(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記探知部は、前記赤色フィルタの片面に結合され、0.5mm乃至0.8mmの範囲の厚さを有し、透明な素材で形成された支持部をさらに含むことを特徴とする請求項1に記載の携帯電話ケース。
前記赤色フィルタは、前記携帯電話の前記LED光源から発散された光のうち、相対的に600nm乃至700nmの範囲の波長帯域の赤色波長の光をさらに多く透過することを特徴とする請求項1又は2に記載の携帯電話ケース。
前記ケース本体は、前記携帯電話の表示部の裏面をカバーする片面と、前記片面から延びて、前記携帯電話の表示部の周辺部を包み、前記携帯電話に結合が可能なようにする枠部と、前記片面で前記携帯電話のLED光源及びカメラと対応する位置に形成され、前記LED光源及びカメラの断面を全てカバーする開口部と、前記作動部の一部が外部に突出しながら、上下又は左右に移動可能なように開口されて形成されたガイドラインとを含み、
前記作動部の一部を前記ガイドラインの上下又は左右方向に移動する場合、前記探知部も上下又は左右方向に移動し、前記開口部を覆うか、又は覆わないことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1に記載の携帯電話ケース。
前記第1収容部は、前記開口部が形成された方向の反対方向の両末端の位置で前記ケース本体の片面が形成する水平面方向に開口されて形成された第1破損防止部をさらに含むことを特徴とする請求項5に記載の携帯電話ケース。
前記第2収容部は、前記開口部が形成された方向の反対方向の両末端の位置で前記ケース本体の片面が形成する水平面方向に開口されて形成された第2破損防止部をさらに含むことを特徴とする請求項11に記載の携帯電話ケース。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明が解決しようとする課題は、携帯が簡便で、且つ安価な価格で隠しカメラを探知することができるようにする携帯電話ケースを提供することにある。
【0007】
また、携帯及び使用が簡便であるとともに、破損を最小化し、耐久性に優れた携帯電話ケースを提供することにある。
【0008】
本発明の課題は、以上で言及した技術的課題に制限されず、言及しないまた別の技術的課題は、以下の記載から当業者に明確に理解されるべきである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
前記課題を解決するための本発明の一実施例に係る携帯電話ケースは、片面が携帯電話の表示部を除いた部分を囲むように形成され、携帯電話のLED光源及びカメラと対応する位置に開口部が形成されたケース本体と、600nm乃至700nmの範囲の波長帯域の赤色波長の光を通過させる赤色フィルタを含む探知部と、一端が前記探知部に結合され、他端が前記ケース本体の他面に突出し、前記探知部が上下又は左右方向に移動可能なようにする作動部とを含み、前記作動部により前記探知部は前記開口部を覆うか開放することを特徴とする。
【0010】
また、前記探知部は、前記赤色フィルタの片面に結合され、0.5mm乃至0.8mmの範囲の厚さを有し、透明な素材で形成された支持部をさらに含むことを特徴とすることができる。
【0011】
また、 前記赤色フィルタは、前記携帯電話の前記LED光源から発散された光のうち、相対的に600nm乃至700nmの範囲の波長帯域の赤色波長の光をさらに多く透過することを特徴とする。
【0012】
また、前記ケース本体は、前記携帯電話の表示部の裏面をカバーする片面と、前記片面から延びて、前記携帯電話の表示部の周辺部を包み、前記携帯電話に結合が可能なようにする枠部と、前記片面で前記携帯電話のLED光源及びカメラと対応する位置に形成され、前記LED光源及びカメラの断面を全てカバーする開口部と、前記作動部の一部が外部に突出しながら、上下又は左右に移動可能なように開口されて形成されたガイドラインとを含み、前記作動部の一部を前記ガイドラインの上下又は左右方向に移動する場合、前記探知部も上下又は左右方向に移動し、前記開口部を覆うか、又は覆わないことを特徴とする。
【0013】
また、前記ケース本体は、前記携帯電話が結合される片面に形成され、前記探知部の少なくとも一部を収容する第1収容部を含み、前記探知部の少なくとも一部は、前記第1収容部と前記ケース本体の片面との間に介在しながら収容されることを特徴とする。
【0014】
また、前記第1収容部は、前記開口部が形成された方向の反対方向の両末端の位置で前記ケース本体の片面が形成する水平面方向に開口されて形成された第1破損防止部をさらに含むことを特徴とする。
【0015】
また、前記第1破損防止部は、前記ケース本体の片面が形成する水平面方向に対して垂直な方向にも開口されることを特徴とする。
【0016】
また、前記第1収容部は、前記第1破損防止部が形成する開口の一端から他端に延びて形成され、前記ケース本体の片面と接する第1支持ラインをさらに含み、前記第1支持ラインは、前記第1破損防止部が形成されない前記第1収容部の高さに対してさらに低い高さを有し、前記探知部が前記第1収容部に収容されるとき、前記探知部は、前記第1支持ラインの上側に位置することを特徴とする。
【0017】
また、前記ケース本体の片面で内側に陥没して形成される第1凹部をさらに含み、前記第1凹部は、前記探知部が前記第1収容部に収容されるとき、前記探知部の少なくとも一部と垂直線上で重なることを特徴とする。
【0018】
また、前記ケース本体の片面から突出して形成され、弾性部材で形成される少なくとも一つ以上の第1緩衝部をさらに含み、前記第1緩衝部は、前記探知部が前記第1収容部に収容されるとき、前記探知部の少なくとも一部と接触することを特徴とする。
【0019】
また、前記ケース本体は、前記携帯電話が結合される片面に形成され、前記探知部の少なくとも一部を収容する第2収容部を含み、前記探知部の少なくとも一部は、前記第2収容部と前記ケース本体の片面との間に介在しながら収容されることを特徴とし、前記探知部は、前記開口部を覆う場合、前記第2収容部に少なくとも一部が収容されることを特徴とする。
【0020】
また、前記第2収容部は、前記開口部が形成された方向の反対方向の両末端の位置で前記ケース本体の片面が形成する水平面方向に開口されて形成された第2破損防止部をさらに含むことを特徴とする。
【0021】
また、前記第2破損防止部は、前記ケース本体の片面が形成する水平面方向に対して垂直な方向にも開口されることを特徴とする。
【0022】
また、前記第2収容部は、前記第2破損防止部が形成する開口の一端から他端に延びて形成され、前記ケース本体の片面と接する第2支持ラインをさらに含み、前記第2支持ラインは、前記第2破損防止部が形成されない前記第2収容部の高さに対してさらに低い高さを有し、前記探知部が前記第2収容部に収容されるとき、前記探知部は、前記第2支持ラインの上側に位置することを特徴とする。
【0023】
また、前記ケース本体の片面で内側に陥没して形成される第2凹部をさらに含み、前記第2凹部は、前記探知部が前記第2収容部に収容されるとき、前記探知部の少なくとも一部と垂直線上で重なることを特徴とする。
【0024】
また、前記ケース本体の片面から突出して形成され、弾性部材で形成される少なくとも一つ以上の第2緩衝部をさらに含み、前記第2緩衝部は、前記探知部が前記第2収容部に収容されるとき、前記探知部の少なくとも一部と接触することを特徴とする。
【0025】
また、前記作動部の一部及び前記探知部の一部と結合するカバー部をさらに含み、前記カバー部は、前記探知部が前記開口部を覆う場合、前記ガイドラインを全て覆うことを特徴とする。
【0026】
また、前記ケース本体の片面から突出して形成されるストッパーをさらに含み、前記ストッパーは、前記探知部が前記第1収容部に収容されるとき、前記カバー部と接触によって前記探知部の移動を中断することを特徴とする。
【0027】
また、前記作動部の一部及び前記探知部の一部と結合するカバー部をさらに含み、前記第1収容部は開口され、前記カバー部が貫通するようにする貫通部を含み、前記カバー部は、前記探知部が前記開口部を覆う場合、前記ガイドラインを全て覆うことを特徴とする。
【0028】
また、前記探知部は、前記赤色フィルタと前記支持部を互いに対向する両末端で結束する締結部をさらに含むことを特徴とする。
【0029】
また、前記探知部は、携帯電話と隣接する位置に内側に陥没して形成された反射防止部をさらに含み、前記反射防止部は、携帯電話のLED光源と対応する位置に形成されることを特徴とする。
【0030】
また、前記反射防止部は、垂直線上で前記LED光源の水平断面を全てカバーすることを特徴とする。
【0031】
また、前記反射防止部は、前記携帯電話の前記カメラとは垂直線上で水平断面が互いに重ならないことを特徴とする。
【0032】
また、前記反射防止部は、陥没した内側壁に光を吸収する素材で形成された吸光部をさらに含むことを特徴とする。
【0033】
その他の実施例の具体的な事項は、詳細な説明及び図に含まれている。
【発明の効果】
【0034】
本発明の実施例に係ると、少なくとも次のような効果がある。
【0035】
本発明に係る携帯電話ケースは、携帯が簡便でありながらも、安価な価格で購入でき、使用が便利であるように隠しカメラを探知することができる。
【0036】
また、本発明に係る携帯電話ケースは、普段は使用せずに、隠しカメラを探知する時のみ一部構成の位置を変形して使用し、隠しカメラ探知機能を行うようにすることで、携帯性を高めながらも、隠しカメラ探知機能を行うことができる。
【0037】
また、本発明に係る携帯電話ケースは、前記のような機能を行うと共に、耐久性に優れて、長時間の使用が可能である。
【0038】
本発明に係る効果は、以上で例示された内容によって制限されず、さらに多様な効果が本明細書内に含まれている。
【発明を実施するための形態】
【0040】
本発明の利点及び特徴、並びにそれらを達成する方法は、添付される図と共に詳細に後述されている実施例を参照すると明確になる。しかし、本発明は、以下で開示される実施例に限定されるのではなく、互いに異なる多様な形態で具現され、単に本実施例は本発明の開示が完全であるようにし、本発明が属する技術分野で通常の知識を有する者に発明の範疇を完全に知らせるために提供され、本発明は請求項の範疇によって定義されるだけである。明細書全体にわたって同一の参照符号は同一の構成要素を称する。図で層及び領域の大きさ及び相対的な大きさは、説明の明瞭性のために誇張されていることがある。
【0041】
空間的に相対的な用語である「下(below)」、「下(beneath)」、「下部(lower)」、「下部面」、「下側」、「上(above)」、「上部(upper)」、「上部面」、「上側」等は、一つの素子または構成要素と別の素子または構成要素との相関関係を容易に記述するために使用されることができる。
【0042】
第1、第2等が多様な構成要素を叙述するために使用されるが、これらの構成要素は、これらの用語によって制限されないことは勿論である。これらの用語は、単に一つの構成要素を別の構成要素と区別するために使用するものである。従って、以下で言及される第1構成要素は、本発明の技術的思想内で第2構成要素であってもよいことは勿論である。
【0043】
本発明の色々な実施例に対する説明のために示された図は、説明の便宜のために各構成、且つ各構成間の相対的な大きさや高さ、長さの比率等が多少誇張されていることがある。
【0044】
以下、図を参照し、本発明の実施例について説明する。
【0045】
図1には、本発明の一実施例に係る携帯電話ケースの前面斜視図が示されており、
図2には、本
図1の携帯電話ケースの後面斜視図が示されており、
図3には、前記
図1及び2の携帯電話ケースの正面図が示されている。
図1乃至3は、後述する探知部がすべて上げられ、開口部をカバーする場合の図である。
図4には、
図1の携帯電話ケースの探知部を下げた場合の前面斜視図が示されている。また、
図5には、
図1の携帯電話ケースの一実施例に係る探知部をより詳細に示した斜視図が示されている。
【0046】
以下では、
図1乃至5を参照し、本発明の一実施例に係る隠しカメラ探知機能を有する携帯電話ケースについて説明することとする。
【0047】
図1乃至5を参照すると、本発明の一実施例に係る隠しカメラ探知機能を有する携帯電話ケースは、携帯電話の表示部を除いた部分を囲むように形成され、携帯電話のLED光源及びカメラと対応する位置に開口部110が形成されたケース本体100と、600nm乃至700nmの範囲の波長帯域の赤色波長の光を通過させる赤色フィルタ10を含む探知部200と、一端が前記探知部200に結合され、他端が前記ケース本体100の片面に結合され、前記探知部200が上下又は左右方向に移動可能なようにする作動部30とを含む。また、前記作動部30により、前記探知部200は、前記開口部110を覆うか開放することを特徴とする。
【0048】
ケース本体100は、携帯電話を破損から保護するための形態で構成されることができる。また、最近、携帯電話に一般的に存在するカメラを通じて外部の光が入射され、外部の物を認識することができるように開口部110が形成され、LED光源から放出される光が外部に放出されることができるように開口部110が形成される。ケース本体100は、外部衝撃等から携帯電話の破損を防止するために、例えば、ポリウレタン、ポリカーボネート(PC)のような合成樹脂の材質で形成されることができ、ケース本体100の素材に対しては、当該技術分野に広く知られているので、具体的な説明は省略することとする。
【0049】
より具体的に、前記ケース本体100は、前記携帯電話の表示部の裏面をカバーする片面と、前記片面から延びて、前記携帯電話の表示部の周辺部を包み、前記携帯電話に結合が可能なようにする枠部と、前記片面で前記携帯電話のLED光源及びカメラと対応する位置に形成され、前記LED光源及びカメラの断面を全てカバーする開口部110と、前記作動部30の一部が外部に突出しながら、上下又は左右に移動可能なように開口されて形成されたガイドライン120とを含み、前記作動部30の一部を前記ガイドライン120の上下又は左右方向に移動する場合、前記探知部200も上下又は左右方向に移動し、前記開口部110を覆うか、又は覆わないことを特徴とすることができる。一方、非制限的に前記ケース本体100とこれらに結合された別の構成とユーザの携帯電話の間に耐久性の向上のために、前記ケース本体と結合された別途のカバーを備えることができる。このような場合、前記カバーに別に携帯電話の表示部の周辺部を包み、前記携帯電話に結合が可能なようにする枠部が備えられ、カバーに結合されるケース本体に別の構成が備えられることができる。
【0050】
前記枠部は、ケース本体100の片面から延びて、携帯電話のオンオフ(on/off)の作動ボタン等が位置する側面と一部前面の表示部の周辺を覆いながら、携帯電話に結合されるようにすることができる。また、ケース本体100の片面は携帯電話の表示部の反対面、即ち、裏面をカバーすることができる(覆うことができる)。即ち、ケース本体100の片面というのは、携帯電話のカメラ、LED光源等が存在し、主表示部がない部分と対向する面といえ、説明の便宜のために、ケース本体100の前記片面と反対される面を他面という。
【0051】
一方、前記ケース本体100には開口部110が形成される。前記開口部110は、ケース本体100の片面と他面をいずれも貫通するように開口される。前記開口部110が形成する水平断面は、垂直線上で携帯電話のLED光源及びカメラの断面を全てカバーすることができる。これによって、携帯電話ケースを携帯電話に装着しながら、前記本発明の探知部200を用いて開口部110を覆わない場合、携帯電話のLED光源及びカメラの断面は全て外部に露出され、外部から視認できる。もちろん、探知部200を構成する素材が透明な素材で構成されるか、赤色近傍の波長の光を通過するようにするので、探知部200を上げてLED光源及びカメラを覆う場合にも外部から視認可能である。
【0052】
一方、携帯電話のLED光源というのは、一般にスマートフォン等で外部から視認可能なように形成された一種のフラッシュのようなものであってもよい。これは、携帯電話のカメラと共に外部から視認され、写真撮影等に光を補充するためにフラッシュの用途で使用されるか、別にLED光源のみ駆動してフラッシュ機能(周辺を明るくするための機能)を使用するためのものであってもよい。即ち、本発明で説明する携帯電話のLED光源というのは、外部から視認され、カメラと隣接した位置に形成されたものであると定義できる。携帯電話の場合、表示部を駆動するために携帯電話の内部に、即ち、外部から視認されない位置にLED光源が別に存在することが一般的であるので、本発明で説明するLED光源は、携帯電話の内部で表示部の駆動のためのLED光源と区分され、外部から視認され、外部から視認されるカメラ素子と隣接した位置に形成されると理解すればよい。
【0053】
ケース本体100は、ガイドライン120を含み、ガイドライン120は、前記開口部110のようにケース本体100の片面と他面を全て貫通するように開口されている。但し、ガイドライン120は、作動部30を上下又は左右に移動するためのもので、相対的に前記開口部110に比べて特定の移動方向(上下又は左右)に長く伸びた形態であってもよい。
【0054】
前記作動部30は、一端が前記探知部200に結合され、他端が前記ケース本体100の他面に突出し、ユーザが外部で操作が可能なようにすることができる。また、前記作動部30は、前記ガイドライン120を通じて上下又は左右方向に移動が可能であり、ユーザが外部で操作する場合、前記ガイドライン120の移動経路を通じて、上下又は左右方向に移動できる。一方、前記では上下方向又は左右方向を定義しているが、これは、直線方向又は垂直、水平方向のみを意味するのではなく、曲線又は対角線方向等、必要に応じて多様な方向に変更し得る。
【0055】
前記作動部30の移動を通じて、一端で連結された前記探知部200は、携帯電話とケース本体100の片面との間で移動が可能であり、これを通じて、前記探知部200は携帯電話のLED光源とカメラを覆ってもよく、覆わなくてもよい。即ち、どの位置に存在するかに応じて、LED光源とカメラを覆ってもよく、覆わなくてもよい。従って、以下でより具体的に説明する赤色フィルタによってユーザが使用を希望する場合、ユーザが作動部30をケース本体100の外部で操作して前記開口部110を覆い、これによって携帯電話のカメラとLED光源をカバーすることによって、ユーザの周辺の隠しカメラを感知することができ、ユーザが隠しカメラを感知する必要がない場合には、探知部200をケース本体と携帯電話との間の内側に隠して、携帯電話のカメラやLED光源の本来の用途(写真撮影、フラッシュ機能等)で使用しながらも、探知部200が破損されることを防止することができる。
【0056】
探知部200は、前記作動部30と連結され、ユーザが作動部30を移動させる場合、探知部200の水平断面が前記携帯電話のLED光源とカメラをカバーすることができる。前記探知部200の赤色フィルタは、600nm乃至700nmの範囲の波長帯域の赤色波長の光を通過させることができる。例えば、前記赤色フィルタは、600nm乃至700nmの範囲の波長帯域の赤色波長の光を、例えば、50%乃至60%、60%乃至70%、70%乃至80%、80%乃至90%、90%乃至99%通過させることができる。言い換えると、前記赤色フィルタは、一般的な光のスペクトルのうち、赤色波長帯域の光を相対的にさらに多く放出するようにし、別の波長帯域の光は遮断したり吸収するようにすることができる。また、前記赤色フィルタは、前記携帯電話の前記LED光源から発散された光のうち、相対的に異なる波長帯域の光に比べて、600nm乃至700nmの範囲の波長帯域の赤色波長の光をより多く透過することができる。赤色フィルタは非制限的な例として、赤色の染料が分散及び含まれた合成樹脂等であるか、赤色のセロハン紙等であってもよいが、特にこれに限定しない。
【0057】
前記探知部200の赤色フィルタによって殆どが赤色波長の光を中心に通過させて、このように通過された赤色波長の光を隠しカメラに照射する場合、隠しカメラのレンズコアが赤色波長の光をを反射し、これを携帯電話のカメラで認識することによって、隠しカメラを探知することができる。従って、前記で説明したように、ユーザが特定空間で隠しカメラが存在するかの疑問が生じる場合、作動部30を通じて探知部200を携帯電話のカメラ及びLED光源と垂直線上で互いに対応する部分に位置するようにし、カメラとLED光源をいずれも作動すると、隠しカメラのレンズコアから反射された光を認識し、カメラで認識して携帯電話の表示部を通じてユーザがこれを知ることができる。
【0058】
従って、本発明に係る携帯電話ケースの場合には、別途の体積が大きな装置を装着したり、別途の光源が必要な装置の装着や、所持しなくても、携帯電話ケースの所持だけで、普段は携帯電話の基本用途に合わせて使用し、必要な場合にのみ探知部200の赤色フィルタ及び携帯電話のカメラ、LED光源を用いて隠しカメラを探知することができる。即ち、従来の携帯電話の基本的な機能と携帯電話を保護する携帯電話ケースの基本的な機能を使用しながらも移動可能な(或いは覆ったり覆わなかったりする作動が可能な)探知部の赤色フィルタを用いて隠しカメラを感知することによって、その性能を極大化することができる。
【0059】
一方、
図6には、
図1の携帯電話ケースの別の実施例に係る探知部をより詳細に示した斜視図が示されている。また、
図7には、
図6の探知部をA−A’に沿って切断した断面図が示されており、
図8には、
図6の探知部をB−B’に沿って切断した断面図が示されている。
【0060】
図6乃至8、及び前記
図1乃至4を再度参照し、本発明の別の実施例に係る探知部200についてより具体的に説明すると、探知部200は赤色フィルタ10と赤色フィルタ10の片面に結合され、0.5mm乃至0.8mmの範囲の厚さを有し、透明な素材で形成された支持部20を含むことができる。即ち、
図5の場合、探知部200自体が赤色波長の光を放出するようにする素材で形成されることができ、探知部200が単層で構成されながら、赤色フィルタの機能を行うが、
図6乃至8の場合は、赤色フィルタ10が支持部20に結合されている。
【0061】
赤色フィルタ10は、薄い材質で形成されることができるが、このような場合、耐久性が弱まることがある。従って、0.5mm乃至0.8mmの範囲の透明な素材で形成された支持部20を赤色フィルタ10に結合することによって、耐久性を向上させ、赤色フィルタ10が外部の水分や埃等の他の要因によって損傷されることを防止することができる。一方、前記支持部20の厚さ範囲で携帯電話ケースの厚さの上昇を防止しながらも、赤色フィルタ10の破損をより効果的に防止することができる。前記支持部20は、PVC素材、PC素材、アクリル素材等の素材で形成され得るが、これに特に限定されない。
【0062】
一方、別に示されていないが、赤色フィルタ10と支持部20は互いに面と面間に結合されており、図面上で表現されてないが、必要に応じてこれらを接合するために透明な素材の接着剤を介在した状態で接着されていることがある。前記接着剤は、非制限的な例として、透明接着レジン(OCR:Optical Clear Resin)等を含んでもよい。
【0063】
前記で既に説明したように、赤色フィルタ10は携帯電話のLED光源から発散された光のうち、相対的に600nm乃至700nmの範囲の波長帯域の赤色波長の光をより多く透過することを特徴とする。LED光源は、色々な波長帯の光を発散し、前記赤色フィルタ10を通過した光は、600nm乃至700nmの範囲の波長帯域の赤色波長の光を中心に通過させることによって、結果、赤色波長帯の光が透明な素材で形成された支持部20を通過し、ユーザの携帯電話ケースの外部に放出することになる。以降、隠しカメラのレンズコアから反射された光をカメラで認識し、これを携帯電話の表示部に表示することによって、ユーザが隠しカメラの存在及び位置を認知することができる。
【0064】
一方、
図9及び10には、本発明のまた別の実施例に係り、探知部を
図8と同じ方式で切断して示した断面図が示されている。
図9は、探知部201で赤色フィルタが前記
図5のように一体に形成された場合であり、
図10は、
図6のように、探知部202が赤色フィルタ10と支持部20とが結合された構造である。
図9及び10を参照すると、本発明のまた別の実施例に係る探知部201、202は、携帯電話と隣接する位置に内側に陥没して形成された反射防止部250をさらに含み、前記反射防止部250は、携帯電話のLED光源と対応する位置に形成されることを特徴とすることができる。
【0065】
反射防止部250は、携帯電話のLED光源から出た光が直進して赤色フィルタを介して外部に放出されずに、反射して携帯電話のカメラに直ぐに進入する現象を防止することができる。即ち、携帯電話のLED光源から出た光は、隣接する赤色フィルタによって反射されて、望しくない光が携帯電話のカメラへ伝達されることができ、これによって撮影された映像が表示部でぼやけて見えたり、グレア現象等が発生したり、表示部の画像に歪みが発生する問題が生じ得る。しかし、本発明のように、反射防止部250を形成することによって、全反射によって携帯電話のLED光源から発散された光のほとんどが外部に向けることができる。これによって、歪んだ映像が携帯電話の表示部で現れる現象を効果的に防止することができる。
【0066】
このため、例えば、前記反射防止部250は垂直線上で前記LED光源の水平断面を全てカバーすることを特徴とすることができる。また、前記反射防止部250は、前記携帯電話の前記カメラとは垂直線上で水平断面が互いに重ならないことを特徴とすることができる。即ち、前記反射防止部250は、携帯電話のLED光源と垂直線上で水平断面が重なるようにし、カメラ部分とは垂直線上で水平断面が重ならないようにして、携帯電話のLED光源から発散された光が反射による映像の歪みが発生することを防止しながらも、外部から携帯電話のカメラへ入射される光に対しては影響を与えず、より精密な映像がカメラで撮影され、携帯電話の表示部に表示されるようにすることができる。
【0067】
一方、反射防止部250は、
図10のように、赤色フィルタ12が別に存在する場合、赤色フィルタ12の一部のみ陥没した構造であってもよい。言い換えると、前記赤色フィルタ12から支持部20を向く方向に陥没部250が形成され、陥没部250は赤色フィルタ12から支持部20を向く方向に陥没しながら、支持部20と接しない部分まで陥没し得る。赤色フィルタ12に形成される陥没部250が支持部20まで接する場合、LED光源から発散された光を赤色波長の光でフィルタリングする赤色フィルタの機能を行うことができないことがあるためである。また、前記反射防止部は、非制限的な例として、CNC加工によって形成されてもよい。
【0068】
図11には、本発明のまた別の実施例に係り、探知部を
図8と同じ方式で切断して示した断面図が示されている。
図11を参照すると、前記反射防止部250は、陥没した内側壁に光を吸収する素材で形成された吸光部50をさらに含むことを特徴とすることができる。前記吸光部50は、携帯電話のLED光源から発散された光が外部に出ておらず、内部で反射によって携帯電話のカメラに伝達されることをより効果的に防止することができる。即ち、携帯電話のLED光源と隣接する部分や、反射防止部250の陥没した内側壁の反射を通じて携帯電話のカメラへ進む光が多くなることがあるが、光を吸収する吸光素材を反射防止部250の陥没した内側壁に形成することによって、一種のバッファー作用をするようにすることができる。前記吸光部50を構成する素材としては、光を吸収する材質からなるものであれば、特別にその素材を限定しない。また、
図11では、前記吸光部50が赤色フィルタ12と支持部20とが結合された構造の探知部200の赤色フィルタ12内に形成されるものと示されているが、これに限定せず、探知部200が単層で構成される場合にも、陥没した部分の内側壁に形成されることができる。
【0069】
図12には、本発明の別の実施例に係る携帯電話ケースの探知部を下げた場合の概略的な前面斜視図が示されており、
図13に
図12の携帯電話ケースの探知部を上げた場合の概略的な前面斜視図が示されている。
【0070】
図12及び13を参照すると、本発明のまた別の実施例に係る携帯電話ケースで、前記ケース本体100は、前記携帯電話が結合される片面に形成され、前記探知部の少なくとも一部を収容する第1収容部300を含み、前記探知部200の少なくとも一部は、前記第1収容部300と前記ケース本体100の片面との間に介在しながら収容されることを特徴とすることができる。
【0071】
第1収容部300を介して、前記探知部200が内部の携帯電話と接触等を通じて破損されることを防止することができ、他の部材との接触又は押え等によって上下又は左右に移動が妨害されることを防止することができる。即ち、前記第1収容部300は、探知部200が破損されず、移動がより容易であるようにする安全キャップのような役割をすることができる。前記第1収容部300は、断面が「コ」字状のように構成されることができ、ケース本体100の片面に結合されている形態であってもよい。
【0072】
一方、前記第1収容部300は、前記開口部が形成された方向の反対方向の両末端の位置で前記ケース本体100の片面が形成する水平面方向に開口されて形成された第1破損防止部310、320をさらに含むことを特徴とすることができる。即ち、第1破損防止部310、320は、図面上で下側方向に開けられた部分であり、これによって、探知部200の破損を防止することができる。より具体的に、探知部200の場合は、移動によって第1破損防止部310、320と末端部分とが接触することができ、強い力で接触する場合、末端部分が破損される恐れが多いが、このように第1破損防止部310、320を備えることによって、探知部200の末端部分が破損されることを防止することができる。言い換えると、第1収容部300によって探知部200の面方向への全体的な破損を防止すれば、第1破損防止部310、320によって、より破損しやすい探知部200の末端部分の破損を防止し、耐久性をさらに極大化できる。
【0073】
また、第1破損防止部310、320は、前記ケース本体100の片面が形成する水平面方向に対して垂直な方向にも開口されたことを特徴とすることができる。即ち、探知部200は垂直な方向にも移動し、第1収容部300の一部と接触して破損される恐れがあるが、このように垂直な方向にも開口することで、探知部200末端の破損を効果的に防止することができる。
【0074】
図14には、本発明のまた別の実施例に係る携帯電話ケースの探知部を上げた場合の概略的な前面斜視図が示されている。
【0075】
図14を参照すると、本発明のまた別の実施例に係る携帯電話ケースで、前記ケース本体100の片面で内側に陥没して形成される第1凹部410、420をさらに含み、前記第1凹部410、420は、前記探知部200が前記第1収容部300に収容されるとき、前記探知部200の少なくとも一部と垂直線上で重なることを特徴とすることができる。これによって、探知部200とケース本体100の片面との間の接触を減らして、破損をより効果的に防止することができる。一方、図上では、一つの位置に一つの第1凹部が形成されることを示されているが、これに限定せず、必要に応じて隣接した位置に複数個の第1凹部が形成され得る。
【0076】
図15には、本発明のまた別の実施例に係る携帯電話ケースの探知部を下げた場合の概略的な前面斜視図が示されており、
図16には、
図15の携帯電話ケースの探知部を上げた場合の概略的な前面斜視図が示されている。
【0077】
図15及び16を参照すると、本発明のまた別の実施例に係る携帯電話ケースで、前記ケース本体100は、前記携帯電話が結合される片面に形成され、前記探知部200の少なくとも一部を収容する第2収容部500を含み、前記探知部200の少なくとも一部は、前記第2収容部500と前記ケース本体100の片面との間に介在しながら収容されることを特徴とすることができる。また、前記探知部200は、前記開口部110を覆う場合、前記第2収容部500に少なくとも一部が収容されることを特徴とすることができる。
【0078】
前記第2収容部500は、前記で説明した第1収容部300と同様に、探知部200の破損を効果的に防止することができる。即ち、第2収容部500を介して前記探知部200が内部の携帯電話と接触等を通じて破損されることを防止することができ、他の部材との接触又は押え等によって、上下又は左右に移動が妨害されることを防止することができる。また、前記第2収容部500内に前記探知部200が挿入される場合、探知部200がより堅固に固定されて、揺れることもまた防止することができる。言い換えると、前記第2収容部500は、探知部200が破損されず、移動がより容易であるようにする安全キャップのような役割をすることができる。前記第2収容部500は、断面が「コ」字状のように構成されることができ、ケース本体100の片面に結合されている形態であってもよい。
【0079】
一方、前記第2収容部500は、前記開口部が形成された方向の反対方向の両末端の位置で前記ケース本体100の片面が形成する水平面方向に開口されて形成された第2破損防止部510、520をさらに含むことを特徴とすることができる。即ち、第2破損防止部510、520は、図上で上側方向に開けられた部分であり、これによって、隠しカメラを探知するために 探知部200を上に上げた場合、探知部200の破損をより効果的に防止することができる。より具体的に、探知部200を隠しカメラの探知のために使用する場合は、移動によって第2破損防止部510、520に挿入され、第2破損防止部510、520と探知部200の上側末端部分が接触することができ、強い力で接触する場合、末端部分が破損される恐れが多いが、このように第2破損防止部510、520を備えることによって、探知部200の末端部分が破損されることを防止することができる。言い換えると、第2収容部500によって探知部200の面方向への全体的な破損を防止すれば、第2破損防止部510、520によって、より破損しやすい探知部200の上側末端部分の破損を防止し、耐久性をさらに極大化できる。
【0080】
また、第2破損防止部510、520は、前記ケース本体100の片面が形成する水平面方向に対して垂直な方向にも開口されたことを特徴とすることができる。即ち、探知部200は垂直な方向にも移動、或いは揺れて第2収容部500の一部と接触して破損される恐れがあるが、このように垂直な方向にも開口することで、探知部200末端の破損を効果的に防止することができる。
【0081】
一方、別に示されていないが、前記
図14の第1凹部410、420のように、前記ケース本体の片面で内側に陥没して形成される第2凹部をさらに含むことができ、前記第2凹部は、前記探知部200が前記第2収容部500に収容されるとき、探知部200の少なくとも一部と垂直線上で重なることを特徴とすることができ、これもまた、前記第1凹部と同様に、第2収容部500の近傍で探知部200とケース本体100の片面との接触面積を減らし、破損防止の効果をより極大化できる。
【0082】
図17には、本発明のまた別の実施例に係る携帯電話ケースの探知部を下げた場合の概略的な前面斜視図が示されており、
図18には、
図17の携帯電話ケースの探知部を上げた場合の概略的な前面斜視図が示されている。
【0083】
図17及び18を参照すると、本発明のまた別の実施例に係る携帯電話ケースで、前記第1収容部300は、前記第1破損防止部310、320が形成する開口の一端から他端に延びて形成され、前記ケース本体100の片面と接する第1支持ライン360、370をさらに含み、前記第1支持ライン360、370は、前記第1破損防止部310、320が形成されない前記第1収容部300の高さに対してさらに低い高さを有し、前記探知部200が前記第1収容部300に収容されるとき、前記探知部200の一部は前記第1支持ライン360、370の上側に位置することを特徴とすることができる。
【0084】
第1支持ライン360、370は、第1破損防止部310、320が形成されない前記第1収容部300の高さに対してさらに低い高さを有することによって、探知部の移動を妨害しないことがある。また、第1支持ライン360、370によって前記第1破損防止部310、320が形成された位置で全体的に第1収容部300の強度を補強することができる。即ち、第1収容部300が第1破損防止部310、320を含む場合、開放された空間によって第1収容部300の強度が低下し得るが、第1支持ライン360、370を形成し、第1破損防止部310、320が形成する開放部の一部を両側で固定することによって、強度を補強することができる。
【0085】
また、第2収容部500は、前記第2破損防止部510、520が形成する開口の一端から他端に延びて形成され、前記ケース本体100の片面と接する第2支持ライン560、570をさらに含み、前記第2支持ライン560、570は、前記第2破損防止部510、520が形成されない前記第2収容部500の高さに対してさらに低い高さを有し、前記探知部200が前記第2収容部500に収容される時、探知部200の一部は前記第2支持ライン560、570の上側に位置することを特徴とすることができる。
【0086】
第2支持ライン560、570もまた、第2破損防止部510、520が形成されない前記第2収容部500の高さに対してさらに低い高さを有することによって、探知部の移動を妨害しないことがある。また、第2支持ライン560、570によって、前記第2破損防止部510、520が形成された位置で全体的に第2収容部500の強度を補強することができる。即ち、第2収容部500が第2破損防止部510、520を含む場合、開放された空間によって第2収容部500の強度が低下し得るが、第2支持ライン560、570を形成し、第2破損防止部510、520が形成する開放部の一部を両側で固定することによって、強度を補強することができる。
【0087】
図19には、本発明のまた別の実施例に係る携帯電話ケースの探知部が中間地点に位置する場合の概略的な前面斜視図が示されている。
【0088】
図19を参照すると、本発明のまた別の実施例に係る携帯電話ケースで、前記ケース本体100の片面から突出して形成され、弾性部材で形成される少なくとも一つ以上の第1緩衝部610、620をさらに含み、前記第1緩衝部610、620は、前記探知部200が前記第1収容部300に収容されるとき、前記探知部200の少なくとも一部と接触することを特徴とすることができる。
【0089】
第1緩衝部610、620は、探知部200が一定位置に到達すると、探知部200との接触によって速度を落として、探知部が第1収容部300の一部と接触して破損されることを防止することができる。また、ユーザの手に伝達される力の大きさが変わり、ユーザが前記第1緩衝部610、620に探知部200が到達する場合、どの程度必要な位置まで下りたと認知するようにすることができ、探知部200を移動させる作動部30に力を少なく加えるようにすることで、過度な力による探知部200及び別の構成の破損を防止することができる。
【0090】
また、探知部200を含む別の構成の破損以外にも、第1緩衝部610、620によって探知部が必要ではない時期に移動し、ケース本体100の開口部110を覆って携帯電話本来の機能に支障を与えることを防止することができる。即ち、第1緩衝部610、620は、ユーザが作動部30を介して探知部200を下げる場合(隠しカメラ探知機能を行い、これを使用しないために下げる場合)、過度な力又は衝撃によって破損されることを防止するためのストッパー(stopper)機能を行うことができ、ユーザが隠しカメラの探知が必要ではない状況で探知部200を使用しないとき(即ち、探知部が下りている状態を維持する場合)、不本意に探知部が移動し、ケース本体100の開口部110を覆うことを防止するストッパー(stopper)機能を行うことができる。
【0091】
一方、前記ケース本体100の片面から突出して形成され、弾性部材で形成される少なくとも一つ以上の第2緩衝部710、720をさらに含み、前記第2緩衝部710、720は、前記探知部200が前記第2収容部500に収容されるとき、前記探知部200の少なくとも一部と接触することを特徴とすることができる。これは、前記第1緩衝部610、620と同様に、ユーザが探知部200を上げて隠しカメラを探知する場合、探知部200が不本意に下りて、隠しカメラ探知機能を行うことができないことを防止し、探知部200が上がって第2収容部500に収容されるとき、ストッパー機能を行って、衝撃等によって探知部200が破損されることを防止することができる。
【0092】
前記第1緩衝部610、620及び第2緩衝部710、720の材質は弾性材質で形成されることができ、例えば、ゴム、シリコン等の材質で形成されることができるが、特別にいずれに限定するのではない。また、前記第1緩衝部610、620及び第2緩衝部710、720は、前記第1収容部300及び/又は第2収容部500がない場合にも存在させることができ、この場合、前記探知部200が隠しカメラの探知のために使用されるために移動し、特定位置に到達したとき、前記探知部200の少なくとも一部と接触するか、探知部200が使用されないようにするために(即ち、本来の携帯電話の機能をそのまま使用するとき)特定位置に到達したとき、探知部200の少なくとも一部と接触し、ストッパー機能を行うことができる。
【0093】
図20には、本発明のまた別の実施例に係る携帯電話ケースの探知部を下げた場合の概略的な前面斜視図が示されており、
図21には、
図20の携帯電話ケースの探知部をより詳細に示した斜視図が示されている。また、
図22には、
図21の探知部をC−C’に沿って切断した断面図が示されている。
【0094】
図20乃至22を参照すると、本発明のまた別の実施例に係る携帯電話ケースで、前記作動部30の一部及び前記探知部200の一部と結合するカバー部40をさらに含み、前記カバー部40は、前記探知部200が前記開口部110を覆う場合、前記ガイドライン120を全て覆うことを特徴とすることができる。前記探知部200が隠しカメラの探知のために上に上げられた場合、前記ガイドラインに外部の水分や埃等が流入され得るが、前記カバー部40が探知部200が上げられた状況で前記外部の水分や埃等が流入され得る一種の通路であるガイドライン120をカバーして外部と断絶することによって、携帯電話ケースの内部の汚染等を防止することができる。特に、前記で説明したように、ケース本体100と携帯電話との間に別途のカバー部材が存在する場合、前記ガイドライン120を介してカバー部材とケース本体100との間の空間に埃や水分が流入されて溜まることがあるが、前記カバー部40によってこのような汚染現象を効果的に防止することができる。
【0095】
一方、カバー部40は探知部の一部に結合されることができるが、結合以外にも、探知部の一部が延びて形成されたものであってもよく、好ましくは、前記ケース本体100の片面と接することができる。カバー部40がケース本体100の片面と接することによって、外部と携帯電話ケースの内部との空間をより精密に密封することができる。
【0096】
カバー部40が存在する場合、ケース本体100の片面から突出して形成されるストッパー800をさらに含むことができ、前記ストッパー800は、前記探知部200が前記第1収容部301に収容されるとき、前記カバー部40と接触によって前記探知部の移動を中断することを特徴とすることができる。即ち、探知部200が使用しないように下げる場合、カバー部40の末端でストッパー800がこれ以上下りないように探知部200又はこれを作動する作動部30の移動を防止する機能を行うことができる。
【0097】
また、カバー部40が存在する場合、前記第1収容部301は開口され、前記カバー部40が貫通するようにする貫通部(図示せず)を含むことができる。前記貫通部によってカバー部40と結合された探知部200が共に移動することが容易であるようにすると共に、第1収容部301によって探知部200の破損を防止することができる。
【0098】
図23には、本発明のまた別の実施例に係る探知部の斜視図が示されており、
図24には、
図23の探知部をD−D’に沿って切断した断面図が示されている。
【0099】
図23及び24を参照すると、本発明のまた別の実施例に係る携帯電話ケースで、前記探知部200は、前記赤色フィルタ10と前記支持部20を互いに対向する両末端で結束する締結部70をさらに含むことを特徴とすることができる。前記締結部70により、赤色フィルタ10と支持部20が互いに分離される現象を非常に効果的に防止することができる。即ち、探知部200を長く使用すると、上下に又は左右に移動回数が増加することになると、徐々に耐久性が弱まるか、或いは他の部材間の接触等の要因によって、赤色フィルタ10と支持部20が互いに分離される現象が発生し得るが、締結部70によって赤色フィルタ10と支持部20を互いに対向する両末端で結束することによって、このような分離現象を防止することができ、耐久性を向上させることができる。
【0101】
図25乃至28を参照すると、本発明の一実施例に係る携帯電話ケースの色々な方向における写真が示されている。本発明の実施例に係って製造された携帯電話ケースを装着し、下記実験例1及び実験例2を行った。
【0103】
本発明の一実施例に係る携帯電話ケースを携帯電話に装着した後、隠しカメラを撮影し、
図29にはその結果物の写真が示されている。
図29を参照すると、本発明に係る携帯電話ケースによって隠しカメラの感知が確実になるということを確認することができる。
【0105】
本発明の反射防止部の構成がない場合の携帯電話ケースを携帯電話に装着して周辺を撮影し、
図30を参照すると、その撮影した結果物の写真が示されている。また、反射防止部の構成を備えた携帯電話ケースを携帯電話に装着して周辺を撮影し、
図31を参照すると、その撮影した結果物の写真が示されている。
【0106】
図30の場合、反射防止部の構成がなく、イラジエーション現象が発生し、下方部分がぼやけて撮影されることを確認することができ、
図31の場合、反射防止部の構成によって、
図30のようなイラジエーション現象を確実に改善したということを確認することができる。本発明の反射防止部の構成は、単純なCNC加工等の簡単な工程で陥没した部分を形成することによって具現し、簡単に隠しカメラの探知における映像を撮影するとき、イラジエーション現象を改善することができる。
【0107】
以上添付された図を参照し、本発明の実施例を説明したが、本発明は、前記実施例に限定されるものではなく、互いに異なる多様な形態で製造されることができ、本発明が属する技術分野で通常の知識を有する者は、本発明の技術的思想や必須的な特徴を変更せずに他の具体的な形態で実施されることができるということを理解すべきである。従って、以上で記述した実施例は、全ての面で例示的なものであり、限定的ではないものと理解すべきである。