(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上記特許文献1に記載の技術では、メニューを第1言語のみならず外国人向けの第2言語に翻訳して表示させることができるが、単に日本人向けのメニューを翻訳するだけでは、当該メニューが文化圏の異なる外国人の好みに適ったものとはならない可能性がある。
【0006】
さらに、上記メニューを印刷して客に利用させる場合、印刷されるメニュー表には、少なくとも客に人気の高いメニューを極力多く掲載することが望まれるが、紙面が限られていることから、メニュー名を示す文字数が多いメニューがあると、それが占める印刷面積が大きくなってしまい多くのメニューを掲載することができず、また印刷面積を小さくするために文字のフォントを小さくすると、客に見づらいメニュー表となってしまう。
【0007】
以上のような事情に鑑み、本発明の目的は、印刷された飲食店のメニューを、文化圏の異なる外国人にも理解でき、限られた紙面でも魅力的かつ見やすいものとすることが可能な情報処理装置、情報処理方法及びプログラムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成するため、本発明の一形態に係る情報処理装置は、通信手段、記憶手段及び制御手段を有する。上記通信手段は、飲食店の飲食店端末及びユーザ端末と通信可能である。上記記憶手段は、上記飲食店の複数のメニュー情報を異なる言語モード毎に記憶する。上記制御手段は、上記複数のメニュー情報を掲載した前記言語モード毎の各メニューページを、上記ユーザ端末の要求に応じて送信し、上記各メニューページにおける各メニュー情報への上記ユーザ端末からのアクセス数を基に、上記言語モード毎に、アクセス率が最大のメニュー情報以下のメニュー情報を、当該アクセス率の合計が所定値以上となる最小数だけ選択する。さらに制御手段は、上記選択された各メニュー情報を配置し印刷用に最適化したメニュー印刷用ページを、上記言語モード毎に生成し、上記飲食店端末の要求に応じて、上記言語モード毎に上記メニュー印刷用ページを送信する。
【0009】
この構成により情報処理装置は、言語モード毎にアクセス率の高いメニュー以下のメニューを、アクセス率が所定値以上となる最小数だけ選択することで、言語モード毎のアクセス率が高いメニューのみを最低限の数だけ掲載したメニュー印刷用ページを生成できるため、印刷された飲食店のメニューを、文化圏の異なる外国人にも理解でき、限られた紙面でも魅力的かつ見やすいものとすることができる。
【0010】
上記記憶手段は、上記言語モード毎の各メニュー情報が有する文字数を記憶してもよい。この場合上記制御手段は、各言語モード毎に選択されたメニュー情報が閾値以上の文字数を有する場合、当該メニュー情報を、上記選択されていない他のメニュー情報のうち上記閾値未満の文字数を有し上記アクセス率が最大のメニュー情報に置換して配置してもよい。
【0011】
これにより情報処理装置は、選択されたメニューの文字数が多い場合にはより文字数の少なくかつアクセス率の高いメニューに置換して配置することで、メニュー情報の魅力を極力維持しながらも見やすさを改善することができる。
【0012】
上記各メニュー情報は、文字情報及び画像情報を有してもよく、上記記憶手段は、上記言語モード毎の各メニュー情報の上記文字情報が有する文字数を記憶してもよい。この場合上記制御手段は、各言語モード毎に選択されたメニュー情報の文字情報が閾値以上の文字数を有する場合、当該メニュー情報を、上記画像情報上に上記文字情報が重畳されるように配置してもよい。
【0013】
これにより情報処理装置は、選択されたメニューの文字数が多い場合にはメニューの画像(写真)上にそれを重畳させることで、メニュー情報が有する文字を省略することなく印刷面積を確保することができる。
【0014】
上記記憶手段が上記文字数を記憶している場合、上記メニュー印刷用ページは、第1の面積を有する第1のメニュー情報配置領域と、上記第1の面積よりも小さい第2の面積を有する第2のメニュー情報配置領域とを有してもよい。この場合上記制御手段は、上記選択されたメニュー情報のうち上記アクセス率の高いメニュー情報が上記第1のメニュー情報配置領域に優先的に配置される所定のルールに従って上記メニュー印刷用ページを生成し、上記選択されたメニュー情報のうち、上記所定のルールにより上記第2のメニュー情報配置領域に配置されたメニュー情報が閾値以上の文字数を有する場合、当該メニュー情報を上記第1のメニュー情報配置領域に配置され上記閾値未満の文字数を有するメニュー情報と置換して配置してもよい。
【0015】
これにより情報処理装置は、面積の異なるメニュー情報配置領域を用意して、人気の高いメニューをより目立つように配置することを前提としながらも、文字数に応じて領域間でメニュー情報を置換することで、文字数が多いメニューが小さい領域に配置され見づらくなるのを防ぐことができる。
【0016】
本発明の他の形態に係る情報処理装置は、通信手段、記憶手段及び制御手段を有する。上記通信手段は、飲食店に来店したユーザ用の注文端末及び当該飲食店に設置されたプリンタと通信可能である。上記記憶手段は、飲食店の複数のメニュー情報を異なる言語モード毎に記憶する。上記制御手段は、上記複数のメニュー情報を掲載した上記言語モード毎の各メニューページを、上記注文端末の要求に応じて送信し、上記各メニューページにおける各メニュー情報への上記注文端末からのアクセス数を基に、上記言語モード毎に、アクセス率が最大のメニュー情報以下のメニュー情報を、当該アクセス率の合計が所定値以上となる最小数だけ選択する。そして制御手段は、上記選択された各メニュー情報を配置し印刷用に最適化したメニュー印刷用ページを、上記言語モード毎に生成し、印刷要求に応じて、上記生成されたメニュー印刷用ページを上記言語モード毎に上記プリンタへ送信する。
【0017】
本発明の他の形態に係る情報処理方法は、
飲食店の複数のメニュー情報を掲載した異なる言語モード毎の各メニューページを、ユーザ端末の要求に応じて送信し、
上記各メニューページにおける各メニュー情報への上記ユーザ端末からのアクセス数を基に、上記言語モード毎に、アクセス率が最大のメニュー情報以下のメニュー情報を、当該アクセス率の合計が所定値以上となる最小数だけ選択し、
上記選択された各メニュー情報を配置し印刷用に最適化したメニュー印刷用ページを、上記言語モード毎に生成し、
上記飲食店端末の要求に応じて、上記言語モード毎に上記メニュー印刷用ページを送信することを含む。
【0018】
本発明の他の形態に係るプログラムは、情報処理装置に、
飲食店の複数のメニュー情報を掲載した異なる言語モード毎の各メニューページを、ユーザ端末の要求に応じて送信するステップと、
上記各メニューページにおける各メニュー情報への上記ユーザ端末からのアクセス数を基に、上記言語モード毎に、アクセス率が最大のメニュー情報以下のメニュー情報を、当該アクセス率の合計が所定値以上となる最小数だけ選択するステップと、
上記選択された各メニュー情報を配置し印刷用に最適化したメニュー印刷用ページを、上記言語モード毎に生成するステップと、
上記飲食店端末の要求に応じて、上記言語モード毎に上記メニュー印刷用ページを送信するステップと、を実行させる。
【発明の効果】
【0019】
以上説明したように、本発明によれば、印刷された飲食店のメニューを、文化圏の異なる外国人にも理解でき、限られた紙面でも魅力的かつ見やすいものとすることができる。しかし、当該効果は本発明を限定するものではない。
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態を説明する。
【0022】
[システムの構成]
図1は、本実施形態に係る飲食店情報提供システムの構成を示した図である。
【0023】
同図に示すように、このシステムは、インターネット50上の飲食店情報提供サーバ100と、複数のユーザ端末200と、複数の飲食店端末300とを含む。
【0024】
飲食店情報提供サーバ100は、飲食店に関する情報を掲載したポータルサイトを運営するウェブサーバである。飲食店情報提供サーバ100は、複数のユーザ端末200及び複数の飲食店の飲食店端末300とインターネット50を介して接続されている。
【0025】
飲食店情報提供サーバ100は、上記ポータルサイトにおいて、ユーザ端末200のユーザ向けに飲食店情報の検索システムを提供する。具体的には、飲食店情報提供サーバ100は、ユーザ端末200からの検索要求に基づいて検索条件に合致する飲食店情報を検索し、検索結果を掲載したWebページを生成してユーザ端末200へ送信する。また飲食店情報提供サーバ100は、当該飲食店情報を閲覧したユーザのユーザ端末200からの、いずれかの飲食店に対する予約受付処理を代行する。
【0026】
ユーザ端末200(200A,200B,200C...)は、ユーザにより使用される端末であり、例えばスマートフォン、携帯電話、タブレットPC(Personal Computer)、ノートブックPC、デスクトップPC等である。ユーザ端末200は、飲食店情報提供サーバ100へアクセスし、上記Webページを受信してブラウザ等により画面に表示する。
【0027】
ユーザ端末200は、ユーザの操作に基づいて飲食店の検索条件を決定し、当該検索条件に基づく飲食店検索要求を飲食店情報提供サーバ100へ送信する。本実施形態では、飲食店の所在エリア(最寄駅)やジャンル、価格帯等、予め設定された検索条件をユーザ端末200のユーザが選択することで検索要求の送信が可能である。そしてユーザ端末200は、ユーザの操作に基づいて、上記検索結果として表示されたいずれかの飲食店に対する予約要求を飲食店情報提供サーバ100へ送信可能である。
【0028】
また一方で飲食店情報提供サーバ100は、上記ポータルサイトに掲載される飲食店(加盟店)向けに、飲食店情報の管理画面(Webページ)を提供している。飲食店端末300のユーザは、当該管理画面を介して、上記検索結果として一般ユーザに提供されるWebページ上の飲食店情報(コンテンツ)を編集・更新し、当該Webページを上記ポータルサイト上にアップロードすることができる。
【0029】
飲食店端末300(300A,300B,300C...)は、各飲食店に設置されている端末であり、タブレットPC、ノートブックPC、デスクトップPC等である。飲食店端末300は、管理者の操作に基づいて、上記飲食店情報の編集・更新等、自身の飲食店情報に関する処理を飲食店情報提供サーバ100との通信により実行することが可能である。
【0030】
本実施形態では、飲食店情報提供サーバ100は、上記ユーザ端末200へ、飲食店情報の検索要求に応じて飲食店情報を提供可能なほか、飲食店端末300からの要求に応じて、各飲食店の各メニュー情報へのユーザ端末200からのアクセス数に基づいて言語モード毎にメニュー情報を選択し、各飲食店の言語モード毎のメニュー印刷用ページを生成して提供することが可能である。
【0031】
[飲食店情報提供サーバのハードウェア構成]
図2は、上記飲食店情報提供サーバ100のハードウェア構成を示した図である。同図に示すように、飲食店情報提供サーバ100は、CPU(Central Processing Unit)11、ROM(Read Only Memory)12、RAM(Random Access Memory)13、入出力インタフェース15、及び、これらを互いに接続するバス14を備える。
【0032】
CPU11は、必要に応じてRAM13等に適宜アクセスし、各種演算処理を行いながら飲食店情報提供サーバ100の各ブロック全体を統括的に制御する。ROM12は、CPU11に実行させるOS、プログラムや各種パラメータなどのファームウェアが固定的に記憶されている不揮発性のメモリである。RAM13は、CPU11の作業用領域等として用いられ、OS、実行中の各種アプリケーション、処理中の各種データを一時的に保持する。
【0033】
入出力インタフェース15には、表示部16、操作受付部17、記憶部18、通信部19等が接続される。
【0034】
表示部16は、例えばLCD(Liquid Crystal Display)、OELD(Organic ElectroLuminescence Display)、CRT(Cathode Ray Tube)等を用いた表示デバイスである。
【0035】
操作受付部17は、例えばマウス等のポインティングデバイス、キーボード、タッチパネル、その他の入力装置である。操作受付部17がタッチパネルである場合、そのタッチパネルは表示部16と一体となり得る。
【0036】
記憶部18は、例えばHDD(Hard Disk Drive)や、フラッシュメモリ(SSD;Solid State Drive)、その他の固体メモリ等の不揮発性メモリである。当該記憶部18には、上記OSや各種アプリケーション、各種データが記憶される。
【0037】
後述するが、特に本実施形態において、記憶部18は、後述するメニュー印刷用ページ生成処理に必要なアプリケーション等のプログラムの他、飲食店情報データベース、ユーザ情報データベース、メニューアクセス情報データベース、及びメニュー印刷情報データベースを有している。
【0038】
通信部19は、例えばEthernet用のNIC(Network Interface Card)や無線LAN等の無線通信用の各種モジュールであり、上記ユーザ端末200との間の通信処理を担う。
【0039】
なお、図示しないが、ユーザ端末200及び飲食店端末300の基本的なハードウェア構成も上記飲食店情報提供サーバ100のハードウェア構成と略同様である。
【0040】
[飲食店情報提供サーバのデータベース構成]
図3は、上記飲食店情報提供サーバ100が有するデータベースの構成を示した図である。
【0041】
同図に示すように、飲食店情報提供サーバ100は、記憶部18に、飲食店情報データベース31、ユーザ情報データベース32、メニューアクセス情報データベース33、及びメニュー印刷情報データベース34を有している。
【0042】
飲食店情報データベース31は、飲食店毎に、その飲食店の店名、所在位置(住所または緯度経度)情報、立地エリア情報、アクセス情報(最寄り駅情報、最寄り駅からの徒歩距離情報)電話番号、その飲食店を識別するID(店舗ID)、その飲食店の業態・サービスのカテゴリ情報、その飲食店を紹介する情報(店舗のPR文等の店舗の特徴を示す情報、飲食店が行うイベント情報等)、飲食店に関する(飲食店を紹介する)画像データ、飲食店が提供するメニューに関するメニュー情報、平均予算情報、営業時間、ウェブサイトURL等の情報等を記憶している。これらの情報は、各飲食店の飲食店端末300から、飲食店情報提供サーバ100が提供する管理画面を介して入力されたものである。
【0043】
上記メニュー情報は、上記ポータルサイト上の各飲食店のサイトに掲載されるメニューに対応する情報であり、各飲食店が提供可能な複数のメニューのメニュー名を、飲食店毎に記憶している。当該メニュー情報は、例えば前菜/メイン、ランチ/ディナー/コース等のメニューカテゴリ毎に記憶されてもよい。またメニュー情報としては、メニュー名や値段、説明等を示す文字情報の他、当該メニューを撮影した写真等の画像情報も対応付けて記憶される。
【0044】
当該飲食店情報データベース31中のメニュー情報としては、ある特定の言語モード(例えば日本語)によるメニュー情報が記憶されている。
【0045】
上記エリア情報は、例えば都道府県単位のものであるが、市区町村等のより狭い範囲の単位でも情報が記憶されてもよい。上記カテゴリ情報は、例えば和食、中華、イタリアン、フレンチ、焼肉等のメインカテゴリの他、和食における焼き鳥・天ぷら等、イタリアンにおけるパスタ・ピザ等のより詳細なサブカテゴリを含んでいてもよい。
【0046】
ユーザ情報データベース32は、ユーザ端末200を所有する、上記飲食店情報提供サーバ100が提供する上記ポータルサイトを介した飲食店情報サービスの利用者(会員)であるユーザに関する情報を記憶する。具体的には、ユーザ情報データベース32は、ユーザID、パスワード、氏名、メールアドレス、電話番号、住所、年齢(層)、性別、誕生日等の情報をユーザ毎に記憶している。
【0047】
メニューアクセス情報データベース33は、上記ポータルサイト上の各飲食店の飲食店情報のうち、メニュー情報に対する各ユーザ端末200からのアクセス数を記憶している。メニュー情報に対するアクセス数とは、例えば、メニュー情報ページにおいて、メニュー詳細情報へのハイパーリンクが設定されたメニュー情報一覧から、ユーザ端末200のユーザの操作によって選択され当該メニュー詳細情報へ遷移した数であってもよい。また、上記メニュー情報一覧においてユーザがページをスクロールすることなく所定時間(例えば10秒等)以上静止していた場合に、当該静止していた位置に掲載されたメニュー情報に対するアクセスがあったと判断されてもよい。
【0048】
飲食店情報提供サーバ100は、各飲食店の各メニュー情報について、上記記憶したアクセス数を基に、例えば定期的(1日、1週間、1カ月等)に、各飲食店のメニュー情報ページに掲載された各メニュー情報についてアクセス率(全てのメニュー情報へのアクセス総数に対するアクセス数の割合)を算出し、各メニュー情報へのアクセス率の順位に関する情報を上記メニューアクセス情報データベース33に記憶している。
【0049】
メニュー印刷情報データベース34は、上記飲食店情報データベース31に記憶された特定言語モードのメニュー情報に対応する、他の言語モード(例えば、英語、スペイン語、ドイツ語、フランス語、中国語、韓国語等)のメニュー情報、それら各言語モードのメニュー情報に含まれる文字情報の文字数を示す文字数情報、メニュー印刷用ページにおける当該文字数に関する閾値情報、メニュー印刷用ページのレイアウトデザインに関する複数のデザインテンプレート情報等を記憶している。
【0050】
これら各データベースは、後述する飲食店情報提供サーバ100によるメニュー印刷用ページ生成処理において、必要に応じて相互に参照されて用いられる。
【0051】
[飲食店情報提供サーバの動作]
次に、以上のように構成された飲食店情報提供サーバ100の動作について説明する。当該動作は、飲食店情報提供サーバ100のCPU11及び通信部19等のハードウェアと、記憶部18に記憶されたソフトウェアとの協働により実行される。以下の説明では、便宜上、CPU11を動作主体とする。
【0052】
図4は、飲食店情報提供サーバ100による、メニュー印刷用ページ生成処理の流れを示したフローチャートである。
【0053】
同図に示すように、飲食店情報提供サーバ100のCPU11は、まず、いずれかの飲食店端末300から、メニュー印刷要求を受信したか否かを判断する(ステップ41)。
【0054】
当該メニュー印刷要求には、飲食店端末300のユーザ(管理者)が選択した、言語モードに関する言語モード選択情報と、印刷ページのレイアウトデザインのテンプレートに関するテンプレート選択情報とが含まれる。当該選択は、例えば飲食店端末300のユーザが上記管理画面上で言語モード及びテンプレートを選択してメニュー印刷要求操作を行うことでメニュー印刷情報に付加される。
【0055】
飲食店端末300からメニュー印刷要求を受信したと判断した場合(Yes)、CPU11は、それに含まれる上記言語モード選択情報及びテンプレート選択情報を抽出する(ステップ42)。
【0056】
続いてCPU11は、上記メニューアクセス情報データベース33を参照し、上記選択された言語モードにおいて、アクセス率が上位のメニュー情報から、アクセス率の合計が所定値以上となる最小数のメニュー情報を選択する(ステップ43)。
【0057】
上記所定値は、例えば20%、30%、50%、70%等であるが、これらに限られない。例えば所定値が50%であり、アクセス率上位5つのメニュー情報の各アクセス率が、それぞれ20%、17%、15%、12%、10%であった場合、上位2つのメニュー情報のアクセス率の合計は37%と50%未満であるが、上位3つのメニュー情報のアクセス率の合計は52%となり、50%以上となるため、CPU11は、上記最小数のメニュー情報として、当該上位3つのメニュー情報を選択する。アクセス率が同率のメニュー情報が選択対象となった場合には、いずれか1つが適宜選択される。
【0058】
続いてCPU11は、上記アクセス率に基づいて選択したいずれかのメニュー情報に含まれる文字情報の文字数が、所定の閾値以上であるか否かを判断する(ステップ44)。当該所定の閾値は、言語モード毎に異なるように設定され、例えば、日本語モードにおいては20文字、英語モードにおいては40文字等であるが、これらに限られない。
【0059】
文字数が閾値以上のメニュー情報が存在すると判断した場合(Yes)、CPU11は、当該文字数が閾値以上のメニュー情報を、上記で選択していない他のメニュー情報のうち、文字数が閾値未満でありかつアクセス率が最大のメニュー情報に置換する(ステップ45)。
【0060】
上記の具体例では、文字数が閾値以上のメニューは、上記選択されなかったアクセス率が4位(12%)のメニュー情報の文字数が閾値未満であれば当該4位のメニュー情報に置換される。当該4位のメニュー情報の文字数が閾値以上の場合、アクセス率が次の順位である5位(10%)のメニュー情報の文字数が閾値未満であればそれに置換される。
【0061】
そしてCPU11は、上記メニュー印刷情報データベース34から、上記選択された言語モードに対応する、上記選択及び置換したメニュー情報の文字情報及び画像情報をそれぞれ抽出して配置し、印刷用に最適化したメニュー印刷用ページを生成し(ステップ46)、それを飲食店端末300へ送信する(ステップ47)。
【0062】
これにより、飲食店端末300のユーザは、当該メニュー印刷用ページをプリンタで印刷するだけで、言語モード毎の人気メニューに関するメニュー表を作成することができる。
【0063】
図5は、本実施形態において飲食店情報提供サーバ100が生成したメニュー印刷用ページの例を示した図である。同図の例では、上記言語モードとして英語が選択された場合が示されている。
【0064】
同図に示すように、当該メニュー印刷用ページは、上記アクセス率を基に選択されたメニュー情報の数に応じて、かつ上記選択されたテンプレートに従ってレイアウトされたメニュー情報配置領域50を有する。同図の例では、アクセス率の合計が所定値以上となる最小数は10であり、10個のメニュー情報配置領域50が縦2×横5のマトリクス状にレイアウトされている。
【0065】
当該メニュー情報配置領域50には、メニュー情報として、メニューを示す画像(写真)情報51と、メニュー名及び価格を示す文字情報52とが含まれる。
【0066】
同図に示すように、いずれのメニュー情報の文字情報も、上記文字数の閾値に関する処理によって、各メニュー情報配置領域50内に収まって表示されている。
【0067】
[まとめ]
以上説明したように、本実施形態によれば、飲食店情報提供サーバ100は、言語モード毎にアクセス率の高いメニュー以下のメニューを、アクセス率が所定値以上となる最小数だけ選択することで、言語モード毎のアクセス率が高いメニューのみを最低限の数だけ掲載したメニュー印刷用ページを生成できるため、印刷された飲食店のメニューを、文化圏の異なる外国人にも理解でき、限られた紙面でも魅力的かつ見やすいものとすることができる。また飲食店情報提供サーバ100は、選択されたメニューの文字数が多い場合にはより文字数の少なくかつアクセス率の高いメニューに置換して配置することで、メニュー情報の魅力を極力維持しながらも見やすさを改善することができる。さらに、飲食店側の各メニュー情報ページのアクセス解析や人気度調査等の手間も省かれる。
【0068】
[変形例]
本発明は上述の実施形態にのみ限定されるものではなく、本開示の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更され得る。
【0069】
上述の実施形態では、アクセス率に基づいて選択されたメニュー情報の文字情報の文字数が閾値以上である場合には、選択されていない他の上位のメニュー情報のうち文字数が閾値未満のメニュー情報に置換された。しかし、CPU11は、上記選択されたメニュー情報の文字数が閾値以上である場合には、当該置換処理に代えて、当該メニュー情報を、上記画像情報51上に上記文字情報52が重畳されるように配置してもよい。
【0070】
図6はこの場合のメニュー印刷用ページの例を示した図である。同図に示すように、配置された10個のメニュー情報のうち、左上のメニュー情報においては、文字情報52が画像情報51の一部に重畳されて配置されている。
【0071】
これにより飲食店情報提供サーバ100は、選択されたメニューの文字数が多い場合にはメニューの画像上にそれを重畳させることで、メニュー情報が有する文字情報を省略することなく印刷面積を確保することができる。
【0072】
また、上述の実施形態では、メニュー印刷用ページにおけるメニュー情報配置領域50の面積は全て同一とされたが、テンプレートによって、当該面積が異なっていても構わない。
【0073】
図7は、この場のメニュー印刷用ページの例を示した図である。同図に示すように、メニュー印刷用ページは、第1の面積を有する第1のメニュー情報配置領域71と、当該第1の面積よりも小さい第2の面積を有する第2のメニュー情報配置領域72とを有してもよい。この場合、CPU11は、上記アクセス率に基づいて選択された複数のメニュー情報のうち、アクセス率の高いメニュー情報が上記第1のメニュー情報配置領域71に優先的に配置される所定のルールに従って上記メニュー印刷用ページを生成する。そしてCPU11は、上記選択されたメニュー情報のうち、上記所定のルールにより上記第2のメニュー情報配置領域72に配置されたメニュー情報が上記閾値以上の文字数を有する場合、当該メニュー情報を上記第1のメニュー情報配置領域71に配置され上記閾値未満の文字数を有するメニュー情報と置換して配置してもよい。
【0074】
同図の例では、メニュー情報配置領域の異なる面積は2つであるが、3つ以上であっても構わない。また所定のルールとは、例えば第1のメニュー情報配置領域71の数を固定して、そこに上位所定数のメニュー情報を配置するといったルールや、アクセス率の高さに応じた面積で各メニュー情報配置領域を生成して、それに対応するメニュー情報を配置するといったルールであるが、これらに限られない。
【0075】
同図の例では、右下の第1のメニュー情報配置領域71に配置されたメニュー情報("Okonomiyaki…")は、上記所定のルールに従えば第2のメニュー情報配置領域72に配置されるものであったが、文字数が閾値以上であったため、よりアクセス率が上位で上記ルールに従えば第1のメニュー情報配置領域71に配置されるはずであった他のメニュー情報と置換されて配置されたものである。
【0076】
これにより飲食店情報提供サーバ100は、面積の異なるメニュー情報配置領域を用意して、人気の高いメニューをより目立つように配置することを前提としながらも、文字数に応じて領域間でメニュー情報を置換することで、文字数が多いメニューが小さい領域に配置され見づらくなるのを防ぐことができる。
【0077】
上述の実施形態では、メニュー印刷用ページは、インターネット上の飲食店情報提供サーバ100によって、複数の飲食店について生成された。しかし、当該メニュー印刷用ページは、各飲食店に存在するスタンドアローン型のPOS(point of sales system)端末によってそれぞれ生成されてもよい。この場合、POS端末は、飲食店に来店したユーザが注文をエントリするための注文端末(飲食店に設置された専用注文端末でもよいし、ユーザが所持するスマートフォン等のユーザ端末であってもよい)及び当該飲食店に設置されたプリンタと通信可能である。POS端末は、それが設置された1つの飲食店について、上記飲食店情報データベース31中のメニュー情報、メニューアクセス情報データベース33、及びメニュー印刷情報データベース34に相当するデータベースを記憶部に記憶している。POS端末は、上記飲食店情報提供サーバ100と同様に、複数のメニュー情報を掲載した言語モード毎の各メニューページを、来店ユーザが利用する注文端末からの要求に応じて送信する。そしてPOS端末のCPUは、各メニューページにおける各メニュー情報への注文端末からのアクセス数の集計結果を基に、言語モード毎に、上記飲食店情報提供サーバ100と同様にメニュー印刷用ページを生成する。そしてPOS端末は、当該飲食店の従業員の操作による印刷要求に応じて、生成されたメニュー印刷用ページを言語モード毎にプリンタへ送信し出力させる。この場合、POS端末は例えば、従業員からメニュー印刷を要求された場合、従業員に言語モードを選択させ、当該選択に応じた言語モードのメニュー印刷用ページをデータベースから取得して、プリンタへ印刷指示を送信する。このような形態によっても、上述した実施形態と同様の作用及び効果を実現することができる。
【0078】
本願の特許請求の範囲に記載された発明のうち、「情報処理方法」と記載された発明は、その各ステップを、ソフトウェアによる情報処理によりコンピュータ等の少なくとも1つの装置が自動的に行うものであり、人間がコンピュータ等の装置を用いて行うものではない。すなわち、当該「情報処理方法」は、コンピュータ・ソフトウェアによる情報処理方法であって、コンピュータという計算道具を人間が操作する方法ではない。