(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記特定部は、前記受取場所に前記物品を配送可能な複数の配送業者のうち、前記利用者により選択された配送業者を、前記受取場所に前記物品を配送可能な配送業者として特定する
ことを特徴とする請求項1〜12のうちいずれか1つに記載の情報処理装置。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下に、本願に係る情報処理装置、情報処理方法、および情報処理プログラムを実施するための形態(以下、「実施形態」と記載する)について図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、この実施形態により本願に係る情報処理装置、情報処理方法、および情報処理プログラムが限定されるものではない。また、以下の実施形態において同一の部位には同一の符号を付し、重複する説明は省略される。
【0010】
〔1.情報処理方法の概要〕
まず、
図1を参照し、実施形態に係る情報処理装置が行う情報処理方法の概要について説明する。
図1は、実施形態に係る情報処理方法の概要を示す説明図である。なお、
図1では、利用者Uが、まず各配送業者に対応する受取場所の中から、利用者が希望する受取場所を選択することで、受取場所に対応する配送業者を特定する場合を例に挙げて説明する。
【0011】
図1に示すように、情報処理システム1は、端末装置10と、情報処理装置100と、出品者装置200とを含む。端末装置10、情報処理装置100および出品者装置200は、それぞれネットワークN(
図2参照)を介して有線または無線で互いに通信可能に接続される。
【0012】
端末装置10は、利用者Uによって使用される情報処理装置である。情報処理装置100は、利用者Uの端末装置10に対して、電子商店街(オンラインモール)等の電子商取引に関するWebサービスを提供する情報処理装置である。情報処理装置100は、利用者Uの初回利用時(初回購入時)には、ユーザ登録又は配送先入力で、利用者Uの氏名や自宅の住所等のユーザ情報を入力させ、次回以降は入力されたユーザ情報を使用する。出品者装置200は、情報処理装置100が提供する電子商店街等に商品を出品している出品者によって利用される情報処理装置である。出品者は、電子商店(オンラインショップ)を出店している事業者であってもよいし、個人であってもよい。
【0013】
例えば、利用者Uは、端末装置10を用いて、情報処理装置100にアクセスし、装置100が提供する電子商店街において購入を希望する商品を選択して電子商取引を行う(ステップS1)。このとき、端末装置10は、ネットワークN(
図2参照)を介して、情報処理装置100と連携する。
【0014】
利用者Uは、端末装置10を用いて、電子商店街で選択した商品の購入手続きを行う(ステップS2)。例えば、利用者Uは、端末装置10を用いて、クレジットカード払い等の決済方法や、希望する配送日時等を指定する。
【0015】
利用者Uは、端末装置10を用いて、配送方法として、自宅外配送を選択する(ステップS3)。このとき、利用者Uは、配送方法として、各配送業者か自宅外配送かを選択可能である。各配送業者を選択した場合には、選択した配送業者により本来の受取場所である自宅に購入商品が配送される。
【0016】
なお、着払いや代金引換(代引き)、冷凍便(クール便)等を利用する場合には、自宅外配送を選択することはできない場合がある。また、購入商品のサイズによっては、自宅外配送を選択できない場合もある。なお、購入商品のサイズとは、購入商品を梱包する梱包材(ダンボール等)のサイズも含む概念である。また、購入商品のサイズは、購入商品単体のサイズではなく、同時に配送される購入商品全ての合計サイズであってもよい。例えば個人で運ぶことが困難なサイズである場合や、一般的な受取場所のサイズ制限(受け入れ可能なサイズ)を超える場合には、自宅外配送を選択できないようにしてもよい。また、購入商品が、コンビニ受取対象外の品物である場合や、常温でも変形・劣化する可能性がある品物である場合にも、自宅外配送を選択できないようにしてもよい。自宅外配送の選択の可否については、従来の配送方法に準拠する。端末装置10は、このような購入商品の態様に応じて、選択可能な配送手法を変更してもよい。
【0017】
図1の例では、利用者Uは、端末装置10を用いて、配送方法の選択画面Aにおいて、「自宅外配送」に対応するラジオボタンを選択することで、自宅外配送を選択する。さらに、受取場所を選択するためのボタンXを押下することで、受取場所の選択画面Bに遷移する。
【0018】
利用者Uは、端末装置10を用いて、購入商品の受取場所を選択する(ステップS4)。このとき、端末装置10は、購入商品の受取場所の一覧を表示する。また、端末装置10は、購入商品の受取場所ごとに、その受取場所の詳細情報(店舗名、所在地、配送料金等)を表示する。
【0019】
購入商品の受取場所は、例えば配送業者の配送拠点(営業所やサービスセンター、郵便局等)、コンビニエンスストア、無人の受取ボックス/ロッカー、店頭受取可能な実店舗等である。すなわち、購入商品の受取場所は、配送業者が配送可能であって、利用者Uの自宅以外に受取可能な拠点(受取拠点)であればよい。
【0020】
図1の例では、端末装置10は、受取場所の選択画面Bにおいて、利用者Uが選択可能な受取場所(購入商品の受取場所の候補)を地図上にアイコンで表示する。地図上のアイコンは、POI(Point Of Interest)のシンボルマーク(マーカ)等であってもよい。
【0021】
例えば、端末装置10は、利用者Uが選択可能な受取場所として、本来の受取場所である自宅、又は利用者Uにより入力/指定された自宅以外の宛先を中心として、その周囲の配送拠点やコンビニエンスストア等を地図上に表示する。自宅以外の宛先は、例えば勤務地、学校、病院、自宅以外の家(別荘、セカンドハウス、親戚宅、友人宅等)、宿泊施設(ホテル、旅館等)、合宿所、保養施設、避難所、キャンプ場等である。
【0022】
また、端末装置10は、受取場所の選択画面Bに検索バーを表示し、その検索バーに利用者Uが入力した住所や地名/施設名等を検索し、その検索結果の周囲の配送拠点やコンビニエンスストア等を地図上に表示するようにしてもよい。例えば、利用者Uが検索バーにランドマークや鉄道駅等の名称や住所等を入力した場合、端末装置10はそのランドマークや鉄道駅等の周囲の配送拠点やコンビニエンスストア等を地図上に表示するようにしてもよい。また、地図上に表示される地域(エリア)は、利用者Uの操作によって変更(移動・拡大等)することができる。
【0023】
なお、同じ建物内に複数の受取場所が存在する等、利用者Uが選択可能な受取場所が一箇所に重複している場合には、端末装置10は、地図上のアイコンの位置を任意に移動させてもよい(ずらしてもよい)。アイコンの位置をずらしても、そのアイコンに対応する受取場所の正確な位置を端末装置10や情報処理装置100が認識していれば十分だからである。
【0024】
また、端末装置10は、情報処理装置100と連携し、購入商品のサイズが許容限度(サイズ制限)を超える受取場所については、地図上に表示させないようにしてもよい。すなわち、利用者Uがそのような受取場所を選択できないようにする。
【0025】
また、端末装置10は、情報処理装置100と連携し、購入商品の受取場所ごとの配送料金や配達予定日時等を表示して、利用者Uに受取場所を選択させる。
【0026】
このとき、利用者Uは、端末装置10を用いて、地図上のアイコンの種別等を選択/指定することで、利用者Uが選択可能な受取場所を種別等に応じて絞り込むことができる。
図1では、地図上のアイコンの種別等の例として、「Y社拠点」、「P社拠点」、「コンビニ」等を示している。「Y社拠点」および「P社拠点」はそれぞれ配送業者Y社およびP社の配送拠点を示す。「コンビニ」は、各コンビニエンスストアチェーンの店舗を示す。なお、コンビニは、コンビニエンスストアの略称である。
【0027】
そして、利用者Uは、端末装置10を用いて、受取場所を示す地図上のアイコンを指定することで、または画面右側の受取場所及びその詳細を示すリスト(最寄り店舗一覧)の中から希望する受取場所を指定することで、購入商品の受取場所を選択する。
【0028】
端末装置10は、情報処理装置100に対して、購入商品の受取場所として、利用者Uにより選択された受取場所を設定する(ステップS5)。例えば、端末装置10は、情報処理装置100に対して、利用者Uにより選択された受取場所を通知する。情報処理装置100は、端末装置10から、利用者Uにより選択された受取場所を受付け、購入商品の受取場所として設定する。
【0029】
図1の例では、端末装置10は、受取場所の設定画面Cにおいて、利用者Uにより選択された受取場所(設定された受取場所)を表示する。ここでは、一例として、受取場所の住所および名称「東京都千代田区霞が関1−3−2 コンビニL社霞が関」を表示している。利用者Uが受取場所の変更を希望する場合には、再度、受取場所を選択するためのボタンXを押下することで、受取場所の選択画面Bに遷移する。
【0030】
端末装置10は、情報処理装置100と連携し、設定された受取場所に応じて、この受取場所に購入商品を配送可能な配送業者を特定する(ステップS6)。このとき、情報処理装置100は、端末装置10から、設定された受取場所に関する情報を受け取り、この受取場所に購入商品を配送可能な配送業者を特定し、端末装置10に通知する。
【0031】
なお、端末装置10は、この受取場所に購入商品を配送可能な配送業者が複数存在する場合には、情報処理装置100と連携し、配送業者ごとの配送料金や配達予定日時等を表示して、利用者Uに配送業者を選択させる。
【0032】
情報処理装置100は、購入商品の受取場所の設定および配送業者の特定が完了すると、購入商品の注文情報を確定する(ステップS7)。なお、当該処理以降の処理については、従来の電子商取引の手順に準拠してもよい。
【0033】
情報処理装置100は、出品者装置200に対して、確定した注文情報を通知する(ステップS8)。
【0034】
出品者装置200は、情報処理装置100から通知された注文情報に応じて、利用者Uの購入商品の配送手続きを行う(ステップS9)。このとき、出品者装置200は、配送業者を手配し、設定された受取場所への利用者Uの購入商品の配送を依頼する。なお、電子商店街側が出品者から利用者Uの購入商品を受け取っている(納品されている)場合には、情報処理装置100が、配送業者を手配し、設定された受取場所への利用者Uの購入商品の配送を依頼する。
【0035】
近年、配送の効率化のために、コンビニエンスストアや無人の受取ボックス/ロッカー等、自宅以外の受取場所での商品受取(自宅外配送)が普及している。しかしながら、このような受取場所は、予め契約を行った配送業者からの配送のみを受付ける(例えば、配送業者ごとに契約しているコンビニエンスストアチェーン等が異なる)。一方、電子商店街の各店舗はそれぞれ個別に配送業者と契約を行うため、利用者が自身の希望する受取場所で受取可能であるか否かを知ることが難しい。現状では、商品の配送方法は「最初に配送業者ありき」で選択されるものであり、受取場所を選択できるのは配送業者が決まった後である。そのため、配送業者を選択してからその配送業者に対応する受取場所を選択するのではなく、まず、利用者が希望する受取場所を選択し、その後、選択された受取場所に配送可能な配送業者を決定する技術に対する潜在的な需要があると予想される。
【0036】
本実施形態では、配送業者よりも受取場所に重点をおき、まず受取場所を先に決めてから、その受取場所に配送可能な配送業者を決める。これにより、利用者は、配送業者に縛られることなく、希望する受取場所で商品を受け取ることができる。
【0037】
また、利用者の自宅・居住地が配送エリア外にある場合でも、利用者が訪問可能な受取場所を選択することで、選択された受取場所で商品を受け取ることができる。
【0038】
このように、自宅外配送の利便性を向上させることで、利用者の自宅外配送の利用率を向上させ、再配達の機会や負担の削減につながることが期待できる。
【0039】
〔2.情報処理システムの構成例〕
次に、
図2を用いて、実施形態に係る情報処理装置100が含まれる情報処理システム1の構成について説明する。
図2は、実施形態に係る情報処理システム1の構成例を示す図である。
図2に示すように、実施形態に係る情報処理システム1は、端末装置10と情報処理装置100と出品者装置200とを含む。これらの各種装置は、ネットワークNを介して、有線又は無線により通信可能に接続される。ネットワークNは、例えば、LAN(Local Area Network)や、インターネット等のWAN(Wide Area Network)である。
【0040】
また、
図2に示す情報処理システム1に含まれる各装置の数は図示したものに限られない。例えば、
図2では、図示の簡略化のため、端末装置10および出品者装置200をそれぞれ1台のみ示したが、これはあくまでも例示であって限定されるものではなく、2台以上であってもよい。
【0041】
端末装置10は、利用者Uによって使用される情報処理装置である。例えば、端末装置10は、スマートフォンやタブレット端末等のスマートデバイス、フィーチャーフォン、PC(Personal Computer)、PDA(Personal Digital Assistant)、カーナビゲーションシステム、スマートウォッチやヘッドマウントディスプレイ等のウェアラブルデバイス(Wearable Device)、スマートグラス等である。
【0042】
また、かかる端末装置10は、LTE(Long Term Evolution)、4G(4th Generation)、5G(5th Generation:第5世代移動通信システム)等の無線通信網や、Bluetooth(登録商標)、無線LAN(Local Area Network)等の近距離無線通信を介してネットワークNに接続し、情報処理装置100と通信することができる。
【0043】
情報処理装置100および出品者装置200は、例えばPCやサーバ、あるいはメインフレーム又はワークステーション等である。なお、情報処理装置100は、クラウドコンピューティングにより実現されてもよい。また、出品者装置200は、端末装置10と同様に、スマートフォンやタブレット端末等のスマートデバイスにより実現されてもよい。
【0044】
〔3.端末装置の構成例〕
次に、
図3を用いて、端末装置10の構成について説明する。
図3は、端末装置10の構成例を示す図である。
図3に示すように、端末装置10は、通信部11と、表示部12と、入力部13と、測位部14と、センサ部20と、制御部30(コントローラ)と、記憶部40とを備える。
【0045】
(通信部11)
通信部11は、ネットワークN(
図2参照)と有線または無線で接続され、ネットワークNを介して、情報処理装置100との間で情報の送受信を行う。例えば、通信部11は、NIC(Network Interface Card)やアンテナ等によって実現される。
【0046】
(表示部12)
表示部12は、位置情報等の各種情報を表示する表示デバイスである。例えば、表示部12は、液晶ディスプレイ(LCD:Liquid Crystal Display)や有機ELディスプレイ(Organic Electro-Luminescent Display)である。また、表示部12は、タッチパネル式のディスプレイであるが、これに限定されるものではない。
【0047】
(入力部13)
入力部13は、利用者Uから各種操作を受け付ける入力デバイスである。入力部13は、例えば、文字や数字等を入力するためのボタン等を有する。また、表示部12がタッチパネル式のディスプレイである場合、表示部12の一部が入力部13として機能する。なお、入力部13は、利用者Uから音声入力を受け付けるマイク等であってもよい。マイクはワイヤレスであってもよい。
【0048】
(測位部14)
測位部14は、GPS(Global Positioning System)の衛星から送出される信号(電波)を受信し、受信した信号に基づいて、自装置である端末装置10の現在位置を示す位置情報(例えば、緯度および経度)を取得する。すなわち、測位部14は、端末装置10の位置を測位する。なお、GPSは、GNSS(Global Navigation Satellite System)の一例に過ぎない。
【0049】
また、測位部14は、GPS以外にも、種々の手法により位置を測位することができる。例えば、測位部14は、位置補正等のための補助的な測位手段として、下記のように、端末装置10の様々な通信機能を利用して位置を測位してもよい。
【0050】
(Wi−Fi測位)
例えば、測位部14は、端末装置10のWi−Fi(登録商標)通信機能や、各通信会社が備える通信網を利用して、端末装置10の位置を測位する。具体的には、測位部14は、Wi−Fi通信等を行い、付近の基地局やアクセスポイントとの距離を測位することにより、端末装置10の位置を測位する。
【0051】
(ビーコン測位)
また、測位部14は、端末装置10のBluetooth(登録商標)機能を利用して位置を測位してもよい。例えば、測位部14は、Bluetooth機能によって接続されるビーコン(beacon)発信機と接続することにより、端末装置10の位置を測位する。
【0052】
(地磁気測位)
また、測位部14は、予め測定された構造物の地磁気のパターンと、端末装置10が備える地磁気センサとに基づいて、端末装置10の位置を測位する。
【0053】
(RFID測位)
また、例えば、端末装置10が駅改札や商店等で使用される非接触型ICカードと同等のRFID(Radio Frequency Identification)タグの機能を備えている場合、もしくはRFIDタグを読み取る機能を備えている場合、端末装置10によって決済等が行われた情報とともに、使用された位置が記録される。測位部14は、かかる情報を取得することで、端末装置10の位置を測位してもよい。また、位置は、端末装置10が備える光学式センサや、赤外線センサ等によって測位されてもよい。
【0054】
測位部14は、必要に応じて、上述した測位手段の一つ又は組合せを用いて、端末装置10の位置を測位してもよい。
【0055】
(センサ部20)
センサ部20は、端末装置10に搭載される各種のセンサを含む。
図3に示す例では、センサ部20は、加速度センサ21と、ジャイロセンサ22と、気圧センサ23と、気温センサ24と、音センサ25と、光センサ26と、歩数センサ27と、画像センサ(カメラ)28とを備える。
【0056】
なお、上記した各センサ21〜28は、あくまでも例示であって限定されるものではない。すなわち、センサ部20は、各センサ21〜28のうちの一部を備える構成であってもよいし、各センサ21〜28に加えてあるいは代えて、湿度センサ等その他のセンサを備えてもよい。
【0057】
加速度センサ21は、例えば、3軸加速度センサであり、端末装置10の移動方向、速度、および、加速度等の端末装置10の物理的な動きを検知する。ジャイロセンサ22は、端末装置10の角速度等に基づいて3軸方向の傾き等の端末装置10の物理的な動きを検知する。気圧センサ23は、例えば端末装置10の周囲の気圧を検知する。
【0058】
端末装置10は、上記した加速度センサ21やジャイロセンサ22、気圧センサ23等を備えることから、これらの各センサ21〜23等を利用した歩行者自律航法(PDR:Pedestrian Dead-Reckoning)等の技術を用いて端末装置10の位置を測位することが可能になる。これにより、GPS等の測位システムでは取得することが困難な屋内での位置情報を取得することが可能になる。
【0059】
気温センサ24は、例えば端末装置10の周囲の気温を検知する。音センサ25は、例えば端末装置10の周囲の音を検知する。光センサ26は、端末装置10の周囲の照度を検知する。歩数センサ27は、利用者Uの歩数を検知する。画像センサ28は、端末装置10の周囲の画像を撮像する。
【0060】
上記した気圧センサ23、気温センサ24、音センサ25、光センサ26および画像センサ28は、それぞれ気圧、気温、音、照度を検知したり、周囲の画像を撮像したりすることで、端末装置10の周囲の状況等を検知することができる。これにより、端末装置10の周囲の状況等から、端末装置10の位置情報の精度を向上させることが可能になる。
【0061】
(制御部30)
制御部30は、例えば、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM、入出力ポート等を有するマイクロコンピュータや各種の回路を含む。また、制御部30は、例えば、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等の集積回路等のハードウェアで構成されてもよい。制御部30は、送信部31と、受信部32と、処理部33とを備える。
【0062】
(送信部31)
送信部31は、例えば入力部13を用いて利用者Uにより入力された各種情報や、端末装置10に搭載された各センサ21〜28によって検知された各種情報、測位部14によって測位された端末装置10の位置情報等を、通信部11を介して情報処理装置100へ送信することができる。
【0063】
(受信部32)
受信部32は、通信部11を介して、情報処理装置100から提供されるWebサービスに関連する各種情報や、情報処理装置100からの位置情報の要求を受信することができる。
【0064】
(処理部33)
処理部33は、表示部12等を含め、端末装置10全体を制御する。例えば、処理部33は、受信部32によって受信されたWebサービスに関連する各種情報を表示部12へ出力して表示させることができる。
【0065】
(記憶部40)
記憶部40は、例えば、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ(Flash Memory)等の半導体メモリ素子、または、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)、光ディスク等の記憶装置によって実現される。かかる記憶部40には、各種プログラムや各種データ等が記憶される。
【0066】
〔4.情報処理装置の構成例〕
次に、
図4を用いて、実施形態に係る情報処理装置100の構成について説明する。
図4は、実施形態に係る情報処理装置100の構成例を示す図である。
図4に示すように、情報処理装置100は、通信部110と、記憶部120と、制御部130とを有する。
【0067】
通信部110は、例えば、NIC(Network Interface Card)等によって実現される。また、通信部110は、ネットワークN(
図2参照)と有線または無線で接続される。
【0068】
記憶部120は、例えば、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ(Flash Memory)等の半導体メモリ素子、または、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)、光ディスク等の記憶装置によって実現される。
図4に示すように、記憶部120は、利用者データベース121と、出品者データベース122と、配送セットデータベース123と、配送業者データベース124と、受取場所データベース125とを有する。
【0069】
(利用者データベース121)
利用者データベース121は、利用者Uに関する各種情報を記憶する。例えば、利用者データベース121は、利用者Uの属性等の種々の情報を記憶する。
図5は、利用者データベース121の一例を示す図である。
図5に示した例では、利用者データベース121は、「利用者ID(Identifier)」、「年齢」、「性別」、「自宅」、「勤務地」、「購入商品」、「受取場所」といった項目を有する。
【0070】
「利用者ID」は、利用者Uを識別するための識別情報を示す。また、「年齢」は、利用者IDにより識別される利用者Uの年齢を示す。なお、「年齢」は、例えば35歳など、利用者IDにより識別される利用者Uの具体的な年齢であってもよい。また、「性別」は、利用者IDにより識別される利用者Uの性別を示す。
【0071】
また、「自宅」は、利用者IDにより識別される利用者Uの自宅の位置情報を示す。なお、
図5に示す例では、「自宅」は、「LC11」といった抽象的な符号を図示するが、緯度経度情報等であってもよい。また、例えば、「自宅」は、地域名や住所であってもよい。
【0072】
また、「勤務地」は、利用者IDにより識別される利用者Uの勤務地(学生の場合は学校)の位置情報を示す。なお、
図5に示す例では、「勤務地」は、「LC12」といった抽象的な符号を図示するが、緯度経度情報等であってもよい。また、例えば、「勤務地」は、地域名や住所であってもよい。
【0073】
また、「購入商品」は、利用者IDにより識別される利用者Uが購入した商品を示す。例えば、「購入商品」は、購入商品を識別するための識別情報を示す。なお、
図5に示す例では、「購入商品」は、各利用者Uに1つずつ図示するが、複数であってもよい。
【0074】
また、「受取場所」は、利用者IDにより識別される利用者Uが選択した受取場所を示す。例えば、「受取場所」は、受取場所を識別するための識別情報を示す。
【0075】
例えば、
図5に示す例において、利用者ID「U1」により識別される利用者Uの年齢は、「20代」であり、性別は、「男性」であることを示す。また、例えば、利用者ID「U1」により識別される利用者Uは、自宅が「LC11」であることを示す。また、例えば、利用者ID「U1」により識別される利用者Uは、勤務地が「LC12」であることを示す。また、例えば、利用者ID「U1」により識別される利用者Uは、購入商品「GD1」により識別される商品を購入し、受取場所「RV11」での受取を希望していることを示す。
【0076】
ここで、
図5に示す例では、「U1」、「LC11」、「LC12」、「GD1」および「RV11」といった抽象的な値を用いて図示するが、「U1」、「LC11」、「LC12」、「GD1」および「RV11」には、具体的な文字列や数値等の情報が記憶されるものとする。以下、他の情報に関する図においても、抽象的な値を図示する場合がある。
【0077】
なお、利用者データベース121は、上記に限らず、目的に応じて種々の情報を記憶してもよい。例えば、利用者データベース121は、利用者Uのデモグラフィック(人口統計学的属性)、サイコグラフィック(心理学的属性)、ジオグラフィック(地理学的属性)、ベヘイビオラル(行動学的属性)等の属性に関する情報を記憶してもよい。例えば、利用者データベース121は、氏名、家族構成、職業、職位、収入、資格、居住形態(戸建、マンション等)、車の有無、通学・通勤時間、通学・通勤経路、定期券区間(駅、路線等)、利用頻度の高い駅(自宅・勤務地の最寄駅以外)、行動履歴(利用頻度の高い位置情報)、習い事(場所、時間帯等)、趣味、興味、ライフスタイル等の情報を記憶してもよい。また、利用者データベース121は、利用者Uの購買履歴に関する情報を記憶してもよい。また、利用者データベース121は、利用者Uが過去に選択した受取場所と、その選択回数に関する情報を記憶してもよい。
【0078】
(出品者データベース122)
出品者データベース122は、電子商店街に商品を出品している出品者に関する各種情報を記憶する。
図6は、出品者データベース122の一例を示す図である。
図6に示した例では、出品者データベース122は、「出品者ID」、「出品者情報」、「商品ID」、「商品情報」、「価格」、「配送セットID」といった項目を有する。
【0079】
「出品者ID」は、商品を出品している出品者を識別するための識別情報を示す。また、「出品者ID」は、出品者が利用者Uである場合には、上述した利用者IDであってもよい。また、「出品者情報」は、商品を出品している出品者の名称(店舗名等)や詳細情報(所在地等)を示す。
【0080】
また、「商品ID」は、商品を識別するための識別情報を示す。なお、
図6に示す例では、「商品ID」は、各出品者に1つずつ図示するが、複数であってもよい。また、「商品情報」は、商品の名称や詳細情報を示す。また、「価格」は、商品の価格を示す。
【0081】
また、「配送セットID」は、商品の配送に関する配送セットを識別するための識別情報を示す。なお、
図6に示す例では、「配送セットID」は、各出品者に1つずつ図示するが、複数であってもよい。すなわち、配送セットは、選択可能であってもよい。例えば、実際の商品の配送に関する配送セットは、複数の配送セットの中から、利用者Uが選択したものであってもよい。
【0082】
例えば、
図6に示す例において、出品者ID「SL1」により識別される出品者情報「出品者#1」の出品者は、商品ID「GD1」により識別される商品情報「商品#1」の商品を価格「価格#1」で出品しており、この商品を配送セットID「SET1」により識別される配送セットで配送することを示す。
【0083】
ここで、
図6に示す例では、「SL1」、「出品者#1」、「GD1」、「商品#1」、「価格#1」および「SET1」といった抽象的な値を用いて図示するが、「SL1」、「出品者#1」、「GD1」、「商品#1」、「価格#1」および「SET1」には、具体的な文字列や数値等の情報が記憶されるものとする。
【0084】
なお、出品者データベース122は、上記に限らず、目的に応じて種々の情報を記憶してもよい。例えば、出品者データベース122は、出品者の評価等に関する情報を記憶してもよい。また、出品者データベース122は、商品の状態(新品、未使用品、状態良好、傷あり等)に関する情報を記憶してもよい。また、出品者データベース122は、商品の在庫状況(即日発送可能、入荷待ち等)に関する情報を記憶してもよい。
【0085】
(配送セットデータベース123)
配送セットデータベース123は、電子商店街に出品されている商品の配送セットに関する各種情報を記憶する。
図7は、配送セットデータベース123の一例を示す図である。
図7に示した例では、配送セットデータベース123は、「配送セットID」、「配送業者ID」、「配送対象商品」、「自宅外配送」、「配送方法情報」、「配送スケジュール」、「配送料金」といった項目を有する。
【0086】
「配送セットID」は、配送セットを識別するための識別情報を示す。また、「配送業者ID」は、配送業者を識別するための識別情報を示す。また、「自宅外配送」は、配送業者について商品の自宅外配送の可否を示す。また、「配送方法情報」は、配送業者の配送方法の名称や詳細情報(お急ぎ便、クール便等)を示す。また、「配送スケジュール」は、配送業者の配送方法での配送スケジュール(商品の名称および個数、配送元および配送先の地域、到着予定日時、配送状況等)を示す。また、「配送料金」は、配送業者の配送方法で商品を配送する際の送料を示す。なお、「配送料金」は、商品の購入金額(所定金額以上は送料無料等)、商品のサイズ/個数/重量、差出地と宛先地の距離(地域間)、お急ぎ便(当日配達/翌日午前配達)、割引、オプション等によって変わる。
【0087】
例えば、
図7に示す例において、配送セットID「SET1」により識別される配送セットでは、配送業者ID「DC1」により識別される配送業者は、自宅外配送が可能「○」であり、配送方法情報「配送方法#1」により示される配送方法で、配送スケジュール「スケジュール#1」に従って、配送料金「送料#1」で商品を配送することを示す。
【0088】
ここで、
図7に示す例では、「SET1」、「DC1」、「配送方法#1」、「スケジュール#1」および「送料#1」といった抽象的な値を用いて図示するが、「SET1」、「DC1」、「配送方法#1」、「スケジュール#1」および「送料#1」には、具体的な文字列や数値等の情報が記憶されるものとする。
【0089】
なお、配送セットデータベース123は、上記に限らず、目的に応じて種々の情報を記憶してもよい。例えば、配送セットデータベース123は、配送対象の商品を示す識別情報を記憶してもよい。
【0090】
(配送業者データベース124)
配送業者データベース124は、商品を配送する配送業者に関する各種情報を記憶する。
図8は、配送業者データベース124の一例を示す図である。
図8に示した例では、配送業者データベース124は、「配送業者ID」、「配送業者情報」、「受取場所グループID」といった項目を有する。
【0091】
「配送業者ID」は、配送業者を識別するための識別情報を示す。また、「配送業者情報」は、配送業者の名称や詳細情報を示す。また、「受取場所グループID」は、配送業と契約/提携している受取場所が属するグループ(自社グループ、コンビニエンスストアチェーン等)を識別するための識別情報を示す。なお、
図8に示す例では、「受取場所グループID」は、各配送業者に1つずつ図示するが、複数であってもよい。
【0092】
例えば、
図8に示す例において、配送業者ID「DC1」により識別される配送業者情報「配送業者#1」の配送業者は、受取場所グループID「GP1」に属する受取場所に商品を配送可能であることを示す。
【0093】
ここで、
図8に示す例では、「DC1」、「配送業者#1」および「GP1」といった抽象的な値を用いて図示するが、「DC1」、「配送業者#1」および「GP1」には、具体的な文字列や数値等の情報が記憶されるものとする。
【0094】
なお、配送業者データベース124は、上記に限らず、目的に応じて種々の情報を記憶してもよい。例えば、配送業者データベース124は、配送業者が配送可能な商品に関する情報を記憶してもよい。また、配送業者データベース124は、配送業者が配送可能な商品の合計サイズ又は総重量を示す情報を記憶してもよい。
【0095】
(受取場所データベース125)
受取場所データベース125は、利用者Uが商品を受け取り可能な受取場所に関する各種情報を記憶する。
図9は、受取場所データベース125の一例を示す図である。
図9に示した例では、受取場所データベース125は、「受取場所グループID」、「受取場所ID」、「受取場所情報」、「所在地」といった項目を有する。
【0096】
「受取場所グループID」は、受取場所が属するグループを識別するための識別情報を示す。また、「受取場所ID」は、受取場所を識別するための識別情報を示す。また、「受取場所情報」は、受取場所の名称(営業所名、店舗名等)や詳細情報(営業時間等)を示す。また、「所在地」は、受取場所の所在地(住所等)を示す。なお、「所在地」は、受取場所の位置情報(緯度経度情報等)であってもよい。
【0097】
例えば、
図9に示す例において、受取場所グループID「GP1」に属する受取場所ID「RV11」により識別される受取場所情報「受取場所#11」の受取場所は、所在地「所在地#11」により示される住所又は位置に存在していることを示す。
【0098】
ここで、
図9に示す例では、「GP1」、「RV11」、「受取場所#11」および「所在地#11」といった抽象的な値を用いて図示するが、「GP1」、「RV11」、「受取場所#11」および「所在地#11」には、具体的な文字列や数値等の情報が記憶されるものとする。
【0099】
なお、受取場所データベース125は、上記に限らず、目的に応じて種々の情報を記憶してもよい。例えば、受取場所データベース125は、受取場所が受け入れ可能な商品に関する情報を記憶してもよい。また、受取場所データベース125は、受取場所が受け入れ可能な商品の合計サイズ又は総重量を示す情報を記憶してもよい。
【0100】
図4に戻り、説明を続ける。制御部130は、コントローラ(controller)であり、例えば、CPU(Central Processing Unit)、MPU(Micro Processing Unit)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等によって、情報処理装置100内部の記憶装置に記憶されている各種プログラム(情報処理プログラムの一例に相当)がRAM等の記憶領域を作業領域として実行されることにより実現される。
図4に示す例では、制御部130は、受付部131と、提供部132と、設定部133と、特定部134と、学習部135とを有する。
【0101】
(受付部131)
受付部131は、通信部110を介して、利用者Uの端末装置10から、利用者Uに関する各種情報の登録を受付け、利用者データベース121に記憶する。
【0102】
また、受付部131は、通信部110を介して、電子商店街(オンラインモール)に出店した電子商店の事業者や商品を出品している個人等の出品者から、出品者および商品に関する各種情報の登録を受付け、出品者データベース122に記憶する。また、商品の配送セットに関する各種情報の登録を受付け、配送セットデータベース123に記憶する。
【0103】
また、受付部131は、通信部110を介して、出品者または配送業者から、配送業者に関する各種情報の登録を受付け、配送業者データベース124に記憶する。また、出品者または配送業者から、受取場所に関する各種情報の登録を受付け、受取場所データベース125に記憶する。
【0104】
また、受付部131は、通信部110を介して、利用者Uの端末装置10から、購入商品の自宅外配送および受取場所の選択に関する各種情報を受付け、本実施形態に係る処理を開始する。すなわち、受付部131は、端末装置10から、利用者Uにより選択された受取場所を受付ける。
【0105】
(提供部132)
提供部132は、通信部110を介して、利用者Uの端末装置10に対して、電子商店街(オンラインモール)等の電子商取引に関するWebサービスを提供する。また、提供部132は、通信部110を介して、出品者装置200に対して、利用者Uが電子商店街等において購入した商品の注文情報を提供する。
【0106】
また、提供部132は、利用者Uが端末装置10を用いて商品を選択し購入操作を行うと、選択商品の配送セットから自宅等に配送可能な配送業者のリストを生成し、通信部110を介して、リストを利用者Uの端末装置10に提供する。このとき、提供部132は、コンビニ受取可能な配送業者が存在する場合には、リストにその配送業者がコンビニ受取可能である旨を追記する。なお、コンビニ受取は、コンビニエンスストアでの受取となる配送方法である。
【0107】
また、提供部132は、通信部110を介して、利用者Uの端末装置10に対して、
図1の例に示す配送方法の選択画面A、受取場所の選択画面B、および受取場所の設定画面Cに関する情報を提供する。すなわち、提供部132は、利用者Uの端末装置10に、配送方法の選択画面A、受取場所の選択画面B、および受取場所の設定画面Cを表示させる。このとき、提供部132は、受取場所の選択画面Bにおいて、利用者Uが選択可能な受取場所(購入商品の受取場所の候補)を地図上にアイコンで表示させる。また、地図上に配送料金を表示させてもよい。
【0108】
また、提供部132は、利用者Uが端末装置10を用いて、受取場所の特定のグループを選択した場合には、その特定のグループに属する受取場所のみを地図上に表示させる。例えば、提供部132は、利用者Uが特定のコンビニエンスストアチェーンに対応するラジオボタンやチェックボタンを選択状態にした場合には、そのコンビニエンスストアチェーンに属する受取場所のみを地図上に表示させる。
【0109】
また、提供部132は、利用者Uが端末装置10を用いて、受取場所の特定のグループを選択しなかった場合には、その特定のグループに属する受取場所を地図上から除外する(表示させない)。例えば、提供部132は、利用者Uが特定のコンビニエンスストアチェーンに対応するラジオボタンやチェックボタンを選択状態にした場合には、そのコンビニエンスストアチェーンに属する受取場所を地図上から除外する。
【0110】
また、提供部132は、利用者Uが端末装置10を用いて、配送を希望する配送業者を選択した場合には、その配送業者に対応する受取場所のみを地図上に表示させる。例えば、提供部132は、利用者Uが所定の配送業者に対応するラジオボタンやチェックボタンを選択状態にした場合には、その配送業者に対応する受取場所のみを地図上に表示させる。
【0111】
また、提供部132は、利用者Uが端末装置10を用いて、ある配送業者を選択しなかった場合には、その配送業者にしか対応していない受取場所を地図上から除外する。例えば、提供部132は、利用者Uが所定の配送業者に対応するラジオボタンやチェックボタンを非選択状態にした場合には、その配送業者にしか対応していない受取場所を地図上から除外する。
【0112】
(設定部133)
設定部133は、利用者が購入商品の自宅外配送を選択した際に、配送方法として自宅外配送を設定する。例えば、設定部133は、利用者Uが端末装置10を用いて
図1の例に示す配送方法の選択画面Aにおいて行った自宅外配送の選択操作に応じて、配送方法として自宅外配送を設定する。
【0113】
設定部133は、受付部131が利用者により選択された受取場所を受付けた場合に、購入商品の受取場所として、利用者により選択された受取場所を設定する。例えば、設定部133は、利用者Uが端末装置10を用いて
図1の例に示す受取場所の選択画面Bにおいて行った受取場所の選択操作に応じて、購入商品の受取場所として、利用者Uが選択した受取場所を設定する。
【0114】
(特定部134)
特定部134は、設定部133により設定された受取場所(利用者Uにより選択された受取場所)に応じて、受取場所に物品を配送可能な配送業者を特定する。例えば、特定部134は、利用者Uが受取場所としてコンビニエンスストアを選択した場合は、そのコンビニエンスストアに配送可能な配送業者を特定する。このとき、提供部132は、通信部110を介して、利用者Uの端末装置10に対して、特定されたコンビニエンスストアの店舗名や営業時間、所在地を示す情報を提供する。なお、特定部134は、そのコンビニエンスストアに配送可能な配送業者が複数存在する場合には、各配送業者の配送料金や配達予定日時等に基づいて利用者Uが選択した配送業者を、正式な配送業者として特定する。
【0115】
また、特定部134は、利用者Uが受取場所として特定の店舗ではなく特定のコンビニエンスストアチェーンを選択した場合は、そのコンビニエンスストアチェーンに配送可能な配送業者を特定し、コンビニエンスストアチェーンに属するコンビニエンスストアの中から、最適なコンビニエンスストアを特定する。最適なコンビニエンスストアは、利用者Uの自宅の最寄りのコンビニエンスストアでもよいし、利用者Uの帰宅経路上のコンビニエンスストアでもよいし、絞り込みを行った後に利用者Uが選択したコンビニエンスストアでもよい。なお、コンビニエンスストアは一例に過ぎない。実際には、配送業者の配送拠点でもよいし、無人の受取ボックス/ロッカー等でもよい。
【0116】
(学習部135)
学習部135は、利用者Uと受取場所との関係について機械学習を行い、利用者Uごとに学習モデルを作成する。このとき、学習部135は、利用者Uの属性と受取場所と配送業者との関係について機械学習を行い、利用者Uの属性ごとに学習モデルを作成してもよい。提供部132は、この学習モデルに基づいて、受取場所の絞り込みを行った上で、受取場所を地図上に表示させてもよい。また、提供部132は、この学習モデルに基づいて、利用者Uが選択すると予想される受取場所に関する情報を強調して表示したり、優先的に提供したりしてもよい。
【0117】
機械学習は、例えばディープニューラルネットワーク(DNN:Deep Neural Network)を利用したディープラーニング(深層学習)等である。また、データマイニングやその他の機械学習アルゴリズムを利用してもよい。
【0118】
〔5.処理手順〕
次に、
図10を用いて実施形態に係る情報処理装置100による処理手順について説明する。
図10は、実施形態に係る処理手順を示すフローチャートである。なお、以下に示す処理手順は、情報処理装置100の制御部130によって繰り返し実行される。
【0119】
情報処理装置100の制御部130は、利用者Uが端末装置10を用いて購入手続きを行った時、通信部110を介して、利用者Uの端末装置10に、
図1の例に示す配送方法の選択画面Aを表示させ、利用者Uに購入商品の配送方法を選択させる(ステップS101)。このとき、端末装置10には、配送業者と自宅外配送とが選択可能な形式で表示されている。利用者Uは、配送方法として、配送業者か自宅外配送かを選択することができる。
【0120】
制御部130は、利用者Uが配送方法として自宅外配送を選択したか否かを判断する(ステップS102)。
【0121】
制御部130は、利用者Uが配送方法として自宅外配送を選択せず、配送業者を選択した場合には(ステップS102;No)、選択された配送業者による通常の自宅配送を設定する(ステップS103)。
【0122】
制御部130は、利用者Uが配送方法として自宅外配送を選択した場合には(ステップS102;Yes)、通信部110を介して、利用者Uの端末装置10に、
図1の例に示す受取場所の選択画面Bを表示させ、利用者Uに購入商品の受取場所を選択させる(ステップS104)。例えば、制御部130は、利用者Uが
図1の例に示す配送方法の選択画面Aに表示されたボタンXを押下した時に、受取場所の選択画面Bに遷移させる。
【0123】
制御部130は、利用者Uにより選択された受取場所を受付け、購入商品の受取場所として、利用者Uにより選択された受取場所を設定する(ステップS105)。このとき、制御部130は、通信部110を介して、利用者Uの端末装置10に、
図1の例に示す受取場所の設定画面Cを表示させ、利用者Uに購入商品の受取場所の設定を通知する。
【0124】
制御部130は、設定された受取場所に応じて、この受取場所に購入商品を配送可能な配送業者を特定する(ステップS106)。なお、制御部130は、この受取場所に購入商品を配送可能な配送業者が複数存在する場合には、通信部110を介して、利用者Uの端末装置10に配送業者ごとの配送料金や配達予定日時等を表示させて、利用者Uに配送業者を選択させる。
【0125】
制御部130は、購入商品の受取場所の設定および配送業者の特定が完了すると、購入商品の注文情報を確定し、通信部110を介して、出品者装置200に対して、確定した注文情報を通知する(ステップS107)。
【0126】
〔6.変形例〕
上述した端末装置10および情報処理装置100は、上記実施形態以外にも種々の異なる形態にて実施されてよい。そこで、以下では、実施形態の変形例について説明する。
【0127】
上記の実施形態において、電子商店街での購入商品の受取場所を例に説明しているが、実際には、オークションサイトでの落札商品や、個々の電子商店(オンラインショップ)での購入商品、実店舗に対するオンライン注文での購入商品、個人売買での購入商品等の受取場所であってもよい。すなわち、上記の実施形態において配送の対象となる商品は、電子商店街での購入商品に限らず、配送依頼に応じて配送可能な物品であればよい。
【0128】
また、上記の実施形態において、利用者Uは商品の購入者として説明しているが、実際には、出品者であってもよい。例えば、利用者Uは、出品者として出品している商品を何らかの事情で回収する際に、出品している商品の返送方法として自宅外配送を選択した場合に、上記の実施形態に従って受取場所を選択してもよい。
【0129】
また、上記の実施形態において、端末装置10は、利用者Uが選択可能な受取場所(購入商品の受取場所の候補)として、商品注文時(購入手続き時)の端末装置10の位置を測位し、その位置の周囲の配送拠点やコンビニエンスストア等を地図上に表示してもよい。
【0130】
また、上記の実施形態において、情報処理装置100は、事前に(商品購入前に)、利用者Uに商品の受け取りを予定している受取場所を選択させて設定し、その受取場所に配送可能な配送業者を特定しておいてもよい。また、情報処理装置100は、過去の履歴から、利用者Uが過去に選択した受取場所を設定し、その受取場所に配送可能な配送業者を特定しておいてもよい。このとき、情報処理装置100は、その受取場所を初期状態(デフォルト)の配送先として利用者データベース121等に登録しておき、利用者Uが商品を購入して自宅外配送を選択した場合には、自動的にその受取場所を設定するようにしてもよい。
【0131】
さらに、利用者Uは、事前に選択した受取場所に配送可能な配送業者を利用する出品者から商品を購入するようにしてもよい。例えば、情報処理装置100は、電子商店街において利用者Uが商品を検索した際に、その商品を販売している店舗のうち、事前に設定された受取場所に配送可能な配送業者と契約している店舗の商品のみを、利用者Uの端末装置10に表示するようにしてもよい。
【0132】
〔7.効果〕
上述してきたように、本願に係る情報処理装置100は、受付部131と、特定部134と、を備える。受付部131は、利用者Uが配送対象の物品の自宅外配送を選択した際に、先に利用者Uに任意の受取場所を選択させ、利用者Uにより選択された受取場所を受付ける。特定部134は、利用者Uにより選択された受取場所に応じて、受取場所に物品を配送可能な配送業者を特定する。これにより、利用者に対してより適切な態様で配送を行うことができる。
【0133】
配送業者と受取場所とが予め対応付けられている。また、物品と配送業者とが予め対応付けられている。例えば、物品ごとに、配送業者と受取場所とが予め対応付けられている。これにより、利用者に受取場所を選択させる際に、配送業者と受取場所との関係や、物品と配送業者との関係を把握することができる。
【0134】
また、本願に係る情報処理装置100は、提供部132をさらに備える。提供部132は、利用者Uが選択可能な受取場所を示す情報を利用者Uに提供する。これにより、受取場所を示す情報を利用者に提供することができる。
【0135】
提供部132は、利用者Uが選択可能な受取場所を地図上に表示させる。これにより、利用者は地図上に表示された受取場所の中から、自身が希望する受取場所を選択することができる。
【0136】
提供部132は、利用者Uが選択可能な受取場所ごとの配送料金を表示させる。これにより、利用者は、受取場所ごとの配送料金を考慮して、自身が希望する受取場所を選択することができる。また、地図上に受取場所ごとの配送料金を表示させることができる。
【0137】
提供部132は、物品のサイズおよび配送料金のうち少なくとも一方に応じて、利用者Uが選択可能な受取場所を示す情報を利用者Uに提供する。これにより、サイズが受取場所の許容限度を超える場合には、その受取場所を非表示にすることができる。また、配送料金が低い受取場所を優先的に表示させることができる。
【0138】
提供部132は、物品の配送種別に応じて、利用者Uが選択可能な受取場所を示す情報を利用者Uに提供する。これにより、購入商品の配送種別に応じて、地図上に表示された受取場所を絞り込むことができる。
【0139】
提供部132は、利用者Uが指定した場所に応じて、利用者Uが選択可能な受取場所を示す情報を利用者Uに提供する。これにより、利用者により入力された自宅以外の宛先を中心として、その周囲の配送拠点やコンビニエンスストア等を地図上に表示することができる。
【0140】
提供部132は、利用者Uの現在位置に応じて、利用者Uが選択可能な受取場所を示す情報を利用者Uに提供する。これにより、利用者の端末装置が測位した位置を中心として、その周囲の配送拠点やコンビニエンスストア等を地図上に表示することができる。
【0141】
特定部134は、受取場所に物品を配送可能な複数の配送業者のうち、利用者Uにより選択された配送業者を、受取場所に物品を配送可能な配送業者として特定する。これにより、受取場所に物品を配送可能な配送業者を絞り込むことができる。
【0142】
また、本願に係る情報処理装置100は、設定部133をさらに備える。設定部133は、利用者Uが配送対象の物品の自宅外配送を選択した際に、事前に利用者Uにより選択された受取場所を設定する。これにより、購入商品の受取場所となる配送拠点やコンビニエンスストア等を予め登録しておくことができる。また、過去に受取場所として選択した配送拠点やコンビニエンスストア等を、基本的な受取場所として予め登録しておくことができる。
【0143】
提供部132は、利用者Uが物品を検索した際、事前に利用者Uにより選択された受取場所に物品を配送可能な配送業者を利用する出品者が出品している物品を示す情報を利用者Uに提供する。これにより、電子商店街において、事前に選択された受取場所への配送に対応している店舗(又はその店舗の商品)のみ表示し、当該店舗から商品を購入することができる。
【0144】
〔8.ハードウェア構成〕
また、上述した実施形態に係る端末装置10や情報処理装置100、出品者装置200は、例えば
図11に示すような構成のコンピュータ1000によって実現される。
図11は、ハードウェア構成の一例を示す図である。コンピュータ1000は、出力装置1010、入力装置1020と接続され、演算装置1030、一次記憶装置1040、二次記憶装置1050、出力I/F(Interface)1060、入力I/F1070、ネットワークI/F1080がバス1090により接続された形態を有する。
【0145】
演算装置1030は、一次記憶装置1040や二次記憶装置1050に格納されたプログラムや入力装置1020から読み出したプログラム等に基づいて動作し、各種の処理を実行する。演算装置1030は、例えばCPU(Central Processing Unit)、MPU(Micro Processing Unit)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等により実現される。
【0146】
一次記憶装置1040は、RAM(Random Access Memory)等、演算装置1030が各種の演算に用いるデータを一次的に記憶するメモリ装置である。また、二次記憶装置1050は、演算装置1030が各種の演算に用いるデータや、各種のデータベースが登録される記憶装置であり、ROM(Read Only Memory)、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)、フラッシュメモリ等により実現される。二次記憶装置1050は、内蔵ストレージであってもよいし、外付けストレージであってもよい。また、二次記憶装置1050は、USBメモリやSD(Secure Digital)メモリカード等の取り外し可能な記憶媒体であってもよい。また、二次記憶装置1050は、クラウドストレージ(オンラインストレージ)やNAS(Network Attached Storage)、ファイルサーバ等であってもよい。
【0147】
出力I/F1060は、ディスプレイ、プロジェクタ、およびプリンタ等といった各種の情報を出力する出力装置1010に対し、出力対象となる情報を送信するためのインターフェイスであり、例えば、USB(Universal Serial Bus)やDVI(Digital Visual Interface)、HDMI(登録商標)(High Definition Multimedia Interface)といった規格のコネクタにより実現される。また、入力I/F1070は、マウス、キーボード、キーパッド、ボタン、およびスキャナ等といった各種の入力装置1020から情報を受信するためのインターフェイスであり、例えば、USB等により実現される。
【0148】
また、出力I/F1060および入力I/F1070はそれぞれ出力装置1010および入力装置1020と無線で接続してもよい。すなわち、出力装置1010および入力装置1020は、ワイヤレス機器であってもよい。
【0149】
また、出力装置1010および入力装置1020は、タッチパネルのように一体化していてもよい。この場合、出力I/F1060および入力I/F1070も、入出力I/Fとして一体化していてもよい。
【0150】
なお、入力装置1020は、例えば、CD(Compact Disc)、DVD(Digital Versatile Disc)、PD(Phase change rewritable Disk)等の光学記録媒体、MO(Magneto-Optical disk)等の光磁気記録媒体、テープ媒体、磁気記録媒体、または半導体メモリ等から情報を読み出す装置であってもよい。
【0151】
ネットワークI/F1080は、ネットワークNを介して他の機器からデータを受信して演算装置1030へ送り、また、ネットワークNを介して演算装置1030が生成したデータを他の機器へ送信する。
【0152】
また、ネットワークI/F1080は、ネットワークNを介して他の機器から命令(コマンド)を受信してもよいし、ネットワークNを介して他の機器へ命令を送信してもよい。
【0153】
演算装置1030は、出力I/F1060や入力I/F1070を介して、出力装置1010や入力装置1020の制御を行う。例えば、演算装置1030は、入力装置1020や二次記憶装置1050からプログラムを一次記憶装置1040上にロードし、ロードしたプログラムを実行する。
【0154】
例えば、コンピュータ1000が情報処理装置100として機能する場合、コンピュータ1000の演算装置1030は、一次記憶装置1040上にロードされたプログラムを実行することにより、制御部130の機能を実現する。
【0155】
また、コンピュータ1000の演算装置1030は、ネットワークI/F1080を介して他の機器から取得したプログラムを一次記憶装置1040上にロードし、ロードしたプログラムを実行してもよい。
【0156】
また、コンピュータ1000の演算装置1030は、ネットワークI/F1080を介して他の機器と連携し、プログラムの機能やデータ等を他の機器の他のプログラムから呼び出して利用してもよい。
【0157】
〔9.その他〕
以上、本願の実施形態を説明したが、これら実施形態の内容により本発明が限定されるものではない。また、前述した構成要素には、当業者が容易に想定できるもの、実質的に同一のもの、いわゆる均等の範囲のものが含まれる。さらに、前述した構成要素は適宜組み合わせることが可能である。さらに、前述した実施形態の要旨を逸脱しない範囲で構成要素の種々の省略、置換又は変更を行うことができる。
【0158】
また、上記実施形態において説明した各処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の全部又は一部を手動的に行うこともでき、あるいは、手動的に行われるものとして説明した処理の全部又は一部を公知の方法で自動的に行うこともできる。この他、上記文書中や図面中で示した処理手順、具体的名称、各種のデータやパラメータを含む情報については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。例えば、各図に示した各種情報は、図示した情報に限られない。
【0159】
また、図示した各装置の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各装置の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部又は一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的又は物理的に分散・統合して構成することができる。
【0160】
例えば、上述した情報処理装置100は、複数のサーバコンピュータで実現してもよく、また、機能によっては外部のプラットホーム等をAPI(Application Programming Interface)やネットワークコンピューティング等で呼び出して実現するなど、構成は柔軟に変更できる。
【0161】
また、上述してきた実施形態および変形例は、処理内容を矛盾させない範囲で適宜組み合わせることが可能である。
【0162】
また、上述してきた「部(section、module、unit)」は、「手段」や「回路」などに読み替えることができる。例えば、受付部は、受付手段や受付回路に読み替えることができる。