特許第6947434号(P6947434)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6947434便秘予防、宿便除去及び快便誘導用医療器
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6947434
(24)【登録日】2021年9月21日
(45)【発行日】2021年10月13日
(54)【発明の名称】便秘予防、宿便除去及び快便誘導用医療器
(51)【国際特許分類】
   A61M 3/02 20060101AFI20210930BHJP
   E03D 9/08 20060101ALI20210930BHJP
   A47K 3/26 20060101ALI20210930BHJP
   A61M 3/06 20060101ALN20210930BHJP
【FI】
   A61M3/02 120
   E03D9/08 D
   A61M3/02 110
   A47K3/26
   !A61M3/06
【請求項の数】1
【全頁数】13
(21)【出願番号】特願2019-522903(P2019-522903)
(86)(22)【出願日】2018年11月14日
(65)【公表番号】特表2021-511839(P2021-511839A)
(43)【公表日】2021年5月13日
(86)【国際出願番号】KR2018013870
(87)【国際公開番号】WO2020096106
(87)【国際公開日】20200514
【審査請求日】2019年10月31日
(31)【優先権主張番号】10-2018-0134306
(32)【優先日】2018年11月5日
(33)【優先権主張国】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】519148541
【氏名又は名称】オ,ヨン クク
(74)【代理人】
【識別番号】100091683
【弁理士】
【氏名又は名称】▲吉▼川 俊雄
(74)【代理人】
【識別番号】100179316
【弁理士】
【氏名又は名称】市川 寛奈
(72)【発明者】
【氏名】オ,ヨン クク
【審査官】 竹下 晋司
(56)【参考文献】
【文献】 韓国公開特許第10−2009−0055296(KR,A)
【文献】 特開2006−131438(JP,A)
【文献】 特開2012−148041(JP,A)
【文献】 特開2009−268851(JP,A)
【文献】 特開2007−054691(JP,A)
【文献】 特表2009−521979(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61M 3/00
A61H 33/00
A61H 35/00
C02F 1/48
E03D 9/08
A47K 3/26
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
所定の形状に屈曲するように形成される中空型の胴体部(10)と;
先端部に洗浄水を吐出する吐出口(21)が形成され、前記胴体部(10)の先端に着脱可能な状態で結合されるヘッド部と;
シャワーホースに連結されるとともに前記胴体部(10)の後端に連結され、水の供給並びに水量及び水圧を制御するためのコントロールバルブが具備された連結部(30)と;
前記胴体部(10)に内蔵され、両端にそれぞれ漏れ止めグリル(16)(17)が具備された浄水チューブ(15)と;
前記ヘッド部(20)の内部に具備され、フィルターを用いて水中の異物をとり除く浄水吐出部(25);を含んで成る医療器において、
前記浄水チューブ(15)の内部にはゲルマニウムボール(15a)とトルマリンボール(15b)及びクリスタルボール(15c)が順次積層され、前記浄水チューブ(15)の外周面にネオジウム磁石から成る磁化リング(18)が一つ以上組付けられ
前記連結部(30)は、水の供給並びに水量及び水圧を制御するコントロールバルブ及びこれを保護する球形状のバルブキャップ(35)を含み、
前記コントロールバルブは、
シャワーホース(50)に締結される下端ねじ部(31a)と前記浄水チューブ(15)の漏れ止めグリル(17)に締結される上端ねじ部(31b)を具備して内部に中空部(31c)が形成された球形状のバルブハウジング(31)と、
回転角度に応じて前記バルブハウジング(31)に具備された中空部(31c)の開度が変化するように開度調節穴(32’)が直径方向に貫通形成され、前記バルブハウジング(31)に挿入装着されるバルブスプール(32)と、
前記バルブハウジング(31)の外側に突出する前記バルブスプール(32)に結合する操作ノブ(33)と、
前記バルブハウジング(31)からの漏水防止のために前記バルブキャップ(35)の外側に具備されるシーリング部材(34)を含み、
前記バルブスプール(32)は、
直径方向に貫通孔(32b)が形成され、外周面に突起が形成されて前記バルブハウジング(31)の内部に圧入装着されるスプール本体(32a)と、前記操作ノブ(33)とスプール本体(32a)を連結する連結部材(32c)が一体に結合され、
前記胴体部(10)は屈曲方向の中心線に沿って分割形成されて組立てられ、
各分割体(10a)(10b)は、3次元成形によって形成され、
前記胴体部(10)の上端に具備されて前記フィルター部材(26)を振動させる振動装置(11)を更に含み、
前記振動装置(11)は、フィルター部材(26)に振動バー(12)で連結され、
前記フィルター部材(26)は、異物を除去するフィルターと、透明材質で形成されフィルターを内蔵するフィルターケースから成り、
前記ヘッド部(20)の片側に前記フィルターの汚れ具合を肉眼で確認することのできる透視窓(22)が形成され、
前記ヘッド部(20)に形成される吐出口(21)は、カモメ形状に形成され、
前記ヘッド部(20)の先端に洗浄ノズル(24a)、膣洗浄ノズル(24b)、洗浄キャップ(23)、シャワーヘッド(24c)のうちの何れか一つの連結具(24)が結合され、腸洗浄器、膣洗浄器、ビデ器及びシャワー器として選択的に使用できるようにすることを特徴とする便秘予防、宿便除去及び快便誘導用医療器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、便秘予防、宿便除去及び快便誘導用医療器に関するものであり、更に詳しくは、シャワーホースに着脱して使用することができ、浄化された機能水を吐出して大腸内部及び膣内部を洗浄することができるとともに、肛門部位を洗浄するビデ及び通常のシャワー器具でも使用できるようにした、便秘予防、宿便除去及び快便誘導用医療器に関するものである。
【背景技術】
【0002】
最近の座便器には、肛門または局部に水を噴射して洗浄するビデ装置が装着されている場合が多い。
【0003】
前記ビデ装置は、肛門及び局部を清潔に維持し、疾病を予防することができることから
その使用が増加している。
【0004】
さて、座便器に装着された通常のビデ装置は、肛門の下側から肛門または局部に向けて水を噴射するように構成されており、外側に露出している部分のみを洗浄することができるに過ぎず、実際において清潔が要求される大腸の内部または女性の膣内部を洗浄することはできない。
【0005】
また、通常のビデ装置は水道管を介して供給される水を浄化することなくそのまま使用しており、清浄度が低いという問題点も抱えている。
【0006】
このような問題点を解消するため、本出願人は、シャワーホースに連結して使用するものであって浄化された水の供給が可能な多様な形態のビデ装置を開発、出願したものであり、これらにつき、以下のとおり紹介する。
【0007】
韓国特許文献1は、下端に形成された入水口を介して流入した水を浄化させる浄水ハウジングと、前記浄水ハウジングの上側に位置し、内部に振動器を備えた本体ハウジングと、前記本体ハウジングの上面及び背面において結合され、背面側内部にバッテリーを備えたビデハウジングと、前記本体ハウジング内部に装着され、前記浄水ハウジングの水を前記本体ハウジングの出水口を介してビデハウジングに供給する水供給ホースと、前記本体ハウジングに装着され、前記水供給ホース断面の大きさを変化させ、吐出する水の量を調節する水量及び水圧調節部材と、前記ビデハウジングの出水口に装着され、膣または腸の内部に挿入される先端部のノズルを介して浄化された水を噴射する抗菌シリコン振動挿入器と、前記振動器と前記抗菌シリコン振動挿入器を連結する連結ピンとを含み、水を噴射して肛門や膣等を洗浄することができるよう、外部から供給された水を浄化した後に噴出するようにした浄水吐出型ビデ器を掲示している。
【0008】
韓国特許文献2は、洗浄水を導入する導入ホースと;導入ホースと連結して洗浄水を導入する入口と、入口から流入した洗浄水を排出する出口を有する浄水室及び浄水室に流入した洗浄水を浄化できるように浄水室に収容されるフィルターの要所を有する浄水器と;浄水器に分離可能な状態で結合され浄水室の出口と連結される洗浄水の吐出口を有するヘッドと;ヘッドに着脱可能な状態で結合され吐出口の洗浄水を噴射するビデノズルと;ヘッドの吐出口に供給される洗浄水を遮断し、または許容するとともに洗浄水の水量及び水圧を調節するコントロールバルブと;浄水室のフィルターの要所を通過した洗浄水を2次的に浄化する後処理フィルター;を具備し、使用者が手で持って洗浄が必要な部分に直接近接させて洗浄することができ、身体のどの部分でもビデ洗浄が可能であり、腸内または膣内部に抗菌シリコンホースを挿入し、腸内または膣内部を更に清潔に洗浄することができ、洗浄水を清潔に浄化した後に使用するので洗浄部位をより一層清潔に洗浄することができ、体内に汚染物質が流入することを原則的に防ぐことができる浄水器が具備されたビデ装置を掲示している。
【0009】
韓国特許文献3は、洗浄水を導入する導入ホースと;導入ホースと連結して導入された洗浄水を浄化する浄水器と;浄水器に分離可能な状態で結合され浄水器と連通する開いた先端部を有するヘッドと;ヘッドの開いた先端部に供給される洗浄水を遮断し、または洗浄水の水量及び水圧を調節するコントロールバルブと;ヘッドの開いた先端部に着脱可能な状態で結合される先端作動ユニットと;先端作動ユニットとの作動的な連結を可能とすべくヘッドに装着される振動装置;を具備し、先端作動ユニットであるビデ挿入装置は、ヘッドの開いた先端部に着脱可能な状態で結合される本体と;使用者の腸内または膣内部に挿入できるように本体の前方に長く伸びているとともにヘッドの開いた先端部と連通する流路と、流路に導入された洗浄水を噴射するノズルヘッドを有する抗菌シリコンホースと;抗菌シリコンホースの流路に挿入され振動装置の振動を抗菌シリコンホースに伝達する振動バー;を具備することにより、身体のどの位置においてもビデ洗浄が可能であり、腸内または膣内部のビデ洗浄が可能であり、洗浄水を振動させた後に洗浄することから洗浄効果を最大限に引き出すことのできる振動装置を具備したビデ美容器具を掲示している。
【0010】
韓国特許文献4は、吐出チューブが内蔵されたビデヘッドと;前記ビデヘッドの先端に着脱可能な状態で結合されるビデノズルと;前記ビデヘッドの下端に結合される浄水器と;前記浄水器への水の供給を制御すべく前記浄水器の入口に結合されるコントロールバルブ;を含んで成るホース連結型ビデ装置において、前記浄水器は、浄水チューブと、浄水チューブに内蔵される浄化剤粉末と、浄水チューブの出口に装着される後処理フィルターと、浄水チューブの入口に装着される漏れ止めグリルから成るフィルターと;前記フィルターを内蔵する浄水器ハウジングを含み、肛門または局部を洗浄する時に水に手が触れることなく、コントロールバルブの操作が容易であり、水を浄化するフィルターを簡単に入れ替えることができるようにしたホース連結型ビデ装置を掲示している。
【0011】
韓国特許文献5は、所定の形状に屈曲し、吐出チューブを内蔵したヘッドと;前記吐出チューブの出口と通じるよう前記ヘッドの先端に結合され、人体の大腸内部に挿入される抗菌シリコンホースと;前記抗菌シリコンホースとヘッドの間に具備され、抗菌シリコンホースの気密性を維持すべく嵌合突起が形成された嵌合部材と;前記嵌合部材を一部くるむように引掛け爪が形成されたラバー部材と;前記吐出チューブに浄化された水を供給すべく前記ヘッドの下端に結合される浄水器と;水供給ホースから前記浄水器への水の供給を制御すべく前記浄水器の入口に結合されるコントロールバルブ;を含んで成る大腸洗浄用医療器において、前記浄水器は、前記コントロールバルブの出口と前記吐出チューブの入口とに連結される浄水チューブ、前記浄水チューブに内蔵される浄化剤粉末、前記浄水チューブの出口に装着される後処理フィルター及び前記浄水チューブの入口に装着され前記浄化剤粉末の漏れを防ぐ漏れ止めグリルから成るフィルターと;前記フィルターを内蔵するとともに前記ヘッドと前記コントロールバルブに着脱可能な状態で結合される浄水器ハウジング;を含む大腸洗浄用医療器を掲示している。
【0012】
さて、前記従来のビデ装置または大腸洗浄用医療器は、水道水を完全には浄化しづらく、ヘッド部に内蔵したフィルターの汚れ具合を肉眼で確認することができないという短所がある。
【0013】
また、水圧を調節するコントロールバルブが胴体部に具備されており、肛門や局部を洗浄する時に流出した水に手が触れることがあるという問題点がある。
【0014】
更に、シャワーホースと胴体部を連結する連結部から漏水が生じる問題がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0015】
本発明は、前記従来技術の問題点を解決するためのものであって、水道水を機能水に変換させた後、フィルターに通して吐出することで、大腸内部及び膣内部と肛門及び局部を清潔に維持できるとともに健康の一助となる医療器を提供するところにその目的がある。
【0016】
本発明の他の目的は、一つの機器で大腸内部及び膣内部の洗浄が可能であるばかりでなく、通常のビデ装置及びシャワーとしての使用をも可能ならしめるところにある。
【0017】
本発明の他の目的は、強い磁石によって洗浄水を磁化させて供給することにより、磁化された洗浄水によって身体機能を活性化させるところにある。
【0018】
本発明の他の目的は、フィルター部材の汚染度を肉眼で確認できるようにするところにある。
【0019】
本発明の他の目的は、洗浄時に使用した水に手が触れないようにして清潔性を向上させるところにある。
【0020】
本発明の他の目的は、シャワーホースに簡単に連結することができて携帯使用が可能であり、水圧を調節する操作部の操作ノブを容易に操作できるようにするところにある。
【0021】
本発明の他の目的は、バルブハウジングとバルブスプールの間で生じる漏水を防ぎ、バルブスプールが自由に回転することを防ぐところにある。
【課題を解決するための手段】
【0022】
前記の目的を果たすための本発明による便秘予防、宿便除去及び快便誘導用医療器は、所定の形状に屈曲するように形成される中空型の胴体部と;先端部に洗浄水を吐出する吐出口が形成され、前記胴体部の先端に着脱可能な状態で結合されるヘッド部と;シャワーホースに連結されるとともに前記胴体部の後端に連結され、水の供給並びに水量及び水圧を制御するためのコントロールバルブが具備された連結部と;前記胴体部に内蔵され、両端にそれぞれ漏れ止めグリルが具備された浄水チューブと;前記ヘッド部の内部に具備され、フィルターを用いて水中の異物をとり除く浄水吐出部;を含んで成る医療器において、前記浄水チューブの内部にはゲルマニウムボールとトルマリンボール及び抗菌クリスタルボールが順次積層され、前記浄水チューブの外周面にネオジウム磁石から成る磁化リングが一つ以上組付けられることを特徴とする。
【0023】
また、前記連結部は、水の供給並びに水量及び水圧を制御するコントロールバルブ及びこれを保護する球形状のバルブキャップを含み、前記コントロールバルブは、シャワーホースに締結される下端ねじ部と前記浄水チューブの漏れ止めグリルに締結される上端ねじ部を具備し、内部に中空部が形成された球形状のバルブハウジングと、回転角度によって前記バルブハウジングに具備された中空部の開度が変化するように開度調節穴が直径方向に貫通形成され、前記バルブハウジングに挿入して装着されるバルブスプールと、前記バルブハウジングの外側に突出した前記バルブスプールに結合される操作ノブ及び前記バルブハウジングからの漏水を防ぐために前記バルブキャップの外側に具備されるシーリング部材を含むことを特徴とする。
【0024】
また、前記バルブスプールは、直径方向に貫通孔が形成され、外周面に突起が形成されて前記バルブハウジングの内部に圧入装着されるスプール本体と、前記操作ノブとスプール本体を連結する連結部材が一体に結合されることを特徴とする。
【0025】
また、前記胴体部は、屈曲方向の中心線に沿って分割形成されて組立てられており、各分割体は、3次元成形によって形成されることを特徴とする。
【0026】
また、前記胴体部の上端に具備され、前記浄水吐出部に具備されたフィルター部材を振動させる振動装置を更に含み、前記振動装置はフィルター部材に振動バーで連結されることを特徴とする。
【0027】
また、前記フィルター部材は、異物を除去するフィルターと、透明な材質で形成されて前記フィルターを内蔵するフィルターケースから成り、前記ヘッド部の片側に前記フィルターの汚れ具合の確認が行える透視窓が形成されることを特徴とする。
【0028】
また、前記ヘッド部に形成される吐出口は、カモメ形状に形成されることを特徴とする。
【0029】
また、前記ヘッド部の先端に腸洗浄ノズル、膣洗浄ノズル、洗浄キャップ、シャワーヘッドのうちの何れか一つの連結具が結合されることを特徴とする。
【発明の効果】
【0030】
本発明による便秘予防、宿便除去及び快便誘導用医療器によれば、浄水チューブに内蔵されたゲルマニウムボールとトルマリンボール及び抗菌クリスタルボールを用いて洗浄水を機能水に変換させて滅菌処理した後、フィルタリングして吐出することにより、各種異物と細菌が除去された洗浄水を供給することができる効果がある。
【0031】
また、浄水チューブに強い磁力を有するネオジウム磁石から成る磁化リングが具備され、洗浄水を磁化させることから、殺菌効果を高める効果がある。
【0032】
また、腸洗浄ノズルをヘッド部の先端に結合し、腸内部に挿入して使用すると、直腸から弁膜まで強い水流が腸壁を打ち付けることから大腸に積もった宿便をとり除くことができ、簡便に浣腸を行うことができる効果がある。
【0033】
これにより、大腸洗浄や浣腸のために病院に通う不便さを解消する事ができる。
【0034】
また、波動性の洗浄水が大腸内部に投入され、緩やかに刺激することから、便秘を予防し、快弁を誘導する効果がある。
【0035】
特に、電気刺激または薬品の使用なしに腸を洗浄することができることから、人体に負担を与えずに、家庭で簡便に腸を洗浄することができる効果がある。
【0036】
また、膣洗浄ノズルをヘッド部の先端に結合した後、膣内部に挿入して使用すると、においの発生を防ぐことができ、膣内部の細菌を除去し、女性疾患を予防する効果がある。
【0037】
また、洗浄キャップをヘッド部の先端に結合してビデ装置として使用することで、肛門の中まで完璧に洗浄し残便感が残らないようにする効果がある。
【0038】
また、シャワーヘッドをヘッド部の先端に結合して通常のシャワーとして使用することで、透明で清潔な磁化水によって皮膚の毛穴の中の老廃物を洗い出し、艶やかな皮膚を維持することができ、各種細菌の増殖を防ぐ効果がある。
【0039】
また、シャワーホースに連結される連結部にコントロールバルブが具備されることで、洗浄時に使用した水に手が触れなくなるので清潔性が向上する効果がある。
【0040】
また、コントロールバルブのバルブスプール外周面に突起が形成され、バルブハウジングの内部に圧入装着されることにより、バルブスプールとバルブハウジングの間からの漏水を防ぎ、操作ノブによって設定されたバルブハウジングの開き具合をそのまま維持する効果がある。
【0041】
また、胴体部が屈曲方向の中心線に沿って分割され、各分割体が3次元成形によって形成され組立てられることで胴体部が組立て易くなり、胴体部を更に美しく構成できる効果がある。
【0042】
また、胴体部に振動装置が具備されてフィルター部材を振動させるようになるので、洗浄水が振動して洗浄効果が最大化される効果がある。
【0043】
また、フィルター部材のフィルターケースが透明材質で形成され、ヘッド部に透視窓が形成されることで、ヘッド部を分離することなくフィルターの汚れ具合を確認し、適時に交換することができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【0044】
図1図1は、本発明による便秘予防、宿便除去及び快便誘導用医療器の部分分解斜視図である。
図2図2は、本発明による便秘予防、宿便除去及び快便誘導用医療器の断面図である。
図3図3は、本発明の便秘予防、宿便除去及び快便誘導用医療器に連結される連結具を表した図面である。
図4図4は、本発明による浄水吐出部の断面図である。
図5図5は、本発明によるヘッド部の拡大斜視図である。
図6図6は、本発明による胴体部が分離した姿を現わした分解斜視図である。
図7図7は、本発明による浄水チューブの内部構造を表した断面図である。
図8図8は、本発明による連結部の内部構造を表した断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0045】
以下、本発明による便秘予防、宿便除去及び快便誘導用医療器の好ましい実施例を添付した図面に基づいて詳細に説明する。
【0046】
本発明による便秘予防、宿便除去及び快便誘導用医療器は、図1ないし図8で図示したように、胴体部(10)とヘッド部(20)及び連結部(30)から成る。
【0047】
前記胴体部(10)は、所定の形状に屈曲するように形成される中空型の構造物であって、図7で図示したように、内部にゲルマニウムボール(15a)とトルマリンボール(15b)及び抗菌クリスタルボール(15c)が順に積層され、両端にそれぞれ漏れ止めグリル(16)(17)が具備された浄水チューブ(15)が装着される。
【0048】
また、前記浄水チューブ(15)の外周面には、ネオジウム(Neodymium)磁石から成る磁化リング(18)が一つ以上結合される。
【0049】
前記ゲルマニウムボール(15a)とトルマリンボール(15b)及び抗菌クリスタルボール(15c)により水道水を透明で清潔な洗浄水に変換させることができ、磁化リング(18)によって機能性磁化水に変換させることができる。
【0050】
前記胴体部(10)の内部に具備されるゲルマニウムボール(Germanium Ball)(15a)は、水道水に含まれた炭酸カルシウムやマグネシウム、石灰塩などの有害な金属イオンや不純物を除去し温泉水のように人体に有益で健康な水に変換させる。
【0051】
そして、前記胴体部(10)の内部に具備されるトルマリンボール(Tourmaline Ball)(15b)は、半永久的にエネルギーを放出しながら人体に活力を与える陰イオンを大量に発生させる。
【0052】
そして前記胴体部(10)が内部に具備される抗菌クリスタルボール(Crystal Ball)(15c)は、抗菌力を提供するとともに陰イオンと遠赤外線を長期間発生させる。
【0053】
これにより、水道水を前記浄水チューブ(15)に通過させると人体に有害な金属イオンまたは不純物が除去されるとともに、陰イオンと遠赤外線が大量に含まれた抗菌力に優れた機能水に変化する。
【0054】
そして、ネオジウム磁石は地球上で一番強い磁力を帯びており、これを用いて前記磁化リング(18)を形成させるならば、強い磁気エネルギーを用いて水中の活性酸素を除去し、殺菌効果を高めることができる。
【0055】
前記浄水チューブ(15)は、図6で図示したように、PVCまたはシリコン材質を用いて形成することができ、所定の形態に屈曲された胴体部(10)の内部に容易に着脱させることができるように、しなり変形を可能とした形成が為される。
【0056】
また、前記胴体部(10)は、屈曲方向の中心線に沿って分割形成されて組立てられ、各分割体(10a)(10b)は、3次元成形によって形成されることが好ましい。
【0057】
これにより、前記胴体部(10)を美しい曲線形状に形成することが可能となる。
【0058】
また、連結部(30)の分割面も胴体部(10)の分割面と同じように形成することが好ましい。
【0059】
そして、前記胴体部(10)の上端には、図1で図示したように、前記フィルター部材(26)のフィルター(26a)を振動させる振動装置(11)を更に具備することが好ましい。
【0060】
前記振動装置(11)は、フィルター部材(26)に振動バー(12)で連結され、前記フィルター部材(26)を振動させて洗浄水に波動を発生させることで、洗浄水の洗浄効果を増大させる。
【0061】
前記ヘッド部(20)は、先端部に洗浄水を吐出する吐出口(21)が形成され、前記胴体部(10)の先端に着脱可能な状態で結合されるものであり、その内部にはフィルター(26a)を用いて水中の異物を除去する浄水吐出部(25)が具備される。
【0062】
前記浄水吐出部(25)は、図4で図示したように、フィルターを用いて異物質を除去するフィルター部材(26)を内蔵し、下端部が前記浄水チューブ(15)の上端部に具備された漏れ止めグリル(16)に締結される。
【0063】
前記フィルター部材(26)は、異物をとり除くフィルターと透明材質で形成されるとともにフィルターを内蔵するフィルターケースから成り、前記ヘッド部(20)の片側には前記フィルター部材(26)の汚れ具合を確認することができる透視窓(22)が形成される。
【0064】
これによって、前記ヘッド部(20)からフィルター部材(26)を引き出さずとも前記透視窓(22)を介してフィルターの汚れ具合を肉眼で確認することができる。
【0065】
そして、前記ヘッド部(20)は、図6で図示したように、吐出口(21)が形成され、ヘッド部(20)の前面部を形成する前方体(20a)と前記ヘッド部(20)の後面部を形成して前記前方体(20a)に結合される後方体(20b)に分割形成される。ここで前記透視窓(22)は後方体(20b)に形成される。
【0066】
また、前記ヘッド部(20)に形成される吐出口(21)は、図5で図示したように、カモメ形状に形成されることが好ましい。前記カモメ形状の吐出口(21)は、洗浄水をリズミカルに噴射して局部または肛門を清潔に洗浄することができるようにする。
【0067】
前記ヘッド部(20)の先端には、図3で図示したように、腸洗浄ノズル(24a)、膣洗浄ノズル(24b)、洗浄キャップ(23)、シャワーヘッド(24c)等の連結具(24)が選択的に結合され、前記連結具(24)の後端部にはヘッド部(20)の先端に結合できるようにする結合部が具備される。
【0068】
すなわち大腸を洗浄しようとする場合にはヘッド部(20)の先端に腸洗浄ノズル(24a)を結合した後、腸内部に挿入して使用し、膣を洗浄する場合にはヘッド部(20)の先端に膣洗浄ノズル(24b)を結合した後、膣内部に挿入して使用する。
【0069】
前記腸洗浄ノズル(24a)と膣洗浄ノズル(24b)は、シリコン素材で形成されており、大腸内部または女性の膣内部に円滑に挿入することができ、その先端部には図3で図示したように多数の噴出穴が形成されている。
【0070】
また、肛門または局部を洗浄する通常のビデとして使用する場合には、図1で図示したように、ヘッド部(20)の先端に洗浄キャップ(23)を結合して使用し、シャワーをしようとする場合には、ヘッド部(20)の先端にシャワーヘッド(24c)を結合して使用する。
【0071】
連結部(30)は、シャワーホース(50)と胴体部(10)を連結することで、図2で図示したように、水の供給並びに水量及び水圧を制御するためのコントロールバルブ及びこれを保護する球形状のバルブキャップ(35)を含んで成る。
【0072】
そして、前記コントロールバルブは、図8で詳しく図示したように、シャワーホース(50)に締結される下端ねじ部(31a)と前記浄水チューブ(15)の漏れ止めグリル(17)に締結される上端ねじ部(31b)を具備して内部に中空部(31c)が形成された球形状のバルブハウジング(31)と、回転角度に応じて前記バルブハウジング(31)に具備された中空部(31c)の開度が変化するように開度調節穴(32’)が直径方向に貫通形成され、前記バルブハウジング(31)に挿入装着されるバルブスプール(32)と、前記バルブハウジング(31)の外側に突出する前記バルブスプール(32)と結合する操作ノブ(33)と、前記バルブハウジング(31)からの漏水防止のために前記バルブキャップ(35)の外側に具備されるシーリング部材(34)を含んで成る。
【0073】
前記バルブスプール(32)は、直径方向に貫通孔(32b)が形成され、外周面に突起が形成されて前記バルブハウジング(31)の内部に圧入装着されるスプール本体(32a)と、前記操作ノブ(33)とスプール本体(32a)を連結する連結部材(32c)が一体に結合した構造が好ましい。
【0074】
これにより、前記操作ノブ(33)を用いてバルブスプール(32)を回転させれば、前記スプール本体(32a)の圧搾力によって前記バルブハウジング(31)の開き具合がそのまま維持され、バルブハウジング(31)とバルブスプール(32)の間で漏水が生じなくなる。
【0075】
以下、前記のように構成された本発明の便秘予防、宿便除去及び快便誘導用医療器の作用効果について説明する。
【0076】
水道管に連結されたシャワーホース(50)に連結部(30)の下端ねじ部(31a)を締結した後、水道管を開放するとシャワーホース(50)に水が導入される。
【0077】
この状態で前記連結部(30)のコントロールバルブを構成する操作ノブ(33)を回転させ、バルブハウジング(31)内の中空部(31c)を開放すると、シャワーホース(50)の水が連結部(30)を通って胴体部(10)内の浄水チューブ(15)に供給される。
【0078】
この時、前記バルブハウジング(31)に挿入されたバルブスプール(32)の外周面に突起が形成され、バルブハウジング(31)に圧入されていることから、前記バルブハウジング(31)とバルブスプール(32)間で水漏れせずに前記操作ノブ(33)を回転させて定めたバルブハウジング(31)の開き具合がそのまま維持される。
【0079】
前記浄水チューブ(15)に供給された水は、ゲルマニウムボール(15a)とトルマリンボール(15b)及び抗菌クリスタルボール(15c)によって各種不純物が除去されるとともに、陰イオンと遠赤外線が大量に含まれており、抗菌力に優れた洗浄水に変換される。
【0080】
続いて、前記浄水チューブ(15)の洗浄水は、浄水吐出部(25)に流入した後、フィルター部材(26)のフィルター(26a)によって再び濾過され、ヘッド部(20)の吐出口(21)を介して吐出される。
【0081】
この時、前記浄水チューブ(15)の先端側に装着された振動装置(11)によって振動が発生し、この振動は振動バー(12)を介してフィルター部材(26)に伝達される。
【0082】
これにより、前記フィルター部材(26)を通過する洗浄水に波動が生じ洗浄効果を高めることができる。
【0083】
腸を洗浄しようとする場合には、ヘッド部(20)の先端に腸洗浄ノズル(24a)を組み付けた後、大腸内部に挿入して使用する。
【0084】
そして、膣を洗浄しようとする場合には、ヘッド部(20)の先端に膣洗浄ノズル(24b)を組み付けた後、膣内部に挿入して使用する。
【0085】
そして、通常のビデとして使用する場合には、ヘッド部(20)の先端に洗浄キャップ(23)を組み付けて使用する。
【0086】
そして、通常のシャワーとして使用する場合には、ヘッド部(20)の先端にシャワーヘッド(24c)を組み付けて使用する。
【0087】
以上においては、本発明の好ましい実施例を例示的に説明したが、本発明の範囲はこのような特定実施例にのみ限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載した範疇内において適切に変更可能なものである。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8