(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記内部空間内に配置された前記上部支持膜の下面は、前記第2部分の前記上部の前記外側壁の上に配置された前記上部支持膜の下面より低いレベルに位置する請求項3に記載の半導体メモリ素子。
【発明を実施するための形態】
【0014】
図1は本発明の実施形態に係る半導体メモリ素子を示した平面図である。
図2は本発明の実施形態に係る半導体メモリ素子を示した図面であって、
図1のI−I’線方向に切断した断面図である。
【0015】
図1及び
図2を参照すれば、コンタクトプラグ110が基板100上に配置される。基板100は半導体基板であり、例えば、シリコン(Si)基板、ゲルマニウム(Ge)基板、又はシリコンゲルマニウム(Si−Ge)基板等である。一例として、コンタクトプラグ110は第1方向Xにジグザグ方向に配列される。例えば、
図1を参照すれば、仮にコンタクトプラグ110が下部電極120の下にある場合、コンタクトプラグ110は下部電極120のジグザグパターン内に配列される。コンタクトプラグ110は半導体物質(例えば、多結晶シリコン)、金属半導体化合物(例えば、タングステンシリサイド)、導電性金属窒化膜(例えば、チタニウム窒化物、タンタル窒化物、又はタングステン窒化物等)又は金属(例えば、チタニウム、タングステン、又はタンタル等)の中で少なくとも1つを含むことができる。
【0016】
層間絶縁膜112が基板100の上に配置される。層間絶縁膜112は隣接するコンタクトプラグ110の間を満たす。例えば、層間絶縁膜112はシリコン酸化膜、シリコン窒化膜、及びシリコン酸化窒化膜の中で少なくとも1つを含む。図面に図示しなかったが、互いに交差する複数のワードライン及びビットラインが基板100の上に及び/又は基板100内に形成されることができる。層間絶縁膜112はワードライン及びビットラインを覆うように形成される。不純物領域がワードラインの各々の両側の基板100内に形成され、コンタクトプラグ110の各々は不純物領域の中で1つと連結される。
【0017】
下部電極120がコンタクトプラグ110の上に配置される。下部電極120の各々は垂直部分VP及び垂直部分VPの下端に連結された水平部分PPを含む。垂直部分VPは水平部分PPの縁から上に延長される。水平部分PPはコンタクトプラグ110の各々と連結される。下部電極120は断面視で、U字形状を有する。下部電極120は平面視で、環形状(ring type)を有する。下部電極120は金属物質(例えば、コバルト、チタニウム、ニッケル、タングステン及びモリブデン)、金属窒化膜(例えば、チタニウム窒化膜(TiN)、チタニウムシリコン窒化膜(TiSiN)、チタニウムアルミニウム窒化膜(TiAlN)、タンタル窒化膜(TaN)、及びタングステン窒化膜(WN))、貴金属膜(例えば、白金(Pt)、ルテニウム(Ru)及びイリジウム(Ir))、伝導性酸化膜(PtO、RuO
2、IrO
2、SRO(SrRuO
3)、BSRO((Ba、Sr)RuO3)、CRO(CaRuO
3)、LSCo)、及び金属シリサイド膜の中の少なくとも1つを含むことができる。
【0018】
図1に図示されたように、第1領域R1は隣接する4つの下部電極120の間の領域として定義される。隣接する4つの下部電極120は第1領域の周辺に沿って配列される。例えば、第1領域R1は第1方向Xに隣接する一対の下部電極120の間及び第1方向Xと交差する第2方向Yに隣接する一対の下部電極120の間に定義される。第1領域R1は複数個提供され、複数の第1領域R1は第1方向Xにジグザグに配列される。一例において、第1領域R1は上部電極150が提供される領域である。
【0019】
上部支持膜USPが下部電極120の上面の上に配置される。上部支持膜USPは第1領域R1と重畳する第2領域R2を含む。第2領域R2は上部支持膜USPの上に配置される上部電極150が貫通する領域である。第1領域R1と第2領域R2は互いに連結される。本発明の実施形態において、第1領域R1と第2領域R2は貫通ホールTHとして定義される。例えば、貫通ホールTHは第2領域R2から下部電極120の間に延長する第1領域R1を含む。例えば、
図2を参照すれば、第1領域R1は層間絶縁膜112から第3方向Zに上に向かって連続的に延長し、第2領域R2は第1領域R1から上部支持膜USPの上面に上に向かって連続的に延長する。例えば、第2領域R2の幅は第1方向Xへの第1領域R1の幅より大きいので、第1領域R1及び第2領域R2が平面上に互いに重畳する時、ただ第2領域R2が見える。
【0020】
下部電極120の各々は貫通ホールTHと垂直に重畳する第1部分P1と第1部分P1を除外した第2部分P2を含む。例えば、
図2に図示されたように、第1部分P1は第3方向Zに貫通ホールTHの側壁に沿って延長し、第2部分P2は第1部分P1の底面から水平に延長し、第3方向Zに上方に延長して曲がる。例えば、
図2を再び参照すれば、第1部分P1は第2部分P2の垂直部分よりコンタクトプラグ110に対して相対的に短い(例えば、第1部分P1の上面が第2領域R2の下部エッジに接合によって)。例えば、
図1及び
図2を参照すれば、仮に下部電極120が中が空いたシリンダー形状を有する場合、貫通ホールTHと接触する中が空いたシリンダー形状の上部部分は第1部分P1であり、中が空いたシリンダー形状の残りの部分は第2部分P2である。
【0021】
例えば、下部電極120の第1部分P1は第2領域R2と垂直に重畳する。下部電極120の第1部分P1は第3方向Zに沿って第2領域R2の下部エッジと重畳する。例えば、第2部分P2は上部支持膜USPの内部に達する部分である。例えば、第2部分P2は第2領域R2と垂直には重畳しない部分である。即ち、第2部分P2は第1及び第3方向X、Yに沿って第2領域R2から離隔される。第1部分P1の最上面は第2部分P2の最上面より低いレベルに位置する。即ち、第1部分P1の最上面は第2部分P2の最上面より基板100に隣接する。第1部分P1の上面は基板100の上面に対して傾斜し、第2部分P2の上面は基板100の上面に対して平行である。第1部分P1の上面の上に位置する貫通ホールTHの第1幅W1(即ち、第2領域R2の幅)は第1部分P1の上面の下に位置する貫通ホールTHの第2幅W2(即ち、第1領域R1の幅)より大きい(W1>W2)。
【0022】
上部支持膜USPは下部電極120の第1部分P1と垂直には重畳せず、下部電極120の第2部分P2と垂直に重畳する。上部支持膜USPは下部電極120の第1部分P1の上面を露出し、下部電極120の第2部分P2の上面と接触する。上部支持膜USPは第2部分P2の外側壁125の上部を囲む。上部支持膜USPは下部電極120の第2部分P2の間の空間内に配置される。上部支持膜USPは第1部分P1の外側壁127と離隔され、第2部分P2の外側壁125の上部と接触する。
【0023】
上部支持膜USPは下部電極120の各々によって囲まれた内部空間INS内に一部分が配置される。上部支持膜USPは内部空間INSの上部を満たす。上部支持膜USPは下部電極120の内側壁と接触し、下部電極120の底面と離隔される。下部電極120の底面は内部空間INSの底面に対応する。内部空間INS内に配置された上部支持膜USPの下面と下部電極120の底面との間に位置する内部空間INSは空気で満たされる。
【0024】
上部支持膜USPと下部電極120の第2部分P2の内側壁との間の接触面積は上部支持膜USPと第2部分P2の外側壁125との間の接触面積より大きい。例えば、
図2を参照すれば、上部支持膜USPは第2部分P2の外部側壁125と重畳することより第3方向Zに沿ってさらに深い深さまで、例えば第3方向Zに沿って深さH1くらい重畳する。内部空間INS内に配置された上部支持膜USPの下面は第2部分P2の外側壁125の上に配置された上部支持膜USPの下面のレベルと異なるレベルに位置する。例えば、内部空間INS内に配置された上部支持膜USPの下面は第2部分P2の外側壁125の上に配置された上部支持膜USPの下面より基板100に隣接する。上部支持膜USPは内部空間INSの上部を満たすギャップフィル(gapfill)特性を有する物質を含む。例えば、上部支持膜USPはSiOC、SiBN、SiCN、doped SiN、及びSiの中で少なくとも1つを含む。
【0025】
本発明の実施形態によれば、上部支持膜USPが下部電極120の上面の上に配置されて、下部電極120の活用面積を増加させることができ、上部支持膜USPが下部電極120で囲まれた内部空間INS内に配置されて、上部支持膜USPと下部電極120との間の接触面積を増加させることができる。したがって、キャパシターのキャパシタンスを増加させながら、上部支持膜USPの支持力を増加させることができる。
【0026】
本発明の実施形態によれば、上部支持膜USPが下部電極120の上面の上に配置されて、下部電極120と上部支持膜USPとの間の接触面積を減少させることができる。したがって、下部電極120の第2部分P2の間に位置する上部支持膜USPの一部分A(
図1参照)に加えられるストレスを減少させて、上部支持膜USPが提供されない下部電極120の間の距離(即ち、下部電極120の第1部分P1の間の距離)と上部支持膜USPが提供される下部電極120の間の距離(即ち、下部電極120の第2部分P2の間の距離)の差を最小化することができる。
【0027】
下部支持膜LSPが下部電極120の外側壁の上に配置される。下部支持膜LSPは上部支持膜USPと基板100との間に配置される。下部支持膜LSPは上部支持膜USPと離隔される。下部支持膜LSPは下部電極120の外側壁の一部と接触し、囲む。下部支持膜LSPは貫通部分TPを有する。貫通部分TPは貫通ホールTHと垂直に重畳する。貫通部分TPと貫通ホールTHは互いに連結されて、1つのホールを構成されることができる。一例として、貫通部分TPの幅W3は貫通ホールTHの第2幅W2より小さい。
【0028】
上部電極150が上部支持膜USPの上に配置される。上部電極150は上部支持膜USPの第2領域R2を貫通し、下部支持膜LSPの貫通部分TP及び下部電極120の間の第1領域R1内を満たす。上部電極150は基板100と下部支持膜LSPとの間の第1空間S1及び下部支持膜LSPと上部支持膜USPとの間の第2空間S2を満たす。上部電極150は下部支持膜LSP及び上部支持膜USPによって露出された下部電極120の外側壁を覆う。上部電極150は不純物がドーピングされた半導体物質、金属物質、金属窒化膜、及び金属シリサイド物質の中で少なくともいずれか1つで形成される。上部電極150はコバルト、チタニウム、ニッケル、タングステン、及びモリブデンのような高融点金属物質で形成される。上部電極150はチタニウム窒化物(TiN)、チタニウムアルミニウム窒化物(TiAlN)、及びタングステン窒化物(WN)のような金属窒化物で形成される。また、上部電極150は白金(Pt)、ルテニウム(Ru)、及びイリジウム(Ir)からなされたグループの中から選択されたいずれか1つの金属物質で形成される。
【0029】
誘電膜140が層間絶縁膜112と上部電極150との間、上部電極150と下部電極120の第1部分P1の外側壁127との間、下部電極120の第2部分P2の外側壁125と上部電極150との間、下部支持膜LSPと上部電極150との間、及び上部支持膜USPと上部電極150との間に介在する。誘電膜140は下部電極120の第1部分P1の上面と接触し、下部電極120の第2部分P2の上面と離隔される。誘電膜140は下部電極120の第1部分P1の外側壁127、及び下部電極120の第2部分P2の外側壁125と接触する。誘電膜140は、例えばHfO
2、ZrO
2、Al
2O
3、La
2O
3、Ta
2O
3及びTiO
2のような金属酸化物とSrTiO
3(STO)、(Ba、Sr)TiO
3(BST)、BaTiO
3、PZT、PLZTのようなペロブスカイト(perovskite)構造の誘電物質からなされた組合から選択されたいずれか1つの単一膜又はこれら膜の組合で形成されることができる。
【0030】
図3は本発明の実施形態に係る半導体メモリ素子を示した図面であって、
図1のI−I’線方向に切断した断面図である。本実施形態では、先に
図1及び
図2を参照して説明した半導体メモリ素子と重複される技術的特徴に対する説明は省略する。
【0031】
図3を参照すれば、上部支持膜USP’が下部電極120の第2部分P2の上面の上に配置される。上部支持膜USP’は第1上部支持膜USP1及び第2上部支持膜USP2を含む。第1上部支持膜USP1は下部電極120の第2部分P2の外側壁125の上に配置される。第1上部支持膜USP1は下部電極120の第2部分P2の外側壁125の上部と接触し、囲む。第1上部支持膜USP1は下部支持膜LSPと離隔される。第1上部支持膜USP1は、例えばSiOC、SiBN、SiCN、doped SiN、及びSiの中で少なくとも1つを含むことができる。
【0032】
第2上部支持膜USP2が第1上部支持膜USP1の上に配置される。第2上部支持膜USP2は下部電極120の第1部分P1と垂直には重畳せず、下部電極120の第2部分P2と垂直に重畳する。第2上部支持膜USP2は第2部分P2の上面と接触し、第1部分P1の上面を露出する。例えば、離隔空間SSが第2上部支持膜USP2と第1部分P1の上面の間に提供される。第2上部支持膜USP2は内部空間INS内に配置されない。例えば、第2上部支持膜USP2は下部電極120の内側壁及び底面と離隔される。第1上部支持膜USP1と第2上部支持膜USP2は互いに接触する。一例において、第2上部支持膜USP2は第1上部支持膜USP1と同一な物質を含むことができる。一例において、第2上部支持膜USP2は第1上部支持膜USP2と異なる物質を含むことができる。第2上部支持膜USP2は例えば、SiOC、SiBN、SiCN、dopedSiN、及びSiの中で少なくとも1つを含むことができる。
【0033】
誘電膜140が層間絶縁膜112と上部電極150との間、下部電極120の第1部分P1の外側壁127と上部電極150との間、下部電極120の第2部分P2の外側壁125と上部電極150との間、下部支持膜LSPと上部電極150との間、及び上部支持膜USPと上部電極150との間に介在する。誘電膜140は離隔空間SSを満たす。誘電膜140は内部空間INS内に配置されない。誘電膜140は下部電極120の第1部分P1の上面と接触し、下部電極120の内側壁と離隔される。
【0034】
図4乃至
図9は本発明の実施形態に係る半導体素子の製造方法を示した図面であって、
図1のI−I’線方向に切断した断面図である。
【0035】
図4を参照すれば、層間絶縁膜112が基板100の上に形成される。基板100は半導体基板であり、例えば、シリコン(Si)基板、ゲルマニウム(Ge)基板、又はシリコンゲルマニウム(Si−Ge)基板等である。層間絶縁膜112はシリコン酸化膜、シリコン窒化膜、及びシリコン酸化窒化膜の中で少なくとも1つを含む。
【0036】
コンタクトプラグ110が層間絶縁膜112内に形成される。コンタクトプラグ110は半導体物質(例えば、多結晶シリコン)、金属半導体化合物(例えば、タングステンシリサイド)、導電性金属窒化膜(例えば、チタニウム窒化物、タンタル窒化物、又はタングステン窒化物等)又は金属(例えば、チタニウム、タングステン、又はタンタル等)の中で少なくとも1つを含むことができる。図面に図示しなかったが、互いに交差する複数のワードライン及びビットラインが基板100の上に及び/又は基板100内に形成されることができる。層間絶縁膜112はワードライン及びビットラインを覆うように形成される。不純物領域(図示せず)がワードラインの各々の両側の基板100内に形成され、コンタクトプラグ110の各々は不純物領域の中で1つと連結される。
【0037】
モールド構造体MSが層間絶縁膜112の上に形成される。モールド構造体MSは層間絶縁膜112の上に順に積層された第1モールド膜201、下部支持膜LSP、第2モールド膜205、第3モールド膜207、及び第1マスク膜209を含む。モールド構造体MSは電極ホールEHを有する。コンタクトプラグ110の上面は電極ホールEHによって露出される。電極ホールEHは第1マスク膜209の上に形成されたマスクパターン(図示せず)を蝕刻(又はエッチング)マスクとして使用して、第1マスク膜209、第3モールド膜207、第2モールド膜205、下部支持膜LSP、及び第1モールド膜201を異方性蝕刻して形成される。異方性蝕刻工程は第1マスク膜209を蝕刻する蝕刻ガスと第1及び第2モールド膜201、205を蝕刻する蝕刻ガスと下部支持膜LSP及び第3モールド膜207を蝕刻する蝕刻ガスが使用されることができる。
【0038】
第1及び第2モールド膜201、205は、例えばシリコン酸化膜又はゲルマニウム(Ge)が含まれた酸化膜を含む。下部支持膜LSPは第1及び第2モールド膜201、205に対して蝕刻選択性を有する物質で形成される。例えば、下部支持膜LSPはシリコン炭化窒化膜(SiCN)である。第3モールド膜207は、例えばシリコン窒化膜(SiN)である。第1マスク膜209は、例えばポリシリコン膜である。
【0039】
図5を参照すれば、異方性蝕刻工程の後に、第1マスク膜209が除去される。したがって、第3モールド膜207の上面が露出される。第1マスク膜209は乾式蝕刻(又はドライエッチング)工程によって除去されることができる。例えば、第1マスク膜209は弗素系列のガスを使用し、例えばCF
4、CF
4/O
2、SF
6、C
2F
6/O
2、又はNF
3である。これと異なりに、第1マスク膜209は電極ホールEHを形成する異方性蝕刻工程の時、同時に蝕刻されて除去されることができる。
【0040】
下部電極120が電極ホールEH内に形成される。下部電極120は電極ホールEHの側壁と底面をコンフォーマルに覆うように形成される。電極ホールEHの横縦比が大きいので、下部電極120を形成するための蒸着工程は段差塗布性(a property of step coverage)が優れた膜−形成技術を使用することができる。例えば、下部電極120は化学気相蒸着(CVD)又は原子層蒸着(ALD)を使用して形成されることができる。一例において、下部電極120は、断面視で、U字形状を有する。
【0041】
下部電極120は金属物質、金属窒化膜、及び金属シリサイドの中の少なくとも1つを含む。例えば、下部電極120はコバルト、チタニウム、ニッケル、タングステン、及びモリブデンのような高融点金属(refractory metal)物質で形成されることができる。他の例として、下部電極120はチタニウム窒化膜(TiN)、チタニウムシリコン膜(TiSiN)、チタニウムアルミニウム窒化膜(TiAlN)、タンタル窒化膜(TaAlN)、及びタングステン窒化膜(WN)のような金属窒化膜で形成されることができる。また、下部電極120は白金(Pt)、ルテニウム(Ru)及びイリジウム(Ir)からなされたグループで選択された少なくとも1つの貴金属(Noble Metal)膜で形成されることができる。また、下部電極120はPtO、RuO
2、又はIrO
2のような貴金属伝導性酸化膜とSRO(SrRuO
3)、BSRO((Ba、Sr)RuO
3)、CRO(CaRuO
3)、LSCoのような伝導性酸化膜で形成されることができる。
【0042】
第3モールド膜207の上部を蝕刻して、第3モールド膜207の厚さを減少する。下部電極120の上部外側壁が第3モールド膜207によって露出される。下部電極120の外部側壁の上部部分は第3モールド膜207の上面の上に延長する。第3モールド膜207の上部は湿式蝕刻又は乾式蝕刻工程を使用して蝕刻されることができる。湿式蝕刻(又はウェットエッチング)を使用する場合、第3モールド膜207は、例えばブッ酸(HF)を使用して蝕刻されることができる。乾式蝕刻である場合、第3モールド膜207は、例えばエッチバック(etch back)工程を使用して蝕刻されることができる。
【0043】
図6を参照すれば、上部支持膜USPが第3モールド膜207の上に形成される。上部支持膜USPは第3モールド膜207によって露出された下部電極120の上部外側壁と、下部電極120の上面、及び第3モールド膜207の上面を覆う。上部支持膜USPは下部電極120で囲まれた内部空間INS内を一部が配置されることができる。例えば、上部支持膜USPは内部空間INSの上部を満たす。したがって、内部空間INSは上部支持膜USPによって密閉される。例えば、
図5及び
図6を参照すれば、第3モールド膜207の最上面の高さのため、内部スペーサーINSの上部部分内に蒸着された上部支持膜USPの量は第3モールド膜207の上に蒸着された上部支持膜USPの量より大きい。例えば、上部支持膜USPは第3モールド膜207の上面よりも内部スペーサーINSの上部部分内でさらに大きい深さに蒸着される。
【0044】
一例において、上部支持膜USPは内部空間INSの上部を満たすギャップフィル(gapfill)特性を有する物質で形成されることができる。一例において、上部支持膜USPは第1モールド膜201、第2モールド膜205、及び第3モールド膜207に対して蝕刻選択性を有する物質で形成されることができる。上部支持膜USPは、例えばSiOC、SiBN、SiCN、不純物がドーピングされたSiN又はSiを含む。上部支持膜USPは、例えば化学気相蒸着(CVD)又は原子層蒸着(ALD)を利用して形成されることができる。
【0045】
第2マスク膜213が上部支持膜USPの上に形成される。第2マスク膜213は上部支持膜USPに対する蝕刻選択性を有する物質で形成される。第2マスク膜213は、例えば非晶質炭素膜(ACL、Amorphous Carbon Layer)である。フォトレジストパターン215が第2マスク膜213の上に形成される。フォトレジストパターン215はオープニング217を有する。オープニング217は第1方向X(
図1参照)に隣接する一対の下部電極120と第1方向Xに交差する第2方向Y(
図1参照)に隣接する一対の下部電極120で囲まれた上部支持膜USPの一部分と垂直に重畳する。
【0046】
図7を参照すれば、フォトレジストパターン215を蝕刻マスクとして使用して、第2マスク膜213、上部支持膜USP、及び第3モールド膜207を順に蝕刻する。したがって、第2マスク膜213、上部支持膜USP、及び第3モールド膜207を貫通する貫通ホールTHが形成される。フォトレジストパターン215は蝕刻工程の時、同時に蝕刻されて除去され、第2マスク膜213の上面が露出される。蝕刻工程は、例えば乾式蝕刻工程が遂行されることができる。乾式蝕刻工程は、例えばCxFy系列のガス又はCHxFy系列のガスを使用して遂行されることができる。
【0047】
貫通ホールTHによってオープニング217(
図6参照)と垂直に重畳する下部電極120の一部分が露出される。貫通ホールTHによって第2モールド膜205の上面の一部分、第3モールド膜207の一部分、及び上部支持膜USPの一部分が露出される。蝕刻工程の時、オープニング217(
図6参照)と重畳する下部電極120の上部が蝕刻される。貫通ホールTHによって露出された下部電極120の一部分の上面は上部支持膜USPによって覆われた下部電極120の一部分の上面より低いレベルに位置する。
【0048】
図8を参照すれば、第2マスク膜213を除去する。したがって、上部支持膜USPの上面が露出される。第2マスク膜213は、例えばアッシング(ashing)及びストリップ(strip)工程を利用して除去されることができる。貫通ホールTHに露出された第3モールド膜207及び第2モールド膜205を除去する。第3モールド膜207及び第2モールド膜205が除去されて、下部支持膜LSPと上部支持膜USPとの間に第2空間S2が形成される。貫通ホールTH及び第2空間S2を通じて下部支持膜LSPの上に配置された下部電極120の外側壁、下部支持膜LSPの上面、及び下部電極120の間に配置された上部支持膜USPの下面が露出される。第3モールド膜207及び第2モールド膜205は上部支持膜USP及び下部支持膜LSPに対して蝕刻選択性を有する蝕刻溶液を使用した湿式蝕刻工程で除去されることができる。例えば、第3モールド膜207及び第2モールド膜205はブッ酸(HF)を使用して除去されることができる。
【0049】
図9を参照すれば、貫通ホールTHに露出された下部支持膜LSPの一部分を蝕刻する。したがって、貫通部分TPが下部支持膜LSP内に形成される。貫通部分TPは貫通ホールTHと垂直に重畳する。貫通部分TPによって第1モールド膜201の上面一部分が露出される。過蝕刻(over etch)によって第1モールド膜201の上部の一部分が除去される。
【0050】
下部支持膜LSPの貫通部分TPによって露出された第1モールド膜201を除去する。第1モールド膜201が除去されて、層間絶縁膜112と下部支持膜LSPとの間の第1空間S1が形成される。貫通ホールTH及び第1空間S1を通じて、下部支持膜LSPの下に配置された下部電極120の外側壁、層間絶縁膜112の上面、及び下部支持膜LSPの下面が露出される。第1モールド膜201は層間絶縁膜112、下部支持膜LSP、及び上部支持膜USPに対して蝕刻選択性を有する蝕刻溶液を使用した湿式蝕刻工程で除去されることができる。例えば、第1モールド膜201はブッ酸(HF)を利用して除去されることができる。
【0051】
再び
図2を参照すれば、誘電膜140が基板100の上に形成される。例えば、誘電膜140は層間絶縁膜112の上面、下部電極120の外側壁、下部支持膜LSPの上面、下面、及び側面、及び上部支持膜USPの上面、下面、及び側面をコンフォーマルに覆う。誘電膜140は貫通ホールTHを通じて誘電物質が提供されて形成される。誘電膜140は化学気相蒸着(CVD)又は原子層蒸着(ALD)等のような段差塗布性(a property of step coverage)が優れた膜−形成技術を使用して形成されることができる。誘電膜140は、例えばHfO
2、ZrO
2、Al
2O
3、La
2O
3、Ta
2O
3及びTiO
2のような金属酸化物とSrTiO
3(STO)、(Ba、Sr)TiO
3(BST)、BaTiO
3、PZT、PLZTのようなペロブスカイト(perovskite)構造の誘電物質からなされた組合から選択されたいずれか1つの単一膜又はこれら膜の組合を含むことができる。
【0052】
上部電極150が誘電膜140の上に形成される。上部電極150は貫通ホールTH、第1空間S1、及び第2空間S2を満たし、誘電膜140の上面を覆う。上部電極150は不純物がドーピングされた半導体物質、金属物質、金属窒化膜、及び金属シリサイド物質の中で少なくともいずれか1つで形成される。上部電極150はコバルト、チタニウム、ニッケル、タングステン、及びモリブデンのような高融点金属物質で形成される。上部電極150はチタニウム窒化物(TiN)、チタニウムアルミニウム窒化物(TiAlN)、及びタングステン窒化物(WN)のような金属窒化物で形成される。また、上部電極150は白金(Pt)、ルテニウム(Ru)、及びイリジウム(Ir)からなされたグループの中から選択されたいずれか1つの金属物質で形成される。
【0053】
図10乃至
図15は本発明の実施形態に係る半導体メモリ素子の製造方法を示した図面であって、
図1のI−I’線方向に切断した断面図である。説明の簡易化のために、本発明の一実施形態に係る半導体メモリ素子の製造方法で説明された同一な構成要素に対しては同一な図面符号を使用し、重複される説明は省略する。
【0054】
図10を参照すれば、モールド構造体MSが層間絶縁膜112の上に形成される。モールド構造体MSは層間絶縁膜112の上に順に積層された第1モールド膜201、下部支持膜LSP、第2モールド膜205、第3モールド膜207、第1上部支持膜USP1、及び第1マスク膜209を含む。第1上部支持膜USP1は第3モールド膜207及び第2モールド膜205に対して蝕刻選択性を有する物質を含む。例えば、第1上部支持膜USP1は、例えばSiOC、SiBN、SiCN、不純物がドーピングされたSiN又はSiを含む。
【0055】
電極ホールEHがモールド構造体MS内に形成される。電極ホールEHはモールド構造体MSの上に形成されたマスクパターン(図示せず)を蝕刻マスクとして使用して、第1マスク膜209、第1上部支持膜USP1、第3モールド膜207、第2モールド膜205、下部支持膜LSP、及び第1モールド膜201を異方性蝕刻して形成される。コンタクトプラグ110の上面が電極ホールEHによって露出される。電極ホールEHを形成した後に、第1マスク膜209は除去される。したがって、第1上部支持膜USP1の上面が露出される。
【0056】
図11を参照すれば、下部電極120が電極ホールEH内に形成される。下部電極120は電極ホールEHの側壁及び底面をコンフォーマルに覆うように形成される。
【0057】
図12を参照すれば、第2上部支持膜USP2が下部電極120の上面及び第1上部支持膜USP1の上面の上に形成される。第2上部支持膜USP2は下部電極120によって囲まれた内部空間INS内に配置されない。内部空間INSは第2上部支持膜USP2によって密閉される。第2上部支持膜USP2は第1モールド膜201、第2モールド膜205、及び第3モールド膜207に対して蝕刻選択性を有する物質で形成される。一例において、第2上部支持膜USP2は第1上部支持膜USP1と同一な物質で形成されることができる。一例において、第2上部支持膜USP2は第1上部支持膜USP1と異なる物質で形成されることができる。第2上部支持膜USP2は、例えばSiOC、SiBN、SiCN、不純物がドーピングされたSiN又はSiを含む。上部支持膜USP2は、例えば化学気相蒸着(CVD)又は物理気相蒸着(PVD)を利用して形成されることができる。第2マスク膜213及びフォトレジストパターン215が第2上部支持膜USP2の上に順に形成される。
【0058】
図13を参照すれば、フォトレジストパターン215を蝕刻マスクとして使用して、第2マスク膜213、第2上部支持膜USP2、第1上部支持膜USP1、及び第3モールド膜207を順に蝕刻する。したがって、第2マスク膜213、第2上部支持膜USP2、第1上部支持膜USP1、及び第3モールド膜207を貫通する貫通ホールTHが形成される。蝕刻工程は、例えば乾式蝕刻工程が遂行されることができる。乾式蝕刻工程は、例えばCxFy系列のガス又はCHxFy系列のガスを使用して遂行されることができる。貫通ホールTHによってフォトレジストパターン215のオープニング217(
図12参照)と隣接する下部電極120の一部分が露出される。貫通ホールTHによって第2上部支持膜USP2の一部分、第1上部支持膜USP1の一部分、第3モールド膜207の一部分、及び第2モールド膜205の上面一部分が露出される。
【0059】
蝕刻工程の時、オープニング217(
図6参照)と隣接する下部電極120の一部分が蝕刻される。したがって、貫通ホールTHと重畳する下部電極120の一部分の上面が第2上部支持膜USP2によって覆われた下部電極120の上面より低いレベルに位置する。一例において、貫通ホールTHと重畳する下部電極120の一部分が第2上部支持膜USP2と離隔される。したがって、貫通ホールTHと重畳する下部電極120の一部分と第2上部支持膜USP2との間に離隔空間SSが形成される。内部空間INSは離隔空間SSを通じて貫通ホールTHと連結される。
【0060】
図14を参照すれば、第2マスク膜213を除去する。したがって、第2上部支持膜USP2の上面が露出される。貫通ホールTHに露出された第3モールド膜207及び第2モールド膜205を除去する。第1及び第2上部支持膜USP1、USP2は第3モールド膜207及び第2モールド膜205に対する蝕刻選択性を有する物質を含むので、第3モールド膜207及び第2モールド膜205が蝕刻される時に除去されない。
【0061】
第3モールド膜207及び第2モールド膜205が除去されて、下部支持膜LSPと第1上部支持膜USP1との間に第2空間S2が形成される。貫通ホールTH及び第2空間S2を通じて、下部支持膜LSPの上に位置する下部電極120の外側壁、下部支持膜LSPの上面、及び第1上部支持膜USP1の下面が露出される。
【0062】
図15を参照すれば、貫通ホールTHに露出された下部支持膜LSPの一部分を蝕刻する。したがって、貫通部分TPが下部支持膜LSP内に形成される。第1モールド膜201の上面一部分が貫通部分TPによって露出される。下部支持膜LSPの貫通部分TPによって露出された第1モールド膜201を除去する。第1モールド膜201が除去されて、層間絶縁膜112と下部支持膜LSPとの間の第1空間S1が形成される。第1空間S1及び貫通ホールTHを通じて下部支持膜LSPの下に配置された下部電極120の外側壁、層間絶縁膜112の上面、及び下部支持膜LSPの下面が露出される。
【0063】
再び
図3を参照すれば、誘電膜140が基板100の上に形成される。例えば、誘電膜140は層間絶縁膜112の上面、下部電極120の外側壁、下部支持膜LSPの上面、下面及び側面、及び第1上部支持膜USP1の下面及び第2上部支持膜USP2の上面、及び側面をコンフォーマルに覆う。誘電膜140は第2上部支持膜USP2と貫通ホールTHと重畳する下部電極120との間の離隔空間SS内を満たす。上部電極150が誘電膜140の上に形成される。上部電極150は貫通ホールTH、第1空間S1、及び第2空間S2を満たし、誘電膜140の上面を覆う。
【0064】
以上、添付された図面を参照して本発明の実施形態を説明したが、本発明が属する技術分野で通常の知識を有する者は本発明がその技術的思想や必須的な特徴を変形せずに、他の具体的な形態に実施できることは理解するべきである。したがって、以上で記述した実施形態はすべての面で例示的なものであり、限定的なものではないものとして理解しなければならない。