(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下、添付図面を参照しながら本発明の複数の実施形態について説明する。説明の理解を容易にするため、各図面において同一の構成要素及びステップに対しては可能な限り同一の符号を付して、重複する説明は省略する。
【0022】
−−−第一実施形態−−−
まず、第一実施形態について説明する。
【0023】
<全体構成>
図1は、第一実施形態に係る情報処理装置(コンピュータ)を含む経路検索システム1の全体構成の一例を示すブロック図である。
【0024】
図1に示すように、経路検索システム1は、所定の出発候補地点から所定の到着候補地点までの経路の検索結果を一又は複数のユーザに提供するシステムである。この経路検索システム1は、第一実施形態に係る情報処理装置としてのサーバ装置10と、一又は複数の端末装置12と、を備える。これらサーバ装置10と端末装置12は、イントラネットやインターネット、電話回線等の通信ネットワークNTを介して互いに通信可能に接続されている。
【0025】
サーバ装置10は、端末装置12の要求に応じて、経路の検索処理を実行し、その検索結果を、通信ネットワークNTを介して各端末装置12に提供する情報処理装置である。
【0026】
各端末装置12は、ユーザが操作する情報処理装置である。各端末装置12は、ユーザによる、経路の検索条件の入力を受け付け、受け付けた検索条件をサーバ装置10に送信し、且つ、検索条件に基づく検索結果をサーバ装置10から受信し、表示する。これらの端末装置12としては、例えば、携帯電話や、スマートフォン、タブレット、パーソナルコンピュータ等の様々なものが挙げられる。なお、端末装置12には、GPS(Global Positioning System)等の端末装置12の現在の位置情報を取得する機能を備えていることが好ましい。
【0027】
<ハードウェア構成>
図2は、サーバ装置10のハードウェア構成の一例を概略的に示す図である。
【0028】
図2に示すように、サーバ装置10は、制御装置20と、通信装置26と、記憶装置28と、を備える。制御装置20は、CPU(Central Processing Unit)22及びメモリ24を主に備えて構成される。
【0029】
制御装置20では、CPU22がメモリ24或いは記憶装置28等に格納された所定のプログラムを実行することにより、各種の機能手段として機能する。この機能手段の詳細については後述する。
【0030】
通信装置26は、外部の装置と通信するための通信インターフェース等で構成される。通信装置26は、例えば、端末装置12との間で各種の情報を送受信する。
【0031】
記憶装置28は、ハードディスク等で構成される。記憶装置28は、制御装置20における処理の実行に必要な各種プログラムや各種の情報、及び処理結果の情報を記憶する。
【0032】
なお、サーバ装置10は、専用又は汎用のサーバ・コンピュータなどの情報処理装置を用いて実現することができる。また、サーバ装置10は、単一の情報処理装置より構成されるものであっても、通信ネットワークNT上に分散した複数の情報処理装置より構成されるものであってもよい。また、
図2は、サーバ装置10が有する主要なハードウェア構成の一部を示しているに過ぎず、サーバ装置10は、サーバが一般的に備える他の構成を備えることができる。また、複数の端末装置12のハードウェア構成も、例えば操作手段や表示装置等を備える他は、サーバ装置10と同様の構成を備えることができる。
【0033】
<機能的構成>
図3は、サーバ装置10の機能的構成の一例を概略的に示すブロック図である。
【0034】
図3に示すように、サーバ装置10は、機能的構成として、記憶手段50と、受付手段52と、取得手段54と、検索手段56と、出力手段58と、を備える。記憶手段50は、一又は複数の記憶装置28で実現される。記憶手段50以外の機能的構成は、記憶装置28等に格納されたプログラムを制御装置20が実行することにより実現される。
【0035】
記憶手段50は、例えば、ユーザ情報50Aと、地図情報50Bと、施設情報50Cと、を記憶する。ユーザ情報50Aは、ユーザに関する情報であり、予めユーザにより登録されたものである。このユーザ情報50Aは、例えばログインIDや、パスワード、ユーザ名、生年月日、性別、住所等の他、過去の検索結果の履歴等を含む。地図情報50Bは、例えば日本全国の鉄道情報や道路情報、バスや電車、船、飛行機等の公共交通機関の乗り場(バス停や駅等)、ホテルやテーマパーク等の施設が位置する場所情報等を含む。また、地図情報50Bは、乗り場の識別情報と紐づけられた時刻テーブルであって、当該乗り場の公共交通機関の出発時刻を記述した時刻テーブルも含む。また、施設情報50Cは、目的情報や、施設の入口、マップ情報を含む。なお、目的情報は、例えば、「観光する」、「食べる」、「泊まる」、「遊ぶ」、「デートする」、「Wi-Fi(登録商標)」を使用する等である。
【0036】
受付手段52は、ユーザが出発する基準地点となる出発基準地点と、ユーザが到着する基準地点となる到着基準地点と、を含む検索条件を端末装置12から受け付ける機能を有する。なお、出発基準地点は、現在の端末装置12の位置(ユーザの位置)であってもよいし、ユーザが入力又は選択した地点であってもよい。また、到着基準地点は、過去の入力情報に基づいた地点であっても、ユーザが入力又は選択した地点であってもよい。なお、この到着基準地点は、「目的地点」と読み替えることができる。また、検索条件は、端末装置12でユーザが指定した指定範囲を含んでもよい。特に、検索条件は、端末装置12でユーザが指定した第一指定範囲であり、出発基準地点からの第一指定範囲と、端末装置12でユーザが指定した第二指定範囲であり、到着基準地点からの第二指定範囲を含んでもよい。また、検索条件は、到着候補地点に係る目的情報を含んでいてもよい。また、検索条件は、出発候補地点に係る目的情報を含んでいてもよい。
【0037】
取得手段54は、例えば記憶手段50に記憶されている地図情報50Bや施設情報50Cに基づき、検索条件に含まれる到着基準地点から所定範囲内に含まれる複数の到着候補地点を取得する機能を有する。この機能の代わりに、又は、この機能とともに、取得手段54は、検索条件に含まれる出発基準地点から所定範囲内に含まれる複数の出発候補地点を取得してもよい。出発候補地点としては、例えば、公共交通機関の乗り場(バス停や駅)が挙げられる。到着候補地点としては、例えば、公共交通機関の乗り場(バス停や駅)、ホテル、店、施設等が挙げられる。上記所定範囲の上限値は、例えば5km以下の距離範囲、好ましくは2km以下の距離範囲、より好ましくは1km以下の距離範囲に設定されている。また、所定範囲は、例えば60分以下の時間範囲、好ましくは30分以下の時間範囲、より好ましくは15分以下の時間範囲に設定されてもよい。また、所定範囲は、ユーザの指定範囲であってもよい。この場合、取得手段54は、出発基準地点から第一指定範囲内に含まれる複数の出発候補地点を取得し、且つ、到着基準地点から第二指定範囲内に含まれる複数の到着候補地点を取得してもよい。また、取得手段54は、記憶手段50に記憶されている地図情報50Bや施設情報50Cに基づき、検索条件に含まれる到着基準地点から所定範囲内に含まれる到着候補地点であって、且つ、検索条件に含まれる目的情報に沿った到着候補地点を取得してもよい。また、上記所定範囲は、ユーザのユーザ情報50Aに応じて変更されてもよい。同様に、上記所定範囲の上限値は、ユーザのユーザ情報50Aに応じて変更されてもよい。例えば、ユーザが男性の場合には、所定範囲の上限値は、例えば2km以下の距離範囲に変更され、ユーザが女性の場合には、所定範囲の上限値は、例えば1km以下の距離範囲に変更されてもよい。
【0038】
検索手段56は、例えば記憶手段50に記憶されている地図情報50B、検索条件に含まれる出発基準地点、及び、取得手段54が取得した複数の到着候補地点に基づき、当該出発基準地点から当該複数の到着候補地点までのそれぞれの公共交通機関を用いた経路を検索する機能を有する。また、検索手段56は、記憶手段50に記憶されている地図情報50B、取得手段54が取得した複数の出発候補地点及び複数の到着候補地点に基づき、当該複数の出発候補地点から当該複数の到着候補地点までのそれぞれの公共交通機関を用いた経路を検索してもよい。また、検索手段56は、記憶手段50に記憶されている地図情報50B、取得手段54が取得した複数の出発候補地点、及び、検索条件に含まれる到着基準地点に基づき、当該複数の出発候補地点から当該到着基準地点までのそれぞれの公共交通機関を用いた経路を検索してもよい。
【0039】
出力手段58は、検索手段56の検索結果の全部又は一部を端末装置12に出力する機能を有する。また、出力手段58は、検索手段56の検索結果の中から、検索を要求したユーザに関するユーザ情報50Aに応じた検索結果を抽出し、抽出結果を端末装置12に出力してもよい。また、出力手段58は、ユーザ情報50Aからユーザの嗜好を分析し、その分析結果に応じた検索結果を抽出してもよい。
【0040】
図4は、第一実施形態に係る経路検索システムにおいて、経路検索に係る処理の流れの一例を示すフローチャートである。なお、以下の処理の内容及び処理の順番は適宜変更することができる。
【0041】
(ステップSP10)
端末装置12は、ユーザの操作に応じて、ログインページのページ要求をサーバ装置10に送信する。そして、処理は、ステップSP12の処理に移行する。
【0042】
(ステップSP12)
サーバ装置10の受付手段52は、端末装置12からページ要求を受信する。これに応答して、サーバ装置10は、ログインページを要求元の端末装置12に送信する。そして、処理は、ステップSP14の処理に移行する。
【0043】
(ステップSP14)
端末装置12は、サーバ装置10からログインページを受信する。これに応答して、端末装置12は、受信したログインページを表示する。続いて、端末装置12は、ログインページにおいて、ユーザによる、ログインIDやパスワード等のログイン情報の入力を受け付ける。続いて、端末装置12は、入力されたログイン情報をサーバ装置10に送信する。なお、経路検索用のアプリケーションプログラムが端末装置12にインストールされており、ログイン情報が既に端末装置12に登録されている場合には、アプリケーションプログラムが起動されると、端末装置12は、その登録されているログイン情報をサーバ装置10に送信してもよい。この場合、ステップSP10〜12の処理は省略することができる。そして、処理は、ステップSP16の処理に移行する。
【0044】
(ステップSP16)
サーバ装置10の受付手段52は、端末装置12からログイン情報を受信する。これに応答して、受付手段52は、ユーザ情報50Aの中に、受信したログイン情報と一致するものがあるか否かを判定するログイン処理を実行する。当該判定が肯定判定された場合、すなわち、ログイン処理が成功した場合には、処理は、ステップSP18の処理に移行する。ログイン処理が失敗した場合には端末装置12にエラーを通知して、
図4に示す一連の処理が終了する。
【0045】
(ステップSP18)
受付手段52は、経路検索ページを要求元の端末装置12に送信する。なお、受付手段52は、端末装置12のユーザに関するユーザ情報50Aに応じた経路検索ページを送信してもよい。そして、処理は、ステップSP20の処理に移行する。
【0046】
(ステップSP20)
端末装置12は、サーバ装置10から経路検索ページを受信する。これに応答して、端末装置12は、経路検索ページを表示する。
【0047】
図5は、経路検索ページ60の一例を示す図である。
【0048】
図5に示すように、経路検索ページ60は、出発基準地点をユーザが選択又は入力するためのプルダウンメニュー62と、第一指定範囲としての出発許容範囲をユーザが選択(指定)するためのプルダウンメニュー64と、到着基準地点をユーザが選択又は入力するためのプルダウンメニュー66と、第二指定範囲としての到着許容範囲をユーザが選択(指定)するためのプルダウンメニュー68と、目的情報をユーザが選択するためのプルダウンメニュー70と、OKボタン72と、を含む。出発許容範囲は、出発基準地点からの範囲であり、例えば出発地点として許容できる距離範囲である。なお、プルダウンメニュー62では、GPSで測定された端末装置12の現在の位置を選択可能となっていてもよい。到着許容範囲は、到着基準地点からの範囲であり、例えば到着地点として許容できる距離範囲である。目的情報は、到着候補地点に係る目的情報であり、具体的には、到着候補地点でユーザが何をすることを目的としているかということを示す目的情報である。OKボタン72は、ユーザの押下操作を受け付けるボタンである。
【0049】
図4に戻って、処理は、ステップSP22の処理に移行する。
【0050】
(ステップSP22)
端末装置12は、経路検索ページ60において、出発基準地点や到着基準地点等の検索条件の選択を受け付ける。そして、処理は、ステップSP24の処理に移行する。
【0051】
(ステップSP24)
端末装置12は、OKボタン72が押下されたか否かを判定する。そして、当該判定が肯定判定された場合には処理はステップSP26の処理に移行し、当該判定が否定判定された場合には処理はステップSP22の処理に戻る。
【0052】
(ステップSP26)
端末装置12は、ユーザにより選択又は入力された出発基準地点等の各種情報を含む検索条件をサーバ装置10に送信する。そして、処理は、ステップSP28の処理に移行する。
【0053】
(ステップSP28)
サーバ装置10の受付手段52は、端末装置12から検索条件を受信する(受け付ける)。これに応答して、サーバ装置10の取得手段54は、記憶手段50の地図情報50Bや施設情報50C等に基づき、受付手段52が受け付けた検索条件に含まれる出発基準地点から出発許容範囲内に含まれる複数の出発候補地点を取得する。これらの出発候補地点としては、例えば、公共交通機関の乗り場(バス停や駅)が取得される。
【0054】
図6は、取得手段54が、出発基準地点80を中心とした出発許容範囲82内に含まれる複数の出発候補地点84を取得するイメージ図である。
【0055】
図6では、一例として、東京都新宿区の所定地点を出発基準地点80とし、取得手段54が、その出発基準地点80を中心とした出発許容範囲82内に含まれる新宿駅や西新宿駅等を出発候補地点84として取得している。なお、このイメージ図は、端末装置12に表示されてもよいし、表示されなくてもよい。
【0056】
図4に戻って、処理は、ステップSP30の処理に移行する。
【0057】
(ステップSP30)
取得手段54は、記憶手段50の地図情報50Bや施設情報50C等に基づき、受付手段52が受け付けた検索条件に含まれる到着基準地点から到着許容範囲内に含まれる複数の到着候補地点を取得する。検索条件が目的情報を含まない場合、到着候補地点としては、公共交通機関の乗り場(バス停や駅)が取得される。また、検索条件が目的情報を含む場合、取得手段54は、検索条件に含まれる到着基準地点から到着許容範囲内に含まれる到着候補地点であって、且つ、検索条件に含まれる目的情報に沿った到着候補地点を取得する。
【0058】
図7は、取得手段54が、到着基準地点90から到着許容範囲92内に含まれる複数の到着候補地点94を取得するイメージ図である。
【0059】
図7では、一例として、東京都千代田区の所定地点を到着基準地点90とし、取得手段54が、その到着基準地点90を中心とした到着許容範囲92内に含まれる東京駅や大手町駅等を到着候補地点94として取得している。なお、このイメージ図は、端末装置12に表示されてもよいし、表示されなくてもよい。
【0060】
図8は、取得手段54が、到着基準地点90から到着許容範囲92内に含まれる複数の到着候補地点94であって、目的情報に沿った複数の到着候補地点94を取得する他のイメージ図である。なお、このイメージ図は、端末装置12に表示されてもよいし、表示されなくてもよい。
【0061】
図8では、一例として、所定地点を到着基準地点90とし、取得手段54が、その到着基準地点90を中心とした到着許容範囲92内に含まれるホテルAやホテルB等の複数のホテルを到着候補地点94として取得している。なお、このイメージ図は、端末装置12に表示されてもよいし、表示されなくてもよい。
【0062】
図4に戻って、処理は、ステップSP32の処理に移行する。
【0063】
(ステップSP32)
サーバ装置10の検索手段56は、時刻テーブルを含む地図情報50Bの他、取得手段54が取得した、複数の出発候補地点84、及び、複数の到着候補地点94に基づき、当該複数の出発候補地点84から当該複数の到着候補地点94までのそれぞれの公共交通機関を用いた経路を検索する。なお、検索手段56は、検索条件に含まれる出発基準地点80、及び、取得手段が取得した複数の到着候補地点94に基づき、当該出発基準地点80から当該複数の到着候補地点94までのそれぞれの公共交通機関を用いた経路を検索してもよい。また、検索手段56は、取得手段が取得した複数の出発候補地点84、及び、検索条件に含まれる到着基準地点90に基づき、当該複数の出発候補地点84から当該到着基準地点90までのそれぞれの公共交通機関を用いた経路を検索してもよい。そして、処理は、ステップSP34の処理に移行する。
【0064】
(ステップSP34)
サーバ装置10の出力手段58は、ユーザ情報50Aから、要求元のユーザの嗜好を分析し、検索手段56による検索結果の中から、分析結果(ユーザの嗜好)に基づき、検索結果を抽出する。そして、処理は、ステップSP36の処理に移行する。なお、本ステップSP34は省略することができる。
【0065】
(ステップSP36)
出力手段58は、要求元のユーザの嗜好に基づき、抽出結果の表示の順番をソート(並び替え)する。そして、処理は、ステップSP38の処理に移行する。なお、本ステップSP36は省略することができる。
【0066】
(ステップSP38)
出力手段58は、ソートされた抽出結果に基づき、検索結果ページを生成する。具体的には、出力手段58は、ソートされた抽出結果を含む検索結果ページを生成する。そして、処理は、ステップSP40の処理に移行する。
【0067】
(ステップSP40)
出力手段58は、検索結果ページを、要求元の端末装置12に送信(出力)する。そして、処理はステップSP42の処理に移行する。
【0068】
(ステップSP42)
端末装置12は、サーバ装置10から検索結果ページを受信する。これに応答して、端末装置12は、受信した検索結果ページを表示する。
【0069】
図9は、検索結果ページ100の一例を示す図である。
【0070】
図9に示すように、検索結果ページ100は、検索手段56の検索結果(抽出結果を含む)、すなわち、複数の出発候補地点84から複数の到着候補地点94までのそれぞれの公共交通機関を用いた経路(ルート)102を含む。
【0071】
<効果>
以上、本発明の第一実施形態では、プログラムが、ユーザの端末装置12と通信可能なサーバ装置10を、ユーザが出発する基準地点となる出発基準地点80と、ユーザが到着する基準地点となる到着基準地点90と、を含む検索条件を端末装置12から受け付ける受付手段52、検索条件に含まれる到着基準地点90から所定範囲内に含まれる複数の到着候補地点94を取得する取得手段54、検索条件に含まれる出発基準地点80、及び、取得手段54が取得した複数の到着候補地点94に基づき、当該出発基準地点80から当該複数の到着候補地点94までのそれぞれの公共交通機関を用いた経路を検索する検索手段56、検索手段56の検索結果の全部又は一部を端末装置12に出力する出力手段58、として機能させる。
【0072】
この構成によれば、出発基準地点80から、検索条件に含まれる到着基準地点90から所定範囲内に含まれる複数の到着候補地点94までのそれぞれの公共交通機関を用いた経路を端末装置12に出力することができる。この結果、ユーザにとって到着基準地点90から距離的に又は時間的に遠い到着候補地点94を排除することができ、適切な経路をユーザに出力(提案)できる。これにより、ユーザは、到着候補地点94に到着した後、到着候補地点94から、ストレスなく歩いて又はタクシー等で到着基準地点90に行くことができる。
【0073】
また、第一実施形態では、検索条件は、端末装置12でユーザが指定した指定範囲(到着許容範囲92)を含み、所定範囲は、指定範囲である。
【0074】
この構成によれば、ユーザによって遠近感覚が異なっても、ユーザ自ら到着基準地点90からの範囲を指定できるので、ユーザによって近いと感じる到着候補地点94が取得され、その到着候補地点94までの経路が出力される。したがって、より適切な経路をユーザに提案できる。
【0075】
また、第一実施形態では、取得手段54は、検索条件に含まれる出発基準地点80から所定範囲内に含まれる複数の出発候補地点84を取得し、検索手段56は、取得手段54が取得した、複数の出発候補地点84及び複数の到着候補地点94に基づき、当該複数の出発候補地点84から当該複数の到着候補地点94までのそれぞれの公共交通機関を用いた経路を検索する。
【0076】
この構成によれば、検索条件に含まれる出発基準地点80から所定範囲内に含まれる複数の出発候補地点84から、検索条件に含まれる到着基準地点90から所定範囲内に含まれる複数の到着候補地点94までのそれぞれの公共交通機関を用いた経路を端末装置12に出力することができる。この結果、ユーザにとって遠い出発候補地点84や到着候補地点94を排除することができ、より適切な経路をユーザに提案できる。これにより、ユーザは、出発基準地点80から、ストレスなく歩いて又はタクシー等で出発候補地点84に行って、公共交通機関の乗り物に乗車することができる。
【0077】
また、第一実施形態では、検索条件は、端末装置12でユーザが指定した第一指定範囲(出発許容範囲82)であり、出発基準地点80からの第一指定範囲と、端末装置12でユーザが指定した第二指定範囲(到着許容範囲92)であり、到着基準地点90からの第二指定範囲を含み、取得手段54は、出発基準地点80から第一指定範囲内に含まれる複数の出発候補地点84を取得し、且つ、到着基準地点90から第二指定範囲内に含まれる複数の到着候補地点94を取得する。
【0078】
この構成によれば、ユーザによって遠近感覚が異なっても、ユーザ自ら、出発許容範囲82や到着基準地点90からの範囲を指定できるので、ユーザによって近いと感じる出発候補地点84や到着候補地点94が取得され、その出発候補地点84から到着候補地点94までの経路が出力される。したがって、より適切な経路をユーザに提案できる。
【0079】
また、第一実施形態では、検索条件は、到着基準地点90に係る目的情報を含み、取得手段54は、検索条件に含まれる到着基準地点90から所定範囲内に含まれる到着候補地点94であって、且つ、検索条件に含まれる目的情報に沿った到着候補地点94を取得する。
【0080】
この構成によれば、ユーザにとって余計な到着候補地点94までの経路が提案されることを排除でき、より適切な経路をユーザに提案することができる。
【0081】
また、第一実施形態では、所定範囲の上限値は、2km以下の距離範囲に設定されている。
【0082】
この構成によれば、ユーザにとって到着基準地点90まで歩いて遠くないと思える到着候補地点94が出力されることになり、ユーザに与えるストレスを軽減することができる。
【0083】
また、第一実施形態では、サーバ装置10を、ユーザに関するユーザ情報50Aを記憶する記憶手段50として機能させ、出力手段58は、検索手段56の検索結果の中から、ユーザ情報50Aに応じた検索結果を抽出し、抽出結果を端末装置12に出力する。
【0084】
この構成によれば、検索結果を絞ることができ、ユーザへの負担を軽減することができる。
【0085】
また、第一実施形態では、ユーザの端末装置12と通信可能なサーバ装置10を、ユーザが出発する基準地点となる出発基準地点80と、ユーザが到着する基準地点となる到着基準地点90と、を含む検索条件を端末装置12から受け付ける受付手段52、検索条件に含まれる出発基準地点80から所定範囲内に含まれる複数の出発候補地点84を取得する取得手段54、取得手段54が取得した複数の出発候補地点84、及び、検索条件に含まれる到着基準地点90に基づき、当該複数の出発候補地点84から当該到着基準地点90までのそれぞれの公共交通機関を用いた経路を検索する検索手段56、検索手段56の検索結果の全部又は一部を端末装置12に出力する出力手段58、として機能させる。
【0086】
この構成によれば、検索条件に含まれる出発基準地点80から所定範囲内に含まれる複数の出発候補地点84から、到着基準地点90までのそれぞれの公共交通機関を用いた経路を端末装置12に出力することができる。この結果、ユーザにとって出発基準地点80から距離的に又は時間的に遠い出発候補地点84を排除することができ、適切な経路をユーザに出力(提案)できる。これにより、ユーザは、出発基準地点80から、ストレスなく歩いて又はタクシー等で出発候補地点84に行って、公共交通機関の乗り物に乗車することができる。
【0087】
−−−第二実施形態−−−
次に、第二実施形態について説明する。
【0088】
第二実施形態では、出発基準地点80が複数の入口を含む施設である場合、到着候補地点94は、それら複数の入口を含む点と、到着基準地点90が複数の入口を含む施設である場合、到着候補地点94は、それら複数の入口を含む点で、第一実施形態と異なる。
【0089】
図10は、第二実施形態に係る経路検索ページ60Aの一例を示す図である。
【0090】
図10に示すように、経路検索ページ60Aでは、出発基準地点80のプルダウンメニュー62において複数の入口を含む施設、例えば「〇〇ビル」が選択された場合、出発許容範囲82のプルダウンメニュー64において「施設内」が選択可能となっている。同様に、経路検索ページ60Aでは、到着基準地点90のプルダウンメニュー66において複数の入口を含む施設、例えば「〇〇駅」が選択された場合、到着許容範囲92のプルダウンメニュー68において「施設内」が選択可能となっている。
【0091】
図11は、第二実施形態において、取得手段54が、出発基準地点80からその施設内に含まれる複数の出発候補地点84を取得するイメージ図である。
【0092】
図11に示すように、プルダウンメニュー62において出発基準地点80として「〇〇ビル」が選択され、且つ、プルダウンメニュー64において出発許容範囲82として「施設内」が選択された場合、取得手段54は、複数の出発候補地点84として「〇〇ビル」の北口や南口を取得する。
【0093】
図12は、第二実施形態において、取得手段54が、到着基準地点90からその施設内に含まれる複数の到着候補地点94を取得するイメージ図である。
【0094】
図12に示すように、プルダウンメニュー66において到着基準地点90として「〇〇駅」が選択され、且つ、プルダウンメニュー68において到着許容範囲92として「施設内」が選択された場合、取得手段54は、複数の出発候補地点84として「〇〇駅」の北口改札や、南口改札、西口改札、東口改札を取得する。
【0095】
−−−変形例−−−
なお、本発明は上記の実施形態に限定されるものではない。すなわち、上記の実施形態に、当業者が適宜設計変更を加えたものも、本発明の特徴を備えている限り、本発明の範囲に包含される。また、上記実施形態及び後述する変形例が備える各要素は、技術的に可能な限りにおいて組み合わせることができ、これらを組み合わせたものも本発明の特徴を含む限り本発明の範囲に包含される。
【0096】
例えば、上記第一実施形態では、検索条件は、到着基準地点90に係る目的情報を含む場合を説明したが、この目的情報の代わりに、又は、この目的情報とともに、出発基準地点80に係る目的情報を含んでもよい。この場合、取得手段54は、検索条件に含まれる出発基準地点80から所定範囲内に含まれる出発候補地点84であって、且つ、検索条件に含まれる目的情報に沿った出発候補地点84を取得する。例えば、出発基準地点80に係る目的情報が「デートをする」である場合には、取得手段54は、ゆっくりと落ち着いていける出発候補地点84を取得する。また、検索条件の中から目的情報を省略してもよい。
【0097】
また、上記第一実施形態では、目的情報はユーザが選択する場合を説明したが、少なくとも、ユーザ情報50Aや、出発基準地点80、到着基準地点90の何れか1つの情報に基づき、受付手段52が自動的に選択してもよい。
【0098】
また、上記第一実施形態では、取得手段54は、到着基準地点90から所定範囲内に含まれる到着候補地点94であって、且つ、目的情報に沿った到着候補地点94を取得する場合を説明したが、到着基準地点90から所定範囲内に含まれる到着候補地点94であって、目的情報に沿った到着候補地点94であり、且つ、検索要求を行ったユーザのユーザ情報50Aに沿った到着候補地点94を取得してもよい。例えば、目的情報が「食べる」であり、ユーザ情報50Aの性別情報が「男性」を示している場合には、取得手段54は、提供されるメニューに男性の好みのメニューを含むレストランを到着候補地点94として取得し、目的情報が「食べる」であり、ユーザ情報50Aの性別情報が「女性」を示している場合には、提供されるメニューが女性の好みのメニューを含むレストランを到着候補地点94として取得してもよい。
【0099】
また、上記第一実施形態では、取得手段54が、検索条件に含まれる到着基準地点又は出発基準地点から所定範囲内に含まれる複数の到着候補地点を取得する場合を説明したが、当該所定範囲は適宜変更可能である。具体的には、取得手段54は、受付手段52が検索条件を受け付けた場合、記憶手段50に設定(記憶)されている所定範囲(初期範囲)を変更するための変更要因情報を取得し、取得した変更要因情報に基づき、設定されている所定範囲を変更し、且つ、検索条件に含まれる到着基準地点から、変更した所定範囲内に含まれる複数の到着候補地点を取得してもよい。同様に、取得手段54は、受付手段52が検索条件を受け付けた場合、記憶手段50に設定(記憶)されている所定範囲(初期範囲)を変更するための変更要因情報を取得し、取得した変更要因情報に基づき、設定されている所定範囲を変更し、且つ、検索条件に含まれる出発基準地点から、変更した所定範囲内に含まれる複数の出発候補地点を取得してもよい。この構成によれば、ユーザの歩く距離や時間が適切となり、より適切な経路をユーザに提案できる。
【0100】
より具体的には、取得手段54は、上記変更要因情報として、受付手段52が検索条件を受け付けた端末装置12のユーザに関するユーザ情報を記憶手段50に記憶されているユーザ情報50Aから取得してもよい。ユーザ情報は、ユーザの性別又は年齢、体調を含む。例えば、取得手段54は、ユーザの性別が男性の場合には、所定範囲を1kmの距離範囲に変更し、ユーザが女性の場合には、所定範囲を500mの距離範囲に変更する。また、取得手段54は、ユーザの年齢が60歳以下の場合には、所定範囲を800mの距離範囲に変更し、ユーザの年齢が60歳超の場合には、所定範囲を400mの距離範囲に変更する。
【0101】
また、取得手段54は、上記変更要因情報として、到着基準地点の天候情報を他のサーバ装置から取得してもよい。同様に、取得手段54は、上記変更要因情報として、出発基準地点の天候情報を取得してもよい。例えば、取得手段54は、天候情報が「晴れ」を示す場合には、所定範囲を1kmの距離範囲に変更し、天候情報が「雨」を示す場合には、所定範囲を500mの距離範囲に変更し、天候情報が「大雨」を示す場合には、所定範囲を100mの距離範囲に変更する。また、検索条件は、出発時間又は到着時間を含む時間情報を含み、取得手段54は、上記変更要因情報として、当該時間情報が示す時間における到着基準地点の天候情報を取得してもよい。好ましくは、検索条件は、到着時間を含む時間情報を含み、取得手段54は、上記変更要因情報として、当該時間情報が示す時間における到着基準地点の天候情報を取得してもよい。また、検索条件は、出発時間又は到着時間を含む時間情報を含み、取得手段54は、上記変更要因情報として、当該時間情報が示す時間における出発基準地点の天候情報を取得してもよい。好ましくは、検索条件は、出発時間を含む時間情報を含み、取得手段54は、上記変更要因情報として、当該時間情報が示す時間における出発基準地点の天候情報を取得してもよい。
【0102】
また、記憶手段50は、ユーザの徒歩に関する嗜好情報をユーザ毎に記憶してもよい。この場合、取得手段54は、上記変更要因情報として、受付手段52が検索条件を受け付けた端末装置12のユーザの嗜好情報を取得する。例えば、取得手段54は、嗜好情報が「徒歩が好き」を示す場合には、所定範囲を1kmの距離範囲に変更し、嗜好情報が「徒歩は普通」を示す場合には、所定範囲を500mの距離範囲に変更し、嗜好情報が「徒歩が嫌い」を示す場合には、所定範囲を100mの距離範囲に変更してもよい。
【0103】
また、記憶手段50は、ユーザに関する過去、現在、又は/及び未来のスケジュールをユーザ毎に記憶してもよい。この場合、取得手段54は、上記変更要因情報として、受付手段52が検索条件を受け付けた端末装置12のユーザのスケジュールを取得する。例えば、取得手段54は、スケジュールが少ないことを示す場合には、所定範囲を1kmの距離範囲に変更し、スケジュールが多くて過密であることを示す場合には、所定範囲を500mの距離範囲に変更してもよい。
【0104】
また、取得手段54は、上記変更要因情報として、出発基準地点又は到着基準時点に係る目的情報を取得してもよい。この場合、例えば、取得手段54は、目的情報が「遊び」を示す場合には、所定範囲を1kmの距離範囲に変更し、目的情報が「仕事」であることを示す場合には、所定範囲を500mの距離範囲に変更してもよい。
【0105】
また、検索条件は、出発時間又は到着時間を含む時間情報を含み、取得手段54は、上記変更要因情報として、当該時間情報を取得してもよい。この場合、例えば、取得手段54は、時間情報が「お昼の時間帯」を示す場合には、所定範囲を1kmの距離範囲に変更し、時間情報が「夜の時間帯」であることを示す場合には、所定範囲を500mの距離範囲に変更してもよい。
【0106】
また、取得手段54は、上記変更要因情報として、現在の日付情報を取得してもよい。この場合、例えば、取得手段54は、現在の日付情報が「週末」を示す場合には、所定範囲を1kmの距離範囲に変更し、現在の時間情報が「平日」であることを示す場合には、所定範囲を500mの距離範囲に変更してもよい。
【0107】
また、記憶手段50は、ユーザの移動履歴をユーザ毎に記憶してもよい。この場合、取得手段54は、上記変更要因情報として、受付手段52が検索条件を受け付けた端末装置12のユーザの移動履歴を取得する。例えば、取得手段54は、移動履歴に徒歩が多いことを示す場合には、所定範囲を1kmの距離範囲に変更し、移動履歴に徒歩が少ないことを示す場合には、所定範囲を500mの距離範囲に変更してもよい。
【0108】
また、取得手段54は、検索結果が端末装置12のユーザに承認されなかった場合、変更した所定範囲とは異なる所定範囲に変更し、変更した所定範囲内に含まれる複数の到着候補地点を取得し、検索手段56は、取得手段54が取得した複数の到着候補地点に基づき、再度検索してもよい。例えば、取得手段54は、検索結果が端末装置12のユーザに承認されなかった場合、変更した所定範囲より狭い所定範囲に変更してもよく、変更した所定範囲より広い所定範囲に変更してもよい。狭い所定範囲に変更すれば、経路を見つけやすくなり、広い所定範囲に変更すれば、より多くの経路を見つけることができる。同様に、取得手段54は、検索結果が端末装置12のユーザに承認されなかった場合、変更した所定範囲とは異なる所定範囲に変更し、変更した所定範囲内に含まれる複数の出発候補地点を取得し、検索手段56は、取得手段54が取得した複数の出発候補地点に基づき、再度検索してもよい。
【0109】
また、他にも、取得手段54は、変更要因情報として、出発基準地点に係る交通状況又は/及び到着基準地点に係る交通状況を他のサーバ装置から取得してもよい。例えば、取得手段54は、交通状況が混雑している場合には所定範囲を短くし、交通状況が混雑していない場合には所定範囲を長くしてもよい。また、取得手段54は、変更要因情報として、出発基準地点に係る地図情報50B又は/及び到着基準地点に係る地図情報50Bを取得してもよい。
【0110】
また、取得手段54は、変更した所定範囲を記憶手段50に記憶しておき、次回、検索する場合には、変更要因情報が前回と同じであっても、変更した所定範囲とは異なる所定範囲を利用してもよい。
【0111】
また、取得手段54は、検索条件に含まれる到着基準地点から所定範囲内に含まれる到着候補地点であって、且つ、ユーザのスケジュールに沿った到着候補地点を取得してもよい。具体的には、到着時間後のユーザのスケジュールが「仕事」である場合には、値段が高くてもスケジュールが示す目的地まで早く行ける到着候補地点を取得(抽出)してもよい。また、到着時間後のユーザのスケジュールが「遊び」である場合には、スケジュールが示す目的地まで遅く行くことにあるが、値段が安い到着候補地点を取得(抽出)してもよい。同様に、取得手段54は、検索条件に含まれる出発基準地点から所定範囲内に含まれる出発候補地点であって、且つ、ユーザのスケジュールに沿った出発候補地点を取得してもよい。また、取得手段54は、ユーザのスケジュールと、検索条件に含まれる出発時間又は到着時間を含む時間情報に基づいて、到着候補地点又は/及び出発候補地点を取得してもよい。これにより、ユーザのスケジュールが空いていて確実に移動できる経路を検索できる。
【0112】
また、出力手段58は、検索手段56の検索結果の中から、受付手段52が検索条件を受け付けた端末装置12のユーザのスケジュールに応じた検索結果を抽出し、抽出結果を端末装置12に出力してもよい。具体的には、到着時間後のユーザのスケジュールが「仕事」である場合には、値段が高くてもスケジュールが示す目的地まで早く行ける検索結果を抽出してもよい。また、到着時間後のユーザのスケジュールが「遊び」である場合には、スケジュールが示す目的地まで遅く行くことにあるが、値段が安い検索結果を抽出してもよい。
【0113】
また、取得手段54は、検索条件に含まれる到着基準地点から第一所定範囲内に含まれる複数の到着候補地点を取得し、且つ、検索条件に含まれる出発基準地点から第二所定範囲内に含まれる複数の出発候補地点を取得する場合、当該第一所定範囲と当該第二所定範囲は異なってもよい。具体的には、第二所定範囲は、第一所定範囲よりも小さくても大きくてもよい。第二所定範囲が、第一所定範囲よりも小さいと、出発基準地点から出発候補地点まで行くときは疲れてないので歩きたく、到着候補地点から目的地(到着候補地点)まで行くときは疲れていて歩きたくないユーザにとって好適である。また、第二所定範囲が、第一所定範囲よりも大きいと、出発基準地点から出発候補地点まで行くときは疲れていて歩きたくなく、到着候補地点から目的地(到着候補地点)まで行くときは疲れが回復して歩きたいユーザにとって好適である。
【0114】
<付記>
本発明には、以下の付記も含まれる。
[付記1]
ユーザの端末装置と通信可能なコンピュータを、
ユーザが出発する基準地点となる出発基準地点と、ユーザが到着する基準地点となる到着基準地点と、を含む検索条件を前記端末装置から受け付ける受付手段、
前記受付手段が前記検索条件を受け付けた場合、設定されている所定範囲を変更するための変更要因情報を取得し、取得した変更要因情報に基づき、設定されている所定範囲を変更し、且つ、前記検索条件に含まれる到着基準地点から、変更した所定範囲内に含まれる複数の到着候補地点を取得する取得手段、
前記検索条件に含まれる出発基準地点、及び、前記取得手段が取得した複数の到着候補地点に基づき、当該出発基準地点から当該複数の到着候補地点までのそれぞれの公共交通機関を用いた経路を検索する検索手段、
前記検索手段の検索結果の全部又は一部を前記端末装置に出力する出力手段、
として機能させるためのプログラム。
[付記2]
ユーザの端末装置と通信可能なコンピュータを、
ユーザが出発する基準地点となる出発基準地点と、ユーザが到着する基準地点となる到着基準地点と、を含む検索条件を前記端末装置から受け付ける受付手段、
前記受付手段が前記検索条件を受け付けた場合、設定されている所定範囲を変更するための変更要因情報を取得し、取得した変更要因情報に基づき、設定されている所定範囲を変更し、且つ、前記検索条件に含まれる出発基準地点から、変更した所定範囲内に含まれる複数の出発候補地点を取得する取得手段、
前記取得手段が取得した複数の出発候補地点、及び、前記検索条件に含まれる到着基準地点に基づき、当該複数の出発候補地点から当該到着基準地点までのそれぞれの公共交通機関を用いた経路を検索する検索手段、
前記検索手段の検索結果の全部又は一部を前記端末装置に出力する出力手段、
として機能させるためのプログラム。
[付記3]
前記コンピュータを、
ユーザに関するユーザ情報をユーザ毎に記憶する記憶手段として機能させ、
前記取得手段は、前記変更要因情報として、前記受付手段が前記検索条件を受け付けた端末装置のユーザに関するユーザ情報を取得する、
付記1又は2に記載のプログラム。
[付記4]
前記ユーザ情報は、ユーザの性別又は年齢を含む、
付記3に記載のプログラム。
[付記5]
前記検索条件は、出発時間又は到着時間を含む時間情報を含み、
前記取得手段は、前記変更要因情報として、前記時間情報が示す時間における前記到着基準地点の天候情報を取得する、
付記1に記載のプログラム。
[付記6]
前記検索条件は、出発時間又は到着時間を含む時間情報を含み、
前記取得手段は、前記変更要因情報として、前記時間情報が示す時間における前記出発基準地点の天候情報を取得する、
付記2に記載のプログラム。
[付記7]
前記コンピュータを、
ユーザの徒歩に関する嗜好情報をユーザ毎に記憶する記憶手段として機能させ、
前記取得手段は、前記変更要因情報として、前記受付手段が前記検索条件を受け付けた端末装置のユーザの嗜好情報を取得する、
付記1乃至6の何れか1項に記載のプログラム。
[付記8]
前記コンピュータを、
ユーザに関するスケジュールをユーザ毎に記憶する記憶手段として機能させ、
前記取得手段は、前記変更要因情報として、前記受付手段が前記検索条件を受け付けた端末装置のユーザのスケジュールを取得する、
付記1乃至7の何れか1項に記載のプログラム。
[付記9]
前記検索条件は、前記到着基準地点に係る目的情報を含み、
前記取得手段は、前記変更要因情報として、前記目的情報を取得する、
付記1乃至8の何れか1項に記載のプログラム。
[付記10]
前記検索条件は、出発時間又は到着時間を含む時間情報を含み、
前記取得手段は、前記変更要因情報として、前記時間情報を取得する、
付記1乃至9の何れか1項に記載のプログラム。
[付記11]
前記取得手段は、前記変更要因情報として、現在の日付情報を取得する、
付記1乃至10の何れか1項に記載のプログラム。
[付記12]
前記コンピュータを、
ユーザに関する移動履歴をユーザ毎に記憶する記憶手段として機能させ、
前記取得手段は、前記変更要因情報として、前記受付手段が前記検索条件を受け付けた端末装置のユーザの移動履歴を取得する、
付記又は2に記載のプログラム。
[付記13]
前記取得手段は、前記検索結果が前記端末装置のユーザに承認されなかった場合、前記変更した所定範囲とは異なる所定範囲に変更し、変更した所定範囲内に含まれる複数の到着候補地点を取得する、
付記1に記載のプログラム。
[付記14]
前記取得手段は、前記検索結果が前記端末装置のユーザに承認されなかった場合、前記変更した所定範囲とは異なる所定範囲に変更し、変更した所定範囲内に含まれる複数の出発候補地点を取得する、
付記2に記載のプログラム。