【実施例】
【0063】
以下に、実施例を挙げて、本発明を更に具体的に説明するが、本発明は、その要旨を越えない限り、これらの実施例に制約されるものではない。なお、実施例において使用した評価方法は、以下のとおりであり、以下の触媒合成工程及び重合工程は、すべて精製窒素雰囲気下で行い、また、使用した溶媒は、モレキュラーシーブ4Aで脱水精製したものを用いた。
【0064】
[各種評価(測定)方法]
(1)MFR:
JIS K6760に準拠し、190℃、2.16kg荷重で測定した。FR(フローレイト比)は、190℃、10kg荷重の条件で同様に測定したMFRであるMFR10kgとMFRとの比(=MFR10kg/MFR)から算出した。
【0065】
(2)共重合体密度:
オレフィン重合体をプレスシートに成形し、JIS K7112に準拠して測定した。
【0066】
(3)成形体0.1gあたりのFE数:
DSM小型二軸混練機(Xplore MC15)を使用して、オレフィン重合体にBHT0.1gを添加したサンプル12.0gを190℃、50rpm、2分間混練し、混練品0.1gを5分間180℃で熱プレスした後、10分間冷却プレスすることで厚さ50μmのフィルムを作成した。そして、このプレスフィルムを偏光顕微鏡(ECLIPSE LV100N POL、NIKON社製)で 3cm×7cmの範囲を観察し、その中に10μm以上のフィッシュアイの個数から不透明な粒子として観察される触媒残渣や繊維等の混入物の個数を引いた個数をカウントした。
【0067】
(4)活性(g−PE/g−Cat/hr):
ポリマー収量を仕込み触媒量と重合時間で割って、活性値を算出した。
【0068】
(5)Tv値
窒素下で空重量を測定したるつぼ内に成分(C)を10g入れた後、成分(C)入りのるつぼの重量を測定する。重量測定後成分(C)入りるつぼを電気炉(F150U−15C8S、星和理工株式会社製)に入れ、窒素を4L/minで流しながら、昇温速度6℃/minで室温から200℃まで昇温し、200℃で1時間加熱した。加熱終了後、るつぼを取り出し直ちに重量を測定し、再度電気炉の中に入れた。続いて窒素を4L/minで流しながら、昇温速度8℃/minで200℃から1100℃まで昇温し、1100℃で2時間加熱した。加熱終了後、窒素を4L/minで流しながら室温まで冷却した後、るつぼを取り出し直ちに重量を測定した。それぞれの重量測定結果をもとに窒素下で室温から200℃まで加熱した後の質量(m1)と窒素下で200℃から1100℃まで加熱した後の質量(m2)を算出し、以下式によって、Tv値を算出した。
Tv値={(m1−m2)/m1}×100
【0069】
[成分(A):メタロセン化合物の合成]
(1)下記式(5)で示されるメタロセン化合物A:
ジメチルシリレン(3−メチル−4−(2−(5−メチル)−フリル)−インデニル)(2,3,4,5−テトラメチルシクロペンタジエニル)ジルコニウムジクロリドの合成
【0070】
【化7】
【0071】
(1−1)1−メチル−7−(2−(5−メチル)−フリル)−インデンの合成
(1−1−a)2−ブロモフェニル−2−クロロエチルケトンの合成
100mLフラスコに、2−ブロモ安息香酸(5.30g、26.4mmol)と塩化チオニル25mLとを加え、2時間還流した。反応後、過剰の塩化チオニルを減圧留去し得られた酸クロリド体5.50gを精製することなく次の反応に用いた。
100mLフラスコに酸クロリド体(5.00g、22.7mmol)とジクロロメタン50mLとを加え溶液とした後、さらに塩化アルミニウム(3.02g、22.7mmol)を加え、20℃でエチレンを4時間吹き込んだ。反応を4Nの塩酸でクエンチし、有機相と水相とを分離した後、水相をメチル−t−ブチルエーテル50mLで3回洗浄し、有機相を集め水50mLで3回、飽和炭酸水素ナトリウム水100mL、続いて飽和食塩水100mLで洗浄した。硫酸ナトリウムで乾燥後、溶媒を減圧留去することで2−ブロモフェニル−2−クロロエチルケトンを4.80g(収率85%)得た。さらなる精製は行なわず次の反応に用いた。
【0072】
(1−1−b)7−ブロモ−1−インダノンの合成
100mLフラスコに塩化アルミニウム(7.40g、55.6mmol)と塩化ナトリウム(2.15g、37.1mmol)とを加え、130℃に加熱した後、2−ブロモフェニル−2−クロロエチルケトン(4.60g、18.5mmol)をゆっくりと加え、混合物を160℃で1時間攪拌した。反応後、30℃に冷却し、氷水でクエンチした。
濃塩酸でpH=5に調整した後、有機相と水相とを分離し、水相をジクロロメタン100mLで3回洗浄し、有機相を集め水100mL、飽和食塩水100mLで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥して、溶媒を減圧留去することで粗生成物を得た。さらにシリカゲルカラム(石油エーテル/酢酸エチル=30/1)で精製し7−ブロモ−1−インダノン1.60g(収率33%)を得た。
【0073】
(1−1−c)7−(2−(5−メチル)−フリル)−1−インダノンの合成
100mLフラスコに2−メチルフラン(0.933g、11.4mmol)とTHF10mLとを加え溶液とした後、−30℃でn−ブチルリチウム/ヘキサン溶液(2.5M、4.70mL、11.4mmol)を加え、室温で2時間攪拌した。別に準備した100mLフラスコに塩化亜鉛(1.55g、11.4mmol)とTHF10mLとを加え、続いて0℃で上記反応溶液を加え、室温で1時間攪拌した。さらに別に準備した100mLフラスコにヨウ化銅(I)(90mg、0.473mmol)、Pd(dppf)Cl
2(177mg、0.236mmol)、7−ブロモ−1−インダノン(2.00g、9.45mmol)とDMA10mLとを加えた懸濁液に、上記反応物を加え、還流を15時間行なった。室温まで冷却し、水50mLを加え、酢酸エチル50mLで2回抽出を行なった。有機相を集め、水50mLで2回、飽和食塩水50mLで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥した後、溶媒を減圧留去することで粗生成物を得た。さらにシリカゲルカラム(石油エーテル/酢酸エチル=20/1)で精製し7−(2−(5−メチル)−フリル)−1−インダノン0.70g(収率35%)を得た。
【0074】
(1−1−d)1−メチル−7−(2−(5−メチル)−フリル)−インデンの合成
100mLフラスコに7−(2−(5−メチル)−フリル)−1−インダノン(1.40g、6.59mmol)とTHF20mLとを加え溶液とした後、−78℃でメチルリチウム/ジエチルエーテル溶液(1.6M、7.5mL、11.9mmol)を加え、室温で10時間攪拌した。反応を飽和塩化アンモニウム水溶液20mLでクエンチし、揮発成分を減圧留去した。残った溶液を酢酸エチル50mLで2回抽出し、有機相を集めて飽和食塩水50mLで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥した後、溶媒を減圧留去することで粗生成物を得た。さらなる精製は行なわず次の反応に用いた。
100mLフラスコに上記粗生成物とトルエン30mLとを加え溶液とした後、p−トルエンスルホン酸(62.0mg、0.330mmol)を加え、130℃で2時間攪拌した。攪拌中はディーンスタークトラップを用いて生成する水を除いた。室温まで冷却し、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液30mLを加え、有機相を分離した。水相を酢酸エチル50mLで3回抽出した後、有機相を集め飽和食塩水50mLで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥した後、溶媒を減圧留去することで粗生成物を得た。さらにシリカゲルカラム(石油エーテル)で精製し1−メチル−7−(2−(5−メチル)−フリル)−インデン0.850g(収率61%)を得た。
【0075】
(1−2)(2,3,4,5−テトラメチルシクロペンタジエニル)ジメチルクロロシランの合成
200mLフラスコに、テトラメチルシクロペンタジエン2.40g(19.6mmol)とTHF40mLとを加え溶液とした後、−78℃に冷却してn−ブチルリチウム/ヘキサン溶液(2.5M)12.0mL(30.0mmol)を加え、室温に戻して3時間攪拌した。別途用意した200mLフラスコにジメチルジクロロシラン5.00g(38.7mmol)とTHF20mLとを加え、−78℃に冷却して先の反応溶液を加えた。室温に戻して12時間攪拌した。揮発物を減圧留去で除くことで黄色液体4.00gが得られた。得られた黄色液体は、さらなる精製は行なわずに次の反応に用いた。
【0076】
(1−3)(3−メチル−4−(2−(5−メチル)−フリル)−インデニル)(2,3,4,5−テトラメチルシクロペンタジエニル)ジメチルシランの合成
100mLフラスコに、1−メチル−7−(2−(5−メチル)−フリル)−インデン2.60g(12.4mmol)とTHF40mLとを加え溶液とした後、−78℃に冷却してn−ブチルリチウム/ヘキサン溶液(2.5M)5.2mL(13.0mmol)を加え、室温に戻して3時間攪拌した。別途用意した200mLフラスコに(1−2)で得られた未精製の黄色液体3.40g(15.8mmol)とTHF10mLとを加え、−78℃に冷却して先の反応溶液を加えた。室温に戻して12時間攪拌した。反応物を氷水40mLにゆっくりと加え、酢酸エチル200mLで2回抽出した。得られた有機相を飽和食塩水50mLで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。硫酸ナトリウムを濾過し、溶液を減圧留去して、シリカゲルカラム(石油エーテル)で精製し、(3−メチル−4−(2−(5−メチル)−フリル)−インデニル)(2,3,4,5−テトラメチルシクロペンタジエニル)ジメチルシランの黄色オイル1.40g(収率25%)を得た。
【0077】
(1−4)ジメチルシリレン(3−メチル−4−(2−(5−メチル)−フリル)−インデニル)(2,3,4,5−テトラメチルシクロペンタジエニル)ジルコニウムジクロリドの合成
200mLフラスコに、(3−メチル−4−(2−(5−メチル)−フリル)−インデニル)(2,3,4,5−テトラメチルシクロペンタジエニル)ジメチルシラン2.20g(5.70mmol)、ジエチルエーテル30mLを加え、−78℃まで冷却した。ここにn−ブチルリチウム/n−ヘキサン溶液(2.5M)4.8mL(11.9mmol)を滴下し、室温に戻し3時間撹拌した。反応液の溶媒を減圧留去し、ジクロロメタン60mLを加え、−78℃まで冷却した。そこに、四塩化ジルコニウム1.40g(6.01mmol)を加え、徐々に室温に戻しながら一夜撹拌した。反応液をろ過して得られたろ液から溶媒を減圧留去することで、黄色粉末3.0gが得られた。この粉末をトルエン25mLで洗浄し、ジメチルシリレン(3−メチル−4−(2−(5−メチル)−フリル)−インデニル)(2,3,4,5−テトラメチルシクロペンタジエニル)ジルコニウムジクロリドの黄色粉末0.75g(収率26%)を得た。
1H−NMR値(CDCl
3):δ0.94(s,3H),δ1.19(s,3H),δ1.90(s,3H),δ1.95(s,3H),δ1.98(s,3H),δ2.04(s,3H),δ2.28(s,3H),δ2.38(s,3H),δ5.52(s,1H),δ6.07(d,1H),δ6.38(d,1H),δ7.04(dd,1H),δ7.37(d,1H),δ7.45(d,1H)。
【0078】
(2)下記式(6)で示されるメタロセン化合物B:
ジメチルシリレン(3−メチル−4−フェニル−インデニル)(2,3,4,5,−テトラメチルシクロペンタジエニル)ジルコニウムジクロリドの合成
【0079】
【化8】
【0080】
(2−1)7−ブロモ−1−インダノンの合成
メタロセン化合物A(1−1−a)〜(1−1−b)と同じ手順で合成を行い、7−ブロモ−1−インダノン10.60g(収率33%)を得た。
【0081】
(2−2)3−メチル−4−ブロモインデンの合成
200mLフラスコに7−ブロモ−1−インダノン10.00g(47.38mmol)とトルエン100mLとを加え溶液とした後、0℃でメチルマグネシウムブロミド/ジエチルエーテル溶液23.69mL(3M、71.07mmol)を加え、15℃で12時間攪拌した。反応液を氷水200mLに注ぎ、析出した固体を濾過し、酢酸エチル60mLで3回洗浄した。濾液から有機相を分離した後、水100mLで2回洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。硫酸ナトリウムを濾過し、溶媒を減圧留去して、7−ブロモ−1−メチルインダノールの粗生成物10.70gを得た。
500mLフラスコに7−ブロモ−1−メチルインダノールの粗生成物10.70g(47.12mmol)とトルエン300mLとを加え溶液とした後、15℃でp−トルエンスルホン酸一水和物179.25mg(942.4μmol)を加え、110℃で2時間攪拌した。攪拌中はディーンスタークトラップを用いて生成する水を除いた。室温まで冷却し、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液100mLを加え、有機相を分離した。水相を酢酸エチル50mLで3回抽出した後、有機相を集め飽和食塩水50mLで3回洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥した。硫酸ナトリウムを濾過し、溶媒を減圧留去することで粗生成物を得た。さらにシリカゲルカラム(石油エーテル)で精製し3−メチル−4−ブロモインデン5.80g(収率58.87%)を得た。
【0082】
(2−3)3−メチル−4−フェニルインデンの合成
300mLフラスコに、フェニルボロン酸4.06g(33.29mmol)、3−メチル−4−ブロモインデン5.80g(27.74mmol)とジメトキシエタン70mLを加え溶液とした後、リン酸カリウム8.83g(41.61mmol)、水30mL、ジシクロヘキシル−[2−(2,4,6−トリイソプロピルフェニル)フェニル]フォスファン1.32g(2.77mmol)、Pd(dba)2 0.798g(1.39mmol)を順に加え、85℃で12時間攪拌した。室温まで冷却し酢酸エチル150mLで3回抽出した後、有機相を集め飽和食塩水100mLで3回洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥した。硫酸ナトリウムを濾過後、濾液を濃縮し、シリカゲルカラムで精製し3−メチル−4−フェニルインデン5.7g(収率99.6%)を得た。
【0083】
(2−4)(2,3,4,5−テトラメチルシクロペンタジエニル)ジメチルクロロシランの合成
メタロセン化合物A(1−2)と同じ手順で合成を行い、2,3,4,5−テトラメチルシクロペンタジエニル)ジメチルクロロシランの黄色懸濁液が得られた。得られた黄色懸濁液は、さらなる精製は行わずに次の反応に用いた。
【0084】
(2−5)(3−メチル−4−フェニルインデニル)(2,3,4,5−テトラメチルシクロペンタジエニル)ジメチルシランの合成
200mLフラスコに、3−メチル−4−フェニルインデン5.70g(27.63mmol)とTHF60mLとを加え溶液とした後、−78℃に冷却してn−ブチルリチウム/ヘキサン溶液(2.5M)11.6mL(29.0mmol)を加え、室温に戻して3時間攪拌した。別途用意した200mLフラスコに(2−4)で得られた未精製の黄色懸濁液7.9g(36.78mmol)とTHF60mLとを加え、−78℃に冷却して先の反応溶液を加えた。室温に戻して1時間攪拌した。反応物を氷水100mLにゆっくりと加え、酢酸エチル100mLで3回抽出した。得られた有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥した。硫酸ナトリウムを濾過し、溶液を減圧留去して、シリカゲルカラム(石油エーテル)で精製し、(3−メチル−4−フェニルインデニル)(2,3,4,5−テトラメチルシクロペンタジエニル)ジメチルシランの黄色オイル6.80g(収率64%)を得た。
【0085】
(2−6)ジメチルシリレン(3−メチル−4−ブロモインデニル)(2,3,4,5−テトラメチルシクロペンタジエニル)ジルコニウムジクロリドの合成
(3−メチル−4−(2−(5−メチル)−フリル)−インデニル)(2,3,4,5−テトラメチルシクロペンタジエニル)ジメチルシラン2.20g(5.70mmol)の代わりに(3−メチル−4−フェニルインデニル)(2,3,4,5−テトラメチルシクロペンタジエニル)ジメチルシラン6.80g(17.68mmol)を用い、メタロセン化合物A(1−4)と同様の手順で合成を行ない、ジメチルシリレン(3−メチル−4−ブロモインデニル)(2,3,4,5−テトラメチルシクロペンタジエニル)ジルコニウムジクロリドの黄色粉末6.60g(収率69%)として得た。
1H−NMR値(CDCl3):δ0.94(s,3H),δ1.22(s,3H),δ1.89(s,3H),δ1.93(s,3H),δ1.99(s,3H),δ2.02(s,3H),δ2.06(s,3H),δ5.47(s,1H),δ7.05〜7.09(m,1H),δ7.14(d,1H),δ7.40(m,4H),δ7.50(d,2H)。
【0086】
[実施例1]
(1)オレフィン重合用触媒の調製
窒素雰囲気下で焼成してTv値を1.9としたシリカA(細孔容積1.58mL/g、BET表面積310m
2/g)を窒素雰囲気下、300mL三口フラスコに3.76g入れ、脱水トルエンを24.0mL加えて攪拌しスラリー化した。別途用意した100mLナスフラスコに窒素雰囲気下で上記メタロセン化合物Aを20.6mg入れ、脱水トルエン21.0mLで溶解した。室温でメタロセン化合物Aのトルエン溶液に20%メチルアルミノキサン(MAO)/トルエン溶液(アルベマール社製)を11.0mL加え、30分間撹拌した。シリカAのトルエンスラリーの入った300mL三口フラスコを40℃のオイルバスで加熱及び撹拌しながら、メタロセン化合物Aとメチルアルミノキサンの反応物のトルエン溶液を全量加えた。
40℃で1時間撹拌した後、10分間静置させ、上澄みをデカンテーションで除去した。上澄み除去後、40℃でトルエン溶媒を減圧留去し、30分間減圧乾燥することで実施例1のオレフィン重合用触媒を得た。
【0087】
(2)エチレン・1−ヘキセン共重合体の製造
上記(1)触媒の調製で得られた実施例1のオレフィン重合用触媒を用いてエチレン・1−ヘキセン共重合体を製造した。
すなわち、誘導撹拌装置付き1.6Lオートクレーブに1−ヘキセン30mL、トリエチルアルミニウム0.30mmol、H
2/N
2=5質量%の希釈水素800mL、イソブタン800mLを加え、85℃に昇温し、エチレンを導入してエチレン分圧を0.7MPaに保った。次いで、上記(1)で得られた実施例1のオレフィン重合用触媒0.0247gを窒素で圧入し、エチレン分圧0.7MPa、温度85℃を保って60分間重合を継続した。
なお、重合反応中、エチレン消費速度に比例した供給速度にて水素の追加供給を実施した。こうして実施例1で得られたエチレン・1−ヘキセン共重合体は140.1gであった。
【0088】
[実施例2]
(1)オレフィン重合用触媒の調製
窒素雰囲気下で焼成してTv値を1.9としたシリカA(細孔容積1.58mL/g、BET表面積310m
2/g)を窒素雰囲気下、300mL三口フラスコに3.19g入れ、脱水トルエンを22.0mL加えて攪拌しスラリー化した。別途用意した100mLナスフラスコに窒素雰囲気下で上記メタロセン化合物Aを9.0mg入れ、脱水トルエン9.0mLで溶解した。室温でメタロセン化合物Aのトルエン溶液に20%メチルアルミノキサン(MAO)/トルエン溶液(アルベマール社製)を9.0mL加え、30分間撹拌した。シリカAのトルエンスラリーの入った300mL三口フラスコを40℃のオイルバスで加熱及び撹拌しながら、メタロセン化合物Aとメチルアルミノキサンの反応物のトルエン溶液を全量加えた。
40℃で1時間撹拌した後、10分間静置させ、上澄みをデカンテーションで除去した。上澄み除去後、40℃でトルエン溶媒を減圧留去し、30分間減圧乾燥することで実施例2のオレフィン重合用触媒を得た。
【0089】
(2)エチレン・1−ヘキセン共重合体の製造
上記(1)触媒の調製で得られた実施例2のオレフィン重合用触媒を用いてエチレン・1−ヘキセン共重合体を製造した。
すなわち、誘導撹拌装置付き1.6Lオートクレーブに1−ヘキセン47mL、トリエチルアルミニウム0.30mmol、H
2/N
2=5質量%の希釈水素1500mL、イソブタン800mLを加え、85℃に昇温し、エチレンを導入してエチレン分圧を1.4MPaに保った。次いで、上記(1)で得られた実施例2のオレフィン重合用触媒0.0235gを窒素で圧入し、エチレン分圧1.4MPa、温度85℃を保って60分間重合を継続した。
なお、重合反応中、エチレン消費速度に比例した供給速度にて水素の追加供給を実施した。こうして実施例2で得られたエチレン・1−ヘキセン共重合体は114.4gであった。
【0090】
[実施例3]
(1)オレフィン重合用触媒の調製
窒素雰囲気下で焼成してTv値を1.7としたシリカA(細孔容積1.58mL/g、BET表面積310m
2/g)を窒素雰囲気下、300mL三口フラスコに5.02g入れ、脱水トルエンを32.5mL加えて攪拌しスラリー化した。別途用意した100mLナスフラスコに窒素雰囲気下で上記メタロセン化合物Aを13.8mg入れ、脱水トルエン13.3mLで溶解した。室温でメタロセン化合物Aのトルエン溶液に20%メチルアルミノキサン(MAO)/トルエン溶液(アルベマール社製)を13.8mL加え、30分間撹拌した。シリカAのトルエンスラリーの入った300mL三口フラスコを40℃のオイルバスで加熱及び撹拌しながら、メタロセン化合物Aとメチルアルミノキサンの反応物のトルエン溶液を全量加えた。
40℃で1時間撹拌した後、10分間静置させ、上澄みをデカンテーションで除去した。上澄み除去後、40℃でトルエン溶媒を減圧留去し、30分間減圧乾燥することで実施例3のオレフィン重合用触媒を得た。
【0091】
(2)エチレン・1−ヘキセン共重合体の製造
上記(1)触媒の調製で得られた実施例3のオレフィン重合用触媒を用いてエチレン・1−ヘキセン共重合体を製造した。
すなわち、誘導撹拌装置付き1.6Lオートクレーブに1−ヘキセン30mL、トリエチルアルミニウム0.30mmol、H
2/N
2=5質量%の希釈水素1800mL、イソブタン800mLを加え、85℃に昇温し、エチレンを導入してエチレン分圧を0.7MPaに保った。次いで、上記(1)で得られた実施例3のオレフィン重合用触媒0.0298gを窒素で圧入し、エチレン分圧0.7MPa、温度85℃を保って60分間重合を継続した。
なお、重合反応中、エチレン消費速度に比例した供給速度にて水素の追加供給を実施した。こうして実施例3で得られたエチレン・1−ヘキセン共重合体は80.7gであった。
【0092】
[実施例4]
(1)オレフィン重合用触媒の調製
窒素雰囲気下で焼成してTv値を1.7としたシリカA(細孔容積1.58mL/g、BET表面積310m
2/g)を窒素雰囲気下、300mL三口フラスコに5.43g入れ、脱水トルエンを35.0mL加えて攪拌しスラリー化した。別途用意した100mLナスフラスコに窒素雰囲気下で上記メタロセン化合物Aを31.0mg入れ、脱水トルエン30.0mLで溶解した。室温でメタロセン化合物Aのトルエン溶液に20%メチルアルミノキサン(MAO)/トルエン溶液(アルベマール社製)を15.0mL加え、30分間撹拌した。シリカAのトルエンスラリーの入った300mL三口フラスコを40℃のオイルバスで加熱及び撹拌しながら、メタロセン化合物Aとメチルアルミノキサンの反応物のトルエン溶液を全量加えた。
40℃で1時間撹拌した後、10分間静置させ、上澄みをデカンテーションで除去した。上澄み除去後、40℃でトルエン溶媒を減圧留去し、30分間減圧乾燥することで実施例4のオレフィン重合用触媒を得た。
【0093】
(2)エチレン・1−ヘキセン共重合体の製造
上記(1)触媒の調製で得られた実施例4のオレフィン重合用触媒を用いてエチレン・1−ヘキセン共重合体を製造した。
すなわち、誘導撹拌装置付き1.6Lオートクレーブに1−ヘキセン47mL、トリエチルアルミニウム0.30mmol、H
2/N
2=5質量%の希釈水素1800mL、イソブタン800mLを加え、85℃に昇温し、エチレンを導入してエチレン分圧を0.7MPaに保った。次いで、上記(1)で得られた実施例4のオレフィン重合用触媒0.0345gを窒素で圧入し、エチレン分圧0.7MPa、温度85℃を保って60分間重合を継続した。
なお、重合反応中、エチレン消費速度に比例した供給速度にて水素の追加供給を実施した。こうして実施例4で得られたエチレン・1−ヘキセン共重合体は112.6gであった。
【0094】
[実施例5]
(1)オレフィン重合用触媒の調製
窒素雰囲気下で焼成してTv値を1.4としたシリカA(細孔容積1.58mL/g、BET表面積310m
2/g)を窒素雰囲気下、300mL三口フラスコに5.18g入れ、脱水トルエンを32.5mL加えて攪拌しスラリー化した。別途用意した100mLナスフラスコに窒素雰囲気下で上記メタロセン化合物Aを13.8mg入れ、脱水トルエン13.3mLで溶解した。室温でメタロセン化合物Aのトルエン溶液に20%メチルアルミノキサン(MAO)/トルエン溶液(アルベマール社製)を13.8mL加え、30分間撹拌した。シリカAのトルエンスラリーの入った300mL三口フラスコを40℃のオイルバスで加熱及び撹拌しながら、メタロセン化合物Aとメチルアルミノキサンの反応物のトルエン溶液を全量加えた。
40℃で1時間撹拌した後、10分間静置させ、上澄みをデカンテーションで除去した。上澄み除去後、40℃でトルエン溶媒を減圧留去し、30分間減圧乾燥することで実施例5のオレフィン重合用触媒を得た。
【0095】
(2)エチレン・1−ヘキセン共重合体の製造
上記(1)触媒の調製で得られた実施例5のオレフィン重合用触媒を用いてエチレン・1−ヘキセン共重合体を製造した。
すなわち、誘導撹拌装置付き1.6Lオートクレーブに1−ヘキセン30mL、トリエチルアルミニウム0.30mmol、H
2/N
2=5質量%の希釈水素1800mL、イソブタン800mLを加え、85℃に昇温し、エチレンを導入してエチレン分圧を0.7MPaに保った。次いで、上記(1)で得られた実施例5のオレフィン重合用触媒0.0337gを窒素で圧入し、エチレン分圧0.7MPa、温度85℃を保って60分間重合を継続した。
なお、重合反応中、エチレン消費速度に比例した供給速度にて水素の追加供給を実施した。こうして実施例5で得られたエチレン・1−ヘキセン共重合体は88.3gであった。
【0096】
[実施例6]
(1)オレフィン重合用触媒の調製
窒素雰囲気下で焼成してTv値を1.1としたシリカA(細孔容積1.58mL/g、BET表面積310m
2/g)を窒素雰囲気下、500mL三口フラスコに11.12g入れ、脱水トルエンを73.0mL加えて攪拌しスラリー化した。別途用意した200mLナスフラスコに窒素雰囲気下で上記メタロセン化合物Aを31.0mg入れ、脱水トルエン32.0mLで溶解した。室温でメタロセン化合物Aのトルエン溶液に20%メチルアルミノキサン(MAO)/トルエン溶液(アルベマール社製)を31.0mL加え、30分間撹拌した。シリカAのトルエンスラリーの入った500mL三口フラスコを40℃のオイルバスで加熱及び撹拌しながら、メタロセン化合物Aとメチルアルミノキサンの反応物のトルエン溶液を全量加えた。
40℃で1時間撹拌した後、10分間静置させ、上澄みをデカンテーションで除去した。上澄み除去後、40℃でトルエン溶媒を減圧留去し、30分間減圧乾燥することで実施例6のオレフィン重合用触媒を得た。
【0097】
(2)エチレン・1−ヘキセン共重合体の製造
上記(1)触媒の調製で得られた実施例6のオレフィン重合用触媒を用いてエチレン・1−ヘキセン共重合体を製造した。
すなわち、誘導撹拌装置付き1.6Lオートクレーブに1−ヘキセン30mL、トリエチルアルミニウム0.30mmol、H
2/N
2=5質量%の希釈水素1800mL、イソブタン800mLを加え、85℃に昇温し、エチレンを導入してエチレン分圧を0.7MPaに保った。次いで、上記(1)で得られた実施例6のオレフィン重合用触媒0.0326gを窒素で圧入し、エチレン分圧0.7MPa、温度85℃を保って60分間重合を継続した。
なお、重合反応中、エチレン消費速度に比例した供給速度にて水素の追加供給を実施した。こうして実施例6で得られたエチレン・1−ヘキセン共重合体は95.9gであった。
【0098】
[実施例7]
(1)オレフィン重合用触媒の調製
窒素雰囲気下で焼成してTv値を1.1としたシリカA(細孔容積1.58mL/g、BET表面積310m
2/g)を窒素雰囲気下、500mL三口フラスコに10.56g入れ、脱水トルエンを70.0mL加えて攪拌しスラリー化した。別途用意した200mLナスフラスコに窒素雰囲気下で上記メタロセン化合物Aを58.0mg入れ、脱水トルエン29.0mLで溶解した。室温でメタロセン化合物Aのトルエン溶液に20%メチルアルミノキサン(MAO)/トルエン溶液(アルベマール社製)を29.0mL加え、30分間撹拌した。シリカAのトルエンスラリーの入った500mL三口フラスコを40℃のオイルバスで加熱及び撹拌しながら、メタロセン化合物Aとメチルアルミノキサンの反応物のトルエン溶液を全量加えた。
40℃で1時間撹拌した後、10分間静置させ、上澄みをデカンテーションで除去した。上澄み除去後、40℃でトルエン溶媒を減圧留去し、30分間減圧乾燥することで実施例7のオレフィン重合用触媒を得た。
【0099】
(2)エチレン・1−ヘキセン共重合体の製造
上記(1)触媒の調製で得られた実施例7のオレフィン重合用触媒を用いてエチレン・1−ヘキセン共重合体を製造した。
すなわち、誘導撹拌装置付き1.6Lオートクレーブに1−ヘキセン30mL、トリエチルアルミニウム0.30mmol、H
2/N
2=5質量%の希釈水素1800mL、イソブタン800mLを加え、85℃に昇温し、エチレンを導入してエチレン分圧を0.7MPaに保った。次いで、上記(1)で得られた実施例7のオレフィン重合用触媒0.0311gを窒素で圧入し、エチレン分圧0.7MPa、温度85℃を保って60分間重合を継続した。
なお、重合反応中、エチレン消費速度に比例した供給速度にて水素の追加供給を実施した。こうして実施例7で得られたエチレン・1−ヘキセン共重合体は130.8gであった。
【0100】
[実施例8]
(1)オレフィン重合用触媒の調製
窒素雰囲気下で焼成してTv値を1.1としたシリカA(細孔容積1.58mL/g、BET表面積310m
2/g)を窒素雰囲気下、500mL三口フラスコに11.21g入れ、脱水トルエンを73.0mL加えて攪拌しスラリー化した。別途用意した200mLナスフラスコに窒素雰囲気下で上記メタロセン化合物Aを63.0mg入れ、脱水トルエン31.0mLで溶解した。室温でメタロセン化合物Aのトルエン溶液に20%メチルアルミノキサン(MAO)/トルエン溶液(アルベマール社製)を31.0mL加え、30分間撹拌した。シリカAのトルエンスラリーの入った500mL三口フラスコを40℃のオイルバスで加熱及び撹拌しながら、メタロセン化合物Aとメチルアルミノキサンの反応物のトルエン溶液を全量加えた。
40℃で1時間撹拌した後、10分間静置させ、上澄みをデカンテーションで除去した。上澄み除去後、40℃でトルエン溶媒を減圧留去し、30分間減圧乾燥することで実施例8のオレフィン重合用触媒を得た。
【0101】
(2)エチレン・1−ヘキセン共重合体の製造
上記(1)触媒の調製で得られた実施例8のオレフィン重合用触媒を用いてエチレン・1−ヘキセン共重合体を製造した。
すなわち、誘導撹拌装置付き1.6Lオートクレーブに1−ヘキセン47mL、トリエチルアルミニウム0.30mmol、H
2/N
2=5質量%の希釈水素1500mL、イソブタン800mLを加え、85℃に昇温し、エチレンを導入してエチレン分圧を0.7MPaに保った。次いで、上記(1)で得られた実施例8のオレフィン重合用触媒0.0235gを窒素で圧入し、エチレン分圧0.7MPa、温度85℃を保って60分間重合を継続した。
なお、重合反応中、エチレン消費速度に比例した供給速度にて水素の追加供給を実施した。こうして実施例8で得られたエチレン・1−ヘキセン共重合体は130.8gであった。
【0102】
[実施例9]
(1)オレフィン重合用触媒の調製
窒素雰囲気下で焼成してTv値を0.9としたシリカA(細孔容積1.58mL/g、BET表面積310m
2/g)を窒素雰囲気下、300mL三口フラスコに5.52g入れ、脱水トルエンを36.0mL加えて攪拌しスラリー化した。別途用意した100mLナスフラスコに窒素雰囲気下で上記メタロセン化合物Aを15.1mg入れ、脱水トルエン15.0mLで溶解した。室温でメタロセン化合物Aのトルエン溶液に20%メチルアルミノキサン(MAO)/トルエン溶液(アルベマール社製)を15.5mL加え、30分間撹拌した。シリカAのトルエンスラリーの入った300mL三口フラスコを40℃のオイルバスで加熱及び撹拌しながら、メタロセン化合物Aとメチルアルミノキサンの反応物のトルエン溶液を全量加えた。
40℃で1時間撹拌した後、10分間静置させ、上澄みをデカンテーションで除去した。上澄み除去後、40℃でトルエン溶媒を減圧留去し、30分間減圧乾燥することで実施例9のオレフィン重合用触媒を得た。
【0103】
(2)エチレン・1−ヘキセン共重合体の製造
上記(1)触媒の調製で得られた実施例9のオレフィン重合用触媒を用いてエチレン・1−ヘキセン共重合体を製造した。
すなわち、誘導撹拌装置付き1.6Lオートクレーブに1−ヘキセン30mL、トリエチルアルミニウム0.30mmol、H
2/N
2=5質量%の希釈水素1800mL、イソブタン800mLを加え、85℃に昇温し、エチレンを導入してエチレン分圧を0.7MPaに保った。次いで、上記(1)で得られた実施例9のオレフィン重合用触媒0.0300gを窒素で圧入し、エチレン分圧0.7MPa、温度85℃を保って60分間重合を継続した。
なお、重合反応中、エチレン消費速度に比例した供給速度にて水素の追加供給を実施した。こうして実施例9で得られたエチレン・1−ヘキセン共重合体は105.8gであった。
【0104】
[実施例10]
(1)オレフィン重合用触媒の調製
窒素雰囲気下で焼成してTv値を0.7としたシリカA(細孔容積1.58mL/g、BET表面積310m
2/g)を窒素雰囲気下、300mL三口フラスコに5.94g入れ、脱水トルエンを39.0mL加えて攪拌しスラリー化した。別途用意した100mLナスフラスコに窒素雰囲気下で上記メタロセン化合物Aを16.8mg入れ、脱水トルエン16.0mLで溶解した。室温でメタロセン化合物Aのトルエン溶液に20%メチルアルミノキサン(MAO)/トルエン溶液(アルベマール社製)を16.5mL加え、30分間撹拌した。シリカAのトルエンスラリーの入った300mL三口フラスコを40℃のオイルバスで加熱及び撹拌しながら、メタロセン化合物Aとメチルアルミノキサンの反応物のトルエン溶液を全量加えた。
40℃で1時間撹拌した後、10分間静置させ、上澄みをデカンテーションで除去した。上澄み除去後、40℃でトルエン溶媒を減圧留去し、30分間減圧乾燥することで実施例10のオレフィン重合用触媒を得た。
【0105】
(2)エチレン・1−ヘキセン共重合体の製造
上記(1)触媒の調製で得られた実施例10のオレフィン重合用触媒を用いてエチレン・1−ヘキセン共重合体を製造した。
すなわち、誘導撹拌装置付き1.6Lオートクレーブに1−ヘキセン30mL、トリエチルアルミニウム0.30mmol、H
2/N
2=5質量%の希釈水素1800mL、イソブタン800mLを加え、85℃に昇温し、エチレンを導入してエチレン分圧を0.7MPaに保った。次いで、上記(1)で得られた実施例10のオレフィン重合用触媒0.0298gを窒素で圧入し、エチレン分圧0.7MPa、温度85℃を保って60分間重合を継続した。
なお、重合反応中、エチレン消費速度に比例した供給速度にて水素の追加供給を実施した。こうして実施例10で得られたエチレン・1−ヘキセン共重合体は76.6gであった。
【0106】
[実施例11]
(1)オレフィン重合用触媒の調製
窒素雰囲気下で焼成してTv値を0.6としたシリカA(細孔容積1.58mL/g、BET表面積310m
2/g)を窒素雰囲気下、300mL三口フラスコに6.01g入れ、脱水トルエンを39.0mL加えて攪拌しスラリー化した。別途用意した100mLナスフラスコに窒素雰囲気下で上記メタロセン化合物Aを16.8mg入れ、脱水トルエン17.0mLで溶解した。室温でメタロセン化合物Aのトルエン溶液に20%メチルアルミノキサン(MAO)/トルエン溶液(アルベマール社製)を17.0mL加え、30分間撹拌した。シリカAのトルエンスラリーの入った300mL三口フラスコを40℃のオイルバスで加熱及び撹拌しながら、メタロセン化合物Aとメチルアルミノキサンの反応物のトルエン溶液を全量加えた。
40℃で1時間撹拌した後、10分間静置させ、上澄みをデカンテーションで除去した。上澄み除去後、40℃でトルエン溶媒を減圧留去し、30分間減圧乾燥することで実施例11のオレフィン重合用触媒を得た。
【0107】
(2)エチレン・1−ヘキセン共重合体の製造
上記(1)触媒の調製で得られた実施例11のオレフィン重合用触媒を用いてエチレン・1−ヘキセン共重合体を製造した。
すなわち、誘導撹拌装置付き1.6Lオートクレーブに1−ヘキセン30mL、トリエチルアルミニウム0.30mmol、H
2/N
2=5質量%の希釈水素1800mL、イソブタン800mLを加え、85℃に昇温し、エチレンを導入してエチレン分圧を0.7MPaに保った。次いで、上記(1)で得られた実施例11のオレフィン重合用触媒0.0280gを窒素で圧入し、エチレン分圧0.7MPa、温度85℃を保って60分間重合を継続した。
なお、重合反応中、エチレン消費速度に比例した供給速度にて水素の追加供給を実施した。こうして実施例11で得られたエチレン・1−ヘキセン共重合体は65.0gであった。
【0108】
[実施例12]
(1)オレフィン重合用触媒の調製
窒素雰囲気下で焼成してTv値を0.6としたシリカA(細孔容積1.58mL/g、BET表面積310m
2/g)を窒素雰囲気下、300mL三口フラスコに6.18g入れ、脱水トルエンを40.0mL加えて攪拌しスラリー化した。別途用意した100mLナスフラスコに窒素雰囲気下で上記メタロセン化合物Aを17.0mg入れ、脱水トルエン19.5mLで溶解した後、60℃に加温し、1時間撹拌した。1時間後、60℃でメタロセン化合物Aのトルエン溶液に20%メチルアルミノキサン(MAO)/トルエン溶液(アルベマール社製)を17.0mL加え、30分間撹拌した。シリカAのトルエンスラリーの入った300mL三口フラスコを40℃のオイルバスで加熱及び撹拌しながら、メタロセン化合物Aとメチルアルミノキサンの反応物のトルエン溶液を全量加えた。
40℃で1時間撹拌した後、10分間静置させ、上澄みをデカンテーションで除去した。上澄み除去後、40℃でトルエン溶媒を減圧留去し、30分間減圧乾燥することで実施例12のオレフィン重合用触媒を得た。
【0109】
(2)エチレン・1−ヘキセン共重合体の製造
上記(1)触媒の調製で得られた実施例12のオレフィン重合用触媒を用いてエチレン・1−ヘキセン共重合体を製造した。
すなわち、誘導撹拌装置付き1.6Lオートクレーブに1−ヘキセン30mL、トリエチルアルミニウム0.30mmol、H
2/N
2=5質量%の希釈水素800mL、イソブタン800mLを加え、85℃に昇温し、エチレンを導入してエチレン分圧を0.7MPaに保った。次いで、上記(1)で得られた実施例12のオレフィン重合用触媒0.0286gを窒素で圧入し、エチレン分圧0.7MPa、温度85℃を保って60分間重合を継続した。
なお、重合反応中、エチレン消費速度に比例した供給速度にて水素の追加供給を実施した。こうして実施例12で得られたエチレン・1−ヘキセン共重合体は115.9gであった。
【0110】
[実施例13]
(1)オレフィン重合用触媒の調製
窒素雰囲気下で焼成してTv値を0.5としたシリカA(細孔容積1.58mL/g、BET表面積310m
2/g)を窒素雰囲気下、300mL三口フラスコに5.70g入れ、脱水トルエンを37.0mL加えて攪拌しスラリー化した。別途用意した100mLナスフラスコに窒素雰囲気下で上記メタロセン化合物Aを16.2mg入れ、脱水トルエン16.0mLで溶解した。室温でメタロセン化合物Aのトルエン溶液に20%メチルアルミノキサン(MAO)/トルエン溶液(アルベマール社製)を16.0mL加え、30分間撹拌した。シリカAのトルエンスラリーの入った300mL三口フラスコを40℃のオイルバスで加熱及び撹拌しながら、メタロセン化合物Aとメチルアルミノキサンの反応物のトルエン溶液を全量加えた。
40℃で1時間撹拌した後、10分間静置させ、上澄みをデカンテーションで除去した。上澄み除去後、40℃でトルエン溶媒を減圧留去し、30分間減圧乾燥することで実施例13のオレフィン重合用触媒を得た。
【0111】
(2)エチレン・1−ヘキセン共重合体の製造
上記(1)触媒の調製で得られた実施例13のオレフィン重合用触媒を用いてエチレン・1−ヘキセン共重合体を製造した。
すなわち、誘導撹拌装置付き1.6Lオートクレーブに1−ヘキセン30mL、トリエチルアルミニウム0.30mmol、H
2/N
2=5質量%の希釈水素1800mL、イソブタン800mLを加え、85℃に昇温し、エチレンを導入してエチレン分圧を0.7MPaに保った。次いで、上記(1)で得られた実施例13のオレフィン重合用触媒0.0229gを窒素で圧入し、エチレン分圧0.7MPa、温度85℃を保って60分間重合を継続した。
なお、重合反応中、エチレン消費速度に比例した供給速度にて水素の追加供給を実施した。こうして実施例13で得られたエチレン・1−ヘキセン共重合体は52.1gであった。
【0112】
[実施例14]
(1)オレフィン重合用触媒の調製
窒素雰囲気下で焼成してTv値を0.5としたシリカA(細孔容積1.58mL/g、BET表面積310m
2/g)を窒素雰囲気下、300mL三口フラスコに4.96g入れ、脱水トルエンを32.5mL加えて攪拌しスラリー化した。別途用意した100mLナスフラスコに窒素雰囲気下で上記メタロセン化合物Aを27.8mg入れ、脱水トルエン13.3mLで溶解した。室温でメタロセン化合物Aのトルエン溶液に20%メチルアルミノキサン(MAO)/トルエン溶液(アルベマール社製)を17.2mL加え、30分間撹拌した。シリカAのトルエンスラリーの入った300mL三口フラスコを40℃のオイルバスで加熱及び撹拌しながら、メタロセン化合物Aとメチルアルミノキサンの反応物のトルエン溶液を全量加えた。
40℃で1時間撹拌した後、10分間静置させ、上澄みをデカンテーションで除去した。デカンテーション後のスラリーを残液の希釈率が1%になるまでトルエンで洗浄した後、40℃でトルエン溶媒を減圧留去し、30分間減圧乾燥することで実施例14のオレフィン重合用触媒を得た。
【0113】
(2)エチレン・1−ヘキセン共重合体の製造
上記(1)触媒の調製で得られた実施例14のオレフィン重合用触媒を用いてエチレン・1−ヘキセン共重合体を製造した。
すなわち、誘導撹拌装置付き1.6Lオートクレーブに1−ヘキセン30mL、トリエチルアルミニウム0.30mmol、H
2/N
2=5質量%の希釈水素1800mL、イソブタン800mLを加え、85℃に昇温し、エチレンを導入してエチレン分圧を0.7MPaに保った。次いで、上記(1)で得られた実施例14のオレフィン重合用触媒0.0230gを窒素で圧入し、エチレン分圧0.7MPa、温度85℃を保って60分間重合を継続した。
なお、重合反応中、エチレン消費速度に比例した供給速度にて水素の追加供給を実施した。こうして実施例14で得られたエチレン・1−ヘキセン共重合体は84.7gであった。
【0114】
[実施例15]
(1)オレフィン重合用触媒の調製
窒素雰囲気下で焼成してTv値を1.9としたシリカA(細孔容積1.58mL/g、BET表面積310m
2/g)を窒素雰囲気下、300mL三口フラスコに3.00g入れ、脱水トルエンを19.5mL加えて攪拌しスラリー化した。別途用意した100mLナスフラスコに窒素雰囲気下で上記メタロセン化合物Bを16.5mg入れ、脱水トルエン8.0mLで溶解した。室温でメタロセン化合物Bのトルエン溶液に20%メチルアルミノキサン(MAO)/トルエン溶液(アルベマール社製)を8.3mL加え、30分間撹拌した。シリカAのトルエンスラリーの入った300mL三口フラスコを40℃のオイルバスで加熱及び撹拌しながら、メタロセン化合物Bとメチルアルミノキサンの反応物のトルエン溶液を全量加えた。
40℃で1時間撹拌した後、10分間静置させ、上澄みをデカンテーションで除去した。上澄み除去後、40℃でトルエン溶媒を減圧留去し、30分間減圧乾燥することで実施例15のオレフィン重合用触媒を得た。
【0115】
(2)エチレン・1−ヘキセン共重合体の製造
上記(1)触媒の調製で得られた実施例15のオレフィン重合用触媒を用いてエチレン・1−ヘキセン共重合体を製造した。
すなわち、誘導撹拌装置付き1.6Lオートクレーブに1−ヘキセン60mL、トリエチルアルミニウム0.30mmol、H
2/N
2=5質量%の希釈水素1000mL、イソブタン800mLを加え、85℃に昇温し、エチレンを導入してエチレン分圧を0.7MPaに保った。次いで、上記(1)で得られた実施例15のオレフィン重合用触媒0.0697gを窒素で圧入し、エチレン分圧0.7MPa、温度85℃を保って60分間重合を継続した。
なお、重合反応中、エチレン消費速度に比例した供給速度にて水素の追加供給を実施した。こうして実施例15で得られたエチレン・1−ヘキセン共重合体は82.6gであった。
【0116】
[実施例16]
(1)オレフィン重合用触媒の調製
窒素雰囲気下で焼成してTv値を0.9としたシリカB(細孔容積1.90mL/g、BET表面積490m
2/g)を窒素雰囲気下、500mL三口フラスコに11.40g入れ、脱水トルエンを74.0mL加えて攪拌しスラリー化した。別途用意した200mLナスフラスコに窒素雰囲気下で上記メタロセン化合物Aを31.7mg入れ、脱水トルエン30.0mLで溶解した。室温でメタロセン化合物Aのトルエン溶液に20%メチルアルミノキサン(MAO)/トルエン溶液(アルベマール社製)を32.0mL加え、30分間撹拌した。シリカBのトルエンスラリーの入った500mL三口フラスコを40℃のオイルバスで加熱及び撹拌しながら、メタロセン化合物Aとメチルアルミノキサンの反応物のトルエン溶液を全量加えた。
40℃で1時間撹拌した後、10分間静置させ、上澄みをデカンテーションで除去した。上澄み除去後、40℃でトルエン溶媒を減圧留去し、30分間減圧乾燥することで実施例16のオレフィン重合用触媒を得た。
【0117】
(2)エチレン・1−ヘキセン共重合体の製造
上記(1)触媒の調製で得られた実施例16のオレフィン重合用触媒を用いてエチレン・1−ヘキセン共重合体を製造した。
すなわち、誘導撹拌装置付き1.6Lオートクレーブに1−ヘキセン30mL、トリエチルアルミニウム0.30mmol、H
2/N
2=5質量%の希釈水素400mL、イソブタン800mLを加え、85℃に昇温し、エチレンを導入してエチレン分圧を0.7MPaに保った。次いで、上記(1)で得られた実施例16のオレフィン重合用触媒0.0279gを窒素で圧入し、エチレン分圧0.7MPa、温度85℃を保って60分間重合を継続した。
なお、重合反応中、エチレン消費速度に比例した供給速度にて水素の追加供給を実施した。こうして実施例16で得られたエチレン・1−ヘキセン共重合体は50.7gであった。
【0118】
[実施例17]
(1)オレフィン重合用触媒の調製
窒素雰囲気下で焼成してTv値を1.19としたシリカA(細孔容積1.58mL/g、BET表面積310m
2/g)を窒素雰囲気下、500mL三口フラスコに11.70g入れ、脱水トルエンを76.0mL加えて攪拌しスラリー化した。別途用意した200mLナスフラスコに窒素雰囲気下で上記メタロセン化合物Aを162mg入れ、脱水トルエン32.0mLで溶解した。室温でメタロセン化合物Aのトルエン溶液に20%メチルアルミノキサン(MAO)/トルエン溶液(アルベマール社製)を33.0mL加え、30分間撹拌した。シリカAのトルエンスラリーの入った500mL三口フラスコを40℃のオイルバスで加熱及び撹拌しながら、メタロセン化合物Aとメチルアルミノキサンの反応物のトルエン溶液を全量加えた。
40℃で1時間撹拌した後、10分間静置させ、上澄みをデカンテーションで除去した。デカンテーション後のスラリーを残液の希釈率が1%になるまでヘキサンで洗浄した後、40℃でトルエン溶媒を減圧留去し、30分間減圧乾燥することで実施例17のオレフィン重合用触媒を得た。
【0119】
(2)エチレン・1−ヘキセン共重合体の製造
上記(1)触媒の調製で得られた実施例17のオレフィン重合用触媒を用いてエチレン・1−ヘキセン共重合体を製造した。
すなわち、誘導撹拌装置付き1.6Lオートクレーブに1−ヘキセン20mL、トリエチルアルミニウム0.30mmol、H
2/N
2=5質量%の希釈水素330mL、イソブタン800mLを加え、85℃に昇温し、エチレンを導入してエチレン分圧を0.4MPaに保った。次いで、上記(1)で得られた実施例17のオレフィン重合用触媒0.0335gを窒素で圧入し、エチレン分圧0.4MPa、温度85℃を保って60分間重合を継続した。
なお、重合反応中、エチレン消費速度に比例した供給速度にて水素の追加供給を実施した。こうして実施例17で得られたエチレン・1−ヘキセン共重合体は166.8gであった。
【0120】
[比較例1]
(1)オレフィン重合用触媒の調製
窒素雰囲気下で焼成してTv値を2.8としたシリカA(細孔容積1.58mL/g、BET表面積310m
2/g)を窒素雰囲気下、300mL三口フラスコに5.28g入れ、脱水トルエンを32.5mL加えて攪拌しスラリー化した。別途用意した100mLナスフラスコに窒素雰囲気下で上記メタロセン化合物Aを14.1mg入れ、脱水トルエン13.3mLで溶解した。室温でメタロセン化合物Aのトルエン溶液に20%メチルアルミノキサン(MAO)/トルエン溶液(アルベマール社製)を8.6mL加え、30分間撹拌した。シリカAのトルエンスラリーの入った300mL三口フラスコを40℃のオイルバスで加熱及び撹拌しながら、メタロセン化合物Aとメチルアルミノキサンの反応物のトルエン溶液を全量加えた。
40℃で1時間撹拌した後、10分間静置させ、上澄みをデカンテーションで除去した。上澄み除去後、40℃でトルエン溶媒を減圧留去し、30分間減圧乾燥することで比較例1のオレフィン重合用触媒を得た。
【0121】
(2)エチレン・1−ヘキセン共重合体の製造
上記(1)触媒の調製で得られた比較例1のオレフィン重合用触媒を用いてエチレン・1−ヘキセン共重合体を製造した。
すなわち、誘導撹拌装置付き1.6Lオートクレーブに1−ヘキセン30mL、トリエチルアルミニウム0.30mmol、H
2/N
2=5質量%の希釈水素400mL、イソブタン800mLを加え、85℃に昇温し、エチレンを導入してエチレン分圧を0.7MPaに保った。次いで、上記(1)で得られた比較例1のオレフィン重合用触媒0.1159gを窒素で圧入し、エチレン分圧0.7MPa、温度85℃を保って60分間重合を継続した。
なお、重合反応中、エチレン消費速度に比例した供給速度にて水素の追加供給を実施した。こうして比較例1で得られたエチレン・1−ヘキセン共重合体は166.7gであった。
【0122】
[比較例2]
(1)オレフィン重合用触媒の調製
窒素雰囲気下で焼成してTv値を2.1としたシリカA(細孔容積1.58mL/g、BET表面積310m
2/g)を窒素雰囲気下、300mL三口フラスコに4.98g入れ、脱水トルエンを32.5mL加えて攪拌しスラリー化した。別途用意した100mLナスフラスコに窒素雰囲気下で上記メタロセン化合物Aを13.8mg入れ、脱水トルエン13.3mLで溶解した。室温でメタロセン化合物Aのトルエン溶液に20%メチルアルミノキサン(MAO)/トルエン溶液(アルベマール社製)を13.8mL加え、30分間撹拌した。シリカAのトルエンスラリーの入った300mL三口フラスコを40℃のオイルバスで加熱及び撹拌しながら、メタロセン化合物Aとメチルアルミノキサンの反応物のトルエン溶液を全量加えた。
40℃で1時間撹拌した後、10分間静置させ、上澄みをデカンテーションで除去した。上澄み除去後、40℃でトルエン溶媒を減圧留去し、30分間減圧乾燥することで比較例2のオレフィン重合用触媒を得た。
【0123】
(2)エチレン・1−ヘキセン共重合体の製造
上記(1)触媒の調製で得られた比較例2のオレフィン重合用触媒を用いてエチレン・1−ヘキセン共重合体を製造した。
すなわち、誘導撹拌装置付き1.6Lオートクレーブに1−ヘキセン30mL、トリエチルアルミニウム0.30mmol、H
2/N
2=5質量%の希釈水素1800mL、イソブタン800mLを加え、85℃に昇温し、エチレンを導入してエチレン分圧を0.7MPaに保った。次いで、上記(1)で得られた比較例2のオレフィン重合用触媒0.0297gを窒素で圧入し、エチレン分圧0.7MPa、温度85℃を保って60分間重合を継続した。
なお、重合反応中、エチレン消費速度に比例した供給速度にて水素の追加供給を実施した。こうして比較例2で得られたエチレン・1−ヘキセン共重合体は73.0gであった。
【0124】
[比較例3]
(1)オレフィン重合用触媒の調製
窒素雰囲気下で焼成してTv値を1.9としたシリカA(細孔容積1.58mL/g、BET表面積310m
2/g)を窒素雰囲気下、300mL三口フラスコに4.15g入れ、脱水トルエンを28.0mL加えて攪拌しスラリー化した。別途用意した100mLナスフラスコに窒素雰囲気下で上記メタロセン化合物Aを23.0mg入れ、脱水トルエン11.0mLで溶解した。室温でメタロセン化合物Aのトルエン溶液に20%メチルアルミノキサン(MAO)/トルエン溶液(アルベマール社製)を1.3mL加え、30分間撹拌した。シリカAのトルエンスラリーの入った300mL三口フラスコを40℃のオイルバスで加熱及び撹拌しながら、メタロセン化合物Aとメチルアルミノキサンの反応物のトルエン溶液を全量加えた。
40℃で1時間撹拌した後、10分間静置させ、上澄みをデカンテーションで除去した。上澄み除去後、40℃でトルエン溶媒を減圧留去し、30分間減圧乾燥することで比較例3のオレフィン重合用触媒を得た。
【0125】
(2)エチレン・1−ヘキセン共重合体の製造
上記(1)触媒の調製で得られた比較例3のオレフィン重合用触媒を用いてエチレン・1−ヘキセン共重合体を製造した。
すなわち、誘導撹拌装置付き1.6Lオートクレーブに1−ヘキセン47mL、トリエチルアルミニウム0.30mmol、H
2/N
2=5質量%の希釈水素1500mL、イソブタン800mLを加え、85℃に昇温し、エチレンを導入してエチレン分圧を1.4MPaに保った。次いで、上記(1)で得られた比較例3のオレフィン重合用触媒0.1942gを窒素で圧入し、エチレン分圧1.4MPa、温度85℃を保って60分間重合を継続した。
なお、重合反応中、エチレン消費速度に比例した供給速度にて水素の追加供給を実施した。こうして比較例3で得られたエチレン・1−ヘキセン共重合体は72.6gであった。
【0126】
[比較例4]
(1)オレフィン重合用触媒の調製
窒素雰囲気下で焼成してTv値を1.9としたシリカA(細孔容積1.58mL/g、BET表面積310m
2/g)を窒素雰囲気下、300mL三口フラスコに3.02g入れ、脱水トルエンを19.5mL加えて攪拌しスラリー化した。別途用意した100mLナスフラスコに窒素雰囲気下で上記メタロセン化合物Bを41.3mg入れ、脱水トルエン8.0mLで溶解した。室温でメタロセン化合物Bのトルエン溶液に20%メチルアルミノキサン(MAO)/トルエン溶液(アルベマール社製)を8.3mL加え、30分間撹拌した。シリカAのトルエンスラリーの入った300mL三口フラスコを40℃のオイルバスで加熱及び撹拌しながら、メタロセン化合物Bとメチルアルミノキサンの反応物のトルエン溶液を全量加えた。
40℃で1時間撹拌した後、10分間静置させ、上澄みをデカンテーションで除去した。上澄み除去後、40℃でトルエン溶媒を減圧留去し、30分間減圧乾燥することで比較例4のオレフィン重合用触媒を得た。
【0127】
(2)エチレン・1−ヘキセン共重合体の製造
上記(1)触媒の調製で得られた比較例4のオレフィン重合用触媒を用いてエチレン・1−ヘキセン共重合体を製造した。
すなわち、誘導撹拌装置付き1.6Lオートクレーブに1−ヘキセン60mL、トリエチルアルミニウム0.30mmol、H
2/N
2=5質量%の希釈水素1500mL、イソブタン800mLを加え、85℃に昇温し、エチレンを導入してエチレン分圧を0.7MPaに保った。次いで、上記(1)で得られた比較例4のオレフィン重合用触媒0.0330gを窒素で圧入し、エチレン分圧0.7MPa、温度85℃を保って60分間重合を継続した。
なお、重合反応中、エチレン消費速度に比例した供給速度にて水素の追加供給を実施した。こうして比較例4で得られたエチレン・1−ヘキセン共重合体は59.5gであった。
【0128】
[表3、表4の説明]
表3に、各実施例、各比較例で調製したオレフィン重合用触媒に含まれる成分(A)、(B)及び(C)の種類、含有量、量比をまとめた。また表4に、各実施例、各比較例で実施した重合条件と評価結果をまとめた。表3において、成分(B)/成分(A)の記載は、成分(A)中の遷移金属M 1molあたりの成分(B)の含有量(mol)を表し、成分(B)/成分(C)の記載は、成分(C) 1gあたりの成分(B)の含有量(mol)を表す。
なお、実施例15及び比較例4ではメタロセン化合物Bを使用し、実施例16ではシリカBを使用した。実施例1〜15、比較例1〜4において使用したシリカAは、細孔容積が1.58mL/g、BET表面積が310m
2/gであった。実施例16において使用したシリカBは、細孔容積が1.90mL/g、BET表面積が490m
2/gであった。
また実施例12においては、成分(A)であるメタロセン化合物Aと、成分(B)であるメチルアルミノキサンとの反応を、60℃で実施した。また実施例14においては、成分(A)と成分(B)の反応物を成分(C)と反応させた後、トルエンで洗浄を行った。
【0129】
【表3】
【0130】
【表4】
【0131】
[評価結果]
実施例1乃至17及び比較例1乃至4の評価結果を表4に示す。
成分(C)のTv値が2.8質量%であり、成分(B)/成分(C)が4.7mmol/gの条件で製造した比較例1のオレフィン重合用触媒を用いて製造したエチレン・1−ヘキセン共重合体は、成形体で観察されたFE数が、3.5個/0.1gと多く、外観が優れなかった。
成分(C)のTv値が2.1質量%であり、成分(B)/成分(C)が8.0mmol/gの条件で製造した比較例2のオレフィン重合用触媒を用いて製造したエチレン・1−ヘキセン共重合体は、成形体で観察されたFE数が比較例1よりは改善されたものの、2.3個/0.1gと多く、外観が優れなかった。
成分(C)のTv値が2.0質量%を超えていたため、比較例1及び比較例2のオレフィン重合用触媒を使用して製造したエチレン・1−ヘキセン共重合体はFE数が多くなったと考えられる。
【0132】
成分(C)のTv値が1.9質量%、成分(B)/成分(A)が93mol/mol、成分(B)/成分(C)が0.9mmol/gの条件で製造した比較例3のオレフィン重合用触媒を用いて製造したエチレン・1−ヘキセン共重合体は成形体で観察されたFE数が、10.5個/0.1gと極めて多く、外観が優れなかった。
成分(C)のTv値が1.9質量%、成分(B)/成分(A)が320mol/mol、成分(B)/成分(C)が7.9mmol/gの条件で製造した比較例4のオレフィン重合用触媒を用いて製造したエチレン・1−ヘキセン共重合体は成形体で観察されたFE数が比較例3よりは改善されたものの、5.0個/0.1gと多く、外観が優れなかった。
成分(C)のTv値が2.0質量%以下であっても、成分(A)、成分(B)及び成分(C)の含有量のバランスが悪かったため、比較例3及び比較例4のオレフィン重合用触媒を使用して製造したエチレン・1−ヘキセン共重合体では、成形体で観察されたFE数が多くなったと考えられる。
【0133】
これらに対し、成分(C)のTv値が0.5〜1.9質量%、成分(B)/成分(A)が340〜1633mol/mol、成分(B)/成分(C)が7.7〜10.1mmol/gの条件で製造した実施例1〜17のオレフィン重合用触媒を用いて製造したエチレン・1−ヘキセン共重合体では、成形体で観察されたFE数が、1.0個/0.1g以下と少なく、外観に優れるものであった。
Tv値制御による表面水酸基密集点の抑制と成分(A)、成分(B)、成分(C)の含有量比制御による活性種や成分(A)の変性反応の抑制及びファウリングの抑制を両立できたために、実施例1〜17のオレフィン重合用触媒を使用して製造したエチレン・1−ヘキセン共重合体では、成形体で観察されたFE数が少なくなったと考えられる。
【0134】
以上の結果より、本発明のオレフィン重合用触媒によれば、成形加工後にフィッシュアイが少なく外観が優れるオレフィン重合体を製造することができることが明らかとなった。