は、ソーシャルアプリケーション111によって提供されている1つ以上のソーシャルネットワークサービスを、在庫管理システムによって提供されている機能と接続又は一体化することをユーザに可能にしてよい。例えば、モバイルクライアント装置188のユーザは、モバイルアプリケーション190にアクセスし、ソーシャルグラフデータを在庫解析サーバ109又はモバイルクライアント装置188と共有するようソーシャルネットワークアプリケーション111に権限を付与する入力を提供してよい。ソーシャルエンジン155は、在庫解析サーバ109又はモバイルクライアント装置188がソーシャルネットワークアプリケーション111とデータ及び情報を交換することを可能にする1つ以上のアプリケーションプログラミングインターフェイスを含んでよい。
【0092】
少なくとも1つの実施形態において、モバイルアプリケーション190、ソーシャルエンジン155及び推薦エンジン151の1つ以上は、ソーシャルネットワーク機能をユーザに提供するよう互いと協調及び通信してよい。例えば、在庫管理システムの1人以上のユーザは、互いの所定範囲(例えば、5マイル又はあらゆる他の範囲)内に住んでよい。1人以上のユーザは、ソーシャルネットワークアプリケーション111によって提供されるソーシャルネットワークサービスを介して互いと接続されてよい。1人以上のユーザは、他のユーザが1人以上のユーザの各自の定量化されたエリア103におけるアイテムを見ることができるように、在庫管理システムのプライバシー設定を変更してよい。1人以上のユーザは、互いからアイテムを借りるために又はアイテムを互いに売るためにこの機能を使用してよい。例えば、モバイルアプリケーション190は、借用又は購入のために利用可能であるアイテムを表示するGUIを表示してよく、ユーザは、アイテムを選択し、選択されたアイテムを借用又は購入するようモバイルアプリケーション内でステップを行ってよい。ソーシャルエンジン155は、GUIを生成してユーザが選択されたアイテムを借用又は購入することを助けることをモバイルアプリケーション190に可能にするために使用される如何なるデータもソーシャルネットワークアプリケーション111から取り出すよう構成されたコード及びルーチンを含んでよい。少なくとも1つの実施形態において、推薦エンジン151は、アイテムに関心を持ちうるユーザのみがアイテムを借用又は購入することを提案されるように、借用又は購入のために提示されるアイテムにフィルタをかけるよう構成されたコード及びルーチンを含んでよい。ユーザの関心レベルは、推薦エンジン151がユーザの好み及びどのアイテムをユーザが既に所有しているかを解析することに基づいてよい。このようにして、モバイルアプリケーション190,ソーシャルエンジン155及び推薦エンジン151の1つ以上は、ソーシャルネットワーク機能をユーザに提供するよう互いと協働及び通信してよい。
【0093】
少なくとも1つの実施形態において、ユーザはまた、ソーシャルネットワーク機能を介して他のユーザを支援するよう自身の能力を自己宣伝してよい。例えば、ユーザは、他のユーザが家具を動かすことに手を貸すのにそのユーザが応対可能であることを自己宣伝してよい。ユーザは、ユーザがアイテムを借りること、アイテムを売ること又はサービスを互いへ提供することができるように、モバイルアプリケーション190のGUIを介して互いと連絡を取ってよい。上述されたようにアイテムを借りること又はサービスを提供することは、謝礼に基づいてよく、あるいは、無料で提供されてよい。
【0094】
少なくとも1つの実施形態において、モバイルクライアント装置188のユーザは、ユーザが借りる必要があるアイテムに対する要求を送信するためにモバイルアプリケーション190を使用してよい。例えば、ユーザは、カートを購入する代わりに、それを借りたいと望んでよい。モバイルアプリケーション190は、問題となっているアイテムを持っている近所の人に要求を送るよう構成されたコード及びルーチンを含んでよい。ユーザ及び近所の人は、ソーシャルネットワークアプリケーション111によって提供されるソーシャルネットワークサービスを介して互いと接続されてよい。ユーザは、そのユーザが、この及び/又は他の例において、近所の人/他のユーザにアイテムを要求しているので、リクエスタ(requester)と呼ばれてよい。近所の人はリクエスタに応えてよい。近所の人は、リクエスタがアイテムを借りてよいことを示してよい。少なくとも1つの実施形態において、近所の人の身元は、アイテムを借りることをリクエスタに許可することにその近所の人が同意しない限りは、リクエスタに明らかにされない。近所の人が、アイテムを借りることをリクエスタに許可することを断ることを示す入力を与える場合には、モバイルアプリケーション190は、他のソーシャルネットワーク接続の一覧表において、要求されているアイテムを同じく持っている他のソーシャルネットワーク接続を識別してよい。モバイルアプリケーション190が、リクエスタにアイテムを借りさせる意志があるソーシャル接続を識別することができない場合には、次いで、クーポンマネージャエンジン161は、アイテム(又は同様の製品)を製造供給元から購入するためのクーポンを識別してよい。クーポンマネージャエンジン161は、クーポンがモバイルクライアント装置188又は定量化されたエリア103へ送信されるようにするステップを行ってよい。
【0095】
少なくとも1つの実施形態において、在庫解析サーバ109の管理者は、販売、借用、又は提供されるアイテム又はサービスの販売価格のうちの一定の割合を受け取ってよい。
【0096】
アイテムステータスマネージャエンジン157は、有効期限日管理サービスを提供するよう構成されたコード及びルーチンを含んでよい。例えば、アイテムステータスマネージャエンジン157は、アイテムセット199に含まれているアイテムについての1つ以上の有効期限日を集約し、モバイルクライアント装置188のユーザに通知を提供してよい。それにより、ユーザは、夫々の有効期限日の前に製品の有効期限に気付き、期限が切れた又は将来期限が切れそうであるアイテムを交換するための処置を取ってよい。例えば、製品登録プロセスは、次の1つ以上を含んでよい:ユーザは、夫々の登録されたアイテムについての製品有効期限日を入力する;ユーザは、製品有効期限日を記述するテキストが含まれるように、モバイルクライアント装置188を用いてアイテムの写真を撮り、アイテムステータスマネージャエンジン157は、製品有効期限日を識別及び記録するようピクチャを解析する;ユーザは、アイテムのバーコード又はQRコードをスキャンし、アイテムステータスマネージャエンジン157は、バーコード又はQRコードに含まれている情報に基づき製品有効期限日を決定する;且つ、有効期限マネージャは、他のデータに基づき有効期限日を推測する。
【0097】
アイテムステータスマネージャエンジン157は、アイテムセット199に含まれているアイテムについての有効期限日をデータリポジトリ163に記憶してよい。アイテムステータスマネージャエンジン157は、有効期限日を監視し、それらを現在の日に対してチェックしてよい。アイテムステータスマネージャエンジン157は、将来期限切れしそうであるか又は現在期限が切れているアイテムをアイテムセット199から識別してよい。アイテムステータスマネージャエンジン157は、アイテムが定量化されたエリア103において依然として存在することを確かにするデータについてデータリポジトリ163をチェックしてよい。アイテムステータスマネージャエンジン157は、アイテムが期限切れしているか又は将来期限切れしそうであることをモバイルクライアント装置188のユーザに通知してよい。
【0098】
少なくとも1つの実施形態において、アイテムステータスマネージャエンジン157は、期限が切れている(又は将来期限切れしそうである)アイテムと同じ又は類似した製品を販売する店舗を識別する検索を開始し、識別された製品を購入するために使用され得る情報をユーザに提供するユーザへの通知を供給する。
【0099】
少なくとも1つの実施形態において、アイテムステータスマネージャエンジン157は、アイテムがアイテムの品質に影響を及ぼす物理属性にさらされたと推薦エンジン151が決定することに応答して、アイテムの有効期限日を更新してよい。
【0100】
少なくとも1つの実施形態において、アイテムステータスマネージャエンジン157はまた、アイテムの交換品を自動的に購入するか、アイテムを交換するためのクーポンを検索するか、あるいは、交換品を購入する必要性又はアイテムを交換するためのクーポンをユーザに通知するステップを行ってよい。このように、アイテムステータスマネージャエンジン157は、アイテムが期限切れとなる前に又はアイテムが期限切れとなる場合にタイミング良くアイテムが交換又は補充されることを確かにしてよい。
【0101】
位置マネージャエンジン159は、アイテム位置管理サービスを提供するよう構成されたコード及びルーチンを含んでよい。例えば、位置マネージャエンジン159は、アイテムセット199に含まれている1つ以上のアイテムの位置の経過を追ってよい。位置マネージャエンジン159は、アイテムがごみゾーン183へ、車両ゾーン185へ又は定量化されたエリア103の外へ移動する場合を検出してよい。位置マネージャエンジン159は、検索エンジン153と通信し、アイテムについてのアイテムデータ281を使用して、アイテムデータ281と一致する製品又はアイテムデータ281と同等である製品の検索を開始してよい。位置マネージャエンジン159はまた、識別された製品を自動的に購入するか、識別された製品のためのクーポンを検索するか、又は識別された製品若しくは識別された製品のためのクーポンをユーザに通知するステップを行ってよい。このように、位置マネージャエンジン159は、アイテムがタイミング良く交換又は補充されることを確かにしてよい。
【0102】
クーポンマネージャエンジン161は、クーポンサービスを提供するよう構成されたコード及びルーチンを含んでよい。例えば、クーポンマネージャエンジン161は、ユーザが購入したい可能性がある製品のためのクーポンを識別し取得するようクーポンサーバ140と相互作用してよい。クーポンマネージャエンジン161は、クーポンサービスを提供するよう動作環境100の他のエンティティの1つ以上と相互作用してよい。少なくとも1つの実施形態において、クーポンマネージャエンジン161は、アイテムセット199に含まれているアイテム又はアイテムセット199に含まれているアイテムのユーザによる使用履歴に基づきユーザに1つ以上の的を絞った広告を提供するよう、動作環境100の1つ以上の要素と相互作用してよい。
【0103】
これより
図2を参照すると、モバイルクライアント装置188の例のブロック図が記載されている。モバイルクライアント装置188は、次の要素の1つ以上を含んでよい:モバイルアプリケーション190;カメラ221;プロセッサ225;通信ユニット245;ブラウザ137;リーダーモジュール139、及びメモリ227。モバイルクライアント装置188のコンポーネントは、バス220によって通信上結合されてよい。
【0104】
ブラウザ137及びリーダーモジュール139は、
図1を参照して上述されたので、それらの記載は、ここでは繰り返されない。ブラウザ137は、信号線242を介してバス220へ通信上結合されてよい。リーダーモジュール139は、信号線240を介してバス220へ通信上結合されてよい。
【0105】
カメラ221は、画像を捕捉するよう構成されたハードウェアのカメラ装置を含む。例えば、カメラ221は、アイテムについてのQRコードの画像を捕捉してよい。リーダーモジュール139は、次いで、上述されたようにQRコードを検出し読み込むよう画像を解析してよい。
【0106】
プロセッサ225は、計算を実行し且つ電子表示信号をディスプレイ装置へ供給する算術論理演算ユニット、マイクロプロセッサ、汎用コントローラ、又は何らかの他のプロセッサアレイを含んでよい。プロセッサ225は、信号線248を介して、他のコンポーネントとの通信のために、バス220へ通信上結合されてよい。プロセッサ225は、データ信号を処理してよく、複数命令セットコンピュータ(CISC;complex instruction set computer)アーキテクチャ、縮小命令セットコンピュータ(RISC;reduced instruction set computer)アーキテクチャ、又は命令セットの組み合わせを実装するアーキテクチャを含む様々な計算アーキテクチャを含んでよい。
図2は単一のプロセッサ225を含むが、複数のプロセッサ225が含まれてよい。他のプロセッサ、オペレーティングシステム、センサ、ディスプレイ、及び物理構成が可能であってよい。
【0107】
通信ユニット245は、
図1を参照して上述された動作環境100の要素の少なくとも1つに対してデータを送信及び受信する。通信ユニット245は、信号線246を介してバス220へ通信上結合されてよい。少なくとも1つの実施形態において、通信ユニット245は、ネットワーク105への又は他の通信チャネルへの直接物理接続のためのポートを含む。例えば、通信ユニット245は、動作環境100における他のエンティティとの有線通信のためにUSB、SD、CAT−5又は同様のポートを含む。少なくとも1つの実施形態において、通信ユニット245は、動作環境における他のエンティティとデータを交換する無線トランシーバ又はIEEE802.11、IEEE802.16、Bluetooth、若しくは他の適切な無線通信方法を含む1つ以上の無線通信方法を使用する他の通信チャネルを含む。
【0108】
少なくとも1つの実施形態において、通信ユニット245は、ショートメッセージングサービス(SMS)、マルチメディアメッセージングサービス(MMS)、ハイパーテキスト伝送プロトコル(HTTP)、直接データ接続、WAP、電子メール又は他の適切なタイプの電子通信を介することを含め、セルラー通信にわたってデータを送信及び受信するセルラー通信トランシーバを含む。少なくとも1つの実施形態において、通信ユニット245は、有線ポート及び無線トランシーバを含む。通信ユニット245はまた、TCP/IP、HTTP、HTTPS及びSMTPなどを含む標準ネットワークプロトコルを用いるファイル又はメディアオブジェクトの分配のためにネットワーク105への他の従来の接続を提供してよい。
【0109】
メモリ227は、有形なコンピュータ可読記憶媒体を含んでよい。メモリ227は、プロセッサ225によって実行され得る命令又はデータを記憶してよい。メモリ227は、信号線244を介して、他のコンポーネントとの通信のために、バス220へ通信上結合されてよい。命令又はデータは、本願で記載される技術を実施するコードを含んでよい。メモリ227は、DRAM装置、SRAM装置、フラッシュメモリ、又は何らかの他のメモリ装置を含んでよい。少なくとも1つの実施形態において、メモリ227は、不揮発性メモリ又は、ハードディスクドライブ、フロッピーディスクドライブ、CD−ROM装置、DVD−ROM装置、DVD−RAM装置、DVD−RW装置、フラッシュメモリ装置、若しくはより恒久的に情報を記憶する何らかの他の大容量記憶装置を含む同様の永久記憶装置及び媒体を更に含む。
【0110】
メモリ227は、プロセッサ225によって実行され得るコード及びルーチンを含んでよい。例えば、メモリ227は、プロセッサ225によって実行され得る1つ以上のモジュール202、129、131、133、139又はブラウザ137を記憶してよい。
【0111】
メモリ227は、次の要素の1つ以上を記憶してよい:画像データ279;アイテムデータ281;リーダーデータ283;一覧表データ285;記述データ287;履歴データ289;センサデータ291;及びプロファイルデータ293。メモリ227はまた、本願で記載される機能を提供する他のデータを記憶してよい。
【0112】
画像データ279は、カメラ221によって補足された1つ以上の画像を記述するデータを含んでよい。例えば、画像データ279は、1つ以上のアイテムの画像を含んでよい。画像は、アイテムに関連するデータを含んでよい。例えば、1つ以上の画像は、次の1つ以上を含んでよい:QRコード;バーコード;及び有効期限日。少なくとも1つの実施形態において、画像データ279は、アイテムの複数の画像を含んでよい。例えば、ロボット装置は、アイテムの周りを移動し、異なる角度から写真を撮ってよい。これは、アイテムを識別するのに役立ち得る。
【0113】
アイテムデータ281は、1つ以上のアイテムを識別するデータを含んでよい。アイテムデータ281は、テーブル又はデータベースのようなデータ構造を含んでよい。データ構造は、QRコード又はバーコードに基づきアイテムを識別するためのデータを含んでよい。リーダーデータ283は、アイテムに関連する情報を識別することを含んでよい。アイテムデータ281とリーダーデータ283との組み合わせは、アイテムの身元を決定するために使用されてよい。例えば、カメラ221は、画像データ279を捕捉してよい。画像データ279は、QRコード又はバーコードを含む画像を記述してよい。リーダーモジュール139は、QRコード又はバーコードに含まれるリーダーデータ283を決定するよう画像データ279を解析してよい。リーダーモジュール139は、QRコード又はバーコードからリーダーデータ283を決定してよい。リーダーモジュール139は、QRコード又はバーコードに含まれるリーダーデータ283に基づきアイテムの身元を決定するよう、アイテムデータ281によって記述されるデータ構造に対してリーダーデータ283を相互参照してよい。任意に、リーダーモジュール139は、アイテムデータ281によって記述されるデータ構造にクエリしてアイテムの身元を決定するために、リーダーデータ283を使用してよい。
【0114】
少なくとも1つの実施形態において、アイテムデータ281は、在庫解析サーバ109のようなサーバ上に記憶され、リーダーモジュール139は、画像データ279、リーダーデータ283及びアイテムデータ281の1つ以上に基づきアイテムの身元を決定するようサーバと相互作用する。
【0115】
一覧表データ285は、1つ以上のアイテムの身元を記述するデータを含んでよい。例えば、一覧表データ285は、
図1を参照して上述されたアイテムセット199に含まれている1つ以上のアイテムの身元を記述するデータを含んでよい。一覧表データ285は、アイテムデータ281に基づき決定されてよい。一覧表データ285は、アイテムセット199に含まれているアイテムを識別するデータを含んでよい。
【0116】
記述データ287は、一覧表データ285によって識別されるアイテムを記述するデータを含んでよい。例えば、所与のアイテムについて、記述データ287は、アイテムについての有効期限日、アイテムが定量化されたエリア103において一般的に存在しうるかどうか、アイテムが定量化されたエリア103において存在する場合にさらされうる物理属性に対するあらゆる制限、及びアイテムが定量化されたエリア103内で位置し得る場所に対するあらゆる制限(例えば、アイテムは1つ以上のゾーンに拘束されてよく、あるいは、アイテムは特定のゾーンには存在し得ない。)を記述してよい。記述データ287はまた、アイテムが拘束されるゾーンからであるか又は存在し得ないゾーンに入る場合に取られ得る抗措置を記述してよい。
【0117】
少なくとも1つの実施形態において、記述データ287は、一覧表データ285に含まれてよい。少なくとも1つの実施形態において、一覧表データ285及び記述データ287は、別々であるが関連した列として、テーブル又はデータセットにおいて記憶されてよい。例えば、一覧表データ285は、1つ以上のアイテムを識別してよく、記述データ287は、それらのアイテムを記述してよい。
【0118】
履歴データ289は、アイテムセット199に含まれているアイテムの1つ以上の履歴を記述してよい。例えば、履歴データ289は、アイテムが存在していたエリアのゾーン、及びアイテムがそれらの場所に存在していた日時を記述してよい。履歴データ289は、一覧表データ285によって識別され且つ記述データ287によって記述されるアイテムのうちの1つ以上の履歴を記述してよい。
【0119】
センサデータ291は、アイテムに関連する1つ以上の物理属性を記述してよい。例えば、センサデータ291は、
図1を参照して上述されるセンサセット121に含まれている1つ以上のセンサによって検出された1つ以上の物理属性を記述してよい。センサデータ291は、1つ以上のアイテムが定量化されたエリア103において存在する場合にさらされた物理属性を記述してよい。1つ以上のアイテムは、一覧表データ285によって識別され且つ記述データ287によって記述されるアイテムを含んでよい。
【0120】
プロファイルデータ293は、タスク/プロファイルマネージャ133によって生成されたタスク又はプロファイルを含んでよい。プロファイルデータ293は、タスク及びプロファイルをいくつでも含んでよい。プロファイルデータ293は、画像データ279;アイテムデータ281;リーダーデータ283;一覧表データ285;記述データ287;履歴データ289;センサデータ291のいずれかをプロファイルの実行の間に使用し得る命令及び/又は動作を含んでよい。例えば、プロファイルは、履歴データ289に対して不一致(例えば、10日間閉じられていたが今は空いている窓)を見つけることに基づき、普通でない事象を検出するために使用されてよい。そのような実施形態では、不一致は、更なる解析及びレビューのために、フラグを立てられ、モバイルクライアント装置188及び/又は在庫解析サーバ109へ送られてよい。
【0121】
モバイルアプリケーション190は、次の要素の1つ以上を含んでよい:通信モジュール202;インターフェイスモジュール129;登録エンジン131;及びタスク/プロファイルマネージャ133。インターフェイスモジュール129、登録エンジン131及びタスク/プロファイルマネージャ133は、
図1を参照して上述されたので、それらの記載は、ここで繰り返されない。
【0122】
通信モジュール202は、モバイルアプリケーション190とモバイルクライアント装置188の他のコンポーネントとの間の通信を処理するよう構成されたコード及びルーチンを含んでよい。通信モジュール202は、通信ユニット245を介して、
図1を参照して上述された動作環境100の1つ以上のエンティティに対してデータを送信及び受信してよい。例えば、通信モジュール202は、通信ユニット245を介して、メモリ227に記憶されているデータ279、281、283、285、287、289、291の一部又は全てを在庫解析サーバ109へ送信し、それにより、データ279、281、283、285、287、289、291は、データリポジトリ163に記憶されてよい。ユーザは、プライバシー好みに基づき、アップロードされるデータを選択してよい。
【0123】
少なくとも1つの実施形態において、モバイルアプリケーション190の1つ以上のモジュールは、単一のサーバ又は装置に記憶されてよい。いくつかの他の実施形態では、モバイルアプリケーション190の1つ以上のモジュールは、複数のサーバ又は装置にわたって分配され記憶されてよい。更に、本願で記載される実施形態における様々なコンポーネント、モジュール及びサーバの分離は、全ての実施形態でそのような分離を必要とするものとして理解されなくてよい。少なくとも1つの実施形態において、記載されるコンポーネント、モジュール、装置又はサーバは、一般的に、単一のコンポーネント、モジュール、装置又はサーバにおいて一体化されてよい。
【0124】
少なくとも1つの実施形態において、モジュール202、129、131、133、139及びブラウザ137は、本願で記載される機能を提供するようプロセッサ225によって実行可能な命令の組を含んでよい。いくつかの他の実施形態では、モジュール202、129、131、133、139及びブラウザ137は、メモリ227に記憶されてよく、モバイルクライアント装置188のプロセッサ225によってアクセス可能であり且つ実行可能であってよい。モジュール202、129、131、133、139及びブラウザ137は、プロセッサ225及びモバイルクライアント装置188の他のコンポーネントとの協調及び通信のために適応されてよい。少なくとも1つの実施形態において、モジュール202、131、133、139及びブラウザ137は、プロセッサ225によって記憶及び実行される1つ以上のシンクライアントとして機能するよう適応されてよい。
【0125】
これより
図3を参照すると、在庫管理システムによりアイテムを登録する例となる方法300のフロー図が記載されている。方法300のブロックは、如何なる順序でも実施されてよい。別個のブロックとして表されているとしても、様々なブロックは、所望の実施に応じて、更なるブロックに分割されも、より少ないブロックへとまとめられても、又は削除されてもよい。方法300は、
図1及び2を参照して以下で記載される。
【0126】
ブロック301で、ユーザは、タグをアイテムに結合してよい。例えば、ユーザは、タグをアイテムに貼り付けてよい。少なくとも1つの実施形態において、アイテムは、タグを含むよう製造されてよく、ブロック301は、スキップされてよい。ブロック302で、タグの存在は検出されてよい。例えば、タグは、モバイルクライアント装置188のリーダーモジュール139によって検出されてよい。ブロック304で、画像データ279は受け取られてよい。例えば、カメラ221は、登録されるべきアイテムの画像を捕捉してよい。画像は、アイテム上に含まれているバーコード又はQRコードの視覚描写を含んでよい。ブロック306で、リーダーデータ283は、画像を記述する画像データ279に含まれているバーコード又はQRコードに基づき決定されてよい。ブロック308で、アイテムの身元は、リーダーデータ283に基づき決定されてよい。ブロック310で、タグはアイテムと関連付けられてよい。例えば、一覧表データ285は、アイテムのインジケーション及びアイテムに関連するタグを含むように生成されてよい。ブロック312で、アイテムについての記述データ287は受け取られてよい。ユーザは、1つ以上の入力を介してモバイルクライアント装置188のモバイルアプリケーション190へ記述データ287の一部又は全てを与えてよい。いくつかの実施形態において、記述データ287の一部又は全ては、リーダーデータ283から決定されるアイテムの身元に基づき受け取られてよい。ブロック314で、アイテムに関連するデータは、ネットワーク105へ送信されてよい。データは、次の1つ以上を含んでよい:画像データ279;アイテムデータ281;リーダーデータ283;一覧表データ285;及び記述データ287。
【0127】
少なくとも1つの実施形態において、ユーザのための一覧表は、アイテムが定量化されたエリア103において存在することを示すよう更新されてよい。一覧表に含まれているアイテムのステータス(例えば、アイテムは消費、移動、又は廃棄されている。)が更新される場合に、アイテムの更新されたステータスを反映するよう、一覧表データ285は変更されてよく(例えば、アイテムは消費又は廃棄されている。)、あるいは、履歴データ289は変更されてよい(例えば、アイテムは異なるゾーンへ移動されている。)。
【0128】
モバイルクライアント装置188によって記憶されているデータは、在庫解析サーバ109と共有されてよく、それにより、在庫解析サーバ109は、1つ以上のサービスをユーザへ提供してよい。例えば、在庫解析サーバ109は、在庫解析サーバ109と共有されているデータに部分的に基づき、次のサービスの1つ以上をユーザに提供してよい:推薦サービス、検索エンジンサービス、有効期限日管理サービス、位置管理サービス、及びクーポンサービス。
【0129】
これより
図4を参照すると、定量化されたエリア103におけるアイテムを監視する例となる方法400のフロー図が記載されている。方法400のブロックは、如何なる順序でも実施されてよい。別個のブロックとして表されているとしても、様々なブロックは、所望の実施に応じて、更なるブロックに分割されも、より少ないブロックへとまとめられても、又は削除されてもよい。方法400は、
図1及び2を参照して以下で記載される。
【0130】
ブロック402は、ゾーンに入る1つ以上のタグの存在をモニタすることを含んでよい。例えば、リーダー装置125は、家ゾーン181におけるタグの存在をモニタしてよい。ブロック404で、タグがゾーンに入ったかどうかに関して判定が行われてよい。例えば、リーダー装置125は、家ゾーン181におけるタグの存在を検出してよい。ブロック406で、そのゾーンについてのセンサデータ291は決定されてよい。例えば、家ゾーン181のためのセンサセット121は、タグを付されたアイテムが家ゾーン181に入った後に、家ゾーン181の1つ以上の物理属性を決定してよい。ブロック408で、タグの存在をモニタすることは続いてよい。例えば、リーダー装置125は、タグが家ゾーン181を出る場合又は出るかどうかを決定するようタグの存在をモニタしてよい。ブロック410で、タグがゾーンを出たことが決定されてよい。例えば、リーダー装置125は、タグが家ゾーン181を出たと決定してよい。ブロック412で、履歴データ289及びセンサデータ291は決定されてよい。履歴データ289は、タグを付されたアイテムが家ゾーン181に入った時間、及びアイテムが家ゾーン181を離れた時間を記述してよい。センサデータ291は、タグを付されたアイテムが家ゾーン181に存在していた間に家ゾーン181に存在した物理属性を記述してよい。ブロック414で、履歴データ289及びセンサデータ291は送信されてよい。例えば、履歴データ289及びセンサデータ291は、ネットワーク105又はモバイルクライアント装置188へ送信されてよい。
【0131】
これより
図5を参照すると、在庫管理システムによりアイテムのステータスを更新する例となる方法500のフロー図が記載されている。方法500のブロックは、如何なる順序でも実施されてよい。別個のブロックとして表されているとしても、様々なブロックは、所望の実施に応じて、更なるブロックに分割されも、より少ないブロックへとまとめられても、又は削除されてもよい。方法500は、
図1及び2を参照して以下で記載される。
【0132】
ブロック502は、1つ以上のアイテムの位置をモニタすることを含んでよい。例えば、モバイルアプリケーション190は、定量化されたエリア103内のタグの存在を示す履歴データ289をモニタしてよい。ブロック503で、タグが車両ゾーン185に入ったかどうかに関して判定が行われてよい。タグが車両ゾーン185に入っていない場合には、方法500はブロック504へ進んでよい。タグが車両ゾーン185に入った場合には、次いで、方法500はブロック506へ進んでよい。ブロック506については、次の段落において記載される。ブロック504で、タグがごみゾーン183に入ったかどうかに関して判定が行われてよい。タグがごみゾーン183に入っていない場合には、次いで、方法500はブロック502へ進んでよい。タグがごみゾーン183に入った場合には、次いで、方法500はブロック506へ進んでよい。
【0133】
ブロック506で、タグに関連するアイテムは決定されてよい。ブロック508で、タグが定量化されたエリア103にもはや存在しないか又は将来定量化されたエリア103に存在しなくなるとの決定がなされてよい。ブロック510で、アイテムについての履歴データ289は更新されてよい。ブロック512で、一覧表データ285は、そのアイテムについて更新されてよい。ブロック514で、履歴データ289及び一覧表データ285は、ネットワーク105へ送信されてよい。
【0134】
これより
図6を参照すると、在庫管理システム内のリーダー装置による実行のためのプロファイルを生成する例となる方法600のフロー図が記載されている。方法600のブロックは、如何なる順序でも実施されてよい。別個のブロックとして表されているとしても、様々なブロックは、所望の実施に応じて、更なるブロックに分割されも、より少ないブロックへとまとめられても、又は削除されてもよい。方法600は、プロファイルを生成するようユーザ入力に応答して実施されてよい。方法600は、
図1及び2を参照して以下で記載される。
【0135】
ブロック605は、プロファイル名を生成することを含んでよい。プロファイル名は、如何なる名称も含んでよい。少なくとも1つの実施形態において、プロファイル名は、所定の文字数に制限される。プロファイル名は、ユーザにより定義されても、又は自動的に生成されてもよい。例となるプロファイル名には、「出勤すること(Going to work)」、「休暇で出かけること(Going on vacation)」、「期待される客(Guests expected)」、「期待される姻戚(In-laws expected)」、「子ども達と一緒に夕食に出かけること(Going out to dinner with kids)」、「寄付の募集(Donation pickup)」などが含まれてよい。
【0136】
ブロック610は、位置(例えば、定量化されたエリア103、定量化されたエリア103内の1つ以上のゾーン)を選択することを含んでよい。例えば、ユーザは、プロファイルが実行されるべき家の中の部屋を特定してよい。
【0137】
ブロック615は、プロファイルに含まれるべきアイテムを選択することを含んでよい。アイテムは、如何なるアイテムも含んでよい。アイテムは、既存のアイテムのデータベースから選択されてよい。代替的に、アイテム及びアイテムに関する詳細は、ユーザによって手動で入力されてよい。アイテムを選択することは、アイテムの記録を、リーダー装置125がアイテムの有無を探すべきかどうかを示す“存在(present)”又は“不在”とマークすることを更に含んでよい。
【0138】
ブロック620は、プロファイルに含まれるべき追加のアイテムを提案することを含んでよい。追加のアイテムは、以前に選択されたアイテムと類似してよい(例えば、同様のタイプのアイテム、相補的なアイテム、以前に選択されたアイテムの近く通常位置するアイテム)。
【0139】
ブロック625は、更なるアイテムを加えるべきかどうかを決定することを含んでよい。これは、他のアイテムを加えるようユーザからの入力を受けることに応答して、決定されてよい。少なくとも1つの実施形態において、プロンプトはユーザに提示されて、「はい(Yes)」及び「いいえ(No)」の選択肢とともに、ユーザが更なるアイテムを加えたいかどうかをユーザに尋ねてよい。更なるアイテムをプロファイルに加えると決定することに応答して、方法600はブロック615へ進んでよい。更なるアイテムをプロファイルに加えないと決定することに応答して、方法600はブロック630へ進んでよい。
【0140】
これ以上アイテムがプロファイルに加えられない場合に、ブロック630は、1つ以上の位置をプロファイルに加えるべきかどうかを決定することを含んでよい。これは、他の位置を加えるようユーザからの入力を受けることに応答して、決定されてよい。少なくとも1つの実施形態において、プロンプトはユーザに提示されて、「はい」及び「いいえ」の選択肢とともに、ユーザが他の位置を加えたいかどうかを尋ねてよい。他の位置をプロファイルに加えると決定することに応答して、方法600はブロック610へ進んでよい。他の位置をプロファイルに加えないと決定することに応答して、方法600はブロック635へ進んでよい。
【0141】
ブロック635は、プロファイル実行パラメータを特定することを含んでよい。プロファイル実行パラメータは、本願で記載されるように、リーダー装置125によって実施され得る如何なるアクションも含んでよい。例えば、プロファイル実行パラメータは、プロファイルの実行を開始する具体的な時間、再来(recurrence)スケジュール、期日(たとえ、リーダー装置125は、プロファイルが記述までに完了されるようにいつプロファイルを開始すべきかを計算してよい。)、及び/又はプロファイルの実行前に満足されるべき条件を含んでよい。例えば、条件は、気候条件を含んでよく、あるいは、カレンダー日付に基づいてよい。
【0142】
ブロック640は、プロファイルをセーブすることを含んでよい。プロファイルは、メモリ227においてプロファイルデータ293としてセーブされてよい。
【0143】
少なくとも1つの実施形態において、プロファイルは、方法600に関連して記載されるブロックの一部又は全てを用いて複製又は更新されてよい。
【0144】
これより
図7を参照すると、在庫管理システム内のリーダー装置125によってプロファイルを実行する例となる方法700のフロー図が記載されている。方法700のブロックは、如何なる順序でも実施されてよい。別個のブロックとして表されているとしても、様々なブロックは、所望の実施に応じて、更なるブロックに分割されも、より少ないブロックへとまとめられても、又は削除されてもよい。方法700は、
図1及び2を参照して以下で記載される。
【0145】
ブロック705は、プロファイルを開始することを含んでよい。プロファイルを開始することは、外部ソースから、例えば、モバイルクライアント装置188から又は在庫解析サーバ109から、プロファイルを受け取ることを含んでよい。少なくとも1つの実施形態において、プロファイルは、
図6に関連して更に記載されるように、1つ以上のプロファイル実行パラメータに従って開始されてよい。
【0146】
ブロック710は、外部データに基づきプロファイルを増補することを含んでよい。具体的に、リーダー装置125は、追加のタスク/プロファイルによりプロファイルを補強するか、あるいは、外部データに基づき適切なプロファイルを選択してよい。例えば、天気予報が荒天を予報し、ユーザの「出勤すること」プロファイルが朝8時にアクティブである場合には、リーダー装置125は、「雨降りのプロファイル(Rainy Profile)」を「出勤すること」プロファイルに更に加えてよい。「雨降りのプロファイル」は、ユーザの傘が扉の近く/ユーザの鞄の近くにあるかどうかのチェックを含み、更には、全ての窓が閉じられていること(例えば、カメラを用いて、且つ/あるいは、家の窓センサと通信することによって)を確認してよい。他の例として、ユーザのカレンダーが、(仕事日であることに加えて、)ユーザが歯医者の予約をしていることを示す場合には、リーダー装置125は、プロファイル「歯医者の予約」を「出勤すること」プロファイルに加えてよい(例えば、歯医者の予約のプロファイルは、ユーザのハンドバック/扉の近くをチェックすべきアイテムのリストに歯ブラシ及び歯磨き粉に挙げることを含んでよい。)。家族の各員は、タスクのための各自のプロファイル(例えば、出勤すること)を有してよく、一方、いくつかのプロファイルは共有され一緒に編集されてよい(例えば、接客)。少なくとも1つの実施形態において、外部データに基づきプロファイルを増補することは、外部ソース(例えば、モバイルクライアント装置188、在庫解析サーバ109)からプロファイルを増補する方法のための増強及び/又は命令を受け取ることを含んでよい。例えば、今日の天気が雨の可能性を含むと決定すると、モバイルクライアント装置188は「雨降りのプロファイル」をリーダー装置125へ送ってよい。モバイルクライアント装置188はまた、同じ日に(又はその日の雨の時間帯に)実行されるべきである一部又は全てのプロファイルに「雨降りのプロファイル」を加えるための命令を送ってよい。
【0147】
ブロック715は、プロファイルにおいて特定されている位置へナビゲートすることを含んでよい。例えば、リーダー装置125は、位置(例えば、定量化されたエリア103内のゾーン)を識別してよく、自身の現在の位置からプロファイルにおけるその位置へ移動してよい。ブロック720は、本願で記載されるように、プロファイルにおいて特定されているアイテムをスキャンすることを含んでよい。ブロック725は、本願で記載されるように、普通でないアクティビティを検出するようチェックを実施することを含んでよい。
【0148】
ブロック730は、その位置で収集された如何なるセンサ読み込み又は情報も含む位置報告を生成することを含んでよい。例えば、リーダー装置125は、何らかの更なる解析が必要とされようとなかろうと(そのような解析は、リーダー装置125、モバイルクライアント装置188及び/又は在庫解析サーバ109によって実施されてよい。)、どのアイテムがその位置に存在しているか、及び音声/ビデオ/画像を含めるよう、位置報告を生成してよい。
【0149】
ブロック735は、位置報告を他の装置へ、例えば、他のリーダー装置、モバイルクライアント装置188及び/又は在庫解析サーバ109へ送ることを含んでよい。
【0150】
ブロック740は、更なる位置がプロファイルにおいて存在するかどうかを判定することを含んでよい。更なる位置がプロファイルにおいて存在すると決定することに応答して、方法700はブロック715へ進んでよい。更なる位置がプロファイルに存在しないと決定することに応答して、方法700はブロック745へ進んでよい。
【0151】
ブロック745は、デフォルトの位置へ戻ることを含んでよい。例えば、リーダー装置125は、リーダー装置125がプロファイルを実行していない場合に行く、バッテリ充電器を装備されたドッキングステーションを有してよい。少なくとも1つの実施形態において、デフォルトの位置は、ユーザによって又はアイテムによって定義されてよい。例えば、ユーザは、リーダー装置125が積極的に追跡するタグを装着してよい。リーダー装置125は、アイテム又はユーザの後について行ってよい(例えば、ユーザは、ユーザの衣服/電話に取り付けられたRFIDタグ、及び/又は電話の場所を見つけ出すこと、及び/又は画像処理に基づき、検出されてよい。)。
【0152】
方法600を用いて生成され、方法700によって実行され得る、例となるタスクは、休暇で出かけるために使用されてよい。プロファイルは、リーダー装置125が家の中の各部屋を通って移動し、RFID、画像解析及びセンサデータに基づき、痛みやすい食料品が冷蔵庫以外に存在しないこと、ごみが空であること(例えば、RFIDアイテムがごみゾーンで検出されないこと)、貴重品又は文書が散らかっていないこと/見えないこと(貴重品は、アイテムが、アイテムの名称に基づき検出され得る顧客の一覧表+あるタイプのアイテム(例えば、宝石箱)に加えられているものとしてマークされているカテゴリであってよい。)、全ての照明が消されていること、電気器具がオフされていること(ユーザは、食器洗浄機のような例外を特定してよい。)、窓が閉じられていること、ブラインドが下げられていること、などをチェックし得るプロファイル実行パラメータを含んでよい。リーダー装置125は、次いで、ユーザが休暇のための重要なアイテムを荷造りしたことを確認してよい。例えば、ユーザは、荷造りリストを入力してよく、リーダー装置125は、荷造りリスト上のアイテム及び関連するアイテム(たとえば、旅行鞄)が荷造りされていることを確認してよい。例えば、リーダー装置125は、システムの一覧表に存在しているユーザの荷造りリストからのアイテムが全てユーザのバッグ/スーツケースに/その近くにあるかどうかを判定してよい(例えば、ネックピロウ、キンドル、眼鏡、傘、モバイル装置のための充電器)。具体例において、リーダー装置125は、ネックピロウ及びモバイル装置が手荷物の中にあることをチェックしてよい。ユーザのカレンダーからのフライト情報に基づき、旅行が国際的である場合には、リーダー装置125は、パスポート及びグローバルエントリカード(Global Entry card)を更にチェックしてよい。目的地に基づき、リーダー装置125は、ユーザが正しい電気アダプタを荷造りしたかどうかをチェックしてよい。ユーザのカレンダーにリストアップされている旅行中のアクティビティに基づき、リーダー装置125は、ユーザがウェットスーツ、ゴーグル、ゴルフシューズ、などを持っているかどうかをチェックしてよい。同様に、処理装置は、前の旅行におけるユーザのアクティビティを使用し、(例えば、ユーザがハワイ又は同様の目的地にいた最終日にハイキングに出かけた場合には、)次いで、ユーザは、最終的にはそれを再度行うことになるかもしれない。リーダー装置125はまた、ユーザが興味を持ちうるとリーダー装置125が(以前の履歴に基づき)決定したものに基づき、アクティビティを薦めてよい。旅行の目的地の天気情報に基づき、リーダー装置125は、ユーザが荷造りすべき追加のアイテム(例えば、傘)を薦めてよい。ユーザは、ユーザの準備の程度を推定するために、ユーザが家を出る数分前に、又は荷造りの様々な段階で、作動してよい。家族の各員は、各自のプロファイル(又は共有される家族プロファイルにタスク)、荷造りリスト、及び旅行スケジュールを与えてよい。
【0153】
本願で記載される実施形態は、以下で更に詳細に論じられるように、様々なコンピュータハードウェア又はソフトウェアモジュールを含む特別目的又は汎用のコンピュータの使用を含んでよい。例えば、動作環境100の1つ以上の要素は、
図3、4、5、6及び7を参照して上述された方法300、400、500、600、700の1つ以上のブロックを実行するようプログラムされた特別目的のコンピュータを含んでよく、あるいは、そのようなコンピュータを形成するよう組み合わされてよい。
【0154】
図8は、コンピュータ装置800の例となる形態においてマシンの図解表現を表す。コンピュータ装置800内で、本願で論じられる方法のうちのいずれか1つ以上をマシンに実施させる命令の組は実行されてよい。コンピュータ装置800は、携帯電話機、スマートフォン、ネットブックコンピュータ、ラックマウントサーバ、ルータコンピュータ、サーバコンピュータ、パーソナルコンピュータ、メインフレームコンピュータ、ラップトップコンピュータ、タブレットコンピュータ、デスクトップコンピュータなどを含んでよい。その中で、本願で論じられる方法のうちのいずれか1つ以上をマシンに実施させる命令の組は実行されてよい。代替の実施形態では、マシンは、LAN、イントラネット、エクストラネット、又はインターネットにおいて他のマシンへ接続(又はネットワーク化)されてよい。マシンは、クライアント−サーバ・ネットワーク環境におけるサーバマシンとして動作してよい。マシンは、パーソナルコンピュータ(PC)、セットトップボックス(STB)、サーバ、ネットワークルータ、スイッチ若しくはブリッジ、又はそのマシンによって行われるべきアクションを特定する(シーケンシャル若しくは他の)命令の組を実行することが可能なあらゆるマシンを含んでよい。更には、ただ1つのマシンしか表されていないが、語「マシン(machine)」はまた、本願で論じられている方法のうちのいずれか1つ以上を実施するための命令の組を個々に又はまとめて実行するマシンの如何なる集合も含んでよい。
【0155】
例となるコンピュータ装置800は、バス808を介して互いと通信する処理装置(例えば、プロセッサ)802、メインメモリ804(例えば、リードオンリーメモリ(ROM)、フラッシュメモリ、同期DRAM(SDRAM)のような動的ランダムアクセスメモリ(DRAM))、静的メモリ806(例えば、フラッシュメモリ、静的ランダムアクセスメモリ(SRAM))及びデータ記憶装置816を含む。
【0156】
処理装置802は、マイクロプロセッサ、中央演算処理装置、又は同様のもののような、1つ以上の汎用の処理装置に相当する。特に、処理装置802は、複数命令セットコンピューティング(CISC)マイクロプロセッサ、縮小命令セットコンピューティング(RISC)マイクロプロセッサ、超長命令語(VLIW;very long instruction word)マイクロプロセッサ、又は他の命令セットを実装するプロセッサ若しくは命令セットの組み合わせを実装するプロセッサを含んでよい。処理装置802は、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、デジタル信号プロセッサ(DSP)、ネットワークプロセッサ、又は同様のもののような、1つ以上の特別目的の処理装置を更に含んでよい。処理装置802は、本願で論じられる動作及びステップを実施するための命令826を実行するよう構成されてよい。
【0157】
コンピュータ装置800は、ネットワーク818と通信し得るネットワークインターフェイス装置822を更に含んでよい。コンピュータ装置800は、ディスプレイ装置810(例えば、液晶ディスプレイ(LCD;liquid crystal display)又は陰極線管(CRT;cathode ray tube))、英数字入力装置812(例えば、キーボード)、カーソル制御装置814(例えば、マウス)、及び信号発生装置820(例えば、スピーカ)を更に含んでよい。1つの実施において、ディスプレイ装置810、英数字入力装置812、及びカーソル制御装置814は、単一のコンポーネント又は装置(例えば、LCDタッチスクリーン)にまとめられてよい。
【0158】
データ記憶装置816は、本願で記載される方法又は機能のうちのいずれか1つ以上を具現する命令826の1つ以上の組が記憶されているコンピュータ可読記憶媒体824を含んでよい。命令826はまた、コンピュータ装置800によるその実行の間、完全に、又は少なくとも部分的に、メインメモリ804内に及び/又は処理装置802内に存在してよい。メインメモリ804及び処理装置802も、コンピュータ可読媒体を構成する。命令は更に、ネットワークインターフェイス装置822を介してネットワーク808上で送信又は受信されてよい。
【0159】
コンピュータ可読記憶媒体826は、単一の媒体であるよう、例となる実施形態で示されているが、語「コンピュータ可読記憶媒体」は、命令の1つ以上の組を記憶する単一の媒体又は複数の媒体(例えば、中央集権化された又は分散されたデータベース及び/又は関連するキャッシュ及びサーバ)を含んでよい。語「コンピュータ可読記憶媒体」はまた、マシンによる実行のための命令の組を記憶し、符号化し又は搬送することが可能であって、マシンに本開示の方法のうちのいずれか1つ以上を実施させる如何なる媒体も含んでよい。語「コンピュータ可読記憶媒体」は、然るに、コンピュータ可読媒体について以下で更に説明されるように、制限なしに、固体状態メモリ、光媒体、及び磁気媒体を含むと解されてよい。
【0160】
一般的に、本願において、特に添付の請求の範囲内(例えば、添付の請求の範囲の要部)で使用される用語は、一般的に「非限定的な(open)」用語として意図されている(例えば、「含んでいる(including)」という用語は、「・・・を含んでいるが限定されない(including, but not limited to)」と解釈されるべきであり、「有している(having)」という用語は、「少なくとも・・・を有している(having at least)」と解釈されるべきであり、「含む(includes)」という用語は、「・・・を含むが限定されない(includes, but is not limited to)」と解釈されるべきである。)。
【0161】
加えて、導入されたクレーム記載(introduced claim recitation)において特定の数が意図される場合、そのような意図は当該クレーム中に明確に記載され、そのような記載がない場合は、そのような意図も存在しない。理解を促すために、例えば、後続の添付する特許請求の範囲では、「少なくとも1つの(at least one)」及び「1つ以上の(one or more)」といった導入句を使用し、クレーム記載を導入することがある。しかし、このような句を使用するからといって、「a」又は「an」といった不定冠詞によりクレーム記載を導入した場合に、たとえ同一のクレーム内に、「1つ以上の」又は「少なくとも1つの」といった導入句と「a」又は「an」といった不定冠詞との両方が含まれるとしても、当該導入されたクレーム記載を含む特定のクレームが、当該記載事項を1つのみ含む例に限定されるということが示唆されると解釈されるべきではない(例えば、「a」及び/又は「an」は、通常は、「少なくとも1つの」又は「1つ以上の」を意味すると解釈されるべきである。)。定冠詞を使用してクレーム記載を導入する場合にも同様のことが当てはまる。
【0162】
加えて、導入されたクレーム記載において特定の数が明示されている場合であっても、そのような記載は、通常、「少なくとも」記載された数を意味するように解釈されるべきであることは、当業者には理解されるであろう(例えば、他に修飾語のない、単なる「2つの記載事項」という記載がある場合、この記載は、「少なくとも」2つの記載事項、又は「2つ以上の」記載事項を意味する。)。更に、「A、B及びCなどのうち少なくとも1つ」又は「A、B及びCのうちの1つ以上」に類する表記が使用される場合、一般的に、そのような構造は、Aのみ、Bのみ、Cのみ、A及びBの両方、A及びCの両方、B及びCの両方、並びに/又はA及びB及びCの全て、などを有するものとして意図される。例えば、語「及び/又は(and/or)」の使用は、このように解釈されるよう意図される。
【0163】
更に、2つ以上の選択可能な用語を表すあらゆる離接語及び/又は離接句は、明細書、特許請求の範囲、又は図面のいずれにあろうと、それら用語のうちの1つ、それらの用語のうちのいずれか、又はそれらの用語の両方を含む可能性を意図すると理解されるべきであることが、当業者には理解されるであろう。例えば、「A又はB」という句は、「A又はB」、あるいは「A及びB」の可能性を含むことが理解されよう。
【0164】
本願で記載される実施形態は、コンピュータにより読み出し可能な命令又はデータ構造を搬送するか又は記憶しているコンピュータ可読媒体を用いて実装されてよい。そのようなコンピュータ可読媒体は、汎用又は特別目的のコンピュータによってアクセスされ得る如何なる利用可能な媒体であってもよい。一例として、制限なしに、そのようなコンピュータ可読媒体は、ランダムアクセスメモリ(RAM)、リードオンリーメモリ(ROM)、電気的消去可能なプログラム可能リードオンリーメモリ(EEPROM;Electrically Erasable Programmable Read-Only Memory)、コンパクトディスク型リードオンリーメモリ(CD−ROM)若しくは他の光ディスクストレージ、磁気ディスクストレージ若しくは他の磁気記憶装置、フラッシュメモリ装置(例えば、固体状態メモリ装置)、又はコンピュータ実行可能な命令若しくはデータ構造の形で所望のプログラムコードを搬送若しくは記憶するために使用されてよく且つ汎用若しくは特別目的のコンピュータによってアクセスされ得るあらゆる他の記憶媒体を含む非一時的なコンピュータ可読記憶媒体を含んでよい。それらの組み合わせも、コンピュータ可読媒体の適用範囲内に含まれてよい。
【0165】
コンピュータ実行可能な命令は、例えば、汎用コンピュータ、特別目的のコンピュータ、又は特別目的の処理装置(例えば、1つ以上のプロセッサ)に特定の機能又は機能群を実施させる命令及びデータを含んでよい。対象は、構造的な特徴及び/又は方法論的な動作に特有の言語において記載されてきたが、添付の特許請求の範囲で定義される対象は、上述された具体的な特徴又は動作に必ずしも制限されない点が理解されるべきである。むしろ、上述された具体的な特徴及び動作は、特許請求の範囲を実装する例となる形態として開示される。
【0166】
本願で使用されるように、語「モジュール」又は「コンポーネント」は、モジュール若しくはコンポーネントの動作を実施するよう構成された特定のハードウェア実施、及び/又はコンピュータシステムの汎用ハードウェア(例えば、コンピュータ可読媒体、処理装置、など)によって記憶及び/又は実行され得るソフトウェアオブジェクト若しくはソフトウェアルーチンを指してよい。いくつかの実施形態において、本願で記載される種々のコンポーネント、モジュール、エンジン及びサービスは、コンピュータシステムにおいて(例えば、別個のスレッドとして)実行するオブジェクト又はプロセスとして実装されてよい。本願で記載されるシステム及び方法のいくつかは、概して、(汎用ハードウェアによって記憶及び/又は実行される)ソフトウェアにおいて実装されるものとして記載され、具体的なハードウェア実施又はソフトエアと具体的なハードウェア実施との組み合わせも可能であり考えられている。本明細書において、「コンピュータエンティティ(computing entity)」は、本願で予め定義されている如何なるコンピュータシステム、又はコンピュータシステムで実行される如何なるモジュール若しくはモジュールの組み合わせであってもよい。
【0167】
本願で挙げられている全ての例及び条件付き語は、当該技術の促進に対して発明者によって寄与される概念及び発明を読者が理解するのを助ける教育上の目的を意図され、そのような具体的に挙げられている例及び条件に制限されないものとして解釈されるべきである。本発明の実施形態が詳細に記載されてきたが、様々な変更、置換及び代替は、本発明の主旨及び適用範囲から逸脱することなしに行われてよいことが理解されるべきである。
【0168】
上記の実施形態に加えて、以下の付記を開示する。
(付記1)
タスクの組を含むプロファイルを受け取り、
リーダー装置によって、定量化されたエリアを前記プロファイルに従ってナビゲートし、前記定量化されたエリアにおける1つ以上のアイテムの位置を定め、
前記定量化されたエリアにおける第1のアイテムの位置を定め、
前記定量化されたエリアにおけるアイテムの一覧表を生成するために使用されるべきである、前記定量化されたエリアにおける前記第1のアイテムを識別する位置報告を生成し、
サーバ又はモバイルクライアント装置のうちの一方へ前記位置報告を送る
ことを有する方法。
(付記2)
前記定量化されたエリアは、第1のゾーンを有し、
前記プロファイルは、前記第1のアイテムが前記第1のゾーンに位置していることを示し、
前記定量化されたエリアにおける前記第1のアイテムの位置を定めることは、前記第1のゾーンにおける前記第1のアイテムの位置を定めることを有する、
付記1に記載の方法。
(付記3)
前記プロファイルにおいて定義されている前記定量化されたエリアにおける第2のゾーンを識別し、
前記プロファイルに従って前記定量化されたエリアにおける前記第2のゾーンへナビゲートし、
前記第2のゾーンにおける第2のアイテムの位置を定める
ことを更に有し、
前記位置報告は、前記第1のアイテムが前記第1のゾーンにあること及び前記第2のアイテムが前記第2のゾーンにあることを示す、
付記2に記載の方法。
(付記4)
前記定量化されたエリアにおける前記第1のアイテムの位置を定めることは、前記第1のアイテムに添えられたタグからセンサデータを受け取ることを有する、
付記1に記載の方法。
(付記5)
前記プロファイルに従って、前記定量化されたエリアにおける普通でないアクティビティを検出するチェックを実施する
ことを更に有する付記1に記載の方法。
(付記6)
外部装置から受け取られた情報に基づき前記プロファイルを増補することを更に有し、
前記プロファイルを増補することは、前記プロファイルに対する変更又は追加を有する、
付記1に記載の方法。
(付記7)
前記第1のアイテムの販売又は第1のアイテムに関連したサービスに関する金銭上の取引を有効にする
ことを更に有する付記1に記載の方法。
(付記8)
前記定量化されたエリアは、複数のゾーンを有し、
当該方法は、前記リーダー装置によって、該リーダー装置が前記プロファイルにおいて定義されている全てのゾーンへナビゲートしたとの決定に応答して、デフォルト位置へ戻ることを更に有する、
付記1に記載の方法。
(付記9)
タスクの組を含むプロファイルを受け取り、
リーダー装置によって、定量化されたエリアを前記プロファイルに従ってナビゲートし、前記定量化されたエリアにおける1つ以上のアイテムの位置を定め、
前記定量化されたエリアにおける第1のアイテムの位置を定め、
前記定量化されたエリアにおけるアイテムの一覧表を生成するために使用されるべきである、前記定量化されたエリアにおける前記第1のアイテムを識別する位置報告を生成し、
サーバ又はモバイルクライアント装置のうちの一方へ前記位置報告を送る
ことを有する動作を実行するよう又は該動作の実行を制御するようプロセッサによって実行可能なプログラミングコードが符号化されている非一時的なコンピュータ可読媒体。
(付記10)
前記定量化されたエリアは、第1のゾーンを有し、
前記プロファイルは、前記第1のアイテムが前記第1のゾーンに位置していることを示し、
前記定量化されたエリアにおける前記第1のアイテムの位置を定めることは、前記第1のゾーンにおける前記第1のアイテムの位置を定めることを有する、
付記9に記載の非一時的なコンピュータ可読媒体。
(付記11)
前記動作は、
前記プロファイルにおいて定義されている前記定量化されたエリアにおける第2のゾーンを識別し、
前記プロファイルに従って前記定量化されたエリアにおける前記第2のゾーンへナビゲートし、
前記第2のゾーンにおける第2のアイテムの位置を定める
ことを更に有し、
前記位置報告は、前記第1のアイテムが前記第1のゾーンにあること及び前記第2のアイテムが前記第2のゾーンにあることを示す、
付記10に記載の非一時的なコンピュータ可読媒体。
(付記12)
前記定量化されたエリアにおける前記第1のアイテムの位置を定めることは、前記第1のアイテムに添えられたタグからセンサデータを受け取ることを有する、
付記9に記載の非一時的なコンピュータ可読媒体。
(付記13)
前記動作は、前記プロファイルに従って、前記定量化されたエリアにおける普通でないアクティビティを検出するチェックを実施することを更に有する、
付記9に記載の非一時的なコンピュータ可読媒体。
(付記14)
前記動作は、外部装置から受け取られた情報に基づき前記プロファイルを増補することを更に有し、
前記プロファイルを増補することは、前記プロファイルに対する変更又は追加を有する、
付記9に記載の非一時的なコンピュータ可読媒体。
(付記15)
前記動作は、第2のリーダー装置から、前記プロファイルの実行に関する情報を受け取ることを更に有する、
付記9に記載の非一時的なコンピュータ可読媒体。
(付記16)
前記定量化されたエリアは、複数のゾーンを有し、
前記動作は、前記リーダー装置によって、該リーダー装置が前記プロファイルにおいて定義されている全てのゾーンへナビゲートしたとの決定に応答して、デフォルト位置へ戻ることを更に有する、
付記9に記載の非一時的なコンピュータ可読媒体。
(付記17)
モバイルオートメーションユニットであって、
メモリと、
前記メモリへ動作上結合され、当該モバイルオートメーションユニットが、定量化されたエリアにおけるアイテムに関連したタグの識別に基づき該アイテムを識別するよう、前記定量化されたエリアにおいてナビゲートする場合に、前記定量化されたエリアにおける前記アイテムの一覧表を保持するプロセッシングユニットと
を有し、
前記一覧表は、所定のプロファイルに基づき保持される、
モバイルオートメーションユニット。
(付記18)
前記一覧表は、前記定量化されたエリアにおけるアイテムを見つけること、生成すること、及び/又は確認することによって、当該モバイルオートメーションユニットによって保持される、
付記17に記載のモバイルオートメーションユニット。
(付記19)
前記所定のプロファイルは、前記定量化されたエリアにおけるアイテムの前記一覧表を保持するよう当該オートメーションユニットによって実施されるべきタスクの組を含む、
付記17に記載のモバイルオートメーションユニット。
(付記20)
前記プロセッシングユニットは、
前記定量化されたエリアにおける第1のアイテムを識別する位置報告を生成し、
サーバ又はモバイルクライアント装置のうちの一方へ前記位置報告を送る
よう動作する、
付記17に記載のモバイルオートメーションユニット。