(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
載置板を有する支援装置筐体と、前記載置板の両端に取付け角度が可変に取付けられる複数のクローラと、を有する支援装置の各々の前記クローラの長手方向が前記支援装置筐体の長手方向に対して、直列のI字形状となる直列配置にて、前記支援装置が原子炉のパイプ内を移動し、
前記支援装置の各々の前記クローラの長手方向が前記支援装置筐体の長手方向に対して、直角で並列のU字形状となる並列配置にて、前記支援装置が前記原子炉内を移動し、
前記支援装置が、前記原子炉内を調査する調査装置に接続される調査装置用ケーブルの送り出し又は巻取りを行うことで、前記調査装置用ケーブルの引き回しを支援し、前記支援装置の移動先にて、前記支援装置に前記調査装置用ケーブルを介して接続された前記調査装置が前記原子炉内の調査を行う
原子炉内の調査方法。
前記支援装置筐体は、前記調査装置に接続される調査装置用ケーブルの送り出し又は巻き取りを行うプーリと、前記調査装置用ケーブルの送り出し又は巻き取りを支援するケーブル支援部と、を有し、前記載置板には、前記プーリ及び前記ケーブル支援部が載置され、
前記支援装置筐体の長手方向にはみ出た前記載置板の両端に前記複数のクローラが取付けられた前記支援装置が、前記調査装置用ケーブルの送り出し又は巻き取りを行う位置まで前記複数のクローラによって移動する
請求項1に記載の原子炉内の調査方法。
前記支援装置は、前記支援装置が有する固定治具を昇降させる昇降ワイヤを下げて前記原子炉内に設置されているグレーチングの下面に前記固定治具を降下させ、その後、前記固定治具がグレーチングに当たるまで前記昇降ワイヤを巻き取り、前記支援装置を前記グレーチングに固定する
請求項1〜3のいずれか一項に記載の原子炉内の調査方法。
前記調査装置は、第2載置板を有する調査装置筐体と、前記第2載置板の両端に取付け角度が可変に取付けられる複数の第2クローラを有し、前記調査装置の各々の前記第2クローラの長手方向が、前記調査装置筐体の長手方向に対して、直列のI字形状となる直列配置にて、前記調査装置が前記原子炉のパイプ内を移動し、
前記調査装置の各々の前記第2クローラの長手方向が前記調査装置筐体の長手方向に対して、直角で並列のU字形状となる並列配置にて、前記調査装置が前記原子炉内を移動する
請求項1〜9のいずれか一項に記載の原子炉内の調査方法。
前記支援装置の動作は、前記調査装置用ケーブルの送り出しを指示するケーブル送り出しボタン、及び、前記調査装置用ケーブルの巻き取りを指示するケーブル巻き取りボタンを有し、支援装置用ケーブルを介して前記支援装置に接続される支援装置コントローラにより制御される
請求項1〜10のいずれか一項に記載の原子炉内の調査方法。
【発明を実施するための形態】
【0011】
[第1の実施の形態例]
以下、本発明の第1の実施の形態例に係る調査システムの構成例及び動作例について、
図1〜
図16を参照して説明する。
本明細書及び図面において、実質的に同一の機能又は構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複する説明を省略する。
【0012】
<原子炉建屋の構成>
図1は、調査システム15を用いて原子炉格納容器の内部を調査する様子を示す。
【0013】
原子炉建屋1の内部には、原子炉格納容器2が設置される。そして、原子炉格納容器2の内部に原子炉圧力容器3及びペデスタル4が設置される。原子炉圧力容器3は、ペデスタル4で保持されている。また、原子炉格納容器2には、トーラス室5の内部に設置される圧力抑制室6が接続されている。
【0014】
また、原子炉格納容器2には、原子炉格納容器2の一部に設けられた貫通部に、狭隘な配管であるガイドパイプ8(以下、ガイドパイプ8の内部のように狭い部分を「狭隘部」と呼ぶ。)が挿入されている。また、原子炉格納容器2の内部には、原子炉建屋床7の高さとほぼ同じ高さに、格子状のグレーチング9が設置されている。このグレーチング9の一部に開口部10が形成されている。原子炉格納容器2の底には、原子炉圧力容器底部11が設けられる。原子炉格納容器2の近傍にあるペデスタル4には、作業員がペデスタル4の内部を出入りするための開口部12が設けられる。
【0015】
このような原子炉格納容器2の内部を調査するために調査システム15が用いられる。この調査システム15は、支援装置コントローラ20、支援装置30、調査装置コントローラ40及び調査装置50を備える。支援装置コントローラ20及び調査装置コントローラ40は、原子炉建屋1の外部に設けられる。一方、支援装置30及び調査装置50は、原子炉格納容器2の内部に進入する。
【0016】
支援装置30は、支援装置用ケーブル13により支援装置コントローラ20と接続される。調査装置50は、調査装置用ケーブル14により調査装置コントローラ40と接続される。原子炉格納容器2の調査時には、ガイドパイプ8から原子炉格納容器2の内部に向けて調査装置50、支援装置30の順に進入し、ガイドパイプ8の原子炉格納容器2内の端部から調査装置50、支援装置30の順にグレーチング9に降下する。そして、支援装置30は、グレーチング9上に固定され、調査装置用ケーブル14の送り出し又は巻き取りを支援する。調査装置50は、開口部10から原子炉圧力容器底部11に降下し、調査装置50が原子炉圧力容器底部11を移動して所定の調査を行う。
【0017】
なお、原子炉格納容器2の内部調査が完了すると、支援装置30、調査装置50はガイドパイプ8の端部まで戻る。そして、原子炉建屋1の外部に設けられたウインチにより支援装置30、調査装置50がガイドパイプ8に順に引き上げられる。その後、支援装置30及び調査装置50は、ガイドパイプ8の内部を走行して原子炉格納容器2及び原子炉建屋1から退出し、作業員によって回収される。
【0018】
<調査システムの構成例>
図2は、調査システム15の内部構成例を示す。
【0019】
支援装置コントローラ20は、表示部21、支援装置制御部22、操作部23を備える。そして、支援装置コントローラ20は、支援装置用ケーブル13を介して支援装置30の動作を制御する。
【0020】
表示部21は、支援装置30の各部の動作状態、支援装置30の移動距離等を表示する。
支援装置制御部22は、操作部23からの操作入力に基づいて支援装置30の動作を制御したり、表示部21に支援装置30の状態等を表示させたりする。
操作部23は、作業員が支援装置30に所定の動作を行わせるための操作入力を受け付ける。
【0021】
支援装置30は、走行部31(第2走行部の一例)、形状可変部32、固定部33及びケーブル支援部34を有している。
走行部31は、左輪クローラ31L、右輪クローラ31R(後述する
図4、
図5を参照)によって構成される。各クローラは正逆回転することにより、支援装置30を任意の方向に移動させる。そして、支援装置30は、調査装置用ケーブル14の送り出し又は巻き取りを行う位置まで走行部31によって移動する。
【0022】
形状可変部32は、支援装置30が走行する場所が平面であれば支援装置30の各クローラを並列に配置させ(後述する
図4Aを参照)、狭隘部であれば支援装置30の各クローラを直列に配置させる(後述する
図5Aを参照)。
固定部33は、支援装置30をグレーチング9に固定する。この固定位置は、支援装置30が調査装置用ケーブル14の送り出し又は巻き取りを行う位置となる。
ケーブル支援部34は、調査装置用ケーブル14の送り出し又は巻き取りを支援する。
【0023】
調査装置コントローラ40は、表示部41、調査装置制御部42、操作部43を備える。そして、調査装置コントローラ40は、調査装置用ケーブル14を介して調査装置50の動作を制御する。
【0024】
表示部41は、調査装置50の各部の動作状態、調査装置50の移動距離、調査装置50のカメラ部53が撮像した画像等を表示する。
調査装置制御部42は、カメラ部53から調査装置用ケーブル14を介して取得した画像に基づいて、所定の調査を行う。このため、調査装置制御部42は、調査装置50の走行部51(第1走行部の一例)、形状可変部52、カメラ部53の動作を制御する。例えば、調査装置制御部42は、操作部43からの操作入力に基づいて調査装置50の動作を制御したり、表示部41に調査装置50の状態等を表示させたりする。
操作部43は、作業員が調査装置50に所定の動作を行わせるための操作入力を受け付ける。
【0025】
調査装置制御部42は、自己位置検知部42a、温度測定部42b、線量率測定部42cを備える。
自己位置検知部42aは、調査装置50の現在位置を検知する。
温度測定部42bは、調査対象物の温度を測定する。
線量率測定部42cは、調査対象物が存在する環境における放射線線量率(以下、「線量率」と略記する。)を測定する。
自己位置検知部42a、温度測定部42b、線量率測定部42cの各機能の詳細な処理例は後述する
図13に示す。
【0026】
調査装置50は、走行部51、形状可変部52及びカメラ部53を有している。
走行部51は、上述した走行部31と同様に左輪クローラ51L、右輪クローラ51R(後述する
図11、
図12を参照)によって構成される。各クローラは正逆回転することにより、調査装置50を任意の方向に移動させる。そして、調査装置50は、調査対象物を調査する位置まで走行部51によって移動する。
【0027】
形状可変部52は、上述した形状可変部32と同様に、調査装置50が走行する場所が平面であれば調査装置50の各クローラを並列に配置させ(後述する
図11を参照)、狭隘部であれば調査装置50の各クローラを直列に配置させる(後述する
図12を参照)。
カメラ部53は、赤外線を含む可視光線、又は赤外線を含まない可視光線により、調査対象物を動画像又は静止画像(以下、「画像」と総称する。)で撮像可能である。そして、カメラ部53は、調査対象物を撮像した画像を調査装置用ケーブル14に出力する。調査装置制御部42は、カメラ部53から調査装置用ケーブル14を介して画像を受信する。
【0028】
なお、本実施の形態例に係る支援装置30と調査装置50との間は、電気的に接続されていない。しかし、支援装置用ケーブル13と、調査装置用ケーブル14を統合し、支援装置30内で信号を分割することで、支援装置30と調査装置50との間で必要な信号を送受信することも可能である。
【0029】
<計算機のハードウェア構成例>
次に、支援装置コントローラ20及び調査装置コントローラ40を構成する計算機60のハードウェア構成例を説明する。
図3は、計算機60のハードウェア構成例を示す。
【0030】
計算機60は、いわゆるコンピュータとして用いられるハードウェアである。計算機60は、バス64にそれぞれ接続されたCPU(Central Processing Unit:中央処理装置)61、ROM(Read Only Memory)62、RAM(Random Access Memory)63を備える。さらに、計算機60は、表示部65、操作部66、不揮発性ストレージ67、ケーブルインタフェース68を備える。
【0031】
CPU61は、本実施の形態例に係る各機能を実現するソフトウェアのプログラムコードをROM62から読み出して実行する。RAM63には、演算処理の途中に発生した変数やパラメータ等が一時的に書き込まれる。
図2に示した支援装置制御部22、調査装置制御部42の各機能は、CPU61によって実現される。なお、
図2では、ROM62、RAM63に相当する構成を不図示としてある。
【0032】
表示部65は、例えば、液晶ディスプレイモニタであり、計算機60で行われる処理の結果等を作業員に表示する。操作部66には、例えば、キーボード、ジョイスティック、ボタンスイッチ等が用いられ、作業員が所定の操作入力、指示を行うことが可能である。表示部65は、
図2に示した表示部21、41に相当し、操作部66は、
図2に示した操作部23、43に相当する。
【0033】
不揮発性ストレージ67には、例えば、HDD(Hard disk drive)、フレキシブルディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD−R、磁気テープ、不揮発性のメモリカード等が用いられる。この不揮発性ストレージ67には、OS(Operating System)、各種のパラメータの他に、計算機60が動作するためのプログラムが記録されている。ケーブルインタフェース68には、例えば、NIC(Network Interface Card)等が用いられる。支援装置コントローラ20では、ケーブルインタフェース68に支援装置用ケーブル13が接続され、支援装置コントローラ20と支援装置30との間で各種のデータを送受信可能である。調査装置コントローラ40では、ケーブルインタフェース68に調査装置用ケーブル14が接続され、調査装置コントローラ40と調査装置50との間で各種のデータを送受信可能である。なお、
図2では、不揮発性ストレージ67、ケーブルインタフェース68に相当する構成を不図示としてある。
【0034】
<平面を走行する支援装置の形状>
次に、支援装置30の構成例及び動作例について、支援装置30が平面を走行する時と、支援装置30が狭隘部を走行する時とに分けて説明する。
図4は、平面を走行する支援装置30の構成例及び動作例を示す。
図4Aは、左輪クローラ31L、右輪クローラ31Rが並列に配置された支援装置30の構成例を示し、
図4Bは、平面を走行する支援装置30の左輪クローラ31L、右輪クローラ31Rの動作例を示す。
【0035】
支援装置30は、グレーチング9を移動する平面走行の際には、後述する
図5Aに示す左輪クローラ31L、右輪クローラ31Rを直列配置から並列配置に変形させる。ここで、矢印A1を支援装置30の前進方向とし、矢印A2を支援装置30の後進方向とする。また、矢印A3を支援装置30の右旋回方向とし、矢印A4を支援装置30の左旋回方向とする。
【0036】
支援装置30は、略直方体形状とした支援装置筐体35と、支援装置筐体35の両端に取付けられた左輪クローラ31L、右輪クローラ31Rを備える。支援装置筐体35は、各種の部品が載置される載置板39を備える。載置板39は、略長方形であり、支援装置筐体35の長手方向に両端がはみ出ている。載置板39の上には、形状可変部32、ケーブル支援部34が設けられている。形状可変部32、ケーブル支援部34の構成例及び動作例は後述する。
【0037】
左輪クローラ31L、右輪クローラ31Rは、形状可変部32を介して支援装置筐体35に取付けられる。そして、左輪クローラ31L、右輪クローラ31Rは、走行部31の一例として用いられる。支援装置30は、左輪クローラ31L、右輪クローラ31Rの回転方向(一方向)に走行する。左輪クローラ31L、右輪クローラ31Rには、滑り防止のために複数のグローサが外向きに設けられている。支援装置筐体35の長手方向に対する左輪クローラ31L、右輪クローラ31Rの取り付け角度は形状可変部32により可変である。そして、左輪クローラ31L、右輪クローラ31Rは、形状可変部32により直列又は並列に配置される。
【0038】
また、左輪クローラ31L、右輪クローラ31Rの上部には、それぞれ固定部33が設けられている。固定部33の構成例及び動作例は後述する。
そして、左輪クローラ31Lには、支援装置用ケーブル13の一端が接続されている。
【0039】
図4Bは、支援装置30が平面走行するときの動作モードと、左輪クローラ31L、右輪クローラ31Rの回転方向の一覧表である。この一覧表に示されるように、左輪クローラ31L、右輪クローラ31Rが共に正転すると支援装置30が矢印A1方向に前進する。左輪クローラ31L、右輪クローラ31Rが共に逆転すると支援装置30が矢印A2方向に後進する。また、左輪クローラ31Lが正転し、右輪クローラ31Rが逆転すると支援装置30が矢印A3方向に右旋回する。また、左輪クローラ31Lが逆転し、右輪クローラ31Rが正転すると支援装置30が矢印A4方向に左旋回する。
【0040】
<狭隘部を走行する支援装置の形状>
図5は、狭隘部を走行する支援装置30の構成例を示す。
図5Aは、左輪クローラ31L、右輪クローラ31Rが直列に配置された支援装置30の構成例を示し、
図5Bは、狭隘部を走行する支援装置30の左輪クローラ31L、右輪クローラ31Rの動作例を示す。
【0041】
狭隘部を移動する際に支援装置30は、
図4Aに示す左輪クローラ31L、右輪クローラ31Rの並列配置から
図5Aに示す直列配置に変形する。
図5Bは、支援装置30が狭隘部を走行するときの動作モードと、左輪クローラ31L、右輪クローラ31Rの回転方向の一覧表である。この一覧表に示されるように、左輪クローラ31Lが正転し、右輪クローラ31Rが逆転すると支援装置30が矢印A1方向に前進する。左輪クローラ31Lが逆転し、右輪クローラ31Rが正転すると支援装置30が矢印A2方向に後進する。
【0042】
<形状可変部の構成例及び動作例>
次に、
図6を参照して、形状可変部32の構成例及び動作例を説明する。
図6は、形状可変部32の拡大図である。
図6Aは、支援装置筐体35に対して直列に配置された左輪クローラ31Lに設けられる形状可変部32の例を示し、
図6Bは、支援装置筐体35に対して並列に配置された左輪クローラ31Lに設けられる形状可変部32の例を示す。ここでは、左輪クローラ31Lに設けられた形状可変部32について説明する。
【0043】
形状可変部32は、形状可変用モータ32a、形状可変用ウォームギア32b、歯車付シャフト32cを備える。
形状可変用モータ32aは、左輪クローラ31Lの上部に取付けられる。形状可変用モータ32aには、形状可変用モータ32aの回転軸に沿って形状可変用ウォームギア32bが接続される。そして、載置板39の上に歯車付シャフト32cが取付けられている。歯車付シャフト32cは、載置板39の両端に固定されている。
【0044】
形状可変用モータ32aの回転軸が正回転すると、形状可変用ウォームギア32bが形状可変用モータ32aの回転軸の回転方向と同じ方向に回転する。そして、歯車付シャフト32cは、形状可変用ウォームギア32bの回転方向とは垂直方向に回転する。これにより、
図6Aから
図6Bに示すように支援装置筐体35の長手方向に対する左輪クローラ31Lの接続角度が変化する。一方、形状可変用モータ32aの回転軸が逆回転すると、
図6Bから
図6Aに示すように支援装置筐体35の長手方向に対する左輪クローラ31Lの接続角度が変化する。このような構成及び動作は、右輪クローラ31Rに設けられた形状可変部32についても同様である。
【0045】
<ケーブル支援部の構成例及び動作例>
次に、
図7を参照して、ケーブル支援部34の構成例及び動作例を説明する。
図7は、ケーブル支援部34の拡大図である。
【0046】
支援装置30は、載置板39の上部に略直線状に配置されたケーブル繰り出し用能動プーリ37a、受動プーリ38、ケーブル巻き取り用能動プーリ37bを備える。ケーブル繰り出し用能動プーリ37aは、ケーブル繰り出し用モータ35aとケーブル繰り出し用ウォームギア36aにより駆動される。ケーブル巻き取り用能動プーリ37bは、ケーブル巻き取り用モータ35bとケーブル巻き取り用ウォームギア36bにより駆動される。ケーブル繰り出し用能動プーリ37a、ケーブル巻き取り用能動プーリ37b、受動プーリ38は、調査装置用ケーブル14を挟み込む。そして、ケーブル繰り出し用能動プーリ37a、ケーブル巻き取り用能動プーリ37b、受動プーリ38が連動して調査装置用ケーブル14を送り出し又は巻き取っている。
【0047】
次に、各プーリの詳細な動作例を説明する。
支援装置30が調査装置用ケーブル14を調査装置50側に繰り出すときには、ケーブル繰り出し用モータ35aがケーブル繰り出し用ウォームギア36aを回転させる。これにより、ケーブル繰り出し用ウォームギア36aに接触するケーブル繰り出し用能動プーリ37aが回転する。ケーブル繰り出し用能動プーリ37aには、調査装置用ケーブル14の一部が密着している。ケーブル繰り出し用能動プーリ37aの回転に伴い、調査装置用ケーブル14が繰り出される。
【0048】
支援装置30が調査装置用ケーブル14を調査装置コントローラ40側に巻き取るときには、ケーブル巻き取り用モータ35bがケーブル巻き取り用ウォームギア36bを回転させる。これにより、ケーブル巻き取り用ウォームギア36bに接触するケーブル巻き取り用能動プーリ37bが回転する。ケーブル巻き取り用能動プーリ37bには、調査装置用ケーブル14の一部が密着している。ケーブル巻き取り用能動プーリ37bの回転に伴い、調査装置用ケーブル14が巻き取られる。
このようにケーブル支援部34は、2つのケーブル繰り出し用モータ35aを正逆回転させることで、調査装置用ケーブル14の送り出し又は巻き取りを行っている。
【0049】
なお、受動プーリ38は、調査装置用ケーブル14をケーブル繰り出し用能動プーリ37aの側面と、ケーブル巻き取り用能動プーリ37bの側面に押しつける。これにより、調査装置用ケーブル14がケーブル繰り出し用能動プーリ37a、ケーブル巻き取り用能動プーリ37bを空滑りしにくくなる。また、受動プーリ38は、調査装置用ケーブル14に加わる力を緩衝させる目的で取付けられている。このように受動プーリ38を用いることで、支援装置30が安定して調査装置用ケーブル14を繰り出すことができる。
【0050】
なお、
図4Aでは、ケーブル繰り出し用能動プーリ37a、ケーブル巻き取り用能動プーリ37b、受動プーリ38の調査装置用ケーブル14が接触する部分を円柱形状で示しているが、各プーリの側面部を内側にへこませた形状としてもよい。このような形状のプーリでは、各プーリのへこんだ側面部と、調査装置用ケーブル14の側面との接触面積が広がり、各プーリの側面部と調査装置用ケーブル14の側面の摩擦力が大きくなる。このため、各プーリから調査装置用ケーブル14が空滑りしにくくなる。
また、ケーブル支援部34の全体を覆うカバーを載置板39に設けて、各プーリから調査装置用ケーブル14が外れることを防ぐこともできる。
【0051】
<固定部33の構成例及び動作例>
次に、
図8と
図9を参照して右輪クローラ31Rに取付けられた固定部33の構成例及び動作例を説明する。
図8は、固定部33の拡大図である。
図8Aは、支援装置30の移動時における固定部33の状態を示し、
図8Bは、支援装置30のグレーチング9への固定時における固定部33の状態を示す。
【0052】
固定部33は、固定治具昇降モータ33a、固定治具昇降ドラム33b、固定治具変形モータ33c、固定治具昇降ワイヤ33d、固定治具変形ワイヤ33e、固定治具33f、固定治具変形指示リング33gを備える。
【0053】
固定治具昇降モータ33aの回転軸に固定治具昇降ドラム33bが取付けられている。固定治具昇降ドラム33bには、固定治具昇降ワイヤ33dが巻付けられており、固定治具昇降モータ33aの駆動に合わせて固定治具33fを昇降させる。また、固定治具変形モータ33cは、固定治具昇降ワイヤ33dを繰り出し又は巻き取る。固定治具33fは、2本の棒状物体であり、固定治具33fの一端(固定治具33fが開閉する支点部分)に固定治具昇降ワイヤ33dが接続され、固定治具33fの他端に固定治具変形ワイヤ33eが接続される。さらに、固定治具33fの一端には固定治具変形指示リング33gが設けられている。固定治具昇降ワイヤ33dと固定治具変形ワイヤ33eは、固定治具変形指示リング33gの内部に通されている。
【0054】
図9は、支援装置制御部22が制御する固定部33の各部の動作例を示す。
【0055】
支援装置制御部22は、固定部33によって支援装置30をグレーチング9に固定するか、固定部33の固定を解除するかを選択するための処理を開始する(S1)。そして、支援装置制御部22は、操作部23からの操作入力により、支援装置30の固定又は解除を選択する(S2)。
【0056】
操作部23により支援装置30の固定が選択されると、支援装置制御部22は、グレーチング9の所定位置まで支援装置30を移動させる(S3)。そして、支援装置制御部22は、固定治具昇降モータ33aを駆動し、固定治具昇降ドラム33bを回転させて固定治具昇降ワイヤ33dを伸ばし、固定治具33fをグレーチング9の下面に降下させる(S4)。
【0057】
このとき、固定治具33fは閉じた状態(
図8Aに示す状態)で昇降する。閉じた固定治具33fの水平方向の幅はグレーチング9の隙間の幅より狭い。このため、固定治具33fがグレーチング9の隙間を通りやすい。支援装置制御部22は、グレーチング9の下面まで固定治具33fが降下すると、固定治具昇降ドラム33bの回転を停止させる。
【0058】
次に、支援装置制御部22は、固定治具変形モータ33cを駆動し、固定治具変形モータ33cの回転軸に固定治具変形ワイヤ33eを巻き取る(S5)。このとき、固定治具変形指示リング33gの内部を固定治具変形ワイヤ33eが移動し、
図8Bに示すように固定治具33fが開く。なお、
図8Bでは、グレーチング9と固定治具33fの関係を示すために、グレーチング9から右輪クローラ31Rを浮かせた状態としているが、実際にはグレーチング9の上面に右輪クローラ31Rは接している。
【0059】
そして、支援装置制御部22は、固定治具昇降モータ33aを駆動し、固定治具昇降ドラム33bを逆回転させ、固定治具33fがグレーチング9に当たるまで、固定治具昇降ワイヤ33dを巻き取り(S6)、支援装置30の固定動作を終了する(S10)。水平に開いた固定治具33fの水平方向の幅は、グレーチング9の隙間の幅よりも広いため、固定治具33fがグレーチング9から抜けなくなる。固定治具33fがグレーチング9の隙間に引っかかることで、支援装置30がグレーチング9の上に固定される。
【0060】
支援装置コントローラ20が支援装置30を移動させる際には、グレーチング9から固定治具33fを外す必要がある。このとき、ステップS2にて、支援装置制御部22は、操作部23からの操作入力により、固定部33の固定の解除を選択する(S2)。
【0061】
操作部23により固定部33の固定の解除が選択されると、支援装置制御部22は、固定治具昇降モータ33aを駆動し、固定治具昇降ドラム33bを回転させて固定治具昇降ワイヤ33dを伸ばし、固定部33の固定を解除する(S7)。このときグレーチング9の下面に接触していた固定治具33fがグレーチング9の下面から離れる。
【0062】
次に、支援装置制御部22は、固定治具変形モータ33cを駆動し、固定治具変形ワイヤ33eを伸ばし、固定治具33fを閉じる(S8)。そして、支援装置制御部22は、固定治具昇降モータ33aを駆動し、固定治具昇降ドラム33bを回転させて固定治具昇降ワイヤ33dを巻き取り(S9)、固定部33の固定の解除動作を終了する(S10)。このとき、支援装置制御部22は、上面に固定治具33fを上昇させ、右輪クローラ31Rの側面に設けられた不図示の収納部に固定治具33fを収納する。その後、支援装置制御部22は、支援装置30を移動させる。
【0063】
なお、左輪クローラ31Lに取付けられた固定部33についても、右輪クローラ31Rに取付けられた固定部33と同様に動作する。
また、固定部33として、例えば、アウトリガーを左輪クローラ31L、右輪クローラ31Rに設けてもよい。また、固定治具として、例えば、グレーチング9の格子を挟むような挟み込み機構を用いてもよい。
【0064】
<支援コントローラの構成例>
図10は、支援装置コントローラ20が備える操作部23の詳細な構成例を示す。なお、表示部21の図示は省略する。
操作部23は、電源用LED(Light Emitting Diode)101、クローラコントローラ102、形状可変コントローラ103、ケーブル支援コントローラ104を備える。
【0065】
作業員が不図示の電源ボタンをオンすると、電源用LED101が点灯する。電源用LED101の点灯により、作業員は支援装置30が操作を受け付ける状態にあることを確認できる。そして、作業員は、クローラコントローラ102、形状可変コントローラ103、ケーブル支援コントローラ104を操作し、支援装置30を制御する。その後、作業員が電源ボタンをオフすると、電源用LED101が消灯する。このとき、作業員は、支援装置30が動作を停止し、支援装置30が操作を受け付ける状態にないことを確認できる。
【0066】
クローラコントローラ102は、作業員が十字方向に傾けて支援装置30を操作可能なジョイスティック102aを備える。作業員が、ジョイスティック102aを上下方向102bに倒すと支援装置30が前後に移動する。また、作業員が、ジョイスティック102aを左右方向102cに倒すと支援装置30は左右旋回の動作を行う。
【0067】
形状可変コントローラ103は、支援装置筐体35の矢印A1方向を前方とし、左輪クローラ31L、右輪クローラ31Rを個別に制御することが可能である。この形状可変コントローラ103は、ボタン103a〜103dを備える。
ボタン103aは、左輪クローラ31Lを支援装置筐体35に対して直列に配置するために用いられ、ボタン103bは、左輪クローラ31Lを支援装置筐体35に対して並列に配置するために用いられる。ボタン103cは、右輪クローラ31Rを支援装置筐体35に対して直列に配置するために用いられ、ボタン103dは、右輪クローラ31Rを支援装置筐体35に対して並列に配置するために用いられる。
【0068】
また、ケーブル支援コントローラ104は、開口部10の近傍のグレーチング9に支援装置30を固定させるために固定部33の制御を行う。このケーブル支援コントローラ104は、ボタン104a〜104fを備え、作業員が各ボタンを押すことにより支援装置制御部22に操作入力が行われる。
固定部降下ボタン104aは、固定治具昇降ワイヤ33dを伸ばし、固定治具33fを降下させる指示を行う。固定部上昇ボタン104bは、固定治具昇降ワイヤ33dを巻き取り、固定治具33fを上昇させる指示を行う。固定部展開ボタン104cは、固定治具変形ワイヤ33eを繰り出し、固定治具33fを開き、固定部収納ボタン104dは、固定治具変形ワイヤ33eを巻き取り、固定治具33fを閉じる指示を行う。そして、支援装置30がグレーチング9に固定された後、ボタン104e,104fが有効となる。ケーブル送り出しボタン104eは、調査装置用ケーブル14を送り出す指示を行い、ケーブル巻き取りボタン104fは、調査装置用ケーブル14を巻き取る指示を行う。
【0069】
<平面を走行する調査装置の形状>
次に、調査装置50の構成例及び動作例を説明する。
図11は、平面を走行する調査装置50の外部構成例を示す。ここでは、左輪クローラ51L、右輪クローラ51Rが並列に配置された調査装置50について説明する。
図11と
図12に示す矢印A1〜A4は、
図4に示した矢印A1〜A4と同様に、調査装置50の進行方向又は旋回方向を示している。
【0070】
調査装置50は、略直方体形状の調査装置筐体57と、調査装置筐体57の両端に取付けられた左輪クローラ51L、右輪クローラ51Rを備える。左輪クローラ51L、右輪クローラ51Rは、走行部51の一例として用いられ、左輪クローラ51L、右輪クローラ51Rの回転方向(一方向)に走行する。左輪クローラ51Lに調査装置用ケーブル14が接続される。
【0071】
調査装置50は、狭隘部を進行する直線走行の際は左輪クローラ51L、右輪クローラ51Rが直列に配置され、グレーチング9又は原子炉圧力容器底部11を移動する平面走行の際は左輪クローラ51L、右輪クローラ51Rが並列に配置される。
【0072】
調査装置筐体57は、各種の部品が載置される載置板59を備える。載置板59は、略長方形であり、調査装置筐体57の長手方向に両端がはみ出ている。載置板59の上には、形状可変部52、カメラ部53が設けられている。左輪クローラ51L、右輪クローラ51Rは、形状可変部52を介して調査装置筐体57に取り付けられている。形状可変部52は、上述した
図4Aに示す形状可変部32と同じ構成としてあり、形状可変部32と同様に動作する。このため、調査装置筐体57に対する左輪クローラ51L、右輪クローラ51Rの取り付け角度は、形状可変部52により可変である。そして、左輪クローラ51L、右輪クローラ51Rは、形状可変部52により調査装置筐体57に対して直列又は並列に配置される。
【0073】
カメラ部53は、カメラパン機構部54、カメラチルト機構部55、カメラ本体56(カメラ鏡筒)を備える。カメラパン機構部54、カメラチルト機構部55の動作により、カメラ本体56の向きが上下左右に変えられる。
【0074】
カメラパン機構部54は、載置板59の上に載置される。そして、カメラパン機構部54は、カメラパン用モータ54a、カメラパン用ウォームギア54b、カメラパン用歯車54cを備える。カメラパン用モータ54aが駆動すると、カメラパン用モータ54aの回転軸に接続されたカメラパン用ウォームギア54bが回転し、カメラパン用ウォームギア54bに接続されたカメラパン用歯車54cが回転する。カメラパン用歯車54cが回転すると、カメラパン用歯車54cと一体に取り付けられたカメラ本体56が水平面内動作、すなわちパン動作を行う。パン動作は、水平面内でカメラ本体56を左右に振る目的の他、
図12に示すように調査装置50が狭隘部を通過する際にカメラ本体56の向きを変える目的にも用いられる。
【0075】
カメラチルト機構部55は、カメラパン用歯車54cの上に設けられる。カメラチルト機構部55は、カメラチルト用モータ55a、カメラチルト用ウォームギア55b、カメラチルト用歯車55cを備える。カメラチルト用モータ55aが回転すると、カメラチルト用モータ55aの回転軸に接続されたカメラチルト用ウォームギア55bが回転し、カメラチルト用ウォームギア55bに接続され、カメラ本体56の側面に設けられたカメラチルト用歯車55cが回転する。このカメラチルト用歯車55cによって、カメラ本体56が垂直面内動作、すなわちチルト動作を行う。そして、カメラパン機構部54とカメラチルト機構部55を組み合わせることにより、カメラ部53が広い範囲を撮像可能となる。
【0076】
なお、調査装置筐体57の矢印A1方向側の一部は、略半楕円状に切り欠かれている。このため、カメラ本体56が真下を向いたときには、調査装置50がいる場所の床面を撮像可能となる。また、カメラ本体56の側面に対するカメラチルト用歯車55cの位置を変えれば、カメラ本体56のチルト角を調整することができる。
【0077】
<狭隘部を走行する調査装置の形状>
図12は、狭隘部を走行する調査装置50の構成例を示す。ここでは、左輪クローラ51L、右輪クローラ51Rが直列に配置された調査装置50について説明する。
【0078】
調査装置50は、形状可変部52の駆動によって、左輪クローラ51L、調査装置筐体57、右輪クローラ51Rが直列に配置される。また、上述したようにカメラパン機構部54がパン動作を行うことにより、調査装置50の進行方向に合わせてカメラ本体56の向きを変える。これにより、調査装置筐体57の側面からカメラ本体56のはみ出しを抑える。そして、調査装置50は、狭隘部を走行可能となる。
【0079】
なお、カメラ本体56は、赤外線カットフィルタ56a、レンズ56b、撮像素子56c、レーザ光源56d、LED照明部56eを備える。赤外線カットフィルタ56aは、カメラ本体56の光軸から外すことが可能である。レンズ56bは、像光を集光するために用いられる。撮像素子56cは、例えば、CCD(Charge Coupled Device)イメージャが用いられ、表面に結像した像光により生成した画像信号により画像データを出力する。レーザ光源56dは、レーザ光を発射し、調査装置50から調査対象物までの距離を計測するために用いられる(後述する
図17〜
図20を参照)。LED照明部56eは、撮像方向の調査対象物を照明するために設けられる。LED照明部56eは、調査装置コントローラ40によって発光のオン又はオフが制御される。また、カメラ本体56では、レンズ56bが光軸方向に移動することにより、調査対象物に対するフォーカス又はズームが可能である。
【0080】
カメラ本体56を調査対象物に向けた状態で可視光線による撮像を行う際には、赤外線カットフィルタ56aをレンズ56bの前に設けて赤外線をカットする。これにより赤外線がカットされた可視光線だけがレンズ56bを通過し、撮像素子56cの撮像面に像光が結像する。しかし、赤外線により撮像を行う際(例えば、温度測定持)には、赤外線カットフィルタ56aをスライドさせ、レンズ56bから赤外線カットフィルタ56aを外す。これにより、赤外線だけがレンズ56bを通過し、撮像素子56cの撮像面に赤外線による像光が結像する。そして、撮像素子56cは、画像データを調査装置用ケーブル14に出力する。
【0081】
<調査装置制御部の処理例>
次に、調査装置制御部42が、調査装置50のカメラ部53から取得した画像に基づいて様々な調査を行うための処理例を説明する。
図13は、調査装置制御部42が、カメラ部53から取得した画像に基づいて行う調査の機能毎に処理の内容を示す。
【0082】
調査装置50が調査対象物の調査を開始する(S11)。この調査に際して、調査装置制御部42は、調査の目的に応じた機能を選択する(S12)。調査装置制御部42によって選択される機能は、自己位置検知機能、温度測定機能、線量率測定機能の3種類があり、それぞれ自己位置検知部42a、温度測定部42b、線量率測定部42cによって処理が行われる。
【0083】
調査装置制御部42が自己位置検知機能を選択すると、自己位置検知部42aが自己位置検知処理を開始する。始めに、自己位置検知部42aは、カメラ本体56を下方に向けて固定させる指示をカメラ部53に行う(S13)。ただし、カメラ本体56を真下に向けたままでは、表示部41に表示される画像が原子炉圧力容器底部11の表面だけとなり、作業員が画像を見ながら調査装置50を操作することが困難になる。
【0084】
このため、自己位置検知部42aは、画像に調査装置50の進行方向の様子が含まれるような角度(例えば、水平面に対して下向きに45度)でカメラ本体56を固定する指示をカメラ部53に行う。この角度は、レンズ56bの画角とカメラチルト機構部55の角度によって異なる。このため、作業員は、表示部4
1に表示される画像を見ながらカメラ本体56の傾きの良否を判断する。次に、自己位置検知部42aは、調査装置50の自己位置を初期化する(S14)。
【0085】
自己位置検知部42aは、相対座標の原点として座標(0,0)を付与するか、予め分かっている調査対象物の配置データを元に、絶対座標(X0,Y0)を初期位置に付与することで調査装置50の自己位置を初期化する。その後、自己位置検知部42aは、初期画像を取得し(S15)、二次元移動量算出プロセスに移行する(S16)。
【0086】
二次元移動量算出プロセスに移行した自己位置検知部42aは、撮像素子56cによって撮像された画像を取得し(S17)、前回までに取得した画像との二次元相関を算出する(S18)。自己位置検知部42aは、初めてステップS16の処理を行う場合には、ステップS15で取得した初期画像との二次元相関を算出する。
【0087】
次に、自己位置検知部42aは、二次元相関を算出した結果に基づき、調査装置50の二次元の移動量を算出する(S19)。次に、自己位置検知部42aは、前回までに算出した自己位置に、ステップS19で算出した二次元の移動量を加算して、自己位置を修正し(S20)、修正した自己位置を表示部41に出力する(S21)。これにより作業員は、調査装置50の現在位置を把握することができる。
【0088】
なお、調査装置制御部42は、調査装置50が調査対象物に近づくときだけでなく、調査装置50が狭隘部やグレーチング9、原子炉圧力容器底部11等の平面を走行するときにも自己位置検知機能を選択しうる。そして、自己位置検知部42aは、調査装置50が走行している間、ステップS16〜S21までの二次元移動量算出プロセスを繰り返し行って、調査装置50の自己位置を検知する。自己位置検知部42aは、調査装置50が調査対象物を調査する位置に到達して停止するか、調査装置制御部42が温度測定又は線量率測定の他の機能を選択した場合に、自己位置検知処理を終了する(S31)。このため、ステップS2の機能選択処理は、二次元移動量算出プロセスの実行中に割り込み可能である。
【0089】
調査装置制御部42が、ステップS2の機能選択処理により温度測定を選択すると、温度測定部42bが温度測定処理を開始する。そして、温度測定部42bは、カメラパン機構部54又はカメラチルト機構部55を駆動して調査対象物にカメラ本体56のレンズ56bを向ける(S22)。次に、温度測定部42bは、赤外線カットフィルタ56aを外し、可視光線に加えて赤外線をレンズ56bに透過させる(S23)。
【0090】
そして、温度測定部42bは、撮像素子56cが撮像した赤外線画像の画像データを取得し(S24)、赤外線画像内のヒストグラムを分析する(S25)。最後に、温度測定部42bは、赤外線画像に示される点と、ヒストグラムの対応から、調査対象物の温度分布を表示部41に出力し(S26)、処理を終了する(S31)。
【0091】
また、調査装置制御部42が、ステップS2の機能選択処理により、線量率測定を選択すると、線量率測定部42cが線量率測定処理を開始する。そして、線量率測定部42cは、LED照明部56eの照明をオフする(S27)。なお、LED照明部56eの照明がオフされると調査対象物の周りが真っ暗となるため、作業員は調査対象物の位置を分かりにくくなる。このため、ステップS27にて、線量率測定部42cは、画像に生じる放射線の白点ノイズを作業員が視認できる程度にLED照明部56eの照明を暗くする場合もある。
【0092】
次に、線量率測定部42cは、カメラ部53から画像を取得し(S28)、画像に二値化処理を行った後、画像内に生じる独立した白点数をカウントする(S29)。この白点は、放射線が撮像素子56cを通過して生じるノイズであり、画像内に生じた白点の数が多いほど線量率が高い環境であることが示される。そして、線量率測定部42cは、調査装置50が位置している場所の線量率を表示部41に出力し(S30)、処理を終了する(S31)。
【0093】
なお、作業員が調査装置コントローラ40の電源をオンしたタイミングで調査装置制御部42がステップS1、S2の処理を経て、自己位置検知機能を選択してもよい。また、作業員が調査装置コントローラ40の電源をオフしたタイミングで調査装置制御部42が最終的な自己位置を保持しておく。そして、再び作業員が調査装置コントローラ40の電源をオンしたタイミングで最終的な自己位置を調査装置50の現在位置として表示部41に表示させることもできる。
【0094】
次に、線量率測定部42cが線量率の測定に際して用いる画像の例について、
図14及び
図15を参照して説明する。
図14は、表示部41に表示される画像の例を示す。なお、表示部41の図示は省略する。
【0095】
放射線が撮像素子56cに入射すると、線量率測定部42cが取得する画像にはランダムな白点ノイズが発生する。線量率が高い環境でカメラ部53が調査対象物を撮像すると、白点ノイズが多く含まれた画像71が表示部41に表示される。また、線量率が低い環境でカメラ部53が調査対象物を撮像すると、画像71よりも白点ノイズの量が減った画像72が表示部41に表示される。一方、放射線の影響を受けない環境でカメラ部53が調査対象物を撮像すると、白点ノイズが発生していない画像73が表示部41に表示される。
【0096】
図15は、線量率測定部42cが画像に含まれる白点ノイズ数に基づいて調査対象物を撮像した環境における線量率を算出する例を示す。
【0097】
線量率測定部42cは、白点ノイズ数を線量率に換算するための換算グラフ74を持っている。この換算グラフ74から、1画面内に含まれる白点ノイズ数に対応して線量率が決定されることが示される。このため、線量率測定部42cは、画像内でカウントした白点ノイズ数から線量率を求めることができる。
【0098】
<調査装置コントローラの構成例>
図16は、調査装置コントローラ40が備える操作部43の詳細な構成例を示す。
操作部43は、電源用LED111、クローラコントローラ112、形状可変コントローラ113、カメラコントローラ114を備える。
【0099】
作業員は、不図示の電源ボタンを電源オンすると、電源用LED111が点灯する。電源用LED111の点灯により、作業員は調査装置50が操作を受け付ける状態にあることを確認できる。その後、作業員が電源ボタンをオフすると、電源用LED111が消灯する。このとき、調査装置50は動作を停止する。
作業員がクローラコントローラ112のジョイスティック112aを上下方向112bに倒すと、調査装置50が前後に移動し、ジョイスティック112aを左右方向112cに倒すと調査装置50は左右旋回の動作を行う。
【0100】
形状可変コントローラ113のボタン113aは、左輪クローラ51Lを直列に配置するために用いられ、ボタン113bは、左輪クローラ51Lを並列に配置するために用いられる。ボタン113cは、右輪クローラ51Rを直列に配置するために用いられ、ボタン113dは、右輪クローラ51Rを並列に配置するために用いられる。
【0101】
カメラコントローラ114は、ボタン114a〜114jを備える。
カメラ使用ボタン114aは、カメラ本体56を
図11に示す使用状態にパン動作させる指示を行う。カメラ格納ボタン114bは、カメラ本体56を
図12に示す格納状態にパン動作させる指示を行う。
【0102】
また、
図11に示すカメラ使用状態において、上向きチルトボタン114cは、カメラ本体56を上向きにチルト動作させる指示を行い、下向きチルトボタン114dは、カメラ本体56を下向きにチルト動作させる指示を行う。また、近フォーカスボタン114eは、調査装置50から近い位置にある調査対象物にフォーカスを合わせる指示を行い、遠フォーカスボタン114fは、調査装置50から遠い位置にある調査対象物にフォーカスを合わせる指示を行う。照明ボタン114gは、LED照明部56eのオン又はオフを制御する指示を行い、照明調整つまみ114hは、LED照明部56eの照度を調整する指示を行う。レーザ光源スイッチ114iは、レーザ光源56dのオン又はオフを制御する指示を行い、レーザ強度調整つまみ114jは、レーザ光源56dのレーザ光の強度を調整する指示を行う。
【0103】
以上説明した第1の実施の形態例に係る調査システム15によれば、調査装置50に接続される調査装置用ケーブル14の送り出し又は巻き取りを支援装置30が支援する。このとき支援装置30は、調査装置用ケーブル14が障害物に絡まりにくい最適な場所まで移動する。このため、調査装置50が長距離にわたって牽引する調査装置用ケーブル14が障害物に絡まりにくくなる。そして、調査装置50は構造物内の広範囲を移動し、調査対象物の周辺の環境を調査し、点検することが可能となる。
【0104】
また、支援装置30及び調査装置50は、狭隘部を走行するときには各クローラが直列に配置され、平面を走行するときには各クローラが並列に配置される。このように、支援装置30及び調査装置50が走行する環境に応じて、各クローラが適切に配置されることで、支援装置30及び調査装置50の走行安定性を高めることができる。
【0105】
また、調査装置制御部42は、調査装置用ケーブル14を介してカメラ部53から受信した画像に基づき、調査装置50の自己位置検知、調査対象物の温度測定、線量率測定を行う。これにより、作業員は、調査装置50から離れた場所から構造物内の必要な調査を行うことができる。
【0106】
また、支援装置30は、固定部33によってグレーチング9に固定される。このため、支援装置30が調査装置用ケーブル14の送り出し又は巻き取りを行う際に、支援装置30が調査装置用ケーブル14に引っ張られて移動するような事態を避けることができる。
【0107】
[第2の実施の形態例]
次に、本発明の第2の実施の形態例に係る調査システム15の構成について、
図17〜
図20を参照して説明する。ここでは、調査装置50の自己位置を算出するための他の方法について説明する。
【0108】
図17は、カメラ部53Aの構成例を示す。
第2の実施の形態例に係るカメラ部53Aは、カメラ本体56Aを備える。なお、カメラ本体56Aに対応して設けられるカメラパン機構部54、カメラチルト機構部55については図示を省略する。
【0109】
カメラ本体56Aは、レンズ56b、撮像素子56c、LED照明部56e、レーザ光源56dを備える。
撮像素子56cは、レンズ56bの垂直方向画角αV及び水平方向画角αH(後述する
図18Aを参照)で調査対象物を撮像可能である。撮像素子56cが撮像した画像には、レーザ光が照射された調査対象物の像光が写り込む。LED照明部56eは、調査対象物に拡散光を照射する。レーザ光源56dは、調査対象物に対して水平方向にスリットレーザ光を照射する。ここで、レンズ56bの光軸と、レーザ光源56dの光軸との間の距離をdとする。
【0110】
図18は、調査装置50から調査対象物81までの距離Lの測定方法の例を示す。
図18Aは、調査装置50及び調査対象物81の位置関係を上面視した例を示し、
図18Bは、スリットレーザ光が照射された調査対象物が写り込んだ画像の例を示す。
【0111】
図18Aに示すように、左輪クローラ51L、右輪クローラ51Rが並列に配置された調査装置50に設けられるカメラ部53Aが調査対象物81、82、83を撮像する。ここで、カメラ部53Aの撮像方向に対して垂直となる方向を
図18Aに破線Fで表す。そして、破線Fと調査対象物81の一点84までの破線Fに対する垂線の長さを、調査装置50から調査対象物81までの距離Lと定める。
【0112】
図18Bに示す表示部41に表示された画像80には、レーザ光源56dが調査対象物81、82、83にレーザ光を照射したことにより、調査対象物81、82、83や床面に輝線で示されるスリットレーザ光の像85が出現する。
【0113】
そして、自己位置検知部42aは、次式(1)により距離Lを計算する。式(1)において、画像80の縦方向の総画素数A、スリットレーザ光の当たった一点84までの画面上端からの画素数Bを用いる。また、レンズ56bの光軸とレーザ光源56dの光軸間の距離d、レンズ56bの垂直方向画角αVを用いる。
【0115】
次に、自己位置検知部42aが調査装置50の自己位置を算出する方法について、
図19及び
図20を参照して説明する。
図19は、自己位置検知部42aが調査装置50の自己位置を算出する方法を示す。
【0116】
ここでは、カメラ本体56Aにレンズ56bが設けられた位置を調査装置50の自己位置座標90と定める。そして、自己位置検知部42aは、スリットレーザ光が照射された調査対象物が撮像された画像により、予め位置が判明している複数の調査対象物から調査装置50までの距離を算出し、調査装置50の現在位置を求める。
【0117】
例えば、自己位置検知部42aは、既知の調査対象物81の座標91と、上述した式(1)により算出した調査対象物81までの距離93を算出する。さらに、自己位置検知部42aは、既知の調査対象物83の座標92と、上述した式(1)により算出した調査対象物83までの距離94を算出する。距離93、94は、それぞれ座標91、92を中心とする破線の円弧で表される。その後、自己位置検知部42aは、距離93、94で示される円の交点を自己位置座標90として算出する。
【0118】
図20は、自己位置検知部42aが調査装置50の前方に存在する調査対象物の高さ、及び隙間を算出する方法を示す。
【0119】
調査装置コントローラ40の表示部41に表示される画像120は、垂直方向の総画素数AY、水平方向の総画素数AXの画素群によって表される。そして、作業員が高さや隙間を測定しようとする調査対象物にスリットレーザ光が当たると、略水平の輝線で示される像121が画像120内に写り込む。このとき、画像120の上端から像121までの画素数B、高さを測定しようとする調査対象物の上端から下端までの画像120内における画素数CH、幅を測定しようとする調査対象物の左端から右端までの画像120内における画素数CWを定める。
【0120】
そして、自己位置検知部42aは、次式(2)〜(4)を用いて、調査装置50からスリットレーザ光による像121までの距離L、調査対象物の高さH、調査対象物の幅(又は隙間)Wを算出する。
【0122】
自己位置検知部42aは、算出した調査対象物の高さH、調査対象物の幅(又は隙間)Wを表示部41に表示する。これにより作業員は、未知の空間であっても調査対象物の状況を把握できるため、調査装置50を容易に移動させることができる。
【0123】
以上説明した第2の実施の形態例に係る調査システム15によれば、レーザ光源56dが調査対象物にスリットレーザ光を照射することにより、自己位置検知部42aが調査装置50の自己位置を正確に求め、調査対象物の高さ及び幅(又は隙間)を算出できる。このため、作業員は、調査装置50の進行方向に存在する調査対象物の状況を把握し、調査対象物に衝突しないように調査装置50を移動させることが可能となる。
【0124】
[第3の実施の形態例]
次に、本発明の第3の実施の形態例に係る調査システム15Aの構成例について、
図21を参照して説明する。
図21は、調査システム15Aの内部構成例を示す。
【0125】
調査システム15Aは、第1支援装置コントローラ20A、第2支援装置コントローラ20B、第1支援装置30A、第2支援装置30B、調査装置コントローラ40、調査装置50を備える。第1支援装置コントローラ20Aと第1支援装置30Aは、支援装置用ケーブル13Aによって接続される。第2支援装置コントローラ20Bと第2支援装置30Bは、支援装置用ケーブル13Bによって接続される。
【0126】
第1支援装置コントローラ20A、第2支援装置コントローラ20Bの構成例及び動作例は上述した第1の実施の形態例に係る支援装置コントローラ20と同様である。
また、第1支援装置30A、第2支援装置30Bの構成例及び動作例は上述した第1の実施の形態例に係る支援装置30と同様である。
【0127】
ここで、第1支援装置30A、第2支援装置30Bは、異なる2点で調査装置用ケーブル14Aの送り出し又は巻き取りを行っている。このため、本実施の形態例に係る調査装置用ケーブル14Aの長さを、第1の実施の形態例に係る調査装置用ケーブル14よりも長くすることができる。これにより調査装置50が移動する範囲はさらに広がり、調査装置50は広範囲の調査対象物を調査することが可能となる。
【0128】
なお、支援装置30を3つ以上設け、さらに長くした調査装置用ケーブル14Aを調査装置50に接続してもよい。これにより調査装置50がより広範囲の調査を行うことが可能となる。
【0129】
[第4の実施の形態例]
次に、本発明の第4の実施の形態例に係る円形断面クローラ130の構成例について、
図22を参照して説明する。
【0130】
図22は、円形断面クローラ130の構造を示す。
図22Aは円形断面クローラ130の上面図、
図22Bは円形断面クローラ130の下面図、
図22Cは円形断面クローラ130の正面図、
図22Dは円形断面クローラ130の側面図を示している。
【0131】
円形断面クローラ130は、直交する二方向を走行することができる。円形断面クローラ130は、上述した支援装置30が備える左輪クローラ31L、右輪クローラ31R、調査装置50が備える左輪クローラ51L、右輪クローラ51Rのいずれにも置き換え可能である。
【0132】
円形断面クローラ130は、クローラケース131に囲まれた履帯状ローラ駆動部132a、132bを備える。履帯状ローラ駆動部132a、132bの長手方向Xが長軸回転軸133により支えられている。また、2つの履帯状ローラ駆動部132a、132bは、長手方向のW1方向に回転するとともに、長手方向のW1方向と直交するY方向W2に回転することもできる。これにより支援装置30、調査装置50は、全方向に移動することが可能になる。
【0133】
また、円形断面クローラ130は、Y方向W2に回転することで、上述した左輪クローラ31L、右輪クローラ31R、左輪クローラ51L、右輪クローラ51Rと同様に各筐体に対する位置を変えることができる。このため、円形断面クローラ130を用いれば、各筐体に形状可変部32、52を設けなくてもよい。
【0134】
[変形例]
なお、調査システム15、15Aは、原子力発電所に限らず、火力、水力、風力等の各種発電所の狭隘部、平面部の調査、検査にも用いられる。また、石油プラントや工場等の調査、検査のために調査システム15、15Aを用いてもよい。
【0135】
また、支援装置30、調査装置50は、それぞれ3つ以上のクローラを備えてもよい。これにより、いずれか1つのクローラにゴミ等が絡まってクローラが動かなくなっても、他のクローラにより、支援装置30、調査装置50が移動可能となる。
【0136】
また、調査装置制御部42が行う、自己位置検知、温度測定、線量率測定の各処理は、調査装置50自身が行ってもよい。そして、調査装置50は、測定結果だけを調査装置用ケーブル14を介して調査装置コントローラ40に送信してもよい。
【0137】
また、支援装置30にカメラ部を搭載することにより、支援装置30が撮像した画像を支援装置コントローラ20に出力するようにしてもよい。これにより作業員は支援装置30の現在位置を正確に把握することができる。
【0138】
また、予め構造物の内部構成が判明していれば、支援装置30とは支援装置コントローラ20の制御なしで自走して目的位置まで到達することができる。同様に、調査装置50についても調査装置コントローラ40の制御なしで自走して目的位置まで到達することができる。
【0139】
また、本発明は上述した実施の形態例に限られるものではなく、特許請求の範囲に記載した本発明の要旨を逸脱しない限りその他種々の応用例、変形例を取り得ることは勿論である。
例えば、上述した実施の形態例は本発明を分かりやすく説明するために装置及びシステムの構成を詳細且つ具体的に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、ある実施例の構成の一部を他の実施例の構成に置き換えることは可能であり、更にはある実施例の構成に他の実施例の構成を加えることも可能である。また、各実施例の構成の一部について、他の構成の追加、削除、置換をすることも可能である。
また、制御線や情報線は説明上必要と考えられるものを示しており、製品上必ずしも全ての制御線や情報線を示しているとは限らない。実際には殆ど全ての構成が相互に接続されていると考えてもよい。