【実施例】
【0017】
本発明が適用された仕切装置(仕切り体)について、図面に基づいて説明する。
図1は、実施例における仕切装置が設けられている遊技島を示す正面図である。
図2は、遊技島を示す側断面図である。
図3は、遊技島の一部を示す斜視図である。尚、以下の説明において、説明の便宜上、
図1の手前側を遊技島、遊技機、カードユニット、ユーティリティーユニットの前側、左右方向を左右側として説明する。
【0018】
図1〜
図3に示すように、本発明の実施例としての遊技島1(遊技機設置島とも言う)は、例えば、遊技店(図示略)内に複数配設されている。遊技島1は、パチンコ遊技機2を左右方向に向けて複数設置可能に横長に構成され、その前後面には、パチンコ遊技機2が設置される設置空間部SF,SBが長手方向に向けて複数個所に形成されている。
【0019】
尚、本実施例のパチンコ遊技機2は、遊技島1の内部に設けられた図示しない供給装置から遊技媒体の一例である遊技球の供給を受け、遊技者の遊技の結果として払い出された遊技球をパチンコ遊技機2の前側から排出可能であるとともに、遊技に使用された遊技球を該パチンコ遊技機2の背面側から排出するパチンコ遊技機として説明するが、遊技島1に設置されるパチンコ遊技機2は、予め定められた球数の遊技球が遊技機内部に循環可能に内封され、遊技者による貸出要求に応じて貸し出された貸出球や、入賞に応じて付与された賞球数が加算される一方、遊技に使用された遊技球数が減算されて記憶される封入式パチンコ遊技機であってもよい。また、本実施例では、遊技島1に遊技機の一例であるパチンコ遊技機2を設置した形態を例示しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、遊技用価値としてメダル並びにクレジットを用いて賭数を設定することで遊技を行うことが可能な遊技機の他の例であるスロットマシン等を設置することも可能である。
【0020】
各パチンコ遊技機2の左側方には、遊技者に対し遊技球の貸出を行うためのカードユニット6がパチンコ遊技機2と近接して配置されている。更に、各カードユニット6の左側方には、後述するユーティリティーユニット7がカードユニット6と近接して配置されている。また、各パチンコ遊技機2の右側方には、隣り合うパチンコ遊技機2の間に所定のスペース(遊技島1の右端に配置されるパチンコ遊技機2にあっては、遊技島1の右側端を構成する側板9Rとの距離)を確保するためのスペーサ8が配置されている。つまり、本実施例における遊技島1においては、各パチンコ遊技機2に1対1に対応して、カードユニット6とユーティリティーユニット7とスペーサ8とが各々配設されている。
【0021】
ユーティリティーユニット7には、例えば、パチンコ遊技機2の周辺の空気を清浄するための空気清浄装置301と、煙草等の煙流動を抑制するための分煙装置302と、吸い殻を受入れ可能な吸殻受入部305と、が配設されている。
【0022】
分煙装置302は、ユーティリティーユニット7の本体に対し前後に相対的にスライド可能に設けられた第1分煙板303及び第2分煙板304から主に構成されており、ユーティリティーユニット7から引出すことで、遊技島1の前方におけるパチンコ遊技機2に対応する空間(具体的には、設置空間部SF,SBから椅子Cの背凭れ付近まで広がる空間)を隣り合うパチンコ遊技機2の間で仕切る使用状態とすることができ、ユーティリティーユニット7の本体内に押し込むことで不使用状態(収容状態)となる。尚、本実施例では、ユーティリティーユニット7には、空気清浄装置301、分煙装置302及び吸殻受入部305が配設されているが、配設される装置の種別等は種々に変更可能である。
【0023】
本実施例の遊技島1は、床面Y上に設置されフレーム部材からなる躯体5の前後左右側面に、腰板12F,12B、膳板13や設置板13a、幕板50及び遊技島1の長手方向の両端部の側板9L,9Rが取付けられることにより構成され、これら腰板12F,12B、膳板13や設置板13a、幕板50及び側板9L,9Rにより覆われた空間を遊技島1の内部空間とし、該内部空間内には、パチンコ遊技機2の関連設備等が配設される。
【0024】
躯体5の上部前側には、遊技店員を呼出す呼出しスイッチ(図示略)を備えた呼出しランプ200が配置された幕板50が、上辺を中心として開閉可能に取付けられている。この呼出しランプ200は、各パチンコ遊技機2に1対1に対応して設けられている。また、各呼出しランプ200の側方には、遊技に関連する情報(例えば、遊技機の機種名、スペックといった対応する遊技機に関連する情報や、新台や空台、貸出レートといった遊技店側が提供する情報等)を表示する種々の表示札11を取付け可能なスリット状の取付部20が各パチンコ遊技機2に1対1に対応して配置されている。詳しくは、表示札11は、遊技に関連する情報を表示する情報表示部11aと、情報表示部11aから突出する差込部11bと、を備えており、差込部11bを取付部20に差し込むことで幕板50に対して表示札11が着脱可能となっている。
【0025】
躯体5の前後面下部には、木製の腰板12F,12B及びその上方に固定される設置板13aが取付けられるようになっており、該設置板13aの上面、つまり設置空間部SF,SBには、複数のパチンコ遊技機2が設置板13aの長手方向に沿って設置されるとともに、設置された各パチンコ遊技機2に対応してカードユニット6、ユーティリティーユニット7及びスペーサ8が設置される。
【0026】
また、遊技島1の内部空間には、各パチンコ遊技機2に遊技球を補給するための補給経路(図示略)及び各パチンコ遊技機2から排出された遊技に使用された遊技球を回収搬送する回収通路(図示略)が遊技島1の長手方向に向けて設置されている。尚、回収通路により回収された遊技球は、遊技島1の内部に設けられた揚送装置210及び揚送経路220、揚送された遊技球を貯留する上部タンク230といった遊技球の循環経路(
図2参照)まで搬送される。
【0027】
さらに、各パチンコ遊技機2に対応して配置されるカードユニット6に投入された紙幣を搬送する紙幣搬送ユニット150と、ユーティリティーユニット7の吸殻受入部305から投入された吸殻を回収する吸殻回収装置151と、が長手方向に延設されている。
【0028】
遊技島1の前方における膳板13より下方の腰板12F,12Bに対応する空間、つまり、パチンコ遊技機2の前下方の空間Sには、各分煙装置302の位置に対応して仕切装置100が床面Yに立設されている。つまり、これら複数の仕切装置100は、各パチンコ遊技機2の前方に複数の遊技スペースが形成されるように空間Sを左右に仕切る(区画する)ように設けられている。尚、空間Sは、具体的には腰板12F,12Bから椅子Cの背凭れ付近まで広がる空間である。各仕切装置100と膳板13との対向する端面同士は当接しており、各仕切装置100同士は平行となるように並列されている。尚、本実施例では、各仕切装置100と膳板13との対向する端面同士は当接しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、互いに離間していてもよい。また、各仕切装置100と膳板13とは連結されていないが、連結具等を用いて連結固定してもよく、このようにすることで、仕切装置100を安定して支持することができる。
【0029】
仕切装置100の上部には、分煙装置302が使用状態へ変化したときに第1分煙板303が載置されるようになっており、分煙装置302は、遊技島1の前方におけるパチンコ遊技機2(設置空間部SF,SB)に対応する空間を左右に仕切る(区画する)ための上部仕切り体として機能する。
【0030】
また、空間Sにおいて各仕切装置100により仕切られた各遊技スペースには、パチンコ遊技機2にて遊技を行う遊技者が着席するための椅子Cが床面Yに固定されている。この椅子Cは、椅子Cの座面部C1の遊技島1側の一部の領域が側方から見て仕切装置100に重畳するように配置されている。尚、遊技島1の背面側においても前面側と対称的に同様の構成となっている。
【0031】
次いで、
図1〜
図6を用いて仕切装置100の基本的構造を説明する。
図4は、仕切装置を前方から見た状態を示す斜視図である。
図5は、(A)は仕切装置を示す右側面図、(B)は仕切装置を示す正面図、(C)はA−A断面図である。
図6は、(A)は表示札の入れ替え作業時に各仕切装置の表示札が取り除かれた様子を示す説明図、(B)は表示札の入れ替え作業時に仕切装置に表示札が残っている様子を示す説明図である。尚、以下、遊技島1の前面側に配置される仕切装置100のみを説明し、遊技島1の背面側に配置される仕切装置100の説明を省略する。
【0032】
図1〜
図5に示すように、各仕切装置100は、床面Yに対してアンカーボルト14により固定されるベース板101と、ベース板101から上方に立設する板状の仕切り体102と、仕切り体102の上端に固定される透光性を有する導光板103と、を備えている。この導光板103の上面における遊技島1側の端部には、後述するように、分煙装置302を案内する傾斜面103aが遊技島1側に向けて下方に傾斜するように形成されている。
【0033】
図2に示すように、仕切り体102は、遮光性を有する合成樹脂により形成され、各椅子Cの側方における各ユーティリティーユニット7に対応する位置に配置されている。このように、仕切り体102は遮光性を有しているため、椅子Cに着席した遊技者の下肢が仕切り体102により側方から視認され難くなる。これにより、一部の遊技者(例えば、女性の遊技者等)が、その遊技者の下肢に対する他の遊技者からの視線によって遊技に集中できない等といった問題が解消される。尚、仕切り体102は、遮光性を有していればよく、例えば、透過性を有する合成樹脂で形成された板材に遮光性を有する塗料やシート等で装飾して構成してもよいし、金属や木材等の遮光性を有する部材により構成されてもよい。また、本実施例では、複数の仕切装置100は全て同様に構成され、遊技島1の前面からの離間距離や向きといった位置関係が全て同じとなるように配置されている。
【0034】
仕切り体102は、その上部に遊技島1と反対側(椅子Cの前側に設けられる通路側)に張り出す突出部102aを有している。尚、突出部102aは、前端が椅子Cの座面部C1より通路側に張り出さない程度に突出している。また、突出部102aの前端には、表示札11を取付け可能なスリット状の取付部104が形成されている。この取付部104に表示札11の差込部11bを差し込むことで、仕切り体102から通路側に張り出すように種々の表示札11を取付けることが可能であるとともに、不要な場合は取付部104から差込部11bを引出すことで取外しできるようになっている。
【0035】
これによれば、遊技島1とは反対側に突出部102a及び表示札11が張り出すため、遊技島1の上部である幕板50に対し表示札11を取付けるだけでなく、遊技島1の下方にも別の表示札11を取付けることが可能となるので、遊技島1とは別個に設けた仕切装置100を利用して、遊技者に対しより多くの情報を提供することができる。また、表示札11を取付けることで、椅子Cに着席した遊技者の下肢の大部分が側方から視認され難くなる。
【0036】
また、仕切り体102は、表示札11の取付けや遊技者の下肢を視認し難くするために、仕切り体102の上部が突出部102aにより遊技島1から通路側に膨出しているため、仕切り体102の下部は、突出部102aがある上部よりも前後方向に小さい寸法となっている。すなわち、突出部102aの下方にスペースが確保され、遊技者の脚がぶつかりにくくなっているため、遊技者が椅子Cに対して離席・着席をスムーズに行うことができる。
【0037】
尚、本実施例では、仕切り体102に対し突出部102aは通路側へ突出するように形成されていたが、例えば、仕切り体102の下部から腰板12F,12Bにかけて突出する突出部を形成し、空間Sにおける膳板13の下方の空間を仕切るようにしてもよい。このようにすることで、より遊技者の下肢を視認し難くすることができる。
【0038】
また、突出部102aには、遊技者の所持品を掛けるための引掛け部109が右側に突出して設けられており、例えば、遊技者の所持品である傘Aやカバン等を掛けることができるようになっている(
図5(a),(b)参照)。
【0039】
図4及び
図5に示すように、仕切り体102の右側面の一部には、略縦長矩形状の凹部105が形成され、該凹部105の下方右端縁には、上方に所定寸法立ち上がる側壁部106が設けられている。この凹部105には、前述した種々の表示札11(表示体)やパチンコ遊技機2に関連する情報が記載された説明書(例えば、パチンコ遊技機2のスペックや遊技方法等の解説)や遊技店の広告等といった遊技店側が所有する所定用品を収容でき、かつ側壁部106により凹部105から所定用品が落下することを防止できる(
図5(a),(c)参照)。すなわち、各遊技スペースに対応して所定用品を収容するための収容領域としての凹部105が設けられており、各収容領域には所定用品がそれぞれ収容可能とされている。
【0040】
このような遊技島1にあっては、例えば、使用していた所定用品を凹部105に戻したり、あるいは、新台の入れ替えやパチンコ遊技機2の配置変更等に伴って各凹部105内に収容されている所定用品をパチンコ遊技機2に対応する所定用品に交換するといった作業を遊技店の開店前または開店後といった営業時間外に店員等が行うことがある。所定用品を凹部105に戻す作業にあっては、凹部105に所定用品が戻されているか否かを確認する必要が生じる。また、所定用品を交換する作業にあっては、凹部105から古い所定用品を取り出す際に取り出し忘れ等が生じると、各凹部105内に新たな所定用品を収容する際に古い所定用品と新たな所定用品とが混在してしまう虞があるため、各凹部105から古い所定用品を取り出す作業時には、店員が各凹部105に古い所定用品が残っているか否かを確認する必要が生じる。
【0041】
しかしながら、椅子Cに着席した遊技者の下肢が側方から視認され難くするために、仕切り体102に遮光性を持たせているため、例えば、上記した店員が各凹部105に所定用品があるか否かを確認する場合には、各仕切り体102の右方、つまり、遊技島1の一側方からしか確認することができず、店員が各仕切り体102の右方に移動しながら確認する必要があり、所定用品を収容領域に戻す際における遊技店の店員の作業効率が低下するといった問題がある。
【0042】
そこで、本実施例の仕切装置100にあっては、各仕切り体102における凹部105内の状態を容易に確認することができるようにしている。具体的には、仕切り体102を右側から見て凹部105の奥側に配置される奥面105aに左右方向に貫通する貫通孔107を設けている。尚、この貫通孔107は、側壁部106よりも高い位置に配置されており、左右方向において側壁部106と重畳しないとともに、椅子Cの座面部C1よりも高い位置に配置されており、左右方向において椅子Cの座面部C1と重畳しない(
図2参照)。
【0043】
これによれば、
図6(A)に示すように、各凹部105から全て所定用品が取り除かれている場合には、遊技島1の左側端部から見て各貫通孔107が連通するようになるため、各凹部105から全て所定用品が取り除かれていることが確認できる。また、
図6(B)に示すように、いずれかの仕切装置100の凹部105に所定用品が残っている場合には、遊技島1の左側端部から見て所定用品が残っている仕切り体102の貫通孔107が所定用品により閉塞される。すなわち、遊技島1の左側方からでも、仕切り体102の貫通孔107を介して各凹部105内の状態、つまり、凹部105内に所定用品が収容されているか否かといった状態を容易に確認することができる。尚、遊技島1の右側方、つまり、仕切り体102における凹部105が形成された側面の反対側から仕切り体102の貫通孔107を介して各凹部105内の状態を確認できることは言うまでもない。
【0044】
また、
図6においては、遊技島1の左端部側において各貫通孔107に正対する方向から目視して各凹部105内の状態を確認する形態として説明したが、例えば、遊技島1の左端部側において各仕切装置100の前方側にずれた位置(各貫通孔107の斜め方向)から目視して各凹部105内の状態を確認してもよい。これによれば、どの仕切装置100に所定用品が残されているかを判定できるので、確認作業の効率が向上する。尚、この場合、貫通孔107が形成される部分の板厚が例えば40mm以下程度であることが好ましい。つまり、板厚が小さければ、視点が貫通孔107から若干前後・左右・上下方向へずれたとしても凹部105を視認できるからである。
【0045】
また、本実施例では、収容領域としての凹部105に、表示札11やパチンコ遊技機2の説明書など遊技店が所有する所定用品を収容する形態を例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、遊技者が所有する所定用品を収容可能としてもよい。このように、遊技者の所持品を収容可能な収容領域として使用する場合、営業終了後において、遊技島1の左端部側において各貫通孔107に正対する方向から目視して各凹部105内の状態、例えば、忘れ物等があるか否かを容易に確認することができる。
【0046】
貫通孔107は、凹部105より小さく、直径が例えば20mm〜30mm程度に形成されている。そのため、仕切装置100を介して遊技者の下肢が側方から視認可能となる領域(貫通孔107)を小さくしつつ、凹部105内の確認作業を行うことができるようになっている。
【0047】
図4及び
図5に示すように、仕切り体102の奥面105aには、オプションとして付属品等を取付けるための左右方向に延びる複数のネジ孔108が設けられている。尚、付属品の取付態様としては、後段にて詳述する。
【0048】
また、仕切り体102における凹部105の上部には、他の装置と電気的に接続可能なUSBコネクタ110が設けられている。また、仕切り体102における後端面側(膳板13との対向する端面側)には、遊技島1の内部に設けられた他の装置から延設される配線と接続されるコネクタ111が設けられており、USBコネクタ110とコネクタ111とは、配線112(中継基板等に形成された配線も含む)により接続されている。これによれば、遊技者が所有するスマートフォン等の電子機器をUSBコネクタ110と接続させることにより、遊技島1から供給される電力により充電等を行うことができる。また、USBコネクタ110の周囲には、遊技島1から電力が供給されたときに発光する発光枠113が設けられており、USBコネクタ110が通電状態か否かを報知している。
【0049】
次に、仕切装置100にオプションとして肘掛装置400を取付ける態様について
図7及び
図8を用いて説明する。
図7は、(A)は肘掛装置を取付けた仕切装置を前方から見た斜視図、(B)は仕切装置に肘掛装置を取付ける様子を前方から見た斜視図である。
図8は、(A)は肘掛装置の使用状態を示す正面断面図、(B)は肘掛装置の不使用状態を示す正面断面図である。
【0050】
図7及び
図8に示すように、仕切装置100には、肘掛装置400が着脱可能となっている。肘掛装置400は、仕切り体102に固定されるベース部材401と、ベース部材401に対して前後に延びる軸403を中心に回動可能に取付けられる板状の可動板材402と、ベース部材401と可動板材402との間に連結されるリンク機構410と、から主に構成されている。
【0051】
ベース部材401は、前後に延びる取付板部404と、取付板部404の前後両端から右方に突出する前板部405,後板部406と、を有する上面視略コ字形状に形成されており、取付板部404には、仕切り体102の奥面105aに複数設けられたネジ孔108に対応する孔部407が複数形成されている。この孔部407を介してネジ孔108にネジNを螺挿・緊締することによりベース部材401が仕切り体102に対して着脱可能に固定される。
【0052】
可動板材402は、断面視コ字状を成す板材からなり、可動板材402を構成する前後の板部408,409には、対応した位置に前後に貫通する孔(図示せず)が形成されている。また、前板部405及び後板部406の間には、軸403が固定的に設置されており、この軸403に対して板部408,409に形成された孔を挿通させることにより、ベース部材401に対して可動板材402が回動可能に取付けられる。
【0053】
リンク機構410は、一端側同士が第1回動軸413により軸支される2つのリンク部材411,412から成り、リンク部材411の他端側は、ベース部材401の前板部405に第2回動軸414に軸支されており、リンク部材412の他端側は、可動板材402の板部408に第3回動軸415により軸支されている。
【0054】
図8(A)に示すように、肘掛装置400を使用するときには、可動板材402を操作して該可動板材402が水平、つまり、仕切り体102に対し直交する向きとなる使用状態とする。具体的には、可動板材402の下端を引き上げることにより、正面視において、リンク部材411が第2回動軸414を中心として時計回り(右回り)に回動し、リンク部材412が第3回動軸415を中心として反時計回り(左回り)に回動するように、リンク部材411,412が第1回動軸413を中心として相対的に回動する。つまり、肘掛装置400の使用時には、リンク機構410がベース部材401と可動板材402との間で延伸動作する。尚、可動板材402が略水平な向きとなった際には、リンク部材411とリンク部材412とが図示しない干渉部により干渉し、それ以上回動しないようになっている。そのため、肘掛装置400使用時には、可動板材402の上に荷重が掛かってもリンク機構410が突っ張るように作用し、可動板材402を安定して使用できる。
【0055】
また、肘掛装置400を使用しないときには、リンク部材411,412の接続箇所(第1回動軸413近傍)を操作して可動板材402が垂直な向きとなる収容状態とする。具体的には、リンク部材411,412の接続箇所を仕切り体102側に押圧することにより、正面視において、リンク部材411が第2回動軸414を中心として反時計回り(左回り)に回動し、リンク部材412が第3回動軸415を中心として時計回り(右回り)に回動するように、リンク部材411,412が第1回動軸413を中心として相対的に回動する。つまり、肘掛装置400の不使用時には、リンク機構410がベース部材401と可動板材402との間で屈曲動作する。これにより、可動板材402が凹部105内に収容されるようになっている。尚、可動板材402が凹部105内に収容された際には、可動板材402と貫通孔107とが左右方向に重畳する。
【0056】
これによれば、店員が開店前や開店後等に各仕切装置100の肘掛装置400が凹部105内に収容されているか否かを貫通孔107を介して遊技島1の左右いずれの方向からも確認することができるので、かかる確認作業を簡便に行うことができる。
【0057】
次いで、仕切装置100と分煙装置302との関係性について
図9〜
図12を用いて説明する。
図9は、(A)は収容状態の分煙板装置を示す説明図、(B)は分煙板装置の構造を示すB−B断面図である。
図10は、(A)は分煙板装置の延出動作時に第1分煙板が下方に傾いた状態を示す説明図、(B)は第1分煙板が傾斜面に案内された状態を示す説明図、(C)は第1分煙板が導光板の上面に案内された状態を示す説明図である。
図11は、LEDユニットにより導光板が発光した状態を示すC−C断面図である。
【0058】
図9に示すように、分煙装置302は、ユーティリティーユニット7内から該ユーティリティーユニット7の前面に形成された開口71を通じて仕切装置100に向けて進退可能に構成されている。分煙装置302における第1分煙板303及び第2分煙板304の下辺は、仕切装置100の導光板103の上面と略水平(またはやや上方)の位置に設置されている。
【0059】
詳しくは、
図9(B)に示すように、第1分煙板303は、透光性を有する板材により構成されており、第1分煙板303における第2分煙板304側の面の上下両端には、前後方向に亘って凹溝306aが形成される凹レール306が取付けられている。
【0060】
第2分煙板304は、透光性を有する板材により構成されており、第2分煙板304における第1分煙板303側の面の上下両端には、凹溝306aに嵌合可能な凸条312aを有する凸レール312が取付けられている。また、第2分煙板304は、第1分煙板303と反対側の面にも凸条314aを有する凸レール314が取付けられている。また、ユーティリティーユニット7を構成するフレームには、凸レール314に対向するように、凹溝315aを有する凹レール315が取付けられている。
【0061】
これら凹レール306の凹溝306aと凸レール312の凸条312a、凹レール315の凹溝315aと凸レール314の凸条314aは、それぞれ互いに嵌合しており、遊技者が第1分煙板303を手前側または奥側に動作させることによりユーティリティーユニット7の本体に対して仕切装置100に向けて進退可能となっている。
【0062】
また、第1分煙板303の前方側上端部には、断面視下向きコ字状のケース体307と、前後方向に沿って複数のLED308が並列されたLED基板309と、を備えるLEDユニット311が取付けられている。このLEDユニット311は、ケーブル316を介して遊技島1側から電力が供給されている(
図9(A)及び
図10参照)。尚、ケーブル316は、遊技島1側に設けられた図示しない張力調整手段により張力が付与されており、第1分煙板303及び第2分煙板304が前後に進退動作することに伴って該ケーブル316に撓みが生じることを防止している。
【0063】
図10(A)に示すように、このような分煙装置302にあっては、経年劣化などにより凹レール306の凹溝306aと凸レール312の凸条312a、凹レール315の凹溝315aと凸レール314の凸条314aの間に緩み等が生じる場合があり、このような場合には、ユーティリティーユニット7内から仕切装置100に向けて進出動作させる際に、第1分煙板303及び第2分煙板304が下方に傾く(変位する)ことがある。特に、前方側に配置される第1分煙板303は、各第1分煙板303及び第2分煙板304を支持する凹レール315から遠くなるため下方に傾きやすい。このように下方に傾きながら前方に進出する第1分煙板303は、その下端前方の角部303aが導光板103の遊技島1側の端部に設けられる傾斜面103aに当接する。
【0064】
そして、
図10(B)に示すように、第1分煙板303は、角部303aが傾斜面103aに沿って案内されながら前方へ進出する。すなわち、第1分煙板303は、角部303aが上向きに移動するため、前方へ進出するにつれて下方への傾きが矯正される。そのため、遊技者が第1分煙板303を引出す際に、遊技者の手が上方へ案内されることとなり、第1分煙板303と仕切装置100との間に手を挟みにくくすることができる。
【0065】
図10(C)に示すように、第1分煙板303の角部303aが傾斜面103aを越えると、第1分煙板303の下辺が導光板103の上面(水平面)に載置され、各第1分煙板303及び第2分煙板304の下辺が水平な状態となる。このように、分煙装置302使用時には、第1分煙板303が導光板103の上面に支持されるため、仕切装置100の上部を安定した状態で仕切ることができる。
【0066】
また、分煙装置302の使用時には、LEDユニット311により仕切装置100の導光板103を発光させることができる。具体的には、
図11に示すように、導光板103の下面には、複数の凹部103b(反射部)が形成されている。この凹部103bは、第1分煙板303を介して導光板103の上面から入射するLEDユニット311のLED308からの入射光を周囲に拡散させるようになっている。このように、LED308からの入射光が複数の凹部103bにより拡散されて導光板103の上面や側面から外側に出射されることで導光板103が発光状態となる。尚、導光板103が発光する色、点滅パターン、発光位置、発光範囲などは、LEDユニット311や凹部103b等を適宜調整することで、種々に変更可能である。
【0067】
次いで、第1分煙板303の下端部の変位を案内する案内部の変形例について
図12を用いて説明する。
図12は、(A)は案内部の変形例を示す背面側から見た斜視図、(B)は変形例における案内部に第1分煙板が案内された状態を示す説明図である。
【0068】
図12に示されるように、導光板103’の左右方向略中央部には、前後方向に亘って延設される凹条部120が形成されており、この凹条部120の底面120aは、収容状態における第1分煙板303の下辺よりも低い位置に設定されている。第1分煙板303が前方側に引出されると、第1分煙板303の角部303aが凹条部120内に挿入され、第1分煙板303の下端側方縁が凹条部120の左右の側面120b,120b(片側のみ図示)に案内される。そのため、第1分煙板303が進出状態において、該第1分煙板303が導光板103に対して左右方向に位置ズレし難くなり、第1分煙板303の下辺が導光板103により安定して支持される。また、第1分煙板303が凹条部120と凹凸嵌合して一体となるため、第1分煙板303が進出状態において、煙草の煙が凹条部120と第1分煙板303との間から回り込みにくくなり、遮煙性を高めることができる。
【0069】
また、第1分煙板303が下方に傾いた場合であっても、第1分煙板303の角部303aが凹条部120の底面120aに規制され、大きく下方に傾くことが防止される。尚、凹条部120における傾斜面103aに対応する端部は、遊技島1に向けて左右方向に広がるように形成することで、第1分煙板303を凹条部120にスムーズに案内することが可能となる。
【0070】
以上説明したように、仕切り体102は、遮光性を有し、仕切り体102の一側面には表示札11や肘掛装置400を収容するための凹部105が設けられ、仕切り体102における凹部105に対応する箇所に貫通孔107が設けられているため、凹部105が設けられた面の反対側から貫通孔107を介して凹部105の状態を確認することが可能となる。
【0071】
具体的には、仕切り体102は、遮光性を有しているため、椅子Cに着席した遊技者の下肢が側方から視認され難くなり、一部の遊技者(例えば、女性の遊技者等)が、その遊技者の下肢に対する他の遊技者からの視線によって遊技に集中できない等といった問題が解消される一方、貫通孔107により遊技島1の両側方から仕切り体102の貫通孔107を介して各凹部105内の状態を容易に確認することができる。
【0072】
尚、本実施例の仕切装置100は、遊技島1におけるパチンコ遊技機2の前下方の空間Sを仕切る形態を例示して説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、パチンコ遊技機2の前下方の空間Sを仕切るものであればよい。例えば、各パチンコ遊技機2の前方における右側下方または左側下方のいずれか一方に仕切装置100を配置してもよいし、各パチンコ遊技機2の前方における左右両側に仕切装置100を配置してもよい。また、本実施例では、ユーティリティーユニット7の分煙装置302の位置に対応して仕切装置100が配置されていたが、カードユニット6やスペーサ8の位置に対応して配置されていてもよい。
【0073】
また、遊技島1の前方側下方の空間Sをパチンコ遊技機2ごとに仕切ることに限られず、遊技島1の前方側下方の空間Sを数台のパチンコ遊技機2ごとに仕切るように配置されてもよい。つまり、仕切装置100は、1のパチンコ遊技機2に対し1つまたは複数設置してもよいし、複数のパチンコ遊技機2に対し1つまたは複数設置してもよい。
【0074】
また、本実施例では、遊技島1の左右端部には、仕切装置100が配置されない形態を例示して説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、遊技島1の左右端部にも仕切装置100を配置して遊技島1の左右側方に配置される通路との間を仕切るようになっていてもよい。
【0075】
また、本実施例の仕切装置100は、床面Yから立設する形態を例示して説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、空間Sを仕切ることが可能なものであれば、例えば、遊技島1に固定し、仕切装置100の下端が床面Yから若干離間するように設置してもよい。尚、仕切装置100は、板状の仕切り体102からなるものに限られず、種々の形状に変更してもよい。
【0076】
また、本実施例の仕切装置100は、その上端面がパチンコ遊技機2の下端面と略同一となる高さとなっていたが、本発明はこれに限定されるものではなく、遊技者の下肢の一部が側方から視認困難または視認不能となっていれば、仕切装置100の高さは自由に変更してもよい。
【0077】
また、本実施例の仕切り体102は、所定用品を収容するための収容領域として凹部105が側面に凹設されている形態を例示して説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、仕切り体102の側面から側方に張り出して形成される棚板等にて形成されていてもよい。また、仕切り体102は、片面側(右面側)にのみ所定用品を収容するための収容領域が設けられていたが、仕切り体102の両面に収容領域が設けられていてもよい。尚、仕切装置100の1つの側面に形成する収容領域の数量や大きさ、形状等は、種々に変更可能である。
【0078】
また、本実施例の仕切り体102は、該仕切り体102全体が遮光性を有する形態を例示して説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、椅子Cに着座した遊技者の下肢と左右方向に重畳する領域が遮光性を有し、遊技者の下肢が側方から視認困難または視認不能になっていれば、その他の領域は透光性を有していてもよい。
【0079】
また、本実施例の仕切り体102には、透光部としての貫通孔107が設けられ、該貫通孔107を介して側方から収容領域内の状態を確認できるようになっていたが、透光部は、該透光部を介して仕切り体102の側方から収容領域内の状態を確認できるようなものであれば上記貫通孔107のような孔部または開口等でもよいし、アクリル板等の透光性を有する部材で塞がれた窓部等でもよい。
【0080】
さらに、貫通孔107の形状は円筒形状でなくてもよく、四角形や三角形など種々に変更可能である。また、貫通孔107の配置位置は、上記実施例に記載した位置に限定されるものではなく、収容領域である凹部105に対応する位置であれば種々に変更可能であり、例えば、椅子Cに対応する位置に形成されていてもよい。さらに、配置数も1つに限定されるものではなく、複数箇所に形成されていてもよい。また、貫通孔107は、肘掛装置400などの付属品を着脱可能に取付けるためのネジ孔108と兼用するようにしてもよい。
【0081】
また、仕切り体102の上部には、変位可能な第1分煙板303の下端部の変位を案内する傾斜面103aが設けられているため、第1分煙板303の変位を円滑に案内することができる。具体的には、前後方向に変位可能な第1分煙板303の進出動作時に起こる下方への傾斜(変位)を傾斜面103aが上方に案内するので、第1分煙板303が仕切り体102と干渉して該第1分煙板303の進出動作が阻害されることを抑制できる。また、傾斜面103aにより第1分煙板303が水平な状態(適正な状態)となるので、第1分煙板303の進出時の見栄えがよい。また、第1分煙板303の進出時には、導光板103の上面に載置されるので、第1分煙板303が水平な状態で安定する。
【0082】
尚、第1分煙板303を有する分煙装置302は、ユーティリティーユニット7内から前後方向に進退可能となっており、第1分煙板303の進出時に傾斜面103aにより下方への傾斜が規制される形態について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、第1分煙板303の下端部の変位を案内できるものであればよく、例えば、第1分煙板303が仕切り体102の上方から下方に向けて移動するようになっており、第1分煙板303の下端部が仕切り体102の上端に当接することでそれ以上の下方への移動が規制されるようになっていてもよい。また、仕切り体102の上部に設けられる上部仕切り体は、分煙装置302に限定されず、仕切り体102の上部空間を仕切ることができるものであれば分煙機能を有していなくてもよい。さらに、本実施例のように収納可能に設けられていなくてもよい。
【0083】
また、仕切り体102は、他の装置と電気的に接続可能なUSBコネクタ110及びコネクタ111を有するため、他の装置と接続可能とすることができる。具体的には、遊技者が所有するスマートフォン等の電子機器をUSBコネクタ110と接続させることにより、コネクタ111を介して遊技島1から供給される電力により充電等を行うことができる。
【0084】
尚、本実施例では、他の装置と電気的に接続可能な接続部として、遊技者側の装置に電力を供給するUSBコネクタ110と、遊技島側の装置から電力を受けるコネクタ111と、備える形態を例示して説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、接続部は少なくとも1つ設けられていればよい。例えば、仕切装置100内に設置されるバッテリにより電力が供給されるUSBコネクタを接続部としてもよいし、仕切装置100内に設置される電子機器に遊技島1から供給される電力を伝えるコネクタ111を接続部としてもよい。さらに、接続部はコンセントやイヤホンジャック等の他の接続部であってもよい。
【0085】
また、接続部は、USBコネクタ110やコネクタ111のように他の装置と配線により直接的に接続されるものに限られず、無線LANや赤外線通信等の無線通信装置により他の装置と接続されるものであってもよい。また、動作する他の装置としては、スピーカや液晶表示装置、または仕切り体102の装飾性を高める照明等であってもよい。また、コネクタ111は、遊技島1内に設けられる他の装置に接続されているが、他の装置としては、電源装置、カードユニット6、パチンコ遊技機2、ユーティリティーユニット7に設けられた装置、遊技島1の関連装置等を含む。
【0086】
また、仕切り体102は、LEDユニット311からの光により発光する導光板103を有するため、仕切り体102に光源を設けることなく装飾性を高めることができる。具体的には、第1分煙板303を介して導光板103の上面からLEDユニット311のLED308からの光を入射させることにより、該入射光が導光板103の下面に設けられた複数の凹部103bにより周囲に拡散されるため、導光板103が発光し、仕切り体102の装飾性が向上する。
【0087】
尚、本実施例では、パチンコ遊技機2に対応して設けられる遊技用装置の一例であるユーティリティーユニット7に搭載されたLEDユニット311により導光板103が発光するようになっていたが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、パチンコ遊技機2に対応して設けられる遊技用装置であるカードユニット6に搭載された発光手段により発光するようにしてもよいし、パチンコ遊技機2あるいは店内の照明から発せられる光等を外部光源として発光するようになっていてもよい。
【0088】
例えば、遊技用装置に搭載された発光手段により発光させる場合、遊技店側において装飾用に発光させることができる一方、パチンコ遊技機2に搭載された発光手段により発光させる場合、演出など遊技に関連して発光させることが可能となる。また、透光性を有する導光板103が発光するようになっていたが、本発明はこれに限定されるものではなく、光を反射させる反射板等を発光部としてもよい。尚、この発光部の位置や形状、発光色などは種々に変更可能である。また、仕切り体102に発光手段(LED等)と発光手段についての電源スイッチとを設けてもよい。
【0089】
また、発光部を仕切り体102の一側面(右面)に設けて、仕切り体102の他側面(左面)の側から、発光部の状態(発光しているか否か)を透光部としての貫通孔107を通じて、確認可能となるように構成してもよい。このような構成では、
図6(A)に示すように、遊技島1の左側端部から見て各貫通孔107が連通するようになるため、各発光部の状態を確認できる。
【0090】
また、仕切り体102には、遊技に関連する情報を表示可能な表示札11が着脱可能であることにより、遊技前の遊技客に対して遊技に関連する情報を提供することができる。具体的には、仕切り体102には、スリット状の取付部104が設けられている。また、表示札11は、遊技に関する情報を表示する情報表示部11aと、情報表示部11aから突出する差込部11bと、を備えており、差込部11bを取付部104に差し込むことで取付部104に対して表示札11が着脱可能となっている。このように、表示札11により遊技前の遊技客に対して遊技に関連する情報を提供することができるため、遊技への訴求効果を向上させることができる。
【0091】
また、この取付部104は、仕切り体102の前面側、つまり隣接する遊技島1,1間の通路側に設けられているため、遊技客が遊技島1の側方から表示札11を視認し易い。また、この表示札11によって、着座する遊技者の下肢を視認困難とすることができる。
【0092】
尚、取付部104に表示札11の差込部11bを差し込むことで仕切り体102に対して表示札11が取付けられる構造になっていたが、仕切り体102に対する表示札11の取付態様は種々に変更可能であり、例えば、表示札11を仕切り体102に対しボルトナット等で着脱可能に取付けてもよいし、表示札11を保持するクリップ等の保持手段を仕切り体102に設けてもよい。また、仕切り体102の側面に直接取付けできるようにしてもよい。
【0093】
また、仕切り体102には、肘掛装置400が着脱可能であり、遊技者に対して快適な遊技スペースを提供できる。具体的には、ネジNにより肘掛装置400が仕切り体102に対して着脱可能に固定されているため、簡単な構成で仕切り体102に肘掛装置400を着脱可能となっている。尚、肘掛装置400は、ネジNにより仕切り体102に対して着脱可能に固定されることに限られず、例えば、仕切り体102と肘掛装置400とが凹凸嵌合することにより着脱可能に固定されてもよいし、別体の固定手段により着脱可能に取付けられていてもよい。
【0094】
また、仕切り体102には、遊技者の所持品を掛けるための引掛け部109が設けられているため、遊技者の利便性を向上させることができる。例えば、遊技者の所持品である傘Aやカバン等を掛けることができるようになっている。
【0095】
また、所定用品は、凹部105に収容される収容状態と使用状態とに変形可能な可動板材402であり、可動板材402は、前記収容状態において貫通孔107に重なるように配置されている。これにより、凹部105が設けられた面の反対側から貫通孔107を介して可動板材402が収容状態か否かを確認することができる。
【0096】
尚、本実施例では、可動板材402が肘掛装置400の一部を構成する形態について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、遊技者の所持品等を載置できる載置板(テーブル)として機能するものであってもよい。
【0097】
以上、本発明の実施例を図面により説明してきたが、具体的な構成はこれら実施例に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更や追加があっても本発明に含まれる。
【0098】
また、前記実施例では、カードユニット6とユーティリティーユニット7とスペーサ8とが設置される遊技店としてパチンコ遊技機2やスロットマシン等が設置されるパチンコ店を例示しているが、本発明が適用される遊技店はゲームセンタなどであってもよい。
【0099】
また、前記実施例では、パチンコ遊技機2の左側方に該パチンコ遊技機2に対応するカードユニット6とユーティリティーユニット7とを該パチンコ遊技機2と近接して配置し、パチンコ遊技機2の右側方に該パチンコ遊技機2に対応するスペーサ8を該パチンコ遊技機2と近接して配置する形態を例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、カードユニット6とユーティリティーユニット7とスペーサ8とは、対応するパチンコ遊技機2に対する位置や配置順は自由に配置しても良い。
【0100】
また、前記実施例では、仕切装置100に他の装置と電気的に接続可能な接続部としてUSBコネクタ110、コネクタ111が設けられていたが、これら以外に、例えば、パチンコ遊技機2やカードユニット6等の遊技用装置に接続される電気機器(例えば、スピーカや表示装置等)を設けてもよい。