特許第6941570号(P6941570)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6941570
(24)【登録日】2021年9月8日
(45)【発行日】2021年9月29日
(54)【発明の名称】ローリングダイアフラムポンプ
(51)【国際特許分類】
   F04B 45/053 20060101AFI20210916BHJP
【FI】
   F04B45/053 A
【請求項の数】2
【全頁数】16
(21)【出願番号】特願2018-7267(P2018-7267)
(22)【出願日】2018年1月19日
(65)【公開番号】特開2019-124207(P2019-124207A)
(43)【公開日】2019年7月25日
【審査請求日】2020年8月12日
(73)【特許権者】
【識別番号】000229737
【氏名又は名称】日本ピラー工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000280
【氏名又は名称】特許業務法人サンクレスト国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】手嶋 一清
(72)【発明者】
【氏名】浦田 大輔
【審査官】 山崎 孔徳
(56)【参考文献】
【文献】 特表2000−514525(JP,A)
【文献】 米国特許出願公開第2013/0259708(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F04B 45/053
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ハウジングと、
前記ハウジングの内周面に対して摺動可能に配置され、当該ハウジングの軸方向に往復移動可能なピストンと、
前記ピストンの軸方向一端部に配置され前記ピストンと一体に往復移動可能な可動部、前記ハウジングに固定された固定部、及び前記可動部と前記固定部とを繋ぐ可撓性の繋ぎ部を有するローリングダイアフラムと、
前記ハウジング内の軸方向一方側において前記ローリングダイアフラムにより区画形成され、前記ピストンの往復移動に伴う前記繋ぎ部の変形により室内の容積を変化させることで移送流体を吸込及び吐出するポンプ室と、
前記ハウジング内の軸方向他方側において前記ピストンの軸方向他端部により区画形成され、室内に作動流体が給排されることで前記ピストンを往復移動させる作動流体室と、を備え
前記ピストンは、前記ハウジングの内周面に対して摺動可能な摺動部と、変形した前記繋ぎ部が外周面に密着し得る被密着部と、前記摺動部及び前記被密着部を連結している連結部と、を有し、
前記連結部は、前記ハウジングの内周面側と非接触であるローリングダイアフラムポンプ。
【請求項2】
前記摺動部、前記被密着部、及び前記連結部が、単一の部材で構成されている、請求項1に記載のローリングダイアフラムポンプ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ローリングダイアフラムポンプに関する。
【背景技術】
【0002】
例えば、半導体、液晶、有機EL、太陽電池等の製造プロセスにおいて、薬液を塗布又は調合するときに当該薬液を送給させるポンプとして、ローリングダイアフラムポンプが使用される場合がある。
この種のローリングダイアフラムポンプは、例えば、特許文献1に記載されているように、シリンダ内に収容されたピストンの往復移動により、シリンダ内のローリングダイアフラムで密閉されたポンプ室(圧力室)の容積が変化することで、ポンプ室内に薬液を吸い込んで吐出するようになっている。
【0003】
ピストンは、その軸線と同軸上に配置されたシャフト及びボールねじを介して駆動源である電動モータに接続されている。電動モータの回転運動は、ボールねじ等により直線運動に変換されてピストンを往復移動させるようになっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2015−98855号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記ローリングダイアフラムポンプでは、駆動源である電動モータや、当該電動モータの回転運動を直線運動に変換するためのボールねじ等が必要になる。このため、構造が複雑であり、非常にコストがかかるという問題があった。特に、ポンプの吐出量が大きくなると、必要荷重を得るために電動モータのサイズアップが必要になり、コストアップが顕著となる。
【0006】
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであり、簡易な構成でコストアップを抑えることができるローリングダイアフラムポンプを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明のローリングダイアフラムポンプは、ハウジングと、前記ハウジングの内周面に対して摺動可能に配置され、当該ハウジングの軸方向に往復移動可能なピストンと、前記ピストンの軸方向一端部に配置され前記ピストンと一体に往復移動可能な可動部、前記ハウジングに固定された固定部、及び前記可動部と前記固定部とを繋ぐ可撓性の繋ぎ部を有するローリングダイアフラムと、前記ハウジング内の軸方向一方側において前記ローリングダイアフラムにより区画形成され、前記ピストンの往復移動に伴う前記繋ぎ部の変形により室内の容積を変化させることで移送流体を吸込及び吐出するポンプ室と、前記ハウジング内の軸方向他方側において前記ピストンの軸方向他端部により区画形成され、室内に作動流体が給排されることで前記ピストンを往復移動させる作動流体室と、を備える。
【0008】
本発明によれば、作動流体室内に作動流体を給排するとピストンが往復移動し、その往復移動に伴うローリングダイアフラムの変形によりポンプ室内の容積を変化させることで、移送流体を吸込及び吐出することができる。これにより、従来の電動モータやボールねじ等が不要になるため、ローリングダイアフラムポンプを簡易な構成とすることができ、コストアップを抑えることができる。
【0009】
前記ピストンは、前記ハウジングの内周面に対して摺動可能な摺動部と、変形した前記繋ぎ部が外周面に密着し得る被密着部と、前記摺動部及び前記被密着部を連結している連結部と、を有し、前記摺動部、前記被密着部、及び前記連結部が、単一の部材で構成されているのが好ましい。
この場合、摺動部及び被密着部は、連結部を介して一体に構成されているため、摺動部及び被密着部を連結手段で連結したり、摺動部及び被密着部に前記連結手段を係止するための係止部を設けたりする必要がない。これにより、ピストンの往復移動時に前記係止部に集中する負荷に起因して摺動部及び被密着部に歪みが生じるのを抑制することができる。また、摺動部、連結部、及び被密着部が単一の部材で構成されているため、ピストンを容易に製作することができる。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、簡易な構成でコストアップを抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】本発明の実施形態に係るローリングダイアフラムポンプの斜視図である。
図2】ピストンが吐出終了位置にある状態を示すローリングダイアフラムポンプの断面図である。
図3図2のローリングダイアフラムポンプの一部拡大断面図である。
図4】ピストンが吸込終了位置にある状態を示すローリングダイアフラムポンプの断面図である。
図5図2のI部拡大断面図である。
図6】ピストンが最前進直前位置にある状態を示すローリングダイアフラムポンプの断面図である。
図7】近接センサの取り付け構造を示す図1の要部拡大斜視図である。
図8】近接センサの取り付け構造を示す図2の要部拡大断面図である。
図9】近接センサの取り付け構造の変形例を示す拡大斜視図である。
図10】ピストンが最前進位置にある状態を示すローリングダイアフラムポンプの断面図である。
図11図10のII部拡大断面図である。
図12】本発明の別の実施形態に係るローリングダイアフラムポンプの一部拡大断面図である。
図13】本発明の別の実施形態に係るローリングダイアフラムポンプの一部拡大断面図である。
図14】本発明の別の実施形態に係るローリングダイアフラムポンプの一部拡大断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
次に、本発明の好ましい実施形態について添付図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明の実施形態に係るローリングダイアフラムポンプの斜視図である。図2は、そのローリングダイアフラムポンプの断面図である。図1及び図2において、ローリングダイアフラムポンプ1は、ハウジング2と、ピストン3と、ローリングダイアフラム4とを備えている。本実施形態では、ローリングダイアフラムポンプ1(以下、単にポンプ1ともいう)の長手方向(軸方向)を、上下方向に配置しているが、水平方向に配置してもよい。
【0013】
[ハウジングの構成]
ハウジング2は、シリンダ11と、ポンプヘッド12とを有している。シリンダ11は、円筒形状に形成されたシリンダ本体13と、シリンダ本体13の軸方向下端に固定された円板形状の底板14とを有している。シリンダ本体13及び底板14は、例えばアルミニウム等の金属からなる。
【0014】
シリンダ本体13は、軸方向上端部の外周に一体に形成された第1フランジ部13aと、軸方向下端部の外周に一体に形成された第2フランジ部13bとを有している。
第1フランジ部13aの外形は、例えば正四角形状に形成されており、その四隅には厚み方向(上下方向)に貫通する挿通孔13cがそれぞれ形成されている。第2フランジ13bは、例えば円環形状に形成されている。シリンダ本体13には、その厚み方向(左右方向)に貫通する通気口15が形成されている。この通気口15は、真空ポンプ又はアスピレータ等の減圧装置(図示省略)と接続されている。
【0015】
底板14には、加圧空気及び減圧空気をハウジング2内に給排するための給排口16が形成されている。給排口16の一端は、底板14の上面の中心部で開口し、給排口16の他端は、底板14の外周面で開口している。給排口16の他端は、図示を省略するが、バルブを切り替えることで、加圧空気を供給するエアコンプレッサ等の空気供給装置と、加圧空気を強制排出する真空ポンプ又はアスピレータ等の減圧装置とのいずれかに接続されるようになっている。
【0016】
ポンプヘッド12は、例えば、ポリテトラフロオロエチレン(PTFE)等のフッ素樹脂により有蓋円筒形状に形成されている。ポンプヘッド12は、シリンダ本体13の第1フランジ部13aの上面において、シリンダ本体13の開口を閉塞するように配置されている。ポンプヘッド12は、シリンダ本体13と略同一の内径を有している。これにより、ポンプヘッド12の内部空間は、シリンダ本体13の内部空間と共に、ピストン3を収容し得る収容空間を構成している。
【0017】
ポンプヘッド12の軸方向上端面には、金属(例えばSUS304等のステンレス鋼)からなるフランジ板17が取り付けられている。フランジ板17は、シリンダ本体13の第1フランジ部13aと略同一の外形となるように、例えば正四角形状に形成されている。フランジ板17の四隅には、厚み方向(上下方向)に貫通する挿通孔17aがそれぞれ形成されている。
【0018】
ポンプヘッド12の軸方向上端部には、単一の接続口18および複数の接続口19が、厚み方向に貫通して形成されている。接続口18は、エア抜き等の目的でポンプ室5(後述)内の液体を排出するための排出口として用いられる。接続口19は、ポンプ室5に液体を吸い込むための吸込口又はポンプ室5から液体を吐出するための吐出口として用いられる。
【0019】
接続口18には、両端部に雄ねじが切られた筒状のコネクタ21の一方の端部がフランジ板17を貫通して取り付けられている。コネクタ21の他方の端部には、コネクタ21に挿通するチューブを固定するためのナットが取り付けられている。同様に、接続口19には、両端部に雄ねじが切られた筒状のコネクタ22の一方の端部がフランジ板17を貫通して取り付けられている。コネクタ22の他方の端部には、コネクタ22に挿通するチューブを固定するためのナットが取り付けられている。本実施形態では、接続口19及びコネクタ22は4個ずつ設けられている。なお、接続口18(コネクタ21)及び接続口19(コネクタ22)の各個数は、本実施形態に限定されない。また、チューブの接続方法も、本実施形態に限定されない。
【0020】
吸入口として用いられる接続口19に取り付けられたコネクタ22(例えば、図1に示すコネクタ22a)は、図示を省略するが、薬液等の液体(移送流体)を貯溜する液体タンクにチューブ及びバルブ等を介して接続されている。吐出口として用いられる接続口19に取り付けられたコネクタ22(例えば、図1に示すコネクタ22b)は、図示を省略するが、前記液体を塗布する噴射ノズル等の液体供給部にチューブ及びバルブ等を介して接続されている。
【0021】
[ピストンの構成]
ピストン3は、ハウジング2の内周面に対して摺動可能に配置されるとともに、ハウジング2の軸方向(上下方向)に往復移動可能に配置されている。ピストン3は、例えば、ポリプロピレン(PP)等の合成樹脂からなる単一の部材により、円柱形状に形成されている。ピストン3の中心部には、その軸心と同心状の貫通孔3aが軸方向に貫通して形成されている。
【0022】
本実施形態のピストン3は、軸方向下端から軸方向上端に向かって順に、摺動部31(図2の下側のハッチング部分)、連結部32(図2のクロスハッチング部分)、及び被密着部33(図2の上側のハッチング部分)を有している。なお、図2では、説明の便宜上、摺動部31と連結部32との境界、および連結部32と被密着部33との境界を、仮想線(二点鎖線)で示している(図3図4図6図8図10及び図11も同様)。
【0023】
図3は、図2のポンプ1の一部拡大断面図である。ピストン3の摺動部31は、シリンダ本体13の内径よりも若干小さい外径を有しており、摺動部31の外周面31aは、シリンダ本体13の内周面13dとの間には、円環形状の微小な隙間が形成されている。
【0024】
摺動部31の外周面31aには、その全周にわたって円環形状のシール溝31bが形成されており、このシール溝31bにOリング34が装着されている。Oリング34は、例えば、フッ素ゴム等のゴム材料からなる。シール溝31bには、Oリング34の径方向外側に摺動リング35が装着されており、Oリング34の弾性力により摺動部31と摺動リング35との間がシールされる(図11も参照)。摺動リング35の外径がシリンダ本体13の内径よりも僅かに大きく設定されていることにより、摺動リング35の外周面は、シリンダ本体13の内周面13dに押し付けられながら摺動するため、両周面間がシールされ、後述する作動流体室6と減圧室7との間を隔てることができる。なお、摺動部31のシール溝31bの外径(シール溝31bの底面となる外周面の直径)は、連結部32及び被密着部33の外径と略同一であることが好ましい。
【0025】
被密着部33は、その外周面33aに後述する繋ぎ部43が密着する部分とされている。本実施形態の被密着部33は、摺動部31よりも小さい外径を有し、被密着部33の外周面33aと、シリンダ本体13の内周面13dとの間には、円環形状の隙間が形成されている。また、被密着部33は、摺動部31よりも軸方向に長く形成されている(図2参照)。被密着部33の上面には、後述する可動部41の下面の外形に沿った形状の凹部33bが形成されている。
【0026】
連結部32は、摺動部31と被密着部33とを一体に連結している部分である。本実施形態の連結部32は、被密着部33と同一の外径を有し、連結部32の外周面32aと、シリンダ本体13の内周面13dとの間には、円環形状の隙間が形成されている。また、連結部32は、被密着部33よりも軸方向に長く形成されている(図2参照)。なお、連結部32の外径は、被密着部33の外径と同一であることが好ましい。
【0027】
貫通孔3aは、連結部32の軸方向下側部分において孔径が若干拡大変化している(図3参照)。貫通孔3aの拡径変化箇所の段差面には、通しボルト36の後端部に螺合されたナット38がワッシャ39を介して着座している。貫通孔3aの拡径変化箇所には、その段差面の一部をカットするように三角溝が設けられ、この三角溝には、Oリングが装着されている。これにより、貫通孔3aとワッシャ39との間がシールされ、貫通孔3aは、拡径変化箇所において上下方向の連通が遮断されている。
【0028】
なお、摺動部31及び被密着部33は、連結部32の替わりに、別部材であるロッド等の連結手段により連結されていてもよい。但し、この場合、摺動部31及び被密着部33には、前記連結手段を係止するための係止部(例えば、前記ロッドのねじ止め部等)をそれぞれ設ける必要がある。このため、ピストン3の往復移動時に摺動部31及び被密着部33にそれぞれ設けられた係止部に負荷が集中する。
【0029】
従って、前記連結手段及び係止部を備えたポンプ1を長期間使用すると、摺動部31及び被密着部33に歪みが生じる恐れがある。特に、本実施形態のように、摺動部31及び被密着部33が樹脂材料によって形成されている場合、前記歪みが生じ易くなる。被密着部33に歪みが生じた場合、ポンプ1の液体の吐出量が変化する恐れがある。また、摺動部31に歪みが生じた場合、摺動リング35の外周面とシリンダ本体13の内周面13dとの間をシールする前記Oリング34及び摺動リング35によるシール性能が低下する恐れがある。
【0030】
これに対して、本実施形態では、摺動部31及び被密着部33は、連結部32を介して一体的に形成されているため、前記連結手段及び係止部が不要になる。これにより、摺動部31及び被密着部33に歪みが生じるのを抑制できるため、ポンプ1の液体の吐出量が変化したり、摺動リング35の外周面とシリンダ本体13の内周面13dとの間のシール性能が低下したりするのを効果的に抑制することができる。また、摺動部31、連結部32及び被密着部33は、単一の部材で構成されているため、ピストン3を容易に製作することができる。
【0031】
[ローリングダイアフラムの構成]
図3において、ローリングダイアフラム4は、PTFE等のフッ素樹脂からなり、ハウジング2内に収容されている。ローリングダイアフラム4は、ピストン3の軸方向上端部(軸方向一端部)に配置された可動部41と、ハウジング2に取り付けられた円環形状の固定部42と、可動部41と固定部42とを繋いでいる繋ぎ部43とを有している。そして、ローリングダイアフラム4は、ハウジング2により位置固定された固定部42に対して可動部41がピストン3と一体に軸方向に往復移動するように構成されている。
【0032】
ローリングダイアフラム4の固定部42は、シリンダ本体13の第1フランジ部13aの上面に形成された円環形状の凹部13eに嵌め込まれ、シリンダ本体13とポンプヘッド12との間に位置している。この状態で、図2に示すように、フランジ板17の各挿通孔17aおよび第1フランジ部13aの各挿通孔13cに挿通された通しボルト23の両端部に、所定数の皿ばね24を介してナット25が螺合されている。これらのナット25を締め付けることにより、固定部42は、シリンダ本体13とポンプヘッド12との接合面間に強く挟持され、ハウジング2に固定されている。なお、各通しボルト23の両端部は、ナット25及び所定数の皿ばね24と共にキャップ26に覆われて保護されている。
【0033】
図3に戻り、ローリングダイアフラム4の可動部41は、ピストン3の被密着部33と略同一の外径を有している。本実施形態の可動部41は、下方に向かって漸次縮径するように截頭円錐体形状に形成されており、被密着部33の凹部33bに嵌め込まれている。これにより、可動部41はピストン3と同軸上に配置されている。
【0034】
可動部41の下面には、ねじ穴41aが形成されており、このねじ穴41aには、ピストン3の貫通孔3aに挿通された通しボルト36の先端部が螺合されている。これにより、可動部41は、ピストン3の被密着部33に固定されるため、後述する吸込工程において、可動部41をピストン3と共に下方へ移動させることができる。
【0035】
ローリングダイアフラム4の繋ぎ部43は、固定部42の径方向内端と、可動部41の径方向外端とを繋いでいる。また、繋ぎ部43は、可撓性を有するように、薄肉(薄膜状)に形成されている。一方、可動部41及び固定部42は、剛性を有するように、繋ぎ部43よりも十分に厚い厚肉に形成されている。
【0036】
繋ぎ部43は、図3に示す状態において、シリンダ本体13の内周面13dと被密着部33の外周面33aとの間で断面U字状に屈曲している。具体的には、繋ぎ部43は、固定部42の径方向内端からシリンダ本体13の内周面13dに沿って軸方向下側に延びた後、径方向内側に折り返して、被密着部33の外周面33aに沿って可動部41まで軸方向上側に延びている。この状態において、繋ぎ部43は、シリンダ本体13の内周面13dおよび被密着部33の外周面33aに密着している。
【0037】
また、繋ぎ部43は、ピストン3が図4に示す最後進位置まで移動すると、シリンダ本体13の内周面13dに沿った円筒形状に変形し、当該内周面13dに外周面の大部分が密着する。さらに、繋ぎ部43は、ピストン3が図10に示す最前進位置まで移動すると、被密着部33の外周面33aに沿った円筒形状に変形し、当該外周面33aに内周面全体が密着する。
【0038】
[ハウジング内の区画室]
図2において、ポンプ1のハウジング2内は、ピストン3及びローリングダイアフラム4等によって、ポンプ室5、作動流体室6及び減圧室7が区画形成されている。
ポンプ室5は、ハウジング2内の軸方向上側(軸方向一方側)において、ローリングダイアフラム4により区画形成され、室内の容積を変更可能に構成されている。
【0039】
本実施形態のポンプ室5は、ローリングダイアフラム4の可動部41及び繋ぎ部43と、ポンプヘッド12とにより囲まれて形成されており、接続口18及び接続口19のそれぞれと連通している。ポンプ室5は、ピストン3の往復移動によって、室内の容積が変化するようになっている。
【0040】
作動流体室6は、ハウジング2内の軸方向下側(軸方向他方側)において、ピストン3の軸方向下端部(軸方向他端部)により区画形成されている。作動流体室6は、給排口16と連通している。そして、作動流体室6内に、給排口16を介して接続される空気供給装置及び減圧装置を用いて加圧空気及び減圧空気(作動流体)が給排されることで、ハウジング2内でピストン3が往復移動するようになっている。
【0041】
減圧室7は、ピストン3、ローリングダイアフラム4の繋ぎ部43、及びシリンダ本体13により、ハウジング2内のポンプ室5と作動流体室6との間に区画形成されている。減圧室7は、通気口15と連通している。そして、減圧室7は、ポンプ1の駆動時に、通気口15を介して接続される減圧装置により所定の圧力(負圧)になるように減圧されるようになっている。
【0042】
[ポンプの駆動方法]
以上の構成において、作動流体室6内に加圧空気を供給することで、ピストン3が軸方向上側に往移動する吐出工程と、作動流体室6内の加圧空気を外部に強制排出して室内を減圧させることで、ピストン3が軸方向下側に復移動する吸込工程とが交互に繰り返し行われる。これにより、液体タンク等に貯溜された液体を、ポンプ1から液体供給部に供給することができる。
【0043】
すなわち、吸込工程において、ピストン3の復移動に追従してローリングダイアフラム4の可動部41が下方へ移動する(図2に示す状態から図4に示す状態に変化する)。この過程で、ローリングダイアフラム4の繋ぎ部43は、シリンダ本体13の内周面13dと被密着部33の外周面33aとの隙間で屈曲している状態から、シリンダ本体13の内周面13dに外周面の大部分が密着した状態となるまで、屈曲位置が下方へ変位するようにローリングする。これに伴って、ポンプ室5の容積が拡大するので、液体タンク内の液体が接続口18を通じてポンプ室5に吸い込まれる。
【0044】
また、吐出工程においては、ピストン3の往移動に追従してローリングダイアフラム4の可動部41が上方へ移動する(図4に示す状態から図2に示す状態に変化する)。この過程で、ローリングダイアフラム4の繋ぎ部43は、シリンダ本体13の内周面13dに外周面の大部分が密着している状態から、シリンダ本体13の内周面13dと被密着部33の外周面33aとの隙間で屈曲する状態となるまで、屈曲位置が上方へ変位するようにローリングする。これに伴って、ポンプ室5の容積が縮小するので、ポンプ室5内の液体が各接続口19から吐出される。
【0045】
前記吸込工程及び吐出工程では、減圧室7は、通気口15を介して接続される減圧装置により所定の圧力(負圧)になるように減圧される。したがって、ローリングダイアフラム4の繋ぎ部43を、シリンダ本体13の内周面13dおよび被密着部33の外周面33aにそれぞれ確実に密着させることができる。
【0046】
以上より、作動流体室6内に加圧空気及び減圧空気を給排するとピストン3が往復移動し、その往復移動に伴うローリングダイアフラム4の繋ぎ部43の変形によりポンプ室5内の容積を変化させることで、液体を吸込及び吐出することができる。これにより、従来の電動モータやボールねじ等が不要になるため、ポンプ1を簡易な構成とすることができ、コストアップを抑えることができる。
【0047】
なお、本実施形態では、吸込工程において、減圧装置により作動流体室6内に減圧空気を供給しているが、減圧空気を供給する替わりに作動流体室6の給排口16を大気に開放し、ポンプ室5内の液体の圧力を利用してピストン3を軸方向下側に復移動させてもよい。この場合、ローリングダイアフラム4の可動部41は、前記液体の圧力によりピストン3と共に復移動するため、可動部41をピストン3に固定する通しボルト36は不要になる。また、前記液体の圧力により、ローリングダイアフラム4の繋ぎ部43を、シリンダ本体13の内周面13dおよび被密着部33の外周面33aにそれぞれ密着させることができるため、減圧室7及び通気口15も不要になる。
【0048】
[ハウジングのシール構造]
図5は、図2のI部拡大断面図であり、ハウジング2のシリンダ本体13とポンプヘッド12との接合面間におけるシール構造を示している。図5において、シリンダ本体13とポンプヘッド12との接合面間に位置するローリングダイアフラム4の固定部42は、その上面に形成された円環形状の溝部42aを有している。
【0049】
この溝部42aには、ポンプヘッド12の下面に突出して形成された円環形状の突出部12aが刺さり込んでいる。この刺さり込み構造により、ポンプ室5内の液体が、前記接合面間から外部に漏れるのを防止している。なお、前記刺さり込み構造に替えてリップシール構造又はOリングシール構造としてもよいし、前記刺さり込み構造、リップシール構造、及びOリングシール構造のうちの少なくとも2種類のシール構造を併用してもよい。
【0050】
シリンダ本体13の第1フランジ部13aにおいて、凹部13eの底面には円環形状のシール溝13fが形成されており、このシール溝13fにはOリング27が装着されている。Oリング27は、例えば、フッ素ゴム等のゴム材料からなり、固定部42の下面に押圧されている。このOリング27により、減圧室7(図2参照)は密封されている。なお、Oリング27に替えてリップシール又はガスケットシールとしてもよいし、Oリング27、リップシール、及びガスケットシールのうちの少なくとも2種類のシールを併用してもよい。
【0051】
[近接センサの取り付け構造]
図1及び図2において、ハウジング2のシリンダ本体13の外周面には、ピストン3の摺動位置を検出する複数(図例では3個)の第1近接センサ51、第2近接センサ52、第3近接センサ53が、取付板60を介して取り付けられている。
第1近接センサ51は、前記吸込工程を終了させるときのピストン3の位置(図4の位置。以下、「吸込終了位置」という)を検出する。この検出により、ピストン3の復移動を停止させる制御や、当該復移動を停止して往移動を開始させる制御等が実行される。本実施形態におけるピストン3の吸込終了位置は、図4に示すように、ピストン3が最後進位置まで復移動した位置に設定されている。
【0052】
第2近接センサ52は、前記吐出工程を終了させるときのピストン3の位置(図2の位置。以下、「吐出終了位置」という)を検出する。この検出により、ピストン3の往移動を停止させる制御や、当該往移動を停止して復移動を開始させる制御等が実行される。本実施形態におけるピストン3の吐出終了位置は、図2に示すように、ピストン3がハウジング2内の軸方向の略中央付近まで移動したときの位置に設定されている。
【0053】
第3近接センサ53は、図6に示すように、ピストン3が最前進位置(図10参照)まで往移動する直前の位置(以下、「最前進直前位置」という)を検出するものである。第3近接センサ53は、第2近接センサ52の故障等によりピストン3が吐出終了位置よりも上方に往移動したときに用いられるバックアップ用の近接センサである。なお、上記近接センサ51〜53が、ピストン3の摺動位置を検出することで、ポンプ室5の液残量を把握することもできる。
【0054】
各近接センサ51〜53は、いずれも磁気型の近接センサであり、ピストン3の下端部に取り付けられた円環形状の永久磁石56(図3参照)の磁気を検出する。本実施形態では、各近接センサ51〜53における軸方向の一端面(図8では左端面)が、永久磁石56の磁気を検出する検出面とされている。
【0055】
永久磁石56は、減圧室7においてピストン3の連結部32の外周に嵌め込まれており、摺動部31と略同一の外径を有している。永久磁石56は、自重により下端面が摺動部31と連結部32との段差面37に当接した状態でピストン3に保持されている。これにより、永久磁石56は、ピストン3と共に往復移動するようになっている。
【0056】
図7は、近接センサ51〜53の取り付け構造を示す図1の要部拡大斜視図である。図8は、近接センサ51〜53の取り付け構造を示す図2の要部拡大断面図である。
図7及び図8において、取付板60は、矩形の平板部材からなり、複数(図7では6個)のねじ61により、シリンダ本体13の外周面に対して着脱自在に取り付けられている。
【0057】
取付板60には、その長手方向に延びる長孔60aが厚み方向に貫通して形成されている。この長孔60aには、各近接センサ51〜53の検出面側の端部に螺合されている一対のナット54,55が、取付板60を挟み込んだ状態で配置されている。これにより、各近接センサ51〜53は、ナット54,55を締め付けることにより、取付板60に固定されている。
【0058】
シリンダ本体13の外周面には、軸方向に沿って延びるガイド溝13gが形成されており、このガイド溝13gには、各近接センサ51〜53の軸方向外端に螺合されたナット55が嵌め込まれている。これにより、ナット55の軸心回りの回転が規制されている。
【0059】
したがって、ガイド溝13gに嵌め込まれていないナット54を締め付け方向に回転させることで、各近接センサ51〜53を取付板60に容易に固定することができる。また、各近接センサ51〜53は、対応するナット54の締め付けを緩めることで、ガイド溝13g及び長孔60aに沿って移動可能となる。これにより、各近接センサ51〜53のハウジング2に対する取付位置(検出位置)を個別に位置調整することができる。
【0060】
図9は、近接センサ51〜53の取り付け構造の変形例を示す拡大斜視図である。図9において、本変形例では、各近接センサ51〜53が、ハウジング2のシリンダ本体13の外周面に対して、取付板62を介して位置調整不能に取り付けられている。具体的には、取付板62には、長孔の替わりに3個の丸孔(図示省略)が厚み方向に貫通して形成されている。これらの各丸孔には、各近接センサ51〜53の検出面側の端部が挿通されており、この状態で一対のナット54,55を締め付けることで、各近接センサ51〜53が取付板62に固定されている。
【0061】
[ストッパの構造]
図10は、ピストン3が最前進位置にある状態を示すポンプ1の断面図である。図11は、図10のII部拡大断面図である。
図10及び図11において、ハウジング2の内周面には、ピストン3が最前進位置よりも軸方向上側へ往移動するのを規制するストッパ28が設けられている。ストッパ28は、第3近接センサ53の故障等により、ピストン3が最前進直前位置よりも上方に往移動したときに用いられるものである。
【0062】
本実施形態では、シリンダ本体13が、その内周面において径方向内方に突出するように一体に形成された円環形状のストッパ28を有している。ストッパ28は、ピストン3の連結部32の外径よりも大きく、且つ永久磁石56の外径よりも小さい内径を有している。ストッパ28は、シリンダ本体13の内周面において、ピストン3が最前進位置まで往移動したときに永久磁石56の上端面がストッパ28の下端面に当接する位置に形成されている。なお、ストッパ28は、シリンダ本体13とは別部材として設けられていてもよい。
【0063】
以上の構成により、ピストン3が最前進位置よりも軸方向上側へ往移動するのをストッパ28により規制することができる。ピストン3が最前進位置に位置するとき、ローリングダイアフラム4の可動部41の上面は、ポンプヘッド12内の天面12bよりも下方に位置している。
【0064】
したがって、ピストン3が最前進位置よりも軸方向上側へ往移動するのをストッパ28が規制することで、可動部41の上面がポンプヘッド12の天面12bに当接するのを防止することができる。その結果、可動部41からパーティクル(微小なゴミ)等が発生するのを抑制することができる。
【0065】
また、本実施形態では、近接センサ51〜53の検出用の永久磁石56が、ストッパ28に当接する部材としても機能するため、ピストン3側にストッパ28に当接する部材を別途設ける必要はない。これにより、ポンプ1を簡易な構成とすることができる。
【0066】
シリンダ本体13のストッパ28が形成されている箇所には、上述した通気口15が、シリンダ本体13の外周面からストッパ28の内周面に向かって径方向に貫通して形成されている。これにより、通気口15は、シリンダ本体13の径方向の厚みが厚い箇所に形成されているため、シリンダ本体13の径方向の厚みが薄い箇所に形成される場合に比べて、シリンダ本体13の剛性が低下するのを抑制することができる。
【0067】
なお、通気口15は、シリンダ本体13のストッパ28よりも上方に形成されていてもよい。但し、図4に示すように、ピストン3が最後進位置まで復移動したときに、ローリングダイアフラム4の繋ぎ部43はシリンダ本体13の内周面13dに密着する。このため、通気口15をシリンダ本体13のストッパ28よりも上方に形成する場合、繋ぎ部43が通気口15を塞がないように、図4に示す状態における繋ぎ部43の下端部を通気口15よりも上方に位置させるように、ストッパ28の上端面からシリンダ本体13の上端面までの当該シリンダ本体13の長さLを、本実施形態よりも長くする必要がある。
【0068】
したがって、本実施形態のように、シリンダ本体13のストッパ28が形成されている箇所に通気口15を形成した場合には、シリンダ本体13のストッパ28よりも上方に通気口15を形成する場合に比べて、ハウジング2の軸方向(上下方向)の全長を可及的に短くすることができる。
【0069】
[その他]
ピストン3の被密着33の凹部33bの形状は、図12図14に示すように様々なバリエーションが考えられるが、本実施形態のように(図3参照)、すり鉢状に形成されているのが好ましい。すなわち、ピストン3とローリングダイアフラム4とは、双方(被密着部33と可動部41)の対向面に設けられたテーパ面33c、41cを介して嵌め合わされているのが好ましい。その理由は次の通りである。
【0070】
ローリングダイアフラム4の可動部41の中央部分は、通しボルト36の先端部を螺合できる程度に厚くしておく必要がある。
図12に示すように、ローリングダイアフラム4の可動部41の全体を厚くした場合、繋ぎ部43の長さが短くなってしまい、ポンプ室5の可変容積が小さくなってしまう(逆に、繋ぎ部43の長さを本実施形態と同一にして、ポンプ室5の可変容積を本実施形態と同じだけ確保しようとすると、シリンダ本体13の長さLが本実施形態(図4参照)よりも長くなってしまい、ハウジング2の軸方向(上下方向)の全長が長くなってしまう)。
【0071】
図13に示すように、ローリングダイアフラム4の可動部41の中央部分のみを急激に厚くした場合、その境界部分である角部41d(面取りされている部分を含む)には、ピストン3の被密着部33から作用する荷重が集中する(角部33dから集中して荷重を受ける)ため、可動部41は、角部41dを起点として破断するおそれがある。なぜなら、通常、ピストン3とローリングダイアフラム4とは、双方(被密着部33と可動部41)の外周側部分の対向面33e、41e間で位置合わせをし、双方の中央部分の対向面33f、41f間には僅かな隙間が設けられているところ、可動部41は、通しボルト36の先端部が螺合されることにより、ねじ孔41aの周囲を中心として全体的に被密着部33の側に引っ張られるからである。
【0072】
図14に示すように、ローリングダイアフラム4の可動部41の外周側部分を除く大部分を急激に厚くした場合も、図13に示す場合と同様に、角部41dには、ピストン3の被密着部33から作用する荷重が集中するため、可動部41は、角部41dを起点として破断するおそれがある。
【0073】
したがって、本実施形態では(図3参照)、ピストン3の被密着部33からローリングダイアフラム4の可動部41に作用する荷重が角部41d(面取りされている場合を含む)に集中しないように、被密着部33については、上面(凹部33bの内周面)を軸方向上側に向かって内径が拡大するテーパ面33cとしている。また、可動部41については、下面を軸方向上側に向かって外径が拡大するテーパ面41cとし、中央部分から外周側部分にかけて徐々に厚みが薄くなるようにしている。そして、ピストン3とローリングダイアフラム4とは、双方(被密着部33と可動部41)のテーパ面33c、41cを介して嵌め合わされている。
【0074】
今回開示された実施形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した意味ではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味、及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【符号の説明】
【0075】
1 ローリングダイアフラムポンプ
2 ハウジング
3 ピストン
ローリングダイアフラム
ポンプ室
作動流体室
31 摺動部
32 連結部
33 被密着部
41 可動部
42 固定部
43 繋ぎ部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14