【文献】
飯野 勝弘, 携帯電話を「通販ツール」に進化させる プロフェッショナル育成講座,月刊ネット販売 ,日本,宏文出版株式会社,2016年04月25日,第17巻 第5号,pp.50-51
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記画面遷移部は、前記電子商取引の対象となる取引対象を説明する前記商品詳細ページにおいて、前記利用者が前記取引対象を注文する操作を行った際に、前記利用者のコンテキストに応じて、前記利用者の注文対象となる取引対象を一覧表示する前記カート一覧画面をスキップして、前記商品詳細ページから前記注文画面に直接遷移させる
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下に、本願に係る情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラムを実施するための形態(以下、「実施形態」と記載する)について図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、この実施形態により本願に係る情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラムが限定されるものではない。また、以下の実施形態において同一の部位には同一の符号を付し、重複する説明は省略される。
【0010】
〔1.情報処理方法の概要〕
まず、
図1を参照し、実施形態に係る情報処理装置が行う情報処理方法の概要について説明する。
図1は、実施形態に係る情報処理方法の概要を示す説明図である。なお、
図1では、利用者のコンテキスト(context)に応じて、ECサイト(Electronic Commerce site)等での電子商取引においてECショッピングカート(以下、カート)への商品投入を省略して注文処理に移行する場合を例に挙げて説明する。
【0011】
図1に示すように、情報処理システム1は、端末装置10と情報提供装置100とを含む。端末装置10と情報提供装置100とは、それぞれネットワークN(
図4参照)を介して有線又は無線で互いに通信可能に接続される。
【0012】
端末装置10は、利用者Uにより利用されるスマートフォンやタブレット等のスマートデバイスであり、4G(Generation)やLTE(Long Term Evolution)等の無線通信網を介して任意のサーバ装置と通信を行うことができる携帯端末装置である。また、端末装置10は、液晶ディスプレイ等の画面であって、タッチパネルの機能を有する画面を有し、利用者から指やスタイラス等によりタップ操作、スライド操作、スクロール操作等、コンテンツ等の表示データに対する各種の操作を受付ける。なお、画面のうち、コンテンツが表示されている領域上で行われた操作を、コンテンツに対する操作としてもよい。また、端末装置10は、スマートデバイスのみならず、デスクトップPC(Personal Computer)やノートPC等の情報処理装置であってもよい。
【0013】
情報提供装置100は、利用者Uのコンテキストに応じて、ECサイト等での電子商取引においてカート一覧を省略して注文処理に移行する情報処理装置であり、サーバ装置やクラウドシステム等により実現される。すなわち、情報提供装置100は、利用者Uのコンテキストに応じて、カート一覧画面をスキップして商品詳細ページから注文画面に遷移させる。本実施形態では、情報提供装置100は、利用者Uの端末装置10と連携して、電子商取引の対象となる商品を説明する商品詳細ページにおいて、利用者が当該商品を注文する操作を行った際に、当該利用者Uのコンテキストに応じて、当該利用者の注文対象となる商品を一覧表示するカート一覧画面をスキップして、注文画面(手続き画面もしくは確認画面)に直接遷移させる。
【0014】
なお、ECサイトは、オンラインモール(電子商店街)や、フリマアプリ(flea market application)・フリマサイト、オークションアプリ・オークションサイト、その他のオンライン上での商品売買が可能なサイトやアプリ等であってもよい。
【0015】
また、商品は取引対象の一例に過ぎない。本実施形態において、商品は役務と読み替えてもよい。例えば、商品は、各種サービスの申し込みや、各種契約、金融商品、旅行商品、アプリ、音楽配信、電子書籍、その他のダウンロード商品等であってもよい。また、注文は、購入や予約に限らず、無償の譲渡や交換に対する申し込み等であってもよい。例えば、価格が0円であってもよいし、物々交換であってもよい。すなわち、商品は、金銭の支払いが必要となる商品に限らず、無償で提供される品物や、金銭以外のものと交換される品物等であってもよい。
【0016】
また、利用者Uのコンテキストの一例として、登録の有無、ログインの有無、カート一覧画面のスキップ設定の有無、検索履歴の有無、閲覧履歴の有無、購買履歴の有無、投稿履歴の有無、位置履歴の有無、特定の通信事業者や決済事業者との契約の有無、アクセス元の端末装置やIPアドレス等の違い、共用PC等のアカウントや利用日時(曜日や時間帯等)の違い、性別(男性/女性)や年齢(未成年/成年)の違い等がある。
【0017】
なお、新規の利用者は、未登録の利用者として扱ってもよい。また、登録済みの利用者であってもログインしていない場合には、未登録の利用者として扱ってもよい。また、登録済みの利用者やログイン状態を継続している利用者であってもしばらくアクセスや商品の購入履歴がない場合(「ご無沙汰」の利用者である場合)には、新規の利用者(すなわち未登録の利用者)として扱ってもよい。
【0018】
また、情報提供装置100は、商品や電子商取引に関する利用者Uの行動を示す各種の履歴情報(ログデータ)を取得してもよい。例えば、情報提供装置100は、電子商取引が行われた際の利用者Uの位置や日時の履歴である位置履歴を端末装置10から取得する。また、情報提供装置100は、商品に関して利用者Uが入力した検索クエリの履歴である検索履歴を検索サーバ(検索エンジン)から取得する。また、情報提供装置100は、商品に関して利用者Uが閲覧したコンテンツの履歴である閲覧履歴をコンテンツサーバから取得する。また、情報提供装置100は、電子商取引における利用者Uの購買の履歴である購買履歴を電子商取引サーバや電子決済サーバから取得する。また、情報提供装置100は、商品に関する利用者Uの投稿の履歴である投稿履歴を口コミの投稿サービスを提供する投稿サーバやSNS(Social Networking Service)サーバから取得する。なお、情報提供装置100は、上述した情報の他にも各種の情報を取得可能である。例えば、情報提供装置100は、利用者Uの年齢、性別、家族構成、経済状況といった利用者Uの属性に関する情報を取得する。そして、情報提供装置100は、上記の各種情報を、利用者Uのコンテキストとして使用してもよい。
【0019】
〔1−1.基本操作〕
例えば、
図1に示すように、利用者Uは、端末装置10を操作して、商品の検索を行う(ステップS1)。例えば、利用者Uの端末装置10は、利用者Uにより入力された商品に関する検索クエリ(商品名、ブランド名、カテゴリ名、キーワード等)を、ネットワークN(
図4参照)を介して、情報提供装置100が提供する検索エンジンに入力する。なお、情報提供装置100が提供する検索エンジンは、一般の検索サイト等であってもよいし、ECサイト内の検索バー等であってもよい。
【0020】
そして、情報提供装置100は、利用者Uからの商品検索に対する応答として、検索結果を返す(ステップS2)。例えば、情報提供装置100は、利用者Uの端末装置10から入力された検索クエリに該当する商品等のリンクの一覧を、検索結果として端末装置10に通知する。利用者Uは、端末装置10を操作して、検索結果の中から、自分の希望に該当する商品に関する商品詳細ページへのリンクを操作し、リンク先である当該商品詳細ページへ移動する。
【0021】
そして、情報提供装置100は、利用者Uのコンテキストに応じて、従来技術における「既存仕様」(通常購入)と、本実施形態に係る「新規仕様」(通称:「スキップカート」)とのいずれの処理に移行するかを選択する(ステップS3)。例えば、情報提供装置100は、利用者Uのコンテキストが所定の条件を満たさない場合には、従来技術における「既存仕様」の処理に移行し、利用者Uのコンテキストが所定の条件を満たす場合には、本実施形態に係る「新規仕様」の処理に移行する。
【0022】
このとき、情報提供装置100は、利用者Uが商品詳細ページへ移動する際に、当該商品詳細ページが掲載されたECサイト等における利用者Uのコンテキストを判定する。但し、実際には、利用者Uのコンテキストを判定するタイミングは、利用者UがECサイトにアクセスした時点でもよいし、利用者Uが実際に商品の注文処理に移行する時点であってもよい。また、利用者Uのコンテキストを判定するために、端末装置10又は情報提供装置100が利用者Uの認証を行ってもよい。
【0023】
本実施形態では、
図2に示すように、情報提供装置100は、利用者Uのコンテキストが所定の条件を満たしていない場合(条件不適合の場合)には、注文手続き時に「既存仕様」の処理に移行する。また、情報提供装置100は、利用者Uのコンテキストが所定の条件を満たす場合(条件適合の場合)には、注文手続き時に「新規仕様」の処理に移行する。
図2は、条件判定のみによる仕様選択の一例を示す概念図である。
【0024】
なお、条件不適合の場合と、条件適合の場合とは入れ替えてもよい。すなわち、情報提供装置100は、利用者Uのコンテキストが所定の条件を満たしていない場合(条件不適合の場合)には「新規仕様」の処理に移行し、利用者Uのコンテキストが所定の条件を満たす場合(条件適合の場合)には「既存仕様」の処理に移行するようにしてもよい。また、「既存仕様」の処理に移行するか、「新規仕様」の処理に移行するかは、どのような内容の条件を設定するかによって変更・調整が可能である。また、情報提供装置100は、所定の条件を満たすか否かではなく、例えば「条件A」を満たすときは「既存仕様」の処理に移行し、「条件B」を満たすときは「新規仕様」の処理に移行するようにしてもよい。
【0025】
ここでは、一例として、情報提供装置100は、利用者Uが未登録又は未ログインの利用者である場合には、「新規仕様」の処理に移行するものとして説明する。そして、利用者Uは、未登録又は未ログインの利用者であるものとする。すなわち、新規又は未ログインの利用者向けに購入を迷う動線を排除し最短で注文可能な動線を提供する。なお、従来技術における「既存仕様」の処理については説明を割愛する。
【0026】
そして、情報提供装置100は、利用者Uの端末装置10と連携して、検索結果の画面から利用者Uの希望に該当する商品に関する商品詳細ページへ遷移させる(ステップS4)。利用者Uは、端末装置10を操作して、商品詳細ページに係る商品の購入を希望する場合、商品詳細ページにおいて商品の注文処理に移行するボタン(「注文」ボタン)を押下(タップ、クリック等)する。本実施形態に係る「新規仕様」の処理では、商品詳細ページには、商品をカートに投入するためのボタンはなく、商品の注文処理に移行するボタンのみ表示されている。
【0027】
そして、情報提供装置100は、利用者Uが過去に一度も手続きを行っていない場合(初回)や、以前に手続きしてからその後商品購入することなく一定期間が経過している場合には、利用者Uの端末装置10と連携して、商品詳細ページから手続き画面に遷移させる(ステップS5)。従来技術における「既存仕様」では、商品詳細ページからカート一覧に遷移させるところであるが、本実施形態に係る「新規仕様」では、商品詳細ページから直接、手続き画面に遷移させる。利用者Uは、端末装置10を操作して、手続き画面において商品の決済手段(支払方法)や配送先、配送方法、配送希望時間等の情報を登録する。このとき、利用者Uは、利用者情報等の登録手続きを行ってもよい。また、情報提供装置100は、手続き画面にて利用者Uが「戻る」ボタン等を押下した場合、利用者Uの端末装置10と連携して、手続き画面から商品詳細ページに戻るように遷移させる(ステップS5→ステップS4)。
【0028】
そして、情報提供装置100は、利用者Uの手続きが完了した後、利用者Uの端末装置10と連携して、手続き画面から確認画面に遷移させる(ステップS6)。利用者Uは、端末装置10を操作して、商品購入の確定前の最終確認を行う。また、情報提供装置100は、利用者Uが確認画面にて利用者Uが「戻る」ボタン等を押下した場合、利用者Uの端末装置10と連携して、確認画面から手続き画面に戻るように遷移させる(ステップS6→ステップS5)。
【0029】
なお、情報提供装置100は、利用者Uが過去の一定期間以内に手続きや商品購入を行っている場合、利用者Uの端末装置10と連携して、手続き画面を省略し、商品詳細ページから直接、確認画面に遷移させる(ステップS4→ステップS6)。また、情報提供装置100は、確認画面にて利用者Uが「戻る」ボタン等を押下した場合、利用者Uの端末装置10と連携して、確認画面から商品詳細ページに戻るように遷移させる(ステップS6→ステップS4)。
【0030】
但し、情報提供装置100は、利用者Uが過去の一定期間以内に手続きや商品購入を行っていても、利用者Uが登録情報の更新や変更等を希望する場合には、手続き画面を表示してもよい。例えば、情報提供装置100は、確認画面にて利用者Uが「手続き・変更」ボタン等を押下した場合、利用者Uの端末装置10と連携して、確認画面から手続き画面に遷移させるようにしてもよい(ステップS6→ステップS5)。なお、情報提供装置100は、「戻る」ボタンや「手続き・変更」ボタン等を、遷移させる画面上に直接表示するのではなく、遷移しない画面枠等に別途表示するようにしてもよい。
【0031】
そして、情報提供装置100は、利用者Uの最終確認が完了した後、利用者Uの端末装置10と連携して、確認画面から完了画面に遷移させる(ステップS7)。利用者Uは、端末装置10を操作して、確認画面の表示内容に問題がなければ、商品購入の確定前の最終確認を完了する。これにより、利用者Uの商品購入が確定する。なお、完了画面への遷移は不可逆であり、完了画面から確認画面に戻ることはできない。
【0032】
ここで、情報提供装置100は、手続き画面もしくは確認画面において「カート一覧」ボタンを表示し、利用者Uが「カート一覧」ボタンを押下した場合には、利用者Uの端末装置10と連携して、手続き画面もしくは確認画面からカート一覧に遷移させる(ステップS8)。このとき、情報提供装置100は、利用者Uが初めて「カート一覧」ボタンを押下した場合に、カート一覧を作成するようにしてもよい。すなわち、本実施形態において、カート一覧は希望者にのみ表示される。例えば、利用者Uは、手続き画面もしくは確認画面において、購入予定の商品を確認したい場合、手続き画面もしくは確認画面に表示されている「カート一覧」ボタンを押下することで、端末装置10にカート一覧を表示することができる。利用者Uは、カート一覧において、購入予定の商品の確認/数量変更/削除等をすることができる。また、情報提供装置100は、カート一覧にて利用者Uが「戻る」ボタン等を押下した場合、利用者Uの端末装置10と連携して、カート一覧から元の手続き画面もしくは確認画面に戻るように遷移させる(ステップS8→ステップS5又はS6)。
【0033】
さらに、情報提供装置100は、利用者Uがカート一覧に表示された商品を選択した場合に、利用者Uの端末装置10と連携して、その商品に関する商品詳細ページに遷移させるようにしてもよい(ステップS8→ステップS4)。すなわち、表示されたカート一覧は、従来のカート一覧と同様に機能してもよい。このとき、情報提供装置100は、商品詳細ページにて利用者Uが「戻る」ボタン等を押下した場合、利用者Uの端末装置10と連携して、商品詳細ページからカート一覧に戻るように遷移してもよい(ステップS4→ステップS8)。すなわち、カート一覧から商品詳細ページに遷移した場合にのみ、商品詳細ページからカート一覧に戻ることができる。あくまで「戻る」だけであり、商品購入時に商品詳細ページからカート一覧に遷移させるものではない。
【0034】
〔1−2.既存仕様と新規仕様との併用〕
次に、
図3を参照して、既存仕様と新規仕様との併用について説明する。
図3は、選択操作を加えた仕様選択の一例を示す概念図である。
図3に示すように、情報提供装置100は、利用者Uのコンテキストが所定の条件を満たす場合(条件適合の場合)には、
図2と同様に、注文手続き時に「新規仕様」の処理に移行する。しかし、情報提供装置100は、利用者Uのコンテキストが所定の条件を満たしていない場合(条件不適合の場合)には、注文手続き時に「既存仕様」と「新規仕様」とのいずれの処理に移行するか選択できるようにする。例えば、情報提供装置100は、登録済みの利用者Uが商品詳細ページに係る商品の購入を希望する場合、「既存仕様」と「新規仕様」とのいずれの処理に移行するか選択できるようにしてもよい。
【0035】
この場合、情報提供装置100は、利用者Uの端末装置10と連携して、商品詳細ページにおいて、「カート一覧」ボタンと、「スキップカート」ボタン(「注文手続き」ボタン等)とを表示する。そして、
図3に示すように、情報提供装置100は、利用者Uが「カート一覧」ボタンを押下した場合(スキップ非選択の場合)には、利用者Uの端末装置10と連携して、「既存仕様」に従って商品詳細ページからカート一覧に遷移させる。また、情報提供装置100は、利用者Uが「スキップカート」ボタンを押下した場合(スキップ選択の場合)には、利用者Uの端末装置10と連携して、「新規仕様」に従って商品詳細ページから手続き画面もしくは確認画面に遷移させる。
【0036】
なお、実際には、「カート一覧」ボタンや「スキップカート」ボタンの押下に限らず、スキップ設定のON/OFFであってもよい。例えば、情報提供装置100は、利用者Uのスキップ設定がOFFである場合(スキップ非選択の場合)には、利用者Uの端末装置10と連携して、「既存仕様」に従って商品詳細ページからカート一覧に遷移させる。また、情報提供装置100は、利用者Uのスキップ設定がONである場合(スキップ選択の場合)には、利用者Uの端末装置10と連携して、「新規仕様」に従って商品詳細ページから手続き画面もしくは確認画面に遷移させる。また、情報提供装置100は、利用者Uが「スキップカート」ボタンを押下した時に、スキップ設定をONにしてもよい。
【0037】
〔2.情報処理システムの構成例〕
次に、
図4を用いて、実施形態に係る情報提供装置100が含まれる情報処理システム1の構成について説明する。
図4は、実施形態に係る情報処理システム1の構成例を示す図である。
図4に示すように、実施形態に係る情報処理システム1は、端末装置10と情報提供装置100とを含む。これらの各種装置は、ネットワークNを介して、有線又は無線により通信可能に接続される。ネットワークNは、例えば、LAN(Local Area Network)や、インターネット等のWAN(Wide Area Network)である。
【0038】
また、
図4に示す情報処理システム1に含まれる各装置の数は図示したものに限られない。例えば、
図4では、図示の簡略化のため、端末装置10を1台のみ示したが、これはあくまでも例示であって限定されるものではなく、2台以上であってもよい。
【0039】
端末装置10は、利用者Uによって使用される情報処理装置である。例えば、端末装置10は、スマートフォンやタブレット端末等のスマートデバイス、フィーチャーフォン、PC(Personal Computer)、PDA(Personal Digital Assistant)、カーナビゲーションシステム、スマートウォッチやヘッドマウントディスプレイ等のウェアラブルデバイス(Wearable Device)、スマートグラス等である。
【0040】
また、かかる端末装置10は、LTE(Long Term Evolution)、4G(4th Generation)、5G(5th Generation:第5世代移動通信システム)等の無線通信網や、Bluetooth(登録商標)、無線LAN(Local Area Network)等の近距離無線通信を介してネットワークNに接続し、情報提供装置100と通信することができる。
【0041】
情報提供装置100は、例えばPCやサーバ装置、あるいはメインフレーム又はワークステーション等である。なお、情報提供装置100は、クラウドコンピューティングにより実現されてもよい。
【0042】
〔3.情報処理装置の構成例〕
次に、
図5を用いて、実施形態に係る情報提供装置100の構成について説明する。
図5は、実施形態に係る情報提供装置100の構成例を示す図である。
図5に示すように、情報提供装置100は、通信部110と、記憶部120と、制御部130とを有する。
【0043】
(通信部110)
通信部110は、例えば、NIC(Network Interface Card)等によって実現される。また、通信部110は、ネットワークN(
図4参照)と有線又は無線で接続される。
【0044】
(記憶部120)
記憶部120は、例えば、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ(Flash Memory)等の半導体メモリ素子、又は、ハードディスク、光ディスク等の記憶装置によって実現される。
図5に示すように、記憶部120は、利用者情報データベース121と、履歴情報データベース122と、契約情報データベース123とを有する。
【0045】
(利用者情報データベース121)
利用者情報データベース121は、利用者Uに関する各種情報を記憶する。例えば、利用者情報データベース121は、利用者Uの属性等の種々の情報を記憶する。
図6は、利用者情報データベース121の一例を示す図である。
図6に示した例では、利用者情報データベース121は、「利用者ID(Identifier)」、「年齢」、「性別」、「自宅」、「勤務地」、「興味」といった項目を有する。
【0046】
「利用者ID」は、利用者Uを識別するための識別情報を示す。また、「年齢」は、利用者IDにより識別される利用者Uの年齢を示す。なお、「年齢」は、例えば35歳など、利用者IDにより識別される利用者Uの具体的な年齢であってもよい。また、「性別」は、利用者IDにより識別される利用者Uの性別を示す。
【0047】
また、「自宅」は、利用者IDにより識別される利用者Uの自宅の位置情報を示す。なお、
図6に示す例では、「自宅」は、「LC11」といった抽象的な符号を図示するが、緯度経度情報等であってもよい。また、例えば、「自宅」は、地域名や住所であってもよい。
【0048】
また、「勤務地」は、利用者IDにより識別される利用者Uの勤務地(学生の場合は学校)の位置情報を示す。なお、
図6に示す例では、「勤務地」は、「LC12」といった抽象的な符号を図示するが、緯度経度情報等であってもよい。また、例えば、「勤務地」は、地域名や住所であってもよい。
【0049】
また、「興味」は、利用者IDにより識別される利用者Uの興味を示す。すなわち、「興味」は、利用者IDにより識別される利用者Uが関心の高い対象を示す。例えば、「興味」は、利用者Uが検索エンジンに入力して検索した検索クエリ(キーワード)等であってもよい。なお、
図6に示す例では、「興味」は、利用者ごとに1つずつ図示するが、複数であってもよい。
【0050】
例えば、
図6に示す例において、利用者ID「U1」により識別される利用者Uの年齢は、「20代」であり、性別は、「男性」であることを示す。また、例えば、利用者ID「U1」により識別される利用者Uは、自宅が「LC11」であることを示す。また、例えば、利用者ID「U1」により識別される利用者Uは、勤務地が「LC12」であることを示す。また、例えば、利用者ID「U1」により識別される利用者Uは、「スポーツ」に興味があることを示す。
【0051】
ここで、
図6に示す例では、「U1」、「LC11」及び「LC12」といった抽象的な値を用いて図示するが、「U1」、「LC11」及び「LC12」には、具体的な文字列や数値等の情報が記憶されるものとする。以下、他の情報に関する図においても、抽象的な値を図示する場合がある。
【0052】
なお、利用者情報データベース121は、上記に限らず、目的に応じて種々の情報を記憶してもよい。例えば、利用者情報データベース121は、利用者Uの端末装置10に関する各種情報を記憶してもよい。また、利用者情報データベース121は、利用者Uのデモグラフィック(人口統計学的属性)、サイコグラフィック(心理学的属性)、ジオグラフィック(地理学的属性)、ベヘイビオラル(行動学的属性)等の属性に関する情報を記憶してもよい。例えば、利用者情報データベース121は、氏名、家族構成、出身地(地元)、職業、職位、収入、資格、居住形態(戸建、マンション等)、車の有無、通学・通勤時間、通学・通勤経路、定期券区間(駅、路線等)、利用頻度の高い駅(自宅・勤務地の最寄駅以外)、習い事(場所、時間帯等)、趣味、興味、ライフスタイル等の情報を記憶してもよい。
【0053】
(履歴情報データベース122)
履歴情報データベース122は、利用者Uの行動を示すログデータに関する各種情報を記憶する。
図7は、履歴情報データベース122の一例を示す図である。
図7に示した例では、履歴情報データベース122は、「利用者ID」、「位置履歴」、「検索履歴」、「閲覧履歴」、「購買履歴」、「投稿履歴」といった項目を有する。
【0054】
「利用者ID」は、利用者Uを識別するための識別情報を示す。また、「位置履歴」は、利用者Uの位置の履歴である位置履歴を示す。また、「検索履歴」は、利用者Uが入力した検索クエリの履歴である検索履歴を示す。また、「閲覧履歴」は、利用者Uが閲覧したコンテンツの履歴である閲覧履歴を示す。また、「購買履歴」は、利用者Uによる購買の履歴である購買履歴を示す。また、「投稿履歴」は、利用者Uによる投稿の履歴である投稿履歴を示す。
【0055】
例えば、
図7に示す例において、利用者ID「U1」により識別される利用者Uは、「位置履歴#1」の通りに移動し、「検索履歴#1」の通りに検索し、「閲覧履歴#1」の通りにコンテンツを閲覧し、「購買履歴#1」の通りに商品等を購入し、「投稿履歴」の通りに投稿したことを示す。
【0056】
ここで、
図7に示す例では、「U1」、「位置履歴#1」、「検索履歴#1」、「閲覧履歴#1」、「購買履歴#1」及び「投稿履歴#1」といった抽象的な値を用いて図示するが、「U1」、「位置履歴#1」、「検索履歴#1」、「閲覧履歴#1」、「購買履歴#1」及び「投稿履歴#1」には、具体的な文字列や数値等の情報が記憶されるものとする。
【0057】
なお、履歴情報データベース122は、上記に限らず、目的に応じて種々の情報を記憶してもよい。例えば、履歴情報データベース122は、利用者Uが長年使用している商品の使用履歴等の情報を記憶してもよい。また、履歴情報データベース122は、利用者Uに商品を紹介(推薦)した紹介者(推薦者)に関する情報を記憶してもよい。また、履歴情報データベース122は、利用者Uが注文した商品の関連商品(新製品/型落ち、新作/旧作/過去作品/続編/シリーズ物)等に関する情報を記憶してもよい。
【0058】
(契約情報データベース123)
契約情報データベース123は、利用者Uの各種事業者との契約に関する各種情報を記憶する。
図8は、契約情報データベース123の一例を示す図である。
図8に示した例では、契約情報データベース123は、「利用者ID」、「通信事業者」、「決済事業者」といった項目を有する。
【0059】
「利用者ID」は、利用者Uを識別するための識別情報を示す。「通信事業者」は、利用者Uが契約している通信事業者を示す。なお、「通信事業者」は、インターネット回線を提供する回線事業者(プロバイダ)等であってもよい。「決済事業者」は、利用者Uが契約している決済事業者を示す。例えば、「決済事業者」は、「クレジットカード決済」、「銀行決済」、「キャリア決済」、「電子マネー決済」、「ID決済」、「コンビニ決済」等の各種オンライン決済サービスを提供する事業者を示す。
【0060】
例えば、
図8に示す例において、利用者ID「U1」により識別される利用者Uは、「通信事業者#A」や「決済事業者#A」と契約していることを示す。ここで、
図8に示す例では、「U1」、「通信事業者#A」及び「決済事業者#A」といった抽象的な値を用いて図示するが、「U1」、「通信事業者#A」及び「決済事業者#A」には、具体的な文字列や数値等の情報が記憶されるものとする。
【0061】
なお、契約情報データベース123は、上記に限らず、目的に応じて種々の情報を記憶してもよい。例えば、契約情報データベース123は、利用者Uが利用している配送業者等の情報を記憶してもよい。また、契約情報データベース123は、利用者Uが契約・登録している店舗やサービス等の情報を記憶してもよい。また、契約情報データベース123は、利用者Uが所属している組織・団体(企業、学校等を含む)等に関する情報を記憶してもよい。
【0062】
(制御部130)
図5に戻り、説明を続ける。制御部130は、コントローラ(Controller)であり、例えば、CPU(Central Processing Unit)、MPU(Micro Processing Unit)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等によって、情報提供装置100の内部の記憶装置に記憶されている各種プログラム(情報処理プログラムの一例に相当)がRAM等の記憶領域を作業領域として実行されることにより実現される。
図5に示す例では、制御部130は、取得部131と、検索部132と、提供部133と、判定部134と、画面遷移部135とを有する。
【0063】
(取得部131)
取得部131は、ネットワークN(
図4参照)を介して、利用者Uの端末装置10から、利用者Uにより入力された商品に関する検索クエリを取得する。ここでは、取得部131は、取得した検索クエリを検索部132に入力する。また、取得部131は、取得した検索クエリを記憶部120に格納してもよい。
【0064】
また、取得部131は、ネットワークN(
図4参照)を介して、利用者Uに関する各種情報(利用者情報、履歴情報、契約情報等)を取得し、記憶部120に格納する。例えば、取得部131は、利用者情報を利用者情報データベース121に格納する。また、取得部131は、履歴情報を履歴情報データベース122に格納する。また、取得部131は、契約情報を契約情報データベース123に格納する。
【0065】
(検索部132)
検索部132は、取得部131により取得された検索クエリに基づいて、当該検索クエリに該当する商品の検索を行う。また、検索部132は、検索結果として得られた商品に関する情報を記憶部120に格納してもよい。なお、検索部132は、自身が検索を行うものであってもよいし、外部の検索サーバ(検索エンジン)に検索クエリを入力して検索結果を受け取るものであってもよい。
【0066】
(提供部133)
提供部133は、ネットワークN(
図4参照)を介して、検索部132により行われた検索結果を、利用者Uの端末装置10に提供する。例えば、提供部133は、利用者Uの端末装置10から入力された検索クエリに該当する商品等のリンクの一覧を、検索結果として端末装置10に提供する。
【0067】
(判定部134)
判定部134は、電子商取引において利用者Uのコンテキストを判定する。例えば、判定部134は、利用者Uが検索クエリに該当する商品等のリンクの一覧のうちのいずれかの商品の商品詳細ページの移動する際に、当該商品詳細ページが掲載されたECサイト等における利用者Uのコンテキストを判定する。
【0068】
このとき、判定部134は、記憶部20に記憶された利用者Uに関する各種情報(利用者情報、履歴情報、契約情報等)を取得し、取得された各種情報のうち少なくとも1つに基づいて利用者Uのコンテキストを判定してもよい。
【0069】
また、判定部134は、利用者Uのコンテキストが所定の条件を満たしているか否かを判定してもよい。また、判定部134は、利用者Uの端末装置10の画面上に「カート一覧」ボタンと、「スキップカート」ボタン(「注文手続き」ボタン等)とが表示されている場合、利用者Uが「カート一覧」ボタンと、「スキップカート」ボタンとのいずれを押下したかを判定してもよい。
【0070】
(画面遷移部135)
画面遷移部135は、利用者Uの端末装置10の画面を、商品詳細ページ利用者Uのコンテキストに応じて、カート一覧画面をスキップして商品詳細ページから注文画面(手続き画面もしくは確認画面)に遷移させる。例えば、画面遷移部135は、電子商取引の対象となる商品を説明する商品詳細ページにおいて、利用者が当該商品を注文する操作を行った際に、当該利用者Uのコンテキストに応じて、当該利用者の注文対象となる商品を一覧表示するカート一覧画面をスキップして商品詳細ページから注文画面に直接遷移させる。
【0071】
このとき、画面遷移部135は、利用者Uのコンテキストに応じて、従来技術における「既存仕様」(通常購入)と、本実施形態に係る「新規仕様」(通称:「スキップカート」)とのいずれの処理に移行するかを選択する・例えば、画面遷移部135は、利用者Uのコンテキストが所定の条件を満たさない場合には、従来技術における「既存仕様」の処理に移行し、利用者Uのコンテキストが所定の条件を満たす場合には、本実施形態に係る「新規仕様」の処理に移行する。
【0072】
あるいは、画面遷移部135は、利用者Uのコンテキストが所定の条件を満たす場合には、注文手続き時に「新規仕様」の処理に移行し、利用者Uのコンテキストが所定の条件を満たしていない場合には、注文手続き時に「既存仕様」と「新規仕様」とのいずれの処理に移行するか選択できるようにしてもよい。
【0073】
例えば、画面遷移部135は、利用者Uの端末装置10の画面上に表示された商品詳細ページにおいて、「カート一覧」ボタンと、「スキップカート」ボタンとを表示する。そして、画面遷移部135は、利用者Uが「カート一覧」ボタンを押下した場合には、利用者Uの端末装置10の画面を、「既存仕様」に従って商品詳細ページからカート一覧に遷移させる。また、画面遷移部135は、利用者Uが「スキップカート」ボタンを押下した場合には、利用者Uの端末装置10の画面を、「新規仕様」に従って商品詳細ページから手続き画面もしくは確認画面に遷移させるようにしてもよい。
【0074】
〔4.処理手順〕
次に、
図9を用いて実施形態に係る情報提供装置100による処理手順について説明する。
図9は、実施形態に係る処理手順を示すフローチャートである。なお、以下に示す処理手順は、情報提供装置100の制御部130によって繰り返し実行される。
【0075】
例えば、
図9に示すように、情報提供装置100の取得部131は、通信部110を介して、利用者Uの端末装置10から、利用者Uにより入力された商品に関する検索クエリを取得する(ステップS101)。
【0076】
続いて、情報提供装置100の取得部131は、通信部110を介して、取得部131により取得された検索クエリに基づいて、当該検索クエリに該当する商品の検索を行う(ステップS102)。
【0077】
続いて、情報提供装置100の提供部133は、通信部110を介して、利用者Uの端末装置10に対して、検索部132により行われた検索結果を提供する(ステップS103)。
【0078】
続いて、情報提供装置100の判定部134は、電子商取引において利用者Uのコンテキストが所定の条件を満たしているか否かを判定する(ステップS104)。
【0079】
続いて、画面遷移部135は、利用者Uのコンテキストが所定の条件を満たしていない場合には(ステップS104;No)、利用者Uにより「スキップカート」ボタンが押下されたか否かを判定する(ステップS105)。なお、「スキップカート」ボタンの押下は、スキップ選択の一例に過ぎない。実際には、画面遷移部135は、利用者Uのスキップ設定のON/OFFを判定するようにしてもよい。また、画面遷移部135は、利用者Uにより「スキップカート」ボタンが押下された時に、スキップ設定をONにしてもよい。
【0080】
続いて、画面遷移部135は、利用者Uにより「スキップカート」ボタンが押下されなかった場合には(ステップS105;No)、利用者Uの端末装置10の画面を、商品詳細ページからカート一覧画面に遷移させる(ステップS106)。なお、利用者Uにより「スキップカート」ボタンが押下されなかった場合には、利用者Uにより「カート一覧」ボタンが押下された場合も含まれる。
【0081】
続いて、情報提供装置100の画面遷移部135は、利用者Uのコンテキストが所定の条件を満たしている場合(ステップS104;Yes)、あるいは利用者Uにより「スキップカート」ボタンが押下された場合(ステップS105;Yes)には、利用者Uの端末装置10の画面を、カート一覧画面をスキップして商品詳細ページから注文画面に遷移させる(ステップS107)。
【0082】
〔5.変形例〕
上述した端末装置10及び情報提供装置100は、上記実施形態以外にも種々の異なる形態にて実施されてよい。そこで、以下では、実施形態の変形例について説明する。
【0083】
上記の実施形態において、情報提供装置100は、利用者Uのコンテキストに限らず、商品のコンテキストに応じて、ECサイト等での電子商取引においてカート一覧を省略して注文処理に移行してもよい。なお、商品のコンテキストの一例として、販売価格、販売実績(月別販売数量等)、ランキング順位、期間限定、数量限定、生産者、販売者、ブランド、カテゴリ、キャンセル・返品の可不可、利用者Uが何度も利用している店舗・商品等がある。例えば、情報提供装置100は、利用者が注文しようとする商品の価格が所定の金額以下である場合や、商品の数量(個数、点数)が所定の数量以下である場合、商品が所定のカテゴリに分類される商品である場合、商品が人気商品や人気ブランドの新商品等である場合等には、カート一覧を省略して注文処理に移行してもよい。
【0084】
また、上記の実施形態において、情報提供装置100は、利用者Uのコンテキストが、商品詳細ページに係る商品を購入している利用者層のコンテキストと一致する場合、ECサイト等での電子商取引においてカート一覧を省略して注文処理に移行してもよい。例えば、情報提供装置100は、利用者Uと同じ属性(年齢、趣味、職業・勤務先、地域等)を持つ他の利用者が購入している商品を購入する場合には、カート一覧を省略して注文処理に移行してもよい。
【0085】
また、上記の実施形態において、電子商取引は一例に過ぎない。実際には、カート一覧に相当する機能を有するシステムであれば、上記実施形態を適用し、カート一覧に相当する画面をスキップして画面を遷移させることができる。例えば、オンラインゲーム内のアイテム取引等においてカート一覧に相当する機能を使用している場合には、上記実施形態を適用し、カート一覧に相当する画面をスキップして画面を遷移させてもよい。
【0086】
〔6.効果〕
上述してきたように、本願に係る情報提供装置100は、判定部134と、画面遷移部135と、を備える。判定部134は、電子商取引において利用者Uのコンテキストを判定する。画面遷移部135は、利用者Uのコンテキストに応じて、カート一覧画面をスキップして商品詳細ページから注文画面に遷移させる。なお、画面遷移部135は、利用者Uの手続きが未だ行われていない場合、注文画面への遷移として、商品詳細ページから手続き画面に遷移させる。また、画面遷移部135は、利用者Uの手続きが既に行われている場合、注文画面への遷移として、商品詳細ページから確認画面に遷移させる。また、画面遷移部135は、利用者Uの操作に応じて、注文画面からカート一覧画面に遷移させる。
【0087】
これにより、電子商取引において適切にカート一覧を省略して注文処理に移行することができる。
【0088】
〔7.ハードウェア構成〕
また、上述した実施形態に係る端末装置10や情報提供装置100は、例えば
図10に示すような構成のコンピュータ1000によって実現される。以下、情報提供装置100を例に挙げて説明する。
図10は、ハードウェア構成の一例を示す図である。コンピュータ1000は、出力装置1010、入力装置1020と接続され、演算装置1030、一次記憶装置1040、二次記憶装置1050、出力I/F(Interface)1060、入力I/F1070、ネットワークI/F1080がバス1090により接続された形態を有する。
【0089】
演算装置1030は、一次記憶装置1040や二次記憶装置1050に格納されたプログラムや入力装置1020から読み出したプログラム等に基づいて動作し、各種の処理を実行する。演算装置1030は、例えばCPU(Central Processing Unit)、MPU(Micro Processing Unit)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等により実現される。
【0090】
一次記憶装置1040は、RAM(Random Access Memory)等、演算装置1030が各種の演算に用いるデータを一次的に記憶するメモリ装置である。また、二次記憶装置1050は、演算装置1030が各種の演算に用いるデータや、各種のデータベースが登録される記憶装置であり、ROM(Read Only Memory)、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)、フラッシュメモリ等により実現される。二次記憶装置1050は、内蔵ストレージであってもよいし、外付けストレージであってもよい。また、二次記憶装置1050は、USBメモリやSD(Secure Digital)メモリカード等の取り外し可能な記憶媒体であってもよい。また、二次記憶装置1050は、クラウドストレージ(オンラインストレージ)やNAS(Network Attached Storage)、ファイルサーバ等であってもよい。
【0091】
出力I/F1060は、ディスプレイ、プロジェクタ、及びプリンタ等といった各種の情報を出力する出力装置1010に対し、出力対象となる情報を送信するためのインターフェイスであり、例えば、USB(Universal Serial Bus)やDVI(Digital Visual Interface)、HDMI(登録商標)(High Definition Multimedia Interface)といった規格のコネクタにより実現される。また、入力I/F1070は、マウス、キーボード、キーパッド、ボタン、及びスキャナ等といった各種の入力装置1020から情報を受信するためのインターフェイスであり、例えば、USB等により実現される。
【0092】
また、出力I/F1060及び入力I/F1070はそれぞれ出力装置1010及び入力装置1020と無線で接続してもよい。すなわち、出力装置1010及び入力装置1020は、ワイヤレス機器であってもよい。
【0093】
また、出力装置1010及び入力装置1020は、タッチパネルのように一体化していてもよい。この場合、出力I/F1060及び入力I/F1070も、入出力I/Fとして一体化していてもよい。
【0094】
なお、入力装置1020は、例えば、CD(Compact Disc)、DVD(Digital Versatile Disc)、PD(Phase change rewritable Disk)等の光学記録媒体、MO(Magneto-Optical disk)等の光磁気記録媒体、テープ媒体、磁気記録媒体、又は半導体メモリ等から情報を読み出す装置であってもよい。
【0095】
ネットワークI/F1080は、ネットワークNを介して他の機器からデータを受信して演算装置1030へ送り、また、ネットワークNを介して演算装置1030が生成したデータを他の機器へ送信する。
【0096】
演算装置1030は、出力I/F1060や入力I/F1070を介して、出力装置1010や入力装置1020の制御を行う。例えば、演算装置1030は、入力装置1020や二次記憶装置1050からプログラムを一次記憶装置1040上にロードし、ロードしたプログラムを実行する。
【0097】
例えば、コンピュータ1000が情報提供装置100として機能する場合、コンピュータ1000の演算装置1030は、一次記憶装置1040上にロードされたプログラムを実行することにより、制御部130の機能を実現する。また、コンピュータ1000の演算装置1030は、ネットワークI/F1080を介して他の機器から取得したプログラムを一次記憶装置1040上にロードし、ロードしたプログラムを実行してもよい。また、コンピュータ1000の演算装置1030は、ネットワークI/F1080を介して他の機器と連携し、プログラムの機能やデータ等を他の機器の他のプログラムから呼び出して利用してもよい。
【0098】
〔8.その他〕
以上、本願の実施形態を説明したが、これら実施形態の内容により本発明が限定されるものではない。また、前述した構成要素には、当業者が容易に想定できるもの、実質的に同一のもの、いわゆる均等の範囲のものが含まれる。さらに、前述した構成要素は適宜組み合わせることが可能である。さらに、前述した実施形態の要旨を逸脱しない範囲で構成要素の種々の省略、置換又は変更を行うことができる。
【0099】
また、上記実施形態において説明した各処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の全部又は一部を手動的に行うこともでき、あるいは、手動的に行われるものとして説明した処理の全部又は一部を公知の方法で自動的に行うこともできる。この他、上記文書中や図面中で示した処理手順、具体的名称、各種のデータやパラメータを含む情報については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。例えば、各図に示した各種情報は、図示した情報に限られない。
【0100】
また、図示した各装置の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各装置の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部又は一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的又は物理的に分散・統合して構成することができる。
【0101】
例えば、上述した情報提供装置100は、複数のサーバコンピュータで実現してもよく、また、機能によっては外部のプラットホーム等をAPI(Application Programming Interface)やネットワークコンピューティング等で呼び出して実現するなど、構成は柔軟に変更できる。
【0102】
また、上述してきた実施形態及び変形例は、処理内容を矛盾させない範囲で適宜組み合わせることが可能である。
【0103】
また、上述してきた「部(section、module、unit)」は、「手段」や「回路」などに読み替えることができる。例えば、取得部は、取得手段や取得回路に読み替えることができる。
【解決手段】情報処理システム1において、情報提供装置100(情報処理装置)は、判定部134と、画面遷移部135と、を備える。判定部134は、電子商取引において利用者のコンテキストを判定する。画面遷移部135は、利用者のコンテキストに応じて、カート一覧画面をスキップして商品詳細ページから注文画面に遷移させ、利用者の手続きが未だ行われていない場合、注文画面への遷移として、商品詳細ページから手続き画面に遷移させ、利用者の手続きが既に行われている場合、注文画面への遷移として、商品詳細ページから確認画面に遷移させ、利用者の操作に応じて、注文画面からカート一覧画面に遷移させる。