(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、スイッチ信号のみを用いる従来のキースイッチ装置の構成では、キーを所有していないキー非所有者がキーを用いることなく、センサ部を電気的に短絡させてスイッチ信号を出力させるといった不正が容易にできてしまう。
【0007】
なお、車のスタートキースイッチのイモビライザの場合は、ID認証とスイッチ信号のアンド条件にて始動を許可する信号を発信するようになっており、短絡によるスイッチ信号の出力だけで始動は許可されない。しかしながら、このようなIDが個別に設定できる車のキーと違い、遊技機用キースイッチ装置の場合は、全国の遊技場で本体部とキーがどのように組み合わされるか分からないため、同様の手法を用いることはできない。
【0008】
本発明の一態様は、上記課題に鑑みなされたもので、不正な操作が行われ難い遊技機用キースイッチ装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明は、上述した課題を解決するために、以下の構成を採用する。
【0010】
すなわち、本発明の一側面に係る遊技機用キースイッチ装置は、キーが挿入され、キーコードが一致するキーでのみ回動可能な機構を内部に有する本体部と、前記本体部に挿入された前記キーが所定量回動したことを検出してスイッチ信号を出力するセンサ部と、所定量回動するまでの回動途中の前記キーを検出して回動検出信号を出力する回動検出部と、前記スイッチ信号および前記回動検出信号が入力され、許可条件を満たしたときに、遊技機の内部設定の変更を許可する許可信号を出力する制御部と、を備え、前記許可条件は、前記スイッチ信号および前記回動検出信号の両方が入力されていることを条件として含む。
【0011】
上記構成では、本体部とキーコードが一致するキーを用いることなく短絡させてスイッチ信号を出力させたとしても、回動検出部から回動検出信号が出力されないので、制御部が許可信号を出力することはなく、遊技機を内部設定の変更を許可しない状態に保持できる。また、センサ部に代えて回動検出部を短絡させて回動検出信号を出力させたとしても、センサ部からスイッチ信号が出力されないため、この場合も、制御部が許可信号を出力することはない。これにより、従来構成よりも不正な操作が行われ難い構成とできる。
【0012】
上記一側面に係る遊技機用キースイッチ装置において、前記許可条件として、さらに、回動検出信号が入力されてからスイッチ信号が入力されるまでの時間が所定の範囲内であることを条件として含むことができる。
【0013】
上記構成では、センサ部と回動検出部との両方を短絡させてスイッチ信号と回動検出信号の両方を入力させたとしても、回動検出信号が入力されてからスイッチ信号が入力されるまでの時間(タイミング)が所定の範囲内(キー2の正常操作と判定し得る範囲)でないかぎり、制御部が許可信号を出力することはない。つまり、回動検出信号が入力されてからスイッチ信号が入力されるまでの時間が速すぎても遅すぎても制御部が許可信号を出力することはない。これにより、不正な操作がより一層行われ難い構成とできる。
【0014】
本発明の他の一側面に係る遊技機用キースイッチ装置は、キーが挿入され、キーコードが一致するキーでのみ回動可能な機構を内部に有する本体部と、前記本体部に挿入された前記キーが所定量回動したことを検出してスイッチ信号を出力するセンサ部と、所定量回動するまでの回動途中の前記キーを検出して回動検出信号を出力する回動検出部と、を備える。
【0015】
本発明の一側面に係る制御装置は、許可条件を満たしたときに、遊技機の内部設定の変更を許可する許可信号を出力する制御装置であって、本発明の他の一側面に係る遊技機用キースイッチ装置より、挿入されたキーが所定量回動したことを検出して出力されるスイッチ信号と、所定量回動するまでの回動途中の前記キーを検出して出力される回動検出信号とが入力され、前記許可条件は、前記スイッチ信号および前記回動検出信号の両方が入力されていることを条件として含む。
【0016】
本発明の一側面に係る制御装置において、前記許可条件として、さらに、前記回動検出信号が入力されてから前記スイッチ信号が入力されるまでの時間が所定の範囲内であることを条件として含むこともできる。
【0017】
上記構成によれば、本発明の他の一側面に係る遊技機用キースイッチ装置と、本発明の一側面に係る制御装置とを組み合わせて用いることで、本発明の一側面に係る遊技機用キースイッチ装置と同様に、不正な操作が行われ難い、あるいは不正な操作がより一層行われ難い構成とできる。
【発明の効果】
【0018】
本発明によれば、不正な操作が行われ難い遊技機用キースイッチ装置を提供することができる。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下、本発明の一側面に係る実施の形態(以下、「本実施形態」とも表記する)を、図面に基づいて説明する。ただし、以下で説明する本実施形態は、あらゆる点において本発明の例示に過ぎない。本発明の範囲を逸脱することなく種々の改良や変形を行うことができることは言うまでもない。つまり、本発明の実施にあたって、実施形態に応じた具体的構成が適宜採用されてもよい。
【0021】
§1 適用例
まず、
図1、
図2を用いて、本発明が適用される場面の一例について説明する。
図1の(a)(b)は、本実施形態に係る遊技機用キースイッチ装置1が搭載される遊技機であるパチスロ機21を示す斜視図であり、
図1の(a)は外観を示し、
図1の(b)は、扉部23を開放した状態を示す。
図1の(a)に示すように、パチスロ機21は、扉部23と筐体部24とを備え、正面に扉錠22が設けられている。
図1の(b)に示すように、パチスロ機21において、扉キー25を用いて扉錠22のロックを解除することで、扉部23を開けることができる。筐体部24内部には、パチスロ機21を制御する確率設定部26が設置されている。本実施形態に係る遊技機用キースイッチ装置1(
図3参照)は、確率設定部26に適用される。
【0022】
図2の(a)〜(c)は、本実施形態に係る遊技機用キースイッチ装置1が搭載される遊技機であるパチンコ機31を示す斜視図であり、
図2の(a)は外観を示し、
図2の(b)は、扉部33を開放した正面側の状態を示し、
図2の(c)は、扉部33を開放した背面側の状態を示す。
図2の(a)に示すように、パチンコ機31は、扉部33と筐体部34とを備え、正面に扉錠32が設けられている。
図2の(b)に示すように、パチンコ機31において、扉キー35を用いて扉錠32のロックを解除することで、扉部33を開けることができる。
図2の(c)に示すように、扉部33の背面側には、パチンコ機31を制御する確率設定部36が設置されている。本実施形態に係る遊技機用キースイッチ装置1(
図3参照)は、確率設定部36に適用される。
【0023】
なお、ここでは、扉キー25、扉キー35として、別の部材番号を付したが、同一の遊技場であれば、扉キー25および扉キー35は共通であり、扉錠22および扉錠32も同一のキーコードに設定されている。そして、遊技機用キースイッチ装置1(
図3参照)で用いられるキー2(
図3参照)は、利便性のため扉キー25(35)が流用される。
【0024】
§2 構成例
〔実施形態1〕
図3は、本実施形態に係る遊技機用キースイッチ装置1の外観およびその実装状態を示す斜視図である。
図3に示すように、本実施形態に係る遊技機用キースイッチ装置(以下、キースイッチ装置と略記することもある)1は、本体部3と、センサ部4と、回動検出部5と、
図4に示す制御部8とを備える。
【0025】
本体部3は、キーが挿入され、キーコードが一致するキーでのみ回動可能なコード機構(機構、不図示)を内部に有する。挿入されたキー2のキーコードとコード機構のキーコードとが一致した際にキー2の回動が可能になる。本体部3はシリンダ錠である。
【0026】
センサ部4は、本体部3に挿入されたキー2が所定量回動すると、これを検出してスイッチ信号を出力する(スイッチ信号をONにする)。キー2の回動の所定量は、キー2が挿入された位置から例えば90°である。センサ部4は、例えば双投形の回路を有するスイッチを備え、スイッチ信号は制御部8に送出される。
【0027】
回動検出部5は、所定量回動するまでの回動途中のキー2を検出して回動検出信号を出力する(回動検出信号をONにする)。回動検出部5は、キー2の回動に追従して回動する回動検出フラグ6と、回動検出フラグを検出して回動検出信号を出力する回動検出センサ7とを備える。回動検出センサ7は、キー2が所定量回動する前の時点で回動検出フラグ6を検出できる位置に配設されている。回動検出信号もスイッチ信号と同様に制御部8に送出される。
【0028】
制御部8の詳細については、
図4を用いて後述するが、制御部8は、許可条件を満たしたときに、遊技機の内部設定の変更を許可する許可信号を出力する。
【0029】
このようなキースイッチ装置1は、本実施形態では遊技機(不図示)の確率設定部10に実装されている。確率設定部10は、
図1の(b)、
図2の(c)に示した確率設定部26,36に相当し、遊技機の内部設定の1つである確率を設定するものである。確率設定部10には、確率の設定変更を行うための設定変更スイッチ(不図示)等が設けられている。確率設定部10は、キースイッチ装置1より許可信号が入力されることで設定変更スイッチを有効にして、確率の設定変更を受け付ける。
【0030】
図4は、本実施形態に係る遊技機用キースイッチ装置1の回路図である。
図4に示すように、制御部8には、センサ部4から出力されるスイッチ信号と、回動検出センサ7から出力される回動検出信号とが入力される。制御部8は、上述したように、許可条件を満たしたときに、遊技機の内部設定の変更を許可する許可信号を出力する。
【0031】
許可条件としては、スイッチ信号および回動検出信号の両方が入力されていること、および回動検出信号が入力されてからスイッチ信号が入力されるまでの時間が所定の範囲内であることの2つの条件を含む。
【0032】
すなわち、本実施形態では、制御部8は、入力されるスイッチ信号および回動検出信号に基づいて、回動検出信号およびスイッチ信号の両方が入力され(アンド条件)、かつ、回動検出信号が入力されてからスイッチ信号が入力されるまでの時間が所定の範囲内である場合に許可信号を出力する。
【0033】
具体的には、制御部8は、タイマー機能と、判定機能、発報機能とを備えている。本体部3にキー2が挿入されて回動されると、回動検出センサ7から先ず回動検出信号が出力され(回動検出信号がONになり)、その後、キー2が所定量回動したところで、センサ部4からスイッチ信号が出力される(スイッチ信号がONになる)。
【0034】
制御部8は、タイマー機能により、回動検出信号がONになってからスイッチ信号がONになるまでの時間を計測する。制御部8は、判定機能により、計測した時間が予め設定されている正と判定できる所定の範囲内であるか否かを判定する。計測した時間が所定の範囲内である場合に、制御部8は正常操作であると判定する。正常操作である場合、制御部8は発報機能を用いて、設定変更スイッチを有効にする許可信号を確率設定部10に出力(発報)する。これにより、確率設定部10は、確率の設定変更を受け付ける状態となり、設定変更が可能になる。
【0035】
また、正常操作でないと判定した場合に、制御部8は発報機能を用いて、キースイッチ装置1あるいはキースイッチ装置1が搭載されている遊技機に対して、不正な操作が行われたあるいは行われていることを知らせる通知を、遊技機が設定されている遊技場のコンピュータ等に出力(発報)したり、遊技機から音や光を発して不正を通知したりする構成としてもよい。
【0036】
図5は、本実施形態に係る遊技機用キースイッチ装置1の信号回路図である。キー2を挿入してA点からB点まで90°回動すると、センサ部4における双投形の回路でNO回路が閉となり、スイッチ信号がONとなる。また、スイッチ信号がONになる前の例えばキー2が45°回動した時点(点C)で、回動検出部5が回動途中のキー2を検出(回動検出センサ7がキー2の回動に追従して回動する回動検出フラグ6を検出)し、回動検出信号がONとなる。
【0037】
図6は、本実施形態に係る遊技機用キースイッチ装置1の検出フローチャートである。制御部8は、S1の待機状態とS4の回動検出信号が入力したか否かの判断ステップとを繰り返し行っている。本体部3にキー2が挿入され(S2)、キー2が回動されると(S3)、回動検出部5より回動検出信号が出力され、制御部8は、S4にて回動検出信号の入力有りと判断する。制御部8は、回動検出信号の入力有りと判断すると、S5に進んでタイマー機能を用いて時間計測を開始し、S6に進んでスイッチ信号の入力を待つ。
【0038】
キー2が所定量回動すると、センサ部4よりスイッチ信号が出力され、制御部8は、S6にてスイッチ信号の入力有りと判断する。制御部8は、スイッチ信号の入力有りと判断すると、S7に進んで時間計測を停止すると共に、計測した時間が所定の範囲内か否かを判断する。S7で所定の範囲内である場合のみ、S8に進み許可信号を確率設定部10に出力する。許可信号が入力されることで、確率設定部10は確率の設定変更を受け付ける状態に移行する。
【0039】
スイッチ信号が出力されるキー2の所定回動量が90°で、回動検出信号が出力されるキー2の回動地点が45°の仕様であれば、S8の所定の時間は、例えば50ms以上1000ms未満とできる。ここで、50ms未満を範囲外としているのは、キー2の通常の回動操作としては速すぎることから、センサ部4と回動検出センサ7とを同時に短絡させていることが疑われるためである。また、逆に1000ms以上の場合は、キー2の通常の回動操作としては遅すぎることから、センサ部4と回動検出センサ7とを順に短絡させたことが疑われるためである。回動検出信号が出力されてからスイッチ信号が出力されるまでのタイミングが通常のキー2の回動操作とは考えられないような場合、許可信号が入力されず、確率設定部10は確率の設定変更を受け付けない状態を保持する。
【0040】
以上のように、本実施形態に係る遊技機用キースイッチ装置1においては、本体部3に挿入されたキー2が所定量回動したことを検出してスイッチ信号を出力するセンサ部4の他に、回動途中のキー2を検出して回動検出信号を出力する回動検出部5を備えている。そして、制御部8は、スイッチ信号および回動検出信号の両方の入力と、回動検出信号が入力されてからスイッチ信号が入力されるまでの時間が所定の範囲内であることの2つの条件を満たした場合に、確率設定部10に許可信号を出力する。
【0041】
これによれば、キー2を用いることなく短絡させてスイッチ信号を出力させたとしても、回動検出部5から回動検出信号が出力されないので、制御部8が許可信号を出力することはなく、確率設定部10(26,36)を、設定変更を受け付けない状態に保持できる。
【0042】
また、センサ部4に代えて回動検出センサ7を短絡させて回動検出信号を出力させたとしても、センサ部4からスイッチ信号が出力されないため、この場合も制御部8が許可信号を出力することはない。
【0043】
さらに、センサ部4と回動検出センサ7との両方を短絡させてスイッチ信号と回動検出信号の両方を入力(共にON)させてアンド要件を満たしたとしても、回動検出信号が入力されてからスイッチ信号が入力されるまでの時間(タイミング)が所定の範囲内(キー2の正常操作と判定し得る範囲)でないかぎり、制御部8が許可信号を出力することはない。回動検出信号が入力されてからスイッチ信号が入力されるまでの時間が速すぎても遅すぎても制御部8が許可信号を出力することはない。これにより、不正な操作が行われ難い構成として、不正を防止することができる。
【0044】
〔実施形態2〕
本発明の他の実施形態について、以下に説明する。なお、説明の便宜上、上記実施形態にて説明した部材と同じ機能を有する部材については、同じ符号を付記し、その説明を繰り返さない。
【0045】
図7は、本実施形態に係る遊技機用キースイッチ装置1Aの回路図である。
図7に示すように、制御部8に代えて制御部8Aを備えている。実施形態1の遊技機用キースイッチ装置1においては、制御部8は、タイマー機能を有し、回動検出信号が入力されてからスイッチ信号が入力されるまでの時間が所定の範囲内であるか否かを判定し、その判定結果を、許可信号を出力する条件の1つとしていた。
【0046】
これに対し、本実施形態に係る遊技機用キースイッチ装置1Aにおいては、制御部8Aは、回動検出信号およびスイッチ信号の両方が入力された場合に許可信号を出力する構成である。
【0047】
図8は、本実施形態に係る遊技機用キースイッチ装置1Aの検出フローチャートである。制御部8Aは、S4において、回動検出信号の入力有りと判断すると、S6に進んでスイッチ信号の入力を待つ。制御部8Aは、S6にてスイッチ信号の入力有りと判断すると、S8に進み許可信号を確率設定部10に出力する。
【0048】
センサ部4と回動検出センサ7との両方が短絡された場合は不正を防ぐことができないが、従来のスイッチ信号=許可信号であった構成に比べると、十分に不正な操作が行われ難い構成であり、不正を防止することができる。
【0049】
〔実施形態3〕
本発明の他の実施形態について、以下に説明する。なお、説明の便宜上、上記実施形態にて説明した部材と同じ機能を有する部材については、同じ符号を付記し、その説明を繰り返さない。
【0050】
図9は、本実施形態に係る遊技機用キースイッチ装置1Bの外観およびその実装状態を示す斜視図である。
図9に示すように、本実施形態に係る遊技機用キースイッチ装置1Bは、本体部3、センサ部4および回動検出部5が固定部15に固定され、センサ部4と回動検出センサ7とが、ケーブル16を介して確率設定部10に接続されている構成である。
【0051】
図10は、本実施形態に係る遊技機用キースイッチ装置1Bの回路図である。キースイッチ装置1Bにおいては、
図10に示す確率設定部10の制御部11に制御部(制御装置)8,8Aの機能が備えられている。
【0052】
このような構成では、キースイッチ装置1B自体に制御部を備えさせる必要がないため、キースイッチ装置1Bのコストを安価にできる。
【0053】
§3 変形例
以上、本発明の実施の形態を詳細に説明してきたが、前述までの説明はあらゆる点において本発明の例示に過ぎない。本発明の範囲を逸脱することなく種々の改良や変形を行うことができることは言うまでもない。例えば、以下のような変更が可能である。なお、以下では、上記実施形態と同様の構成要素に関しては同様の符号を用い、上記実施形態と同様の点については、適宜説明を省略した。以下の変形例は適宜組み合わせ可能である。
【0054】
例えば、上記実施形態では、確率設定部10(23,36)を、確率の設定変更を受け付ける状態とする所謂、「設定キースイッチ」とする構成を例示したが、エラーを解除するための「リセットキースイッチ」として用いられてもよい。
【0055】
また、スイッチ信号が出力されるキー2の回動の所定量を90°としていたが、その他の角度であってもよく、動検出信号が出力されるキー2の回動地点も45°以外のその他の角度であってもよい。
【0056】
〔ソフトウェアによる実現例〕
制御部8,8Aは、集積回路(ICチップ)等に形成された論理回路(ハードウェア)によって実現してもよいし、ソフトウェアによって実現してもよい。
【0057】
後者の場合、制御部8,8Aは、各機能を実現するソフトウェアであるプログラムの命令を実行するコンピュータを備えている。このコンピュータは、例えば1つ以上のプロセッサを備えていると共に、上記プログラムを記憶したコンピュータ読み取り可能な記録媒体を備えている。そして、上記コンピュータにおいて、上記プロセッサが上記プログラムを上記記録媒体から読み取って実行することにより、本発明の目的が達成される。上記プロセッサとしては、例えばCPU(Central Processing Unit)を用いることができる。上記記録媒体としては、「一時的でない有形の媒体」、例えば、ROM(Read Only Memory)等の他、テープ、ディスク、カード、半導体メモリ、プログラマブルな論理回路などを用いることができる。また、上記プログラムを展開するRAM(Random Access Memory)などをさらに備えていてもよい。また、上記プログラムは、該プログラムを伝送可能な任意の伝送媒体(通信ネットワークや放送波等)を介して上記コンピュータに供給されてもよい。なお、本発明の一態様は、上記プログラムが電子的な伝送によって具現化された、搬送波に埋め込まれたデータ信号の形態でも実現され得る。
【0058】
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。