【実施例】
【0031】
以下、実施例により本発明をさらに詳細に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
【0032】
材料及び方法
(1)被験者
本研究には、発症後、24時間以内にテント上領域の虚血性脳梗塞を理由に病院に入院した29人の成人患者が含まれた。ラクナ梗塞の患者は除外された。男性16名、女性13名であった。平均年齢は71.4±13.3歳であり、41歳から93歳であった。本研究は、富山大学病院及び済生会富山病院の倫理審査委員会により承認され、各参加者からインフォームドコンセントを得た。
【0033】
本発明者らは、年齢、性別、入院時のNIHSS、過去の病歴、喫煙、アルコール摂取、虚血性脳梗塞のサブタイプ、脳梗塞の位置と大きさ、発症後1ヶ月でのモディファイド・ランキン・スコアを含む臨床データを各患者において収集した。過去の病歴には、虚血性及び出血性脳卒中、高血圧、真性糖尿病及び高脂血症が含まれる。高血圧は、140/90mmHgより高い血圧又は降圧剤が現在使用されるものとして定義された。真性糖尿病は、6.5%より高いヘモグロビンA1C値又は現在の抗糖尿病薬の使用として定義された。140mg/dlより高い血清低密度リポタンパク質(LDL)コレステロールレベル又は脂質低下剤の現在の使用を有する患者は、高脂血症とみなされた。現在の喫煙は、入院前の3ヶ月以内に毎日を基準にした任意のタバコ喫煙と定義された。現在のアルコール摂取量は、3ヶ月以内に週あたり150g超のアルコール消費量と定義された。
【0034】
(2)生理学的及び実験的データ
入院時には、すべての患者において、血圧、ECG、及び実験データが記録された。これらの試験は、発症の7日後及び30日後に繰り返された。
【0035】
(3)放射線検査
入院時に、1.5テスラのMR装置を用いて、拡散強調画像、T2強調画像、及び流体減衰反転回復(FLAIR)画像、並びにMR血管造影がすべての患者において得られた。脳梗塞の大きさを小、中、及び大の3グループに分けられた。脳梗塞の大きさは、2つを超える皮質枝の領域に病変が位置する場合に大、病変が1つの皮質枝の領域に位置する場合に中、及び病変がより小さくなる場合に小として等級分けした(
図1)。
【0036】
(4)循環するSSEA−3
+細胞の定量
循環SSEA−3
+細胞を定量するために、入院時及び7日目と30日目にすべての患者から末梢血を全3ml得た。血液をエチレンジアミン四酢酸(EDTA)含有チューブ中で保存した。単核細胞を単離するために、血液を等容量の生理食塩水で希釈し、2mlのLymphoprep(Axis−Shield Diagnostics Ltd.、Scotland)上に重層し、室温で15分間、800gで遠心分離した。次に、蛍光活性化セルソーティング(FACS)技術を用いて、単核細胞におけるSSEA−3陽性細胞の割合を決定した。簡潔には、単離された単核細胞(約1×10
6)を0.5%ウシ血清アルブミン及び2mM EDTA(FACS緩衝液)を含有する100μlの氷冷リン酸緩衝食塩水(PBS)に再懸濁した。SSEA−3(1:50希釈、Millipore、MAB4303)に対する一次抗体を添加し、穏やかに揺動しながら4℃で60分間インキュベートした。一次抗体結合後、細胞をFACS緩衝液で2回洗浄し、1:100のFITC結合ヤギ抗ラットIgM(Jackson ImmunoResearch Laboratories、Inc.、Baltimore、PA)を含有する100μlのFACS緩衝液に再懸濁し、穏やかな揺動しながら4℃の暗所にて60分間インキュベートした。二次抗体結合後、細胞を氷冷FACS緩衝液で3回洗浄し、1mlの氷冷FACS緩衝液に再懸濁し、細胞ストレーナーチューブ(No.352235、BD Falcon)に通し、すぐにFACSCanto TM II(BD Biosciences)で分析した。すべてのFACS分析において、非特異的結合及び/又は自家蛍光の可能性を排除するために、細胞の対照試料(二次抗体のみに曝露された)を使用した。BD FACSDivaソフトウェア(BD Biosciences)を用いて、FITC陽性細胞の数をカウントした。SSEA−3
+細胞の絶対数は、以下の式に従って計算された:
FACS上のSSEA−3
+細胞数(/μl)=(全WBCの数−PMNの数)(/μl)×SSEA−3
+細胞(%)(式中、PMNは多形核細胞を表す)
【0037】
本研究では、心血管障害の既往歴がない健常人5名のSSEA−3
+細胞の対照値を決定するために、末梢血を得た。男性2名、女性3名であり、平均年齢56.2±4.2歳であった。本研究では、SSEA−3
+細胞の絶対数は、7日目又は30日目で入院時の対照の2倍以上に増加したときは増えたと判断され、7日目又は30日目で入院時の対照の半減未満に減少したときは減少したと判定された。
【0038】
(5)組織学的分析
ヒト骨髄におけるSSEA−3
+細胞の割合及び分布を明らかにするために、脳血管疾患の既往のない8人の剖検患者から検体を得た。男性は5人、女性は3人であった。平均年齢は63.9±9.0歳であり、57歳から73歳までの範囲であった。彼らは、心筋梗塞、悪性腫瘍、心不全などの様々な疾患のために死亡した。検体を緩衝化されたホルマリン(4%)中で固定し、パラフィンに包埋した。その後、厚さ4μmの切片を次の染色のために調製した。脱パラフィン化された切片を圧力ポットで2分間、抗原回収することによって処理した。免疫組織化学を用いて、ヒト骨髄中のSSEA−3
+細胞を同定した。簡単には、各切片を4℃で一晩、SSEA−3に対する一次抗体(ラットモノクローナル、1:100希釈、Millipore、MAB4303)で処理し、次に、フルオレセイン(FITC)Sffini Pure(ヤギ抗ラットIgM、1:50希釈、Jackson Immunoresearch)とともに、室温にて1時間インキュベートした。最後に、DAPIを含むProLong Gold Antifade試薬を用いて室温で24時間、切片を染色した。骨髄細胞全体のSSEA−3
+細胞の割合を20×の倍率で顕微鏡(BZ9000、Keyence Co.、Osaka、Japan)下で無作為に5視野において計算した。
【0039】
(6)統計分析
データを平均±SDとして表した。χ
2検定を用いて分類変数を比較した。連続変数は、2つのグループ間の両側不対t検定及び3つのグループ間の1因子ANOVAを用いて比較された。P値が0.05未満では、差異は統計的に有意であるとみなされた。
【0040】
複数の線形回帰分析を行って、入院時の循環するSSEA−3
+細胞の数を予測する重要な因子を同定した。さらに、多変量ロジスティック回帰分析を行って、虚血性脳梗塞の発症後、7日目又は30日目に循環するSSEA−3
+細胞の増加を決定するための独立した因子を同定した。単変量解析で得られたP<0.40を用いて、前進段階的モデルの作成手法をパラメーターについて実施した。最終多変量解析では、統計的有意水準をP<0.05に設定した。結果は、調整されたオッズ比(OR)及び対応する95%信頼区間(CI)として表した。
【0041】
実施例1:臨床的特徴
入院時の平均NIHSSは8.6±7.4であり、0〜24の範囲であった。臨床診断には、17人の心臓塞栓症、7人のアテローム血栓性脳卒中、3人の大動脈塞栓症、及び2人の他の患者が含まれた。過去の病歴には、16人において高血圧症、3人において糖尿病、4人において高脂血症、7人において喫煙、及び10人においてアルコール摂取であった。
【0042】
30日目の平均mRSは2.3±2.2であり、0〜6の範囲であった。発症後、8〜30日の間に2人の患者(6.9%)が死亡し、入院時及び7日目のみのデータを本研究において分析した。脳梗塞の大きさは、13人の患者において小、10人において中、及び6人おいて大に分けられた。
【0043】
実施例2:循環するSSEA−3+細胞
図2は、対照及び虚血性脳梗塞を有する患者におけるFACS分析の代表的な結果を示す。健常対照において、SSEA−3
+細胞の数は、0〜10μlの範囲で非常に少なかった。平均値は3.5±4.3/μlであった。一方、入院時のSSEA−3
+細胞のベースライン数は、患者間で大きく異なっていた。SSEA−3
+細胞の平均数は、81.9±78.0/μlであり、4.7〜249.1/μlの範囲であった。したがって、29人の被験者のうち22人(75.9%)において、虚血性脳梗塞が発症してから24時間以内にSSEA−3
+細胞の数が顕著に増加した。単変量解析では、入院時のSSEA−3
+細胞の数と、年齢、性別、入院時のNIHSS、過去の履歴、虚血性脳梗塞のサブタイプ、脳梗塞のサイズ、及び30日目のmRSの間に有意な関係がないことを検出した。多重線形回帰分析はまた、入院時に循環するSSEA−3
+細胞の絶対数を予測する重要な因子を同定しなかった。
【0044】
循環するSSEA−3
+細胞の数を、発症後、30日以内に連続的に評価した。それらの数は、7日目及び30日目に、それぞれ81.9±78.0/μlから86.9±80.8/μl及び68.7±64.9/μlに変化した。3つの時点間に有意差はなかった。
図3は、循環するSSEA−3
+細胞の数の時間的プロファイルを示す。動態は3つのパターンに分けることができた;29人の患者のうち8人(27.6%)において、循環するSSEA−3
+細胞の数は、7日目に有意に減少した。それらの数は、8人の患者のうち7人において30日目に回復しなかった。29人の患者のうち13人(44.8%)では、発症後、30日以内にその数は有意に変化せず、対照より高いレベルを維持した。しかしながら、29人の患者の他の8人(27.6%)では、循環するSSEA−3
+細胞の数は、7日目及び/又は30日目に有意に増加し続けた。表1に示されるように、単変量解析では、虚血性脳梗塞の発症後、30日間に循環するSSEA−3
+細胞の持続的な増加を予測するための重要な因子が同定されなかった。しかしながら、多変量ロジスティック回帰分析により、発症後30日以内に、虚血性脳梗塞患者における循環するSSEA−3
+細胞の継続的な増加に、現在の喫煙及びアルコール摂取が有意に影響することが示された。オッズ比は、現在の喫煙では0.0027(P=0.0336、95%CI=0−0.633)、アルコール摂取では1,688(P=0.0220、95%CI=2.91−978,046)であった。
【0045】
【表1】
【0046】
虚血性脳梗塞後の循環するSSEA−3
+細胞の増加に対する独立した予測因子。
OR:オッズ比、CI:信頼区間。
【0047】
実施例3:ヒト骨髄におけるSSEA−3+細胞の分布
骨髄細胞の小画分はSSEA−3に対して陽性であった。
図4に示されるように、SSEA−3
+細胞の分布は均一ではなかった。それらはクラスターのように分布していた。SSEA−3+細胞の割合は、0%から0.5%まで変化し、平均値は0.2±0.17%であった。
図5に示されるように、SSEA−3
+細胞の割合は、悪性腫瘍のために化学療法を処置された3人の患者において0.1%未満であった。これらの3人の患者を除くと、統計学的に有意ではないが、患者の年齢と骨髄中のSSEA−3
+細胞の割合との間に負の相関が生じる傾向にあった。
【0048】
考察
この研究では、SSEA−3に対する一次抗体を用いて骨髄の検体を染色した。これは、以前の研究では、骨髄におけるMuse細胞の局在を示していないためである。結果として、この研究は、SSEA−3
+細胞が骨髄細胞全体の約0.2%に相当することを示している。以前の研究によれば、Muse細胞は、ヒト骨髄の吸引液中に0.03%の割合で同定され、MSCでは5〜6%の割合で同定される[5]。それらの集団は、年齢とともに徐々に減少する傾向があるが、おそらく試料のサイズが小さいために統計的有意性が得られない。興味深いことに、化学療法と放射線照射が、幹細胞/前駆細胞及びMSCを含む骨髄細胞の長期的な損傷を引き起こす可能性があるため、悪性腫瘍に対する化学療法で処置された患者では、Muse細胞の集団は非常に小さかった[8]。したがって、化学療法後に、SSEA−3
+細胞でさえ不可逆的又は持続的な損傷を被る場合がある。
【0049】
現在、骨髄中の幹細胞/前駆細胞は、虚血性脳梗塞を含む様々な疾患において末梢血に迅速に動員されることがよく知られている[2]。早期前駆マーカーを発現する非造血幹細胞は、急性心筋梗塞[9,10]及び虚血性脳梗塞[11]後に、骨髄から末梢血に動員される。最近、Yuら(2013)は、急性心筋梗塞の患者から0日目、1日目及び7日目に末梢血単核細胞を単離し、胚性幹細胞マーカーのmRNA発現を測定した。彼らは、Oct4、Nanog、CD31、及びVE−カドヘリンのmRNAレベルが0日目及び1日目に末梢血において有意に高かったと報告している[12]。さらに、虚血性脳梗塞の患者でも同様の現象が観察されている[13、14]。現在の知見は、これらの以前のデータを模倣している。したがって、循環するSSEA−3
+細胞の数は、29人の虚血性脳梗塞患者のうち22人において、対照よりも入院時に非常に多かった。
【0050】
この研究では、虚血性脳梗塞の患者の間で、入院時のSSEA−3
+細胞のベースライン数が大きく異なっていた。臨床パラメーターは、SSEA−3
+細胞のベースライン数を予測しなかった。30日以内の動態も患者によって大きく異なる。結果は以前の研究とよく相関している。したがって、Dunacら(2007)は、25人の虚血性脳梗塞の患者におけるCD34陽性細胞の動員を評価し、患者ごとに、及び1人の患者について1日ごとに細胞数に大きな変動があることを見出した[15]。しかしながら、本研究は、29人の患者のうち8人(27.6%)が、虚血性脳梗塞を発症後、30日間に末梢血中にSSEA−3
+細胞を着実かつ連続的に動員したことを示した(
図2)。これに対して、以前の研究では、内皮前駆細胞を含む幹細胞/前駆細胞の動員は、発症後の24〜48時間でピークに達し、急性心筋梗塞の患者における対照レベルに戻ることが示されている[16]。Taguchiら(2004)はまた、CD34陽性細胞が7日間持続して増加し、その後、30日目にベースラインレベルまで減少することを報告している[13]。したがって、幹細胞/前駆細胞の動員の時間的プロファイルは、患者の状態及び動員された細胞のタイプに大きく依存し得る。
【0051】
以前の研究は、内皮前駆細胞の動員が、加齢及び真性糖尿病を含む様々な要因によって制御されることを示した。反対の結果も報告されているが、それらのすべての要因が動員を阻害すると考えられている[17、18]。しかしながら、この研究では、これらの要因のいずれも、SSEA−3
+細胞の時間的プロファイルに関連しなかった。代わりに、本研究は、喫煙及びアルコール摂取が、虚血性脳梗塞後のSSEA−3
+細胞動員の動態に大きく影響することを明確に示している。したがって、喫煙は、7日目及び/又は30日目にSSEA−3
+細胞の数の増加を有意に妨げ、アルコール摂取は有意に促進する。実際に、多数の以前の研究は、喫煙及びアルコールによる幹細胞/前駆細胞の生物学的特徴に及ぼす影響を強く示唆している。Ludwigら(2010)は、循環するCD34陽性細胞の数は、非喫煙者よりも喫煙者において有意に低いことを報告している[19]。Lamiraultら(2013)もまた、能動喫煙と骨髄及び血液中の低CD34陽性細胞との間の関連を報告している[20]。幹細胞/前駆細胞に対する喫煙の有害な影響には、細胞及びそれらの制御機構に対する直接的な影響、並びにそれらの微小環境の変化が含まれる。幹細胞/前駆細胞の煙成分への曝露は、組織リザーバーにおけるそれらの細胞の数と質の低下をもたらす可能性がある[21]。作用機序を説明するためのいくつかの仮説がある。これらのうち、喫煙に関連した活性酸素種(ROS)の産生は、一酸化窒素(NO)の生物学的利用能を低下させ、骨髄からの動員を減少させる可能性がある[22]。アルコール乱用もまたヒトの健康に悪影響を及ぼす。しかしながら、疫学的研究は、エタノールの適度な消費が、冠状動脈性心疾患、突然の心臓死、及び虚血性脳梗塞のリスクを低下させることを示している。実際に、中程度の量のエタノールは培養細胞において血管新生を増強する[23]。さらに、Chiva−Blanchら(2014)は、ビールの非アルコール分画が、心血管リスクの高い患者の循環する内皮細胞の数を増加させると報告している[24]。赤ワインの中程度の摂取もまた、糖尿病マウスにおいて細胞の動員を向上させる[25]。したがって、アルコールに含まれるいくつかの成分は、幹細胞/前駆細胞の動員並びにエタノール自体に寄与し得る。
【0052】
本研究では、循環するMuse細胞の連続的な増加は、より良好な機能的転帰に直接関連していなかった。しかしながら、最近の観察によると、末梢血中の幹細胞/前駆細胞の動態は、虚血性脳病変で起こる過程において重要な役割を果たす可能性がある[14]。したがって、Dunacら(2007)は、循環するCD34陽性細胞を測定し、それらの動員の程度は虚血性脳梗塞後に機能回復に直接関係していると結論づけた[15]。Gojska−Grymajioら(2012)はまた、CD34陽性及びCD34/CXCR4陽性細胞の動員の増加は、より良好な機能的転帰に関係していると報告している[14]。したがって、これらの「高応答者」患者は、虚血性脳梗塞後の良好な機能的転帰によって特徴付けることができるが、これらの動員された細胞は、梗塞病変に向かって移動し、ヒトにおいて損傷した脳を再生することを証明する必要がある。より幅広い研究により、SSEA−3
+細胞の動員が、虚血性脳梗塞後の機能回復に寄与し得るかどうかを明らかにされるであろう。
【0053】
結論
本研究は、虚血性脳梗塞の急性期に、多能性のMuse細胞が骨髄から末梢血に動員されていることを明確に示している。喫煙及びアルコール摂取は、Muse細胞の時間的プロファイルに有意に影響を及ぼす。この研究では、SSEA−3
+細胞のベースライン数及び動態は、おそらく末梢血中の量が少ないため、機能的転帰と関連していない。しかしながら、内因性のMuse細胞を増加させる治療的介入、又はMuse細胞の外因的投与は、虚血性脳梗塞後の機能的転帰を改善するための新規な治療戦略となる。
【0054】
上述された全ての参考文献、及び対応する出願の全開示は、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。
【0055】
参考文献
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