【0008】
以下に、本発明にかかる実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
(第1実施形態)
本発明の第1実施形態にかかる車両用駆動装置513は、
図1に示すように、ラビニヨ式遊星歯車501と、摩擦式クラッチ502及び摩擦式ブレーキ503と、制御機構316とで構成されている。このような構成において、ラビニヨ式遊星歯車501に対して二系統の入力経路と一系統の出力経路とを設け、摩擦式クラッチ502及び摩擦式ブレーキ503を開放した状態で、ラビニヨ式遊星歯車501に接続された該二系統の入力の回転方向及び回転速度及びトルクを各々調整(制御)することにより、一系統の出力を無段階に調整(制御)できるものである。第1実施形態にかかる車両用駆動装置513を備える車両591(
図9参照)には、後述する車両側の制御装置(ECU(エンジンコントロールユニット)等)590が備えられて、前記制御を行うものである。
この第1実施形態では、2段の副変速機と比べて、無段の副変速機とすることで従来の課題を解決しようとしている。以下に詳細に説明する。
ラビニヨ式遊星歯車501は、第1サンギヤ504と、第2サンギヤ505と、第1ピニオンギヤ506と、第2ピニオンギヤ507と、リングギヤ508と、ピニオンキャリア509とを備えて構成されている。
第2ピニオンギヤ507と第1ピニオンギヤ506は、同一のピニオンキャリア509で相対回転規制されている。
第1サンギヤ504は、第2ピニオンギヤ507を介して第1ピニオンギヤ506に噛み合っている。
第2サンギヤ505は、第1ピニオンギヤ506と噛み合っている。第1ピニオンギヤ506は軸方向に長いギヤであり、第2ピニオンギヤ507と噛み合う部分の下流側で第2サンギヤ505と噛み合っている。
第1ピニオンギヤ506とリングギヤ508とが噛み合っている。リングギヤ508は第1ピニオンギヤ506の外側に配置されている。
二系統の入力経路は、第1の入力経路が第2サンギヤ505に接続され、第2の入力経路が第1サンギヤ504に接続されている。一系統の出力経路は、リングギヤ508に接続されている。
一例として、
図1では、二系統の入力経路のうちの第1の入力経路としては、内燃機関の一例としてのエンジン510の第1出力軸515と第2サンギヤ505とが接続されて構成される。第2の入力経路としては、電動機511の回転子511aと一体的に回転する回転軸516と第1サンギヤ504とが接続されて構成されている。一系統の出力経路としての第2出力軸517は、上流側でリングギヤ508と接続されているとともに、下流側で変速機512と接続されている。
電動機511の回転子511aに対する固定子511bは、固定端(車両用駆動装置513のケース)520に固定されており、固定子511bに対して回転子511aが回転する。
摩擦式クラッチ502及び摩擦式ブレーキ503も、電動機511の回転子511aと一体的に回転する回転軸516と接続されており、バッテリーの電力がなくなったとき、摩擦式クラッチ502又は摩擦式ブレーキ503の締結により、電動機511からの電気的な入力がゼロになっても、エンジン510のみで駆動可能な構成としている。
摩擦式クラッチ502及び摩擦式ブレーキ503は、制御機構316により締結制御(締結又は開放)されるように構成されている。ここで、制御機構316とは、摩擦式クラッチ502及び/又は摩擦式ブレーキ503をそれぞれ独立して締結又は開放させる油圧ピストン又は電動アクチュエータなどである。例えば、摩擦式クラッチ502の場合には、交互に重なり合ったディスク341とドリブンプレート343とを軸方向に押し付けていくことでトルク伝達をするものであって、押し付ける動作自体は、油圧ピストンで直押し、又は、ベアリングを介して電動アクチュエータで押す動作で行うことができる。摩擦式ブレーキ503の場合には、交互に重なり合ったディスク344とドリブンプレート345とを軸方向に押し付けていくことで回転を停止させるものであって、押し付ける動作自体は、油圧ピストンで直押し、又は、ベアリングを介して電動アクチュエータで押す動作で行うことができる。
具体的には、摩擦式クラッチ502は、回転軸516とラビニヨ式遊星歯車501のピニオンキャリア509との相対回転を規制し、摩擦式ブレーキ503は、ラビニヨ式遊星歯車501のピニオンキャリア509と固定端(車両用駆動装置513のケース)520との相対回転を規制している。
ピニオンキャリア509は、後述する駆動リング342と連結されている。
より具体的には、
図1に示すように、摩擦式クラッチ502及び摩擦式ブレーキ503は、以下のように構成されている。
電動機511の回転軸516に同心で連結されて回転軸516と一体的に回転する入力側部材340の外面には、摩擦式クラッチ502用の円環状のディスク341が接続されている。回転軸516とは回転軸心が同心に配置された駆動リング342は、内面側に、摩擦式クラッチ502用の円環状のドリブンプレート343がディスク341に対向して配置され、回転軸516の軸方向に対しては拘束されている。駆動リング342の外面側には、摩擦式ブレーキ503用の円環状のディスク344が接続され、円環状のディスク344に対向して摩擦式ブレーキ503用の円環状のドリブンプレート345が固定端(車両用駆動装置513のケース)520の内周面に接続されている。なお、ドリブンプレート345は固定端520に対して、回転方向には拘束されているが、回転軸516の軸方向には移動可能な状態となっている。このように、摩擦式クラッチ502用の円環状のディスク341と円環状のドリブンプレート343とが交互に間隔をあけて配置されているとともに、摩擦式ブレーキ503用の円環状のディスク344と円環状のドリブンプレート345とが交互に間隔をあけて配置されている。これにより、制御機構316の締結制御により、油圧ピストン又は電動アクチュエータなどで軸方向に進退させて、摩擦式クラッチ502用の隣り合うディスク341とドリブンプレート343とが圧接又は離間可能となり、相対回転規制可能とするとともに、同時に、摩擦式ブレーキ503用の隣り合うディスク344と円環状のドリブンプレート345とが圧接又は離間可能となり、相対回転規制可能としている。なお、摩擦式ブレーキ503用のディスク344とドリブンプレート345とは軸方向に進退可能であり、駆動リング342は軸方向に対しては拘束されている。
摩擦式クラッチ502は、第1サンギヤ504と、第2サンギヤ505と、ピニオンキャリア509と、リングギヤ508とのうち、いずれか2つの要素の間の相対回転を規制し、摩擦式ブレーキ503は、ピニオンキャリア509と固定端(車両用駆動装置513のケース)520との間での相対回転を規制するように構成している。
ここで、規制するとは、制御機構316の駆動により部材を軸方向に進退させて、いずれかの部材を互いに接触する軸方向に移動させて部材同士を接続する、いずれかの部材を互いに離間する軸方向に移動させて部材同士の接続を切る、いずれかの部材を互いに接近する軸方向に移動させて部材同士間で接触しながら滑らせる(半クラッチ)のいずれかを意味している。
このような構成にかかる車両用駆動装置513の動作について説明する。
図2は、車両用駆動装置513の作動状態(無段変速、逆転)の共線図である。
図3は、車両用駆動装置513の作動状態(減速比固定、逆転)の共線図である。
図4は、車両用駆動装置513の作動状態(無段変速、正転)の共線図である。
図5は、車両用駆動装置513の作動状態(減速比固定、正転)の共線図である。
ここで、
図2〜
図5は、車両用駆動装置513において、各回転要素の回転速度及びトルクの力学的な関係を示す共線図を示している。
図2〜
図5の共線図は、横軸X方向において、4本の縦線は、回転要素として、左から、ラビニヨ式遊星歯車501の第2サンギヤ505と、ピニオンキャリア509と、リングギヤ508と、第1サンギヤ504とのギヤ比の関係を示し、縦軸Y方向において相対的回転速度を示す二次元座標であり、1本の点線の斜線が回転速度すなわち出力軸に接続される内燃機関の一例であるエンジン510と電動機511とのそれぞれの回転速度を示している。
図2は、車両用駆動装置513の無段変速モードであり、エンジン510と電動機511との回転方向を逆転関係にすることで、第2サンギヤ505(入力)とリングギヤ508(出力)との回転方向の関係は逆転している。また、制御機構316により摩擦式クラッチ502及び摩擦式ブレーキ503が締結されずにピニオンキャリア509がフリーの状態で、第1サンギヤ504に回転軸516を介して接続された電動機511の回転速度と、第2サンギヤ505に第1出力軸515を介して接続されたエンジン510の回転速度とを調整することにより、任意の減速比を得て、リングギヤ508での出力の値を調整することができる。リングギヤ508から出力される回転方向及び回転速度及びトルクの大きさは、エンジン510と電動機511との回転方向及び回転速度及びトルクによって決まる(回転速度及びトルクについては、共線図上の直線関係として、点線を参照)。ここで、エンジン510と電動機511とのそれぞれの回転方向及び回転速度及びトルクは、この車両用駆動装置513単体で単純に決定されるものではなく、ユーザの要求に基づいて、車両用駆動装置513を備える車両側の制御装置(ECU(エンジンコントロールユニット)等)590が、エンジン510又は電動機511のそれぞれの効率又はバッテリーの状態等から総合的に判断をして、エンジン510と電動機511との運転状態を決定して制御する。
図3は、車両用駆動装置513の減速比固定モードであり、第2サンギヤ505(入力)とリングギヤ508(出力)との回転方向の関係は逆転している。また、制御機構316により摩擦式ブレーキ503が締結されピニオンキャリア509が固定されると、減速比が固定される為、第2サンギヤ505に接続されたエンジン510の回転速度が決まれば、第1サンギヤ504に接続された電動機511の回転速度とリングギヤ508での出力の値とが決まる。
図4は、車両用駆動装置513の無段変速モードであり、第2サンギヤ505(入力)とリングギヤ508(出力)との回転方向の関係は同一方向回転である。また、制御機構316により摩擦式クラッチ502及び摩擦式ブレーキ503が締結されずにピニオンキャリア509がフリーの状態で、エンジン510と電動機511とを同一回転方向に回転させることにより、第1サンギヤ504に接続された電動機511の回転方向を、第2サンギヤ505に接続されたエンジン510の回転方向と同じにすることにより、リングギヤ508での出力も同じ回転方向となるとともに、第1サンギヤ504に接続された電動機511の回転速度と、第2サンギヤ505に接続されたエンジン510の回転速度とを調整することにより、任意の減速比を得て、リングギヤ508での出力の値を調整することができる。ここで、エンジン510と電動機511とを同一回転方向に回転させると、入出力は同一方向に回転することになる。電動機511の正転及び逆転、及び、回転速度の調整は、制御装置(インバータ等)590で行うことができる。
図5は、車両用駆動装置513の減速比固定モードであり、第2サンギヤ505(入力)とリングギヤ508(出力)との回転方向の関係は同一方向回転である。また、制御機構316の駆動によりピニオンキャリア509に接続された摩擦式クラッチ502でピニオンキャリア509と第1サンギヤ504とをつなぐことにより、減速比が1となって固定され、第2サンギヤ505に接続されたエンジン510の回転速度が決まれば、第1サンギヤ504に接続された電動機511の回転速度とリングギヤ508での出力の値とが決まる。
なお、変速機512は、CVTの場合、対向するシーブ面311aの距離を調整可能な1対のプーリ311b(一方のプーリ311bのみを図示し、他方のプーリは不図示)と、1対のプーリ311bに架け渡されたベルト又はチェーンの帯状部材311cとによって構成することができる。
前記したように、第1実施形態によれば、二系統の入力を、最低限、連続的に(滑らかに)調整すれば、変速ショック又は加速度の不連続感という課題は解決できる。言い換えると、摩擦式クラッチ又は摩擦式ブレーキのように、多少の滑りは許容するものの、ほぼON\OFFの2状態しか持たない(=不連続な)要素で急激に相対回転を規制する場合には、変速ショック又は加速度の不連続感という課題が発生するため、例えば駆動している電動機を瞬間的に停止させる(制動)等をすると、ユーザはショック等を受けることになる。
より具体的には、第1実施形態によれば、特許文献3のハイとローとの間での2段の副変速機と比べて、第1実施形態によれば、無段の副変速機とすることで、副変速機の変速に係る変速ショック、又は、加速度の不連続変化に基づくユーザの不快感を無くす事が可能である。また、既存の変速機512と組み合わせて用いることで、車両用駆動装置513が無段の副変速機として機能し、該既存の変速機512の変速比幅(レシオカバレージ)を広げ、車両の走行性能と燃費とを向上させることができる。また、車両用駆動装置513が無段の副変速機として機能することで、滑らかな作動を実現することができる。また、電動機511の付加により、車両の燃費を向上させることができる。
第1実施形態の変形例として、
図6に示すように、二系統の入力経路は、第1の入力経路として第2サンギヤ505が電動機511と、第2の入力経路として第1サンギヤ504が内燃機関の一例としてのエンジン510とそれぞれ接続し、摩擦式ブレーキ503をリングギヤ508に、出力517をピニオンキャリア509に接続されるようにしてもよい。なお、制御機構316は、摩擦式クラッチ502及び摩擦式ブレーキ503を締結制御するために、ディスクとドリブンプレートを軸方向に進退可能としている。この変形例では、第1実施形態と同様な効果を奏することができる。
また、別の変形例として、
図7に示すように、二系統の入力経路は、第1の入力経路として第2サンギヤ505が第1の電動機511と、第2の入力経路として第1サンギヤ504が第2の電動機531とそれぞれ接続されるようにしてもよい。電動機531の回転子531aに対する固定子531bは、固定端(車両用駆動装置513のケース)520に固定されており、固定子531bに対して回転子531aが回転する。なお、
図7では、
図1の電動機511の位置に第2の電動機531を配置し、第1の電動機511を第2の電動機531の上流側で捩じり振動ダンパー521の下流側の第1出力軸515に連結するように配置している。
この別の変形例では、以下のような効果を奏することができる。一般に、車両を駆動する際に、必要駆動力が小さい場合、電動機は負荷が小さく効率が低い領域を使用しなければならない。このような場合に、第1の電動機511と第2の電動機531とのいずれかを駆動用電動機として使用し、もう一方の電動機を発電機すなわち負荷用電動機として使用することにより、駆動用電動機を、より負荷が高く効率の高い領域で運転し、車両駆動に必要な駆動力を上回る分は、もう一方の電動機で発電し、電気エネルギーとして蓄えることができる。ここで蓄えた電気エネルギーは、後で、車両駆動に用いることができる。また逆に、車両を駆動する際の必要駆動力が大きい場合、電動機は負荷が高く効率が低い領域を使用しなければならない。このような場合に、第1の電動機511と第2の電動機531で駆動力を分担することで個々の電動機の負荷を下げ、効率の高い領域で運転することができる。
また、さらに別の変形例として、
図8に示すように、捩じり振動ダンパー521と第2サンギヤ505との間に別のクラッチ540を追加して、エンジン510を切り離し可能とするようにしてもよい。ダンパー521は、エンジン510のトルクを伝達するとともに捩り振動を吸収及び減衰するためのダンパーである。別のクラッチ540は、入力側部材540aが捩じり振動ダンパー521の下流側に接続され、入力側部材540aに隣接して対向する出力側部材540bが、別のクラッチ540の出力軸541と接続されている。出力軸541は第2サンギヤ505に連結されている。よって、入力側部材540aと出力側部材540bとが締結されているときには、エンジン510のトルクを出力軸541に伝達する一方、入力側部材540aと出力側部材540bとが分離しているときには、エンジン510のトルクを出力軸541に伝達しないようにすることができる。
この別の変形例によれば、車両を電動機511のみで駆動する場合、もしくは電動機511により車両の運動エネルギーを電気エネルギーとして回生する場合に、エンジン510の連れ回りによる損失(摩擦及びポンピング損失)を排除することができ、駆動時の効率及び回生量を向上させることができる。
さらに、第1実施形態の第1サンギヤ504と第2サンギヤ505、ピニオンキャリア509、リングギヤ508とのうち、いずれか2つの要素の間の相対回転を規制する摩擦式クラッチ502の例として、前記した第1サンギヤ504とピニオンキャリア509との組み合わせ以外に、以下に示す2つの組み合わせの変形例としてもよい。
図10は、変形例として、ピニオンキャリア509とリングギヤ508との間に摩擦式クラッチ502を配置する例である。すなわち、ピニオンキャリア509と駆動リング342とが接続され、摩擦式クラッチ502用の円環状のディスク341が外面に接続されたリング部材340aが、リングギヤ508及び第2出力軸517と接続されている。
また、
図11は、別の変形例として、第1サンギヤ504と第2サンギヤ505との間に摩擦式クラッチ502を配置する例である。すなわち、第1サンギヤ504と、回転軸516を介して、電動機511の回転子511aと一体的に回転する回転リング342cとが接続されている。また、摩擦式クラッチ502用の円環状のディスク341が外面に接続された第1出力軸515と第2サンギヤ505とが接続されている。
図1の実施形態及び
図10の変形例及び
図11の変形例の合計3つの構成例では、摩擦式クラッチ502によって得られる効果は、基本的に共通して同様な効果を奏することができるが、ピニオンキャリア509と固定端520の間の摩擦式ブレーキ503を締結している(すなわち、摩擦式クラッチ502は開放され、ディスク341とプレート343が相対回転している)際の摩擦式クラッチ502の引き摺りトルクの観点では、以下のように、差が生じる。具体的には、以下の通りである。
(1)
図1の構成例の場合には、
図3の中での第1サンギヤ504上に記載している下向き矢印の長さの分だけ、摩擦式クラッチ502のディスク341及びプレート343間に相対回転速度差が発生する。
(2)
図10の構成例の場合には、
図3の中でのリングギヤ508上に記載している下向き矢印の長さの分だけ、摩擦式クラッチ502のディスク341及びプレート343間に相対回転速度差が発生する。
(3)
図11の構成例の場合には、
図3の中での第2サンギヤ505上に記載している上向き矢印と第1サンギヤ504上に記載している下向き矢印の長さを足した分だけ、摩擦式クラッチ502のディスク341及びプレート343間に相対回転速度差が発生する。
これらをまとめると、相対回転速度差の大きさは、
(2)の
図10の構成例<(1)の
図1の構成例<(3)の
図11の構成例、
という関係になる。ここで、相対回転速度差が発生することの問題について触れると、摩擦式クラッチ502の開放状態では、基本的にトルク伝達しない状態に近づくが、湿式クラッチ等では、開放状態にあってもディスクとプレートとの間に潤滑油が介在する為、せん断方向の粘性抵抗成分が残り、これが引き摺りトルク、すなわち、動力損失に繋がる。
したがって、引き摺りトルクの観点では、(2)の
図10の構成例、(1)の
図1の構成例、(3)の
図11の構成例、の順で優れていると言える。
なお、前記様々な実施形態又は変形例のうちの任意の実施形態又は変形例を適宜組み合わせることにより、それぞれの有する効果を奏するようにすることができる。また、実施形態同士の組み合わせ又は実施例同士の組み合わせ又は実施形態と実施例との組み合わせが可能であると共に、異なる実施形態又は実施例の中の特徴同士の組み合わせも可能である。