(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
ユーザの資産又は収支に関する資産収支情報の提供を含む複数のサービスのそれぞれに対応する前記ユーザの複数のアカウント情報に基づいて、前記複数のサービスに対応する複数の前記資産収支情報を取得する取得部と、
前記取得部が取得した複数の前記資産収支情報を統合した、所定期間における前記ユーザの収支状況及び資産の状況を示す統合情報を生成する生成部と、
前記生成部が生成した前記統合情報が示す前記所定期間における前記ユーザの収支状況及び資産の状況が所定の条件を満たすと、前記複数のサービスの少なくともいずれかにおける、前記ユーザの資産又は収支の変動に関わる利用条件の変更を前記ユーザに提案する提案部と、
を備える情報処理装置。
前記提案部は、前記ユーザの前記複数のサービスのそれぞれの現在の利用条件と、前記生成部が生成した前記統合情報とが前記所定の条件を満たすと、前記複数のサービスの少なくともいずれかの利用条件の変更を提案する、
請求項1に記載の情報処理装置。
前記提案部は、前記ユーザが前記複数のサービスの少なくともいずれかの利用条件を変更すると、前記ユーザの前記複数のサービスのそれぞれの変更後の利用条件と、前記生成部が生成した前記統合情報とが前記所定の条件を満たすか否かを判定する、
請求項2に記載の情報処理装置。
前記提案部は、前記生成部が生成した前記統合情報が前記所定の条件を満たすと、当該統合情報に基づいて前記複数のサービスの少なくともいずれかの利用条件の変更内容を特定し、特定した変更内容を提案する、
請求項1から3のいずれか1項に記載の情報処理装置。
ユーザの資産又は収支に関する資産収支情報の提供を含む複数のサービスのそれぞれに対応する前記ユーザの複数のアカウント情報に基づいて、前記複数のサービスに対応する複数の前記資産収支情報を取得する取得部と、
前記取得部が取得した複数の前記資産収支情報を統合した、所定期間における前記ユーザの収支状況及び資産の状況を示す統合情報を生成する生成部と、
前記生成部が生成した前記統合情報が示す前記所定期間における前記ユーザの収支状況及び資産の状況が所定の条件を満たすと、前記複数のサービスの少なくともいずれかにおける、前記ユーザの資産又は収支の変動に関わる利用条件を変更する変更部と、
を備える情報処理装置。
【発明を実施するための形態】
【0012】
[情報処理装置1の概要]
図1は、本実施形態に係る情報処理装置1の概要を示す図である。情報処理装置1は、複数のサービスのそれぞれが提供するユーザの資産又は収支に関する資産収支情報を統合した統合情報をユーザに提供する統合サービスを提供するコンピュータである。本実施形態において、情報処理装置1は、1台のコンピュータであるものとするが、これに限らず、複数台のコンピュータにより構成されるものであってもよい。
【0013】
本実施形態において、情報処理装置1は、資産収支情報を提供する複数のサーバ2と、ユーザが使用するユーザ端末3とにインターネット等の通信ネットワークを介して通信可能に接続されている。ユーザ端末3は、例えば、スマートフォンやタブレットPC等の携帯端末又はパーソナルコンピュータである。
【0014】
情報処理装置1は、複数のサーバ2のそれぞれに対応するユーザのアカウント情報に基づいて、複数のサーバ2のそれぞれから、当該ユーザの資産収支情報を取得する。情報処理装置1は、取得した複数の資産収支情報を統合することにより、統合情報を生成する。情報処理装置1は、生成した統合情報が示す資産収支状況が所定の条件を満たすと、ユーザ端末3を介して、複数のサービスの少なくともいずれかにおける、ユーザの資産又は収支の変動に関わる利用条件の変更を示す情報をユーザに提案する。このようにすることで、情報処理装置1は、ユーザの実際の資産及び収支に基づいて、ユーザに適したサービスの利用条件の提案又は変更を行うことができる。なお、以下の説明において、サービスにおける、ユーザの資産又は収支の変動に関わる利用条件を、単にサービスの利用条件という。
【0015】
[情報処理装置1の構成]
続いて、情報処理装置1の構成を説明する。
図2は、本実施形態に係る情報処理装置1の構成を示す図である。
図2に示すように、情報処理装置1は、記憶部11と、制御部12とを備える。
【0016】
記憶部11は、ROM(Read Only Memory)及びRAM(Random Access Memory)等を含む記憶媒体である。記憶部11は、制御部12が実行するプログラムを記憶している。例えば、記憶部11は、制御部12を、取得部121、生成部122、表示制御部123、提案部124、変更部125、及び通知部126として機能させるプログラムを記憶している。
【0017】
また、記憶部11は、統合サービスを利用するユーザを識別するユーザ識別情報としてのユーザIDと、資産収支情報の提供を含む複数のサービスのそれぞれに対応する当該ユーザの複数のアカウント情報とを関連付けて記憶する。アカウント情報は、例えば、資産収支情報を提供するサービスにログインするための、当該サービスにおけるユーザIDとパスワードとの組合せである。
【0018】
複数のサーバ2が提供するサービスとしては、銀行の保有口座やローンの残高情報あるいは入出金情報等の照会サービス、クレジットカードの利用状況を提供するサービス、携帯電話回線の利用に係るサービス、通信事業者が携帯電話回線の利用に付随して提供するサービス、証券会社の株式等の資産状況を提供するサービス、電気、ガス、水道料金の利用に係るサービス等が挙げられる。これらのサービスでは、ユーザが、サービスの利用条件の変更を行うことができるものとする。なお、複数のサーバ2が提供するサービスとしては、これらに限らず、資産又は収支に関する情報の提供を含み、ユーザの資産又は収支の変動に関わる利用条件を変更可能なその他のサービスも含まれていてもよい。
【0019】
制御部12は、例えばCPU(Central Processing Unit)である。制御部12は、記憶部11に記憶されたプログラムを実行することにより、取得部121、生成部122、表示制御部123、提案部124、変更部125、及び通知部126として機能する。
【0020】
取得部121は、記憶部11に記憶されているユーザの複数のアカウント情報に基づいて、資産収支情報を提供する複数のサービスに対応する複数の資産収支情報を取得する。例えば、ユーザ端末3は、統合サービスに対応するアプリケーションプログラムが実行されたことに応じて、統合サービスのユーザIDを含む統合情報の取得要求を情報処理装置1に送信する。取得部121は、ユーザ端末3から統合情報の取得要求を取得する。
【0021】
取得部121は、記憶部11を参照し、統合情報の取得要求に含まれるユーザIDに関連付けられている複数のアカウント情報を特定する。取得部121は、特定した複数のアカウント情報を用いて、複数のサーバ2のそれぞれにアクセスし、複数のサーバ2のそれぞれから、ユーザに対応する資産収支情報を取得する。また、取得部121は、複数のサーバ2のそれぞれから、サーバ2が提供するサービスにおいてユーザに適用されているサービスの利用条件を示す情報を取得する。
【0022】
生成部122は、取得部121が取得した複数の資産収支情報を統合した統合情報を生成する。例えば、生成部122は、予め、複数のサービスのそれぞれを、資産に関する情報を提供するサービスであるか、収支に関する情報を提供するサービスであるか、資産及び収支の双方に関する情報を提供するサービスであるかを分類しておく。生成部122は、複数のサービスのうち、資産に関する情報を提供するサービスから取得した資産収支情報に基づいて、ユーザの資産額を算出する。ここで、ユーザの資産は、金融資産である。また、生成部122は、複数のサービスのうち、収支に関する情報を提供するサービスから取得した資産収支情報に基づいて、ユーザの収入額及び支出額を算出する。
【0023】
ここで、生成部122は、所定期間におけるユーザの収支状況及び資産の状況を示す統合情報を生成してもよい。所定期間は、例えば、現在の日付が属する月である。また、生成部122は、複数の所定期間のそれぞれにおけるユーザの収支状況及び資産の状況を示す統合情報を生成してもよい。例えば、生成部122は、現在から数カ月前までの期間について、月毎に収支状況及び資産状況を示す統合情報を生成してもよい。
【0024】
表示制御部123は、生成部122が生成した統合情報を含む画面をユーザ端末3に表示させる。
図3は、本実施形態に係る統合情報を含む画面の一例を示す図である。
図3には、「今月使えるお金」との表記の直下に表示された金額であって所定期間においてユーザが使用できる金融資産の金額と、ユーザの収入及び支出が表示されていることが確認できる。また、
図3に示す統合情報を含む画面の下部には、「資産形成に関するご提案」と表示され、複数のサービスの少なくともいずれかの利用条件の変更の提案を行う提案画面に遷移するためのボタンが設けられている。
【0025】
ここで、利用条件の変更は、例えば、サービスにおいて提供されている複数のサービス項目のうち、同一のサービス項目に対応する利用条件の変更に限定されるものとする。例えば、携帯電話回線の利用に係るサービスにおける料金プランの変更、及び、証券会社の株式等の資産状況を提供するサービスにおける積立金額の変更が、同一のサービス項目に対応する利用条件の変更に該当するものとする。
【0026】
提案部124は、生成部122が生成した統合情報が所定の条件を満たすと、複数のサービスの少なくともいずれかの利用条件の変更をユーザに提案する。例えば、ユーザ端末3は、
図3に示す提案画面に遷移するためのボタンが押下されたことに応じて、提案画面の取得要求を情報処理装置1に送信する。提案部124は、ユーザ端末3から提案画面の取得要求を取得すると、当該ユーザ端末3に提案画面を表示させて、複数のサービスの少なくともいずれかの利用条件の変更をユーザに提案する。
【0027】
例えば、提案部124は、ユーザの複数のサービスのそれぞれの現在の利用条件と、生成部122が生成した統合情報とが所定の条件を満たすか否かを判定する。提案部124は、所定の条件を満たすと判定すると、複数のサービスの少なくともいずれかの利用条件の変更を提案する提案情報を含む提案画面をユーザ端末3に送信することにより、利用条件の変更をユーザに提案する。ここで、所定の条件は、例えば、統合情報が示す資産又は収支が予め定められた条件を満たすとともに、提案する利用条件をユーザが既に適用していないことである。
【0028】
具体的にはまず、記憶部11に、ユーザに利用条件を提案する条件を示す条件情報と、サービス名と、利用条件の変更内容とを関連付けた提案条件情報を記憶させておく。
図4は、本実施形態に係る提案条件情報の一例を示す図である。ここで、条件情報は、統合情報に含まれる複数の資産収支情報の少なくともいずれかに対応する条件を示す情報である。また、利用条件の変更内容は、変更後のサービスの利用条件を示している。
図4に示す例では、「金融資産A円以下」という条件に対応する利用条件の変更内容として、携帯通信サービスに対応する利用条件「aプラン」への変更、クレジットカード利用サービスに対応する利用条件「利用限度額:b円」への変更、資産積立サービスに対応する利用条件「1カ月の積立額:c円」への変更が関連付けられていることが確認できる。
【0029】
提案部124は、生成部122が生成した統合情報が、
図4に示す条件情報が示す条件を満たしているとともに、当該条件に関連付けられている利用条件の変更内容に対応する利用条件がユーザに適用されていない場合に、所定の条件を満たしていると判定する。提案部124は、所定の条件を満たしていると判定すると、当該所定の条件に含まれる条件情報に関連付けられている利用条件の変更内容をユーザ端末3に送信し、変更内容を含む提案画面をユーザ端末3に表示させることにより、利用条件の変更をユーザに提案する。
【0030】
提案部124は、例えば、生成部122が生成した統合情報が示す金融資産が、条件情報が示す「A円以下」であるとともに、携帯通信サービスにおいてユーザに「aプラン」が適用されていない場合に、携帯通信サービスにおいて「aプラン」を適用することを提案する提案画面を生成する。そして、提案部124は、当該提案画面をユーザ端末3に表示させることにより、利用条件の変更内容をユーザに提案する。
【0031】
図5は、本実施形態に係る提案画面の一例を示す図である。
図5に示すように、提案画面には、利用条件の変更内容に対応するサービス名と、提案内容とが含まれていることが確認できる。また、提案画面には、「今すぐ変更する」と表示され、サービス条件の変更を申請するための変更申請ボタンと、「変更しない」と表示され、サービス条件の変更を拒否するための変更拒否ボタンと、が設けられている。なお、提案画面には、他の利用条件の変更内容の表示を受け付ける表示変更ボタンが設けられていてもよい。
【0032】
なお、提案部124は、生成部122が1以上の所定期間におけるユーザの収支状況及び資産の状況を示す統合情報を生成した場合、当該1以上の所定期間におけるユーザの収支状況及び資産の状況が所定の条件を満たすと、複数のサービスの少なくともいずれかの利用条件の変更を提案してもよい。この場合、記憶部11に記憶されている提案条件情報に含まれる条件情報には、「Cカ月連続して金融資産がD円以下」や「Eケ月の収支合計がF円以上」等、1以上の所定期間に対応するユーザの収支状況又は資産の状況に対応する条件が含まれるものとする。このようにすることで、長期的な視点で適した利用条件をユーザに提案することができる。
【0033】
また、提案部124は、ユーザが利用条件の変更の提案がされていない場合に複数のサービスの少なくともいずれかの利用条件を自ら変更すると、ユーザの複数のサービスのそれぞれの変更後の利用条件と、生成部122が生成した統合情報とが所定の条件を満たすか否かを判定してもよい。この場合、例えば、取得部121は、複数のサーバ2のそれぞれから取得した、現在適用されている利用条件を示す情報と、ユーザのユーザIDと、取得した日時とを関連付けて、利用条件履歴として記憶部11に記憶させる。
【0034】
提案部124は、取得部121が記憶部11に記憶させた複数の利用条件履歴に基づいて、ユーザが複数のサービスの少なくともいずれかの利用条件を変更したと判定すると、利用条件を変更した後のユーザの複数のサービスのそれぞれの利用条件と、生成部122が生成した統合情報とが所定の条件を満たすか否かを判定する。このようにすることで、情報処理装置1は、ユーザが利用条件を変更したタイミングで、変更後の利用条件の良否を判定することができる。
【0035】
また、記憶部11は、複数のサービスのそれぞれの利用条件と、収支又は資産の変化への影響度を示す情報とを関連付けた提案条件情報を記憶してもよい。そして、提案部124は、提案条件情報において利用条件の変更内容に関連付けられている影響度を特定し、当該影響度を示す情報を提案画面に含めることにより、当該影響度をユーザに通知するようにしてもよい。このようにすることで、情報処理装置1は、ユーザに、影響度を考慮した利用条件の変更の検討を行わせることができる。
【0036】
また、提案部124は、提案条件情報を参照した結果、変更を提案する利用条件が複数存在する場合には、当該複数の利用条件のうち、関連付けられている影響度が相対的に高い利用条件の変更をユーザに提案したり、影響度が高い順に利用条件の変更をユーザに提案したりしてもよい。
【0037】
また、提案部124は、利用条件の変更をユーザに提案するか否かの判定に用いる所定の条件を変化させるようにしてもよい。この場合、例えば、取得部121は、ユーザ端末3から、ユーザの収支又は資産に関する目標を示す目標情報を取得する。目標は、例えば、一定期間における資産の増加量、収支の増加額又は支出の削減量である。ここで、目標は、ユーザが直接定められるものであってもよい。例えば、ユーザ端末3において実行される統合サービスに対応するアプリケーションプログラムが、ユーザから、予め、月々の収支の増加額、年間の貯蓄額の増加額を受け付けておき、取得部121は、当該増加額を示す情報に基づく目標情報を取得してもよい。
【0038】
提案部124は、取得部121が取得した目標情報が示す目標に基づいて所定の条件を設定する。例えば、記憶部11に記憶される提案条件情報において、条件情報に、利用条件の変更を提案する目的を関連付けておく。利用条件の変更を提案する目的としては、支出を削減させる目的、支出は増加するが利便性を高める目的等が挙げられる。提案部124は、目標情報が示す資産の増加量又は支出の削減量に応じて、支出を削減させる目的に関連付けられている条件情報が示す条件が適用される範囲を増加させるとともに、支出は増加するが利便性を高める目的に関連付けられている条件情報が示す条件が適用される範囲を狭めるように、条件情報を設定する。
【0039】
そして、提案部124は、生成部122が生成した統合情報が、設定した条件情報を満たしていると判定すると、複数のサービスの少なくともいずれかの利用条件の変更をユーザに提案する。このようにすることで、情報処理装置1は、ユーザの目標に適した利用条件を提案することができる。
【0040】
変更部125は、生成部122が生成した統合情報が所定の条件を満たすと、複数のサービスの少なくともいずれかの利用条件を変更する。例えば、ユーザ端末3は、
図5に示す提案画面において変更申請ボタンが押下されると、利用条件を変更するサービスを識別するサービス識別情報と、変更内容を示す情報と、統合サービスのユーザIDとを含む変更申請情報を情報処理装置1に送信する。変更部125は、ユーザ端末3から変更申請情報を取得することにより、ユーザ端末3のユーザから利用条件の変更の許可を受け付ける。変更部125は、利用条件の変更の許可を受け付けると、当該利用条件を変更する。
【0041】
例えば、変更部125は、変更申請情報に含まれるサービス識別情報に基づいて、利用条件を変更するサービスを提供するサーバを特定する。また、変更部125は、変更申請情報に含まれる統合サービスのユーザIDに関連付けられている利用条件を変更するサービスのアカウント情報を特定する。そして、変更部125は、変更申請情報に含まれる変更内容を示す情報と、特定したアカウント情報とに基づいて、変更対象の利用条件に対応するサービスを提供するサーバ2に利用条件の変更を要求することにより、サーバ2に、利用条件を変更させる。変更部125は、サーバ2において利用条件の変更が完了したことに応じて、サーバ2から、利用条件の変更が完了したことを示す完了情報を取得する。
【0042】
通知部126は、変更部125がサービスの利用条件を変更すると、利用条件が変更されたことをユーザに通知する。具体的には、まず、通知部126は、変更部125がサーバ2から完了情報を取得すると、利用条件が変更されたことを示す変更完了画面を生成する。そして、通知部126は、生成した変更完了画面をユーザ端末3に送信して表示させることにより、利用条件が変更されたことをユーザに通知する。
【0043】
[情報処理装置1の処理の流れ]
続いて、情報処理装置1における処理の流れについて説明する。
図6は、本実施形態に係る情報処理装置1がサービスの利用条件の変更をユーザに提案するまでの処理の流れを示すフローチャートである。
【0044】
まず、取得部121は、資産収支情報を提供する複数のサービスに対応する複数の資産収支情報を取得する(S1)。
続いて、生成部122は、取得部121が取得した複数の資産収支情報を統合した統合情報を生成する(S2)。
続いて、表示制御部123は、生成部122が生成した統合情報を含む画面をユーザ端末3に表示させる(S3)。
【0045】
続いて、提案部124は、統合情報を含む画面を介してユーザ端末3から提案画面の取得要求を取得したか否かを判定する(S4)。提案部124は、ユーザ端末3から提案画面の取得要求を取得したと判定するとS5に処理を移し、ユーザ端末3から提案画面の取得要求を取得していないと判定するとS4を再実行する。
【0046】
続いて、提案部124は、記憶部11に記憶されている提案条件情報を参照し、生成部122が生成した統合情報が満たしている条件に対応する条件情報を特定する(S5)。
続いて、提案部124は、記憶部11に記憶されている提案条件情報において、特定した条件情報に関連付けられている利用条件の変更内容を特定する(S6)。
続いて、提案部124は、特定した利用条件の変更内容を含む提案画面をユーザ端末3に送信し、当該提案画面をユーザ端末3に表示させる(S7)。
【0047】
続いて、変更部125は、提案画面を介して変更申請情報をユーザ端末3から取得し、利用条件の変更を受け付けたか否かを判定する(S8)。変更部125は利用条件の変更を受け付けたと判定すると、S9に処理を移し利用条件を変更する。変更部125は、利用条件の変更を受け付けていないと判定すると、利用条件の変更を拒否したと判定し、本フローチャートの処理を終了する。
続いて、通知部126は、利用条件の変更完了をユーザ端末3に通知する(S10)。
【0048】
[変形例]
以上の説明においては、情報処理装置1は、複数のサービスの少なくともいずれかの利用条件の変更をユーザに提案し、ユーザから利用条件の変更を受け付けたことに応じて利用条件を変更したが、これに限らない。情報処理装置1は、複数のサービスの少なくともいずれかの利用条件の変更をユーザに提案せずに、複数のサービスの少なくともいずれかの利用条件を自動的に変更してもよい。この場合、情報処理装置1は、利用条件を自動的に変更したことをユーザ端末3に通知してもよい。
【0049】
[本実施形態における効果]
以上説明したように、本実施形態に係る情報処理装置1は、複数のサービスのそれぞれに対応するユーザの複数のアカウント情報に基づいて、当該複数のサービスに対応する複数の資産収支情報を取得し、取得した複数の前記資産収支情報を統合した統合情報を生成する。そして、情報処理装置1は、生成した統合情報が所定の条件を満たすと、複数のサービスの少なくともいずれかの利用条件の変更をユーザに提案する。このようにすることで、情報処理装置1は、ユーザの実際の資産及び収支に基づいて、ユーザに適したサービスの利用条件の提案又は変更を行うことができる。
【0050】
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されず、その要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。例えば、装置の全部又は一部は、任意の単位で機能的又は物理的に分散・統合して構成することができる。また、複数の実施の形態の任意の組み合わせによって生じる新たな実施の形態も、本発明の実施の形態に含まれる。組み合わせによって生じる新たな実施の形態の効果は、もとの実施の形態の効果を併せ持つ。