(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明の実施形態について添付の図面を参照しながら説明する。
【0011】
<全体構成>
まず、本実施形態に係る遠隔会議システム1の全体構成について、
図1を参照しながら説明する。
図1は、本実施形態に係る遠隔会議システム1の全体構成の一例を示す図である。
【0012】
図1に示す遠隔会議システム1は、複数の会議拠点間で遠隔会議を行うためのコンピュータシステムである。会議拠点とは、後述する遠隔会議装置10等が設置された部屋や区画等であり、例えば会議室や会議スペース等が挙げられる。なお、会議拠点を単に「拠点」とも表す。
【0013】
図1に示す遠隔会議システム1は、会議拠点に設置される遠隔会議装置10と、遠隔会議装置10と接続される1以上の端末装置20と、遠隔会議装置10と接続されるディスプレイ装置30とを有する。
【0014】
遠隔会議装置10は、例えばインターネット等の広域的なネットワークNを介して、他の会議拠点に設置された他の遠隔会議装置10との間で遠隔会議を行うコンピュータである。
【0015】
遠隔会議装置10は、例えば会議資料等の電子ファイルや会議資料に対する注釈(アノテーション)等の情報を他の遠隔会議装置10との間で共有することができる。複数の遠隔会議装置10間で共有されている情報(共有情報)は、当該遠隔会議装置10に接続されているディスプレイ装置30に表示される。また、遠隔会議装置10は、他の遠隔会議装置10で集音された音声を出力することもできる。
【0016】
このように、会議の参加者は、複数の会議拠点間で会議資料やアノテーション等を共有しながら会議を行うことができる。なお、共有情報は、会議の参加者が利用する端末装置20に表示されても良い。
【0017】
また、遠隔会議装置10は、会議終了時に、会議の終了時における共有情報を再現するためのスナップショットと、当該会議を識別する会議識別子とを作成して、当該会議の参加者が利用する端末装置20に保存させる。会議の参加者は、自身の端末装置20に保存されているスナップショットと会議識別子とを用いることで、会議の終了時における共有情報を再現した上で、終了した会議を再開させることができる。
【0018】
端末装置20は、会議の参加者が利用するスマートフォンやタブレット端末、ノートPC等のコンピュータである。会議の参加者は、端末装置20を用いて、会議資料等の電子ファイルを遠隔会議装置10にアップロードすることで、複数の会議拠点間で会議資料等の情報を共有することができる。遠隔会議装置10と端末装置20とは、例えば無線LAN(Local Area Network)やBluetooth(登録商標)等により通信可能に接続される。
【0019】
なお、会議の参加者全員が端末装置20を有している必要はないが、本実施形態では、会議の参加者のうちの少なくとも1人は端末装置20を有しているものとする。したがって、本実施形態では、複数の会議拠点間で会議を行っている場合、それぞれの会議拠点には、少なくとも1台の端末装置20が遠隔会議装置10に接続されているものとする。
【0020】
また、
図1に示す遠隔会議システム1の全体構成は、一例であって、他の構成であっても良い。例えば、ディスプレイ装置30は、遠隔会議装置10と一体となって構成されていても良い。
【0021】
<会議終了時及び会議再開時>
ここで、複数の会議拠点間で行われていた会議を終了する場合の処理の概略と、終了した会議を再開する場合の処理の概略とを、
図2を参照しながら説明する。
図2(a)は、遠隔会議システム1の会議終了時を説明する図である。一方、
図2(b)は、遠隔会議システム1の会議再開時を説明する図である。
【0022】
図2(a)及び
図2(b)では、一例として、会議拠点Aと会議拠点Bとの間で行われていた会議を終了する場合と、当該会議を再開する場合とについて説明する。また、
図2(a)及び
図2(b)では、会議拠点Aに含まれる遠隔会議装置10、端末装置20及びディスプレイ装置30を、それぞれ「遠隔会議装置10A」、「端末装置20A」及び「ディスプレイ装置30A」と表す。同様に、会議拠点Bに含まれる遠隔会議装置10、端末装置20及びディスプレイ装置30を、それぞれ「遠隔会議装置10B」、「端末装置20B」及び「ディスプレイ装置30B」と表す。
【0023】
≪会議終了時≫
会議拠点Aのディスプレイ装置30Aと、会議拠点Bのディスプレイ装置30Bには、会議拠点Aと会議拠点Bとの間で行われている会議における共有情報が表示されているものとする。
【0024】
S1−1)このとき、遠隔会議装置10Aと遠隔会議装置10Bとが、会議を終了したものとする。なお、例えば、会議拠点A又は会議拠点Bで会議に参加している参加者が会議終了操作等を行うことにより、会議を終了させることができる。この際、拠点間で共有情報が完全に一致していることを確認し、一致していなければ共有情報を同期させて一致させる処理が行われる。
【0025】
S1−2)会議拠点Aと会議拠点Bとの間の会議が終了すると、遠隔会議装置10A及び遠隔会議装置10Bは、共有情報のスナップショットと、会議識別子とを作成する。
【0026】
スナップショットとは、複数の遠隔会議装置10間で共有されている電子ファイルや当該電子ファイルに対する注釈、ディスプレイ装置30上における当該電子ファイルや注釈の表示位置等、会議の終了時における共有情報を再現するために必要な種々の情報である。また、会議識別子とは、終了した会議を識別する情報であり、例えば、スナップショットに対して所定のハッシュ関数を演算した結果(すなわち、スナップショットのハッシュ値)である。
【0027】
なお、遠隔会議装置10Aと遠隔会議装置10Bとで、同一のスナップショット及び会議識別子が作成される。
【0028】
S1−3)遠隔会議装置10Aは、スナップショットと、会議識別子とが含まれる会議再開情報を、会議拠点Aにおける参加者の端末装置20Aに送信する。同様に、遠隔会議装置10Bは、スナップショットと、会議識別子とが含まれる会議再開情報を、会議拠点Bにおける参加者の端末装置20Bに送信する。
【0029】
S1−4)各端末装置20Aは、遠隔会議装置10Aから受信した会議再開情報を保存する。同様に、各端末装置20Bは、遠隔会議装置10Bから受信した会議再開情報を保存する。
【0030】
これにより、会議拠点Aと会議拠点Bとの間で行われていた会議の参加者は、自身の端末装置20に保存された会議再開情報を用いて、会議を再開することができるようになる。
【0031】
≪会議再開時≫
次に、会議拠点Aと会議拠点Bとの間の会議を再開する場合について説明する。
【0032】
S2−1)まず、例えば会議拠点Aで会議に参加する参加者の端末装置20Aは、会議再開情報を遠隔会議装置10Aに送信する。
【0033】
S2−2)遠隔会議装置10Aは、端末装置20Aから受信した会議再開情報に含まれる会議識別子が保存されていない場合、当該会議識別子と、自拠点(会議拠点A)を識別する拠点IDとを関連付けた情報(後述する会議管理情報)を保存する。
【0034】
S2−3)次に、遠隔会議装置10Aは、予め決められた他の会議拠点の遠隔会議装置10に当該会議識別子を送信する。例えば、遠隔会議装置10Aは、会議拠点Bの遠隔会議装置10B、会議拠点Cの遠隔会議装置10C、会議拠点Dの遠隔会議装置10D等に当該会議識別子を送信する。
【0035】
このように、遠隔会議装置10は、端末装置20から受信した会議再開情報に含まれる会議識別子が保存されていない場合、当該会議識別子と自拠点の拠点IDとを関連付けて保存すると共に、予め決められた他の会議拠点に当該会議識別子を送信する。
【0036】
S2−4)遠隔会議装置10Bは、遠隔会議装置10Aから受信した会議識別子と、当該会議識別子の送信元の拠点ID(すなわち、会議拠点Aの拠点ID)とを関連付けた情報(後述する会議管理情報)を保存する。
【0037】
なお、会議拠点Cの遠隔会議装置10Cや会議拠点Dの遠隔会議装置10D等でも上記と同様に、遠隔会議装置10Aから受信した会議識別子と、会議拠点Aの拠点IDとを関連付けた情報が保存される。
【0038】
S2−5)一方で、例えば会議拠点Bで会議に参加する参加者の端末装置20Bは、会議再開情報を遠隔会議装置10Bに送信する。なお、このとき、端末装置20Bは、上記のS2−1で端末装置20Aが遠隔会議装置10Aに送信した会議再開情報と同一の会議再開情報を送信したものとする。
【0039】
S2−6)遠隔会議装置10Bは、端末装置20Bから受信した会議再開情報に含まれる会議識別子が保存されている場合、当該会議識別子と関連付けて保存されている拠点ID(すなわち、会議拠点Aの拠点ID)に接続要求を送信する。これにより、会議拠点Aの遠隔会議装置10Aと、会議拠点Bの遠隔会議装置10Bとが接続される。遠隔会議装置10Aと遠隔会議装置10Bとが接続されることで、会議拠点Aと会議拠点Bとの間で会議を行うことができる。
【0040】
このように、遠隔会議装置10は、端末装置20から受信した会議再開情報に含まれる会議識別子が保存されている場合、当該会議識別子と関連付けて保存されている拠点IDに接続要求を送信する。
【0041】
S2−7)そして、遠隔会議装置10Bと遠隔会議装置10Aとは、例えば端末装置20Aから受信した会議再開情報に含まれるスナップショットから共有情報を再現して、会議を再開する。なお、遠隔会議装置10Bと遠隔会議装置10Aとは、例えば端末装置20Bから受信した会議再開情報に含まれるスナップショットから共有情報を再現しても良い。
【0042】
これにより、複数の遠隔会議装置10は、会議の終了時における共有情報を再現した上で、会議を再開することができる。これにより、会議の参加者は、例えば、会議資料等の電子ファイルを遠隔会議装置10に再度アップロードすることなく、会議を再開することができる。また、会議資料に対する注釈や会議資料の表示位置等も再現されるため、会議の参加者は、前回の会議の終了時における議論を容易に再開することができるようになる。
【0043】
更に、複数の遠隔会議装置10のうち、端末装置20から受信した会議識別子が同一の遠隔会議装置10間を接続することで、会議を再開する。言い換えれば、端末装置20から受信した会議識別子を用いて、複数の遠隔会議装置10間でマッチングを行って、同一の会議識別子を受信した遠隔会議装置10同士を接続する。
【0044】
これにより、例えば、今回の会議が開催される会議拠点が、前回と異なる会議拠点である場合であっても、マッチングされた遠隔会議装置10間で容易に会議を再開することができる。同様に、例えば、会議の再開直前に参加人数が増えたこと等により、会議を開催する拠点が増えたり、変更になったりした場合であっても、マッチングされた遠隔会議装置10間で容易に会議を再開することができる。
【0045】
<ハードウェア構成>
次に、本実施形態に係る遠隔会議装置10のハードウェア構成について、
図3を参照しながら説明する。
図3は、本実施形態に係る遠隔会議装置10のハードウェア構成の一例を示す図である。
【0046】
図3に示す遠隔会議装置10は、入力装置11と、接続I/F12と、通信I/F13と、ROM(Read Only Memory)14とを有する。また、
図3に示す遠隔会議装置10は、RAM(Random Access Memory)15と、CPU(Central Processing Unit)16と、補助記憶装置17と、マイク18と、スピーカ19とを有する。これら各ハードウェアは、それぞれがバスB1で相互に接続されている。
【0047】
入力装置11は、例えばタッチパネルや各種スイッチ等であり、遠隔会議装置10に各種の操作信号を入力するのに用いられる。なお、入力装置11には、遠隔会議装置10に各種の操作信号を入力するためのリモコン(リモートコントローラ)が含まれても良い。また、タッチパネルの場合はディスプレイ装置30と一体化していても良い。
【0048】
接続I/F12は、遠隔会議装置10がディスプレイ装置30と接続するためのインタフェースである。
【0049】
通信I/F13は、遠隔会議装置10がネットワークNに接続するためのインタフェースである。遠隔会議装置10は、通信I/F13を介して、他の遠隔会議装置10との間でデータ通信を行うことができる。
【0050】
また、通信I/F13は、遠隔会議装置10が端末装置20と通信するためのインタフェースである。遠隔会議装置10は、通信I/F13を介して、例えば無線LANやBluetooth等により端末装置20と通信を行うことができる。
【0051】
ROM14は、電源を切ってもデータを保持することができる不揮発性の半導体メモリである。RAM15は、プログラムやデータを一時保持する揮発性の半導体メモリである。CPU16は、例えば補助記憶装置17やROM14等からプログラムやデータをRAM15上に読み出して、各種処理を実行する演算装置である。
【0052】
補助記憶装置17は、例えばHDD(Hard Disk Drive)やSSD(Solid State Drive)等であり、プログラムやデータを格納している不揮発性のメモリである。補助記憶装置17に格納されるプログラムやデータには、例えば、基本ソフトウェアであるOS(Operating System)や本実施形態を実現するプログラム等がある。
【0053】
マイク18は、遠隔会議装置10の周囲の音を集音して、音声データに変換する機器である。スピーカ19は、音声データに基づく音を出力する機器である。なお、マイク18やスピーカ19は、遠隔会議装置10に内蔵されている場合に限られず、例えば、遠隔会議装置10に外付けで接続されても良い。
【0054】
本実施形態に係る遠隔会議装置10は、
図3に示すハードウェア構成を有することにより、後述する各種処理が実現される。
【0055】
次に、本実施形態に係る端末装置20のハードウェア構成について、
図4を参照しながら説明する。
図4は、本実施形態に係る端末装置20のハードウェア構成の一例を示す図である。
【0056】
図4に示す端末装置20は、入力装置21と、表示装置22と、外部I/F23と、通信I/F24と、ROM25と、RAM26と、CPU27と、補助記憶装置28とを有する。これら各ハードウェアは、それぞれがバスB2で相互に接続されている。
【0057】
入力装置21は、例えばキーボードやマウス、タッチパネル等であり、端末装置20に各種の操作信号を入力するのに用いられる。表示装置22は、例えばディスプレイ等であり、端末装置20による各種の処理結果を表示する。
【0058】
外部I/F23は、外部装置とのインタフェースである。外部装置には、記録媒体23a等がある。端末装置20は、外部I/F23を介して、記録媒体23aの読み取りや書き込みを行うことができる。
【0059】
記録媒体23aには、例えば、SDメモリカード(SD memory card)やUSBメモリ、CD(Compact Disk)、DVD(Digital Versatile Disk)等がある。
【0060】
通信I/F24は、端末装置20が遠隔会議装置10と通信するためのインタフェースである。端末装置20は、通信I/F24を介して、例えば無線LANやBluetooth等により遠隔会議装置10と通信を行うことができる。
【0061】
ROM25は、電源を切ってもデータを保持することができる不揮発性の半導体メモリである。RAM26は、プログラムやデータを一時保持する揮発性の半導体メモリである。CPU27は、例えば補助記憶装置28やROM25等からプログラムやデータをRAM26上に読み出して、各種処理を実行する演算装置である。
【0062】
補助記憶装置28は、例えばHDDやSSD等であり、プログラムやデータを格納している不揮発性のメモリである。補助記憶装置28に格納されるプログラムやデータには、例えば、基本ソフトウェアであるOSや各種アプリケーションプログラム、本実施形態を実現するプログラム等がある。
【0063】
本実施形態に係る端末装置20は、
図4に示すハードウェア構成を有することにより、後述する各種処理が実現される。
【0064】
<機能構成>
次に、本実施形態に係る遠隔会議システム1の機能構成について、
図5を参照しながら説明する。
図5は、本実施形態に係る遠隔会議システム1の機能構成の一例を示す図である。
【0065】
図5に示す端末装置20は、通信部201と、入力受付部202と、表示制御部203と、会議制御部204と、再開情報取得部205とを有する。これら各機能部は、端末装置20にインストールされた1以上のプログラムが、CPU27に実行させる処理により実現される。
【0066】
また、端末装置20は、会議再開情報記憶部206を有する。当該記憶部は、例えば補助記憶装置28を用いて実現可能である。
【0067】
通信部201は、遠隔会議装置10との間で各種情報の送受信を行う。例えば、通信部201は、会議の終了時に、遠隔会議装置10から会議再開情報を受信する。また、例えば、通信部201は、会議の再開時に、会議再開情報を遠隔会議装置10に送信する。
【0068】
入力受付部202は、端末装置20のユーザ(会議の参加者)による各種入力を受け付ける。例えば、入力受付部202は、ユーザによる会議再開指示を受け付ける。
【0069】
また、例えば、入力受付部202は、ユーザによる会議終了指示を受け付ける。入力受付部202が会議終了指示を受け付けた場合、通信部201は、端末装置20と接続されている遠隔会議装置10に対して、会議終了を示す情報を送信する。
【0070】
表示制御部203は、各種画面を表示する。例えば、表示制御部203は、ユーザが会議再開指示を行うための画面(会議再開画面)を表示する。
【0071】
会議制御部204は、遠隔会議装置10との間で、端末装置20を用いた会議を行うための処理を行う。例えば、会議制御部204は、会議の再開時に、遠隔会議装置10からの参加許可を通信部201が受信したか否かを判定する。そして、会議制御部204は、遠隔会議装置10からの参加許可を通信部201が受信した場合、通信部201により、当該遠隔会議装置10に接続することで、会議に参加する。
【0072】
再開情報取得部205は、会議の終了時に、遠隔会議装置10からの通知に応じて、通信部201により、遠隔会議装置10から会議再開情報を取得する。そして、再開情報取得部205は、取得した会議再開情報を会議再開情報記憶部206に保存する。
【0073】
会議再開情報記憶部206は、再開情報取得部205により取得された会議再開情報を記憶する。
【0074】
図5に示す遠隔会議装置10は、通信部101と、表示制御部102と、会議制御部103と、終了処理部104と、再開処理部105とを有する。これら各機能部は、遠隔会議装置10にインストールされた1以上のプログラムが、CPU16に実行させる処理により実現される。
【0075】
また、遠隔会議装置10は、他拠点情報記憶部106と、会議管理情報記憶部107と、スナップショット記憶部108と、共有情報記憶部109と、会議再開情報記憶部110とを有する。これら各記憶部は、例えば補助記憶装置17を用いて実現可能である。なお、これら各記憶部のうちの少なくとも1つの記憶部が、遠隔会議装置10とネットワークNを介して接続される記憶装置等を用いて実現されていても良い。
【0076】
通信部101は、端末装置20や他の遠隔会議装置10との間で各種情報の送受信を行う。例えば、通信部101は、会議の終了時に、端末装置20からの要求に応じて、会議再開情報を当該端末装置20に送信する。また、例えば、通信部101は、会議の再開時に、端末装置20から会議再開情報を受信する。更に、例えば、通信部101は、会議の再開時に、他の遠隔会議装置10に会議識別子を送信したり、他の遠隔会議装置10から会議識別子を受信したりする。
【0077】
表示制御部102は、他の遠隔会議装置10との間で共有している共有情報をディスプレイ装置30に表示させる。
【0078】
会議制御部103は、他の遠隔会議装置10との間で会議を行うための処理を行う。例えば、会議制御部103は、会議の再開時に、通信部101により、端末装置20に参加許可を送信する。
【0079】
また、会議制御部103は、会議の再開時に、通信部101により、他の遠隔会議装置10との間で会議を行うための接続要求を当該他の遠隔会議装置10に送信する。他の遠隔会議装置10に接続要求が送信されることで、遠隔会議装置10と、他の遠隔会議装置10とが接続される。遠隔会議装置10と、他の遠隔会議装置10とが接続されることで、これらの遠隔会議装置10が設置された会議拠点間で会議を行うことができる。
【0080】
終了処理部104は、会議の終了に関する処理を行う。終了処理部104は、整合判定部111と、同期部112と、スナップショット作成部113と、会議識別子作成部114と、会議再開情報作成部115と、作成完了通知部116と、削除部117とを有する。
【0081】
整合判定部111は、会議の終了時に、他の遠隔会議装置10との間で共有情報が整合しているか否か(すなわち、共有情報が同一であるか否か)を判定する。
【0082】
同期部112は、整合判定部111により、他の遠隔会議装置10との間で共有情報が整合していないと判定された場合、これら他の遠隔会議装置10との間で共有情報を同期させる。
【0083】
スナップショット作成部113は、共有情報記憶部109に記憶されている共有情報からスナップショットを作成する。すなわち、スナップショット作成部113は、会議終了時における共有情報のスナップショットを作成する。
【0084】
会議識別子作成部114は、スナップショット作成部113により作成されたスナップショットから会議識別子を作成する。
【0085】
会議再開情報作成部115は、スナップショット作成部113により作成されたスナップショットと、会議識別子作成部114により作成された会議識別子とが含まれる会議再開情報を作成する。そして、会議再開情報作成部115は、作成した会議再開情報を会議再開情報記憶部110に保存する。
【0086】
作成完了通知部116は、会議再開情報作成部115により作成された会議再開情報が会議再開情報記憶部110に保存されると、会議再開情報の作成が完了したことを遠隔会議装置10に接続されている端末装置20に通知する。
【0087】
削除部117は、他の遠隔会議装置10との間で会議を終了する場合、当該会議の会議管理情報を会議管理情報記憶部107から削除する。なお、会議管理情報の詳細については後述する。
【0088】
再開処理部105は、会議の再開に関する処理を行う。再開処理部105は、拠点判定部121と、接続判定部122と、識別子判定部123と、会議管理情報作成部124と、スナップショット管理部125と、共有情報再現部126とを有する。
【0089】
拠点判定部121は、通信部101が受信した情報の送信元が、同一会議拠点又は他の会議拠点のいずれであるかを判定する。
【0090】
接続判定部122は、他の遠隔会議装置10と接続中(すなわち、会議中)であるか否かを判定する。
【0091】
識別子判定部123は、通信部101が受信した会議識別子と同一の会議識別子が含まれる会議管理情報が会議管理情報記憶部107に記憶されているか否かを判定する。
【0092】
会議管理情報作成部124は、識別子判定部123により当該会議識別子が含まれる会議管理情報が会議管理情報記憶部107に記憶されていないと判定された場合、当該会議識別子が含まれる会議管理情報を作成する。このとき、会議管理情報作成部124は、拠点判定部121の判定結果に応じて、自拠点の拠点ID又は会議再開情報の送信元の拠点の拠点IDと、当該会議識別子とを関連付けた会議管理情報を作成する。
【0093】
そして、会議管理情報作成部124は、作成した会議管理情報を会議管理情報記憶部107に保存する。
【0094】
スナップショット管理部125は、識別子判定部123により当該会議識別子が含まれる会議管理情報が会議管理情報記憶部107に記憶されていないと判定された場合、会議再開情報に含まれるスナップショットをスナップショット記憶部108に保存する。このとき、スナップショット管理部125は、会議再開情報に含まれる会議識別子と関連付けて当該スナップショットをスナップショット記憶部108に保存する。
【0095】
また、スナップショット管理部125は、他の遠隔会議装置10との間で会議が再開された場合に、再開した会議の会議識別子と関連付けられているスナップショットをスナップショット記憶部108から取得する。
【0096】
共有情報再現部126は、スナップショット管理部125により取得されたスナップショットから共有情報を作成する。そして、共有情報再現部126は、作成した共有情報を共有情報記憶部109に記憶させる。共有情報が共有情報記憶部109に記憶されることで、互いに接続されている複数の遠隔会議装置10間で共有情報が共有される。
【0097】
他拠点情報記憶部106は、会議を行うことが可能な他の会議拠点を示す他の拠点情報を記憶する。ここで、一例として、会議拠点Aに設置された遠隔会議装置10の他拠点情報記憶部106に記憶されている他拠点情報について、
図6を参照しながら説明する。
図6は、他拠点情報記憶部106に記憶されている他拠点情報の一例を示す図である。
【0098】
図6に示すように、会議拠点Aに設置された遠隔会議装置10の他拠点情報記憶部106に記憶されている他拠点情報は、他の会議拠点の名称を示す拠点名と、当該他の会議拠点の拠点IDとが関連付けられている。
図6に示す例では、拠点IDが、会議拠点に設置された遠隔会議装置10のIP(Internet Protocol)アドレスである場合を示している。
【0099】
なお、拠点IDは、会議拠点に設置された遠隔会議装置10のIPアドレスに限られない。拠点IDは、例えば、会議拠点に対して一意に割り振られた識別情報等であっても良い。
【0100】
このように、他拠点情報記憶部106には、他の会議拠点の拠点名と、拠点IDとが関連付けられた他拠点情報が記憶されている。遠隔会議装置10は、会議の再開時に、他拠点情報記憶部106に記憶されている他拠点情報を参照することで、他の会議拠点に設置されている遠隔会議装置10に対して会議識別子を送信することができる。
【0101】
会議管理情報記憶部107は、端末装置20のユーザにより再開指示がなされた会議に関する情報を示す会議管理情報を記憶する。ここで、会議管理情報記憶部107に記憶されている会議管理情報について、
図7を参照しながら説明する。
図7は、会議管理情報記憶部107に記憶されている会議管理情報の一例を示す図である。
【0102】
図7に示すように、会議管理情報記憶部107に記憶されている会議管理情報は、会議識別子と、拠点IDと、接続区分と、受信日時とが関連付けられている。会議識別子は、端末装置20のユーザにより再開指示がなされた会議の会議識別子である。拠点IDは、当該端末装置20と接続する遠隔会議装置10が設置された会議拠点の拠点IDである。すなわち、会議管理情報に含まれる拠点IDは、会議再開時に、遠隔会議装置10が会議識別子を受信した場合に、当該会議識別子の送信元の会議拠点(自拠点も含む)の拠点IDである。
【0103】
接続区分は、端末装置20のユーザにより再開指示がなされた会議が開催中か否かを示す区分である。接続区分が「接続中」である場合、当該会議が開催中であることを示している。一方で、接続区分が「未接続」である場合、当該会議は未だ開催されていないことを示している。受信日時は、遠隔会議装置10が会議識別子を受信した日及び時刻である。
【0104】
このように、会議管理情報記憶部107には、会議識別子と、拠点IDと、接続区分と、受信日時とが関連付けられた会議管理情報が記憶されている。遠隔会議装置10は、会議の再開時に、会議管理情報記憶部107に記憶されている会議管理情報を参照して、会議識別子のマッチングを行うことで、他の会議拠点に設置されている遠隔会議装置10との間で会議を再開することができる。
【0105】
スナップショット記憶部108は、会議識別子と関連付けられたスナップショットを記憶する。共有情報記憶部109は、スナップショットから作成された共有情報を記憶する。会議再開情報記憶部110は、会議再開情報作成部115により作成された会議再開情報を記憶する。
【0106】
<処理の詳細>
以降では、本実施形態に係る遠隔会議システム1の処理の詳細について説明する。
【0107】
≪会議の終了時≫
まず、複数の会議拠点間で行っていた会議を終了する場合における遠隔会議装置10が実行する処理について、
図8を参照しながら説明する。
図8は、会議終了時に遠隔会議装置10が実行する処理の一例を示すフローチャートである。
【0108】
なお、
図8に示す処理は、例えば、遠隔会議装置10の通信部101が、当該遠隔会議装置10に接続された端末装置20から会議終了を示す情報を受信した場合に実行される。又は、
図8に示す処理は、例えば、遠隔会議装置10の入力装置11により会議終了操作が行われた場合に実行されても良い。
【0109】
まず、終了処理部104の整合判定部111は、接続中の他の遠隔会議装置10との間で共有情報が整合しているか否かを判定する(ステップS801)。整合判定部111は、例えば、接続中の他の遠隔会議装置10との間で、共有情報記憶部109に記憶されている共有情報の更新日時等が同一であるか否かをチェックすることにより、共有情報が整合しているか否かを判定すれば良い。又は、整合判定部111は、例えば、接続中の他の遠隔会議装置10との間で、共有情報記憶部109に記憶されている共有情報を所定のハッシュ関数で演算した結果(ハッシュ値)が一致するか否かをチェックすることにより、共有情報が整合しているか否かを判定しても良い。
【0110】
ステップS801において、接続中の他の遠隔会議装置10との間で共有情報が整合していると判定された場合、終了処理部104は、ステップS803の処理に進む。
【0111】
一方、ステップS801において、接続中の他の遠隔会議装置10との間で共有情報が整合していないと判定された場合、終了処理部104の同期部112は、接続中の他の遠隔会議装置10間で共有情報を同期させる(ステップS802)。同期部112は、例えば、互いに接続している複数の遠隔会議装置10のそれぞれの共有情報記憶部109に記憶されている共有情報のうち、最も更新日時が新しい共有情報を用いて、これら複数の遠隔会議装置10間で共有情報を同期させれば良い。なお、同期部112により同期された共有情報は、共有情報記憶部109に記憶される。
【0112】
次に、終了処理部104のスナップショット作成部113は、共有情報記憶部109に記憶されている共有情報からスナップショットを作成する(ステップS803)。スナップショットとは、上述したように、会議終了時における共有情報を再現するために必要な情報である。スナップショットには、例えば、複数の遠隔会議装置10間で共有されている電子ファイルや当該電子ファイルに対する注釈、ディスプレイ装置30上における当該電子ファイルや注釈の表示位置等の情報が含まれる。
【0113】
次に、終了処理部104の会議識別子作成部114は、所定のハッシュ関数を用いて、スナップショット作成部113により作成されたスナップショットから会議識別子を作成する(ステップS804)。すなわち、会議識別子作成部114は、スナップショットのハッシュ値を会議識別子とする。
【0114】
なお、会議識別子作成部114は、例えば、スナップショット作成部113により作成されたスナップショットを所定の圧縮方式で圧縮した上で、圧縮後のスナップショットのハッシュ値を会議識別子としても良い。また、会議識別子は、会議を識別することができる情報であれば良く、スナップショットのハッシュ値に限られない。会議識別子には、例えば、会議を実施している複数の遠隔会議装置10間で決定される任意の文字列情報等を用いても良い。
【0115】
次に、終了処理部104の会議再開情報作成部115は、スナップショット作成部113により作成されたスナップショットと、会議識別子作成部114により作成された会議識別子とが含まれる会議再開情報を作成する。そして、会議再開情報作成部115は、作成した会議再開情報を会議再開情報記憶部110に保存する(ステップS805)。
【0116】
なお、会議再開情報作成部115により作成される会議再開情報には、例えば、会議の属性に関する情報(会議が開催された日時や会議名等)が含まれる。また、会議再開情報作成部115により作成される会議再開情報には、更に、会議の参加者に関する情報(例えば、会議に参加しているユーザのユーザIDやメールアドレス、ユーザが利用する会議拠点の拠点ID等)が含まれていても良い。会議の参加者に関する情報を会議再開情報に含めることで、例えば、会議の再開時に、前回の会議に参加したユーザのうち、再開した会議に参加していないユーザに対して、再開した会議への参加を促す通知を行うことができる。また、この場合、ユーザが利用する会議拠点での参加を促す通知を行っても良い。
【0117】
次に、終了処理部104の作成完了通知部116は、会議再開情報の作成が完了したことを遠隔会議装置10に接続されている端末装置20に通知する(ステップS806)。
【0118】
例えば、会議拠点Aに設置されている遠隔会議装置10Aに3台の端末装置20A(端末装置20A−1、端末装置20A−2及び端末装置20A−3)が接続されているものとする。この場合、作成完了通知部116は、端末装置20A−1、端末装置20A−2及び端末装置20A−3に対して、会議再開情報の作成が完了したことを通知する。
【0119】
次に、終了処理部104の削除部117は、他の遠隔会議装置10との間で実施中の会議の会議管理情報を会議管理情報記憶部107から削除する(ステップS807)。すなわち、削除部117は、例えば、接続区分が「接続中」である会議管理情報を会議管理情報記憶部107から削除する。
【0120】
次に、終了処理部104の会議制御部103は、他の遠隔会議装置10との間の接続を終了する(ステップS808)。会議制御部103は、例えば、通信部101により、他の遠隔会議装置10に対して接続終了要求を送信することで、これら他の遠隔会議装置10との間の接続を終了する。
【0121】
以上により、本実施形態に係る遠隔会議装置10は、他の遠隔会議装置10との間で実施している会議を終了することができる。このとき、本実施形態に係る遠隔会議装置10は、会議の終了時における共有情報のスナップショットと、当該会議を識別する会議識別子とが含まれる会議再開情報を作成する。これにより、会議の参加者は、例えば、後日、自身の端末装置20に保存されている会議再開情報を用いて、当該会議を再開することができるようになる。なお、上記では、会議の終了時における共有情報のスナップショットを作成する場合について説明したが、これに限られず、例えば、会議の参加者により設定された所定の時点における共有情報のスナップショットを作成しても良い。
【0122】
次に、会議再開情報の作成完了通知を受信した端末装置20が実行する処理について、
図9を参照しながら説明する。
図9は、会議再開情報の作成完了通知を受信した端末装置20が実行する処理の一例を示すフローチャートである。
【0123】
再開情報取得部205は、会議再開情報の作成完了通知を遠隔会議装置10から受信した場合、当該遠隔会議装置10の会議再開情報記憶部206に保存されている会議再開情報を取得する(ステップS901)。再開情報取得部205は、例えば、通信部201により、当該遠隔会議装置10に対して、会議再開情報の取得要求を送信することで、会議再開情報を取得することができる。
【0124】
次に、再開情報取得部205は、遠隔会議装置10から取得した会議再開情報を会議再開情報記憶部206に保存する(ステップS902)。
【0125】
以上により、本実施形態に係る端末装置20は、遠隔会議装置10から会議再開情報を取得して、会議再開情報記憶部206に保存することができる。これにより、会議の参加者は、自身の端末装置20に保存されている会議再開情報を用いて、当該会議の再開を行うことができるようになる。
【0126】
図9に示す例では、遠隔会議装置10に接続されている全ての端末装置20が会議再開情報を取得及び保存する場合について説明したが、これに限られない。例えば、遠隔会議装置10に接続されている端末装置20のうち、ある特定の端末装置20だけが会議再開情報を取得及び保存する一方で、他の端末装置20は会議識別子のみを取得及び保存しても良い。そこで、以降では、会議再開情報の作成完了通知を受信した端末装置20が実行する処理の他の例について、
図10を参照しながら説明する。
図10は、会議再開情報の作成完了通知を受信した端末装置20が実行する処理の他の例を示すフローチャートである。
【0127】
再開情報取得部205は、会議識別子のみを保存するか否かを判定する(ステップS1001)。再開情報取得部205は、例えば、端末装置20を利用するユーザに会議のスナップショットを保存するか否かを問い合わせた結果を用いて判定しても良いし、端末装置20の設定情報等から会議識別子のみを保存するか否かを判定しても良い。また、例えば、再開情報取得部205は、端末装置20の補助記憶装置28の空き容量から会議識別子のみを保存するか否かを判定しても良い。
【0128】
ステップS1001において、会議識別子のみを保存すると判定されなかった場合、再開情報取得部205は、会議再開情報の作成完了通知の送信元の遠隔会議装置10から会議再開情報を取得する(ステップS1002)。
【0129】
次に、再開情報取得部205は、遠隔会議装置10から取得した会議再開情報を会議再開情報記憶部206に保存する(ステップS1003)。
【0130】
一方、ステップS1001において、会議識別子のみを保存すると判定された場合、再開情報取得部205は、会議再開情報の作成完了通知の送信元の遠隔会議装置10から会議識別子を取得する(ステップS1004)。すなわち、再開情報取得部205は、当該遠隔会議装置10の会議再開情報記憶部206に記憶されている会議再開情報に含まれる会議識別子を取得する。再開情報取得部205は、例えば、通信部201により、当該遠隔会議装置10に対して、会議識別子の取得要求を送信することで、会議識別子を取得することができる。
【0131】
次に、再開情報取得部205は、遠隔会議装置10から取得した会議識別子を会議再開情報記憶部206に保存する(ステップS1005)。
【0132】
以上により、本実施形態に係る端末装置20は、会議再開情報又は会議識別子のいずれかを取得して、会議再開情報記憶部206に保存することができる。これにより、例えば、会議の議長や書記が用いる端末装置20には会議再開情報を保存させる一方で、通常の参会者が用いる端末装置20には会議識別子のみを保存させるようにすることができる。また、例えば、補助記憶装置28の空き容量が少ない端末装置20には会議識別子のみを保存させるようにすることもできる。
【0133】
≪会議の再開時≫
次に、端末装置20のユーザが会議を再開させる場合について、
図11を参照しながら説明する。
図11は、会議再開時に端末装置20が実行する処理の一例を示すフローチャートである。
【0134】
まず、表示制御部203は、ユーザが会議再開指示を行うための会議再開画面を表示する(ステップS1101)。ここで、表示制御部203により表示される会議再開画面の一例を
図12に示す。
図12は、会議再開画面の一例を示す図である。
【0135】
図12に示す会議再開画面G100には、会議一覧G110と、再開ボタンG120とが含まれる。会議一覧G110には、会議が行われた日時と、当該会議の会議名と、当該会議の会議識別子とが含まれる会議情報がリストで表示される。また、再開ボタンG120は、会議一覧G110に含まれる会議情報に対応付けられたボタン(表示部品)が含まれている。なお、会議一覧G110に含まれる会議情報は、会議再開情報記憶部206に記憶されている会議再開情報に含まれる会議の属性に関する情報(会議が開催された日時や会議名)と、会議識別子とから表示される。また、予めスケジュール管理アプリケーション等において会議識別子と時間及び/又は場所とが紐付けられている場合には、時間及び/又は場所から自動的に会議識別子が選択されても良い。
【0136】
ユーザは、会議一覧G110に含まれる会議情報のうち、再開を所望する会議情報に対応する再開ボタンG120を押下することで、会議再開指示を行うことができる。以降では、ユーザにより再開ボタンG120が押下されて、会議再開指示が行われたものとする。
【0137】
次に、入力受付部202は、ユーザにより行われた会議再開指示を受け付ける(ステップS1102)。
【0138】
次に、会議制御部204は、入力受付部202により受け付けられた会議再開指示に対応する会議再開情報を会議再開情報記憶部206から取得する。そして、会議制御部204は、通信部201により、取得した会議再開情報を遠隔会議装置10に送信する(ステップS1103)。
【0139】
次に、会議制御部204は、会議への参加が許可されたことを示す参加許可を遠隔会議装置10から受信したか否かを判定する(ステップS1104)。
【0140】
ステップS1104において、参加許可を遠隔会議装置10から受信していない場合、会議制御部204は、ステップS1104に戻る。すなわち、会議制御部204は、参加許可を遠隔会議装置10から受信するまで待ち状態(参加許可待ち状態)となる。
【0141】
一方、ステップS1104において、参加許可を遠隔会議装置10から受信した場合、会議制御部204は、会議に参加する(ステップS1105)。すなわち、会議制御部204は、通信部201により、参加許可の送信元の遠隔会議装置10に接続することで、会議に参加する。
【0142】
以上により、本実施形態に係る端末装置20は、会議再開情報を遠隔会議装置10に送信した後、当該遠隔会議装置10から参加許可を受信した場合に、会議を再開することができる。
【0143】
次に、会議再開時における遠隔会議装置10の処理について、
図13を参照しながら説明する。
図13は、会議再開情報又は会議識別子を受信した遠隔会議装置10が実行する処理の一例を示すフローチャートである。なお、
図2で説明したように、各遠隔会議装置10は、会議の再開時に、同一会議拠点内にある端末装置20からの会議再開情報又は他の会議拠点に設置された他の遠隔会議装置10からの会議識別子のいずれかを受信する。言い換えれば、各遠隔会議装置10は、会議の再開時に、同一会議拠点内にある端末装置20又は他の会議拠点に設置された他の遠隔会議装置10のいずれかから少なくとも会議識別子を受信する。
【0144】
まず、再開処理部105の拠点判定部121は、通信部101が受信した情報(会議再開情報又は会議識別子)が、自拠点から受信した情報であるか否かを判定する(ステップS1301)。なお、会議再開情報には会議識別子が含まれるため、上記のステップS1301は、通信部101が受信した会議識別子が自拠点から受信した情報であるか否かを判定する、と言い換えることができる。
【0145】
ステップS1301において、自拠点から受信した情報であると判定された場合(すなわち、端末装置20からの会議再開情報を受信した場合)、再開処理部105は、自拠点の端末装置20から会議再開情報を受信した場合の会議再開処理を実行する(ステップS1302)。ステップS1302の処理(自拠点の端末装置20から会議再開情報を受信した場合の会議再開処理)の詳細については後述する。
【0146】
一方、ステップS1301において、自拠点から受信した情報であると判定されなかった場合(すなわち、他の遠隔会議装置10からの会議識別子を受信した場合)、再開処理部105は、他拠点の遠隔会議装置10から会議識別子を受信した場合の会議再開処理を実行する(ステップS1303)。ステップS1303の処理(他拠点の遠隔会議装置10から会議識別子を受信した場合の会議再開処理)の詳細については後述する。
【0147】
ここで、上記のステップS1302の処理(自拠点の端末装置20から会議再開情報を受信した場合の会議再開処理)の詳細について、
図14を参照しながら説明する。
図14は、自拠点の端末装置20から会議再開情報を受信した場合の会議再開処理の一例を示すフローチャートである。
【0148】
まず、再開処理部105の接続判定部122は、他の遠隔会議装置10と接続中であるか否か(すなわち、他の遠隔会議装置10との間で会議が実施中であるか否か)を判定する(ステップS1401)。
【0149】
ステップS1401において、他の遠隔会議装置10と接続中でないと判定された場合、識別子判定部123は、通信部101が受信した会議再開情報と会議識別子が一致する会議管理情報が存在するか否かを判定する(ステップS1402)。すなわち、識別子判定部123は、当該会議再開情報に含まれる会議識別子と同一の会議識別子が含まれる会議管理情報が会議管理情報記憶部107に記憶されているか否かを判定する。
【0150】
ステップS1402において、会議識別子が一致する会議管理情報が存在しないと判定された場合、会議管理情報作成部124は、当該会議識別子と、自拠点の拠点IDと、接続区分「未接続」と、会議再開情報の受信日時とが含まれる会議管理情報を作成する。そして、会議管理情報作成部124は、作成した会議管理情報を会議管理情報記憶部107に保存する(ステップS1403)。
【0151】
次に、スナップショット管理部125は、通信部101が受信した会議再開情報に含まれるスナップショットをスナップショット記憶部108に保存する(ステップS1404)。
【0152】
次に、通信部101は、他拠点情報記憶部106に記憶されている他拠点情報を参照して、他拠点の拠点IDに当該会議識別子を送信する(ステップS1405)。すなわち、通信部101は、他拠点情報記憶部106に記憶されている他拠点情報に含まれる拠点ID宛に、上記のステップS1403で作成及び保存した会議管理情報に含まれる会議識別子を送信する。これにより、予め決められた1以上の他の会議拠点に対して、会議識別子が送信される。このとき、遠隔会議装置10は、当該会議識別子の会議の再開待ちとなる(すなわち、他の遠隔会議装置10からの接続要求待ちとなる。)。
【0153】
ステップS1402において、会議識別子が一致する会議管理情報が存在すると判定された場合、会議制御部103は、当該会議管理情報に含まれる拠点IDが自拠点の拠点IDであるか否かを判定する(ステップS1406)。
【0154】
ステップS1406において、会議管理情報に含まれる拠点IDが自拠点の拠点IDでないと判定された場合、会議制御部103は、通信部101により、当該会議管理情報に含まれる拠点IDの他の遠隔会議装置10に接続要求を送信する(ステップS1407)。これにより、当該拠点IDの会議拠点に設置されている他の遠隔会議装置10と接続され、当該他の遠隔会議装置10との間で会議が再開される。なお、このとき、会議制御部103は、当該会議管理情報に含まれる接続区分を「接続中」に更新する。
【0155】
次に、会議制御部103は、接続した他の遠隔会議装置10との間で会議に関する処理を開始する(ステップS1408)。このとき、会議制御部103は、通信部101により、同一の会議拠点内の端末装置20のうち、参加許可待ち状態となっている端末装置20に対して、参加許可を送信する。これにより、ユーザは、端末装置20を用いて、会議に参加することができるようになる。
【0156】
次に、再開処理部105のスナップショット管理部125は、上記のステップS1407で接続してきた端末装置20又は接続した他の遠隔会議装置10からスナップショットを取得する(ステップS1409)。すなわち、スナップショット管理部125は、再開した会議の会議識別子と関連付けられているスナップショットを、接続してきた端末装置20がスナップショットを持っていれば端末装置20から取得し、持っていなければ当該他の遠隔会議装置10のスナップショット記憶部108から取得する。スナップショット管理部125は、当該会議識別子を指定したスナップショット取得要求を当該他の遠隔会議装置10に送信することで、当該会議識別子に関連付けられたスナップショットを取得することができる。
【0157】
そして、スナップショット管理部125は、取得したスナップショットをスナップショット記憶部108に保存する。
【0158】
次に、再開処理部105の共有情報再現部126は、スナップショット管理部125により取得されたスナップショットから共有情報を作成する(ステップS1410)。そして、共有情報再現部126は、作成した共有情報を共有情報記憶部109に記憶させる。これにより、表示制御部102により、共有情報(すなわち、前回の会議の終了時における共有情報)がディスプレイ装置30上に表示される。
【0159】
なお、共有情報再現部126は、例えば、スナップショット作成部113が実行する処理(共有情報からスナップショットを作成する処理)の逆の処理を実行することで、スナップショットから共有情報を作成すれば良い。
【0160】
ステップS1406において、会議管理情報に含まれる拠点IDが自拠点の拠点IDであると判定された場合、会議制御部103は、当該遠隔会議装置10で会議を開始する(ステップS1411)。すなわち、会議制御部103は、他の遠隔会議装置10とは接続せずに、同一の会議拠点内の端末装置20間での会議を開始する。このとき、会議制御部103は、通信部101により、同一の会議拠点内の端末装置20のうち、参加許可待ち状態となっている端末装置20に対して、参加許可を送信する。
【0161】
次に、再開処理部105のスナップショット管理部125は、スナップショット記憶部108からスナップショットを取得する(ステップS1412)。すなわち、スナップショット管理部125は、再開した会議の会議識別子と関連付けられているスナップショットをスナップショット記憶部108から取得する。
【0162】
次に、再開処理部105の共有情報再現部126は、スナップショット管理部125により取得されたスナップショットから共有情報を作成する(ステップS1413)。そして、共有情報再現部126は、作成した共有情報を共有情報記憶部109に記憶させる。これにより、表示制御部102により、共有情報(すなわち、前回の会議の終了時における共有情報)がディスプレイ装置30上に表示される。
【0163】
ステップS1401において、他の遠隔会議装置10と接続中であると判定された場合、識別子判定部123は、通信部101が受信した会議再開情報に含まれる会議識別子が、接続区分が「接続中」である会議管理情報と会議識別子が一致するか否かを判定する(ステップS1414)。すなわち、識別子判定部123は、通信部101が受信した会議再開情報に含まれる会議識別子と、会議管理情報記憶部107に記憶されている会議管理情報のうち、接続区分が「接続中」である会議管理情報の会議識別子とが同一であるか否かを判定する。
【0164】
ステップS1414において、会議識別子が一致すると判定された場合、会議制御部103は、通信部101により、同一の会議拠点内の端末装置20のうち、参加許可待ち状態となっている端末装置20に対して、参加許可を送信する(ステップS1415)。これにより、参加許可待ち状態となっていた端末装置20は、既に再開されている会議に参加することができる。
【0165】
一方、ステップS1414において、会議識別子が一致しないと判定された場合、会議制御部103は、通信部101により、同一の会議拠点内の端末装置20のうち、参加許可待ち状態となっている端末装置20に対して、参加拒否を送信する(ステップS1416)。これは、参加許可待ち状態となっていた端末装置20が、既に再開されている会議の会議識別子とは異なる会議識別子が含まれる会議再開情報を遠隔会議装置10に送信したためである。
【0166】
このように、本実施形態に係る遠隔会議装置10は、同一の会議拠点内の端末装置20から会議再開情報を受信した場合に、同一会議拠点内又は他の会議拠点との間で会議を再開するための処理を行う。
【0167】
次に、上記のステップS1303の処理(他拠点の遠隔会議装置10から会議識別子を受信した場合の会議再開処理)の詳細について、
図15を参照しながら説明する。
図15は、他拠点の遠隔会議装置10から会議識別子を受信した場合の会議再開処理の一例を示すフローチャートである。
【0168】
まず、再開処理部105の接続判定部122は、他の遠隔会議装置10と接続中であるか否か(すなわち、他の遠隔会議装置10との間で会議が実施中であるか否か)を判定する(ステップS1501)。
【0169】
ステップS1501において、他の遠隔会議装置10と接続中でないと判定された場合、識別子判定部123は、通信部101が受信した会議識別子と一致する会議識別子が含まれる会議管理情報が存在するか否かを判定する(ステップS1502)。すなわち、識別子判定部123は、当該会議識別子が含まれる会議管理情報が会議管理情報記憶部107に記憶されているか否かを判定する。
【0170】
ステップS1502において、会議識別子が一致する会議管理情報が存在しないと判定された場合、会議管理情報作成部124は、当該会議識別子と、当該会議識別子の送信元の会議拠点の拠点IDと、接続区分「未接続」と、当該会議識別子の受信日時とが含まれる会議管理情報を作成する。そして、会議管理情報作成部124は、作成した会議管理情報を会議管理情報記憶部107に保存する(ステップS1503)。
【0171】
ステップS1502において、会議識別子が一致する会議管理情報が存在すると判定された場合、会議制御部103は、通信部101により、当該会議識別子の送信元の会議拠点に設置されている他の遠隔会議装置10に接続要求を送信する(ステップS1504)。これにより、当該他の遠隔会議装置10と接続され、当該他の遠隔会議装置10との間で会議が再開される。なお、このとき、会議制御部103は、当該会議管理情報に含まれる接続区分を「接続中」に更新する。
【0172】
次に、会議制御部103は、接続した他の遠隔会議装置10との間で会議に関する処理を開始する(ステップS1505)。このとき、会議制御部103は、通信部101により、同一の会議拠点内の端末装置20のうち、参加許可待ち状態となっている端末装置20に対して、参加許可を送信する。これにより、ユーザは、端末装置20を用いて、会議に参加することができるようになる。
【0173】
次に、再開処理部105のスナップショット管理部125は、上記のステップS1505で接続した他の遠隔会議装置10からスナップショットを取得する(ステップS1506)。すなわち、スナップショット管理部125は、再開した会議の会議識別子と関連付けられているスナップショットを、当該他の遠隔会議装置10のスナップショット記憶部108から取得する。スナップショット管理部125は、当該会議識別子を指定したスナップショット取得要求を当該他の遠隔会議装置10に送信することで、当該会議識別子に関連付けられたスナップショットを取得することができる。
【0174】
そして、スナップショット管理部125は、取得したスナップショットをスナップショット記憶部108に保存する。
【0175】
次に、再開処理部105の共有情報再現部126は、スナップショット管理部125により取得されたスナップショットから共有情報を作成する(ステップS1507)。そして、共有情報再現部126は、作成した共有情報を共有情報記憶部109に記憶させる。これにより、表示制御部102により、共有情報(すなわち、前回の会議の終了時における共有情報)がディスプレイ装置30上に表示される。
【0176】
ステップS1501において、他の遠隔会議装置10と接続中であると判定された場合、識別子判定部123は、通信部101が受信した会議識別子が、接続区分が「接続中」である会議管理情報に含まれる会議識別子と一致するか否かを判定する(ステップS1508)。すなわち、識別子判定部123は、通信部101が受信した会議識別子と、会議管理情報記憶部107に記憶されている会議管理情報のうち、接続区分が「接続中」である会議管理情報の会議識別子とが同一であるか否かを判定する。
【0177】
ステップS1508において、会議識別子が一致する会議管理情報が存在しないと判定された場合、会議管理情報作成部124は、当該会議識別子と、送信元の拠点IDと、接続区分「未接続」と、会議再開情報の受信日時とが含まれる会議管理情報を作成する。そして、会議管理情報作成部124は、作成した会議管理情報を会議管理情報記憶部107に保存する(ステップS1509)。
【0178】
ステップS1508において、会議識別子が一致する会議管理情報が存在すると判定された場合、会議制御部103は、通信部101により、当該会議識別子の送信元の会議拠点に設置されている他の遠隔会議装置10に接続要求を送信する(ステップS1510)。これにより、当該他の遠隔会議装置10と接続され、当該他の遠隔会議装置10との間でも会議が再開される。
【0179】
次に、会議制御部103は、接続した他の遠隔会議装置10との間でも会議に関する処理を開始する(ステップS1511)。このとき、会議制御部103は、通信部101により、同一の会議拠点内の端末装置20のうち、参加許可待ち状態となっている端末装置20に対して、参加許可を送信する。これにより、ユーザは、端末装置20を用いて、会議に参加することができるようになる。
【0180】
次に、再開処理部105の共有情報再現部126は、現在の共有情報(すなわち、共有情報記憶部109に記憶されている共有情報)を、会議識別子の送信元の他の遠隔会議装置10に送信する(ステップS1512)。これにより、当該他の遠隔会議装置10との間でも共有情報が共有される。
【0181】
このように、本実施形態に係る遠隔会議装置10は、他の遠隔会議装置10から会議識別情報を受信した場合に、当該他の遠隔会議装置10との間で会議を再開するための処理を行う。
【0182】
なお、
図13乃至
図15では、端末装置20が会議再開情報を遠隔会議装置10に送信する場合について説明したが、端末装置20にはスナップショットが保存されない場合も有り得る。スナップショットが保存されていない端末装置20は、会議識別子を遠隔会議装置10に送信すれば良い。
【0183】
以上のように、本実施形態に係る遠隔会議システム1は、端末装置20から送信された会議再開情報に含まれる会議識別子を用いて、複数の遠隔会議装置10でマッチングを行う。そして、本実施形態に係る遠隔会議システム1は、同一の会議識別子が含まれる会議管理情報が記憶されている遠隔会議装置10間で接続することで、会議を行う。また、このとき、本実施形態に係る遠隔会議システム1は、前回の会議の終了時におけるスナップショットから、前回の会議の終了時における共有情報を再現する。これにより、本実施形態に係る遠隔会議システム1によれば、容易に共有情報を再現した上で、会議を再開することができる。
【0184】
なお、本実施形態では、各遠隔会議装置10が会議管理情報を記憶することで、会議識別子のマッチングを行う場合について説明したが、会議識別子のマッチングは、例えば、各遠隔会議装置10と通信可能な1台のサーバ装置で行われても良い。
【0185】
また、本実施形態では、同一の会議識別子を記憶する遠隔会議装置10同士を接続する場合について説明したが、例えば、会議識別子を電子割符として用いて、電子割符が記憶されている遠隔会議装置10同士で接続を行っても良い。これにより、例えば、予め決められた電子割符がそろった場合に限り、電子割符が記憶されている遠隔会議装置10同士で接続を行うことができるようになる。
【0186】
以上、本発明の実施形態について詳述したが、本発明は斯かる特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
【0187】
以上の説明に関し、更に以下の項を開示する。
(付記1)
1以上の端末と接続される情報処理装置であって、
会議の所定の時点において他の情報処理装置と共有していた共有情報のスナップショットと、前記会議の識別子とを前記端末から取得する取得部と、
他の情報処理装置から受信した識別子を記憶する記憶部を参照して、前記取得部が取得した前記識別子が前記記憶部に記憶されているか否かを判定する判定部と、
前記取得部が取得した前記識別子が前記記憶部に記憶されていると判定された場合、前記記憶部に記憶されている識別子の送信元の他の情報処理装置と接続する接続部と、
前記取得部が取得した前記スナップショットから、前記接続部が接続した前記他の情報処理装置と共有する前記共有情報を再現する再現部と、
を有する情報処理装置。
(付記2)
前記取得部が取得した前記識別子が前記記憶部に記憶されていないと判定された場合、1以上の他の情報処理装置に前記識別子を送信する送信部を有し、
前記判定部は、
他の情報処理装置から識別子を受信した場合、前記記憶部を参照して、前記他の情報処理装置から受信した識別子が前記記憶部に記憶されているか否かを判定し、
前記接続部は、
前記他の情報処理装置から受信した識別子が前記記憶部に記憶されていると判定された場合、前記他の情報処理装置と接続する、付記1に記載の情報処理装置。
(付記3)
前記他の情報処理装置から受信した識別子が前記記憶部に記憶されていないと判定された場合、該他の情報処理装置から受信した識別子を前記記憶部に記憶させる保存部を有する、付記2に記載の情報処理装置。
(付記4)
複数の情報処理装置と、該情報処理装置に接続される1以上の端末とが含まれる情報処理システムであって、
前記端末は、
会議の所定の時点において複数の情報処理装置間で共有していた共有情報のスナップショットと、前記会議の識別子とを記憶する第1の記憶部を有し、
前記情報処理装置は、
前記スナップショットと、前記識別子とを前記端末から取得する取得部と、
他の情報処理装置から受信した識別子を記憶する第2の記憶部を参照して、前記取得部が取得した前記識別子が前記第2の記憶部に記憶されているか否かを判定する判定部と、
前記取得部が取得した前記識別子が前記第2の記憶部に記憶されていると判定された場合、前記第2の記憶部に記憶されている識別子の送信元の他の情報処理装置と接続する接続部と、
前記取得部が取得した前記スナップショットから、前記接続部が接続した前記他の情報処理装置と共有する前記共有情報を再現する再現部と、
を有する情報処理システム。
(付記5)
前記取得部が取得した前記識別子が前記記憶部に記憶されていないと判定された場合、1以上の他の情報処理装置に前記識別子を送信する送信部を有し、
前記判定部は、
他の情報処理装置から識別子を受信した場合、前記記憶部を参照して、前記他の情報処理装置から受信した識別子が前記記憶部に記憶されているか否かを判定し、
前記接続部は、
前記他の情報処理装置から受信した識別子が前記記憶部に記憶されていると判定された場合、前記他の情報処理装置と接続する、付記4に記載の情報処理システム。
(付記6)
前記他の情報処理装置から受信した識別子が前記記憶部に記憶されていないと判定された場合、該他の情報処理装置から受信した識別子を前記記憶部に記憶させる保存部を有する、付記5に記載の情報処理システム。
(付記7)
1以上の端末と接続されるコンピュータが、
会議の所定の時点において他の情報処理装置と共有していた共有情報のスナップショットと、前記会議の識別子とを前記端末から取得し、
他の情報処理装置から受信した識別子を記憶する記憶部を参照して、取得した前記識別子が前記記憶部に記憶されているか否かを判定し、
取得した前記識別子が前記記憶部に記憶されていると判定された場合、前記記憶部に記憶されている識別子の送信元の他の情報処理装置と接続し、
取得した前記スナップショットから、接続した前記他の情報処理装置と共有する前記共有情報を再現する、
処理を実行する情報処理方法。
(付記8)
前記コンピュータが、
取得した前記識別子が前記記憶部に記憶されていないと判定された場合、1以上の他の情報処理装置に前記識別子を送信する処理を実行し、
前記判定する処理は、
他の情報処理装置から識別子を受信した場合、前記記憶部を参照して、前記他の情報処理装置から受信した識別子が前記記憶部に記憶されているか否かを判定し、
前記接続する処理は、
前記他の情報処理装置から受信した識別子が前記記憶部に記憶されていると判定された場合、前記他の情報処理装置と接続する、付記7に記載の情報処理方法。
(付記9)
前記コンピュータが、
前記他の情報処理装置から受信した識別子が前記記憶部に記憶されていないと判定された場合、該他の情報処理装置から受信した識別子を前記記憶部に記憶させる、処理を実行する付記8に記載の情報処理方法。