特許6941566IP Force 特許公報全文掲載

技術分野

固定化ウイルス粒子を含むワクチンに関する。より詳細には、本発明はウイルスの粒子構造を固定化剤で固定化することによって、副反応を抑えた固定化ウイルス粒子を含むワクチン

発明が解決しようとする課題[発明の詳細な説明]から抜粋

インフルエンザウイルス及び日本脳炎ウイルス等のウイルスに対するワクチンは、不活化ワクチンと生ワクチンとの二種類が製造、市販されている。このうち、不活化ワクチンは、精製したウイルス粒子をホルマリン等の不活化剤で処理して調製する全粒子ワクチンと、精製したウイルス粒子を有機溶媒又は界面活性剤で破壊(スプリット化)して調製するスプリットワクチンとに大別される。全粒子ワクチンは免疫原性が高く、感染予防の効果の面では優れている。しかし、全粒子ワクチンは、局所反応及び発熱反応等の副反応が強く出る傾向がある。一方スプリットワクチンは、局所反応が低減され、発熱反応もほとんどないため安全性に優れている。しかし、基礎免疫が成立していない小児又は免疫反応が衰えた高齢者において、スプリットワクチンの免疫原性は低い傾向がある。したがって、スプリットワクチンより優れた有効性(免疫原性)が示され、かつ安全性の高いワクチンの開発が望まれている。 本発明は、事情に鑑みてなされたものであり、免疫原性が高く、かつ副反応が抑えられたワクチンの提供を目的とする。

課題を解決するための手段[発明の詳細な説明]から抜粋

本発明者らは課題を解決するために鋭意研究した結果、驚くべきことにウイルス粒子の粒子構造を破壊(スプリット化)せずに、固定化剤で固定化することによって、本来のウイルス粒子と同等の成分及び構造を保ったウイルス粒子(以下、「固定化ウイルス粒子」という場合がある。)を含むワクチンが、免疫原性試験において同等で、発熱試験等の副反応の成績において優れることを見出し、本発明を完成させるに到った。
【発明の効果】
本発明によれば、免疫原性が高く、かつ副反応が抑えられたワクチンの提供が可能になる。

この発明についての権利主張の範囲[特許請求の範囲]

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この特許公報に記載されている図面[図面の簡単な説明]から抜粋

【図1】固定化インフルエンザウイルス粒子を電子顕微鏡で撮影した写真である(ホルマリン処理)。

【図2】固定化インフルエンザウイルス粒子を電子顕微鏡で撮影した写真である(グルタルアルデヒド処理)。

【図3】固定化インフルエンザウイルス粒子を電子顕微鏡で撮影した写真である(EDC処理)。

【図4】固定化日本脳炎ウイルス粒子を電子顕微鏡で撮影した写真である(グルタルアルデヒド処理)。

【図5】固定化日本脳炎ウイルス粒子を電子顕微鏡で撮影した写真である(ホルマリン処理)。

【図6】固定化日本脳炎ウイルス粒子を電子顕微鏡で撮影した写真である(EDC処理)。

選択図 図1出願人が指定した本件の代表的な図

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