(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明の第1の目的は、カバーパンツと組み合わせて着装する(単独の着装はできない)吸収部材を提供することにある。本発明は資源の節約、繰り返し使用、廃棄物減量等を含む環境保護を考慮して開発され、即ち、基材、コア材、弾性部材を減少し、節約しながら、利便性と安全性、快適性という目的を達成し、環境保護を実現する。その隔離型吸収部材1、遮蔽型吸収部材3の前ピックアップ部、後ろピックアップ部には開孔が設けられ、カバーパンツの相互に対応する面ファスナーのオスメスを開孔内で接触させ、開孔外で貼着して滑り止めとし、位置を合わせて通して留めたり、位置を見分けて取り外したりする必要がない。
【0007】
同時に、男性生殖器が糞便に浸ることを回避し、かつ前述の紙オムツの欠点を解決するために、該隔離型吸収部材1は導尿用カテーテル、コンドームカテーテルを設置した寝たきりの人が着装できる。その「2つの凸部」を用いて臀部に沿って流れる末端の水便を吸収し、2つの凸部の間に設けられた「破断線開口」を選択的に破断し、陰嚢後方根部を緊密に囲み、生殖器を隔離することができる。破断しない場合、女性が着装できる。
【0008】
また、該遮蔽型吸収部材3は活動する人が着装できる。その前腹領域の薄膜に「破断線開口」が設けられ、これを選択的に破断し、下へ折り返すことで、夜間にコンドームカテーテルを設置(頻尿の人が安眠できる)したり、通気性を確保(汗の湿気と蒸れを改善できる)したりすることができる。
【0009】
本発明の第2の目的は、開孔を設けず、カバーパンツ後ろ片体の内側表面に設置した面ファスナーオス部で固定し、設置材料を減少するとともに、迅速に着装できる、不織布(非織物材料)表層を備えた隔離型吸収部材2を提供することにある。
【0010】
本発明の第3の目的は、カバーパンツを提供することにある。その固定ベルト部及び中間オープン部を該吸収部材の開口に合わせて固定でき、或いは遮蔽型吸収部材の前腹領域左右を収束する(即ち、コア材を節約し、横漏れしない)ために用いることができ、その前片体は位置決めして留めた後(以降は他方の一側のみを留めればよく、着装後もずれない)、開閉して該導尿用カテーテルを固定したり、コンドームカテーテルを置換及び固定したり、左右の係合間隔を調整したり(コンドームカテーテルの圧迫により尿液が逆流して溢れ出ることを回避する)することができ、その前固定ユニット、後ろ固定ユニットは外側から内側に係合され(吸収部材の適用可能なサイズを増加する)、またはその後ろ片体の内側表面に面ファスナーオス部を設置し、吸収部材の不織布表層に粘着してもよく(材料を節約し、速やかに着装でき、かつ導尿用カテーテルを粘着するオスとメスの間に配置して一緒に固定できる)、コンドームカテーテルを設置した後は、本来1日に6回紙オムツを交換する必要があるところを、1日に1回の吸収部材交換まで節約できる。
【0011】
本発明の第4の目的は、該開孔を備えた隔離型吸収部材とカバーパンツを組み合わせた着用方法を提供することにある。
【0012】
本発明の第5の目的は、該開孔を備えた遮蔽型吸収部材とカバーパンツを組み合わせた着用方法を提供することにある。
【0013】
本発明の第6の目的は、該不織布表層を備えた隔離型吸収部材とカバーパンツを組み合わせた着用方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0014】
本発明の第1の目的であるカバーパンツと組み合わせて着装する吸収部材は、液体透過最上層と、液体不透過最下層と、該液体透過最上層と液体不透過最下層の間に配置された吸収コアと、該液体透過最上層の左右に縦方向に延伸して設けられた漏れ防止ギャザー部を含み、そのうち、該吸収コアが少なくとも臀部後ろ領域と股下領域を含み、該吸収コア前方の薄膜が延伸されて前ピックアップ部が形成され、吸収部材の後ろウエスト部の薄膜が延伸されて後ろピックアップ部が形成され、該後ろピックアップ部の左右上方に面ファスナーのオスメスを接触させて係止するに足る少なくとも1つの開孔がそれぞれ設けられ、該前ピックアップ部の左右上方に面ファスナーのオスメスを接触させて係止するに足る少なくとも1つの開孔がそれぞれ設けられたことを特徴とする。
【0015】
前記吸収コアは、臀部後ろ領域と股下領域を含み、該吸収コアの前端に男性着装者の生殖器左右にそれぞれ延伸される2つの凸部が設けられ、かつ2つの凸部の間にある凹部の陰嚢根部に対応する位置に、腹部方向に向かって開放された破断線開口が設けられ、隔離型吸収部材が形成される。
【0016】
該吸収コアはさらに該股下領域の前端から着装者の腹部 ±2cmの高さまで延伸された前腹領域を含み、該前腹領域の薄膜に該前腹領域の吸収コア外囲に沿った破断線開口が設けられ、遮蔽型吸収部材が形成される。
【0017】
該開孔は俯瞰した形状がハート型、星型、或いは幾何図形中の任意の形状である。
【0018】
本発明の第2の目的である不織布(非織物材料)表層を備えた隔離型吸収部材2は、液体透過最上層と、液体不透過最下層と、該液体透過最上層と液体不透過最下層の間に配置された吸収コアと、該液体透過最上層の左右に縦方向に延伸して設けられた漏れ防止ギャザー部を含み、そのうち、該吸収コアが、臀部後ろ領域と、股下領域を含み、該吸収コア前方の薄膜を延伸して前ピックアップ部が形成され、該吸収コアの前端に男性着装者の生殖器左右にそれぞれ延伸される2つの凸部が設けられ、かつ2つの凸部の間にある凹部の陰嚢根部に対応する位置に、腹部方向に向かって開放された破断線開口が設けられ、隔離型吸収部材が形成される。
【0019】
前記吸収部材は、該最下層にさらに長い繊維の、またはふんわりとした不織布表層が結合される。
【0020】
または、該最下層の背面に接着剤が設けられる。
【0021】
該開口は縦方向の直線形状、またはV字形の線の形状を呈する。
【0022】
或いは、概ねカプセル形または楕円形で、かつ上端に縦方向の直線が接続された形状を呈する、または逆A字形の線の形状、或いは中心点で相互に交わる複数の直線で、かつ上に延伸された縦方向の直線を含む形状を呈する。
【0023】
該破断線は断続的な貫通孔または断続的な線状の切り込み或いは熱溶融圧痕である。
【0024】
本発明の第3の目的であるカバーパンツは、後ろ片体と前片体を含み、該後ろ片体が、後ろウエスト部と、後ろ臀部と、該後ろ臀部の下端から延伸された股下部と、後ろウエスト部左右側部近くに設置された弾性伸縮部と、該後ろウエスト部の左右側辺に接続され、かつそれぞれ延伸部を備えた後ろウイング部と、左右1つずつ該股下部の前端に接続され、該延伸部にそれぞれ対応する2つの固定ベルト部と、2つの固定ベルト部により共同で定義される中間オープン部と、該後ろ臀部及び股下部の左右辺縁に設けられた腿周りギャザー辺を含み、該前片体が、前ウエスト部と、前腹部と、男性生殖器を遮蔽するに足る下延部と、前ウエスト部の左右に接続され、該後ろウイング部に対応する前ウイング部を含み、そのうち、該延伸部と固定ベルト部がそれぞれ第1ファスナー部材により着装者の左右腹部側面で取り外し可能に相互に係止され、該後ろウイング部と前ウイング部がそれぞれ第2ファスナー部材により取り外し可能に相互に係止され、該固定ベルト部と前片体がそれぞれ第3ファスナー部材により着装者の左右腹部側面で取り外し可能に相互に係止される。
【0025】
或いは、該カバーパンツはさらに1組の位置決め部材を含むことができ、該位置決め部材が1つの後ろウイング部外側表面に上下に排列されたボタンと、対応する前ウイング部の左右に排列されたボタンホールである、またはそのうち1つの前ウイング片の内側表面に設置されたフックと、対応する後ろウイング片の外側表面に上下に排列して設置された複数のループ列であり、該ループ列が複数の左右に排列されたループを含み、或いはそのうち1つの後ろウイング片の外側表面に上下に排列されたバックルと、対応する前ウイング片の内側表面に設置されたベルトである。
【0026】
或いは、さらに2組の位置決め部材を含み、該位置決め部材が、固定ベルト部の外側表面端部にそれぞれ設置されたボタンと、前片体の対応する位置にそれぞれ上下に排列して設置されたボタンホールである。
【0027】
または、片側または両側の固定ベルト部の上端部がミシン縫いまたはリベットで前片体の対応する位置に固定される。
【0028】
該ファスナー部材は面ファスナー、または複数個のスナップボタンである。
【0029】
或いは、該後ろ臀部及び固定ベルト部の内側表面にそれぞれ面ファスナーオス部が設置される。
【0030】
或いはさらに2つの互いに対向して前ウエスト部と後ろウエスト部に設置され、外側表面から内側表面に向かって折り込まれて固定される前固定ユニットと後ろ固定ユニットを含み、それぞれが、該外側表面に対称に設置され、外側から内側に向かって折り込まれて固定される2つの面ファスナーオス部を含み、そのメス部がそれぞれ対応して該内側表面と外側表面を覆って設けられる。
【0031】
または、該股下部の前端が延伸されて着装者の恥骨上端縁の体表に対応する位置に上延部が形成され、かつ外側表面に第3ファスナー部材メス部の分離部が設置される。
【0032】
本発明の第4の目的である開孔を備えた隔離型吸収部材1とカバーパンツ(位置決め固定済み)を組み合わせた着用方法は、次の工程を含む。(A)カバーパンツを展開し、破断線を該股下部から少なくとも1cm高くして吸収部材を設置し、後ろピックアップ部の開孔を後ろ固定ユニットの該オス部とメス部の間に配置した後係合して固定する。(B)吸収部材を含む後ろ片体を着装者の臀部に配置した後、破断線を破断し、開口の底部を陰嚢後方根部に当てる。(C)まず一側の延伸部と股下に展開された前ピックアップ部の開孔を引っ張り重ね合わせた後、片手で持ち、もう一方の手で股下から同側の固定ベルト部を引き出し、第1ファスナー部材を開孔内で係合する。他側で前述の動作を繰り返し、開口で陰嚢後方根部を緊密に囲む。(D)位置決めされていない側の第2ファスナー部材を係合し、前片体で着装者の腹部を覆う。(E)上に向けて前片体を開き、コンドームカテーテルまたは導尿用カテーテルを陰茎上に取り付けた後、コンドームカテーテルまたは導尿用カテーテルをそのうち一側の第3ファスナー部材のメス部の目標位置に配置するか、またはコンドームカテーテルを2つの第3ファスナー部材のメス部の間に配置した後、前片体を戻して覆い、第3ファスナー部材を係合する。
【0033】
本発明の第5の目的である開孔を備えた隔離型吸収部材3と股下部に上延部及び分離部を備えたカバーパンツ(位置決め固定済み)を組み合わせた着用方法は、次の工程を含む。(a)後ろ片体を展開し、該吸収部材を設置して、後ろピックアップ部の開孔を後ろ固定ユニットの該オス部とメス部の間に配置し、係合して固定する。(b)吸収部材を含む後ろ片体を着装者の臀部に配置する。(c)一側の延伸部と股下の固定ベルト部を引っ張り重ね合わせ、第1ファスナー部材を吸収部材の外部に留める。他側で前述の動作を繰り返す。(d)位置決めされていない側の第2ファスナー部材を係合し、前ピックアップ部の開孔を前固定ユニットの該オス部とメス部の間に配置して係合し、固定する。(e)上に向けて前片体を開き、第1ファスナー部材を開いて、破断線を破断し、下へ折り返して陰茎を露出した後、第1ファスナー部材を再び留める。(f)コンドームカテーテルを陰茎上に取り付けた後、2つの固定ベルト部の間に配置するか、固定ベルト部第3ファスナー部材のメス部の目標位置に配置し、前片体を戻して覆い、かつ第3ファスナー部材を係合する。
【0034】
本発明の第6の目的不織布表層を備えた隔離型吸収部材2と該後ろ片体の内側表面に面ファスナーのオス部が設置されたカバーパンツ(位置決め固定済み)を組み合わせた着用方法は、次の工程を含む。(A')カバーパンツを展開し、破断線を該股下部から少なくとも1cm高くして吸収部材を設置してから、不織布表層とカバーパンツ内側表面に設置された面ファスナーのオス部を粘着して固定する。(B')吸収部材を含む後ろ片体を着装者の臀部に配置した後、破断線を破断し、開口の底部を陰嚢後方根部に当てる。(C')一側の延伸部と股下の固定ベルト部を引っ張り重ね合わせ、第1ファスナー部材を留める。他側で前述の動作を繰り返し、開口で陰嚢後方根部を緊密に囲む。(D')位置決めされていない側の第2ファスナー部材を係合し、前片体で着装者の腹部を覆う。(E')上に向けて前片体を開き、コンドームカテーテルを陰茎上に取り付けた後、コンドームカテーテルをそのうち一側の第3ファスナー部材メス部の目標位置に配置するか、コンドームカテーテルを2つの第3ファスナー部材のメス部の間に配置した後、前片体を戻して覆い、第3ファスナー部材を係合する。
【図面の簡単な説明】
【0035】
【
図1A】本発明の開孔を備えた隔離型吸収部材の実施例の平面展開俯瞰図であり、縦方向の直線形状の破断線を備え、等比で該破断線を破断して開口とした状態の対照図も示す。
【
図1Aa】
図1Aの実施例(破断線を破断した状態)の拡大立体図である。
【
図1B】
図1Aの吸収部材の異なる実施態様を示す平面展開俯瞰図であり、V字形の線の形状の破断線を備え、等比で該破断線を破断して開口とした状態の対照図も示す。
【
図1C】
図1Aの吸収部材の異なる実施態様を示す平面展開俯瞰図であり、カプセル型または楕円形で、上端に縦方向の直線が連接された形状の開口を備え、等比で該破断線を破断して開口とした状態の対照図も示す。
【
図1D】
図1Aの吸収部材の異なる実施態様を示す平面展開俯瞰図であり、逆A字形の線の形状の破断線を備え、等比で該破断線を破断して開口とした状態の対照図も示す。
【
図1E】
図1Aの吸収部材の異なる実施態様を示す平面展開俯瞰図であり、中心点で相互に交わる複数の直線で、かつ上に延伸された縦方向の直線を含む形状の破断線を備え、等比で該破断線を破断して開口とした状態の対照図も示す。
【
図2A】本発明の不織布表層を備えた隔離型吸収部材の立体図と、縦方向の直線形状の破断線を備え、等比で該破断線を破断して開口とした状態を示す部分立体図である。
【
図2Aa】
図2Aの実施例(破断線を破断した状態)の拡大立体図である。
【
図2B】
図2Aの吸収部材の異なる実施態様を示し、V字形の線の形状の破断線開口を示す部分立体図である。
【
図2C】
図2Aの吸収部材の異なる実施態様を示し、概ねカプセル型または楕円形で、上端に縦方向の直線が連接された形状の破断線開口を示す部分立体図である。
【
図2D】
図2Aの吸収部材の異なる実施態様を示し、逆A字形の線の形状の破断線開口を示す部分立体図である。
【
図2E】
図2Aの吸収部材の異なる実施態様を示し、中心点で相互に交わる複数の直線で、かつ上に延伸された縦方向の直線を含む形状の破断線開口を示す部分立体図である。
【
図3A】本発明の開孔を備えた遮蔽型吸収部材の実施例の平面展開俯瞰図であり、破断線を備え、等比で該の破断線を破断して開口とした状態の対照図も示す。
【
図3Aa】
図3Aの実施例(破断線を破断した状態)の拡大立体図である。
【
図4A】縦方向の直線の開口が陰嚢後方根部を緊密に囲んだ状態(断面)を示す。
【
図4B】
図4Aとの比較図であり、V字形の線の開口が陰嚢後方根部を緊密に囲んだ状態(断面)を示す。
【
図5】本発明のカバーパンツの後ろ片体と前片体片側の位置決め部材の位置を示す立体図である。
【
図6】カバーパンツの第1〜第3ファスナー部材の配置を示す立体図である。
【
図7】カバーパンツに開孔を備えた隔離型吸収部材を配置した立体図である。
【
図8】カバーパンツの後ろ片体の内側表面に面ファスナーのオス部を設置した状態を示す概略図である。
【
図9】カバーパンツに不織布表層を備えた隔離型吸収部材を設置した立体図である。
【
図10】カバーパンツに遮蔽型吸収部材を設置した立体図である。
【
図11A】
図11B、
図11Cとの比較図であり、後ろ固定ユニットを後ろウエスト部内側の位置の開孔に係合できることを示す。
【
図11B】
図11A、
図11Cとの比較図であり、後ろ固定ユニットを後ろウエスト部上側の位置の開孔に係合できることを示す。
【
図11C】
図11A、
図11Bとの比較図であり、後ろ固定ユニットを後ろウエスト部外側の位置の開孔に係合できることを示す。
【
図12A】開孔を備えた隔離型吸収部材の着装の
図12Bとの比較図であり、男性用の導尿用カテーテルが第3ファスナー部材のオス部とメス部の間に固定された状態を示す。
【
図12B】開孔を備えた隔離型吸収部材の着装の
図12Aとの比較図であり、女性用の導尿用カテーテルが第3ファスナー部材のオス部とメス部の間に固定された状態を示す。
【
図13A】不織布表層を備えた隔離型吸収部材の着装の
図13Bとの比較図であり、男性用の導尿用カテーテルが固定ベルト部と不織布表層の間に固定された状態を示す。
【
図13B】不織布表層を備えた隔離型吸収部材の着装の
図13Aとの比較図であり、女性用の導尿用カテーテルが固定ベルト部と不織布表層の間に固定された状態を示す。
【
図14A】コンドームカテーテルを取り付けた後の前片体を閉じる前(側面)の状態を示す
図14Bとの比較図である。
【
図14B】コンドームカテーテルを取り付けた後の前片体を閉じた後(前面)の状態を示す
図14Aとの比較図である。
【
図15】カバーパンツと遮蔽型吸収部材の着装時、前片体を位置決めした後閉じる前の状態を示す概略図である。
【
図16A】
図16Bとの比較図であり、カバーパンツと遮蔽型吸収部材の着装時、前固定ユニットを固定する前の状態を示す概略図である。
【
図16B】カバーパンツと遮蔽型吸収部材の着装時、前固定ユニットを固定した後の状態を示す概略図である。
【
図17】カバーパンツと遮蔽型吸収部材の着装時、前片体を閉じた後再び開き、コンドームカテーテルを取り付けた後の状態を示す概略図である。
【
図18】カバーパンツの別の一実施例の両側に備えた位置決め部材の位置を示す立体図である。
【
図19】
図18のカバーパンツであり、一側を留めて取り外さず、他側を開放し、前片体を股下に展開した状態を示す概略図である。
【
図20】
図18のカバーパンツの一側を開放した状態を示す概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0036】
以下では着装して正面を向き立った姿勢を例として、本発明で採用する技術の方向、位置、サイズを説明する。
【0037】
図1Aから
図1Eにそれぞれ本発明の開孔を備えた隔離型吸収部材1を示す。
図2Aから
図2Eにそれぞれ不織布表層を備えた隔離型吸収部材2を示す。
図3A、
図3Aaに開孔を備えた遮蔽型吸収部材3を示す。これら吸収部材1、2、3は、液体透過最上層100、200、300と、液体不透過最下層と、該液体透過最上層と液体不透過最下層の間に配置された吸収コア10、20、30と、該液体透過最上層の左右に縦方向に延伸して設けられた漏れ防止ギャザー部14、24、34(即ち、公知の2枚の疎水性薄片の相互に対向する辺にそれぞれ弾性部材15、25、35を包み込み、着装時に収縮して立体ギャザー壁となる)を含む。
【0038】
吸収部材1、3において、該吸収コアの前方の薄膜を延伸して前ピックアップ部18、38が形成され、後ろウエスト部の薄膜を延伸して後ろピックアップ部16、36が形成され、該後ろピックアップ部の左右上方に面ファスナーのオスメスを接触させて係止するに足る少なくとも1つの開孔17、37がそれぞれ設けられ、該前ピックアップ部の左右上方に面ファスナーのオスメスを接触させて係止するに足る少なくとも1つの開孔19、39がそれぞれ設けられる。
【0039】
別の一実施例において、単純に開孔のみを設けた吸収部材は、その吸収コアが少なくとも臀部後ろ領域と股下領域を含み、やはりカバーパンツにより着用することができる。
【0040】
該開孔は
図1Aの楕円形を例とすると、短いほうの直径が例えば2〜3cm、長いほうの直径が例えば2.5〜3.5cmが好ましく、複数の直径がより小さい開孔としてもよい。該開孔を俯瞰した形状は、ハート型(
図7の開孔17)、星型(
図10の開孔37)、幾何図形中の任意の形状を含む(方向の識別や分類に便利である)。
【0041】
吸収部材3において、そのうち該吸収コア30は、臀部後ろ領域31と、股下領域32と、該股下領域の前端から着装者腹部の ±2cmの高さまで延伸された前腹領域33を含み、該前腹領域の薄膜301に該前腹領域の吸収コア外囲に沿って破断線33sと開口330が設けられ、遮蔽型吸収部材が形成される。これを選択的に破断し、下へ折り返すことで、男性着装者がコンドームカテーテル(参照
図14A、
図14Bの符号T。或台湾特許公報第TWM265025号など)を取り付けたり、通気性を確保したりすることができる。
【0042】
吸収部材1、2において、該吸収コアは、臀部後ろ領域11、21と、股下領域12、22を含み、股下領域の前方が該前ピックアップ部であり、該吸収コアの前端10a、20aが男性着装者の生殖器左右方向にそれぞれ延伸される2つの凸部10c、20cを備え、かつ2つの凸部間の凹部の陰嚢根部に対応する位置に、腹部方向に向かって開放された破断線開口が設けられ、これを選択的に破断した後、陰嚢後方根部を緊密に囲み、生殖器を隔離することができる。
【0043】
別の一実施例において、単純に2つの凸部と破断線開口のみを設けた吸収部材は、相互に対応するスナップボタンを設置したカバーパンツで後ろウエスト部、前ピックアップ部の薄膜を挟んで固定することができる(図示しない)。
【0044】
図8に示すように、該吸収部材2の後ろピックアップ部26、前ピックアップ部28は開孔がなく、そのうち、該最下層に長い繊維の、またはふんわりとした不織布表層202が結合される。所謂結合とは、例えば公知の複合膜とすることができ、カバーパンツ内側表面に設けた面ファスナーのオス部Yを粘着して固定できる。
図13A、
図13Bに示すように、粘着するオスとメスの間に導尿用カテーテルSを便利に固定することができる。
【0045】
或いは、最下層の背面に接着剤を設置してカバーパンツ内側表面に固定する。
【0046】
前記吸収部材1、2において、該破断線は縦方向の直線13sa、23saの開口130a、230a、またはV字形の線13sb、23sbで、その内角が20°より小さい開口130b、230b、或いは概ねカプセル型または楕円形を呈し、かつ上端に縦方向の直線13sc、23scが連接された開口130c、230c、または逆A字形の線13sd、23sdの開口130d、230d、或いは中心点で相互に交わる複数の直線で、かつ上に延伸された縦方向の直線を含む開口130e、230eとすることができ、該相互に交わる複数の直線を破断して折り返した後、楕円形の開口が形成され、楕円形の横方向の短軸長さが1.5〜3cm、縦方向の長軸長さが6cm±2cmである。
【0047】
そのうち、該逆A字形の線の開口は、下方の逆三角形部分のみを破断し、例えばコンドーム状の陰茎カバー、尿止めカバー(台湾特許公報第TWM483072号、第TWM341501号など)等の装置取り付けに用いると、生殖器と一緒に穿出させ、一度に引っ張り、迅速に粘着・取り付けが可能である。また、吸収部材の交換時に上方の逆台形部分をさらに切り取ってもよい。或いは、一度に全部を破断し、長いコンドームカテーテル、導尿用カテーテルを出してもよい。
【0048】
吸収部材1、2の破断線開口の幅はいずれも陰嚢根部より小さく、薄膜材質の柔軟性、延展性を利用して、開口底部を陰嚢Q1後方根部Q11に当て、引っ張った後形状に沿った弧形となり(
図4A、
図4Bに示すように自然に生じる皺襞13aw、13bwが阻隔層を増加する)、開口が狭いほど皺襞が多くなるため、密着した形態で生殖器を吸收部材の外部に隔離することができる。
【0049】
該開口は断続した貫通孔(即ち点の切り込み線)または断続した線状の切り込み(即ちナイフによる切り込み線)あるいは熱溶融圧痕で形成できる。
【0050】
上述の吸収部材は軟質の固定テープ161、261、361が該後ろピックアップ部内側表面の中上端位置に設置され、吸収部材を捨てる前に巻いて固定することができる。
【0051】
図5〜
図10に本発明のカバーパンツPの実施例を示す。後ろ片体P5と前片体P6を含み、該後ろ片体P5が、後ろウエスト部P50と、後ろ臀部P51と、股下部P52と、後ろウエスト部の左右側部近くに設置された弾性伸縮部P56と、該後ろウエスト部左右側部に設置され、かつ延伸部P551を備えた後ろウイング部P55と(該伸縮部により後ろウイング部を着装者の腹左右側部に向かって引っ張ることができる)、左右1つずつ該股下部前端に連接され、該延伸部P551と相互に対応して係合される固定ベルト部P53と、該固定ベルト部により共同で定義される中間オープン部P54と、該後ろ臀部及び股下部左右側辺縁に設けられた腿周りギャザー辺P57を含む。該前片体P6が、前ウエスト部P60と、前腹部P61と、男性生殖器を遮蔽するに足る下延部P62(2つのダーツP621を設けてより密着させてもよい)と、前ウエスト部左右側部に連接され、該後ろウイング部と相互に対応して係合される前ウイング部P65を含み、そのうち、該延伸部と固定ベルト部がそれぞれ第1ファスナー部材V1により着装者の左右腹部側面で取り外し可能に相互に係止され(後ろ片体は独立して設置着装可能)、該相互に対応する後ろウイング部と前ウイング部がそれぞれ第2ファスナー部材V2により取り外し可能に相互に係止され、該固定ベルト部と前片体がそれぞれ第3ファスナー部材V3により着装者の左右腹部側面で取り外し可能に相互に係止され、該オープン部P54は男性生殖器を露出でき、かつ前片体は隨時開いて導尿用カテーテルSを固定したり、コンドームカテーテルTを取り付けたり、或いは左右側面の該第3ファスナー部材V3を係合させる間隔を調整したりすることができる。
【0052】
或いは、該カバーパンツはさらに1組の片側の位置決め部材K1を含み(
図6、
図7)、取り外し可能に相互に係合して位置決めすることができ(初めて着装するとき、前片体で着装者腹部を覆い、左右高さを調整した後、最も近い1組の位置決め部材と係合した後、外さない)、該位置決め部材K1は、そのうち1つの後ろウイング部外側表面に上下に排列して設置されたボタンK11と、対応する前ウイング部に設置され、該ボタンを選択的に通過させることができる左右に排列して設置されたボタンホールK12である。または、位置決め部材K2としてもよく(
図9)、位置決め部材K2は、そのうち1つの前ウイング片内側表面に設置されたフックK21と、対応する後ろウイング片外側表面に上下に排列して設置され、選択的に該フックを通過させることができる複数のループ列であり、該ループ列が左右に排列された複数のループK22を備えている。或いは、位置決め部材K3としてもよく(
図10)、位置決め部材K3は、そのうち1つの後ろウイング片外側表面に上下に排列して設置されたバックルK32と、対応する前ウイング片内側表面に設置され、選択的に該バックルに通過させることができるベルトK31である。
【0053】
図18〜
図20に示すように、さらに両側の位置決め部材KDを含み、位置決め部材KDは、固定ベルト部外側表面端部にそれぞれ設置されたボタンKD1と、前片体の対応する位置にそれぞれ上下に排列して設置され、選択的に該ボタンを通過させることができるボタンホールKD2である(これにより一方を選択して位置決め固定し、他方を開放して、導尿用カテーテルSまたはコンドームカテーテルTを出したり、両側を同時に位置決め固定して、遮蔽型吸収部材3の開口330を固定したり、或いは前腹領域33を収束して横漏れを防止したりすることができる)。
【0054】
または、片側または両側の固定ベルト部の上端部をミシン縫いまたはリベットで前片体の対応する位置に固定し(図示しない)、かつより多くのサイズを製造して選択使用に提供する。
【0055】
該第1ファスナー部材V1は面ファスナーであり、その其オス部V11またはメス部V12のうち一方が該固定ベルト部の内側表面に設置され、そのオス部またはメス部のうち他方が該後ろウイング部の延伸部外側表面に設置される。該第2ファスナー部材V2は面ファスナーであり、そのオス部V21が該前ウイング部の内側表面に設置され、そのメス部V22が該後ろウイング部の外側表面に設置される。該第3ファスナー部材V3は面ファスナーであり、そのオス部V31が該固定ベルト部の外側表面に設置され、そのメス部V32が該前片体の延伸部内側表面に設置される。
【0056】
または、第1ファスナー部材は複数個のスナップボタンとしてもよくそのオスボタンまたはメスボタンのいずれか一方が上下に排列して該固定ベルト部内側表面に設置され、そのオスボタンまたはメスボタンの他方が左右に排列して該後ろウイング部の延伸部外側表面に設置され、吸収部材3に適用することができる。
【0057】
または、第3ファスナー部材は複数個のスナップボタンとしてもよく、そのオスボタンまたはメスボタンのいずれかが上下に排列して該固定ベルト部外側表面に設置され、そのオスボタンまたはメスボタンの他方が上下に排列して該前片体の内側表面に設置され、左右側面の係合位置を調整する必要がない女性用タイプ、または予め間隔を留めたものに適用することができる。これは位置決め部材の上下排列間隔と同じである。
【0058】
別の一実施例において(
図9)、該後ろ臀部、固定ベルト部内側表面にそれぞれ面ファスナーオス部Yが設置され、吸収部材2の不織布表層に粘着固定される。
【0059】
一部の実施例において、該カバーパンツはさらに、前ウエスト部P60と後ろウエスト部P50に互いに対向して設置され、外側表面から内側表面に向かって折り込まれて固定される前固定ユニットU2と後ろ固定ユニットU1を含み、それぞれが、該外側表面に対称に設置され、外側から内側に向かって折り込まれて固定される2つの面ファスナーオス部U11、U21を含み、メス部U12、U22がそれぞれ対応して該内側表面と外側表面を覆って設けられ、該外側表面の該メス部下方に横に設けられた連接座部U40、U50を含み、該連接座部の内側表面の左右端に該オス部がそれぞれ設置され、かつ2つのオス部間に折り込んだときに排泄物の付着を回避する凹部U400、U500が設けられる。
図11A、
図11B、
図11Cに示すように、該後ろ固定ユニットは後ろウエスト部の異なる位置の開口に固定できる。
図16A、
図16Bはそれぞれ前固定ユニットの固定前と固定後の状態を示す。
【0060】
修正した一実施例において、そのうち、該股下部の前端が延伸されて着装者の恥骨上端縁の体表に対応する位置に上延部P52Hが形成され、かつ外側表面に第3ファスナー部材メス部の分離部V33が設けられ、オス部下段部を留めることができ、遮蔽型吸収部材(
図10、
図17)に適用し、股下部内部の陰嚢Q1が圧迫されないようにすることができる。
【0061】
該吸収部材1と後ろ固定ユニットU1が設けられたカバーパンツ(位置決め固定済み)を組み合わせた着用方法は、次の工程を含む。(A)カバーパンツPを展開し、破断線を該股下部から少なくとも1cm高くして吸収部材1を設置し、後ろピックアップ部の開孔17を後ろ固定ユニットU1の該オス部U11とメス部U12の間に配置した後係合して固定する。(B)吸収部材1を含む後ろ片体P5を着装者の臀部に配置した後、破断線を破断し、開口の底部を陰嚢Q1後方根部Q11に当てる。(C)まず一側の延伸部P551と股下に展開された開孔19を含む前ピックアップ部18を引っ張り重ね合わせた後、片手で持ち、もう一方の手で股下から同側の固定ベルト部53を引き出し、第1ファスナー部材V1を開孔19内で係合する。他側で前述の動作を繰り返し、開口で陰嚢後方根部を緊密に囲む。(D)位置決めされていない側の第2ファスナー部材V2を係合し、前片体P6で着装者の腹部を覆う。(E)上に向けて前片体を開き、導尿用カテーテルSまたはコンドームカテーテルTを陰茎Q2上に取り付けた後、導尿用カテーテルSまたはコンドームカテーテルTを一側の第3ファスナー部材V3のメス部V32の目標位置に配置するか(
図12A、
図12B、
図17)、またはコンドームカテーテルを両側のメス部の間に配置した後(
図14A、
図14B)、前片体を戻して覆い、第3ファスナー部材を係合する。
【0062】
前述の工程(C)は、係合位置を熟知した後次のように簡素化できる。(C)片手で一側の後ろウイング部の延伸部を持ち、もう一方の手で股下から固定ベルト部と開孔19を含む前ピックアップ部を同時に引っ張り、延伸部上に重ね、第1ファスナー部材を係合する。他側で前述の動作を繰り返し、開口底部を陰嚢後方根部に当てる。
【0063】
該吸収部材3と股下部に上延部P52H及び分離部V33が延伸されたカバーパンツ(位置決め固定済み)を組み合わせた着用方法は、次の工程を含む。(a)後ろ片体を展開し、該吸収部材を設置して、後ろピックアップ部の開孔を後ろ固定ユニットの該オス部とメス部の間に配置し、係合して固定する。(b)吸収部材を含む後ろ片体を着装者の臀部に配置する。(c)一側の延伸部と股下の固定ベルト部を引っ張り重ね合わせ、第1ファスナー部材を吸収部材の外部に留める(
図15)。他側で前述の動作を繰り返す。(d)位置決めされていない側の第2ファスナー部材を係合し、前ピックアップ部の開孔を前固定ユニットU2の該オス部U21とメス部U22の間に配置して係合し、固定する。(e)上に向けて前片体を開き、第1ファスナー部材を開いて、破断線を破断し、下へ折り返して陰茎を露出した後、第1ファスナー部材を再び留める。(f)コンドームカテーテルを陰茎上に取り付けた後、2つの固定ベルト部の間に配置するか(
図14A、
図14B)、固定ベルト部第3ファスナー部材のメス部の目標位置に配置し、前片体を戻して覆い、かつ第3ファスナー部材を係合する。
【0064】
該吸収部材2と後ろ片体内側表面に面ファスナーのオス部Yが設置されたカバーパンツ(位置決め固定済み)を組み合わせた着用方法は、次の工程を含む。(A')カバーパンツPを展開し、破断線を該股下部から少なくとも1cm高くして吸収部材2を設置してから、不織布表層202とカバーパンツ内側表面に設置された面ファスナーのオス部Yを粘着して固定する(
図9)。(B')吸収部材を含む後ろ片体を着装者の臀部に配置した後、破断線を破断し、開口の底部を陰嚢後方根部に当てる。(C')一側の延伸部P551と股下の固定ベルト部P53を引っ張り重ね合わせ、第1ファスナー部材を留める。他側で前述の動作を繰り返し、開口で陰嚢後方根部を緊密に囲む。(D')位置決めされていない側の第2ファスナー部材を係合し、前片体P6で着装者の腹部を覆う。(E')上に向けて前片体を開き、コンドームカテーテルTを陰茎上に取り付けた後、コンドームカテーテルを一側の第3ファスナー部材メス部V32の目標位置に配置するか、コンドームカテーテルTを2つの第3ファスナー部材のメス部V32の間に配置した後、前片体を戻して覆い、第3ファスナー部材を係合する。
以下に本発明の好ましい形態の例を列挙する。
[1]
本発明の吸収部材は、カバーパンツと組み合わせて着装される吸収部材であって該吸収部材が、液体透過最上層と、液体不透過最下層と、該液体透過最上層と該液体不透過最下層の間に配置された吸収コアと、該液体透過最上層の左右に縦方向に延伸して設けられた漏れ防止ギャザー部を含み、そのうち、該吸収コアが少なくとも臀部後ろ領域と股下領域を含み、該吸収コア前方の薄膜が延伸されて前ピックアップ部が形成され、該吸収部材の後ろウエスト部の薄膜が延伸されて後ろピックアップ部が形成され、該後ろピックアップ部の左右上方に面ファスナーのオスメスを接触させて係止するに足る少なくとも1つの開孔がそれぞれ設けられ、該前ピックアップ部の左右上方に面ファスナーのオスメスを接触させて係止するに足る少なくとも1つの開孔がそれぞれ設けられたことを特徴とする
。
[2]
本発明の一実施形態において、
前記吸収コアが、臀部後ろ領域と股下領域を含み、該吸収コアの前端に男性着装者の生殖器左右にそれぞれ延伸される2つの凸部が設けられ、かつ該2つの凸部の間にある凹部の陰嚢根部に対応する位置に、腹部方向に向かって開放された破断線開口が設けられ、隔離型吸収部材が形成され
る
ことが好ましい。
[3]
本発明の一実施形態において、
前記該開口が縦方向の直線形状である
ことが好ましい。
[4]
本発明の一実施形態において、
前記開口がV字形の線の形状であり、その内角が20°未満である
ことが好ましい。
[5]
本発明の一実施形態において、
前記吸収コアがさらに該股下領域の前端から着装者の腹
部±2cmの高さまで延伸された前腹領域を含み、該前腹領域の薄膜に該前腹領域の吸収コア外囲に沿った破断線開口が設けられ、遮蔽型吸収部材が形成される
ことが好ましい。
[6]
本発明の一実施形態において、
前記開孔を俯瞰した形状が、ハート型または星型、或いは幾何図形中の円形、楕円形、卵型、矩形、三角形、台形、五角形、六角形のいずれかである
ことが好ましい。
[7]
本発明の一実施形態において、
前記破断線が断続的な貫通孔または断続的な線状の切り込み或いは熱溶融圧痕である
ことが好ましい。
[8]
本発明の一実施形態において、
カバーパンツと組み合わせて着装される吸収部材であって、該吸収部材が、液体透過最上層と、液体不透過最下層と、該液体透過最上層と該液体不透過最下層の間に配置された吸収コアと、該液体透過最上層の左右に縦方向に延伸して設けられた漏れ防止ギャザー部を含み、そのうち、該吸収コアが、臀部後ろ領域と、股下領域を含み、該吸収コア前方の薄膜を延伸して前ピックアップ部が形成され、該吸収コアの前端に男性着装者の生殖器左右にそれぞれ延伸される2つの凸部が設けられ、かつ2つの凸部の間にある凹部の陰嚢根部に対応する位置に、腹部方向に向かって開放された破断線開口が設けられ、隔離型吸収部材が形成され
る
ことが好ましい。
[9]
本発明の一実施形態において、
前記最下層にさらに長い繊維の、またはふんわりとした不織布表層が結合され
る
ことが好ましい。
[10]
本発明の一実施形態において、
前記最下層の背面に接着剤が設けられ、該カバーパンツの後ろ片体の内側表面に固定するために用いられる
ことが好ましい。
[11]
本発明の一実施形態において、
前記該開口が縦方向の直線形状である
ことが好ましい。
[12]
本発明の一実施形態において、
前記開口がV字形の線の形状であり、その内角が20°未満である
ことが好ましい。
[13]
本発明の一実施形態において、
前記開口が概ねカプセル型または楕円形を呈し、かつ上端に縦方向の直線が連接され、該カプセル型または楕円形の横方向の短軸長さが1cm未満であり、縦方向の長軸長さが2.5〜8cmである
ことが好ましい。
[14]
本発明の一実施形態において、
前記該開口が逆A字形の線の形状である
ことが好ましい。
[15]
本発明の一実施形態において、
前記開口が中心点で相互に交わる複数の直線で、かつ上に延伸された縦方向の直線を含む形状であり、該複数の直線を破断して折り返した後、概ね楕円形の開口が形成され、該楕円形の横方向の短軸長さが1.5〜3cm、縦方向の長軸長さが6cm±2cmである
ことが好ましい。
[16]
本発明の一実施形態において、
前記破断線が断続的な貫通孔または断続的な線状の切り込み或いは熱溶融圧痕である
ことが好ましい。
[17]
本発明のカバーパンツは、
吸収部材と組み合わせて着装されるカバーパンツであって、該カバーパンツが後ろ片体と前片体を含み、
該後ろ片体が、後ろウエスト部と、後ろ臀部と、該後ろ臀部の下端から延伸された股下部と、後ろウエスト部左右側部近くに設置された弾性伸縮部と、該後ろウエスト部の左右側辺に接続され、かつそれぞれ延伸部を備えた後ろウイング部と、左右1つずつ該股下部の前端に接続され、該延伸部にそれぞれ対応する2つの固定ベルト部と、2つの固定ベルト部により共同で定義される中間オープン部と、該後ろ臀部及び股下部の左右辺縁に設けられた腿周りギャザー辺を含み、
該前片体が、前ウエスト部と、前腹部と、男性生殖器を遮蔽するに足る下延部と、前ウエスト部の左右に設けられ、該後ろウイング部に対応する前ウイング部を含み、
そのうち、該延伸部と該固定ベルト部がそれぞれ第1ファスナー部材により着装者の左右腹部側面で取り外し可能に相互に係止され、該後ろウイング部と該前ウイング部がそれぞれ第2ファスナー部材により取り外し可能に相互に係止され、該固定ベルト部と前片体がそれぞれ第3ファスナー部材により着装者の左右腹部側面で取り外し可能に相互に係止され、これにより該後ろ片体と該前片体を結合して該カバーパンツが構成され、該オープン部に該吸収部材の開口を合わせて男性生殖器を露出させることができる
ことを特徴とする
。
[18]
本発明の一実施形態において、
さらに1組の位置決め部材を含み、該位置決め部材がそのうち1つの該後ろウイング部の外側表面に上下に排列して設置されたボタンと、対応する該前ウイング部に左右に排列して設置されたボタンホールである
ことが好ましい。
[19]
本発明の一実施形態において、
さらに1組の位置決め部材を含み、該位置決め部材がそのうち1つの該前ウイング片の内側表面に設置されたフックと、対応する該後ろウイング片の外側表面に上下に排列して設置された複数のループ列であり、該複数のループ列が左右に排列された複数のループを含む
ことが好ましい。
[20]
本発明の一実施形態において、
さらに1組の位置決め部材を含み、該位置決め部材がそのうち1つの該後ろウイング片の外側表面に上下に排列して設置されたバックルと、対応する該前ウイング片の内側表面に設置されたベルトである
ことが好ましい。
[21]
本発明の一実施形態において、
さらに2組の位置決め部材を含み、該位置決め部材が、該固定ベルト部の外側表面端部にそれぞれ設置されたボタンと、該前片体の対応する位置にそれぞれ上下に排列して設置されたボタンホールである
ことが好ましい。
[22]
本発明の一実施形態において、
前記カバーパンツの片側または両側の該固定ベルト部の上端部がミシン縫いまたはリベットで該前片体の対応する位置に固定される
ことが好ましい。
[23]
本発明の一実施形態において、
前記第1ファスナー部材が面ファスナーであり、そのオス部またはメス部のうちのいずれか一方が該固定ベルト部の内側表面に設置され、そのオス部またはメス部のうちの他方が該後ろウイング部の延伸部の外側表面に設置さ
れる
ことが好ましい。
[24]
本発明の一実施形態において、
前記第1ファスナー部材が複数個のスナップボタンであり、そのオスボタンまたはメスボタンのいずれか一方が上下に排列して該固定ベルト部の内側表面に設置され、そのオスボタンまたはメスボタンの他方が左右に排列して該後ろウイング部の延伸部外側表面に設置さ
れる
ことが好ましい。
[25]
本発明の一実施形態において、
前記第2ファスナー部材が面ファスナーであり、そのオス部が該前ウイング部の内側表面に設置され、そのメス部が該後ろウイング部の外側表面に設置され
る
ことが好ましい。
[26]
本発明の一実施形態において、
前記第3ファスナー部材が面ファスナーであり、そのオス部が該固定ベルト部の外側表面に設置され、そのメス部が該前片体の内側表面に設置され
る
ことが好ましい。
[27]
本発明の一実施形態において、
前記第3ファスナー部材が複数個のスナップボタンであり、そのオスボタンまたはメスボタンのいずれか一方が上下に排列して該固定ベルト部の外側表面に設置され、そのオスボタンまたはメスボタンの他方が上下に排列して該前片体の内側表面に設置され
る
ことが好ましい。
[28]
本発明の一実施形態において、
前記後ろ臀部と該固定ベルト部の内側表面にそれぞれ面ファスナーのオス部が設置され、該吸収部材の不織布表層に粘着固定するために用いられる
ことが好ましい。
[29]
本発明の一実施形態において、
さらに2つの互いに対向して該前ウエスト部と該後ろウエスト部設置され、外側表面から内側表面に向かって折り込まれて固定される前固定ユニットと後ろ固定ユニットを含み、該前固定ユニットと該後ろ固定ユニットのそれぞれが、該外側表面に対称に設置され、外側から内側に向かって折り込まれて固定される2つの面ファスナーオス部を含み、そのメス部がそれぞれ対応して該内側表面と該外側表面を覆って設けられ、該外側表面の該メス部下方に横に連接座部が設けられ、該連接座部の内側表面の左右端に該オス部がそれぞれ設置され、かつ2つのオス部間に、折り込んだときに排泄物の付着を回避するための凹部が設けられ
る
ことが好ましい。
[30]
本発明の一実施形態において、
前記股下部の前端が延伸されて着装者の恥骨上端縁の体表に対応する位置に上延部が形成され、かつ外側表面に第3ファスナー部材のメス部の分離部が設置され
る
ことが好ましい。
[31]
本発明の吸収部材とカバーパンツを組み合わせた着用方法は、
吸収部材とカバーパンツを組み合わせた着用方法であって
、前記吸収部材
と前記カバーパンツを組み合わせた着用方法であり、そのうち、該カバーパンツの位置決め係合が完了した後、(A)カバーパンツを展開し、破断線を該股下部から少なくとも1cm高くして吸収部材を設置し、後ろピックアップ部の開孔を後ろ固定ユニットの該オス部とメス部の間に配置した後係合して固定する工程と、(B)吸収部材を含む後ろ片体を着装者の臀部に配置した後、破断線を破断し、開口の底部を陰嚢後方根部に当てる工程と、(C)まず一側の延伸部と股下に展開された前ピックアップ部の開孔を引っ張り重ね合わせた後、片手で持ち、もう一方の手で股下から同側の固定ベルト部を引き出し、第1ファスナー部材を開孔内で係合し、他側で前述の動作を繰り返し、開口で陰嚢後方根部を緊密に囲む工程と、(D)位置決めされていない側の第2ファスナー部材を係合し、前片体で着装者の腹部を覆う工程と、(E)上に向けて前片体を開き、コンドームカテーテルまたは導尿用カテーテルを陰茎上に取り付けた後、コンドームカテーテルまたは導尿用カテーテルをそのうち一側の第3ファスナー部材のメス部の目標位置に配置するか、またはコンドームカテーテルを2つの第3ファスナー部材のメス部の間に配置した後、前片体を戻して覆い、第3ファスナー部材を係合する工程と、を含むことを特徴とする
。
[32]
本発明の吸収部材とカバーパンツを組み合わせた着用方法は、
吸収部材とカバーパンツを組み合わせた着用方法であって
、前記吸収部材
と前記カバーパンツを組み合わせた着用方法であり、そのうち、該カバーパンツの位置決め係合が完了した後、(a)後ろ片体を展開し、該吸収部材を設置して、後ろピックアップ部の開孔を後ろ固定ユニットの該オス部とメス部の間に配置し、係合して固定する工程と、(b)吸収部材を含む後ろ片体を着装者の臀部に配置する工程と、(c)一側の延伸部と股下の固定ベルト部を引っ張り重ね合わせ、第1ファスナー部材を吸収部材の外部に留め、他側で前述の動作を繰り返す工程と、(d)位置決めされていない側の第2ファスナー部材を係合し、前ピックアップ部の開孔を前固定ユニットの該オス部とメス部の間に配置して係合し、固定する工程と、(e)上に向けて前片体を開き、第1ファスナー部材を開いて、破断線を破断し、下へ折り返して陰茎を露出した後、第1ファスナー部材を再び留める工程と、(f)コンドームカテーテルを陰茎上に取り付けた後、そのうち一側の第3ファスナー部材のメス部の目標位置に配置し、前片体を戻して覆い、かつ第3ファスナー部材を係合する工程と、を含む
ことを特徴とする
。
[33]
本発明の吸収部材とカバーパンツを組み合わせた着用方法は、
吸収部材とカバーパンツを組み合わせた着用方法であって
、前記吸収部材
と前記カバーパンツを組み合わせた着用方法であり、そのうち、該カバーパンツの位置決め係合が完了した後、(A')カバーパンツを展開し、破断線を該股下部から少なくとも1cm高くして吸収部材を設置してから、不織布表層とカバーパンツ内側表面に設置された面ファスナーのオス部を粘着して固定する工程と、(B')吸収部材を含む後ろ片体を着装者の臀部に配置した後、破断線を破断し、開口の底部を陰嚢後方根部に当てる工程と、(C')一側の延伸部と股下の固定ベルト部を引っ張り重ね合わせ、第1ファスナー部材を留め、他側で前述の動作を繰り返し、開口で陰嚢後方根部を緊密に囲む工程と、(D')位置決めされていない側の第2ファスナー部材を係合し、前片体で着装者の腹部を覆う工程と、(E')上に向けて前片体を開き、コンドームカテーテルを陰茎上に取り付けた後、コンドームカテーテルをそのうち一側の第3ファスナー部材メス部の目標位置に配置するか、コンドームカテーテルを2つの第3ファスナー部材のメス部の間に配置した後、前片体を戻して覆い、第3ファスナー部材を係合する工程と、を含む
ことを特徴とする
。