【課題を解決するための手段】
【0024】
このために、本発明は、第1の参照信号、第2の参照信号、第3の参照信号及び第4の参照信号のK個のクワドラプレット(quadruplet:4つ組、4重項)を、無線通信システムを介して送信される無線信号に挿入する方法であって、上記無線信号は、少なくとも2つの送信アンテナを備える放出器によって放出され、各アンテナは、1つよりも厳密に大きな少なくとも偶数M個の異なる周波数上で送信するように構成され、Kは、厳密にM/2以下の正の整数であり、上記無線信号は、
【数53】
[この文献は図面を表示できません]
であり、P
1及びP
2は、P
1+P
2がM/2よりも厳密に小さくなるような既定の正の整数又は0に等しい整数であり、pは既定の整数であり、εは1又は−1であり、X
k*はX
kの複素共役であるとして、M個のシンボルからなる第1のシンボルブロックX=(X
0,...X
M−1)にプリコーダを適用して、M個のシンボルからなる第2のシンボルブロックY=(Y
0,...Y
M−1)を取得することと、
M個のシンボルからなる第1のシンボルブロックに、少なくとも、第1の送信アンテナに対応するMサイズDFTを適用し、次に、NサイズIDFTを適用して、所与の持続時間を有する、M個のシンボルからなる第1のシンボルブロックを表す第1の単一キャリア周波数分割多元接続(SC−FDMA)シンボルを取得することと、
M個のシンボルからなる第2のシンボルブロックに、少なくとも、第2の送信アンテナに対応するMサイズDFTを適用し、次に、NサイズIDFTを適用して、所与の持続時間を有する、M個のシンボルからなる第2のシンボルブロックを表す第2の単一キャリア周波数分割多元接続(SC−FDMA)シンボルを取得することと、
所与の持続時間の時間間隔の間に、第1のSC−FDMAシンボル及び第2のSC−FDMAシンボルをそれぞれ第1の送信アンテナ及び第2の送信アンテナ上で無線信号にして同時に送信することと、
によって提供され、
上記方法は、
【数54】
[この文献は図面を表示できません]
であるような整数のmin(M/2−P
1−P
2;K)以下の数Lを求めることと、
K個のクワドラプレットの中の第1の参照信号、第2の参照信号、第3の参照信号及び第4の参照信号のL個のクワドラプレットの中からの第iのクワドラプレットごとに、
第1の参照信号のサンプルが、M個のシンボルからなる第1のシンボルブロック内のシンボル
【数55】
[この文献は図面を表示できません]
の位置n
iに依存した第1のSC−FDMAシンボル内の位置にあるような第1の参照信号を挿入することと、
第2の参照信号のサンプルが、M個のシンボルからなる第1のシンボルブロック内のシンボル
【数56】
[この文献は図面を表示できません]
の位置M/2+P
1+mod(−n
i+P
1+p−1,Q)に依存した第1のSC−FDMAシンボル内の位置にあるような第2の参照信号を挿入することと、
第3の参照信号のサンプルが、M個のシンボルからなる第1のシンボルブロック内のシンボル
【数57】
[この文献は図面を表示できません]
の位置n
iに依存した第2のSC−FDMAシンボル内の位置にあるような第3の参照信号を挿入することと、
第4の参照信号のサンプルが、M個のシンボルからなる第1のシンボルブロック内のシンボル
【数58】
[この文献は図面を表示できません]
の位置M/2+P
1+mod(−n
i+P
1+p−1,Q)に依存した第2のSC−FDMAシンボル内の位置にあるような第4の参照信号を挿入することと、
を含む、方法に関する。
【0025】
本発明によれば、第1の参照信号の高エネルギーサンプルは、第4の参照信号の高エネルギーサンプルと同じ期間内に一方の送信アンテナ(第1の送信アンテナ)から放出され、第4の参照信号の高エネルギーサンプルは、他方の送信アンテナ(第2の送信アンテナ)から放出される。加えて、第2の参照信号の高エネルギーサンプルは、第3の参照信号の高エネルギーサンプルと同じ期間内に第1の送信アンテナから放出され、第3の参照信号の高エネルギーサンプルは、第2の送信アンテナから放出される。
【0026】
第1の送信アンテナの第1の参照信号及び第2の参照信号の対の高エネルギーサンプルを含む期間は、第2の送信アンテナの第3の参照信号及び第4の参照信号の対の高エネルギーサンプルを含む期間と同じである。したがって、それらの期間において、第1の参照信号、第2の参照信号、第3の参照信号及び第4の参照信号に関する情報は、SC−FDMAシンボルを放出する2つの送信アンテナから放出され、非参照信号に関する情報は、この期間に放出されない(又は残余情報のみが放出される)。すなわち、参照信号は、放出器側における期間において重畳された時間領域内にあり、その結果、参照信号に関する情報は、受信機側において対応する期間内に受信される。第1のシンボルブロックに対して適用される特定の方式(SS−STBC型方式)によって提供される無線信号への参照信号のサンプルのそのような挿入によって、受信機側では、参照信号のサンプルに関する情報を他の変調シンボルのサンプルに関する情報から分離することが可能になる。それゆえ、本発明によれば、非参照信号のサンプルに関する情報を含む信号の部分を抽出することなく、又は起こるにしても、非参照信号のサンプルに関する残余情報を含む信号の部分だけを抽出することなく、受信機が、時間領域において、送信された参照信号サンプルに関する情報を含む信号の部分を抽出できるようになる。
【0027】
実際には、参照信号の高エネルギーサンプル及び非参照信号が同じ期間において異なる送信アンテナから放出されたなら、それらのサンプルは、受信機側において、対応する期間に時間領域において重畳されるように見えることになる。これにより、受信機側において、参照信号に関する情報を非参照信号に関する情報から分離できるようにするには、フル受信方式を適用する必要がある。
【0028】
本発明による無線信号を提供するSS−STBC方式、例えば、SS−STBCは、リニア方式である。すなわち、シンボルブロックX=(X
0,...X
M−1)に対してSS−STBC方式を適用することによって送出される無線信号は、第1のシンボルブロックX
(0)=(X
0,0,...,0),...X
(n)=(0,...,0,X
n,0,...,0),...X
(M−1)=(0,...,0,X
M−1)に対して上記方式を適用することによってそれぞれ送出される各送信アンテナへの信号の和(この和は、IDFTを適用した直後に得られる)である無線信号に等しい。第1のシンボルブロックX
(n)=(0,...,0,X
n,0,...,0)に対して上記方式を適用することによって送出される無線信号は、シンボルX
nに対応する無線信号内のサンプルと呼ばれる。第1のシンボルブロックX
(n)=(0,...,0,X
n,0,...,0)に対して上記方式を適用することによって送出されるそのような各IDFT後信号の高エネルギーサンプルは、第1のシンボルブロック内のシンボルX
nの位置nに依存した期間に存在する。
【0029】
換言すれば、シンボルブロックX=(X
0,...X
M−1)に対してSS−STBC方式を適用することによって送出される第1のSC−FDMAシンボル及び第2のSC−FDMAシンボルは、第1のシンボルブロックX
(0)=(X
0,0,...,0),...X
(n)=(0,...,0,X
n,0,...,0),...及びX
(M−1)=(0,...,0,X
M−1)に対してそれぞれSS−STBC方式を適用することによって各アンテナ上で送出されるSC−FDMAシンボルの(IDFTの出力における)和である第1のSC−FDMAシンボル及び第2のSC−FDMAシンボルに等しい。
【0030】
第1のシンボルブロックX
(n)=(0,...,0,X
n,0,...,0)に対してSS−STBC方式を適用することによって送出される第1のSC−FDMAシンボル及び第2のSC−FDMAシンボルの信号は、シンボルX
nに対応するSC−FDMAシンボル内のサンプルと呼ばれる。シンボルX
nに対応するSC−FDMAシンボル内のこれらのサンプルの高エネルギーサンプルは、第1のシンボルブロック内のシンボルX
nの位置nに依存した期間に存在する。
【0031】
簡単にするために、以下では、無線信号内のサンプルと、SC−FDMAシンボル内のサンプルとは同義である。
【0032】
無線信号において、異なるシンボルX
nに対応するサンプルは、時間領域において(少なくとも残余情報を含むサンプルと)重なり合うことができ、そのようなサンプルの各セットは無線信号に寄与する。
【0033】
シンボルX
nに対応する無線信号内のサンプル、すなわち、SC−FDMAシンボル内のサンプル(又は単に、対応するシンボルX
nのサンプル)によって、X
nの値がσ
nに設定されているブロックX
(n)に特定の方式(SS−STBC方式)を適用することによって無線信号内のサンプル、すなわち、SC−FDMAシンボル内のサンプルを取得することができるような値σ
nが存在することが分かる。これは、無線信号内のシンボルX
nに対応するサンプルのみを定義し、そのようなサンプルを取得することができる方法を制限するものではない。シンボルX
nは、サンプルの対応するシンボルと呼ばれ、そのような値σ
nは、サンプルの対応する値(又は単に、対応する値)と呼ばれる。
【0034】
シンボルX
nに対応する無線信号内のサンプルは、種々の方法で無線信号に挿入することができる。例えば、シンボルX
nの値は、対応する値σ
nに設定され、特定の方式が、位置nにある対応する値を含む第1のシンボルブロックに適用される。別の例では、対応するシンボルX
nの値は、第1のシンボルブロックにおいて0に設定され、その値が対応する値σ
nに設定されるシンボルX
nに対応するサンプルが、IDFTの出力において加えられる。更に別の例では、周波数領域処理を通じて、シンボルX
nに対応する無線信号内の所望のサンプルを取得することができる。別の例では、この所望の値は、第2のシンボルブロックに加えられる。
【0035】
上述したように、シンボルX
nに対応する無線信号内のサンプルは、種々の方法で取得することができ、したがって、対応する値σ
nは理論的なものとすることができる。すなわち、そのような値σ
nのシンボルは、特定の方式が適用されるシンボルブロックには存在しないが、代わりに、対応するシンボルX
nを処理するのではなく、それらのサンプルをIDFTの出力に加えて、SC−FDMAシンボルを取得することができる。本発明は、参照信号の挿入が時間領域において、すなわち、DFT前又はIDFT後に行われる実施形態を含むが、参照信号の挿入が周波数領域において、すなわち、DFTを適用した後であってIDFTを適用する前に行われる実施形態も含む。
【0036】
シンボルX
nに対応する高エネルギーサンプル(無線信号内又はSC−FDMAシンボル内)は、特定の期間の間に放出される。これらの高エネルギーサンプルの放出の期間は、第1のシンボルブロック内の対応するシンボルの位置nに依存する。放出の期間は、所与のシンボルX
nに対応する無線信号内の高エネルギーサンプルの放出用のアンテナが異なるごとに異なるものとすることができる。
【0037】
したがって、位置nに依存する期間とは、シンボルブロックの放出の開始に対して、第1のシンボルブロック内の位置nにおけるシンボルX
nに対応する無線信号内の高エネルギーサンプルが放出される期間に関連する。
【0038】
放出される無線信号と、NサイズIDFTの出力における信号とは、軽微な時間オフセットを有する場合があるが、位置nに依存する期間(複数の場合もある)は、位置nに依存するSC−FDMAシンボル内の位置のうちの1つに対応する期間(複数の場合もある)と同じとみなされる。
【0039】
シンボルX
nの位置nに依存する又は単にnに依存するSC−FDMAシンボル内の位置は、シンボルX
nに対応するSC−FDMAシンボル内のサンプル(より具体的には、高エネルギーのサンプル)が放出されるSC−FDMAシンボルにおける期間を指す。
【0040】
したがって、第1のシンボルブロック内のシンボル
【数59】
[この文献は図面を表示できません]
の位置M/2+P
1+mod(−n+P
1+p−1,Q)に依存する期間は、シンボルX
nの位置nに依存する期間と同じである。これらの期間の間、シンボルX
n及び
【数60】
[この文献は図面を表示できません]
にそれぞれ対応する無線信号内の高エネルギーサンプルの放出は、異なる送信アンテナからであるが、同じ期間内に行われる。
【0041】
【数61】
[この文献は図面を表示できません]
であるとき、以下のことが成り立つ。
−シンボルX
nに対応する第1の送信アンテナから放出されるサンプルは、シンボル
【数62】
[この文献は図面を表示できません]
に対応する第2の送信アンテナから放出されるサンプル(第1のシンボルブロック内のシンボル
【数63】
[この文献は図面を表示できません]
の位置M/2+P
1+mod(−n+P
1+p−1,Q)に依存する)と同じ期間(第1のシンボルブロック内のシンボルX
nの位置nに依存する)内にある;
−シンボルX
nに対応する第2の送信アンテナから放出されるサンプルは、シンボル
【数64】
[この文献は図面を表示できません]
に対応する第1の送信アンテナから放出されるサンプル(第1のシンボルブロック内のシンボル
【数65】
[この文献は図面を表示できません]
の位置M/2+P
1+mod(−n+P
1+p−1,Q)に依存する)と同じ期間(第1のシンボルブロック内のシンボルX
nの位置nに依存する)内にある。
【0042】
時間間隔は、n=0〜M−1である全てのシンボルX
nに対応するサンプルが放出される持続時間であり、SC−FDMAシンボルの持続時間に等しい持続時間であることを意味する。
【0043】
参照信号とは、本発明では、その値及びその位置に関して受信機によって既知であり、それに基づいて受信機が送信機と受信機との間のチャネルの影響を推定することができる全ての対応するシンボルを含む。例えば、参照信号の受信バージョン(例えば、チャネル及び/又は雑音及び/又は位相雑音等によって破損している)に基づいて、受信機は、チャネルを推定し、及び/又はチャネル推定品質を改善することができる。チャネルは、ここでは、非線形性、位相雑音、ドップラー効果、キャリア周波数オフセット等の伝播及びハードウェアの影響を含む全ての影響を包含することに留意されたい。
【0044】
参照信号でないシンボルブロックX=(X
0,...X
M−1)内のM−2K個のシンボルは、参照信号以外の制御データ又はユーザーデータ等の他の任意のタイプのデータからのものとすることができる。
【0045】
Mは1よりも厳密に大きく、有利には、Mは3よりも厳密に大きく、これによって、0と異なるM−2Kを有することが可能になり、参照信号のK個のクワドラプレット以外のデータを送信することが可能になる。
【0046】
LはK以下である。サイクリックプレフィックス及びサイクリックポストフィックスが、以下で説明するように加えられる場合、Lはmin(M/2−P
1−P
2;K)以下であり、参照信号のK個のクワドラプレット以外のデータが送信されるとき、有利にはmin(M/2−P
1−P
2−1;K)以下である。
【0047】
送信アンテナはM個の周波数上で送信するように構成され、すなわち、そのような送信アンテナによって放出される信号は、M個の割り当てられたサブキャリアのサブキャリアごとに1つずつの、M個の複素シンボルにNサイズIDFTを適用することによって与えられる。IDFTに先行して、M個のサブキャリアは、サブキャリアマッピングモジュールによって、より多くの数のN個のサブキャリア上にマッピングすることができる。これらのサブキャリアのうちのN−M個は、0に設定されるので割り当てられないサブキャリアであり、M個の他のサブキャリアは、M個の複素シンボルがマッピングされるM個の割り当てられたサブキャリアである。この場合、IDFTモジュールはサイズNからなる。
【0048】
無線信号は全ての送信アンテナによって合わせて与えられる信号と理解されたい。
【0049】
本発明の場合、M個のシンボルからなる第1のシンボルブロックに適用されるプリコーダは、従来技術のSS−STBCプリコーダではなく、以下の式によって定義される、変更されたSS−STBCプリコーダである。
【数66】
[この文献は図面を表示できません]
【0050】
ただし、pは既定の整数である。
【0051】
ただし、εは既定値1又は−1である。別段の指定がない限り、以下では、ε=1とみなす。実際に、第2のアンテナに関係した信号の正負符号(+/−)の変化は、本方法を変えることはない。
【0052】
したがって、第1のシンボルブロックX=(X
0,...X
M−1)は、第1の部分のサイクリックプレフィックスについては、
【数67】
[この文献は図面を表示できません]
によって定義することができ、第1の部分のデータ/RSシンボルについては、
【数68】
[この文献は図面を表示できません]
によって定義することができ、第1の部分のサイクリックポストフィックスについては、
【数69】
[この文献は図面を表示できません]
によって定義することができ、第2の部分のサイクリックプレフィックスについては、
【数70】
[この文献は図面を表示できません]
によって定義することができ、第2の部分のデータ/RSシンボルについては、
【数71】
[この文献は図面を表示できません]
によって定義することができ、第2の部分のサイクリックポストフィックスについては、
【数72】
[この文献は図面を表示できません]
によって定義することができる。
【0053】
変更されたSS−STBCプリコーダを第1のシンボルブロックX=(X
0,...X
M−1)に適用すると、第2のシンボルブロックY=(Y
0,...Y
M−1)が取得される。この第2のシンボルブロックは、事前に定義された第1のシンボルブロックに対して相対的に定義することができ、第1の部分のサイクリックプレフィックスについては、
【数73】
[この文献は図面を表示できません]
によって定義することができ、第1の部分のデータ/RSシンボルについては、
【数74】
[この文献は図面を表示できません]
によって定義することができ、第1の部分のサイクリックポストフィックスについては、
【数75】
[この文献は図面を表示できません]
によって定義することができ、第2の部分のサイクリックプレフィックスについては、
【数76】
[この文献は図面を表示できません]
によって定義することができ、第2の部分のデータ/RSシンボルについては、
【数77】
[この文献は図面を表示できません]
によって定義することができ、第2の部分のサイクリックポストフィックスについては、
【数78】
[この文献は図面を表示できません]
によって定義することができる。
【0054】
ただし、
【数79】
[この文献は図面を表示できません]
であり、
【数80】
[この文献は図面を表示できません]
であり、X
*はXの複素共役である。
【0055】
mod(A,B)は、BによるAのユークリッド除法の剰余であるAモジュロBであることを意味する。形式的に、mod(A,B)は、A−E[A/B]*Bと記述することができる。
【0056】
K及び/又はLは、位相追跡及び/又はチャネル推定が効率的であり、及び/又は、信頼できるチャネル推定値の計算を可能にすることを確保するために、既定の閾値よりも大きなものを選ぶことができる。
【0057】
K及び/又はLは、送信される参照信号の数を削減し、したがって、より多くのデータの送信及びスループットの向上を可能にするために、既定の閾値よりも小さなものを選ぶこともできる。
【0058】
本発明の一態様によれば、L個のクワドラプレットの中のクワドラプレットiごとに、第1の参照信号、第2の参照信号、第3の参照信号及び第4の参照信号を挿入することは、プリコーダ及び第1の送信アンテナに対応するMサイズDFTを第1のシンボルブロックに適用する前に、シンボル
【数81】
[この文献は図面を表示できません]
及びシンボル
【数82】
[この文献は図面を表示できません]
の値を、それぞれクワドラプレットiの第1の参照信号及び第2の参照信号を表す値に設定することによって行われる。
【0059】
DFT前挿入と呼ばれるこの実施形態では、参照信号は、DFT前レベルにおいてシンボルブロックに挿入される。したがって、シンボル
【数83】
[この文献は図面を表示できません]
及び
【数84】
[この文献は図面を表示できません]
の値は、受信機によって既知である値に設定される。そのような実施態様は、任意の標準的な放出器に容易に適合することができ、したがって、全ての送信機において実施することができる。その上、参照信号のサンプルのIDFT後処理又はメモリ記憶等の追加の動作の必要がない。
【0060】
参照信号を表す値は、受信機によって既知である参照信号のサンプルの対応する値である。シンボル
【数85】
[この文献は図面を表示できません]
及び
【数86】
[この文献は図面を表示できません]
が設定されるこれらの値は、例えば、デジタル変調方式のシンボルの値、又は、後述するようなCAZAC系列から得られる値とすることができる。
【0061】
本発明の一態様によれば、クワドラプレットiごとに、上記方法は、
プリコーダを第1のシンボルブロックに適用する前に、
【数87】
[この文献は図面を表示できません]
であるシンボル
【数88】
[この文献は図面を表示できません]
及びシンボル
【数89】
[この文献は図面を表示できません]
の値を0に設定すること、
を更に含み、
第1の参照信号、第2の参照信号、第3の参照信号及び第4の参照信号を挿入することは、
プリコーダを第1のシンボルブロックに適用した後であって、第1の送信アンテナに対応するMサイズDFTを第1のシンボルブロックに適用する前に、シンボル
【数90】
[この文献は図面を表示できません]
及びシンボル
【数91】
[この文献は図面を表示できません]
の値を、それぞれクワドラプレットiの第1の参照信号及び第2の参照信号を表す値に設定することと、
第2の送信アンテナに対応するMサイズDFTを第2のシンボルブロックに適用する前に、シンボル
【数92】
[この文献は図面を表示できません]
及びシンボル
【数93】
[この文献は図面を表示できません]
の値を、それぞれクワドラプレットiの第4の参照信号及び第3の参照信号を表す値に設定することと、
によって行われる。
【0062】
プリコーディング後シンボルX
nに対応する第1のSC−FDMAシンボル内のサンプル(又は単に、対応するプリコーディング後シンボルX
nのサンプル)によって、X
nの値がρ
nに設定されたブロックX
(n)にSC−FDMA方式(DFTサブキャリアマッピングIDFT)を適用することによって第1のSC−FDMAシンボル内のこれらのサンプルを取得することができるような値ρ
nが存在することが分かる。これは、第1のSC−FDMAシンボル及び第2のSC−FDMAシンボル内の双方のサンプルを定義するシンボルX
nに対応するサンプルとは逆に、第1のSC−FDMAシンボル内のプリコーディング後シンボルX
nに対応するサンプルのみを定義する。シンボルX
nは、サンプルの対応するプリコーディング後シンボルと呼ばれ、そのような値ρ
nは、サンプルの対応するプリコーディング後の値(又は単に、対応するプリコーディング後の値)と呼ばれる。
【0063】
プリコーディング後シンボルY
nに対応する第2のSC−FDMAシンボル内のサンプル(又は単に、対応するプリコーディング後シンボルY
nのサンプル)によって、Y
nの値がρ’
nに設定されたブロックY
(n)にSC−FDMA方式(DFTサブキャリアマッピングIDFT)を適用することによって第2のSC−FDMAシンボル内のこれらのサンプルを取得することができるような値ρ’
nが存在することが分かる。これは、第2のSC−FDMAシンボル内のプリコーディング後シンボルY
nに対応するサンプルのみを定義するが、そのようなサンプルを取得することができる方法を制限するものではない。シンボルY
nは、サンプルの対応するプリコーディング後シンボルと呼ばれ、そのような値ρ’
nは、サンプルの対応するプリコーディング後の値(又は単に、対応するプリコーディング後の値)と呼ばれる。
【0064】
プリコーディング後挿入と呼ばれるこの実施形態では、参照信号は、プリコーディングが適用された後に挿入される。これによって、SS−STBCプリコーダを通じて非参照信号シンボルのみを処理することが可能になる。したがって、参照信号シンボル及び非参照信号シンボルを異なる方法で処理することができる。これによって、例えば、第2のシンボルブロック内の参照信号を1度だけで処理することが可能になる。
【0065】
本発明の一態様によれば、クワドラプレットiごとに、上記方法は、
プリコーダ及びMサイズDFTを第1のシンボルブロックに適用する前に、
【数94】
[この文献は図面を表示できません]
であるシンボル
【数95】
[この文献は図面を表示できません]
及びシンボル
【数96】
[この文献は図面を表示できません]
の値を0に設定すること、
を更に含み、
第1の参照信号、第2の参照信号、第3の参照信号及び第4の参照信号を挿入することは、
第1の参照信号のサンプル及び第2の参照信号のサンプルを第1の送信アンテナに対応するNサイズIDFTの出力信号に加えて、第1のSC−FDMAシンボルを取得することと、
第3の参照信号のサンプル及び第4の参照信号のサンプルを第2の送信アンテナに対応するNサイズIDFTの出力信号に加えて、第2のSC−FDMAシンボルを取得することと、
によって行われる。
【0066】
IDFT後挿入と呼ばれるこの実施形態では、参照信号は、IDFTを適用した後に挿入される。これは、本発明に従って、シンボルブロックに適用される特定の方式を通して、非参照信号シンボルのみを処理できるようにする。したがって、参照信号シンボル及び非参照信号シンボルは異なる方法で処理することができる。これは、例えば、一度だけで、参照信号のサンプルを処理できるようにする。これは、例えば、参照信号のサンプルに適用される特定の処理によって、非参照信号のサンプルへの参照信号のサンプルの干渉を抑制できるようにする。
【0067】
参照信号のサンプルを事前に計算して、参照信号の第1のシンボルブロック及び第2のシンボルブロックへのDFT前挿入又はプリコーディング後挿入(DFT前独立挿入とも呼ばれる)によって取得されたであろうサンプルと同一又は少なくとも同等(すなわち、高電力サンプルの点で同一)のサンプルを取得することができる。これは、DFT前挿入の場合には、
【数97】
[この文献は図面を表示できません]
ごとに、シンボル
【数98】
[この文献は図面を表示できません]
及び
【数99】
[この文献は図面を表示できません]
の値を、受信機によって既知である値に設定するとともに、シンボルブロックX内の残りの値を0に設定することによって、第1のSC−FDMAシンボル内の第1の参照信号及び第2の参照信号のサンプルと、第2のSC−FDMAシンボル内の第3の参照信号及び第4の参照信号のサンプルとを取得することによって行われる。これは、プリコーディング後挿入の場合には、
【数100】
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ごとに、プリコーダの適用後であってDFTの適用前のシンボル
【数101】
[この文献は図面を表示できません]
及び
【数102】
[この文献は図面を表示できません]
値を、受信機によって既知である値(それぞれ
【数103】
[この文献は図面を表示できません]
及び
【数104】
[この文献は図面を表示できません]
)に設定することによって第1のSC−FDMAシンボル内の第1の参照信号及び第2の参照信号のサンプルを取得するとともに、シンボル
【数105】
[この文献は図面を表示できません]
及び
【数106】
[この文献は図面を表示できません]
値を、受信機によって既知である値(それぞれ
【数107】
[この文献は図面を表示できません]
及び
【数108】
[この文献は図面を表示できません]
)に設定することによって第2のSC−FDMAシンボル内の第3の参照信号及び第4の参照信号のサンプルを取得することによって行われる。この場合、参照信号のサンプルは、DFT前又はプリコーディング後に挿入された場合と同じ又は同等の無線信号を取得するように挿入される。
【0068】
MサイズDFTの適用後であって、NサイズIDFTの適用前である周波数領域において参照信号を挿入することも可能である。
【0069】
本発明の一態様によれば、方法は、クワドラプレットiの第1の参照信号、第2の参照信号、第3の参照信号及び第4の参照信号を挿入する前に、少なくとも1つの
【数109】
[この文献は図面を表示できません]
について、
第1のシンボルブロック内のシンボル
【数110】
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の位置n
i及び/又はシンボル
【数111】
[この文献は図面を表示できません]
の位置M/2+P
1+mod(−n
i+P
1+p−1,Q)に依存する少なくとも第1のSC−FDMAシンボル内の位置のうちの1つに対応する期間の間に、第1の送信アンテナに対応するNサイズIDFTの出力信号を0に設定すること、及び/又は、
第1のシンボルブロック内のシンボル
【数112】
[この文献は図面を表示できません]
の位置n
i及び/又はシンボル
【数113】
[この文献は図面を表示できません]
の位置M/2+P
1+mod(−n
i+P
1+p−1,Q)に依存する少なくとも第2のSC−FDMAシンボル内の位置のうちの1つに対応する期間の間に、第2の送信アンテナに対応するNサイズIDFTの出力信号を0に設定すること、
を更に含む。
【0070】
シンボル
【数114】
[この文献は図面を表示できません]
及びシンボル
【数115】
[この文献は図面を表示できません]
の値が0に設定されたシンボルブロックに特定の方式を適用するとき、L個のクワドラプレットの中の少なくとも1つのクワドラプレットiについて、n
i及びM/2+P
1+mod(−n
i+P
1+p−1,Q)と異なるnを有するシンボルX
nからの干渉は、クワドラプレットiの参照信号のサンプルが挿入される期間内、すなわち、上記
【数116】
[この文献は図面を表示できません]
である位置n
i及びM/2+P
1+mod(−n
i+P
1+p−1,Q)に依存する期間内に発生し得る。したがって、NサイズIDFTの出力信号は、それらの期間の間0に設定され、したがって、干渉が減少する。
【0071】
本発明の一態様によれば、方法は、
【数117】
[この文献は図面を表示できません]
である正の整数k
l及びk’
lの対の数Hであって、1よりも厳密に大きく、
【数118】
[この文献は図面を表示できません]
となるようなHと、
1よりも厳密に大きい正の整数dと、
【数119】
[この文献は図面を表示できません]
であり、
【数120】
[この文献は図面を表示できません]
となるようなL個の整数n
iと、
を求めることを更に含む。
【0072】
これによって、連続した参照信号のグループを設定することが可能になる。すなわち、グループlの参照信号のサンプルの対応するシンボル
【数121】
[この文献は図面を表示できません]
は、第1のシンボルブロック内の連続したシンボルである。これは、
【数122】
[この文献は図面を表示できません]
がk’
l−k
lに等しいことと等価である。整数dは、2つのグループ間に設定される最小距離である。これによって、様々なサイズの4.Hグループを定義することが可能になる。実際に、
【数123】
[この文献は図面を表示できません]
である対応するシンボル
【数124】
[この文献は図面を表示できません]
、
【数125】
[この文献は図面を表示できません]
及び
【数126】
[この文献は図面を表示できません]
も、連続したシンボルのグループとして設定される。対応するシンボルの連続したグループを有することによって、非参照信号シンボル及びマルチパス伝播の双方からの干渉に対するロバスト性が高められる。より多くのグループが定義されるほど、位相変動をより正確に追跡することができる。
【0073】
本発明の一態様によれば、方法は、
1よりも厳密に大きい正の整数dと、
【数127】
[この文献は図面を表示できません]
であり、
【数128】
[この文献は図面を表示できません]
となるようなL個の整数n
iと、
を求めることを更に含む。
【0074】
これによって、分散した参照信号のL個のクワドラプレットを設定することが可能になる。整数dは、その対応するシンボルが、
【数129】
[この文献は図面を表示できません]
である位置n
i及びn
i+1にある分散した参照信号の間に設定される最小距離である。より多くの分散した参照信号が定義されるほど、位相変動をより正確に追跡することができる。
【0075】
本発明の一態様によれば、n
L−n
1=L−1である。
【0076】
これは、無線信号内に挿入される全ての参照信号をL個の連続した参照信号からなる少なくとも4つのグループとして設定できるようにし、参照信号のサンプルと非参照信号サンプルとの間の干渉を低減する。
【0077】
本発明の一態様によれば、第1のSC−FDMAシンボル内のサンプルが、その値がρ
nに設定されたシンボルX
nから取得されるような値ρ
nは、
−
【数130】
[この文献は図面を表示できません]
である場合には、第1のSC−FDMAシンボル内のサンプルが、その値がρ
n+Qに設定されたシンボルX
n+Qから取得されるような値ρ
n+Qに等しく、
−
【数131】
[この文献は図面を表示できません]
である場合には、第1のSC−FDMAシンボル内のサンプルが、その値がρ
n−Qに設定されたシンボルX
n−Qから取得されるような値ρ
n−Qに等しく、及び/又は、
第2のSC−FDMAシンボル内のサンプルが、その値がρ’
nに設定されたシンボルY
nから取得されるような値ρ’
nは、
−
【数132】
[この文献は図面を表示できません]
である場合には、第2のSC−FDMAシンボル内のサンプルが、その値がρ’
n+Qに設定されたシンボルX
n+Qから取得されるような値ρ’
n+Qに等しく、
−
【数133】
[この文献は図面を表示できません]
である場合には、第2のSC−FDMAシンボル内のサンプルが、その値がρ’
n−Qに設定されたシンボルX
n−Qから取得されるような値ρ’
n−Qに等しい。
【0078】
これによって、第1のシンボルブロックにおける第1のM/2個のシンボル及び第2のM/2個のシンボルのグループ内にサイクリックプレフィックス及びサイクリックポストフィックスを生成することが可能になる。プリコーダによって適用される変換に起因して、第2のシンボルブロックにおいて、同じサイクリックプレフィックス/サイクリックポストフィックス方式が再現される。
【0079】
このサイクリックプレフィックス/サイクリックポストフィックス方式によって、シンボルブロックの最初のM/2個のシンボルとシンボルブロックの最後のM/2個のシンボルとの間の干渉を回避又は少なくとも低減することが可能になる。
【0080】
本発明の一態様によれば、その値が
【数134】
[この文献は図面を表示できません]
に設定されたシンボル
【数135】
[この文献は図面を表示できません]
から取得される第1のSC−FDMAシンボル内のサンプルが第1のSC−FDMAシンボル内のクワドラプレットiの第1の参照信号のサンプルに等しいような値
【数136】
[この文献は図面を表示できません]
は、CAZAC系列の構成要素であり、及び/又は、
その値が
【数137】
[この文献は図面を表示できません]
に設定されたシンボル
【数138】
[この文献は図面を表示できません]
から取得される第1のSC−FDMAシンボル内のサンプルが第1のSC−FDMAシンボル内のクワドラプレットiの第2の参照信号のサンプルに等しいような値
【数139】
[この文献は図面を表示できません]
は、CAZAC系列の構成要素である。
【0081】
本発明の一態様によれば、その値が
【数140】
[この文献は図面を表示できません]
に設定されたシンボル
【数141】
[この文献は図面を表示できません]
から取得される第1のSC−FDMAシンボル内のサンプルが第1のSC−FDMAシンボル内のクワドラプレットiの第1の参照信号のサンプルに等しいような値
【数142】
[この文献は図面を表示できません]
は、CAZAC系列の構成要素であり、及び/又は、
その値が
【数143】
[この文献は図面を表示できません]
に設定されたシンボル
【数144】
[この文献は図面を表示できません]
から取得される第1のSC−FDMAシンボル内のサンプルが第1のSC−FDMAシンボル内のクワドラプレットiの第2の参照信号のサンプルに等しいような値
【数145】
[この文献は図面を表示できません]
は、CAZAC系列の構成要素であり、及び/又は、
その値が
【数146】
[この文献は図面を表示できません]
に設定されたシンボル
【数147】
[この文献は図面を表示できません]
から取得される第2のSC−FDMAシンボル内のサンプルが第2のSC−FDMAシンボル内のクワドラプレットiの第3の参照信号のサンプルに等しいような値
【数148】
[この文献は図面を表示できません]
は、CAZAC系列の構成要素であり、及び/又は、
その値が
【数149】
[この文献は図面を表示できません]
に設定されたシンボル
【数150】
[この文献は図面を表示できません]
から取得される第2のSC−FDMAシンボル内のサンプルが第2のSC−FDMAシンボル内のクワドラプレットiの第4の参照信号のサンプルに等しいような値
【数151】
[この文献は図面を表示できません]
は、CAZAC系列の構成要素である。
【0082】
これによって、2つの参照信号の重なり合ったサンプルをより効率的に区別することが可能になる。例えば、
【数152】
[この文献は図面を表示できません]
に対応するサンプル及び
【数153】
[この文献は図面を表示できません]
に対応するサンプルは、同じ期間内に放出され、したがって、対応するプリコーディング後の値
【数154】
[この文献は図面を表示できません]
、
【数155】
[この文献は図面を表示できません]
、
【数156】
[この文献は図面を表示できません]
及び
【数157】
[この文献は図面を表示できません]
を直交するCAZAC系列の構成要素として定義することによって、各参照信号を区別して処理することがより効率的になる。
【0083】
DFT前挿入の場合、この実施形態は、
【数158】
[この文献は図面を表示できません]
であるシンボル
【数159】
[この文献は図面を表示できません]
の対応する値をCAZAC系列の構成要素として設定すること、及び/又は、
【数160】
[この文献は図面を表示できません]
であるシンボル
【数161】
[この文献は図面を表示できません]
の対応する値をCAZAC系列の構成要素として設定することと同一である。
【0084】
【数162】
[この文献は図面を表示できません]
であるシンボル
【数163】
[この文献は図面を表示できません]
がCAZAC系列の構成要素であるような第2のCAZAC系列は、第1のCAZAC系列に直交するものを選択することが有利であり得る。
【0085】
全ての対応するプリコーディング後の値
【数164】
[この文献は図面を表示できません]
及び
【数165】
[この文献は図面を表示できません]
と、
【数166】
[この文献は図面を表示できません]
及び
【数167】
[この文献は図面を表示できません]
とをそれぞれ直交するCAZAC系列の構成要素に設定することが有利である。
【0086】
本発明の一態様によれば、CAZAC系列はZadoff−Chu系列である。
【0087】
Zadoff−Chu系列は、各参照信号を区別する際により効率的である特定のCAZAC系列である。
【0088】
別の例では、対応する値
【数168】
[この文献は図面を表示できません]
及び
【数169】
[この文献は図面を表示できません]
は、シンボルブロックからデータを取得するのに用いられるデジタル変調方式からの既知の変調シンボルに設定される。
【0089】
別の例では、対応するプリコーディング後の値
【数170】
[この文献は図面を表示できません]
、
【数171】
[この文献は図面を表示できません]
、
【数172】
[この文献は図面を表示できません]
及び
【数173】
[この文献は図面を表示できません]
は、シンボルブロックからデータを取得するのに用いられるデジタル変調方式からの既知の変調シンボルに設定される。
【0090】
本発明の一態様によれば、その値が
【数174】
[この文献は図面を表示できません]
に設定されるシンボル
【数175】
[この文献は図面を表示できません]
から取得される第1のSC−FDMAシンボル内のサンプルが、第1のSC−FDMAシンボル内のクワドラプレットiの第1の参照信号のサンプルに等しいような値
【数176】
[この文献は図面を表示できません]
は、その値が
【数177】
[この文献は図面を表示できません]
に設定されるシンボル
【数178】
[この文献は図面を表示できません]
から取得される第2のSC−FDMAシンボル内のサンプルが、第2のSC−FDMAシンボル内のクワドラプレットiの第4の参照信号のサンプルに等しいような値
【数179】
[この文献は図面を表示できません]
に等しく、及び/又は、
その値が
【数180】
[この文献は図面を表示できません]
に設定されるシンボル
【数181】
[この文献は図面を表示できません]
から取得される第1のSC−FDMAシンボル内のサンプルが、第1のSC−FDMAシンボル内のクワドラプレットiの第2の参照信号のサンプルに等しいような値
【数182】
[この文献は図面を表示できません]
は、その値が
【数183】
[この文献は図面を表示できません]
に設定されるシンボル
【数184】
[この文献は図面を表示できません]
から取得される第2のSC−FDMAシンボル内のサンプルが、第2のSC−FDMAシンボル内のクワドラプレットiの第3の参照信号のサンプルに等しいような値
【数185】
[この文献は図面を表示できません]
に等しい。
【0091】
すなわち、対応するプリコーディング後の値
【数186】
[この文献は図面を表示できません]
はそれぞれ、対応するプリコーディング後の値
【数187】
[この文献は図面を表示できません]
に等しく、及び/又は、対応するプリコーディング後の値
【数188】
[この文献は図面を表示できません]
はそれぞれ、対応するプリコーディング後の値
【数189】
[この文献は図面を表示できません]
に等しい。
【0092】
これによって、受信機側において参照信号を効率的に区別して処理することが可能になる。なぜならば、第1のSC−FDMAシンボル内の第1の参照信号に対応するサンプル及び第2のSC−FDMAシンボル内の第4の参照信号に対応するサンプルは同一であり、同時に放出されるからである。
【0093】
DFT前挿入において、対応するプリコーディング後の値
【数190】
[この文献は図面を表示できません]
が、対応するプリコーディング後の値
【数191】
[この文献は図面を表示できません]
に等しいことを得るには、
【数192】
[この文献は図面を表示できません]
を
【数193】
[この文献は図面を表示できません]
に設定しなければならない。DFT前挿入において、対応するプリコーディング後の値
【数194】
[この文献は図面を表示できません]
が、対応するプリコーディング後の値
【数195】
[この文献は図面を表示できません]
に等しいことを得るには、
【数196】
[この文献は図面を表示できません]
を
【数197】
[この文献は図面を表示できません]
に設定しなければならない。したがって、DFT前挿入の場合には、
【数198】
[この文献は図面を表示できません]
のみを
【数199】
[この文献は図面を表示できません]
に等しくすることができるか、又は、
【数200】
[この文献は図面を表示できません]
を
【数201】
[この文献は図面を表示できません]
に等しくすることができる。
【0094】
本発明の一態様によれば、
【数202】
[この文献は図面を表示できません]
である値
【数203】
[この文献は図面を表示できません]
、
【数204】
[この文献は図面を表示できません]
、
【数205】
[この文献は図面を表示できません]
及び
【数206】
[この文献は図面を表示できません]
のモジュールの中の最大モジュールは、第1のシンボルブロックのシンボルを取得するのに用いられるデジタル変調方式の変調シンボルのモジュールの中の最大モジュール以下であり、
【数207】
[この文献は図面を表示できません]
は、その値が
【数208】
[この文献は図面を表示できません]
に設定されるシンボル
【数209】
[この文献は図面を表示できません]
から取得される第1のSC−FDMAシンボル内のサンプルが、第1のSC−FDMAシンボル内のクワドラプレットiの第1の参照信号のサンプルに等しいような値であり、
【数210】
[この文献は図面を表示できません]
は、その値が
【数211】
[この文献は図面を表示できません]
に設定されるシンボル
【数212】
[この文献は図面を表示できません]
から取得される第1のSC−FDMAシンボル内のサンプルが、第1のSC−FDMAシンボル内のクワドラプレットiの第2の参照信号のサンプルに等しいような値であり、
【数213】
[この文献は図面を表示できません]
は、その値が
【数214】
[この文献は図面を表示できません]
に設定されるシンボル
【数215】
[この文献は図面を表示できません]
から取得される第2のSC−FDMAシンボル内のサンプルが、第2のSC−FDMAシンボル内のクワドラプレットiの第3の参照信号のサンプルに等しいような値であり、
【数216】
[この文献は図面を表示できません]
は、その値が
【数217】
[この文献は図面を表示できません]
に設定されるシンボル
【数218】
[この文献は図面を表示できません]
から取得される第2のSC−FDMAシンボル内のサンプルが、第2のSC−FDMAシンボル内のクワドラプレットiの第4の参照信号のサンプルに等しいような値である。
【0095】
これによって、PAPRを増加させることなく参照信号を挿入することが可能になる。実際に、単一のキャリア特性は、本発明に従って参照信号を挿入することによって維持され、さらに、デジタル変調方式の最大モジュールを考慮して対応する値を設定することによって、ピーク対平均電力比のレベルを維持することが保証される。
【0096】
DFT前挿入の場合、この実施形態は、シンボル
【数219】
[この文献は図面を表示できません]
の値及びシンボル
【数220】
[この文献は図面を表示できません]
の値を、これらの値のモジュールが、シンボルブロックを取得するのに用いられるデジタル変調方式の全ての変調シンボルの最大モジュール以下であるように設定することと同一である。
【0097】
シンボルの値ρ’は、効果的に設定されない場合がある。実際に、幾つかの場合(例えば、参照信号がDFT前に挿入されるとき)には、そのような値は、第1のシンボルブロックの値によって間接的に与えられ、任意の値に設定されない場合がある。したがって、シンボルのこの値は、ρ’に設定されるのではなく、単に値ρ’である。
【0098】
本発明の第2の態様は、プロセッサによって実行されると、上記で説明されたような方法を実行するコード命令を含むコンピュータプログラム製品に関する。
【0099】
本発明の第3の態様は、第1の参照信号、第2の参照信号、第3の参照信号及び第4の参照信号のK個のクワドラプレットを、無線通信システムを介して送信される無線信号に挿入するデバイスであって、上記無線信号は、少なくとも2つの送信アンテナを備える放出器によって放出され、各アンテナは、1つよりも厳密に大きな少なくとも偶数M個の異なる周波数上で送信するように構成され、Kは、厳密にM/2以下の正の整数であり、上記無線信号は、
【数221】
[この文献は図面を表示できません]
であり、P
1及びP
2は、P
1+P
2がM/2よりも厳密に小さくなるような既定の正の整数又は0に等しい整数であり、pは既定の整数であり、εは1又は−1であり、X
k*はX
kの複素共役であるとして、M個のシンボルからなる第1のシンボルブロックX=(X
0,...X
M−1)にプリコーダを適用して、M個のシンボルからなる第2のシンボルブロックY=(Y
0,...Y
M−1)を取得することと、
M個のシンボルからなる第1のシンボルブロックに、少なくとも、第1の送信アンテナに対応するMサイズDFTを適用し、次に、NサイズIDFTを適用して、所与の持続時間を有する、M個のシンボルからなる第1のシンボルブロックを表す第1の単一キャリア周波数分割多元接続(SC−FDMA)シンボルを取得することと、
M個のシンボルからなる第2のシンボルブロックに、少なくとも、第2の送信アンテナに対応するMサイズDFTを適用し、次に、NサイズIDFTを適用して、所与の持続時間を有する、M個のシンボルからなる第2のシンボルブロックを表す第2の単一キャリア周波数分割多元接続(SC−FDMA)シンボルを取得することと、
所与の持続時間の時間間隔の間に、第1のSC−FDMAシンボル及び第2のSC−FDMAシンボルをそれぞれ第1の送信アンテナ及び第2の送信アンテナ上で無線信号にして同時に送信することと、
によって処理され、
上記デバイスは、
プロセッサと、
命令が記憶された非一時的コンピュータ可読媒体と、
を備え、
命令は、プロセッサによって実行されると、
【数222】
[この文献は図面を表示できません]
であるような整数のmin(M/2−P
1−P
2;K)以下の数Lを求めることと、
K個のクワドラプレットの中の第1の参照信号、第2の参照信号、第3の参照信号及び第4の参照信号のL個のクワドラプレットの中からの第iのクワドラプレットごとに、
第1の参照信号のサンプルが、M個のシンボルからなる第1のシンボルブロック内のシンボル
【数223】
[この文献は図面を表示できません]
の位置n
iに依存した第1のSC−FDMAシンボル内の位置にあるような第1の参照信号を挿入することと、
第2の参照信号のサンプルが、M個のシンボルからなる第1のシンボルブロック内のシンボル
【数224】
[この文献は図面を表示できません]
の位置M/2+P
1+mod(−n
i+P
1+p−1,Q)に依存した第1のSC−FDMAシンボル内の位置にあるような第2の参照信号を挿入することと、
第3の参照信号のサンプルが、M個のシンボルからなる第1のシンボルブロック内のシンボル
【数225】
[この文献は図面を表示できません]
の位置n
iに依存した第2のSC−FDMAシンボル内の位置にあるような第3の参照信号を挿入することと、
第4の参照信号のサンプルが、M個のシンボルからなる第1のシンボルブロック内のシンボル
【数226】
[この文献は図面を表示できません]
の位置M/2+P
1+mod(−n
i+P
1+p−1,Q)に依存した第2のSC−FDMAシンボル内の位置にあるような第4の参照信号を挿入することと、
を行うように上記デバイスを構成する、デバイスに関する。
【0100】
本発明の第4の態様は、無線通信システムを介して受信される無線信号内の第1の参照信号、第2の参照信号、第3の参照信号及び第4の参照信号のK個のクワドラプレットを抽出する、又は、第1の参照信号、第2の参照信号、第3の参照信号及び第4の参照信号の最大でもK個のクワドラプレットを抽出する方法であって、上記無線信号は、少なくとも2つの送信アンテナを備える放出器によって放出され、各アンテナは、1つよりも厳密に大きな少なくとも偶数M個の異なる周波数上で送信するように構成され、Kは、厳密にM/2以下の正の整数であり、無線信号の放出は、
【数227】
[この文献は図面を表示できません]
であり、P
1及びP
2は、P
1+P
2がM/2よりも厳密に小さくなるような既定の正の整数又は0に等しい整数であり、pは既定の整数であり、εは1又は−1であり、X
k*はX
kの複素共役であるとして、M個のシンボルからなる第1のシンボルブロックX=(X
0,...X
M−1)にプリコーダを適用して、M個のシンボルからなる第2のシンボルブロックY=(Y
0,...Y
M−1)を取得することと、
M個のシンボルからなる第1のシンボルブロックに、少なくとも、第1の送信アンテナに対応するMサイズDFTを適用し、次に、NサイズIDFTを適用して、所与の持続時間を有する、M個のシンボルからなる第1のシンボルブロックを表す第1の単一キャリア周波数分割多元接続(SC−FDMA)シンボルを取得することと、
M個のシンボルからなる第2のシンボルブロックに、少なくとも、第2の送信アンテナに対応するMサイズDFTを適用し、次に、NサイズIDFTを適用して、所与の持続時間を有する、M個のシンボルからなる第2のシンボルブロックを表す第2の単一キャリア周波数分割多元接続(SC−FDMA)シンボルを取得することと、
所与の持続時間の時間間隔の間に、第1のSC−FDMAシンボル及び第2のSC−FDMAシンボルをそれぞれ第1の送信アンテナ及び第2の送信アンテナ上で無線信号にして同時に送信することと、
によって処理され、
上記第1の参照信号、第2の参照信号、第3の参照信号及び第4の参照信号は、
【数228】
[この文献は図面を表示できません]
であるような整数のmin(M/2−P
1−P
2;K)以下の数Lを求めることと、
K個のクワドラプレットの中の第1の参照信号、第2の参照信号、第3の参照信号及び第4の参照信号のL個のクワドラプレットの中からの第iのクワドラプレットごとに、
第1の参照信号のサンプルが、M個のシンボルからなる第1のシンボルブロック内のシンボル
【数229】
[この文献は図面を表示できません]
の位置n
iに依存した第1のSC−FDMAシンボル内の位置にあるような第1の参照信号を挿入することと、
第2の参照信号のサンプルが、M個のシンボルからなる第1のシンボルブロック内のシンボル
【数230】
[この文献は図面を表示できません]
の位置M/2+P
1+mod(−n
i+P
1+p−1,Q)に依存した第1のSC−FDMAシンボル内の位置にあるような第2の参照信号を挿入することと、
第3の参照信号のサンプルが、M個のシンボルからなる第1のシンボルブロック内のシンボル
【数231】
[この文献は図面を表示できません]
の位置n
iに依存した第2のSC−FDMAシンボル内の位置にあるような第3の参照信号を挿入することと、
第4の参照信号のサンプルが、M個のシンボルからなる第1のシンボルブロック内のシンボル
【数232】
[この文献は図面を表示できません]
の位置M/2+P
1+mod(−n
i+P
1+p−1,Q)に依存した第2のSC−FDMAシンボル内の位置にあるような第4の参照信号を挿入することと、
によって無線信号に挿入され、
上記方法は、L個のクワドラプレットの中の第1の参照信号、第2の参照信号、第3の参照信号及び第4の参照信号の少なくとも1つのクワドラプレットiについて、
受信された無線信号に対してNサイズDFTを適用する前に、無線信号の部分であって、各部分は、所与の時間間隔に厳密に含まれる時間窓の中の1つの時間窓において受信される、部分を抽出することと、
上記抽出された部分を受信された無線信号の他の部分から独立して処理することと、
を含む、方法に関する。
【0101】
本発明の一態様によれば、時間窓の中の各時間窓は、第1のSC−FDMAシンボル及び/又は第2のSC−FDMAシンボル内の位置の中の1つの位置にあるサンプルの受信に対応する少なくとも1つの期間を厳密に含む。或いは、各時間窓は、第1のSC−FDMAシンボル及び/又は第2のSC−FDMAシンボル内の位置の中の1つの位置にあるサンプルの受信に対応する少なくとも1つの期間に厳密に含まれる。或いは、各時間窓は、第1のSC−FDMAシンボル及び/又は第2のSC−FDMAシンボル内の位置の中の1つの位置にあるサンプルの受信に対応する1つの期間に等しい。
【0102】
特定の方式に従って与えられる無線信号及び本発明に従って挿入される参照信号の場合に、これは、各受信アンテナ上で受信された、参照信号を表す情報を含む無線信号の部分を抽出できるようにする。より厳密には、その方法は、非参照信号のサンプルに関する情報を含む無線信号の部分を抽出することなく、又は起こるにしても、非参照信号のサンプルに関する残余情報を含む無線信号の部分だけを抽出することなく、時間領域において、送信された参照信号に関する情報を含む無線信号の部分を抽出できるようにする。
【0103】
この抽出は、受信された無線信号上で、時間領域において、すなわち、
図5に関して、各受信アンテナRx1,...RxQに関連付けられるDFTモジュールを適用する前に実施される。
【0104】
所与の期間において生じる送信機側における任意の放出に関して、受信機側において、受信信号がその所与の期間において送信機側において送信された情報を表す対応する期間が存在する。例えば、伝播遅延及び/又はハードウェアの影響を考慮に入れると、一定の時間基準に対して、送信機側における所与の期間の開始と受信機側における対応する期間の開始との間には時間差がある。
【0105】
以下において、説明を明確にするために、送信機側における所与の期間及び受信機側における対応する期間が、第1のシンボルブロック及び第2のシンボルブロックの放出の開始、それぞれ受信の開始である相対的な時間基準に対して理解されるものとする。したがって、送信機側における所与の期間及び受信機側における対応する期間は同一であるか、又は少なくとも類似である。受信機側におけるそのような期間は、第1のSC−FDMAシンボル及び/又は第2のSC−FDMAシンボル内のシンボルX
nの位置nに依存する第1のSC−FDMAシンボル及び/又は第2のSC−FDMAシンボル内の位置にあるサンプルの受信に対応する期間という。
【0106】
抽出されるサンプルは、位置n
i及び位置M/2+P
1+mod(−n
i+P
1+p−1,Q)に依存する第1のSC−FDMAシンボル内の位置と、同じく位置n
i及び位置M/2+P
1+mod(−n
i+P
1+p−1,Q)に依存する第2のSC−FDMAシンボル内の位置とにある受信サンプル、すなわち、
【数233】
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である対応するシンボル
【数234】
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、
【数235】
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の受信サンプル、又は、対応するプリコーディング後のシンボル
【数236】
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、
【数237】
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、
【数238】
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及び
【数239】
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の受信サンプルである。これらのサンプルは、受信機の各アンテナにおいて受信される。
【0107】
したがって、抽出される受信無線信号の部分は、第1のSC−FDMAシンボル及び/又は第2のSC−FDMAシンボル内のシンボル
【数240】
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及び
【数241】
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の位置n
i及び位置M/2+P
1+mod(−n
i+P
1+p−1,Q)に依存する第1のSC−FDMAシンボル及び/又は第2のSC−FDMAシンボル内の位置にあるサンプルの受信に対応する(受信機側における)期間の少なくとも一部を含む時間領域窓にある。
【0108】
これらの期間の決定は受信機において一般に行われるので、これらの期間は、シンボルブロックの受信の開始に対して相対的に決定される。したがって、無線信号が抽出される期間は、位置n
i及び/又はM/2+P
1+mod(−n
i+P
1+p−1,Q)に依存する第1のSC−FDMAシンボル及び/又は第2のSC−FDMAシンボル内の位置にあるサンプルの受信に対応する期間と同一又は少なくとも同様である。したがって、これらの期間は区別されず、期間、対応する期間、又は位置n
i及び/又はM/2+P
1+mod(−n
i+P
1+p−1,Q)に依存する期間として分け隔てなく呼ばれる。
【0109】
抽出後に、参照信号の受信サンプルは処理される。その処理は、非参照信号の受信サンプルから独立して行うことができる。参照信号の受信サンプルに適用される処理方式は、受信機によって既知である値及び位置を有する参照信号が送信機から送信されるときに、種々のパラメータを推定できるようにする従来のアルゴリズムに基づく。
【0110】
処理されると、受信機は、無線信号に影響を及ぼすチャネル摂動を評価することができる。例えば、受信機は位相推定値を推測することができ、それにより、チャネル推定値を改善できるようになるか、又はチャネル推定値を直接推測できるようになる場合がある。チャネル推定に従って、送信機と受信機との間のチャネル内の信号の破損(位相シフト、増幅...)を補償するように復号モジュールを設定することができる。
【0111】
本発明の第5の態様は、無線通信システムを介して受信される無線信号内の第1の参照信号、第2の参照信号、第3の参照信号及び第4の参照信号のK個のクワドラプレットを抽出するデバイスであって、上記無線信号は、少なくとも2つの送信アンテナを備える放出器によって放出され、各アンテナは、1つよりも厳密に大きな少なくとも偶数M個の異なる周波数上で送信するように構成され、Kは、厳密にM/2以下の正の整数であり、無線信号の放出は、
【数242】
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であり、P
1及びP
2は、P
1+P
2がM/2よりも厳密に小さくなるような既定の正の整数又は0に等しい整数であり、pは既定の整数であり、εは1又は−1であり、X
k*はX
kの複素共役であるとして、M個のシンボルからなる第1のシンボルブロックX=(X
0,...X
M−1)にプリコーダを適用して、M個のシンボルからなる第2のシンボルブロックY=(Y
0,...Y
M−1)を取得することと、
M個のシンボルからなる第1のシンボルブロックに、少なくとも、第1の送信アンテナに対応するMサイズDFTを適用し、次に、NサイズIDFTを適用して、所与の持続時間を有する、M個のシンボルからなる第1のシンボルブロックを表す第1の単一キャリア周波数分割多元接続(SC−FDMA)シンボルを取得することと、
M個のシンボルからなる第2のシンボルブロックに、少なくとも、第2の送信アンテナに対応するMサイズDFTを適用し、次に、NサイズIDFTを適用して、所与の持続時間を有する、M個のシンボルからなる第2のシンボルブロックを表す第2の単一キャリア周波数分割多元接続(SC−FDMA)シンボルを取得することと、
所与の持続時間の時間間隔の間に、第1のSC−FDMAシンボル及び第2のSC−FDMAシンボルをそれぞれ第1の送信アンテナ及び第2の送信アンテナ上で無線信号にして同時に送信することと、
によって処理され、
上記第1の参照信号、第2の参照信号、第3の参照信号及び第4の参照信号は、
【数243】
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であるような整数のmin(M/2−P
1−P
2;K)以下の数Lを求めることと、
K個のクワドラプレットの中の第1の参照信号、第2の参照信号、第3の参照信号及び第4の参照信号のL個のクワドラプレットの中からの第iのクワドラプレットごとに、
第1の参照信号のサンプルが、M個のシンボルからなる第1のシンボルブロック内のシンボル
【数244】
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の位置n
iに依存した第1のSC−FDMAシンボル内の位置にあるような第1の参照信号を挿入することと、
第2の参照信号のサンプルが、M個のシンボルからなる第1のシンボルブロック内のシンボル
【数245】
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の位置M/2+P
1+mod(−n
i+P
1+p−1,Q)に依存した第1のSC−FDMAシンボル内の位置にあるような第2の参照信号を挿入することと、
第3の参照信号のサンプルが、M個のシンボルからなる第1のシンボルブロック内のシンボル
【数246】
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の位置n
iに依存した第2のSC−FDMAシンボル内の位置にあるような第3の参照信号を挿入することと、
第4の参照信号のサンプルが、M個のシンボルからなる第1のシンボルブロック内のシンボル
【数247】
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の位置M/2+P
1+mod(−n
i+P
1+p−1,Q)に依存した第2のSC−FDMAシンボル内の位置にあるような第4の参照信号を挿入することと、
によって無線信号に挿入され、
上記デバイスは、
プロセッサと、
命令が記憶された非一時的コンピュータ可読媒体と、
を備え、
命令は、プロセッサによって実行されると、第1の参照信号、第2の参照信号、第3の参照信号及び第4の参照信号の少なくとも1つのクワドラプレットiについて、
受信された無線信号に対してNサイズDFTモジュールを適用する前に、無線信号の部分であって、各部分は、所与の時間間隔に厳密に含まれる時間窓の中の1つの時間窓において受信される、部分を抽出することと、
上記抽出された部分を受信された無線信号の他の部分から独立して処理することと、
を行うように上記デバイスを構成する、デバイスに関する。
【0112】
本発明は、添付図面の図に、限定としてではなく例として示される。添付図面において、同様の参照符号は同様の要素を参照する。