(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら説明する。
[1.第1実施形態]
(1−1)画像処理装置の構成
図1に示す本実施形態の画像処理装置10は、原稿の画像を読み取ってその読み取った画像の画像データを生成するスキャン機能、記録用紙への画像の印刷を行う印刷機能、スキャン機能により読み取った画像を印刷機能により記録用紙に印刷するコピー機能、ファクシミリデータの送受信を行うファクス機能など、規定の複数の機能を備えている。
【0018】
画像処理装置10は、
図1に示すように、制御部11と、記憶部12と、表示部13と、入力部14と、読取部15と、印刷部16と、メディアインタフェース部17と、第1通信部18と、第2通信部19とを備え、これらがバス20を介して相互に接続されている。なお、メディアインタフェース部のことを、以下「メディアI/F」と略称する。
【0019】
制御部11はCPUを有する。記憶部12は、例えばROM、RAM、NVRAM、フラッシュメモリなどの半導体メモリを有する。即ち、画像処理装置10は、CPU及び半導体メモリを含むマイクロコンピュータを備えている。
【0020】
制御部11は、非遷移的実体的記録媒体に格納されたプログラムを実行することにより各種機能を実現する。本実施形態では、記憶部12が、プログラムを格納した非遷移的実体的記録媒体に該当する。なお、制御部11により実現される各種機能は、プログラムの実行によって実現することに限るものではなく、その一部又は全部について、一つあるいは複数のハードウェアを用いて実現してもよい。
【0021】
記憶部12には、後述する待機画面21(
図2〜
図5参照)を含む、表示部13に表示させる各種画面のデータが記憶されている。また、記憶部12には、後述する
図6〜
図8の表示制御処理のプログラムのプログラムも記憶されている。上記各機能を実行するためのプログラムは、表示制御処理のプログラムの一部として含まれていてもよいし、表示制御処理のプログラムとは別のプログラムであってもよい。
【0022】
表示部13は、例えば液晶ディスプレイや有機ELディスプレイなどの、画像を表示可能な表示デバイスを有する。
入力部14は、各種入力操作を受け付けるための入力用デバイスを有する。入力部14が有する入力用デバイスには、
図2に示す電源ボタン5、テンキー6、戻りボタン7、ホームボタン8、停止ボタン9、及びタッチパネル14aが含まれる。タッチパネル14aは、表示部13の表示デバイスにおける画像が表示される画像表示領域に配置される。
【0023】
タッチパネル14aは、表示部13の画像表示領域に対する、指示体による接触又は近接による指示操作を検出可能である。即ち、タッチパネル14aは、表示部13の画像表示領域に対して指示体による指示操作が行われている場合に、その指示操作が行われている位置である指示位置を示す位置情報を出力可能に構成されている。本実施形態のタッチパネル14aは、指示体により指示操作が行われている間、位置情報を連続的又は周期的に出力するよう構成されている。
【0024】
なお、タッチパネル14aは、指示操作として接触のみ検出可能な構成であってもよいし、近接のみ検出可能な構成であってもよいし、接触及び近接の両方を検出可能な構成であってもよい。
【0025】
制御部11は、タッチパネル14aから出力される位置情報を取得し、その取得した位置情報に基づいて、指示体の指示操作の有無、指示操作が行われている場合における指示位置、指示操作が行われている場合における指示体による少なくとも一種類の特定の操作を検出することができる。
【0026】
制御部11が検出可能な特定の操作としては、少なくとも、タップ操作がある。タップ操作は、指示体により指示操作が行われた後、同じ位置で指示体が離れる操作である。指示操作を行うことが可能な指示体の具体的態様は種々考えられ、例えば指先であってもよいし、スタイラスペンなどの特定の指示用デバイスであってもよい。
【0027】
読取部15は、イメージセンサを備え、原稿の画像を読み取り、読み取った画像の画像データを生成する。読取部15は、ADFを備えていてもよい。なお、ADFとは、自動原稿送り装置を意味する、Automatic Document Feederの略称である。また、読取部15は、原稿台或いはADFにセットされた原稿に対し、その両面の画像を読み取るいわゆる両面スキャンを実行可能に構成されていてもよい。
【0028】
印刷部16は、インクジェット技術や電子写真技術の印刷機構を有し、シート状の記録用紙に画像を印刷することが可能である。なお、印刷部16は、記録用紙の両面に画像を印刷するいわゆる両面印刷を実行可能に構成されていてもよい。
【0029】
メディアI/F17は、例えばUSBフラッシュメモリなどの、各種の記憶メディアが装着されるインタフェース部であり、装着された記憶メディアに対するデータの書き込み及び読み出しを制御する。
【0030】
第1通信部18は、画像処理装置10をデータ通信用のネットワークに接続するための通信インタフェースである。第1通信部18は、例えば、有線LAN、無線LAN、インターネットなどの各種ネットワークの少なくとも1つに接続可能であってもよい。画像処理装置10は、第1通信部18を介して、パソコンやスマートフォン、タブレット端末などの各種情報処理装置と有線又は無線にてデータ通信可能であってもよい。また、画像処理装置10は、第1通信部18を介してインターネットに接続し、インターネットを介して他の各種サーバや各種情報処理装置などとデータ通信可能であってもよい。
【0031】
第2通信部19は、通信回線150を通じて外部機器と通信を行うためのインタフェース部である。第2通信部19に接続される通信回線150は、本実施形態では例えば公衆電話網である。ファクス機能におけるファクシミリデータの送受信は、基本的には、第2通信部19を介して行われる。
【0032】
(1−2)操作パネルの構成
画像処理装置10における、不図示の筐体の一側面には、
図2に示す操作パネル3が設けられている。操作パネル3には、
図2に示すように、電源ボタン5と、テンキー6と、戻りボタン7と、ホームボタン8と、停止ボタン9と、表示部13と、タッチパネル14aとが設けられている。なお、
図2に示されている表示部13は、詳しくは、表示部13が有する表示デバイスにおける画像表示領域を示している。この画像表示領域のほぼ全範囲にタッチパネル14aが重畳配置されている。
【0033】
電源ボタン5は、画像処理装置10の電源をオン、オフさせるためにユーザにより操作されるハードキーである。電源ボタン5の押下により画像処理装置10に電源が投入されて画像処理装置10の動作が開始されると、制御部11は、特定の初期化処理を行った後、表示部13に待機画面21を表示させる。ユーザは、その待機画面21を起点として各種入力操作を行うことで、表示部13に表示させる画面を切り替えたり、各種設定を行ったり、各種機能を実行させたりすることができる。
【0034】
テンキー6は、例えばファクシミリデータの送信先番号を入力するときやコピー機能におけるコピー部数を入力するときなど、主に数字を入力する際にユーザにより操作される、0〜9までの各数字のハードキーを含む複数のハードキーの総称である。
【0035】
戻りボタン7は、表示部13の画面を現在表示されている画面の直前に表示されていた画面に戻すためにユーザに操作されるハードキーである。ホームボタン8は、表示部13に待機画面21を表示させるためにユーザに操作されるハードキーである。停止ボタン9は、処理中の動作を停止させるためにユーザにより操作されるハードキーである。
【0036】
(1−3)待機画面の説明
待機画面21は、複数のタブを有するタブ形式の画面である。複数のタブにはそれぞれ個別にタブ画面が対応付けられている。待機画面21には、選択状態にされている1つのタブに対応したタブ画面が表示される。
【0037】
記憶部12には、タブ毎のタブ情報が記憶されている。各タブ情報は、対応するタブ画面に含まれる各種画像を示す情報や、対応するタブ画面が表示されている状態において入力部14を介して各種入力操作が行われた場合に実行される処理を示す情報などを含む。
【0038】
図2に示すように、本実施形態では、待機画面21に最大4つのタブが表示される。なお、本実施形態では、タブの総数Ntは、待機画面21に同時に表示可能なタブの最大数である4よりも多い。
図2は、待機画面21に第1タブ31、第2タブ32、第3タブ33及び第4タブ34が表示されている例を示している。
【0039】
各タブには、それぞれ、当該タブの名称が表示される。選択状態にされているタブは、他のタブとは異なる態様で表示される。他のタブとは異なる態様として、例えば、他のタブと異なる色にする、タブの大きさを他のタブよりも大きくする、タブに特定の装飾を加える、などが考えられる。
図2は、タブ名が「基本機能1」の第1タブ31が選択状態にされていて、第1タブ31が他のタブとは異なる色で表示されている例を示している。
【0040】
待機画面21には、第1タブ〜第Ntタブの全Nt個のタブそれぞれに対応した各タブ画面(第1タブ画面〜第Ntタブ画面)のうち、選択状態にされている1つのタブに対応したタブ画面が表示される。
図2は、選択状態にされている第1タブ31に対応付けられている第1タブ画面40が表示されている例を示している。
【0041】
各タブ画面には、複数のアイコンが配置される。本実施形態では、1つのタブ画面に8個のアイコンが配置される。即ち、
図2に示すように、第1タブ画面40には、第1アイコン41〜第8アイコン48が配置される。各アイコンの具体的種類は、後述するように、変更することができる。
【0042】
図2に例示する第1タブ画面40においては、第1アイコン41はファクスアイコンであり、第2アイコン42はコピーアイコンであり、第3アイコン43はスキャンアイコンであり、第4アイコン44は未登録アイコンであり、第5アイコン45は設定メニューアイコンであり、第6アイコン46はセキュリティ印刷アイコンであり、第7アイコン47は2in1IDコピーアイコンであり、第8アイコン48は未登録アイコンである。
【0043】
待機画面21における、タブが表示される領域の両端近傍には、左ボタン26及び右ボタン27が表示される。Nt個のタブの左右方向の配列順は予め決められている。現在表示されている4つのタブよりも左側に他のタブが配列されている場合は、左ボタン26をタップすることによって、表示対象のタブを右側にスクロールさせることで、現在表示されている4つのタブよりも左側に配列されているタブを表示させることができる。逆に、現在表示されている4つのタブよりも右側に他のタブが配列されている場合は、右ボタン27をタップすることによって、表示対象のタブを左側にスクロールさせることで、現在表示されている4つのタブよりも右側に配列されているタブを表示させることができる。
【0044】
現在表示されているタブ画面から他のタブ画面に切り替えたい場合は、切り替え先のタブ画面に対応したタブをタップすればよい。現在選択状態のタブ以外のタブをタップすると、そのタップしたタブが選択状態にされて、待機画面21には、その新たに選択状態にされたタブに対応したタブ画面が表示される。
【0045】
各タブ画面に配置される各アイコンには、それぞれ、特定の処理が対応付けられている。ユーザによりいずれかのアイコンがタップされると、そのアイコンに対応付けられている特定の処理が実行される。
【0046】
待機画面21のタブ画面に配置可能なアイコンには、大きく分類すると、三種類のアイコンがある。具体的に、機能実行用アイコンと、設定用アイコンと、未登録アイコンがある。機能実行用アイコンは、当該画像処理装置10が有する上記規定の複数の機能のうち何れかの機能を実行させるための、その実行対象の機能が登録されたアイコンである。つまり、機能実行用アイコンには、登録されている機能を実現させるための特定の処理が対応付けられている。そして、機能実行用アイコンがタップされると、対応付けられている特定の処理が実行されることによって、登録されている機能が実現される。
【0047】
設定用アイコンは、各種設定項目を設定するための、その設定対象の特定の項目あるいは複数の項目のリスト等が登録されたアイコンである。つまり、設定用アイコンには、各種設定項目を設定させるための特定の処理が対応付けられている。そして、設定用アイコンがタップされると、対応付けられている特定の処理が実行されることによって、各種設定項目の設定が実現される。
【0048】
未登録アイコンは、機能及び設定項目等が何ら登録されていないアイコンであり、ユーザによって任意の機能或いは設定項目を新規に登録することが可能なアイコンである。つまり、未登録アイコンには、任意の機能の機能実行用アイコン或いは任意の設定項目の設定用アイコンを新規に登録させるための、ユーザの入力操作を伴う特定の処理が対応付けられている。そして、未登録アイコンがタップされると、当該未登録アイコンに対応付けられている特定の処理が実行されることによって、機能実行用アイコン或いは設定用アイコンとしての新規登録が実現される。
【0049】
機能実行用アイコンは、さらに、規定機能アイコンと、ショートカットアイコンとの二種類に分類される。なお、「ショートカット」のことを、以下、「SC」と略称する。
規定機能アイコンは、当該画像処理装置10が有するスキャン機能、印刷機能、コピー機能、ファクス機能、ウェブサービス機能、便利ツール機能などの規定の複数の機能のうち何れかを実行させるための、その実行対象の規定の機能が登録されたアイコンである。規定機能アイコンに登録されている各種設定値は、予め決められた規定値である。ただし、その規定値は、規定機能アイコンをタップして対応機能を実行させる際にユーザが確認、変更することができる。
【0050】
SCアイコンには、SC機能が登録されている。SC機能は、ユーザにより任意に登録される機能である。SC機能は、上記規定の複数の機能のうちユーザにより予め設定された特定の機能が、ユーザにより予め設定された特定の実行条件で実行されるように構成されている。
【0051】
規定機能アイコン及び設定用アイコンの少なくとも一方は、画像処理装置10の出荷時において、少なくとも1つのタブ画面において少なくとも1つ、予め配置されていてもよい。
【0052】
SCアイコンは、基本的には、当該画像処理装置10の出荷時から予め配置されているアイコンではなく、未登録アイコンに対してユーザが任意に登録操作を行うことによって、その未登録アイコンに代わって配置されるアイコンである。登録操作には、実行させる特定の機能を設定する操作や、その特定の機能を実行させる際の特定の実行条件を設定する操作などが含まれる。また、特定の実行条件には、特定の機能が実行される際に必要となる各種設定項目の設定値が含まれる。例えば、スキャン機能のSCアイコンを登録する際には、スキャン機能における特定の実行条件として、例えば、原稿のサイズ、原稿を読み取る際の解像度などの各種の設定項目の設定値が含まれる。
【0053】
つまり、規定機能アイコンは各設定値の初期値が予め決められているのに対し、SCアイコンは、実行対象の機能、及びその機能をどのような設定値で実行させるか、などの各種の実行条件を、ユーザ自ら任意に設定、登録することができる。
【0054】
SCアイコンは、さらに、通常SCアイコンと、ワンタッチSCアイコンとの二種類に分類される。通常SCアイコンは、当該通常SCアイコンがタップされた場合に、登録されているSC機能がすぐに開始されるのではなく、ユーザによるさらに少なくとも1回の入力操作が要求されるように構成されたSCアイコンである。
【0055】
本実施形態では、通常SCアイコンがタップされると、所定の確認画面が表示される。ユーザは、その確認画面を介してSC機能の設定値を確認したり変更したりすることができる。確認画面が表示された後、ユーザにより特定の実行開始操作が行われると、登録されているSC機能が開始される。特定の実行開始操作は、例えば、確認画面に表示されるOKボタンをタップすることである。
【0056】
図3の右上に示す待機画面21において、第8アイコン48は、通常SCアイコンである。通常SCアイコンには、通常SCマーク56が含まれる。ここで、通常SCアイコンに、例えば、ファクス機能のSC機能が登録されていることを想定する。この場合、この通常SCアイコンがタップされると、登録されているSC機能が実行される。
【0057】
具体的に、登録されている機能がすぐに開始されるのではなく、まず、
図3右下に示す確認画面100が表示される。確認画面100には、登録されているSC機能の実行条件、例えばファクシミリ送信先番号101が表示される。ユーザは、確認画面100を介して、登録されているSC機能の各種設定値を確認することができる。
【0058】
確認画面100には、設定変更ボタン106が表示される。設定変更ボタン106がタップされると、登録されているSC機能の実行条件を変更可能な画面に切り替わり、その画面を介して実行条件を一時的に変更できる。例えば、ファクシミリ送信先番号101を一時的に変更することができる。なお、一時的な変更ではなく、登録されているSC機能の実行条件自体を恒久的に変更できてもよい。
【0059】
確認画面100には、スタートボタン107が表示される。スタートボタン107がタップされると、登録されているSC機能が実行される。このとき、実行条件が一時的に変更されている場合は、その一時的に変更されている実行条件に従って機能が実行される。
【0060】
図3の左に示す待機画面21では、第8アイコン48は、ワンタッチSCアイコンである。ワンタッチSCアイコンには、ワンタッチSCマーク51が含まれる。このワンタッチSCアイコンがタップされると、ユーザによるさらなる入力操作を要することなく、登録されているSC機能が実行される。
【0061】
ユーザは、SCアイコンを生成する際、即ち未登録アイコンにSC機能を登録する際、通常SCアイコンとして生成するか、それともワンタッチSCアイコンとして生成するか、を任意に選択することができる。
【0062】
また、ユーザは、待機画面21にSCアイコンが表示されている場合に、そのSCアイコンに含まれているマークに基づいて、そのSCアイコンがワンタッチSCアイコンなのかそれとも通常SCアイコンなのかを認識することができる。
【0063】
なお、各アイコンには、テキストを付加することができる。アイコンに付加されるテキストは、例えば、登録される機能に応じて予め決められている規定のテキストであってもよいし、ユーザが任意に決めることができてもよい。
【0064】
(1−4)SCアイコンの種別切り替え機能について
本実施形態の画像処理装置10は、SCアイコンの種別(以下、「SC種別」と称する)を、ユーザにより登録されたSC種別(以下、「パーマネント種別」とも称する)から、一時的に別の種別(以下、「テンポラリ種別」とも称する)に切り替えることができるように構成されている。
【0065】
即ち、例えばパーマネント種別がワンタッチSCアイコンであるSCアイコンを、一時的に通常SCアイコンに切り替えることができる。この場合、切り替わった後の通常SCアイコンのSC種別はテンポラリ種別である。
【0066】
逆に、パーマネント種別が通常SCアイコンであるSCアイコンを、一時的にワンタッチSCアイコンに切り替えることができる。この場合、切り替わった後のワンタッチSCアイコンのSC種別はテンポラリ種別である。
【0067】
図3左に示すように、待機画面21にワンタッチSCアイコンが含まれている場合は、待機画面21における特定の位置(例えば右上端)に、ワンタッチボタン50が表示される。
【0068】
なお、
図3左における、第8アイコン48としてのワンタッチSCアイコンのSC種別は、パーマネント種別である。つまり、ユーザによる登録時にワンタッチSCアイコンとして登録されたSCアイコンである。また、
図4左における、第7アイコン47としての通常SCアイコンのSC種別、及び第8アイコン48としてのワンタッチSCアイコンのSC種別は、いずれもパーマネント種別である。
【0069】
図3右上に示すように、待機画面21に通常SCアイコンが含まれている場合は、待機画面21における特定の位置(例えば右上端)に、通常ボタン55が表示される。
図4に示すように、待機画面21にワンタッチSCアイコン及び通常SCアイコンが含まれている場合は、待機画面21における特定の位置(例えば右上端)に、ワンタッチ/通常ボタン60が表示される。
【0070】
ワンタッチボタン50、通常ボタン55、及びワンタッチ/通常ボタン60は、それぞれ、意匠が異なる。そのため、ユーザは、表示されているボタンを見ることによっても、どの種別のSCアイコンが表示されているのかを認識することができる。
【0071】
また、これら各ボタン50,55,60は、表示されているSCアイコンのSC種別には依存せず、表示されているSCアイコンがワンタッチSCアイコンであるか通常SCアイオンであるかに応じて表示される。
【0072】
なお、複数のSCアイコンが表示されていてワンタッチSCアイコンと通常SCアイコンの双方が含まれている場合であっても、それら複数のSCアイコンが1つ又は複数のSCペアのみである場合は、ワンタッチボタン50、通常ボタン55、及びワンタッチ/通常ボタン60のいずれも表示されない。
【0073】
SCペアとは、1つのワンタッチSCアイコンと1つの通常SCアイコンの組み合わせであって、登録されているSC機能が同じであるものを意味する。つまり、登録されている特定の機能及び特定の実行条件が何れも同じであって、タップされた場合に実行される機能はいずれも同じであるものの、機能が開始されるまでの過程が異なるSCアイコンの組み合わせである。
【0074】
図5は、全く同じSC機能が第7アイコン47及び第8アイコン48に登録されているものの、第7アイコン47は通常SCアイコンであるのに対して第8アイコン48はワンタッチSCアイコンである場合を例示している。この
図5の例は、表示されている複数のSCアイコンが一組のSCペアのみである場合を例示している。このように複数のSCアイコンが一組以上のSCペアのみである場合は、
図5に示すように、ワンタッチボタン50、通常ボタン55、及びワンタッチ/通常ボタン60のいずれも表示されない。
【0075】
図3左に示すように待機画面21にワンタッチボタン50が表示されている場合、ワンタッチボタン50がタップされると、第8アイコン48が、
図3右上に示すように、パーマネント種別のワンタッチSCアイコンから、テンポラリ種別の通常SCアイコンへ一時的に切り替わる。
【0076】
ユーザは、ワンタッチボタン50をタップすることで、ワンタッチSCアイコンを一時的に通常SCアイコンに切り替えることができる。ユーザは、ワンタッチSCアイコンに登録されていているSC機能を実行させる際に、一時的に通常SCアイコンに切り替えることで、登録されている機能の種類や実行条件を確認したり、実行条件を一時的に変更したりすることができる。
【0077】
ワンタッチボタン50がタップされることによってパーマネント種別のワンタッチSCアイコンがテンポラリ種別の通常SCアイコンに切り替わった後、その通常SCアイコンがタップされることなく一定時間経過した場合は、パーマネント種別のワンタッチSCアイコンに切り替わる。
【0078】
また、テンポラリ種別に切り替わった通常SCアイコンがタップされると、前述のようにユーザによるさらなる入力操作を経て機能が実行されるが、その実行完了後は、実行開始直前の待機画面に戻る。即ち、第8アイコン48として、引き続き、テンポラリ種別の通常SCアイコンが表示される。そして、機能実行完了後、その通常SCアイコンがタップされることなく一定時間経過した場合は、パーマネント種別のワンタッチSCアイコンに切り替わる。
【0079】
なお、上記例とは逆に、パーマネント種別の通常SCアイコンが表示されている場合に、通常ボタン55がタップされると、パーマネント種別の通常SCアイコンが、テンポラリ種別のワンタッチSCアイコンへ一時的に切り替わる。
【0080】
この場合も、テンポラリ種別のワンタッチSCアイコンに切り替わった後、そのワンタッチSCアイコンがタップされることなく一定時間経過した場合は、パーマネント種別の通常SCアイコンに切り替わる。
【0081】
また、テンポラリ種別に切り替わったワンタッチSCアイコンがタップされると、前述のようにユーザによるさらなる入力操作を要することなく機能が実行されるが、その実行完了後は、実行開始直前の待機画面に戻る。即ち、テンポラリ種別のワンタッチSCアイコンが再表示される。そして、機能実行完了後、そのワンタッチSCアイコンがタップされることなく一定時間経過した場合は、パーマネント種別の通常SCアイコンに切り替わる。
【0082】
図4左に示すように、待機画面21に、第7アイコン47としてパーマネント種別の通常SCアイコンが表示され、第8アイコン48としてパーマネント種別のワンタッチSCアイコンが表示されている場合に、ワンタッチ/通常ボタン60がタップされると、各SCアイコンがテンポラリ種別に切り替わる。
【0083】
具体的に、
図4右に示すように、第7アイコン47がパーマネント種別の通常SCアイコンからテンポラリ種別のワンタッチSCアイコンへ切り替わり、第8アイコン48がパーマネント種別のワンタッチSCアイコンからテンポラリ種別の通常SCアイコンへ切り替わる。
【0084】
これにより、ユーザは、第7アイコン47に登録されているSC機能については、入力操作を低減させて迅速に実行させることができ、逆に第8アイコン48に登録されているSC機能については、実行条件を確認したり必要に応じて一部変更したりした上で実行させることができるようになる。
【0085】
ワンタッチ/通常ボタン60がタップされることによってパーマネント種別のワンタッチSCアイコン及び通常SCアイコンがそれぞれテンポラリ種別の異なるSCアイコンに切り替わった後、いずれのSCアイコンもタップされることなく一定時間経過した場合は、各SCアイコンは元のパーマネント種別のSCアイコンに切り替わる。
【0086】
また、テンポラリ種別に切り替わった各SCアイコンの何れかがタップされると、そのタップされたSCアイコンが実行されるが、その実行完了後は、実行開始直前の待機画面に戻る。そして、機能実行完了後、いずれのSCアイコンもタップされることなく一定時間経過した場合は、各SCアイコンは元のパーマネント種別のSCアイコンに切り替わる。
【0087】
(1−5)表示制御処理
次に、上述したSCアイコンの切り替えを実現するために制御部11により実行される表示制御処理について、
図6〜
図8を用いて説明する。制御部11は、起動後、特定の初期化処理を行った後、
図6〜
図8に示す表示制御処理を実行する。
【0088】
制御部11は、表示制御処理を開始すると、S110で、選択状態にされているタブのタブ情報を記憶部12から読み込む。S120では、S110で読み込んだタブ情報に基づき、選択状態にされているタブのタブ画面を含む待機画面21を表示させる。
【0089】
S130では、表示されている待機画面21にSCアイコンが含まれているか否か判断する。S130で、SCアイコンが含まれていない場合は、S260に移行する。S130で、SCアイコンが含まれている場合は、S140に移行する。
【0090】
S140では、待機画面21に含まれているSCアイコンがワンタッチSCアイコンのみであるか否か判断する。ワンタッチSCアイコンのみである場合は、S150に移行する。
【0091】
S150では、待機画面21にワンタッチボタン50を表示させる。S160では、ワンタッチボタン50がタップされたか否か判断する。ワンタッチボタン50がタップされていない場合は、S260に移行する。ワンタッチボタン50がタップされた場合は、S170に移行する。
【0092】
S170では、表示されているワンタッチSCアイコンを、通常SCアイコンに切り替える。S170の処理では、パーマネント種別のワンタッチSCアイコンに対してはテンポラリ種別の通常SCアイコンに切り替える処理が行われ、テンポラリ種別に切り替えられた状態のワンタッチSCアイコンに対してはパーマネント種別の通常SCアイコンに切り替える処理が行われる。S170の処理により、待機画面21に含まれるSCアイコンが全て通常SCアイコンに切り替わる。
【0093】
S180では、待機画面21に表示されているワンタッチボタン50を、通常ボタン55に切り替える。
S190では、S170の処理においてパーマネント種別のワンタッチSCアイコンからテンポラリ種別の通常SCアイコンに切り替えられたSCアイコンがある場合に、そのテンポラリ種別のSCアイコンの各々を対象として個別に計時を開始する。
【0094】
S140で、待機画面21に含まれているSCアイコンがワンタッチSCアイコンのみではない場合は、S200に移行する。
S200では、待機画面21に含まれているSCアイコンが通常SCアイコンのみであるか否か判断する。通常SCアイコンのみである場合は、S210に移行する。
【0095】
S210では、待機画面21に通常ボタン55を表示させる。S220では、通常ボタン55がタップされたか否か判断する。通常ボタン55がタップされた場合は、S230に移行する。
【0096】
S230では、表示されている通常SCアイコンを、ワンタッチSCアイコンに切り替える。S230の処理では、パーマネント種別の通常SCアイコンに対してはテンポラリ種別のワンタッチSCアイコンに切り替える処理が行われ、テンポラリ種別に切り替えられた状態の通常SCアイコンに対してはパーマネント種別のワンタッチSCアイコンに切り替える処理が行われる。S230の処理により、待機画面21に含まれるSCアイコンが全てワンタッチSCアイコンに切り替わる。
【0097】
S240では、待機画面21に表示されている通常ボタン55を、ワンタッチボタン50に切り替える。
S250では、S230の処理においてパーマネント種別の通常SCアイコンからテンポラリ種別のワンタッチSCアイコンに切り替えられたSCアイコンがある場合に、そのテンポラリ種別のワンタッチSCアイコンの各々を対象として個別に計時を開始する。
【0098】
S200で、待機画面21に含まれているSCアイコンが通常SCアイコンのみではない場合は、S310(
図7参照)に移行する。
S310では、待機画面21に含まれているSCアイコンがSCペアのみであるか否か判断する。SCペアのみである場合は、S260(
図6参照)に移行する。つまりこの場合、ワンタッチボタン50、通常ボタン55、及びワンタッチ/通常ボタン60のいずれも表示されず、且つSCアイコンの一時的切り替えも受け付けない。
【0099】
S310で、待機画面21に含まれているSCアイコンがSCペアのみではない場合は、S320に移行する。S320では、待機画面21にワンタッチ/通常ボタン60を表示させる。S330では、ワンタッチ/通常ボタン60がタップされたか否か判断する。ワンタッチ/通常ボタン60がタップされていない場合は、S260(
図6参照)に移行する。ワンタッチ/通常ボタン60がタップされた場合は、S340に移行する。
【0100】
S340では、表示されているワンタッチSCアイコン及び通常SCアイコンの各々について、ワンタッチSCアイコンについては通常SCアイコンに切り替え、通常SCアイコンについてはワンタッチSCアイコンに切り替える。なお、これら各切り替えにおいても、パーマネント種別からテンポラリ種別への切り替え、及びテンポラリ種別からパーマネント種別への切り替えの双方が含まれ得る。
【0101】
S350では、S340の処理においてパーマネント種別の通常SCアイコンからテンポラリ種別のワンタッチSCアイコンに切り替えられたSCアイコンがある場合に、そのテンポラリ種別のワンタッチSCアイコンの各々を対象として個別に計時を開始する。S350の処理後はS260(
図6参照)に移行する。
【0102】
S260では、選択状態にされているタブのタブ情報を更新する。具体的に、S170,S230又はS340でSCアイコンの切り替えが行われた場合に、その切り替え後の待タブ画面の構成に合わせてタブ情報を更新する。
【0103】
なお、S120で待機画面21を表示させた後、SCアイコンの切り替えが行われることなくS260に移行してきた場合、即ちタブ画面の内容に変更がない場合は、S260では、現状のタブ情報をそのまま維持する。
【0104】
S260の処理後は、S410(
図8参照)に移行する。S410では、待機画面21に表示されている何れかのアイコンがタップされたか否か判断する。何れかのアイコンがタップされた場合は、S420に移行する。
【0105】
S420では、タップされたアイコンに応じたアイコン対応処理を実行する。具体的に、タップされたアイコンに対応付けられている処理を実行する。タップされたアイコンがSCアイコンである場合は、そのSCアイコンに登録されているSC機能を実行する。このとき、SCアイコンがワンタッチSCアイコンかそれとも通常SCアイコンかに応じて、前述の通り、処理手順が一部異なる。
【0106】
S420によるアイコン対応処理の終了後、S430では、S410でタップされたアイコン(即ち、S420で実行されたアイコン対応処理が対応付けられているアイコン)が、テンポラリ種別のSCアイコンであるか否か判断する。テンポラリ種別のSCアイコンではない場合は、S110(
図6参照)に移行する。テンポラリ種別のSCアイコンである場合は、S440に移行する。
【0107】
S440では、当該テンポラリ種別のSCアイコンに対して行われている計時を中止し、計時値を初期値に戻して、計時を再開する。S440で計時を再開した後は、S110(
図6参照)に移行する。
【0108】
S410で、待機画面21に表示されているアイコンがタップされていない場合は、S450に移行する。S450では、各タブのタブ情報に基づいて、各タブ画面のいずれかにテンポラリ種別のSCアイコンが存在しているか否か判断する。何れかのタブ画面にテンポラリ種別のSCアイコンが存在している場合は、S460に移行する。
【0109】
S460では、テンポラリ種別のSCアイコンの中で一定時間ユーザによるタップ等の操作が行われていないSCアイコンがあるか否か判断する。具体的に、テンポラリ種別のSCアイコン毎に個別に計時されている時間が一定時間に達したSCアイコンを、一定時間操作が行われていない無操作のSCアイコンであると判断する。
【0110】
一定時間操作が行われていないSCアイコンがある場合は、S470に移行する。S470では、S460で一定時間操作が行われていないと判断されたテンポラリ種別のSCアイコンを、パーマネント種別のSCアイコンに切り替える。S470の処理後は、S110(
図6参照)に移行する。
【0111】
S450で、何れのタブ画面にもテンポラリ種別のSCアイコンが存在していない場合は、S480に移行する。また、S460で、一定時間操作が行われていないSCアイコンがない場合も、S480に移行する。
【0112】
S480では、ユーザによりタブの変更操作が行われたか否か判断する。即ち、選択状態にされていない何れかのタブがタップされたか否か判断する。タブの変更操作が行われていない場合は、S410に移行する。タブの変更操作が行われた場合は、現在選択状態にされているタブの選択状態を解除して、変更操作されたタブ、即ちタップされたタブを選択状態に設定して、S110(
図6参照)に移行する。これにより、続くS110〜S120の処理においては、新たに選択状態にされたタブのタブ画面が待機画面21に表示される。そして、その新たに表示されたタブ画面に対して、S130以降の処理が行われることになる。
【0113】
(1−6)第1実施形態の効果
以上説明した第1実施形態によれば、以下の(1a)〜(1d)の効果を奏する。
(1a)ワンタッチSCアイコンを、一時的に通常SCアイコンに切り替えて、登録されているSC機能を実行させることができる。これにより、ユーザは、登録されているSC機能を、その内容を確認した上で実行させることができる。
【0114】
また、この切り替えがパーマネント種別からテンポラリ種別への切り替えである場合は、恒久的に切り替わるのではなく、一定条件が成立したら元のパーマネント種別のワンタッチSCアイコンに切り替わる。即ち、テンポラリ種別の通常SCアイコンに切り替えられた後、その通常SCアイコンの無操作状態が一定時間継続した場合には、再びパーマネント種別のワンタッチSCアイコンに切り替わる。
【0115】
そのため、登録されているSC機能を迅速に実行したいユーザと、一時的に通常SCアイコンに切り替えて内容を確認あるいは変更等した上で実行させたいユーザと、の双方の使い勝手が向上される。
【0116】
(1b)逆に、通常SCアイコンを、一時的にワンタッチSCアイコンに切り替えて、登録されているSC機能を実行させることができる。これにより、ユーザは、SCアイコンをタップすることで、登録されているSC機能を、さらなる入力操作を要求されることなく迅速に実行させることができる。
【0117】
この切り替えについても、パーマネント種別からテンポラリ種別への切り替えである場合は、恒久的に切り替わるのではなく、一定条件が成立したら元のパーマネント種別の通常SCアイコンに切り替わる。即ち、テンポラリ種別のワンタッチSCアイコンに切り替えられた後、そのワンタッチSCアイコンの無操作状態が一定時間継続した場合には、再びパーマネント種別の通常SCアイコンに切り替わる。
【0118】
そのため、登録されているSC機能を内容を確認した上で実行させたいユーザと、一時的にワンタッチSCアイコンに切り替えて内容を確認することなく迅速に実行させたいユーザと、の双方の使い勝手が向上される。
【0119】
(1c)待機画面21にSCアイコンが表示される場合、SCアイコンの種類に応じた切替ボタンが表示される。
具体的に、表示されるSCアイコンがワンタッチSCアイコンのみである場合は、切替ボタンとしてワンタッチボタン50が表示される。これによりユーザは、現在表示されている待機画面21内にSCアイコンが存在していてしかもそれらは全てワンタッチSCアイコンであることを容易に認識できる。そして、ワンタッチボタン50をタップすることで、表示されている全てのワンタッチSCアイコンを通常SCアイコンに容易に切り替えることができる。
【0120】
また、表示されるSCアイコンが通常SCアイコンのみである場合は、切替ボタンとして、ワンタッチボタン50とは意匠が異なる通常ボタン55が表示される。これによりユーザは、現在表示されている待機画面21内にSCアイコンが存在していて、それらは全て通常SCアイコンであることを容易に認識できる。そして、通常ボタン55をタップすることで、表示されている全ての通常SCアイコンをワンタッチSCアイコンに容易に切り替えることができる。
【0121】
また、通常SCアイコンとワンタッチSCアイコンが混在していてしかもそれらがSCペアのみではない場合は、切替ボタンとして、ワンタッチボタン50及び通常ボタン55のいずれとも意匠が異なるワンタッチ/通常ボタン60が表示される。これによりユーザは、現在表示されている待機画面21内にSCアイコンが複数存在していてしかもSCペアのみではないことを容易に認識できる。そして、ワンタッチ/通常ボタン60をタップすることで、表示されている全てのSCアイコンに対する、ワンタッチSCアイコンから通常SCアイコンへの切り替え及びその逆の切り替えを容易に実現できる。
【0122】
(1d)複数のSCアイコンが表示されていて、しかもそれら複数のSCアイコンがSCペアのみである場合は、いずれの切替ボタンも表示されない。即ち、1つのSCペアは、1つのワンタッチSCアイコンと1つの通常SCアイコンとの組み合わせであって、登録されているSC機能自体は同じである。この場合、ワンタッチSCアイコンから通常SCアイコンへの切り替え或いはその逆の切り替えを行う必要性は低いため、切替ボタンを表示しないようにすることで、待機画面21をシンプルに構成することができる。
【0123】
なお、本実施形態において、選択状態にされているタブのタブ画面(つまり待機画面21に表示されるタブ画面)は選択画面の一例に相当する。ワンタッチSCアイコンは第1のショートカットアイコンの一例に相当する。通常SCアイコンは第2のショートカットアイコンの一例に相当する。S460における一定時間は特定の時間の一例に相当する。S120の処理は第1の表示処理の一例に相当する。S420〜S440を経て実行されるS120の処理は再表示処理の一例に相当する。S150,S210及びS320の処理は第2の表示処理の一例に相当する。S170,S230及びS340の処理は切替処理の一例に相当する。S470の処理は復帰処理の一例に相当する。S480で肯定判定された後に実行されるS140,S520又はS310の処理は判断処理の一例に相当する。
【0124】
[2.第2実施形態]
第1実施形態では、
図4左に示すようにパーマネント種別の通常SCアイコン及びワンタッチSCアイコンが表示されている場合に、ワンタッチ/通常ボタン60がタップされた場合、パーマネント種別の各SCアイコンがテンポラリ種別の異なるSCアイコンに切り替わった。
【0125】
これに対し、第2実施形態では、ワンタッチ/通常ボタン60がタップされた場合、切り替え対象のSCアイコンをユーザに選択させて、その選択されたSCアイコンのみを切り替えることができる。
【0126】
図9を用いて具体的に説明する。
図9左上は、
図4左と全く同じ状態を示す。即ち、いずれもパーマネント種別の通常SCアイコン及びワンタッチSCアイコンが表示されている。この状態において、ワンタッチ/通常ボタン60がタップされると、
図9右に示すように、SCアイコン選択画面70が表示される。
【0127】
SCアイコン選択画面70においては、選択状態のタブ画面に含まれているSCアイコンのみが表示され、他のアイコンは表示されない。また、SCアイコン選択画面70には、ユーザに対し、表示されているSCアイコンのうち切り替え対象のSCアイコンを選択するように促すガイダンスメッセージも表示される。
【0128】
ユーザは、SCアイコン選択画面70に表示されているSCアイコンの中から、切り替え対象のSCアイコンを1つ選択することができる。なお、複数のSCアイコンを選択できてもよい。
【0129】
SCアイコン選択画面70において切り替え対象のSCアイコンが選択されると、再び、選択状態のタブ画面を有する待機画面21が表示される。このとき、SCアイコン選択画面70で選択されたSCアイコンは、テンポラリ種別の別のSCアイコンに切り替わって表示される。
【0130】
例えば、
図9右上に示すSCアイコン選択画面70において、第7アイコン47としての通常SCアイコンが選択されると、
図9右下に示すように、第7アイコン47が、パーマネント種別の通常SCアイコンから、テンポラリ種別のワンタッチSCアイコンに切り替わる。
【0131】
また例えば、
図9右上に示すSCアイコン選択画面70において、第8アイコン48としてのワンタッチSCアイコンが選択されると、
図9左下に示すように、第8アイコン48が、パーマネント種別のワンタッチSCアイコンから、テンポラリ種別の通常SCアイコンに切り替わる。
【0132】
このような、SCアイコン選択画面70を介したSCアイコンの切り替えは、第1実施形態の表示制御処理において、
図7のS340の処理を
図10に示す処理に変更することによって実現される。
【0133】
即ち、
図10に示すように、S330でワンタッチ/通常ボタン60がタップされた場合、S510で、SCアイコン選択画面70を表示させる。S520では、SCアイコン選択画面70に表示されている何れかのSCアイコン対するユーザの選択操作を受け付ける。 なお、S520の処理は選択処理の一例に相当する。
【0134】
S530では、S520で選択されたSCアイコンの種類を切り替える。即ち、ワンタッチSCアイコンが選択された場合は通常SCアイコンに切り替え、通常SCアイコンが選択された場合はワンタッチSCアイコンに切り替える。このとき、SC種別についても、切り替え前のSC種別がパーマネント種別である場合はテンポラリ種別に切り替え、切り替え前のSC種別がテンポラリ種別である場合はパーマネント種別に切り替える。
【0135】
S540では、S530におけるSC種別の切り替えが、パーマネント種別からテンポラリ種別への切り替えであった場合に、そのテンポラリ種別に切り替えられたSCアイコンに対する計時を開始する。
【0136】
S550では、表示されているSCアイコンがワンタッチSCアイコンのみであるか否か判断する。ワンタッチSCアイコンのみである場合は、S560に移行する。S560では、ワンタッチ/通常ボタン60に代えてワンタッチボタン50を表示させて、S350に移行する。
【0137】
S550で、表示されているSCアイコンがワンタッチSCアイコンのみではない場合は、S570に移行する。S570では、待機画面21に含まれているSCアイコンが通常SCアイコンのみであるか否か判断する。通常SCアイコンのみである場合は、S580に移行する。S580では、ワンタッチ/通常ボタン60に代えて通常ボタン55を表示させて、S350に移行する。
【0138】
S570で、表示されているSCアイコンが通常SCアイコンのみではない場合は、S350に移行する。
[3.他の実施形態]
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述の実施形態に限定されることなく、種々変形して実施することができる。
【0139】
(3−1)切替ボタンがタップされることによってSCアイコンのSC種別が一時的にテンポラリ種別に切り替わった後、一定時間が経過しなくても、切替ボタンを再びタップすることで、SC種別がパーマネント種別に戻る仕様であってもよい。
【0140】
例えば、
図3左に示す例において、ワンタッチボタン50がタップされると、第8アイコン48が、パーマネント種別のワンタッチSCアイコンから、
図3右上に示すように、テンポラリ種別の通常SCアイコンに切り替わる。切替ボタンも、ワンタッチボタン50から通常ボタン55に切り替わる。このとき、無操作状態が一定時間継続しなくても、通常ボタン55がタップされたら、
図3左に示す元の状態に切り替わってもよい。
【0141】
(3−2)アイコン及び切替ボタンに対する選択操作は、タップ以外の他の入力操作であってもよい。
(3−3)待機画面21におけるタブの数は、8以外であってもよい。また、待機画面21は、タブ形式の画面でなくてもよい。
【0142】
(3−4)ワンタッチボタン50、通常ボタン55、及びワンタッチ/通常ボタン60は、それぞれ、どのような意匠を有していてもよい。また、ワンタッチSCアイコンと通常SCアイコンを視覚的に区別する方法についても、ワンタッチSCマーク51と通常SCマーク56とで区別する方法とは異なる方法を採用してもよい。
【0143】
(3−5)上記実施形態における1つの構成要素が有する複数の機能を、複数の構成要素によって実現したり、1つの構成要素が有する1つの機能を、複数の構成要素によって実現したりしてもよい。また、複数の構成要素が有する複数の機能を、1つの構成要素によって実現したり、複数の構成要素によって実現される1つの機能を、1つの構成要素によって実現したりしてもよい。また、上記実施形態の構成の一部を省略してもよい。また、上記実施形態の構成の少なくとも一部を、他の上記実施形態の構成に対して付加又は置換してもよい。なお、特許請求の範囲に記載した文言から特定される技術思想に含まれるあらゆる態様が本発明の実施形態である。