(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0019】
シガレットが挿入されるケースと、ケースに配置され、ケースに挿入されたシガレットを加熱するヒータと、シガレットの内側端部と外部とを連通させる主流煙通路と液状組成物とを加熱してエアロゾルを生成させ、エアロゾルを主流煙通路に伝達する蒸気化器と、を含み、主流煙通路の少なくとも一部は、シガレットの長手方向に対して交差する方向に延設されるエアロゾル生成装置を開示する。
【0020】
本発明の実施形態で使用される用語は、実施形態での機能を考慮しながら、可能な限り現在汎用される一般的な用語を選択したが、それは、当分野の当業者の意図、判例、または新たな技術の出現などによっても異なる。また、特定の場合には、出願人が任意に選定した用語もあり、その場合、当該発明の説明部分において、詳細にその意味を記載する。従って、本発明で使用される用語は、単純な用語の名称ではなく、その用語が有する意味と、本発明の全般にわたる内容とを基に定義されなければならない。
【0021】
明細書全体において、ある部分がある構成要素を「含む」とするとき、それは、特別に反対となる記載がない限り、他の構成要素を除くものではなく、他の構成要素をさらに含んでもよいということを意味する。また、明細書に記載された「…部」、「…モジュール」というような用語は、少なくとも1つの機能や動作を処理する単位を意味し、それは、ハードウェアまたはソフトウェアによっても具現され、ハードウェアとソフトウェアとの結合によっても具現される。
【0022】
以下では、添付図面を参照し、本発明の実施形態について、本発明が属する技術分野において当業者が容易に実施することができるように詳細に説明する。しかし、本発明は、さまざまに異なる形態にも具現され、ここで説明する実施形態に限定されるものではない。
【0023】
以下では、図面を参照し、本発明の実施形態について詳細に説明する。
【0024】
図1及び
図2は、エアロゾル生成装置にシガレットが挿入された例を図示した図面である。
【0025】
図1及び
図2を参照すれば、エアロゾル生成装置10000は、バッテリ11000、制御部12000、ヒータ13000及び蒸気化器14000を含む。また、エアロゾル生成装置10000の内部空間には、シガレット20000が挿入されもする。
【0026】
図1及び
図2に図示されたエアロゾル生成装置10000には、本実施形態と関わる構成要素が図示されている。従って、
図1及び
図2に図示された構成要素以外に、他の汎用的な構成要素がエアロゾル生成装置10000にさらに含まれてもよいことは、本実施形態と係わる技術分野において当業者であるならば、理解することができるであろう。
【0027】
また、
図1及び
図2には、エアロゾル生成装置10000にヒータ13000が含まれているように図示されているが、必要により、ヒータ13000は、省略されてもよい。
【0028】
図1には、バッテリ11000、制御部12000、蒸気化器14000及びヒータ13000が一列に配置されているように図示されている。また、
図2には、ヒータ13000及び蒸気化器14000が並列に配置されているように図示されている。しかし、エアロゾル生成装置10000の内部構造は、
図1または
図2に図示されたところに限定されるものではない。言い換えれば、エアロゾル生成装置10000の設計により、バッテリ11000、制御部12000、蒸気化器14000及びヒータ13000の配置は、変更されもする。
【0029】
シガレット20000がエアロゾル生成装置10000に挿入されれば、エアロゾル生成装置10000は、蒸気化器14000を作動させ、蒸気化器14000からエアロゾルを発生させることができる。蒸気化器14000によって生成されたエアロゾルは、シガレット20000を通過してユーザに伝達される。蒸気化器14000に関する説明は、下記においてさらに詳細に行う。
【0030】
バッテリ11000は、エアロゾル生成装置10000の動作に利用される電力を供給する。例えば、バッテリ11000は、ヒータ13000または蒸気化器14000が加熱されるように電力を供給することができ、制御部12000の動作に必要な電力を供給することができる。また、バッテリ11000は、エアロゾル生成装置10000に設けられたディスプレイ、センサ、モータなどの動作に必要な電力を供給することができる。
【0031】
制御部12000は、エアロゾル生成装置10000の動作を全般的に制御する。具体的には、制御部12000は、バッテリ11000、ヒータ13000及び蒸気化器14000だけではなく、エアロゾル生成装置10000に含まれた他構成の動作を制御する。また、制御部12000は、エアロゾル生成装置10000の構成それぞれの状態を確認し、エアロゾル生成装置10000が動作可能な状態であるか否かということを判断することもできる。
【0032】
制御部12000は、少なくとも1つのプロセッサを含む。該プロセッサは、多数の論理ゲートのアレイによっても具現され、汎用的なマイクロプロセッサと、該マイクロプロセッサで実行されるプログラムが保存されたメモリとの組み合わせによっても具現される。また、他形態のハードウェアによっても具現されるということは、本実施形態が属する技術分野において当業者であるならば、理解することができるであろう。
【0033】
ヒータ13000は、バッテリ11000から供給された電力によっても加熱される。例えば、シガレットがエアロゾル生成装置10000に挿入されれば、ヒータ13000は、シガレットの外部に位置することができる。従って、加熱されたヒータ13000は、シガレット内のエアロゾル生成物質の温度を上昇させることができる。
【0034】
ヒータ13000は、電気抵抗性ヒータでもある。例えば、ヒータ13000には、電気伝導性トラック(track)を含み、電気伝導性トラックに電流が流れることにより、ヒータ13000が加熱される。しかし、ヒータ13000は、前述の例に限定されるものではなく、希望温度まで加熱されるものであるならば、制限なしに該当する。ここで、該希望温度は、エアロゾル生成装置10000に既設定でもあり、ユーザにより、所望温度にも設定される。
【0035】
一方、他例として、ヒータ13000は、誘導加熱式ヒータでもある。具体的には、ヒータ13000には、シガレットを誘導加熱方式で加熱するための電気伝導性コイルを含んでもよく、該シガレットは、誘導加熱式ヒータによって加熱されるサセプタを含んでもよい。
【0036】
図1及び
図2には、ヒータ13000がシガレット20000の外部に配置されるように図示されているが、それに限定されるものではない。例えば、ヒータ13000は、管型加熱要素、板型加熱要素、針型加熱要素または棒型加熱要素を含んでもよく、加熱要素の形態により、シガレット20000の内部または外部を加熱することができる。
【0037】
また、エアロゾル生成装置10000には、ヒータ13000が複数個配置される。このとき、複数個のヒータ13000は、シガレット20000の内部に挿入されるようにも配置され、シガレット20000の外部にも配置される。また、複数個のヒータ13000のうち一部は、シガレット20000の内部に挿入されるように配置され、残りは、シガレット20000の外部にも配置される。また、ヒータ13000の形状は、
図1及び
図2に図示された形状に限定されるものではなく、多様な形状にも作製される。
【0038】
蒸気化器14000は、液状組成物を加熱し、エアロゾルを生成することができ、生成されたエアロゾルは、シガレット20000を通過してもユーザに伝達される。言い換えれば、蒸気化器14000によって生成されたエアロゾルは、エアロゾル生成装置10000の気流通路に沿って移動することができ、該気流通路は、蒸気化器14000によって生成されたエアロゾルが、シガレットを通過してユーザに伝達されるようにも構成される。
【0039】
例えば、蒸気化器14000は、液体保存部、液体伝達手段及び加熱要素を含んでもよいが、それらに限定されるものではない。例えば、液体保存部、液体伝達手段及び加熱要素は、独立的なモジュールとして、エアロゾル生成装置10000に含まれてもよい。
【0040】
該液体保存部は、液状組成物を保存することができる。例えば、該液状組成物は、揮発性タバコ香成分を含むタバコ含有物質を含む液体でもあり、非タバコ物質を含む液体でもある。該液体保存部は、蒸気化器14000から脱着/付着されるようにも作製され、蒸気化器14000と一体としても作製される。
【0041】
例えば、該液状組成物は、水、ソルベント、エタノール、植物抽出物、香料、香味剤またはビタミン混合物を含んでもよい。該香料は、メンソール、ペパーミント、スぺアミントオイル、各種果物の香り成分などを含んでもよいが、それらに制限されるものではない。該香味剤は、ユーザに多様な香味または風味を提供することができる成分を含んでもよい。該ビタミン混合物は、ビタミンA、ビタミンB、ビタミンC及びビタミンEのうち少なくとも一つが混合されたものでもあるが、それらに制限されるものではない。また、該液状組成物は、グリセリン及びプロピレングリコールのようなエアロゾル形成剤を含んでもよい。
【0042】
該液体伝達手段は、液体保存部の液状組成物を加熱要素に伝達することができる。例えば、該液体伝達手段は、綿ファイバ、セラミックスファイバ、ガラスファイバ、多孔性セラミックスのような芯(wick)にもなるが、それらに限定されるものではない。
【0043】
該加熱要素は、液体伝達手段によって伝達される液状組成物を加熱するための要素である。例えば、該加熱要素は、金属熱線、金属熱板、セラミックスヒータなどにもなるが、それらに限定されるものではない。また、該加熱要素は、ニクロム線のような伝導性フィラメントによっても構成され、該液体伝達手段に巻き付けられる構造にも配置される。該加熱要素は、電流供給によっても加熱され、該加熱要素と接触された液体組成物に熱を伝達し、液体組成物を加熱することができる。その結果、エアロゾルが生成される。
【0044】
例えば、蒸気化器14000は、カトマイザ(cartomizer)または霧化器(atomizer)とも称されるが、それらに限定されるものではない。
【0045】
一方、エアロゾル生成装置10000は、バッテリ11000、制御部12000及びヒータ13000以外に、汎用的な構成をさらに含んでもよい。例えば、エアロゾル生成装置10000は、視覚情報の出力が可能なディスプレイ、及び/または触覚情報出力のためのモータを含んでもよい。また、エアロゾル生成装置10000は、少なくとも1つのセンサ(パフ感知センサ、温度感知センサ、シガレット挿入感知センサなど)を含んでもよい。また、エアロゾル生成装置10000は、シガレット20000が挿入された状態でも外部空気が流入されたり、内部気体が流出されたりする構造にも作製される。
【0046】
図1及び
図2には、図示されていないが、エアロゾル生成装置10000は、別途のクレードルと共にシステムを構成することもできる。例えば、該クレードルは、エアロゾル生成装置10000のバッテリ11000の充電にも利用される。または、該クレードルとエアロゾル生成装置10000とが結合された状態で、ヒータ13000が加熱されもする。
【0047】
シガレット20000は、一般的な燃焼型シガレットとも類似している。例えば、シガレット20000は、エアロゾル生成物質を含む第1部分と、フィルタなどを含む第2部分とにも区分される。または、シガレット20000の第2部分にも、エアロゾル生成物質が含まれてもよい。例えば、顆粒またはカプセルの形態に作られたエアロゾル生成物質が第2部分にも挿入される。
【0048】
エアロゾル生成装置10000の内部には、第1部分全体が挿入され、第2部分は、外部にも露出される。または、エアロゾル生成装置10000の内部に、第1部分の一部だけが挿入され、第1部分及び第2部分の一部が挿入されもする。ユーザは、第2部分を口にした状態で、エアロゾルを吸入することができる。このとき、エアロゾルは、外部空気が第1部分を通過することによって生成され、生成されたエアロゾルは、第2部分を通過してユーザの口に伝達される。
【0049】
一例として、外部空気は、エアロゾル生成装置10000に形成された少なくとも1つの空気通路を介しても流入される。例えば、エアロゾル生成装置10000に形成された空気通路の開閉、及び/または空気通路の大きさは、ユーザによっても調節される。それにより、霧化量、喫煙感などがユーザによって調節される。他例として、外部空気は、シガレット20000の表面に形成された少なくとも1つの孔(hole)を介して、シガレット20000内部にも流入される。
【0050】
以下、
図3を参照し、シガレット20000の一例について説明する。
【0051】
図3は、シガレットの一例を図示した図面である。
【0052】
図3を参照すれば、シガレット20000は、タバコロッド21000及びフィルタロッド22000を含む。
図1及び
図2を参照して説明した第1部分は、タバコロッド21000を含み、第2部分は、フィルタロッド22000を含む。
【0053】
図3には、フィルタロッド22000が単一セグメントに図示されているが、それに限定されるものではない。言い換えれば、フィルタロッド22000は、複数のセグメントによっても構成される。例えば、フィルタロッド22000は、エアロゾルを冷却する第1セグメント、及びエアロゾル内に含まれた所定の成分をフィルタリングする第2セグメントを含んでもよい。また、必要により、フィルタロッド22000には、他の機能を遂行する少なくとも1つのセグメントをさらに含んでもよい。
【0054】
シガレット20000は、少なくとも1枚のラッパ24000によっても包装される。ラッパ24000には、外部空気が流入されたり、内部気体が流出されたりする少なくとも1つの孔が形成される。一例として、シガレット20000は、1枚のラッパ24000によっても包装される。他例として、シガレット20000は、2枚以上のラッパ24000によって重畳的にも包装される。例えば、第1ラッパによってタバコロッド21000が包装され、第2ラッパによってフィルタロッド22000が包装される。そして、個別ラッパによって包装されたタバコロッド21000及びフィルタロッド22000が結合され、第3ラッパにより、シガレット20000全体が再包装される。もしタバコロッド21000またはフィルタロッド22000それぞれが、複数のセグメントで構成されているならば、それぞれのセグメントが個別ラッパによっても包装される。そして、個別ラッパによって包装されたセグメントが結合されたシガレット20000全体が、異なるラッパによっても再包装される。
【0055】
タバコロッド21000は、エアロゾル生成物質を含む。例えば、該エアロゾル生成物質は、グリセリン、プロピレングリコール、エチレングリコール、ジプロピルレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、テトラエチレングリコール及びオレイルアルコールのうち少なくとも一つを含んでもよいが、それらに限定されるものではない。また、タバコロッド21000は、風味剤、湿潤剤及び/または有機酸(organic acid)のような他の添加物質を含んでもよい。また、タバコロッド21000には、メンソールまたは保湿剤のような加香液が、タバコロッド21000に噴射されることによって添加することができる。
【0056】
タバコロッド21000は、多様にも作製される。例えば、タバコロッド21000は、シート(sheet)によっても作製され、撚り(strand)によっても作製される。また、タバコロッド21000は、タバコシートが細かく切られた刻みタバコによっても作製される。また、タバコロッド21000は、熱伝導物質によっても取り囲まれる。例えば、該熱伝導物質は、アルミニウムホイルのような金属ホイルでもあるが、それに限定されるものではない。一例として、タバコロッド21000を取り囲む熱伝導物質は、タバコロッド21000に伝達される熱を等しく分散させ、タバコロッドに加えられる熱伝導率を向上させることができ、それにより、タバコ味を向上させることができる。また、タバコロッド21000を取り囲む熱伝導物質は、誘導加熱式ヒータによって加熱されるサセプタとしての機能を行うことができる。このとき、図面に図示されていないが、タバコロッド21000は、外部を取り囲む熱伝導物質以外にも、追加のサセプタをさらに含んでもよい。
【0057】
フィルタロッド22000は、酢酸セルロースフィルタでもある。一方、フィルタロッド22000の形状には、制限がない。例えば、フィルタロッド22000は、円柱型(type)ロッドでもあり、内部に中空を含むチューブ型(type)ロッドでもある。また、フィルタロッド22000は、リセス型(type)ロッドでもある。もしフィルタロッド22000が複数のセグメントによって構成された場合、複数のセグメントのうち少なくとも一つが、異なる形状にも作製される。
【0058】
フィルタロッド22000は、香味が発生されるようにも作製される。一例として、フィルタロッド22000に加香液が噴射され、加香液が塗布された別途のファイバが、フィルタロッド22000の内部にも挿入される。
【0059】
また、フィルタロッド22000には、少なくとも1つのカプセル23000が含まれてもよい。ここで、カプセル23000は、香味を発生させる機能を遂行することもでき、エアロゾルを発生させる機能を遂行することもできる。例えば、カプセル23000は、香料を含む液体を被膜で覆い包んだ構造でもある。カプセル23000は、球形または円筒状の形状を有することができるが、それらに制限されるものではない。
【0060】
もしフィルタロッド22000に、エアロゾルを冷却するセグメントが含まれる場合、該冷却セグメントは、高分子物質または生分解性高分子物質によっても製造される。例えば、該冷却セグメントは、純粋なポリ乳酸によってのみ作製されるが、それに限定されるものではない。または、該冷却セグメントは、複数の孔があいた酢酸セルロースフィルタによっても作製される。しかし、該冷却セグメントは、前述の例に限定されるものではなく、エアロゾルが冷却する機能を遂行することができるものであるならば、制限なしに該当する。
【0061】
一方、
図3には、図示されていないが、一実施形態によるシガレット20000は、前端フィルタをさらに含んでもよい。該前端フィルタは、タバコロッド21000において、フィルタロッド22000に対向する一側に位置する。該前端フィルタは、タバコロッド21000が外部に離脱することを防止することができ、喫煙中、タバコロッド21000から液状化されたエアロゾルが、エアロゾル発生装置10000(
図1及び
図2)に流れ出すことを防止することができる。
【0062】
図4は、
図1に図示されたエアロゾル生成装置の一作動状態を示した斜視図である。
【0063】
図4に示された実施形態に係わるエアロゾル生成装置10000は、シガレット20000が挿入されるケース10001を含む。ケース10001の上部には、覆い10が結合される。覆い10は、ケース10001から分離自在に結合される。覆い10の上面には、スライディング移動するようにカバー30が設けられる。
【0064】
覆い10には、シガレット20000が挿入されるシガレット挿入孔18が形成される。カバー30が覆い10の上面に形成されたレール16に沿って移動することにより、シガレット挿入孔18を外部に露出させることができる。シガレット挿入孔18が外部に露出された状態で、シガレット挿入孔18にシガレット20000を挿入することができる。
【0065】
カバー30が覆い10に結合される方式は、
図4に図示された実施形態の構成によって制限されるものではなく、例えば、カバー30が覆い10にヒンジ(hinge)結合方式によって結合されることにより、カバー30がシガレット挿入孔18を開閉することができる。
【0066】
覆い10の上面に沿って、カバー30がスライディング移動することにより、シガレット挿入孔18が開放される動作と連繋し、さまざまな準備動作が実行される。例えば、カバー30により、シガレット挿入孔18が開放される瞬間、エアロゾル生成装置10000内部のヒータの予備的な加熱動作や、ユーザを認識する動作などが実行される。
【0067】
エアロゾル生成装置10000のケース10001の外部には、ユーザが操作することができるボタン(button)28と、さまざまな既定の色相のうち1つの色相を選択して発光させることにより、エアロゾル生成装置の内部作動状態を表示する表示器の例であるLED(発光ダイオード)29が設けられる。
【0068】
エアロゾル生成装置の内部に装着された制御部は、LED 29を発光させることにより、ヒータ正常作動、及び/またはバッテリの十分な残量状態のような条件に基づいた「正常作動状態」を表示することができる。
【0069】
ユーザがボタン28を押す操作を実施すれば、LED 29が発光するので、ユーザが、LED 29の発光色から、バッテリの充電電気量の残量を確認することができる。例えば、LED 29が緑色の光を発光する場合、バッテリの充電電気量が十分であることを意味し、LED 29が赤色の光を発光する場合、バッテリの充電電気量が不十分であることを意味する。
【0070】
ユーザがボタン28を押す時間の長さにより、既定の異なる動作が実行される。例えば、ユーザがボタン28を長く押し、既定の押し時間の間、ボタン28が押し操作される場合、エアロゾル生成装置のリセット(reset:初期化設定)作動が実行される。
【0071】
図5は、本発明の一実施形態によるエアロゾル生成装置の概略的な構成図である。
【0072】
図5を参照すれば、エアロゾル生成装置10000は、外観を形成するケース10001を具備する。ケース10001には、シガレット20000が挿入される挿入部10003が設けられる。
【0073】
図面に図示されていないが、エアロゾル生成装置10000は、シガレット20000を通過するように吸入される空気圧力の変化を感知する圧力感知センサ(図示せず)を具備することができる。該圧力感知センサは、ユーザがシガレット20000を口にして吸入する動作(パフ動作)によって生成された空気の圧力である吸入圧力を感知して信号を発生する。該圧力感知センサの感知信号は、制御部12000に伝達される。該圧力感知センサを利用することにより、制御部12000は、吸入動作(puffing)の既定回数(例:14回)後、蒸気化器14000とヒータ13000との動作を自動的に終了するようにエアロゾル生成装置10000を制御することができる。
【0074】
また、制御部12000は、吸入動作の回数が、既定回数(例:14回)に達していなくても、もあらかじめ指定された時間(例:6分経過時)経過後、蒸気化器14000とヒータ13000との動作を強制的に終了させることもできる。
【0075】
前述のように、本実施形態のエアロゾル生成装置10000においては、蒸気化器14000によって生成されたエアロゾルが、シガレット20000を通過してユーザに伝達される。蒸気化器14000とシガレット20000は、主流煙通路57によって連結される。
【0076】
参照符号14001,14002,14003は、それぞれ液体保存部、液体伝達手段、及び液体を加熱する加熱要素を表示する。
【0077】
液体保存部14001は、個別的に交換可能なカートリッジ形態でもある。液体保存部14001は、液体を補充することができる構造を有することもできる。蒸気化器14000は、全体的に交換可能なカートリッジ形態でもある。
【0078】
主流煙通路57は、ユーザがシガレット20000を口にして吸入する動作(パフ動作)により、外部空気がシガレット20000に流入されるように、シガレット20000の内側端部20001と外部とを連結する。外部空気は、ケース10001に設けられたエアベント10002を介して、ケース10001内部に吸入される。
【0079】
空気は、蒸気化器14000を通過する。蒸気化器14000を通過した空気には、液体が霧化されて生成されるエアロゾルが含まれる。蒸気化器14000を通過した空気は、主流煙通路57を介して、シガレット20000の内側端部20001、すなわち、フィルタロッド22000(
図3)の反対側端部に引き入れられる。シガレット20000の内側端部20001は、ケース10001内部に位置した端部であり、ストッパ54によって支持される。空気は、タバコロッド21000、フィルタロッド22000を通過し、外側端部20002を介して喫煙者に吸入される。
【0080】
以下、主流煙通路57の構成について詳細に説明する。
【0081】
主流煙通路57の第1端部57−1は、シガレット20000の内側端部20001と連通され、主流煙通路57の第2端部57−2は、蒸気化器14000と連通される。そして、主流煙通路57の少なくとも一部は、シガレット20000の長手方向に対して交差する方向に延設される。詳細には、蒸気化器14000とシガレット20000とが並んで配置される方向に延長される第1主流煙通路57−3と、第1主流煙通路57−3が延長される方向と交差する方向に延長される第2主流煙通路57−4と、を含む。
【0082】
一方、図面に別途に図示されていないが、主流煙通路57は、シガレット20000の長手方向に対して交差する方向、すなわち、第1端部57−1から第2端部57−2に向けて斜めな方向にも延設される。ただし、以下においては、説明の便宜のために、
図5ないし
図12に図示された主流煙通路57,157,257,357の構造を中心に説明する。
【0083】
エアベント10002を介して、エアロゾル生成装置10000の内部に流入された外部空気は、蒸気化器14000を通過しながら、エアロゾルが含まれた状態で、主流煙通路57にも流入される。このとき、主流煙通路57を通過する主流煙中のエアロゾルは、主流煙通路57内部で部分的にさらに液化される。
【0084】
一般的に、喫煙者は、主流煙通路57の第1端部57−1が上側に、第2端部57−2が下側に配置された状態で、エアロゾル生成装置10000を利用するので、主流煙通路57内部で液化されたエアロゾルは、主流煙通路57の第1端部57−1側から第2端部57−2側に流れる。もし第1主流煙通路57−3と第2主流煙通路57−4との連結部位、すなわち、主流煙通路57が折り曲げ(bending)られる部位の断面が直角に近い場合、液化されたエアロゾルは、主流煙通路57が折り曲げられる部位に残留することにより、主流煙通路57内部空気の流れを妨害してしまう。
【0085】
そのように、主流煙通路57内において、エアロゾルが再液化して残留することにより、エアロゾル生成装置10000の機能が低下してしまうことを防止するために、
図5に図示された本発明の一実施形態によるエアロゾル生成装置10000は、シガレットの長手方向に対して交差する方向に延長される第2主流煙通路57−4を含んでもよい。
【0086】
そのような構造によれば、主流煙通路57の内部で液化されたエアロゾルは、第1主流煙通路57−3と第2主流煙通路57−4との連結部位、すなわち、主流煙通路57が折り曲げられる部位に停滞して残留せず、第2主流煙通路57−4に沿って主流煙通路57の第2端部57−2側に容易に流れていく。そのように、第2端部57−2側に流れた液化されたエアロゾルは、加熱要素14003によってさらに加熱されてエアロゾル化されるので、別途の掃除道具を利用せずとも、主流煙通路57内において、液状のエアロゾル残留を容易に防止することができる。
【0087】
図6は、
図5に図示された主流煙通路の一変形例を図示する構成図である。
【0088】
図6を参照すれば、主流煙通路157の第1端部157−1は、シガレット20000の内側端部20001と連通され、主流煙通路157の第2端部157−2は、蒸気化器14000と連通される。そして、主流煙通路157は、蒸気化器14000とシガレット20000とが並んで配置される方向に延長される第1主流煙通路157−3と、第1主流煙通路157−3が延長される方向と交差する方向に延長される第2主流煙通路157−4と、を含む。
【0089】
エアベント10002を介してエアロゾル生成装置10000の内部に流入された外部空気は、蒸気化器14000を通過しながら、エアロゾルが含まれた状態で、主流煙通路157にも流入される。このとき、主流煙通路157を通過する主流煙中のエアロゾルは、主流煙通路157の内部で部分的にも液化される。
【0090】
一般的に、喫煙者は、主流煙通路157の第1端部157−1が上側に、第2端部157−2が下側に配置された状態で、エアロゾル生成装置10000を利用するので、主流煙通路157内部で液化されたエアロゾルは、主流煙通路157の第1端部57−1側から第2端部157−2側に流れていく。従って、もし第1主流煙通路157−3と第2主流煙通路157−4との連結部位、すなわち、主流煙通路157が折り曲げられる部位の断面が直角に近い場合、液化されたエアロゾルは、主流煙通路157が折り曲げられる部位に残留して累積してしまう。
【0091】
そのように、主流煙通路157において、エアロゾルが再液化されることにより、エアロゾル生成装置10000の機能が低下することを防止するために、
図6に図示された本発明の一実施形態によるエアロゾル生成装置10000は、第1主流煙通路157−3と第2主流煙通路157−4との連結部位に形成されるラウンド面157−5をさらに含んでもよい。
【0092】
そのような構造によれば、主流煙通路157の内部で液化されたエアロゾルは、第1主流煙通路157−3と第2主流煙通路157−4との連結部位、すなわち、主流煙通路157が折り曲げられる部位で停滞して残留せず、主流煙通路157の第2端部157−2側に容易に流れていく。そのように、第2端部157−2側に流れた液化されたエアロゾルは、加熱要素14003によってさらに加熱されてエアロゾル化されるので、別途の掃除道具を利用せずとも、主流煙通路157内に、液状のエアロゾルが残留することを容易に防止することができる。
【0093】
図7は、
図5に図示された主流煙通路が、シガレットと蒸気化器とが並列に配置される構造に適用された様子を示す構成図であり、
図8は、
図6に図示された主流煙通路が、シガレットと蒸気化器とが並列に配置される構造に適用された様子を示す構成図である。
【0094】
図7に図示されているように、
図5に図示された主流煙通路57の構造は、
図2に図示されたエアロゾル生成装置10000のように、シガレット20000と蒸気化器14000とが並列に配置される構造にも適用される。
【0095】
また、
図8に図示されているように、
図6に図示された主流煙通路157の構造は、
図2に図示されたエアロゾル生成装置10000のように、シガレット20000と蒸気化器14000とが並列に配置される構造にも適用される。
【0096】
図9は、本発明の他の実施形態によるエアロゾル生成装置の概略的な構成図である。
【0097】
図9を参照すれば、主流煙通路257の第1端部257−1は、シガレット20000の内側端部20001と連通され、主流煙通路257の第2端部257−2は、蒸気化器14000と連通される。そして、主流煙通路257は、蒸気化器14000とシガレット20000とが並んで配置される方向に延長される第1主流煙通路257−3と、第1主流煙通路257−3が延長される方向と直交する方向に延長される第2主流煙通路57−4と、を含む。
【0098】
エアベント10002を介してエアロゾル生成装置10000の内部に流入された外部空気は、蒸気化器14000を通過しながら、エアロゾルが含まれた状態で、主流煙通路257にも流入される。このとき、主流煙通路257を通過する主流煙中のエアロゾルは、主流煙通路257内部で部分的にも液化される。
【0099】
一般的に、喫煙者は、主流煙通路257の第1端部257−1が上側に、第2端部257−2が下側に配置された状態で、エアロゾル生成装置10000を利用するので、主流煙通路257内部で液化されたエアロゾルは、主流煙通路257の第1端部257−1側から第2端部257−2側に流れていく。従って、もし第1主流煙通路257−3と第2主流煙通路257−4との連結部位、すなわち、主流煙通路257が折り曲げられる部位の断面が直角に近い場合、液化されたエアロゾルは、主流煙通路257が折り曲げられる部位に残留して累積してしまう。
【0100】
そのように、主流煙通路257内でエアロゾルが再液化されて残留することにより、エアロゾル生成装置10000の機能が低下することを防止するために、
図9に図示された本発明の一実施形態によるエアロゾル生成装置10000の場合、第1主流煙通路257−3と第2主流煙通路257−4との連結部位に傾斜面257−5が形成される。
【0101】
そのような構造によれば、主流煙通路257の内部で液化されたエアロゾルは、第1主流煙通路257−3と第2主流煙通路257−4との連結部位、すなわち、主流煙通路257が折り曲げられる部位で停滞して残留せず、主流煙通路257の第2端部257−2側に容易に流れていく。そのように、第2端部257−2側に流れた液化されたエアロゾルは、加熱要素14003によってさらに加熱されてエアロゾル化されるので、別途の掃除道具を利用せずとも、主流煙通路257内に、液状のエアロゾルが残留することを容易に防止することができる。
【0102】
図10は、
図9に図示された主流煙通路の一変形例を図示する構成図である。
【0103】
図10を参照すれば、主流煙通路357の第1端部357−1は、シガレット20000の内側端部20001と連通され、主流煙通路357の第2端部357−2は、蒸気化器14000と連通される。そして、主流煙通路357は、蒸気化器14000とシガレット20000とが並んで配置される方向に延長される第1主流煙通路357−3と、第1主流煙通路357−3が延長される方向と直交する方向に延長される第2主流煙通路357−4と、を含む。
【0104】
エアベント10002を介してエアロゾル生成装置10000の内部に流入された外部空気は、蒸気化器14000を通過しながら、エアロゾルが含まれた状態で、主流煙通路357にも流入される。このとき、主流煙通路357を通過する主流煙中のエアロゾルは、主流煙通路357内部で部分的にも液化される。
【0105】
一般的に、喫煙者は、主流煙通路357の第1端部357−1が上側に、第2端部357−2が下側に配置された状態で、エアロゾル生成装置10000を利用するので、主流煙通路357内部で液化されたエアロゾルは、主流煙通路357の第1端部357−1側から第2端部357−2側に流れていく。従って、もし第1主流煙通路357−3と第2主流煙通路357−4との連結部位、すなわち、主流煙通路357が折り曲げられる部位の断面が直角に近い場合、液化されたエアロゾルは、主流煙通路357が折り曲げられる部位に残留して累積してしまう。
【0106】
そのように、主流煙通路357内でエアロゾルが再液化して残留することにより、エアロゾル生成装置10000の機能が低下することを防止するために、
図10に図示された本発明の一実施形態によるエアロゾル生成装置10000の場合、第1主流煙通路357−3と第2主流煙通路357−4との連結部位にラウンド面357−5が形成されもする。
【0107】
そのような構造によれば、主流煙通路357の内部で液化されたエアロゾルは、第1主流煙通路357−3と第2主流煙通路357−4との連結部位、すなわち、主流煙通路357が折り曲げられる部位で停滞して残留せず、ラウンド面357−5に沿って流れていき、主流煙通路357の第2端部357−2側に容易に流れていく。そのように、第2端部357−2側に流れた液化されたエアロゾルは、加熱要素14003によってさらに加熱されてエアロゾル化されるので、別途の掃除道具を利用せずとも、主流煙通路57内に、液状のエアロゾルが残留することを容易に防止することができる。
【0108】
図11は、
図9に図示された主流煙通路が、シガレットと蒸気化器とが並列に配置される構造に適用された様子を示す構成図であり、
図12は、
図10に図示された主流煙通路が、シガレットと蒸気化器とが並列に配置される構造に適用された様子を示す構成図である。
【0109】
図11に図示されているように、
図9に図示された主流煙通路257の構造は、
図2に図示されたエアロゾル生成装置10000のように、シガレット20000と蒸気化器14000とが並列に配置される構造にも適用される。
【0110】
また、
図12に図示されているように、
図10に図示された主流煙通路357の構造は、
図2に図示されたエアロゾル生成装置10000のように、シガレット20000と蒸気化器14000とが並列に配置される構造にも適用される。
【0111】
前述の実施形態に関する構成と効果とについての説明は、例示的なものに過ぎず、当該技術分野において当業者であるならば、それらから、多様な変形、及び均等な他の実施形態が可能であるという点を理解するであろう。従って、発明の真の技術的保護範囲は、特許請求の範囲によって決められるものである。