【文献】
小林 隆 Takashi KOBAYASHI,ワークフロー業務テンプレートの開発 Development of Workflow Application Template,第41回 知識ベースシステム研究会資料 (SIG−KBS−9801),日本,社団法人人工知能学会 Japanese Society for Artificial Intelligence,1998年09月29日,第31−36頁
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記案件登録部は、前記雛形データテーブルに予め設定されたデータ項目とは別のデータ項目を、前記作成される個別業務の管理用データテーブルに追加可能であることを特徴とする請求項1に記載の業務プロセス管理支援システム。
前記業務に含まれるプロセス項目及び前記業務で使用されるデータ項目からなる雛形データテーブルと、前記雛形データテーブルに対応付けられた業務管理アプリケーションの雛形プログラムとを作成するステップをさらに含むことを特徴とする請求項5に記載の業務プロセス管理支援方法。
前記個別業務の管理用データテーブル及び前記管理用データテーブルに対応付けられた業務管理アプリケーションを作成するステップは、前記雛形データテーブルに予め設定されたデータ項目とは別のデータ項目を、前記作成される個別業務の管理用データテーブルに追加するステップをさらに含むことを特徴とする請求項5に記載の業務プロセス管理支援方法。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、本発明を実施するための形態の具体例を、図面を参照しながら詳細に説明する。
【0014】
図1は、本発明の一実施形態による業務プロセス管理支援システムの全体構成を示す図である。
【0015】
図1に示すように、本発明の一実施形態による業務プロセス管理支援システム10は、汎用のコンピュータシステムであって、中央処理装置(CPU)とROM及びRAM(図示せず)等とで構成されて、所定のプログラムを実行し、各種のデータ処理やシステムの制御を行う制御部11と、各種のプログラム及びデータを格納するSSD(Solid State Drive)やHDD(Hard Disk Drive)等からなる記憶部12と、キーボードやマウス等の入力機器を介してユーザからの指令や各種データの入力を受け付ける入力部13と、液晶ディスプレイ等の表示機器に画像信号を出力して表示させる表示部14と、プリンタやコンピュータ読み取り可能な記録媒体へのデータ書き込み装置等にデータを出力する出力部15と、を備える。さらに、複数のクライアント端末20やサーバなどの外部装置30とネットワーク接続を行うための通信部16を備える。入力部13、表示部14、及び出力部15は、通信部16を介してコンピュータにネットワーク接続された外部機器を含んで構成されるか又はコンピュータシステム内に一体に含まれる形態で構成される。
【0016】
本実施形態による業務プロセス管理支援システム10は、制御部11がROM、RAM、又はSSD等に格納されたOS(Operating System)、業務プロセス管理支援プログラム、及び業務プロセスに関連する各種データを読み込んで、実行することで実現される。
【0017】
本発明の一実施形態による業務プロセス管理支援システム10は、単独のコンピュータで構成される形態に限定されるものではなく、ネットワーク接続された複数台のコンピュータによって構成され得る。また、業務プロセス管理支援システム10は、スマートフォンやパーソナルコンピュータ(PC)などの画像表示機能を備える外部のクライアント端末20からのアクセス要求に応答して、業務プロセス管理に関する各種の処理を実行し、その処理結果をクライアント端末に送信する形態で構成され得る。
【0018】
以下、本発明の一実施形態による業務プロセス管理支援システムに含まれる各機能手段の構成例を、
図1及び
図2を参照しながら、詳細に説明する。
【0019】
図2は、本発明の一実施形態による業務プロセス管理支援システムの各機能ブロックを示す図である。
【0020】
図2に示すように、業務プロセス管理支援システム10は、制御部11で実行される業務プロセス管理支援プログラムによって実現される機能手段として、処理選択部110、業務定義部120、案件登録部130、実績検索部140、実績登録部150、及びワークフロー管理部160を備え、また記憶部12には、業務マスター格納部210、業務案件格納部220、及び業務情報データベース230が構築されている。なお、これらの格納部及びデータベースは、業務プロセス管理支援システム10にネットワーク接続された外部データサーバ内に構築し得る。
【0021】
業務プロセス管理支援システム10の各機能手段は、システム管理者又は業務プロセス構築に習熟したエキスパートが、本システムを利用する一般ユーザ向けに、予め設定された標準的な業務ごとに雛形となる業務プロセスモデルを作成する段階と、一般ユーザが、予め作成された業務プロセスモデルを雛形として利用して、それぞれの業務案件に応じた業務プロセスを個別に設定して実行し運用する段階とに応じて、それぞれの段階に対応した機能手段が実行される。
【0022】
処理選択部110は、業務プロセス管理支援システム10に実行させる処理をユーザ(一般ユーザ又はシステム管理者)に選択させるための入力用画面を作成して表示部14に出力する。また、表示部14に表示された入力用画面に基づいて、ユーザが入力した指令やデータを入力部13から受け付けて、該当する機能手段(即ち、業務定義部120、案件登録部130、又は実績検索部140)に受け渡す。
【0023】
ここで、表示部14及び入力部13は、それぞれ個別に接続された表示装置及び入力機器により各種信号の入出力処理を行うが、より好適には、表示装置及び入力機器が一体化された、例えば、タッチパネルを備えた液晶ディスプレイ等の表示機能を備える入力手段を使用し得る。また、業務プロセス管理支援システム10は、通信部16を介してネットワーク接続されたクライアント端末20に、処理選択部110で作成された、表示部14に表示されるものと同様の入力用画面を送信し、ユーザが、クライアント端末20の表示装置に表示された入力用画面に基づいて、クライアント端末20の入力装置(例えば、タッチパネル)で入力した指令やデータをクライアント端末20から受信して、業務プロセス管理支援システム10の該当する機能手段に受け渡すように構成される。クライアント端末20の表示装置と入力装置とは、表示機能を備える入力手段として、例えば、タッチスクリーンで具現され得る。
【0024】
業務定義部120は、一般ユーザ向けに提供される業務プロセスモデルの雛形を作成する段階で機能させる手段であり、システム管理者又はエキスパートレベルのユーザ(以下、管理ユーザという)によって入力される設定情報に従って、「業務マスター」を作成し、記憶部12の業務マスター格納部210に保存(即ち、登録)する。
【0025】
ここで、「業務マスター」とは、予め設定された雛形となる業務に含まれる一連の業務プロセスの項目、各業務プロセスの実行順序及び標準工期(所要日数)の情報、並びに当該業務で使用されるデータ項目を含んだ業務プロセスモデルのマスターデータであり、当該業務を構成する一連の単位業務プロセス(以下、プロセスという)をそれらの実行順に定義するとともに、これらのプロセスで用いられるデータ項目を記述したデータファイルである。なお、「業務マスター」は、当該業務マスターに含まれるデータ項目からなる「雛形データテーブル」と、この雛形データテーブルに対するデータ操作及び当該業務の各プロセスに関するデータ管理機能を実現する業務管理アプリケーションとに対応付けられて、業務マスター格納部210に格納され、後述する「業務案件」を作成するための雛形となる。「業務」は「プロセス」の集合として記述される。
【0026】
「プロセス」は、その処理で扱うデータ項目を「雛形データテーブル」に登録する記述を含む。「雛形データテーブル」は、「業務マスター」に含まれる各「プロセス」で標準的に使用されるか又は出力される情報をデータ項目とするデータテーブルである。「雛形データテーブル」は、当該「業務マスター」において、一時的な共有メモリとして機能し、後述する「業務案件」の作成時に、記憶部12の業務情報データベース230に関連付け(結合)されて、案件作成時に設定されたデータ項目のデータへのアクセスや更新を可能にする。
【0027】
業務情報データベース230は、本業務プロセス管理支援システム10を利用する企業又は事業体の業務に関する各種の業務情報からなるデータベースであって、複数の異なるタイプのデータテーブルで構成される。データテーブルのタイプとは、例えば、顧客、従業員、商品、業務案件などの情報区分を意味する。
【0028】
図3は、本発明の一実施形態による業務プロセス管理支援システムに含まれる業務情報データベースの構成例を示す図である。
図3の構成例は、業務情報データベース230に含まれる4つのタイプのデータテーブルを例示し、各テーブルには、テーブルの名称とコードが付与される。各テーブルに含まれるデータ項目は、「業務マスター」作成時に、追加設定され得る。
【0029】
なお、「業務マスター」の登録時には、それぞれの「業務マスター」に識別子を付与する。また、登録する「業務マスター」にそれぞれカテゴリーコードを付与し、カテゴリー別に記憶部12の業務マスター格納部210に格納する。カテゴリーには、営業、経理、総務などの業務区分や、事業部門、部署などの所属区分が用いられ、これによって、「業務マスター」を分類し、さらに、階層構造(つまり、親カテゴリー、子カテゴリー、孫カテゴリー)を備えてもよい。カテゴリーコードを付与することによって、登録された多数の「業務マスター」の中から、所望の「業務マスター」を検索することが容易になる。
【0030】
案件登録部130は、一般ユーザが業務プロセス管理支援システム10を利用する段階で実行される。案件登録部130は、入力部13又はクライアント端末20を介して受け付けた一般ユーザからの設定情報に基づき、雛形となる「業務マスター」を業務マスター格納部210から読み出し、これに「案件情報」を付加して「業務案件」を作成し、記憶部12の業務案件格納部220に登録する。
【0031】
ここで、「案件情報」とは、特定の個別業務(即ち、案件)に固有の情報であり、「業務案件」とは、当該案件の処理と管理に必要な情報からなるデータファイルである。
例えば、一般的な受注販売における標準的な業務に含まれるプロセスの項目やその実行順及びデータ項目を含むマスターデータが「業務マスター」であるのに対し、「○○社向け製品商談」に固有のプロセスや処理手順及びデータ項目を含むデータが「業務案件」である。この場合、「○○社向け製品商談」の納期、仕様、責任者名などが「案件情報」に相当する。
【0032】
なお、案件登録部130へのアクセス、すなわち「業務案件」の作成は予め許可されたユーザ、例えば、プロジェクトリーダ(当該案件の責任者)や案件担当者に限定してもよい。この場合でも、システム管理者又はエキスパートが作成した「業務マスター」を雛形として、新規に「案件情報」を付加して「業務案件」を作成することができるため、新規案件の業務プロセス作成にあたるプロジェクトリーダや担当者のスキルの優劣に拘わらず、一定水準以上の品質を備えた「業務案件」が作成される。
【0033】
また、「業務マスター」は「プロセス」の集合で定義され、各「プロセス」は「雛形データテーブル」に対応付けられているので、一般ユーザが、案件登録部130を使用して「業務案件」を作成すると、「業務案件」を構成する「プロセス」の集合及び「プロセス」の集合に対応付けられた「管理用データテーブル」が自動的に生成される。このため、「業務案件」毎に「プロセス」及び「管理用データテーブル」を作成する手間が省ける。
【0034】
実績登録部150は、一般ユーザであるプロジェクトリーダや案件担当者から「業務実績」の入力を受け付けて、記憶部12の業務案件格納部220に格納された該当案件に対応する「管理用データテーブル」を更新する。ここで「業務実績」とは、各「プロセス」を実行した事実、あるいは、所定の「プロセス」の実行によって得られた「成果物」に関する情報である。案件の各担当者は、自分が担当するプロセスの作業が完了すると、実績登録部150にアクセスして、完了の事実又は「成果物」に関する情報を当該案件の管理用データテーブルに追記して記憶部12の業務案件格納部220に登録する。なお、業務実績を登録するための入力は、処理選択部110で作成された入力用画面に基づいて、入力部13から入力される。
【0035】
また、実績登録部150は、予め登録され外部装置30から送信された「業務実績」を受けて付けて、記憶部12の業務案件格納部220に格納された該当案件に対応する「管理用データテーブル」を更新する構成を備える。例えば、実績登録部150は、予め登録された顧客所有のファックス(FAX)機能を有する複合機又はパーソナルコンピュータから送信された定型書式のドキュメントデータを、業務プロセス管理支援システム10の通信部16を介して受信し、業務プロセス管理支援システム10に備えられたFAXソフトを利用してテキストデータ化した上、所定項目のデータを該当する管理用データテーブルのデータ項目に登録する。なお、外部装置を利用した実績登録のための構成は、これに限定されない。
【0036】
ワークフロー管理部160は、「業務実績」を予め定められたユーザに回覧可能にする。例えば、案件担当者が実績登録部150により、「業務実績」を案件データテーブルに追記すると、ワークフロー管理部160が起動されて、当該案件データテーブルの更新内容が当該案件の関係者に通知される。また、ワークフロー管理部160は、予め設定された日程情報に基づき、案件の進捗状況を判定して所定の通知を出力する機能を備える。
【0037】
実績検索部140は、ユーザからのアクセス要求に応答して、実績登録部150で登録された「業務実績」を検索して、閲覧可能に出力する。つまり、プロジェクトリーダ、担当者、承認者等を含む当該業務案件に関わる全員が使用できる。この機能により、当該案件の関係者全員が業務の進捗状況を確認することができる。
【0038】
以下、本発明の一実施形態による業務プロセス管理支援システム10の各機能手段の動作について、
図4〜
図10を参照しながら詳細に説明する。
【0039】
業務プロセス管理支援システム10が起動されると、制御部11は、処理選択部110を機能させて、本システムに実行させる処理をユーザ(一般ユーザ又は管理ユーザ)に選択させるためのメニュー画面を作成し、表示部14に作成されたメニュー画面を表示させる。また、業務プロセス管理支援システム10は、起動後に通信部16を介してネットワーク接続されたクライアント端末20から、アクセス要求を入力部13で受け付けると、制御部11が、処理選択部110を機能させて、要求元のクライアント端末20に、表示部14に表示されるメニュー画面と同様のメニュー画面を作成して送信するとともに、送信したメニュー画面に基づく当該クライアント端末20からの入力を受け付ける。
【0040】
具体的に、業務プロセス管理支援システム10の表示部14及び入力部13を使って、業務プロセス管理支援システム10にユーザ指示を入力する場合の例について説明する。
【0041】
図4は、本実施形態による業務プロセス管理支援システムが起動された後のメニュー画面の一例を示す図である。処理選択部110は、メニュー画面でユーザ(一般ユーザ又は管理ユーザ)から、例えば、「業務マスター」の登録処理を選択する指示入力、即ち、
図4に示すメニュー画面300の「1.業務定義」の画像部分を指示(ポインティング)する入力を受け付けると、業務定義部120にその指示入力を出力する。
【0042】
同様に、処理選択部110は、メニュー画面でユーザ(一般ユーザ又は管理ユーザ)から「業務案件」の登録処理を選択する指示入力、即ち、
図4に示すメニュー画面300の「2.案件登録」の画像部分を指示(ポインティング)する入力を受け付けると、案件登録部130にその指示入力を出力し、「業務実績」に関する処理を選択する指示入力、即ち、
図4に示すメニュー画面300の「3.実績管理」の画像部分を指示(ポインティング)する入力を受け付けると、実績検索部140にその指示入力を出力する。
【0043】
業務定義部120は、処理選択部110から「業務マスター」の登録処理を選択する指示入力を受け付けると、「業務マスター」を構成する一連の設定事項を登録するための入力用画面を作成して表示部14に表示させる。なお、業務定義部120は、「業務マスター」の登録用の入力用画面を表示させる前に、ユーザのアクセス資格を認証するための画面を表示させて、管理ユーザであることのユーザ認証が成功した場合に、入力用画面を表示させる構成とすることができる。
【0044】
業務定義部120は、「業務マスター」を構成する各要素に対応して、データ項目設定モジュール121、プロセス定義モジュール122、及び業務マスター作成モジュール123を含み、これらのモジュールに対応するユーザ入力に基づいて、「業務マスター」を新規に作成するか又は既存の「業務マスター」を更新する。
【0045】
図5は、本実施形態による業務プロセス管理支援システムの業務定義部により作成された入力用画面の一例を示す図である。
図5の入力用画面で、同画面の左側には設定項目の選択リスト311が表示され、管理ユーザが、選択リスト311の中の「データ項目の設定」と表示された欄312を指示(ポインティング)すると、業務定義部120は、データ項目設定モジュール121を機能させる。
【0046】
データ項目設定モジュール121は、「データ項目の設定」の指示を受けて、例えば、
図5に示すように、雛形となる標準的な業務で使用される「データ項目」を設定するための入力用テーブル313を作成し、表示部14に表示させる。管理ユーザは、表示された入力用テーブル313の各入力欄に該当する情報を入力する。
【0047】
入力用テーブル313において、同一行の各入力欄には、設定される「データ項目」の入力データとして、データ項目名とともに、例えば、その属性(データ型)及びアクセス権が登録される。入力されたデータ項目名は、後述する雛形テーブルの「フィールド(列)」を定義する項目となる。また、入力用テーブル313の各行ごとのデータの組(レコード)には、図示しないが識別子を付与してもよい。
【0048】
必要なデータ項目の入力が完了した後、
図5に示す入力用画面で、「保存する」と表示されたボタン314が指示(ポインティング)されると、データ項目設定モジュール121は、設定された「データ項目」のデータテーブルを、記憶部12の業務マスター格納部210に保存(登録)する。
【0049】
図6は、本実施形態による業務プロセス管理支援システムの業務定義部により作成された入力用画面の一例を示す図である。
図6の入力用画面で、管理ユーザが、同画面の左側に表示された設定項目の選択リスト311の中の「プロセスの設定」と表示された欄315を指示(ポインティング)すると、業務定義部120は、プロセス定義モジュール122を機能させる。
【0050】
プロセス定義モジュール122は、
図6に示す「プロセスの設定」と表示された入力フォーム320が表示された入力用画面を作成し、表示部14に表示させる。管理ユーザは、この入力フォーム320にしたがって下記の項目に入力する。
【0051】
入力欄321:プロセス名。
入力欄322:期限日の初期設定。当該プロセスの完了に必要とされる日数。
入力欄323:通知ユーザ。当該プロセスに関与するユーザ名(又は、電子メールアドレス)。後述のワークフロー管理部で行う回覧ルートに設定。
【0052】
以上の項目を入力すると、1件の「プロセス定義」が完了する。完了した「プロセス定義」は、
図6に示す入力用画面で、「保存する」と表示されたボタン324が指示(ポインティング)されると、記憶部12の業務マスター格納部210に「プロセス定義」ファイルとして保存(登録)される。保存後に、
図6に示す入力用画面で、再度それぞれの入力欄に別の情報入力を行うことで、複数個の「プロセス定義」を登録することができる。
【0053】
その後、
図6の入力用画面で、「高度な設定」と表示された領域325が指示(ポインティング)されると、プロセス定義モジュール122は、各「プロセス定義」のより詳細な設定を行う入力用画面を作成して、表示部14に表示させる。
【0054】
図7は、本実施形態による業務プロセス管理支援システムの業務定義部により作成された入力用画面の一例を示す図である。
図7の入力用画面には、各「プロセス定義」に関連付けられるデータ項目を選択するための入力用リスト326が表示される。プロセス定義モジュール122は、業務マスター格納部210に保存された「データ項目」のデータテーブルを読み出して、入力用リスト326を作成する。管理ユーザは、この入力用リスト326で当該プロセスに必須のデータ項目を指定する。また、後述するワークフロー画面に表示させないデータ項目を指定することも可能である。
【0055】
全ての登録が終了した後、
図7に示す入力用画面で、「保存する」と表示されたボタン327が指示(ポインティング)されると、付加された情報を含む「プロセス定義」ファイルが、記憶部12の業務マスター格納部210に保存(登録)される。その後、業務定義部120は、設定項目の選択リスト311が表示された
図6の入力用画面を表示させる。
【0056】
図8は、本実施形態による業務プロセス管理支援システムの業務定義部により作成された入力用画面の一例を示す図である。
図8の入力用画面で、管理ユーザが、同画面の左側に表示された設定項目の選択リスト311の中の「プロセスの設定」と表示された欄316を指示(ポインティング)すると、業務定義部120は、業務マスター作成モジュール123を機能させる。
【0057】
業務マスター作成モジュール123は、
図8に示す「カテゴリーの設定」と表示された入力フォーム330が表示された入力用画面を作成し、表示部14に表示させる。業務マスター作成モジュール123は、プロセス定義ファイルに登録された「プロセス定義」を引用して、所定のカテゴリーに対応する「業務マスター」を作成する。管理ユーザは、
図8に示す入力画面に表示された入力フォーム330にしたがって下記の項目に入力する。
【0058】
入力欄331:業務名。
入力欄332:業務の概要。
入力欄333:業務を構成するプロセス名。複数のプロセス名を登録できる。例えば、プロセスがn件ある場合は、プロセス#1からプロセス#nまで時系列(処理の順序)にしたがって入力する。なお、入力はプルダウンメニュー形式で登録済のプロセスを選択し、未登録の場合は、「プロセス定義」に戻る構成とすることが好ましい。
入力欄334:ワークフロー設定。ワークフロー管理部で行う回覧ルート、例えば、電子メールを指定。
入力欄335:業務のカテゴリーを入力。例えば、プルダウンメニュー形式で選択する構成とする。
【0059】
以上の項目を入力すると、1件の「業務マスター」が完成する。完成した「業務マスター」は、
図8に示す入力用画面で、「保存する」と表示されたボタン336が指示(ポインティング)されると、記憶部12の業務マスター格納部210に保存(登録)される。なお、「業務マスター」を業務マスター格納部210に登録する際には、「業務マスター」にそれぞれカテゴリーコードが付与され、後述する雛形データテーブルと共に格納される。
【0060】
また、「業務マスター」は、登録された一連のプロセスの進捗を管理する業務管理アプリケーションプログラムを連動させるように関連付けられて保存される。具体的に、本発明の一実施形態による業務プロセス管理支援システム10には、業務を構成する各プロセスの情報を変数とする業務管理アプリケーションの雛形(ベースとなるプログラム)が、記憶部12の業務マスター格納部210に保存され、業務マスター作成モジュール123は、ベースとなるプログラムの入力変数を指定する記述を当該業務マスターに含まれるプロセス及びデータ項目に対応するように自動編集して、業務マスター格納部210に格納する。
【0061】
本発明の一実施形態による業務プロセス管理支援システム10では、「業務マスター」、「プロセス定義」、及び「データ項目設定」の各段階で設定登録されたデータ項目のデータを業務情報データベース230と連係させて書き込み、読み出し、更新する処理を、リレーショナル・データベースを操作するSQLで記述された手順によって、操作される手段を備える。
【0062】
以上、本実施形態による業務プロセス管理支援システムで一般ユーザ向けの業務管理プロセスの雛形、即ち、「業務マスター」を作成して登録する段階が実行される。
【0063】
次に、作成された業務管理プロセスの雛形を利用して、一般ユーザがそれぞれの業務案件に応じた業務プロセスを設定して業務管理を行う段階に対応する各機能手段の構成とその動作について説明する。なお、管理ユーザは、以下に説明する一般ユーザ向けの機能を実行可能である。
【0064】
業務プロセス管理支援システム10の処理選択部110は、入力部13又は業務プロセス管理支援システム10にネットワーク接続されたクライアント端末20から、「業務案件」の登録処理を選択する指示入力、即ち、
図4に示す初期画面300の中の「2.案件登録」の画像部分を指示(ポインティング)する入力を受け付けると、受け付けた指示入力を案件登録部130に出力する。
【0065】
案件登録部130は、処理選択部110から「業務案件」登録処理の指示入力を受け付けると、記憶部12の業務マスター格納部210を検索して、登録されている業務マスターの名称及び概要からなる情報を一覧表の形式で配列した入力用画面を作成する。制御部11は、作成された入力用画面を表示部14又はクライアント端末20に出力して表示させるよう制御する。なお、案件登録部130は、入力用画面を表示させる前に、ユーザのアクセス資格、例えば、当該企業の社員であることを認証するための画面を表示させて、ユーザ認証が成功した場合に、入力用画面を表示させる構成としてもよい。
【0066】
図9は、本実施形態による業務プロセス管理支援システムの案件登録部により作成された入力用画面の一例を示す図である。
【0067】
案件登録部130は、
図9に示す入力用画面400の「カテゴリー選択欄」401の中から、一般ユーザ(プロジェクトリーダ又は担当者)が登録しようとする「業務案件」に相応しいカテゴリーを選択する入力を受け付けると、選択されたカテゴリーに従属する業務、すなわち「業務マスター」の一覧表410を表示させる。
【0068】
案件登録部130は、業務の一覧表410の中から、ユーザ所望の「業務案件」に対応する「業務マスター」、例えば、業務名Bの欄411が指示(即ち、ポインティング)されると、業務マスター格納部210から該当する「業務マスター」を読み出し、読み出したマスターデータを雛形として、業務案件を登録するための入力フォームを作成して表示させる。
【0069】
図10は、本実施形態による業務プロセス管理支援システムの案件登録部により作成された入力用画面の一例を示す図である。
図10に示す入力用画面において、表示される入力フォーム420は、当該「業務マスター」に対応付けられた「プロセス定義」及び「データ項目設定」情報に基づいて、「業務案件」を構成する標準的な入力項目が選択されて表示される。一般ユーザは、表示された入力項目に登録しようとする「業務案件」に固有の情報、例えば、以下に示す案件情報を入力する。
【0070】
入力欄421:案件名。例えば「○○社向け商談」のような特定の業務に固有のプロジェクト名等を入力する。
入力欄422a:案件の開始予定日を入力する。
入力欄422b:案件の終了予定日を入力する。
入力欄423:案件概要。「○○社向け商談」の概要を入力する。
入力欄424:メンバー。案件のプロジェクトリーダ、担当者、承認者などの氏名を入力する。ワークフロー設定の回覧ルートに利用される。
入力欄425:例えば、準拠すべき仕様書などの関連文書のファイル名を記載する。
【0071】
なお、
図10に示す入力用画面の入力フォームには、選択された「業務マスター」に含まれる「プロセス」に対応したプロセス名が表示された順序欄426、データ項目リスト欄427、及び各業務プロセス(即ち、「プロセス」)の詳細情報が欄428に表示される。また、各「プロセス」の順序欄426には、開始予定日を起点として、当該プロセスの予定日が、「プロセス定義」に含まれる期限日の初期設定に基づき自動計算されて表示される。
【0072】
全ての項目に対する入力が終了した「業務案件」は、
図10に示す入力用画面で、「保存」と表示されたボタン429aが指示(ポインティング)されると記憶部12の業務案件格納部220に新規の「業務案件」データファイルとして保存(登録)される。また、同時に、当該「業務案件」に対応するデータ項目からなる管理用データテーブルが同時に作成されて保存される。なお、入力フォームに表示されている入力欄に、未入力の項目があると、案件登録部130は、入力漏れがあることを知らせるアラームを出力して、登録を受け付けない機能を備え得る。
【0073】
また、案件登録部130は、「業務マスター」に関連付けられて保存された業務管理アプリケーションの入力変数に、当該「業務案件」で設定されたプロセス及びデータ項目の情報を代入して、当該「業務案件」に対応した業務管理アプリケーションプログラムを作成して、業務案件格納部220に保存(登録)する。
【0074】
一方、一般ユーザが、入力フォームに表示されている「プロセス」や「データ項目」の内容を編集したい場合、「編集」と表示されたボタン429bが指示(ポインティング)されると、案件登録部130は、「業務マスター」に対応付けられた「プロセス定義」や「データ項目設定」のデータを編集するモードを起動する。編集モードは、
図10の入力フォームをそのまま利用するか又は任意の形態の別画面を用いることも可能である。
【0075】
業務プロセス管理支援システム10の処理選択部110は、入力部13又は業務プロセス管理支援システム10にネットワーク接続されたクライアント端末20から、「業務事績」の検索、登録、又は進捗管理に関する処理を選択する指示入力、即ち、
図4に示す初期画面の中の「3.実績管理」の画像部分を指示(ポインティング)する入力を受け付けると、受け付けた指示入力を実績検索部140に出力する。
【0076】
実績検索部140は、一般ユーザの検索入力に応答して記憶部12の業務案件格納部220に格納された業務案件のデータファイル及び管理用データテーブルを検索し、登録済の「業務案件」をカテゴリー別に閲覧可能に表示させる。
【0077】
図11は、本実施形態による業務プロセス管理支援システムの実績検索部により作成された入力用画面の一例を示す図である。
図11に示す入力用画面の入力フォーム430には、案件を絞込むための入力欄431が配置される。入力欄431には、業務区分(カテゴリー)欄431、担当者欄432、期間欄(433a、433b)が含まれる。
【0078】
実績検索部140は、表示された「業務案件」の中から、ユーザ所望の「業務案件」を選択する指示入力を受け付けると、その指示入力に基づき、選択された「業務案件」のデータ情報、すなわち、格納先のメモリアドレスやデータファイル及び管理用データテーブルの情報を実績登録部150に出力する。
【0079】
実績登録部150は、実績検索部140から出力された「業務案件」のデータ情報を受け付けて、記憶部12の業務案件格納部220から該当する「業務案件」を読み出し、当該案件の実績を登録するための入力用画面を作成する。実績登録部150が作成する入力用画面は、
図10に示す案件登録の入力フォームがそのまま利用される。そして、実績登録部150は、入力用画面からユーザが入力した項目の実績に関する情報を、当該「業務案件」の管理用データテーブル及び/又はデータファイルに追記する。ここで、実績に関する情報とは、単位業務プロセスが完了した事実、プロセスの進行で生じた成果物に関する情報、成果物そのもの、などである。
【0080】
ワークフロー管理部160は、「業務案件」に対し、各「プロセス」の実績に関する情報が登録されると起動して、当該情報を「業務定義」で指定された経路で回覧可能にする。また「業務定義」で指定された承認者に対して、当該成果物についての承認を求める。
【0081】
以下、本発明の一実施形態による業務プロセス管理支援方法について、
図12及び
図13を参照しながら説明する。下記の説明は、一般ユーザが、クライアント端末20から業務プロセス管理支援システム10にアクセスして、各自の業務を登録、管理する段階の実施形態について説明する。
【0082】
本実施形態による業務プロセス管理支援方法は、業務プロセス管理支援システム10の記憶部12に格納された「業務マスター」を雛形に利用する。一般ユーザは、業務プロセス管理システム10によって、記憶部12に格納された「業務マスター」の中から各自の業務に該当する「業務マスター」を検索し、検出された「業務マスター」を雛形として、登録済の「プロセス」及び「データ項目」を多様に加工・編集可能にする。このため、各ユーザの個別の業務により適合する業務プロセスを構築することができる。
【0083】
図12は、本発明の一実施形態による業務プロセス管理支援システムで実行される業務プロセス管理支援方法の案件登録処理を示すフローチャートである。
【0084】
図12を参照すると、業務プロセス管理支援システム10は、ネットワーク接続されたクライアント端末20から、「業務案件」の登録処理の要求を受け付けると、記憶部12に予め登録されている「業務マスター」ファイルを検索して(ステップS100)、登録されている「業務マスター」の業務名及び概要からなる情報を、例えば、
図9に示す一覧表形式で掲載した入力用画面400をクライアント端末20に表示させる(ステップS110)。
【0085】
一般ユーザがクライアント端末20の入力装置を使って、
図9に示す入力用画面内の「業務マスター」の一覧表の中から、所望の業務名が表示された欄を指示(即ち、ポインティング)すると、業務プロセス管理支援システム10は、指定された「業務マスター」ファイルを読み出し、
図10に示す業務案件を登録するための入力フォームを作成してクライアント端末20に送信し、クライアント端末20は、受信した入力フォームを画面表示する(ステップS120)。
【0086】
業務プロセス管理支援システム10は、クライアント端末20の画面に表示された
図10に示す入力フォームから入力された登録項目を受け付けて(ステップS130)、データ入力後、クライアント端末20から登録ボタン429aが指示されると業務プロセス管理支援システム10の案件登録部130は、入力された情報を、読み出した「業務マスター」ファイルに適用して新規「業務案件」のデータファイル及び管理用データテーブルとして記憶部12の業務案件格納部220の業務案件データファイルに登録する(ステップS140)。
【0087】
また、これと同時に、入力された情報を、読み出した「業務マスター」に関連付けられて保存された業務管理アプリケーションの入力変数に適用して、当該「業務案件」に対応した業務管理アプリケーションプログラムを作成して、業務案件格納部220に保存(登録)する。
【0088】
次に、本実施形態による業務プロセス管理支援方法の実績管理処理について説明する。実績管理処理は、業務案件格納部220の格納された業務案件データファイルを検索して
図11に示す案件一覧を表示し、案件一覧の中から一般ユーザが指定した案件に対し、その実績を登録し、進捗を管理するための各段階を含む。
【0089】
図13は、本発明の一実施形態による業務プロセス管理支援システムで実行される業務プロセス管理支援方法の実績登録に関する処理を示すフローチャートである。
【0090】
図13を参照すると、業務プロセス管理支援システム10は、クライアント端末20から、「業務案件」の実績管理処理の要求を受け付けると、記憶部12の業務案件格納部220から登録されている「業務案件」のデータファイル及び管理用データテーブルを検索して(ステップS200)、登録されている各「業務案件」の案件名及び進捗情報を、一覧表形式で掲載した
図11に示す入力用画面をクライアント端末20に出力する(ステップS210)。
【0091】
業務プロセス管理支援システム10は、
図11に示す案件絞込みのための入力欄431に入力されたデータに応じて、当該業務区分(例えば、商談)に含まれるプロセス群を指標欄432に表示し、「業務案件」のデータファイルに登録された各案件を、それぞれの現況に応じて指標欄432の該当するプロセス枠の下方に配置する形式の一覧表欄433で表示させた入力用画面を作成してクライアント端末20に出力する。
【0092】
一般ユーザがクライアント端末20の入力装置を使って、
図11に示す入力用画面内の「業務案件」の一覧表欄433の中から、所望の案件が表示された欄434を選択すると、クライアント端末20は、この選択入力を業務プロセス管理支援システム10に送信する。業務プロセス管理支援システム10は、選択入力を受信すると(ステップS220)、この選択入力に対応する「業務案件」のデータファイル及び管理用データテーブルを記憶部12の業務案件格納部220から読み出し、当該「業務案件」に関連付けられた業務管理アプリケーションを実行させて、当該案件の実績を登録するための入力フォームを作成してクライアント端末20に出力する(ステップS230)。クライアント端末20は、受信した入力フォームを画面表示する。
【0093】
図14は、本実施形態による業務プロセス管理支援システムにより作成された入力用画面の一例を示す図である。
図14に示す入力用画面の入力フォーム440は、案件登録で表示された
図10に示す入力用画面と同様の項目を示す表示欄が配置される。表示欄441には、案件名、識別コード、作成及び更新日時などが表示され、プロセス進捗欄442には、業務に含まれるプロセス枠446が時系列で表示される。案件概要欄443、メンバー欄444、関連ファイル欄445、データ項目リスト欄427、業務プロセスの詳細情報欄428には、それぞれ登録された情報が表示される。
【0094】
業務プロセス管理支援システム10は、クライアント端末20の画面に表示された
図14に示す入力フォーム440の所定の各項目欄に入力された実績データを受け付けて(ステップS240)、データ入力後、クライアント端末20から保存ボタン449が指示されると業務プロセス管理支援システム10の実績登録部150は、入力されたデータを記憶部12内に格納された当該案件の管理用データテーブルを更新する(ステップS250)。この時、管理用データテーブルは、業務情報データベース230に連結されているので、業務情報データベース230の対応するデータ項目のデータも更新される。
【0095】
次に、本実施形態による業務プロセス管理支援方法の進捗管理、すなわち、ワークフロー管理処理について説明する。
【0096】
図15は、本発明の一実施形態による業務プロセス管理支援システムで実行される業務プロセス管理支援方法の進捗管理に関する処理を示すフローチャートである。なお、一部の処理は上述した実績登録処理と重複する。
【0097】
図15を参照すると、業務プロセス管理支援システム10は、クライアント端末20から、「業務実績」の検索、登録、又は進捗管理に関する処理を選択する指示入力「業務案件」の実績管理処理の要求を受け付けると、記憶部12の業務案件格納部220に格納された業務案件データファイルを検索して(ステップS200)、登録されている各「業務案件」の進捗に関する実績データ、すなわちプロセスごとの完了日データを予め設定された標準作業日数に基づくスケジュールと対比する(ステップS201)。
【0098】
対比結果に基づき、業務プロセス管理支援システム10は、
図11に示す各「業務案件」を一覧表形式で掲載した入力用画面の入力フォーム430を作成する際、進捗が標準スケジュールよりも遅れている案件は、最後に完了したプロセスに対応する指標欄432の該当プロセス枠の下方位置に、一般ユーザに遅れが認識できる形態、例えば、色付き欄435で配置した一覧表欄433を作成する(ステップS202)。そして、作成された入力用画面430をクライアント端末20に出力する(ステップS210)。
【0099】
その後、一般ユーザがクライアント端末20の入力装置を使って、
図11に示す入力用画面内の「業務案件」の一覧表欄433の中から、遅れている案件が表示された欄435を選択すると、クライアント端末20は、この選択入力を業務プロセス管理支援システム10に送信する。業務プロセス管理支援システム10は、選択入力を受信すると(ステップS220)、この選択入力に対応する「業務案件」のデータファイルを読み出し、当該「業務案件」に関連付けられた業務管理アプリケーションを実行させて、プロセス進捗欄442を遅れているプロセスが認識できる形態、例えば、
図14に示すように遅れているプロセス#1を色付きで表した入力フォームを作成して(ステップS225)、クライアント端末20に出力する(ステップS230)。
【0100】
また、ステップS220で、進捗が標準スケジュールよりも遅れている案件が選択されると、当該「業務案件」に関連付けられた業務管理アプリケーションが、当該案件の担当者及びプロジェクトリーダに対して、遅延を通知する電子メールを送信するように設定してもよい。
【0101】
上述した業務プロセス管理支援方法は、多様なプログラミング言語で記述されたコンピュータによる実行可能なプログラムにより実現でき、ROM、EEPROM、EPROM、フラッシュメモリ、フレキシブルディスク、CD−ROM、CD−RW、DVD、SDカード、MOなどの装置可読な記録媒体に格納して頒布することができる。
【0102】
以上、本発明の業務プロセス管理支援システムによれば、予め作成された業務プロセスの雛形を利用して、コンピュータプログラミングの専門知識を有しない一般ユーザが、簡易な操作でユーザ指定の業務プロセスを作成して管理できる。
【0103】
また、本発明の業務プロセス管理支援システムへの入力データは、リレーショナル型データベースで管理されるため、異なる業務区分や部門間での情報共有やデータ利用が容易であり、ユーザの利便性が高いという利点を有する。
【0104】
以上、本発明の実施形態について図面を参照しながら詳細に説明したが、本発明は、上述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の技術的範囲から逸脱しない範囲内で多様に変更実施することが可能である。