特許第6947225号(P6947225)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6947225イベント活性化装置、イベント活性化方法、及びプログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6947225
(24)【登録日】2021年9月21日
(45)【発行日】2021年10月13日
(54)【発明の名称】イベント活性化装置、イベント活性化方法、及びプログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/10 20120101AFI20210930BHJP
【FI】
   G06Q50/10
【請求項の数】15
【全頁数】20
(21)【出願番号】特願2019-557930(P2019-557930)
(86)(22)【出願日】2017年12月6日
(86)【国際出願番号】JP2017043872
(87)【国際公開番号】WO2019111361
(87)【国際公開日】20190613
【審査請求日】2020年5月26日
(73)【特許権者】
【識別番号】000004237
【氏名又は名称】日本電気株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002044
【氏名又は名称】特許業務法人ブライタス
(72)【発明者】
【氏名】渡辺 純子
【審査官】 岡北 有平
(56)【参考文献】
【文献】 特開2011−130824(JP,A)
【文献】 特開2014−176414(JP,A)
【文献】 特開2016−220938(JP,A)
【文献】 特開2016−158942(JP,A)
【文献】 特開2015−042194(JP,A)
【文献】 特開2002−259617(JP,A)
【文献】 特開平07−244759(JP,A)
【文献】 特表2015−511856(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00 − 99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
個人競技で構成されたイベントの活性化を図るための装置であって、
前記イベントに参加する複数の参加者それぞれを、複数のチームに分ける、チーム設定部と、
前記イベントの開催中及び終了後において、前記複数の参加者それぞれの状況に基づいて、前記複数のチームそれぞれ毎に成績を算出する、成績算出部と、
算出された前記複数のチームそれぞれ毎の成績を提示する、成績提示部と、
を備え
前記成績算出部が、前記複数の参加者それぞれによって、前記イベントの開催中に、撮影して得られた画像データを取得し、
取得した前記画像データ中の画像と、予め設定された対象の画像とを比較し、そして、前記複数の参加者それぞれの状況として、前記複数の参加者それぞれ毎に、当該参加者による撮影によって得られた前記画像データの画像が前記対象の画像と一致した回数を計測し、更に、複数のチーム毎に、当該チームの成績として、当該チームに属する前記参加者の前記一致した回数の合計値を算出する、
ことを特徴とするイベント活性化装置。
【請求項2】
前記チーム設定部が、前記複数の参加者それぞれから取得した当該参加者の情報に基づいて、前記複数の参加者それぞれを複数のチームに分ける、
請求項1に記載のイベント活性化装置。
【請求項3】
前記チーム設定部が、前記イベントの開始後に、前記複数の参加者それぞれの状況に基づいて、前記複数の参加者それぞれを複数のチームに分ける、
請求項1に記載のイベント活性化装置。
【請求項4】
前記チーム設定部が、前記複数の参加者それぞれの服装の色を特定する情報を取得し、取得した情報から、前記複数の参加者それぞれの服装の色を特定し、特定した服装の色に基づいて、前記複数の参加者それぞれを複数のチームに分ける、
請求項1に記載のイベント活性化装置。
【請求項5】
前記成績算出部が、前記複数の参加者それぞれの運動能力及び前記個人競技での成績のうちいずれか又は両方を、前記参加者の状況として特定し、前記複数の参加者それぞれ毎に、特定した状況に基づいてスコアを算出し、更に、複数のチーム毎に、当該チームの成績として、当該チームに属する前記参加者の前記スコアの合計値を算出する、
請求項1〜4のいずれかに記載のイベント活性化装置。
【請求項6】
コンピュータが個人競技で構成されたイベントの活性化を図るための方法であって、
(a)前記イベントに参加する複数の参加者それぞれを、複数のチームに分ける、ステップと、
(b)前記イベントの開催中及び終了後において、前記複数の参加者それぞれの状況に基づいて、前記複数のチームそれぞれ毎に成績を算出する、ステップと、
(c)算出された前記複数のチームそれぞれ毎の成績を提示する、ステップと、
を有し、
前記(b)のステップにおいて、前記複数の参加者それぞれによって、前記イベントの開催中に、撮影して得られた画像の画像データを取得し、
取得した前記画像データ中の画像と、予め設定された対象の画像とを比較し、そして、前記複数の参加者それぞれの状況として、前記複数の参加者それぞれ毎に、当該参加者による撮影によって得られた前記画像データの画像が前記対象の画像と一致した回数を計測し、更に、複数のチーム毎に、当該チームの成績として、当該チームに属する前記参加者の前記一致した回数の合計値を算出する、
ことを特徴とするイベント活性化方法。
【請求項7】
前記(a)のステップにおいて、前記複数の参加者それぞれから取得した当該参加者の情報に基づいて、前記複数の参加者それぞれを複数のチームに分ける、
請求項に記載のイベント活性化方法。
【請求項8】
前記(a)のステップにおいて、前記イベントの開始後に、前記複数の参加者それぞれの状況に基づいて、前記複数の参加者それぞれを複数のチームに分ける、
請求項に記載のイベント活性化方法。
【請求項9】
前記(a)のステップにおいて、前記複数の参加者それぞれの服装の色を特定する情報を取得し、取得した情報から、前記複数の参加者それぞれの服装の色を特定し、特定した服装の入りに基づいて、前記複数の参加者それぞれを複数のチームに分ける、
請求項に記載のイベント活性化方法。
【請求項10】
前記(b)のステップにおいて、前記複数の参加者それぞれの運動能力及び前記個人競技での成績のうちいずれか又は両方を、前記参加者の状況として特定し、前記複数の参加者それぞれ毎に、特定した状況に基づいてスコアを算出し、更に、複数のチーム毎に、当該チームの成績として、当該チームに属する前記参加者の前記スコアの合計値を算出する、
請求項のいずれかに記載のイベント活性化方法。
【請求項11】
コンピュータに、個人競技で構成されたイベントの活性化を図るための、プログラムであって、
(a)前記イベントに参加する複数の参加者それぞれを、複数のチームに分ける、ステップと、
(b)前記イベントの開催中及び終了後において、前記複数の参加者それぞれの状況に基づいて、前記複数のチームそれぞれ毎に成績を算出する、ステップと、
(c)算出された前記複数のチームそれぞれ毎の成績を提示する、ステップと、
を実行させ
前記(b)のステップにおいて、前記複数の参加者それぞれによって、前記イベントの開催中に、撮像して得られた画像の画像データを取得し、
取得した前記画像データ中の画像と、予め設定された対象の画像とを比較し、そして、前記複数の参加者それぞれの状況として、前記複数の参加者それぞれ毎に、当該参加者による撮影によって得られた前記画像データの画像が前記対象の画像と一致した回数を計測し、更に、複数のチーム毎に、当該チームの成績として、当該チームに属する前記参加者の前記一致した回数の合計値を算出する、
プログラム。
【請求項12】
前記(a)のステップにおいて、前記複数の参加者それぞれから取得した当該参加者の情報に基づいて、前記複数の参加者それぞれを複数のチームに分ける、
請求項11に記載のプログラム。
【請求項13】
前記(a)のステップにおいて、前記イベントの開始後に、前記複数の参加者それぞれの状況に基づいて、前記複数の参加者それぞれを複数のチームに分ける、
請求項11に記載のプログラム。
【請求項14】
前記(a)のステップにおいて、前記複数の参加者それぞれの服装の色を特定する情報を取得し、取得した情報から、前記複数の参加者それぞれの服装の色を特定し、特定した服装の色に基づいて、前記複数の参加者それぞれを複数のチームに分ける、
請求項11に記載のプログラム。
【請求項15】
前記(b)のステップにおいて、前記複数の参加者それぞれの運動能力及び前記個人競技での成績のうちいずれか又は両方を、前記参加者の状況として特定し、前記複数の参加者それぞれ毎に、特定した状況に基づいてスコアを算出し、更に、複数のチーム毎に、当該チームの成績として、当該チームに属する前記参加者の前記スコアの合計値を算出する、
請求項11〜14のいずれかに記載のプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、イベント活性化装置及びイベント活性化方法に関し、更には、これらを実現するためのプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
2007年2月の東京マラソンの開催をきっかけに、全国的にランニングブームをもたらし、マラソン大会が地域活性化の施策として注目を集め、マラソン開催が増え続けている。
【0003】
マラソン開催の増加に伴い、各大会では、参加者の満足度をあげ、集客、及び大会評価を高めるために、特色ある大会づくりが重要となっている。特色ある大会づくりとして、ストレスフリーな運営、エイドなどのおもてなし向上、又は地域ぐるみの応援動員が主流となっている。
【0004】
例えば、非特許文献1は、模擬団体戦を行うことで、イベントを盛り上げる方法を開示している。具体的には、大阪マラソンの取り組みで、ランナーが複数の団体の中から寄付先団体を事前登録し、事前登録した寄付先団体に基づいてランナーを7つにチーム分けして、各チームの完走者全員の平均タイムを競うことで、模擬対抗戦を実施している。大会終了後、完走者全員の平均タイム、及び各寄付先団体に集まった寄付金の結果発表がされることで、ランナーに連帯感を持たせている。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0005】
【非特許文献1】“なないろチーム対抗戦|ランナーで参加|第7回大阪マラソン”,[online],一般財団法人 大阪陸上競技協会,[平成29年6月20日検索],インターネット<URL:http://www.osaka-marathon.com/2017/runner/competition/>
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、非特許文献1で開示された方法では、大会終了後にならないと模擬対抗戦の結果が分からないため、リアルタイムで競技中の状況を確認することができず、競技中における連帯感及び責任感を保つことが難しくなり、競技の盛り上がりに欠けるという問題がある。
【0007】
本発明の目的の一例は、上記問題を解消し、個人競技のイベントにおいて、各参加者にチームとしての連帯感及び責任感を保たせて、イベントの活性化を図り得る、イベント活性化装置、イベント活性化方法、及びプログラムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成するため、本発明の一側面におけるイベント活性化装置は、
個人競技で構成されたイベントの活性化を図るための装置であって、
前記イベントに参加する複数の参加者それぞれを、複数のチームに分ける、チーム設定部と、
前記イベントの開催中及び終了後において、前記複数の参加者それぞれの状況に基づいて、前記複数のチームそれぞれ毎に成績を算出する、成績算出部と、
算出された前記複数のチームそれぞれ毎の成績を提示する、成績提示部と、
を備えている、
ことを特徴とするイベント活性化装置。
【0009】
また、上記目的を達成するため、本発明の一側面における映像符号化方法は、
個人競技で構成されたイベントの活性化を図るための方法であって、
(a)前記イベントに参加する複数の参加者それぞれを、複数のチームに分ける、ステップと、
(b)前記イベントの開催中及び終了後において、前記複数の参加者それぞれの状況に基づいて、前記複数のチームそれぞれ毎に成績を算出する、ステップと、
(c)算出された前記複数のチームそれぞれ毎の成績を提示する、ステップと、
を有する、ことを特徴とする。
【0010】
更に、上記目的を達成するため、本発明の一側面におけるプログラムは、コンピュータによって、
個人競技で構成されたイベントの活性化を図るためのプログラムであって、
(a)前記イベントに参加する複数の参加者それぞれを、複数のチームに分ける、ステップと、
(b)前記イベントの開催中及び終了後において、前記複数の参加者それぞれの状況に基づいて、前記複数のチームそれぞれ毎に成績を算出する、ステップと、
(c)算出された前記複数のチームそれぞれ毎の成績を提示する、ステップと、
を実行させることを特徴とする。
【発明の効果】
【0011】
以上のように本発明によれば、個人競技のイベントにおいて、各参加者にチームとしての連帯感及び責任感を保たせて、イベントの活性化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1図1は、本発明の実施の形態におけるイベント活性化装置の概略構成を示すブロック図である。
図2図2は、本発明の実施の形態において対象となるイベントの一例を示す図である。
図3図3は、本発明の実施の形態におけるイベント活性化装置の具体的構成を示すブロック図である。
図4図4は、本発明の実施の形態におけるイベント活性化装置のチーム設定時における動作を示すフロー図である。
図5図5は、本発明の実施の形態におけるイベント活性化装置の成績算出時における動作を示すフロー図である。
図6図6は、本発明の実施の形態の変形例1におけるイベント活性化装置のチーム設定時の動作を示すフロー図である。
図7図7は、本発明の実施の形態におけるイベント活性化装置の変形例2の構成を示すブロック図である。
図8図8は、本発明の実施の形態におけるイベント活性化装置を実現するコンピュータの一例を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
(実施の形態)
以下、本発明の実施の形態における、イベント活性化装置、イベント活性化方法、及びプログラムについて、図1図4を参照しながら説明する。
【0014】
[装置構成]
最初に、図1を用いて本実施の形態におけるイベント活性化装置の構成について説明する。図1は、本発明の実施の形態におけるイベント活性化装置の概略構成を示すブロック図である。
【0015】
図1に示すように、本実施の形態におけるイベント活性化装置10は、個人競技で構成されたイベントの活性化を図るための装置である。図1に示すように、イベント活性化装置10は、チーム設定部11と、成績算出部12と、成績提示部13とを備えている。
【0016】
チーム設定部11は、イベントに参加する複数の参加者それぞれを、複数のチームに分ける。成績算出部12は、イベントの開催中及び終了後において、複数の参加者それぞれの状況に基づいて、複数のチームそれぞれ毎に成績を算出する。成績提示部13は、算出された複数のチームそれぞれ毎の成績を提示する。
【0017】
このように、本実施の形態では、イベント活性化装置10は、本来チームに属していない個人競技の各参加者を複数のチームに分けて、各参加者にチームとしての連帯感及び責任感を与える。また、イベント活性化装置10は、イベントの終了後だけでなく開催中においても各チームの成績をリアルタイムで各参加者に提示して、各参加者においてチームとしての連帯感及び責任感が保たれるようにしている。このため、本実施の形態によれば、個人競技のイベントにおいて、各参加者にチームとしての連帯感及び責任感を保たせて、イベントを活性化することができる。
【0018】
続いて、図2及び図3を用いて、本実施の形態におけるイベント活性化装置10の構成をより具体的に説明をする。図2は、本発明の実施の形態において対象となるイベントの一例を示す図である。図3は、本発明の実施の形態におけるイベント活性化装置の具体的構成を示すブロック図である。
【0019】
まず、本実施の形態において、活性化の対象となるイベントとしては、図2に示すように、マラソン大会が挙げられる。以下においては、イベントがマラソン大会である場合について説明する。図2の例では、各参加者40は、各々、スタート地点からゴールへと向かうが、各参加者40は、イベント活性化装置10によって複数のチームに分けられ、チームによる対抗戦も行うことになる。
【0020】
また、図2に示すように、イベントに参加している各参加者40には、ICチップ22が配布され、各参加者40はICチップ22を身につけた状態でイベントに参加する。ICチップ22は、参加者の識別情報を格納しており、後述する成績算出部12による成績の算出に用いられる。
【0021】
また、図3に示すように、本実施の形態においては、イベント活性化装置10は、有線又は無線によって、検出装置20及びディスプレイ30に接続されている。
【0022】
このうち、検出装置20は、マラソンコース上のチェックポイント毎に複数設置されている。各検出装置20は、チェックポイントを参加者が通過すると、参加者40が身につけているICチップ22から、参加者の識別情報を読み取り、読み取った識別情報と、読み取った時点の時刻を示す時刻情報とをイベント活性化装置10に送信する。
【0023】
具体的には、検出装置20は、RFID(Radio Frequency IDentification)技術を用いて、ICチップ22から識別情報を読み取ることができる。この場合、ICチップ22としては、RFタグが用いられる。
【0024】
また、この場合、検出装置20には、有線又は無線によって接続された、読み取り用のRFIDアンテナが備えられる。図2の例では、RFIDアンテナとして、シート状のアンテナ21が用いられている。このため、図2の例では、参加者40がアンテナ21の上を通過する度に、検出装置20は、参加者40の識別情報を読み取ることができる。
【0025】
ディスプレイ30も、マラソンコース上のチェックポイント毎に設置されている。ディスプレイ30は、成績算出部12によって算出された各チームの成績、各種メッセージを画面上に提示する。なお、ディスプレイ30と検出装置20とは、共に同じ場所に設置されていても良いし、互いに別々に設置されていても良い。
【0026】
また、本実施の形態では、チーム設定部11は、まず、事前に登録されている自己申告情報14を取得する。自己申告情報14は、各参加者40によって申告された情報である。自己申告情報14としては、例えば、各参加者40の居住地、好きなスポーツチーム、過去のマラソンにおけるタイム(以下、「申告タイム」と表記する。)、マラソン歴、又は個人情報(年齢、居住地、性別等)が挙げられる。また、図3の例では、自己申告情報14は、イベント活性化装置10によって保持されているが、イベント活性化装置10以外の装置によって保持されていても良い。
【0027】
次いで、チーム設定部11は、取得した自己申告情報14に基づいて、イベントに参加する各参加者40を複数のチームに分けて、複数のチームを設定する。具体的には、チーム設定部11は、例えば、個人情報から得られる居住地毎、趣味毎、又は好きなスポーツチーム毎に、各参加者40を複数のチームに分ける。
【0028】
また、チーム設定部11は、各参加者40の申告タイムに基づき、各チームにおける申告タイムの平均値が揃うように、各参加者40を複数のチームに分けることもできる。同様に、チーム設定部11は、各参加者40のマラソン歴に基づき、各チームにおけるマラソン歴の平均値が揃うように、各参加者40を複数のチームに分けることもできる。
【0029】
更に、チーム設定部11は、チーム分けの結果を、ディスプレイ30の画面に表示することによって、各参加者40に通知する。また、各参加者40がスマートフォン又はウェアラブル端末等を有する場合は、チーム設定部11は、チーム分けの結果をこれらの機器に通知しても良い。
【0030】
また、チーム設定部11は、イベントの開始前にチーム分けを行っても良いし、イベントの開始後にチーム分けを行っても良い。後者の場合は、チーム設定部11は、例えば、各参加者40の状況に基づいて、参加者を複数のチームに分けることができる。ここで、各参加者40の状況としては、例えば、後述する成績算出部12によって算出される、特定のチェックポイントでの、各参加者40の通過タイム又は通過順位等が挙げられる。更に、チーム設定部11は、イベントの開始前に設定した各チームのメンバーを、イベントの開始後に入れ替えて、新たにチーム分けを行っても良い。
【0031】
成績算出部12は、本実施の形態では、イベントの開催中に、チェックポイント毎に検出装置20から送信されてくる、各参加者40の識別情報及び時刻情報を取得する。また、成績算出部12は、取得した識別情報及び時刻情報に基づいて、各参加者40の状況として、特定のチェックポイントにおける通過タイムを特定する。そして、成績算出部12は、チーム毎に、各参加者40の通過タイムに基づいて、そのチェックポイントにおけるチームの平均通過タイムを算出し、平均通過タイムが速い順に、現在の各チームの順位を算出する。
【0032】
また、成績算出部12は、参加者40毎に、通過したチェックポイントを特定し、特定した各チェックポイントのスタート地点からの距離を積算して、走行距離を算出することもできる。この場合、各参加者40の走行距離が、各参加者40の状況となる。また、この場合、成績算出部12は、チーム毎に、チームを構成する参加者40の走行距離を合算し、得られた各チームの合算値から、現在の各チームの順位を算出することもできる。
【0033】
更に、成績算出部12は、イベントが終了しているかどうかを判定し、イベントが終了している場合は、チーム毎に最終の成績を算出する。例えば、チェックポイントと同様に、ゴール地点にも、アンテナ21と検出装置20とが設置されている場合は、成績算出部12は、ゴールした順に各参加者40のゴール時のタイムを算出する。そして、成績算出部12は、棄権者を除く全員がゴールすると、イベントが終了したと判定し、各チームの最終の成績として、各チームの平均タイムを算出する。
【0034】
また、イベントの終了後に、イベントの運営者によって、イベントの終了が指示され、各参加者40のタイムが入力される場合は、成績算出部12は、イベントの終了の指示によって、イベントが終了したと判定する。そして、成績算出部12は、入力された各参加者40のタイムから、各チームの最終の成績として、各チームの平均タイムを算出する。
【0035】
成績提示部13は、本実施の形態では、成績算出部12によって算出された各チームの順位を、イベントの開催中及び終了後において各ディスプレイ30に提示する。これにより、各参加者40は、自身が属しているチームの現在の状況を把握できるため、よりいっそうやる気を高めて競技を行うことができ、イベントが活性化されることになる。
【0036】
また、成績提示部13は、各ディスプレイ30に、各チームの順位以外の情報を提示することもできる。例えば、成績提示部13は、順位が下位のチームに属する参加者に対して応援メッセージを提示する。また、成績提示部13は、順位が上位のチームに属する参加者に対しては、油断しない旨を伝えるメッセージを提示する。
【0037】
[装置動作]
次に、本発明の実施の形態におけるイベント活性化装置10の動作について図4及び図5を用いて説明する。以下の説明においては、適宜図1図3を参照する。また、本実施の形態では、イベント活性化装置10を動作させることによって、イベント活性化方法が実施される。よって、本実施の形態におけるイベント活性化方法の説明は、以下のイベント活性化装置10の動作説明に代える。
【0038】
最初に、図4を用いて、イベント活性化装置のチーム設定時における動作について説明する。図4は、本発明の実施の形態におけるイベント活性化装置のチーム設定時における動作を示すフロー図である。
【0039】
図4に示すように、最初に、イベント活性化装置10に対して外部からチーム分けが指示されると、チーム設定部11は、自己申告情報14を取得する(ステップA1)。
【0040】
次に、チーム設定部11は、ステップA1で取得した自己申告情報14に基づいて、イベントに参加する各参加者40を複数のチームに分けて、複数のチームを設定する(ステップA2)。具体的には、チーム設定部11は、各参加者40の居住地、好きなスポーツチーム、申告タイム、マラソン歴、又は個人情報等に基づいて、各参加者40を複数のチームに分けて、複数のチームに設定する。
【0041】
次に、チーム設定部11は、各参加者40に、ステップA2におけるチーム設定の結果を、通知する(ステップA3)。具体的には、チーム設定部11は、各参加者40に、各ディスプレイ30を介して、チーム設定の結果を通知しても良いし、各参加者40がスマートフォン又はウェアラブル端末等を有する場合は、これらの機器に、チーム設定の結果を送信しても良い。
【0042】
続いて、図5を用いて、イベント活性化装置の成績算出時における動作について説明する。図5は、本発明の実施の形態におけるイベント活性化装置の成績算出時における動作を示すフロー図である。
【0043】
図5に示すように、最初に、成績算出部12は、イベントの開始を検知する(ステップB1)。具体的には、成績算出部12は、外部からイベントの開始が指示されたときは、これによって、また、イベントの開始時刻が設定されている場合は、開始時刻の到来によって、イベントの開始を検知する。
【0044】
次に、成績算出部12は、イベントの開催中に、参加者40毎に成績を算出する(ステップB2)。続いて、成績算出部12は、ステップB2で算出した個人の成績に基づいて、チーム毎に成績を算出する(ステップB3)。
【0045】
具体的には、成績算出部12は、イベントの開催中に、チェックポイント毎に検出装置20から送信されてくる、各参加者40の識別情報及び時刻情報に基づいて、参加者40の成績(通過タイム、走行距離等)を算出する。そして、成績算出部12は、各参加者40の成績に基づいて、各チームのイベントの開催中の成績を算出する。
【0046】
次に、成績提示部13は、ステップB3で算出したチーム毎の成績を、ディスプレイ30に提示する(ステップB4)。
【0047】
次に、成績算出部12は、イベントが終了しているかどうかを判定する(ステップB5)。ステップB5の判定の結果、イベントが終了していない場合は、成績算出部12は、再度ステップB2を実行する。
【0048】
一方、ステップB5の判定の結果、イベントが終了している場合は、成績算出部12は、チーム毎に最終の成績を算出する(ステップB6)。その後、成績提示部13は、チーム毎の最終の成績も、ディスプレイ30に提示する(ステップB7)。ステップB7の実行後、イベント活性化装置10における処理は終了する。
【0049】
[実施の形態における効果]
以上のように、本実施の形態では、イベントは個人競技であるにも拘わらず、各参加者は、チーム対抗戦のように、チームにおける連帯感及び責任感を持つことができる。また、イベントの開催中において、各チェックポイントでは、参加者40に対して、チーム毎の成績が提示されるので、各参加者の連帯感及び責任感はイベント終了時まで保たれることとなる。また、競技の終了後は、チームの最終成績も提示されるので、各参加者は、チームメイトと共に、盛り上げあることができる。この結果、本実施の形態によれば、個人競技で構成されたイベントの活性化が図られることとなる。
【0050】
[プログラム]
本発明の実施の形態におけるプログラムは、コンピュータに、図4に示すステップA1〜A3、及び図5に示すステップB1〜B7を実行させるプログラムであれば良い。このプログラムをコンピュータにインストールし、実行することによって、本実施の形態におけるイベント活性化装置10とイベント活性化方法とを実現することができる。この場合、コンピュータのプロセッサは、チーム設定部11、成績算出部12、及び成績提示部13として機能し、処理を行う。
【0051】
また、本実施の形態におけるプログラムは、複数のコンピュータによって構築されたコンピュータシステムによって実行されても良い。この場合は、例えば、各コンピュータが、それぞれ、チーム設定部11、成績算出部12、及び成績提示部13のいずれかとして機能しても良い。
【0052】
[変形例1]
続いて、本実施の形態における変形例1について説明する。本変形例1では、チーム設定部11における処理が、異なっている。
【0053】
本変形例1では、チーム設定部11は、まず、複数の参加者それぞれの服装の色を特定する情報(以下「服装情報」と表記する。)を取得する。次いで、チーム設定部11は、服装情報に基づいて、各参加者40の服装の色を特定し、特定した服装の色に基づいて、各参加者40を複数のチーム分ける。
【0054】
また、服装情報としては、各参加者の画像の画像データ、予め各参加者40の服装の色が登録されているテーブルのデータ等が挙げられる。前者の場合は、チーム設定部11は、画像処理によって、参加者の服装の色を特定する。
【0055】
ここで、図6を用いて、本変形例1におけるイベント活性化装置のチーム設定時における動作について説明する。図6は、本発明の実施の形態の変形例1におけるイベント活性化装置のチーム設定時の動作を示すフロー図である。
【0056】
図6に示すように、最初に、チーム設定部11は、服装情報として、各参加者の画像の画像データを取得する(ステップC1)。
【0057】
次に、チーム設定部11は、参加者40毎に、ステップC1で取得した画像データに対して画像処理を行って、各参加者40の着ている服装の色を特定する(ステップC2)。具体的には、チーム設定部11は、各参加者の画像の画像データから、各参加者40の着ている服装のビブス以外の部分の特徴量を抽出し、抽出した特徴量から色を特定する。
【0058】
次に、チーム設定部11は、ステップC2で特定した色に基づいて、イベントに参加する各参加者40をチームに分けて、複数のチームを設定する(ステップC3)。具体的には、チーム設定部11は、服装の色が同系色の参加者が同じチームになるようにチーム分けを行う。
【0059】
次に、チーム設定部11は、各参加者40に、ステップC3におけるチーム設定の結果を、通知する(ステップC4)。ステップC4は、図4に示したステップA3と同様のステップである。
【0060】
このように本変形例1では、図5に示した複数のチームに分ける例と異なり、服装の色に基づいて、複数のチームに分けることができる。このため、本変形例1では、服装の色毎にチーム分けが行われるので、各参加者40は、競技中に同じチームに所属する参加者を識別できるので、いっそう連帯感を持つことができる。
【0061】
[変形例2]
次に、本実施の形態における変形例2について説明する。本変形例2では、各参加者40の状況の取得方法が、異なっている。以下、図7を用いて相違点について説明する。図7は、本発明の実施の形態におけるイベント活性化装置の変形例2の構成を示すブロック図である。
【0062】
図7に示すように、本変形例2では、各参加者40は、情報端末50を持って、イベントに参加している。情報端末50は、ネットワーク60を介して、イベント活性化装置10とデータ通信可能に接続されている。このため、イベント活性化装置10において、成績算出部12は、各参加者40の情報端末50から送信されてくる位置情報に基づいて、各参加者の状況を特定する。情報端末50としては、例えば、スマートフォン又はウェアラブル端末等が挙げられる。
【0063】
また、このため、本変形例2では、成績算出部12は、設定された時間間隔で、情報端末50から、その位置情報を取得し、取得した位置情報に基づいて、その時の各参加者40の順位を求め、求めた各参加者40の順位からチーム毎の成績を算出する。
【0064】
このように、本変形例2によれば、イベントの開催者は、チェックポイント毎に、検出装置20を配置する必要がないため、イベントの開催にかかるコストの低減を図ることができる。
【0065】
[変形例3]
次に、本実施の形態における変形例3について説明する。本変形例3では、成績算出部12は、複数の参加者40それぞれの運動能力及び個人競技での成績のうちいずれか又は両方を、参加者の状況として特定する。また、成績算出部12は、複数の参加者40それぞれ毎に、特定した状況に基づいてスコアを算出し、更に、複数のチーム毎に、そのチームの成績として、そのチームに属する参加者のスコアの合計値を算出する。
【0066】
具体的には、運動能力としては、チェックポイント間のタイム、平均速度が挙げられる。また、上述の変形例2のように参加者40が、情報端末を所持しており、その情報端末によって参加者40の心拍数が測定されている場合は、運動能力としては、測定された心拍数も挙げられる。
【0067】
そして、成績算出部12は、特定した運動能力を、予め決められたルールに適用して、各参加者40のスコアを算出する。この場合のルールとしては、タイムが短いほど高スコアを付与するルール、平均速度が高いほど高スコアを付与するルール、心拍数の平均値が低いほど高スコアを付与するルールが挙げられる。
【0068】
また、成績算出部12は、上述したように、通過タイム又は走行距離といった個人競技での成績を算出した場合においても、算出した成績に基づいて、各参加者40のスコアを算出することもできる。更に、成績算出部12は、参加者の運動能力と個人競技での成績との両方を特定し、両者に基づいて、各参加者40のスコアを算出することもできる。これらの場合も、成績算出部12は、チーム毎に、そのチームの成績として、そのチームに属する参加者のスコアの合計値を算出する。
【0069】
[変形例4]
次に、本実施の形態における変形例4について説明する。本変形例4では、成績算出部12は、図5に示したステップB2の代わりに、以下の処理を実行する。具体的には、成績算出部12は、まず、イベントの開催中において参加者40を撮影して得られた画像の画像データを取得する。次いで、成績算出部12は、取得した画像データ中の画像と、複数の参加者それぞれ毎に予め登録されている参加者の画像とを比較する。更に、成績算出部12は、比較結果から、各参加者40の状況として、参加者40毎に、参加者の画像が、取得した画像データ中の画像(以下「取得画像」と表記する)と一致した回数を計測する。そして、成績算出部12は、ステップB3において、チーム毎に、チームの成績として、チームに属する参加者の画像が取得画像と一致した回数の合計値を算出する。
【0070】
また、本変形例4において、参加者40の画像は、イベントの観客によって撮影される。観客は、デジタルカメラ、スマートフォン等によって撮影した画像の画像データを、イベント活性化装置10へと送信する。また、画像データの送信は、例えば、イベント活性化装置10に接続されたWebサーバが提供しているWebサイトに、観客が画像データをアップロードすることによって行われる。
【0071】
このように、本変形例4では、参加者40が、イベントの観客によって撮影されればされる程、チームの成績がアップすることから、参加者40と観客との両方によってイベントが盛り上げることが期待できる。また、参加者40は、できるだけ多く撮影されるように、仮装したり、変装をしたりすることになるので、この点からもイベントの盛り上がりが期待できる。
【0072】
[変形例5]
次に、本実施の形態における変形例5について説明する。本変形例5では、成績算出部12は、図5に示したステップB2の代わりに、以下の処理を実行する。まず、本変形例5では、成績算出部12は、まず、各参加者40によって、イベントの開催中に、撮影して得られた画像の画像データを取得する。
【0073】
具体的には、本変形例5では、参加者40は、撮影装置、例えば、カメラ付のスマートフォン、デジタルカメラ等を持ってイベントに参加する。そして、参加者40は、イベント中に撮影装置によって撮影を行い、それによって得られた画像の画像データを、イベント活性化装置10へと送信する。成績算出部12は、送信されてきた画像データを取得する。
【0074】
また、画像データの送信は、変形例4と同様に、例えば、イベント活性化装置10に接続されたWebサーバが提供しているWebサイトに、参加者40が、画像データをアップロードすることによって行われる。
【0075】
次に、成績算出部12は、取得した画像データ中の画像と、予め設定された対象の画像とを比較する。予め設定された「対象」としては、例えば、特定の人物、商品、看板、建物、風景、建造物等が挙げられる。
【0076】
更に、成績算出部12は、比較結果から、各参加者40の状況として、参加者40毎に、参加者40による撮影によって得られた画像データの画像が対象の画像と一致した回数を計測する。そして、成績算出部12は、ステップB3において、チーム毎に、チームの成績として、チームに属する参加者が撮影した画像が対象の画像と一致した回数の合計値を算出する。
【0077】
このように、本変形例5では、参加者40が予め設定された対象を撮影することで、チームの成績が算出されるので、参加者40は、できるだけ撮影を行おうとする。そして、撮影対象が、イベントが開催されている地域の観光名所であったり、特産品であったりすると、参加者40は、イベントに参加しながら、イベントが開催されている地域の魅力を楽しむこともできる。また、参加者40が、その地域の魅力を楽しむことにより、その地域への再訪が期待され、地域の活性化が促進される。
【0078】
(物理構成)
ここで、本実施の形態におけるプログラムを実行することによって、イベント活性化装置を実現するコンピュータについて図11を用いて説明する。図11は、本発明の実施の形態におけるイベント活性化装置を実現するコンピュータの一例を示すブロック図である。
【0079】
図11に示すように、コンピュータ110は、CPU111と、メインメモリ112と、記憶装置113と、入力インターフェイス114と、表示コントローラ115と、データリーダ/ライタ116と、通信インターフェイス117とを備える。これらの各部は、バス121を介して、互いにデータ通信可能に接続される。なお、コンピュータ110は、CPU111に加えて、又はCPU111に代えて、GPU(Graphics Processing Unit)、又はFPGA(Field-Programmable Gate Array)を備えていても良い。
【0080】
CPU111は、記憶装置113に格納された、本実施の形態におけるプログラム(コード)をメインメモリ112に展開し、これらを所定順序で実行することにより、各種の演算を実施する。メインメモリ112は、典型的には、DRAM(Dynamic Random Access Memory)等の揮発性の記憶装置である。また、本実施の形態におけるプログラムは、コンピュータ読み取り可能な記録媒体120に格納された状態で提供される。なお、本実施の形態におけるプログラムは、通信インターフェイス117を介して接続されたインターネット上で流通するものであっても良い。
【0081】
また、記憶装置113の具体例としては、ハードディスクドライブの他、フラッシュメモリ等の半導体記憶装置が挙げられる。入力インターフェイス114は、CPU111と、キーボード及びマウスといった入力機器118との間のデータ伝送を仲介する。表示コントローラ115は、ディスプレイ装置119と接続され、ディスプレイ装置119での表示を制御する。
【0082】
データリーダ/ライタ116は、CPU111と記録媒体120との間のデータ伝送を仲介し、記録媒体120からのプログラムの読み出し、及びコンピュータ110における処理結果の記録媒体120への書き込みを実行する。通信インターフェイス117は、CPU111と、他のコンピュータとの間のデータ伝送を仲介する。
【0083】
また、記録媒体120の具体例としては、CF(Compact Flash(登録商標))及びSD(Secure Digital)等の汎用的な半導体記憶デバイス、フレキシブルディスク(Flexible Disk)等の磁気記録媒体、又はCD−ROM(Compact DiskRead Only Memory)などの光学記録媒体が挙げられる。
【0084】
なお、本実施の形態における映像符号化装置は、プログラムがインストールされたコンピュータではなく、各部に対応したハードウェアを用いることによっても実現可能である。更に、映像符号化装置は、一部がプログラムで実現され、残りの部分がハードウェアで実現されていてもよい。
【0085】
上述した実施の形態の一部又は全部は、以下に記載する(付記1)〜(付記21)によって表現することができるが、以下の記載に限定されるものではない。
【0086】
(付記1)
個人競技で構成されたイベントの活性化を図るための装置であって、
前記イベントに参加する複数の参加者それぞれを、複数のチームに分ける、チーム設定部と、
前記イベントの開催中及び終了後において、前記複数の参加者それぞれの状況に基づいて、前記複数のチームそれぞれ毎に成績を算出する、成績算出部と、
算出された前記複数のチームそれぞれ毎の成績を提示する、成績提示部と、
を備えている、
ことを特徴とするイベント活性化装置。
【0087】
(付記2)
前記チーム設定部が、前記複数の参加者それぞれから取得した当該参加者の情報に基づいて、前記複数の参加者それぞれを複数のチームに分ける、
付記1に記載のイベント活性化装置。
【0088】
(付記3)
前記チーム設定部が、前記イベントの開始後に、前記複数の参加者それぞれの状況に基づいて、前記複数の参加者それぞれを複数のチームに分ける、
付記1に記載のイベント活性化装置。
【0089】
(付記4)
前記チーム設定部が、前記複数の参加者それぞれの服装の色を特定する情報を取得し、取得した情報から、前記複数の参加者それぞれの服装の色を特定し、特定した服装の色に基づいて、前記複数の参加者それぞれを複数のチームに分ける、
付記1に記載のイベント活性化装置。
【0090】
(付記5)
前記成績算出部が、前記複数の参加者それぞれの運動能力及び前記個人競技での成績のうちいずれか又は両方を、前記参加者の状況として特定し、前記複数の参加者それぞれ毎に、特定した状況に基づいてスコアを算出し、更に、複数のチーム毎に、当該チームの成績として、当該チームに属する前記参加者の前記スコアの合計値を算出する、
付記1〜4のいずれかに記載のイベント活性化装置。
【0091】
(付記6)
前記成績算出部が、前記イベントの開催中において前記参加者を撮影して得られた画像の画像データを取得し、
取得した前記画像データ中の画像と、前記複数の参加者それぞれ毎に予め登録されている当該参加者の画像とを比較し、そして、前記複数の参加者それぞれの状況として、前記複数の参加者それぞれ毎に、当該参加者の画像が、取得した前記画像データ中の画像と一致した回数を計測し、
更に、複数のチーム毎に、当該チームの成績として、当該チームに属する前記参加者の前記一致した回数の合計値を算出する、
付記1〜4のいずれかに記載のイベント活性化装置。
【0092】
(付記7)
前記成績算出部が、前記複数の参加者それぞれによって、前記イベントの開催中に、撮影して得られた画像の画像データを取得し、
取得した前記画像データ中の画像と、予め設定された対象の画像とを比較し、そして、前記複数の参加者それぞれの状況として、前記複数の参加者それぞれ毎に、当該参加者による撮影によって得られた前記画像データの画像が前記対象の画像と一致した回数を計測し、
更に、複数のチーム毎に、当該チームの成績として、当該チームに属する前記参加者の前記一致した回数の合計値を算出する、
付記1〜4のいずれかに記載のイベント活性化装置。
【0093】
(付記8)
個人競技で構成されたイベントの活性化を図るための方法であって、
(a)前記イベントに参加する複数の参加者それぞれを、複数のチームに分ける、ステップと、
(b)前記イベントの開催中及び終了後において、前記複数の参加者それぞれの状況に基づいて、前記複数のチームそれぞれ毎に成績を算出する、ステップと、
(c)算出された前記複数のチームそれぞれ毎の成績を提示する、ステップと、
を有する、ことを特徴とするイベント活性化方法。
【0094】
(付記9)
前記(a)のステップにおいて、前記複数の参加者それぞれから取得した当該参加者の情報に基づいて、前記複数の参加者それぞれを複数のチームに分ける、
付記8に記載のイベント活性化方法。
【0095】
(付記10)
前記(a)のステップにおいて、前記イベントの開始後に、前記複数の参加者それぞれの状況に基づいて、前記複数の参加者それぞれを複数のチームに分ける、
付記8に記載のイベント活性化方法。
【0096】
(付記11)
前記(a)のステップにおいて、前記複数の参加者それぞれの服装の色を特定する情報を取得し、取得した情報から、前記複数の参加者それぞれの服装の色を特定し、特定した服装の入りに基づいて、前記複数の参加者それぞれを複数のチームに分ける、
付記8に記載のイベント活性化方法。
【0097】
(付記12)
前記(b)のステップにおいて、前記複数の参加者それぞれの運動能力及び前記個人競技での成績のうちいずれか又は両方を、前記参加者の状況として特定し、前記複数の参加者それぞれ毎に、特定した状況に基づいてスコアを算出し、更に、複数のチーム毎に、当該チームの成績として、当該チームに属する前記参加者の前記スコアの合計値を算出する、
付記8〜11のいずれかに記載のイベント活性化方法。
【0098】
(付記13)
前記(b)のステップにおいて、前記イベントの開催中において前記参加者を撮影して得られた画像の画像データを取得し、
取得した前記画像データ中の画像と、前記複数の参加者それぞれ毎に予め登録されている当該参加者の画像とを比較し、そして、前記複数の参加者それぞれの状況として、前記複数の参加者それぞれ毎に、当該参加者の画像が、取得した前記画像データ中の画像と一致した回数を計測し、
更に、複数のチーム毎に、当該チームの成績として、当該チームに属する前記参加者の前記一致した回数の合計値を算出する、
付記8〜11のいずれかに記載のイベント活性化方法。
【0099】
(付記14)
前記(b)のステップにおいて、前記複数の参加者それぞれによって、前記イベントの開催中に、撮影して得られた画像の画像データを取得し、
取得した前記画像データ中の画像と、予め設定された対象の画像とを比較し、そして、前記複数の参加者それぞれの状況として、前記複数の参加者それぞれ毎に、当該参加者による撮影によって得られた前記画像データの画像が前記対象の画像と一致した回数を計測し、
更に、複数のチーム毎に、当該チームの成績として、当該チームに属する前記参加者の前記一致した回数の合計値を算出する、
付記8〜11のいずれかに記載のイベント活性化方法。
【0100】
(付記15)
コンピュータに、個人競技で構成されたイベントの活性化を図るための、プログラムであって、
(a)前記イベントに参加する複数の参加者それぞれを、複数のチームに分ける、ステップと、
(b)前記イベントの開催中及び終了後において、前記複数の参加者それぞれの状況に基づいて、前記複数のチームそれぞれ毎に成績を算出する、ステップと、
(c)算出された前記複数のチームそれぞれ毎の成績を提示する、ステップと、
を実行させる、プログラム。
【0101】
(付記16)
前記(a)のステップにおいて、前記複数の参加者それぞれから取得した当該参加者の情報に基づいて、前記複数の参加者それぞれを複数のチームに分ける、
付記15に記載のプログラム
【0102】
(付記17)
前記(a)のステップにおいて、前記イベントの開始後に、前記複数の参加者それぞれの状況に基づいて、前記複数の参加者それぞれを複数のチームに分ける、
付記15に記載のプログラム
【0103】
(付記18)
前記(a)のステップにおいて、前記複数の参加者それぞれの服装の色を特定する情報を取得し、取得した情報から、前記複数の参加者それぞれの服装の色を特定し、特定した服装の色に基づいて、前記複数の参加者それぞれを複数のチームに分ける、
付記15に記載のプログラム
【0104】
(付記19)
前記(b)のステップにおいて、前記複数の参加者それぞれの運動能力及び前記個人競技での成績のうちいずれか又は両方を、前記参加者の状況として特定し、前記複数の参加者それぞれ毎に、特定した状況に基づいてスコアを算出し、更に、複数のチーム毎に、当該チームの成績として、当該チームに属する前記参加者の前記スコアの合計値を算出する、
付記15〜18のいずれかに記載のプログラム
【0105】
(付記20)
前記(b)のステップにおいて、前記イベントの開催中において前記参加者を撮影して得られた画像の画像データを取得し、
取得した前記画像データ中の画像と、前記複数の参加者それぞれ毎に予め登録されている当該参加者の画像とを比較し、そして、前記複数の参加者それぞれの状況として、前記複数の参加者それぞれ毎に、当該参加者の画像が、取得した前記画像データ中の画像と一致した回数を計測し、
更に、複数のチーム毎に、当該チームの成績として、当該チームに属する前記参加者の前記一致した回数の合計値を算出する、
付記15〜18のいずれかに記載のプログラム
【0106】
(付記21)
前記(b)のステップにおいて、前記複数の参加者それぞれによって、前記イベントの開催中に、撮像して得られた画像の画像データを取得し、
取得した前記画像データ中の画像と、予め設定された対象の画像とを比較し、そして、前記複数の参加者それぞれの状況として、前記複数の参加者それぞれ毎に、当該参加者による撮影によって得られた前記画像データの画像が前記対象の画像と一致した回数を計測し、
更に、複数のチーム毎に、当該チームの成績として、当該チームに属する前記参加者の前記一致した回数の合計値を算出する、
付記15〜18のいずれかに記載のプログラム
【0107】
以上、実施の形態を参照して本願発明を説明したが、本願発明は上記実施の形態に限定されるものではない。本願発明の構成や詳細には、本願発明のスコープ内で当業者が理解し得る様々な変更をすることができる。
【産業上の利用可能性】
【0108】
以上のように、本発明によれば、イベントを活性化することができる。本発明は、イベントによる地域活性化の分野に有用である。
【符号の説明】
【0109】
10 イベント活性化装置
11 チーム設定部
12 成績算出部
13 成績提示部
14 自己申告情報
20 検出装置
21 アンテナ
22 ICチップ
30 ディスプレイ
40 参加者
50 情報端末
60 ネットワーク
110 コンピュータ
111 CPU
112 メインメモリ
113 記憶装置
114 入力インターフェイス
115 表示コントローラ
116 データリーダ/ライタ
117 通信インターフェイス
118 入力機器
119 ディスプレイ装置
120 記録媒体
121 バス
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8