特許第6943980号(P6943980)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6943980
(24)【登録日】2021年9月13日
(45)【発行日】2021年10月6日
(54)【発明の名称】調節ブラケット及びプロジェクタ
(51)【国際特許分類】
   G03B 21/14 20060101AFI20210927BHJP
   H04N 5/74 20060101ALI20210927BHJP
【FI】
   G03B21/14 E
   H04N5/74 E
【請求項の数】16
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2019-563500(P2019-563500)
(86)(22)【出願日】2017年7月28日
(65)【公表番号】特表2020-520479(P2020-520479A)
(43)【公表日】2020年7月9日
(86)【国際出願番号】CN2017094805
(87)【国際公開番号】WO2018209813
(87)【国際公開日】20181122
【審査請求日】2020年1月8日
(31)【優先権主張番号】201710346632.7
(32)【優先日】2017年5月17日
(33)【優先権主張国】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】514090979
【氏名又は名称】深▲せん▼光峰科技股▲分▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】APPOTRONICS CORPORATION LIMITED
(74)【代理人】
【識別番号】100101454
【弁理士】
【氏名又は名称】山田 卓二
(74)【代理人】
【識別番号】100132241
【弁理士】
【氏名又は名称】岡部 博史
(72)【発明者】
【氏名】陳 禅豪
(72)【発明者】
【氏名】李 屹
【審査官】 石本 努
(56)【参考文献】
【文献】 特開2008−275932(JP,A)
【文献】 米国特許出願公開第2003/0136887(US,A1)
【文献】 特開2001−343709(JP,A)
【文献】 中国実用新案第205923528(CN,U)
【文献】 中国実用新案第206056213(CN,U)
【文献】 特開2008−116577(JP,A)
【文献】 中国特許出願公開第102654724(CN,A)
【文献】 特開2004−085726(JP,A)
【文献】 特開2000−241875(JP,A)
【文献】 米国特許出願公開第2009/0153810(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G03B 21/14
H04N 5/74
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
調節ブラケットであって、
調節ローラ、調整脚及び調整脚歯車を含み、
前記調節ローラには調節歯車が固定され、前記調節歯車と前記調整脚歯車とは噛み合い、前記調整脚歯車の中心位置には雌ねじが設けられ、前記調整脚の外壁には雄ねじが設けられており、
前記調整脚と前記調整脚歯車とは、前記雌ねじ及び雄ねじによって螺合されており、
前記調整脚歯車は、第1軸線に沿って回転可能であり、前記調節ローラと前記調節歯車は、第2軸線に沿って回転可能であり、前記第1軸線と第2軸線とは、平行であることを特徴とする調節ブラケット。
【請求項2】
前記調整脚の外壁は、非円周形構造を呈することを特徴とする請求項1に記載の調節ブラケット。
【請求項3】
前記調整脚の外壁は、位置制限部と伝動部とを含み、前記雄ねじは、前記伝動部に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の調節ブラケット。
【請求項4】
前記調整脚歯車の中心位置には、第1貫通孔が設けられ、前記雌ねじは、前記第1貫通孔の下部内壁に設けられ、前記第1貫通孔の上部には、凹み部が設けられていることを特徴とする請求項3に記載の調節ブラケット。
【請求項5】
上ケースと下ケースとをさらに含み、
前記下ケースには、突起する弧状構造が設けられ、前記弧状構造は、前記調整脚歯車の下部の位置制限であり、
前記調整脚歯車の上部には、歯車トップカバーが設けられ、前記歯車トップカバーには、前記凹み部に合わせる陥没構造が設けられ、前記陥没構造は、前記凹み部に当接することを特徴とする請求項4に記載の調節ブラケット。
【請求項6】
前記調節歯車は、前記調節ローラの上端に設けられ、且つ前記調節ローラと一体成型されることを特徴とする請求項1に記載の調節ブラケット。
【請求項7】
前記調節歯車の半径は、前記調節ローラの半径よりも小さいことを特徴とする請求項1に記載の調節ブラケット。
【請求項8】
前記調節ローラは、前記上ケースと下ケースとの接続箇所に設けられていることを特徴とする請求項5に記載の調節ブラケット。
【請求項9】
前記下ケースには、前記調整脚の外壁の形状に合わせる第2貫通孔が設けられ、前記調整脚は、前記第2貫通孔を通して前記下ケースを貫通し、前記調整脚の下端外壁には、位置制限突起が設けられており、
前記調整脚の上端には、第1ネジが接続され、前記第1ネジは、前記陥没構造に可動に設けられていることを特徴とする請求項5に記載の調節ブラケット。
【請求項10】
前記下ケースには、前記調節ローラを固定するための固定構造が設けられ、前記固定構造は、円形台座と円柱形支持構造とを含み、前記円柱形支持構造の底部は、前記円形台座に固定接続され、前記円柱形支持構造の頂端には、第2ネジが設けられていることを特徴とする請求項5に記載の調節ブラケット。
【請求項11】
前記調節ローラの中心位置には、スルーホールが設けられ、前記スルーホールの内径は、前記円柱形支持構造の外径と締まり嵌めされており、
外力の作用によって、前記調節ローラは、前記円柱形支持構造の周りに回動することができることを特徴とする請求項10に記載の調節ブラケット。
【請求項12】
前記調節ローラの外部には、ローラ装飾部材が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の調節ブラケット。
【請求項13】
前記調整脚の下端には、シリカゲルパッドがさらに設けられていることを特徴とする請求項1に記載の調節ブラケット。
【請求項14】
プロジェクタであって、
請求項1〜13のいずれか1項に記載の調節ブラケットを含むことを特徴とするプロジェクタ。
【請求項15】
調節ブラケットであって、
調節ローラと、調整脚歯車と、前記調整脚歯車と螺着される調整脚とを含み、
前記調節ローラには調節歯車が固定され、前記調節歯車と前記調整脚歯車とは噛み合っており、
前記調整脚歯車が前記調節歯車の駆動により前記調整脚に対して回動可能となることによって、前記調整脚歯車を前記調整脚の軸線に沿って上下に移動させるよに調整可能であり、
前記調整脚歯車は、第1軸線に沿って回転可能であり、前記調節ローラと前記調節歯車は、第2軸線に沿って回転可能であり、前記第1軸線と第2軸線とは、平行であることを特徴とする調節ブラケット。
【請求項16】
前記調整脚歯車の中心位置には第1貫通孔が設けられ、前記第1貫通孔の下部内壁には雌ねじが設けられ、前記調整脚の外壁には雄ねじが設けられており、
前記調整脚歯車と前記調整脚とは、前記雌ねじ及び雄ねじによって螺着されており、
前記雌ねじは、前記第1貫通孔の下部内壁に設けられ、前記第1貫通孔の上部には、凹み部が設けられていることを特徴とする請求項15に記載の調節ブラケット。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電子機器の技術分野に関し、特に調節ブラケット及びプロジェクタに関する。
【背景技術】
【0002】
教育、家庭、建築のプレゼンテーションでは、プロジェクタの使用が益々多くなり、人々は、拡大表示のために、プロジェクタで画像又は映像をスクリーン又は壁に投影することにし、実際の応用では、使用環境の制限によって、好適な表示効果を得るためにプロジェクタのピッチ角又は高さを調整する必要がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
従来技術では、プロジェクタは、底部において回転して高さを調節可能な支持脚が設けられ、プロジェクタに対する支持脚の伸縮長さを調節することによりプロジェクタのピッチ角又は高さの調節を行うが、このような設計では、一般的に、使用者がまずプロジェクタを持ち上げ、そして支持脚を調節する必要がある。この調節方は、操作が不便であり、しかも調節精度が低く、プロジェクタの配置位置のずれをさらに招きやすく、また、投影過程での調節にも不利である。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明は、調節ブラケット及びプロジェクタを提案することを目的とし、歯車伝動とねじとを組み合わせることによって、プロジェクタなどの電子装置のピッチ角又は高さの調節が実現され、構造が簡単であり、操作が便利である。
【0005】
上記目的に達成するために、本発明により提供される調節ブラケットは、調節ローラ、調整脚及び調整脚歯車を含み、前記調節ローラには、調節歯車が固定され、前記調節歯車と前記調整脚歯車とは噛み合い、前記調整脚歯車の中心位置には、凹み部が設けられ、前記凹み部の内輪には、雌ねじが設けられ、前記調整脚の外壁には、雄ねじが設けられ、前記調整脚と前記調整脚歯車とは、前記雌ねじ及び雄ねじによって螺合されている。
【0006】
好ましくは、前記調整脚の外壁は、位置制限部と伝動部とを含み、前記雄ねじは、前記伝動部に設けられ、前記調整脚歯車の中心位置には、第1貫通孔が設けられ、前記雌ねじは、前記第1貫通孔の下部内壁に設けられ、前記第1貫通孔の上部には、凹み部が設けられている。
【0007】
好ましくは、上ケースと下ケースとをさらに含み、前記下ケースには、突起する弧状構造が設けられ、前記弧状構造は、前記調整脚歯車の下部に固定接続され、前記調整脚歯車の上部には、歯車トップカバーが設けられ、前記歯車トップカバーには、前記凹み部に合わせる陥没構造が設けられ、前記陥没構造は、前記凹み部に当接する。
【0008】
好ましくは、前記調節ローラは、前記上ケースと下ケースとの接続箇所に設けられている。
【0009】
好ましくは、前記下ケースには、前記調整脚の外壁の形状に合わせる第2貫通孔が設けられ、前記調整脚は、前記第2貫通孔を通して前記下ケースを貫通し、前記調整脚の下端外壁には、位置制限突起が設けられ、前記調整脚の上端には、第1ネジが接続され、前記第1ネジは、ガスケットを介して前記陥没構造に可動に設けられている。
【0010】
好ましくは、前記下ケースには、前記調節ローラを固定するための固定構造が設けられ、前記固定構造は、円形台座と円柱形支持構造とを含み、前記円柱形支持構造の底部は、前記円形台座に固定接続され、前記円柱形支持構造の頂端には、第2ネジが設けられている。
【0011】
好ましくは、前記調節ローラの中心位置には、スルーホールが設けられ、前記スルーホールの内径は、前記円柱形支持構造の外径と締まり嵌めされている。
【0012】
好ましくは、前記調節ローラの外部には、ローラ装飾部材が設けられている。
【0013】
好ましくは、前記調整脚の下端には、シリカゲルパッドがさらに設けられている。
【0014】
本発明の他の形態として、上記の調節ブラケットを含むプロジェクタが提供されている。
【発明の効果】
【0015】
本発明は、調節ブラケット及びプロジェクタを提供し、当該調節ブラケットは、調節ローラ、調整脚及び調整脚歯車を含み、前記調節ローラには調節歯車が固定され、前記調節歯車と前記調整脚歯車とは噛み合い、前記調整脚歯車の中心位置には雌ねじが設けられ、前記調整脚の外壁には雄ねじが設けられ、前記調整脚と前記調整脚歯車とは、前記雌ねじ及び雄ねじによって螺着されている。歯車伝動とねじとを組み合わせることによって、プロジェクタなどの電子装置のピッチ角又は高さの調節が実現され、構造が簡単であり、操作が便利である。
【図面の簡単な説明】
【0016】
本発明の目的の実現、機能特徴及び利点は実施例を結合し,図面を参照してさらに説明する。
図1】本発明の実施例1に係る調節ブラケットの構造分解模式図
図2】本発明の実施例1に係る調節ブラケットの平面図
図3図2におけるA-Aに示す断面図
図4】本発明の実施例1に係る調整脚歯車の組立模式図
図5】本発明の実施例1に係る固定構造の模式図
【発明を実施するための形態】
【0017】
なお、ここで述べる具体的な実施例は本発明を説明するものに過ぎず、本発明を限定するものではない。
【0018】
以降の説明において、素子を表現するための「モジュール」、「部品」、または「手段」の接尾辞は、単に説明の便宜上の定義であって、それ自体には、特定の意味を有するものではない。従って、「モジュール」と「部品」とは、混在して使用されてもよい。
【0019】
実施例1
図1に示すように、本実施例に係る調節ブラケットは、調節ローラ1、調整脚2及び調整脚歯車3を含み、前記調節ローラ1には、調節歯車4が固定され、前記調節歯車4と前記調整脚歯車3とは噛み合い、前記調整脚歯車3の中心位置には雌ねじが設けられ、前記調整脚2の外壁には雄ねじが設けられ、前記調整脚2と前記調整脚歯車3とは、前記雌ねじ及び雄ねじによって螺着されている。
【0020】
本実施例では、歯車伝動とねじとの組み合わせによって、プロジェクタなどの電子装置のピッチ角又は高さの調節を実現し、構造が簡単であり、操作が便利である。
【0021】
図1に示すように、プロジェクタを例とし、本実施例では、前記調整脚2の外壁には、位置制限部と伝動部とを備え、前記雄ねじは、前記伝動部に設けられ、前記調整脚歯車3の中心位置には、第1貫通孔が設けられ、前記雌ねじは、前記第1貫通孔の下部内壁に設けられ、前記第1貫通孔の上部には、凹み部が設けられている。
【0022】
図1に示すように、本実施例では、前記位置制限部は、互いに平行な2つの平面であり、前記伝動部は、前記互いに平行な2つの平面を接続する弧面であるため、調整脚の外壁は、非円周形構造を呈している。このような非円周形構造によって、調整脚2は、非回転状態に保たれ、ねじ構造を介して上下にしか動かせず、プロジェクタの高さを調節する役割を果たして、さらにプロジェクタのピッチ角を調節できる。
【0023】
他の実施例として、前記位置制限部は、多角形面、弧面などであってもよく、伝動部は、螺旋面であってもよい。
【0024】
本実施例では、上ケース(図示せず)と下ケース5とをさらに含み、前記調節ローラ1は、前記上ケースと下ケース5との接続箇所に設けられることにより、ケースにおいて溝切りや開孔を行う加工プロセスの煩雑さを回避し、しかも美観であり、塵埃が進入する経路を減少させている。これに加え、加工の複雑さを減少するために、下ケース5のみ又は上ケースのみには、上記調節ローラ1を収納するための孔や溝が設けられてもよい。
【0025】
図2及び図3に示すように、本実施例では、前記調節ローラ1が、プロジェクタの側壁に設けられ、また、調節ローラ1のほとんどが、プロジェクタのケースの内部に設けられ、操作者にローラを回転操作させるためにごく一部のみが露出し、調節ローラ1と一体成型された調節歯車4によって調整脚歯車3を回動させる。調整脚歯車3が回動すると、調整脚歯車3が、上下垂直方向に固定されているため、回動のみが可能となり、調整脚2の位置制限部が位置制限されて固定されることで、調整脚2が回動方向に固定されて、回動できないので、調整脚歯車3によってボトムケースが調整脚2に対して上下移動させられて、調整脚2の伸縮長さの調節を実現する。
【0026】
本実施例では、前記下ケース5には、突起する弧状構造6が設けられ、前記弧状構造6は、前記調整脚歯車3の下部に固定接続され、前記調整脚歯車3の上部には、歯車トップカバー7が設けられ、前記歯車トップカバー7には、前記凹み部に合わせる陥没構造が設けられ、前記陥没構造は、前記凹み部に当接する。
【0027】
本実施例では、前記下ケース5には、前記調整脚2の外壁の形状に合わせる第2貫通孔が設けられ、前記調整脚2は、前記第2貫通孔を通して前記下ケース5を貫通し、前記調整脚2の下端外壁には、位置制限突起が設けられ、前記調整脚2の上端には、第1ネジ8が接続され、前記第1ネジ8は、ガスケットを介して前記陥没構造に可動に設けられている。
【0028】
本実施例では、前記第1ネジ8はフランジメカニカル釘であり、前記調整脚2の外壁の形状は、それぞれ第1貫通孔の下部及び第2貫通孔に適合する。
【0029】
図4に示すように、本実施例では、調整脚歯車3は、弧状構造6により下部の位置制限を行い、当該構造は、円形ではなく、弧形状に作られている。これにより、調節ローラ1に収容空間を持たせることができる。上部の位置制限は、歯車トップカバー7により実現される。歯車トップカバー7には、陥没構造が設けられ、収容空間も設けられている。凹み部と陥没構造の窪み設計により、調整脚2に接続される第1ネジ8は、凹み部及び陥没構造の頂面から過度の距離で超えることなく一定の上方移動空間を有するので、高さの調節過程で調整脚2が突出することによって大きな空間を予め確保する必要のある設計を回避できる。さらに説明すると、上記した下部の位置制限及び上部の位置制限により、調節歯車4が調節ローラ1の駆動で回動するときに、調節歯車4が調整脚歯車3を駆動して調整脚2に対して回動させて、調整脚2の軸線方向に沿って上下移動させ、これによって、調整脚歯車3が歯車トップカバー7又は下ケース5における弧状構造に作用することで、下ケース5が調整脚2に対して上下移動して、下ケース5に対する調整脚2の伸縮長さの調節を実現し、さらにプロジェクタなどの電子装置のピッチ角又は高さの調節を実現することができる。
【0030】
当該窪み設計はさらに、調節ローラ1の調節輪部分ができる限り下に近づき、下ケース5に近づく(即ち、調節歯車4が上方に位置する)ように、調節ローラ1の回動空間を提供するためのものでもある。これによって、プロジェクタの上ケースと下ケース5との間の継ぎ目をできる限り下に位置させることができ、美観であり、メンテナンス時の取り外しが便利である(下ケース5が低いほど、プロジェクタの側面に近接する部品がメンテナンスしやすくなる)。仮に調整脚2の長さ及び調整脚2の調節範囲を維持しながら窪まないとすると、必然的に調整脚歯車3の歯車面が上へ移動し、その都度、調節ローラ1は上動せざるを得ない。
【0031】
図5に示すように、本実施例では、前記下ケース5には、前記調節ローラ1を固定するための固定構造が設けられている。
【0032】
本実施例では、前記固定構造は、円形台座と円柱形支持構造とを含み、前記円柱形支持構造の底部は、前記円形台座に固定接続され、前記円柱形支持構造の頂端には、第2ネジ9が設けられている。
【0033】
本実施例では、前記第2ネジ9は、フランジタッピングネジである。
【0034】
本実施例では、前記調節ローラ1の中心位置には、スルーホールが設けられ、前記スルーホールの内径は、前記円柱形支持構造の外径と締まり嵌めされている。
【0035】
本実施例では、前記調節ローラ1の外部には、ローラ装飾部材10が設けられ、ローラ装飾部材10は、調節ローラ1の外周の一部に嵌設され、且つローラ装飾部材10には、調節のために調節ローラ1を露出させるための開口が設けられている。当該ローラ装飾部材10では、装飾効果も有するとともに、防塵に用いることもできる。
【0036】
本実施例では、前記調整脚の下端には、さらに、シリカゲルパッド11が設けられている。
【0037】
本実施例では、調節ブラケットは、プロジェクタの2つの左右側面にそれぞれ1つが設けられてもよく、前方側面に1つが設けられてもよい。
【0038】
実施例2
本実施例に係るプロジェクタは、実施例1に記載された上記した調節ブラケットと、プロジェクタの通常の構造、例えば、光学構造、ランプソース構造、放熱構造などとを含む。歯車伝動とねじとを組み合わせることによって、プロジェクタなどの電子装置のピッチ角又は高さの調節が実現され、構造が簡単であり、操作が便利である。
【0039】
なお、本明細書において、用語「含む」、「備える」、「有する」又はそれらの任意の他の変形は、非排他的な包含を含むことを意図しており、一連の要素を含むプロセス、方法、物品、または装置は、それらの要素だけでなく、明示的に列挙されていない他の要素も含み、またはそのようなプロセス、方法、物品、または装置の固有する要素も含む。「……を1つ含む」という文によって限定された要素は、これ以上の限定がない限り、その要素を含むプロセス、方法、物または装置において他の同じ要素が存在することを除外しない。
【0040】
上記本発明の実施例の番号は説明のためのものであり、実施例の優劣を示すものではない。
【0041】
以上の実施形態の説明から、当業者には明らかなように、上記実施例の方法は、ソフトウェアに必要な汎用ハードウェアプラットフォームを追加することによって実現でき、当然ハードウェアによっても実現できるが、多くの場合、前者がより好適な実施形態である。このような理解に基づいて、本発明の技術的解決策の本質または従来技術に寄与する部分は、ソフトウェア製品の形態で表すことができ、このコンピュータソフトウェア製品は、1つの記憶媒体(例えば、ROM/RAM、磁気ディスク、光ディスク)に記憶され、いくつかの指令を含み、1台の端末装置(携帯電話、コンピュータ、サーバ、空調装置、又はネットワーク機器等であってもよい)に本発明の各実施形態で説明した方法を実行させる。
【0042】
以上は本発明の好ましい実施例であり、本発明の特許請求の範囲を制限するものではなく、本明細書及び図面を用いて行われる均等な構成又は均等なフロー変換は、他の関連する技術分野に直接又は間接的に適用されるものは、いずれも本発明の特許請求の範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0043】
1 調節ローラ
2 調整脚
3 調整脚歯車
4 調節歯車
5 下ケース
6 弧状構造
7 歯車トップカバー
8 第1ネジ
9 第2ネジ
10 ローラ装飾部材
11 シリカゲルパッド
図1
図2
図3
図4
図5