【文献】
ロゴス(LOGOS)バイオプラント立つボウル,Amazon [online],2018年01月12日,https://www.amazon.co.jp/dp/B078YXY3CK,主に、商品説明、登録情報、を参照。[2021年07月05日検索]
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【背景技術】
【0002】
湯桶は、底壁と周壁とを備える有底円筒形状をなし、例えば、浴室にて、体や顔を洗うための湯を溜めたり、浴槽の湯を汲み出したりするのに使用される。湯桶は、カビの繁殖などを防ぐため、使用後に水切りすることが望ましい。例えば、特許文献1、特許文献2、特許文献3には、水切りするための工夫が施された湯桶が開示されている。
【0003】
特許文献1には、底壁にマグネットを備え、底壁が床と垂直なるようにマグネットを介して浴室の壁面に取り付けられる湯桶が開示されている。
【0004】
特許文献2には、周壁に穴が設けられ、例えば、タオル掛けに引っ掛けられたS字フックが穴に通されることにより、タオル掛けに吊り下げられる湯桶が開示されている。
【0005】
特許文献3には、コの字形の取っ手が周壁の上面に設けられ、周壁の一部分に切り欠き部分が設けられた湯桶が開示されている。この湯桶は、取っ手と切り欠き部分を利用して自立(起立)した姿勢で水切りされる。なお、湯桶は、取っ手がS字フックを介してタオル掛けに引っ掛けられ、タオル掛けに吊り下げられる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、従来技術には以下の問題があった。特許文献1に記載される湯桶は、底壁が壁面に当接した状態で壁面に取り付けられる。そのため、底壁と壁面との間の通気性が悪く、底壁の外側に汚れやカビが生じやすかった。また、マグネットを必要とするため、コスト高であった。また、特許文献2及び特許文献3に記載される湯桶は、タオル掛けに引っ掛けるためのS字フックが必要で、使い勝手が悪かった。更に、特許文献3に記載される湯桶は、周壁の上面に突き出した取っ手が、顔などを洗う際に邪魔だった。よって、従来の湯桶には、水切り性能や使い勝手を改善する余地があった。
【0008】
本発明は、上記問題点を解決するためになされたものであり、水切り性能と使い勝手が良い湯桶を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の一態様は、次のような構成を有している。(1)底壁と周壁とを備える本体部と、前記本体部に一体に設けられ、壁面に取り付けられたバーに直接引っ掛けられるフック部と、を有すること、を特徴とする湯桶である。
【0010】
上記構成の湯桶は、例えば、浴室の壁面側に底壁を向け、本体部の開口部を浴室の壁面と反対側に向けた姿勢で、フック部を介してタオル掛けに直接吊り下げられ、水切りされる。タオル掛けに吊り下げられた本体部は、底壁と壁面との間に隙間を形成し、通気性を確保する。よって、底壁の外側に汚れやカビが生じにくい。また、上記構成の湯桶は、S字フックがなくても、フック部を介してバーに直接引っ掛けることができ、使い勝手がよい。さらに、フック部は、コの字形の取っ手に比べてコンパクトで本体部からあまり出っ張らないので、顔などを洗う際に邪魔になりにくい。よって、上記構成によれば、水切り性能と使い勝手がよい湯桶を実現できる。
【0011】
(2)(1)に記載する湯桶において、前記フック部が前記バーに直接引っ掛けられた場合に、前記周壁のうち前記フック部が設けられた部分と対向する位置にある部分が、前記底壁と反対に位置する開口端部側を底壁側に位置する閉鎖端部側より下に配置するように、前記フック部が前記本体部に設けられていること、が好ましい。
【0012】
上記構成の湯桶は、フック部を介してバーに吊り下げられた場合に、本体部に付着した水が自然に流れ落ち、水切り性能がよい。
【0013】
(3)(1)または(2)に記載する湯桶において、前記周壁は、円弧状に設けられた円弧部と、前記円弧部の両端に連接する連接部と、を備え、前記本体部を前記底壁と反対側から見た場合の形状がD形状をなし、前記本体部が、前記連接部を下側にして自立すること、が好ましい。
【0014】
上記構成の湯桶は、例えばタオル掛けがない、或いは、タオル掛けを使用しない場合でも、湯桶を自立させて水切りでき、水切り性能がよい。
【0015】
(4)(3)に記載する湯桶において、前記連接部は、前記底壁側に位置する第1接続面と、前記底壁と反対側に位置する第2接続面と、前記第1接続面が前記第2接続面より内側に位置するように前記第1接続面と前記第2接続面に接続する段差部と、を有し、前記フック部は、前記第1接続面との間にフック溝を形成されていること、が好ましい。
【0016】
上記構成の湯桶は、周壁に設けた段差部を利用して、フック部のフック溝を形成しているので、連接部より外側にあまり張り出さないようにフック部を本体部に一体に設けることができ、使用時にフック部が邪魔にならない。
【0017】
(5)(4)に記載する湯桶において、前記フック部は、前記第2接続面の前記底壁と反対側の端部から底壁側に向かって、又は、前記第2接続面の底壁側の端部から底壁側に向かって、設けられていること、が好ましい。
【0018】
上記構成の湯桶は、フック部が第2接続面の底壁と反対側の端部より外側に張り出さずに設けられるので、フック部がない湯桶と同様の感覚で使用でき、使いやすい。
【0019】
(6)(4)または(5)に記載する湯桶において、前記第1接続面と前記第2接続面は、前記本体部が前記連接部を下側にして自立した場合に、前記底壁と反対側を前記底壁側より下側に配置するように傾斜が設けられていること、が好ましい。
【0020】
上記構成の湯桶は、自立したときに、第1接続面と第2接続面が下向きに傾斜するので、本体部の内面に付着した水が第1接続面、段差部、第2接続面を介して流れ落ちやすく、水切り性能がよい。
【0021】
(7)(4)から(6)のいずれか1つに記載する湯桶において前記フック部と前記第2接続面とに結合し、前記フック部を補強する補強部を有すること、が好ましい。
【0022】
上記構成の湯桶は、例えば、ユーザがフック部を持って湯桶を使用する場合にフック部や連接部の変形や破損を抑制できる。
【0023】
(8)(5)から(7)のいずれか1つに記載する湯桶において、前記フック部は、底壁側に折り曲がる屈曲部を有し、前記屈曲部に貫通穴が形成されていること、が好ましい。
【0024】
上記構成の湯桶は、自立した場合に、水がフック部に溜まらず、フック部に汚れやカビが溜まりにくい。
【発明の効果】
【0025】
本発明によれば、水切性能と使い勝手が良い湯桶を実現することができる。
【発明を実施するための形態】
【0027】
以下に、本発明に係る湯桶の一実施形態について図面に基づいて説明する。
【0028】
図10及び
図11は湯桶1の使用例を説明する図である。湯桶1は、有底円筒形状の本体部2にフック部3を一体に設けたものであり、例えば浴室で使用される。湯桶1は、例えば、体や顔などを洗う際に湯を本体部2に溜めたり、浴槽の湯を本体部2ですくったりする。使用された湯桶1は、例えば
図10に示すように、浴室の壁面10に取り付けられたタオル掛け12のバー12aに吊り下げられたり、例えば
図11に示すように自立した姿勢で浴室の床14に置かれたりして、水切りされる。タオル掛け12は、「壁面に固定されたバー」の一例である。
【0029】
湯桶1の構成を説明する。
図1及び
図2は、湯桶1の外観斜視図である。湯桶1の本体部2は、底壁21と周壁23とを備える。
【0030】
図3は、湯桶1の正面図である。周壁23は、底壁21側(図中下側)から底壁21と反対側(図中上側)に向かって、径外方向に広がるように傾斜している。
【0031】
図4は、湯桶1の上面図である。底壁21は、D形状をなし、周壁23は、底壁21の外縁部に沿って立設されている。周壁23は、円弧形状に設けられた円弧部231と、円弧部231の両端に連接する連接部233と、を備え、本体部2を底壁21と反対側(開口端部側、上方)から見た形状(平面形状)がD形状をなす。
【0032】
図5は、
図4のA−A断面図である。連接部233には、第1接続面233aと、第2接続面233bと、段差部233cとが含まれる。第1接続面233aは、底壁21側(
図5において右側)に位置し、第2接続面233bは、底壁21と反対側(
図5において左側)に位置する。段差部233cは、第1接続面233aが第2接続面233bより内側(本体部2の中心側、
図5において下側)に位置するように第1接続面233aと第2接続面233bに連接して設けられている。
【0033】
図2に示すように、第1接続面233aと第2接続面233bは、平面状に設けられている。
図5に示すように、第1接続面233aと第2接続面233bは、それぞれ、底壁21と反対側(
図5において左側)を底壁21側(
図5において右側)より外側(
図5において上側)に配置するように傾斜している。
【0034】
図6は湯桶1の右側面図、
図7は湯桶1の左側面図である。
図6及び
図7に示すように、フック部3は、連接部233の外側に設けられている。フック部3は、連接部233の底壁21と反対側(
図6及び
図7において上側)に位置する開口端部から底壁21の位置(
図6及び
図7において下側)まで、底壁21と直交する方向に延設され、先端部が底壁21側に折れ曲げてられて屈曲部34を形成している。これにより、フック部3は、連接部233の開口端部側より外側に張り出さないように、本体部2に一体に設けられている。フック部3は、湯桶1の連接部233を下側にした場合に本体部2を安定して自立させることができる幅で設けられている。フック部3は、補強部39を介して第2接続面233bに結合され、補強されている。フック部3は、第1接続面233aとの間に所定幅のフック溝40が形成されている。すなわち、フック溝40は、屈曲部34と補強部39と第1接続面233aとにより形成されている。
【0035】
フック部3は、底壁21側(
図5において右側)に位置する先端部33が底壁21側に屈曲し、L形状ないしはJ形状に設けられている。フック部3と第1接続面233aとの間には、フック溝40が所定間隔Wで形成されている。よって、湯桶1は、例えば
図10に示すように、タオル掛け12のバー12aをフック溝40の開口部から挿入し、フック部3をバーに引っ掛けることができるようになっている。湯桶1は、フック部3と第2接続面233bとの結合し、フック部3を補強する補強部39を有する。
【0036】
図8は湯桶1の背面図である。
図9は湯桶1の下面図である。フック部3の屈曲部34には、貫通穴35が設けられている。貫通穴35は、屈曲部34に沿って形成され、フック溝40の内面に沿って流れる水が貫通穴35を通ってフック溝40の外に流れ出すようになっている。さらに、フック部3は、連接部233と反対側に位置する支持面31に、凹部37が形成されている。
【0037】
続いて、湯桶1の使用方法について説明する。例えば、ユーザは、体や顔などを洗う際に、湯桶1を用いて浴槽の水を汲み出したり、湯桶1に溜めた湯を体にかけたりする。このとき、フック部3の横幅が広いため、ユーザは、フック部3に指を引っ掛けて湯桶1を使用できる。フック部3が補強部39を介して補強されているため、ユーザがフック部3に指を引っ掛けて湯桶1を使用しても、フック部3が変形したり、破損したりしない。また、フック部3が、本体部2の上方や連接部233の開口端部より外側に張り出さないように設けられているので、ユーザは、湯桶1を使用する時にフック部3が邪魔にならず、従来の湯桶と同様に湯桶1を使用できる。
【0038】
湯桶1は、底壁21を床14に当接させている場合、段差部233cと床14との間に隙間ができる。このとき、底壁21の位置まで延設されたフック部3が屈曲部34を床14に当接させ、本体部2を支える。フック部3は、横幅が広い板状に設けられているので、本体部2を安定した姿勢で支持する。よって、湯桶1の使用中に、本体部2が段差部233c側に傾かず、ユーザは、従来の湯桶と同様に湯桶1を使用できる。
【0039】
なお、湯桶1は、段差部233cを備えるため、段差部233cを備えない場合より本体部2の容量が少ない。よって、湯桶1は、水の使用量を抑制できる。
【0040】
使用された湯桶1は、例えば
図10に示すように、タオル掛け12のバー12aに吊り下げて水切りされる。すなわち、湯桶1は、フック溝40の開口部からタオル掛け12のバー12aが挿入され、フック部3を介してバー12aに吊り下げられる。フック溝40は湯桶1の重心より底壁21側に設けられている。そのため、バー12aに引っ掛けられた湯桶1は、バー12aを支点に底壁21側に(図中K方向に)回転する。バー12aが壁面10から離れた位置にあるため、湯桶1は、底壁21と周壁23とが連接する連接部分のうち、フック部3と反対側の部分Pを、浴室の壁面10に当接させるまで回転し、底壁21が斜め下向きになる姿勢でバー12aに吊り下げられる。これにより、湯桶1に付着した水は、図中矢印F1、矢印F2に示すように流れ落ちる。よって、湯桶1は、十分に水切りされて乾燥し、汚れやカビが付着しにくい。
【0041】
また、使用された湯桶1は、例えば
図11に示すように、フック部3と連接部233を下側にする姿勢で床14に置かれた場合、自立する。フック部3の支持面31が底壁21と垂直に設けられているので、湯桶1は、底壁21を垂直にした状態で自立する。よって、湯桶1に付着した水が、図中矢印F11、矢印F12、矢印F13に示すように流れ落ち、本体部2の表面(底壁21の内面と外面、周壁23の内面と外面)が乾燥しやすい。
【0042】
このとき、湯桶1の下側に位置する連接部233は、第1接続面233aと第2接続面233bが底壁21と反対側(
図11において右側)を底壁21側(
図11において右側)より低くするように傾斜している。そのため、底壁21から流れ落ちた水は、第1接続面233a、段差部233c、第2接続面233bを介して床14に流れ落ちる。
【0043】
ところで、フック部3は、屈曲部34が先端部に設けられている。そのため、
図11の矢印F21に示すように、湯桶1を自立させた場合、水が屈曲部34の内側に流れ落ちて溜まる可能性がある。しかし、フック部3は、屈曲部34に貫通穴35が形成されている。そのため、屈曲部34に流れ落ちた水は、貫通穴35を介して床14に流れ落ち、屈曲部34に溜まらない。よって、フック部3の内側にカビや汚れが溜まりにくい。
【0044】
さらに、フック部3の支持面31は、中央部に凹部37を備え、床14との間に隙間を形成する。つまり、支持面31と床14との接触面積が小さい。そのため、湯桶1は、自立姿勢で水切りされる場合でも、支持面31と床14との間の通気性を確保し、支持面31に汚れやカビが付着することを抑制できる。
【0045】
以上説明したように、本形態の湯桶1は、例えば、浴室の壁面10側に底壁21を向け、本体部2の開口部を浴室の壁面10と反対側に向けた姿勢で、フック部3を介してタオル掛け12に直接吊り下げられ、水切りされる。タオル掛け12に吊り下げられた本体部2は、底壁21と壁面10との間に隙間を形成し、通気性を確保する。よって、底壁21の外側に汚れやカビが生じにくい。また、本形態の湯桶1は、S字フックがなくても、フック部3を介してバー12aに直接引っ掛けることができ、使い勝手がよい。さらに、フック部3は、コの字形の取っ手に比べてコンパクトで本体部2からあまり出っ張らないので、顔などを洗う際に邪魔になりにくい。よって、本形態によれば、水切り性能と使い勝手がよい湯桶1を実現できる。
【0046】
尚、本発明は、上記実施形態に限定されることなく、色々な応用が可能である。例えば、湯桶1は、洗面所など、浴室以外の場所で使用されてもよい。この場合、湯桶1は、例えば洗面所のタオル掛けに吊り下げられてもよい。
【0047】
例えば、湯桶1は、フック部3がバー12aに引っ掛けられた場合に、周壁23のうちフック部3が設けられた部分と対向する位置にある部分が、開口端部側を閉鎖端部側より下に配置するように、フック部3が設けられていなくてもよい。ただし、このような構成を採用することにより、湯桶1は、フック部3を介してバー12aに吊り下げられた場合に、本体部2に付着した水が自然に流れ落ち、水切り性能がよい。
【0048】
例えば
図12の第1変形例に示す湯桶1Aのように、円形状の底壁21Aに沿って周壁23Aを円筒状に設け、本体部2Aを形成してもよい(
図12(a)(b))。すなわち、湯桶1Aは、周壁23Aに連接部が設けられておらず、自立しなくてもよい。但し、上記形態の湯桶1のように自立することにより、例えばタオル掛け12がない、或いは、タオル掛け12を使用しない場合でも、湯桶1を自立させて水切りでき、水切り性能がよい。
【0049】
図12に示す湯桶1Aのように、周壁23Aが第1接続面233aと第2接続面233bと段差部233cとを備えず、フック部3Aのみでフック溝40を形成してもよい(
図12(c))。但し、上記形態のように、第2接続面233bとフック部3との間でフック溝40を形成することにより、周壁23より外側にあまり張り出さないようにフック部3を本体部2に一体に設けることができ、使用時にフック部3が邪魔にならない。
【0050】
また、フック部3Aが、周壁23Aの開口端部から本体部2Aの径外方向に向かって斜めに設けられてもよい(
図12(a))。但し、上記形態のように、フック部3が周壁23の開口端部より外側に張り出さないことにより、フック部3が邪魔にならない。
【0051】
例えば
図13の第2変形例に示す湯桶1Bのように、D形状の本体部2(周壁23)に対し(
図13(a))、フック部3Bが第2接続面233bの底壁側の端部から底壁21側に向かってアーチ状に設けられていてもよい(
図13(b)(c))。フック部3Bは、第1接続面233aとの間にフック溝40が形成されている。フック部3Bは、補強部39を介して第2接続面233bに結合され、補強するとよい。なお、この場合も、フック部3Bは、連接部233の開口端部(図中上端部)より外側に張り出さないように設けることが望ましい。
【0052】
例えば
図14の第3変形例に示す湯桶1Cのように、D形状の本体部2(周壁23)に対し(
図14(a))、フック部3Cが第2接続面233bの底壁21側の端部から底壁21側に向かって一体に設けられ(
図14(b)(c))、補強部39を備えなくてもよい。補強部39は肉盗みにより設けてもよい。
【0053】
例えば
図15の第4変形例に示す湯桶1Dのように、周壁23の連接部233の外側に、連接部233の開口端部から底壁21側に向かってフック部3Dを延設し、フック部3Dの両側に肉盗みを設けてもよい(
図15(a)(b))。
【0054】
例えば上記第1〜第4変形例の湯桶1A〜1Dは、本体部2の開口端部が外側に折り返され、エッジ部Egが設けられている。ユーザは、フック部3A〜3Dだけでなく、エッジ部Egに指を引っ掛けて湯桶1A〜1Dを使用する。なお、このエッジ部Egは省略してもよい。また、上記形態の湯桶1にエッジ部Egを設けてもよい。
【0055】
例えば、連接部233は、第1接続面233aと第2接続面233bとの間に段差部233cを備えないようにしてもよい。但し、段差部233cを備えることにより、連接部233の底壁21と反対側に位置する端部より外側に張り出さないように、フック部3を連接部233の外側に設けることができ、湯桶1を使用する時にフック部3が邪魔にならない。また、湯桶1は、ユーザが使い易く、見栄えがよい。
【0056】
例えば、第1接続面233aと第2接続面233bは、湯桶1を自立させた場合に、底壁21と反対側を底壁21側より下に配置するように傾斜していなくてもよい。ただし、第1接続面233aと第2接続面233bにかかる傾斜を設けることにより、湯桶1を自立させたときに、本体部2の内面に付着した水が第1接続面233a、段差部233c、第2接続面233bを介して流れ落ちやすく、水切り性能がよい。
【0057】
例えば、補強部39はなくてもよい。但し、上記形態のように、フック部3が補強部39を介して第2接続面233bに結合され、補強されることにより、例えば、ユーザがフック部3を持って湯桶1を使用する場合にフック部3や連接部233の変形や破損を抑制できる。
【0058】
例えば、貫通穴35はなくてもよい。但し、上記形態のようにフック部3の屈曲部34に貫通穴35を設けることにより、水がフック部3の内側に溜まらず、フック部3に汚れやカビが溜まりにくい。
【0059】
例えば、凹部37はなくてもよい。また、貫通穴35は、長穴ではなく、複数の丸穴にしてもよい。