特許第6940981号(P6940981)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6940981
(24)【登録日】2021年9月7日
(45)【発行日】2021年9月29日
(54)【発明の名称】照明器具
(51)【国際特許分類】
   F21S 2/00 20160101AFI20210916BHJP
   F21V 29/503 20150101ALI20210916BHJP
   F21V 29/51 20150101ALI20210916BHJP
   F21V 29/71 20150101ALI20210916BHJP
   F21V 29/76 20150101ALI20210916BHJP
   F21V 29/77 20150101ALI20210916BHJP
   F21V 7/00 20060101ALI20210916BHJP
   F21Y 115/10 20160101ALN20210916BHJP
【FI】
   F21S2/00 375
   F21V29/503
   F21V29/51
   F21V29/71
   F21V29/76
   F21V29/77
   F21V7/00 510
   F21Y115:10 300
【請求項の数】4
【全頁数】10
(21)【出願番号】特願2017-109128(P2017-109128)
(22)【出願日】2017年6月1日
(65)【公開番号】特開2018-206548(P2018-206548A)
(43)【公開日】2018年12月27日
【審査請求日】2020年5月8日
(73)【特許権者】
【識別番号】000126274
【氏名又は名称】株式会社アイ・ライティング・システム
(74)【代理人】
【識別番号】110001081
【氏名又は名称】特許業務法人クシブチ国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】為定 圭一
(72)【発明者】
【氏名】村上 裕也
【審査官】 竹中 辰利
(56)【参考文献】
【文献】 特開2016−184577(JP,A)
【文献】 米国特許出願公開第2009/0236626(US,A1)
【文献】 特開2015−181100(JP,A)
【文献】 米国特許出願公開第2010/0259919(US,A1)
【文献】 中国実用新案第2881340(CN,Y)
【文献】 登録実用新案第3121916(JP,U)
【文献】 国際公開第2011/55659(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F21S 2/00
F21V 29/503
F21V 29/51
F21V 29/71
F21V 29/76
F21V 29/77
F21V 7/00
F21Y 115/10
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
反射鏡ユニットと、
前記反射鏡ユニットの後端部に装着される光源ユニットと、を有する照明器具において、
前記光源ユニットは、発光素子を支持し、前記反射鏡ユニットの前記後端部に連結される支持部材を有し、
前記支持部材は、
前記発光素子が配置される台座部と、
前記台座部の外周部から前記反射鏡ユニットの側である前側へ環状に突出する拡径部と、
前記拡径部の外周側に張り出すとともに、前後方向に直線状に延びる複数の放熱フィンからなる第1放熱部と、
前記台座部の発光素子の配置された面と反対側の面から後方に延出する第2放熱部と、をし、
前記第1放熱部と前記第2放熱部とは、側面視及び背面視のいずれも互いに重ならないことを特徴とする照明器具。
【請求項2】
記台座部と前記拡径部と前記第1放熱部とは一体であることを特徴とする請求項1に記載の照明器具。
【請求項3】
前記複数の放熱フィンは、前記支持部材の外周に渡って間隔を空けて設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載の照明器具。
【請求項4】
前記第2放熱部は、前記台座部における後側の面から後方に延出する放熱フィンと、前記台座部の熱を前記放熱フィンに伝えるヒートパイプとを有することを特徴とする請求項1からのいずれか一項に記載の照明器具。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、反射鏡ユニットと光源ユニットを有する照明器具に関する。
【背景技術】
【0002】
駐車場、看板又は垂れ幕などの投光照明に好適な照明器具には、HIDランプユニットが装着される既存の反射鏡ユニットの後端部に、HIDランプユニットの代わりにLED光源ユニットを装着した構成が知られている(例えば、特許文献1参照)。このLED光源ユニットには、反射鏡ユニットと反対側である後方に延出するヒートシンクを設けている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2015−167130号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、従来の構成では、放熱量が制約され、LED光源ユニットの高出力化に不利である。
そこで、本発明は、反射鏡ユニットに装着される光源ユニットの放熱量を効率良く確保することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記目的を達成するために、本発明は、反射鏡ユニットと、前記反射鏡ユニットの後端部に装着される光源ユニットと、を有する照明器具において、前記光源ユニットは、発光素子を支持し、前記反射鏡ユニットの前記後端部に連結される支持部材を有し、前記支持部材は、前記発光素子が配置される台座部と、前記台座部の外周部から前記反射鏡ユニットの側である前側へ環状に突出する拡径部と、前記拡径部の外周側に張り出すとともに、前後方向に直線状に延びる複数の放熱フィンからなる第1放熱部と、前記台座部の発光素子の配置された面と反対側の面から後方に延出する第2放熱部と、をし、前記第1放熱部と前記第2放熱部とは、側面視及び背面視のいずれも互いに重ならないことを特徴とする。
【0006】
また、本発明は、記台座部と前記拡径部と前記第1放熱部とは一体であることを特徴とする。
【0007】
また、本発明は、上記照明器具において、前記第1放熱部は、前記支持部材の外周に渡って間隔を空けて設けられた放熱フィンであることを特徴とする。
【0008】
また、本発明は、上記照明器具において、前記第2放熱部は、前記台座部における後側の面から後方に延出する放熱フィンと、前記台座部の熱を前記放熱フィンに伝えるヒートパイプとを有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、反射鏡ユニットに装着される光源ユニットの放熱量を効率良く確保できる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】本実施形態に係るLED照明器具の斜視図である。
図2】LED照明器具の側面図である。
図3】LED光源ユニットの側面図である。
図4】(A)はLED光源ユニットを前方から見た図、(B)は後方から見た図である。
図5】LED光源ユニットの分解斜視図である。
図6図5を側方から見た図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。
図1は本実施形態に係るLED照明器具1の斜視図であり、図2は側面図である。
LED照明器具1は、駐車場、看板又は垂れ幕などの投光照明に好適な照明器具であり、投光器とも称する。LED照明器具1は、反射鏡ユニット2と、反射鏡ユニット2の後端部3に装着されるLED光源ユニット4とを備える。
反射鏡ユニット2は、前面に照射開口11Aを有する反射鏡11と、照射開口11Aを覆うように反射鏡11の前面に固定される前面ガラス(光透過部材)12とを備える。前面ガラス12は照射開口11Aの周縁部にかしめ結合され、前面ガラス12と反射鏡11との間からの水の浸入は防止される。
【0013】
反射鏡11は、前方に行くほど開口面積が拡がる筒形状に形成され、より具体的には、回転放物面や回転楕円面等を有する反射鏡に形成される。反射鏡11の後端部(反射鏡ユニット2の後端部3と一致)には、反射鏡11の内外を連通する不図示の開口が形成されている。
反射鏡ユニット2の後端部3には、環状のフランジ部13(図2)が形成され、このフランジ部13には、LED光源ユニット4の前端部21(図2)が当接する。前端部21には、周方向に間隔を空けてボルト挿通部22が設けられる。各ボルト挿通部22の各々に、後方から不図示の締結部材が挿通され、反射鏡ユニット2に設けられた被締結部24に各々締結されることによって、LED光源ユニット4と反射鏡11とが連結される。
【0014】
これら締結部材を取り外すことによって、LED光源ユニット4を反射鏡ユニット2から取り外すことができる。つまり、反射鏡ユニット2のフランジ部13は、LED光源ユニット4が着脱される光源ユニット着脱部として機能する。また、LED光源ユニット4の前端部21は、反射鏡ユニット2に着脱される反射鏡ユニット着脱部として機能する。
【0015】
この反射鏡11の反射面は、HIDランプユニットをフランジ部13に接続した際に、HIDランプユニットが有するHIDランプからの光を所定の配光で反射する面に形成されている。例えば、この反射鏡11は、上記HIDランプユニットと組み合わせて販売されたHID照明器具の構成部品であり、一例を挙げると、公共施設用照明器具(一般社団法人 日本照明工業会刊行)に規定された共通仕様を満たすHID照明器具の構成部品である。
【0016】
LED光源ユニット4は、このLED光源ユニット4に回動自在に連結されたアーム部15を備える。アーム部15は、LED照明器具1を設置場所に固定するための部材であり、設置面にボルト固定される固定プレート16を有する。アーム部15がLED光源ユニット4に回動自在に連結されるので、設置面に対するLED光源ユニット4の向きを調整可能である。
【0017】
図3はLED光源ユニット4の側面図、図4(A)は前方から見た図、図4(B)は後方から見た図である。また、図5はLED光源ユニット4の分解斜視図であり、図6図5を側方から見た図である。
LED光源ユニット4は、反射鏡ユニット2の前方に向けて光を照射する。このLED光源ユニット4は、光源となるLEDモジュール31(図5図6)を実装した基板32(図5図6)を支持する光源ユニット本体33(支持部材)と、光源ユニット本体33から外周側に張り出すヒートシンク41(図5図6)と、光源ユニット本体33の後側の面33R(図6)から後方に延出するヒートパイプフィン51とを備える。
【0018】
LEDモジュール31は、多数のLED素子を密集配置して面状に発光するCOB型LEDを構成し、高出力タイプのHIDランプユニットと同等の光出力が可能である。本構成では、電源ボックス(不図示)が、LED光源ユニット4と別置である。したがって、電源値を変化させることで、複数の光学性能を包括可能なLED光源ユニット4を構成できる。
【0019】
光源ユニット本体33は、図5に示すように、LEDモジュール31を実装した基板32が配置される円板形状の台座部34と、台座部34の外周部から前方に延びるとともに、前方に行くほど拡径する拡径部35とを一体に備える。この拡径部35は、反射鏡ユニット2のフランジ部13(図2)と同じ径まで拡径し、拡径部35の前端がLED光源ユニット4の前端部21を構成する。
【0020】
台座部34には、絶縁板37、基板32、保護パッキン38、保護シート39、及び環状の押さえ板40が順に積層され、これらを台座部34との間に挟持するようにLED用反射鏡61(発光素子用反射鏡)が台座部34に締結部材62(図4(A))によって取り付けられる。例えば、絶縁板37にはセラミック板が用いられ、保護パッキン38にはシリコンゴムシートが用いられ、保護シート39には樹脂製シートが用いられる。
【0021】
光源ユニット本体33を構成する台座部34と拡径部35とは、アルミニウム合金等の熱伝導性を有する金属材で形成される。また、絶縁板37、保護パッキン38、保護シート39、及び押さえ板40も熱伝導性を有する材料で形成される。これによって、LEDモジュール31の熱は、光源ユニット本体33、及びLED用反射鏡61に伝わる。
なお、シリコンゴム製の保護パッキン38に代えて、高い熱伝導性を有する熱伝導性シートを用いてもよい。
【0022】
LED用反射鏡61は、反射鏡ユニット2の反射鏡11よりも小径で、前方に行くほど開口面積が拡がる筒形状であり、回転放物体や回転楕円体等の回転体形状の反射鏡に形成される。このLED用反射鏡61は、LED光源ユニット4に配置されたLEDモジュール31から放射される光を前方に向けて所定の配光で反射する。
【0023】
このLED用反射鏡61は、反射鏡ユニット2の反射鏡11よりも小径であるので、LEDモジュール31からの光は反射鏡11で反射されることなく、LED用反射鏡61で反射される。つまり、LED用反射鏡61は、反射鏡ユニット2を配光の制御に寄与させることなくLEDモジュール31の配光を制御する。
【0024】
また、このLED用反射鏡61は、熱伝導性を有する金属材であるアルミニウム合金で形成され、また、図1図3に示すように、反射鏡11内に延出する。これにより、LEDモジュール31から台座部34に伝わる熱を、LED用反射鏡61から効率良く放熱可能である。
なお、LED用反射鏡61から放出された熱は、反射鏡11及び前面ガラス12を通って外部に放出される。本構成では、反射鏡11が、アルミニウム合金等の熱伝導性を有する金属材で形成されており、この反射鏡11から効率良く外部に放熱可能である。
【0025】
次に、ヒートシンク41(第1放熱部)について説明する。
ヒートシンク41は、光源ユニット本体33の拡径部35と、拡径部35から外周側に張り出す複数の放熱フィン41Aとによって形成される。複数の放熱フィン41Aは、光源ユニット本体33に一体に形成されている。
本構成では、光源ユニット本体33を、アルミニウム合金のダイカスト成型で製作することによって、放熱フィン41A、台座部34及び拡径部35を一体に形成している。
【0026】
複数の放熱フィン41Aは、図4(A)及び図4(B)に示すように、拡径部35の全周に渡って間隔を空けて設けられるとともに、図6に示すように、拡径部35の前端(LED光源ユニット4の前端部21に相当)から後方に向けて直線状に指向する。
図6に示すように、放熱フィン41Aの後端は、光源ユニット本体33の台座部34の後面(光源ユニット本体33の後側の面33Rに相当し、以下、同一の符号を付して示す)よりも前方の位置まで形成されており、ヒートパイプフィン51と側面視で重ならない。
【0027】
このヒートシンク41は、光源ユニット本体33のうちの最も径方向外側に大きい拡径部35から外側に張り出すので、放熱面積を効率良く稼ぐことができるとともに、熱源であるLEDモジュール31に近い位置から放熱できる。また、ヒートパイプフィン51と異なる位置で放熱するので、ヒートシンク41から放出された熱がヒートパイプフィン51に伝わり難い。また、ヒートシンク41は、反射鏡ユニット2の後端部3よりも外周側に張り出すので(図2参照)、ヒートシンク41からの放熱は反射鏡ユニット2で妨げられない。
これらにより、光源ユニット本体33の台座部34から拡径部35に伝わるLEDモジュール31の熱を効率良く放熱できるとともに、ヒートパイプフィン51に与える熱影響を抑制できる。
【0028】
次いで、ヒートパイプフィン51(第2放熱部)について説明する。
ヒートパイプフィン51は、光源ユニット本体33の台座部34の後面から後方に延出する複数の放熱フィン52と、光源ユニット本体33の台座部34に伝えられたLEDモジュール31の熱を放熱フィン52に伝える複数(本構成では4本)のヒートパイプ53とを備えている。
複数の放熱フィン52は、略矩形状の板材であり、熱伝導性に優れ軽量な金属材であるアルミニウム合金製の板材で形成されている。全ての放熱フィン52を上記ヒートパイプ53のそれぞれが貫通し、これらの放熱フィン48が互いに所定間隔をあけるように積層して一体に束ねられている。
【0029】
これら放熱フィン52は、支持金具(不図示)によって、台座部34の後面33Rから垂直に延びるように配置される。支持金具(不図示)は、台座部34の後面33Rとの間に所定の隙間を設けて放熱フィン52を支持し、この隙間を通じて台座部34と放熱フィン52との間を空気が流通可能となり、台座部34の後面33Rの熱溜まりが抑制される。
【0030】
本構成では、光源ユニット本体33に、ヒートパイプフィン51の全体を覆う樹脂製カバー55が着脱自在に設けられる。この樹脂製カバー55には、空気を流通させる多数の孔が設けられ、ヒートパイプフィン51の放熱を妨げない。
この樹脂製カバー55は、図3に示すように、光源ユニット本体33から外周側に張り出すヒートシンク41よりも後方に位置するとともに、図4(B)に示すように、ヒートシンク41よりも内周に位置する。つまり、ヒートパイプフィン51は、ヒートシンク41よりも後方、且つ、内周に位置する。
【0031】
このヒートパイプフィン51によっても、ヒートシンク41と同様に、熱源であるLEDモジュール31に近い位置から放熱可能である。また、台座部34後方のスペースを利用して、放熱面積を効率良く稼ぐことができる。
また、ヒートパイプフィン51は、側面視(図3)及び背面視(図4(B))のいずれもヒートシンク41と重ならないので、ヒートシンク41と異なる位置から放熱でき、ヒートパイプフィン51から放出された熱がヒートシンク41に伝わり難い。
これらにより、ヒートパイプフィン51によって、光源ユニット本体33の台座部34に伝わるLEDモジュール31の熱を効率良く放熱できるとともに、ヒートシンク41に与える熱影響を抑制できる。
【0032】
以上説明したように、本実施の形態では、LED光源ユニット4の反射鏡ユニット2に装着される光源ユニット本体33(支持部材)が、反射鏡ユニット2の後端部3よりも外周側に張り出して光源ユニット本体33の熱を放熱するヒートシンク41(第1放熱部)と、ヒートシンク41よりも後方に延出して光源ユニット本体33の熱を放熱するヒートパイプフィン51(第2放熱部)とを備えている。
これにより、外周側に張り出すヒートシンク41と、後方に延出するヒートパイプフィン51とによってLED光源ユニット4の放熱面積を効率良く確保でき、放熱量を効率良く確保できる。したがって、LED光源ユニット4の高出力化等に容易に対応できる。
【0033】
仮に、ヒートシンク41を設けずに、ヒートパイプフィン51だけで放熱面積を確保する場合、放熱フィン52及びヒートパイプ53を大型化したり、ヒートパイプ53の本数を増やしたりする必要があり、構造の複雑化、及び大型化を招く。これに対し、本構成では、ヒートパイプフィン51を小型に構成しつつ、光源ユニット本体33に放熱フィン41Aを設けることで、広い放熱面積を確保でき、構造の複雑化、及び大型化を抑制できる。
【0034】
また、LED光源ユニット4は、LEDモジュール31(発光素子)が配置される台座部34を有し、この台座部34とヒートシンク41とを一体に形成している。これにより、部品点数の増加を抑えるとともに、LEDモジュール31の熱をヒートシンク41から効率良く放熱させることができる。
【0035】
また、ヒートシンク41は、光源ユニット本体33の外周に渡って間隔を空けて設けられた放熱フィン41Aを有する。これにより、放熱面積を効率良く確保できるとともに、光源ユニット本体33にヒートシンク41を容易に一体成型できる。さらに、反射鏡ユニット2の後方、かつ、光源ユニット本体33の外周に形成されるスペースを利用してヒートシンク41を形成するので、LED照明器具1、及びLED光源ユニット4の大型化を抑制できる。
【0036】
また、ヒートパイプフィン51は、台座部34の後面33Rから後方に延出する放熱フィン52と、台座部34の熱を放熱フィン52に伝えるヒートパイプ53とを有している。これにより、台座部34後方のスペースを利用して、放熱面積を確保するとともに、LEDモジュール31に近い位置から放熱可能である。
【0037】
また、LED光源ユニット4の側面視及び背面視のいずれにおいても、ヒートシンク41とヒートパイプフィン51とは重ならない。これにより、異なる位置から放熱でき、放熱効率の向上に有利である。また、ヒートパイプフィン51の組み付け時にヒートシンク41が邪魔にならず、組立性等の向上に有利である。
【0038】
また、LED光源ユニット4は、反射鏡ユニット2を配光の制御に寄与させることなくLEDモジュール31の配光を制御するLED用反射鏡61(発光素子用反射鏡)を備える。このLED用反射鏡61は、熱伝導性を有する材料で形成され、光源ユニット本体33に連結されて反射鏡ユニット2内に延出する。これにより、LED用反射鏡61からもLEDモジュール31の熱を効率良く放熱できる。したがって、LED光源ユニット4の放熱量がより向上する。
【0039】
上述した実施形態は、あくまでも本発明の一態様の例示であり、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において任意に変形、及び応用が可能である。
例えば、LED光源ユニット4に代えて、LED以外の発光素子、例えば、有機ELを用いた光源ユニットを用いてもよい。
また、例えば、ヒートシンク41及びヒートパイプフィン51は、放熱フィン41A、52又はヒートパイプ53を用いた構造に限定されず、公知の他の放熱構造を用いてもよい。
また、例えば、投光器タイプのLED照明器具1に本発明を適用する場合を説明したが、これに限定されず、反射鏡ユニット2と、反射鏡ユニット2に接続される光源ユニットを備える様々な照明器具に本発明を広く適用可能である。
【符号の説明】
【0040】
1 LED照明器具(照明器具)
2 反射鏡ユニット
3 反射鏡ユニットの後端部
4 LED光源ユニット
11 反射鏡
31 LEDモジュール31(発光素子)
33 光源ユニット本体(支持部材)
34 台座部
41 ヒートシンク(第1放熱部)
41A、52 放熱フィン
51 ヒートパイプフィン(第2放熱部)
53 ヒートパイプ
61 LED用反射鏡(発光素子用反射鏡)
図1
図2
図3
図4
図5
図6