(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記1つ又は複数の接続部の少なくとも1つは、前記構成部品を前記他の構成部品に対して電気的に接続する電気接続部を備え、前記電気接続部は、前記構成部品と前記他の構成部品との間で、信号、データ、又は電力の少なくとも1つを伝送するように構成される
請求項8に記載の構成部品。
【発明を実施するための形態】
【0009】
様々な実施形態又は例は、例えば、システム、プロセス、方法、装置、ユーザインターフェース、ソフトウェア、ファームウェア、ロジック、回路、又は非一時的コンピュータ可読媒体において具体化される実行可能な一連のプログラム命令を含む数多くの方法で実現されうる。非一時的コンピュータ可読媒体又はコンピュータネットワークのように、プログラム命令は、光学的、電気的、又は無線通信のリンクを介して伝送され、また、非一時的コンピュータ可読媒体に記憶されるか、或いは他の方法で固定される。非一時的コンピュータ可読媒体の例は、例えば、電子メモリ、RAM、DRAM、SRAM、ROM、EEPROM、フラッシュメモリ、ソリッドステートメモリ、ハードディスクドライブ、及び不揮発性メモリを含むが、それらに限定されない。1つ又は複数の非一時的コンピュータ可読媒体は、いくつかのデバイスに分散配置されてもよい。一般に、開示されるプロセスのオペレーションは、特許請求の範囲において別段提供されない限り、任意の順序で実行されてよい。
【0010】
1つ又は複数の例についての詳細な説明が、以下で添付図と共に提供される。詳細な説明は、そのような例と関連して提供されるが、いかなる特定の例にも限定されない。その範囲は、特許請求の範囲によってのみ限定され、数多くの代替形態、変更形態、及び均等形態が包含される。完全な理解を提供するために、数多くの具体的な詳細が、以下の説明において記述される。これらの詳細は、例示目的で提供され、説明される技術は、これらの具体的な詳細のいくつか又は全てを伴わずに、特許請求の範囲に従って実践されてもよい。明快さのために、例に関係する技術分野で知られている技術資料は、説明を不必要に曖昧にするのを避けるために詳細に説明されない。
【0011】
図1Aは、自律車両の構成部品(structural sections)125の例120、140を示す。例120において、構成部品125は、自律車両(図示せず)の外部の環境にさらされうる外側面122、124と、他の構成部品125の内側面121、123に接続するように構成されうる内側面121、123と、軌道に沿って自律車両を推進させるように構成された推進ユニット132と、推進ユニットに接続された車輪を操舵するように構成された操舵ユニット134と、自律車両の外部の環境を感知するように構成されたセンサユニットと、オプションで、センサユニット136、操舵ユニット134、及び推進ユニット132と電気的に通信する自律車両(AV)コントローラ138とを含みうる。いくつかの例において、自律車両コントローラ138は、1つ又は複数の他の構成部品125内のセンサユニット136、操舵ユニット134、及び推進ユニット132と電気的に通信してもよい。他の例において、自律車両コントローラ138は、構成部品125内に存在しなくてもよく、センサユニット136、操舵ユニット134、及び推進ユニット132が、1つ又は複数の他の構成部品125内の自律車両コントローラ138と電気的に通信してもよい。構成部品125は、例えば、1つの構成部品125の内側面123と第2の構成部品125の内側面123、又は、1つの構成部品125の内側面121と第2の構成部品125の内側面121のように、類似する内側面を接続することによって、(例えば、破線矢印125、127により示されるように)他の構成部品125に接続されうる。他の構成部品125に対する一の構成部品125の接続部は、例えば、留め具(例えば、スクリュー、ボルト、及びリベット)、スナップ継ぎ手、接着剤、粘着剤、融着、溶接、及び蝋付けなどを含むがそれらに限定されない好適な接続手段を介して実現されうる。
【0012】
例130において、推進ユニット132は、例えば、車輪137に接続された車軸135に連結されるモータ133(例えば、電気モータ)を含みうる。センサユニット136、操舵ユニット134、推進ユニット132、及び自律車両コントローラは、例えば、バッテリ、充電可能なバッテリ、燃料電池、又は自律車両に好適な他の電力源のような1つ又は複数の電力ユニット(図示せず)と電気的に通信してよい。
【0013】
例140において、推進ユニット132及びそれに関連するコンポーネント(例えば、モータ133、車軸135、及び車輪137)は、構成部品125内に異なる向きで配置されてもよく、互いに鏡像となりうるように、推進ユニットを反対側に設けて構成部品125同士の接続125が容易になるように構成部品125を形成しうることを、当業者は認識するであろう。例えば、自律車両の四隅付近に配置される4つの車輪137を有する4つの構成部品125が互いに接続されて自律車両を構成しうるように、例140に示された構成は、互いに接続された後、再構成されて自律車両を形成しうる。
【0014】
図1Bは、自律車両の構成部品125の例150、160を示す。例150において、4つの構成部品125は、互いに接続(125、127)されてもよく、例160に示すような自律車両100を形成しうる。例150に対して更に、互いに斜め向かいに配置171される構成部品125は、互いに鏡像になりうる構成部品125を構成してもよく、また、互いに斜め向かいに配置173される構成部品125は、互いに鏡像になりうる構成部品125を構成してもよい。
【0015】
例160において、4つの構成部品125は、自律車両100を形成するように互いに接続された状態で示されている。自律車両100は、フロント又はリアを持たなくてもよく、両矢印190により表される方向に双方向移動するように構成されうる。一例として、自律車両100は、移動方向を変えるためにバック(例えば、リバース)しなくてもよく、代わりに、第1の方向に移動することを停止し、第2の方向に移動を続けてもよい。4つの構成部品125は、互いに対称的(例えば、車両100上の基準点100
Rに関して対称的)に配置されてよい。各構成部品125は、丸印1〜4によって表される、自律車両100の象限(quadrant)を構成しうる。
【0016】
例150、160において、自律車両コントローラ138は、1つ又は複数の構成部品125内で再構成されてもよい。例えば、自律車両100は、異なる構成部品125に配置される2つの自律車両コントローラ138を含んでもよく、車両100の制御(例えば、車両100の操舵、推進、センサ、安全システム、及び、オプションで、ブレーキユニットの制御)における二重冗長性を実現しうる。他の例として、自律車両100は、異なる構成部品125に配置される3つの自律車両コントローラ138を含んでもよく、車両100の制御(例えば、車両100の操舵、推進、センサ、安全システム、及び、オプションでブレーキユニットの制御)、及び/又は、センサユニット136のセンサからの信号出力における三重冗長性を実現しうる。更に他の例として、自律車両100は、異なる構成部品125に配置される4つの自律車両コントローラ138を含んでもよく、車両100の制御(例えば、車両100の操舵、推進、センサ、安全システム、及び、オプションでブレーキユニットの制御)における四重冗長性を実現しうる。
【0017】
図1Cは、自律車両100の構成部品の他の例170、180を示す。例170において、2つの構成部品175は、互いに接続177されてもよく、例180に示される自律車両100を形成しうる。2つの構成部品175は、互いに(例えば、基準点100
Rに関して)対称的に配置されてもよい。各構成部品は、例えば、2つの推進ユニット132を含んでもよく、各推進ユニット132は、車軸135に接続されるモータ133を有し、車軸135は車輪137に連結される。自律車両100は、自律車両コントローラ138における二重冗長性、三重冗長性、又は四重冗長性を実現するように構成されてもよく、例えば、自律車両コントローラ138が2つの構成部品175に分散配置されうる。各構成部品175は、丸印1〜2により示されるような自律車両100の2分の1を構成しうる。図
1Bの例160に関連して上で説明されたように、自律車両100は、両矢印190により表されるような双方向の移動を実現しうる。
【0018】
図1Dは、自律車両100の一例198の外形図を示す。例198において、自律車両100の第1の端部の外形図(例えば、矢印101の方向に沿って見ているもの)は、互いに接続された4つの構成部品125(例えば、破線により表されるもの)を示す。4つの構成部品125は、互いに(例えば、基準点100
Rに関して)対称的に配置されうる。自律車両100は、双方向に移動してもよく、例えば、車両100の第1の端部をもって第1の方向191に移動しうる。
【0019】
例199において、自律車両100の第2の端部の外形図(例えば、矢印103の方向に沿って見ているもの)は、互いに接続された4つの構成部品125(例えば、破線により表されるもの)を示す。4つの構成部品125は、例えば、互いに(例えば、基準点100
Rに関して)対称的に配置されうる。自律車両100は、双方向に移動してもよく、例えば、車両100の第2の端部をもって、第1の方向191とは反対の第2の方向192に移動しうる。
【0020】
例198、199において、当業者は、1つ又は複数の構成部品125が、例えば、窓、ドア、及びルーフなどの追加的な構成を含みうることを認識するであろう。
【0021】
図1Eは、自律車両100の他の例の外形図を示す。
図1Eにおいて、自律車両100は、4つの構成部品125を含んでもよく、自律車両コントローラ138は、複数の構成部品125に分散配置されてもよく、例えば、上で説明されたような二重冗長性、三重冗長性、又は四重冗長性を提供しうる。例えば、139により示されるように、
図1Eに示されているより多くの又は少ない自律車両コントローラ138があってもよい。
【0022】
図1Fは、自律車両100の更に他の例の外形図を示す。
図1Fにおいて、自律車両100は、例えば、2つの構成部品175(例えば、第1の1/2部分及び第2の1/2部分)を含みうる。自律車両コントローラ138は、複数の構成部品175に分散配置されてもよく、例えば、上で説明されたような二重冗長性、三重冗長性、又は四重冗長性を提供しうる。例えば、139により示されるように、
図1Fに示されているより多い又は少ない自律車両コントローラ138があってもよい。構成部品175は、例えば、互いに(例えば、基準点100
Rに関して)対称的に配置されてもよい。自律車両100は、双方向に移動してもよく、例えば、車両100の第1の端部をもって第1の方向191に移動しうる。自律車両100は、双方向に移動してもよく、例えば、車両100の第2の端部をもって、第1の方向191と反対の第2の方向192に移動しうる。
【0023】
図2は、自律車両100のブレーキユニットの例200、250、270を示す。例200において、構成部品125は、1つ又は複数の自律車両コントローラ138と電気的に通信するブレーキユニット220を含みうる。ブレーキユニット220は、例えば、自律車両100のブレーキング及び/又は回生ブレーキを実現100するように構成されうる。例250において、ブレーキユニット220は、車軸135に接続されてよく、車軸135に、又は、車輪137及び/又はモータ133に関連する他の構造に、ブレーキング力(例えば、ブレーキパッド又はブレーキシューを使用するもの)を与えうる。一例として、ブレーキ力は、油圧で、空気圧で、又は電気的に与えられうる。
【0024】
例270において、ブレーキユニット220は、モータ133に対して電気的に接続221されてよく、自律車両100の回生ブレーキを実現するように構成されうる。自律車両100の回生ブレーキにより生成されるエネルギー(例えば、電気電力)は、自律車両100の1つ又は複数の電力供給部230に接続223されてもよく、自律車両100への電力供給に用いられるエネルギー源(例えば、1つ又は複数の充電可能なバッテリ)を充電しうる。
【0025】
図3Aは、自律車両100のセンサシステムの、対称的に配置されたセンサセット301a〜301dの一例300を示す。例300において、センサセット301a〜301d内のセンサユニット136は、自律車両100において互いに(例えば、基準点100
Rに関して)対称的に配置されてもよい。例えば、複数の構成部品125が互いに接続されているときに、センサユニット136が互いに対称的な配置になるように、センサユニット136のそれぞれが、それら構成部品125各々の隅に配置されてよい。いくつかの例において、4つの象限1〜4の各々にあるセンサユニット136は、自律車両100外部の環境外部390に対するセンサカバレッジの領域を有してもよく、他の象限内の他のセンサユニット136のセンサカバレッジの領域と重複する。センサセット301a〜301dの各々にあるセンサユニット136は、例えば、光検出及び測距(LIDAR)センサ(例えば、LIDAR、カラーLIDAR、3次元LIDARなど)、撮像センサ(例えば、デジタルカメラ、デジタルビデオカメラ、ステレオカメラなど)、及び、無線検出及び測距(RADAR)センサのような、互いに異なるいくつかのタイプのセンサを含みうる。いくつかのタイプのセンサは、例えば、複数の光検出及び測距センサ(LIDAR)、複数の撮像センサ、及び、複数の無線検出及び測距(RADAR)センサのような、1つ又は複数の同じタイプのセンサを含んでもよい。
【0026】
図3Bは、自律車両100のセンサセットのセンサカバレッジの領域の一例320を示す。例320において、センサセット
301b内のセンサユニット136は、310bにより示される環境390のセンサカバレッジの領域を有してもよく、センサカバレッジの領域310bは、180度より大きくてもよい。センサカバレッジの領域310bは、例えば、センサセット301a、301cに関連するセンサカバレッジの領域と重複してもよい。
【0027】
図3Cは、自律車両100のセンサセット301a〜301dのセンサカバレッジの重複領域の一例340を示す。例340において、センサセット301a〜301d内のセンサユニット136の各々は、重複領域a+b、c+b、c+d、a+dにより示されるように、互いに重複しうるセンサカバレッジの領域310a、310b、310c、310dを個々に有してよい。センサカバレッジの重複領域は、自律車両100の外部環境390に対して360度のセンサカバレッジを実現しうる。センサカバレッジの重複領域は、センサセット301a〜301dの1つ又は複数における1つ又は複数のセンサが、損傷するか、機能不全になるか、又は、それ以外で操作不能になる場合に、冗長センサカバレッジを実現しうる。
【0028】
図3Dは、自律車両100における異なるセンサタイプの一例350を示す。自律車両100内に、複数の同じセンサタイプの例があってもよい。自律車両100は、例えば、有線及び/又は無線通信プロトコルを用いて、データ及び/又は信号をやり取りする(例えば、送信する、受信する、又はその両方)ように構成された通信ユニット389(COMMS)を含みうる。通信ユニット389は、
図3Dに示された様々な要素の間で、信号及び/又はデータをやり取りしうる。通信ユニット389は、例えば、自律車両100と、外部システム、デバイス、無線デバイス、コンピューティングデバイス、無線コンピューティングデバイス、データストレージデバイス、通信ネットワーク、インターネット、及びクラウドとの間で、信号及び/又はデータをやり取りしうる。
【0029】
例350において、(例えば、センサセット301a〜301dの1つ内の)センサユニット136は、例えば、ステレオ撮像センサ359(例えば、長距離ステレオカメラ)、撮像センサ353、355を有するLIDAR351、他のLIDAR357、他の撮像デバイス361、音声ナビゲーション及び測距センサ(SONAR)375、RADAR373、全地球測位システム385(GPS)、及び、慣性測定ユニット387(IMU)を含むがそれらに限定されない様々な異なるセンサタイプを含みうる。例えば、379により示されるように、複数のSONARセンサ375があってもよい。異なるセンサタイプは、例えば、自律車両100上の基準点325(例えば、車両100の底部のフロア構造)に対する高さA〜Eのような、それらセンサセット301a〜301dの各々において異なる高さ(例えば、距離)に配置されてよい。高さA〜Eは、センサ高の非限定的な例であり、他の高さが自律車両100内の様々なセンサに実装されてもよい。
【0030】
センサセット301a〜301dにおける各センサタイプは、1つ又は複数の自律車両コントローラ
138と通信するものであってもよい。センサセット301a〜301d内の各センサタイプは、(例えば、車両100の異なる構成部品125又は175に置かれた)3つの異なる自律車両コントローラ138と通信するものであってもよく、例えば、センサセット301a〜301d内のセンサからのセンサ出力信号の処理における三重冗長性を実現しうる。139により示されるように、例350に示されているより多いか、又は少ない自律車両コントローラ
138があってもよい。各構成部品(例えば、125又は175)の推進ユニット132、操舵ユニット134、及び、オプションで、ブレーキングユニット220もまた、3つの異なる自律車両コントローラ138と通信してよい。いくつかの例において、センサセット内の1つ又は複数のセンサは、例えば、LIDAR351及びLIDAR357のような同じセンサセット内の他のセンサの軸に沿って整列されてもよい。例えば、センサ信号及び/又はデータは、LIDARセンサを含むセンサ用のギガビットイーサネットを用いてやり取りされてよく、一方で、ギガビットマルチメディアシリアルリンク(GMSL)が撮像センサ用に使用されてもよい。
【0031】
図4は、自律車両100の車両ベース415の一例を示す。例400において、各構成部品125は、電力ユニット(図示せず)(例えば、充電可能なバッテリ、いくつかの充電可能なバッテリ又は電池を含む筐体、燃料電池など)を受けるように構成されたハウジング
410を含みうる。電力ユニットは、例えば、ハウジング410の隙間411を通って挿入413され、留め具、接着剤、粘着剤、その他同種のものを使用してハウジング410に固定されてよい。各電力ユニットは、例えば、交換又は保守のために、ハウジング410から(例えば、矢印413の反対方向に)着脱可能であるように構成されてよい。電力ユニットは、互いに(例えば、基準点100
Rに関して)対称的に配置されてよい。電力ユニットを互いに対称的に配置することは、例えば、自律車両100の動的バランスに寄与するし、より低い重心及び/又はより低い回転モーメントに寄与する。
【0032】
各電力ユニットは、例えば、自律車両100のクランプルゾーンのために確保してもよい空間から電力ユニットを離して配置するように、距離Diだけ、そのそれぞれのハウジング410内に差し込まれてもよい。ハウジング410は、各構成部品125に含まれる基礎構造421に接続されてもよい。車両ベース415は、例えば、留め具、接着剤、粘着剤、溶接、その他同種のものを含むがそれらに限定されない好適な技術を用いて互いに接続される構成部品125を構成しうる。
【0033】
図
4Bは、自律車両100の車両ベース415に収容される電力ユニットの例450、480の上面図を示す。例450において、各構成部品125内のハウジング410は、電力ユニット460を受けるように構成されてよい。電力ユニット460は、例えば、
図4Aの例400に関連して上で説明されたように、距離Diだけ、それらハウジング410の各々に差し込まれてもよい。ハウジング410における隙間411は、例えば、電力ユニット460が隙間の1つに挿入413され、次いで、ハウジング410の中へとより深く進入されることを許容するように構成されうる。
【0034】
例480において、隣接する構成部品125内のハウジング410のペアは、電力ユニット470を受けるように構成されてよい。電力ユニット470は、例えば、
図4Aの例400に関連して上で説明されたように、距離Diだけ、それらハウジング410の各々に差し込まれてよい。ハウジング410内の隙間411は、例えば、電力ユニット470が隙間411の1つに挿入413され、次いで、隣接する構成部品125内のハウジング410へとより深く進入されることを許容するように構成されてよい。
【0035】
図4Bにおいて、電力ユニット(460、470)は、例えば、電力ユニット(460、470)の電気ノード(図示せず)を、1つ又は複数の構成部品125内の電気ノード(図示せず)に接続することによって、自律車両100のシステムに電気的に接続されうる。
図4A〜
図4Bには示されないが、
図1Cの構成部品175は、
図4A〜
図4Bに関連して上で説明されたのと同様の方法で電力ユニットを受けるように構成されたハウジングを含むように構成されてもよい。各電力ユニット(460、470)は、例えば、1つ又は複数の充電可能なバッテリ又は燃料電池のような1つ又は複数の電力源を含みうる。
【0036】
図5Aは、自律車両100の構成部品内の外部安全システムの一例500を示す。例500において、1つ又は複数の構成部品125は、例えば、他の車両又は歩行者からの衝撃からエネルギーを吸収するために、自律車両100の外部に外向きに、かつ環境へと展開するように構成される1つ又は複数のブラッダ510を含みうる。ブラッダ510は、未展開位置(例えば、510)から、展開位置510dへと展開されうる。ブラッダ510は、展開位置510dから、未展開位置510へと収縮されうる。いくつかの例において、ブラッダ510は、(例えば、衝撃により損傷されない場合に)再利用されうる。
【0037】
図5Bは、自律車両100の構成部品内の外部安全システムの他の例520を示す。例520において、1つ又は複数の構成部品125は、自律車両100の外部の物体に向けて音響エネルギーのビーム(例えば、車両100と物体との間で衝突又は至近通過を避けるための音響アラート)を発するように構成された1つ又は複数の音響ビームステアリングアレイ525を含みうる。音響ビームステアリングアレイ525は、例えば、車両100の第1の端部、車両100の第2の端部、車両100の両方の端部、及び/又は車両100の1つ又は複数の側部に配置されてよい。
【0038】
図5Cは、自律車両100の構成部品内の外部安全システムの更に他の例530を示す。例530において、1つ又は複数の構成部品125は、環境へと光(例えば、車両100と物体との間で衝突又は至近通過を避けるための視覚的アラートとして)を発するように構成された1つ又は複数の光エミッタ535を含みうる。光エミッタ535は、例えば、車両100の第1の端部、車両100の第2の端部、車両100の両方の端部、及び/又は車両100の1つ又は複数の側部に配置されてよい。いくつかの例において、光エミッタは、例えば、自律車両100の接近を歩行者及びその他同種のものに通知するために、及び/又は、自律車両100が減速している又は停止しようとしていることを視覚的に指し示すために、使用されてもよい。
【0039】
図5Dは、自律車両100の構成部品内の内部安全システムの一例540を示す。例540において、1つ又は複数の構成部品125は、車両100に対する衝撃力を受けて変形するように構成されたクランプルゾーン545の構造を含みうる。
図4A〜
図4Bに関連して上で説明されたように、電力ユニット(
460、470)及び/又は構成部品125内の他の内部構造は、少なくとも差し込み距離Diの位置に配置されてもよく、その各構成部品125内に設けられるクランプルゾーン545のための空間、及び/又は、衝撃力の結果としてクランプルゾーン545が変形し及び/又は移動した際にクランプルゾーン545の車両100内部への侵入部分が占める空間を提供してもよい。安全システムユニット515は、1つ又は複数の構成部品125に含まれてもよい。安全システムユニット515は、例えば、1つ又は複数の自律車両コントローラ138に電気的に接続されてもよい。安全システムユニット515は、自律車両100の、1つ又は複数の外部安全システム、1つ又は複数の内部安全システム、又は、その両方を監視し及び/又は作動させるように構成されうる。
図5Dにおいて、構成部品125は、基板549(例えば、車両100のフロア又はフロアパン)を含みうる。例えば、1つ又は複数の搭乗者シート又はベンチシートのような構造547が基板549に接続されてよい。
図5A〜
図5Dに示された例は、例えば、2つの構成部品175を有する車両100に実装されうる。
【0040】
図6Aは、自律車両100の構成部品間での接続部の一例600を示す。例600において、1つ又は複数の接続部810、812は、例えば、1つ又は複数の構成部品125との間で、信号、データ、電気電力、又は流体(例えば、圧縮ガス、油圧流体)の1つ又は複数をやり取りするように実装されうる。接続部810、812は、構成部品125が互いに接続されるときに、互いに連結するように構成された電気コネクタ及び/又は流体継ぎ手を含みうる。構成部品125は、(例えば、マシンビジョン又はレーザを使用して)互いに一列に並べられてもよく、例えば、接続部810、812が互いに一列に並んで、接続部810、812を連結することが容易になりうる。
【0041】
図6Bは、自律車両100の構成部品間での接続部の他の例650を示す。例650において、構成部品175は、接続部852及び854を含んでもよく、例えば、構成部品175同士で、信号、データ、電気電力、又は流体(例えば、圧縮ガス、油圧流体)の1つ又は複数のやり取りを実現するために使用されうる。
【0042】
図7は、自律車両100を形成するために構成部品を組み立てるプロセスのフローダイアグラム700の一例を示す。段階702で、自律車両(例えば、車両100)の第1の構成部品(例えば、125又は175)が、自律車両の第2の構成部品(例えば、125又は175)と一列に並んで配置されてよい。例えば、内側面121が、互いに一列に並んで配置されてもよく、又は、内側面123が、互いに一列に並んで配置されてもよい(
図1Bを参照)。他の例として、面173が、互いに一列に並んで配置されてもよい(
図1Cを参照)。段階704で、第1の構成部品は、第2の構成部品に接続されてよい。段階706で、フロー700が完了したかどうかについて、判断がされてもよい。YESの分岐が採用される場合、フロー700は、車両100についての他のプロセスが実行されうる段階715のような他の段階へと遷移しうる。一例として、YESの分岐は、第1及び第2の構成部品が、
図1Cの部分175を構成するときに採用されうる。第1及び第2の構成部品175を接続した後、例えば、車両100の2つの1/2部分が形成され、フロー700は、終了するか、又は、段階715のような他の段階(例えば、他のフロー内)へと遷移しうる。
【0043】
一方で、NOの分岐が採用された場合、段階706は、段階708へと遷移してもよく、ここで、第3の構成部品(例えば、125)が、第1の構成部品(例えば、あらかじめ接続された構成部品125)と一列に並んで配置されてよい。
【0044】
段階710で、第3の構成部品は、第1の構成部品に接続されてよい。段階712で、第4の構成部品(例えば、125)が、第2及び第3の構成部品(例えば、あらかじめ接続された構成部品125)と一列に並べて配置されてもよい。段階714で、第4の構成部品は、第2及び第3の構成部品に接続されてよい。段階714が完了した後、フロー700は、例えば、段階715のような他の段階へと遷移しうるか、又はフロー700は、終了しうる。1つの構成部品(例えば、125、175)の1つ又は複数の他の構成部品に対する接続の順序は様々であってよく、フロー700に関連して説明された順序に限定されないことを、当業者は認識するであろう。
【0045】
図8は、自律車両800の他の例899の透視図を示す。例899において、自律車両800は、4つの構成部品から(例えば、4つの象限部品から)形成されてよい。各構成部品は、自律車両800の象限を構成してもよく、例えば、各象限は、他の象限と同一であるか、又は他の象限と実質的に同一である。自律車両800は、(例えば、第1の端部に配置された)車輪811の第1のペアと、(例えば、第1の端部と反対の第2の端部に配置された)車輪812の第2のペアとを含みうる。側部パネル813が、車輪811、812の間に延在しうる。自律車両800は、例えば、車両800を側方に横切るように延在しうる端部パネル815、816を含みうる。ルーフパネル814は、例えば、端部パネル815、816のペアの間に延在しうる。1つ又は複数の透明な開口817(例えば、窓、ビューポート)は、例えば、側部パネル813と、ルーフパネル814との間に延在しうる。いくつかの例において、透明な開口817は、恒久的に閉じられてもよい。他の例において、透明な開口817は、(例えば、制御スイッチに接続された窓リフトを介して)開閉されてもよい。透明な開口817は、例えば、ガラス及びプラスチックを含むがそれらに限定されない好適な透明な材料から作られてよい。
【0046】
いくつかの例において、ルーフパネル814は、例えば、車輪811、812のペアの間に延在しうる、アーチ形の又は非線形の輪郭を含みうる。一例として、ルーフパネル814の曲率半径は、(例えば、車輪811、812ペア間のその広がりの主要な部分を通じて)およそ8.4メートルであってよい。他の例において、端部パネル815、816は、パネル816の第1の側部縁820からパネル815の第2の側部縁821までの、アーチ形の又は非線形の輪郭を含みうる。端部パネル815、816の曲率半径は、例えば、第1の側部縁820から第2の縁821まで、一定又は実質的に一定であってよい。端部パネル815、816のカーブは、例えば、車輪811、812の外径よりも僅かに大きくてもよい。端部パネル815、816は、車輪811、812の最底部分に向かう位置(例えば、車輪811、812が地上面に載ることになるところ)まで延在しうる。端部パネル815、816は、例えば、車輪811、812の底部縁822、823まで、それぞれ延在しうる。
【0047】
側部パネル813は、中央部分824と、端部825、826とを含みうる。端部825、826は、例えば、端部パネル815、816と一体に形成されてよい。端部825、826は、例えば、車輪811、812の周囲に延在するホイールアーチを終了しうる。いくつかの例において、側部パネル813は、車輪811、812の間で僅かに内向きのカーブを含みうる。他の例において、側部パネル813は、車輪811、812の間で平面であってもよい。
【0048】
自律車両800は、1つ又は複数のドア827を含みうる。
図8の例899において、ドア827は、車両800の閉じられた位置に示されている。ドア827は、ルーフパネル814又は車両800の他の好適な構造物に形成される1つ又は複数のヒンジを含みうる。例えば、ヒンジH1及びH2は、ドア827及びルーフパネル814に接続されてよく、例えば、垂直方向に開閉するドア827を実現するように構成されてよい。
図8は、車両800の反対側に配置される第2のドア827の部分の上面部828を示す。
【0049】
自律車両800は、端部パネル815、816からルーフパネル814まで延在しうる、長手方向のくぼみ又は空隙830を含みうる。空隙830は、引張材(
図11の引張材857を参照)を受けるように構成されてよい。
【0050】
自律車両800は、例えば、軸線X及びYのような1つ又は複数の軸線に関して対称であってよい。1つ又は複数の軸線に関する対称性は、車両800の双方向オペレーションを実現するように構成されてよい。例えば、車両800の対称構成は、車輪811が前輪として駆動されるか又は車輪812が前輪として駆動される車両800を提供しうる。一例として、車両800は、それが、端部パネル815が車両800のフロントである状態で駐車区画の中へと動かされてもよいし、端部パネル816が車両800のフロントである状態で駐車区画から外に動かされてもよいので、リバースを有する必要がない。
【0051】
好適な推進システムは、例えば、専用の電気モータ(例えば、車輪につき1つの電気モータ)により各車輪811及び各車輪812が駆動されるようにして、車輪811、812を駆動しうる。電気モータは、運転システムにより制御されてよく、1つの電気モータが故障する事象において、運転システムは、残りの3つの電気モータを制御して、車両800の運転操作を継続しうる。自律車両800は、冗長コンピュータ制御システムを使用して電気モータ操作を制御することによって、電気モータ操作における冗長性の4つの段階レベルを含みうる。また、電気モータは、ブレーキング目的のために使用されてもよく、その結果、別々のブレーキ、及び、それらに関連するコンポーネント、重さ、及び複雑さが、潜在的に排除されうる。加えて、ブレーキングエネルギーは、例えば、車両800の電力システムに電気的に接続される回生ブレーキシステムによって貯蔵されうるか、又は再利用されうる。各車輪を別々に駆動することによる他の利点は、コンピュータ制御を介して、アンチロックブレーキングシステム及び/又は電子安定性制御システムが排除されうることである、なぜなら、それらのシステムは、単一のドライブトレインが2つ以上の車輪を駆動する(例えば、差動装置又はトランスアクスルを介する)場合に必要になりうるからである。
【0052】
図9は、自律車両における搭乗者キャビン910の例900の平面図を示す。搭乗者キャビン910は、
図9の例900に示されるように、互いに対面するように配置されうる4つのシート932を含みうる。他のシート構成(例えば、ベンチシート、互いに背を向けるシートなど)が使用されてもよく、より多い又はより少ないシートが搭乗者キャビン910に含まれてもよく、例900は、自律車両の搭乗者キャビンの非限定的な例である。シート932は、ヘッドレスト933を含んでもよく、ヘッドレスト933は、例えば、
図8に関連して上で説明されたような、車両800の(破線で示された)端部パネル815、816に近接して配置されてよい。搭乗者キャビン910は、複数の構成部品から組み立てられてよい。例えば、搭乗者キャビン910は、第1の構成部品951及び第2の構成部品952を構成してもよく、第1の部分951及び第2の部分952は、共通の縁950に沿って、互いに又は車両800の他の構造に接続又は他の方法で連結されてもよい。他の例において、搭乗者キャビン910は、四半分の構成部品又は4分の1部分961〜964(破線において示される)(例えば、搭乗者キャビン910を形成する4つの別々のサブユニット)を構成しうる。複数の構成部品(例えば、2つの別々の部分951及び952、又は4つの別々の部分)は、例えば、車両800の象限構成部品の中に挿入される前に接続されてもよいし、又は象限構成部品が他の象限構成部品に接続される前に象限構成部品に配置されてもよい。
【0053】
図10は、自律車両800のフレームの例1000の断面図を示す。自律車両800のフレーム836は、例えば、発泡絶縁体、シリコーン(例えば、シリコーンバッグ)、又は他の材料を含むがそれらに限定されない材料から作られうるコア1059を含みうる。フレーム836は、モジュール構成にされてもよく、例えば、車両800の様々なパネル(例えば、
図8のパネル813、814、815及び816)を支持するように構成されうる。
【0054】
内部マトリックス1058を有するフレーム部分1052は、コア1059に接続されてよい。内部マトリックス1058は、三角形、円形、及び六角形の形状のマトリックスを含んでもよく、それらは、例えば、フレーム836に剛性及び構造的なサポートを提供するように構成されうる。内部マトリックス1058はまた、車両800のための様々な流体、信号、ワイヤ配線、ホース、その他同種のものの経路を制御するための導管としての役目を果たしうる。
【0055】
六角形コンジット1053は、例えば、流体(例えば、窒素又は他のガスなどの圧縮ガス)の経路を制御するために使用されてよい。円形コンジット1054は、例えば、車両800の1つ又は複数の電気システムのために、(例えば、ワイヤ、光ケーブル、ローカルエリアネットワークケーブルなどを介して)電気信号の経路を制御するために使用されてよい。三角形コンジット1057は、車両800の他の構成物、チューブ、又は流体の経路を制御するために使用されてよい。一例として、六角形コンジット1053は、車両800のドア827及び/又は窓817の開閉を空気圧で操作するために、圧縮空気の経路を制御するするために使用されてよい。
【0056】
フレーム部分1052は、ストリンガー850の端部851を受けるように構成されたスロット1055を含みうる。ストリンガー
850の端部
851は、例えば、接着剤、スナップ継ぎ手、粘着剤、留め具、溶接、その他同種のものを使用して、スロット1055に固定されてよい。ファブリックスキン1056は、フレーム部分1052の外側面、コア1059、又はその両方に適用されてよい。ファブリックスキン1056は、例えば、可撓性材料から作られてよい。ファブリックスキン1056は、基底構造を、自然力にさらされることから保護するように構成されてよい。いくつかの例において、ファブリックスキン1056の部分は、車両800に美観的な見た目を提供するために、又は、自律車両輸送サービス又はビジネスに関連付けられた広告活動又は図案のような他の目的のために、塗装されても、プリントされても、又は他の方法でマークされてもよい。ファブリックスキン1056の1つ又は複数の部分は、例えば、車両800のサービス又は修理のために、新しいファブリックスキン1056(例えば、改訂された図案又は広告)を適用するために、又はファブリックスキン1056を修理するために、着脱可能に構成されてよい。
【0057】
図11は、自律車両800の分解図の例1100を示す。フレーム部分836は、例えば、1つ又は複数の絶縁体パネル835が(例えば、接着剤、粘着剤、留め具、溶接、その他を介して)そこに固定されうる空所、チャネル、スロット、溝、隙間、その他同種のものを含みうる。1つ又は複数の絶縁体パネル835は、ファブリック834(例えば、伸縮性の材料)でカバーされてよい。ファブリック834は、例えば、フレーム部分836の周囲を、及び1つ又は複数の絶縁体パネル835を、覆うように延在されてよい。絶縁体パネル835は、音響(例えば、音声減衰)及び/又は熱絶縁特性のために選択された、異なる量の絶縁体材料を含みうる。いくつかの例において、ファブリック834は、駆動モータ、電気システム、及びブレーキシステムのような、車両800のコンポーネントへの空気流を考慮するように構成されてよい。他の例において、ファブリック834は、プロセッサ、及び他の電気システムのような、車両800のシステムへの電磁干渉を遮断するように構成されてよい。
【0058】
フレーム部分836は、車両800に強度及び剛性を提供するために、
図10に示されたコンジットの内部中空構造を有するスケルトンフレームとして構成されてよい。内部中空構造は、流体、ワイヤ配線、ホース、及び車両800に必要とされる他の基盤設備の経路を制御するための、上で説明されたコンジットを形成しうる。フレーム構造836は、車両800の全長にわたって延在してもよく、上記の流体、ワイヤ配線、ホースなどの経路を制御することは、車両800にわたって広範囲になされてもよい。二次フレームは、フレーム部分836内に配置されてもよく、
図9に示されたシート832、及び搭乗者キャビン910の他のコンポーネント(例えば、メディアコンソール)をサポートするように構成されてもよく、例えば、衝突の場合に、キャビン910にいる搭乗者に追加的な保護を提供しうる。
【0059】
図12は、自律車両800の象限部品の例1200の図を示す。自律車両800は、4つの象限部品から形成されてよい。各象限部品は、他の象限部品と同一であってよい。いくつかの例において、1つの象限部品は、他の象限部品の鏡像であってよい。
図12において、組み立てられた形における象限部品は、端部パネル815、及びルーフパネリング814の部分を含みうる。ルーフパネリング814は、フレーム部分840のまわりに延在しうる上側ファブリックスキン部分838と下側ファブリックスキン部分839とを含んでもよく、例えば、絶縁体814が、ファブリックスキン部分838、839によって作成された空所内に収容されうる。側部パネル813は、ルーフパネル814のそれと同様のやり方で構築されてよい。ファブリックスキン部分842、843が、例えば、フレーム部分844、845のまわりに延在してもよく、絶縁体846が、ファブリックスキン部分842、843によって作成された空所内に収容されうる。象限部品は、例えば、接着剤、スナップ継ぎ手、溶接、粘着剤、留め具、融着、その他同種のものを使用して、他の象限部品に接続されてよい。
【0060】
図13は、自律車両800の象限部品の分解図の例1300を示す。例1300において、様々な絶縁体パネル847が、フレーム構造836の空所内に挿入されてよい。1つ又は複数のファブリック部分848は、絶縁体パネル847を包むように、フレーム構造836のまわりに延在されうる。車両800の各部分又は各象限は、シート832(
図9を参照)がその上に取り付けられうるフロアベース849を含みうる。フロアベース849は、4つのパーツ、すなわち部分から形成されうる車両ベースのパーツを形成しうる。車両800の各部分又は各象限は、例えば、1つのシート832、車輪(例えば、811又は812)、側部パネル813の部分、端部パネル(例えば、815又は816)の部分、及びルーフパネル814の部分を含みうる。
図12及び
図13の例は、車両800の部分又は象限の1つを構成しうる。第2の象限又は部分は、例えば、
図12及び
図13に示された象限と同一であってよく、2つの追加的な象限又は部分は、
図12及び
図13に示された象限の鏡像であってもよい。各象限又は各部分は、例えば、象限の車輪に接続された駆動モータ、好適なワイヤ配線、空気圧継ぎ手、及び車両800の他のコンポーネントを含みうる。
【0061】
図11に対して更に、可撓性引張材850(例えば、ストリンガー)が、くぼみ830(
図8を参照)の上に持ち上げられた状態で示されている。可撓性引張材850は、くぼみ830内にはまる(例えば、縁857がくぼみ830内にぴったりとはまりうる)ように、かつフレーム836をテンションTに維持するように、フレーム836に接続するように構成されうる。例えば、可撓性引張材850の自然なバイアス力は、テンションTの矢印で示される方向になりうる。一定のテンションをフレーム836に与えるために、可撓性引張材850の遠位端部は、車両800の好適な場所(例えば、
図10のフレーム部分1052内のスロット1055)に固定されてよい。可撓性引張材850は、重さを最小限にし、潜在的な衝突からの衝撃保護を提供しながら、フレーム836に構造的なサポートを提供するように構成されてよい。可撓性引張材850は、例えば、プラスチック、可撓性又は弾性の金属、合成物、ファイバーグラス、及びカーボンファイバーを含むがそれらに限定されない材質から作られてよい。
【0062】
図14は、自律車両800のフレーム構造物の例1400の透視図を示す。
図14において、フレーム836は、
図12及び
図13に示された象限部品から形成されてよい。
【0063】
図15は、自律車両800の絶縁体構造物の例1500の透視図を示す。
図15において、絶縁体パネル835は、
図14に示されたフレーム836の1つ又は複数の部分に接続されてよい。絶縁体パネル835は、例えば、ファブリックスキンでカバーされてよく、ファブリックスキンは可撓性材料から作られてよい。
【0064】
図16は、自律車両800のフロアベースの例1600の透視図を示す。例1600において、フロアベース849は、完全な組み立て構成で示されており、しかしながら、フロアベース849は、車両800の象限に対応する4分の1の部分を構成しうる。
図16において、フロアベース849の4分の1の部分は、849a、849b、849c、849dとして表される。フロアベース849の4分の1の部分840a〜849dは、例えば、接着剤、スナップ継ぎ手、溶接、粘着剤、留め具、融着、その他同種のものを使用して互いに接続されてよい。フロアベース849は、例えば、シート832のような、車両800の他の構造を受けるように構成される取り付け点1631を含みうる。シート832以外の構造は、取り付け点1631に取り付けられてもよいし、又は接続されてもよい。フロアベース849は、電子システム、プロセッサ及び他のシステム、ワイヤ配線、ケーブル配線、コンジット、及び、他の構造がその中に配置されうる筐体1620を含みうる。搭乗者キャビン910のコンポーネントは、筐体1620に取り付けられても、及び/又は筐体1620によりサポートされてもよい。チャネル1621、1623は、筐体1620へ又は筐体1620から、構成物の経路を制御するために使用されてよい。フロアベース849は、電力供給部1610(例えば、充電可能なバッテリ、又は燃料電池)がそこを通ってフロアベース849の中へと挿入されうる隙間1601を含みうる。電力供給部1610の電気ノード1612、1614(例えば、充電可能なバッテリの端子)は、電力を要する車両の適切なシステムに接続されてよい。
【0065】
図16の例1650において、電気ノード1612及び/又は1614は、スイッチ1651に電気的に接続されてよい。スイッチ1651は、スイッチ1651のボタン1653を押すか、又は他のやり方で作動させることによって、手動により作動1652されるように構成されうる。いくつかの例において、スイッチ1651は、信号1659を介して電気的に作動されてもよい。信号1659は、例えば、衝突などの(例えば、動きセンサによって検出される)事象の検出時に、自律車両800のシステムにより生成されうる。スイッチ1651の(例えば、手動による及び/又は電気的な)作動は、自律車両800の電力供給部1610から電力コントローラ1655への電力を停止する(例えば、無効にする、又は切断する)ように構成されてよい。スイッチ1651は、電力コントローラ1655に電気的に接続(1652、1654)されてよい。電力コントローラ1655は、例えば、自律車両800の1つ又は複数のシステムに電力を分配するように構成されてよい。スイッチ1651は、衝突、事故、又は、その搭乗者又は他の人間の安全の利益のために自律車両800を意図的に無効化する必要がありうる他の状況の場合に、緊急応答者又は他の人間により作動されうる緊急電力停止スイッチとして使用されてよい。スイッチ1651は、例えば、端部パネル815、816に近接した場所のような、自律車両800の1つ又は複数の場所に配置されてよい。スイッチ1651は、例えば、スイッチ1651のボタン1653への物理的アクセスを得るために開かれうる保護カバー、ドア、又はプレートの背後に配置されてもよい。
【0066】
上述した例は、明快な理解の目的のためのいくつかの詳細において説明されてきたが、上で説明された概念的な技術は、提供された詳細には限定されない。上で説明された概念的な技術を実現する多くの代替的な方法が存在する。開示された例は、例示であり、制限的ではない。