特許第6944905号(P6944905)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6944905
(24)【登録日】2021年9月15日
(45)【発行日】2021年10月6日
(54)【発明の名称】噴霧設備
(51)【国際特許分類】
   B05B 5/025 20060101AFI20210927BHJP
   B08B 15/00 20060101ALI20210927BHJP
   B03C 3/41 20060101ALI20210927BHJP
   B01D 47/06 20060101ALI20210927BHJP
【FI】
   B05B5/025 A
   B08B15/00
   B03C3/41 Z
   B01D47/06 Z
【請求項の数】12
【全頁数】16
(21)【出願番号】特願2018-100085(P2018-100085)
(22)【出願日】2018年5月25日
(65)【公開番号】特開2019-202285(P2019-202285A)
(43)【公開日】2019年11月28日
【審査請求日】2021年1月18日
(73)【特許権者】
【識別番号】000001373
【氏名又は名称】鹿島建設株式会社
(73)【特許権者】
【識別番号】000003403
【氏名又は名称】ホーチキ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100079359
【弁理士】
【氏名又は名称】竹内 進
(72)【発明者】
【氏名】高木 賢二
(72)【発明者】
【氏名】池松 建治
(72)【発明者】
【氏名】末吉 隆信
(72)【発明者】
【氏名】辻 利秀
(72)【発明者】
【氏名】吉田 哲雄
【審査官】 吉川 潤
(56)【参考文献】
【文献】 特開2013−226517(JP,A)
【文献】 特開2013−227806(JP,A)
【文献】 特公昭46−019793(JP,B1)
【文献】 特公昭48−029353(JP,B1)
【文献】 特開昭64−004273(JP,A)
【文献】 実開昭57−138882(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B05B 5/025
B08B 3/02
B08B 13/00
B08B 15/00
B03C 3/41
B01D 47/06
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
準屋内又は屋内の空間に設置する噴霧装置であって、
水系の噴霧液を放出して液滴を含む噴霧流を生成する複数のヘッドと、
所定の高電圧を前記複数のヘッドに印加して前記噴霧流の液滴を帯電させる高圧電源装置と、
前記複数のヘッド及び前記高圧電源装置を配設したフレームと、
前記フレームを前記空間の天井近傍に吊り下げて設置する昇降自在な吊り下げ機構と、
加圧装置にて加圧した前記噴霧液の供給元管から、天井近傍に配置された前記フレームに配設され前記複数のヘッドに至る噴霧液配管に前記噴霧液を供給するホースと、
前記吊り下げ機構による前記フレームの昇降に伴う前記ホースの弛みをリールの巻き取りにより吸収するホース弛み吸収装置と、
が設けられたことを特徴とする噴霧装置。
【請求項2】
請求項1記載の噴霧装置に於いて、
更に、前記吊り下げ機構の切断又は故障による前記フレームの急激な落下を防止するリトラクター式墜落阻止器具が設けられたことを特徴とする噴霧装置。
【請求項3】
請求項1記載の噴霧装置に於いて、
前記高圧電源装置は、前記屋内側に固定されたコンセントに接続された電源ケーブルにより商用電源が入力され、
前記吊り下げ機構による前記フレームの昇降に伴う前記電源ケーブルの弛みをリールの巻き取りにより吸収するケーブル弛み吸収装置が設けられたことを特徴とする噴霧装置。
【請求項4】
請求項1記載の噴霧装置において、前記フレームは、トラス構造を有するフレームであり、前記吊り下げ機構は前記フレームの少なくとも2か所を吊下げるように配置されたことを特徴とする噴霧装置。
【請求項5】
請求項1記載の噴霧装置に於いて、前記吊り下げ機構は、天井近傍に設置される電動ホイスト又は前記フレームに設置される電動ウインチであることを特徴とする噴霧装置。
【請求項6】
請求項1に記載の噴霧装置において、前記ヘッドは、前記噴霧流の放射角度を調整できる角度調整部を備えたことを特徴とする噴霧装置。
【請求項7】
請求項1記載の噴霧装置において、前記フレームに配設された前記複数のヘッドのそれぞれに至る噴霧液配管の途中に、噴霧液の供給を制御できる制御弁が設けられたことを特徴とする噴霧装置。
【請求項8】
請求項1記載の噴霧装置に於いて、前記フレームには、更に、DINレールが固定され、前記ヘッドは前記DINレールを把持する把持部材を介して位置変更自在に配設されたことを特徴とする噴霧装置。
【請求項9】
請求項1記載の噴霧装置に於いて、更に、前記フレームに、前記ヘッドからの噴霧流に送風流を概下方から作用させて散布域を調整する送風ファン装置が送風方向を変更自在に設けられたことを特徴とする噴霧装置。
【請求項10】
請求項9記載の噴霧装置において、前記送風ファン装置は、送風流を概円柱状から概扇状へ変換させるデフレクターが設けられたことを特徴とする噴霧装置。
【請求項11】
請求項1記載の噴霧装置に於いて、
前記ヘッドは、
加圧供給された前記噴霧液を噴出しつつ前記液滴を含む噴霧流を生成する噴出ノズル部と、
前記噴出ノズル部から噴出された噴霧流の周囲に配置され、前記高圧電源装置から所定の電圧が印加されて所定の電界を形成し、前記噴出ノズル部で生成した前記液滴を前記電界によって帯電させて帯電噴霧流にする絶縁体にて被覆された概リング状の導体からなる誘導電極と、
前記誘導電極に印加する電圧の基準電位を与える水側電極部と、
を備えたことを特徴とする噴霧装置。
【請求項12】
請求項10記載の噴霧装置に於いて、
前記ヘッドで前記噴霧流を生成する際に印加する電圧を、0Vを除く−20kV乃至20kVの範囲の所定電圧としたことを特徴とする噴霧装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、準屋内又は屋内に設置されて、水、粉塵捕集剤、農薬又は消火剤等の噴霧液から帯電噴霧流を生成して噴霧する噴霧装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、例えば解体現場やトンネル掘削現場、廃棄物処分場等では、極力粉塵の発生を抑えるようにし、また、発生した粉塵を空気中から効率的に除去することが重要である。そして、従来、解体作業や廃棄物の処理作業等を散水しながら行って、粉塵の発生を抑え、また、発生した粉塵を除去するようにしている。
【0003】
このような粉塵を除去するための噴霧装置として、屋内等の空間の天井近傍に配設されたフレームに複数のヘッドを設置し、複数のヘッドから水系の噴霧液を放出して液滴を含む噴霧流を生成する際に、高電圧をヘッドに印加して噴霧流の液滴を帯電させた帯電噴霧流を噴霧し、帯電した液滴と空気中に浮遊する粉塵との間に作用するグラディエント力によって粉塵を効率良く補足して落下除去させるものが知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特許第4014122号公報
【特許文献2】特開2002−263604号公報
【特許文献3】特開2003−240224号公報
【特許文献4】特開2003−275617号公報
【特許文献5】特開2013−227806号公報
【特許文献6】特開2013−226517号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、このような噴霧装置にあっては、フレームに配設されたヘッドを必要に応じてメンテナンスする必要があり、従来は、高所作業車の寄り付きによりヘッドを取外して交換修理するといったメンテナンスを行なっている。
【0006】
しかしながら、メンテナンスの都度,高所作業車及びオペレータの手配が必要となり、また作業中の工場などにおいては高所作業車の寄り付きスペースを空ける作業が必要となり,噴霧装置のメンテナンスに多くのコストと手間がかかっている。
【0007】
この問題を解決するため、噴霧装置のフレームを天井近傍にホイストにて吊り下げておくように構成し、メンテナンスの際にはホイストによりフレームを地上に下ろして作業が行えることから,安全で丁寧な作業が行える利点がある。
【0008】
しかしながら,ホイストにより天井近傍に吊下げているフレームには、ヘッドに噴霧液を供給するためのホースや高圧電源装置に商用交流電源を供給するためのケーブルが連結され、ホースやケーブルは天井面に沿わせておくために要所ごとに天井面に固定されており、メンテナンスのためにフレームを下げるときには、高所作業車にて天井に寄り付き、天井面に対するホースやケーブルの固定部を外さなければならず,更に,メンテナンス後の復旧時にも、これとは逆にフレームを吊り上げてホースやケーブルを天井面に沿って固定するセッティングの作業が必要であり、依然として、メンテナンス時のヘッドの取り外しと取り付けの作業に、人員、時間及びコストのかかる問題があった。
【0009】
また、従来の噴霧装置は、ヘッドがフレームに固定されており、散布域パターンの調節が行えないという問題もある。
【0010】
更に、従来の散布装置は、ヘッドからの噴霧流を真横に向けても有効に噴霧できる範囲は3メートル程度であり,それ以上の広域に散布できないという問題もある。
【0011】
本発明は、メンテナンスによるヘッドの交換等が簡単且つ安全に行えると共に、散布域パターンの調整と散布域の拡大を可能とする噴霧装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0012】
(噴霧装置)
本発明は、準屋内又は屋内の空間に設置する噴霧装置であって、
水系の噴霧液を放出して液滴を含む噴霧流を生成する複数のヘッドと、
所定の高電圧を複数のヘッドに印加して噴霧流の液滴(水粒子)を帯電させる高圧電源装置と、
複数のヘッド及び高圧電源装置を配設したフレームと、
フレームを空間の天井近傍に吊り下げて設置する昇降自在な吊り下げ機構と、
加圧装置にて加圧した噴霧液の供給元管から、天井近傍に配置されたフレームに配設され複数のヘッドに至る噴霧液配管に噴霧液を供給するホースと、
吊り下げ機構によるフレームの昇降に伴うホースの弛みをリールの巻き取りにより吸収するホース弛み吸収装置と、
が設けられたことを特徴とする。
【0013】
(墜落阻止器具)
更に、吊り下げ機構のワイヤー又は故障によるフレームの急激な落下を防止するリトラクター式墜落阻止器具が設けられる。
【0014】
(ケーブル弛み吸収装置)
高圧電源装置は、屋内側に固定されたコンセントに接続された電源ケーブルにより商用電源が入力され、
吊り下げ機構によるフレームの昇降に伴う電源ケーブルの弛みをリールの巻き取りにより吸収するケーブル弛み吸収装置が設けられる。
【0015】
(フレームのトラフ構造と2箇所吊下げ)
フレームは、トラス構造を有するフレームであり、吊り下げ機構はフレームの少なくとも2か所を吊下げるように配置される。
【0016】
(吊下げ機構)
吊り下げ機構は、天井近傍に設置される電動ホイスト又はフレームに設置される電動ウインチである。
【0017】
(噴霧流の放射角)
ヘッドは、噴霧流の放射角度を調整できる角度調整部を備える。
【0018】
(噴霧液の制御弁)
フレームに配設された複数のヘッドのそれぞれに至る噴霧液配管の途中に、噴霧液の供給を制御できる制御弁が設けられる。
【0019】
(DINレール)
フレームには、更に、DINレールが固定され、ヘッドはDINレールを把持する把持部材を介して位置変更自在に配設される。
【0020】
(送風ファン装置)
更に、フレームに、ヘッドからの噴霧流に送風流を概下方から作用させて散布域を調整する送風ファン装置が送風方向を変更自在に設けられる。
【0021】
(デフレクター)
送風ファン装置には、送風流を概円柱状から概扇状へ変換させるデフレクターが設けられる。
【0022】
(ヘッド構造)
ヘッドは、
加圧供給された噴霧液を噴出しつつ液滴を含む噴霧流を生成する噴出ノズル部と、
噴出ノズル部から噴出された噴霧流の周囲に配置され、高圧電源装置から所定の電圧が印加されて所定の電界を形成し、噴出ノズル部で生成した液滴を電界によって帯電させて帯電噴霧流にする絶縁体にて被覆された概リング状の導体からなる誘導電極と、
誘導電極に印加する電圧の基準電位を与える水側電極部と、
を備える。
【0023】
(印可電圧)
ヘッドで噴霧流を生成する際に印加する電圧を、0Vを除く−20kV乃至20kVの範囲の所定電圧とする。
【発明の効果】
【0024】
(基本的な効果)
本発明は、準屋内又は屋内の空間に設置する噴霧装置であって、水系の噴霧液を放出して液滴を含む噴霧流を生成する複数のヘッドと、所定の高電圧を複数のヘッドに印加して噴霧流の液滴を帯電させる高圧電源装置と、複数のヘッド及び高圧電源装置を配設したフレームと、フレームを空間の天井近傍に吊り下げて設置する昇降自在な吊り下げ機構と、加圧装置にて加圧した噴霧液の供給元管から、天井近傍に配置されたフレームに配設され複数のヘッドに至る噴霧液配管に噴霧液を供給するホースと、吊り下げ機構によるフレームの昇降に伴うホースの弛みをリールの巻き取りにより吸収するホース弛み吸収装置とが設けられたため、天井近傍に吊下げられたヘッドを配設したフレームを下げる場合にはホース弛み吸収装置からホースが送り出され、また、フレームを上げる場合にはホースがホース弛み吸収装置に巻き取られ、このため噴霧液の供給元管からフレーム側にホースを連結していても、フレームを下げるときにホースを天井部の固定から取り外したりする作業、及びフレームを上げるときにホースを天井部に固定する復旧作業が不要となり、簡単且つ安全にフレームを下ろし、短時間でヘッドを点検し、必要に応じて修理交換するといった安全丁寧なメンテナンス作業をすることができる。
【0025】
(墜落阻止器具の効果)
更に、吊り下げ機構のワイヤー切断又は故障によるフレームの急激な落下を防止するリトラクター式墜落阻止器具が設けられたため、吊り下げ機構に万一、ワイヤー切断や故障が発生してフレームが急激に落下しようとするとリトラクター式墜落阻止器具が作動してフレームの落下を防止することができ,高い安全性を確保することができる。
【0026】
(ケーブル弛み吸収装置の効果)
また、高圧電源装置は、屋内側に固定されたコンセントに接続された電源ケーブルにより商用電源が入力されており、吊り下げ機構によるフレームの昇降に伴う電源ケーブルの弛みをリールの巻き取りにより吸収するケーブル弛み吸収装置が設けられたため、ホース弛み吸収装置の場合と同様、天井近傍に吊下げられたヘッドを配設したフレームを下げる場合にはケーブル弛み吸収装置から電源ケーブルが送り出され、また、フレームを上げる場合には電源ケーブルがケーブル弛み吸収装置に巻き取られ、このため屋内側に固定したコンセントから電源ケーブルをフレームの高圧電源装置に商用交流電源を入力していても、フレームを下げるときに電源ケーブルを天井部の固定から取り外したりする作業、及びフレームを上げるときにケーブルを天井部に固定する復旧作業が不要となり、簡単且つ安全にフレームを下ろし、短時間でヘッドを点検し、必要に応じて修理交換するといった安全丁寧なメンテナンス作業をすることができる。
【0027】
(フレームのトラフ構造と2箇所吊下げの効果)
また、フレームは、トラス構造を有するフレームであり、吊り下げ機構はフレームの少なくとも2か所を吊下げるように配置され、吊り下げ機構は、天井近傍に設置される電動ホイスト又はフレームに設置される電動ウインチとしたため、トラス構造によりフレームが軽量化され、更に、フレームの少なくとも2箇所を吊り下げることでフレームの吊下げが安定し、吊り下げ機構として機能する電動ホイストや電動ウインチ、更に、天井構造に対する負担を軽減することができる。
【0028】
(噴霧流の放射角度調整による効果)
また、ヘッドは、噴霧流の放射角度を調整できる角度調整部を備えたため、フレームに配置された複数のヘッドからの噴霧流の放射角度を簡単に調整することができ、空間あるいは被散布物に対して効率良く散布を行うことができる。
【0029】
(噴霧液の制御弁による効果)
また、フレームに配設された複数のヘッドのそれぞれに至る噴霧液配管の途中に、噴霧液の供給を制御できる制御弁が設けられたため、制御弁の開閉制御によるフレームに配列された複数のヘッドによる帯電噴霧流の有無を必要に応じて選択することができ、空間あるいは被散布物に対して効率良く散布を行うことができる。
【0030】
(DINレールによる効果)
また、フレームには、更に、DINレールが固定され、ヘッドはDINレールを把持する把持部材を介して位置変更自在に配設されたため、フレームに対するヘッドの取り付け取り外しが容易であり、DINレール上であれば任意の位置にヘッド取り付けることができ,また、フレーム側にヘッドを取り付けるための場所と構造を設ける必要がないなどの効果が得られる。
【0031】
更に、DINレールに把持部材を介してヘッドを取り付けることで、フレームに配置された複数のヘッドの配置間隔を必要に応じて簡単に調整することができ、空間あるいは被散布物に対して効率良く散布を行うことができる。
【0032】
(送風ファン装置の効果)
更に、フレームに、ヘッドからの噴霧流に送風流を概下方から作用させて散布域を調整する送風ファン装置が送風方向を変更自在に設けられたため、送風装置からの送風流に乗せてヘッドからの帯電噴霧流を運ぶことで、散布域を広範囲に拡大することができる。
【0033】
(デフレクターの効果)
また、送風ファン装置には、送風流を概円柱状から概扇状へ変換させるデフレクターが設けられたため、送風ファン装置からの概円柱状の送風流がデフレクターに当たることで概扇状に広がった状態でヘッドからの帯電含む流に概下側から作用し、ヘッドからの帯電噴霧流に幅を広げて散布域内の散布ムラを低減することができる。
【0034】
(ヘッド構造の効果)
また、ヘッドは、加圧供給された噴霧液を噴出しつつ液滴を含む噴霧流を生成する噴出ノズル部と、噴出ノズル部から噴出された噴霧流の周囲に配置され、高圧電源装置から所定の電圧が印加されて所定の電界を形成し、噴出ノズル部で生成した液滴を電界によって帯電させて帯電噴霧流にする絶縁体にて被覆された概リング状の導体からなる誘導電極と、誘導電極に印加する電圧の基準電位を与える水側電極部とを備えたため、噴出ノズル部で生成した液滴を誘導電極部によって形成された電界によって帯電させることができ、容易に且つ確実に帯電噴霧流を生成して噴出させることができる。
る。
【0035】
(印可電圧)
ヘッドで噴霧流を生成する際に印加する電圧を、0Vを除く−20kV乃至20kVの範囲の所定電圧としたため、コロナ放電が発生することを防止できる。
【図面の簡単な説明】
【0036】
図1】噴霧装置の実施形態を示した説明図
図2】上げ下げ機構とリトラクター式墜落防止機器によるフレームの吊下げ構造を示した説明図
図3】フレームに搭載されたホース弛み吸収装置とケーブル弛み吸収装置を示した説明図
図4図1の噴霧装置を側方から示した説明図
図5】複数のヘッドの放射方向を同一方向に調整した噴霧装置を示した説明図
図6】ヘッド毎に制御弁を設けた噴霧液の配管系統と制御系統を示した説明図
図7】帯電噴霧流を放出するヘッドの構造を示した説明図
図8図7(B)のX−X断面によりヘッドの内部構造を示した断面図
【発明を実施するための形態】
【0037】
[噴霧装置]
図1は粉塵除去と冷房を行う噴霧装置の実施形態を示した説明図、図2は上げ下げ機構とリトラクター式墜落防止機器によるフレームの吊下げ構造を示した説明図、図3はフレームに搭載されたホース弛み吸収装置とケーブル弛み吸収装置を示した説明図、図4図1の噴霧装置を側方から示した説明図、 図5は複数のヘッドの放射方向を同一方向に調整した噴霧装置を示した説明図である。
【0038】
(噴霧装置の概要)
図1に示すように、本実施形態の噴霧装置10は、粉塵が発生する工場施設等の一部が屋外となる準屋内又は建物内となる屋内の空間に設置され、帯電された噴霧流を対象空間に放出し、帯電した液滴と空気中に浮遊する粉塵との間に作用するグラディエント力によって粉塵を効率良く補足して落下除去させる。また、夏場の高温時には、対象空間に放出された帯電した液滴が作業者に付着し、液滴の蒸発により気化熱を奪うことで冷房作用を兼ねることができる。
【0039】
噴霧装置10は、対象空間における天井面14の近傍に、吊り下げ機構として機能する電動ホイスト16により、トラフ構造により軽量化されたフレーム12の両側を吊り下げている。更に、フレーム12の両側は、リトラクター式墜落防止器具22により吊下げられている。
【0040】
フレーム12にはDINレール32が設けられ、DINレール32に対し把持部材34により複数のヘッド28、例えば10台のヘッド28が配設されている。また、フレーム12の中央には高圧電源装置36が配置されている。ヘッド28は、水系の噴霧液を放出して液滴を含む噴霧流を生成し、このとき高圧電源装置36から所定の高電圧がヘッド28に印加されることで、噴霧流の液滴を帯電させた帯電噴霧流を対象空間に放出する。
【0041】
なお、フレーム12には、加圧された噴霧液を供給するホースの弛みを吸収するホース弛み吸収装置と高圧電源装置36にAC電源を供給する電源ケーブルのケーブル弛み吸収装置が搭載されるが、図示を省略している。
【0042】
(電動ホイスト)
図2に示すように、フレーム12の端部は、電動ホイスト16により天井面14の近傍に昇降自在に吊り下げられている。
【0043】
電動ホイスト16は、連結器具18により天井面14に構築された天井梁材20に下側から挟み込み固定されており、電動ホイスト16から引き出されたワイヤー16aの先端に設けられたフック16bを、フレーム12の端部上側に形成されたリフト係止部12aに係止して吊り下げている。
【0044】
電動ホイスト16は、ケーブル接続されたコントローラ又は無線により通信接続されたコントローラの操作によるモータ駆動でワイヤー12aを巻き出すことでフレーム12を下げることができ、また、コントローラの操作によるモータの逆方向の駆動でワイヤ−12aを巻き上げることでフレーム12を上げることができる。
【0045】
また、メンテナンスのために電動ホイスト16を操作してフレーム12を地上に降ろした場合に支持するため、フレーム12の端部下側には、ショックアブソーバー付きの支持脚12bが設けられている。
【0046】
なお、フレーム12の吊り下げ機構としては、電動ホイスト16以外に、フレーム12に電動ウインチを搭載し、電動ウインチからのワイヤーを天井面14側の固定部にフックで係止し、電動ウインチの駆動によりフレーム12を上げ下げするようにしても良い。
【0047】
(リトラクター式墜落防止器具)
図2に示すように、フレーム12の端部は、電動ホイスト16により吊下げられると共に、リトラクター式墜落防止器具22により吊下げられている。リトラクター式墜落防止器具22は、連結器具24により天井面14に構築された天井梁材2に下側から挟み込み固定されており、リトラクター式墜落防止器具22から引き出されたワイヤー22aの先端に設けられたフック22bを、フレーム12の端部上側に形成されたリフト係止部12aに係止して吊り下げている。
【0048】
リトラクター式墜落防止器具22は、ワイヤー22aを低速が引き出している場合はブレーキはかからないが、ワイヤー22aが急速に引き出されるとブレーキが作用してワイヤー22aの引き出しがロックされる。このため、電動ホイスト16のワイヤー16aが切断したり、電動ホイスト16に故障が発生してフレーム12が急激に落下しようとすると、ワイヤー22aの急激な引き出しに対しリトラクター式墜落阻止器具22が作動してブレーキをかけてロックし、フレーム12の落下を防止し,高い安全性を確保する。
【0049】
(ホースと電源ケーブルの弛み吸収装置)
図3及び図4に示すように、電動ホイスト16により吊り下げられたフレーム12には、ホース弛み吸収装置42とケーブル弛み吸収装置46が搭載されている。
【0050】
フレーム12に配置された複数のヘッド28には噴霧液を供給する噴霧液配管が接続されており、フレーム12の噴霧液配管に対しては地上側に設置された加圧装置にて加圧した噴霧液の供給元管から噴霧液を供給するためのホース44がホース弛み吸収装置42を介して連結されている。
【0051】
ホース弛み吸収装置42はホースリール42aに天井側から引き下ろしたホース44を巻いており、ホースリール42aは内蔵したモータによりホース巻き取り方向に一定のテンションがかけられている。
【0052】
電動ホイスト16を操作してフレーム12を下げる場合にはホース弛み吸収装置42からホース44が送り出され、また、電動ホイスト16を操作してフレーム12を上げる場合には、ホース44がホース弛み吸収装置42に巻き取られる。
【0053】
このため噴霧液の供給元管からフレーム12側にホース44を連結していても、フレーム12を下げるときにホースを天井部の固定から取り外したりする作業が不要となり、また、フレーム12を上げるときにホース44を天井面14側に固定する復旧作業が不要となり、簡単且つ安全にフレーム12を下ろし、短時間でヘッド28を点検し、必要に応じて修理交換するといった安全丁寧なメンテナンス作業をすることができる。
【0054】
本実施形態において、フレーム12に配設された高圧電源装置36は、屋内側に固定されたコンセントに接続された電源ケーブル48により商用電源AC100Vが入力されており、フレーム12の高圧電源装置36に対してはコンセント接続された電源ケーブル48がケーブル弛み吸収装置46を介して接続されている。
【0055】
高圧電源装置36からは誘導電極電源ケーブル38と水側電極電源ケーブル40が引き出され、複数のヘッド28に接続されて所定の高電圧を供給するようにしている。
【0056】
ケーブル弛み吸収装置46はケーブルリール46aに天井側から引き下ろした電源ケーブル48を巻いており、ケーブルリール46aは内蔵したモータによりケーブル巻き取り方向に一定のテンションがかけられている。
【0057】
電動ホイスト16を操作してフレーム12を下げる場合にはケーブル弛み吸収装置46から電源ケーブル48が送り出され、また、電動ホイスト16を操作してフレーム12を上げる場合には、電源ケーブル48がケーブル弛み吸収装置46に巻き取られる。
【0058】
このため屋内に固定されたコンセントからの電源ケーブル48をフレーム12側の高圧電源装置36に接続していても、フレーム12を下げるときに電源ケーブル48を天井面14の固定から取り外したりする作業が不要となり、また、フレーム12を上げるときに電源ケーブル484を天井面14側に固定する復旧作業が不要となり、簡単且つ安全にフレーム12を下ろし、短時間でヘッド28を点検し、必要に応じて修理交換するといった安全丁寧なメンテナンス作業をすることができる。
【0059】
なお、高圧電源装置36として、電池又は蓄電池による直流電源を入力している場合には、フレーム12に対する電源ケーブル48の接続は行われないことから、この場合には、ケーブル弛み吸収装置46を設ける必要はない。
【0060】
(DINレールによるヘッド取付構造)
図2及び図3に示すように、フレーム12にはDINレール32が固定されており、ヘッド28はDINレール32を把持する把持部材34を介して位置変更自在に配設されている。
【0061】
このため電動ホイスト16を操作してフレーム12を地上に降ろした状態で行うDINレール32に対するヘッド28の取外しと取り付けによる交換作業を簡単且つ容易に行うことができる。
【0062】
また、DINレール32上であれば任意の位置にヘッド28を取り付けることができ,また、フレーム12側にヘッド28を取り付けるための場所と構造を設ける必要がない。
【0063】
更に、DINレール32に把持部材34を介してヘッド28を取り付けることで、フレーム12に配置された複数のヘッド28の配置間隔を必要に応じて簡単に調整することができ、空間あるいは被散布物に対して効率良く散布を行うパターンに調整することができる。
【0064】
(噴霧流の放射角度調整)
図4に示すように、ヘッド28は角度調整部30を介してDINレール32に把持部材34で固定される。角度調整部30は、ヘッド28から放出される帯電噴霧流の放射角度を任意の角度に調整できる。本実施形態にあっては、図1に示すように、ヘッド28の放射角度を1つ置きに前方の下向き角度と後方の下向き角度となるように調整している。
【0065】
これに対し図5に示すように、角度調整部30により全てのヘッド28の放射角度を前方の下向き角度とするような調整が簡単にできる。
【0066】
[制御弁によるヘッド選択]
図6はヘッド毎に制御弁を設けた噴霧液の配管系統と制御系統を示した説明図である。図1乃至図5の実施形態にあっては、フレーム12に配設された全てのヘッド28から帯電噴霧流を一斉に放出するようにしているが、他の実施形態として、図6に示すように、ヘッド28毎に帯電噴霧流の放出の有無を選択できるようにしても良い。
【0067】
図6に示すように、フレーム12に配設された複数のヘッド28に対しては噴霧液配管52からの分岐配管が制御弁50を介して接続されている。制御弁50は電動弁又は電磁弁であり、制御装置54からの制御信号により開閉させることができる。制御装置54には動作させるヘッド28を選択する操作部又は設定部が設けられており、帯電噴霧流を放出するヘッド28を選択すると、選択された制御弁50が開制御され、選択されなかった制御弁50は閉状態となる。
【0068】
また、高圧電源装置36からヘッド28に対しては制御装置54を介して個別に誘導電極電源ケーブルと水側電極電源ケーブルからなる信号線が接続されており、制御装置54における動作させるヘッド28の選択に対応した信号線に対し高圧電圧が印加されるようにしている。
【0069】
このように制御弁50の開閉制御によりフレーム12に配列された複数のヘッド28による帯電噴霧流の有無を必要に応じて選択することができ、空間あるいは被散布物に対して効率良く散布可能とする散布パターンが形成できる。
【0070】
なお、動作させるヘッド28の選択は、噴霧装置10の運用を開始する初期段階で行われることから、制御弁50を手動弁とし、フレーム12を地上に降ろした状態で、動作させるヘッド28の制御弁50を開操作し、動作させないヘッド28の制御弁50を閉操作するようにしても良い。
【0071】
[送風ファン装置]
本発明による噴霧装置の他の実施形態として、フレーム12に、ヘッド28からの噴霧流に送風流を概下方から作用させて散布域を調整する送風ファン装置を設ける。更に、送風ファン装置に、ファン回転で噴出された概円柱状の送風流を受けて概扇状の送風流に変換させるデフレクターを設ける。
【0072】
このようにデフレクターが設けられた送風ファン装置は、フレーム12に配設された複数のヘッド28の間の下側に設けられ、送風ファン装置からの概円柱状の送風流がデフレクターに当たることで概扇状に広がった状態でヘッドからの帯電含む流に概下側から作用し、デフレクターからの送風流に乗せてヘッド28からの帯電噴霧流を運ぶことで、散布域を広範囲に拡大することができ、更に、デフレクターからの概扇形に広がる送風流に乗せてヘッド28からの帯電噴霧流を運ぶことで、ヘッド28からの帯電噴霧流に幅を広げて散布域内の散布ムラを低減することができる。
【0073】
[ヘッドの構造]
図7はヘッドを示した説明図であり、図7(A)は正面を示し、図7(B)は平面を示す。図8図7(B)のX−X断面によりヘッドの内部構造を示した断面図である。
【0074】
図7(A)、図7(B)及び図8に示すように、本実施形態のヘッド28は、装置ボディー112、ボディーカバー114、液体導管部116,水側電極部117、噴射ノズル部118、誘導電極部120、誘導電極保持部124で構成される。
【0075】
装置ボディー112、ボディーカバー114、液体導管部116、噴射ノズル部118及び誘導電極保持部124は絶縁材質で作られており、この絶縁材質は、ポリ塩化ビニル樹脂、ポリフェニレンサルファイド樹脂、ウレタン樹脂、ポリテトラフロオロエチレン樹脂、ポリクロロトリフルオロエチレン樹脂、セラミックス(アルミナセラミックス)、ガラス琺瑯の少なくとも1種を絶縁材質に用いて形成されている。
【0076】
装置ボディー112の内部には軸心線136の方向に貫通穴が形成され、下側から水側電極部117が嵌め込まれ、その上側に液体導管部116が嵌め込まれ、水側電極部117には電極連結部119が接続されている。電極連結部119にはねじ穴119aが設けられ、装置ボディー112の横方向に形成されたケーブル接続穴122から挿入された水側電極電電源ケーブルの接続が行われる。
【0077】
また、液体導管部116の上部はボディーカバー114を介して外部に取出され、外部からホースにより加圧された噴霧液が供給される。
【0078】
水側電極部117及び電極連結部119は金属の導電材質で作られている。水側電極部117及び電極連結部119の導電材質は、金属以外に、導電性を有する樹脂、繊維束、ゴム等を用いて形成されてもよく、また、これらを組み合わせた複合体を用いて形成されていてもよい。
【0079】
装置ボディー112の軸方向に配置された水側電極部117の先端側には噴射ノズル部118が設けられている。噴射ノズル部118は、平均粒子径が100〜300μmの液滴を放出させる。
【0080】
噴射ノズル118の先端側の開放空間には、誘導電極保持部124により誘導電極部120が配置される。誘導電極部120は、導電性のある電極心材120bを絶縁被覆120cにて被覆して形成され、上下方向に配置された支持部120dの下部先端にリング形状のリング部120aが形成されている。
【0081】
誘導電極部120の電極心材120bは導電性を持つ金属であり、金属以外に、導電性を有する樹脂、繊維束、ゴム等を用いて形成されてもよく、また、これらを組み合わせた複合体を用いて形成されていてもよい。
【0082】
また、誘導電極部120における絶縁被覆120cの絶縁材質としては、ポリ塩化ビニル樹脂、ポリフェニレンサルファイド樹脂、ウレタン樹脂、ポリテトラフロオロエチレン樹脂、ポリクロロトリフルオロエチレン樹脂、セラミックス(アルミナセラミックス)、ガラス琺瑯の少なくとも1種を絶縁材質に用いて形成されている。
【0083】
水側電極部117と誘導電極部120に対しては、図4に示したフレーム12に設けられた高圧電源装置36から誘導電極電源ケーブル38と水側電極電源ケーブル40が接続され、水側電極部117と誘導電極部120の間に+0.5kV〜+20kVまたは−0.5Kv〜−20kVの範囲の直流(交流またはパルス状)の所定電圧を印加すると、誘導電極部120のリング部120aの周囲に所定の外部電界が形成され、噴射ノズル部118からの噴出液が分裂点A付近で分裂して液滴が生成されることから、分裂点Aで生成された液滴に帯電させ、帯電された液滴の噴霧流を放出させる。
【0084】
例えば、誘導電極部120に直流電圧を印加した場合には、誘導電極部120の極性に応じて、正電荷と負電荷の何れか一方の帯電した液滴が生成される。また、交流、パルス状で電圧を印加すると、交互に切り替わる誘導電極部120の極性に応じて、選択的に正電荷あるいは負電荷で帯電した液滴が生成される。
【0085】
また、図4の高圧電源装置36による誘導電極部120に印加する電圧を、+0.5kV〜+20kVまたは−0.5Kv〜−20kVの範囲で一定電圧としてもよいし、変動させてもよい。そして、このように+0.5kV〜+20kVまたは−0.5Kv〜−20kVの範囲にすると、火花放電(コロナ放電)の発生が防止され、安全を確保しながら帯電した液滴の帯電噴霧流が生成される。
【0086】
なお、ヘッド28の構造は図7図8の実施形態に限定されず、液滴を生成すると共に生成した液滴を誘導帯電方式で帯電させて帯電噴霧流を生成させる適宜の構造のヘッドを用いることができる。
【0087】
[本発明の変形例]
(墜落防止器具)
上記の実施形態は、電動ホイストのワイヤー切断や故障によるフレームの落下を防止するため、リトラクター式墜落防止器具を設けているが、電動ホイストの高い安全性が保障されている場合等にあっては、リトラクター式墜落防止器具は設けなくとも良い。
【0088】
(噴霧装置)
上記の実施形態は、対象空間の粉塵の除去と冷房を兼ねた帯電噴霧流の放出を行う噴霧装置を例にとるものであったが、本発明はこれに限定されず、農作物の栽培設備での農薬の散布や防護対象空間に対する消火剤の散布等のついても適用できる。
【0089】
(その他)
また本発明は上記の実施形態に限定されず、その目的と利点を損なうことのない適宜の変形を含み、更に上記の実施形態に示した数値による限定は受けない。
【符号の説明】
【0090】
10:噴霧装置
12:フレーム
12a:リフト係止部
12b:支持脚
14:天井面
16:電動ホイスト
16a,22a:ワイヤー
18,24:連結器具
20,26:天井梁材
22:リトラクター式墜落防止器具
28:ヘッド
30:角度調整部
32:DINレール
34:把持部材
36:高圧電源装置
38:誘導電極電源ケーブル
40:水側電極電源ケーブル
42:ホース弛み吸収装置
42a:ホースリール
44:ホース
46:ケーブル弛み吸収装置
46a:ケーブルリール
48:電源ケーブル
50:制御弁
52:噴霧液配管
54:制御装置
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8