(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記電池セル(204)は第1の熱膨張率を有する材料で形成された外部筐体(234)を備え、前記熱可塑性材料は第2の熱膨張率を有し、前記第1の熱膨張率と第2の熱膨張率との差は所定の閾値の範囲内である、請求項1に記載のアセンブリ。
前記熱可塑性材料は、炭素繊維材料が内部に分散されているポリエーテルケトンケトン(PEKK)材料を含む炭素繊維強化ポリマ(CFRP)材料を含む、請求項1又は2に記載のアセンブリ。
更に、前記複数の電池セル(204)により発生した熱を放射するよう構成された複数の熱伝導性フィン(224)を備え、各熱伝導性フィン(224)は、少なくとも1つの分割板(208)に連結され、かつ、隣り合った分割板(208)の間に少なくとも部分的に延びる、請求項1から3のいずれか一項に記載のアセンブリ。
前記複数の電池セル(204)は、前記シャーシベース(206)に連結された第1端部(226)と、反対側の第2端部(228)とを備え、前記複数の熱伝導性フィン(224)は、前記複数の電池セル(204)の前記第2端部(228)の近くに配置される、請求項4に記載のアセンブリ。
前記第1及び第2の圧縮プレート(216/218)は各々、前記少なくとも1つの分割板(208)に連結された第1面シート(238)と、反対側の第2面シート(240)と、それらの間に延びる少なくとも1つのリブ構造(244)とを備え、前記第1及び第2の面シート(238/240)は、前記第1及び第2の圧縮プレート(216/218)の内部に、前記第1及び第2の面シート(238/240)と前記少なくとも1つのリブ構造(244)とによって少なくとも1つの対流空洞(242)が画定されるように、一定の距離だけ互いから離れている、請求項1から5のいずれか一項に記載のアセンブリ。
前記電池セル(204)は、第1の熱膨張率を有する材料で形成された外部筐体(234)を含み、前記方法は更に、前記第1の熱膨張率と第2の熱膨張率との差が所定の閾値の範囲内となるように、前記シャーシベース(206)と、前記第1及び第2の圧縮プレート(216/218)との少なくとも一方を、前記第2の熱膨張率を有する前記熱可塑性材料で形成することを含む、請求項8に記載の方法。
更に、前記シャーシベース(206)と、前記第1及び第2の圧縮プレート(216/218)との少なくとも一方を、炭素繊維材料が内部に分散されているポリエーテルケトンケトン(PEKK)材料を含む炭素繊維強化ポリマ(CFRP)材料で形成することを含む、請求項8又は9に記載の方法。
更に、隣り合った分割板(208)の間に少なくとも部分的に延び、かつ、前記複数の電池セル(204)により発生した熱を放射するよう構成された熱伝導性フィンを、前記複数の分割板(208)のうちの少なくとも1つに連結することを含む、請求項8から10のいずれか一項に記載の方法。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本書に記載の実行形態は、電池アセンブリ、電池格納装置、及び、関連する製造方法に関する。電池セルは、シャーシベースと、複数の分割板と、隣り合った分割板間に配置された電池セルと、電池格納装置の両端の圧縮プレートとを含む。シャーシベースと圧縮プレートの少なくとも一方は、炭素繊維材料が内部に分散されているポリエーテルケトンケトン材料のような、熱可塑性材料で作製される。熱可塑性材料によって電池格納装置の構成要素を形成することで、電池格納装置の質量を低減し、それによって電池セルを含む電池アセンブリの質量効率を増大させることが、容易になる。熱可塑性材料は、電池アセンブリを実装しているビークルの効率的な作動を容易にする、一又は複数の特性を有する。例えば、熱可塑性材料は、軽量であり、断熱性であり、かつ、導電性であって、静電荷の放散を容易にする。更に、熱可塑性材料で構成要素を形成することで、構成要素が一又は複数の付加製造技法を介して製造されることが、可能になる。そのため、下記でより詳細に説明するように、構成要素のうちの一又は複数は、電池格納装置がより効率的な様態で内部に電池セルを圧縮保持することを可能にする、フィーチャを伴って形成されうる。
【0010】
図面を参照するに、本開示の実行形態は、航空機の製造及び保守方法100(
図1に示す)に照らして、かつ、航空機102(
図2に示す)を介して、説明されうる。仕様及び設計104を含む製造前段階では、航空機102のデータが製造プロセスにおいて使用されてよく、機体に関連付けられた他の材料が調達106されうる。製造段階では、航空機102がその認可及び納品のプロセス112に入る前に、航空機102の構成要素及びサブアセンブリの製造108、及びシステムインテグレーション110が行われる。機体の認可が成功裏に達成及び完遂されると、航空機102は運航114に供されうる。顧客により運航される期間に、航空機102には、例えば任意の改変、再構成、及び/又は改修を含む、定期的、慣例的かつ計画的な整備及び保守116が予定される。代替的な実行態様では、製造及び保守方法100は、航空機以外のプラットフォームを介して実装されうる。
【0011】
航空機の製造及び/又は保守方法100に関連付けられた部分及びプロセスの各々は、システムインテグレータ、第三者、及び/又はオペレータ(例えば顧客)によって実行又は完遂されうる。この明細書において、システムインテグレータは、限定するものではないが、任意の数の航空機製造者及び主要システム下請業者を含んでよく、第三者は、限定するものではないが、任意の数のベンダー、下請業者、及び供給業者を含んでよく、かつ、オペレータは、航空会社、リース会社、軍事団体、サービス機関などでありうる。
【0012】
図2に示すように、方法100を介して製造された航空機102は、複数のシステム120と内装122とを有する機体118を含みうる。高レベルのシステム120の例は、推進システム124、電気システム126、油圧システム128、及び/又は環境システム130のうちの一又は複数を含む。任意の数の他のシステムが含まれることもある。
【0013】
本書で具現化されている装置及び方法は、方法100の段階のうちの任意の一又は複数において用いられうる。例えば、構成要素及びサブアセンブリの製造のプロセス108に対応する構成要素又はサブアセンブリは、航空機102の運航114の期間中に製造される構成要素又はサブアセンブリと同様の様態で、作製又は製造されうる。また、一又は複数の装置の実行形態、方法の実行形態、或いはそれらの組み合わせは、例えば、著しく、航空機102の組立てを効率化すること、及び/又は航空機102の組立コストを削減することにより、製造段階108及び110において利用されうる。同様に、装置の実行形態、方法の実行形態、或いはそれらの組み合わせのうちの一又は複数は、航空機102が運航又は整備されている期間中、例えば計画的な整備及び保守116において、利用されうる。
【0014】
本書において、「航空機(aircraft)」という用語は、宇宙船、飛行機、無人機(UAV)、グライダー、ヘリコプター、及び/又は、空域を通って移動する他の任意の物体を含みうるが、それらのみを含むと限定されるわけではない。更に、代替的な一実行形態では、本書に記載の航空機の製造及び保守方法は、任意の製造及び/又は保守工程において使用されうる。
【0015】
図3は例示的な電池アセンブリ200の斜視図であり、
図4は、電池アセンブリ200の代替的な斜視図である。例示的な実行形態では、電池アセンブリ200は、電池格納装置202と、電池格納装置202の内部に配置された複数の電池セル204とを含む。電池格納装置202は、シャーシベース206と、シャーシベース206に連結された複数の分割板208と、圧縮プレートアセンブリ210と、少なくとも1つの引張部材212とを含む。複数の分割板208は、隣り合った分割板208の間に電池セルのスロット214が画定されるように、シャーシベース208に沿って互いに離間している。少なくとも1つの電池セル204は電池セルのスロット214の各々の内部に配置され、それによって複数の電池セル204を画定する。
【0016】
圧縮プレートアセンブリ210は、電池格納装置202の両端で複数の分割板208のうちの少なくとも1つに連結された、第1圧縮プレート216及び第2圧縮プレート218を含む。より具体的には、第1圧縮プレート216は、電池格納装置202の第1端220で分割板208に連結され、第2圧縮プレート218は、電池格納装置202の反対側の第2端222で分割板208に連結される。そのため、下記でより詳細に説明するように、引張部材212は、複数の電池セル204を複数の分割板208の間に圧縮保持するために、第1と第2の圧縮プレート216と218との間に連結される。
【0017】
例示的な実行形態では、電池格納装置202は更に、複数の熱伝導性フィン224であって、各々が少なくとも1つの分割板208に連結され、かつ、隣り合った分割板208の間に延びる、熱伝導性フィン224を含む。一実行形態では、熱伝導性フィン224は、各分割板208と一体形成される。複数の熱伝導性フィン224は、複数の電池セル208により発生した熱を放射するよう、配置される。より具体的には、各電池セル204は、シャーシベース206に連結された第1端部226と、反対側の第2端部228とを含む。複数の熱伝導性フィン224は、複数の電池セル204の第2端部228の近くに配置される。熱伝導性フィン224は、隣り合った分割板208間に延びることによって、少なくとも部分的に電池スロット214を画定し、電池アセンブリの内部から熱伝導性フィン224に向かう熱の放射を容易にする。
【0018】
図4を参照するに、シャーシベース206は、少なくとも1つの電池セル204を内部に受容するようサイズ決定された、複数の電池セル開口部230を含む。より具体的には、各電池セル204の第1端部226は、電池セル電極232がシャーシベース206の下面に露出するように、少なくとも部分的に電池セル開口部230を通って延びる。そのため、複数の電池セル204は、航空機102のようなビークルの電気システムに電力を提供するために、直列か並列のいずれかで1つに連結されうる。
【0019】
電池格納装置202は、電池アセンブリ200が本書で説明するように機能することを可能にする、任意の材料で作製されうる。より具体的には、シャーシベース206と圧縮プレートアセンブリ210の少なくとも一方は、電池アセンブリ200が、少なくとも約80パーセント質量効率的であるように、より具体的には少なくとも約85パーセント質量効率的であるように、熱可塑性材料で形成される。本書において、「質量効率的(mass efficient)」とは、電池アセンブリ200の全質量のパーセンテージとしての電池セル204の質量を表す。そのため、シャーシベース206と圧縮プレートアセンブリ210の少なくとも一方は、複数の電池セル204の質量が電池アセンブリ200の全質量の約80パーセントを上回るように、熱可塑性材料で形成される。一実行形態では、電池セル204は、GS Yuasa
TM(「GS Yuasa」は日本国京都市の株式会社GSユアサの登録商標である)が製造したLSEシリーズリチウムイオン電池セルである。
【0020】
更に、シャーシベース206と圧縮プレートアセンブリ210の少なくとも一方は、約10.0(10
−6in/(in*oF))から約20.0(10
−6in/(in*oF))までの範囲内に規定される熱膨張率を有する、熱可塑性材料で形成される。例えば、例示的な実行形態では、電池セル204は、第1の熱膨張率を有する材料で形成された外部筐体234を含み、熱可塑性材料は第2の熱膨張率を有する。より具体的には、外部筐体234は、少なくとも部分的に、約12.3(10
−6in/(in*oF))の熱膨張率を有するアルミニウムのような金属の材料で形成されてよく、熱可塑性材料は、第1の熱膨張率と第2の熱膨張率との差が所定の閾値の範囲内となるように選択されうる。一実行形態では、所定の閾値は約25パーセントである。例示的な熱可塑性物質は、ポリエーテルケトンケトン(PEKK)材料及びポリエーテルイミド材料を含むが、それらに限定されるわけではない。より具体的には、PEKK材料は、内部に分散された炭素繊維材料(図示せず)を含み、それによって、約15.0(10
−6in/(in*oF))の熱膨張率を有する炭素繊維強化ポリマ(CFRP)材料を形成する。一実施形態では、CFRP材料は、CFRP材料の内部に約15パーセントの重量パーセンテージを有する炭素繊維を含む。そのため、CFRP材料は、高導電性でなくとも、電池セル204により発生した静電荷を放出して、電気的短絡の可能性の低減を容易にすることが可能であり、かつ、電池セル204の熱膨張率に厳密に適合した熱膨張率を有する。更に、CFRP材料は、電池セル204により発生した熱が、電池格納装置202から熱伝導性フィン224を通って放射されるように、断熱性である。代替的な一実行形態では、熱可塑性材料は、2つの材料間で、熱膨張率の差が所定の閾値を上回り、膨張の不一致を補償するために追加の構成要素が利用されるような、熱膨張率を有する。
【0021】
熱伝導性フィン224は、電池アセンブリ200が本書で説明するように機能することを可能にする、任意の材料で作製されうる。より具体的には、熱伝導性フィン224は、電池格納装置202を作製するために使用される材料よりも高い熱伝導率を有する材料で作製されうる。例えば、一実行形態では、熱伝導性フィン224は、複数の熱伝導性フィン224の外表面に付着した高エミッタンスコーティング材の少なくとも1つの層236を有する、金属の材料で作製される。高エミッタンスコーティング材は、熱伝導性フィン224を作製するために使用される金属の材料の熱伝導率の増大を容易にする。
【0022】
図5は、電池アセンブリ200(
図3に示す)と共に使用されうる例示的な圧縮プレート216/218の斜視図であり、
図6は、圧縮プレート216/218の部分透明斜視図であり、
図7は、圧縮プレート216/218の端面図である。例示的な実行形態では、圧縮プレート216/218は、分割板208(
図3に示す)に連結するための第1面シート238と、反対側の第2面シート240と、それらの間に延びる少なくとも1つのリブ構造244とを含む。第1及び第2の面シート238及び240は、第1及び第2の圧縮プレート216及び218の内部に、第1及び第2の面シート238及び240と少なくとも1つのリブ構造244とによって少なくとも1つの対流空洞242が画定されるように、一定の距離だけ互いから離れている。少なくとも1つのリブ構造244は、圧縮プレート216/218に強度及び構造剛性を提供し、対流空洞242は、電池格納装置202の内部での電池セル204(各々を
図3に示す)の断熱を容易にする。
【0023】
第1及び第2の面シート238及び240はまた、電池アセンブリ200のための微小隕石及びデブリ(MMOD)からの防護手段の提供を容易にする距離だけ、互いから離れている。より具体的には、第1面シート238の少なくとも一部分は、少なくとも1つの分割板208に連結し、第2面シート240は、その少なくとも1つの分割板208から一定の距離を隔てて配置される。そのため、微小隕石又はデブリが衝突した場合、第2面シート240が微小隕石又はデブリの破砕を容易にし、第1面シート238は、破片がそれを通過することを阻止することが可能である。
【0024】
更に、例示的な実行形態では、圧縮プレート216/218は、下記でより詳細に説明するように、少なくとも1つの分割板208に連結するための中央部分246と、中央部分246の側端250から延び、かつ、少なくとも1つの分割板208から外向きに延びている、少なくとも1つの外側部分248とを含む。上述のように、引張部材212は、複数の電池セル204を複数の分割板208の間に圧縮保持するために、第1と第2の圧縮プレート216と218との間に連結される。より具体的には、各外側部分248は、開孔252であって、そこを通じて少なくとも1つの引張部材212を受容するようサイズ決定された開孔252を含む。そのため、少なくとも1つの外側部分248は、中央部分246が少なくとも1つの分割板208に当たって圧縮保持されるように、少なくとも1つの引張部材212により張力がかかった場合に、少なくとも1つの分割板208の方に曲がるよう、構成される。
【0025】
図7を参照するに、第1面シート238は、圧縮プレート216/218の中央部分246に沿って延びる第1部分254と、圧縮プレート216/218の外側部分248に沿って延びる第2部分256とを含む。上述のように、外側部分248は、圧縮プレート216/218が少なくとも1つの分割板208に連結される場合、少なくとも1つの分割板208から外向きに延びる。より具体的には、第1面シート238は、第2部分256が第1部分254に対して斜めの配向で延びるように、非平面構成を有する。そのため、圧縮プレート216/218の中央部分246は、少なくとも1つの引張部材212により張力がかかった場合に、複数の電池セル204にわたり、より均一かつ中央に位置付けられた圧力分布を提供する。代替的な一実行形態では、第1面シート238は、凸状の外面湾曲を有する。
【0026】
図8は、例示的な付加製造システム258の概略図である。例示的な実行形態では、付加製造システム258は、ロボット式デバイス262と通信可能に連結されたコントローラ260を含む。ロボット式デバイス262は、圧縮プレート216/218のような対象物を形成するために熱可塑性材料の一又は複数の層を連続して作り出すことを容易にする、任意の好適なコンピュータ数値制御デバイスである。コントローラ260は、メモリ264(すなわち非一過性のコンピュータ可読媒体)と、プログラミングされた指令を実行するためにメモリ264に連結されたプロセッサ266とを含む。プロセッサ266は、(例えばマルチコア構成の)一又は複数の処理ユニットを含み、かつ/又は、暗号アクセラレータ(図示せず)を含みうる。コントローラ260は、プログラミングメモリ264及び/又はプロセッサ266によって本書に記載の一又は複数の作動を実行するよう、プログラミング可能である。例えば、プロセッサ266は、作動を実行可能指令として符号化すること、及び、その実行可能指令をメモリ264内に提供することによって、プログラミングされうる。
【0027】
プロセッサ266は、汎用中央処理装置(CPU)、マイクロコントローラ、縮小命令セットコンピュータ(RISC)プロセッサ、オープンメディアアプリケーションプラットフォーム(OMAP)、特定用途向け集積回路(ASIC)、プログラマブル論理回路(PLC)、及び/又は、本書に記載の機能を実行することが可能な他の任意の回路又はプロセッサを含みうるが、それらに限定されるわけではない。本書に記載の方法は、記憶デバイス及び/又はメモリデバイス含むがそれらに限定されるわけではないコンピュータ可読媒体において具現化される実行可能指令として、符号化されうる。かかる指令は、プロセッサ266によって実行される時に、プロセッサ266に、本書に記載の機能の少なくとも一部分を実行させる。上記の例は例示的なものにすぎず、ゆえに、「プロセッサ(processor)」という用語の定義及び/又は意味を、いかなる様態においても、限定することを意図していない。
【0028】
メモリ264は、実行可能指令のような情報及び/又は他のデータが保存され、読み出されることを可能にする、一又は複数のデバイスである。メモリ264は、ダイナミックランダムアクセスメモリ(DRAM)、シンクロナスダイミックランダムアクセスメモリ(SDRAM)、スタティックランダムアクセスメモリ(SRAM)、ソリッドステートディスク、及び/又はハードディスクなどであるがそれらに限定されるわけではない、一又は複数のコンピュータ可読媒体を含みうる。メモリ264は、限定するわけではないが、実行可能指令、作動システム、アプリケーション、リソース、インストールスクリプト、及び/又は、本書に記載の方法及びシステムと共に使用することに適する他の任意の種類のデータを保存するよう、構成されうる。
【0029】
システム及びアプリケーションを作動させるための指令は、本書に記載のプロセスのうちの一又は複数を実行するためのプロセッサ266による実行のために、非一過性のメモリ264に機能的な形態で位置付けられる。それらの指令は、種々の実行形態において、メモリ264、又は、フラッシュドライブ及び/又はサムドライブを含みうるがそれらに限定されるわけではない、コンピュータ可読媒体(図示せず)といった他のメモリのような、種々の物理的な又は有形のコンピュータ可読媒体で、具現化されうる。更に、指令は、スマートメディア(SM)メモリ、コンパクトフラッシュ(CF)メモリ、セキュアデジタル(SD)メモリ、メモリスティック(MS)メモリ、マルチメディアカード(MMC)メモリ、埋込型マルチメディアカード(e−MMC)、及びマイクロドライブメモリを含みうるがそれらに限定されるわけではない非一過性のコンピュータ可読媒体に、機能的な形態で位置付けられうる。コンピュータ可読媒体は、プロセッサ266によるアクセス及び/又は実行を可能にするために、選択的に挿入可能であり、かつ/又は、コントローラ260から取り外し可能でありうる。代替的な一実行形態では、コンピュータ可読媒体は取り外し可能ではない。
【0030】
例示的な実行形態では、シャーシベース206と圧縮プレート216及び218との少なくとも一方は、選択的レーザ焼結(SLS)又は溶融堆積モデリング(FDM)といった付加製造技法又は3D印刷技法を使用して作製される。付加製造技法を利用することで、典型的には構成要素の別個の部分の間に画定されて、溶接又はろう付けが必要になるように形成されることになる、複雑な接合及び構造がなくなり、構成要素の設計適応性が増大する。より具体的には、SLSは、粉末状化合物から材料を生成するためのプロセスである。SLSプロセスでは、粉末状化合物が加工面上に供給され、レーザのようなデバイスが、その粉末の少なくとも一部分に方向付けられ、それらの粉末粒子を1つに溶融させて焼結材料の一部分を形成する。続く粉末の層は表面上に供給され、レーザ焼結プロセスは継続して、層の内部にまとめられた粉末状材料の粒子と隣節する層の両方を、レーザ焼結された材料の溶融された層がその材料の意図される使用に適切な形状及び厚みになるまで、1つに溶融させる。FDMは、加熱された押出ノズルを通して、プラスチックの糸又はフィラメントを形成することを概して含む、プロセスである。ノズルは少なくとも部分的にフィラメントを溶かし、フィラメントは加工面上に押し出される。プラスチックの細いフィラメントは、表面上で冷えて固化し、続くフィラメントの層が、次いで固化したプラスチックの上に押し出される。
【0031】
例えば、一実行形態では、コントローラ260は、圧縮プレート216/218を表す仮想モデルに基づいて圧縮プレート216/218を形成するための、プログラミングされた指令を生成する。仮想モデルは、コントローラ260によって生成されるか、遠隔ソースからインポートされるかのいずれかでありうる。コントローラ260は次いで、圧縮プレート216/218のフィーチャが仮想モデルに一致するまで熱可塑性材料の一又は複数の層が連続して作り出される、圧縮プレート216/218の付加製造を命令するために、プログラミングされた指令を実行する。より具体的には、プログラミングされた指令は、その実行のために、ロボット式デバイス262に送信される。
【0032】
電池アセンブリ200を形成する方法300を、本書で説明する。方法は、複数の分割板208をシャーシベース206に連結すること302を含み、複数の分割板208は、隣り合った分割板208の間に電池セルのスロット214が画定されるように、互いに離間している。方法は、第1圧縮プレート216及び第2圧縮プレート218を、電池アセンブリ200の両端で複数の分割板208のうちの少なくとも1つに連結すること304と、少なくとも1つの引張部材212を第1と第2の圧縮プレート216と218との間に連結すること306と、少なくとも1つの電池セル204を、電池セルのスロット214の各々の内部に配置し、それによって複数の電池セル204を画定すること308も含み、第1及び第2の圧縮プレート216及び218は、複数の電池セル204を複数の分割板208の間に圧縮保持するよう構成される。シャーシベース206と、第1及び第2の圧縮プレート216及び218との少なくとも一方は、複数の電池セル204の質量が電池アセンブリ200の質量の約80パーセントを上回るように、熱可塑性材料で形成される。
【0033】
一実行形態では、少なくとも1つの電池セル204は、第1の熱膨張率を有する材料で形成された外部筐体234を含む。方法は更に、第1の熱膨張率と第2の熱膨張率との差が所定の閾値の範囲内となるように、シャーシベース206と、第1及び第2の圧縮プレート216及び218との少なくとも一方を、第2の熱膨張率を有する熱可塑性材料で形成することを含む。方法は更に、シャーシベース206と、複数の分割板208と、第1及び第2の圧縮プレート216及び218とのうちの少なくとも1つを、ポリエーテルケトンケトン(PEKK)材料で形成することを含む。方法は更に、シャーシベース206と、第1及び第2の圧縮プレート216及び218との少なくとも一方を、炭素繊維材料が内部に分散され、それによって炭素繊維強化ポリマ(CFRP)材料を形成している、ポリエーテルケトンケトン(PEKK)材料で形成することを含む。
【0034】
方法は更に、隣り合った分割板208の間に少なくとも部分的に延び、かつ、複数の電池セル204により発生した熱を放射するよう構成された、熱伝導性フィン224を、複数の分割板208のうちの少なくとも1つに連結することを含む。熱伝導性フィン224は、高エミッタンスコーティング材が付着した少なくとも1つの層236を有する金属の材料で、形成される。
【0035】
第1圧縮プレート216及び第2圧縮プレート218を少なくとも1つの分割板208に連結することは、第1及び第2の圧縮プレート216及び218の中央部分246を少なくとも1つの分割板208に連結することと、少なくとも1つの分割板208から外向きに延びている少なくとも1つの外側部分248を、中央部分246の側端250から延ばすこととを含む。少なくとも1つの引張部材212は、第1と第2の圧縮プレート216と218との少なくとも1つの外側部分248の間に連結され、中央部分246は、少なくとも1つの引張部材212により張力がかかった場合に、少なくとも1つの外側部分248が少なくとも1つの分割板208の方に曲がるように、少なくとも1つの分割板208に当たって圧縮保持される。
【0036】
電池格納装置内で使用するための圧縮プレートを形成する方法400も、本書で説明する。方法は、第1面シート238と、反対側の第2面シート240と、それらの間に延びる少なくとも1つのリブ構造244とを含む圧縮プレート216/218を形成するための、プログラミングされた指令を生成すること402を含み、プログラミングされた指令は、圧縮プレート216/218を表す仮想モデルに基づいて生成される。方法は、圧縮プレート216/218のフィーチャが仮想モデルに一致するまで熱可塑性材料の一又は複数の層が連続して作り出される、圧縮プレート216/218の付加製造を命令するために、プログラミングされた指令を実行すること404も含む。
【0037】
一実行形態では、プログラミングされた指令を実行することは、選択的レーザ焼結(SLS)付加製造技法、及び、溶融堆積モデリング(FDM)付加製造技法の少なくとも一方を介して、圧縮プレート216/218を形成することを含む。方法は、炭素繊維材料が内部に分散されているポリエーテルケトンケトン(PEKK)材料の一又は複数の層を連続して作り出すことも含む。
【0038】
プログラミングされた指令を実行することは更に、圧縮プレート216/218の中央部分246を形成することと、中央部分246の側端250から延びる少なくとも1つの外側部分248を形成することとを含む。方法は更に、中央部分246に沿って延びる第1面シート238の第1部分254を形成することと、少なくとも1つの外側部分248に沿って延びる第1面シート238の第2部分256であって、第1部分254に対して斜めの配向で延びる第2部分256を形成することとを含む。方法は更に、少なくとも1つの外側部分248の開孔であって、そこを通じて少なくとも1つの引張部材212を受容するようサイズ決定された開孔252を画定することを含む。プログラミングされた指令を実行することは更に、圧縮プレート216/218の内部に、第1及び第2の面シート238及び240と少なくとも1つのリブ構造244とによって少なくとも1つの対流空洞242が画定されるように、互いに一定の距離を隔てて第1及び第2の面シート238及び240を形成することを含む。プログラミングされた指令を実行することは更に、圧縮プレート216/218の内部に複数の対流空洞242を少なくとも部分的に画定するよう相互接続している、複数のリブ構造244を形成することを含む。
【0039】
更に、本開示は下記の条項による例を含む。
【0040】
条項1.電池格納装置であって、シャーシベース、前記シャーシベースに連結された複数の分割板であって、隣り合った分割板間に電池セルのスロットが画定されるように互いに離間している、複数の分割板、前記電池格納装置の両端で前記複数の分割板のうちの少なくとも1つに連結された、第1圧縮プレートと第2圧縮プレートとを備える、圧縮プレートアセンブリ、及び、前記第1と第2の圧縮プレートの間に連結された少なくとも1つの引張部材を備える、電池格納装置と、電池セルのスロットの各々の内部に配置され、それによって複数の電池セルを画定する電池セルであって、前記第1及び第2の圧縮プレートが、前記複数の分割板間に前記複数の電池セルを圧縮保持するよう構成されている、電池セルとを備える、電池アセンブリであって、前記シャーシベースと前記圧縮プレートアセンブリの少なくとも一方は熱可塑性材料で形成される、電池アセンブリ。
【0041】
条項2.前記シャーシベースと、前記複数の分割板と、前記圧縮プレートアセンブリのうちの少なくとも1つは、前記複数の電池セルの質量が電池アセンブリの質量の約80パーセントを上回るように、熱可塑性材料で形成される、条項1に記載のアセンブリ。
【0042】
条項3.前記電池セルは第1の熱膨張率を有する材料で形成された外部筐体を備え、熱可塑性材料は第2の熱膨張率を有し、第1の熱膨張率と第2の熱膨張率との差は所定の閾値の範囲内である、条項1に記載のアセンブリ。
【0043】
条項4.熱可塑性材料は、炭素繊維材料が内部に分散されているポリエーテルケトンケトン(PEKK)材料を含む炭素繊維強化ポリマ(CFRP)材料を含む、条項1に記載のアセンブリ。
【0044】
条項5.更に、前記複数の電池セルにより発生した熱を放射するよう構成された、複数の熱伝導性フィンを備え、各熱伝導性フィンは、少なくとも1つの分割板に連結され、かつ、隣り合った分割板間に少なくとも部分的に延びる、条項1に記載のアセンブリ。
【0045】
条項6.前記複数の電池セルは、前記シャーシベースに連結された第1端部と、反対側の第2端部とを備え、前記複数の熱伝導性フィンは、前記複数の電池セルの前記第2端部の近くに配置される、条項5に記載のアセンブリ。
【0046】
条項7.前記第1及び第2の圧縮プレートは各々、前記少なくとも1つの分割板に連結された第1面シートと、反対側の第2面シートと、それらの間に延びる少なくとも1つのリブ構造とを備え、前記第1及び第2の面シートは、前記第1及び第2の圧縮プレートの内部に、前記第1及び第2の面シートと前記少なくとも1つのリブ構造とによって少なくとも1つの対流空洞が画定されるように、一定の距離だけ互いから離れている、条項1に記載のアセンブリ。
【0047】
条項8.前記第1及び第2の圧縮プレートは各々、前記少なくとも1つの分割板に連結された中央部分と、前記中央部分の側端から延び、かつ、前記少なくとも1つの分割板から外向きに延びている、少なくとも1つの外側部分であって、前記中央部分が前記少なくとも1つの分割板に当たって圧縮保持されるように、前記少なくとも1つの引張部材により張力がかかった場合に、前記少なくとも1つの分割板の方に曲がるよう構成される、少なくとも1つの外側部分とを備える、条項1に記載のアセンブリ。
【0048】
条項9.衛星に電力供給するよう構成された電池アセンブリを備える衛星であって、前記電池アセンブリは、電池格納装置であって、シャーシベース、前記シャーシベースに連結された複数の分割板であって、隣り合った分割板間に電池セルのスロットが画定されるように互いに離間している、複数の分割板、前記電池格納装置の両端で前記複数の分割板のうちの少なくとも1つに連結された、第1圧縮プレートと第2圧縮プレートとを備える、圧縮プレートアセンブリ、及び、前記第1と第2の圧縮プレートの間に連結された少なくとも1つの引張部材を備える、電池格納装置と、電池セルのスロットの各々の内部に配置され、それによって複数の電池セルを画定する電池セルであって、前記第1及び第2の圧縮プレートが、前記複数の分割板間に前記複数の電池セルを圧縮保持するよう構成されている、電池セルとを備え、前記シャーシベースと前記圧縮プレートアセンブリの少なくとも一方は熱可塑性材料で形成される、衛星。
【0049】
条項10.前記シャーシベースと前記圧縮プレートアセンブリの少なくとも一方は、約10.0(10
−6in/(in*oF))から約20.0(10
−6in/(in*oF))までの範囲内に規定される熱膨張率を有する、熱可塑性材料で形成される、条項9に記載の衛星。
【0050】
条項11.熱可塑性材料は、炭素繊維材料が内部に分散されているポリエーテルケトンケトン(PEKK)材料を含む炭素繊維強化ポリマ(CFRP)材料を含む、条項9に記載の衛星。
【0051】
条項12.更に、複数の熱伝導性フィンを備え、各熱伝導性フィンは、少なくとも1つの分割板に連結され、かつ、隣り合った分割板間に少なくとも部分的に延びる、条項9に記載の衛星。
【0052】
条項13.前記複数の熱伝導性フィンは、高エミッタンスコーティング材が付着した少なくとも1つの層を有する金属の材料で作製される、条項12に記載の衛星。
【0053】
条項14.前記第1及び第2の圧縮プレートは各々、前記少なくとも1つの分割板に連結した第1面シートと、反対側の第2面シートと、それらの間に延びる少なくとも1つのリブ構造とを備え、前記第1及び第2の面シートは、前記第1及び第2の圧縮プレートの内部に、前記第1及び第2の面シートと前記少なくとも1つのリブ構造とによって少なくとも1つの対流空洞が画定されるように、一定の距離だけ互いから離れている、条項9に記載の衛星。
【0054】
条項15.前記第1及び第2の圧縮プレートは各々、前記少なくとも1つの分割板に連結された中央部分と、前記中央部分の側端から延び、かつ、前記少なくとも1つの分割板から外向きに延びている、少なくとも1つの外側部分であって、前記中央部分が前記少なくとも1つの分割板に当たって圧縮保持されるように、前記少なくとも1つの引張部材により張力がかかった場合に、前記少なくとも1つの分割板の方に曲がるよう構成される、少なくとも1つの外側部分とを備える、条項9に記載の衛星。
【0055】
条項16.電池アセンブリを形成する方法であって、隣り合った分割板間に電池セルのスロットが画定されるように互いに離間している、複数の分割板を、シャーシベースに連結することと、第1圧縮プレート及び第2圧縮プレートを、電池セルのアセンブリの両端で複数の分割板のうちの少なくとも1つに連結することと、少なくとも1つの引張部材を第1と第2の圧縮プレートの間に連結することと、電池セルを電池セルのスロットの各々の内部に配置し、それによって複数の電池セルを画定することとを含み、第1及び第2の圧縮プレートは、複数の分割板間に複数の電池セルを圧縮保持するよう構成され、シャーシベースと、第1及び第2の圧縮プレートとの少なくとも一方は、熱可塑性材料で形成される、方法。
【0056】
条項17.更に、シャーシベースと、複数の分割板と、第1及び第2の圧縮プレートとのうちの少なくとも1つを、複数の電池セルの質量が電池アセンブリの質量の約80パーセントを上回るように、熱可塑性材料で形成することを含む、条項16に記載の方法。
【0057】
条項18.電池セルは、第1の熱膨張率を有する材料で形成された外部筐体を含み、前記方法は更に、第1の熱膨張率と第2の熱膨張率との差が所定の閾値の範囲内となるように、シャーシベースと、第1及び第2の圧縮プレートとの少なくとも一方を、第2の熱膨張率を有する熱可塑性材料で形成することを含む、条項16に記載の方法。
【0058】
条項19.更に、シャーシベースと、第1及び第2の圧縮プレートとの少なくとも一方を、炭素繊維材料が内部に分散されているポリエーテルケトンケトン(PEKK)材料を含む炭素繊維強化ポリマ(CFRP)材料で形成することを含む、条項16に記載の方法。
【0059】
条項20.更に、隣り合った分割板間に少なくとも部分的に延び、かつ、複数の電池セルにより発生した熱を放射するよう構成された熱伝導性フィンを、複数の分割板のうちの少なくとも1つに連結することを含む、条項16に記載の方法。
【0060】
条項21.第1圧縮プレート及び第2圧縮プレートを少なくとも1つの分割板に連結することは、第1及び第2の圧縮プレートの中央部分を少なくとも1つの分割板に連結することと、少なくとも1つの分割板から外向きに延びている少なくとも1つの外側部分を、中央部分の側端から延ばすことと、少なくとも1つの引張部材を、第1と第2の圧縮プレートの少なくとも1つの外側部分の間に連結することとを含み、中央部分は、少なくとも1つの引張部材により張力がかかった場合に、少なくとも1つの外側部分が少なくとも1つの分割板の方に曲がるように、少なくとも1つの分割板に当たって圧縮保持される、条項16に記載の方法。
【0061】
条項22.電池格納装置内で使用するための圧縮プレートを形成する方法であって、第1面シートと、反対側の第2面シートと、それらの間に延びる少なくとも1つのリブ構造とを含む圧縮プレートを形成するための、プログラミングされた指令であって、圧縮プレートを表す仮想モデルに基づいて生成される、プログラミングされた指令を生成することと、圧縮プレートのフィーチャが仮想モデルに一致するまで熱可塑性材料の一又は複数の層が連続して作り出される、圧縮プレートの付加製造を命令するために、プログラミングされた指令を実行することとを含む、方法。
【0062】
条項23.プログラミングされた指令を実行することは、選択的レーザ焼結(SLS)付加製造技法、及び、溶融堆積モデリング(FDM)付加製造技法の少なくとも一方を介して、圧縮プレートを形成することを含む、条項22に記載の方法。
【0063】
条項24.プログラミングされた指令を実行することは、炭素繊維材料が内部に分散されているポリエーテルケトンケトン(PEKK)材料の一又は複数の層を連続して作り出すことを含む、条項22に記載の方法。
【0064】
条項25.プログラミングされた指令を実行することは、圧縮プレートの中央部分を形成することと、中央部分の側端から延びる少なくとも1つの外側部分を形成することと、少なくとも1つの外側部分の開孔であって、そこを通じて少なくとも1つの引張部材を受容するようサイズ決定された開孔を画定することとを含む、条項22に記載の方法。
【0065】
条項26.更に、中央部分に沿って延びる第1面シートの第1部分を形成することと、少なくとも1つの外側部分に沿って延びる第1面シートの第2部分であって、第1部分に対して斜めの配向で延びる第2部分を形成することとを含む、条項25に記載の方法。
【0066】
条項27.プログラミングされた指令を実行することは、圧縮プレートの内部に、第1及び第2の面シートと少なくとも1つのリブ構造とによって少なくとも1つの対流空洞が画定されるように、互いに一定の距離を隔てて第1及び第2の面シートを形成することと、圧縮プレートの内部に複数の対流空洞を少なくとも部分的に画定するよう相互接続している、複数のリブ構造を形成することとを含む、条項22に記載の方法。
【0067】
この明細書は、例を使用して、ベストモードを含む様々な実行形態を開示し、かつ、いかなる当業者にも、任意のデバイス又はシステムを作成及び使用すること、並びに、組み合わされた任意の複数の方法を実行することを含む、様々な実行形態の実践を可能にしている。本開示の特許性の範囲は、特許請求の範囲によって規定され、当業者に想起される他の例も含みうる。かかる他の例は、それらが特許請求の範囲の文言と相違しない構造要素を有する場合、又は、それらが特許請求の範囲の文言とほとんど違わない同等な構造要素を含む場合には、特許請求の範囲に含まれることが意図されている。