【課題を解決するための手段】
【0006】
そのため、本発明は、電源、コントローラ及び電力バスを含む照明デバイスであって、電源は、電力バスに給電するように構成され、電力バスは、複数の電力出力(power output)を含み、前記複数の電力出力のうちの少なくとも1つの電力出力は、それぞれ少なくとも1つの負荷に電気的に接続するように構成され、コントローラは、時間間隔(time-interval)を選択する、前記時間間隔の開始前に前記少なくとも1つの負荷のうちの1つ以上のそれぞれの負荷(one or more respective load)に暗号メッセージを伝え、暗号メッセージは、前記少なくとも1つの負荷のうちの前記1つ以上のそれぞれの負荷が、前記選択された時間間隔の間に電力バスからある電力量を消費するための指示(instruction)を示す、前記選択された時間間隔の間に電力バスから消費された電力を決定する、前記決定された電力バスから消費された電力が、前記少なくとも1つの負荷のうちの前記1つ以上のそれぞれの負荷に暗号メッセージを介して伝えられた各電力量の合計と異なる場合、認可されていない負荷(unauthorized load)が前記電力バスに接続されていることを示す状態を決定する、及び、前記状態を決定することに応答して、少なくとも1つのアクション(action)を実行するように構成される、照明デバイスを提供する。
【0007】
前記照明デバイスは、電源、コントローラ及び電力バスを含む。照明デバイスは、例えば、照明器具であってもよい。例えば、照明器具は、追加機能のためのプラグインユニット/デバイスを電気的に接続するためのソケットを備えたアップグレード可能な照明器具であってもよい。電力バスは、いくつかの例では、電源及び/又はコントローラとは別個であってもよい。例えば、電源は、照明器具の一部であってもよく、電力バスは、前記照明器具から離れて位置する別個のエンティティであってもよく、電力線接続が、電力バスと電力バスが給電される電源との間に存在してもよい。コントローラは、いくつかの例では、電源及び/又は電力バスとは別個であってもよい。例えば、電源及び電力バスは、照明器具の一部であってもよく、コントローラは、前記照明器具から離れて位置する別個のエンティティであってもよい。コントローラは、例えば、ブリッジ、プラグインユニット、又は負荷等に位置してもよい。代替的に、いくつかの例では、前記照明デバイスは、アセンブリ時に照明アセンブリ及び/又は照明デバイスを形成する、電源、コントローラ、及び電力バスを含む部品のキットであってもよい。
【0008】
電源は、電力バスに(動作時に)給電するように構成され、電力バスは、複数の電力出力を含む。前記複数の電力出力の各電力出力は、それぞれの負荷(respective load)に電気的に接続するのに適している。例えば、前記電力出力は、それぞれの負荷が差し込まれ得るソケットであってもよい。斯くして、前記複数の電力出力の各電力出力は、フリー(任意のそれぞれの負荷に電気的に接続されていない)又は占有されている(それぞれの負荷に電気的に接続されている)のいずれかであってもよい。それゆえ、前述したように、前記複数の電力出力のうちの少なくとも1つの電力出力は、それぞれ少なくとも1つの負荷に電気的に接続するように構成される。
【0009】
しかしながら、前記少なくとも1つの負荷のうちのそれぞれの負荷は、例えば、認可された負荷(authorized loa)又は認可されていない負荷である可能性がある。例えば、1つ以上のそれぞれの負荷は、例えば、認可された負荷であるかもしれない。先述のように、認可された負荷は、照明デバイスの電力出力と電気的に接続することが許可されてもよく、一方、認可されていない負荷は、そうすることが許可されなくてもよい。本発明は、有利なことに、照明デバイスの電源が、少なくとも1つの認可されていない負荷が照明デバイスの電力バスに電気的に接続されている場合にそのような少なくとも1つの認可されていない負荷を決定することを可能にする。
【0010】
照明デバイスは、コントローラを含む。一実施形態では、電源は、例えば、コントローラを含んでいてもよい。このコントローラは、時間間隔を選択するように構成される。前記時間間隔は、例えば、未来の時点で開始するように設定される、未来の時間間隔であってもよい。その後、コントローラは、前記少なくとも1つの負荷のうちの1つ以上のそれぞれの負荷(すなわち、例えば、認可された負荷である前記1つ以上のそれぞれの負荷)に暗号メッセージを伝える(convey)ことができる。一実施形態では、コントローラは、代替的に、前記少なくとも1つの負荷の各それぞれの負荷に暗号メッセージを伝えることができてもよい。
【0011】
前記暗号メッセージは、暗号化技術によって保護されたメッセージであってもよい。前記伝えることは、代替的に、配信すること(distibuting)と見なされてもよい。一実施形態では、前記コントローラは、前記暗号メッセージを作成する、及び/又はそれに応じて1つ以上の(又は代替的に各)それぞれの負荷に前記暗号メッセージを送信してもよい。別の実施形態では、前記暗号メッセージは、コントローラによって受信又は取得され、さらに、それに応じて各それぞれの負荷に伝えられてもよい。したがって、前記暗号メッセージは、単一ホップ又は複数のホップを介して、中間デバイスを介さずに又は中間デバイスを用いて伝えられてもよい。さらに、一実施形態では、前記暗号メッセージは、例えば、WiFi、ZigBee、Bluetooth、RF、赤外線、VLC、又は超音波等の既知の無線通信プロトコルによって無線で伝達又は送信されてもよい。別の実施形態では、電力バスは、電源と前記少なくとも1つの負荷の各それぞれの負荷との間で(すなわち、電力バスを介して)データを通信するように構成される。したがって、コントローラは、電力バスを介して暗号メッセージを伝達又は送信することができる。照明デバイスの電力バスを介したそのようなデータ通信は、例えば、電力線通信(PLC)、DALI、例えばDMX又はRS−485ベースの通信のための、電力供給ワイヤとは別の余分なワイヤを含む電力バス等であってもよい。別の例として、電力バスは、負荷を電気的に接続する目的で必要に応じて(例えば、絶縁−変位コネクタを使用して)新しい分岐ケーブルが接続(splice)されることができる長いマルチストランドケーブルであってもよい。
【0012】
さらに、前記暗号メッセージは、前記時間間隔の開始前に送信される。この暗号メッセージは、前記少なくとも1つの負荷のうちの1つ以上のそれぞれの負荷が、前記選択された時間間隔の間に電力バスからある電力量を消費するための指示を示す。前記電力量は、予め決定される(predetermined)電力量であってもよく、又は、後決定される(post-determined)電力量であってもよい。前者では、消費されるべき前記電力量は、例えば、負荷の設置時にコントローラによって、又は時間を通して動的に予め決定されてもよい。後決定されるケースを参照する、後者では、消費されるべき前記電力量は、例えば、前記少なくとも1つの負荷のうちの1つ以上のそれぞれの負荷によって、(前記1つ以上のそれぞれの負荷による)暗号メッセージの受信後に決定され、消費電力量が何であったかをコントローラに知らせるようにコントローラに伝え戻されてもよい。さらなる実施形態では、暗号メッセージは、前記少なくとも1つの負荷のうちの1つ以上の(又は代替的に、各)それぞれの負荷が、解読された場合に、前記選択された時間間隔の間に電力バスから所定の電力量を消費するための暗号化された指示を含む。
【0013】
結果として、認可されているか否かにかかわらず、前記少なくとも1つの負荷の各それぞれの負荷は、前記暗号メッセージを受信し、観察することができる可能性がある。しかしながら、暗号メッセージに起因して、例えば、メッセージが暗号化によって保護されているため、又は暗号メッセージが暗号化された指示を含むため、(1つ以上の認可された負荷として分類されてもよい)前記少なくとも1つの負荷のうちの1つ以上のそれぞれの負荷のみが、前記選択された時間間隔の間に(例えば、所定の)電力量を消費するために暗号メッセージを読み取る及び/又は前記指示を解読することができ得る。すなわち、認可されていない負荷は、メッセージをオーバーヒア(overhear)することができるかもしれないが、当該負荷がメッセージを解読することを可能にするために必要な暗号秘密(cryptographic secret)を持たないであろう。認可された負荷のみが、必要な暗号秘密を備え得る。その結果、前記選択された時間間隔の間、いかなる認可されていない負荷も、前記時間間隔が生じていること、又は(例えば、所定の)電力量を消費するための指示に気づかないであろう。
【0014】
さらに、コントローラは、前記選択された時間間隔の間に電力バスから消費された電力を決定するように構成される。例えば、一実施形態では、電源がコントローラを含む場合、コントローラは、(それ自体で)前記選択された時間間隔の間に電力バスから消費された電力を測定するように構成されてもよい。代替的に、一実施形態では、コントローラは、消費された前記電力を決定するために前記選択された時間間隔の間に電力バスから消費された電力を受ける(receive)、又は取得する(obtain)、又は問い合わせる(query)ように構成されてもよい。例えば、電源(又は電源に含まれる電力計)は、前記選択された時間間隔の間に電力バスから消費された電力をコントローラに通信してもよい。
【0015】
さらに、この決定された(例えば、測定された)電力が、少なくとも1つの負荷のうちの前記1つ以上のそれぞれの(認可された)負荷に暗号メッセージを介して伝えられた(例えば、送信された)各(例えば、所定の)電力量の合計と異なる場合、コントローラは、電力バス上の電力消費が、認可された負荷と(予め)合意された電力消費量から逸脱していることを示す状態を決定してもよい。それゆえ、前記状態は、認可されていない負荷が、前記選択された時間間隔の間に電力バスから電力を引き出していることを示し得る。したがって、このような望ましくない状態に対処するために、前記状態の決定に応答して、コントローラは、少なくとも1つのアクションを実行するように構成されてもよい。このようなアクションは、例えば、是正アクション(corrective action)又は報告アクション(reporting action)であってもよい。
【0016】
したがって、全体として、選択された時間間隔の間に電力バス上である電力量を消費するために認可された負荷と暗号的に合意することにより、及び、電力バス上の実際の電力消費量が合意された電力消費量(電力量は、例えば、所定の電力量であってもよい)と異なるかどうかを決定(例えば、測定又は監視)することによって、認可されていない負荷が電力バスから電力を引き出していることを示す状態が決定されてもよい。本発明による照明デバイスは、認可されていない負荷が自身の電力バスに接続されていることを示す状態が存在するかどうかを自律的に判断し、それに基づいて行動することができるので、有利である。
【0017】
すなわち、一実施形態では、少なくとも1つのアクションは、通知信号を送信することを含んでもよい。このような通知信号は、有利には、例えば照明デバイスの所有者に状態を報告してもよい。このような通知信号は、例えば、トランシーバへの入力として機能してもよく、トランシーバは、対応する通知メッセージを、例えば、バックエンドサーバ、ブリッジ、又はモバイル通信デバイスに送信してもよい。前記送信することは、有線接続を介して行われてもよく、又は、RF、Bluetooth、ZigBee、若しくは可視光通信(VLC)等、無線で行われてもよい。したがって、通知信号及び/又は通知メッセージは、認可されていない負荷が電力バスに接続されていることを示してもよい。したがって、前記通知信号は、アラーム信号であってもよい。
【0018】
さらに、一実施形態では、少なくとも1つのアクションは、電源によって電力バスに供給される電力量を変えることを含んでもよい。このような変更は、より好ましくない電力レジームに変えることによって、認可されていない負荷が電力バスから電力を引き出すことから十分に利益を得ることを防止してもよい。さらに、一実施形態では、電源によって電力バスに供給される前記電力量は、ゼロであってもよい。認可されていない負荷は安全基準を守っていないかもしれないので、電力バスに供給される電力量がゼロであるこのような変更は、電力バスに供給される電力が遮断され得るので、有利であり得る。
【0019】
代替的な実施形態では、前記電源によって電力バスに供給される電力量を変えることは、揺動すること(oscillating)であってもよい。斯くして、揺動電力は、例えば、認可されていない負荷及び/又は認可されていない負荷が接続された電力バスの最適な動作を打ち消すために提供される。
【0020】
代替的な実施形態では、負荷が光源である場合、電力バスに供給される前記電力量は、前記光源によって可視光通信信号(Visible Light Communication signal)を放出させる電力レジームであってもよく、VLC信号は、状態を示すものであってもよく、例えば、信号は、認可されていない負荷が照明デバイス/電力バスに電気的に接続されていることを示すコード化光メッセージ(coded light message)であってもよい。
【0021】
代替的な実施形態では、コントローラによって実行される少なくとも1つのアクションは、少なくとも1つの負荷のうちのそれぞれの負荷に対して、コントローラに自身を識別するための要求を(例えば、トランシーバを介して)送信することを含んでもよい。斯くして、コントローラは、前記それぞれの負荷を識別するためのチェックを能動的に実行してもよい。このような要求を実行することは、照明デバイスのセキュリティをより一層高めることができる。
【0022】
ここで、前述したように、状態は、電力バスから消費された前記測定された電力が、前記少なくとも1つの負荷のうちの前記1つ以上のそれぞれの負荷に暗号メッセージを介して伝えられた(例えば、所定の)電力量の合計と異なる、又は本質的に若しくは実質的に異なると言い表される(phrase)場合に決定される。前記状態は、例えば、認可されていない状態と言い表されてもよい。
【0023】
前述したように、前記複数の電力出力のうちの少なくとも1つの電力出力は、それぞれ少なくとも1つの負荷に電気的に接続するように構成される。例えば、前記電力出力は、それぞれの負荷が差し込まれ得るソケットであってもよい。斯くして、前記複数の電力出力は、照明デバイスのためのセンシング、制御、通信又は監視機能を提供してもよい。したがって、一実施形態では、少なくとも1つの負荷は、センサを含んでもよい。センサは、センサユニットであってもよい。少なくとも1つの負荷は、例えば、プラグインユニットであってもよい。このようなセンサは、例えば、マイクロホン、カメラ、RFトランシーバ、Bluetoothトランシーバ、ZigBeeトランシーバ、PIRセンサ、IRセンサ、煙検知器、プッシュボタン、ユーザ入力デバイス、圧力センサ、若しくは湿度センサ、又は、これらのモダリティのうちのいくつかを組み合わせたデバイス等のいずれかであってもよい。さらに、一実施形態では、少なくとも1つの負荷は、アクチュエータを含んでもよい。例えば、さらなる実施形態では、少なくとも1つの負荷は、光源を含んでもよい。このようなアクチュエータは、例えば、スピーカ、RFビーコン、IRビーコン、VLCビーコン、ディスプレイデバイス、機械的アクチュエータ、RADAR、LIDAR、又はファン等のいずれかであってもよい。このような光源は、例えば、LED光源、OLED光源、半導体光源、T−LED、LEDモジュール、LEDストリップ、従来の光源、白熱灯、蛍光灯、レトロフィットランプ、スポットライト、ハロゲンスポット等であってもよい。
【0024】
さらに、前記電源は、照明ドライバであってもよい。前記電力バスは、例えば、DALIバス、DMXバス、又は電力とI
2C通信の複合バスであってもよい。いくつかの例では、電源(例えば、照明ドライバ)は、電力バス及びその複数の電力出力に走る一対のワイヤを含んでもよく、この一対のワイヤだけを介して電力供給及び双方向通信ファシリティを結合するDALIバスプロトコルを使用してもよい。別の例では、電力バス及びその複数の電力出力を通って走る4本のワイヤがあってもよく、2本のワイヤは電力及び接地ワイヤであり、他の2本のワイヤは、UART、USB、又はI
2C等の電気プロトコルを使用する、双方向通信に使用される。
【0025】
本発明による暗号メッセージは、電力バスを介して少なくとも1つの負荷にブロードキャストを介して、又は前記少なくとも1つの負荷の各それぞれの負荷に個別にユニキャストを介して送信されてもよい。
【0026】
前述したように、暗号メッセージは、前記少なくとも1つの負荷のうちの1つ以上のそれぞれの負荷が、解読された場合に、前記選択された時間間隔の間に電力バスから所定の電力量を消費するための暗号化された指示を含んでもよい。前記暗号メッセージは、既知の暗号化技術を用いて前記指示を暗号化することによって確立されてもよい。例えば、暗号メッセージ又は暗号化された指示は秘密鍵で暗号化されてもよく、前記秘密鍵に関する知識をを持った上でのみ解読されてもよい。例えば、認可された負荷は、照明デバイスの同じ製造者によって、又は、例えば、自身のプロダクトに前記秘密鍵を設けることをライセンスされた第三者によって製造され得るので、前記秘密鍵は、認可された負荷に存在してもよい。
【0027】
前記(例えば、所定の)電力量は、前記少なくとも1つの負荷のうちの1つ以上のそれぞれの負荷が前記選択された時間間隔外に通常の動作で電力バスから引き込む電力量とは異なってもよい。したがって、電力バスから(例えば、所定の)電力量を消費するように前記少なくとも1つの負荷のうちの前記1つ以上のそれぞれの負荷に(直接的又は間接的に)指示することは、前記1つ以上のそれぞれの負荷に、最適ではない電力量を受け/引き込ませてもよい。したがって、前記時間間隔を短くすることが有利であり得る。したがって、一実施形態では、前記時間間隔の持続時間は、1秒以下であり、好ましくは、10ミリ秒以下であり、例えば、1ミリ秒である。前記時間間隔のこのような短い持続時間は、前記少なくとも1つの負荷の各それぞれの負荷の通常の動作が、(例えば、所定の)電力量を消費するための指示によって本質的に影響を受けないことを確実にする。このような短い持続時間は、通常の動作を確実にするために負荷の設計において有益に利用され得る。したがって、ある例では、前記時間間隔の持続時間は、電力出力によって提供される電力が切断される場合にそれぞれの負荷に電力を供給するためのそれぞれの負荷のエネルギ貯蔵手段の能力に比例してもよい。このようなエネルギ貯蔵手段は、コンデンサ又はバッテリであってもよい。
【0028】
ある態様では、例えば、前記時間間隔の前記持続時間は、前記少なくとも1つの負荷の各それぞれの負荷のコンデンサのサイズに比例してもよい。すなわち、例えば、各それぞれの負荷に、例えばゼロの所定の電力量を消費するように指示する場合、前記それぞれの負荷の斯かるコンデンサは、該それぞれの負荷に電力が供給されない時間を補償してもよい。したがって、前記持続時間は、前記時間間隔の前記選択を前記それぞれの負荷に存在するコンデンサにマッチさせるために、斯かるコンデンサの大きさに比例させてもよい。
【0029】
光源である負荷について、時間間隔が非常に小さい場合、負荷は、エネルギを節約するために通常よりも少ない光が時間間隔の間に放出されるが、光出力の一時的な低下が人間の目では観察できないほど短くて小さいように設計されることができる。
【0030】
一部の実施形態では、前記時間間隔は、設定された時間、例えば、毎将来の日の8時に選択されてもよい。したがって、一部の例では、前記時間間隔は、周期的に選択されてもよい。一実施形態では、コントローラは、時間的にランダムに前記時間間隔を選択するように構成される。前記時間間隔のこのようなランダムな選択は、コントローラが(前述した)前記状態をモニタする時点を(例えば、認可されていない負荷によって)予期することをより困難にし得る。斯くして、これにより、よりロバスト性が、前記状態の決定に導入され得る。
【0031】
本発明によれば、単純な例示的なケースでは、(例えば、所定の)電力量はゼロであってもよい。このような場合、前記選択された時間間隔の間に電力バスから消費された電力を測定することは、認可されていない負荷が存在し、電力バスから電力を引き込んでいるという前記状態を示すことができる。これは、前記状態を決定するためのストレートな方法である。したがって、一実施形態では、ある電力量は、0.01ワット以下である。前述したように、前記電力量は、所定の電力量であってもよい。
【0032】
一実施形態では、本発明による照明デバイスはさらに、一次負荷に接続するように構成される一次電力出力を含み、一次負荷は、光源(又は少なくとも1つの光源)であり、電源はさらに、一次電力出力に給電するように構成されてもよい。これにより、本発明による電力バスは、補助電力出力に、例えば、一次負荷、すなわち、光源の動作を促すセンサを接続する。そのさらなる実施形態では、一次電力出力に供給される最大電力は、電力バスに供給される最大電力よりも大きくてもよい。例えば、5倍又は10倍大きくてもよい。さらに、そのさらなる別の実施形態では、少なくとも1つのアクションは、一次負荷に関するアクションであってもよく、例えば、前記状態を決定することに応答して、前記一次負荷への電力を遮断するアクションであってもよい(なぜなら、例えば、前記一次負荷が、(望ましくない可能性がある)認可されていない負荷/デバイスを使用していることが識別され得るからである)。
【0033】
一例では、一次負荷が光源である場合、少なくとも1つの負荷はセンサであり、該センサは、光源の動作を促すためのセンサ測定値をレンダリングしてもよい。
【0034】
さらに、補助電力出力は、それぞれの補助負荷に電力を供給してもよい。このような補助負荷は、一次負荷に対するフィーチャ(feature)を提供してもよいが、一次負荷の機能には関連しないセンシング、制御、通信フィーチャを提供してもよい。特定の実施形態では、照明システムは、建物内の空気品質を監視する必要性等、ドライバの近傍の人又はデバイスの他のニーズを満たすセンサ及び通信デバイスのための便利なホスティングプラットフォームとしての役割を果たすことを想定している。
【0035】
本発明のさらなる目的は、少なくとも上記の課題及び不利な点を緩和する、改善された照明システムを提供することである。そのため、本発明はさらに、本発明による照明デバイスと、少なくとも1つの負荷とを含む、照明システムであって、少なくとも1つの負荷の各それぞれの負荷は、それぞれ前記複数の電力出力のうちの少なくとも1つの電力出力に電気的に接続される、照明システムを提供する。
【0036】
一実施形態では、少なくとも1つの負荷は、光源及び/又はセンサを含む。一実施形態では、照明デバイスはさらに、一次負荷に接続するように構成される一次電力出力を含み、電源はさらに、一次電力出力に給電するように構成され、照明システムはさらに、一次負荷を含み、一次負荷は、光源であってもよい。
【0037】
本発明による照明デバイスに当てはまる利点及び/又は実施形態は、本発明による目下の照明システムにも当てはまり得る。
【0038】
本発明のさらなる目的は、少なくとも上記の課題及び不利な点を緩和する、改善された負荷を提供することである。そのため、本発明はさらに、電力バスの電力出力に接続するための負荷であって、当該負荷は、該負荷が、選択された時間間隔の間に前記電力バスから所定の電力量を消費するための指示を示す暗号メッセージを受けるための負荷コントローラを含み、負荷コントローラは、前記暗号メッセージを解読するように構成される、負荷を提供する。一実施形態では、負荷コントローラは、前記暗号メッセージを解読するための秘密鍵を含む。一実施形態では、負荷は、センサ又はアクチュエータ、好ましくは、光源である。一実施形態では、負荷は、前記電力バスを介した電力線通信のために構成される。例えば、負荷コントローラは、照明デバイス又は照明システムのコントローラと、電力線通信、又は代替的に無線通信を実行するように互換性があってもよい。一部の例では、負荷は、ライセンスを保持するためのメモリを含んでもよい。斯くして、当該負荷は、前述の照明デバイス又は前述のシステムと互換性がある。一実施形態では、負荷は、該負荷が、解読された場合に、選択された時間間隔の間に前記電力バスから所定の電力量を消費するための暗号化された指示を含む暗号メッセージを受けるための負荷コントローラを含む。
【0039】
本発明のさらなる目的は、少なくとも上記の課題及び不利な点を緩和する、本発明の文脈の中で、少なくとも1つのアクションを実行する改善された方法を提供することである。そのため、本発明はさらに、少なくとも1つのアクションを実行する方法であって、当該方法は、照明デバイスのコントローラによって実行され、照明デバイスは、電源及び電力バスを含み、電源は、電力バスに給電するように構成され、電力バスは、複数の電力出力を含み、当該方法は、時間間隔を選択することと、前記時間間隔の開始前に、少なくとも1つの負荷のうちの1つ以上のそれぞれの負荷に暗号メッセージを伝えることであって、少なくとも1つの負荷は、それぞれ前記複数の電力出力のうちの少なくとも1つの電力出力に電気的に接続され、暗号メッセージは、前記少なくとも1つの負荷のうちの前記1つ以上のそれぞれの負荷が、前記選択された時間間隔の間に電力バスからある電力量を消費するための指示を示す、伝えることと、前記選択された時間間隔の間に電力バスから消費された電力を決定することと、前記決定された電力バスから消費された電力が、前記少なくとも1つの負荷のうちの前記1つ以上のそれぞれの負荷に暗号メッセージを介して伝えられた1つ以上の電力量の合計と異なる場合、認可されていない負荷が前記電力バスに接続されていることを示す状態を決定することと、前記状態を決定することに応答して、少なくとも1つのアクションを実行することとを含む、方法を提供する。
【0040】
一実施形態では、前記伝えることは、送信すること、例えば、負荷が、解読された場合に、選択された時間間隔の間に前記電力バスから所定の電力量を消費するための暗号化された指示を含む暗号メッセージを送信することであってもよい。一実施形態では、少なくとも1つのアクションは、通知信号を送信することを含む、及び/又は、電源によって電力バスに供給される電力を変えることを含む。一実施形態では、前記時間間隔の持続時間は、1秒以下であり、好ましくは、10ミリ秒以下である。一実施形態では、前記コントローラは、電源に含まれ、前記選択された時間間隔の間に電力バスから消費された電力を決定することは、前記選択された時間間隔の間に電力バスから消費された電力を測定することである。代替的な実施形態では、前記コントローラは、別個のエンティティであり、照明デバイスは、照明アセンブリ又は照明システムの部品のキットと表現(phrase)されてもよい。
【0041】
本発明による照明デバイス及び/又は照明システムに当てはまる利点及び/又は実施形態は、本発明による目下の方法にも当てはまり得る。
【0042】
本発明はさらに、コンピュータプログラムプロダクトに関する。したがって、本発明は、コンピューティングデバイスのためのコンピュータプログラムであって、当該コンピュータプログラムがコンピューティングデバイスの処理ユニットで実行された場合、本発明による方法を実行するためのコンピュータプログラムコードを含む、コンピュータプログラムを提供する。例えば、前記コンピューティングデバイスは、照明デバイス内に含まれる本発明によるコントローラであってもよい。
【0043】
斯くして、本発明の態様は、コンピュータにより実行され得るコンピュータ可読記憶デバイスに記憶されたコンピュータプログラム命令の集合体であってもよいコンピュータプログラムプロダクトにおいて、実施されてもよい。本発明の命令は、スクリプト、解釈可能プログラム、ダイナミックリンクライブラリ(DLL)又はJavaクラスを含むが、これらに限定されない任意の解釈可能又は実行可能コードメカニズムであってもよい。命令は、完全な実行可能プログラム、部分実行可能プログラム、既存のプログラムに対する修正(例えば更新)、又は既存のプログラムに対する拡張(例えば、プラグイン)として提供され得る。さらに、本発明の処理の一部は、複数のコンピュータ又はプロセッサにわたって分散されてもよい。
【0044】
上記を考慮すると、一実施形態では、電源及び電力バスを含む照明デバイスであって、電源は、電力バスに給電するように構成され、コントローラを含み、電力バスは、複数の電力出力を含み、前記複数の電力出力のうちの少なくとも1つの電力出力は、それぞれ少なくとも1つの負荷に電気的に接続するように構成され、電力バスは、電源と前記少なくとも1つの負荷の各それぞれの負荷との間でデータを通信するように構成され、コントローラは、時間間隔を選択する、前記時間間隔の開始前に前記少なくとも1つの負荷の各それぞれの負荷に暗号メッセージを送信し、暗号メッセージは、前記少なくとも1つの負荷の各それぞれの負荷が、解読された場合に、前記選択された時間間隔の間に電力バスから所定の電力量を消費するための暗号化された指示を含む、前記選択された時間間隔の間に電力バスから消費された電力を測定する、前記測定された電力バスから消費された電力が、前記少なくとも1つの負荷の各それぞれの負荷に暗号メッセージを介して送られた各所定の電力量の合計と異なる状態を決定する、及び、前記状態を決定することに応答して、少なくとも1つのアクションを実行するように構成される、照明デバイスが提供される。本発明による照明デバイス及び/又は照明システムに当てはまる利点及び/又は実施形態は、本発明による目下の照明デバイスにも当てはまり得る。同様に、この実施形態に対応する少なくとも1つのアクションを実行する方法が提供されてもよい。したがって、一実施形態では、少なくとも1つのアクションを実行する方法であって、当該方法は、照明デバイスの電源に含まれるコントローラによって実行され、照明デバイスは、電源及び電力バスを含み、電源は、電力バスに給電するように構成され、電力バスは、複数の電力出力を含み、当該方法は、時間間隔を選択することと、前記時間間隔の開始前に少なくとも1つの負荷の各それぞれの負荷に暗号メッセージを送信することであって、少なくとも1つの負荷は、それぞれ前記複数の電力出力のうちの少なくとも1つの電力出力に電気的に接続され、暗号メッセージは、前記少なくとも1つの負荷の各それぞれの負荷が、解読された場合に、前記選択された時間間隔の間に電力バスから所定の電力量を消費するための暗号化された指示を含む、送信することと、前記選択された時間間隔の間に電力バスから消費された電力を測定することと、前記測定された電力バスから消費された電力が、前記少なくとも1つの負荷の各それぞれの負荷に暗号メッセージを介して送られた各所定の電力量の合計と異なる状態を決定することと、前記状態を決定することに応答して、少なくとも1つのアクションを実行することとを含む、方法が提供される。
【0045】
さらに、本発明の一態様では、一節において、(上記の実施形態及び例では照明デバイスに含まれると述べられている)本発明による電源と、(上記の実施形態及び例では照明デバイスに含まれると述べられている)本発明による電力バスとを含む、部品のキット(kit of parts)であって、当該部品のキットは、アセンブリ時に(in assembly)、照明アセンブリ及び/又は照明デバイスを形成する、部品のキットが提供される。
【0046】
本発明の一態様では、一節において、電源及びコントローラを含む照明デバイスであって、電源は、電力バスに給電するように構成され、電力バスは、複数の電力出力を含み、前記複数の電力出力のうちの少なくとも1つの電力出力は、それぞれ少なくとも1つの負荷に電気的に接続するように構成され、コントローラは、時間間隔を選択する、前記時間間隔の開始前に前記少なくとも1つの負荷の各それぞれの負荷に暗号メッセージを送信し、前記少なくとも1つの負荷の各それぞれの負荷が、解読された場合に、前記選択された時間間隔の間に電力バスから所定の電力量を消費するための暗号化された指示を含む、前記選択された時間間隔の間に電力バスから消費された電力を決定する、前記決定された電力バスから消費された電力が、前記少なくとも1つの負荷の各それぞれの負荷に暗号メッセージを介して送られた各所定の電力量の合計と異なる状態を決定する、及び、前記状態を決定することに応答して、少なくとも1つのアクションを実行するように構成される、照明デバイスが提供される。本発明による照明デバイス及び/又は照明システムに当てはまる利点及び/又は実施形態は、本発明による目下の照明デバイスにも当てはまり得る。