(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記第四の情報処理装置は前記ボトルのネックに掛けるネームタグ型の装置であって、さらに、管理者により前記顧客の氏名情報の記入および消去が可能なラベルを有することを特徴とする請求項3に記載の情報処理システム。
【発明を実施するための形態】
【0024】
本開示における情報処理システムの実施形態の一例について、図面を参照しながら説明する。
【0025】
図1に示されるように、本開示における情報処理システム1000は、第一の情報処理装置100と、第二の情報処理装置200と、第三の情報処理装置300と、第四の情報処理装置400と、サーバ装置500とを備えるものである。
【0026】
第一の情報処理装置100は、撮像装置110を備えるものである。
【0027】
第一の情報処理装置100は、一例として、店舗の入口、または、店舗の入口よりも前段階の場所(店舗前の道路や廊下等)に設置されるものである。
【0028】
そして、撮像装置110は、対象者の顔を撮像可能な装置であって、一例として、カメラ付きスマートフォンやカメラ付きタブレットPC、監視カメラ装置、あるいは、顔認証専用の装置とすることができる。
【0029】
なお、第一の情報処理装置100が備える撮像装置110には、第一の情報処理装置100に有線または無線により接続可能な撮像装置110も含まれるものとする。
【0030】
また、第一の情報処理装置100は、対象者の体温を測定可能な検温装置、および/または、対象者の手指を消毒するための消毒液を噴霧可能な消毒装置を備えるものとしてもよい。これら装置については公知の技術を用いて実現することができる。
【0031】
第二の情報処理装置200は、表示装置210を備えるものである。
【0032】
第二の情報処理装置200は、一例として、店舗の中に設置されるものであり、管理者のみが使用可能に管理されるものとする。なお、ここでいう管理者とは、店舗でサービスを提供する者、例えば、経営者や従業員などの店員を意味するものとする。
【0033】
そして、第二の情報処理装置200は、一例として、スマートフォンやタブレットPC、ノート型パソコン等の表示装置210を備える装置とすることができる。
【0034】
第三の情報処理装置300は、発信装置310を備えるものである。
【0035】
第三の情報処理装置300は、一例として、店舗の中に設置されるものであり、後述する第四の情報処理装置400に対して信号を発信するものである。
【0036】
第四の情報処理装置400は、応答装置410を備えるものである。
【0037】
第四の情報処理装置400は、店舗の中に設置されるものであり、上記第三の情報処理装置300からの信号に応じて所定のリアクションを応答するものである。
【0038】
一例として、第四の情報処理装置400は、店舗の中に配置された顧客のキープボトルに対応付けて設置される装置である。装置の例としては、電池/電源の不要なチップ型、電池を備えるネームタグ型、電源に接続されるマット型の装置が挙げられる。これら装置の構成の詳細については後述する。
【0039】
また、第四の情報処理装置400は、第三の情報処理装置300と近距離無線通信により接続されるものとしてもよい。
【0040】
ここで採用される近距離無線通信は、エネルギーハーベストを利用した省電力型無線規格のEnOcean等とすることができる。
【0041】
サーバ装置500は、第一の情報処理装置100、第二の情報処理装置200、第三の情報処理装置300および第四の情報処理装置400と接続されるものである。
【0042】
なお、本実施形態において、第一の情報処理装置100、第二の情報処理装置200および第三の情報処理装置300はサーバ装置500を介して情報の送受信を行うものとして説明を行うが、サーバ装置500を介さずに直接情報の送受信を行うものであってもよい。この時、第一の情報処理装置100と第二の情報処理装置200と第三の情報処理装置300とは、有線または無線により接続されるものとする。
【0043】
以下、サーバ装置500の部材・機能として説明するものは、全て第一の情報処理装置100、第二の情報処理装置200および/または第三の情報処理装置300の部材・機能として実現することが可能であるし、その逆も同様である。
【0044】
ここで、
図2を用いて、情報処理システム1000に含まれるサーバ装置500のハードウェア構成について説明する。サーバ装置500は、プロセッサ501と、メモリ502と、ストレージ503と、入出力インターフェース(入出力I/F)504と、通信インターフェース(通信I/F)505とを含む。各構成要素は、バスBを介して相互に接続される。
【0045】
サーバ装置500は、プロセッサ501と、メモリ502と、ストレージ503と、入出力I/F504と、通信I/F505との協働により、本実施形態に記載される機能、方法を実現することができる。
【0046】
プロセッサ501は、ストレージ503に記憶されるプログラムに含まれるコード又は命令によって実現する機能、及び/又は、方法を実行する。プロセッサ501は、例えば、中央処理装置(CPU)、MPU(Micro Processing Unit)、GPU(Graphics Processing Unit)、マイクロプロセッサ(microprocessor)、プロセッサコア(processor core)、マルチプロセッサ(multiprocessor)、ASIC(Application-Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field Programmable Gate Array)等を含み、集積回路(IC(Integrated Circuit)チップ、LSI(Large Scale Integration))等に形成された論理回路(ハードウェア)や専用回路によって各実施形態に開示される各処理を実現してもよい。また、これらの回路は、1又は複数の集積回路により実現されてよく、各実施形態に示す複数の処理を1つの集積回路により実現されることとしてもよい。また、LSIは、集積度の違いにより、VLSI、スーパーLSI、ウルトラLSI等と呼称されることもある。
【0047】
メモリ502は、ストレージ503からロードしたプログラムを一時的に記憶し、プロセッサ501に対して作業領域を提供する。メモリ502には、プロセッサ501がプログラムを実行している間に生成される各種データも一時的に格納される。メモリ502は、例えば、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)等を含む。
【0048】
ストレージ503は、プログラムを記憶する。ストレージ503は、例えば、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)、フラッシュメモリ等を含む。
【0049】
通信I/F505は、ネットワークアダプタ等のハードウェアや通信用ソフトウェア、及びこれらの組み合わせとして実装され、ネットワークを介して各種データの送受信を行う。当該通信は、有線、無線のいずれで実行されてもよく、互いの通信が実行できるのであれば、どのような通信プロトコルを用いてもよい。通信I/F505は、ネットワークを介して、他の情報処理装置との通信を実行する。通信I/F505は、各種データをプロセッサ501からの指示に従って、他の情報処理装置に送信する。また、通信I/F505は、他の情報処理装置から送信された各種データを受信し、プロセッサ501に伝達する。
【0050】
入出力I/F504は、サーバ装置500に対する各種操作を入力する入力装置、及び、サーバ装置500で処理された処理結果を出力する出力装置を含む。入出力I/F504は、入力装置と出力装置が一体化していてもよいし、入力装置と出力装置とに分離していてもよい。
【0051】
入力装置は、ユーザからの入力を受け付けて、当該入力に係る情報をプロセッサ501に伝達できる全ての種類の装置のいずれか、又は、その組み合わせにより実現される。入力装置は、例えば、タッチパネル、タッチディスプレイ、キーボード等のハードウェアキーや、マウス等のポインティングデバイス、カメラ(画像を介した操作入力)、マイク(音声による操作入力)を含む。
【0052】
出力装置は、プロセッサ501で処理された処理結果を出力する。出力装置は、例えば、タッチパネル、スピーカ等を含む。
【0053】
また、本開示における第一の情報処理装置100、第二の情報処理装置200および第三の情報処理装置300についても、特筆すべき場合を除き、
図2と同様のハードウェア構成で構成されることができる。
【0054】
続いて、情報処理システム1000が備える一又は複数のコンピュータプロセッサの機能構成について説明する。なお、以下の機能は、一の装置により実現されるものであってもよいし、複数の装置により実現されるものであってもよい。
【0055】
上記一又は複数のコンピュータプロセッサは、
図3に示されるように、撮像部120、解析部510、特定部520、発信部320、応答部420および表示部220を有する。
【0056】
撮像部120は、撮像装置110により対象者の顔を撮像するものである。
【0057】
対象者とは、撮像装置110の撮像範囲に含まれるすべての者であってもよいし、所定の条件を満たす者のみとしてもよい。所定の条件を満たす者とは、一例として、第一の情報処理装置100が有する表示装置(図示せず)に表示されたガイド画像(顔の輪郭を表したもの等)に顔の画像の輪郭が合致した者、すなわち、意図的に撮像装置110により顔を撮像されるための行動を行った者とすることができる。
【0058】
撮像部120は、一例として、第一の情報処理装置100が備えるものとする。
【0059】
このとき、撮像部120により撮像された対象者の顔の画像は、以下に説明する解析部510を備える装置に送信されるものとする。
【0060】
解析部510は、撮像部120により撮像された対象者の顔の画像を解析するものである。
【0061】
対象者の顔の画像には、少なくとも対象者の目が含まれるものとすることができる。
【0062】
そして、解析部510は、撮像部120により撮像された対象者の顔の画像から特徴点を抽出する。
【0063】
解析部510は、一例として、サーバ装置500が備えるものとする。あるいは、解析部510は、第一の情報処理装置100または第二の情報処理装置200が備えるものとしてもよい。
【0064】
特定部520は、解析部510による解析の結果に基づいて、対象者に対応する顧客IDを特定する。
【0065】
特定部520は、一例として、予め所定の記憶部に記憶されている複数の顧客の顔の画像と、撮像部120により撮像された対象者の顔の画像とを比較する。具体的には互いの特徴点を比較し、一致度が所定値を超えた画像に関連付けられたものを顧客IDとして特定する。
【0066】
特定部520は、一例として、サーバ装置500が備えるものとする。あるいは、解析部510は、第一の情報処理装置100または第二の情報処理装置200が備えるものとしてもよい。
【0067】
発信部320は、特定部520により特定された顧客IDに関連付けて記憶された顧客情報に基づいて、発信装置310から信号を発信させる。
【0068】
具体的には、発信部320は、顧客IDが特定されたことをトリガとして、発信装置310から電波信号を発信することができる。
【0069】
あるいは、発信部320は、特定された顧客IDに関連付けて記憶された顧客情報に基づいて、対応する第四の情報処理装置400のみに対して発信装置310から電波信号を送信することができる。
【0070】
そして、応答部420は、発信部320から発信された信号に応じて、応答装置410から所定のリアクションを応答させる。
【0071】
一例として、発信部320が顧客IDが特定されたことをトリガとし電波信号を発信した場合、すべての第四の情報処理装置400の応答部420は、所定のリアクションとして応答信号を送信する。
【0072】
他の例として、発信部320が特定された顧客IDに対応する第四の情報処理装置400のみに対して発信装置310から電波信号を送信した場合、当該第四の情報処理装置400の応答部420は、所定のリアクションとして発光装置を発光させる。
【0073】
そして、表示部220は、特定部520により特定された顧客IDに関連付けて記憶された顧客情報を、表示装置210に表示させる。
【0074】
表示部220は、第二の情報処理装置200が備えるものとする。
【0075】
顧客情報は、サーバ装置500が備えるまたはサーバ装置500に接続された記憶装置が記憶するものであってもよいし、第二の情報処理装置200が備えるまたは第二の情報処理装置200に接続された記憶装置が記憶するものとする。上記顧客情報の詳細については後述する。
【0076】
以上の構成によれば、客がお店に来た際に、店内の表示装置210に客に関する情報を表示させることで、店員は自身の記憶に頼らずに客の情報に自動的に簡易かつ迅速にアクセスすることができるようになる。
【0077】
また、一例として、第四の情報処理装置400を客がキープしているボトルに対応付けて設置している場合には、客が来店した際にキープボトルを簡易かつ迅速に見つけることができるようになる。
【0078】
このように、本開示における情報処理システム1000によれば、客の情報に簡易かつ迅速に辿り着くこと、および、客のキープボトルを簡易かつ迅速に見つけ出すことにより、客に提供するサービスの質を向上させることができるようになる。
【0079】
図4は、本開示における顧客情報を記録したデータベースのイメージの一例を示す図である。
【0080】
図4に示されるように、顧客情報には、顧客の名前に関する氏名情報およびキープしているボトルに関するボトル情報が含まれるものとすることができる。
【0081】
氏名情報には、氏および/または名、ニックネーム等が含まれるものとする。これら情報は、客が初回来店時に管理者がIDを新規作成し、本システムに登録しておくものとする。
【0082】
同時に、客の顔写真についても、来店の際に既に第一の情報処理装置100によって撮像されたもの、または、第一の情報処理装置100または他の端末によって新たに撮影されたものを上記IDに関連付けて顧客情報として登録しておくのが好ましい。
【0083】
ボトル情報には、少なくともボトルの名称が含まれ、さらに、開封日、開封日からの経過日数、残量等が含まれてもよい。これら情報は、客がボトルを購入した際、および/または、客が来店した際に管理者が登録または更新しておくものとする。
【0084】
そして、顧客情報への情報の登録は、第二の情報処理装置200が備える入力部から行われるものであっても良いし、サーバ装置500に接続可能な他の情報処理端末から行われるものであってもよい。
【0085】
このとき、第四の情報処理装置400は、ボトルに対応付けて設置されるものとする。
【0086】
一例として、第四の情報処理装置400としてRFIDタグ(チップ型)をボトルに付して設置することができる。
【0087】
このとき、応答部420は、所定のリアクションとして、応答装置410としての応答信号発信装置に信号に対する応答信号を発信させることができる。
【0088】
このとき、第三の情報処理装置300は、さらに、応答信号に基づいて第四の情報処理装置400の位置を特定する位置特定部(図示せず)を備えることができる。
【0089】
位置の特定は、レーダ技術を用いて第四の情報処理装置400の位置を特定する手法を採用することができる。
【0090】
レーダ技術については公知の技術を適用することができるが、対象のタグの位置をセンチメートル単位の高精度で特定可能な技術を採用するのが好ましい。
【0091】
そして、表示部220は、位置特定部により特定された第四の情報処理装置400の位置を表示装置210に表示させることができる。
【0092】
位置の表示は、実際の棚にボトルが配置されたイメージ図に、特定された場所を示すアイコン等を付すことにより表示するのが好ましい。
【0093】
他の例として、第四の情報処理装置400としてRFIDタグ(ネームタグ型)をボトルのネックに掛けて設置することができる。
【0094】
このとき、応答部420は、所定のリアクションとして、応答装置としての発光装置(図示せず)を発光させることができる。
【0095】
そして、第三の情報処理装置300は、さらに、発光を制御する発光制御部を備えることができる。
【0096】
発光装置は一または複数のLED(light emitting diode)等の発光素子で構成されることができる。特に、一の発光装置が複数色の発光を行うことができるように、一の発光装置が複数のLEDで構成されるのが好ましい。
【0097】
そして、発光制御部は、発光装置の発光のON/OFF、明滅等を制御する信号を、第四の情報処理装置400に対して送信することができる。
【0098】
発光装置に複数色の発光素子が含まれる場合には、発光装置毎に色を変えることも可能である。
【0099】
このように、第四の情報処理装置400は、ボトルに取り付けて使用することが可能な装置とすることができる。
【0100】
具体的には、第四の情報処理装置400は、ボトルのネック部分に取り付け可能なタグ型、ボトルのキャップ部分に取り付け可能なキャップ型、ボトルのネック部分または本体部分に取り付け可能なバンド型、ボトルの底部分に取り付け可能なコースター型などの装置とすることができる。
【0101】
このような装置の場合、上述したエネルギーハーベスティングの技術を用いた発電装置を備えるのが好ましいが、電池から電源供給されるものとしてもよい。電池として充電池を用いる場合には、非接触充電装置により充電を行うことができるものを採用するのが好適である。かかる方法は公知の技術を用いて実現することができる。
【0102】
第四の情報処理装置400がボトルのネックに掛けるタグ型の装置である場合には、さらに、管理者により顧客の氏名情報の記入および消去が可能なラベルを有するものであるのが好ましい。
【0103】
かかる構成によれば、接続の不具合や各種装置の電池切れ等の異常時においてボトルを見つけ出す術がなくなることへの防衛策となる。
【0104】
図5は、第四の情報処理装置400がタグ型の装置である場合の構成の一例を示したイメージ図であり、
図6は、タグ型の装置の機能構成を示す構成図であり、
図7は、タグ型の装置をボトルに取り付けた場合の情報処理システム1000のイメージを示したものである。
【0105】
図5および
図6に示されるように、第四の情報処理装置400は、ボトルのネックに掛ける取り付け部401、本体部402、発光部403(発光装置)、ラベル部404、送信部405、受信部406、制御部407および電源部408で構成されることができる。なお、内部の部材については図示を省略する。
【0106】
発光部403には、一例として発光色の異なる3つの発光素子が設けられ、それぞれの発光は、受信部406が受信した第三の情報処理装置300からの信号に基づいて制御部407により制御されるものとする。
【0107】
また、第四の情報処理装置400は、ボトルの下に敷いて使用することが可能な装置とすることができる。
【0108】
具体的には、第四の情報処理装置400は、ボトルが載置される棚に敷くマット型の装置とすることができる。
【0109】
このような装置の場合、電源は家庭用電源から供給されるものとするのが好ましく、その場合には第四の情報処理装置400は電源プラグを有するものとする。
【0110】
そして、マット型の第四の情報処理装置400は、ボトルを複数載置することが可能であるものとする。
【0111】
図8は、第四の情報処理装置400がマット型の装置である場合の構成の一例を示したイメージ図(上面視)であり、
図9は、マット型の装置の機能構成を示す構成図であり、
図10は、マット型の装置(正面視)にボトルを載置した場合の情報処理システム1000のイメージを示したものである。
【0112】
図8に示されるように、マット型の第四の情報処理装置400には、ボトルの各々を載置可能な区画が設けられるものとする。
【0113】
また、第四の情報処理装置400は、本体部411、発光部412(発光装置)、送信部413、受信部414、制御部415、電源部416、圧力検知部430および内容量検知部440で構成されることができる。なお、内部の部材については図示を省略する。
【0114】
発光部412は、一例として発光色の異なる3つの発光素子が設けられ、それぞれの発光は、受信部414が受信した第三の情報処理装置300からの信号に基づいて制御部415により制御されるものとする。
【0115】
なお、発光部412は載置されるボトルの底部分に対応する位置に配置されることで、発光部412が発光した際にボトル全体が発光しているような効果を生じさせることができる。
【0116】
また、上記区画には、発光装置、および、ボトルが載置されたことを検知する圧力検知部430が夫々設けられる。
【0117】
圧力検知部430は、ボトルが載置されたことを検知するものであり、所定の重量を超えた場合にボトルが載置されたとして載置情報を出力する。
【0118】
そして、送信部413は、圧力検知部430が検知した載置情報を、区画に対応付けられた座標とともに第三の情報処理装置300に送信する。
【0119】
なお、座標は区画ごとに一つが定められていればよい。
【0120】
かかる載置情報は、客が来店したことを示す情報として、後述する来店頻度の情報として用いることが可能である。
【0121】
第四の情報処理装置400は、さらに、ボトルの内容量を検知する内容量検知部440を有することができる。
【0122】
内容量検知部440は、一例として、ボトルの重量またはボトルの内容物の高さを測定することにより内容量を検知するものとすることができる。ボトルの重量を測定する場合は、上述した圧力検知部430は内容量検知部440により代替されることが可能である。内容物の高さの測定は、ボトルの内部にセンサを垂らすキャップ型の装置や、ボトルの内部に赤外線センサを照射可能なバンド型の装置等によって、公知の技術を用いて実現することができる。
【0123】
内容量検知部440により検知されたボトルの内容量は、顧客に関連付けて顧客情報として記憶されることができる。
【0124】
以上の構成によれば、ボトルがマット型の第四の情報処理装置400に戻された際に、ボトルの残量を自動的に記憶することができるようになる。
【0125】
そして、載置情報は客が来店したことを示す情報として、後述する来店頻度の情報として用いることが可能である。
【0126】
ボトル情報には、さらに、ボトルの期限情報が含まれ、発光制御部340は、期限情報に基づいて発光装置の発光態様を変化させることができる。
【0127】
ボトルの期限情報は、ボトルの開封日からの経過日数、または、ボトルに定められた消費期限により定められるものとすることができる。
【0128】
そして、発光制御部は、ボトルの期限情報が所定の条件を満たしたボトルに対応付けられている第四の情報処理装置400の発光装置のみを点灯させたり、点滅させたり、あるいは、発光の色を変えるなど、変化させることができる。
【0129】
所定の条件とは、例えば、期限の終了が間近(残り1か月など)である。
【0130】
かかる構成によれば、管理者は、期限の終了が間近のボトルを視覚的に分かり易く認識することができる。また、期限の終了が間近のボトルの所有者である客に来店を促す連絡をする際に、ボトルを実際に手に取り、ボトルの内容物の残量や状態をチェックして必要な情報を客に伝える等のサービスを行うことができるようになる。これは、単に第二の情報処理装置200の表示装置210に対象の客をリストとして表示しただけでは実現できない効果である。
【0131】
顧客情報には、さらに、顧客の誕生日情報が含まれ、発光制御部は、誕生日情報に基づいて発光装置の発光態様を変化させることができる。
【0132】
誕生日情報は、顧客の生年月日(少なくとも月)が含まれるものとすることができる。
【0133】
そして、発光制御部は、誕生日情報が所定の条件を満たしたボトルに対応付けられている第四の情報処理装置400の発光装置のみを点灯させたり、点滅させたり、あるいは、発光の色を変えるなどに変化させることができる。
【0134】
所定の条件とは、例えば、誕生日が間近(1か月後など)である。
【0135】
かかる構成によれば、管理者は、誕生日が間近の客のボトルを視覚的に分かり易く認識することができる。また、誕生日が間近の客に来店を促す連絡をする際に、ボトルを実際に手に取り、ボトルの内容物の残量や状態をチェックして必要な情報を客に伝える等のサービスを行うことができるようになる。これは、単に第二の情報処理装置200の表示装置210に対象の客をリストとして表示しただけでは実現できない効果である。
【0136】
顧客情報には、さらに、顧客の来店頻度情報が含まれ、発光制御部は、来店頻度情報に基づいて発光装置の発光態様を変化させることができる。
【0137】
来店頻度情報は、少なくとも顧客の店への最終来店日が含まれるものとすることができる。さらには、顧客が複数回来店している場合には、複数回の来店日から平均の来店頻度を自動的に算出し、来店頻度情報とすることができる。
【0138】
そして、発光制御部は、来店頻度情報が所定の条件を満たしたボトルに対応付けられている第三の情報処理装置の発光装置のみを点灯させたり、点滅させたり、あるいは、発光の色を変えるなどに変化させることができる。
【0139】
所定の条件とは、例えば、来店頻度が低い(1か月以上など)であってもよいし、逆に、来店頻度が高いなどとしてもよい。
【0140】
かかる構成によれば、管理者は、来店頻度に応じて客のボトルを視覚的に分かり易く認識することができる。また、来店頻度に応じて客に来店を促す連絡をする際に、ボトルを実際に手に取り、ボトルの内容物の残量や状態をチェックして必要な情報を客に伝える等のサービスを行うことができるようになる。これは、単に第二の情報処理装置200の表示装置210に対象の客をリストとして表示しただけでは実現できない効果である。
【0141】
続いて、
図11−15を参照して、本開示の情報処理システムの具体的な適用例について説明を行う。
【0142】
図11は、第四の情報処理装置400がチップ型の装置である場合の例である。チップ型の装置のボトルへの装着法は特に限定されず、上述したネームタグに付したり、直接ボトルに付したりすることによりボトルに対応付けて設置することが可能である。
【0143】
図11に示されるように、客Cは、店の入口に設定された第一の情報処理装置100にて顔写真の撮影(および検温)を行い、案内されたテーブルTへと移動する。
【0144】
第一の情報処理装置100にて得られた顔写真に基づいて顧客IDが特定されると、第三の情報処理装置300から発信された信号に応じて、それぞれの第四の情報処理装置400から応答信号が送信される。
【0145】
第三の情報処理装置300は、受信した応答信号に基づいて、特定された顧客IDに対応する第四の情報処理装置400の位置を特定し、第二の情報処理装置200にその位置を表示させる。同時に、第二の情報処理装置200には特定された顧客IDに基づく顧客情報を表示させる。
【0146】
図12は、第四の情報処理装置400の位置を示した第二の情報処理装置200の表示画面の一例であり、
図13は、顧客情報を表示させた表示画面の一例である。
【0147】
そして、店員は、第二の情報処理装置200に表示された、対象の第四の情報処理装置400の位置に基づいて、客Cのキープボトルを見つけ出し、テーブルTへと提供することができる。
【0148】
同時に、店員は、第二の情報処理装置200に表示された、客Cの顧客情報を確認することにより、客Cへのサービスの提供をスムーズに行うことができる。
【0149】
顧客情報としては、名前、生年月日、連絡先、担当者、出身地、前回来店日、趣味や趣向(好きなシャンパン、ワイン、好きなタイプ、ペット、よく歌う曲名など)、仕事先、紹介者、メンバー、ボトル期限、飲み方(水、炭酸etc.)などが表示可能である。
【0150】
図14は、第四の情報処理装置400がネームタグ型の装置である場合の例である。
【0151】
図14に示されるように、客Cは、店の入口に設定された第一の情報処理装置100にて顔写真の撮影(および検温)を行い、案内されたテーブルTへと移動する。
【0152】
第一の情報処理装置100にて得られた顔写真に基づいて顧客IDが特定されると、第三の情報処理装置300からの信号に応じて、対応する第四の情報処理装置400が発光する。
【0153】
同時に、第二の情報処理装置200には特定された顧客IDに基づく顧客情報が表示される。
【0154】
店員は、発光している第四の情報処理装置400を目印に、客のキープボトルを見つけ出し、客Cに迅速に提供することができる。このとき、タグをつけたままテーブルにキープボトルを置いておくことができるため、滞在時間に応じて発光色を変えたり、発光部分を変えたりする構成が有効である。
【0155】
また、客Cの顧客情報を確認することにより、客Cへのサービスの提供がスムーズに行われることになる。顧客情報の詳細は上述したとおりである。
【0156】
図15は、第四の情報処理装置400がマット型の装置である場合の例である。
【0157】
図15に示されるように、客Cは、店の入口に設定された第一の情報処理装置100にて顔写真の撮影(および検温)を行い、案内されたテーブルTへと移動する。
【0158】
第一の情報処理装置100にて得られた顔写真に基づいて顧客IDが特定されると、第三の情報処理装置300からの信号に応じて、第四の情報処理装置400の対応する場所が発光する。
【0159】
同時に、第二の情報処理装置200には特定された顧客IDに基づく顧客情報が表示される。
【0160】
店員は、発光している第四の情報処理装置の場所を目印に、客のキープボトルを探し出し、客Cに迅速に提供することができる。
【0161】
また、客Cの顧客情報を確認することにより、客Cへのサービスの提供がスムーズに行われることになる。顧客情報の詳細については上述したとおりである。
【0162】
続いて、本開示における情報処理方法の実施形態について図面を参照しながら説明する。
【0163】
本開示における情報処理方法は、撮像装置を備える第一の情報処理装置と、表示装置を備える第二の情報処理装置と、発信装置を備える第三の情報処理装置と、応答装置を備える第四の情報処理装置と、第一の情報処理装置、第二の情報処理装置、第三の情報処理装置および第四の情報処理装置と接続されるサーバ装置とを備える情報処理システムにおいて実行されるものである。
【0164】
そして、
図16に示すように、上記情報処理方法は、情報処理システムが備える一又は複数のコンピュータプロセッサに、撮像ステップS110と、解析ステップS120と、特定ステップS130と、発信ステップS140と、応答ステップS150と、表示ステップS160とを実行させることを特徴とする。
【0165】
撮像ステップS110は、撮像装置により対象者の顔を撮像する。かかる撮像ステップS110は、撮像部120により実行されることができる。撮像部120の詳細については上述したとおりである。
【0166】
解析ステップS120は、撮像ステップS110において撮像された対象者の顔の画像を解析する。かかる解析ステップS120は、解析部510により実行されることができる。解析部510の詳細については上述したとおりである。
【0167】
特定ステップS130は、解析ステップS120における解析の結果に基づいて、対象者に対応する顧客IDを特定する。かかる特定ステップS130は、特定部520により実行されることができる。特定部520の詳細については上述したとおりである。
【0168】
発信ステップS140は、特定ステップS130において特定された顧客IDに関連付けて記憶された顧客情報に基づいて、発信装置から信号を発信させる。かかる発信ステップS140は、発信部320により実行されることができる。発信部320の詳細については上述したとおりである。
【0169】
応答ステップS150は、発信ステップS140において発信された信号に応じて、応答装置から所定のリアクションを応答させる。かかる応答ステップS150は、応答部420により実行されることができる。応答部420の詳細については上述したとおりである。
【0170】
表示ステップS160は、特定ステップにおいて特定された顧客IDに関連付けて記憶された顧客情報を、表示装置に表示する。かかる表示ステップS160は、表示部220により実行されることができる。表示部220の詳細については上述したとおりである。
【0171】
以上の構成によれば、客の情報に簡易かつ迅速に辿り着くこと、および、客のキープボトルを簡易かつ迅速に見つけ出すことにより、客に提供するサービスの質を向上させることができるようになる。
【0172】
最後に本開示におけるコンピュータプログラムの実施形態について図面を参照しながら説明を行う。
【0173】
本開示におけるコンピュータプログラムは、撮像装置を備える第一の情報処理装置と、表示装置を備える第二の情報処理装置と、発信装置を備える第三の情報処理装置と、応答装置を備える第四の情報処理装置と、第一の情報処理装置、第二の情報処理装置、第三の情報処理装置および第四の情報処理装置と接続されるサーバ装置とを備える情報処理システムにおいて実行されるものである。
【0174】
そして、上記コンピュータプログラムは、情報処理システムが備える一又は複数のコンピュータプロセッサに、撮像機能、解析機能、特定機能、発信機能、応答機能および表示機能を実現させることを特徴とする。
【0175】
撮像機能は、撮像装置により対象者の顔を撮像する。
【0176】
解析機能は、撮像機能により撮像された対象者の顔の画像を解析する。
【0177】
特定機能は、解析機能による解析の結果に基づいて、対象者に対応する顧客IDを特定する。
【0178】
発信機能は、特定機能により特定された顧客IDに関連付けて記憶された顧客情報に基づいて、発信装置から信号を発信させる。
【0179】
応答機能は、発信機能により発信された信号に応じて、応答装置から所定のリアクションを応答させる。
【0180】
表示機能は、特定機能により特定された顧客IDに関連付けて記憶された顧客情報を、表示装置に表示する。
【0181】
上記撮像機能、解析機能、特定機能、発信機能、応答機能および表示機能は、
図17に示す撮像回路1120、解析回路1510、特定回路1520、発信回路1320、応答回路1420および表示回路1220により実現されることができる。撮像回路1120、解析回路1510、特定回路1520、発信回路1310、応答回路1410および表示回路1210は、それぞれ上述した撮撮像部120、解析部510、特定部520、発信部320、応答部420および表示部220により実現されるものとする。各部の詳細については上述したとおりである。
【0182】
以上の構成によれば、客の情報に簡易かつ迅速に辿り着くこと、および、客のキープボトルを簡易かつ迅速に見つけ出すことにより、客に提供するサービスの質を向上させることができるようになる。
【0183】
また、上述した実施形態に係るサーバ装置又は端末装置として機能させるために、コンピュータ又は携帯電話などの情報処理装置を好適に用いることができる。このような情報処理装置は、実施形態に係るサーバ装置又は端末装置の各機能を実現する処理内容を記述したプログラムを、情報処理装置の記憶部に格納し、情報処理装置のCPUによって当該プログラムを読み出して実行させることによって実現可能である。
【0184】
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
【0185】
また、実施形態に記載した手法は、計算機(コンピュータ)に実行させることができるプログラムとして、例えば磁気ディスク(フロッピー(登録商標)ディスク、ハードディスク等)、光ディスク(CD−ROM、DVD、MO等)、半導体メモリ(ROM、RAM、フラッシュメモリ等)等の記録媒体に格納し、また通信媒体により伝送して頒布することもできる。なお、媒体側に格納されるプログラムには、計算機に実行させるソフトウェア手段(実行プログラムのみならずテーブルやデータ構造も含む)を計算機内に構成させる設定プログラムをも含む。本装置を実現する計算機は、記録媒体に記録されたプログラムを読み込み、また場合により設定プログラムによりソフトウェア手段を構築し、このソフトウェア手段によって動作が制御されることにより上述した処理を実行する。なお、本明細書でいう記録媒体は、頒布用に限らず、計算機内部あるいはネットワークを介して接続される機器に設けられた磁気ディスクや半導体メモリ等の記憶媒体を含むものである。記憶部は、例えば主記憶装置、補助記憶装置、又はキャッシュメモリとして機能してもよい。
【課題】 客の情報に簡易かつ迅速に辿り着くこと、客のキープボトルを簡易かつ迅速に見つけ出すことが可能な情報処理システム、情報処理方法およびコンピュータプログラムを提供する。
【解決手段】 本開示における情報処理システムに含まれる一又は複数のコンピュータプロセッサは、撮像装置により対象者の顔を撮像する撮像部と、撮像部により撮像された対象者の顔の画像を解析する解析部と、解析部による解析の結果に基づいて、対象者に対応する顧客IDを特定する特定部と、特定部により特定された顧客IDに関連付けて記憶された顧客情報に基づいて、発信装置から信号を発信させる発信部と、発信部から発信された信号に応じて、応答装置から所定のリアクションを応答させる応答部と、特定部により特定された顧客IDに関連付けて記憶された顧客情報を、表示装置に表示させる表示部とを有することを特徴とする。