(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、添付図面を参照して、本願の開示するセルスタック装置、モジュールおよびモジュール収容装置の実施形態を詳細に説明する。なお、以下に示す実施形態によりこの開示が限定されるものではない。
【0010】
また、図面は模式的なものであり、各要素の寸法の関係、各要素の比率などは、現実と異なる場合があることに留意する必要がある。さらに、図面の相互間においても、互いの寸法の関係、比率などが異なる部分が含まれている場合がある。
【0011】
<セルの構成>
まず、
図1A〜
図1Cを参照しながら、実施形態に係るセルスタック装置を構成するセルとして、固体酸化物形の燃料電池セルの例を用いて説明する。
【0012】
図1Aは、実施形態に係るセル1の一例を示す横断面図であり、
図1Bは、実施形態に係るセル1の一例を空気極5側からみた側面図であり、
図1Cは、実施形態に係るセル1の一例をインターコネクタ6側からみた側面図である。なお、
図1A〜
図1Cは、セル1の各構成の一部を拡大して示している。
【0013】
図1A〜
図1Cに示す例において、セル1は中空平板型で、細長い板状である。
図1Bに示すように、セル1の全体を側面から見た形状は、たとえば、長さ方向Lの辺の長さが5cm〜50cmで、この長さ方向Lに直交する幅方向Wの長さが1cm〜10cmの長方形である。このセル1の全体の厚さ(厚み方向T)は1mm〜5mmである。
【0014】
図1Aに示すように、セル1は、導電性の支持基板2と、素子部と、インターコネクタ6とを備えている。支持基板2は、一対の対向する第1平坦面n1、第2平坦面n2、およびかかる第1平坦面n1と第2平坦面n2とを接続する一対の円弧状の側面mを有する柱状である。
【0015】
素子部は、支持基板2の第1平坦面n1上に設けられている。かかる素子部は、燃料極3と、固体電解質層4と、空気極5とを有している。また、
図1Aに示す例では、セル1の第2平坦面n2上にインターコネクタ6が設けられている。
【0016】
また、
図1Bに示すように、空気極5はセル1の下端まで延びていない。セル1の下端部では、固体電解質層4のみが第1平坦面n1の表面に露出している。また、
図1Cに示すように、インターコネクタ6がセル1の下端まで延びていてもよい。セル1の下端部では、インターコネクタ6および固体電解質層4が表面に露出している。なお、
図1Aに示すように、セル1の一対の円弧状の側面mにおける表面では、固体電解質層4が露出している。インターコネクタ6は、セル1の下端まで延びていなくてもよい。
【0017】
以下、セル1を構成する各構成部材について説明する。
【0018】
支持基板2は、ガスが流れるガス流路2aを内部に有している。
図1Aにおいては、長さ方向に沿って延びる6つのガス流路2aを有する例を示している。支持基板2は、ガス透過性を有し、燃料ガスを燃料極3まで透過させる。
図1Aに示す支持基板2は、導電性を有する。支持基板2は、素子部で発生した電気を、インターコネクタ6を介して集電することができる。
【0019】
支持基板2の材料は、たとえば、鉄族金属成分および無機酸化物を含む。たとえば、鉄族金属成分はNiおよび/またはNiOであってもよい。たとえば、無機酸化物は特定の希土類元素酸化物であってもよい。
【0020】
燃料極3の材料には、一般的に公知のものを使用することができる。燃料極3は、多孔質の導電性セラミックス、たとえば酸化カルシウム、酸化マグネシウム、または希土類元素酸化物が固溶しているZrO
2とNiおよび/またはNiOとを含むセラミックスから形成することができる。この希土類元素酸化物としては、たとえば、Y
2O
3などが用いられる。以下、酸化カルシウム、酸化マグネシウム、または希土類元素酸化物が固溶しているZrO
2を安定化ジルコニアと称する。本開示において、安定化ジルコニアは、部分安定化ジルコニアも含む。
【0021】
固体電解質層4は、電解質であり、燃料極3と空気極5との間のイオンの橋渡しをする。同時に、固体電解質層4は、ガス遮断性を有し、燃料ガスと酸素含有ガスとのリークを生じ難くする。
【0022】
固体電解質層4の材料は、たとえば、3〜15モル%の希土類元素酸化物が固溶したZrO
2である。この希土類元素酸化物としては、たとえば、Y
2O
3などが用いられる。なお、上記特性を有する限りにおいては、固体電解質層4の材料に他の材料などを用いてもよい。
【0023】
空気極5の材料は、一般的に空気極に用いられるものであれば特に制限はない。空気極5の材料は、たとえば、いわゆるABO
3型のペロブスカイト型酸化物などの導電性セラミックスでもよい。
【0024】
空気極5の材料は、たとえば、AサイトにSrとLaが共存する複合酸化物であってもよい。このような複合酸化物の例としては、La
xSr
1−xCo
yFe
1−yO
3、La
xSr
1−xMnO
3、La
xSr
1−xFeO
3、La
xSr
1−xCoO
3などが挙げられる。なお、xは0<x<1、yは0<y<1である。
【0025】
また、空気極5は、ガス透過性を有している。空気極5の開気孔率は20%以上、特に30%〜50%の範囲であってもよい。
【0026】
インターコネクタ6の材料には、ランタンクロマイト系のペロブスカイト型酸化物(LaCrO
3系酸化物)、ランタンストロンチウムチタン系のペロブスカイト型酸化物(LaSrTiO
3系酸化物)などを用いてもよい。これらの材料は、導電性を有し、かつ水素含有ガスなどの燃料ガス、および空気などの酸素含有ガスと接触しても還元も酸化もされない。
【0027】
また、インターコネクタ6は、緻密質であり、支持基板2に形成されたガス流路2aを流通する燃料ガス、および支持基板2の外側を流通する酸素含有ガスのリークを生じ難くする。インターコネクタ6は、93%以上、特に95%以上の相対密度を有していてもよい。
【0028】
<セルスタック装置の構成>
次に、上述したセル1を用いた本実施形態に係るセルスタック装置10について、
図2A〜
図2Cを参照しながら説明する。
図2Aは、実施形態に係るセルスタック装置10の一例を示す斜視図であり、
図2Bは、
図2Aに示すA−A線の断面図であり、
図2Cは、実施形態に係るセルスタック装置10の一例を示す上面図である。
【0029】
図2Aに示すように、セルスタック装置10は、セル1の厚み方向T(
図1A参照)に配列(積層)された複数個のセル1を有するセルスタック11と、固定部材12とを備える。
【0030】
固定部材12は、固定材13と、保持部材14とを有する。保持部材14は、セル1を保持する。固定材13は、セル1を保持部材14に固定する。また、保持部材14は、保持体15と、ガスタンク16とを有する。保持部材14である保持体15およびガスタンク16は、金属製であり導電性を有している。
【0031】
図2Bに示すように、保持体15は、複数個のセル1の下端部が挿入される挿入孔15aを有している。複数個のセル1の下端部と挿入孔15aの内壁とは、固定材13で接合されている。
【0032】
ガスタンク16は、挿入孔15aを介して複数個のセル1に反応ガスを供給するための開口部と、かかる開口部の周囲に設けられた凹溝16aとを有する。保持体15の外周の端部は、ガスタンク16の凹溝16aに充填された接合材21により、ガスタンク16と接合されている。
【0033】
図2Aに示す例では、保持部材14である保持体15とガスタンク16とで形成される内部空間に燃料ガスが貯留される。ガスタンク16にはガス流通管20が接続されている。燃料ガスは、このガス流通管20を通してガスタンク16に供給され、ガスタンク16からセル1の内部のガス流路2a(
図1A参照)に供給される。ガスタンク16に供給される燃料ガスは、後述する改質器82(
図6参照)で生成される。
【0034】
水素リッチな燃料ガスは、たとえば原燃料を水蒸気改質することにより生成してもよい。水蒸気改質により生成された燃料ガスは、水蒸気を含む。
【0035】
図2Aに示す例は、2列のセルスタック11、2つの保持体15、及びガスタンク16を備えている。2列のセルスタック11は、それぞれ複数個のセル1を有する。各セルスタック11は、各保持体15に固定されている。ガスタンク16は上面に2つの貫通孔を有している。各貫通孔には、各保持体15が配置されている。内部空間は、1つのガスタンク16と、2つの保持体15とで形成される。
【0036】
挿入孔15aの形状は、たとえば、上面視で長円形状である。挿入孔15aは、たとえば、セル1の配列方向すなわち厚み方向Tの長さが、セルスタック11の両端に位置する2つの端部集電部材17の間の距離よりも大きい。挿入孔15aの幅は、たとえば、セル1の幅方向W(
図1A参照)の長さよりも大きい。
【0037】
図2Aに示すように、挿入孔15aの内壁とセル1の下端部との接合部には、固定材13が充填され、固化されている。これにより、挿入孔15aの内壁と複数個のセル1の下端部とがそれぞれ接合・固定され、また、セル1の下端部同士が接合・固定されている。各セル1のガス流路2aは、下端部で保持部材14の内部空間と連通している。
【0038】
固定材13および接合材21は、酸化物イオン伝導性を有している。なお、固定材13および接合材21は、さらに導電性が低いものを用いることができる。固定材13および接合材21の具体的な材料としては、非晶質ガラスなどを用いてもよく、特に結晶化ガラスなどを用いてもよい。
【0039】
結晶化ガラスとしては、たとえば、SiO
2−CaO系、MgO−B
2O
3系、La
2O
3−B
2O
3−MgO系、La
2O
3−B
2O
3−ZnO系、SiO
2−CaO−ZnO系などの材料のいずれかを用いてもよく、特にSiO
2−MgO系の材料を用いてもよい。
【0040】
また、
図2Bに示すように、隣接するセル1の間には、隣接するセル1の間を電気的に直列に接続するための導電部材18が介在している。隣接するセル1の間とは、より詳細には、隣接する一方のセル1の燃料極3ともう一方のセル1の空気極5との間である。
【0041】
また、
図2Bに示すように、複数個のセル1の配列方向における最も外側に位置するセル1に、端部集電部材17が接続されている。端部集電部材17は、セルスタック11の外側に突出する導電部19に接続されている。導電部19は、セル1の発電により生じた電気を集電して外部に引き出す機能を有する。なお、
図2Aでは、端部集電部材17の図示を省略している。
【0042】
また、
図2Cに示すように、セルスタック装置10は、2つのセルスタック11A、11Bが直列に接続され、一つの電池として機能する。そのため、セルスタック装置10の導電部19は、正極端子19Aと、負極端子19Bと、接続端子19Cとに区別される。
【0043】
正極端子19Aは、セルスタック11が発電した電力を外部に出力する場合に正極として機能し、セルスタック11Aにおける正極側の端部集電部材17に電気的に接続される。負極端子19Bは、セルスタック11が発電した電力を外部に出力する場合に負極として機能し、セルスタック11Bにおける負極側の端部集電部材17に電気的に接続される。
【0044】
接続端子19Cは、セルスタック11Aにおける負極側の端部集電部材17と、セルスタック11Bにおける正極側の端部集電部材17とを電気的に接続する。
【0045】
<参考例>
図3A〜
図3Gに示す参考例について説明する。
図3Aは、参考例のセルスタック装置10を含んだ電力システム100の一例を示す図であり、
図3Bは、参考例のセルスタック装置10における各部位の電位の大小関係の一例を示す図である。また、
図3Cおよび
図3Dは、参考例のセルスタック装置10内で生じる現象を説明するための図である。
【0046】
図3Aに示すように、電力システム100は、セルスタック装置10をPCS(Power Conditioning Subsystem)101に接続し、かかるPCS101を介してセルスタック装置10で発電した電力を系統電力102に供給する。
【0047】
具体的には、PCS101は、セルスタック装置10で発電した直流電力を交流電力に変換し、かかる交流電力を系統電力102に供給する。したがって、PCS101には、セルスタック装置10の正極端子19Aと負極端子19Bとがいずれも接続される。
【0048】
そして、
図3Aに示した電力システム100では、
図3Bに示すように、セルスタック装置10の起電力を2A(V)とした場合、正極端子19Aの電位は+A(V)となっており、負極端子19Bの電位は−A(V)となっている。セルスタック装置10の起電力とは、すなわち、セルスタック11の起電力である。
【0049】
また、金属製であり導電性を有する保持部材14は、セルスタック装置10を安定して動作させるため、接地されている。保持部材14は、保持体15およびガスタンク16を含む。すなわち、保持体15(保持部材14)の電位は、0(V)である。なお、保持体15の電位は、正極端子19Aの電位と負極端子19Bの電位との丁度中間の電位から少しずれた電位となる場合もある。
【0050】
このような電位の大小関係により、
図3Cに示すように、ほぼ+A(V)の電位である正極端子19A近傍のセル1と、0(V)の電位である保持体15との間には電位差が生じる。
【0051】
そして、かかる電位差により、
図3Cに示すように、保持体15の表面に形成される酸化皮膜内の酸素イオン(O
2−)はセル1側に引き寄せられ、かかる酸化皮膜内の金属イオン(M
+)は保持体15側に引き寄せられる。すなわち、固定材13と保持体15との界面で、酸化皮膜の還元反応が発生する。
【0052】
これにより、固定材13との界面における保持体15表面の酸化皮膜が欠損してしまうことから、
図3Dに示すように、かかる欠損によって固定材13と保持体15との間に隙間Cが生じる。かかる隙間Cの発生現象は、電位差が大きい正極端子19A近傍のセル1と保持体15との間で生じやすく、かかる隙間Cが発生することによって、セルスタック装置10の耐久性が低下する恐れがある。
【0053】
なお、保持体15は、
図3Eに示すような平板状の保持体15であってもよい。この場合には、例えばガスタンク16を平板状である保持体15の下面または側面に接合することによって内部空間が形成される。また、保持体15は、
図3Fに示すように、複数の挿入孔15aを有する保持体15であってもよい。この場合、保持体15の複数の挿入孔15aにそれぞれにセル1が1つずつ挿入されていてもよいし、保持体15の複数の挿入孔15aのそれぞれにセル1が複数個ずつ挿入されていてもよい。
図3Gは、平板状の保持体15とセル1との接合部の断面図である。また、保持体15がガスタンク16と一体で構成されている場合もある。このような保持体15においても、固定材13と保持体15との間に隙間Cが生じる。
【0054】
<実施形態>
つづいて、実施形態に係るセルスタック装置10について、
図4Aおよび
図4Bを参照しながら説明する。
図4Aは、実施形態に係るセルスタック装置10を含んだ電力システム100の一例を示す図であり、
図4Bは、実施形態に係るセルスタック装置10における各部位の電位の大小関係を示す図である。
【0055】
図4Aに示すように、実施形態に係る電力システム100では、セルスタック装置10の正極端子19AとPCS101との間が、ノイズ低減部32を介して接地電位31に接続されている。すなわち、実施形態に係るセルスタック装置10では、正極端子19Aが接地電位31に接続されることにより、正極端子19Aが接地されている。
【0056】
これにより、
図4Bに示すように、正極端子19Aの電位を、保持体15(保持部材14)の電位と同じ0(V)にすることができる。なおこの場合、負極端子19Bの電位は−2A(V)となる。
【0057】
すなわち、実施形態では、上記の参考例で説明した正極端子19A近傍のセル1と保持体15との間の電位差が生じなくなることから、固定材13と保持体15との界面における還元反応を生じさせないようにすることができる。
【0058】
したがって、実施形態によれば、固定材13との界面における保持体15表面の酸化皮膜が欠損することを低減できる。その結果、固定材13と保持体15との間に隙間Cが生じ難くすることができる。すなわち、実施形態によれば、セルスタック装置10の耐久性を向上させることができる。
【0059】
また、実施形態では、正極端子19Aと接地電位31との間に、ノイズ低減部32を有してもよい。ノイズ低減部32は、たとえば、コイル32aと抵抗32bとが正極端子19Aと接地電位31との間で直列に接続されるとともに、コンデンサ32cが抵抗32bに並列に接続される。
【0060】
実施形態では、かかるノイズ低減部32を正極端子19Aと接地電位31との間に有することにより、セルスタック装置10から供給される直流電力に含まれるノイズを低減することができる。したがって、実施形態によれば、PCS101において安定して直流電力を交流電力に変換することができる。
【0061】
なお、
図4Aに示したノイズ低減部32の回路構成はあくまで一例であり、別の回路構成を採用することも可能である。
【0062】
<変形例1>
つづいて、実施形態の変形例1に係るセルスタック装置10について、
図5Aおよび
図5Bを参照しながら説明する。
図5Aは、実施形態の変形例1に係るセルスタック装置10を含んだ電力システム100の一例を示す図であり、
図5Bは、実施形態の変形例1に係るセルスタック装置10における各部位の電位の大小関係を示す図である。
【0063】
かかる変形例1では、正極端子19Aと接地電位31との間に別途電池33を有する点が、実施形態と異なる。かかる電池33の正極は、ノイズ低減部32を介して接地電位31に接続される。また、電池33の負極は、正極端子19Aに接続される。
【0064】
そして、
図5Bに示すように、かかる電池33の起電力をB(V)とした場合、正極端子19Aの電位を、保持体15(保持部材14)の電位0(V)よりも低い−B(V)にすることができる。なおこの場合、負極端子19Bの電位は−B−2A(V)となる。
【0065】
すなわち、変形例1では、上記の参考例で説明した電位差とは逆の電位差を生じさせることができることから、固定材13と保持体15との界面において、還元反応とは逆の酸化反応を生じさせることができる。
【0066】
これにより、固定材13との界面における保持体15表面の酸化皮膜が酸化反応により成長することはあっても、かかる酸化皮膜が欠損することを低減することができる。したがって、変形例1によれば、固定材13と保持体15との間に隙間Cが生じ難くすることができることから、セルスタック装置10の耐久性を向上させることができる。
【0067】
なお、電池33は、正極端子19Aに負電圧を印加する負電圧印加部の一例である。すなわち、かかる負電圧印加部は電池33に限られず、接地電位31に対して正極端子19Aに負電圧を印加することができるものであれば、どのような構成であってもよい。
【0068】
また、変形例1では、実施形態のように、正極端子19Aと接地電位31との間にノイズ低減部32を有してもよい。これにより、セルスタック装置10から供給される直流電力に含まれるノイズを低減することができることから、PCS101において安定して直流電力を交流電力に変換することができる。
【0069】
<モジュール>
次に、上述したセルスタック装置10を用いた本開示の実施形態に係るモジュール80について、
図6を用いて説明する。
図6は、実施形態に係るモジュール80を示す外観斜視図であり、収納容器81の一部である前面及び後面を取り外し、内部に収納される燃料電池のセルスタック装置10を後方に取り出した状態を示している。
【0070】
図6に示すように、モジュール80は、収納容器81、及び収納容器81内に収納されたセルスタック装置10を備えている。セルスタック装置10の上方には、改質器82が配置されている。
【0071】
かかる改質器82は、天然ガス、灯油などの原燃料を改質して燃料ガスを生成し、セル1に供給する。原燃料は、原燃料供給管83を通じて改質器82に供給される。なお、改質器82は、水を気化させる気化部82aと、改質部82bとを備えていてもよい。改質部82bは、図示しない改質触媒を備えており、原燃料を燃料ガスに改質する。このような改質器82は、効率の高い改質反応である水蒸気改質を行うことができる。
【0072】
そして、改質器82で生成された燃料ガスは、ガス流通管20、ガスタンク16、及び固定部材12を通じて、セル1のガス流路2a(
図1A参照)に供給される。
【0073】
また、上述の構成のモジュール80では、ガスの燃焼及びセル1の発電に伴い、通常発電時におけるモジュール80内の温度が500〜1000℃程度となる。
【0074】
このようなモジュール80においては、上述したように、隙間Cが発生し難く、耐久性が高いセルスタック装置10を備えることにより、耐久性が高いモジュール80とすることができる。
【0075】
<モジュール収容装置>
図7は、実施形態に係るモジュール収容装置90の一例を示す分解斜視図である。実施形態に係るモジュール収容装置90は、外装ケースと、
図6で示したモジュール80と、図示しない補機と、を備えている。補器は、モジュール80の運転を行う。モジュール80及び補器は、外装ケース内に収容されている。なお、
図7においては一部構成を省略して示している。
【0076】
図7に示すモジュール収容装置90の外装ケースは、支柱91と外装板92とを有する。仕切板93は、外装ケース内を上下に区画している。外装ケース内の仕切板93より上側の空間は、モジュール80を収容するモジュール収容室94であり、外装ケース内の仕切板93より下側の空間は、モジュール80を運転する補機を収容する補機収容室95である。なお、
図7では、補機収容室95に収容する補機を省略して示している。
【0077】
また、仕切板93は、補機収容室95の空気をモジュール収容室94側に流すための空気流通口96を有している。モジュール収容室94を構成する外装板92は、モジュール収容室94内の空気を排気するための排気口97を有している。
【0078】
このようなモジュール収容装置90においては、上述したように、耐久性が高いモジュール80をモジュール収容室94に備えていることにより、耐久性が高いモジュール収容装置90とすることができる。
【0079】
以上、本開示について詳細に説明したが、本開示は上述の実施の形態に限定されるものではなく、本開示の要旨を逸脱しない範囲内において、種々の変更、改良等が可能である。
【0080】
上記の実施形態では、支持基板の表面に燃料極、固体電解質層および空気極から成る発電素子部が1つのみ設けられた所謂「縦縞型」のセルを積層した縦縞型セルスタック装置を例示した。本開示は、支持基板の表面の互いに離れた複数個所にて発電素子部がそれぞれ設けられ、隣り合う発電素子部の間が電気的に接続された所謂「横縞型」のセルを積層した横縞型セルスタック装置に適用することができる。
【0081】
また、上記の実施形態では、中空平板型の支持基板を用いた場合を例示した。本開示は、円筒型の支持基板を用いたセルスタック装置に適用することもできる。また、所謂「平板型」のセルを厚み方向に積層した平板型セルスタック装置に適用することもできる。
【0082】
また、上記の実施形態では、支持基板上に燃料極が設けられ、空気極がセルの表面に配置された例を示した。本開示は、これとは逆の配置、すなわち支持基板上に空気極が設けられ、燃料極がセルの表面に配置されたセルスタック装置に適用することもできる。
【0083】
また、上記実施形態では、「セル」、「セルスタック装置」、「モジュール」および「モジュール収容装置」の一例として燃料電池セル、燃料電池セルスタック装置、燃料電池モジュールおよび燃料電池装置を示したが、他の例としてはそれぞれ、電解セル、電解セルスタック装置、電解モジュールおよび電解装置であってもよい。
【0084】
図8は、実施形態の変形例2に係るセルスタック装置200を示す断面図である。
図8に示すように、変形例2に係るセルスタック装置200は、複数の板状のセル201を積層したセルスタック210を備えている。また、変形例2に係るセルスタック装置200において、セルスタック210は、正極側の端部集電部材220と負極側の端部集電部材221との間に挟まれている。
【0085】
変形例2のセル201は、素子部202と、セパレータ203と、空気極側フレーム204と、燃料極側フレーム205と、空気極側集電体206と、燃料極側集電体207と、インターコネクタ208とを有する。
【0086】
図9は、実施形態の変形例2に係るセル201の構造を示す拡大断面図である。
図9に示すように、変形例2の素子部202は、空気極202aと、空気極202aの下面に位置する固体電解質層202bと、固体電解質層202bの下面に位置する燃料極202cとを有する。空気極202aは、素子部202の空気極側集電体206に接する側に位置し、燃料極202cは、素子部202の燃料極側集電体207に接する側に位置している。
【0087】
図8の説明に戻る。セパレータ203は、中央付近に上下方向に貫通する貫通孔を有するフレーム状の部材である。セパレータ203の材料は、たとえば、金属であってもよい。セパレータ203における貫通孔の周囲部分は、固体電解質層202b(
図9参照)における空気極202a(
図9参照)の側の表面の周縁部に対向する。セパレータ203は、この対向した部位で固体電解質層202bに接合される。
【0088】
かかるセパレータ203によって、空気極202aに面する空気室264と燃料極202c(
図9参照)に面する燃料室265とが区画され、素子部202の周縁部における一方の電極側からもう一方の電極側へのガスのリークが生じ難くなる。
【0089】
空気極側フレーム204は、中央付近に上下方向に貫通する貫通孔を有するフレーム状の部材である。空気極側フレーム204の材料は、たとえば、マイカなどの絶縁体であってもよい。空気極側フレーム204は、セパレータ203における固体電解質層202bに対向する側とは反対側の表面の周縁部と、インターコネクタ208における空気極202aに対向する側の表面の周縁部とに接触する。
【0090】
なお、セルスタック210においてもっとも上方に位置するセル201は、上側のインターコネクタ208を備えていないため、かかるセル201における空気極側フレーム204は、端部集電部材220に接触する。
【0091】
空気極側フレーム204の貫通孔は、空気極202aに面する空気室264を構成する。また、空気極側フレーム204によって、互いに隣接するインターコネクタ208同士が電気的に絶縁される。
【0092】
燃料極側フレーム205は、中央付近に上下方向に貫通する貫通孔を有するフレーム状の部材である。燃料極側フレーム205の材料は、たとえば、金属であってもよい。燃料極側フレーム205の貫通孔は、燃料極202cに面する燃料室265を構成する。
【0093】
燃料極側フレーム205は、セパレータ203における固体電解質層202bに対向する側の表面の周縁部と、インターコネクタ208における燃料極202cに対向する側の表面の周縁部とに接触する。
【0094】
空気極側集電体206は、空気室264内に配置される。空気極側集電体206は、所定の間隔をあけて並べられた複数の柱状の導電性部材で構成される。空気極側集電体206の材料は、たとえば、ステンレスであってもよい。
【0095】
空気極側集電体206は、空気極202aにおける固体電解質層202bに対向する側とは反対側の表面と、インターコネクタ208における空気極202aに対向する側の表面とに接触する。なお、セルスタック210においてもっとも上方に位置するセル201は、上側のインターコネクタ208を備えていないため、かかるセル201における空気極側集電体206は、端部集電部材220に接触する。
【0096】
すなわち、空気極側集電体206は、空気極202aとインターコネクタ208との間、または空気極202aと端部集電部材220との間を電気的に接続する。なお、空気極側集電体206とインターコネクタ208とが一体の部材として形成されていてもよい。
【0097】
燃料極側集電体207は、燃料室265内に配置される。燃料極側集電体207は、所定の間隔をあけて並べられた複数の柱状の導電性部材で構成されてもよい。燃料極側集電体207の材料は、たとえば、ステンレスであってもよい。燃料極側集電体207は、例えば、
図9に示すように、電極対向部207aと、インターコネクタ対向部207bと、接続部207cと、スペーサ207dとを有してもよい。
【0098】
電極対向部207aは、素子部202の燃料極202cと対向する。インターコネクタ対向部207bは、インターコネクタ208(または端部集電部材221)と対向する。接続部207cは、電極対向部207aとインターコネクタ対向部207bとをつなぐ。電極対向部207a、インターコネクタ対向部207bおよび接続部207cは、いずれも金属で構成されていてもよく、たとえば一体で構成されていてもよい。
【0099】
スペーサ207dは、電極対向部207aとインターコネクタ対向部207bとの間に位置している。スペーサ207dの材料は、たとえばマイカであってもよい。かかるスペーサ207dを燃料極側集電体207に配置することにより、燃料極側集電体207が温度サイクル、反応ガスの圧力変動などによるセル201の変形に容易に追随することができる。
【0100】
したがって、
図9に示すような燃料極側集電体207を有するセル201は、燃料極側集電体207を介した燃料極202cとインターコネクタ208(または端部集電部材221)との電気的接続を良好に維持することができる。
【0101】
図8の説明に戻る。インターコネクタ208は、平板形状の導電性部材である。インターコネクタ208の材料は、たとえばステンレスであってもよい。インターコネクタ208は、隣接するセル201同士の電気的な接続を確保する。また、インターコネクタ208により、隣接するセル201同士での反応ガスの混合が生じ難くなる、すなわち一方のセル201側からもう一方のセル201側へのガスのリークが生じ難くなる。なお、変形例2では、隣接するセル201が1つのインターコネクタ208を共有している。
【0102】
なお、端部集電部材220または端部集電部材221に接するセル201は、かかる端部集電部材220または端部集電部材221がインターコネクタ208の機能を有することから、インターコネクタ208を有していない。
【0103】
正極端子222は、セルスタック210が発電した電力を外部に出力する場合に正極として機能し、セルスタック210における正極側の端部集電部材220に電気的に接続される。負極端子223は、セルスタック210が発電した電力を外部に出力する場合に負極として機能し、セルスタック210における負極側の端部集電部材221に電気的に接続される。
【0104】
セルスタック装置200は、端部集電部材220と、セルスタック210と、端部集電部材221とを連通する連通孔261、262を有し、かかる連通孔261、262の内部に金属製のボルト231が挿通される。
【0105】
そして、端部集電部材220および端部集電部材221から外部に露出するボルト231に金属製のナット232が嵌められて、複数のセル201が端部集電部材220と端部集電部材221との間で保持される。すなわち、変形例2では、ボルト231およびナット232で、複数のセル201を保持する保持部材230が構成される。
【0106】
端部集電部材220と保持部材230との間、および端部集電部材220と保持部材230との間には、固定材240が位置している。変形例2の固定材240は、たとえば、実施形態の固定材13と同じ材料で構成されていてもよい。なお、変形例2の固定材240は、実施形態の固定材13と同じ材料で構成される場合に限られず、たとえば、絶縁シートで構成されてもよい。
【0107】
端部集電部材220および端部集電部材221のうちいずれかが、ねじ穴を備えていてもよい。例えば、端部集電部材220がねじ孔を備える場合、ボルト231がかかるねじ穴に螺合されてもよい。かかるねじ穴の内壁とボルト231とは、直接接触していてもよいし、ねじ穴の内壁とボルト231との間に固定材240が位置していてもよい。この場合、ボルト231は端部集電部材221から外部に露出し、その露出したボルト231に金属製のナット232が嵌められる。端部集電部材221と保持部材230との間には、固定材240が位置している。
【0108】
ボルト231およびナット232に替えて、フランジ部を有するボルトを保持部材230として用いてもよい。フランジ部を有するボルトは端部集電部材220のねじ穴に螺合され、保持部材230のフランジ部と端部集電部材221との間には、固定材240が位置している。ねじ穴は、端部集電部材220を貫通していてもよいし、貫通せず底部を有してもよい。
【0109】
図10は、実施形態の変形例2に係るセルスタック装置200を含んだ電力システム100Aの一例を示す図である。
図10に示すように、変形例2に係る電力システム100Aでは、セルスタック装置200の正極端子222とPCS101との間が、ノイズ低減部32を介して接地電位31に接続されている。
【0110】
すなわち、変形例2に係るセルスタック装置200では、正極端子222が接地電位31に接続されることにより、正極端子222が接地されている。
【0111】
これにより、
図4Bに示したように、正極端子222の電位を、保持部材230の電位と同じ0(V)にすることができる。正極端子222及び端部集電部材220は、保持部材230と電気的に接続されていてもよい。なおこの場合、負極端子223の電位は−2A(V)となる。
【0112】
これにより、変形例2では、実施形態のように、正極端子222と保持部材230との間の電位差が生じなくなることから、固定材240と保持部材230との界面における還元反応を生じさせないようにすることができる。
【0113】
したがって、変形例2によれば、固定材240との界面における保持部材230表面の酸化皮膜が欠損することを低減できる。その結果、固定材240と保持部材230との間に隙間が生じ難くすることができる。すなわち、変形例2によれば、セルスタック装置200の耐久性を向上させることができる。
【0114】
なお、変形例2に係るセルスタック装置200を含んだ電力システム100Aは、
図10の例に限られない。
図11は、実施形態の変形例2に係るセルスタック装置200を含んだ電力システム100Aの別の一例を示す図である。
【0115】
図11の例では、正極端子222と接地電位31との間に別途電池33を有する点が
図10の例と異なる。かかる電池33の正極は、ノイズ低減部32を介して接地電位31に接続され、電池33の負極は、正極端子222に接続される。
【0116】
これにより、変形例2でも、上述の変形例1のように、固定材240と保持部材230との界面において、還元反応とは逆の酸化反応を生じさせることができる。すなわち、
図11の例では、固定材240との界面における保持部材230表面の酸化皮膜が酸化反応により成長することはあっても、かかる酸化皮膜が欠損することは低減することができる。
【0117】
したがって、
図11の例によれば、固定材240と保持部材230との間に隙間が生じ難くすることができることから、セルスタック装置200の耐久性を向上させることができる。
【0118】
また、
図10および
図11の例では、実施形態のように、正極端子222と接地電位31との間にノイズ低減部32を有してもよい。これにより、セルスタック装置200から供給される直流電力に含まれるノイズを低減することができることから、PCS101において安定して直流電力を交流電力に変換することができる。
【0119】
図8に示したセルスタック装置200における残りの部位について、説明を続ける。保持部材230の連通孔261及び連通孔262は、例えばセル201を固定するためのボルトを挿通する単なるボルト孔でもよい。連通孔261は、反応ガスまたは酸素含有ガスを複数のセル201に供給するガス供給マニホールドとしての機能を有していてもよい。連通孔262は、反応ガス又は酸素含有ガスを複数のセル201から排出するガス排出マニホールドとしての機能を有していてもよい。以下、
図8に示すように、連通孔261は、酸素含有ガスを複数のセル201に供給する酸素供給マニホールドの機能を有し、連通孔262は、酸素含有ガスを複数のセル201から排出する酸素排出マニホールドの機能を有する場合について説明する。
【0120】
酸素供給マニホールドを流れる酸素含有ガスは、連通孔261から空気極側フレーム204に形成される図示しない流路を介して、空気室264に供給される。また、空気室264から排出される酸素含有ガスは、空気極側フレーム204に形成される図示しない流路を介して連通孔262に流れる。
【0121】
連通孔261の入口には、ガス通路部材250が位置している。かかるガス通路部材250は、本体部251と分岐部252とを有し、端部集電部材221とナット232との間に挟持される。
【0122】
連通孔262の出口には、ガス通路部材270が位置している。かかるガス通路部材270は、本体部271と分岐部272とを有し、端部集電部材221とナット232との間に挟持される。
【0123】
なお、
図8には図示していないが、セルスタック装置200は、酸素含有ガスを複数のセル201に供給する連通孔261、酸素含有ガスを複数のセル201から排出する連通孔262とは異なる連通孔を有していてもよい。セルスタック装置200は、たとえば、燃料ガスを複数のセル201に供給する燃料供給マニホールド又は燃料ガスを複数のセル201から排出する燃料排出マニホールドとして機能する連通孔を有していてもよい。また、セルスタック装置200は、ガスを供給・排出する機能を有さない連通孔を有していてもよい。
【0124】
さらにまた、セルスタック装置200は、ボルト231を挿通する連通孔に加えて、ボルト231が挿通されない連通孔を有していてもよい。ボルト231が挿通されない連通孔が、ガス供給マニホールドまたはガス排出マニホールドの機能を有していてもよい。
【0125】
また、上記の実施形態では、セルスタック装置10内のセルスタック11A、11Bを直列に接続した例について示したが、セルスタック11A、11Bを並列に接続して一つの電池を構成してもよい。
【0126】
また、上記の実施形態では、保持部材14が接地された例について示したが、必ずしも保持部材14は接地されなくともよい。この場合でも、正極端子19Aの電位を保持部材14の電位以下にすることにより、固定材13と保持体15との間に隙間Cが生じ難くすることができることから、セルスタック装置10の耐久性を向上させることができる。
【0127】
以上のように、実施形態に係るセルスタック装置10(200)は、セルスタック11(210)と、保持部材14(230)と、正極端子19A(222)と、を備える。セルスタック11(210)は、複数個のセル1(201)が積層されて構成される。保持部材14(230)は、セル1(201)を保持する。正極端子19A(222)は、セルスタック11(210)が発電した電力を外部に出力する場合に正極として機能する。また、正極端子19A(222)の電位は、保持部材14(230)の電位以下である。これにより、セルスタック装置10(200)の耐久性を向上させることができる。
【0128】
また、実施形態に係るセルスタック装置10(200)において、正極端子19A(222)および保持部材14(230)は、同じ電位である。これにより、セルスタック装置10(200)の耐久性を向上させることができる。
【0129】
また、実施形態に係るセルスタック装置10(200)において、正極端子19A(222)の電位は、保持部材14(230)の電位よりも低い。これにより、セルスタック装置10(200)の耐久性を向上させることができる。
【0130】
また、実施形態に係るセルスタック装置10(200)において、正極端子19A(222)は、接地電位31に接続される。そして、実施形態に係るセルスタック装置10(200)は、正極端子19A(222)と接地電位31との間に、ノイズを低減するノイズ低減部32が位置する。これにより、PCS101において安定して直流電力を交流電力に変換することができる。
【0131】
また、実施形態に係るモジュール80は、収納容器81内に上記に記載のセルスタック装置10(200)を収納して構成される。これにより、耐久性が高いモジュール80とすることができる。
【0132】
また、実施形態に係るモジュール収容装置90は、外装ケース内に、上記に記載のモジュール80と、かかるモジュール80の運転を行うための補機とを収容して構成される。これにより、耐久性が高いモジュール収容装置90とすることができる。
【0133】
今回開示された実施形態は全ての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。実に、上記した実施形態は多様な形態で具現され得る。また、上記の実施形態は、添付の請求の範囲及びその趣旨を逸脱することなく、様々な形態で省略、置換、変更されてもよい。