特許第6945291号(P6945291)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6945291
(24)【登録日】2021年9月16日
(45)【発行日】2021年10月6日
(54)【発明の名称】ドライブレコーダー装置
(51)【国際特許分類】
   H04N 5/91 20060101AFI20210927BHJP
   H04N 5/76 20060101ALI20210927BHJP
   H04N 5/232 20060101ALI20210927BHJP
   H04N 5/225 20060101ALI20210927BHJP
   H04N 7/18 20060101ALI20210927BHJP
【FI】
   H04N5/91
   H04N5/76
   H04N5/232 290
   H04N5/225 100
   H04N7/18 U
【請求項の数】3
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2016-219458(P2016-219458)
(22)【出願日】2016年11月10日
(65)【公開番号】特開2018-78467(P2018-78467A)
(43)【公開日】2018年5月17日
【審査請求日】2019年9月26日
(73)【特許権者】
【識別番号】391021226
【氏名又は名称】株式会社カーメイト
(73)【特許権者】
【識別番号】313003417
【氏名又は名称】株式会社ザクティ
(74)【代理人】
【識別番号】100091306
【弁理士】
【氏名又は名称】村上 友一
(74)【代理人】
【識別番号】100174609
【弁理士】
【氏名又は名称】関 博
(72)【発明者】
【氏名】末永 俊之
(72)【発明者】
【氏名】品田 康志
(72)【発明者】
【氏名】岩本 桂
(72)【発明者】
【氏名】前田 幸哉
【審査官】 松元 伸次
(56)【参考文献】
【文献】 米国特許出願公開第2016/0249011(US,A1)
【文献】 特開2015−154179(JP,A)
【文献】 特開2013−257883(JP,A)
【文献】 特開2010−128610(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04N5/222−5/257
5/76−5/775
5/80−5/956
7/18
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
車外又は/及び車内を撮影するイメージセンサーを有するドライブレコーダー装置において、
前記ドライブレコーダー装置の内部温度を測定可能な温度センサーと、
前記温度センサーの測定値に基づいて、前記イメージセンサーの画質を制御する制御部を有し、
前記制御部は、車両のACCスイッチのOFF信号を検知した後、前記車両に対する衝撃を検知する加速度センサーからの測定値があらかじめ定めた設定値を超えたときに温度変化に応じて、衝撃前のメモリのバッファーの録画データと衝撃検知後に撮影した録画データを合わせて1つの録画データとしてメモリーカードに記録、衝撃検知後に撮影した録画データを録画データとしてメモリーカードに記録、録画を停止するいずれかの制御を行うことを特徴とするドライブレコーダー装置。
【請求項2】
前記イメージセンサーは、有効画素数が200万画素以上、かつ最大フレームレートが27.5fps以上であることを特徴とする請求項1に記載のドライブレコーダー装置。
【請求項3】
前記制御部は、前記温度センサーによる経時的な温度測定が高温に移行したときに前記イメージセンサーのフレームレート又は記録画素数を落とす制御を行うことを特徴とする請求項1又は2に記載のドライブレコーダー装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車両の運転状況又は駐車状況を録画するドライブレコーダー装置に関する。
【背景技術】
【0002】
車両の運転状況又は駐車状況を録画するドライブレコーダーは、事故解析、安全運転の技術確認、防犯などの目的に利用されている。
【0003】
従来、このようなドライブレコーダーとして、特許文献1には、外部記録装置に記録する画像データのフレームレートを記録方式決定部で算出されたフレームレートに自動変更する技術が開示されている。
【0004】
他の従来技術として特許文献2には、ナビゲーション装置のケーシングの内部温度を検出する温度検出部を配置し、温度検出部で検出した温度に基づいてデータ読み取り部への電源供給を制御している。これにより、作動中の発熱量が多いデータ読み取り部の作動を、温度に基づいて段階的に制限する技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2012−70217号公報
【特許文献2】特許第4507430号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、特許文献1の装置によれば、特に車内温度が高温となる夏季において、ドライブレコーダー装置内の温度上昇に起因してドライブレコーダー装置内の耐熱性の低い部品が故障するおそれ、もしくは既存の温度ヒューズ等を装備させている場合、所定の温度に達した段階で温度ヒューズが作動して画像データの記録が停止してしまう不具合が生じるおそれがあった。上記温度問題に対応するため耐熱性に優れた車載向けのイメージセンサーがドライブレコーダーに採用されている。しかし、車載向けのイメージセンサーは、一般的なデジタルカメラ用イメージセンサーに比べて低画素数である。このため記録画素数が200万画素(フルHD相当)を超えるドライブレコーダーは少ない。
【0007】
また特許文献2の装置によれば、データ読み取り部による段階的な制御とは、単に測定温度に応じて電源供給を限定する制御である。このような制御をドライブレコーダーで行った場合、断続的な録画となってしまい、ドライブレコーダー本来の機能を果たすことができない。
【0008】
そこで本発明は、上記従来技術の問題点に鑑み、耐熱性の低い部品を保護すると共に、高画素又は高フレームレートの録画機能を継続可能なドライブレコーダー装置を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記の課題を解決するための第1の手段として、本発明は、車外又は/及び車内を撮影するイメージセンサーを有するドライブレコーダー装置において、前記ドライブレコーダー装置の内部温度を測定可能な温度センサーと、前記温度センサーの測定値に基づいて、前記イメージセンサーの画質を制御する制御部を有し、前記制御部は、車両のACCスイッチのOFF信号を検知した後、前記車両に対する衝撃を検知する加速度センサーからの測定値があらかじめ定めた設定値を超えたときに温度変化に応じて、衝撃前のメモリのバッファーの録画データと衝撃検知後に撮影した録画データを合わせて1つの録画データとしてメモリーカードに記録、衝撃検知後に撮影した録画データを録画データとしてメモリーカードに記録、録画を停止するいずれかの制御を行うことを特徴とするドライブレコーダー装置を提供することにある。
上記第1の手段によれば、車両内の温度変化に応じてドライブレコーダー装置による画質、より詳しくはフレームレート又は記録画素数を変化もしくは録画の停止を行うことができ、ドライブレコーダー装置に用いる耐熱性の低い部品の高温時の不具合を解消することができる。特に駐車中において車両内の温度変化に応じてドライブレコーダー装置による録画のフレームレートを変化又は録画の停止を行うことができ、ドライブレコーダー装置に用いる耐熱性の低い部品の高温時の不具合を解消することができる。
【0010】
上記の課題を解決するための第2の手段として、本発明は、前記第1の手段において、前記イメージセンサーは、有効画素数が200万画素以上、かつ最大フレームレートが27.5fps以上であることを特徴とするドライブレコーダー装置を提供することにある。
上記第2の手段によれば、第1の手段の制御によって有効画素数が200万画素を超える高画素イメージセンサーを適用することができる。
【0011】
上記の課題を解決するための第3の手段として、本発明は、前記第1又は第2の手段において、前記制御部は、前記温度センサーによる経時的な温度測定が高温に移行したときに前記イメージセンサーのフレームレート又は記録画素数を落とす制御を行うことを特徴とするドライブレコーダー装置を提供することにある。
上記第3の手段によれば、ドライブレコーダー装置に用いる耐熱性の低い部品の高温時の不具合を解消することができるとともに、温度変化に応じて高画素又は高フレームレートの録画を継続することができる。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、車両内の温度変化に応じてドライブレコーダー装置による録画のフレームレート又は記録画素数を変化もしくは録画の停止を行うことができ、ドライブレコーダー装置に用いる耐熱性の低い部品の高温時の不具合を解消することができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
図1】本発明のドライブレコーダー装置のブロック図である。
図2】本発明の駐車モード装置のブロック図である。
図3】本発明のドライブレコーダー装置のドライブレコードモードの処理フローである。
図4】温度変化に基づくイメージセンサーの画質変更の処理フローである。
図5】本発明のドライブレコーダー装置の駐車モードの処理フローである。
【発明を実施するための形態】
【0015】
本発明のドライブレコーダー装置の実施形態を添付の図面を参照しながら、以下詳細に説明する。
[ドライブレコーダー装置10]
図1は本発明のドライブレコーダー装置10のブロック図である。図示のように、本発明のドライブレコーダー装置10は、加速度センサー22と、温度センサー23と、マイク24と、通信部26と、イメージセンサー28と、撮影制御部30と、RAM32と、制御部34と、メモリ36と、I/F38と、メモリーカード40と、電源制御回路44と、外部バッテリー48と、を有している。
【0016】
加速度センサー22は、車両に作用する衝撃を検出する衝撃センサーであり、後述する制御部34に測定値を送信可能に構成している。本実施形態の加速度センサー22は特に駐車モードにおいて使用するものである。
温度センサー23は、ドライブレコーダー本体の内部温度を検出するセンサーであり、後述する制御部34に測定値を送信可能に構成している。
本実施形態のドライブレコーダー装置の内部温度とは、一例として、装置ケーシング内の温度、若しくはイメージセンサー28の画像素子の温度である。
なお温度センサーは、各種センサーに内蔵されている温度センサーを代用することも可能である。
マイク24は、車両の音声を録音するものであり、録音データを後述する制御部34へ送信可能に構成している。
【0017】
通信部26は、外部通信端末(例えばスマートフォン、携帯端末など)と無線通信を介して通信可能に構成している。
イメージセンサー28は、車両の内部又は/及び外部の様子を撮影するものであり、映像信号を後述する撮影制御部30へ送信可能に構成している。また本実施形態のイメージセンサー28は、少なくとも有効画素数が200万画素以上、かつ最大フレームレートが27.5fps以上であり、一例として記録画面数が横2880×縦2880である800万画素(4K相当)の高画質の録画が可能なセンサーを適用している。
撮影制御部30は、イメージセンサー28から送信された映像信号を受信して所定の画像処理を行って制御部34へ送信するものである。
RAM32は、画像処理後の映像信号を循環的に記録するものである。
【0018】
制御部34は、ACC(アクセサリ)スイッチ12からのACC信号を検出したとき後述するドライブレコードモード又は駐車装置モードを実行するものである。
またACCスイッチ12からのACC信号を検出しないとき後述する駐車モードを実行するものである。
メモリ36は、温度センサー22の測定値と比較するために用いる判定閾値を格納している。
【0019】
本実施形態の温度範囲の判定閾値は以下のように設定している。
レベル1は、通常の温度範囲、一例として70度よりも低い温度範囲であり、フレームレートを27.5fpsに設定している。
レベル2は、レベル1よりも僅かに高い温度範囲であり、一例として70度から80度の範囲であり、フレームレートを13.75fpsに設定している。
レベル3は、レベル2よりも僅かに高い温度範囲であり、一例として80度から85度の範囲であり、フレームレートを5.2fpsに設定している。
レベル4は、耐熱性の低い部品の限界の温度範囲であり、一例として85度以上の範囲であり、録画停止に設定している。
【0020】
メモリーカード40は、記録が必要な映像信号待又は音声信号をI/F38を介して保存するものである。
電源制御回路44は、ACCスイッチから供給される電力を所定電圧に調整するものである。
外部バッテリー48は、外部からドライブレコーダー本体20へ電力を供給するものである。
【0021】
[駐車モード装置50]
図2は本発明の駐車モード装置のブロック図である。駐車モード装置50は、車両のACCスイッチとドライブレコーダー本体20の間に接続して、車両のACCのON/OFF状態を監視し、ドライブレコーダー装置10にACCスイッチの状態を通知する装置である。
駐車モード装置50は、電圧検出部52と、設定スイッチ54と、入力制御部58と、電圧変換部60と、ON/OFFスイッチ66と、ACC制御部67を有している。
【0022】
電圧検出部52は、車両バッテリー14から供給される車両バッテリー電圧を検出するものである。
設定スイッチ54は、車両バッテリー電圧の所定の閾値を設定するものである。
ON/OFFスイッチ66は、手動による駐車モード装置50本体の駐車モードのみをON/OFFする切換えスイッチである。
【0023】
入力制御部58は、ON/OFFスイッチ66からの信号に基づいて車両バッテリー電圧の入力を制御するものである。
電圧変換部60は、車両バッテリー電圧を所定電圧に変換するものである。
車両バッテリー14は、駐車モード装置50を車両のバッテリーから電力供給が可能な配線に接続するための電源線である。
ACCスイッチ12は、車両のACCが検出可能な配線に接続するための検出線である。
ACC制御部67は、ACCスイッチ12の状態をドライブレコーダー装置10に通知する制御部である。
【0024】
[作用]
上記構成による本発明のドライブレコーダー装置の作用について以下説明する。本発明のドライブレコーダー装置は、運転中のドライブレコードモードと、駐車中の駐車モードで録画することができる。
【0025】
[ドライブレコードモード]
図3は本発明のドライブレコーダー装置のドライブレコードモードの処理フローである。
あらかじめドライブレコーダー装置10を車両のACCスイッチ12及び車両バッテリー14に接続させておく。ドライブレコーダー装置10に車両バッテリー14から車両バッテリー電圧が供給されている。車両のACCスイッチ12からACC信号のONが検出されると(S1)、イメージセンサー28が起動する(S2)。そしてイメージセンサー28により常時録画が開始される(S3)。
【0026】
またACC信号のONが検出された後、温度センサー23によるドライブレコーダー装置10の内部温度の検出も行われており、温度変化について次の判断がなされる(S4)。
図4は温度変化に基づくイメージセンサーの画質変更の処理フローである。
温度センサー23による測定温度がレベル1の範囲、すなわちイメージセンサー温度(撮像素子温度ともいう、以下同じ)が60度未満若しくは制御装置(ドライブレコーダー装置10)その他温度が70度未満であれば、レベル1のフレームレート(通常録画、例えば27.5fps)に設定する制御信号が制御部34から撮影制御部30へ出力される(S100(S5、以下のレベル2〜4について同様))。
【0027】
温度センサー23による測定温度がレベル1よりも高い場合、すなわちイメージセンサー温度が60度以上若しくは制御装置その他温度が70度以上かの判定が行われる(S120)。
この温度範囲よりも低い場合には(NO)、レベル1の録画モードが適用される。
一方この温度範囲よりも高く、イメージセンサー温度が60度から70度若しくは制御装置その他温度が70度から80度であれば、レベル2のフレームレート(例えば13.75fps)に設定する制御信号が制御部34から撮影制御部30へ出力される(S140)。
【0028】
レベル2で録画中に温度が低下し、イメージセンサー温度が50度未満若しくは制御装置その他温度が60度未満かの判定が行われる(S160)。
その結果、イメージセンサー温度が50度未満若しくは制御装置その他温度が60度未満であれば、(YES)、レベル1のフレームレートに設定する制御信号が制御部34から撮影制御部30へ出力される。
一方、温度が低下しない場合には、さらにイメージセンサー温度が70度以上若しくは制御装置その他温度が80度以上かの判定が行われる(S180)。
【0029】
この温度範囲よりも低い場合には(NO)、レベル2の録画モードが適用される。
一方この温度範囲よりも高く、イメージセンサー温度が70度から75度若しくは制御装置その他温度が80度から85度であれば、レベル3のフレームレート(例えば5.2fps)に設定する制御信号が制御部34から撮影制御部30へ出力される(S200)。
【0030】
レベル3で録画中に温度が低下し、イメージセンサー温度が60度未満若しくは制御装置その他温度が70度未満かの判定が行われる(S220)。
その結果、イメージセンサー温度が60度未満若しくは制御装置その他温度が70度未満であれば、(YES)、レベル2のフレームレートに設定する制御信号が制御部34から撮影制御部30へ出力される。
一方、温度が低下しない場合には、さらにイメージセンサー温度が75度以上若しくは制御装置その他温度が85度以上かの判定が行われる(S240)。
【0031】
この温度範囲よりも低い場合には(NO)、レベル3の録画モードが適用される。
一方この温度範囲よりも高く、イメージセンサー温度が75度以上若しくは制御装置その他温度が85度以上であれば、レベル4のフレームレート(例えば録画停止)に設定する制御信号が制御部34から撮影制御部30へ出力される(S260)。
レベル4のフレームレート設定、例えば録画停止中に温度が低下し、イメージセンサー温度が70度未満若しくは制御装置その他温度が80度未満かの判定が行われる(S280)。
その結果、イメージセンサー温度が70度未満若しくは制御装置その他温度が80度未満であれば、(YES)、レベル3のフレームレートに設定する制御信号が制御部34から撮影制御部30へ出力される。
一方、温度が低下しない場合には(NO)、レベル4の録画停止が継続される。
上記ドライブレコードモードは、車両のACCスイッチ12からACC信号のOFFが検出されるまで行われる(S6)。ACC信号のOFFが検出された後(YES)は、以下の駐車モードへ移行する。
【0032】
[駐車モード]
図5は本発明のドライブレコーダー装置の駐車モードの処理フローである。
ACC信号のOFFが検出された後(S10)は、以下の駐車モードが起動する(S20)。本実施形態の駐車モードとは、常に一定時間録画データをメモリ36にバッファーとして保持しているドライブレコードモードと異なり、加速度センサー22が衝撃などの振動を検出するなど、あらかじめ定めた設定値を超えた場合、メモリ36のバッファーの録画データ(衝撃前)と、衝撃検知後に撮影した録画データ(衝撃後)を合わせて1つの録画データとしてメモリーカード40に記録するモードである。
【0033】
ACC信号のOFFが検出された後、温度センサー23によるドライブレコーダー装置10の内部温度の検出も行われており、温度変化について図4に示す温度変化におけるレベル1〜4の判断がなされる(S30、40)。
そして、レベル1,2については、加速度センサーによる衝撃を検出して、あらかじめ定めた設定値を超えた場合(S50)、メモリ36のバッファーの録画データ(衝撃前)と、衝撃検知後に撮影した録画データ(衝撃後)を合わせて1つの録画データとしてメモリーカード40に記録する。
またレベル3については、衝撃検知後に撮影した録画データ(衝撃後)を録画データとしてメモリーカード40に記録する。
レベル4については、録画を停止する(S60)。
なお駐車モードにおいて、衝撃が検出されない間は録画が行われていない。
【0034】
上記駐車モードは、車両のACCスイッチ12からACC信号のONが検出されるまで行われる(S70)。ACC信号のONが検出された後(YES)は、前述のドライブレコードモードへ移行する。
上記の実施形態における画質の制御は、フレームレートを変化させることについて説明したが、画質の制御はこれに限らず、画素数を変化させることにより画質の制御を行う構成としても良い。
【0035】
このような本発明によれば、車両内の温度変化に応じてドライブレコーダー装置による録画のフレームレート又は記録画素数を変化もしくは録画の停止を行うことができ、ドライブレコーダー装置に用いる耐熱性の低い部品の高温時の不具合を解消することができる。また、温度変化に応じて高画素又は高フレームレートの録画を継続することができる。
【産業上の利用可能性】
【0036】
本発明のドライブレコーダーは、車両関連製造分野、運輸分野において産業上の利用可能性がある。
【符号の説明】
【0037】
10………ドライブレコーダー装置、12………ACCスイッチ、14………車両バッテリー、22………加速度センサー、23………温度センサー、24………マイク、26………通信部、28………イメージセンサー、30………撮影制御部、32………RAM、34………制御部、36………メモリ、38………I/F、40………メモリーカード、44………電源制御回路、48………外部バッテリー、50………駐車モード装置、52………電圧検出部、54………設定スイッチ、58………入力制御部、60………電圧変換部、66………ON/OFFスイッチ、67………ACC制御部。
図1
図2
図3
図4
図5