(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6943963
(24)【登録日】2021年9月13日
(45)【発行日】2021年10月6日
(54)【発明の名称】アルミナ焼結体およびその製造方法、ならびに、半導体製造装置用部品
(51)【国際特許分類】
C04B 35/117 20060101AFI20210927BHJP
H01L 21/3065 20060101ALI20210927BHJP
【FI】
C04B35/117
H01L21/302 101G
【請求項の数】5
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2019-534517(P2019-534517)
(86)(22)【出願日】2018年7月31日
(86)【国際出願番号】JP2018028547
(87)【国際公開番号】WO2019026871
(87)【国際公開日】20190207
【審査請求日】2020年1月24日
(31)【優先権主張番号】特願2017-148815(P2017-148815)
(32)【優先日】2017年8月1日
(33)【優先権主張国】JP
(73)【特許権者】
【識別番号】591034280
【氏名又は名称】株式会社フェローテックマテリアルテクノロジーズ
(74)【代理人】
【識別番号】110002044
【氏名又は名称】特許業務法人ブライタス
(72)【発明者】
【氏名】衛藤 俊一
(72)【発明者】
【氏名】福尾 長延
(72)【発明者】
【氏名】齋藤 ▲精▼孝
【審査官】
浅野 昭
(56)【参考文献】
【文献】
特開2015−125896(JP,A)
【文献】
特開平07−237965(JP,A)
【文献】
特開2003−112963(JP,A)
【文献】
特表2013−525241(JP,A)
【文献】
特開2008−266095(JP,A)
【文献】
特開2001−072462(JP,A)
【文献】
特開2015−163569(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
C04B 35/117
H01L 21/3065
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
半導体製造装置のプロセスチャンバの構成部品に用いられるアルミナ焼結体であって、
Ta、NbおよびVから選択される一種以上を、酸化物換算で0.01〜1.0質量%含む、アルミナ焼結体。
【請求項2】
さらに、Mgを、酸化物換算で0.01〜1.0質量%含む、
請求項1に記載のアルミナ焼結体。
【請求項3】
さらに、Naを、酸化物換算で0.0014〜0.01質量%含み、
前記アルミナ焼結体中に含まれるNa酸化物の量をOXNa(質量%)、前記アルミナ焼結体中に含まれるTa、NbおよびVから選択される一種以上の酸化物の量をOX0(質量%)とするとき、OXNa/OX0の値が、0.20以下である、
請求項1または2に記載のアルミナ焼結体。
【請求項4】
アルミナ、ならびに、Ta、NbおよびVから選択される一種以上の原料粉末を混合し、造粒し、成形した後、大気中で、1575〜1675℃の温度で焼結する、
請求項1から3までのいずれかに記載のアルミナ焼結体の製造方法。
【請求項5】
請求項1から3までのいずれかに記載のアルミナ焼結体を用いた、
半導体製造装置用部品。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、アルミナ焼結体およびその製造方法、ならびに、半導体製造装置用部品に関する。
【背景技術】
【0002】
アルミナ焼結体は、誘電損失が小さく、かつ耐熱性を有することから、半導体基板等のエッチングなどの半導体製造装置(プラズマ処理装置)のプロセスチャンバの構成部品に用いられている。
【0003】
最近、電磁波透過性への要求が厳しくなってきており、更に低い誘電損失を有するアルミナ焼結体が求められている。
【0004】
ここで、誘電損失は、例えば、材料の結晶粒径、気孔率、不純物などの影響のほか、特に、アルカリ金属(中でもNa)の影響を強く受けることが知られている。Naなどのアルカリ金属は、アルミナと反応するとイオン電導性を示すβアルミナ構造を形成し、tanδを悪化する。そのためNa成分の少ない原料の選定や焼成工程でNa成分を揮発させることによってNa成分を低減、tanδの向上が図られている(特許文献1〜特許文献3など)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開平4−356922号公報
【特許文献2】特開平8−59338号公報
【特許文献3】特開平9−102488号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
半導体製品の微細化、高密度化に伴い、エッチング条件の精密な制御が必要になってきている。例えば、プロセスチャンバの構成部品に用いられるアルミナには、誘電損失を安定的に低くすることが求められている。誘電損失の低減には、原料の高純度化が有効である。
【0007】
アルミナ粉末の製法としては、アルコキシド法およびバイヤ法が知られている。アルコキシド法は、化学合成であるので、Naの低減が容易である。しかし、この方法は、高コストなプロセスであるので、一部の用途で限定的に利用されている。一方、バイヤ法は、ボーキサイトを原料とし、比較的低コストのプロセスであり、汎用原料の製造方法として広く使われている。半導体製造装置のコスト低減には、アルミナ部品の低コスト化が必須であり、バイヤ法を用いたアルミナ原料を用いるのが一般的である。
【0008】
しかし、バイヤ法は、精製工程においてNaOHを添加することから、Naが残存しやすい。Naは、例えば、焼成工程において揮発、除去されるが、製品の厚み、焼成条件(昇温速度、雰囲気など)によって効果が変動するので、厚肉品の場合、中心部のtanδが悪くなる傾向がある。また、Naは、酸洗などの純化処理によっても除去されるが、その効果にも限界がある。
【0009】
本発明は、バイヤ法による製造を前提として、アルミナ焼結体のNa成分を効果的に不活性化することにより、従来技術と比較して低い誘電損失を有するアルミナ焼結体を安価に得ることを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明者らは、上記の目的を達成するべく鋭意研究を重ね、Naと反応する化合物を添加し、Naをトラップすることにより不活性化し、βアルミナ構造の形成を阻害することを着想した。Naと反応する化合物として、具体的には、第5族元素のうち特にTa、NbおよびVの添加が有効であることを見出した。これらの元素は、下記の反応によりNaを不活性化する。
M
2O
5+Na
2O→2NaMO
3 (M:V、Nb、Ta)
【0011】
ただし、Ta、NbおよびVを添加することによりアルミナの粒成長が発生しやすくなり、強度低下を招く。このため、特に高い強度が求められる用途に用いるアルミナ焼結体の場合には、MgOを添加することにより粒成長を抑制し、強度低下を抑えることが好ましい。
【0012】
本発明は、上記の知見に基づいてなされたものであり、下記のアルミナ焼結体およびその製造方法、ならびに、半導体製造装置用部品を要旨とする。
【0013】
(1)Ta、NbおよびVから選択される一種以上を、酸化物換算で0.01〜1.0質量%含む、アルミナ焼結体。
【0014】
(2)さらに、Mgを、酸化物換算で0.01〜1.0質量%含む、
上記(1)のアルミナ焼結体。
【0015】
(3)アルミナ純度が99%以上である、
上記(1)または(2)のアルミナ焼結体。
【0016】
(4)アルミナ、ならびに、Ta、NbおよびVから選択される一種以上の原料粉末を混合し、造粒し、成形した後、大気中で、1575〜1675℃の温度で焼結する、
上記(1)〜(3)のいずれかのアルミナ焼結体の製造方法。
【0017】
(5)上記(1)〜(3)のいずれかのアルミナ焼結体を用いた、
半導体製造装置用部品。
【発明の効果】
【0018】
本発明によれば、アルミナ焼結体のNa成分を効果的に不活性化することができるので、従来技術と比較して低い誘電損失を有するアルミナ焼結体を安価に得ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【
図1】
図1は、実施例1のアルミナ焼結体のX線回折結果を示す図である。
【
図2】
図2は、比較例1のアルミナ焼結体のX線回折結果を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
1.アルミナ焼結体
本発明に係るアルミナ焼結体は、Ta、NbおよびVから選択される一種以上を、酸化物換算で0.01〜1.0質量%含む。
【0021】
Ta、NbおよびVは、いずれもNaをNaMO
3(M:V、Nb、Ta)の形態でトラップすることにより不活性化するので、βアルミナ構造の形成を阻害するのに有効である。このため、Ta、NbおよびVから選択される一種以上を、酸化物換算で0.01質量%以上含有させる。一方、これらの元素の酸化物量が多すぎると、曲げ強度の低下など機械的特性への悪影響が生じるとともに、高純度が求められるチャンバー部品として使えなくなるので、上限は、酸化物換算で1.0質量%とする。好ましい下限は、0.03%であり、より好ましい下限は0.05%であり、更に好ましい下限は、0.1%である。また、好ましい上限は、0.8%であり、より好ましい上限は0.5%である。
【0022】
ここで、本発明に係るアルミナ焼結体において、周波数13.56MHzにおける誘電正接が5×10
−4未満であることを評価基準とする。そして、Ta、NbおよびVから選択される一種以上の含有量を増加させると、誘電正接を更に低下させることができる。すなわち、酸化物換算で0.05%以上含有させると、周波数13.56MHzにおける誘電正接を2×10
−4未満とすることができ、酸化物換算で0.1%以上含有させると、周波数13.56MHzにおける誘電正接を1×10
−4未満とすることができる。
【0023】
本発明に係るアルミナ焼結体において、Naは、NaMO
3(M:V、Nb、Ta)の形態でトラップされるため、酸化物(Na
2O)として残存する量は極めて少なくなる。なお、第5族元素はアルミナに固溶するので、結晶構造が変わることによる影響も一部含まれていると考えられる。
【0024】
本発明に係るアルミナ焼結体は、更に、Mgを、酸化物換算で0.01〜1.0質量%含むことが好ましい。これは、Ta、NbおよびVを添加することによりアルミナの粒成長が発生しやすくなり、強度低下を招く。このため、特に高い強度が求められる用途に用いるアルミナ焼結体の場合には、MgOを添加することにより粒成長を抑制し、強度低下を抑えることが好ましい。特に、三点曲げ強度を250MPa以上とするためには、Mgを酸化物換算で0.01質量%以上含有させるのがよい。一方、Mgは、通常、アルミナに固溶するか、アルミナとの反応物として焼結体中に存在しているが、MgO単独の粒子として焼結体中に過剰に存在すると、それが凝集して破壊起点となったり、研削・研磨面から脱粒して表面性状を悪化させたりする。よって、上限は、酸化物換算で1.0質量%とする。好ましい下限は、0.03%であり、より好ましい下限は0.05%であり、更に好ましい下限は、0.1%である。また、好ましい上限は、0.8%であり、より好ましい上限は0.5%である。
【0025】
なお、特に、三点曲げ強度を320MPa以上とするためには、Mgを酸化物換算で0.1質量%以上含有させるのがよい。
【0026】
アルミナ中のNa酸化物量は、GDMS法などの元素分析により測定することが可能であるが、Na
2Oの形態で存在する酸化物量とNaMO
3(M:V、Nb、Ta)の形態で存在する酸化物量とを区別することは困難である。この点、V、NbおよびTaから選択される一種以上の酸化物量(さらにはMg酸化物量)も同様である。ただし、アルミナ中に存在するNa酸化物量が増えた場合に、V、NbおよびTaから選択される一種以上の酸化物量(さらにはMg酸化物量)を相対的に増加させると、活性なNa、すなわち、酸化物(Na
2O)として残存する量を減少させることができるため、βアルミナ構造の形成を阻害することが可能となる。
【0027】
ここで、Ta、NbおよびVから選択される一種以上を、酸化物換算で0.01%以上含むようにすれば、アルミナ中のNa量が極端に多くない限り(例えば、合計酸化物量で0.0014%未満)、Na
2Oの形態で存在する酸化物量を十分に低減することができる。Na量の増加に合わせてTa、NbおよびVから選択される一種以上の酸化物量を相対的に増加させるのが好ましい。本発明者らは、Naの合計酸化物量が0.01%まで増加した場合でも、Ta、NbおよびVから選択される一種以上の酸化物量を0.01〜1.0質量%の範囲内で増加させることにより、βアルミナ構造の形成を阻害することが可能となることを確認している。特に、アルミナ焼結体中に含まれるNa酸化物の量をOX
Na(質量%)、アルミナ焼結体中に含まれるTa、NbおよびVから選択される一種以上の酸化物の量をOX
0(質量%)とするとき、OX
Na/OX
0の値が、0.20以下であることが好ましい。OX
Na/OX
0の値は、0.15以下であることがより好ましい。
【0028】
本発明に係るアルミナ焼結体は、アルミナ純度が99.0%以上であることが好ましい。アルミナ純度は、99.0%未満でも、低誘電損失の効果を維持することができるが、強度が低下する。このため、特に強度が求められる用途に用いるアルミナ焼結体の場合には、アルミナ純度を99.0%以上とするのがよい。より好ましい純度は、99.3%以上であり、更に好ましい純度は99.5%以上である。
【0029】
なお、本発明に係るアルミナ焼結体において、Ta、NbおよびVから選択される一種以上の酸化物(さらにはMg酸化物)およびNa酸化物以外の残部は、実質的にアルミナであることが好ましい。これら以外の成分元素として、Si、K、Ca、Ti、Cr、Mn、Fe、Co、Ni、Cu、Zn、Ga、Zr、Sn、Ba、Wなどが、固溶状態または酸化物等の化合物の状態で微量に含まれることがある。本発明に係るアルミナ焼結体には、これらの元素から選択される一種以上の合計含有量(固溶元素の場合はその元素の含有量、酸化物の場合には酸化物換算の含有量)で0.5%まで許容される。すなわち、これらの元素から選択される一種以上の合計含有量は0〜0.5%である。合計含有量の上限は、0.15%とするのが好ましく、0.09%とするのが好ましく、0.07%とするのが好ましく、0.05%とするのがより好ましい。
【0030】
2.アルミナ焼結体の製造方法
以下、本発明に係るアルミナ焼結体の製造方法の例について説明する。
【0031】
本発明に係るアルミナ焼結体の原料としては、バイヤ法などの通常の方法で製造された汎用原料としてのアルミナ粉末を用いる。また、Ta、NbおよびVの原料としては、例えば、これらの酸化物、硝酸塩などの粉末を用いる。Mgの原料についても、酸化物や種々の化合物を用いることができる。これらの粉末をボールミルなどの公知の方法で混合する。すなわち、容器内で各粉末とともに、水、分散剤、樹脂、セラミックス製のボールとともに混合して、スラリ化する。
【0032】
得られたスラリを、スプレードライなどの公知の方法で造粒する。すなわち、スラリに有機バインダを加えてスプレードライヤーで噴霧乾燥して顆粒状する。
【0033】
得られた顆粒を、CIP(冷間静水圧加圧)成形などの公知の方法により成形する。すなわち、得られた顆粒をゴム型に充填し、水中で加圧する。このとき、有機バインダの接着力により一次成形体を形成することができる。
【0034】
得られた一次成形体を、生加工(グリーン加工)により、最終の製品形状に近い形状に成型され、二次成形体を形成することができる。なお、一次成形体または二次成形体は、ドクターブレードによるシート成形(テープ成形)、鋳込み成形などを利用することもできる。
【0035】
上記二次成形体を、大気炉によって焼成する。このとき、焼結温度が低すぎると、緻密化が進まずに気孔が残留し、密度不足になるので、焼結温度は1575℃以上とする。一方、焼結温度が高すぎると、アルミナ粒子の成長が過度に進んで破壊源寸法を増大し、強度低下を引き起こすので、焼結温度は1675℃以下とする。焼結時間は、二次成形体のサイズによって設定すればよく、60〜600分とするのがよい。
【実施例1】
【0036】
本発明の効果を確認するべく、バイヤ法などの通常の方法で製造された汎用原料としてのアルミナ粉末と、所定の粉末原料を、水、分散剤、樹脂、セラミックス製のボールとともに混合し、得られたスラリに有機バインダを加えてスプレードライヤーで噴霧乾燥して顆粒状にした。得られた顆粒をゴム型に充填し、水中で加圧し、CIP(冷間静水圧加圧)により得た成形体を1600〜1650℃の温度で加熱し、縦150mm×横150mm×厚さ30mmの試験用焼結体を得た。
【0037】
得られた焼結体から試験片を採取して、各種の試験を行なった。
【0038】
<誘電正接(tanδ)>
焼結体から、試験片を採取し、厚さ方向において、表面近傍、中央部および裏面近傍の三箇所からサンプルを採取し、JIS C2138に従い、13.56MHzの周波数における誘電正接を求め、また、JIS R1641に従い、10GHzの周波数における誘電正接を求めた。
【0039】
<密度>
上記の試験用焼結体の密度をJIS R1634に従って求めた。
【0040】
<曲げ強度>
上記の試験用焼結体の三点曲げ強度をJIS R1601に従って求めた。
【0041】
<元素分析>
上記の試験用焼結体の元素分析を、TaおよびNaについてはICP法により、その他の元素についてはGDMS法により行い、それぞれの元素の酸化物換算での含有量を測定した。
【0042】
<構成相の同定>
一部の試験用焼結体(実施例1および比較例1)について、構成相の同定を、X船回折装置(ブルガー社製)を用いて行なった。例えば、TaとNaとの反応はXRDにより検出可能である。すなわち、NaTaO
3の(020)面2θ=22.5〜23.5°、(200)面2θ=32〜33°である。実施例1および比較例1のX線回折測定結果を
図1および
図2に示す。
【0043】
【表1】
【0044】
表1に示すように、Ta、NbおよびVから選択される一種以上を含まない比較例1では、周波数13.56MHzにおける誘電正接が5×10
−4を超えていた。一方、Ta、NbおよびVから選択される一種以上を、酸化物換算で0.01〜1.0質量%含む実施例1〜17は、いずれも周波数13.56MHzにおける誘電正接が5×10
−4未満の良好な範囲であった。
【0045】
図1に示すように、実施例1のX線回折結果では、NaTaO
3の(020)面2θである22.5〜23.5°と、(200)面2θである32〜33°の位置に、比較例1のX線回折結果(
図2)にはないピークがあることから、Ta−Na−O化合物が生成していることが分かる。したがって、実施例1においては、Taが、NaをNaTaO
3の形態でトラップすることにより、低誘電損失を実現したことが分かる。
【産業上の利用可能性】
【0046】
本発明によれば、アルミナ焼結体のNa成分を効果的に不活性化することができるので、従来技術と比較して低い誘電損失を有するアルミナ焼結体を安価に得ることが可能となる。本発明のアルミナ焼結体は、半導体基板等のエッチングなどの半導体製造装置(プラズマ処理装置)のプロセスチャンバの構成部品などの半導体製造装置用部品に用いるのに適している。