(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記取得部は、前記第1のユーザの識別情報に関連付けられている、前記所定のサービスとは異なる一以上の他のサービスであって、前記資産収支情報を提供する他のサービスに対応する前記第1のユーザのアカウント情報に基づいて得られた前記第1のユーザに対応する前記資産収支情報を一以上取得し、前記第2のユーザの識別情報に関連付けられている前記一以上の他のサービスに対応する前記第2のユーザのアカウント情報に基づいて得られた前記第2のユーザに対応する前記資産収支情報を一以上取得し、
前記生成部は、前記取得部が取得した前記第1のユーザの一以上の前記資産収支情報と、前記第2のユーザの一以上の前記資産収支情報とを統合した前記統合情報を生成する、
請求項3に記載の情報処理装置。
前記記憶部は、前記第1のユーザに対応する前記第1のユーザの識別情報と、前記第1のユーザのアカウント情報とを関連付けて記憶するとともに、前記第2のユーザの識別情報と、前記第2のユーザのアカウント情報とを関連付けて記憶し、
前記取得部は、前記第1のユーザの識別情報に関連付けられて前記記憶部に記憶されている前記第1のユーザのアカウント情報に基づいて前記第1のユーザに対応する前記資産収支情報を一以上取得し、前記第2のユーザの識別情報に関連付けられて前記記憶部に記憶されている前記第2のユーザのアカウント情報に基づいて前記第2のユーザに対応する前記資産収支情報を一以上取得する、
請求項4に記載の情報処理装置。
前記生成部は、前記第1のユーザの属性と、前記第2のユーザの属性と、前記統合情報とに基づいて、前記第1のユーザ及び前記第2のユーザに対応する将来の資産又は収支を予測した予測情報を生成し、
前記送信部は、前記生成部が生成した前記予測情報を前記第1のユーザの端末に送信する、
請求項1から6のいずれか1項に記載の情報処理装置。
前記送信部は、前記第1のユーザの属性と、前記第2のユーザの属性と、前記統合情報とに対応し、前記第1のユーザに提示する情報を前記第1のユーザの端末に送信する、
請求項1から7のいずれか1項に記載の情報処理装置。
前記資産収支情報を取得するステップにおいて、前記第1のユーザの識別情報に基づいて前記第1のユーザの前記資産収支情報を取得するとともに、前記第1のユーザの識別情報と、前記第2のユーザの識別情報とを関連付けて記憶する前記記憶部において前記第1のユーザの識別情報に関連付けられている前記第2のユーザの識別情報に基づいて前記第2のユーザの前記資産収支情報を取得する、
請求項10に記載の情報処理方法。
前記資産収支情報を取得するステップにおいて、前記第1のユーザの識別情報に関連付けられている、前記所定のサービスとは異なる一以上の他のサービスであって、前記資産収支情報を提供する他のサービスに対応する前記第1のユーザのアカウント情報に基づいて得られた前記第1のユーザに対応する前記資産収支情報を一以上取得し、前記第2のユーザの識別情報に関連付けられている前記一以上の他のサービスに対応する前記第2のユーザのアカウント情報に基づいて得られた前記第2のユーザに対応する前記資産収支情報を一以上取得し、
前記統合情報を生成するステップにおいて、前記第1のユーザの一以上の前記資産収支情報と、前記第2のユーザの一以上の前記資産収支情報とを統合した前記統合情報を生成する、
請求項10又は11に記載の情報処理方法。
前記送信するステップにおいては、前記第1のユーザの属性と、前記第2のユーザの属性と、前記統合情報とに対応し、前記第1のユーザに提示する情報を前記第1のユーザの端末に送信する、
請求項10から12のいずれか1項に記載の情報処理方法。
【発明を実施するための形態】
【0010】
[情報処理装置1の概要]
図1は、本実施形態に係る情報処理装置1の概要を示す図である。情報処理装置1は、複数のユーザの資産又は収支に関する資産収支情報を統合した統合情報をユーザに提供する所定のサービスとしての統合サービスを提供するコンピュータである。本実施形態において、情報処理装置1は、1台のコンピュータであるものとするが、これに限らず、複数台のコンピュータにより構成されるものであってもよい。
【0011】
情報処理装置1は、資産収支情報を提供する複数のサーバ2と、複数のユーザのそれぞれが使用する複数のユーザ端末3とにインターネット等の通信ネットワークを介して通信可能に接続されている。ユーザ端末3は、例えば、スマートフォンやタブレットPC等の携帯端末又はパーソナルコンピュータである。
【0012】
ここで、統合サービスを提供する事業者と、資産収支情報を提供する複数のサーバ2の事業者とは異なる事業者であるものとするが、これに限らず、同一の事業者であってもよい。また、資産収支情報を提供する複数のサーバ2の事業者は、統合サービスの事業者に資産収支情報の提供を行うことを事前に合意しているものとする。また、複数のサーバ2のそれぞれは、例えば、ユーザ端末3からのアクセスを受け付けるフロントエンドサーバである。なお、サーバ2は、フロントエンドサーバに限らずバックエンドサーバであってもよい。
【0013】
情報処理装置1は、統合サービスを利用する複数のユーザのそれぞれを識別する識別情報としての複数のユーザIDを記憶している。情報処理装置1は、統合サービスを利用する第1のユーザが使用するユーザ端末3から、第2のユーザのユーザIDを受け付ける。ここで、第1のユーザは、関連付けを要求するユーザであり、第2のユーザは、第1のユーザに関連付けられるユーザである。情報処理装置1は、受け付けた第2のユーザのユーザIDと、第1のユーザのユーザIDとを関連付ける。
【0014】
情報処理装置1は、第1のユーザのユーザIDに基づいて第1のユーザの資産収支情報を取得するとともに、第1のユーザのユーザIDに関連付けられている第2のユーザのユーザIDに基づいて、第2のユーザの資産収支情報を取得する。情報処理装置1は、取得した第1のユーザの資産収支情報と、第2のユーザの資産収支情報とを統合した統合情報を生成する。情報処理装置1は、生成した統合情報を第1のユーザが使用するユーザ端末3に送信し、統合情報を当該ユーザ端末3に表示させる。
【0015】
このようにすることで、第1のユーザは、自身の資産収支情報に対応する資産又は収支と、第2のユーザの資産収支情報に対応する資産又は収支とをまとめて把握することができる。
【0016】
[情報処理装置1の構成]
続いて、情報処理装置1の構成を説明する。
図2は、本実施形態に係る情報処理装置1の構成を示す図である。
図2に示すように、情報処理装置1は、記憶部11と、制御部12とを備える。
【0017】
記憶部11は、ROM(Read Only Memory)及びRAM(Random Access Memory)等を含む記憶媒体である。記憶部11は、制御部12が実行するプログラムを記憶している。例えば、記憶部11は、制御部12を、資産収支情報取得部121、生成部122、送信部123、識別情報受付部124、承認受付部125、記憶制御部126、及び通知部127として機能させるプログラムを記憶している。
【0018】
また、記憶部11は、統合サービスを利用するユーザのアカウント情報である統合サービスのユーザIDと、当該ユーザの資産収支情報を提供する複数のサービスのそれぞれに対応する当該ユーザの複数のアカウント情報とを関連付けたアカウント管理情報を記憶する。アカウント情報は、例えば、資産収支情報を提供するサービスにログインするための、当該サービスにおけるユーザIDとパスワードとの組合せである。
【0019】
図3は、本実施形態に係るアカウント管理情報の一例を示す図である。
図3に示す例では、ユーザID「U0001」、「U0002」のそれぞれに、統合サービスに既に関連付けられているAサービス及びBサービスのそれぞれに対応するアカウント情報が関連付けて記憶されていることが確認できる。
【0020】
ここで、統合サービスに関連付けられるサービスとしては、銀行の保有口座やローンの残高情報あるいは入出金情報等の照会サービス、クレジットカードの利用による支払金額情報を提供するサービス、携帯電話回線の利用に伴う支払金額情報を提供するサービス、通信事業者が携帯電話回線の利用に付随して提供するサービスの利用に伴う支払金額情報を提供するサービス、証券会社の株式等の資産状況を提供するサービス、電気、ガス、水道料金の利用に伴う支払金額情報を提供するサービス等が挙げられる。なお、統合サービスに関連付けられるサービスとしては、これらに限らず、資産又は収支に関する情報を提供するその他のサービスも含まれていてもよい。
【0021】
制御部12は、例えばCPU(Central Processing Unit)である。制御部12は、記憶部11に記憶されたプログラムを実行することにより、資産収支情報取得部121、生成部122、送信部123、識別情報受付部124、承認受付部125、記憶制御部126、及び通知部127として機能する。
【0022】
[統合情報の表示]
資産収支情報取得部121、生成部122及び送信部123は、ユーザに対応する統合情報を生成して当該ユーザが使用するユーザ端末3に表示させる。以下、統合情報の表示に係る資産収支情報取得部121、生成部122及び送信部123の機能の詳細について説明する。
【0023】
資産収支情報取得部121は、記憶部11に記憶されているユーザの複数のアカウント情報に基づいて、資産収支情報を提供する複数のサービスに対応する複数の資産収支情報を取得する。例えば、ユーザ端末3は、統合サービスに対応するアプリケーションプログラムが実行されたことに応じて、統合サービスのユーザIDを含む統合情報の取得要求を情報処理装置1に送信する。資産収支情報取得部121は、ユーザ端末3から統合情報の取得要求を取得する。
【0024】
資産収支情報取得部121は、記憶部11のアカウント管理情報を参照し、統合情報の取得要求に含まれるユーザIDに関連付けられている複数のアカウント情報を特定する。資産収支情報取得部121は、特定した複数のアカウント情報を用いて、複数のサーバ2のそれぞれにアクセスし、複数のサーバ2のそれぞれからユーザの資産収支情報を取得する。
【0025】
生成部122は、資産収支情報取得部121が取得した複数の資産収支情報に基づいて、ユーザの資産又は収支を統合した統合情報を生成する。例えば、生成部122は、予め、複数のサービスのそれぞれを、資産に関する情報を提供するサービスであるか、収支に関する情報を提供するサービスであるか、資産及び収支の双方に関する情報を提供するサービスであるかを分類しておく。生成部122は、複数のサービスのうち、資産に関する情報を提供するサービスから取得した資産収支情報に基づいて、ユーザの資産額を算出する。ここで、ユーザの資産は、金融資産である。また、生成部122は、複数のサービスのうち、収支に関する情報を提供するサービスから取得した資産収支情報に基づいて、ユーザの収入額及び支出額を算出する。生成部122は、資産及び収支のそれぞれについて、複数の費目を設けておき、資産収支情報取得部121が取得した資産収支情報を、複数の費目のいずれかに分類してもよい。
【0026】
また、生成部122は、所定期間におけるユーザの資産状況及び収支状況を示す統合情報を生成してもよい。所定期間は、例えば、現在の日付が属する月である。また、生成部122は、複数の所定期間のそれぞれにおけるユーザの資産状況及び収支状況を示す統合情報を生成してもよい。例えば、生成部122は、現在から数カ月前までの期間について、月毎に資産状況及び収支状況を示す統合情報を生成してもよい。
【0027】
送信部123は、生成部122が生成した統合情報を含む画面をユーザ端末3に送信し、当該画面をユーザ端末3に表示させる。
図4は、本実施形態に係る統合情報を含む画面の一例を示す図である。
図4には、「今月使えるお金」との表記の直下に表示された金額であって所定期間においてユーザが使用できる金融資産の金額と、ユーザの収入及び支出が表示されていることが確認できる。また、
図4に示される画面の右上部には、メニューに関する情報を表示するメニューボタンMが表示されている。
【0028】
本実施形態に係る情報処理装置1は、複数のユーザの資産収支情報に基づく統合情報をユーザ端末3に表示させることができる。以下、複数のユーザの資産収支情報に基づく統合情報をユーザ端末3に表示させる処理の詳細について説明する。
【0029】
[ユーザの関連付け]
まず、情報処理装置1は、複数のユーザの資産収支情報に基づく統合情報をユーザ端末3に表示させるにあたり、ユーザの関連付けを行う。具体的には、制御部12の識別情報受付部124、承認受付部125、記憶制御部126及び通知部127は、統合サービスを利用しているユーザの関連付けを行う。以下、ユーザの関連付けに係る識別情報受付部124、承認受付部125、記憶制御部126及び通知部127の機能について説明する。
【0030】
識別情報受付部124は、ユーザの関連付けを要求する第1のユーザから、第2のユーザが統合サービスを利用するために用いられる第2のユーザのユーザIDを受け付ける。例えば、ユーザ端末3は、
図4に示す統合情報を含む画面が表示されている場合に、
図4に示すメニューボタンMが押下されると、メニューを表示する。メニューには、統合サービスにおけるユーザの関連付けに関する項目が設けられている。ユーザ端末3は、ユーザの関連付けに関する項目を選択する操作を受け付けると、ユーザの関連付けに関する設定画面を表示する。
【0031】
図5は、本実施形態に係るユーザの関連付けに関する設定画面の一例を示す図である。
図5に示される設定画面には、ユーザの関連付けに関する説明文と、ユーザIDの入力欄Aと、ユーザIDの入力が完了したことを受け付ける入力完了ボタンB1とが表示されていることが確認できる。ユーザ端末3は、入力欄AにユーザIDが入力された状態で入力完了ボタンB1が押下されると、ユーザの関連付けを要求する関連付け要求情報を情報処理装置1に送信する。関連付け要求情報には、関連付け要求を行ったユーザである第1のユーザのユーザIDと、入力欄Aに入力された、第1のユーザに関連付ける第2のユーザのユーザIDとが含まれている。識別情報受付部124は、ユーザ端末3から、関連付け要求情報を取得することにより、第1のユーザのユーザIDと第2のユーザのユーザIDとを受け付ける。
【0032】
ここで、識別情報受付部124は、第1のユーザから、第2のユーザのユーザIDを受け付ける場合に、第1のユーザと第2のユーザとを関連付ける理由を受け付けてもよい。例えば、
図5に示すユーザの関連付けに関する設定画面において、第1のユーザが、複数の理由の中から一以上の理由を選択できるようにしてもよい。この場合、関連付け要求情報には、ユーザが選択した理由を示す情報も含まれるものとする。識別情報受付部124は、ユーザ端末3から、関連付け要求情報を取得することにより、第1のユーザと第2のユーザとを関連付ける理由を受け付ける。また、識別情報受付部124は、第1のユーザから、第2のユーザのユーザIDを受け付ける場合に、第1のユーザと第2のユーザとの関係性を示す情報を受け付けてもよい。第1のユーザと第2のユーザとの関係性は、例えば、家族、夫婦、親子、兄弟、同居人等である。
【0033】
承認受付部125は、第2のユーザから、第2のユーザの第1のユーザへの関連付けの承認を受け付ける。具体的には、承認受付部125は、識別情報受付部124が関連付け要求情報を取得すると、関連付け要求情報に含まれている第2のユーザのユーザIDを抽出する。承認受付部125は、第1のユーザへの関連付けの承認を受け付ける承認受付画面を生成する。承認受付部125は、抽出した第2のユーザのユーザIDに対応するユーザ端末3に、当該承認受付画面を送信して表示させ、第2のユーザから、第1のユーザへの関連付けの承認を受け付ける。
【0034】
図6は、本実施形態に係る承認受付画面の一例を示す図である。
図6に示す例では、ユーザの関連付けの要求が行われていることを説明する説明文と、関連付けの承認を受け付ける承認ボタンB2とが表示されていることが確認できる。第2のユーザのユーザ端末3は、承認ボタンB2が押下されると、ユーザの関連付けを承認したことを示す承認情報を情報処理装置1に送信する。承認受付部125は、第2のユーザのユーザ端末3から承認情報を取得することにより、第2のユーザの第1のユーザへの関連付けの承認を受け付ける。
【0035】
なお、承認受付部125は、承認受付画面を生成する際に、識別情報受付部124が第1のユーザから受け付けた、第1のユーザと第2のユーザとを関連付ける理由を示す情報を承認受付画面に含めるようにしてもよい。このようにすることで、第2のユーザは、第1のユーザと第2のユーザとを関連付ける理由を確認したうえで、第2のユーザの第1のユーザへの関連付けを承認するか否かを判断することができる。また、承認受付部125は、承認受付画面を生成する際に、識別情報受付部124が第1のユーザから受け付けた、第1のユーザと第2のユーザとの関係性を示す情報を承認受付画面に含めるようにしてもよい。
【0036】
記憶制御部126は、承認受付部125が第2のユーザの第1のユーザへの関連付けの承認を受け付けると、第1のユーザのユーザIDと、第2のユーザのユーザIDとを関連付けて関連付け情報として記憶部11に記憶させる。
図7は、本実施形態に係る関連付け情報の一例を示す図である。
図7に示す例では、ユーザID「U0001」のユーザに、ユーザID「U0002」のユーザが関連付けられているとともに、ユーザID「U0003」のユーザに、ユーザID「U0004」のユーザが関連付けられていることが確認できる。なお、
図7に示す例では、第1のユーザのユーザIDに、第2のユーザのユーザIDが一つのみ関連付けられている例を示しているが、これに限らない。第1のユーザのユーザIDには、複数の第2のユーザのユーザIDが関連付けられていてもよい。
【0037】
通知部127は、第1のユーザのユーザIDに第2のユーザのユーザIDを関連付けたことを、第1のユーザに通知する。例えば、通知部127は、記憶制御部126が第1のユーザのユーザIDと第2のユーザのユーザIDとを関連付けて記憶部11に記憶させた後に、第1のユーザに第2のユーザを関連付けたことを通知する通知画面を第1のユーザのユーザ端末3に表示させる。このようにすることで、第1のユーザは、統合サービスにおいて第2のユーザが自身に関連付けられたことを把握することができる。
【0038】
[複数のユーザの資産収支情報に基づく統合情報の表示]
ユーザの関連付けが行われた後、資産収支情報取得部121、生成部122及び送信部123は、複数のユーザの資産収支情報に基づく統合情報を生成し、当該統合情報をユーザ端末3に表示させる。以下、複数のユーザの資産収支情報に基づく統合情報の表示に係る、資産収支情報取得部121、生成部122及び送信部123の機能の詳細について説明する。
【0039】
資産収支情報取得部121は、ユーザ端末3から統合情報の取得要求を取得すると、当該取得要求に含まれているユーザIDが、第1のユーザのユーザIDとして記憶部11の関連付け情報に記憶されているか否かを判定する。資産収支情報取得部121は、統合情報の取得要求に含まれているユーザIDが、第1のユーザのユーザIDであると判定すると、第1のユーザのユーザIDに基づいて第1のユーザの資産収支情報を取得し、識別情報受付部124が受け付けた第2のユーザのユーザIDに基づいて第2のユーザの資産収支情報を取得する。
【0040】
具体的には、資産収支情報取得部121は、記憶部11のアカウント管理情報を参照し、第1のユーザのユーザIDに関連付けられている複数のアカウント情報に基づいて、複数のサーバ2のそれぞれから第1のユーザの資産収支情報を取得する。また、資産収支情報取得部121は、記憶部11の関連付け情報を参照し、第1のユーザのユーザIDに関連付けられている第2のユーザのユーザIDを特定する。そして、資産収支情報取得部121は、記憶部11のアカウント管理情報を参照し、特定した第2のユーザのユーザIDに関連付けられている複数のアカウント情報に基づいて、複数のサーバ2のそれぞれから第2のユーザの資産収支情報を取得する。
【0041】
生成部122は、資産収支情報取得部121が取得した第1のユーザの一以上の資産収支情報と、第2のユーザの一以上の資産収支情報とを統合した統合情報を生成する。生成部122は、承認受付部125が、第2のユーザの第1のユーザへの関連付けの承認を第2のユーザから受け付けており、記憶部11において第1のユーザのユーザIDと、第2のユーザのユーザIDとが関連付けられている場合に、資産収支情報取得部121が取得した第1のユーザの一以上の資産収支情報と、第2のユーザの一以上の資産収支情報とを統合した統合情報を生成する。
【0042】
なお、生成部122は、第1のユーザと、第2のユーザとが所定の条件を満たす場合に統合情報を生成するようにしてもよい。所定の条件は、例えば、第1のユーザと第2のユーザとが家族であること、又は第1のユーザと第2のユーザとが同居していることである。例えば、記憶部11には、ユーザIDと、ユーザの個人情報と、ユーザの属性を示す属性情報とを関連付けたユーザ情報が記憶されている。ユーザの個人情報には、例えば、ユーザの氏名、住所、電話番号が含まれる。ユーザの属性には、例えば、性別、年齢、配偶者の有無、扶養者の有無等が含まれる。生成部122は、ユーザ情報を参照し、第1のユーザと、第2のユーザとが所定の条件を満たすか否かを判定し、所定の条件を満たすと判定すると、統合情報を生成する。
【0043】
また、生成部122は、第1のユーザの属性と、第2のユーザの属性と、生成した統合情報とに基づいて、第1のユーザ及び第2のユーザに対応する将来の資産又は収支を予測した予測情報を生成してもよい。この場合、生成部122は、記憶部11に記憶されているユーザ情報を参照し、第1のユーザの属性と、第2のユーザの属性とを特定する。そして、生成部122は、第1のユーザと第2のユーザとが同一の世帯に属していると仮定したうえで、第1のユーザの属性と、第2のユーザの属性とに基づいて、第1のユーザと第2のユーザとの世帯構成を特定する。なお、生成部122は、識別情報受付部124が第1のユーザから受け付けた、第1のユーザと第2のユーザとの関係性を示す情報に基づいて、第1のユーザ及び第2のユーザの属性をさらに特定してもよい。この場合、生成部122は、第1のユーザと第2のユーザとの関係性を示す情報に基づいて、第1のユーザと第2のユーザとの世帯構成を特定してもよい。
【0044】
記憶部11には、例えば、世帯主の年齢別、世帯構成別の支出の推移を示す情報が記憶されており、生成部122は、第1のユーザ又は第2のユーザの年齢と、特定した世帯構成とに対応する支出の推移と、統合情報が示す第1のユーザ及び第2のユーザの資産及び収入とに基づいて、第1のユーザ及び第2のユーザに対応する将来の資産又は収支を予測した予測情報を生成する。このようにすることで、情報処理装置1は、第1のユーザ及び第2のユーザに対応する年齢、世帯構成、資産収支に対応して将来の資産収支状況を予測することができる。
【0045】
また、生成部122は、第1のユーザの属性と、第2のユーザの属性と、生成した統合情報とに基づいて、統合情報が示す第1のユーザ及び第2のユーザに対応する資産又は収支を評価した評価情報を生成してもよい。
【0046】
記憶部11には、例えば、年齢別、世帯構成別の資産状況及び収支状況を示す情報が記憶されている。生成部122は、第1のユーザの属性と、第2のユーザの属性とに基づく、第1のユーザ又は第2のユーザの年齢と、世帯構成とに対応する資産状況及び収支状況と、統合情報が示す資産状況及び収支状況との差に基づいて、第1のユーザ及び第2のユーザに対応する資産又は収支を評価した評価情報を生成する。このようにすることで、情報処理装置1は、第1のユーザ及び第2のユーザに対応する年齢及び世帯構成に基づいて、第1のユーザ及び第2のユーザの資産収支状況を評価することができる。
【0047】
送信部123は、生成部122が生成した統合情報を含む画面を第1のユーザのユーザ端末3に送信し、当該画面をユーザ端末3に表示させる。
図8は、本実施形態に係る複数のユーザの資産収支情報に基づき生成された統合情報を含む画面の一例を示す図である。
図8には、「今月使えるお金(合算値)」との表記の直下に表示された金額であって所定期間において第1ユーザ及び第2ユーザが使用できる金融資産の金額が表示されていることが確認できる。また、
図8には、「今月の収支(合算値)」との表記の下に、第1ユーザ及び第2ユーザの収入及び支出の合計額が表示されていることが確認できる。
【0048】
なお、送信部123は、複数のユーザの資産収支情報に基づき生成された統合情報を含む画面をユーザ端末3に送信するとともに、当該複数のユーザのうちのいずれかのユーザの資産収支情報に基づき生成された統合情報を含む画面をユーザ端末3に送信し、ユーザ端末3において、これらの画面を切り替え可能にしてもよい。
【0049】
また、送信部123は、生成部122が生成した予測情報及び評価情報を、第1のユーザのユーザ端末3に送信してもよい。例えば、送信部123は、統合情報を含む画面に、生成部122が生成した予測情報及び評価情報を含めることにより、これらの予測情報及び評価情報を第1のユーザのユーザ端末3に送信してもよいし、統合情報を含む画面とは別に、予測情報及び評価情報を含む画面を当該ユーザ端末3に送信してもよい。
【0050】
また、送信部123は、第1のユーザの属性と、第2のユーザの属性と、統合情報とに対応し、第1のユーザに提示する提示情報を第1のユーザのユーザ端末3に送信してもよい。記憶部11には、例えば、年齢別、世帯構成、資産、収支別に、ユーザに提示する提示情報を記憶している。提示情報は、例えば、金融商品や金融サービスの広告情報、各種セミナーの紹介情報である。
【0051】
送信部123は、記憶部11を参照し、第1のユーザの属性と、第2のユーザの属性とに基づく、第1のユーザ又は第2のユーザの年齢と、世帯構成とに対応するとともに、統合情報が示す資産又は収支に対応する提示情報を選択する。そして、送信部123は、選択した提示情報を第1のユーザのユーザ端末3に送信する。このようにすることで、情報処理装置1は、第1のユーザと第2のユーザが属する世帯に適した情報を提示することができる。
【0052】
[情報処理装置1の処理の流れ]
続いて、情報処理装置1における処理の流れについて説明する。まず、情報処理装置1が第1のユーザと第2のユーザとを関連付けるまでの処理の流れについて説明する。
図9は、本実施形態に係る情報処理装置1が第1のユーザと第2のユーザとを関連付けるまでの処理の流れを示すフローチャートである。
【0053】
識別情報受付部124は、ユーザの関連付けを要求する第1のユーザから、第2のユーザが統合サービスを利用するために用いられる第2のユーザのユーザIDを受け付ける(S1)。
続いて、承認受付部125は、第2のユーザから、第2のユーザの第1のユーザへの関連付けの承認を受け付ける(S2)。
【0054】
続いて、記憶制御部126は、S2において、第2のユーザの第1のユーザへの関連付けの承認を受け付けると、第1のユーザのユーザIDと、第2のユーザのユーザIDとを関連付けて関連付け情報として記憶部11に記憶させる(S3)。
続いて、通知部127は、第1のユーザのユーザIDに第2のユーザのユーザIDを関連付けたことを、第1のユーザに通知する(S4)。
【0055】
続いて、情報処理装置1が統合情報をユーザ端末3に送信するまでの処理の流れについて説明する。
図10は、本実施形態に係る情報処理装置1が統合情報をユーザ端末3に送信するまでの処理の流れを示すフローチャートである。
まず、資産収支情報取得部121は、ユーザ端末3から統合情報の取得要求を取得する(S11)。
【0056】
続いて、生成部122は、取得した取得要求に含まれるユーザIDが記憶部11に記憶されている関連付け情報において第1ユーザのユーザIDとして記憶されているか否かに基づいて、第1のユーザから取得要求を取得したか否かを判定する(S12)。生成部122は、第1のユーザから取得要求を取得したと判定すると、S13に処理を移し、第1のユーザから取得要求を取得していないと判定すると、S14に処理を移す。
【0057】
S13において、生成部122は、記憶部11に記憶されている関連付け情報を参照し、取得要求に含まれているユーザIDに関連付けられている第2のユーザのユーザIDを特定する。
【0058】
S14において、生成部122は、記憶部11に記憶されているアカウント管理情報を参照し、取得要求に含まれているユーザIDに関連付けられているアカウント情報を特定する。生成部122は、S13において第2のユーザを特定している場合には、第2のユーザのユーザIDに関連付けられているアカウント情報も特定する。
【0059】
続いて、生成部122は、特定したアカウント情報に基づいてサーバ2にアクセスし、サーバ2から資産収支情報を取得する(S15)。
続いて、生成部122は、取得した資産収支情報に基づいて統合情報を生成し(S16)、当該統合情報を、取得要求を送信したユーザ端末3に送信する(S17)。
【0060】
[本実施形態における効果]
以上説明したように、本実施形態に係る情報処理装置1は、統合サービスを利用する第1のユーザから、第2のユーザのユーザIDを受け付ける。情報処理装置1は、第1のユーザのユーザIDに基づいて第1のユーザの資産収支情報を取得し、受け付けた第2のユーザのユーザIDに基づいて第2のユーザの資産収支情報を取得する。そして、情報処理装置1は、取得した第1のユーザの資産収支情報と、第2のユーザの資産収支情報とを統合した統合情報を生成して、第1のユーザのユーザ端末3に送信する。このようにすることで、情報処理装置1は、第1のユーザに、自身の資産収支情報に対応する資産又は収支と、第2のユーザの資産収支情報に対応する資産又は収支とをまとめて把握させることができる。
【0061】
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されず、その要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。例えば、上述の実施形態において、資産収支情報取得部121は、記憶部11に記憶されているアカウント管理情報を参照し、統合サービスのユーザIDに関連付けられている複数のアカウント情報に基づいて、資産収支情報を提供する複数のサービスに対応する複数の資産収支情報を取得したが、これに限らない。
【0062】
例えば、統合サービスに関連付けられる複数のサービスのうち一部のサービスのアカウント情報が、セキュリティの都合上、情報処理装置1側で管理できない場合もある。この場合には、当該一部のサービスに対応するサーバ2において、統合サービスのユーザIDと、当該ユーザIDに対応するユーザのアカウント情報とを関連付けて管理していてもよい。この場合、資産収支情報取得部121は、当該サーバ2に、統合サービスのユーザIDを含み、当該ユーザIDに対応するユーザの資産収支情報の取得を要求する取得要求を送信してもよい。そして、資産収支情報取得部121は、当該サーバ2が、当該取得要求に含まれるユーザIDに関連付けられているアカウント情報に基づいて取得した資産収支情報を、当該サーバ2から取得してもよい。
【0063】
また、装置の全部又は一部は、任意の単位で機能的又は物理的に分散・統合して構成することができる。また、複数の実施の形態の任意の組み合わせによって生じる新たな実施の形態も、本発明の実施の形態に含まれる。組み合わせによって生じる新たな実施の形態の効果は、もとの実施の形態の効果を併せ持つ。