(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
施術者が前記整合映像を利用して、前記被施術者の映像分析、治療計画樹立および治療装置設計のうち少なくとも一つを遂行できるように、インターフェースを提供する治療計画部をさらに含む、請求項1に記載の2次元医療映像および3次元医療映像の整合を利用した歯科治療計画装置。
前記2次元医療映像および前記変換映像の整合許容誤差を判断する整合誤差判断部をさらに含む、請求項1または請求項2に記載の2次元医療映像および3次元医療映像の整合を利用した歯科治療計画装置。
前記正面および側面2次元医療映像の前記一領域以外の領域にそれぞれ表示されたランドマークを前記3次元医療映像にそれぞれ適用して2個のランドマークラインを形成し、前記2個のランドマークラインの交差点を前記3次元医療映像に表示するランドマーク表示部をさらに含む、請求項5に記載の2次元医療映像および3次元医療映像の整合を利用した歯科治療計画装置。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明は、2次元医療映像の分析情報を3次元医療映像の分析に適用したり、3次元医療映像の分析情報を2次元医療映像の分析に適用できる統合プロセスを提供することを目的とする。
【0009】
また、本発明は、2次元医療映像に治療計画を樹立するとともに3次元医療映像に治療計画を樹立できる統合プロセスを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
前述した課題を解決するために、本発明は被施術者を撮影して2次元医療映像を生成する2次元映像撮影部と、被施術者を撮影して3次元医療映像を生成する3次元映像撮影部と、2次元医療映像の撮影条件で3次元医療映像を撮影して変換映像を生成する映像変換部と、2次元医療映像の一領域に変換映像を整合して整合映像を生成する映像整合部を含む、2次元医療映像および3次元医療映像の整合を利用した歯科治療計画装置を提供する。
【0011】
また、施術者が整合映像を利用して、前記被施術者の映像分析、治療計画樹立および治療装置設計のうち少なくとも一つを遂行できるようにインターフェースを提供する治療計画部をさらに含むことができる。
【0012】
また、2次元映像撮影部は、被施術者にX線を照射するX線ソースと、X線の照射によって被施術者が投影されて2次元医療映像を検出する第1映像検出部を含むことができる。
【0013】
また、映像変換部は3次元医療映像が投影されて変換映像を検出する第2映像検出部と、3次元医療映像を第2映像検出部に投影させるビューイングカメラを含むことができる。
【0014】
また、映像変換部はビューイングカメラの位置および角度、第2映像検出部の位置、3次元医療映像の位置およびビューイング角度のうち少なくとも一つを調節して2次元医療映像の撮影条件に符合させることができる。
【0015】
また、映像変換部はX線ソース、被施術者および第1映像検出部間の間隔情報に基づいて2次元医療映像の撮影条件に符合させることができる。
【0016】
また、2次元医療映像および変換映像の整合許容誤差を判断する整合誤差判断部をさらに含むことができる。
【0017】
また、映像変換部は整合許容誤差が基準値以上であれば3次元医療映像を再撮影して変換映像を再生成することができる。
【0018】
また、2次元医療映像は正面および側面2次元医療映像を含むことができる。
【0019】
また、正面および側面2次元医療映像の一領域以外の領域にそれぞれ表示されたランドマークを、3次元医療映像にそれぞれ適用して2個のランドマークラインを形成し、2個のランドマークラインの交差点を3次元医療映像に表示するランドマーク表示部をさらに含むことができる。
【0020】
また、被施術者を撮影して2次元医療映像を生成する段階と、被施術者を撮影して3次元医療映像を生成する段階と、2次元医療映像の撮影条件で3次元医療映像を撮影して変換映像を生成する段階と、2次元医療映像の一領域に変換映像を整合して整合映像を生成する段階を含む、2次元医療映像および3次元医療映像の整合を利用した歯科治療計画方法を提供する。
【0021】
また、施術者が整合映像を利用して、被施術者の映像分析、治療計画樹立および治療装置設計のうち少なくとも一つを遂行する段階をさらに含むことができる。
【0022】
また、2次元医療映像および変換映像の整合許容誤差を判断する段階をさらに含むことができる。
【0023】
また、整合許容誤差が基準値以上であれば3次元医療映像を再撮影して変換映像を再生成する段階をさらに含むことができる。
【発明の効果】
【0024】
本発明によると、整合映像を利用して映像分析が行われるため、2次元医療映像の分析情報を3次元医療映像の分析に適用したり、3次元医療映像の分析情報を2次元医療映像の分析に適用できる統合プロセスを提供できる効果がある。
【0025】
また、本発明によると、整合映像を利用して治療計画を樹立するため、2次元医療映像に治療計画を樹立するとともに3次元医療映像に治療計画を樹立できる統合プロセスを提供できる効果がある。
【0026】
また、樹立された治療計画により治療装置例えば、矯正装置、間接付着トレー、顎手術ウェハー、入れ歯などを設計することができる。
【0027】
また、本発明によると整合映像に基づいて映像分析、治療計画樹立および治療装置設計が一つの統合プロセスを通じて遂行されるため、治療の相談および治療時間を短縮させることができる効果がある。
【0028】
併せて、X−rayおよびCT撮影回数を減らすことができるため、被施術者のX線露出を最小化できる効果がある。
【発明を実施するための形態】
【0030】
以下、添付された図面を参照して本発明の実施例をより詳細に説明する。この時、添付された図面で同じ構成要素はできる限り同じ符号を付している。そして、本発明の要旨を不要に曖昧にさせ得る恐れがある公知の機能および構成についての詳細な説明は省略する。
【0031】
図1は本発明の実施例に係る2次元医療映像および3次元医療映像の整合を利用した歯科治療計画装置のブロック図であり、
図2は
図1の2次元映像撮影部のブロック図である。
【0032】
図1に図示した通り、本発明の実施例に係る2次元医療映像および3次元医療映像の整合を利用した歯科治療計画装置は、2次元映像撮影部110、3次元映像撮影部120、映像変換部130、映像整合部140および治療計画部160を含んで構成され得る。
【0033】
2次元映像撮影部110は特定の撮影条件で被施術者を撮影して2次元医療映像を生成する。ここで、2次元映像撮影部110はCeph(cephalometrics)撮影装置であり得るが、これに限定されず、被施術者を撮影して2次元映像を生成する装置であればよい。
【0034】
具体的には、
図2に図示した通り、2次元映像撮影部110は、被施術者(例えば、頭部)にX線を照射するX線ソース111とX線の照射によって被施術者(例えば、頭部)が投影されて2次元医療映像を検出する第1映像検出部112を含んで構成され得る。
【0035】
図3は
図1の2次元映像撮影部110が被施術者を撮影して生成した2次元医療映像の例示的な図面であり、
図4は3次元映像撮影部120が被施術者を撮影して生成した3次元医療映像の例示的な図面である。
【0036】
図3に図示した通り、2次元映像撮影部110は、被施術者の頭部の一側面を撮影して側面2次元医療映像を生成し(a)、被施術者の頭部の全面を撮影して全面2次元医療映像を生成することができる。
【0037】
そして、
図4に図示した通り、3次元映像撮影部120は被施術者の歯を撮影して3次元医療映像を生成する。ここで、3次元映像撮影部120はCT(Computed Tomography)撮影装置であり得るが、これに限定されず、被施術者を撮影して3次元映像を生成する装置であればよい。
【0038】
一方、比較的広い視野(Fields OF View;FOV)をカバーする大面積CT撮影装置は、被施術者の歯だけでなく被施術者の頭部全体を撮影して3次元頭部映像を生成するが、比較的高価であるため大規模の病院にしか具備されていないのが一般的である。
【0039】
本発明の実施例に係る3次元映像撮影部120は比較的狭い視野(Fields OF View;FOV)をカバーする小面積CT撮影装置を利用して、被施術者の歯領域を撮影して3次元医療映像を生成し、これを2次元映像撮影部110が生成した2次元医療映像に整合することによって、比較的低費用で大面積CT撮影装置と類似する効果を達成することができる。
【0040】
一方、2次元映像撮影部110が生成した2次元医療映像は前述した通り、X線ソース111と第1映像検出部間に被施術者を位置させて撮影して生成された映像であるため、撮影歪みが発生する。しかし、3次元映像撮影部120が撮影した3次元医療映像は3次元映像撮影部120自体で撮影歪みが補正されて再構成されるため、理論的に撮影歪みが発生しない。したがって、撮影歪みが発生した2次元医療映像と撮影歪みが補正された3次元医療映像を整合するのは難しい。
【0041】
このような問題点を解決するために、本発明の実施例に係る映像変換部130は2次元医療映像撮影の撮影条件で3次元医療映像を撮影して変換映像を生成し、この変換映像を2次元医療映像に整合する。
【0042】
図5は、
図1の映像変換部の具体的なブロック図である。
【0043】
具体的には、
図5に図示した通り、映像変換部130は3次元医療映像が投影されて変換映像を検出する第2映像検出部132と、3次元医療映像を第2映像検出部132に投影させるビューイングカメラ131を含んで構成され得る。
【0044】
映像変換部130は2次元映像撮影部110が被施術者を撮影する時に、X線ソース111、被施術者および第1映像検出部112間の間隔情報に基づいて2次元映像撮影部110の撮影条件に符合させることができる。
【0045】
また、映像変換部130はビューイングカメラ131の位置および角度、第2映像検出部132の位置、3次元医療映像の位置およびビューイング角度のうち少なくとも一つを調節して被施術者の頭部撮影条件に符合させることができる。
【0046】
具体的には、映像変換部130は2次元映像撮影部110が被施術者の頭部撮影時、X線ソース111、被施術者および第1映像検出部112間の間隔と同じ間隔でビューイングカメラ131、3次元医療映像および第2映像検出部132を位置させることによって、2次元医療映像撮影の撮影条件に符合させることができる。
【0047】
このように、2次元医療映像の撮影条件で撮影されて生成された変換映像は、2次元医療映像と同じ撮影歪みを有するようになるので、2次元医療映像と3次元医療映像の整合を比較的容易に遂行することができる。
【0048】
図6は、
図1の映像整合部140により生成された整合映像の例示的な図面である。
【0049】
図6に図示した通り、映像整合部140は2次元医療映像の一領域に変換映像を整合して整合映像を生成する。ここで、整合映像は2次元映像と3次元映像が結合された映像であって、被施術者の一領域(例えば、歯領域)には3次元医療映像が配置され、それ以外の領域には2次元医療映像が配置される。
【0050】
図1を参照すると、本発明の実施例に係る2次元医療映像および3次元医療映像の整合を利用した歯科治療計画装置は、2次元医療映像および変換映像の整合許容誤差を判断する整合誤差判断部150をさらに含んで構成され得る。
【0051】
映像変換部130は、整合誤差判断部150により判断された整合許容誤差が基準値以上であれば、3次元医療映像を再撮影して変換映像を再生成することができる。このような過程は、整合許容誤差が基準値未満になるまで繰り返し遂行することができる。すなわち、映像変換部130は2次元医療映像を基準として反復収束整合方法を通じて2次元医療映像に変換映像を整合する。
【0052】
図3を参照すると、2次元映像撮影部110が撮影して生成した2次元医療映像は正面2次元医療映像および側面2次元医療映像を含むことができる。これに伴い、前述した整合過程は正面2次元医療映像および側面2次元医療映像を中心に2回にわたって進行され得る。
【0053】
治療計画部160は、施術者が整合映像を利用して被施術者の映像分析、治療計画樹立および治療装置設計のうち少なくとも一つを遂行できるように、ユーザインターフェースを提供することができる。ここで、治療計画部160は整合許容誤差が基準値未満であれば整合誤差判断部150から整合映像の提供を受けることができる。
【0054】
一方、2次元映像撮影部110と3次元映像撮影部120は一つの装備に一緒に備えられるか、それぞれ別個のモジュールで形成され得る。そして、映像変換部130、映像整合部140および整合誤差判断部150は一つのモジュールで形成されて治療計画部160に備えられるか、2次元および3次元映像撮影部110、120に備えられ得る。これとは異なり、それぞれ別個のモジュールで備えられてもよい。そして、各構成要素は通信を通じて映像データをやり取りすることができる。
【0055】
図7は、
図1の治療計画部160の具体的なブロック図である。
【0056】
具体的には、
図7に図示した通り、治療計画部160は入力部161、表示部162、インターフェース部163、メモリ164、ランドマーク表示部165、映像分析部166、治療計画樹立部167および治療装置設計部168を含んで構成され得る。
【0057】
ここで、治療計画部160は被施術者を施術しようとする施術者が利用する電子装置であって、タブレットPC、コンピュータ、ラップトップなどであり得る。
【0058】
併せて、治療計画部160は前述した2次元および3次元映像撮影部110、120とメインサーバー(図示されず)と通信を遂行することができる。ここで、治療計画部160はメインサーバーを通じて映像データおよび治療計画を外部装置に伝送することができる。このために、治療計画部160は、5G(fifth generation mobile telecommunication)、LTE−A(long term evolution−advanced)、LTE(long term evolution)、WCDMA(登録商標)(wideband code division multiple access)およびwifi(wireless fidelity)等の無線通信を遂行することができる。また、治療計画部160は、USB(universal serial bus)、HDMI(登録商標)(high definition multimedia interface)、DVI(digital video interactive)ケーブルなどの有線通信を遂行することができる。
【0059】
入力部161は施術者の入力に対応して入力データを発生させる。そして、入力部161はキーパッド(key pad)、ドームスイッチ(dome switch)、タッチパネル(touch panel)、ジョグシャトル(jog & shuttle)、センサ(sensor)、タッチキー(touch key)およびメニューボタン(menu button)等を含む。
【0060】
表示部162は治療計画部160の動作による表示データを表示する。特に、表示部162は被施術者に対する映像分析、治療計画樹立および治療装置設計を遂行するためのアプリケーション、ウェブページなどの遂行および動作による画面を表示する。
【0061】
このために、表示部162は、液晶ディスプレイ(LCD;liquid crystal display)、発光ダイオード(LED;light emitting diode)ディスプレイ、有機発光ダイオード(OLED;organic LED)ディスプレイ、マイクロ電子機械システム(MEMS;micro electro mechanical systems)ディスプレイおよび電子ペーパー(electronic paper)ディスプレイを含む。ここで、表示部162は入力部161と結合されてタッチスクリーン(touch screen)で具現され得る。
【0062】
メモリ164は治療計画樹立部160の動作プログラムを保存し、被施術者に対する映像分析治療計画樹立および治療装置設計を遂行するためのアプリケーションなどの設置ファイルを保存したり、ウェブページなどの接続住所などを保存することができる。
【0063】
また、メモリ164は被施術者に対する映像データと、映像データと関連して樹立された治療計画を保存する。ここで、映像データは、ピクセル形式イメージであるCeph、Panorama形式のイメージ、IO Sensorで獲得されたイメージ、X−rayを通じて獲得されたイメージなどの2次元映像データであり得、Volume形式のイメージ、Voxel形式のイメージ、CT撮影を通じて獲得されたイメージ、MRI撮影を通じて獲得されたイメージ、超音波撮影を通じて獲得されたイメージなどの3次元映像データであり得、2次元映像データと3次元映像データが整合された整合映像データであり得る。
【0064】
図8は
図7のランドマーク表示部のランドマーク表示方法を説明するための図面であり、
図9および
図10は
図7のランドマーク表示部が整合映像に表示したランドマークを図示した図面である。
【0065】
図8〜
図10を参照すると、ランドマーク表示部165は正面および側面2次元医療映像の歯以外の領域にそれぞれ表示されたランドマーク(Land Mark)を、3次元医療映像にそれぞれ適用して2個のランドマークラインを形成し、2個のランドマークラインの交差点を3次元医療映像に表示する。ここで、ランドマークは映像分析に必要な特定ポイントである。
【0066】
映像分析部166は整合映像に表示されたランドマークを被施術者の性別と歯齢の平均的な正常値と比較して分析結果を生成する。
【0067】
本発明の実施例に係る映像整合を利用した歯科治療計画装置は、整合映像を利用して映像分析が行われるため、2次元医療映像の分析情報を3次元医療映像の分析に適用したり、3次元医療映像の分析情報を2次元医療映像の分析に適用できる統合プロセスを提供することができる。
【0068】
治療計画樹立部167は整合映像に基づいて複数の治療計画を樹立し、樹立された複数の治療計画のうち少なくとも一つの治療計画を変更することができる。一方、治療計画樹立部167で樹立された治療計画は外部装置(例えば、技工所で使う端末など)に伝送され得る。
【0069】
本発明の実施例に係る映像整合を利用した歯科治療計画装置は整合映像を利用して治療計画を樹立するため、2次元医療映像に治療計画を樹立するとともに3次元医療映像に治療計画を樹立できる統合プロセスを提供することができる。
【0070】
治療装置設計部168は治療計画樹立部167により樹立された治療計画により治療装置例えば、矯正装置、間接付着トレー、顎手術ウェハー、入れ歯などを設計することができる。
【0071】
本発明の実施例に係る映像整合を利用した歯科治療計画装置は整合映像に基づいて映像分析、治療計画樹立および治療装置設計を一つの統合プロセスを通じて遂行するため、治療の相談および治療時間を短縮させることができる。
【0072】
併せて、X−rayおよびCT撮影回数を減らすことができるため、被施術者のX線露出を最小化することができる。
【0073】
インターフェース部163は、入力部161から被施術者に対する治療計画を樹立するための樹立信号が受信されると、映像分析、治療計画樹立および治療装置設計のためのインターフェースを呼び出して表示部162にメイン画面を表示する。
【0074】
ここで、インターフェースは映像分析、治療計画樹立および治療装置設計を遂行するためのアプリケーション、ウェブページなどの遂行および動作を通じて使用者が確認できるユーザインターフェースを意味する。
【0075】
インターフェース部163は、入力部161を通じて受信される制御信号を映像分析部166、治療計画樹立部167および治療装置設計部168等に適切に提供して制御信号に対応する動作を遂行するようにする。
【0076】
インターフェース部163は、入力部161から被施術者に対する映像データを呼び出すための呼び出し信号が受信されると、呼び出し信号に基づいてメモリ164に保存された映像データの検索を遂行する。そして、被施術者と関連した映像データを呼び出してメイン画面に表示する。この時、呼び出し信号は、被施術者の名前または患者番号などを含むことができる。
【0077】
併せて、本発明の実施例ではメモリ164に映像データを保存するものと記載しているが、必ずしもこれに限定されず、映像データはメインサーバーに保存され得る。このように、映像データがメインサーバーに保存された場合、治療計画樹立部160はメインサーバーから映像データを呼び出して映像分析、治療計画樹立および治療装置設計を遂行することができる。
【0078】
図11は、本発明の実施例に係る映像整合を利用した歯科治療計画方法のフローチャートである。
【0079】
以下、
図1〜
図11を参照して本発明の実施例に係る2次元医療映像および3次元医療映像の整合を利用した歯科治療計画方法を説明するものの、前述した本発明の実施例に係る2次元医療映像および3次元医療映像の整合を利用した歯科治療計画装置と同じ内容については省略する。
【0080】
本発明の実施例に係る2次元医療映像および3次元医療映像の整合を利用した歯科治療計画方法は、2次元医療映像を生成する段階(S10)と、3次元医療映像を生成する段階(S20)と、変換映像を生成する段階(S30)と、整合映像を生成する段階(S40)と、整合許容誤差を判断する段階(S50)と、整合映像を利用して治療計画を樹立する段階(S60)を含んで構成され得る。
【0081】
まず、2次元映像撮影部110が特定撮影条件で被施術者を撮影して2次元医療映像を生成する(S10)。
【0082】
具体的には、X線ソース111が被施術者の頭部にX線を照射すると、第1映像検出部112に被施術者の頭部が投影されて2次元医療映像が生成される。
【0083】
次に、3次元映像撮影部120が2次元医療映像の撮影条件で被施術者を撮影して3次元医療映像を生成する(S20)。
【0084】
本発明の実施例に係る3次元映像撮影部120は比較的狭い視野(Fields OF View;FOV)をカバーする小面積CT撮影装置を利用して、被施術者の歯領域を撮影して3次元医療映像を生成し、これを2次元映像撮影部110が生成した2次元医療映像に整合することによって、比較的低費用で大面積CT撮影装置と類似する効果を達成することができる。
【0085】
次に、映像変換部130が2次元医療映像の撮影条件で3次元医療映像を撮影して変換映像を生成する(S30)。
【0086】
具体的には、ビューイングカメラ131が3次元医療映像を第2映像検出部132に投影させると、第2映像検出部132に3次元医療映像が投影されて変換映像が生成される。
【0087】
このように、2次元映像撮影部110の2次元医療映像の撮影条件で撮影されて生成された変換映像は、2次元医療映像と同じ撮影歪みを有するようになるので、2次元医療映像と3次元医療映像の整合を比較的容易に遂行することができる。
【0088】
次に、映像整合部が2次元医療映像の歯領域に変換映像を整合して整合映像を生成する(S40)。ここで、整合映像は2次元映像と3次元映像が結合された映像であって、被施術者の一領域(例えば、歯領域)には3次元医療映像が配置され、それ以外の領域には2次元医療映像が配置される。
【0089】
次に、整合誤差判断部150が2次元医療映像および変換映像の整合許容誤差を判断する(S50)。
【0090】
ここで、映像変換部130は整合誤差判断部150により判断された整合許容誤差が基準値以上であれば3次元医療映像を再撮影して変換映像を再生成することができる(S30)。このような過程は整合許容誤差が基準値未満になるまで繰り返し遂行することができる。すなわち、映像変換部130は2次元医療映像を基準として反復収束整合方法を通じて2次元医療映像に変換映像を整合する。
【0091】
次に、整合誤差判断部150により判断された整合許容誤差が基準値未満であれば施術者が整合映像を利用して被施術者の映像分析、治療計画樹立および治療装置設計のうち少なくとも一つを遂行する(S60)。
【0092】
このように、本発明の実施例に係る2次元医療映像および3次元医療映像の整合を利用した歯科治療計画方法は、整合映像を利用して映像分析が行われるため、2次元医療映像の分析情報を3次元医療映像の分析に適用したり、3次元医療映像の分析情報を2次元医療映像の分析に適用できる統合プロセスを提供することができる。
【0093】
また、本発明の実施例に係る2次元医療映像および3次元医療映像の整合を利用した歯科治療計画方法は、整合映像を利用して治療計画を樹立するため、2次元医療映像に治療計画を樹立するとともに3次元医療映像に治療計画を樹立できる統合プロセスを提供することができる。
【0094】
また、樹立された治療計画により治療装置例えば、矯正装置、間接付着トレー、顎手術ウェハー、入れ歯などを設計することができる。
【0095】
また、本発明の実施例に係る2次元医療映像および3次元医療映像の整合を利用した歯科治療計画方法は、整合映像に基づいて映像分析、治療計画樹立および治療装置設計を一つの統合プロセスを通じて遂行するため、治療の相談および治療時間を短縮させることができる。
【0096】
併せて、X−rayおよびCT撮影回数を減らすことができるため、被施術者のX線露出を最小化することができる。
【0097】
一方、本明細書と図面に開示された本発明の実施例は本発明の技術内容を容易に説明し、本発明の理解を助けるために特定例を提示したものに過ぎず、本発明の範囲を限定しようとするものではない。すなわち、本発明の技術的思想に基づいた他の変形例が実施可能であることは本発明が属する技術分野で通常の知識を有する者に自明なものである。