特許第6944298号(P6944298)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6944298航空機翼に構造的支持を与えるプランク済みストリンガ
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6944298
(24)【登録日】2021年9月14日
(45)【発行日】2021年10月6日
(54)【発明の名称】航空機翼に構造的支持を与えるプランク済みストリンガ
(51)【国際特許分類】
   B64C 3/18 20060101AFI20210927BHJP
   B64C 1/00 20060101ALI20210927BHJP
   B29C 70/06 20060101ALI20210927BHJP
   B29C 70/30 20060101ALI20210927BHJP
   B29K 105/08 20060101ALN20210927BHJP
   B29L 9/00 20060101ALN20210927BHJP
   B29L 31/30 20060101ALN20210927BHJP
【FI】
   B64C3/18
   B64C1/00 B
   B29C70/06
   B29C70/30
   B29K105:08
   B29L9:00
   B29L31:30
【請求項の数】14
【外国語出願】
【全頁数】16
(21)【出願番号】特願2017-146007(P2017-146007)
(22)【出願日】2017年7月28日
(65)【公開番号】特開2018-65553(P2018-65553A)
(43)【公開日】2018年4月26日
【審査請求日】2020年7月27日
(31)【優先権主張番号】15/238,223
(32)【優先日】2016年8月16日
(33)【優先権主張国】US
(73)【特許権者】
【識別番号】500520743
【氏名又は名称】ザ・ボーイング・カンパニー
【氏名又は名称原語表記】The Boeing Company
(74)【代理人】
【識別番号】110002077
【氏名又は名称】園田・小林特許業務法人
(72)【発明者】
【氏名】キシュマルトン, マックス ユー.
(72)【発明者】
【氏名】ムンク, クレイトン エル.
【審査官】 林 政道
(56)【参考文献】
【文献】 米国特許出願公開第2015/0360764(US,A1)
【文献】 特開2016−135670(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B64C 3/18− 3/20, 3/26
B64C 1/00
B29C 70/06
B29C 70/30
B29K 105/08
B29L 9/00
B29L 31/30
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
翼の内部空間を取り囲み、前記翼に加えられるせん断応力に耐えるように並べられた繊維配向を有する炭素繊維強化ポリマー(CFRP)の層を含む外板(260)と、
前記翼の内部で横方向に配向され、前記内部空間内で前記外板に接触し、前記外板に取り付けられ、前記翼で曲げに耐えるように並べられた繊維配向を有するCFRPの層を含むプランク済みストリンガ(240)であって、各プランク済みストリンガ(240)の厚さが、少なくとも横方向に10延びる間に厚さが1減るという比で、前記プランク済みストリンガが翼端(122)方向に延びるのにつれて先細になっているプランク済みストリンガ(240)と、
前記翼の上側のプランク済みストリンガと前記翼の下側のプランク済みストリンガ(240)との間に配置され、前記プランク済みストリンガ(240)と位置合わせされた、スパー(410)であって、各スパー(410)の厚さが、前記翼端の方に行くにつれて、対応するプランク済みストリンガ(240)が先細になる量に応じて増加する、スパー(410)と、
を備える、航空機(100)翼の一区域
を備えるシステム。
【請求項2】
前記プランク済みストリンガ(240)の各層は平面であり、
前記プランク済みストリンガの各層は前記外板(260)の層と平行である、
請求項1に記載のシステム。
【請求項3】
機首方向から機尾方向に延びる垂直面に相当する前記各プランク済みストリンガ(240)の断面が四辺形であり、
前記各プランク済みストリンガの断面が、最大で機首方向から機尾方向への大きさ45°を超える傾斜を含んでいない、
請求項1または2に記載のシステム。
【請求項4】
機首方向から機尾方向に延びる垂直面に相当する前記各プランク済みストリンガ(240)の断面が、オーバーハングを含んでいない、
請求項1から3のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項5】
前記各プランク済みストリンガ(240)の厚さが、少なくとも機首方向に2延びる間に厚さが1減るという比で、機首方向から機尾方向、及び機尾方向から機首方向へと先細になっている、
請求項1から4のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項6】
前記各プランク済みストリンガ(240)が前記外板(260)に共硬化されている、
請求項1からのいずれか一項に記載のシステム。
【請求項7】
前記各スパー(410)が、固定要素(510)を介して前記プランク済みストリンガ(240)に固定して取り付けられている、
請求項1からのいずれか一項に記載のシステム。
【請求項8】
前記各スパー(410)が前記プランク済みストリンガ(240)に接合されている、
請求項1からのいずれか一項に記載のシステム。
【請求項9】
前記各プランク済みストリンガ(240)は前記内部空間内に配置され、機首方向から機尾方向に延びる前記外板(260)の一部を覆い、
前記プランク済みストリンガは、機首方向から機尾方向にかけて、間隙(G)によって間を空けて置かれ、
前記翼の内部機構へのアクセスポイント(520)が、プランク済みストリンガを貫通することなく、前記間隙において前記外板を貫通している、
請求項1からのいずれか一項に記載のシステム。
【請求項10】
前記外板(260)及び前記プランク済みストリンガ(240)が炭素繊維強化ポリマー(CFRP)の層を含み、
ランク済みストリンガの幅対厚さの比は、10を超過しない、
請求項1からのいずれか一項に記載のシステム。
【請求項11】
航空機(100)翼の一部を画定する複合材外板(260)をレイアップすることと、
前記航空機翼の内部で横方向に配向され且つ前記複合材外板に接触している、複合材製プランク済みストリンガ(240)をレイアップすることであって、少なくとも横方向に10延びる間に厚さが1減るという比で、前記複合材製プランク済みストリンガが翼端(122)方向に延びるのにつれて前記複合材製プランク済みストリンガ(240)の厚さを先細りにすることを含む、複合材製プランク済みストリンガ(240)をレイアップすることと、
前記プランク済みストリンガを前記複合材外板に取り付けることと、
前記プランク済みストリンガを、前記複合材製プランク済みストリンガの下方で垂直に伸びるスパー(410)に取り付けることであって、前記スパー(410)の厚さが、前記翼端の方に行くにつれて、前記複合材製プランク済みストリンガ(240)が先細になる量に応じて増加する、前記プランク済みストリンガをスパー(410)に取り付けることと
を含む、方法。
【請求項12】
前記複合材外板(260)を、前記複合材製プランク済みストリンガ(240)と別の複合材製プランク済みストリンガとの間の間隙(G)で切開し、それによって前記航空機(100)翼の内部空間にアクセスするためのアクセスパネル(520)を作製すること
を更に含む、請求項11に記載の方法。
【請求項13】
前記複合材製プランク済みストリンガ(240)を前記スパー(410)に取り付けることは、前記スパーを前記プランク済みストリンガに締結すること
を含む、請求項11または12に記載の方法。
【請求項14】
前記複合材製プランク済みストリンガ(240)をレイアップすることは、前記複合材製プランク済みストリンガの厚さを、少なくとも機首方向に2延びる間に厚さが1減るという比で、機尾方向から機首方向へと先細にすること
を含む、請求項11から13のいずれか一項に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、航空機の分野に関し、具体的には航空機翼の構造的構成要素に関する。
【背景技術】
【0002】
航空機翼の構造的構成要素は、飛行中、離陸時、及び着陸時に、様々な種類の力に耐える。これらの構造的構成要素はまた、(例えばバードストライク、落雷、空中荷重、地上荷重、燃料圧などの)多数の要件を満たすように設計されており、コストや製造上の制約に準拠しながらこれらの要件を満たすのは、依然として複雑なプロセスである。
【0003】
航空機翼を建造するための、幅広い種類の技法と設計が存在する。具体的には、複合材部品を利用した翼の設計が良く知られるようになってきている。なぜならば、こうした設計は重量を削減し、強度を増加させるからである。しかし、複合材製航空機翼は未だに型の作成が複雑で、テスト費用が高い。前記の要件の全てを満たすために、技術者は、金属製の翼の部品用の既存の設計にほぼ忠実に、複合材部品を設計しがちである。しかし、そうした場合、複合材料の利点の全てを利用することができない。例えば、金属の設計には、多数の締結された構成要素が利用される。複合材の設計の場合は、構成要素を一体化して、例えば統合設計/一体設計といった、より安価で軽量な単一の設計にすることができる。本書の開示は、これらの観点及び他の観点で提示されている。
【発明の概要】
【0004】
本書に記載される実施例は、横方向に延びる複合材製プランク済みストリンガが、航空機翼の外板に当てて平らに置かれる設計になっている。したがって、飛行中に翼に加えられる荷重(例えばせん断応力、曲げ応力など)は、プランク済みストリンガと外板とで、(例えば相補的に)分担され得る。さらに、プランク済みストリンガの下をスパーが延び、翼の上側部分のストリンガと翼の下側部分のストリンガとを接続して、それによって、さもなければプランク済みストリンガを座屈させるであろう力に耐えるようになっていてよい。
【0005】
一実施形態は、外板を含む航空機翼の一区域を備える。外板は、翼の内部空間を取り囲み、翼に加えられるせん断応力に耐えるように並べられた繊維配向を有する炭素繊維強化ポリマー(CFRP)の層を含む。航空機翼のこの区域はまた、翼の内部で横方向に配向され、内部空間内で外板に接触し、外板に取り付けられ、翼で曲げに耐えるように並べられた繊維配向を有するCFRPの層を含むプランク済みストリンガも含む。この区域は更に、翼の上側の部分プランク済みストリンガと翼の下側部分のプランク済みストリンガとの間に配置され、プランク済みストリンガと位置合わせされた、スパーを含む。
【0006】
更なる実施形態は、システムである。このシステムは、航空機翼の一区域の表面を画定する複合材外板を含む。このシステムはまた、外板に接触し、外板に一体化され、翼の内部で横方向に配向されている、上側の複合材製プランク済みストリンガを含む。更に、このシステムは、スパーであって、上側の複合材製プランク済みストリンガに取り付けられ、上側の複合材製プランク済みストリンガの一部の下方で垂直に延び、スパーの下方に位置する下側の複合材製プランク済みストリンガに固定して取り付けられた、スパーを含む。
【0007】
更なる実施形態は、方法である。方法は、航空機翼の一部を画定する複合材外板をレイアップすることと、翼の内部で横方向に配向され且つ外板に接触している、複合材製プランク済みストリンガをレイアップすることとを含む。方法はまた、プランク済みストリンガを、プランク済みストリンガの下方で垂直に伸びるスパーに取り付けることも含む。
【0008】
他の例示的な実施形態(例えば、上記の実施形態に関連する方法及びコンピュータ可読媒体)が、後述され得る。上記の特徴、機能、及び利点は、様々な実施形態において単独で実現することが可能であり、または更に別の実施形態において組み合わせることが可能であるが、これらの実施形態は、以下の説明及び添付図面を参照することによって更に詳細に理解することができる。
【0009】
ここで本開示のいくつかの実施形態を説明するが、この説明は例示のみを目的としている。説明は、添付図面を参照して行われる。全ての図面において、同じ参照番号は同じ要素または同じタイプの要素を表す。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】例示的な実施形態における、航空機の図である。
図2】例示的な実施形態における、航空機の主翼ボックスの部分図である。
図3】例示的な実施形態における、航空機の主翼ボックスの部分の断面図である。
図4】例示的な実施形態における、翼の2つのプランク済みストリンガに取り付けられたスパーを示す拡大図である。
図5】例示的な実施形態における、翼の2つのプランク済みストリンガに取り付けられたスパーを示す拡大図である。
図6】例示的な実施形態における、航空機の翼端付近の主翼ボックスの部分の別の断面図である。
図7】例示的な実施形態における、プランク済みストリンガの配列を示す図である。
図8】例示的な実施形態における、プランク済みストリンガの配列を示す図である。
図9】例示的な実施形態における、翼の構造的構成要素の製造方法を示すフロー図である。
図10】例示的な実施形態における、航空機の主翼ボックスの機外(outboard)区域のブロック図である。
図11】例示的な実施形態における、航空機の製造及び保守方法を示すフロー図である。
図12】例示的な実施形態における、航空機のブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
図面及び下記の記載により、本開示の具体的な例示的実施形態が示される。従って、当業者は、本明細書に明示的に記載または図示されていない様々な装置を考案して本開示の原理を具体的に実現することができるが、それらは本開示の範囲に含まれることを理解されたい。更に、本明細書に記載のいかなる実施例も、本開示の原理の理解を助けることを意図したものであり、具体的に記載された実施例や諸条件に限定されないという解釈がなされるべきである。この結果、本開示を限定するものは、下記の具体的な実施形態または実施例ではなく、特許請求項の範囲及びその均等物である。
【0012】
図1図6は、航空機の翼で曲げ荷重に耐える、強化複合材製プランク済みストリンガが利用されていてよい、例示の航空機の構造を示す。本書で用いる場合、プランク済みストリンガは、航空機外板の下部の支持構造体の「平ら」な構成要素を含んでおり、この構成要素は、翼軸に沿って航空機の翼端に向かって延びている。プランク済みストリンガは、本書で検討される場合、航空機の外板に当ててほぼ平らに横たえられており、外板と共に共硬化されてよい。
【0013】
図1は、例示的な実施形態における航空機100の図である。航空機100は、ノーズ110、主翼ボックスの機外区域120、胴体130、及び尾部140を含む。図1はまた、航空機100の下方向(Z)も示している。図2は、例示的な実施形態における、主翼ボックス270の部分図である。主翼ボックス270は、翼の前縁と後縁との間に位置する、翼の構造部分を含む。主翼ボックス270は、曲げモーメントを支え、ねじれ剛性を与え、及び/または航空機100の燃料を保持している。具体的には、図2は、図1の矢印2の方向から見た上面図である。図2によると、機外区域120は中央部分210に物理的に取り付けられており、中央区域210は、機外区域120を主翼ボックス270の別の機外区域120(図示せず)に連結している。
【0014】
この実施形態では、機外区域120は、外板260を含む。外板260は、全体の厚さが例えば約0.15インチ〜0.6インチ(例えば約30層から約100層の間)である、炭素繊維強化ポリマー(CFRP)といった多層の硬化複合材料を含んでいてよい。一実施形態では、外板260の層の大多数は、機外区域120に沿った曲げ荷重に耐える一方で、主翼ボックス270にねじれ剛性も与える、繊維配向(例えば、+/−45°の繊維配向)を有している。外板260は機外区域120を取り囲み、プランク済みストリンガ240が配置されている内部空間を画定している。
【0015】
プランク済みストリンガ240は、機外区域120内で横方向に配向されている(即ち、プランク済みストリンガ240は、機外区域120に沿い翼端122に向かって、横方向に延び、途切れなく続いている)。機外区域120が翼端122に向かって外向きに延びるのにつれて、機外区域120に沿って機首方向から機尾方向に向けて配置されたプランク済みストリンガ240の数は、少なくなっていってよい。プランク済みストリンガ240は、例えば、支持体250のところで終端していてよい。プランク済みストリンガ240は、外板260に関して上記で記載したものと同様の、多層の複合材製部品を含んでいてよい。しかし、プランク済みストリンガ240は、外板260より厚く(例えば、ほんのわずかの厚さであっても各プランク済みストリンガ240内の層の数が多いことによって)、各プランク済みストリンガ240の層の大多数が、機外区域120に沿った曲げに耐え、且つ座屈を防ぐために外板260の強化を補助するような繊維配向(例えば0°の繊維配向)を有していてよい。図2は、前面スパー220(例えば機外区域120の前縁)及び後面スパー230(例えば機外区域120の後縁)をさらに示す。
【0016】
図3は、例示的な実施形態における機外区域120の断面図であり、プランク済みストリンガ240がさらに示されている。図3は、図2の矢印3で示される。この実施形態では、この断面図は、機外区域120内に位置する部位4を示している。図4は、図3の部位4の拡大図であり、機外区域120の内部空間424を、外板260が取り囲んでいる。図4は、一対のプランク済みストリンガ240の間に配置され、これらとそれぞれ垂直方向に位置合わせされた、スパー410を示す。スパー410は、プランク済みストリンガ240の長さにわたって(即ち、ほぼX方向に)延び、プランク済みストリンガ240が曲げ荷重を耐えているときに座屈しないことを確実にするため、プランク済みストリンガ240に固定して取り付けられている。スパー410は、図4では、機外区域120の上側部分126のプランク済みストリンガ240と、機外区域120の下側部分128のプランク済みストリンガ240とを結合する「C字型スパー」として示されている。しかし、さらなる実施形態では、スパー410は任意の所望の断面形状(例えば、「I」字型、「L」字型、「Z」字型など)を有していてよい。
【0017】
図4は、外板260に当てられてほぼ平らに横たえられ、外板260に取り付けられている、プランク済みストリンガ240を更に示す。このように、外板の厚さとプランク済みストリンガの厚さとの差異がどれだけであっても、プランク済みストリンガ240の厚さは、プランク済みストリンガの幅よりも小さい。本書では、プランク済みストリンガ240は、外板260に物理的に嵌合しているという点で、外板260に「取り付けられ」ている。例えばある実施形態では、プランク済みストリンガ240は、外板260に共硬化されているといったように、外板260に一体化されるようにして、外板260に取り付けられている。このように、外板260とプランク済みストリンガ240は、共硬化されて1つの一体部品となっていてもよく、レイアップされて互いの上に別々に硬化されてもよく、またさもなければ、これらの構成要素を共に硬化及び/または接合することによって、結合して一体部品になっていてもよい。
【0018】
図5は、図4の部位5の拡大図である。図5に示されているように、各プランク済みストリンガ240は、(例えば1インチといった)厚さTを有する中央部位242と、厚さTから外板260に達するまで先細になっている外側部位244とを含んでいる。要するに、各プランク済みストリンガ240の厚さは、少なくとも機首方向に2延びる間に厚さが1減るという比で、機尾方向から機首方向へと先細になっている。この実施形態では、各プランク済みストリンガ240では3延びる間に厚さが1減り、その結果角度の大きさが30度の傾斜になっている。各プランク済みストリンガ240は、機首方向から機尾方向へと延びている外板260の一部(例えば10インチ幅)を覆っている。しかし、プランク済みストリンガ240同士は、機首方向から機尾方向にかけて、間隙(G)で離して、間を空けて置かれている。一実施形態では、各間隙は差し渡し14インチである。このことは、機外区域120の内部機構へのアクセスポイント520(例えばアクセスパネル)が、間隙Gにおいて、プランク済みストリンガ240を貫通したり、プランク済みしたストリンガ240の完全性を他の態様で損なったりせずに、外板260を貫通し得ることを意味する。
【0019】
図5は、スパー410をさらに示す。各スパー410は、フランジ412及び本体414を含む。本実施形態では、各スパー410が、プランク済みストリンガ240に固定要素510(例えばボルト、ピン、リベットなど)を介して固定して取り付けられて/締結されているが、一方、別の実施形態では(例えばスパー410が複合材部品である場合)、各スパー410は、プランク済みストリンガ240に接合(例えば接着)されるか、共硬化されるか、さもなければ貼り付けられていてよい。一実施形態では、スパー410は、互いに24インチ離して、間隔を空けて置かれており、スパー410間のこの距離は、スパー410が翼端122に向かって延びるのにつれて減少する。
【0020】
図6は、例示的な実施形態における、翼端122付近の機外区域120の別の断面図である。具体的には、図6は、図2の矢印6の方向から見た図である。図6に示されているように、プランク済みストリンガ240は、図2の中央区域210から図2の翼端122方向に延びるのにつれて、横方向に(即ちX方向に)先細になっていてよい。例えば、プランク済みストリンガ240は、部位246では厚さTを維持し、そこからプランク済みストリンガ240が翼端122方向に延びるのにつれて、少なくとも横方向に10延びる間に厚さが1減るという比(例えば、横方向に100延びる間に厚さが1減るといった、2000対1と10対1の間の傾斜比)で、厚さが先細になっていてよい。こうした実施形態では、スパー410が翼端122に向かって延びるのにつれて、スパー410の大きさ/厚さは増加する。即ち、各スパー410の厚さは、翼端122の方に行って、対応するプランク済みストリンガの厚さが減るのに応じて、増加する。厚さの増加は、プランク済みストリンガ240が先細になる量に相当する。図6はさらに、翼端122の近傍の支持部材610を示す。この支持部材610には、スパー410及び/またはプランク済みストリンガ240が接合されてよいか、または他の方法で固定して取り付けられていてよい。
【0021】
図2図6は、機外区域120内に存在するプランク済みストリンガ240に焦点を当てているが、所望により、プランク済みストリンガで中央区域210を補強するための同様の技法と設計が、利用されてよい。したがって、本書に記載されている実施形態は、機外区域120内で用いられるプランク済みストリンガに限定されない。
【0022】
これまでの図面では、プランク済みストリンガ240は機外区域120内に置かれて示されていたが、次に示す図7及び図8では、例示のプランク済みストリンガを、航空機100の他の要素から切り離して示す。具体的には、図7図8は、例示的な実施形態における、プランク済みストリンガ240の配列を示す図である。図7に示されるように、プランク済みストリンガ240は、機外区域120にわたって横にX方向に延びる長さLを有し、更に、機首方向から機尾方向にY方向に延びる幅Wを有する。プランク済みストリンガ240の各層は、0°から90°までさまざまの繊維配向を有する。この実施形態では、プランク済みストリンガ240の大多数が、0°の繊維配向を有している。この繊維配向によって、翼端122が飛行中に屈曲する際に、プランク済みストリンガ240が、機外区域120において曲げ荷重(例えば張力及び圧縮力)に耐える能力が、増加する。
【0023】
図8は、プランク済みストリンガ240を機首方向から機尾方向に延びる垂直面(即ちYZ平面)で切った断片に相当する、プランク済みストリンガ240の断面図である。具体的には、図8は、図7の矢印8から見た図に相当する。図8に示すとおり、プランク済みストリンガ240の断面は、四辺形である。さらに、プランク済みストリンガ240の断面は、機首方向から機尾方向への大きさ45°を超える傾斜を含んでおらず、オーバーハングも含んでいない。このように、プランク済みストリンガ240は、垂直方向の突起が全くない状態で、外板260に当てて平らに横たわっている。図8は更に、プランク済みストリンガ240が厚さTを有していることと、個々の層の厚さがTLであることを示している。プランク済みストリンガ240の幅は、外板260と接している最下層860から、最上層840に向けて、減少している。図8に示されるように、この実施形態では、(例えば、プランク済みストリンガ240の幅と厚さが最大になるYZ平面内の断面で測定された)プランク済みストリンガ240の幅対厚さの比は、10を超過しない。この実施形態では、プランク済みストリンガ240の各層は(例えばほぼ平面の形状を有する)平面であり、プランク済みストリンガ240の各層は、外板260(例えば外板260の平面層)に対して平行である。
【0024】
上記の強化されたプランク済みストリンガ240を利用した機外区域120の製造に関する例示的な詳細は、図9に関連して以下で検討されるであろう。この実施形態では、機外区域120の構造的構成要素がまだ製造されていないと仮定する。
【0025】
図9は、例示的な実施形態における、翼の構造的構成要素の製造方法900を示すフロー図である。方法900のステップは、図1の航空機100に関連して説明されるが、当業者は、方法900が所望により他の航空機で実施されてもよいことを理解するであろう。本明細書に記載のフローチャートのステップは、全てを網羅している訳ではなく、図示されていない他のステップを含んでいてもよい。本明細書に記載のステップはまた、他の順序で実行されてもよい。
【0026】
プロセスは、自動繊維配置(AFP)マシンが、機外区域120の一部を画定する外板260を横たえることによって、スタートされてよい(ステップ902)。外板260が未硬化積層板の形態のままである場合、外板260は成型ツールによって支持されていてよい。代わりに、外板260が硬化されている場合は、外板260は剛性で、自立していてよい。AFPマシンはさらに、機外区域120内で横方向に配向され、外板260に当てて平らに横たえられた、複合材製プランク済みストリンガ240(例えば、Y方向に対して上側のプランク済みストリンガ240)をレイアップしてよい(ステップ904)。即ち、複合材製プランク済みストリンガ240は、翼端122に向かって横方向に延びていてよく、プランク済みストリンガ240の長さに沿って外板210に接している。次に、プランク済みストリンガ240は、例えば接合、共硬化、または固定要素の使用によって、外板260に取り付けられる(ステップ906)。スパー410は、下側のプランク済みストリンガ240への取付のためにスパー410がプランク済みストリンガ240の下方で垂直に(即ちY方向に)延びるようにして、(ここでもまた例えば接合、共硬化、または固定要素の使用によって)プランク済みストリンガ240に取り付けられる。方法900を利用することによって、ほぼ平面のプランク済みストリンガ240を用いて航空機翼を組み立てることが可能になる。プランク済みストリンガ240は、平面であるため、他の複雑な部分があるストリンガよりもレイアップが容易である。これによって次には、機外区域120の強度や重量を損なうことなく、機外区域120の構造の製作コストが削減される。
【実施例】
【0027】
以下の実施例では、追加のプロセス、システム及び方法が、プランク済みストリンガ及びスパーを含む強化された構造を利用した航空機翼に照らして説明される。
【0028】
図10は、例示的な実施形態における、主翼ボックスの機外区域1000のブロック図である。図10に示されるように、機外区域1000は外板1010を含み、外板1010は、プランク済みストリンガ1020の境界となるか、プランク済みストリンガ1020を取り囲んでいる。プランク済みストリンガ1020は外板1010と共硬化されており、プランク済みストリンガ1020間には、間隙1030がある。アクセスポイント1012は、間隙1030のところで外板1010を貫通しており、それによって、プランク済みストリンガ1020の構造的完全性が何ら損なわれないことが確実になっている。スパー1040は、対応するプランク済みストリンガ1020に固定して取り付けられており、それによってプランク済みストリンガ1020が座屈しないことを確実にしている。
【0029】
図面をより具体的に参照すると、本開示の実施形態は、図11に示す航空機の製造及び保守方法1100、及び図12に示す航空機1102に照らして記載され得る。製造前段階では、例示の方法1100は、航空機1102の仕様及び設計1104と、材料の調達1106とを含み得る。製造段階では、航空機1102の構成要素及びサブアセンブリの製造1108と、システムインテグレーション1110とが行われる。その後、航空機1102は、認可及び納品1112を経て運航1114に供され得る。顧客により運航される間に、航空機1102は、定期的な整備及び保守1116(改造、再構成、改修なども含み得る)が予定される。
【0030】
方法1100の各工程は、システムインテグレータ、第三者、及び/またはオペレータ(例えば顧客)によって実行または実施され得る。本書の目的に関しては、システムインテグレータとは、限定しないが、任意の数の航空機製造者及び主要システムの下請業者を含んでいてもよく、第三者とは、限定しないが、任意の数のベンダー、下請業者、及び供給業者を含んでいてもよく、オペレータとは、航空会社、リース会社、軍事団体、サービス機関などであってもよい。
【0031】
図12に示すように、例示的な方法1100によって製造された航空機1102は、複数のシステム1120及び内装1122を備えた機体1118を含み得る。高次のシステム1120の例には、推進システム1124、電気システム1126、油圧システム1128、及び環境システム1130のうちの1つ以上が含まれる。任意の数の他のシステムが含まれてよい。航空宇宙産業の例が示されているが、本発明の原理は、自動車産業などの他の産業にも適用され得る。
【0032】
本書で具現化される装置及び方法は、製造及び整備方法1100中の任意の1つ以上の段階において用いられ得る。例えば、製造段階1108に対応する構成要素またはサブアセンブリは、航空機1102の運航期間中に製造される構成要素またはサブアセンブリと、類似の方法で作製または製造され得る。また、1つ以上の装置の実施形態、方法の実施形態、またはそれらの組み合わせは、例えば、航空機1102の組立てを実質的に効率化するか、または航空機1102のコストを削減することによって、製造段階1108及び1100で利用され得る。同様に、装置の実施形態、方法の実施形態、或いはそれらの組み合わせのうちの1つ以上を、航空機1102の運航中に、例えば限定しないが、保守及び整備1116に利用することができる。例えば、本明細書に記載される技法とシステムは、ステップ1106、1108、1110、1114、及び/または1116で使用され得、及び/または機体1118及び/または内装1122において使用され得る。これらの技法とシステムは、例えば、推進システム1124、電気システム1126、油圧システム1128、及び/または環境システム1130を含む、システム1120にも用いることが可能である。
【0033】
一実施形態では、プランク済みストリンガ240は、機体118の一部から成り、コンポーネント及びサブアセンブリの製造1108中に製造される。プランク済みストリンガ240は次に、システムインテグレーション1110において航空機の中に組み立てられ、その後摩耗により航空機1118の一部が使用不能となるまで、運航1114において用いられ得る。ここで、整備及び保守1116で、機体1118の使用不能な部分と交換するため、機体1118の新たに製造された部分(例えば新しいプランク済みストリンガ)が設置され得る。
【0034】
図示された、または本書に記載された様々な制御要素(例えば、AFPマシンを管理する電気部品または電子部品)はどれも、ハードウェア、ソフトウェアを実行するプロセッサ、ファームウェアを実行するプロセッサ、またはこれらの何らかの組み合わせとして実装され得る。例えば、ある要素は専用ハードウェアとして実装され得る。専用ハードウェア要素は、「プロセッサ」、「コントローラ」、または同様の何らかの専門用語で称されうる。機能がプロセッサによって提供される場合、その機能を提供するものは、単一の専用プロセッサであっても、単一の共有プロセッサであっても、そのうちのいくつかが共有となり得る複数の個別のプロセッサであってもよい。更に、「プロセッサ」または「コントローラ」という用語が明示的に使用される場合、ソフトウェアの実行が可能なハードウェアのみを表わすと解釈されるべきでなく、限定しないが、デジタル信号プロセッサ(DSP)ハードウェア、ネットワークプロセッサ、特定用途向け集積回路(ASIC)、もしくは他の回路、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、ソフトウェア記憶用の読み出し専用メモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、不揮発性ストレージ、ロジックもしくは何らかの他の物理的ハードウェアコンポーネントもしくはモジュールなどが黙示的に含まれていてよい。
【0035】
また、ある要素は、その要素の機能を実施するためにプロセッサまたはコンピュータが実行可能な、命令として実装されてよい。命令のいくつかの例は、ソフトウェア、プログラムコード、及びファームウェアである。命令は、その要素の機能を実施するようにプロセッサに指示するためにプロセッサによって実行されるときに動作可能である。命令は、プロセッサが読み取り可能な記憶デバイス上に記憶されていてよい。記憶装置のいくつかの例は、デジタルもしくはソリッドステートメモリ、磁気ディスク及び磁気テープなどの磁気記憶媒体、ハードドライブ、または光学式可読デジタルデータ記憶媒体である。
【0036】
更に、本開示は以下の条項による実施形態を含む。
【0037】
条項1 翼の内部空間を取り囲み、翼に加えられるせん断応力に耐えるように並べられた繊維配向を有する炭素繊維強化ポリマー(CFRP)の層を含む外板と、
翼の内部で横方向に配向され、内部空間内で外板に接触し、外板に取り付けられ、翼で曲げに耐えるように並べられた繊維配向を有するCFRPの層を含むプランク済みストリンガと、
翼の上側部分のプランク済みストリンガと翼の下側部分のプランク済みストリンガとの間に配置され、プランク済みストリンガと位置合わせされた、スパー
を備える、航空機翼の一区域
を備えるシステム。
【0038】
条項2 プランク済みストリンガの各層は平面であり、
プランク済みストリンガの各層は外板の層と平行である、
条項1に記載のシステム。
【0039】
条項3 機首方向から機尾方向に延びる垂直面に相当する各プランク済みストリンガの断面が四辺形である、
条項1に記載のシステム。
【0040】
条項4 機首方向から機尾方向に延びる垂直面に相当する各プランク済みストリンガの断面が、プランク済みストリンガの断面が、最大で機首方向から機尾方向への大きさ45°を超える傾斜を含んでいない、
条項1に記載のシステム。
【0041】
条項5 機首方向から機尾方向に延びる垂直面に相当する各プランク済みストリンガの断面が、オーバーハングを含んでいない、
条項1に記載のシステム。
【0042】
条項6 各プランク済みストリンガの厚さが、少なくとも機首方向に2延びる間に厚さが1減るという比で、機首方向から機尾方向、及び機尾方向から機首方向へと先細になっている、
条項1に記載のシステム。
【0043】
条項7 各プランク済みストリンガの厚さが、少なくとも横方向に10延びる間に厚さが1減るという比で、プランク済みストリンガが翼端方向に延びるのにつれて先細になっている、
条項1に記載のシステム。
【0044】
条項8 各スパーの厚さが、翼端の方に行って、対応するプランク済みストリンガが先細になる量に応じて増加する、
条項7に記載のシステム。
【0045】
条項9 各プランク済みストリンガが外板に共硬化されている、
条項1に記載のシステム。
【0046】
条項10 各スパーが、固定要素を介してプランク済みストリンガに固定して取り付けられている、
条項1に記載のシステム。
【0047】
条項11 各スパーが、プランク済みストリンガに接合されている、
条項1に記載のシステム。
【0048】
条項12 各プランク済みストリンガは内部空間内に配置され、機首方向から機尾方向に延びる外板の一部を覆い、
プランク済みストリンガは、機首方向から機尾方向にかけて、間隙によって間を空けて置かれ、
翼の内部機構へのアクセスポイントが、プランク済みストリンガを貫通することなく、間隙において外板を貫通している、
条項1に記載のシステム。
【0049】
条項13 外板及びプランク済みストリンガが炭素繊維強化ポリマー(CFRP)の層を含む、
条項1に記載のシステム。
【0050】
条項14 プランク済みストリンガの幅対厚さの比は、10を超過しない、
条項1に記載のシステム。
【0051】
条項15 航空機翼の一区画の表面を画定する複合材外板と、
複合材外板に接触し、複合材外板に一体化され、航空機翼の内部で横方向に配向されている、上側の複合材製プランク済みストリンガと、
上側の複合材製プランク済みストリンガに固定して取り付けられ、上側の複合材製プランク済みストリンガの一部の下方で垂直に延び、スパーの下部に位置する下側の複合材製プランク済みストリンガに、固定して取り付けられている、スパー
を備える、システム。
【0052】
条項16 上側の複合材製プランク済みストリンガの幅対厚さの比は、10を超過しない、
条項15に記載のシステム。
【0053】
条項17 航空機翼の一部を画定する複合材外板をレイアップすることと、
翼の内部で横方向に配向され且つ外板に接触している、複合材製プランク済みストリンガをレイアップすることと、
プランク済みストリンガを外板に取り付けることと、
プランク済みストリンガを、複合材製プランク済みストリンガの下方で垂直に伸びるスパーに取り付けること
を含む、方法。
【0054】
条項18 複合材外板を、複合材製プランク済みストリンガと別の複合材製プランク済みストリンガとの間の間隙で切開し、それによって航空機翼の内部空間にアクセスするためのアクセスパネルを作製すること
を更に含む、条項17に記載の方法。
【0055】
条項19 複合材製プランク済みストリンガをスパーに取り付けることは、スパーをプランク済みストリンガに締結することを含む、
条項17に記載の方法。
【0056】
条項20 複合材製プランク済みストリンガをレイアップすることは、複合材製プランク済みストリンガの厚さを、少なくとも機首方向に2延びる間に厚さが1減るという比で、機尾方向から機首方向へと先細にすること
を含む、条項17に記載の方法。
【0057】
本明細書に記載されているのは特定の実施形態であるが、本開示の範囲は、それら特定の実施形態に限定されるものではない。本開示の範囲は、下記の特許請求の範囲及びその全ての均等物によって規定されるものである。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12