(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記少なくとも1つの回路板基材が2つ以上の回路板基材を含み、前記2つ以上の回路板基材の各々が前記熱交換器に直接結合されている、請求項1に記載の電子機器アセンブリ。
前記少なくとも1つの回路板基材の反対側で前記熱交換器に対して結合された少なくとも1つの冷却ファンをさらに含み、前記少なくとも1つの冷却ファンが、前記少なくとも1つの回路板基材を横断しかつ前記熱交換器を通して空気を引いて前記少なくとも1つの発熱コンポーネントから熱を除去する、請求項1に記載の電子機器アセンブリ。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本開示の実施形態は、概して、パワーエレクトロニクスデバイスなどの発熱コンポーネントを冷却するための冷却アセンブリに向けられている。より詳細には、実施形態は、1つ以上の回路板基材に直接結合されている熱交換器を有する冷却アセンブリに向けられている。実施形態は同様に、このような冷却アセンブリを内蔵する車両および電子機器アセンブリに向けられている。本発明中に記載されている冷却アセンブリは、例えば電動車両などの特定のサイズ、形状および/または重量上の制約を伴う冷却利用分野において有用であり得る。本発明中に記載の回路板規模の冷却アセンブリは、なかでも、所要配管数が少なく、モジュール式設計でありかつ/またはコンパクトな設計を有することができる。したがって、本発明中に記載の冷却アセンブリを内蔵する電子機器アセンブリおよび車両は、製造コストが比較的低く、実装がより容易であり、材料、労働力および電力の有意な要件の必要性を削減する一方で追加の冷却容量を生成することができる。
【0011】
ここで
図1を参照すると、車両10の発熱コンポーネントを冷却するための回路板規模のループ冷却アセンブリを有する例示的車両10が示されている。非限定的な実施例として、車両10は、電動車両、例えばハイブリッド車両、プラグイン電気ハイブリッド車両、電気車両または例えば電気モータ14などの電気モータを利用するまたは部分的に利用する任意の車両であり得る。本発明中に記載の実施形態は同様に非電動車両の発熱コンポーネントを冷却するためにも使用可能であるということを理解すべきである。さらに、電子機器アセンブリおよび冷却アセンブリは車両に関連して本発明中で記載されているものの、実施形態はそれに限定されない。むしろ、本発明中に記載の電子機器アセンブリ100および冷却アセンブリ101(
図2および3を参照)は、発熱コンポーネントを冷却しなければならない任意の利用分野において使用可能である。
【0012】
図1中に描かれている車両10は、ハイブリッド車両またはプラグインハイブリッド車両として構成されているが、実施形態はこれに限定されるわけではない。車両10は概して、ガソリンエンジン12および電気モータ14を含み、これらは両方共、道路上で車両を前進させるため、例えば車両10の駆動系などを通して、ホイール16に対して回転運動を提供するように構成されている。車両10はさらに、以下でより詳しく説明するように、少なくとも1つの発熱コンポーネントを含めた電子機器アセンブリ100を含む。
【0013】
本発明中に記載のさまざまな電子機器アセンブリ100の態様または実施形態を、より大きい電力回路、例えば車両10のインバータおよび/またはコンバータ回路などに内蔵することができる。
図1に示されているように、電子機器アセンブリ100は、電気モータ14に電気結合された電力回路18を含む。電力回路18は、電気モータ14に対し電力を提供するインバータおよび/またはコンバータ回路として構成されてよい。電力回路18は、それ自体、例えば電力供給を受けるためのバッテリバンク20などの電源に電気結合されてよい。
【0014】
車両10の実施形態は、1つ以上のバッテリバンク20を含んでいてよい。1つ以上のバッテリバンク20内に格納されるバッテリは、現在公知のまたは後日発見される任意のタイプのバッテリ、例えばリチウムイオンバッテリ、または鉛酸バッテリであり得る。1つ以上のバッテリバンク20は、車両10の動作中に例えば電気モータ14などのモータ/発電機によって、または車両10が動作中でない間に例えば車両10の外部にある充電ステーションによって、充電することができる。
【0015】
1つ以上の電力回路18は、車両10内で使用するためにバッテリバンク20の電気エネルギを変換するにつれて熱を発生し、したがって冷却する必要がある。本発明中で使用される「熱」なる用語は、概して、温度に結び付けられる環境的条件を意味し得る。したがって、熱は、任意のタイプの熱質量または熱エネルギを含み得る。したがって、本発明中で、「熱」、「熱質量」および「熱エネルギ」なる用語は、互換的に使用され得る。
【0016】
ここで
図2を参照すると、例示的電子機器アセンブリ100は、1つ以上の回路板基材130および1つ以上の発熱コンポーネント114を含む1つ以上の回路板アセンブリ110を含む。1つ以上の回路板基材130は、例えばプリント回路板基材などの電子デバイスを組付けるように構成された任意の基材であってよい。例示的回路板基材には、FR−4、FR−1、CEM−1、CEM−3、HTCC、LTCC、ガラスおよびテフロン(登録商標)が含まれるが、これらに限定されない。
【0017】
発熱コンポーネント114は、動作中に熱を発生する任意のコンポーネント、例えば電子デバイスなどのであってよい。非限定的な発熱コンポーネントには、マイクロコントローラ、プロセッサ、特定用途向け集積回路、光学的集積回路、受動的電子コンポーネント、およびバイポーラトランジスタ、絶縁ゲートバイポーラトランジスタ、電界効果トランジスタ、金属酸化物電界効果トランジスタ、およびケイ素被覆整流器が含まれる。非限定的例として、発熱コンポーネント114は、車両10の電気モータ14を駆動するために電力インバータ回路を提供するスイッチング電力半導体デバイスである。しかしながら、実施形態が電力インバータ回路に限定されないことを理解すべきである。
【0018】
図2に描かれている例示された実施形態において、電子機器アセンブリ100は、各々3つの発熱コンポーネント114を含む5つの回路板アセンブリ110を含む。実施形態が任意の数の回路板アセンブリ110を含んでおり、任意の数の発熱コンポーネント114が提供可能である、ということを理解すべきである。
【0019】
例示的流体結合100はさらに、1つ以上の回路板アセンブリ110に直接結合され少なくとも1つの発熱コンポーネント114を冷却するように動作可能である例示的冷却アセンブリ101を含む。例示的冷却アセンブリ101は、1つ以上の低温配管脚部118を含む供給ヘッダ116、1つ以上の高温配管脚部122を含む戻りヘッダ120、1つ以上のポンプ124、熱交換器126、例えばラジエータ、および1つ以上の冷却ファン128を含む。
【0020】
いくつかの実施形態において、回路板アセンブリ110の回路板基材130は、冷却アセンブリ101に対して流体結合された内部冷却チャネル(
図2には図示せず)を有していてよい。回路板基材130の内部冷却チャネル(例えば
図4を参照のこと)は、冷却液が回路板アセンブリ110の各々に供給され、この各々から戻ることができるように、それぞれ低温配管脚部118および高温配管脚部122を介して電子機器アセンブリ100の供給ヘッダ116および戻りヘッダ120に対して流体結合され得る。回路板アセンブリ110の非限定的例が、
図4に示され、以下でより詳細に説明される。
【0021】
なおも
図2を参照すると、冷却液は、例示された実施形態の個別の回路板基材130内を並列に流れる。すなわち、各々の個別の回路板基材130は、そのそれぞれの低温配管脚部118を介して直接、出口プレナム123から個別に冷却液を受け取る。並列冷却は、例えば電子機器アセンブリ100の個別の回路板アセンブリ110の各々が等価量の熱を生成する場合などの一定の状況下で有利であり得る。例えば、電子機器アセンブリ100の回路板アセンブリ110の全てが同じ要素を格納している場合、例えば単一の電子機器アセンブリ100によって冷却される全ての回路板アセンブリ110が電力インバータ回路のみまたはコンバータ回路のみを含む場合がそれであり得る。並列冷却は、回路板アセンブリ110の発熱コンポーネント114から熱を均一に除去することができる。
【0022】
しかしながら、冷却液が個別の回路板アセンブリ110を通って直列に流れる実施形態が企図されている。非限定的な例として、さまざまな回路板アセンブリ110が発生させる熱が等価でない場合には、複数の回路板アセンブリ110のうちのさまざまな回路板アセンブリ110が冷却液を個別の冷却要件に基づいて直列に、並列に、またはこの2つの何らかの組合せで受け取ることができるということが企図される。
【0023】
なおも
図2を参照して、各回路板アセンブリ110は、1つ以上の流体入口111および1つ以上の流体出口113を含む。流体入口111は、ポンプ124、出口プレナム123および供給ヘッダ116の低温配管脚部118を介して熱交換器126の低温流体流出口と流体連通状態にある。流体出口113は、冷却ループが形成されるように高温配管脚部122および入口プレナム121を介して、戻りヘッダ120を介して熱交換器126の高温流体入口と流体連通状態にある。さまざまな冷却ループを、前述の通りに並列または直列に連結することができる。さらに、任意の好適な固定型または急速着脱型流体継手が、回路板アセンブリ110を高温配管脚部122に、そして低温配管脚部118を入口プレナム121および出口プレナム123にそれぞれ連結できることが企図されている。
【0024】
1つ以上のポンプ124が、冷却液をさまざまな冷却ループ内部で流れさせるために差圧を付与することができる。1つ以上のポンプ124は、電子機器アセンブリ100または他のいくつかの手段によって動力供給されてよい。1つ以上のポンプ124は、冷却ループ内部で差圧を付与するのに充分である任意のタイプのポンプを含み得る。例えば、電子機器アセンブリ100の実施形態は、往復ポンプ、回転ポンプ、スクシュー型ポンプ、軸流ポンプ、容積型ポンプ、遠心ポンプまたは任意のタイプのポンプ(単複)を含み得る。
【0025】
1つ以上のポンプ124は、熱交換器126と1つ以上の回路板アセンブリ110の間に設置されてよいが、実施形態はそれに限定されるわけではない。電子機器アセンブリ100の態様には、回路板アセンブリ110の1つ以上の流体出口113と熱交換器126の間に1つ以上のポンプ124が設置されている実施形態が含まれる。冷却ループ内部のポンプ124の相対的場所の如何に関わらず、ポンプ124は、冷却ループ内部の冷却液を圧送して、熱交換器126および1つ以上の回路板アセンブリの中に冷却液を通す。
【0026】
図2に示された例示的実施形態において、冷却ループ(単複)を通って流れる冷却液は、発熱コンポーネント114からの熱エネルギを吸収し、熱交換器126を通して大気に熱を排出する。冷却液は、例えば比熱容量、熱伝導率、蒸発時の潜熱または他の熱−物理的特性などの具体的特性に基づいて選択されてよい。
【0027】
いくつかの実施形態において、冷却液は、1つ以上の発熱コンポーネント114と直接接触した状態にある。例えば、冷却液は、基材130の上部に組付けられるかまたは基材130の内部に埋め込まれ得る発熱コンポーネント114の上および/またはその周りを直接通過することができる。このような実施形態においては、冷却液は、発熱コンポーネント114の電気的短絡を回避するため、誘電性冷却液であってよい。冷却液が導電性および/または半導電性コンポーネントと直接接触状態にない他の実施形態においては、導電性冷却液を使用することができる。いくつかの実施形態において、冷却液は、精製水または精製水とグリコールの混合物、例えば水とグリコールの等量混合物であってよい。いくつかの実施形態において、冷却液は、ヒドロフルオロカーボンであってよい。例えば、いくつかの実施形態において、冷却液はヒドロフルオロエーテル(「HFE」)例えば、HFE7100であってよい。いくつかの実施形態において、冷却液は、ペンタフルオロプロパン(R−245fa)であってよい。他の冷却液も利用可能であることを理解すべきである。
【0028】
ここで
図3を参照すると、
図2の電子機器アセンブリ100の例示的冷却アセンブリ101が示されている。例示的冷却アセンブリは、入口プレナム121、出口プレナム123、一連の表面積増強冷却コイル125および冷却液を格納する冷却液ライン127を含む熱交換器126を含む。冷却アセンブリはさらに、1つ以上の冷却ファン128ならびに低温配管脚部118および高温配管脚部122(
図3には図示せず)を含む。
【0029】
熱交換器126は、冷却アセンブリ101内に回路板アセンブリ110を収容し維持するための構造を含む。
図3に示されている例示的熱交換器は、回路板アセンブリ110を保持するため、熱交換器126内に1つ以上のスロット129を含む。例えばスロット129は、熱交換器126の各縁部131に配置されていてよい。1つ以上のスロット129は、
図3に示されているように熱交換器126の縁部131に沿って不連続であってよい。しかしながら、他の実施形態においては、1つ以上のスロット129は、熱交換器126の表面に沿って連続的に延在し得る。1つ以上のスロット129は、回路板アセンブリ110の高さおよび幅に対応する高さおよび幅を含むことができる。したがって、回路板アセンブリ110は、スナップ嵌め、カードロックまたは摩擦嵌めによって電子機器アセンブリ100の他のコンポーネントとの関係において所定の位置に保持され得る。非限定的な一例として、1つ以上の回路板アセンブリ110を熱交換器126に係止するためにラッチ(図示せず)を利用することができる。いくつかの実施形態において、回路板アセンブリ110はピンまたはクリップを用いて保持される。熱交換器126に対して1つ以上の回路板アセンブリ110を保持するための任意のメカニズムを利用することができる。
【0030】
他の実施形態において、1つ以上の回路板アセンブリ110は、熱交換器126に対し、例えば1つ以上のスロット129の内部などで永久的に取付けることができる。例えば、1つ以上の回路板アセンブリ110を、接着剤により所定の場所に接着させるか、はんだづけするかまたは他の何らかの手段でしっかり固定することができる。
【0031】
概して、
図2を簡単に参照すると、スロット129は、発熱コンポーネント114を横断する最大空気流、ひいては回路板アセンブリ110の最大冷却容量を提供するため熱交換器126に直交して回路板アセンブリ110を保持しているが、実施形態はこれに限定されない。例えば、回路板アセンブリ110は、熱交換器との関係において角度付けされていてもよい。
【0032】
図3に示されているように、1つ以上のスロット129は、回路板アセンブリ110が直接熱交換器126に結合されるように、熱交換器126のハウジング内に設けられる。他の実施形態において、1つ以上のスロット129などの取付け構造は、1つ以上の冷却ファン128のハウジングの内部に具備されていてよい。回路板アセンブリ110を熱交換器126または冷却ファン128に直接組付けることにより、電子機器アセンブリ100をよりコンパクトな形にすることができ、回路板規模のループ冷却アセンブリを可能にする。さらに、熱交換器が回路板アセンブリの発熱コンポーネントから離れて位置設定されている冷却システムに比べて、回路板アセンブリ110を熱交換器126に流体結合するのに必要な配管は少なくてすむ。
【0033】
個別のスロット129間の垂直間隔は、発熱コンポーネント114が発生させる熱を効果的に冷却できるような、個別の回路板アセンブリを通過する充分な空気流の提供に基づくものであり得る。例えば、いくつかの実施形態において、スロット129は、等間隔に置かれ、こうして回路板アセンブリ110の各々の間に等しい空気流および等しい距離を提供してよい。他の実施形態では、スロット129は、例えばより多くの空気流を必要とするより高温の発熱コンポーネント114を有する回路板アセンブリ110の間により多くの空隙を提供するために、不等間隔で置かれてよい。さらに他の実施形態において、スロットのうちの1つは、いかなる回路板アセンブリ110も設置されない状態で、開放したままに残されてよく、空気流は、遮るものの全くない低温空気流となるように、この開放位置を通ってハウジングにより誘導され得る。
【0034】
熱交換器126は、一次流体から二次流体へと熱を伝達することにより、一次流体(すなわち作動流体)を冷却する任意のタイプの熱交換器であってよい。
図3に描かれている特定の実施形態において、冷却コイル125は、冷却液ライン127に熱結合されている。熱は、冷却液ライン127内の冷却液から冷却コイル125まで伝導されてよく、この冷却コイルにおいて、二次流体へと対流され得る。冷却コイル125は、1つ以上のフィンの形状をとり得る。その上、熱は、冷却液ライン127から二次流体へと直接さらに対流されてよい。図示された特定の実施形態においては、二次流体は、矢印Aにより冷却コイル125を横断して流れるものとして例示されている空気である。しかしながら、上述の冷却液と同様に、二次流体は、任意の特定の物質に限定されない。電子機器アセンブリ100のいくつかの実施形態では、二次流体として空気が使用されるものの、冷却液から空気でない二次流体に熱エネルギを伝達する熱交換器の態様が企図されている。
【0035】
熱交換器のタイプのいくつかの例としては、非限定的に、シェルアンドチューブ熱交換器、平板熱交換器、プレートアンドシェル熱交換器またはプレート・フィン熱交換器および/またはそれらの組合せが含まれる。さらに、いくつかの実施形態において、熱交換器126は、例えばフィン付きコンデンサなどの2相コンデンサであり得る。
【0036】
フィン付きコンデンサは、それ自体一次冷却液または冷却コイル125と接触状態にある1つ以上のフィン付きチャンバと熱的連通状態にある空気または二次冷却液に曝露された1つ以上の表面またはフィンを含む複数のプレートを含む。一次冷却液が1つ以上のフィン付きチャンバの表面上を通過するにつれて、冷却液から、空気または二次冷却液に曝露されたフィンまで熱が伝達される。
【0037】
フィン付きコンデンサの実施形態は、例えば非限定的に、プレーンフィンコンデンサ(plain fin condenser)、ヘリンボーンフィンコンデンサ(herringbone fin condenser)、セレートフィンコンデンサ(serrated fin condenser)または有孔フィンコンデンサ(perforated fin condenser)などの多くの形態をとることができる。プレーンフィンコンデンサは概して、単純なストレートフィン付きの三角形または矩形の設計を使用するコンデンサを意味することができる。ヘリンボーンフィンコンデンサは、概して、ジグザグパターンで斜めに置かれたフィンを使用するコンデンサを意味する。セレートフィンコンデンサおよび有孔フィンコンデンサは、概して、流量分布を増大させ熱伝達を改善するようにそれぞれ切断または穿孔されたフィンを格納する。
【0038】
熱交換器126が2相コンデンサである電子機器アセンブリ100の実施形態において、冷却液は、(システム圧力制御により決定される)電子機器アセンブリ100の内部の正常な動作圧力において、冷却液が1つ以上の発熱コンポーネント114の表面上を通過するにつれて蒸発して、発熱コンポーネント114から蒸発の潜熱を吸収し、次に熱交換器126内で冷却し凝縮して、吸収された熱を大気または他の媒質へと冷却コイル125および/またはフィンを通って排出することになるような、蒸発点および凝縮点を有する。
【0039】
図3に示されているように、いくつかの実施形態において、熱交換器126は、熱交換器126に結合された1つ以上の冷却ファン128によって熱除去プロセスにおいて補助されてよい。1つ以上の冷却ファン128は、矢印Aにより表わされている方向で、熱交換器126の冷却コイル125上で空気を循環させ、こうして冷却液を冷却するように動作することができる。熱交換器126がコンデンサである実施形態においては、これによって、冷却液は液体形態へと再凝縮させられる可能性がある。
【0040】
冷却ファン128は、軸流ファンを含み得るが、実施形態はこれらに限定されない。本開示の態様は、発熱コンポーネント114から熱を除去するために発熱コンポーネント114および熱交換器126を横断して空気を移動させるように構成された任意のタイプのファンまたはデバイスを利用し得るということが企図されている。冷却ファン128は、例えば熱交換器126の冷却コイル125を横断して空気を強制して内部に格納された冷却液から熱を除去することによって、および直接発熱コンポーネント114自体を横断して空気を強制することによって、電子機器アセンブリ100の熱除去容量を増大させることができる。
【0041】
冷却ファン128の速度は、一定であるか、または、システムの1つ以上のパラメータに基づいて、例えば非限定的に、1つ以上の発熱コンポーネント114の瞬間的または予想される熱生成に基づいて調整可能であり得る。例えば、車両10の加速中にはより多くの電力が必要とされることから、1つ以上の発熱コンポーネント114が発生させる熱は増大し、これにより発熱コンポーネント114または他のコンポーネントの機能不良を回避するためにより大きな熱放散が必要となる可能性がある。このようなシステムにおいては、冷却ファン128の速度を、例えばシステム内に設置された1つ以上の熱電対を用いて発熱コンポーネント114の温度を測定することなどによって、発熱コンポーネント114の温度と直接結び付けることができる。1つ以上の発熱コンポーネント114の温度は同様に、例えば、電力モードにあるときの車両の速度を測定し予想温度を計算することなど、他のいくつかの手段により得ることもできる。
【0042】
冷却ファン128は、回路板アセンブリ110および熱交換器126のサイズに対応してサイズ決定されてよい。例えば、回路板アセンブリ110が冷却ファン128または熱交換器126に対し直接結合される実施形態においては、冷却ファン128は、発熱コンポーネント114の各々から熱を放散するため均等に発熱コンポーネント114の全てを横断して空気または他の二次冷却液を引くように、サイズ決定されてよい。
【0043】
図2および3に例示されるように、空気は、回路板アセンブリ110を横断し、次に熱交換器126の冷却コイル125を通って流れ、熱を冷却液から除去し、その後1つ以上の冷却ファン128のブレード内を通る。しかしながら、実施形態は、この配設に限定されず、例えば、空気は1つ以上の回路板アセンブリ110内または上を通る前に冷却ファン128の中を通過し得ること、または、冷却ファン128は回路板アセンブリ110と熱交換器126の冷却コイルの間に設置されてよいこと、が企図されている。代替的には、スロット129の1つを、いかなる回路板アセンブリ110も設置されていない状態で開放したままに残すことができ、遮るものが全くない低温空気流のため、この開放位置を通してハウジングにより空気流を誘導することができる。
【0044】
ここで
図4を参照すると、例示的回路板アセンブリ110の分解組立図が概略的に示されている。
図4は、全体が参照により本明細書に組込まれている米国特許第8,482,919号の中に記載の回路板アセンブリ110の1つの非限定的な例示的実施形態を示す。実施形態は
図4に描かれた回路板アセンブリ110に限定されず、他の構成も同様に可能であることを理解すべきである。
【0045】
例示された実施形態において、回路板アセンブリ110は、流体入口マニホルド層132、流体出口マニホルド層134、電力回路層136および制御回路層138を含む。回路板アセンブリ110の層は、例えばFR−4、FR−1、CEM−1、CEM−3、HTCC、LTCC、ガラスまたはテフロン(登録商標)などの任意のタイプの回路板誘電性材料製であってよい。さまざまな回路板層のために、他の公知のおよび未知の誘電性基材を使用してもよい。回路板アセンブリ110のさまざまな層を、例えば、エポキシ樹脂などによる積層により、共に結合させることができる。回路板アセンブリ110のさまざまな層の寸法は、例えば回路板基材130が熱交換器126の1つ以上のスロット129内に適合するように適切にサイズ決定される場合など、電子機器アセンブリ100が実装される特定の利用分野によって左右される。
【0046】
流体入口マニホルド層132は、パワーエレクトロニクスデバイスなどの1つ以上の発熱コンポーネント114を受容するように構成された1つ以上のコンポーネント用陥凹142を含む。コンポーネント用陥凹142の形状は、発熱コンポーネント114がコンポーネント用陥凹142内部にしっかりと位置付けされるように、結び付けられる発熱コンポーネント114の形状に対応していなければならない。コンポーネント用陥凹142は、流体入口マニホルド層132内部で一定の深さまで延在する。一実施形態において、コンポーネント用陥凹142の深さは、発熱コンポーネント114の上部表面が制御回路層138の上部表面と実質的に同一平面上にある(すなわち埋込まれている)ようなものである。変形実施形態において、発熱コンポーネント114の上部表面は、制御回路層138の上部表面の下方または上方に位置付けされ得る。
【0047】
流体入口マニホルド層132はさらに、流体入口マニホルド層132の周囲で流体入口111(
図2)から各々のコンポーネント用陥凹142まで延在する流体入口チャネル140を含む。流体入口チャネル140は、流体入口111をコンポーネント用陥凹142およびその内部に配置された発熱コンポーネント114に対して流体結合する。流体入口チャネル140の形状は、各々のコンポーネント用陥凹142に対して均一な冷却液流を提供するように最適化されてよい。
図4に例示された実施形態において、流体入口チャネル140の壁は湾曲しており、流体入口チャネル140の面積は、流体入口111から遠位に位置付けされたコンポーネント用陥凹142においてより小さくなる。
【0048】
流体入口マニホルド層132は、冷却液を回路板アセンブリ110に送出するマニホルドとして作用する。以下でより詳しく説明するように、流体入口111は、回路板アセンブリ110に対して冷却液を提供する冷却液タンクまたは供給ヘッダ116(
図2および
図3)に対して流体結合されてよい。冷却液は、流体入口111において流体入口マニホルド層132に進入し、コンポーネント用陥凹142内部に維持された発熱コンポーネント114の各々の中に流入する。
【0049】
流体出口マニホルド層134は、流体入口マニホルド層132に結合される。流体出口マニホルド層134の底部表面は流体入口チャネル140の上部封止層を提供し、これにより冷却液を流体入口チャネル140内部に維持する。流体出口マニホルド層134は、1つ以上の第1のコンポーネント用開口部144と流体出口チャネル146とを含む。第1のコンポーネント用開口部144は、完全に流体出口マニホルド層134の厚みを通して延在していてよい。第1のコンポーネント用開口部144の幾何学的構成および配置は、第1のコンポーネント用開口部144が流体入口マニホルド層132のコンポーネント用陥凹142と実質的に整列するようなものでなければならない。第1のコンポーネント用開口部144、コンポーネント用陥凹142および第2および第3のコンポーネント用開口部148および152(以下で説明)は、発熱コンポーネント114が中に位置付けされるコンポーネント用開口部を画定している。
【0050】
流体出口チャネル146は、完全に流体出口マニホルド層134の厚みを通して延在し、第1のコンポーネント用開口部144から流体出口マニホルド層134の周囲に位置設定された流体出口113まで延在することができる。流体入口マニホルド層132の上部表面が、流体出口チャネル146により画定される流体出口チャネル下部表面として作用することができる。流体出口チャネル146は、第1のコンポーネント用開口部144内部に配置された発熱コンポーネント114を流体出口113(
図2参照)に流体結合する。以上で流体入口チャネル140に関して説明したように、流体出口チャネル146の形状は、第1のコンポーネント用開口部144の各々からの冷却液流量が均一となるように最適化されてよい。
【0051】
流体出口マニホルド層134は、回路板アセンブリ110から暖められた冷却液を除去するマニホルドとして作用する。流体出口113は、熱交換器126の入口に戻るために戻りヘッダ120にまたは冷却液タンクに流体結合されてよい。
【0052】
電力回路層136は、電力回路層136の底部表面が流体出口チャネル146の上部表面を提供し、こうして、流体出口チャネル146、流体入口マニホルド層132の上部表面および電力回路層136の底部表面によって画定された流体出口チャネルの内部に冷却液を維持するように、流体出口マニホルド層134に結合されてよい。
【0053】
電力回路層136は、完全に電力回路層136の厚みを通して延在し得る1つ以上の第2のコンポーネント用開口部148を含む。第2のコンポーネント用開口部148の幾何学的構成および配置は、第2のコンポーネント用開口部148が第1のコンポーネント用開口部144およびコンポーネント用陥凹142と実質的に整列するようなものでなければならない。第2のコンポーネント用開口部148の形状は、発熱コンポーネント114がその中に配置され得るようなものでなければならない。
【0054】
電力回路層136はさらに、発熱コンポーネント114を電力接続領域158および/または制御回路コンポーネント154に対して電気的に結合させることのできる1つ以上の電力接続特徴部150を含み得る。電力回路層136は、電力接続特徴部150を電力接続部および/または制御回路コンポーネント154に対して電気的に結合するための電気ビア(electrical vias)(図示せず)を含んでいてよい。電力接続特徴部150は、発熱コンポーネント114に対しておよび発熱コンポーネント114からの電気信号および電力のための電気経路を提供する埋込み型導電性トレース(例えば銅トレース)として構成されてよい。別の実施形態において、電力接続特徴部150は、電力回路層136内部の陥凹内に位置付けされた導電性ワイヤとして構成されていてよい。一実施形態において、電力接続領域158も同様に導電性トレースとして構成され得る。一変形実施形態において、電力接続領域158は、回路板アセンブリ110を外部回路または電気システムに接続するために使用され得る一体型コネクタとして構成されてよい。
【0055】
制御回路層138は、電力回路層136に結合されてよく、1つ以上の第3のコンポーネント用開口部152、電力接続領域158、および制御回路コンポーネント154を非限定的に含む。変形実施形態において、制御回路層138は、制御回路コンポーネント154を含まず、むしろ、回路板アセンブリ110を外部制御回路に対し電気的に結合する制御回路コネクタ(例えば電力接続領域158およびコネクタ、図示せず)を含む。第3のコンポーネント用開口部152は、第1および第2のコンポーネント用開口部144、148の幾何学的構成を共有し、これらのコンポーネント用開口部と実質的に整列していてよい。
【0056】
発熱コンポーネント114は、コンポーネント用陥凹142、第1のコンポーネント用開口部144、第2のコンポーネント用開口部148および第3のコンポーネント用開口部152により画定されるパワーエレクトロニクス開口部の内部に位置付け(すなわち埋込み)されていてよい。説明したように、回路板基材130のさまざまな層は、内部に維持されたパワーエレクトロニクスデバイスおよび/または発熱コンポーネントに対する流体結合と電気的結合の両方を提供する。
【0057】
モジュール式電子機器アセンブリ100の利用分野の1つの非限定的な実施例が
図5に概略的に示されている。例示される通り、電子機器アセンブリ100はハウジング160内に格納されていてよい。いくつかの実施形態において、ハウジング160は、ハウジング160に連結されたフタ162を有していてよいが、実施形態はこれに限定されるわけではない。1つの非限定的例として、フタ162はヒンジ式連結164を介してハウジング160に連結されてよい。ヒンジ式連結164により回路板アセンブリ110へのアクセスが可能となり得る。ヒンジ式連結164によって電子機器アセンブリ100の内部コンポーネント169へのアクセスが容易になり、追加の回路板アセンブリ110を除去または設置することが可能となる。ヒンジ式連結164が例示されているものの、現在公知のまたは後日開発される任意のタイプの連結を用いて、フタ162をハウジング160に連結することができる。
【0058】
ハウジング160は同様に、冷却液および内部に格納されている発熱コンポーネント114を冷却するために空気がハウジング160内を通過できるようにする1つ以上のルーバ(louvers)166および/または他の開口部を含むことができる。ハウジング160のいくつかの実施形態はさらに、供給ヘッダ116および戻りヘッダ120の配管のための開口部を提供する穿孔穴163を含んでいてよい。ハウジング160は、金属、プラスチックまたは回路板アセンブリ110を環境から保護するのに好適な他の任意の材料で製造されてよい。
【0059】
図5に示されているように、ポンプ124は、ハウジング160の外側に位置付けされてよいが、実施形態はそのように限定されるわけではない。例えばポンプ124および冷却ファン128(同じく
図5内でハウジングの外側に描かれている)などの電子機器アセンブリ100のさまざまなコンポーネントのいずれも、ハウジング160の内側または外側に設置され得るということが企図されている。例えば、いくつかの実施形態において、熱交換器126および冷却ファン128は、ハウジング160の内部に配置されている。
【0060】
ハウジング160は、破片または他のアイテムが回路板アセンブリ110と干渉するのを防ぐことができ、一方、ルーバ166は、回路板アセンブリ110および冷却コイル126上に充分な空気の流れを可能にする。さらにルーバ166は、特定された回路板アセンブリ110または空のスロットにわたり空気流を案内するように、選択的に位置付けされてよい。このようにして、電子機器アセンブリ100の発熱コンポーネント114は、なおも充分に冷却されながら、機械的干渉から保護される。ハウジング160のファンに面する側は同様に、空気がハウジング160から外に流れることができるようにしかつ/またそれを案内する1つ以上のルーバおよび/または他の開口部も含み得る。
【0061】
ここで、本発明中に記載の実施形態が概して、1つ以上の回路板アセンブリの1つ以上の回路板基材に直接結合されている熱交換器を含む冷却アセンブリを有する電子機器アセンブリに向けられているということを理解すべきである。回路板基材を熱交換器に直接結合することによって、よりコンパクトな設計が達成され、1つ以上の回路板アセンブリを熱交換器に対して流体結合するのに必要な配管は少なくなる。車両の利用分野において、冷却液は、冷却アセンブリと別個に位置設定された熱交換器との間で輸送される必要がなく、こうして、車両内部の配管の長さは最小限に抑えられ、よりコンパクトな冷却システムが得られる。その上、熱除去要件はパワーエレクトロニクス技術の進歩につれて増大することから、専用の局在化された熱交換器は、車両のラジエータに多大な負荷を加えることなく、発熱コンポーネントからの熱除去を改善する一助となり得る。
【0062】
「実質的に(substantially)」および「約(about)」なる用語は、本発明において、任意の数量的比較、値、測定値または他の表現に起因し得る固有の不確実度を表わすために使用され得る。これらの用語は同様に、本発明において、問題となっている主題の基本的な機能の変化を結果としてもたらすことなく数量的表現が規定の基準から変動し得る度合を表わすためにも使用される。
【0063】
特定の実施形態が本発明中で例示され説明されてきたが、請求対象の主題の精神または範囲から逸脱することなくさまざまな他の変更および修正を加えることが可能である、ということを理解すべきである。さらに、請求対象の主題のさまざまな態様が本発明中で説明されてきたが、このような態様が、組合せた形で使用される必要はない。したがって、添付のクレームは、請求対象の主題の範囲内に入るこのような変更および修正の全てを網羅するものとして意図されている。
【0064】
〔例1〕
流体入口チャネルと流体出口チャネルを含む少なくとも1つの回路板基材と、
前記回路板基材に結合され、前記流体入口チャネルおよび前記流体出口チャネルに対して流体結合されている、少なくとも1つの発熱コンポーネントと、
前記回路板基材に直接結合され、前記回路板基材の前記流体出口チャネルに対して流体結合された入口プレナムおよび前記回路板基材の前記流体入口チャネルに対して流体結合された出口プレナムを含む、熱交換器と、
前記回路板基材および前記熱交換器に対して流体結合されたポンプと、
を含む、電子機器アセンブリ。
〔例2〕
前記少なくとも1つの回路板基材が2つ以上の回路板基材を含み、前記2つ以上の回路板基材の各々が前記熱交換器に直接結合されている、例1に記載の電子機器アセンブリ。
〔例3〕
前記2つ以上の回路板基材が前記熱交換器に対して並列に流体結合されている、例2に記載の電子機器アセンブリ。
〔例4〕
前記少なくとも1つの回路板基材の反対側で前記熱交換器に対して結合された少なくとも1つの冷却ファンをさらに含み、前記少なくとも1つの冷却ファンが、前記少なくとも1つの回路板基材を横断しかつ前記熱交換器を通して空気を引いて前記少なくとも1つの発熱コンポーネントから熱を除去する、例1に記載の電子機器アセンブリ。
〔例5〕
前記少なくとも1つの発熱コンポーネントが少なくとも1つのパワーエレクトロニクスデバイスを含む、例1に記載の電子機器アセンブリ。
〔例6〕
前記少なくとも1つの回路板基材がさらに、
周囲と、
前記流体入口チャネルおよび少なくとも1つのコンポーネント用陥凹を含む流体入口マニホルド層であって、前記少なくとも1つの発熱コンポーネントが前記少なくとも1つのコンポーネント用陥凹の内部に埋込まれ、前記流体入口チャネルが前記回路板基材の内部で前記周囲から前記少なくとも1つのコンポーネント用陥凹まで延在している、流体入口マニホルド層と、
前記流体出口チャネルおよび少なくとも1つの第1のコンポーネント用開口部を含む流体出口マニホルド層であって、
前記流体出口マニホルド層が前記流体入口マニホルド層に結合されており、
前記少なくとも1つの発熱コンポーネントが前記少なくとも1つの第1のコンポーネント用開口部の内部に配置されており、
前記流体出口チャネルが、前記回路板基材の内部で前記少なくとも1つの第1のコンポーネント用開口部から前記回路板基材の周囲まで延在している、
流体出口マニホルド層と、
少なくとも1つの第2のコンポーネント用開口部を含む電力回路層であって、前記流体出口マニホルド層に結合され、前記少なくとも1つの発熱コンポーネントが前記少なくとも1つの第2のコンポーネント用開口部の内部に配置されている、電力回路層と、
少なくとも1つの第3のコンポーネント用開口部を含む、前記電力回路層に結合された制御回路層と、
を含む、例5に記載の電子機器アセンブリ。
〔例7〕
前記熱交換器が1つ以上のスロットを含み、少なくとも1つの回路板アセンブリが少なくとも部分的に前記1つ以上のスロットの内部に配置されている、例6に記載の電子機器アセンブリ。
〔例8〕
流体入口チャネルと流体出口チャネルを含む少なくとも1つの回路板基材と、
前記回路板基材に結合され、前記流体入口チャネルおよび前記流体出口チャネルに対して流体結合されている、少なくとも1つの発熱コンポーネントと、
前記回路板基材に直接結合され、前記回路板基材の前記流体出口チャネルに対して流体結合された入口プレナムおよび前記回路板基材の前記流体入口チャネルに対して流体結合された出口プレナムを含む、熱交換器と、
前記回路板基材および前記熱交換器に対して流体結合されたポンプと、
を含む、電子機器アセンブリ、
を含む車両。
〔例9〕
前記少なくとも1つの回路板基材が2つ以上の回路板基材を含み、前記2つ以上の回路板基材の各々が前記熱交換器に直接結合されている、例8に記載の車両。
〔例10〕
前記2つ以上の回路板基材が前記熱交換器に対して並列に流体結合されている、例9に記載の車両。
〔例11〕
前記少なくとも1つの回路板基材の反対側で前記熱交換器に対して結合された冷却ファンをさらに含み、冷却が、前記少なくとも1つの回路板基材を横断しかつ前記熱交換器を通して空気を引いて前記少なくとも1つの発熱コンポーネントから熱を除去する、例8に記載の車両。
〔例12〕
前記少なくとも1つの発熱コンポーネントが少なくとも1つのパワーエレクトロニクスデバイスを含む、例8に記載の車両。
〔例13〕
前記回路板基材がさらに、
周囲と、
前記流体入口チャネルおよび少なくとも1つのコンポーネント用陥凹を含む流体入口マニホルド層であって、前記少なくとも1つの発熱コンポーネントが前記少なくとも1つのコンポーネント用陥凹の内部に配置され、前記流体入口チャネルが前記回路板基材の内部で前記周囲から前記少なくとも1つのコンポーネント用陥凹まで延在している、流体入口マニホルド層と、
前記流体出口チャネルおよび少なくとも1つの第1のコンポーネント用開口部を含む流体出口マニホルド層であって、
前記流体出口マニホルド層が前記流体入口マニホルド層に結合されており、
前記少なくとも1つの発熱コンポーネントが前記少なくとも1つの第1のコンポーネント用開口部の内部に配置されており、
前記流体出口チャネルが、前記回路板基材の内部で前記少なくとも1つの第1のコンポーネント用開口部から前記回路板基材の周囲まで延在している、
流体出口マニホルド層と、
少なくとも1つの第2のコンポーネント用開口部を含む電力回路層であって、前記流体出口マニホルド層に結合され、前記少なくとも1つの発熱コンポーネントが前記少なくとも1つの第2のコンポーネント用開口部の内部に配置されている、電力回路層と、
少なくとも1つの第3のコンポーネント用開口部を含む、前記電力回路層に結合された制御回路層と、
を含む、例12に記載の車両。
〔例14〕
前記熱交換器が1つ以上のスロットを含み、少なくとも1つの前記回路板アセンブリが少なくとも部分的に前記1つ以上のスロットの内部に配置されている、例8に記載の車両。
〔例15〕
入口プレナム、出口プレナムおよび前記入口プレナムおよび前記出口プレナムに対して流体結合された少なくとも1つの冷却ラインを含む熱交換器と、
前記熱交換器に結合された少なくとも1つの冷却ファンと、
少なくとも1つの回路板アセンブリの少なくとも1つの回路板基材を収容するように構成され、前記熱交換器および前記少なくとも1つの冷却ファンのうちの一方に位置付けされている1つ以上のスロットと、
を含む、冷却アセンブリ。
〔例16〕
前記少なくとも1つの発熱コンポーネントが少なくとも1つのパワーエレクトロニクスデバイスを含む、例15に記載の冷却アセンブリ。
〔例17〕
前記1つ以上のスロットが2つ以上の回路板基材を収容するように構成されている、例16に記載の冷却アセンブリ。
〔例18〕
前記入口プレナムおよび前記出口プレナムのうちの1つに流体結合された少なくとも1つのポンプをさらに含む、例15に記載の冷却アセンブリ。
〔例19〕
前記熱交換器の前記出口プレナムに流体結合された少なくとも1つの低温配管脚部と前記熱交換器の前記入口プレナムに流体結合された少なくとも1つの高温配管脚部とをさらに含む、例18に記載の冷却アセンブリ。
〔例20〕
さらにハウジングを含み、前記熱交換器および前記少なくとも1つの冷却ファンが前記ハウジング内部に配置されている、例18に記載の冷却アセンブリ。