特許第6945781号(P6945781)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6945781アプリケーションベースのデータインタラクション方法および装置
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6945781
(24)【登録日】2021年9月17日
(45)【発行日】2021年10月6日
(54)【発明の名称】アプリケーションベースのデータインタラクション方法および装置
(51)【国際特許分類】
   H04L 12/903 20130101AFI20210927BHJP
【FI】
   H04L12/903
【請求項の数】23
【全頁数】18
(21)【出願番号】特願2019-538654(P2019-538654)
(86)(22)【出願日】2018年1月8日
(65)【公表番号】特表2020-506591(P2020-506591A)
(43)【公表日】2020年2月27日
(86)【国際出願番号】CN2018071715
(87)【国際公開番号】WO2018133684
(87)【国際公開日】20180726
【審査請求日】2019年9月18日
(31)【優先権主張番号】201710043725.2
(32)【優先日】2017年1月19日
(33)【優先権主張国】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】520015461
【氏名又は名称】アドバンスド ニュー テクノロジーズ カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100099759
【弁理士】
【氏名又は名称】青木 篤
(74)【代理人】
【識別番号】100123582
【弁理士】
【氏名又は名称】三橋 真二
(74)【代理人】
【識別番号】100092624
【弁理士】
【氏名又は名称】鶴田 準一
(74)【代理人】
【識別番号】100114018
【弁理士】
【氏名又は名称】南山 知広
(74)【代理人】
【識別番号】100117019
【弁理士】
【氏名又は名称】渡辺 陽一
(74)【代理人】
【識別番号】100173107
【弁理士】
【氏名又は名称】胡田 尚則
(72)【発明者】
【氏名】ワン セン
【審査官】 宮島 郁美
(56)【参考文献】
【文献】 特開2008−067104(JP,A)
【文献】 特表2012−514382(JP,A)
【文献】 特開2015−142227(JP,A)
【文献】 中国特許出願公開第106355392(CN,A)
【文献】 米国特許出願公開第2012/0166618(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04L12/00−12/26,12/50−12/955
H04B7/24−7/26,H04W4/00−99/00
G06F13/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
データインタラクションリクエストを送信することと、
サードパーティとのデータインタラクションのための第1のチャネルを確立することを選択することと、
前記サードパーティおよびアプリケーションサーバによってデータインタラクションのための第2のチャネルを確立することと、
前記第1のチャネルおよび前記第2のチャネルを選択的に開くことと、
前記第1のチャネルおよび前記第2のチャネルの両方が開いているときに、前記アプリケーションサーバとのデータインタラクションを実行することと、
を含む、アプリケーションベースのデータインタラクション方法。
【請求項2】
前記サードパーティとのデータインタラクションのための第1のチャネルを確立することを選択することが、
前記データインタラクションリクエストが予め設定されたアプリケーションベースのデータインタラクションリクエストである場合、前記サードパーティとのデータインタラクションのための前記第1のチャネルを確立するオプションを提供することと、
前記オプションを選択する指示を受信すると、前記第1のチャネルを確立することと、
を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記予め設定されたアプリケーションベースのデータインタラクションリクエストを前記アプリケーションサーバに直接送信することができない場合、前記第1のチャネルを確立する前記オプションを提供することをさらに含む、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記サードパーティが予め設定されたアプリケーションベースのブリッジデバイスである、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記第1のチャネルおよび前記第2のチャネルを選択的に開くことが、
前記データインタラクションリクエストが予め設定されたアプリケーションベースのデータインタラクションリクエストである場合、前記第1のチャネルおよび前記第2のチャネルを開くことを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記予め設定されたアプリケーションが支払いアプリケーションまたは支払い相殺アプリケーションである、請求項2、4、または5に記載の方法。
【請求項7】
予め設定されたアプリケーションベースのデータインタラクションリクエストを送信することと、
前記予め設定されたアプリケーションベースのデータインタラクションリクエストをアプリケーションサーバに送信することができない場合、サードパーティとのデータインタラクションのための第1のチャネルを確立するオプションを提供することと、
前記オプションを選択する指示を受信すると、前記第1のチャネルを確立することと、
前記第1のチャネルを介して前記アプリケーションサーバとのデータインタラクションを間接的に実行することと、
を含む、アプリケーションベースのデータインタラクション方法。
【請求項8】
前記予め設定されたアプリケーションが支払いアプリケーションまたは支払い相殺アプリケーションである、請求項7に記載の方法。
【請求項9】
アプリケーションサーバとのデータインタラクションのための第2のチャネルを確立することと、
データインタラクションリクエストを受信することと、
前記データインタラクションリクエストが予め設定されたアプリケーションベースのデータインタラクションリクエストである場合、前記第2のチャネルを開くことと、
を含む、アプリケーションベースのデータインタラクション方法。
【請求項10】
前記データインタラクションリクエストが前記予め設定されたアプリケーションベースのデータインタラクションリクエストでない場合、前記第2のチャネルを閉じることをさらに含む、請求項9に記載の方法。
【請求項11】
前記予め設定されたアプリケーションが支払いアプリケーションまたは支払い相殺アプリケーションである、請求項9に記載の方法。
【請求項12】
データインタラクションリクエストを送信するように構成されたリクエストモジュールと、
サードパーティとのデータインタラクションのための第1のチャネルを確立することを選択するように構成された選択モジュールと、
前記サードパーティおよびアプリケーションサーバによってデータインタラクションのための第2のチャネルを確立するように構成されたブリッジモジュールと、
前記第1のチャネルおよび前記第2のチャネルを選択的に開くように構成されたルーティングモジュールと、
前記第1のチャネルおよび前記第2のチャネルの両方が開いているときに、前記アプリケーションサーバとのデータインタラクションを実行するように構成されたデータインタラクションモジュールと、
を備える、アプリケーションベースのデータインタラクション装置。
【請求項13】
前記選択モジュールが、
前記データインタラクションリクエストが予め設定されたアプリケーションベースのデータインタラクションリクエストである場合、前記サードパーティとのデータインタラクションのための第1のチャネルを確立するオプションを提供し、
前記オプションを選択する指示を受信すると、前記第1のチャネルを確立する、
ように構成されている、請求項12に記載の装置。
【請求項14】
前記選択モジュールが、前記予め設定されたアプリケーションベースのデータインタラクションリクエストを前記アプリケーションサーバに直接送信することができない場合、前記第1のチャネルを確立する前記オプションを提供するようにさらに構成されている、請求項13に記載の装置。
【請求項15】
前記サードパーティが予め設定されたアプリケーションベースのブリッジデバイスである、請求項12に記載の装置。
【請求項16】
前記データインタラクションリクエストが予め設定されたアプリケーションベースのデータインタラクションリクエストである場合、前記ルーティングモジュールが前記第1のチャネルおよび前記第2のチャネルを開くように構成されている、請求項12に記載の装置。
【請求項17】
前記予め設定されたアプリケーションが支払いアプリケーションまたは支払い相殺アプリケーションである、請求項13、15、または16に記載の装置。
【請求項18】
予め設定されたアプリケーションベースのデータインタラクションリクエストを送信するように構成されたリクエストモジュールと、
前記予め設定されたアプリケーションベースのデータインタラクションリクエストをアプリケーションサーバに直接送信することができない場合、サードパーティとのデータインタラクションのための第1のチャネルを確立するオプションを提供し、
前記オプションを選択する指示を受信すると、前記第1のチャネルを確立する、
ように構成された選択モジュールと、
前記第1のチャネルを介して前記アプリケーションサーバとのデータインタラクションを間接的に実行するように構成された第1のデータインタラクションモジュールと、
を備える、アプリケーションベースのデータインタラクション装置。
【請求項19】
前記予め設定されたアプリケーションが支払いアプリケーションまたは支払い相殺アプリケーションである、請求項18に記載の装置。
【請求項20】
アプリケーションサーバとのデータインタラクションのための第2のチャネルを確立するように構成されたブリッジモジュールと、
データインタラクションリクエストを受信するように構成された第2のデータインタラクションモジュールと、
前記データインタラクションリクエストが予め設定されたアプリケーションベースのデータインタラクションリクエストである場合、前記第2のチャネルを開くように構成されたルーティングモジュールと、
を備える、アプリケーションベースのデータインタラクション装置。
【請求項21】
前記データインタラクションリクエストが予め設定されたアプリケーションベースのデータインタラクションリクエストでない場合、前記ルーティングモジュールが前記第2のチャネルを閉じるようにさらに構成されている、請求項20に記載の装置。
【請求項22】
前記予め設定されたアプリケーションが支払いアプリケーションまたは支払い相殺アプリケーションである、請求項20に記載の装置。
【請求項23】
予め設定されたアプリケーションのサーバにのみ接続されるように構成されたネットワーク出口と、
前記予め設定されたアプリケーションのために予約されたIPアドレスのみを開くように構成されたネットワーク入口と、
を備える、アプリケーションベースのデータインタラクション装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、モバイルネットワーク技術の分野、詳細には、アプリケーションベースのデータインタラクション方法および装置に関する。
【背景技術】
【0002】
モバイルネットワーク技術の継続的な発展に伴い、モバイルアプリケーションは、ますます多様化している。ますます多くのアプリケーションが、データインタラクションを実行するためにネットワークを必要としている。これらのアプリケーションには、支払いベースのアプリケーション、娯楽ベースのアプリケーション、およびインスタントメッセージングベースのアプリケーションが含まれることがある。これらのアプリケーションは、典型的には、WIFIまたはモバイル通信ネットワークを介してデータインタラクションを実行する。
【0003】
現在の技術より、本発明者らは、以下の技術的問題を見出した。すなわち、地下鉄およびショッピングモールなどのトラフィックが密集した場所では、WIFI信号またはモバイル通信ネットワーク信号が比較的弱く、モバイル機器は、インターネットにスムーズに接続することができない場合があり、アプリケーションのユーザー体験が低下する。
【0004】
無料の公衆WIFIの配備は、WIFI信号が弱いという問題を解決することができる。しかしながら、一方では、公衆WIFIには、潜在的なセキュリティリスクがあり、他方では、公衆WIFIに接続されるモバイル機器の数が多いために、アプリケーションのデータインタラクションの体験も低下する場合がある。
【0005】
したがって、データインタラクションの良好なユーザー体験のための技術的解決策を提供する必要がある。
【発明の概要】
【0006】
本出願の実施形態は、データインタラクションの良好なユーザー体験のための技術的解決策を提供する。
【0007】
一例において、アプリケーションベースのデータインタラクション方法は、
データインタラクションリクエストを送信することと、
サードパーティとのデータインタラクションのための第1のチャネルを確立することを選択することと、
サードパーティおよびアプリケーションサーバによってデータインタラクションのための第2のチャネルを確立することと、
第1のチャネルおよび第2のチャネルを選択的に開くことと、
第1のチャネルおよび第2のチャネルの両方が開いているときに、アプリケーションサーバとのデータインタラクションを実行することと、
を含む。
【0008】
本出願の実施形態は、
予め設定されたアプリケーションベースのデータインタラクションリクエストを送信することと、
予め設定されたアプリケーションベースのデータインタラクションリクエストをアプリケーションサーバに直接送信することができない場合、サードパーティとのデータインタラクションのための第1のチャネルを確立するオプションを提供することと、
オプションを選択する指示を受信すると、第1のチャネルを確立することと、
第1のチャネルを介してアプリケーションサーバとのデータインタラクションを間接的に実行することと、
を含む、別のアプリケーションベースのデータインタラクション方法をさらに提供する。
【0009】
本出願の実施形態は、
アプリケーションサーバとのデータインタラクションのための第2のチャネルを確立することと、
データインタラクションリクエストを受信することと、
データインタラクションリクエストが予め設定されたアプリケーションベースのデータインタラクションリクエストである場合、第2のチャネルを開くことと、
を含む、別のアプリケーションベースのデータインタラクション方法をさらに提供する。
【0010】
本出願の実施形態は、
データインタラクションリクエストを送信するように構成されたリクエストモジュールと、
サードパーティとのデータインタラクションのための第1のチャネルを作成することを選択するように構成された選択モジュールと、
サードパーティおよびアプリケーションサーバよって、データインタラクションのための第2のチャネルを確立するように構成されたブリッジモジュールと、
第1のチャネルおよび第2のチャネルを選択的に開くように構成されたルーティングモジュールと、
第1のチャネルおよび第2のチャネルの両方が開いているときに、アプリケーションサーバとのデータインタラクションを実行するように構成されたデータインタラクションモジュールと、
を備えるアプリケーションベースのデータインタラクション装置をさらに提供する。
【0011】
本出願の実施形態は、
予め設定されたアプリケーションベースのデータインタラクションリクエストを送信するように構成されたリクエストモジュールと、
予め設定されたアプリケーションベースのデータインタラクションリクエストをアプリケーションサーバに直接送信することができない場合、サードパーティとのデータインタラクションのための第1のチャネルを確立するオプションを提供し、オプションを選択する指示を受信すると、第1のチャネルを確立するように構成された選択モジュールと、
第1のチャネルを介してアプリケーションサーバとのデータインタラクションを間接的に実行するように構成された第1のデータインタラクションモジュールと、
を備える、別のアプリケーションベースのデータインタラクション装置をさらに提供する。
【0012】
本出願の実施形態は、
アプリケーションサーバとのデータインタラクションのための第2のチャネルを確立するように構成されたブリッジモジュールと、
データインタラクションリクエストを受信するように構成された第2のデータインタラクションモジュールと、
データインタラクションリクエストが予め設定されたアプリケーションベースのデータインタラクションリクエストである場合、第2のチャネルを開くように構成されたルーティングモジュールと、
を備える、別のアプリケーションベースのデータインタラクション装置をさらに提供する。
【0013】
本出願の実施形態は、
予め設定されたアプリケーションのサーバにのみ接続されるように構成されたネットワーク出口と、
予め設定されたアプリケーションのために予約されたIPアドレスのみを開くように構成されたネットワーク入口と、
を備える、別のアプリケーションベースのデータインタラクション装置をさらに提供する。
【0014】
本出願の実施形態によるデータインタラクション方法およびシステムは、少なくとも以下の有利な効果を達成する。アプリケーションサーバとのデータインタラクションを直接実行することができない場合、アプリケーションサーバとのデータインタラクションを開かれた第1のチャネルおよび第2のチャネルを介して間接的に実行することができ、それによってアプリケーションのデータインタラクションのユーザー満足度を改善する。
【0015】
本明細書に記載された添付の図面は、本出願についてのよりよい理解を提供し、本出願の一部を構成するために使用される。本出願の例示的な実施形態、および例示的な実施形態の説明は、本出願を説明するために使用され、本出願に対する不適切な限定を構成するものではない。
【図面の簡単な説明】
【0016】
図1】本出願の一部の実施形態によるアプリケーションベースのデータインタラクション方法のプロセスの概略図である。
図2】本出願の一部の実施形態による別のアプリケーションベースのデータインタラクション方法のプロセスの概略図である。
図3】本出願の一部の実施形態による別のアプリケーションベースのデータインタラクション方法のプロセスの概略図である。
図4】本出願の一部の実施形態によるアプリケーションベースのデータインタラクションシナリオの概略図である。
図5】本出願の一部の実施形態によるアプリケーションベースのデータインタラクション装置の概略構造図である。
図6】本出願の一部の実施形態による別のアプリケーションベースのデータインタラクション装置の概略構造図である。
図7】本出願の一部の実施形態による別のアプリケーションベースのデータインタラクション装置の概略構造図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
本出願の目的、技術的解決策、および利点をより明確にするために、本出願の技術的解決策について、本出願の実施形態および添付の図面を参照して以下で明確かつ完全に説明する。記載される実施形態は、本出願の単にいくつかの、しかしすべてではない実施形態であることは明白である。本出願の実施形態に基づいて、創造的な努力なしに当業者によって得ることができる他のすべての実施形態は、本出願の範囲内にあるものとする。
【0018】
図1を参照すると、本出願の一部の実施形態によるアプリケーションのデータインタラクション方法は、以下のステップを含む。
【0019】
S100:データインタラクションリクエストを送信する。
【0020】
ユーザーのニーズを満たすために、モバイルアプリケーションは、ますます多様化している。これらのアプリケーションの多くは、機能を実行するためにネットワークを必要とする。これらのアプリケーションには、例えば、様々な電子財布、支払いツール、モバイルゲーム、インスタントメッセージングツールなどが含まれる。
【0021】
アプリケーションを使用する場合、データインタラクションを実行するためにネットワークが必要であり、それにより、アプリケーションサーバ上のデータおよびモバイル機器上のローカルデータは、整合性をとることができる。
【0022】
モバイル機器にインストールされたアプリケーションは、データインタラクションリクエストを送信することができる。例えば、電子財布は、支払いを行うためのデータインタラクションリクエストを送信し、支払いツールは、支払いを確認するためのデータインタラクションリクエストを送信し、モバイルゲームは、情報を更新するためのデータインタラクションリクエストを送信し、インスタントメッセージングツールは、通知メッセージを受信するためのデータインタラクションリクエストを送信する。
【0023】
S200:サードパーティとのデータインタラクションのための第1のチャネルを確立する。
【0024】
モバイル機器にインストールされたアプリケーションがデータインタラクションリクエストを送信すると、WIFIを介してインターネットノードに接続することによって、データインタラクションリクエストをアプリケーションサーバに転送することができる。サーバは、データインタラクションリクエストに応答してデータインタラクションを実行する。したがって、モバイル機器とアプリケーションサーバとの間で実行されるデータインタラクションは、アプリケーションの機能をサポートすることができる。インターネットノードに依存することに加えて、モバイル機器とアプリケーションサーバとの間のデータインタラクションは、モバイル通信ネットワーク(4Gネットワーク)を介して実行することもできる。
【0025】
本出願の実施形態は、データインタラクションの代替の解決策をさらに提供する。モバイル機器とアプリケーションサーバとの間のデータインタラクションは、サードパーティのリレーを介して実行することができる。
【0026】
本出願の一部の実施形態では、サードパーティは、予め設定されたアプリケーションベースのブリッジデバイスである。
【0027】
一例において、「サードパーティ」は、データインタラクションを実行するためにモバイル機器とアプリケーションサーバとの間をブリッジするためのアプリケーション固有の無線ネットワーキング装置であってもよい。一アプリケーション例において、サードパーティは、標準の無線ルータ装置に基づいてカスタマイズされ、特定のソフトウェアまたはネットワークサービスのためのネットワークリンクを提供し、Socksプロキシなどを提供することによってアプリケーションソフトウェアにプロキシアクセスサービスを提供する。
【0028】
本出願の他の一部の実施形態では、サードパーティとのデータインタラクションを実行するための第1のチャネルを確立することは、
データインタラクションリクエストが予め設定されたアプリケーションベースのデータインタラクションリクエストである場合、サードパーティとのデータインタラクションのための第1のチャネルを確立するオプションを提供することと、
オプションを選択する指示を受信すると、第1のチャネルを確立することと、
を含むことができる。
【0029】
例えば、モバイル機器には、支払いアプリケーションおよび他のアプリケーションがインストールされている。「サードパーティ」は、特に支払いアプリケーションベースのブリッジデバイスである。データインタラクションリクエストが支払いアプリケーションベースのデータインタラクションリクエストである場合、支払いアプリケーションは、ユーザーが選択する確立オプションを提供する。支払いアプリケーションが、オプションがユーザーによって選択されているという指示を受信すると、モバイル機器は、サードパーティとのデータインタラクションが可能な第1のチャネルを確立する。データインタラクションリクエストが支払いアプリケーションに基づかないが、別のアプリケーション、例えばインスタントメッセージングアプリケーションに基づいている場合、モバイル機器とサードパーティとの間のデータインタラクションが可能な第1のチャネルを確立するためのオプションは、提供されなくてもよい。
【0030】
プライベートWIFI、公衆WIFI、モバイル通信ネットワークなどの従来のパスを介してデータインタラクションを実行することができる場合、ユーザーは、サードパーティのリレーを介してデータインタラクションを選択することができる。サードパーティは、予め設定されたアプリケーションベースのブリッジデバイスであるため、セキュリティを確保することができ、さらに、データインタラクションの効率を確保することができる。
【0031】
さらに、本出願の他の一部の実施形態では、本方法は、
予め設定されたアプリケーションベースのデータインタラクションリクエストをアプリケーションサーバに直接送信することができない場合、確立オプションを提供することをさらに含む。
【0032】
高速鉄道駅、電車またはバス停、店舗などのトラフィックが密集した場所では、プライベートWIFI、公衆WIFI、モバイル通信ネットワークなどの従来のパスの信号は、影響を受け、弱くなる可能性がある。予め設定されたアプリケーションベースのデータインタラクションリクエストをアプリケーションサーバに直接送信することができない場合、アプリケーションは、確立オプションを提供する。オプションを選択する指示を受信すると、モバイル機器とサードパーティとの間に第1のチャネルが確立される。モバイル機器とアプリケーションサーバとの間のデータインタラクションは、サードパーティを介して転送され、それによって、スムーズなデータインタラクションが確保され、アプリケーションのユーザー満足度が改善される。
【0033】
S300:サードパーティおよびアプリケーションサーバによって、データインタラクションのための第2のチャネルを確立する。
【0034】
光ファイバーブロードバンド、専用ネットワークなどを介してサードパーティとアプリケーションサーバとの間にデータインタラクションのための第2のチャネルを確立することができる。例えば、データインタラクションのための第2のチャネルは、遠隔通信ブロードバンドまたはビジネスネットワークを介して確立することができる。
【0035】
S400:第1のチャネルおよび第2のチャネルを選択的に開く。
【0036】
さらに、本出願の他の一部の実施形態では、第1のチャネルおよび第2のチャネルを選択的に開くことは、データインタラクションリクエストが予め設定されたアプリケーションベースのデータインタラクションリクエストである場合、第1のチャネルおよび第2のチャネルを開くことを含む。
【0037】
モバイル機器は、第1のチャネルおよび第2のチャネルを介してアプリケーションサーバに接続される。データインタラクションリクエストが予め設定されたアプリケーションベースのデータインタラクションリクエストである場合、データインタラクションのために第1のチャネルおよび第2のチャネルが開かれる。データインタラクションリクエストが予め設定されたアプリケーションベースのデータインタラクションリクエストでない場合、第1のチャネルおよび第2のチャネルの少なくとも一方は、データインタラクションリクエストを遮断する。一例において、遮断は、第1のチャネルまたは第2のチャネルのいずれかで実行されてもよく、または遮断は、第1のチャネルおよび第2のチャネルの両方で実行されてもよい。予め設定されたアプリケーションベースのデータインタラクションリクエストのみが第1のチャネルおよび第2のチャネルを通過することができる。このように、予め設定されたアプリケーションベースのデータインタラクションリクエストおよび予め設定されたアプリケーションベースのデータインタラクションは、モバイル機器とアプリケーションサーバとの間の第1のチャネルおよび第2のチャネルに排他的にアクセスすることができ、それによって、データインタラクション効率が改善され、ユーザー満足度が改善される。
【0038】
S500:第1のチャネルおよび第2のチャネルの両方が開いているときに、アプリケーションサーバとのデータインタラクションを実行する。
【0039】
第1のチャネルおよび第2のチャネルの両方が開いているときに、データインタラクションは、サードパーティのリレーを介してモバイル機器とアプリケーションサーバとの間で実行される。
【0040】
さらに、本出願の他の一部の実施形態では、予め設定されたアプリケーションは、支払いアプリケーションまたは支払い相殺アプリケーションである。
【0041】
本出願の実施形態において、アプリケーションサーバとのデータインタラクションを直接実行することができない場合、アプリケーションサーバとのデータインタラクションは、開かれた第1のチャネルおよび第2のチャネルを介して間接的に実行され、それによって、アプリケーションのデータインタラクションのユーザー満足度が改善される。
【0042】
上記は、アプリケーションベースのデータインタラクション方法の実施プロセスである。モバイル機器側でアプリケーションベースのデータインタラクション方法を実施するプロセスを以下に説明する。
【0043】
図2は、本出願の一部の実施形態による、モバイル機器側でアプリケーションベースのデータインタラクション方法を実施するプロセスを示す。
【0044】
S101:予め設定されたアプリケーションベースのデータインタラクションリクエストを送信する。
【0045】
モバイル機器の予め設定されたアプリケーションは、機能の実行中にデータインタラクションリクエストを送信することができる。一例において、電子財布は、支払いを行うためのデータインタラクションリクエストを送信し、支払いツールは、支払いを確認するためのデータインタラクションリクエストを送信し、モバイルフォンゲームは、情報を更新するためのデータインタラクションリクエストを送信し、インスタントメッセージングツールは、通知メッセージを受信するためのデータインタラクションリクエストを送信する。
【0046】
S102:予め設定されたアプリケーションベースのデータインタラクションリクエストをアプリケーションサーバに直接送信することができない場合、サードパーティとのデータインタラクションのための第1のチャネルを確立するオプションを提供する。
【0047】
高速鉄道駅、電車またはバス停、店舗などのトラフィックが密集した場所では、プライベートWIFI、公衆WIFI、モバイル通信ネットワークなどの従来のパスの信号は、影響を受け、弱くなる可能性がある。予め設定されたアプリケーションベースのデータインタラクションリクエストをアプリケーションサーバに直接送信することができない場合、アプリケーションは、確立オプションを提供する。
【0048】
S103:確立オプションを選択する指示を受信すると、第1のチャネルを確立する。
【0049】
確立オプションが選択されているという指示を受信すると、第1のチャネルがモバイル機器とサードパーティとの間に確立される。
【0050】
S104:第1のチャネルを介してアプリケーションサーバとのデータインタラクションを間接的に実行する。
【0051】
モバイル機器とアプリケーションサーバとの間のデータインタラクションは、サードパーティを介して転送され、それによって、スムーズなデータインタラクションが確保され、アプリケーションのユーザー満足度が改善される。
【0052】
さらに、本出願の他の一部の実施形態では、予め設定されたアプリケーションは、支払いアプリケーションまたは支払い相殺アプリケーションである。
【0053】
本出願の実施形態では、予め設定されたアプリケーションベースのデータインタラクションリクエストをアプリケーションサーバに直接送信することができない場合、アプリケーションサーバとのデータインタラクションは、開かれた第1のチャネルを介して間接的に実行されることができ、それによって、アプリケーションのデータインタラクションのユーザー満足度が改善される。
【0054】
上記は、モバイル機器側でアプリケーションベースのデータインタラクション方法を実施するプロセスである。サードパーティにおいてアプリケーションベースのデータインタラクション方法を実施するプロセスを以下に説明する。
【0055】
図3は、本出願の一部の実施形態による、アプリケーションベースのデータインタラクション方法をサードパーティにおいて実施するプロセスを示す。
【0056】
S201:アプリケーションサーバとのデータインタラクションのための第2のチャネルを確立する。
【0057】
光ファイバーブロードバンド、専用ネットワークなどを介してサードパーティとアプリケーションサーバとの間でデータインタラクションのための第2のチャネルを確立することができる。例えば、データインタラクションのための第2のチャネルは、遠隔通信ブロードバンドまたはビジネスネットワークを介して確立することができる。
【0058】
S202:データインタラクションリクエストを受信する。
【0059】
上記の説明に見られるように、モバイル機器によって送信されるデータインタラクションリクエストは、サードパーティによって受信することができる。データインタラクションリクエストは、支払いアプリケーションベースのデータインタラクションリクエスト、すなわち、支払いを行うためのリクエストまたは支払いに対する相殺リクエストなどの、予め設定されたアプリケーションベースのデータインタラクションリクエストであってもよい。データインタラクションリクエストは、映画やテレビのデータにアクセスするためのデータインタラクションリクエストなどの、予め設定されたアプリケーションベースのデータインタラクションリクエストではない場合もある。
【0060】
S203:データインタラクションリクエストが予め設定されたアプリケーションベースのデータインタラクションリクエストである場合、第2のチャネルを開く。
【0061】
サードパーティは、データインタラクションリクエストをフィルタリングする。サードパーティは、予め設定されたアプリケーションベースのブリッジデバイスである。サードパーティが支払いアプリケーションベースのブリッジデバイスであると仮定すると、データインタラクションリクエストが支払いアプリケーションベースのデータインタラクションリクエストである場合、サードパーティは、第2のチャネルを開く。
【0062】
サードパーティは、予め設定されたアプリケーションのデータインタラクションリクエストを管理することができる。例えば、サードパーティは、あるタイプのデータインタラクションリクエストに対して第2のチャネルを開くことができる。例えば、サードパーティは、支払いアプリケーションベースのデータインタラクションリクエストに対して第2のチャネルを開くことができる。他のタイプのデータインタラクションリクエストに対しては、サードパーティは、実際の状況に応じて第2のチャネルを開くべきかどうかを判定することができる。例えば、サードパーティは、支払い相殺アプリケーションベースのデータインタラクションリクエストに対して第2のチャネルを開くこともできる。サードパーティは、映画やテレビのデータにアクセスするためのデータインタラクションリクエストに対して第2のチャネルを閉じることができる。
【0063】
さらに、本出願の他の一部の実施形態では、本方法は、データインタラクションリクエストが予め設定されたアプリケーションベースのデータインタラクションリクエストでない場合、第2のチャネルを閉じることをさらに含む。
【0064】
サードパーティは、予め設定されたアプリケーションのデータインタラクションリクエストを管理することができる。予め設定されたアプリケーションベースのデータインタラクションリクエストに対して、サードパーティは、第2のチャネルを開くことができるが、予め設定されたアプリケーション以外のアプリケーションに基づいたすべてのデータインタラクションリクエストに対しては、サードパーティは、第2のチャネルを閉じる。
【0065】
さらに、本出願の他の一部の実施形態では、予め設定されたアプリケーションは、支払いアプリケーションまたは支払い相殺アプリケーションである。
【0066】
本明細書の実施形態では、サードパーティは、予め設定されたアプリケーションのデータインタラクションリクエストを管理することができる。予め設定されたアプリケーションベースのデータインタラクションリクエストをアプリケーションサーバに直接送信することができない場合、予め設定されたアプリケーションベースのデータインタラクションは、第2のチャネルを介して実行することができ、最終的に、アプリケーションサーバとのデータインタラクションが実行され、それによって、アプリケーションのデータインタラクションのユーザー満足度が改善される。
【0067】
図4を参照して、本出願の例示的なアプリケーションシナリオを以下に説明する。
【0068】
支払いアプリケーションおよびインスタントメッセージングアプリケーションがモバイル機器1にインストールされていることが仮定されている。サードパーティ2は、ブロードバンドを介して支払いアプリケーションのサーバ3との第2のチャネルを確立する。ユーザーが支払いアプリケーションを使用して支払いを行うと、支払いアプリケーションは、確立オプションを選択することができるというプロンプトをユーザーに表示する。ユーザーは、現在のネットワーク通信状態に応じて確立オプションを選択すべきかどうかを判定することができる。現在のネットワーク通信状態が良好な場合、ユーザーは、確立オプションをバックアップとして選択してもよい。モバイル端末機器が、作成オプションが選択されているという指示を受信すると、モバイル端末機器は、モバイル端末機器1とサードパーティ2との間に第1のチャネルを作成する。モバイル端末機器1とサードパーティ2は、第1のチャネルを介して接続される。現在のネットワーク通信状態が劣悪で、プライベートWIFI、公衆WIFI、モバイル通信ネットワークなどの従来のパスのいずれもが支払いを完了することができない場合、ユーザーは、確立オプションを選択することができる。モバイル機器が、確立オプションが選択されているという指示を受信すると、モバイル機器1は、モバイル機器1とサードパーティ2との間に第1のチャネルを確立する。モバイル機器1とサードパーティ2は、第1のチャネルを介して接続される。モバイル機器1がインスタントメッセージングアプリケーションベースのデータインタラクションリクエストを送信すると、インスタントメッセージングアプリケーションは、サードパーティ2でサポートされている予め設定されたアプリケーションではないため、インスタントメッセージングアプリケーションベースのデータインタラクションリクエストが遮断される。言いかえれば、第2のチャネルは、インスタントメッセージングアプリケーションベースのデータインタラクションリクエストに対して閉じられる。モバイル機器1が支払いアプリケーションベースのデータインタラクションリクエストを送信すると、支払いアプリケーションは、サードパーティ2によってサポートされている予め設定されたアプリケーションであるため、第2のチャネルが開かれる。データインタラクションは、サードパーティ2を介してモバイル機器1とアプリケーションサーバ3との間で実行することができる。アプリケーションサーバ3は、データインタラクションリクエストに応答し、データインタラクションがモバイル機器1とアプリケーションサーバ3との間で実行される。
【0069】
上記は、本出願の実施形態によるアプリケーションベースのデータインタラクション方法である。同じ概念に基づいて、図5を参照すると、本出願は、
データインタラクションリクエストを送信するように構成されたリクエストモジュール11と、
サードパーティとのデータインタラクションのための第1のチャネルを確立するように構成された選択モジュール12と、
サードパーティおよびアプリケーションサーバによってデータインタラクションのための第2のチャネルを確立するように構成されたブリッジモジュール13と、
第1のチャネルおよび第2のチャネルを選択的に開くように構成されたルーティングモジュール14と、
第1のチャネルおよび第2のチャネルの両方が開いているときに、アプリケーションサーバとのデータインタラクションを実行するように構成されたデータインタラクションモジュール15と、
を備える、アプリケーションベースのデータインタラクション装置をさらに提供する。
【0070】
さらに、本出願の他の一部の実施形態では、選択モジュール12は、
データインタラクションリクエストが予め設定されたアプリケーションベースのデータインタラクションリクエストである場合、サードパーティとのデータインタラクションのための第1のチャネルを確立するオプションを提供し、
オプションを選択する指示を受信すると、第1のチャネルを確立する、
ように構成されている。
【0071】
さらに、本出願の他の一部の実施形態では、選択モジュール12は、予め設定されたアプリケーションベースのデータインタラクションリクエストをアプリケーションサーバに直接送信することができない場合、確立オプションを提供するようにさらに構成されている。
【0072】
さらに、本出願の他の一部の実施形態では、サードパーティは、予め設定されたアプリケーションベースのブリッジデバイスである。
【0073】
さらに、本出願の他の一部の実施形態では、ルーティングモジュール14は、データインタラクションリクエストが予め設定されたアプリケーションベースのデータインタラクションリクエストである場合、第1のチャネルおよび第2のチャネルを開くように構成されている。
【0074】
さらに、本出願の他の一部の実施形態では、予め設定されたアプリケーションは、支払いアプリケーションまたは支払い相殺アプリケーションである。
【0075】
図6を参照すると、本出願は、
予め設定されたアプリケーションベースのデータインタラクションリクエストを送信するように構成されたリクエストモジュール11と、
予め設定されたアプリケーションベースのデータインタラクションリクエストをアプリケーションサーバに直接送信することができない場合、サードパーティとのデータインタラクションのための第1のチャネルを確立するオプションを提供し、オプションを選択する指示を受信すると、第1のチャネルを確立するように構成された選択モジュール12と、
第1のチャネルを介してアプリケーションサーバとのデータインタラクションを間接的に実行するように構成された第1のデータインタラクションモジュール151と、
を備える、アプリケーションベースのデータインタラクション装置をさらに提供する。
【0076】
さらに、本出願の他の一部の実施形態では、予め設定されたアプリケーションは、支払いアプリケーションまたは支払い相殺アプリケーションである。
【0077】
図7を参照すると、本出願は、
アプリケーションサーバとのデータインタラクションのための第2のチャネルを確立するように構成されたブリッジモジュール13と、
データインタラクションリクエストを受信するように構成された第2のデータインタラクションモジュール152と、
データインタラクションリクエストが予め設定されたアプリケーションベースのデータインタラクションリクエストである場合、第2のチャネルを開くように構成されたルーティングモジュール14と、
を備える、アプリケーションベースのデータインタラクション装置をさらに提供する。
【0078】
さらに、本出願の他の一部の実施形態では、ルーティングモジュール14は、データインタラクションリクエストが予め設定されたアプリケーションベースのデータインタラクションリクエストでない場合、第2のチャネルを閉じるようにさらに構成されている。
【0079】
さらに、本出願の他の一部の実施形態では、予め設定されたアプリケーションは、支払いアプリケーションまたは支払い相殺アプリケーションである。
【0080】
本出願は、アプリケーションベースのデータインタラクション装置をさらに提供し、本装置は、
予め設定されたアプリケーションのサーバにのみ接続されるように構成されたネットワーク出口と、
予め設定されたアプリケーションのために予約されたIPアドレスのみを開くように構成されたネットワーク入口と、
を含むことができる。
【0081】
本出願の例示的な実施形態では、アプリケーションベースのデータインタラクション装置は、モバイル機器とアプリケーションサーバとの間をブリッジしてデータインタラクションを実行するためのアプリケーションに固有の無線ネットワーキング装置であってもよい。別の例では、アプリケーションベースのデータインタラクション装置は、標準の無線ルータ装置に基づいてカスタマイズされてもよく、特定のソフトウェアまたはネットワークサービスのためのネットワークリンクを提供し、Socksプロキシなどを提供することによってプロキシアクセスサービスを提供する。アプリケーションベースのデータインタラクション装置と予め設定されたアプリケーションサーバとの間にファイアウォールが設けられる。予め設定されたアプリケーションベースのデータインタラクションリクエストは、このファイアウォールを通過することができるが、予め設定されたアプリケーションに基づかないデータインタラクションリクエストは、遮断することができる。アプリケーションベースのデータインタラクション装置のポートは、予め設定されたアプリケーションのために予約されたIPアドレスに対してのみ開くように構成されている。例えば、予め設定されたアプリケーションのために予約されたIPアドレスは、192.168.1.100である。次いで、アプリケーションベースのデータインタラクション装置のDHCP(動的ホスト構成プロトコル)は、デバイスIP192.168.1.100、サブネットマスク255.255.255.0、およびルーティングIP192.168.1.1になるように構成されている。このように、予め設定されたアプリケーションは、アプリケーションベースのデータインタラクション装置にアクセスすることができるが、他のアプリケーションは、アプリケーションベースのデータインタラクション装置にアクセスすることができず、それによって、アプリケーションベースのデータインタラクション装置のデータインタラクションの負荷が軽減される。
【0082】
当業者は、本発明の実施形態を、方法、システムまたはコンピュータプログラム製品として提供することができることを理解されたい。したがって、本発明は、完全なハードウェア実施形態、完全なソフトウェア実施形態、またはソフトウェアとハードウェアを組み合わせた実施形態として実施されてもよい。さらに、本発明は、コンピュータ使用可能なプログラムコードを含む1つまたは複数のコンピュータ使用可能な記憶媒体(磁気ディスクメモリ、CD−ROM、光メモリなどを含むが、これらに限定されない)上に実装されたコンピュータプログラム製品の形態であってもよい。
【0083】
本発明は、本発明の実施形態による方法の流れ図および/またはブロック図、デバイス(システム)、ならびにコンピュータプログラム製品を参照して記載されている。コンピュータプログラム命令を使用して、流れ図ならびに/またはブロック図の各プロセスおよび/もしくはブロックと、流れ図ならびに/またはブロック図のプロセスおよび/もしくはブロックの組合せと、を実施することができることを理解されたい。これらのコンピュータプログラム命令は、汎用コンピュータ、専用コンピュータ、組み込みプロセッサ、または他のプログラム可能なデータ処理デバイスのプロセッサに提供されてマシンを生成することができ、それにより、コンピュータまたは他のプログラム可能なデータ処理デバイスのプロセッサによって実行される命令が、流れ図の1つもしくは複数のプロセス、および/またはブロック図の1つもしくは複数のブロックにおいて指定された機能を実施するための装置を生成する。
【0084】
これらのコンピュータプログラム命令は、コンピュータまたは他のプログラム可能なデータ処理デバイスに特定のやり方で動作するように命令することができるコンピュータ可読メモリに記憶することもでき、それにより、コンピュータ可読メモリに記憶された命令が命令装置を含む製品を生成する。命令装置は、流れ図の1つもしくは複数のプロセス、および/またはブロック図の1つもしくは複数のブロックにおいて指定された機能を実施する。
【0085】
また、これらのコンピュータプログラム命令は、コンピュータまたは他のプログラマブルデバイス上にロードされてもよく、それにより、一連の動作ステップがコンピュータまたは他のプログラム可能なデータ処理デバイス上で実行され、それによって、コンピュータで実施される処理が行われる。したがって、コンピュータまたは他のプログラマブルデバイス上で実行される命令は、流れ図の1つもしくは複数のプロセス、および/またはブロック図の1つもしくは複数のブロックにおいて指定された機能を実施するためのステップを提供する。
【0086】
典型的な構成では、計算デバイスには、1つまたは複数のプロセッサ(CPU)、入力/出力インタフェース、ネットワークインタフェース、およびメモリが含まれる。
【0087】
メモリには、揮発性メモリ、ランダムアクセスメモリ(RAM)、および/または不揮発性メモリ、例えば、読み出し専用メモリ(ROM)もしくはフラッシュメモリ(フラッシュRAM)などのコンピュータ可読媒体が含まれてもよい。メモリは、コンピュータ可読媒体の一例である。
【0088】
コンピュータ可読媒体には、永続的、揮発性、可動、および不動の媒体が含まれ、これらの媒体は、任意の方法または技術によって情報の記憶を実施することができる。情報は、コンピュータ可読命令、データ構造、プログラムモジュール、または他のデータであってもよい。コンピュータの記憶媒体の例には、限定されないが、相変化ランダムアクセスメモリ(PRAM)、スタティックランダムアクセスメモリ(SRAM)、ダイナミックランダムアクセスメモリ(DRAM)、他のタイプのランダムアクセスメモリ(RAM)、読み取り専用メモリ(ROM)、電気的に消去可能なプログラマブル読み取り専用メモリ(EEPROM)、フラッシュメモリもしくは他のメモリ技術、コンパクトディスク読み取り専用メモリ(CD−ROM)、デジタル多目的ディスク(DVD)もしくは他の光学メモリ、カセット、カセットおよびディスクメモリもしくは他の磁気メモリデバイス、あるいは計算デバイスにアクセス可能な情報を記憶するために使用することができる他の非送信媒体が含まれる。本明細書の定義によると、コンピュータ可読媒体には、変調されたデータ信号およびキャリアなどの一時的な媒体は含まれない。
【0089】
用語「含む」、「備える」、またはこれらの用語の他の変形形態は、非排他的な包含を包むことが意図されており、それにより、一連の要素を含むプロセス、方法、商品、またはデバイスがこれらの要素を含むだけでなく、明確に列挙されていない他の要素を含み、あるいはプロセス、方法、商品、またはデバイスに固有の要素をさらに含むことにさらに留意されたい。さらなる限定がない場合、「1つの〜を含む」という文で定義される要素は、上記の要素を含むプロセス、方法、商品、またはデバイスが追加の同一の要素をさらに含むことを除外しない。
【0090】
当業者は、本出願の実施形態を、方法、システムまたはコンピュータプログラム製品として提供することができることを理解されたい。したがって、本出願は、完全なハードウェア実施形態、完全なソフトウェア実施形態、またはソフトウェアとハードウェアを組み合わせた実施形態として実施されてもよい。さらに、本出願は、コンピュータ使用可能なプログラムコードを含む1つまたは複数のコンピュータ使用可能な記憶媒体(磁気ディスクメモリ、CD−ROM、光メモリなどを含むが、これらに限定されない)上に実装されたコンピュータプログラム製品の形態であってもよい。
【0091】
上記は、本出願の実施形態に過ぎず、本出願を限定するために使用されるものではない。当業者にとって、本出願は、様々な修正および変更を有することができる。本出願の精神および原理の範囲内でなされた修正、同等の置換、または改良はいずれも、本出願の特許請求の範囲によって包含されるものとする。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7