(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下に、本発明を実施するための形態について図面を用いて説明する。ただし、以下に述べる実施形態には、本発明を実施するために技術的に好ましい限定がされているが、発明の範囲を以下に限定するものではない。なお、以下の実施形態の説明に用いる全図においては、特に理由がない限り、同様箇所には同一符号を付す。また、以下の実施形態において、同様の構成・動作に関しては繰り返しの説明を省略する場合がある。また、図面中の矢印の向きは、一例を示すものであり、信号の向きを限定するものではない。
【0017】
(第1の実施形態)
(構成)
まず、本発明の第1の実施形態に係る論理集積回路の構成について図面を参照しながら説明する。
図1は、本実施形態の論理集積回路1の構成の一例を示す模式図である。
図1のように、論理集積回路1は、プログラマブルロジックコア10、構成用回路20、構成用ポート30、および汎用ポート40を備える。
【0018】
プログラマブルロジックコア10は、第1方向に延伸する複数の第1配線、第2方向に延伸する複数の第2配線、および複数の抵抗変化スイッチ(スイッチセルとも呼ぶ)を含むスイッチセルアレイを有する。抵抗変化スイッチは、第1配線と第2配線とが交差する位置に配置される。第1配線と第2配線とは、それらが交差する位置に配置された抵抗変化スイッチを介して接続される。
【0019】
例えば、抵抗変化スイッチは、直列に接続された二つの抵抗変化素子を含むユニット素子と、二つの抵抗変化素子の共有ノードに接続されるセルトランジスタとを含む。また、プログラマブルロジックコア10は、セルトランジスタを介して共有ノードが接続されるビット線を有する。ユニット素子は、一端がいずれかの第1配線に接続され、他端がいずれかの第2配線に接続され、共有ノードがセルトランジスタを介していずれかのビット線に接続される。
【0020】
例えば、第1方向に隣接し合う二つの抵抗変化スイッチは、異なる第1配線および第2配線に接続される。また、第1方向に隣接し合う二つの抵抗変化スイッチは、ビット線と、ビット線が接続される拡散層とを共有する。
【0021】
プログラマブルロジックコア10は、論理回路の構成情報に基づいて、第1配線と第2配線とが交差する位置に配置された抵抗変化スイッチをON状態またはOFF状態にし、配線を接続または非接続することによって論理の構成や再構成が可能になる。プログラマブルロジックコア10は、汎用ポート40からの入力データを、構成情報に基づいて構成された論理回路へ入力し、論理演算結果を汎用ポート40へ出力する。
【0022】
構成用回路20は、構成用ポート30から入力される構成情報を含む信号を受け、プログラマブルロジックコア10へ制御信号を出力するとともに、スイッチセルアレイのデータを入出力する。構成用回路20は、抵抗変化スイッチの書き込み時に、書き込みイネーブル信号WEをハイレベルにすることによって、アドレスAの抵抗変化スイッチにデータ入力Dを書き込む。また、構成用回路20は、抵抗変化スイッチの読み出し時に、読み出しイネーブル信号REをハイレベルにすることによって、アドレスAの抵抗変化スイッチから読み出されたデータ出力Qを受け取る。
【0023】
構成用ポート30には、構成情報を含む信号が入力される。構成用ポート30から入力された構成情報を含む信号は、構成用回路20に出力される。ただし、構成用ポート30において入出力される信号は、構成情報を含む信号に限定されない。
【0024】
汎用ポート40には、データが入力される。汎用ポート40から入力されたデータは、プログラマブルロジックコア10に出力される。ただし、汎用ポート40において入出力されるデータに限定は加えない。
【0025】
例えば、構成用ポート30には、所望の論理回路を形成するための構成情報を含む信号が入力される。構成用回路20には、構成用ポート30から入力される構成情報を含む信号に基づいて、プログラマブルロジックコア10に含まれるスイッチセルアレイへ信号を出力するとともに、スイッチセルアレイのデータの書き込みおよび読み出しを行う。汎用ポート40には、スイッチセルアレイに書き込まれるデータが入力される。また、汎用ポート40からは、スイッチセルアレイから読み出されたデータが出力される。
【0026】
〔プログラマブルロジックコア〕
次に、プログラマブルロジックコア10の回路構成について図面を参照しながら説明する。
図2は、プログラマブルロジックコア10の回路構成を示す模式図である。
図2のように、プログラマブルロジックコア10は、スイッチセルアレイ11、制御回路12、カラム選択回路13、カラムドライバ14、ロウ選択回路15、ロウドライバ16、および読み出し回路17を有する。また、プログラマブルロジックコア10は、スイッチセルアレイ11と組み合わされて所望の論理演算を行うルックアップテーブルやフリップフロップ等の各種の論理回路を含む。ただし、本実施形態においては、論理回路は任意であるため、
図2では論理回路を省略する。
【0027】
スイッチセルアレイ11は、列方向(第1方向とも呼ぶ)に延伸するN本(Nは2以上の整数)の配線(第1配線とも呼ぶ)と、行方向(第2方向とも呼ぶ)に延伸するM本(Mは2以上の整数)の配線(第2配線とも呼ぶ)とを有する。
図2の例では、スイッチセルアレイ11は、列方向に延伸する2本の第1配線(VL0、VL1)と、行方向に延伸する2本の第2配線(HL0、HL1)とを含む。なお、
図2においては、スイッチセルアレイ11が2本ずつの第1配線および第2配線を備える構成例を示すが、第1配線および第2配線の数については限定を加えない。
【0028】
また、スイッチセルアレイ11は、第1配線(VL0、VL1)と第2配線(HL0、HL1)とが交差する部分に、第1配線(VL0、VL1)と第2配線(HL0、HL1)との接続と非接続とを切り替えるスイッチセル(SC00、SC11)を有する。言い換えると、スイッチセルアレイ11は、第1配線(VL0、VL1)と第2配線(HL0、HL1)との交差位置に、第1配線(VL0、VL1)と第2配線(HL0、HL1)との接続状態を切り替えるスイッチセル(SC00、SC11)を有する。スイッチセルアレイ11には、最大でN×M個のスイッチセルを構成できる。
図2の例では、スイッチセルアレイ11は、第1配線と第2配線との交差する各部分に2つのスイッチセル(SC00、SC11)を含む。
【0029】
また、スイッチセルアレイ11は、列方向に延伸するカラム選択線(CSEL0、CSEL1、CSEL_OR01)およびビット線BL0、行方向に延伸するロウ選択線(RSEL0、RSEL1)を含む。なお、カラム選択線(CSEL0、CSEL1、CSEL_OR01)を第1選択線、ロウ選択線(RSEL0、RSEL1)を第2選択線とも呼ぶ。
【0030】
また、スイッチセルアレイ11は、行方向に配置されたトランジスタ(NV0、NV1、NB0)、列方向に配置されたトランジスタ(NH0、NH1)を含む。トランジスタ(NV0、NV1)は、第1配線(VL0、VL1)に接続される。トランジスタ(NH0、NH1)は、第2配線(HL0、HL1)に接続される。トランジスタNB0は、ビット線BL0に接続される。なお、トランジスタ(NV0、NV1)を第1トランジスタ、トランジスタ(NH0、NH1)を第2トランジスタ、トランジスタNB0を第3トランジスタとも呼ぶ。例えば、トランジスタ(NV0、NV1)、トランジスタ(NH0、NH1)、およびトランジスタNB0は、NMOS(Negative-channel Metal Oxide Semiconductor)型のトランジスタで構成できる。
【0031】
また、スイッチセルアレイ11は、列方向に延伸する制御線PH、および行方向に延伸する制御線(PV、PB)を含む。制御線PHは、トランジスタ(NH0、NH1)を介して第2配線(HL0、HL1)に接続される。制御線PVは、トランジスタ(NV0、NV1)を介して第1配線(VL0、VL1)に接続される。制御線PBは、トランジスタNB0を介してビット線BL0に接続される。なお、制御線PHを第1制御線、制御線PVを第2制御線、制御線PBを第3制御線とも呼ぶ。
【0032】
スイッチセルアレイ11において、トランジスタ(NV0、NV1)およびトランジスタNB0のゲートは、異なるカラム選択線(CSEL0、CSEL1、CSEL_OR01)に接続される。また、スイッチセルアレイ11において、トランジスタ(NH0、NH1)のゲートは、ロウ選択線(RSEL0、RSEL1)に接続される。
【0033】
スイッチセルSC00は、第1抵抗変化素子U00、第2抵抗変化素子L00、セルトランジスタN00を含む。スイッチセルSC11は、第1抵抗変化素子U11、第2抵抗変化素子L11、セルトランジスタN11を含む。列方向(第1方向)に隣接し合う二つのスイッチセル(SC00、SC11)のセルトランジスタ(N00、N11)のゲートは、異なるロウ選択線(RSEL0、RSEL1)に接続される。
【0034】
次に、プログラマブルロジックコア10を構成する回路およびドライバの接続関係について説明する。
【0035】
制御回路12は、アドレスA、データ入力D、書き込みイネーブル信号WE、および読み出しイネーブル信号REを入力信号として受け取り、データ出力Qを出力する。制御回路12は、アドレスAに基づいて、アドレスプリデコード信号S
apdをカラム選択回路13およびロウ選択回路15へ出力する。
【0036】
制御回路12は、書き込みイネーブル信号WEがハイレベルのとき、入力データを書き込むためのドライバ設定信号S
dsをカラムドライバ14およびロウドライバ16へ出力する。
【0037】
制御回路12は、読み出しイネーブル信号REがハイレベルのとき、データを読み出すためのドライバ設定信号S
dsをカラムドライバ14およびロウドライバ16へ出力するとともに、読み出し回路制御信号S
rccを読み出し回路17へ出力する。そして、制御回路12は、読み出し回路17からのデータ出力IQを受け取り、データ出力Qを外部出力する。
【0038】
カラム選択回路13(第1選択回路とも呼ぶ)は、アドレスプリデコード信号S
apdに基づいて所望のカラム選択線を選択する。また、カラム選択回路13は、制御線PHを選択するためのデコード信号(第1デコード信号とも呼ぶ)をカラムドライバ14へ出力する。
【0039】
カラムドライバ14(第1ドライバとも呼ぶ)は、カラム選択回路13からのデコード信号に応じて、制御線PHを介して、書き込み電圧または読み出し電圧をスイッチセルへ供給する。
【0040】
ロウ選択回路15(第2選択回路とも呼ぶ)は、アドレスプリデコード信号S
apdに基づいて所望のロウ選択線を選択する。また、ロウ選択回路15は、制御線PVおよび制御線PBを選択するためのデコード信号(第2デコード信号とも呼ぶ)をロウドライバ16へ出力する。
【0041】
ロウドライバ16(第2ドライバとも呼ぶ)は、ロウ選択回路15からのデコード信号に応じて、制御線PVを介して、書き込み電圧または読み出し電圧をスイッチセルへ供給する。また、ロウドライバ16は、制御線PBを介して、書き込み電圧または読み出し電圧を供給する。
【0042】
読み出し回路17は、制御線PBを介して、スイッチセルの抵抗状態をセンスする。読み出し回路17は、データ出力IQを制御回路12に出力する。
【0043】
例えば、制御回路12は、構成用回路20からの信号に含まれるアドレスA(アドレス信号)に基づいて、所望のスイッチセルを選択するためのアドレスプリデコード信号S
apdを出力する。カラム選択回路13(第1選択回路)は、アドレスプリデコード信号S
apdに基づいて、所望のスイッチセルが接続されるカラム選択線(第1選択線)を選択し、制御線PH(第1制御線)を選択するためのデコード信号(第1デコード信号)を出力する。カラムドライバ14(第1ドライバ)は、カラム選択回路13(第1選択回路)からのデコード信号(第1デコード信号)に応じて制御線PH(第1制御線)に電圧を供給する。ロウ選択回路15(第2選択回路)は、アドレスプリデコード信号S
apdに基づいて、所望のスイッチセルが接続されるロウ選択線(第2選択線)を選択し、制御線PV(第2制御線)を選択するためのデコード信号(第2デコード信号)を出力する。ロウドライバ16(第2ドライバ)は、ロウ選択回路15(第2選択回路)からのデコード信号(第2デコード信号)に応じて制御線PV(第2制御線)に電圧を供給する。読み出し回路17は、制御線PB(第3制御線)を介してスイッチセルの抵抗状態をセンスし、読み出した出力データを制御回路12に出力する。
【0044】
次に、スイッチセルアレイ11の接続関係について説明する。
【0045】
第1配線VL0は、トランジスタNV0を介して制御線PVに接続される。トランジスタNV0のゲートは、カラム選択線CSEL0に接続される。第1配線VL1は、トランジスタNV1を介して制御線PVに接続される。トランジスタNV1のゲートは、カラム選択線CSEL1に接続される。カラム選択回路13は、カラム選択線(CSEL0、CSEL1)を介して所望のトランジスタ(NV0、NV1)を導通させ、所望の第1配線(VL0、VL1)と制御線PVとを接続させる。
【0046】
第2配線HL0は、トランジスタNH0を介して制御線PHに接続される。トランジスタNH0のゲートは、ロウ選択線RSEL0に接続される。第2配線HL1は、トランジスタNH1を介して制御線PHに接続される。トランジスタNH1のゲートは、ロウ選択線RSEL1に接続される。ロウ選択回路15は、ロウ選択線(RSEL0、RSEL1)を介して所望のトランジスタ(NH0、NH1)を導通させ、所望の第2配線(HL0、HL1)と制御線PHとを接続させる。
【0047】
ビット線BL0は、トランジスタNB0を介して制御線PBに接続される。トランジスタNB0のゲートは、カラム選択線CSEL_OR01に接続される。カラム選択回路13は、カラム選択線CSEL_OR01を介して所望のトランジスタNB0を導通させ、所望のビット線BL0と制御線PBとを接続させる。
【0048】
次に、スイッチセルの接続関係について説明する。ここでは、スイッチセルSC00を例に説明する。スイッチセルSC11の構成は、スイッチセルSC00と同様であるため、説明は省略する。
【0049】
スイッチセルSC00は、第1抵抗変化素子U00と、第2抵抗変化素子L00と、セルトランジスタN00とを含む。
【0050】
第1抵抗変化素子U00の一方の端子は、第2配線HL0に接続される。第1抵抗変化素子U00の他方の端子は、第2抵抗変化素子L00の一方の端子に接続される。第2抵抗変化素子L00の一方の端子は、第1抵抗変化素子U00の他方の端子に接続される。第2抵抗変化素子L00の他方の端子は、第1配線VL0に接続される。第1抵抗変化素子U00の他方の端子と、第2抵抗変化素子L00の一方の端子とは、共有ノード(共有端子とも呼ぶ)を形成する。共有ノードは、セルトランジスタN00のソースもしくはドレインに接続される。
【0051】
セルトランジスタN00のドレインもしくはソースは、ビット線BL0に接続される。セルトランジスタN00のゲートは、ロウ選択線RSEL0に接続される。ロウ選択回路15は、ロウ選択線RSEL0を介してセルトランジスタN00を導通させ、共有ノードとビット線BL0とを接続させる。言い換えると、共有ノードは、セルトランジスタN00を介してビット線BL0に接続される。直列に接続された第1抵抗変化素子U00と第2抵抗変化素子L00とによって構成されるユニット素子は、3端子抵抗変化スイッチとして機能する。
【0052】
〔抵抗変化素子〕
ここで、第1抵抗変化素子U00および第2抵抗変化素子L00の具体的な構成について一例を挙げて説明する。
【0053】
例えば、第1抵抗変化素子U00および第2抵抗変化素子L00は、CBRAM(Conductive Bridge Random Access Memory)に用いられる抵抗変化性不揮発メモリ素子によって実現できる。
【0054】
図3は、抵抗変化素子50の構成例である。
図3の抵抗変化素子50は、活性電極である第1電極51と、不活性電極である第2電極52とによって抵抗変化層53を挟み込んだ構造を有する。例えば、抵抗変化素子50の抵抗変化層53は、イオン伝導体を用いた金属架橋型のバイポーラ型抵抗変化素子によって実現できる。
【0055】
図4は、
図3の構成のイオン伝導体を用いた抵抗変化スイッチの状態変化について説明するための模式図である。
【0056】
不活性電極の第2電極52を接地し、活性電極の第1電極51に正電圧を印加すると、活性電極である第1電極51の金属は、金属イオンとなってイオン伝導層である抵抗変化層53に溶解する。抵抗変化層53中の金属イオンは、抵抗変化層53中で金属となって析出する。抵抗変化層53中に析出した金属は、第1電極51と第2電極52とを接続する金属架橋を形成する。この金属架橋によって、第1電極51と第2電極52とが接続されて低抵抗状態となる。
【0057】
一方、低抵抗状態において、不活性電極である第2電極52を接地し、活性電極である第1電極51に負電圧を印加すると、金属架橋が抵抗変化層53に溶解し、金属架橋の一部が切断される。その結果、第1電極51と第2電極52との接続が切断されて高抵抗状態となる。抵抗変化スイッチを高抵抗状態から再び低抵抗状態にするには、再び不活性電極を接地して活性電極である第1電極51に正電圧を印加すればよい。
【0058】
このように、抵抗変化スイッチの抵抗状態を低抵抗状態と高抵抗状態とに切り替えることによって、スイッチのON状態とOFF状態とを実現できる。
【0059】
なお、
図3の構成の抵抗変化スイッチは、金属架橋によって接続される前の段階で、両電極間の抵抗が次第に小さくなったり、電極間の容量が変化したりするなどの過渡的な状態が生じ、最終的に両電極間が接続して低抵抗状態となる。また、
図3の構成の抵抗変化スイッチは、金属架橋による接続が切れる前の段階で、両電極間の抵抗が次第に大きくなったり、電極間の容量が変化したりするなどの過渡的な状態が生じ、最終的に両電極間の接続が切れて高抵抗状態となる。
図3の構成の抵抗変化スイッチは、過渡的な状態を用いて、低抵抗状態と高抵抗状態との間の中間状態を設けることもできる。
【0060】
また、例えば、第1抵抗変化素子U00および第2抵抗変化素子L00は、PRAM(Phase Change Random Access Memory)やReRAM(Resistance Random Access Memory)などに用いられる抵抗変化素子によって実現できる。
【0061】
第1抵抗変化素子U00および第2抵抗変化素子L00は、低抵抗状態と高抵抗状態の2つの抵抗状態を有する。ここでは、低抵抗状態をON状態、高抵抗状態をOFF状態と定義する。抵抗変化スイッチがON状態のとき、電圧レベルで与えられる信号は抵抗変化スイッチを通過する。一方、抵抗変化スイッチがOFF状態のとき、信号は抵抗変化スイッチによって遮断され、抵抗変化スイッチを通過しない。また、第1抵抗変化素子U00および第2抵抗変化素子L00の抵抗状態を構成情報の1と0のデータ(各々、データ1、データ0と呼ぶ)と対応付け、低抵抗状態をデータ1、高抵抗状態をデータ0と定義する。
【0062】
図5は、
図2に示すスイッチセル(SC00、SC11)を実現する3端子抵抗変化スイッチ500Aの構成例である。3端子抵抗変化スイッチ500Aは、抵抗変化素子510Aおよび抵抗変化素子520Aを有する。抵抗変化素子510Aは、第1電極511A、第2電極512A、および抵抗変化層513Aを含む。抵抗変化素子520Aは、第1電極521A、第2電極522A、および抵抗変化層523Aを含む。抵抗変化素子510Aの第1電極511Aと、抵抗変化素子520Aの第1電極521Aとが接続され、共有ノード503Aを形成する。抵抗変化素子510Aの第2電極512Aは、第1端子501Aに接続される。抵抗変化素子520Aの第2電極522Aは、第2端子502Aに接続される。抵抗変化素子510Aと抵抗変化素子520Aとは、共有ノード503Aに対して対称な極性を有する。
【0063】
図2のスイッチセルSC00と対応させると、第1抵抗変化素子U00が抵抗変化素子510Aに相当し、第2抵抗変化素子L00が抵抗変化素子520Aに相当する。すなわち、
図2の構成においては、第1抵抗変化素子U00と第2抵抗変化素子L00とが共有ノードに対して対称な極性を有する。
【0064】
図2の構成において、第1抵抗変化素子U00の第2電極(第2電極512Aに相当)は、第2配線HL0に接続される。また、第2抵抗変化素子L00の第2電極(第2電極522Aに相当)は、第1配線VL0に接続される。
【0065】
スイッチセルSC00は、第1抵抗変化素子U00と第2抵抗変化素子L00とがON状態のときにONと定義し、第1抵抗変化素子U00と第2抵抗変化素子L00とがOFF状態のときにOFFと定義する。
【0066】
図6は、
図2に示すスイッチセルSC00を実現する別の3端子抵抗変化スイッチ500Bの構成である。3端子抵抗変化スイッチ500Bは、抵抗変化素子510Bおよび抵抗変化素子520Bを有する。抵抗変化素子510Bは、第1電極511B、第2電極512B、および抵抗変化層513Bを含む。抵抗変化素子520Bは、第1電極521B、第2電極522B、および抵抗変化層523Bを含む。抵抗変化素子510Bの第2電極512Bと、抵抗変化素子520Bの第2電極522Bとが接続され、共有ノード503Bを形成する。抵抗変化素子510Bの第1電極511Bは、第1端子501Bに接続される。抵抗変化素子520Bの第1電極521Bは、第2端子502Bに接続される。抵抗変化素子510Bと抵抗変化素子520Bとは、共有ノード503Bに対して対称な極性を有する。
【0067】
〔書き込み方法_セット〕
次に、スイッチセルSC00を例示して、スイッチセルの書き込み方法について説明する。以下の例では、
図5の構成を有するスイッチセルに関して説明する。なお、
図6の構成のスイッチセルでは、抵抗変化スイッチの極性に対応した電圧を設定して、スイッチセルの書き込みを実行すればよい。
【0068】
まず、スイッチセルSC00をOFFからONにセットする例について説明する。
【0069】
第1の処理では、第1抵抗変化素子U00をOFF状態からON状態へセットする。具体的には、カラムドライバ14は、制御線PHに低電圧VLを印加する。ロウドライバ16は、制御線PBにセット電圧以上の高電圧VHを印加する。そして、ロウ選択回路15は、ロウ選択線RSEL0を介してトランジスタNH0を導通させ、第2配線HL0に低電圧VLを印加する。カラム選択回路13は、カラム選択線CSEL_OR01を介してトランジスタNB0を導通させ、ビット線BL0に高電圧VHを印加する。ロウ選択回路15は、ロウ選択線RSEL0を介してセルトランジスタN00を導通させ、第1抵抗変化素子U00の第1電極(共有ノード)に高電圧VHを印加する。その結果、第1抵抗変化素子U00はON状態になる。
【0070】
なお、ロウドライバ16は、制御線PVを中間電圧(VH+VL)/2やハイインピーダンスにしてもよい。この場合、カラム選択回路13は、カラム選択線CSEL0を介してトランジスタNV0を導通させ、制御線PVと第1配線VL0とを接続させる。このとき、第2抵抗変化素子L00にはセット電圧以下の電圧が印加されるため、第2抵抗変化素子L00はOFF状態のまま変化しない。
【0071】
第2の処理では、第2抵抗変化素子L00をOFF状態からON状態へセットする。具体的には、ロウドライバ16は、制御線PVに低電圧VLを印加し、制御線PBにセット電圧以上の高電圧VHを印加する。そして、カラム選択回路13は、カラム選択線(CSEL0、CSEL_OR01)を介してトランジスタ(NV0、NB0)を導通させ、第1配線VL0に低電圧VLを印加し、ビット線BL0に高電圧VHを印加する。ロウ選択回路15は、ロウ選択線RSEL0を介してセルトランジスタN00を導通させ、第2抵抗変化素子L00の第1電極(共有ノード)に高電圧VHを印加する。その結果、第2抵抗変化素子L00はON状態になる。
【0072】
なお、カラムドライバ14は、制御線PHを中間電圧(VH+VL)/2やハイインピーダンスにしてもよい。この場合、ロウ選択回路15は、ロウ選択線RSEL0を介してトランジスタNH0を導通させ、制御線PHと第2配線HL0とを接続させる。このとき、第1抵抗変化素子U00にはセット電圧以下の電圧が印加されるため、第1抵抗変化素子U00はON状態のまま変化しない。
【0073】
以上の第1および第2の処理によって、第1抵抗変化素子U00と第2抵抗変化素子L00とがセットされ、スイッチセルSC00がONになる。
【0074】
〔書き込み方法_リセット〕
次に、スイッチセルSC00をONからOFFにリセットする例について説明する。
【0075】
第1の処理では、第1抵抗変化素子U00をON状態からOFF状態へリセットする。具体的には、カラムドライバ14は、制御線PHにリセット電圧以上の高電圧VHを印加する。ロウドライバ16は、制御線PBに低電圧VLを印加する。そして、ロウ選択回路15は、ロウ選択線RSEL0を介してトランジスタNH0を導通させ、第2配線HL0に高電圧VHを印加する。カラム選択回路13は、カラム選択線CSEL_OR01を介してトランジスタNB0を導通させ、ビット線BL0に低電圧VLを印加する。ロウ選択回路15は、ロウ選択線RSEL0を介してセルトランジスタN00を導通させ、第1抵抗変化素子U00の第1電極(共有ノード)に低電圧VLを印加する。その結果、第1抵抗変化素子U00はOFF状態になる。
【0076】
なお、ロウドライバ16は、制御線PVを中間電圧(VH+VL)/2やハイインピーダンスにしてもよい。この場合、カラム選択回路13は、カラム選択線CSEL0を介してトランジスタNV0を導通させ、制御線PVと第1配線VL0とを接続させる。第2抵抗変化素子L00にはリセット電圧以下の電圧が印加されるため、第2抵抗変化素子L00はON状態のまま変化しない。
【0077】
第2の処理では、第2抵抗変化素子L00をON状態からOFF状態へリセットする。具体的には、ロウドライバ16は、制御線PVにリセット電圧以上の高電圧VHを印加し、制御線PBに低電圧VLを印加する。そして、カラム選択回路13は、カラム選択線(CSEL0、CSEL_OR01)を介してトランジスタ(NV0、NB0)を導通させ、第1配線VL0に高電圧VHを印加し、ビット線BL0に低電圧VLを印加する。ロウ選択回路15は、ロウ選択線RSEL0を介してセルトランジスタN00を導通させ、第2抵抗変化素子L00の第1電極(共有ノード)に低電圧VLを印加する。その結果、第2抵抗変化素子L00はOFF状態になる。
【0078】
なお、カラムドライバ14は、制御線PHを中間電圧(VH+VL)/2やハイインピーダンスにしてもよい。この場合、ロウ選択回路15は、ロウ選択線RSEL0を介してトランジスタNH0を導通させ、制御線PHと第2配線HL0とを接続させる。第1抵抗変化素子U00にはリセット電圧以下の電圧が印加されるため、第1抵抗変化素子U00はOFF状態のまま変化しない。
【0079】
以上の第1および第2の処理によって、第1抵抗変化素子U00と第2抵抗変化素子L00とがリセットされ、スイッチセルSC00がOFFになる。
【0080】
〔読み出し方法〕
次に、スイッチセルの読み出し方法について説明する。ここでは、スイッチセルSC00の状態を読み出す例について説明する。
【0081】
第1の処理では、第1抵抗変化素子U00の抵抗状態を読み出す。具体的には、カラムドライバ14は、制御線PHに低電圧VLを印加する。読み出し回路17は、制御線PBにセンス電圧VSを印加する。ロウドライバ16は、制御線PVをハイインピーダンスにする。そして、ロウ選択回路15は、ロウ選択線RSEL0を介してトランジスタNH0を導通させ、第2配線HL0に低電圧VLを印加する。カラム選択回路13は、カラム選択線CSEL_OR01を介してトランジスタNB0を導通させ、ビット線BL0にセンス電圧VSを印加する。ロウ選択回路15は、ロウ選択線RSEL0を介してセルトランジスタN00を導通させ、第1抵抗変化素子U00の第1電極(共有ノード)にセンス電圧VSを印加する。その結果、第1抵抗変化素子U00の抵抗状態に応じて、センス電流が流れる。
【0082】
例えば、読み出し回路17は、センス電流を電圧に変換後、変換後の電圧と基準電圧と比較して、第1抵抗変化素子U00の抵抗状態を判定する。例えば、読み出し回路17は、抵抗値が所定の値より小さい場合はデータ1、所定の値より大きい場合はデータ0をデータ出力IQとして出力する。
【0083】
第2の処理では、第2抵抗変化素子L00の抵抗状態を読み出す。具体的には、ロウドライバ16は、制御線PVに低電圧VLを印加する。読み出し回路17は、制御線PBにセンス電圧VSを印加する。カラムドライバ14は、制御線PHをハイインピーダンスにする。そして、カラム選択回路13は、カラム選択線(CSEL0、CSEL_OR01)を介してトランジスタ(NV0、NB0)を導通させ、第1配線VL0に低電圧VLを印加し、ビット線BL0にセンス電圧VSを印加する。ロウ選択回路15は、ロウ選択線RSEL0を介してセルトランジスタN00を導通させ、第2抵抗変化素子L00の第1電極(共有ノード)にセンス電圧VSを印加する。その結果、第2抵抗変化素子L00の抵抗状態に応じて、センス電流が流れる。
【0084】
例えば、読み出し回路17は、センス電流を電圧に変換後、変換後の電圧と基準電圧と比較して、第2抵抗変化素子L00の抵抗状態を判定する。例えば、読み出し回路17は、抵抗値が所定の値より小さい場合はデータ1、所定の値より大きい場合はデータ0をデータ出力IQとして出力する。
【0085】
制御回路12は、読み出し回路17から出力されるデータ出力IQをデータ出力Qとして出力する。例えば、制御回路12は、第1抵抗変化素子U00から読み出されるデータと、第2抵抗変化素子L00から読み出されるデータとを比較し、スイッチセルから読み出されたデータのエラー判定を行ってもよい。
【0086】
〔トランジスタ層〕
次に、本実施形態の論理集積回路1のトランジスタ層のスイッチセルアレイ11について図面を参照しながら説明する。
図7は、論理集積回路1のトランジスタ層のスイッチセルアレイ11を示す模式図である。
図7には、トランジスタ層のスイッチセルアレイ11がスイッチセルSC00およびスイッチセルSC11で構成された場合を例示する。スイッチセルアレイ11は、トランジスタが形成される活性領域を含む。
【0087】
スイッチセルSC00は、拡散層DIF0、拡散層DIF1、拡散層DIF2、ゲート電極G1、ゲート電極G2、コンタクトCT0、コンタクトCT1、コンタクトCT2によって構成されるN型トランジスタを含む。2つのゲート電極(G1、G2)は、ロウ選択線RSEL0として機能し、スイッチセルSC00を選択する際に、高い電圧が印加される。すなわち、スイッチセルSC00は、二つのゲート電極(G1、G2)によって構成されるロウ選択線RSEL0に接続される。
【0088】
スイッチセルSC11は、拡散層DIF2、拡散層DIF3、拡散層DIF4、ゲート電極G3、ゲート電極G4、コンタクトCT2、コンタクトCT3、コンタクトCT4によって構成されるN型トランジスタを含む。2つのゲート電極(G3、G4)は、ロウ選択線RSEL1として機能し、スイッチセルSC11を選択する際に、高い電圧が印加される。すなわち、スイッチセルSC10は、二つのゲート電極(G3、G4)によって構成されるロウ選択線RSEL1に接続される。
【0089】
図7のように、スイッチセルアレイ11においては、スイッチセルSC00とスイッチセルSC11とが拡散層DIF2を共有するため、コンパクトなレイアウトが実現される。
【0090】
〔配線層〕
次に、本実施形態の論理集積回路1の配線層のスイッチセルアレイ11について図面を参照しながら説明する。
図8〜
図10は、論理集積回路1の配線層のスイッチセルアレイ11を示す模式図である。
図8〜
図10には、配線層のスイッチセルアレイ11がスイッチセルSC00およびスイッチセルSC11で構成された場合を例示する。
【0091】
図8は、第1配線層M1を示す。
図8のように、第1配線(VL0、VL1)およびビット線BL0は、第1配線層M1に形成される。コンタクト(CT0〜4)は、第1配線層M1と拡散層(DIF0〜4)とを接続する。
【0092】
図9は、第2配線層M2を示す。
図9のように、第2配線(HL0、HL1)は、第2配線層M2に形成される。ビアV1は、第2配線層M2と第1配線層M1とを接続する。
【0093】
図10は、第3配線層M3を示す。ビアV2は、第3配線層M3と第2配線層M2とを接続する。第1抵抗変化素子(U00、U11)および第2抵抗変化素子(L00、L11)は、第3配線層M3と第2配線層M2との間に形成される。
【0094】
ビット線BL0は、スイッチセルSC00およびスイッチセルSC11に接続される。第1配線VL0は、スイッチセルSC00に接続される。第1配線VL1は、スイッチセルSC11に接続される。第2配線HL0は、スイッチセルSC00に接続される。第2配線HL1は、スイッチセルSC11に接続される。
【0095】
スイッチセルSC00において、ビット線BL0は、コンタクトCT0を介して拡散層DIF0に接続され、コンタクトCT2を介して拡散層DIF2に接続される。第1配線VL0は、第2抵抗変化素子L00の一方の端子に接続される。第2抵抗変化素子L00の他方の端子は、第3配線層M3を介して拡散層DIF1に接続され、共有ノードを形成する。第2配線HL0は、第1抵抗変化素子U00の一方の端子に接続される。第1抵抗変化素子U00の他方の端子は、第3配線層M3を介して拡散層DIF1に接続され、共有ノードを形成する。
【0096】
以上のように、本実施形態の論理集積回路によれば、異なる第1配線層に接続するスイッチセルがビット線を共有し、列方向に隣接するスイッチセルと拡散層を共有することによってコンパクトなレイアウトを実現できる。
【0097】
また、本実施形態の論理集積回路によれば、第1配線に接続する素子数を減らすことができるとともに、異なるカラム選択線を個別に制御できるため、書き込み時や読み出し時に電圧が印加される素子数を削減できる。その結果、本実施形態の論理集積回路によれば、書き込み時の意図しないビットへの誤書き込みを抑制し、読み出し時のスネーク電流を抑制することができるため、信頼性を向上できる。
【0098】
すなわち、本実施形態によれば、省チップ面積の論理集積回路を提供することが可能になる。
【0099】
(第2の実施形態)
次に、本発明の第2の実施形態に係る論理集積回路について図面を参照しながら説明する。本実施形態の論理集積回路は、プログラマブルロジックコアの構成が第1の実施形態とは異なる。なお、以下の図面においては、第1の実施形態の論理集積回路と同様の構成については同じ符号を付す。また、以下の説明においては、第1の実施形態の論理集積回路と同様の構成や機能については説明を省略する。
【0100】
図11は、本実施形態のプログラマブルロジックコア10−2の構成の一例を示す模式図である。
図11のように、プログラマブルロジックコア10−2は、スイッチセルアレイ11−2、制御回路12、カラム選択回路13、カラムドライバ14、ロウ選択回路15、ロウドライバ16、および読み出し回路17を有する。制御回路12、カラム選択回路13、カラムドライバ14、ロウ選択回路15、ロウドライバ16、および読み出し回路17は、第1の実施形態と同様の構成であるので、それらについての詳細な説明は省略する。
【0101】
本実施形態のプログラマブルロジックコア10−2では、第1の実施形態のプログラマブルロジックコア10では3本であったカラム選択線(CSEL0、CSEL1、CSEL_OR01)が、1本のカラム選択線CSEL0に統合されている。すなわち、本実施形態のプログラマブルロジックコア10−2は、第1の実施形態のプログラマブルロジックコア10よりもカラム選択線(第1選択線)の数が少ない。なお、本実施形態のプログラマブルロジックコア10−2のその他の構成は、第1の実施形態と同様であるため、重複する部分の説明は省略する。
【0102】
スイッチセルアレイ11−2は、行方向に延伸するM本(Mは2以上の整数)の線群と、列方向に延伸するN本(Nは2以上の整数)の線群とを有する。スイッチセルアレイ11−2は、列方向に延伸する第1配線(VL0、VL1)と、行方向に延伸する第2配線(HL0、HL1)とを含む。なお、
図11においては、スイッチセルアレイ11−2が第1配線および第2配線を2本ずつ備える構成例を示すが、第1配線および第2配線の数については限定を加えない。
【0103】
また、スイッチセルアレイ11−2は、第1配線(VL0、VL1)と第2配線(HL0、HL1)とが交差する部分に、第1配線(VL0、VL1)と第2配線(HL0、HL1)との接続と非接続とを切り替えるスイッチセル(SC00、SC11)を有する。言い換えると、スイッチセルアレイ11−2は、第1配線(VL0、VL1)と第2配線(HL0、HL1)との交差位置に、第1配線(VL0、VL1)と第2配線(HL0、HL1)との接続状態を切り替えるスイッチセル(SC00、SC11)を有する。スイッチセルアレイ11−2には、最大でN×M個のスイッチセルを構成できる。
図11の例では、スイッチセルアレイ11−2は、第1配線と第2配線との交差する各部分に2つのスイッチセル(SC00、SC11)を含む。なお、
図11には、スイッチセルが二つの場合を示すが、スイッチセルの数に限定は加えない。
【0104】
また、スイッチセルアレイ11−2は、列方向に延伸するカラム選択線CSEL0およびビット線BL0、行方向に延伸するロウ選択線(RSEL0、RSEL1)とを含む。また、スイッチセルアレイ11−2は、列方向に延伸する制御線PH、行方向に延伸する制御線PV、および制御線PBを含む。さらに、スイッチセルアレイ11は、行方向に配置されたトランジスタ(NV0、NV1、NB0)、列方向に配置されたトランジスタ(NH0、NH1)を含む。
【0105】
次に、スイッチセルアレイ11−2の接続関係について説明する。
【0106】
第1配線VL0は、トランジスタNV0を介して制御線PVに接続される。トランジスタNV0のゲートは、カラム選択線CSEL0に接続される。第1配線VL1は、トランジスタNV1を介して制御線PVに接続される。トランジスタNV1のゲートは、カラム選択線CSEL0に接続される。カラム選択回路13は、カラム選択線CSEL0を介して所望のトランジスタ(NV0、NV1)を導通させ、所望の第1配線(VL0、VL1)と制御線PVとを接続させる。
【0107】
ビット線BL0は、トランジスタNB0を介して制御線PBに接続される。トランジスタNB0のゲートは、カラム選択線CSEL0に接続される。カラム選択回路13は、カラム選択線CSEL0を介して所望のトランジスタ(NB0)を導通させ、所望のビット線BL0と制御線PBとを接続させる。
【0108】
すなわち、トランジスタ(NV0、NV1、NB0)のゲートは、カラム選択線CSEL0に共通に接続される。
【0109】
第2配線HL0は、トランジスタNH0を介して制御線PHに接続される。トランジスタNH0のゲートは、ロウ選択線RSEL0に接続される。第2配線HL1は、トランジスタNH1を介して制御線PHに接続される。トランジスタNH1のゲートは、ロウ選択線RSEL1に接続される。ロウ選択回路15は、ロウ選択線(RSEL0、RSEL1)を介して所望のトランジスタ(NH0、NH1)を導通させ、所望の第2配線(HL0、HL1)と制御線PHとを接続させる。
【0110】
列方向(第1方向)に隣接し合う二つのスイッチセル(SC00、SC11)に関して、トランジスタ(NV0、NV1)およびトランジスタ(NB0)のゲートは、共通のカラム選択線CSEL0に接続される。トランジスタ(NH0、NH1)のゲートは、異なるロウ選択線(RSEL0、RSEL1)に接続される。二つのスイッチセル(SC00、SC11)は、異なる第1配線(VL0、VL1)に接続されたトランジスタ(NV0、NV1)を介して共通のカラム選択線CSEL0に接続される。
【0111】
スイッチセル(SC00、SC11)の書き込みおよび読み出しは、第1の実施形態のCSEL_OR01と同様にCSEL0を操作することによって、第1の実施形態のスイッチセルアレイ11−2と同様に実行できる。
【0112】
以上のように、本実施形態の論理集積回路では、第1の実施形態では3本であったカラム選択線を一本に統合する。その結果、本実施形態の論理集積回路によれば、配線数が削減されるため、第1の実施形態と比較してチップ面積を削減できる。また、本実施形態の論理集積回路のスイッチセル(SC00、SC11)は、書き込みおよび読み出しする際に、第1配線(VL0、VL1)に同等の電圧が印加されるが、ロウ選択線が異なるため、個別にアクセスできる。
【0113】
以上のように、本実施形態によれば、第1の実施形態と比較して、さらに省チップ面積の論理集積回路を提供することができる。
【0114】
(関連技術)
ここで、本発明の各実施形態に係る関連技術の論理集積回路について図面を参照しながら説明する。以下においては、第1および第2の関連技術について説明する。なお、以下の図面においては、本発明の各実施形態の論理集積回路と同様の構成については同じ符号を付す。また、以下の説明においては、本発明の各実施形態の論理集積回路と同様の構成や機能については説明を省略する。
【0115】
〔第1の関連技術〕
図12は、第1の関連技術の論理集積回路のプログラマブルロジックコア210の回路構成を示す模式図である。
図12のように、プログラマブルロジックコア210は、スイッチセルアレイ211、制御回路12、カラム選択回路13、カラムドライバ14、ロウ選択回路15、ロウドライバ16、および読み出し回路17を有する。制御回路12、カラム選択回路13、カラムドライバ14、ロウ選択回路15、ロウドライバ16、および読み出し回路17は、第1の実施形態と同様の構成であるので、それらについての詳細な説明は省略する。
【0116】
スイッチセルアレイ211は、行方向に延伸するM本(Mは2以上の整数)の線群と、列方向に延伸するN本(Nは2以上の整数)の線群とを有する。スイッチセルアレイ211は、列方向に延伸する第1配線(VL0、VL1)、行方向に延伸する第2配線(HL0、HL1)を含む。なお、
図12には第1配線および第2配線を2本ずつ備える構成を示すが、第1配線および第2配線の数については限定を加えない。
【0117】
また、スイッチセルアレイ211は、第1配線(VL0、VL1)と第2配線(HL0、HL1)とが交差する部分に、第1配線(VL0、VL1)と第2配線(HL0、HL1)との接続と非接続とを切り替えるスイッチセルを有する。
図12の例では、スイッチセルアレイ211は、第1配線(VL0、VL1)と第2配線(HL0、HL1)との交差する各部分に4つのスイッチセル(SC00、SC01、SC10、SC11)を含む。なお、
図12においては、スイッチセルアレイ211が4つのスイッチセルを含む構成例を示すが、スイッチセルの数に限定は加えない。
【0118】
また、スイッチセルアレイ211は、列方向に延伸するカラム選択線(CSEL0、CSEL1)、行方向に延伸するロウ選択線(RSEL0、RSEL1)を含む。また、スイッチセルアレイ211は、列方向に延伸する制御線PH、ビット線BL0、およびビット線BL1、行方向に延伸する制御線PVおよび制御線PBを含む。さらに、スイッチセルアレイ211は、行方向に配置されたトランジスタ(NV0、NV1、NB0、NB1)、列方向に配置されたトランジスタ(NH0、NH1)を含む。
【0119】
スイッチセルSC00は、第1抵抗変化素子U00、第2抵抗変化素子L00、セルトランジスタN00を含む。スイッチセルSC01は、第1抵抗変化素子U01、第2抵抗変化素子L10、セルトランジスタN01を含む。スイッチセルSC10は、第1抵抗変化素子U10、第2抵抗変化素子L10、セルトランジスタN10を含む。スイッチセルSC11は、第1抵抗変化素子U11、第2抵抗変化素子L11、セルトランジスタN11を含む。スイッチセル(SC00、SC01、SC10、SC11)の構成は、第1の実施形態と同様であるため、詳細な説明は省略する。
【0120】
次に、スイッチセルアレイ211の接続関係について説明する。
【0121】
第1配線VL0は、トランジスタNV0を介して制御線PVに接続される。トランジスタNV0のゲートは、カラム選択線CSEL0に接続される。第1配線VL1は、トランジスタNV1を介して制御線PVに接続される。トランジスタNV1のゲートは、カラム選択線CSEL1に接続される。カラム選択回路13は、カラム選択線(CSEL0、CSEL1)を介して所望のトランジスタ(NV0、NV1)を導通させ、所望の第1配線(VL0、VL1)と制御線PVとを接続する。
【0122】
第2配線HL0は、トランジスタNH0を介して制御線PHに接続される。トランジスタNH0のゲートは、ロウ選択線RSEL0に接続される。第2配線HL1は、トランジスタNH1を介して制御線PHに接続される。トランジスタNH1のゲートは、ロウ選択線RSEL1に接続される。ロウ選択回路15は、いずれかのロウ選択線(RSEL0、RSEL1)を介して所望のトランジスタ(NH0、NH1)を導通させ、所望の第2配線(HL0、HL1)と制御線PHとを接続する。
【0123】
ビット線BL0は、トランジスタNB0を介して制御線PBに接続される。トランジスタNB0のゲートは、カラム選択線CSEL0に接続される。ビット線BL1は、トランジスタNB1を介して制御線PBに接続される。トランジスタNB1のゲートは、カラム選択線CSEL1に接続される。カラム選択回路13は、カラム選択線(CSEL0、CSEL1)を用いて、所望のトランジスタ(NB0、NB1)を導通させ、所望のビット線(BL0、BL1)と制御線PBとを接続する。
【0124】
次に、スイッチセル(SC00、SC01、SC10、SC11)の接続関係について説明する。ここでは、スイッチセルSC00を例に説明する。スイッチセル(SC01、SC10、SC11)の構成は、スイッチセルSC00と同様であるため、説明は省略する。
【0125】
第1抵抗変化素子U00の一方の端子は、第2配線HL0に接続される。第1抵抗変化素子U00の他方の端子は、第2抵抗変化素子L00の一方の端子に接続される。第2抵抗変化素子L00の一方の端子は、第1抵抗変化素子U00の他方の端子に接続される。第2抵抗変化素子L00の他方の端子は、第1配線VL0に接続される。第1抵抗変化素子U00の他方の端子と、第2抵抗変化素子L00の一方の端子とは、共有ノードを形成する。共有ノードは、セルトランジスタN00のソースもしくはドレインに接続される。
【0126】
セルトランジスタN00のドレインもしくはソースは、ビット線BL0に接続される。セルトランジスタN00のゲートは、ロウ選択線RSEL0に接続される。ロウ選択回路15は、ロウ選択線RSEL0を介してセルトランジスタN00を導通させ、共有ノードとビット線BL0とを接続させる。直列に接続された第1抵抗変化素子U00と第2抵抗変化素子L00とによって構成されるユニット素子は、3端子抵抗変化スイッチとして機能する。
【0127】
〔トランジスタ層〕
次に、第1の関連技術の論理集積回路のトランジスタ層のスイッチセルアレイ211について図面を参照しながら説明する。
図13は、トランジスタ層のスイッチセルアレイ211を示す模式図である。
図13には、スイッチセルアレイ211が2行2列のスイッチセル(SC00、SC10、SC01、SC11)で構成された場合を例示する。スイッチセルアレイ211は、トランジスタが形成される活性領域と、トランジスタを分離する素子分離領域とを有する。
【0128】
スイッチセルSC00は、拡散層DIF0、拡散層DIF1、拡散層DIF2、ゲート電極G1、ゲート電極G2、コンタクトCT0、コンタクトCT1、コンタクトCT2によって構成されるN型トランジスタを含む。ゲート電極(G1、G2)は、ロウ選択線RSEL0として機能し、スイッチセルSC00を選択する際に、高い電圧が印加される。
【0129】
スイッチセルSC10は、拡散層DIF2、拡散層DIF3、拡散層DIF4、ゲート電極G3、ゲート電極G4、コンタクトCT2、コンタクトCT3、コンタクトCT4によって構成されるN型トランジスタを含む。ゲート電極(G3、G4)は、ロウ選択線RSEL1として機能し、スイッチセルSC10を選択する際に、高い電圧が印加される。
【0130】
スイッチセルSC01は、拡散層DIF5、拡散層DIF6、拡散層DIF7、ゲート電極G1、ゲート電極G2、コンタクトCT5、コンタクトCT6、コンタクトCT7によって構成されるN型トランジスタを含む。ゲート電極(G1、G2)は、ロウ選択線RSEL0として機能し、スイッチセルSC01を選択する際に、高い電圧が印加される。
【0131】
スイッチセルSC11は、拡散層DIF7、拡散層DIF8、拡散層DIF9、ゲート電極G3、ゲート電極G4、コンタクトCT7、コンタクトCT8、コンタクトCT9によって構成されるN型トランジスタを含む。ゲート電極(G3、G4)は、ロウ選択線RSEL1として機能し、スイッチセルSC11を選択する際に、高い電圧が印加される。
【0132】
〔配線層〕
次に、第1の関連技術の論理集積回路の配線層のスイッチセルアレイ211について図面を参照しながら説明する。
図14〜
図16は、配線層のスイッチセルアレイ211を示す模式図である。
図14〜
図16には、スイッチセルアレイ211が2行2列のスイッチセル(SC00、SC10、SC01、SC11)で構成された場合を例示する。
【0133】
図14は、第1配線層M1を示す。
図14のように、第1配線(VL0、VL1)およびビット線(BL0、BL1)は、第1配線層M1に形成される。コンタクト(CT0〜9)は、第1配線層M1と拡散層(DIF0〜9)とを接続する。
【0134】
図15は、第2配線層M2を示す。
図15のように、第2配線(HL0、HL1)は、第2配線層M2に形成される。ビアV1は、第2配線層M2と第1配線層M1とを接続する。
【0135】
図16は、第3配線層M3を示す。ビアV2は、第3配線層M3と第2配線層M2とを接続する。第1抵抗変化素子(U00、U01、U10、U11)および第2抵抗変化素子(L00、L01、L10、L11)は、第3配線層M3と第2配線層M2との間に形成される。
【0136】
ビット線BL0は、スイッチセルSC00およびスイッチセルSC10に接続される。ビット線BL1は、スイッチセルSC01およびスイッチセルSC11に接続される。第1配線VL0は、スイッチセルSC00およびスイッチセルSC10に接続される。第1配線VL1は、スイッチセルSC01およびスイッチセルSC11に接続される。第2配線HL0は、スイッチセルSC00およびスイッチセルSC01に接続される。第2配線HL1は、スイッチセルSC10およびスイッチセルSC11に接続される。
【0137】
スイッチセルSC00において、ビット線BL0は、コンタクトCT0を介して拡散層DIF0に接続され、コンタクトCT2を介して拡散層DIF2に接続される。第1配線VL0は、第2抵抗変化素子L00の一方の端子に接続される。第2抵抗変化素子L00の他方の端子は、第3配線層M3を介して拡散層DIF1に接続され、共有ノードを形成する。第2配線HL0は、第1抵抗変化素子U00の一方の端子に接続される。第1抵抗変化素子U00の他方の端子は、第3配線層M3を介して拡散層DIF1に接続され、共有ノードを形成する。
【0138】
〔第2の関連技術〕
図17は、第2の関連技術の論理集積回路のプログラマブルロジックコア220の回路構成を示す模式図である。プログラマブルロジックコア220の回路構成は、第1の関連技術とはスイッチセルアレイ221の構成が異なる。スイッチセルアレイ221以外の構成は、第1の関連技術と同様の構成であるので、それらについての詳細な説明は省略する。
【0139】
スイッチセルアレイ221は、第1配線(VL0、VL1)と第2配線(HL0、HL1)とが交差する一部分に、第1配線(VL0、VL1)と第2配線(HL0、HL1)との接続と非接続とを切り替えるスイッチセルを有する。
図17の例では、スイッチセルアレイ221は、第1配線(VL0、VL1)と第2配線(HL0、HL1)との交差する一部分に2つのスイッチセル(SC00、SC11)を含む。なお、
図17においては、スイッチセルアレイ221が2つのスイッチセルを含む構成例を示すが、スイッチセルの数に限定は加えない。
【0140】
図18は、トランジスタ層のスイッチセルアレイ221を示す模式図である。トランジスタ層のスイッチセルアレイ221は、拡散層DIF3および拡散層DIF6が有効に活用できない領域になっている点で、第1の関連技術のスイッチセルアレイ211とは異なる。
【0141】
図19は、第1配線層M1を示す。
図19のように、第1配線(VL0、VL1)およびビット線(BL0、BL1)は、第1配線層M1に形成される。コンタクト(CT0〜2、4、5、7〜9)は、第1配線層M1と拡散層(DIF0〜2、4、5、7〜9)とを接続する。
【0142】
図20は、第2配線層M2を示す。
図20のように、第2配線(HL0、HL1)は、第2配線層M2に形成される。ビアV1は、第2配線層M2と第1配線層M1とを接続する。
【0143】
図21は、第3配線層M3を示す。ビアV2は、第3配線層M3と第2配線層M2とを接続する。第1抵抗変化素子(U00、U11)および第2抵抗変化素子(L00、L11)は、第3配線層M3と第2配線層M2との間に形成される。
【0144】
ビット線BL0は、スイッチセルSC00に接続される。ビット線BL1は、スイッチセルSC11に接続される。第1配線VL0は、スイッチセルSC00に接続される。第1配線VL1は、スイッチセルSC11に接続される。第2配線HL0は、スイッチセルSC00に接続される。第2配線HL1は、スイッチセルSC11に接続される。
【0145】
スイッチセルSC00において、ビット線BL0は、コンタクトCT0を介して拡散層DIF0に接続され、コンタクトCT2を介して拡散層DIF2に接続される。第1配線VL0は、第2抵抗変化素子L00の一方の端子に接続される。第2抵抗変化素子L00の他方の端子は、第3配線層M3を介して拡散層DIF1に接続され、共有ノードを形成する。第2配線HL0は、第1抵抗変化素子U00の一方の端子に接続される。第1抵抗変化素子U00の他方の端子は、第3配線層M3を介して拡散層DIF1に接続され、共有ノードを形成する。
【0146】
第2の関連技術の論理集積回路は、第1の関連技術の論理集積回路に比べて搭載するスイッチセルの数が少ない。しかし、第2の関連技術の論理集積回路は、トランジスタのレイアウトの制約によって有効に活用できない領域が生じ、第1の関連技術の論理集積回路とほぼ等しい回路面積になる。また、第2の関連技術の論理集積回路では、隣接し合うスイッチセルが拡散層を共有できない。
【0147】
以上のように、本発明の各実施形態の論理集積回路は、関連技術の論理集積回路に比べて、搭載するスイッチセルの数が少ない。また、本発明の各実施形態の論理集積回路は、異なる第1配線に接続するスイッチセルがビット線を共有し、列方向に隣接するスイッチセルと拡散層を共有することによって、コンパクトなレイアウトを実現できる。
【0148】
また、本発明の各実施形態の論理集積回路は、関連技術の論理集積回路に比べて、第1配線に接続される素子数が少ない。また、本発明の各実施形態の論理集積回路では、カラム選択線を個別に制御できる。そのため、本発明の各実施形態の論理集積回路では、書き込み時や読み出し時に電圧が印加される素子数を削減できる。その結果、本発明の各実施形態によれば、書き込み時の意図しないビットへの誤書き込みを抑制でき、読み出し時のスネーク電流を抑制できるため、信頼性を向上できる。
【0149】
以上のように、本発明の各実施形態によれば、チップ面積の削減と、信頼性の向上とを両立する論理集積回路を提供することができる。
【0150】
以上、実施形態を参照して本発明を説明してきたが、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。本発明の構成や詳細には、本発明のスコープ内で当業者が理解し得る様々な変更をすることができる。
【0151】
この出願は、2018年1月25日に出願された日本出願特願2018−010114を基礎とする優先権を主張し、その開示の全てをここに取り込む。