(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
店舗で販売される複数の商品が掲載された紙媒体のチラシに表示されているコードを識別するコード識別子と、当該チラシに掲載された商品を識別する商品識別子、及び当該商品の詳細な情報である商品詳細情報を含む複数の商品情報とを対応付ける商品対応情報が記憶される記憶部と、
ユーザ端末装置から、チラシに表示されているコードを識別するコード識別子を受信する受信部と、
前記受信部によってコード識別子が受信された場合に、当該コード識別子に対応付けられている複数の商品識別子を特定する特定部と、
前記特定部によって特定された商品識別子を含む商品一覧をユーザ端末装置に送信する送信部と、を備え、
前記受信部は、前記送信部によって送信された商品一覧に含まれる商品識別子に対応する商品詳細情報の送信を要求する商品詳細情報送信要求をもユーザ端末装置から受信し、
前記送信部は、前記受信部によって商品詳細情報送信要求が受信された場合に、当該商品詳細情報送信要求によって送信の要求された商品詳細情報をユーザ端末装置に送信する、サーバ装置。
前記送信部は、前記受信部によってコード識別子が受信された場合に、当該コード識別子で識別されるコードが表示されているチラシを閲覧したことを示す閲覧情報をユーザ端末装置に送信する、請求項1または請求項2記載のサーバ装置。
店舗で販売される複数の商品が掲載された紙媒体のチラシに表示されているコードを識別するコード識別子と、当該チラシに掲載された商品を識別する商品識別子、及び当該商品の詳細な情報である商品詳細情報を含む複数の商品情報とを対応付ける商品対応情報が記憶される記憶部にアクセス可能なコンピュータを、
ユーザ端末装置から、チラシに表示されているコードを識別するコード識別子を受信する受信部、
前記受信部によってコード識別子が受信された場合に、当該コード識別子に対応付けられている複数の商品識別子を特定する特定部、
前記特定部によって特定された商品識別子を含む商品一覧をユーザ端末装置に送信する送信部として機能させ、
前記受信部は、前記送信部によって送信された商品一覧に含まれる商品識別子に対応する商品詳細情報の送信を要求する商品詳細情報送信要求をもユーザ端末装置から受信し、
前記送信部は、前記受信部によって商品詳細情報送信要求が受信された場合に、当該商品詳細情報送信要求によって送信の要求された商品詳細情報をユーザ端末装置に送信する、プログラム。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
一方、現在においても、紙媒体のチラシを用いた広告も行われている。そのような広告では、商品の情報の掲載範囲が限られるため、商品の詳細な情報を掲載することができない。また、ユーザが、商品の詳細な情報を入手するためには、紙媒体のチラシに掲載されている商品の名称等を手入力して、インターネット等で検索を行う必要があり、ユーザが商品の詳細な情報を入手するために煩雑な作業が要求されるという問題があった。
【0005】
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、紙媒体のチラシに掲載されている商品の詳細な情報をユーザが容易に取得することができるようにするためのサーバ装置等を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するため、本発明の一態様によるサーバ装置は、店舗で販売される複数の商品が掲載された紙媒体のチラシに表示されているコードを識別するコード識別子と、チラシに掲載された商品を識別する商品識別子、及び商品の詳細な情報である商品詳細情報を含む複数の商品情報とを対応付ける商品対応情報が記憶される記憶部と、ユーザ端末装置から、チラシに表示されているコードを識別するコード識別子を受信する受信部と、受信部によってコード識別子が受信された場合に、コード識別子に対応付けられている複数の商品識別子を特定する特定部と、特定部によって特定された商品識別子を含む商品一覧をユーザ端末装置に送信する送信部と、を備え、受信部は、送信部によって送信された商品一覧に含まれる商品識別子に対応する商品詳細情報の送信を要求する商品詳細情報送信要求をもユーザ端末装置から受信し、送信部は、受信部によって商品詳細情報送信要求が受信された場合に、商品詳細情報送信要求によって送信の要求された商品詳細情報をユーザ端末装置に送信する、ものである。
【0007】
このような構成により、例えば、ユーザは、ユーザ端末装置でチラシのコードを撮影することによって、そのチラシに掲載されている商品の一覧を見ることができ、その商品の一覧において商品を選択することによって、選択した商品の商品詳細情報を閲覧することができるようになる。したがって、ユーザは、紙媒体のチラシに掲載されている商品の詳細な情報を容易に取得することができるようになる。
【0008】
また、本発明の一態様によるサーバ装置では、コード識別子及び商品詳細情報送信要求に関する受信履歴を蓄積する蓄積部と、蓄積部によって蓄積された受信履歴に基づいてチラシの効果について分析する分析部と、をさらに備えてもよい。
【0009】
このような構成により、広告効果を分析することが困難である紙媒体のチラシについても、コード識別子等の受信履歴を用いて、効果を分析することができるようになる。その結果、広告の効果が高くなるように、例えば、チラシを配布する地域や時期、チラシの内容、チラシの配布方法などを決めることができる。
【0010】
また、本発明の一態様によるサーバ装置では、送信部は、受信部によってコード識別子が受信された場合に、コード識別子で識別されるコードが表示されているチラシを閲覧したことを示す閲覧情報をユーザ端末装置に送信してもよい。
【0011】
このような構成により、ユーザは、ユーザ端末装置において閲覧情報を表示させることなどによって、チラシを閲覧したことを店舗で示すことができ、それに応じたサービスの提供や、割引などを受けることができるようになる。
【0012】
また、本発明の一態様によるサーバ装置では、受信部は、ユーザを識別するユーザ識別子をも受信するものであり、記憶部では、ユーザ識別子と、ユーザ識別子で識別されるユーザの属性を示す属性情報とを対応付けるユーザ属性情報が複数記憶されており、特定部は、受信部によって、ユーザ識別子とコード識別子とが受信された場合に、ユーザ識別子に対応付けられている属性情報に応じて、コード識別子に対応付けられている商品識別子を特定してもよい。
【0013】
このような構成により、例えば、属性情報に応じて、商品識別子を特定しないようにしたり、特定する商品識別子の順番を変更したりすることができる。より具体的には、特定のアレルゲンを含まない商品の商品識別子のみを特定したり、ユーザの好みに応じた順番で商品識別子を特定したりすることができる。
【0014】
また、本発明の一態様によるサーバ装置では、記憶部では、ユーザ識別子と、ユーザ識別子で識別されるユーザの買い物メモとを対応付けるユーザ買い物メモ情報が記憶されており、受信部は、ユーザを識別するユーザ識別子、買い物メモに追加する商品識別子、及び買い物メモの送信を要求する買い物メモ送信要求をも受信するものであり、受信部によって、ユーザ識別子と商品識別子とが受信された場合に、ユーザ識別子に対応付けられている買い物メモに商品識別子を追加する作成部をさらに備え、送信部は、受信部によって、ユーザ識別子と買い物メモ送信要求とが受信された場合に、ユーザ識別子に対応する買い物メモをユーザ端末装置に送信してもよい。
【0015】
このような構成により、ユーザは、買い物メモを作成することができ、また、その買い物メモをユーザ端末装置で閲覧することができるようになる。その結果、チラシに掲載されている商品の買い忘れを防止することができ、ユーザの利便性が向上されることになる。
【0016】
また、本発明の一態様によるサーバ装置では、記憶部では、ユーザ識別子と、ユーザ識別子で識別されるユーザの買い物メモとを対応付けるユーザ買い物メモ情報が記憶されており、受信部は、ユーザを識別するユーザ識別子、買い物メモに追加する商品識別子、及び買い物メモの送信を要求する買い物メモ送信要求をも受信するものであり、受信部によって、ユーザ識別子と商品識別子とが受信された場合に、ユーザ識別子に対応付けられている買い物メモに商品識別子を追加する作成部と、買い物メモに含まれる商品識別子に応じて、買い物メモに対応付けられているユーザ識別子に対応する属性情報を更新する更新部と、をさらに備え、送信部は、受信部によって、ユーザ識別子と買い物メモ送信要求とが受信された場合に、ユーザ識別子に対応する買い物メモをユーザ端末装置に送信してもよい。
【0017】
このような構成により、ユーザは、買い物メモを作成したり、その買い物メモを閲覧したりすることができると共に、その買い物メモによって示されるユーザの好みに応じて属性情報が自動的に更新される。そのため、ユーザが買い物メモの作成を行うことにより、商品一覧がユーザの好みに応じたものになる。
【0018】
また、本発明の一態様によるサーバ装置では、送信部は、ユーザ識別子と、ユーザ識別子の買い物メモとを店舗端末装置に送信してもよい。
【0019】
このような構成により、例えば、店舗端末装置において、ユーザの買い物メモを用いて買い忘れのアラートを出力することができるようになる。
【0020】
また、本発明の一態様によるサーバ装置では、複数の買い物メモから、商品識別子と、商品識別子の個数とを対応付ける購入予定情報を取得する購入予定取得部をさらに備え、送信部は、購入予定情報を店舗端末装置に送信してもよい。
【0021】
このような構成により、店舗側は、各商品の購入予定数をあらかじめ知ることができ、例えば、購入予定数に対して在庫が十分でない商品について、あらかじめ早期の入荷を手配することができる。
【0022】
また、本発明の一態様によるサーバ装置では、受信部は、店舗端末装置から、ユーザ識別子と、ユーザ識別子で識別されるユーザが購入した商品の商品識別子とを含む購入商品情報を受信するものであり、購入商品情報と、購入商品情報に含まれるユーザ識別子に対応する買い物メモとを比較し、比較結果をユーザ識別子に対応付けて記憶部に蓄積する比較部をさらに備え、購入予定取得部は、購入予定情報を取得する際に、比較結果を用いて商品識別子の個数を修正してもよい。
【0023】
このような構成により、比較結果を用いることによって、ユーザが買い物メモどおりに購入を行っているかどうかを知ることができ、その結果に応じて、購入予定情報をより正確なものにすることができる。例えば、比較結果によって、買い物メモに含まれる商品識別子のうち、8割程度しか購入されていないことが示される場合には、それに応じた個数の購入予定情報を取得することができるようになる。
【0024】
また、本発明の一態様によるサーバ装置では、受信部は、店舗端末装置から、ユーザ識別子と、ユーザ識別子で識別されるユーザが購入した商品の商品識別子とを含む購入商品情報を受信するものであり、受信部によって購入商品情報が受信された場合に、購入商品情報に含まれるユーザ識別子に対応付けられている買い物メモに含まれており、購入商品情報に含まれていない商品識別子を含む未購入商品情報を取得する未購入商品取得部をさらに備え、送信部は、未購入商品情報を送信してもよい。
【0025】
このような構成により、買い物メモには含まれているが、購入されていない商品、すなわち買い忘れの商品について、注意喚起を行うことができるようになる。
【0026】
また、本発明の一態様による店舗端末装置は、ユーザ識別子と、ユーザ識別子で識別されるユーザの買い物メモであり、商品を識別する1以上の商品識別子を含む買い物メモとを受信する受信部と、ユーザ識別子と、ユーザ識別子で識別されるユーザが購入した商品の商品識別子とを含む購入商品情報を受け付ける受付部と、受付部によって購入商品情報が受け付けられた場合に、購入商品情報に含まれるユーザ識別子に対応付けられている買い物メモに含まれており、購入商品情報に含まれていない商品識別子を含む未購入商品情報を取得する未購入商品取得部と、未購入商品取得部によって取得された未購入商品情報を出力する出力部と、を備えたものである。
【0027】
このような構成により、店舗端末装置において、買い物メモには含まれているが、購入されていない商品、すなわち買い忘れの商品について、ユーザに注意喚起を行うことができる。そして、ユーザは、買い忘れを防止でき、店舗は、ユーザ満足度を高めることができると共に、売り上げを向上させることができる。
【0028】
また、本発明の一態様による情報処理方法は、ユーザ端末装置から、店舗で販売される複数の商品が掲載された紙媒体のチラシに表示されているコードを識別するコード識別子を受信する第1の受信ステップと、第1の受信ステップにおいてコード識別子が受信された場合に、コード識別子と、コード識別子で識別されるコードが表示されているチラシに掲載された商品を識別する商品識別子、及び商品の詳細な情報である商品詳細情報を含む複数の商品情報とを対応付ける商品対応情報を用いて、受信されたコード識別子に対応付けられている複数の商品識別子を特定する特定ステップと、特定ステップにおいて特定された商品識別子を含む商品一覧をユーザ端末装置に送信する第1の送信ステップと、第1の送信ステップにおいて送信された商品一覧に含まれる商品識別子に対応する商品詳細情報の送信を要求する商品詳細情報送信要求をユーザ端末装置から受信する第2の受信ステップと、第2の受信ステップにおいて商品詳細情報送信要求が受信された場合に、商品詳細情報送信要求によって送信の要求された商品詳細情報をユーザ端末装置に送信する第2の送信ステップと、を備えたものである。
【0029】
また、本発明の一態様による情報処理方法は、ユーザ識別子と、ユーザ識別子で識別されるユーザの買い物メモであり、商品を識別する1以上の商品識別子を含む買い物メモとを受信する受信ステップと、ユーザ識別子と、ユーザ識別子で識別されるユーザが購入した商品の商品識別子とを含む購入商品情報を受け付ける受付ステップと、受付ステップにおいて購入商品情報が受け付けられた場合に、購入商品情報に含まれるユーザ識別子に対応付けられている買い物メモに含まれており、購入商品情報に含まれていない商品識別子を含む未購入商品情報を取得する未購入商品取得ステップと、未購入商品取得ステップにおいて取得された未購入商品情報を出力する出力ステップと、を備えたものである。
【発明の効果】
【0030】
本発明の一態様によるサーバ装置等によれば、紙媒体のチラシに掲載されている商品の詳細な情報をユーザが容易に取得することができるようになる。
【発明を実施するための形態】
【0032】
以下、本発明によるサーバ装置等について、実施の形態を用いて説明する。なお、以下の実施の形態において、同じ符号を付した構成要素及びステップは同一または相当するものであり、再度の説明を省略することがある。本実施の形態によるサーバ装置は、紙媒体のチラシに掲載された商品の詳細な情報をユーザに提供するものである。
【0033】
図1は、本実施の形態による情報通信システムの構成を示す模式図であり、
図2Aは、本実施の形態によるサーバ装置1の構成を示すブロック図である。情報通信システムは、サーバ装置1と、複数のユーザ端末装置2と、店舗端末装置3とを備える。なお、情報通信システムは、複数の店舗端末装置3を備えていてもよい。また、サーバ装置1、ユーザ端末装置2、店舗端末装置3は、有線または無線の通信回線500で接続されている。通信回線500は、例えば、インターネットやイントラネット、公衆電話回線網等であってもよい。なお、サーバ装置1とユーザ端末装置2とが通信するための通信回線と、サーバ装置1と店舗端末装置3とが通信するための通信回線とは、同じであってもよく、または、異なっていてもよい。ユーザ端末装置2は、紙媒体のチラシを見たユーザが使用する端末であり、例えば、スマートフォンや、タブレット端末、パーソナルコンピュータ等であってもよい。ユーザ端末装置2は、通常、持ち運び可能な端末であることが好適であるが、そうでなくてもよい。ユーザ端末装置2は、デスクトップパソコンなどであってもよい。店舗端末装置3は、チラシに掲載されている商品を販売する店舗の従業員等が使用する端末である。店舗端末装置3は、持ち運び可能な端末であってもよく、または、そうでなくてもよい。
【0034】
図2Aで示されるように、サーバ装置1は、記憶部11と、受信部12と、特定部13と、送信部14と、蓄積部15と、分析部16と、作成部17と、購入予定取得部18と、未購入商品取得部19と、を備える。
【0035】
記憶部11では、1または2以上の商品対応情報が記憶される。商品対応情報は、店舗で販売される複数の商品が掲載された紙媒体のチラシに表示されているコードを識別するコード識別子と、そのチラシに掲載された商品を識別する商品識別子、及び商品の詳細な情報である商品詳細情報を含む複数の商品情報とを対応付ける情報である。
【0036】
紙媒体のチラシは、例えば、新聞の折り込み広告などのように、独立したチラシであってもよく、新聞や雑誌などの紙のメディアに表示されている広告のように、他のメディアに付随したチラシであってもよい。後者の場合には、新聞の紙面の一部や、雑誌の一部のページまたはページの一部がチラシとなってもよい。チラシに商品が掲載されているとは、厳密には、チラシに商品の情報、例えば、商品の名称や写真、価格などが掲載されていることであってもよい。
【0037】
商品は、例えば、食品であってもよく、日用品であってもよく、家電製品であってもよく、その他の商品であってもよい。商品は、通常、店舗における販売対象となる商品である。本実施の形態では、商品が食品である場合について主に説明する。商品識別子は、例えば、商品の名称であってもよく、商品を識別するための記号や文字列(例えば、JANコードや、EANコード等)であってもよく、商品を識別可能なその他の情報であってもよい。また、商品識別子は、例えば、処理の途中で適宜、置換されてもよい。具体的には、商品対応情報に含まれる商品識別子はJANコードであり、商品識別子がユーザ端末装置2に送信される際には、JANコードから商品名に変換されて送信されてもよい。この場合には、JANコードである商品識別子と、商品名である商品識別子とを対応付ける情報が記憶部11で記憶されており、その情報を用いて、適宜、商品識別子が置換されてもよい。
【0038】
チラシに表示されるコードは、例えば、バーコードなどの一次元コードであってもよく、QRコード(登録商標)などの二次元コードであってもよく、その他のコードであってもよい。本実施の形態では、コードがQRコードである場合について主に説明する。コード識別子は、例えば、コードによって示される情報、すなわちコードを読み取ることによって得られる情報であってもよく、その情報の一部であってもよく、コードを識別することができる他の情報であってもよい。コードによって示される情報がURL(Uniform Resource Locator)であり、そのURLのドメイン部分によってサーバ装置1のアドレスが示され、ドメイン部分以外のディレクトリ構造に関する部分(パス名の部分)によってコード識別子が示されてもよい。本実施の形態では、この場合について主に説明する。ユーザ端末装置2において、チラシに表示されているコードに対応するURLが取得されてサーバ装置1へのアクセスが行われることによって、ユーザ端末装置2における処理は、例えば、ウェブアプリケーションでも実行できるようになる。したがって、ユーザ端末装置2では、サーバ装置1にアクセスして商品の詳細な情報を得る処理などを、例えば、ウェブアプリケーションで実行してもよく、または、ネイティブアプリケーションで実行してもよい。なお、コードによって示される情報がコード識別子である場合には、ユーザ端末装置2では、通常、ネイティブアプリケーションによって、あらかじめアドレス等が設定されているサーバ装置1にアクセスすることになる。
【0039】
商品詳細情報は、チラシに掲載されている商品の情報よりも詳細な商品の情報である。なお、商品詳細情報に、例えば、チラシに掲載されている情報も含まれてもよい。商品詳細情報は、例えば、食品である商品の熱量や、栄養素、アレルゲンに関する情報などであってもよい。また、商品詳細情報は、例えば、家電製品である商品のスペックを示す情報であってもよい。
【0040】
また、商品情報には、上記以外の情報が含まれていてもよい。例えば、商品の画像データなどが含まれていてもよい。また、商品対応情報では、コード識別子に、そのコード識別子によって識別されるコードが表示されているチラシの期間が対応付けられていてもよい。この場合には、その期間中にのみ、その商品対応情報を用いた商品一覧や商品詳細情報の送信が行われてもよい。
【0041】
記憶部11では、1または2以上のユーザ買い物メモ情報が記憶される。ユーザ買い物メモ情報は、ユーザ識別子と、そのユーザ識別子で識別されるユーザの買い物メモとを対応付ける情報である。ユーザ識別子は、例えば、ユーザの氏名や、ユーザを識別可能なアドレスや電話番号等であってもよく、ユーザを識別するための記号や文字列等であってもよい。買い物メモは、購入対象の商品を識別する商品識別子のリストである。買い物メモには、ユーザが購入を希望する商品の商品識別子が含まれる。なお、ユーザが買い物メモに商品識別子を追加するまでは、買い物メモには商品識別子は含まれていない。また、買い物メモには、例えば、商品識別子で識別される商品の個数も含まれてもよい。また、例えば、複数のチラシから買い物メモが作成される場合には、チラシごとに買い物メモを区別できるようにするために、買い物メモにおいて、商品識別子にコード識別子が対応付けられていてもよい。本実施の形態では、説明を簡単にするため、買い物メモに商品識別子のみが含まれる場合について主に説明する。
【0042】
記憶部11に情報が記憶される過程は問わない。例えば、記録媒体を介して情報が記憶部11で記憶されるようになってもよく、通信回線等を介して送信された情報が記憶部11で記憶されるようになってもよく、または、入力デバイスを介して入力された情報が記憶部11で記憶されるようになってもよい。なお、後述するように、ユーザ買い物メモ情報に含まれる買い物メモの商品識別子は、作成部17によって蓄積される。また、記憶部11では、上記した以外の情報が記憶されてもよい。記憶部11は、不揮発性の記録媒体によって実現されることが好適であるが、揮発性の記録媒体によって実現されてもよい。記録媒体は、例えば、半導体メモリや磁気ディスク、光ディスクなどであってもよい。
【0043】
受信部12は、ユーザ端末装置2から、チラシに表示されているコードを識別するコード識別子を受信する。そのコード識別子は、チラシに表示されているコードが撮影されて、その撮影されたコードの画像から取得されたものであってもよい。また、受信部12は、送信部14によって送信された、後述する商品一覧に含まれる商品識別子に対応する商品詳細情報の送信を要求する商品詳細情報送信要求をユーザ端末装置2から受信する。その商品詳細情報送信要求には、送信を要求する対象の商品を識別する商品識別子が含まれていてもよい。また、商品詳細情報送信要求には、例えば、コード識別子も含まれていてもよい。例えば、コード識別子と商品識別子とによって商品が一意に特定される場合には、商品詳細情報送信要求にコード識別子も含まれていることが好適である。
【0044】
また、受信部12は、ユーザを識別するユーザ識別子を受信してもよい。また、受信部12は、買い物メモに追加する商品識別子を受信してもよい。受信部12は、その商品識別子と共に、買い物メモに商品識別子を追加する旨の要求を受信してもよい。また、受信部12は、買い物メモの送信を要求する買い物メモ送信要求を受信してもよい。なお、商品識別子や買い物メモ送信要求は、商品識別子を追加する買い物メモや、送信を要求する対象の買い物メモを特定できるようにするため、それらに対応するユーザ識別子を特定することができるように受信されることが好適である。そのため、例えば、商品識別子や買い物メモ送信要求は、ユーザ識別子と同時に受信されてもよく、または、ユーザがログインしている状態で受信されてもよい。
【0045】
受信部12は、店舗端末装置3から、ユーザ識別子と、そのユーザ識別子で識別されるユーザが購入した商品の商品識別子とを含む購入商品情報を受信してもよい。この購入商品情報は、例えば、ユーザが店舗のレジにおいて商品を購入する際にユーザから提示されたユーザ識別子と、その商品の購入手続きにおいて商品から読み取られたバーコードなどを用いて取得された商品識別子とを含む情報であってもよい。この購入商品情報によって、ユーザがどの商品を購入したのかを知ることができる。受信された購入商品情報は、記憶部11に蓄積されてもよい。
【0046】
なお、受信部12は、受信を行うための有線または無線の受信デバイス(例えば、モデムやネットワークカードなど)を含んでもよく、または含まなくてもよい。また、受信部12は、ハードウェアによって実現されてもよく、または受信デバイスを駆動するドライバ等のソフトウェアによって実現されてもよい。
【0047】
特定部13は、受信部12によってコード識別子が受信された場合に、その受信されたコード識別子に商品対応情報によって対応付けられている複数の商品識別子を特定する。特定部13は、例えば、受信されたコード識別子を検索キーとして商品対応情報を検索し、ヒットしたコード識別子に対応付けられているすべての商品識別子を特定してもよい。商品識別子の特定は、例えば、特定対象の商品識別子を図示しない記録媒体に蓄積することによって行われてもよく、特定対象の商品識別子にフラグ等の特定したことを示す情報を付与することによって行われてもよい。
【0048】
送信部14は、特定部13によって特定された商品識別子を含む商品一覧をユーザ端末装置2に送信する。商品一覧の送信先であるユーザ端末装置2は、例えば、コード識別子の送信元であるユーザ端末装置2であってもよい。商品一覧は、商品識別子を含む情報であってもよく、または、商品識別子と、ユーザ端末装置2においてその商品識別子を表示するための情報(例えば、HTMLなどのマークアップ言語によって記述された情報)とを含む情報であってもよい。他の情報がユーザ端末装置2に送信される際にも同様であってもよい。また、商品一覧には、例えば、商品識別子と共に、商品の画像データも含まれていてもよい。
【0049】
送信部14は、受信部12によってコード識別子が受信された場合に、そのコード識別子で識別されるコードが表示されているチラシを閲覧したことを示す閲覧情報をユーザ端末装置2に送信してもよい。ユーザ端末装置2において閲覧情報が出力された際に、どのチラシを閲覧したのかが分かるようになっていることが好適である。そのため、閲覧情報には、例えば、受信されたコード識別子で識別されるコードが表示されているチラシを識別可能な情報が含まれてもよい。チラシを識別可能な情報は、例えば、そのチラシに表示されているコードのコード識別子であってもよく、そのチラシに対応する店舗名、及びチラシの広告期間であってもよく、チラシを識別可能なその他の情報であってもよい。閲覧情報に含まれるコード識別子は、そのコード識別子を示すコードの画像データであってもよい。閲覧情報は、例えば、クーポンや割引券であってもよい。この閲覧情報は、例えば、送信部14によって取得されてもよい。閲覧情報は、例えば、コード識別子の受信時に送信されてもよく、コード識別子の受信後であって、ユーザ端末装置2から閲覧情報の送信要求が受信された際に送信されてもよい。後者の場合には、受信部12は、閲覧情報の送信要求も受信してもよい。閲覧情報は、例えば、ユーザ端末装置2において、表示される情報であってもよく、または、近距離無線通信等の無線通信によって送信される情報であってもよい。
【0050】
送信部14は、受信部12によって商品詳細情報送信要求が受信された場合に、その商品詳細情報送信要求によって送信の要求された商品詳細情報をユーザ端末装置2に送信する。例えば、商品詳細情報送信要求に、送信を要求する商品の商品識別子が含まれている場合に、送信部14は、商品対応情報を用いて、その商品識別子に対応する商品詳細情報を特定し、その特定した商品詳細情報をユーザ端末装置2に送信してもよい。商品詳細情報送信要求にコード識別子も含まれている場合には、送信部14は、コード識別子と商品識別子とを用いて商品詳細情報を特定してもよい。商品詳細情報の送信先であるユーザ端末装置2は、例えば、商品詳細情報送信要求の送信元であるユーザ端末装置2であってもよい。
【0051】
送信部14は、受信部12によって、ユーザ識別子と買い物メモ送信要求とが受信された場合に、そのユーザ識別子に対応する買い物メモをユーザ端末装置2に送信してもよい。ユーザ識別子に対応する買い物メモとは、ユーザ買い物メモ情報によって、そのユーザ識別子に対応付けられている買い物メモであってもよい。送信される買い物メモには、通常、商品識別子が含まれている。買い物メモの送信先であるユーザ端末装置2は、例えば、買い物メモ送信要求の送信元であるユーザ端末装置2であってもよい。なお、ユーザ識別子と買い物メモ送信要求とは、例えば、同時に受信されてもよく、または異なるタイミングで受信されてもよい。後者の場合であっても、両者の対応が分かることが好適である。例えば、ユーザがログインしている状況において買い物メモ送信要求が受信された場合には、ログインしているユーザのユーザ識別子と買い物メモ送信要求とが対応していると判断することができる。この場合には、ユーザのログイン時にユーザ端末装置2から受信したユーザ識別子が、買い物メモ送信要求に対応するユーザ識別子となってもよい。ユーザ識別子と、他の情報とが受信部12で受信される際にも同様であるとする。
【0052】
送信部14は、後述する購入予定情報を店舗端末装置3に送信してもよい。あるチラシに掲載されている商品に関する購入予定情報の送信先である店舗端末装置3は、そのチラシによる広告を行った店舗の店舗端末装置3である。例えば、記憶部11において、コード識別子と、そのコード識別子で識別されるコードが表示されているチラシによる広告を行った店舗の店舗端末装置3のアドレスとが対応付けて記憶されていてもよい。そして、送信部14は、例えば、あるチラシに掲載されている商品に関する購入予定情報を、そのチラシに表示されているコードのコード識別子に対応するアドレスに送信してもよい。購入予定情報は、例えば、一定または不定の時間間隔で送信されてもよく、または、店舗端末装置3から送信された、購入予定情報の送信要求が受信部12で受信されたことに応じて送信されてもよい。
【0053】
また、送信部14は、後述する未購入商品情報を送信してもよい。未購入商品情報の送信先は、例えば、店舗端末装置3であってもよく、ユーザ端末装置2であってもよく、その両方であってもよい。未購入商品情報の送信先の店舗端末装置3は、例えば、購入商品情報の送信元である店舗端末装置3であってもよい。また、未購入商品情報の送信先のユーザ端末装置2は、例えば、購入商品情報に含まれるユーザ識別子で識別されるユーザのユーザ端末装置2であってもよい。この場合には、例えば、記憶部11において、ユーザ識別子と、そのユーザ識別子で識別されるユーザのユーザ端末装置2のアドレスとが対応付けられて記憶されていてもよい。そして、送信部14は、購入商品情報を用いて取得された未購入商品情報を、その購入商品情報に含まれるユーザ識別子に対応するアドレスに送信してもよい。
【0054】
なお、送信部14は、送信を行うための送信デバイス(例えば、モデムやネットワークカードなど)を含んでもよく、または含まなくてもよい。また、送信部14は、ハードウェアによって実現されてもよく、または送信デバイスを駆動するドライバ等のソフトウェアによって実現されてもよい。
【0055】
蓄積部15は、コード識別子及び商品詳細情報送信要求に関する受信履歴を記憶部11に蓄積する。受信履歴は、例えば、コード識別子や商品詳細情報送信要求が受信された年月日と、受信されたコード識別子、または商品詳細情報送信要求に含まれる商品識別子を含む情報であってもよい。商品詳細情報送信要求に、コード識別子も含まれる場合には、受信履歴に、そのコード識別子も含まれてもよい。また、受信履歴には、年月日と共に受信時刻も含まれてもよい。蓄積部15は、年月日や時刻を、例えば、図示しないカレンダー部や時計部から取得してもよい。また、受信履歴には、例えば、コード識別子や商品詳細情報送信要求を送信したユーザのユーザ識別子も含まれていてもよい。また、受信履歴は、通常、対応するコード識別子が分かるようになっていることが好適である。すなわち、あるチラシに対応する受信履歴を特定できるようになっていることが好適である。
【0056】
分析部16は、蓄積部15によって記憶部11に蓄積された受信履歴に基づいて、チラシの効果について分析する。チラシの効果についての分析とは、例えば、チラシごとの閲覧数に関する分析や、商品詳細情報ごとの閲覧数に関する分析等であってもよい。この分析は、例えば、紙媒体のチラシの配布枚数と、そのチラシに表示されているコードのコード識別子の受信回数とを用いて行われてもよい。具体的には、チラシの閲覧数の取得や、チラシにおいて特に注目された商品の特定などが行われてもよい。通常、紙媒体のチラシの閲覧数と、サーバ装置1における、そのチラシに表示されているコードのコード識別子の受信回数とには正の相関関係があると考えられる。したがって、分析部16は、例えば、コード識別子の受信回数を用いて、紙媒体のチラシの閲覧数を予測してもよく、コード識別子の受信回数を、紙媒体のチラシの配布枚数で除算することによって、配布されたチラシのうち、閲覧されたチラシの枚数を予測してもよく、コード識別子の受信回数を、紙媒体のチラシの配布枚数で除算した値を、チラシごとに比較することによって、閲覧の割合の高いチラシを特定してもよい。また、あるチラシについて、商品識別子ごとの商品詳細情報送信要求の受信回数を、コード識別子の受信回数で除算することによって、どの商品の商品詳細情報が他の商品詳細情報よりも多く閲覧されているのかを特定することもできる。なお、コード識別子の受信回数や、商品詳細情報送信要求の受信回数等は、蓄積部15によって蓄積された受信履歴を用いて取得することができる。また、それらの受信回数は、例えば、延べの受信回数であってもよく、または、ユニーク受信回数であってもよい。後者の場合には、例えば、受信履歴にユーザ識別子が含まれており、同じユーザから2回以上受信が行われていても、それを1回とカウントすることによって受信回数が取得されてもよい。また、受信履歴に年月日や時刻が含まれる場合には、分析部16は、その年月日等を用いた分析を行ってもよい。具体的には、チラシに対応する期間の受信履歴のみを用いて分析を行ってもよく、所定の期間ごと(例えば、1日ごとや週ごとなど)の分析を行ってもよい。この分析部16による分析結果は、図示しない出力部によって出力されてもよい。その出力は、例えば、表示や印刷、送信等であってもよい。
【0057】
作成部17は、受信部12によって、ユーザ識別子と商品識別子とが受信された場合に、記憶部11において、そのユーザ識別子に対応付けられている買い物メモに、受信された商品識別子を追加する。商品識別子と共に個数も受信された場合には、作成部17は、商品識別子に対応付けて個数も買い物メモに追加してもよい。このように、作成部17が買い物メモに商品識別子を追加することによって、買い物メモが作成されることになる。買い物メモに含まれる商品識別子は、通常、商品名であることが好適である。
【0058】
購入予定取得部18は、複数の買い物メモから、商品識別子と、その商品識別子の個数とを対応付ける購入予定情報を取得する。この購入予定情報は、複数のユーザの買い物メモの内容がマージされた結果であると考えることもできる。購入予定取得部18は、例えば、記憶部11で記憶されている、ある店舗に対応する複数の買い物メモをマージし、そのマージ後の情報に含まれる各商品識別子の個数をカウントすることによって、商品識別子と、その商品識別子の個数とを対応付ける購入予定情報を取得してもよい。なお、買い物メモに、商品識別子と共に個数も含まれている場合には、購入予定取得部18は、マージ後の情報に含まれる商品識別子の個数をカウントする際に、その商品識別子に対応する個数を考慮してカウントしてもよい。すなわち、購入予定取得部18は、ある商品識別子のカウントを行う際に、単に1個を加算する代わりに、その商品識別子に対応する個数分の加算を行ってもよい。このようにして、商品ごとに、買い物メモに追加された個数の合計を知ることができるようになる。この購入予定情報が店舗端末装置3に送信されることによって、店舗の従業員は、チラシに掲載された商品がどれぐらい売れるのかを予測することができる。例えば、購入予定情報において、ある商品識別子に対応する個数が、その商品識別子で識別される商品の店頭在庫の個数を超えている場合には、店舗の従業員は、その商品が早急に入荷されるように手配することによって、その商品が売り切れになる事態を回避することができ得る。なお、買い物メモがコード識別子ごとや、店舗ごとに記憶されている場合には、購入予定取得部18は、コード識別子ごとや店舗ごとに購入予定情報を取得してもよい。そして、その購入予定情報は、コード識別子に対応する店舗や、購入予定情報の取得に用いられた買い物メモに対応する店舗に送信されてもよい。
【0059】
また、購入予定情報は、例えば、記憶部11で記憶されているすべての買い物メモを用いて取得されてもよく、または、その一部の買い物メモを用いて取得されてもよい。上記のように、購入予定情報は、店舗における在庫の確保のために用いられるため、買い物メモに応じた買い物が行われた後には、その買い物メモは、購入予定情報の取得に用いられないことが好適である。したがって、例えば、あるコード識別子に対応するあるユーザの買い物メモは、そのコード識別子に対応する店舗の店舗端末装置3から、そのユーザに関する購入商品情報が受信された後には、購入予定情報の取得に用いられなくてもよい。また、例えば、買い物メモ送信要求の受信に応じて送信された買い物メモは、その送信後に、購入予定情報の取得に用いられないようになってもよい。その送信後に買い物メモを用いた商品の購入が行われる可能性が高いと考えられるからである。
【0060】
未購入商品取得部19は、受信部12によって購入商品情報が受信された場合に、その購入商品情報に含まれるユーザ識別子に対応付けられている買い物メモに含まれており、その購入商品情報に含まれていない商品識別子を含む未購入商品情報を取得する。この未購入商品情報に含まれる商品識別子は、ユーザが買い物メモに追加した商品識別子のうち、購入されなかった商品を識別する商品識別子となる。したがって、未購入商品情報に含まれる商品識別子で識別される商品は、ユーザが買い忘れている商品である可能性があるため、上記のように、この未購入商品情報は、ユーザ端末装置2や店舗端末装置3に送信され、それらの装置において出力されることによって、ユーザに対して、商品の買い忘れに関する注意喚起を行うことができる。未購入商品情報がユーザ端末装置2に送信される場合には、例えば、その未購入商品情報の取得に用いられた購入商品情報に含まれているユーザ識別子で識別されるユーザのユーザ端末装置2に送信されてもよい。また、未購入商品情報が店舗端末装置3に送信される場合には、例えば、その未購入商品情報の取得に用いられた購入商品情報に含まれているユーザ識別子と一緒に送信されてもよい。店舗端末装置3において、未購入商品情報とユーザとの対応関係が分かるようにするためである。なお、購入商品情報に含まれるユーザ識別子に対応する買い物メモが存在しない場合には、例えば、未購入商品取得部19は、未購入商品情報を取得しなくてもよい。その結果、未購入商品情報の送信は行われなくてもよい。また、購入商品情報に含まれる商品識別子に、その購入商品情報に含まれるユーザ識別子に対応する買い物メモに含まれる商品識別子がすべて含まれている場合には、未購入商品取得部19は、例えば、ヌル(null)の未購入商品情報を取得してもよく、未購入商品情報を取得しなくてもよい。また、前者の場合に、ヌルの未購入商品情報が送信されてもよく、または、送信されなくてもよい。また、例えば、未購入商品情報の取得に用いられた買い物メモは、記憶部11から消去されてもよい。
【0061】
次に、サーバ装置1の動作について、
図3A、
図3Bのフローチャートを用いて説明する。
【0062】
(ステップS101)受信部12は、コード識別子を受信したかどうか判断する。そして、コード識別子を受信した場合には、ステップS102に進み、そうでない場合には、ステップS105に進む。
【0063】
(ステップS102)特定部13は、ステップS101で受信されたコード識別子に、商品対応情報によって対応付けられている商品識別子を特定する。
【0064】
(ステップS103)送信部14は、ステップS102で特定された商品識別子を含む商品一覧をユーザ端末装置2に送信する。なお、送信部14は、ステップS101で受信されたコード識別子に対応する閲覧情報を、商品一覧と一緒に送信してもよい。
【0065】
(ステップS104)蓄積部15は、受信部12で受信されたコード識別子の受信履歴を記憶部11に蓄積する。そして、ステップS101に戻る。
【0066】
(ステップS105)受信部12は、商品詳細情報送信要求を受信したかどうか判断する。そして、商品詳細情報送信要求を受信した場合には、ステップS106に進み、そうでない場合には、ステップS108に進む。
【0067】
(ステップS106)送信部14は、商品詳細情報送信要求に含まれる商品識別子に対応する商品詳細情報を記憶部11から読み出して、ユーザ端末装置2に送信する。
【0068】
(ステップS107)蓄積部15は、商品詳細情報送信要求の受信履歴を記憶部11に蓄積する。そして、ステップS101に戻る。
【0069】
(ステップS108)受信部12は、ユーザ識別子と、買い物メモに追加する商品識別子とを受信したかどうか判断する。そして、それらを受信した場合には、ステップS109に進み、そうでない場合には、ステップS110に進む。
【0070】
(ステップS109)作成部17は、受信されたユーザ識別子に、ユーザ買い物メモ情報によって対応付けられている買い物メモを特定し、その買い物メモに、受信された商品識別子を追加する。そして、ステップS101に戻る。
【0071】
(ステップS110)受信部12は、ユーザ識別子と、買い物メモ送信要求とを受信したかどうか判断する。そして、それらを受信した場合には、ステップS111に進み、そうでない場合には、ステップS112に進む。
【0072】
(ステップS111)送信部14は、受信されたユーザ識別子に、ユーザ買い物メモ情報によって対応付けられている買い物メモを記憶部11から読み出して、ユーザ端末装置2に送信する。そして、ステップS101に戻る。
【0073】
(ステップS112)購入予定取得部18は、購入予定情報を取得するかどうか判断する。そして、購入予定情報を取得する場合には、ステップS113に進み、そうでない場合には、ステップS115に進む。なお、購入予定取得部18は、例えば、店舗端末装置3から購入予定情報の送信要求が受信された際に、購入予定情報を取得すると判断してもよく、購入予定を取得すると定期的に判断してもよい。
【0074】
(ステップS113)購入予定取得部18は、記憶部11で記憶されている複数の買い物メモを用いて購入予定情報を取得する。
【0075】
(ステップS114)送信部14は、取得された購入予定情報を店舗端末装置3に送信する。そして、ステップS101に戻る。
【0076】
(ステップS115)受信部12は、購入商品情報を受信したかどうか判断する。そして、購入商品情報を受信した場合には、ステップS116に進み、そうでない場合には、ステップS118に進む。
【0077】
(ステップS116)未購入商品取得部19は、受信された購入商品情報と、その購入商品情報に含まれるユーザ識別子に対応する買い物メモとを用いて、未購入商品情報を取得する。
【0078】
(ステップS117)送信部14は、取得された未購入商品情報を送信する。そして、ステップS101に戻る。なお、例えば、未購入商品情報の取得が行われなかった場合や、ヌルの未購入商品情報が取得された場合には、未購入商品情報の送信は行われなくてもよい。
【0079】
(ステップS118)分析部16は、チラシの効果について分析するかどうか判断する。そして、分析する場合には、ステップS119に進み、そうでない場合には、ステップS101に戻る。なお、分析部16は、例えば、分析を行うと定期的に判断してもよく、分析を行う旨の指示が受け付けられた際に分析を行うと判断してもよい。
【0080】
(ステップS119)分析部16は、蓄積部15によって蓄積された受信履歴を用いて、チラシの効果について分析する。この分析結果は、例えば、記憶部11に蓄積されてもよく、出力されてもよい。そして、ステップS101に戻る。
【0081】
なお、
図3A、
図3Bのフローチャートにおける処理の順序は一例であり、同様の結果を得られるのであれば、各ステップの順序を変更してもよい。また、
図3A、
図3Bのフローチャートにおいて、電源オフや処理終了の割り込みにより処理は終了する。
【0082】
次に、本実施の形態による情報通信システムの動作について、具体例を用いて説明する。この具体例では、ユーザ識別子「U001」で識別されるユーザ(以下、「ユーザU001」と呼ぶこともある。)が、
図4で示されるチラシ5に表示されているコード5aを、スマートフォンであるユーザ端末装置2で撮影することによって、コード5aに対応するURLが取得され、そのURLへのアクセスを行うことによって、サーバ装置1にコード5aのコード識別子「C001」が送信されるものとする。そのようにして送信されたコード識別子は、受信部12で受信され、特定部13、送信部14、及び蓄積部15に渡される(ステップS101)。
【0083】
本具体例において、記憶部11では、
図5で示される商品対応情報が記憶されているものとする。
図5の商品対応情報には、コード識別子と、そのコード識別子に対応する商品情報とが含まれる。また、商品情報には、商品識別子と、その商品識別子で識別される商品の画像データである商品画像と、その商品識別子で識別される商品の詳細な情報である商品詳細情報とが含まれる。商品識別子は商品の名称であり、商品詳細情報には、商品の価格、熱量、及びアレルゲンが含まれている。なお、アレルゲンは、特定原材料である7品目のうち、商品に含まれるものを示す情報である。例えば、コード識別子「C001」には、そのコード識別子で識別されるコード5aの表示されているチラシ5に掲載されている商品の商品識別子「ABCバナナ」「BBBコーン」などの商品情報が対応付けられている。なお、商品画像は、商品詳細情報に含まれていてもよい。
【0084】
受信されたコード識別子「C001」を受け取ると、特定部13は、そのコード識別子を検索キーとして商品対応情報を検索し、ヒットしたコード識別子に対応付けられているすべての商品識別子を特定して送信部14に渡す(ステップS102)。また、受信されたコード識別子を受け取ると、送信部14は、コード識別子「C001」で識別されるコード5aの表示されているチラシ5を閲覧したことを示す閲覧情報を取得する。その閲覧情報には、コード識別子「C001」と、そのコード識別子を2次元コードに変換したコードの画像データとが含まれているものとする。また、特定部13から複数の商品識別子を受け取ると、送信部14は、コード識別子の送信元のアドレスを送信先として、受け取った複数の商品識別子を含む商品一覧と、コード識別子「C001」に対応する閲覧情報とを送信する(ステップS103)。送信された商品一覧と閲覧情報は、ユーザU001のユーザ端末装置2で受信され、その商品一覧に含まれる各商品識別子が、
図6Aで示されるように表示されると共に閲覧情報が、ユーザ端末装置2で記憶される。なお、
図6Aでは、各商品識別子に対応付けられて、商品詳細情報の送信を要求するための「詳細」ボタンと、買い物かごに登録するための「登録」ボタンとが表示されている。
【0085】
また、受信されたコード識別子「C001」を受け取ると、蓄積部15は、その時点の年月日と時刻を取得し、その年月日及び時刻と、コード識別子とを含む受信履歴を記憶部11に蓄積する(ステップS104)。
【0086】
次に、ユーザU001が
図6Aで示されるユーザ端末装置2の表示において、商品識別子「ABCバナナ」に対応する「詳細」ボタンをタップすると、その商品識別子「ABCバナナ」と、コード5aのコード識別子「C001」とを含む商品詳細情報送信要求がサーバ装置1に送信される。その商品詳細情報送信要求は、受信部12で受信され、その商品詳細情報に含まれるコード識別子と商品識別子は、送信部14と蓄積部15に渡される(ステップS105)。
【0087】
コード識別子と商品識別子を受け取ると、送信部14は、受け取ったコード識別子を検索キーとして商品対応情報を検索し、ヒットしたコード識別子に対応する商品情報において、受け取った商品識別子を検索キーとして検索を行い、ヒットした商品識別子に対応付けられている商品画像と商品詳細情報を取得し、それらを商品詳細情報送信要求の送信元のユーザ端末装置2に送信する(ステップS106)。送信された商品画像及び商品詳細情報は、ユーザ端末装置2で受信され、
図6Bで示されるように表示される。この表示によって、ユーザU001は、商品の詳細な情報について知ることができるようになる。
【0088】
また、受信されたコード識別子及び商品識別子を受け取ると、蓄積部15は、その時点の年月日と時刻を取得し、その年月日及び時刻と、コード識別子及び商品識別子とを含む受信履歴を記憶部11に蓄積する(ステップS107)。その結果、記憶部11では、
図7で示される受信履歴が記憶されることになる。
図7において、受信履歴には、コード識別子等が受信された年月日等と、受信されたコード識別子や、商品詳細情報送信要求に含まれていた情報とが含まれている。
【0089】
その後、ユーザU001が、ユーザ端末装置2の
図6Bで示される表示において、「買い物メモ登録」ボタンをタップすると、その商品識別子「ABCバナナ」と、あらかじめ記憶されているユーザ識別子「U001」とがサーバ装置1に送信される。その商品識別子等は受信部12で受信され、作成部17に渡される(ステップS108)。そして、作成部17は、受け取ったユーザ識別子「U001」を検索キーとして、記憶部11で記憶されているユーザ買い物メモ情報を検索し、ヒットしたユーザ識別子に対応する買い物メモに、受け取った商品識別子「ABCバナナ」を追加する(ステップS109)。ユーザU001が、商品識別子「BCDブレッド」「CCCミルク」等についても、同様に買い物メモへの登録を行ったとする。すると、記憶部11で記憶されているユーザ買い物メモ情報は、
図8で示されるようになる。
図8において、ユーザ買い物メモ情報には、ユーザ識別子と、そのユーザ識別子で識別されるユーザの買い物メモとが含まれている。また、買い物メモには、ユーザによって登録された商品識別子が含まれている。なお、
図8では、買い物メモに商品識別子しか含まれていないが、買い物メモでは、商品識別子に、コード識別子が対応付けられていてもよい。このようにすることで、チラシごとに買い物メモを管理することができるようになる。
【0090】
次に、購入予定情報を取得するタイミングになったと判断すると、購入予定取得部18は、購入予定情報を取得して送信部14に渡す(ステップS112,S113)。購入予定取得部18は、例えば、1時間ごとなどのように定期的に購入予定情報を取得すると判断してもよい。また、購入予定取得部18は、記憶部11で記憶されているすべての買い物メモに含まれる商品識別子を取得し、各商品識別子の個数をカウントすることによって、購入予定情報を取得してもよい。このようにして取得された購入予定情報は、
図9で示されるものであったとする。
図9の購入予定情報には、商品識別子と、その商品識別子が買い物メモに含まれていた個数とが含まれる。例えば、商品識別子「ABCバナナ」は、72人のユーザが買い物メモに登録していたことになる。購入予定情報を受け取ると、送信部14は、あらかじめ設定されている店舗端末装置3のアドレスを送信先として、受け取った購入予定情報を送信する(ステップS114)。送信された購入予定情報は、店舗端末装置3で受信され、出力される。そして、出力された購入予定情報に応じて、店舗の従業員は、商品の売れ行きを予測することができ、例えば、特定の商品の在庫が足りなくなりそうな場合には、事前に早期の入荷を手配することなどによって、在庫切れを起こさないようにすることができる。
【0091】
次に、ユーザU001がチラシ5の商品を販売している店舗に行き、ユーザ端末装置2において閲覧情報を表示させる操作を行ったとする。すると、
図6Cで示されるように、あらかじめ記憶されていた閲覧情報が表示される。この表示を店舗の従業員が見ることにより、または、表示されている2次元コードが読み取られることによって、コード識別子「C001」で識別されるコードが表示されているチラシ5がユーザU001によって閲覧されたことが示されることになり、ユーザU001は、それに応じたサービスの提供などを受けることができるようになる。
【0092】
また、店舗において、ユーザU001が買い物メモの送信要求をサーバ装置1に送信する操作を行ったとする。すると、ユーザ端末装置2から、ユーザ識別子と買い物メモ送信要求とがサーバ装置1に送信される。それらの情報は、受信部12で受信され、送信部14に渡される(ステップS110)。ユーザ識別子と買い物メモ送信要求とを受け取ると、送信部14は、そのユーザ識別子を検索キーとしてユーザ買い物メモ情報を検索し、ヒットしたユーザ識別子に対応する買い物メモ、すなわちその買い物メモに含まれる複数の商品識別子を読み出して、買い物メモ送信要求等の送信元のユーザ端末装置2に送信する(ステップS111)。送信された買い物メモは、ユーザ端末装置2で受信され、
図6Dで示されるように表示される。この表示によって、ユーザは、購入すべき商品について思い出すことができ、買い忘れを防止することができる。
【0093】
その後、ユーザU001が、店舗において、会員証を提示してレジにおける商品の購入を行ったとする。店舗端末装置3は、その会員証の提示によって、ユーザのユーザ識別子「U001」を取得することができ、レジでの商品の購入によって、購入対象の各商品の商品識別子を取得することができる。このようにして、店舗端末装置3において、ユーザ識別子と、そのユーザ識別子で識別されるユーザが購入した商品の商品識別子とを含む購入商品情報を取得することができ、その購入商品情報がサーバ装置1に送信される。送信された購入商品情報は受信部12で受信され、未購入商品取得部19に渡される(ステップS115)。購入商品情報を受け取ると、未購入商品取得部19は、購入商品情報に含まれるユーザ識別子を検索キーとして、ユーザ買い物メモ情報を検索し、ヒットしたユーザ識別子に対応する買い物メモに含まれる各商品識別子を取得する。そして、買い物メモから取得した商品識別子のうち、購入商品情報に含まれていない商品識別子を特定し、その特定した商品識別子を含む未購入商品情報と、購入商品情報に含まれていたユーザ識別子とを送信部14に渡す(ステップS116)。この具体例では、未購入商品情報に、商品識別子「BCDブレッド」が含まれていたとする。送信部14は、受け取った未購入商品情報を、ユーザ識別子「U001」に対応するユーザ端末装置2に送信する(ステップS117)。送信された未購入商品情報は、ユーザU001のユーザ端末装置2で受信される。そして、そのユーザ端末装置2において、
図6Eで示されるように、買い忘れのアラートが表示される。この表示によって、ユーザU001は、BCDブレッドの買い忘れに関する注意喚起を受けることができ、買い忘れを防止することができる。
【0094】
また、分析部16は、チラシ5の効果に関する分析を行うタイミングになると、その分析を行う(ステップS118,S119)。具体的には、分析部16は、コード識別子や商品詳細情報送信要求の受信履歴を参照し、チラシ5の閲覧の程度や、アクセスの多かった商品の特定などを行ってもよい。そして、その分析の結果を、サーバ装置1の管理者や、チラシの効果について分析を行う分析者等に出力してもよい。
【0095】
以上のように、本実施の形態によるサーバ装置1によれば、チラシに表示されているコードを識別するコード識別子に対応付けて、そのチラシに掲載されている商品の商品識別子や商品詳細情報が管理されていることによって、チラシに掲載されている商品の商品識別子や、商品詳細情報をユーザ端末装置2に送信することができる。したがって、ユーザは、例えば、ユーザ端末装置2を操作してチラシに表示されているコードを撮影することによって、チラシに掲載されている商品の詳細な情報を容易に取得することができるようになる。また、ユーザ端末装置2からのアクセスの履歴を蓄積することによって、従来、困難であった紙媒体のチラシの効果についても分析することができるようになる。また、従来であれば、チラシを見たことを証明するために、店舗にチラシそのものや、チラシに表示されているクーポンを切り取って持参する必要があったが、サーバ装置1から送信された閲覧情報をユーザ端末装置2において出力することによって、チラシを見たことを証明することができ、それに応じたサービスの提供や割引等を受けることができるようになる。
【0096】
また、ユーザは、チラシに掲載されている商品の商品識別子を買い物メモに追加でき、その買い物メモをユーザ端末装置2で閲覧できるため、買い忘れを防止することができる。また、その買い物メモが各端末で管理されるのではなく、サーバ装置1で管理されているため、例えば、自宅のタブレット端末で商品識別子の買い物メモへの登録を行い、店舗ではスマートフォンで買い物メモを確認することも可能になり、ユーザの利便性が向上されることになる。また、店舗側としては、その買い物メモを用いて取得された購入予定情報を受け取ることができるため、チラシに掲載された商品の売れ行きを予測することができ、その予測に応じた対応を事前に行うことができるようになる。さらに、店舗端末装置3からサーバ装置1に購入商品情報が送信され、その購入商品情報と買い物メモとを用いて未購入商品情報が取得されて送信されることによって、ユーザによる買い忘れをより確実に防止することができるようになる。
【0097】
次に、本実施の形態によるサーバ装置1の変形例について説明する。
[購入商品情報と、買い物メモとの比較結果に応じた購入予定情報の取得]
上記したように、店舗では、サーバ装置1から送信された購入予定情報を用いて商品の在庫の確保などを行うことができる。一方、ユーザによって買い物メモに登録されたすべての商品識別子について購入が行われるわけではない。例えば、買い物メモに商品識別子を登録したユーザが、店舗に行かないことも考えられる。また、買い物メモに登録した商品識別子の商品を、購入しないことも考えられる。したがって、そのようなことを考慮して、購入予定情報の取得が行われてもよい。そのため、サーバ装置1は、
図2Bで示されるように、比較部21をさらに備えてもよい。比較部21は、受信部12によって購入商品情報が受信された場合に、その購入商品情報と、その購入商品情報に含まれるユーザ識別子に対応する買い物メモとを比較し、その比較結果を、そのユーザ識別子に対応付けて記憶部11に蓄積してもよい。その比較は、購入商品情報に含まれる商品識別子と、買い物メモに含まれる商品識別子との比較であってもよい。その比較結果は、例えば、買い物メモに含まれる商品識別子のうち、購入商品情報によって購入されたことが示される商品の割合を示す情報であってもよい。すなわち比較結果は、例えば、買い物メモに含まれていると共に、購入商品情報にも含まれている商品識別子の個数を、買い物メモに含まれる商品識別子の総数で除算した値(以下、この値を「購入割合」と呼ぶこともある。)であってもよい。なお、買い物メモや購入商品情報に、商品識別子に対応付けて個数も含まれている場合には、それらの個数も考慮して比較結果が取得されてもよい。比較結果は、あるユーザについて記憶部11で記憶されているすべての買い物メモを用いて取得されてもよい。買い物メモに含まれるすべての商品識別子について購入されている場合には、比較結果である購入割合は「1」になる。一方、半分しか購入されていない場合には、購入割合は「0.5」になる。
【0098】
また、購入予定取得部18は、購入予定情報を取得する際に、比較部21による比較結果を用いて商品識別子の個数を修正してもよい。例えば、あるユーザの買い物メモに含まれる商品識別子の個数をカウントする際に、そのユーザのユーザ識別子に対応付けられている比較結果である購入割合を乗算した値をカウントするようにしてもよい。例えば、あるユーザの購入割合が「0.5」であり、そのユーザの買い物メモに商品識別子のみが含まれている場合には、その買い物メモに関する商品識別子のカウントの際に、「0.5」がカウントの総数に加算されてもよく、そのユーザの買い物メモに商品識別子と個数とが含まれている場合には、その買い物メモに関する商品識別子のカウントの際に、個数に「0.5」を乗算した値がカウントの総数に加算されてもよい。すなわち、購入予定取得部18は、ユーザごとに買い物メモに含まれる各商品識別子の個数を加算する際に、各ユーザの購入割合を重みとして用いた重み付け加算を行うことによって商品識別子に対応する個数を取得してもよい。
【0099】
なお、店舗で商品が購入されないと購入商品情報が送信されてこないため、ユーザが買い物メモに商品識別子を登録しても、店舗に行かなかった場合には、購入商品情報が存在しないことになる。この場合には、比較部21は、ヌルである購入商品情報と買い物メモとの比較を行ってもよい。
【0100】
このように、比較結果を用いて購入予定情報を取得することによって、購入予定情報の精度を向上させることができ、例えば、店舗が、購入予定情報に応じて過剰な在庫を確保するような事態を回避することができる。
【0101】
[ユーザの属性情報に応じた商品識別子の特定]
特定部13は、ユーザの属性を示す属性情報に応じて、コード識別子に対応付けられている商品識別子を特定してもよい。この場合には、記憶部11では、ユーザ識別子と、そのユーザ識別子で識別されるユーザの属性を示す属性情報とを対応付ける複数のユーザ属性情報が記憶されていてもよい。属性情報は、例えば、ユーザの嗜好を示す情報であってもよく、ユーザの摂取制限を示す情報であってもよく、ユーザの年齢や性別等のデモグラフィック属性であってもよく、ユーザのその他の属性を示す情報であってもよい。
【0102】
ユーザの嗜好を示す情報は、ユーザが好きな商品の種類(例えば、「菓子」「果物」など)を示す情報であってもよい。また、ユーザの摂取制限を示す情報は、例えば、「そば」「えび」などのようにアレルゲンを示す情報であってもよい。また、デモグラフィック属性は、例えば、「男性」「女性」や、「未成年」「成人」等であってもよい。
【0103】
この場合には、受信部12によって、ユーザ識別子とコード識別子とが受信されることが好適である。なお、上記したように、両者は、一緒に受信されてもよく、対応が分かるのであれば別々に受信されてもよい。そして、特定部13は、受信部12によって、ユーザ識別子とコード識別子とが受信された場合に、そのユーザ識別子に対応付けられている属性情報に応じて、そのコード識別子に対応付けられている商品識別子を特定してもよい。より具体的には、特定部13は、まず、受信されたコード識別子に対応付けられている商品識別子を暫定的に特定し、次に、受信されたユーザ識別子に対応付けられている属性情報に応じて、暫定的に特定した商品識別子から、最終的な商品識別子の特定を行ってもよい。属性情報に応じた商品識別子の特定とは、例えば、属性情報に応じて、コード識別子に対応付けられている商品識別子のうち、一部の商品識別子のみを特定することであってもよく、属性情報に応じて、商品一覧における商品識別子の順番を決定することであってもよい。後者の場合には、商品一覧が、特定部13によって決定された商品識別子の順番で、ユーザ端末装置2において表示されることが好適である。属性情報に応じた商品識別子の特定では、商品情報において、商品識別子に対応付けられている商品詳細情報やその他の情報が用いられてもよい。この場合には、属性情報に応じた商品識別子の特定に用いられる情報(例えば、商品の種類を示す情報や、アレルゲンの情報など)が、商品情報に含まれていてもよい。
【0104】
具体的には、属性情報がユーザの嗜好を示す情報である場合には、ユーザの好みの商品の商品識別子が商品一覧の上位に表示されるように、商品識別子が特定されてもよい。この場合には、属性情報に応じた商品識別子の特定は、属性情報に応じた順番での商品識別子の特定であると考えてもよい。この場合には、商品情報に、商品識別子で識別される商品の種類を示す情報が含まれてもよい。例えば、商品識別子「ABCバナナ」を含む商品情報に、「バナナ」「果物」などの商品の種類を示す情報が含まれてもよい。そして、ユーザの嗜好を示す属性情報に、「バナナ」や「果物」が含まれている場合には、特定部13は、商品対応情報を用いてコード識別子「C001」に対応する商品識別子を特定する際に、「バナナ」や「果物」を含む商品情報に含まれている商品識別子「ABCバナナ」が上位となるように特定を行ってもよい。
【0105】
また、属性情報が摂取制限を示す情報である場合には、特定部13は、その摂取制限の対象となる商品の商品識別子を特定しなくてもよい。例えば、ユーザの摂取制限を示す属性情報に、アレルゲン「えび」が含まれる場合には、特定部13は、
図5で示される商品対応情報を用いて、コード識別子「C001」に対応する商品識別子を特定する際に、商品詳細情報に「アレルゲン:えび」が含まれている商品識別子「DDDエビ」は特定しなくてもよい。
【0106】
また、属性情報がデモグラフィック属性である場合には、特定部13は、そのデモグラフィック属性に合致する商品の商品識別子のみを特定してもよく、デモグラフィック属性に合致する商品が上位となるように商品識別子を特定してもよい。この場合には、商品情報に、商品の販売対象となるユーザのデモグラフィック属性が含まれていてもよい。例えば、化粧品や香水の商品情報には、デモグラフィック属性「女性」が含まれていてもよい。そして、ユーザの属性情報に「女性」が含まれている場合には、特定部13は、「女性」を含む商品情報に含まれている商品識別子のみを特定してもよく、その商品識別子が上位となるように商品識別子の特定を行ってもよい。
【0107】
また、商品が家電製品である場合には、属性情報は、例えば、ユーザが過去に購入した商品のメーカー名や、商品の価格、商品の色、商品の購入時点などであってもよい。それらの情報は、家電製品の種類を示す情報(例えば、冷蔵庫、洗濯機、エアコンなど)に対応付けられていてもよい。この場合には、商品情報にも家電製品の種類を示す情報が含まれていることが好適である。そして、特定部13は、属性情報に含まれるメーカーの商品が上位に表示されるように商品識別子を特定してもよく、属性情報に含まれる価格に近い価格の商品が上位に表示されるように商品識別子を特定してもよく、属性情報に含まれる色の商品が上位に表示されるように商品識別子を特定してもよい。ユーザが過去に購入した商品は、ユーザの好みに応じたものであると考えられるため、このような商品識別子の特定を行うことによって、ユーザの好みに応じた商品が上位に表示されるように商品識別子の特定を行うことができる。このような商品識別子の特定は、例えば、家電製品の種類ごとに行われてもよい。また、ある家電製品の種類について、属性情報に含まれる最新の購入時点からの期間が、その家電製品の種類に関する平均的な使用年数を超えている場合には、その家電製品の種類の商品が上位に表示されるように商品識別子を特定してもよい。このような特定が行われることによって、商品一覧において、買い替え時期の家電製品の商品識別子が上位に表示されるようになる。
【0108】
属性情報に応じた商品識別子の特定を行った場合には、そうでない場合と比較して、特定対象の商品識別子は少なくなることもあるが、属性情報を用いて商品識別子の順番が変更される場合には、属性情報を用いない場合と同じ個数の商品識別子が特定されることになる。
【0109】
また、サーバ装置1において買い物メモが作成される場合には、その買い物メモを用いて、ユーザの好みを取得することもできる。そして、そのユーザの好みを、ユーザの属性情報に登録してもよい。そのため、サーバ装置1は、
図2Cで示されるように、更新部22をさらに備えてもよい。更新部22は、記憶部11で記憶されている買い物メモに含まれる商品識別子に応じて、その買い物メモに対応付けられているユーザ識別子に対応する属性情報を更新してもよい。例えば、サーバ装置1において、過去の買い物メモも記憶されている場合には、買い物メモに含まれる割合の高い商品識別子や商品の種類を特定することができる。買い物メモに含まれる割合の高い商品識別子とは、例えば、買い物メモに含まれる割合が所定の閾値(例えば、8割など)を超える商品識別子であってもよく、買い物メモに含まれる割合が高い方から所定の個数以内である商品識別子(例えば、買い物メモに含まれる割合が上位3位以内や上位5位以内である商品識別子など)であってもよい。商品の種類についても同様である。そして、更新部22は、そのようにして特定した商品識別子や、商品の種類を、ユーザの嗜好を示す属性情報に追加することによって、属性情報を更新してもよい。このような属性情報の更新が行われることによって、紙媒体のチラシに応じた商品一覧が、ユーザの属性に応じたものになっていくことによって、ユーザの利便性が向上されることになる。
【0110】
[店舗への買い物メモの送信]
サーバ装置1は、購入予定情報の店舗端末装置3への送信と共に、またはその送信に代えて、各ユーザの買い物メモの店舗端末装置3への送信を行ってもよい。すなわち、送信部14は、ユーザ識別子と、そのユーザ識別子の買い物メモとを店舗端末装置3に送信してもよい。買い物メモの送信は、例えば、買い物メモに商品識別子が追加されるごとに行われてもよく、定期的に行われてもよく、ユーザ端末装置2から買い物メモの送信要求が受信されたタイミングで行われてもよい。この場合には、例えば、店舗端末装置3において各買い物メモの内容をマージすることによって、購入予定情報と同様の情報を取得することができるため、サーバ装置1から店舗端末装置3への購入予定情報の送信は行われなくてもよい。
【0111】
また、店舗端末装置3では、受信した買い物メモを用いることによって、買い忘れのチェックを行うこともできるようになる。そのような買い忘れのチェックを行う店舗端末装置3は、例えば、
図10で示されるものであってもよい。
図10の店舗端末装置3は、受信部31と、記憶部32と、受付部33と、未購入商品取得部34と、出力部35とを備える。なお、店舗端末装置3は、
図10で示される以外の構成を有していてもよいことは言うまでもない。
【0112】
受信部31は、ユーザ識別子と、そのユーザ識別子で識別されるユーザの買い物メモであり、商品を識別する1以上の商品識別子を含む買い物メモとを受信する。受信部31は、その受信したユーザ識別子と、買い物メモとを対応付けて記憶部32に蓄積してもよい。なお、受信部31は、受信を行うための有線または無線の受信デバイスを含んでもよく、または含まなくてもよい。また、受信部31は、ハードウェアによって実現されてもよく、または受信デバイスを駆動するドライバ等のソフトウェアによって実現されてもよい。
【0113】
記憶部32では、受信部31によって受信されて蓄積された、ユーザ識別子と、そのユーザ識別子で識別されるユーザの買い物メモとが対応付けられて記憶されている。記憶部32は、不揮発性の記録媒体によって実現されることが好適であるが、揮発性の記録媒体によって実現されてもよい。記録媒体は、例えば、半導体メモリや磁気ディスク、光ディスクなどであってもよい。
【0114】
受付部33は、ユーザ識別子と、そのユーザ識別子で識別されるユーザが購入した商品の商品識別子とを含む購入商品情報を受け付ける。受付部33は、例えば、店舗のレジなどから、購入商品情報を受け付けてもよい。この受け付けは、例えば、所定のインターフェースを介した受け付けであってもよく、送信された情報の受信であってもよい。なお、受付部33は、受け付けを行うためのデバイス(例えば、通信デバイスなど)を含んでもよく、または含まなくてもよい。また、受付部33は、ハードウェアによって実現されてもよく、または所定のデバイスを駆動するドライバ等のソフトウェアによって実現されてもよい。
【0115】
未購入商品取得部34は、受付部33によって購入商品情報が受け付けられた場合に、その購入商品情報に含まれるユーザ識別子に対応付けられている買い物メモに含まれており、その購入商品情報に含まれていない商品識別子を含む未購入商品情報を取得する。未購入商品取得部34は、未購入商品取得部19と同様のものであり、その説明を省略する。
【0116】
出力部35は、未購入商品取得部19によって取得された未購入商品情報を出力する。この出力は、買い物をしているユーザに対して行われることが好適である。そのユーザは、購入商品情報に含まれるユーザ識別子で識別されるユーザである。この出力は、例えば、レジやレジの近傍に配置されている装置によって行われてもよい。ここで、この出力は、例えば、表示デバイス(例えば、液晶ディスプレイや有機ELディスプレイなど)への表示でもよく、所定の機器への通信回線を介した送信でもよく、プリンタによる印刷でもよく、スピーカによる音声出力でもよく、記録媒体への蓄積でもよく、他の構成要素への引き渡しでもよい。なお、出力部35は、出力を行うデバイス(例えば、表示デバイスやプリンタなど)を含んでもよく、または含まなくてもよい。また、出力部35は、ハードウェアによって実現されてもよく、または、それらのデバイスを駆動するドライバ等のソフトウェアによって実現されてもよい。
【0117】
図11は、
図10で示される店舗端末装置3の動作を示すフローチャートである。なお、
図11で示されるフローチャートは、店舗端末装置3の動作のうち、未購入商品の取得に関連する処理のみを示すものである。
【0118】
(ステップS201)受信部31は、ユーザ識別子と買い物メモとを受信したかどうか判断する。そして、それらを受信した場合には、ステップS202に進み、そうでない場合には、ステップS203に進む。
【0119】
(ステップS202)受信部31は、受信したユーザ識別子と買い物メモとを対応付けて記憶部32に蓄積する。そして、ステップS202に戻る。
【0120】
(ステップS203)受付部33は、購入商品情報を受け付けたかどうか判断する。そして、購入商品情報を受け付けた場合には、ステップS204に進み、そうでない場合には、ステップS201に戻る。
【0121】
(ステップS204)未購入商品取得部34は、受付部33で受け付けられた購入商品情報に含まれるユーザ識別子に対応付けられている買い物メモに含まれており、その購入商品情報に含まれていない商品識別子を含む未購入商品情報を取得する。
【0122】
(ステップS205)出力部35は、取得された未購入商品情報を出力する。そして、ステップS201に戻る。
【0123】
なお、
図11のフローチャートにおける処理の順序は一例であり、同様の結果を得られるのであれば、各ステップの順序を変更してもよい。また、
図11のフローチャートにおいて、電源オフや処理終了の割り込みにより処理は終了する。
【0124】
このように、出力部35によって未購入商品情報の出力が行われることによって、ユーザは、買い忘れがあることを知ることができ、それに応じて買い忘れていた商品の追加の購入などを行うことができるようになる。なお、店舗の従業員に向けて出力が行われた場合には、店舗の従業員は、客であるユーザに対して、買い忘れの注意喚起などを行ってもよい。
【0125】
[その他の変形例]
なお、本実施の形態では、サーバ装置1においてチラシの効果について分析を行う場合について説明したが、そうでなくてもよい。サーバ装置1は、チラシの効果について分析を行わなくてもよい。この場合には、サーバ装置1は、蓄積部15や分析部16を備えていなくてもよい。
【0126】
また、本実施の形態では、サーバ装置1が閲覧情報を送信する場合について説明したが、そうでなくてもよい。サーバ装置1の送信部14は、閲覧情報を送信しなくてもよい。
【0127】
また、本実施の形態では、サーバ装置1において買い物メモを作成する場合について説明したが、そうでなくてもよい。サーバ装置1は、買い物メモを作成しなくてもよい。この場合には、サーバ装置1は、作成部17や購入予定取得部18、未購入商品取得部19を備えていなくてもよく、記憶部11では、ユーザ買い物メモ情報が記憶されていなくてもよく、受信部12や送信部14は、買い物メモに関連する送受信を行わなくてもよい。
【0128】
また、本実施の形態では、サーバ装置1において購入予定情報の取得や送信が行われる場合について説明したが、そうでなくてもよい。サーバ装置1は、購入予定情報の取得や送信を行わなくてもよい。この場合には、サーバ装置1は、購入予定取得部18を備えていなくてもよく、送信部14は、購入予定情報を送信しなくてもよい。
【0129】
また、本実施の形態では、サーバ装置1において、購入商品情報を用いて未購入商品情報を取得する場合について説明したが、そうでなくてもよい。サーバ装置1は、未購入商品情報の取得を行わなくてもよい。この場合には、サーバ装置1は、未購入商品取得部19を備えていなくてもよく、受信部12は、購入商品情報を受信しなくてもよく、送信部14は、未購入商品情報を送信しなくてもよい。
【0130】
また、本実施の形態では、受信履歴に年月日や時刻が含まれる場合について主に説明したが、そうでなくてもよい。年月日や時刻を用いた分析を行わない場合には、受信履歴に、年月日等が含まれていなくてもよい。
【0131】
また、上記実施の形態において、各処理または各機能は、単一の装置または単一のシステムによって集中処理されることによって実現されてもよく、または、複数の装置または複数のシステムによって分散処理されることによって実現されてもよい。
【0132】
また、上記実施の形態において、各構成要素間で行われる情報の受け渡しは、例えば、その情報の受け渡しを行う2個の構成要素が物理的に異なるものである場合には、一方の構成要素による情報の出力と、他方の構成要素による情報の受け付けとによって行われてもよく、または、その情報の受け渡しを行う2個の構成要素が物理的に同じものである場合には、一方の構成要素に対応する処理のフェーズから、他方の構成要素に対応する処理のフェーズに移ることによって行われてもよい。
【0133】
また、上記実施の形態において、各構成要素が実行する処理に関係する情報、例えば、各構成要素が受け付けたり、取得したり、選択したり、生成したり、送信したり、受信したりした情報や、各構成要素が処理で用いる閾値や数式、アドレス等の情報等は、上記説明で明記していなくても、図示しない記録媒体において、一時的に、または長期にわたって保持されていてもよい。また、その図示しない記録媒体への情報の蓄積を、各構成要素、または、図示しない蓄積部が行ってもよい。また、その図示しない記録媒体からの情報の読み出しを、各構成要素、または、図示しない読み出し部が行ってもよい。
【0134】
また、上記実施の形態において、各構成要素等で用いられる情報、例えば、各構成要素が処理で用いる閾値やアドレス、各種の設定値等の情報がユーザによって変更されてもよい場合には、上記説明で明記していなくても、ユーザが適宜、それらの情報を変更できるようにしてもよく、または、そうでなくてもよい。それらの情報をユーザが変更可能な場合には、その変更は、例えば、ユーザからの変更指示を受け付ける図示しない受付部と、その変更指示に応じて情報を変更する図示しない変更部とによって実現されてもよい。その図示しない受付部による変更指示の受け付けは、例えば、入力デバイスからの受け付けでもよく、通信回線を介して送信された情報の受信でもよく、所定の記録媒体から読み出された情報の受け付けでもよい。
【0135】
また、上記実施の形態において、サーバ装置1や店舗端末装置3に含まれる2以上の構成要素が通信デバイスや入力デバイス等を有する場合に、2以上の構成要素が物理的に単一のデバイスを有してもよく、または、別々のデバイスを有してもよい。
【0136】
また、上記実施の形態において、各構成要素は専用のハードウェアにより構成されてもよく、または、ソフトウェアにより実現可能な構成要素については、プログラムを実行することによって実現されてもよい。例えば、ハードディスクや半導体メモリ等の記録媒体に記録されたソフトウェア・プログラムをCPU等のプログラム実行部が読み出して実行することによって、各構成要素が実現され得る。その実行時に、プログラム実行部は、記憶部や記録媒体にアクセスしながらプログラムを実行してもよい。なお、上記実施の形態におけるサーバ装置1を実現するソフトウェアは、以下のようなプログラムである。つまり、このプログラムは、店舗で販売される複数の商品が掲載された紙媒体のチラシに表示されているコードを識別するコード識別子と、チラシに掲載された商品を識別する商品識別子、及び商品の詳細な情報である商品詳細情報を含む複数の商品情報とを対応付ける商品対応情報が記憶される記憶部にアクセス可能なコンピュータを、ユーザ端末装置から、チラシに表示されているコードを識別するコード識別子を受信する受信部、受信部によってコード識別子が受信された場合に、コード識別子に対応付けられている複数の商品識別子を特定する特定部、特定部によって特定された商品識別子を含む商品一覧をユーザ端末装置に送信する送信部として機能させ、受信部は、送信部によって送信された商品一覧に含まれる商品識別子に対応する商品詳細情報の送信を要求する商品詳細情報送信要求をもユーザ端末装置から受信し、送信部は、受信部によって商品詳細情報送信要求が受信された場合に、商品詳細情報送信要求によって送信の要求された商品詳細情報をユーザ端末装置に送信する、プログラムである。
【0137】
また、上記実施の形態における店舗端末装置3を実現するソフトウェアは、以下のようなプログラムである。つまり、このプログラムは、コンピュータを、ユーザ識別子と、ユーザ識別子で識別されるユーザの買い物メモであり、商品を識別する1以上の商品識別子を含む買い物メモとを受信する受信部、ユーザ識別子と、ユーザ識別子で識別されるユーザが購入した商品の商品識別子とを含む購入商品情報を受け付ける受付部、受付部によって購入商品情報が受け付けられた場合に、購入商品情報に含まれるユーザ識別子に対応付けられている買い物メモに含まれており、購入商品情報に含まれていない商品識別子を含む未購入商品情報を取得する未購入商品取得部、未購入商品取得部によって取得された未購入商品情報を出力する出力部として機能させるためのプログラムである。
【0138】
なお、上記プログラムにおいて、上記プログラムが実現する機能には、ハードウェアでしか実現できない機能は含まれない。例えば、情報を取得する取得部や、情報を出力する出力部、情報を受信する受信部、情報を送信する送信部などにおけるモデムやインターフェースカードなどのハードウェアでしか実現できない機能は、上記プログラムが実現する機能には少なくとも含まれない。
【0139】
また、このプログラムは、サーバなどからダウンロードされることによって実行されてもよく、所定の記録媒体(例えば、CD−ROMなどの光ディスクや磁気ディスク、半導体メモリなど)に記録されたプログラムが読み出されることによって実行されてもよい。また、このプログラムは、プログラムプロダクトを構成するプログラムとして用いられてもよい。
【0140】
また、このプログラムを実行するコンピュータは、単数であってもよく、複数であってもよい。すなわち、集中処理を行ってもよく、または分散処理を行ってもよい。
【0141】
図12は、上記プログラムを実行して、上記実施の形態によるサーバ装置1、店舗端末装置3を実現するコンピュータの外観の一例を示す模式図である。上記実施の形態は、コンピュータハードウェア及びその上で実行されるコンピュータプログラムによって実現されうる。
【0142】
図12において、コンピュータシステム900は、CD−ROMドライブ905を含むコンピュータ901と、キーボード902と、マウス903と、モニタ904とを備える。
【0143】
図13は、コンピュータシステム900の内部構成を示す図である。
図13において、コンピュータ901は、CD−ROMドライブ905に加えて、MPU(Micro Processing Unit)911と、ブートアッププログラム等のプログラムを記憶するためのROM912と、MPU911に接続され、アプリケーションプログラムの命令を一時的に記憶すると共に、一時記憶空間を提供するRAM913と、アプリケーションプログラム、システムプログラム、及びデータを記憶するハードディスク914と、MPU911、ROM912等を相互に接続するバス915とを備える。なお、コンピュータ901は、LANやWAN等への接続を提供する図示しないネットワークカードを含んでいてもよい。
【0144】
コンピュータシステム900に、上記実施の形態によるサーバ装置1、店舗端末装置3の機能を実行させるプログラムは、CD−ROM921に記憶されて、CD−ROMドライブ905に挿入され、ハードディスク914に転送されてもよい。これに代えて、そのプログラムは、図示しないネットワークを介してコンピュータ901に送信され、ハードディスク914に記憶されてもよい。プログラムは実行の際にRAM913にロードされる。なお、プログラムは、CD−ROM921、またはネットワークから直接、ロードされてもよい。また、CD−ROM921に代えて他の記録媒体(例えば、DVD等)を介して、プログラムがコンピュータシステム900に読み込まれてもよい。
【0145】
プログラムは、コンピュータ901に、上記実施の形態によるサーバ装置1、店舗端末装置3の機能を実行させるオペレーティングシステム(OS)、またはサードパーティプログラム等を必ずしも含んでいなくてもよい。プログラムは、制御された態様で適切な機能やモジュールを呼び出し、所望の結果が得られるようにする命令の部分のみを含んでいてもよい。コンピュータシステム900がどのように動作するのかについては周知であり、詳細な説明は省略する。
【0146】
また、本発明は、以上の実施の形態に限定されることなく、種々の変更が可能であり、それらも本発明の範囲内に包含されるものであることは言うまでもない。
【解決手段】サーバ装置1は、商品が掲載された紙のチラシに表示されているコードを識別するコード識別子と、チラシに掲載された商品の商品識別子、及び商品詳細情報を含む複数の商品情報とを対応付ける商品対応情報が記憶される記憶部11と、ユーザ端末装置から、チラシに表示されているコードのコード識別子を受信する受信部12と、コード識別子が受信された場合に、コード識別子に対応する複数の商品識別子を特定する特定部13と、特定された商品識別子を含む商品一覧をユーザ端末装置に送信する送信部14とを備える。商品一覧に含まれる商品識別子に対応する商品詳細情報の送信要求を受信部12が受信した場合に、送信部14は、送信の要求された商品詳細情報をユーザ端末装置に送信する。