特許第6948324号(P6948324)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6948324
(24)【登録日】2021年9月22日
(45)【発行日】2021年10月13日
(54)【発明の名称】内部発光サインを有する積層型乗物風防
(51)【国際特許分類】
   B60J 1/00 20060101AFI20210930BHJP
   G09F 13/20 20060101ALI20210930BHJP
   H05B 33/02 20060101ALI20210930BHJP
   H01L 51/50 20060101ALI20210930BHJP
   B60J 1/02 20060101ALI20210930BHJP
   G09F 9/30 20060101ALI20210930BHJP
   G09F 13/00 20060101ALI20210930BHJP
   C03C 27/12 20060101ALI20210930BHJP
【FI】
   B60J1/00 H
   G09F13/20 G
   H05B33/02
   H05B33/14 A
   B60J1/02 Z
   G09F9/30 308A
   G09F9/30 365
   G09F13/00 Z
   C03C27/12 N
【請求項の数】17
【全頁数】25
(21)【出願番号】特願2018-531544(P2018-531544)
(86)(22)【出願日】2016年12月13日
(65)【公表番号】特表2019-510666(P2019-510666A)
(43)【公表日】2019年4月18日
(86)【国際出願番号】FR2016053367
(87)【国際公開番号】WO2017103427
(87)【国際公開日】20170622
【審査請求日】2019年11月13日
(31)【優先権主張番号】1562515
(32)【優先日】2015年12月16日
(33)【優先権主張国】FR
(73)【特許権者】
【識別番号】500374146
【氏名又は名称】サン−ゴバン グラス フランス
(74)【代理人】
【識別番号】100099759
【弁理士】
【氏名又は名称】青木 篤
(74)【代理人】
【識別番号】100123582
【弁理士】
【氏名又は名称】三橋 真二
(74)【代理人】
【識別番号】100123593
【弁理士】
【氏名又は名称】関根 宣夫
(74)【代理人】
【識別番号】100173107
【弁理士】
【氏名又は名称】胡田 尚則
(74)【代理人】
【識別番号】100170874
【弁理士】
【氏名又は名称】塩川 和哉
(74)【代理人】
【識別番号】100087413
【弁理士】
【氏名又は名称】古賀 哲次
(72)【発明者】
【氏名】ジャン−イブ ラリュエ
【審査官】 宮地 将斗
(56)【参考文献】
【文献】 独国特許出願公開第102013014340(DE,A1)
【文献】 特表2015−513684(JP,A)
【文献】 特表2005−502578(JP,A)
【文献】 国際公開第2015/041106(WO,A1)
【文献】 米国特許出願公開第2011/0025584(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B60J 1/00
G09F 13/20
H05B 33/02
H01L 51/50
B60J 1/02
G09F 9/30
G09F 13/00
C03C 27/12
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
1以上の内部発光サインを含む乗物用積層型風防(100〜700)であって、
‐F1と呼ばれる第一の主面(11)と、F2と呼ばれる、反対側の第二の主面(12)とを有する、第一の湾曲グレージング(1);
‐F3と呼ばれる第三の主面(13)と、F4呼ばれる、反対側の第四の主面(14)とを有する、第二の湾曲グレージング(1’)、ここで、前記第一及び第二の湾曲グレージングの少なくとも一方は、鉱物ガラスから作成されている;
ここで、前記第一及び第二の湾曲グレージングは、熱成形可能ポリマー材料から作成された積層中間層(3)により前記面F2及び前記F3を介して一体に結合され、前記積層中間層は、前記面F2側の第一の結合主面(31)及び前記面F3側の第二の結合主面(32)を含む;
‐前記第二の結合面(32)と前記面F3(13)との間にあるか又は前記面F4(14)上にあり、不透明材料から作成された、内側マスク層(4)と呼ばれる第一の周縁層、及び/又は、前記第一の結合面(31)と前記面F2(12)との間に又は前記面F1上にあり、不透明材料から作成された、外側マスク層(4’)と呼ばれる第二の周縁層;及び
‐1以上のシンボル及び/又は1以上の文字から構成された第一のサインのための、可視スペクトルの第一の発光を放出することが可能である第一の光源;
を含み、
ここで、以下では、第一の湾曲グレージング(1)から第二の湾曲グレージング(1’)に向かう方向を手前側、その反対方向を背後側とも称し、各部材の手前側端をトップ、背後側端をボトムとも称し;
前記第一の光源は、第一のOLEDデバイスと呼ばれる第一の湾曲有機発光ダイオードデバイス(2)を含み、前記第一のOLEDデバイスは、周縁部で前記面F4に係合し前記面F4側にあること、
前記第一のOLEDデバイスは、可視スペクトルの第一の発光を放出可能であり、かつ前記第一のOLEDデバイスより手前側にある前記第一のサインをイルミネートすること、及び
前記第一のOLEDデバイスは、保護トップ部材(7)と呼ばれる手前側部材の背後側にあり、前記手前側部材は、前記第一のOLEDデバイスより手前側にあること
を特徴とする、乗物用積層型風防(100〜700)。
【請求項2】
前記第一のOLEDデバイスは、前記内側及び/又は外側マスク層の領域の手前側にあること、前記保護トップ部材(7)が、そのボトム主面(71)又はトップ主面(72)に前記第一のサインを担持する湾曲フィルムであること、及び、前記第一のサインが、不透明材料から作成されたトップマスク層(6)と呼ばれる層における1以上の第一の不連続部(61)に対応することを特徴とする、請求項1に記載の乗物用積層型風防(100〜700)。
【請求項3】
前記保護トップ部材は、前記第一のOLEDデバイスの1以上のエッジを超えて延在する湾曲フィルムであり、
第二のOLEDデバイスが、前記保護トップ部材(7)の背後側にあり、かつ1以上のシンボル及び/又は1以上の文字から構成されている第二のサインをイルミネート可能であることを特徴とする、請求項1又は2に記載の乗物用積層型風防(100〜700)。
【請求項4】
前記風防が、1以上のシンボル及び/又は1以上の文字から構成されている第二のサインを含むこと、及び、
第二のOLEDデバイスと呼ばれる第二の湾曲有機発光ダイオードデバイス(2b)が、前記面F4と係合して前記面F4側にあり、前記第二のOLEDデバイスが、前記第一のOLEDデバイスとは別であり、かつ前記第二のサインをイルミネート可能であり、前記第一及び第二のOLEDデバイスが、湾曲フィルムから形成された共通キャリア(5、7)上にあり、前記共通キャリアが:
トップ側に配置されるか
−又は、ボトム側に、前記面F4上に配置されたボトムフィルム(5)と呼ばれるフィルムである
ことを特徴とする、請求項1〜3のいずれか一項に記載の乗物用積層型風防
【請求項5】
前記保護トップ部材(7)が、そのボトム面(71)を介して、前記第一のOLEDデバイス及び前記第二のOLEDデバイスに電力を供給する導電体(8)を担持し、前記保護トップ部材は、前記湾曲グレージングのエッジ面を超えて延在することが可能であり、又は、前記ボトムフィルム(5)が、そのトップ面(52)を介して、前記第一のOLEDデバイス及び前記第二のOLEDデバイスに電力を供給する導電体を担持することを特徴とする、請求項4に記載の乗物用積層型風防
【請求項6】
前記保護トップ部材(7)が、そのボトム面(71)を介して、前記第一のOLEDデバイス及び前記第二のOLEDデバイスに電力を供給する導電体を担持し、前記ボトム面は、前記導電体上に、前記導電体の電気的コンタクトのための1以上の領域をフリーに残す1つの開口を有する両面接着剤又はさらにはグルーを担持し、前記電気的コンタクトは、前記第一のOLEDデバイス及び前記第二のOLEDデバイスに対して形成され、前記保護トップ部材は、前記グレージングのエッジ面を超えて延在することが可能であることを特徴とする、請求項〜5のいずれか一項に記載の乗物用積層型風防(600)。
【請求項7】
前記保護トップ部材(7)は、ポリマーフィルム又はガラスから選択され、及び/又は、前記面F4と前記第一のOLEDデバイスとの間のボトムフィルム(5)は、ポリマーフィルムから作成されているもの又はガラスから選択されていることを特徴とする、請求項1〜6のいずれか一項に記載の乗物用積層型風防
【請求項8】
前記防風が、1以上のシンボル及び/又は1以上の文字から構成された第二のサインを含み、前記第二のサインが、第二のOLEDデバイスと呼ばれる第二の湾曲有機発光ダイオードデバイス(2b)が前記面F4上にあり、前記第二のOLEDデバイスは、前記第一のOLEDデバイスとは別であり、かつ前記第二のサインをイルミネート可能であり、前記第一及び第二のOLEDデバイスは:
−湾曲ボトム部材(5)、ここで、前記湾曲ボトム部材(5)は、前記面F4に接着接合され、かつトップ面に第一の導電体を担持するフィルム及び両面接着剤から選択され、前記トップ面は、前記第一及び第二のOLEDデバイスと同じ側にある;
−及び、湾曲フィルムである前記保護トップ部材(7);
の間にあることを特徴とする、請求項1〜7のいずれか一項に記載の乗物用積層型風防
【請求項9】
前記第一の導電体は、前記第一及び第二のOLEDデバイスに電力を供給するためであり、第二の導電体は、第一のOLEDデバイスのタッチボタンを形成することを特徴とする、請求項8に記載の乗物用積層型風防
【請求項10】
前記第一のOLEDデバイスが、前記面F4に直接に又はキャリア(5)を介して搭載されており、前記キャリアは第二のOLEDデバイスと共通であり、前記第二のOLEDデバイスは、1以上のシンボル及び/又は1以上の文字から構成されている第二のサインをイルミネート可能であることを特徴とする、請求項1〜9のいずれか一項に記載の乗物用積層型風防(300)。
【請求項11】
前記第一のOLEDデバイスの前記導電体が保護誘電体材料で被覆されていることを特徴とする、請求項〜10のいずれか一項に記載の乗物用積層型風防(400)。
【請求項12】
前記第一のOLEDデバイスと前記第一のサインとの間に色フィルタを含むことを特徴とする、請求項1〜11のいずれか一項に記載の乗物用積層型風防
【請求項13】
前記第一のサインは、センチメートル寸法の垂直方向寸法又は高さHの矩形状であって、前記風防と運転者の注視軸との間の角度αを規定するように、形成され、前記第一のサインが見かけの高さH’と呼ばれる垂直方向寸法を特徴とし、HがH=H’/sin(α)で規定されることを特徴とする、請求項1〜12のいずれか一項に記載の乗物用積層型風防(100〜700)。
【請求項14】
前記第一のサインを、
‐運転援助;
‐自動車の操作状態を表示するステータス表示;
‐外部環境についての情報;及び
‐通信ネットワークとの接続性を表示する表示;
から選択することを特徴とする、請求項1〜13のいずれか一項に記載の乗物用積層型風防
【請求項15】
前記内側マスク層は、幅L0であり、かつ幅L1>L0を有する前記第一のサインの領域にあることを特徴とする、請求項1〜14のいずれか一項に記載の乗物用積層型風防
【請求項16】
前記面F4と係合し前記面F4側にある前記第一のOLEDデバイスが、第一の基板を含み、前記第一の基板を通して発光することを特徴とする、請求項1〜15のいずれか一項に記載の乗物用積層型風防
【請求項17】
前記第一のOLEDデバイスが、第一の湾曲透明基板を含み、前記第一の湾曲透明基板が、前記面F4側に次の順序で:
‐下部電極;
‐第一の有機発光系;及び
‐上部電極;
含むことを特徴とする、請求項1〜16のいずれか一項に記載の乗物用積層型風防
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、内部発光サイン、特に発光ピクトグラムを含む積層型乗物風防の分野に関する。
【背景技術】
【0002】
風防は運転を援助することを意図する視覚情報を表示する系を益々装備している。
【0003】
特許文献WO2013/093351は、発光情報を提供する積層型風防を提案し、下記を含む:
‐不透明であり、黒色エナメルから作成され、最も外側である第一のグレージングの内面と接触して配置された、外側用の周縁第一マスク層;
‐不透明であり、黒色エナメルから作成され、最も内側である第二のグレージングの内面と接触して配置され、ピクトグラムを形成する開口を含む、内側用の周縁第二マスク層;
‐発光ダイオードのアレイのようにUV領域の放射線を発生する源からの光線を吸収し、可視領域の光線を再発光することが可能であるように選択された、発光種がドープされた材料の均一層、前記均一発光層はグレージングの内側及び外側マスク層の間に配置されている。
【0004】
確かに、この提案された解決手段によれば、光線の方向を制御する系を装備するので、高電力であるか又は複雑であるコヒーレントな励起光源の必要なしで、風防のエッジ領域で情報を表示することが可能である。
【0005】
しかし、UV源を用いると、眼の安全の観点からリスクがあり、装置が複雑になる。最後に、発光粒子(発光粒子)は熱及び漂白に敏感である。したがって、現在この技術はまだ熟していない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明の目的は、コストを制御しながら、内部発光情報を含み、上記の課題の全てに対処することが可能な積層型乗物風防を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
より詳しくは、本発明は、下記を含む、1以上の内部発光サイン(internal luminous sign)を含む積層型乗物風防(積層型乗物防風)(好ましくは道路乗物又は線路乗物用)に関する:
‐第一の湾曲グレージング、これは、好ましくは鉱物ガラスから作成され、任意に色付きで(特に灰色又は緑色)、特には乗物の外側であることを意図したF1と呼ばれる第一の主面と、F2と呼ばれる反対側の第二の主面とを有し、好ましくは(とりわけ自動車では)最大で2.5mm、さらには最大で2mm-特に1.9mm、1.8mm、1.6mm及び1.4mm-又はさら最大で1.3mm又は最大で1mmの厚さE1である;
‐第二の湾曲(丁度第一のグレージングのように)グレージング、これは、好ましくは鉱物ガラスから作成され、F3と呼ばれる第三の主面と、特には乗物の内側であることを意図した、F4と呼ばれる反対側の第四の主面とを有し、好ましくはE1より小さく(特に自動車では)、さらには最大で2.2mm、最大で2mm-特に1.9mm、1.8mm、1.6mm及び1.4mm‐又はさらには最大で1.3mm又は最大で1mmの厚さE’1であり、グレージングの合計厚さE1+E’1は好ましくは厳密に4mmより小さく、さらには3.7mmより小さい、ここで、第一及び第二のグレージングの少なくとも一方‐より良好には両方‐が、鉱物ガラスから作成され、他方は任意に有機ガラス即ちポリカーボネートなどの材料から作成される、
ここで、前記第一及び第二のグレージングは、積層中間層により面F2及びF3を介して一体に接合され、積層中間層は、(クリア又は超クリアな)熱成形可能及び好ましくは熱可塑性のポリマー材料から作成され、面F2側にあり、最大で2.2mm、より良好には最大で2mm、最大で1.5mm、さらには最大で1mmの(合計)厚さE3であり、前記中間層は1、2又は3枚のシートから作成され、第二のグレージングのエッジ面から(最大で5mm又はさらには最大で2mm又は最大で1mm)セットバックされ、さらには第一のグレージングのエッジ面から(最大で5mm又はさらには最大で2mm又は最大で1mm)セットバックされ、前記中間層は面F2側の第一の結合主面及び面F3側の第二の結合主面を含む、
‐内側マスク層と呼ばれる第一の周縁層、これは、不透明材料から作成され、第二の結合面と面F3の間に、特に面F3の境界に沿ってあり‐特に(直接)面F3上又はさらには(直接)第二の結合面上-にあり、又は、面F4上に、特に面F4の境界に沿ってあり‐特に(直接)面F4上又はさらには(直接)第二の結合面上にある;
‐及び/又は、外側マスク層と呼ばれる第二の周縁層、この層は、不透明材料から作成され、第一の結合面と面F2の間にあり、特には内側マスク層に面し‐したがって、面F2‐又はF1上でも‐の境界に沿ってある;及び
‐第一のサインのための第一の光源。
【0008】
さらに、第一の光源は、特には(好ましくは)内部及び/又は外部マスク層の領域の上方の周縁において、面F4と係合しF4側にある、OLEDデバイスと呼ばれる第一の湾曲(可撓性、軟質ゆえ)有機発光ダイオードデバイスを含む。OLEDは、特には、好ましくはセンチメートル未満の寸法の厚さE2であり、さらには最大で0.5ミリメートル厚さ、より良好にはさらに最大で0.35mm厚さ又は0.2mm厚さである。
【0009】
第一のOLEDデバイスは、好ましくは、下記を(下記の順序で)担持する第一の(好ましくはポリマーの)湾曲(好ましくは透明な)基板を含む:任意の(特に鉱物の)単層又は多層のサブ層(湿気又はアルカリ金属に対するバリヤ及び/又はさらには光抽出層等を形成する);好ましくは透明下部電極(基板に最も近い);(少なくとも)第一の有機発光系;及び上部電極と呼ばれる電極(基板から最も遠い);及び任意にカプセル化層などの被覆層(堆積層、又は例えば接着接合される等の例えばポリマーのフィルム)。
【0010】
第一のOLEDデバイスは、1以上のシンボル及び/又は1以上の文字から構成され、かつ面F4から第一のOLEDデバイスよりさらに遠くにある、第一のサインを、(直接に)イルミネートするように、可視スペクトルの(単色又は多色の)第一の発光を放出することが可能である。それはさらに別の第二の発光を放出するように制御可能であってもよい。第一のOLEDデバイスは、好ましくは、ボトム発光型(その基板を通して発光)であるので、その基板は、保護トップ部材のボトム面と同じ側において、当面するか又は接着接合するか及び/又は半田バンプで保持されてよい。
【0011】
OLEDデバイスは、保護トップ部材と呼ばれる、好ましくは誘電性かつ透明な(少なくとも1以上のOLEDデバイスの発光領域で)トップ部材の背後にあり、保護トップ部材は、第二のグレージングからOLEDデバイスよりさらに遠くにあり、特に湾曲フィルムである。
【0012】
UV源ではなくOLEDデバイスを用いるのは安全である。さらに、装着は簡単である。OLED技術は、信頼性があるが、眩しさのない良好なバックライト性能(輝度、着色性、安定性)を得ることが可能であり、より良好な視覚効果のために小さい厚さである。
【0013】
可撓性OLEDの可撓性は、グレージングの湾曲によく追従可能である。
各OLED光放出側に対して個別である保護ワニス又はフィルムではなく、複数のOLEDに共通であるフィルムの保護トップ部材を用いることが好ましい。
【0014】
面F4と保護部材のトップ面との間の総厚さは、最大で6mm、さらには最大で2mm、及び最大で1mm、さらにはミリメートル未満の寸法であることが好ましい。1以上のOLEDデバイスは、有意なエンボス(embossment)の必要なしで、(共通)保護トップ部材が面F4(又はボトムフィルム)に両面接着剤を介して接着接合されるのに十分に薄い。1以上のOLEDデバイスは、視覚あるいは接触的にエンボス(浮き上がり)を形成しないことが好ましい。
【0015】
本出願において、用語「サイン」は、アイコン及び/又は言語記号、即ち、シンボル(数、ピクトグラム、ロゴ、シンボル色、等)及び/又は文字又は単語を用いるもの、を意味すると理解されるべきである。
【0016】
本発明は、横エッジ及び上下エッジで画定される矩形状である風防であって、面F2上及び面F3上、又はF2及びF4上に、エナメルで作成されるなどの不透明な周縁境界部を有する風防に、特に好適である。
【0017】
1つの有利な態様において、保護トップ部材は、湾曲(ポリマー又はさらには鉱物ガラス)フィルムであり、そのボトム主面又はトップ主面に第一のサインを担持する。第一のサインは、トップマスク層と呼ばれる層における1以上の第一の不連続部に対応することが好ましい。
【0018】
さらに、保護トップ部材は、第一のOLEDデバイスの1以上のエッジを超えて延在する。第一のOLEDデバイスの近くにある第二のOLEDデバイスは、保護トップ部材の背後にあり(当面又は固定される)、1以上のシンボル及び/又は1以上の文字で構成される第二のサインをイルミネート可能である。この側は第一のサインの近くである。そのボトム主面(OLED領域を含み又は含まず)は、面F4(任意の内側マスク層はF3又はF4上にある)に、特には、グルー又は特に色付きの両面接着剤で、任意に第一及び第二のOLEDデバイスを収容する穴を有して、接着接合される。
【0019】
保護トップ部材は、グレージングのエッジ面を超えて延在することが可能であり、保護トップ部材は、特には、グレージングのエッジ面を超えて延在する部分を有するL字型である。
【0020】
トップマスク層は、マット状又は光沢状であり、黒色、白色又は着色でよい。好ましくは、トップマスク層は内側及び/又は外側マスク層と同じ色であるか、あるいは意図的に異なる色を選択する。
【0021】
第一の好ましい態様において、風防は、1以上のシンボル及び/又は1以上の文字から構成される第二のサインを含み、第二のサインは、第一のサインの近くにあり、第一のサインから特には少なくとも1cm、より良好には少なくとも2cm離れている。さらに、OLEDデバイスと呼ばれる第二の湾曲有機発光ダイオードデバイスは、面F4と係合して面F4側にあり、第二のOLEDデバイスは、第一のOLEDデバイスとは別であり、第二のサインをイルミネートすることが可能である。
【0022】
好ましくは、第一及び第二のOLEDデバイスは、好ましくはセンチメートル未満の寸法の厚さのフィルムから作成された湾曲共通キャリア上にあり、湾曲共通キャリアは、
−トップ側(したがって光放出側)に配置されており、かつ好ましくは保護トップ部材に対応するか;
−又は、ボトム側及びしたがって光放出側と反対側に配置されているボトムフィルムと呼ばれるフィルムであって、面F4上にあって、特にはボトム主面が面F4(内側マスク層がF3又はF4上にある)に接着接合されている。
【0023】
保護トップ部材は、そのボトム面に導電体、特には1以上の電気絶縁トラック又は導電トラックを有する導電体層を、担持してもよい。ボトムフィルムは、そのトップ面に、導電体、特に、1以上の電気絶縁トラック又は導電トラックを有する導電体層(任意に透明であり、TCO、金属、薄膜積層体等)を担持してもよい。
【0024】
ボトムフィルムは、特に1以上のOLEDデバイスに面するマスク層(内側及び/又は外側マスク層に代えて又は追加して)を有してよい。
【0025】
第一のOLEDデバイスは、ボトム発光型(その基板を通して発光)でよく、また面F2側を(エポキシ等)ワニス又は樹脂である任意の誘電体保護層で被覆してよい。この樹脂は、導電体まで及びOLEDデバイス(保護トップ部材のボトム面上の)まで延在してよい。
【0026】
この第一の好ましい態様の1つの形態において、保護トップ部材は、そのボトム面を介して、第一のOLEDデバイス及び第二のOLEDデバイスに電力を供給する導電体を担持し、保護トップ部材は、グレージングのエッジ面を超えて延在することが可能であり、特にはL字型であってグレージングのエッジ面を超えて延在する部分を有する。又は、ボトムフィルムは、そのトップ面を介して、第一のOLEDデバイス及び第二のOLEDデバイスに電力を供給する導電体を担持し、ボトムフィルムは、グレージングのエッジ面を超えて延在することが可能であり、特にはL字型であってグレージングのエッジ面を超えて延在する部分を有する。
【0027】
1つの好ましい態様において保護トップ部材は、そのボトム面を介して、第一のOLEDデバイス及び第二のOLEDデバイスに電力を供給する導電体を担持し、そのボトム面は、導電体上に、その開口の1つが導電体の電気的コンタクトのためのフリーな1以上の領域を残す両面接着剤又はさらにはグルーを担持し、そのコンタクトは、特に、第一のOLEDデバイス及び第二のOLEDデバイスに対して1以上の半田バンプ又は導電性グルーの小塊により形成される。保護トップ部材は任意にグレージングのエッジ面を超えて延在し、特にグレージングのエッジ面を超えて延在する部分とL字型であってよい。
【0028】
好ましくは、保護トップ部材は、ポリマーフィルム、特にPET、ポリイミド、ポリ塩化ビニル(PVC)、ポリカーボネート(PC)、アクリレート、ポリエステル、PEN、PEEKから作成されたもの又はガラスから選択され、及び/又は、面F4及び第一のOLEDデバイスの間のボトムフィルムは、ポリマーフィルム、特にPET、ポリイミド、ポリ塩化ビニル(PVC)、ポリカーボネート(PC)、アクリレート、ポリエステル、PEN、PEEKから作成されたもの又はガラスから選択される。
【0029】
ボトムフィルム及び保護トップ部材の両方が、ポリマー(又はガラス製)であることが好ましくてよい。
【0030】
保護トップ部材及び/又はボトムフィルム(これらは不透明でよい)のための透明な(インク等で印刷可能な)接着フィルムの例として、FILMOLUX社からのフィルム、例えば下記から、作成してよい:
−Solvoprint easy dot 100 clear(100μmのPVC製で、マイクロ穴付き(microperforated)の接着面を有する)又はFilmolux easy dot clear;
−Window−grip ultraclear(120μmのPET製);
−静電クリアの(又は白色)PVC;及び
−Filmolux Tako UV(178μmの透明ポリエステル)又white(マイクロ吸盤(microsuckers)の裏面).
【0031】
第二の好ましい態様において、風防は、1以上のシンボル及び/又は1以上の文字から構成された第二のサインを含み、このサインは、第一のサインの近くにあり、特には第一のサインから少なくとも1cm、より良好には少なくとも2cmの間隔がある。さらに、OLEDデバイスと呼ばれる第二の湾曲有機発光ダイオードデバイス(2b)が、面F4上にあり、その第二のOLEDデバイスは、第一のOLEDデバイスとは別であって、第二のサインをイルミネート可能である。第一及び第二のOLEDデバイスは、下記の間にある:
−ボトム部材、これは、従って光放出側と反対側にあり、かつ第一及び第二のOLEDデバイスと同じ側であるトップ面に第一の導電体を担持する両面接着剤又はフィルムから選択され、特には、好ましくはセンチメートル未満の寸法であり、湾曲し、そして面F4に接着接合されている;
−及び、保護トップ部材、これは、湾曲フィルムであり、そのボトム面に第二の導電体を任意に担持する。
【0032】
特にこの第二の態様では、第一の導電体は、第一及び第二のOLEDデバイスに電力を供給するためであり、第二の導電体は、電力供給タッチボタン及び特にキャパシタ部材(導電体を有するPET等)であり、第一の導電体は、誘電体により電気絶縁されている第二の導電体に面するか、又は第二の導電体からオフセットされている。
【0033】
ボトムフィルム又は保護トップ部材を面F4に結合する接着、及び/さらには第一のOLEDデバイスを面F4(ボトムフィルムなし)に結合する(局所)接着は、永久的でも一時的(非破壊的剥離等)でもよい:剥離可能(接着ストリップ)Scotch(登録商標)テープ、感熱性グルー等)。アクリレートの例えば剥離可能なグルーは、残渣なしで脱結合(剥離)されてよい。
【0034】
グルー又は接着剤被覆(面F4、ボトムフィルムのトップ面、保護トップ部材のボトム面)は、容易な気泡フリー設置のためにマイクロ穴付き(microperforated)でよい。
【0035】
非永久的なグルー又は両面接着剤は、メインテナンス又は新しい機能及び/又はサインの追加の観点から、部材(OLED等)を取り換えることを可能にする。
【0036】
ボトムフィルムは面4と(ボトムマスク有又はなしで)接着剤コンタクトしてよい。この種のコンタクトは平滑な表面の間において好ましい。
【0037】
(トップフィルム及び/又はボトムフィルム及び/又はOLEDデバイスの)接着はマイクロ吸盤でも達成できる。
【0038】
第一のOLEDデバイスは、面F4に直接に又はキャリアを介して搭載される。このキャリアは、第一のOLEDデバイスの近くにある第二のOLEDデバイスと共通である。第二のOLEDデバイスは、1以上のシンボル及び/又は1以上の文字から構成され、かつ第一のサインの近くにある、第二のサインをイルミネート可能である。さらに、好ましくは、面F4が任意に内側マスク層(F3又はF4上)で被覆されているか、又は共通キャリアが第一のOLEDデバイス及び第二のOLEDデバイスに電力を供給する導電体を担持し、共通キャリアは、グレージングのエッジ面を超えて延在すること、そのボトム面を介して面F4に接着接合されることが可能である。
【0039】
可撓性フィルム上の第一のOLEDデバイス及び第二のOLEDデバイスの導電体は、ワニス又は樹脂で保護されていることが好ましく、又はさらにはその全部が最大で0.5mmの厚さの保護樹脂によって被覆され、その全部が直接に又はボトムフィルムを介して面F4に及び保護トップ部材に接着接合されてよい。
【0040】
好ましくは、第一のサインは、センチメートル寸法の垂直寸法又は高さH(その水平寸法は幅Wと呼ばれる)の矩形に、かつ風防と運転者(又は乗員)の注視軸との間の角度αを規定するように、形成し、第一のサインは見かけの高さH’と呼ばれる垂直寸法によって特徴付けられ、Hは式H=H’/sin(α)で決まる。
【0041】
例えば、2cmの(ターゲットの)見かけの高さH’及び角度25°のサインでは、Hは4.7cmである。したがって、歪像(anamorphosis)による訂正は大きい。
【0042】
例えば、第一のサイン(ピクトグラム)は、H(又はより良好にはH’)及びW(又はより良好にはW’)が1〜10cm、より良好に2〜5cmである正方形又は矩形に形成してよい。
【0043】
少ない程度に、第一のサインのベースをそのトップに関して因子(1+H’/(dtan(α))(式中、dは運転者(又は乗員)と第一のサインの間の距離である)で拡張して、見え方の効果を補償することを追求することも可能である。
【0044】
第一のサイン及びさらには第二のサイン又は複数のサインは、それぞれ専用のOLEDデバイスによりバックライトされるが、下記の如く配置されてよい:
‐とりわけサインが運転者の迅速な反応を要する運転援助(ピクトグラム等)である場合に、特に運転者側に、下方エッジ(搭載位置)に沿って;
‐選択的又は集合的に、特にピクトグラムが運転援助又は乗物の状態の情報である場合に、上方エッジ(搭載位置)に沿って;
‐選択的又は集合的に、特にピクトグラムが運転援助又は乗物の状態の情報である場合に、運転者側横エッジ(搭載位置)に沿って;
‐選択的又は集合的に、特に乗員に関するピクトグラムの場合に、乗員側横エッジ(搭載位置)に沿って。
【0045】
第一のサインは、下記から選択してよい:
‐好ましくは下方エッジにおける、運転援助;
‐好ましくは下方エッジ、上方エッジ又は運転者側横エッジにおける、自動車の運転状態を表示するステータス表示;
‐上方エッジにおける、天気などの外部環境についての情報;及び
‐前席乗員側横エッジにおける、通信ネットワークへの接続を表示する表示。
【0046】
第一のサインは、好ましくは内側マスク層の第一の非開口領域の上方に形成されてよい。第一のサインは、第一の非開口領域に近い不連続(修飾的)な内側マスク領域の近くにあってよく、特に一組の修飾的パターン(屡々センチメートル未満の寸法であり、0.01〜2cmの間隔がある)の形であり、特にエナメル(非開口領域と同じエナメル)から作成されてよい。例えば、このパターンは、視野領域の中央に向かって寸法が減少する、及び/又は視野領域の中央に向かって間隔が増加する。
【0047】
内側マスク層は、風防の1つのエッジに沿うストリップであってよい。運転者(又は副運転者)が(その人の視線を過剰に下げる必要なく)第一のサインをより良好に見ることが可能であるように、その幅が局所的に増大することが望ましいことがある。
【0048】
さらに、内側マスク層は、特に運転者(又は乗員)側の上下又は横の、ストリップ(エナメル製、面F3又はF4上)であってよく、幅L0が最大で2cm、最大で5cm、最大で10cm、最大で20cm又は最大で30cmであってよく、第一のサインの幅L1>L0の領域にあってよい。
【0049】
第一のOLEDデバイスは、制御サインに応じて、第一の発光、例えば、赤色、緑色、オレンジ色又は白色の発光を、時間t1に、及び第二の独立の発光、例えば、赤色、緑色、オレンジ色又は白色の発光を、時間t2に、発光することができてよい。
【0050】
風防は、特には白色発光である第一のOLEDデバイスと第一のサインの間に色フィルタを含んでもよい。
【0051】
その発光スペクトルから(例えば標準のセット、又は自動車製造業者の求めによる)所定のカラーコーディネーションを直接に得ることが可能でない場合に、有色OLEDを用いることも可能である。例えば、光スペクトルが広すぎる場合には、色フィルタは少なくともその一部をフィルタで除去することを可能にする。
【0052】
色フィルタは、第一の(ボトム発光型)OLEDデバイス上又は保護トップ部材(トップ又はボトム面)上に着色フィルタ層を含むことが好ましい。
【0053】
OLEDデバイスの発光に対して、選ばれ、特徴付けられ、再生可能な仕方で作用するか又は修正する、(異なる構成及び異なる操作モードを有する)様々なタイプのフィルタ(特に、それらの光透過率はOLEDデバイスの発光と異なるスペクトル分散を有する)を用いることが可能である。それらのフィルタは、堆積による又はバルクに色付けした、着色透明ポリマー、着色ガラスであってよく、又は以下で説明するようにOLED等に堆積した層であってもよい。
【0054】
上記のように、1以上の吸収フィルタ(その吸収は、特にガラス又はプラスチックで作成されたマトリックスに適当に添加される無機又は有機化合物により制御される)。このタイプのフィルタは、例えば、1以上の有機又は無機顔料又は染料(任意に、特にシリコーン、エポキシ又はアクリル樹脂、UV硬化性インク又は鉱物ゾルゲルのマトリックスなどの媒体に溶解又は分散される)を、共通キャリア(そのトップ面)などの透明担持部材の表面に堆積して形成してもよい。この部材は、グレージング材料(ソーダライムガラス、ボロシリケートガラス、又はプラスチック/ポリマー(ポリエチレンテレフタレート、特に熱安定化されたポリエチレンテレフタレート、ポリカーボネート、アクリレート、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)等のペイン))であってよい。これらのフィルタの例は、特にはゼラチンフィルタ又はLee Filters又はRoscoから販売されるポリマー色フィルタである。堆積は、スクリーン印刷、インクジェット又はレーザ印刷、スプレーコーティング、ディップコーティング、ロールコーティング等で実施してよく、好ましくは、特にガラス及び/又はOLEDデバイスに、スクリーン印刷又はインクジェット印刷で、特に及び有利にはインクジェット印刷で、実施してよい。
【0055】
上記のフィルタを製造するために用いる着色物質(特に染料又は顔料)は耐熱性であることが好ましいことが気付かれるであろう。例えば、任意にポリ塩素化された銅フタロシアニン顔料が有利に用いられ、これらの顔料は混合物として、また樹脂、特に架橋可能ポリシロキサン樹脂に分散して用いられ、この混合物は例えば(そして有利には)特にスクリーン印刷法で適用される。インクジェット印刷法の場合、用いるインクは特に温度及び光に安定であるUV硬化インク、例えばAgfaが販売するAnapurna Mインクであってよい。
【0056】
吸収フィルタは、有利には、観察の入射角度に係わらずに、選択された効果又は色を得ることを可能にする。
【0057】
もう1つの態様では、光の反射(この反射は特には様々の材料で作成された薄層の積層体内で起きる干渉によって制御され、薄層は光の波長より小さい厚さの層である)で作用する1以上のフィルタ、特に二色フィルタ、半反射性干渉(層)積層体に基づくフィルタ等が用いられる。このようなフィルタは、例えば、交互の低及び高反射率層の(真空)物理的気相堆積法(PVD)(スパッタ、マグネトロンスパッタ、蒸着)又は化学的気相堆積法(CVD)で製造でき、堆積される基板はグレージング材料又はポリマーであることが可能である。
【0058】
反射フィルタは運転者の注視軸に選択された効果又は色を得ることを可能にするが、認められる効果又は色は別の入射では異なる可能性がある。
【0059】
第一のOLEDデバイスは、好ましくは、下記を次の順序で含む:
‐基板(好ましくは誘電体、特には透明である:プラスチック又はガラス膜である);
‐任意に、1以上の機能層:
‐湿分バリヤ層(基板がプラスチックのとき)又はアルカリ金属バリヤ層(基板がガラスのとき)、
‐及び/又は、光抽出層:散乱層、例えば、グレージング基板の場合には、散乱粒子を含むエナメル又は他の鉱物(ゾルゲル等)又は有機のバインダ、あるいはプラスチック基板の場合には、散乱粒子を含む有機(樹脂)又は鉱物(ゾルゲル)のバインダ、
‐好ましくは透明の、下部電極(アノード);
‐第一の有機発光系(各種の色の発光体を複数積層してよい);
‐特には金属(銀、アルミニウムなど)である、好ましくは反射性の、上部電極;及び、
‐任意に、カプセル化層などの被覆層(堆積されたもの、又は例えば上部電極等に接着接合された例えばポリマーのフィルム)。
【0060】
被覆層はF4面(例えばマスク層を有するF4)に対して接着接合してもよい。
【0061】
第二のOLEDデバイスを面F4と係合して用いる場合、それは同じ構造であってよく、特に下記を含んでもよい:
−第一の基板(共通基板)又は別の第二の(近くの)基板のいずれかである、基板(好ましくは誘電体、特に透明であり:ガラス又はプラスチックフィルムである);
−任意に、1以上の機能層:
‐湿分バリヤ層(基板がプラスチックの場合)又はアルカリ金属バリヤ層(基板がガラスである場合)、
‐及び/又は、光抽出層:散乱層、例えば、グレージング基板の場合、散乱粒子を含むエナメル又は他の鉱物(ゾルゲル等)又は有機のバインダ、又はプラスチック基板の場合、散乱粒子を含む有機(樹脂)又は鉱物(ゾルゲル)のバインダ、
‐好ましくは透明な、下部電極(アノード);
‐第一の系と同じ又は別の色の、第二の有機発光系(様々な色の複数の発光体を複数積層してよい)、
‐好ましくは反射性の、上部電極;及び、
‐任意に、カプセル化層などの被覆層(堆積され、又は上部電極等に例えば接着接合された例えばポリマーであるフィルム)。
【0062】
第一及び第二のOLEDデバイスは、特に、近くにあり、基板側又は上部電極側(電極又は被覆層上)にある共通キャリア(特に導電体等を保護及び/又は担持するための、プラスチックフィルム)上にあってよい。
【0063】
複数の種類のOLEDが知られている:
‐ボトム発光型又は言い換えると基板発光型OLED(透明基板を通して発光)、下部電極は透明であり、上部電極は反射性である;
‐トップ発光型OLED(上部電極を通して出力)、下部電極は反射性であり、上部電極は透明である;及び
‐透明又は半透明電極を用いるボトム及びトップ発光型OLED。
【0064】
好ましくは、ボトム発光型第一のOLEDデバイス、即ち、ボトムから発光し、したがって基板が保護トップ部材と同じ側にあるものを用いる。
【0065】
各(好ましくは下部)透明電極は、金属格子(例えば(適当な幅の)銀製)、又は透明導電層(例えば透明導電性酸化物(TCO)層)、又は2層の誘電体層(例えば1以上の金属(Sn、Zn等)又はケイ素の酸化物及び/又は窒化物)の間に少なくとも1層の(薄い)金属層(特に銀製)を含む薄層積層体であってよい。
【0066】
第一のOLEDデバイスは、発光領域の周囲における電力を供給するための1以上のテクニカルエッジ(非発光領域)を有してよく、これは典型的には特に発光領域の横(脇)にある1以上のストリップからなる。このテクニカルエッジは、電流分配領域であってよい。テクニカルエッジの幅W2は、最大で2cmであり、好ましくは最大で1cmであるが、又は最大で6mm又は5mmであってもよい。
【0067】
特にピクトグラムを形成する1以上の第一の不連続部は、好ましくは、その形状を第一のサインに求められるデザインに調整した、トップマスク層における開口である。これらの開口は、材料を除去するか、あるいはグラフィック(文字)等は不透明層を堆積する際にマスクすることで形成してよい。
【0068】
不連続部は、幅が線では1〜10mm又はさらには5mm、又はより広いパターンでは1〜10cm又は5cmのパターン(線)であってよい。
【0069】
第一のサインと隣の第二の及び他のサインが、トップマスク領域で重なるのではなく、単一の列として並んでいることが望ましいことがある。
【0070】
好ましくは、トップマスク層は、第一のOLEDデバイスの1以上のテクニカルエッジをマスクしてよく、また、面F4とトップ部材のボトム面の間にあり、第一のOLEDデバイスに接続されているいかなる電気的接続手段(マスクしなければ見える)、即ち、ケーブル、1以上のワイヤ、導電性フィルム(膜)などの接続手段をもマスクしてよい。
【0071】
好ましくは、第一のOLEDデバイス(の幅及び/又は高さ)は、OLEDの発光領域が1以上の第一の不連続部と容易に面するために、第一のサインを例えば少なくとも5mm、さらには少なくとも1cm超えて、延在してもよい。
【0072】
所与の周縁領域では、複数の発光サイン(ピクトグラム等)が(例えば整列し又は風防の隅などに)並んでいることが望ましいことがある。
【0073】
保護トップ部材及び/又はボトムフィルムの一般的形状は、第一の(上下又は横)エッジに沿った矩形ストリップの形状であってよく、これは任意にL字型(コーナーにおいて)であり、又はL字型でありかつしたがってグレージングのエッジ面から突出している電気的接続のためのドッグレッグ部分を有してもよい。
【0074】
保護トップ部材及び/又はボトムフィルムは、有利には下記の働きをする:
−1組の予備搭載されたOLEDをより容易に取り扱いまた組み立てる;
−電気的接続をより容易に作製する;
−機械的補強として。
【0075】
保護トップ部材又はボトムフィルムは、第一のOLEDデバイスにアドレスして第一のOLEDデバイスの電力供給(好ましくは電流)を制御する第一のマイクロコントローラ(ドライバ)を含む1以上の第一の電気部品、及び、さらには、第二のOLEDデバイスにアドレスして第二のOLEDデバイスの電力供給(好ましくは電流)を制御する第二のマイクロコントローラ(ドライバ)を含む1以上の第二の電気部品を担持してよい。
【0076】
各マイクロコントローラは、制御サインにおいて命令がその専用のサインを意図しているかを判断し、それに応じてレベル(例えば電流の大きさ)を調整する。
【0077】
共通キャリア上の各OLEDには、好ましくは、専用のマイクロコントローラでデコードされた制御サインのための2つの導電体、及びマイクロコントローラに接続された電力サインのための2つの導電体がある。
【0078】
ピクトグラムのサブセット、例えば、バー及び/又は文字との結合体を、選択的にリアルタイムにイルミネートして、(オイル、ガソリン)レベル、速度、摩耗状態等の表示を簡単に形成してよい。
【0079】
さらには、OLEDの電力を少なくとも2つの態様の間で調整する手段を提供してよい:第一のOLEDデバイスの電力を調整して第一のサインの明るさが典型的には約30Cd/mと約100Cd/mの間である夜間運転の態様と、第一のOLEDデバイスの電力を調整して第一のサインの明るさが典型的には約200Cd/mと約2000Cd/mの間である昼間運転の態様。昼間には、明るさを、特に風防又は乗物のとこかで自然光を感知するセンサを用いて、外部明暗条件に応じて調整することが可能であってよい:よく晴れのときはOLEDが強く発光し、曇りのときは眩惑しないように弱く発光することが可能であってもよい。
【0080】
前記中間層を作成する熱成形可能材料は、ポリビニルブチラール(PVB)、例えばSolutia又はEastman製のRC41、可塑化ポリ塩化ビニル(PVC)、ポリウレタン(PU)又はエチレンビニルアセテート(EVA)を含む群から選択する。好ましくは、熱成形可能材料は、ポリビニルブチラール(PVB)であり、任意に積層型グレージングのトップからボトムへ減少するくさび形の横断面を有する。
【0081】
積層中間層は、特に追加ヘッドアップディスプレイ(HUD)の場合に、二重画像を避けるために、積層型風防のトップからボトムへ減少するくさび形の横断面を有してよい。
【0082】
風防の音響性能を保持することが望ましいことがある。そこで、積層中間層(lamination interlayer)は、振動音響減衰特性を有する粘弾性プラスチックから作成され、特にポリビニルブチラールと可塑剤に基づく、ミドル層(middle layer)と呼ばれるものを少なくとも含み、中間層がさらに標準PVBから作成された2つの外側層を含み、ミドル層が2つの外側層の間にあってもよい。
【0083】
内側(外側、それぞれの)マスク層は、好ましくは面F2(それぞれF3又はF4)上、又は積層中間層上、又はさらには追加の(PET等)キャリアフィルム上の、黒色エナメルの層、ペイント又は不透明インクの層であってよい。
【0084】
有利には、外側及び内側マスク層は同じ材料(好ましくはエナメル、特に黒色エナメル)から作成し、F2及びF3上、又はF2及びF4上にある。
【0085】
第一のグレージング及び同様に第二のグレージングは、そのペイン又は主面が矩形、正方形又はさらにはその他のあらゆる形状(円形、楕円形、多角形)を有する平行六面体でよい。それは大きい寸法でよく、例えば0.5又は1mより大きい面積でよい。
【0086】
第一及び/又は第二のグレージングは、(美観演出や所望の光学効果に応じて)クリアガラス(厚さ4mmで90%以上の光透過率T)、例えば、標準ソーダライム組成のガラス、例えば、Saint−Gobain Glass製Planilux(登録商標)、又は超クリアガラス(厚さ4mmで91.5%以上のT)、例えば0.05%未満のFeIII又はFeのソーダライムシリカガラス、例えば、Saint−Gobain Glass製ガラスDiamant(登録商標)又はPilkington製ガラスOptiwhite(登録商標)又はSchott製ガラスB270(登録商標)、又はWO04/025334に記載されている他の組成のガラスであってよい。
【0087】
第一及び/又は第二のグレージングのガラスは、中性(非有色)、(僅かに)有色、特に灰色又は緑色、例えば、Saint−Gobain Glass製のガラスVENUS又はTSAでよい。第一及び/又は第二のグレージングのガラスは、化学的又は熱的処理、例えば、タフニング、アニーリング又はテンパリング処理(特に良好な強度を得るために)をされるか、又はセミテンパリングされてよい。
【0088】
光透過率Tは、標準ISO 9050:2003に従い、発光D65を用いて測定でき、直接透過及び可能な拡散透過を考慮した全透過率(特に全可視光領域で集約されかつ人の眼の感覚曲線で重み付けされたもの)であり、測定は例えば集積球を装備した分光器を用いて実施し、所定の厚さで測定後に必要であれば標準ISO 9050:2003に従い規準の厚さ4mmに換算する。
【0089】
風防では、好ましくは、Tは少なくとも70%、さらには少なくとも75%であってよい。
【0090】
1つの実施態様では、第一のグレージングは鉱物ガラスから作成され、第二のグレージングは有機ガラス(例えばPC、PMMA、環状オレフィンコポリマー(COC)又はさらにはポリエチレンテレフタレート(PET)から作成され、任意にコーティング(面F4側)で保護されている)から作成される。
【0091】
外側グレージングは、面F1及びF2の一方又は実際その両方で薄い機能層を含んでよい:面F1上の疎水性又は自己浄化性光触媒層、又は面F2で太陽光線を反射する層又は薄層積層体(1以上のキャパシタセンサ、アンテナ等を形成するように働く)を例示できる。
【0092】
乗員室の加熱を制限し、エアコンの使用を制限するために、グレージングの少なくとも一方(好ましくは外側ガラス)を着色し、また積層型グレージングが太陽光線を、好ましくは面F4又は面F2又はF3で、反射又は吸収する層、特に下記を含んでもよい:
‐TCO層と呼ばれる透明導電性酸化物の層(面F4側)又は少なくとも1層のTCO層を含む薄層積層体;
‐(F2又はF3側に)少なくとも1層の銀層を含み、各銀層は誘電体層の間に堆積される薄層積層体。
【0093】
面F2及び/又はF3上の(銀含有)層及びF4上のTCO層の両方を配置することが可能である。
【0094】
TCO層(透明導電性酸化物)は、好ましくはフッ素ドープスズ酸化物(SnO:F)層又はインジウムスズ酸化物(ITO)層である。ITO層では、厚さは一般的に少なくとも40nm、又はさらに少なくとも50nm、さらには少なくとも70nm、そして屡々最大で150nm又は最大で200nmであろう。フッ素ドープスズ酸化物層では、厚さは一般的に少なくとも120nm又はさらに少なくとも200nm、そして屡々最大で500nmであろう。例えば、低発光率層は次の順序で含む:高係数サブ層/低係数サブ層/TCO層/任意の誘電体被覆層。低発光率層(強化の際に保護されている)の例として、次を選択してよい:高係数サブ層(<40nm)/低係数サブ層(<30nm)/ITO層/高係数被覆層(5〜15nm)/低係数バリヤ被覆層(<90nm)/終層(<10nm)。低発光率層の例として、米国特許出願公開2015/0146286号、F4側、特に例1〜3に記載されている層を挙げることができる。
【0095】
したがって、面F3が加熱層を含み、加熱層が好ましくは透過が中性であり、任意にF3上の内側マスク層の下にあり、内側マスク層上に第一及び第二の電流分配ストリップがあり、これらのストリップは、典型的には第一及び第二の上下エッジにあり、特には不透明であり、例えば銀含有エナメルから作成されてよい。
【0096】
さらに、第一のサインは、特に第一の上下エッジ上にあるとき、F3上の加熱層の不透明な第一の電流分配ストリップから分離されていてよい。第一の電流分配ストリップは、第一のサインよりさらに中心にあってよい。
【0097】
透明F4層は、OLEDに電力を供給するように機能してよい。
F4又はF3上の(任意に)透明な層は、OLED用のタッチボタンとして機能してよい。
【0098】
グレージングの(上下)エッジと第一のサインのベースの間の距離Dは、少なくとも5cm、少なくとも8cm又は少なくとも10cmでよい。グレージングの(上下)エッジと第一のサインのベースの間の距離Dは、最大で2cm、さらには最大で20cmでよい。
【図面の簡単な説明】
【0099】
本発明及びその利点は、下記の図を参照して以下に説明する、非限定的な実施態様の説明を読むことによりよく理解される。
図1(1)】図1は、本発明による内部発光サインを含む第一の風防の乗員室側前方視野を示す図である。
図1(2)】図1’は、本発明による内部発光サインを含む第二の風防の乗員室側前方視野を示す図である。
図1(3)】図1’’は、本発明による内部発光サインを含む第三の風防の乗員室側前方視野を部分的に示す図である。
図1(4)】図1iは、本発明による内部発光サインを有する風防の傾斜を示す側面図であり、図1jは、傾斜の効果を補償するために垂直方向に展開したサインを示す図である。
図2図2は、本発明による1以上の内部発光サインを含む積層型風防の部分縦断面図である。
図3図3は、本発明による1以上の内部発光サインを含む積層型風防の部分断面図である。
図4図4は、本発明による1以上の内部発光サインを含む積層型風防の分解部分縦断面図であり、図4aはその接続である。
図5図5は、本発明による1以上の内部発光サインを含む積層型風防の分解部分縦断面図である。
図6図6は、本発明による1以上の内部発光サインを含む積層型風防の分解部分縦断面図である。
図7図7は、本発明による1以上の内部発光サインを含む積層型風防の分解部分縦断面図である。
図8図8aは、風防に、バックライトサイン用の2つのOLEDデバイスを担持し、かつ電流分配導体を担持する共通キャリアの正面図、図8bは、風防に、バックライトサイン用の2つのOLEDデバイスを担持し、かつ分配導体を担持する共通キャリアの正面図、図8cは、風防にバックライトサイン用の2つのOLEDデバイスを担持し、かつ電流分配導体を担持する共通キャリアの正面図である。
【発明を実施するための形態】
【0100】
図1は、本発明による内部発光サインを含む風防の乗員室側前方視野を示す図である。
【0101】
風防1000は、積層されており、主面F1(最外面)及びF2を有する第一の湾曲外側グレージング、PVBなどの材料で作成されたポリマー積層中間層、及び主面F3及びF4(最内面)を有する第二の湾曲内側グレージング1’を含む。
【0102】
風防は、その横エッジ15c及び15d及び上下エッジ15a及び15bによって画定される矩形状であり、かつ面F2及び面F3上に、又はF2及びF4上に、又は面F2、F3又はF4上だけでもに、不透明周囲境界部(ここでは黒色である)を有する。
【0103】
内側マスク層4は、不透明であり、内側ガラス1’の面13(又はF3)又は面14(又はF4)に堆積された黒色エナメルから作成されるか、ポリマー中間層(interlayer)に堆積されたペイント又はさらには光学的に不透明なインクから作成されるか、又は、内側ガラスと中間層の間に積層された、追加の着色又はペイントされた不透明ポリマー層から作成されてよい。
【0104】
この層は、当業者に公知の技法のいずれかを用いて、例えば、限定するものではないが、スクリーン印刷法、インクジェット印刷法、又はさらにはロトグラビア法、フレキソグラフィック法又はオフセット印刷法を用いて堆積される。
【0105】
OLEDデバイスと呼ばれる湾曲有機発光ダイオードデバイスは、周縁部で面F4と係合してF4側にあるが、ここでは内側及び外側マスク層4、4’(変形として、層4又は層4’でもよい)の領域の上方にある。
【0106】
それらは、面F4からOLEDデバイスよりさらに遠くにあるサイン61をイルミネートする可視スペクトルの第一の発光を、放出することが可能である。
【0107】
各OLEDデバイスは保護トップ部材7と呼ばれるトップ部材の背後にあり(当面又は固定される)、そのトップ部材は、好ましくは誘電性及び透明であり、第二のグレージングからOLEDデバイスより遠くにあり、薄いガラス又はポリマーの透明湾曲フィルムである。保護トップ部材と呼ばれるトップ部材は、そのボトム主面71又はトップ主面72において、トップマスク層(6)と呼ばれる層における1以上の第一の不連続部61に対応するサインを担持する。
【0108】
したがって、トップマスク層6はピクトグラムなどのサインを形成する不連続部61を含んでよい。これらはトップマスク層6の開口であり、その形状はよく使われる(sought−after)デザインによって調整される。これらは特にはトップマスク層6の欠落領域、即ち、マスク材料を欠く領域であり、その形状は、この領域が第一のOLEDデバイスによってイルミネートされ、したがって各欠落領域がバックライトされるときに、運転者(又は乗員)によって簡単で一つの情報であると直ちに認識されるデザインに対応する。
したがって、視覚的な情報がトップマスク層に生じる。
【0109】
それぞれが専用のOLEDデバイスでバックライトされる複数のサインは、とりわけサインが運転援助(運転者による迅速な反応が必要である)である場合に、下方エッジ15a(搭載位置)に沿って、特に運転者側に、配置される。例えば、OLEDデバイスは保護トップ部材7の背後にある(当面又は固定される)。下記を挙げることができる:
‐制限速度に近づいたときに任意に赤色又は任意にオレンジ色にイルミネートされる、超過速度を表示する表示(“SPEED”の文字);
‐例えば、乗物が前方の乗物(自動車、オートバイ等)に過剰に、即ち、停止距離を無視して近づいたときに、起動する前方衝突防止診断;
‐危険な場合に起動するハザード警告光。
【0110】
それぞれが専用のOLEDデバイスでバックライトされる複数のサインは、上方エッジ15b(搭載位置)に沿って、特に従来バックミラーを取り付けるために用いる中央位置に配置され、OLEDデバイスは例えば保護トップ部材7の背後にある(当面又は固定される)。
【0111】
それぞれが専用のOLEDデバイスでバックライトされる複数のサインは、左側横エッジ15c(搭載位置)に沿って配置され、OLEDデバイスは例えば保護トップ部材7の背後にある(当面又は固定される)。下記を挙げることができる:
‐乗物の状態(オイル量、温度、ドアの不完全閉鎖、シートベルトの不着用)についてのピクトグラム;
‐ヘッドライトのオンオフについてのピクトグラム。
【0112】
それぞれが専用のOLEDデバイスでバックライトされる複数のサインは、右側横エッジ15d(搭載位置)に沿って配置され、OLEDデバイスは例えば保護トップ部材7の背後にある(当面又は固定される)。下記を挙げることができる:
‐ドア(不完全閉鎖)、安全ベルト(不着用)についてのピクトグラム;
‐エアコン、ファンについてのピクトグラム;
‐外部環境についての1つの情報のピクトグラム:
‐乗物の近くにいる友人の位置を表示するインジケータ;
‐電話ネットワークへの接続を表示するインジケータ。
【0113】
エナメルストリップ4の幅は、サインの領域より長いことが賢明である。
【0114】
図1’は、本発明による内部発光サインを含む第二の風防の乗員室側前方視野を示す。
【0115】
それぞれが専用のOLEDデバイスでバックライトされる複数のサインは、下方エッジ15a(搭載位置)に沿って運転者側に配置され、OLEDデバイスは例えば保護トップ部材7の背後にある(当面又は固定される)。下記を挙げることができる:
‐例えば左側車線の乗物及び/又は追い越し乗物が異常接近したときに起動する左側面衝突防止診断;
‐例えば右側車線の乗物が異常接近したときに起動する右側面衝突防止診断;
‐例えば運転中の乗物がその車線の左から離れすぎているか又は右から離れすぎているときに起動する車線位置診断。
【0116】
保護トップ部材7は、例えばここでは左横エッジ15c及び上方エッジ15b上において、コーナーの各サイドが広がるように、L字型であってもよい。
【0117】
図1’’は、本発明による内部発光サインを含む第三の風防の部分乗員室側前方視野を示す。
【0118】
ピクトグラム、例えばここではハザード警告光は、このピクトグラムの背後の特別の厚さのエナメル4で他のピクトグラムから単離されてもよい。例えば、このときの第一のOLEDデバイスは、ここでは、独立の保護トップ部材7を有する面4に搭載されるが、変形として部材7は他と共通であってもよい。
【0119】
図1iは、本発明による内部発光サインを有する風防の急傾斜、実際の高さH、見かけの高さH’(対向して位置する運転者から見た)を示す側面図である。例えば、角度αは約25°である。
【0120】
さらに、図1jは傾斜の効果を補償するために垂直方向に伸長したサインを示す。
【0121】
図2は、本発明による1以上の内部発光サインを含む積層型風防200の部分横断面図である。
【0122】
1以上の内部発光サインを含む積層型乗物風防200は、下記を含む:
‐第一の湾曲グレージング、これは、好ましくは鉱物ガラスから作成され、任意に着色され(特に灰色又は緑色)、かつ乗物の外側であることを意図したF1と呼ばれる第一の主面と、F2と呼ばれる反対側の第二の主面とを有し、好ましくは最大で2.5mm、さらには最大で2mm(特に1.9mm、1.8mm、1.6mm及び1.4mm)又はさらには最大で1.3mm又は最大で1mmの厚さE1であり、グレージングは例えばTSAガラス製で厚さ2.1mmである;
‐第二の湾曲(第一のグレージングと丁度同じ様に)グレージング、これは、好ましくは鉱物ガラスから作成され、かつF3と呼ばれる第三の主面と、乗物の内側であることを特に意図した反対側の第四の主面F4とを有し、好ましくはE1より小さく、さらには最大で2mm(特に1.9mm、1.8mm、1.6mm、1.4mm)又はさらには最大で1.3mm又は最大で1mmの厚さE’1であり、グレージングの合計厚さE1+E’1は、好ましくは、厳密に4mmより小さく、さらには3.7mmより小さいことが好ましく、グレージングは例えばTSAガラス製で厚さ2.1mmである;
ここに、前記第一及び第二のグレージングは、積層中間層によって面F2及びF3を介して一体に接続されており、積層中間層は、(クリア又は超クリアの)熱成形可能で、好ましくは熱可塑性のポリマー材料、PVBさえ、から作成され、その(合計)厚さE3は最大で2.2mm、より良好にはさらに最大で2mm、最大で1.5mm又はさらには最大で1mmであり、前記中間層は、1、2又は3枚のシートから作成され、特に第二のグレージングのエッジ面からセットバック(最大で5mm又はさらには最大で2mm又は最大で1mm)され、さらには第一のグレージングのエッジ面からセットバック(最大で5mm又はさらには最大で2mm又は最大で1mm)され、前記中間層は面F2側の第一の結合主面と、面F3側の第二の結合主面とを有する;
‐内側マスク層4と呼ばれる第一の周縁層、これは、不透明材料から作成され、面F3の境界に沿って、面F4上に、特に面F4の境界に沿って-特に(直接に)面F4上で−延在する;
‐及び/又は、外側マスク層4’と呼ばれる第二の周縁層、これは、不透明材料から作成され、面F2上にあり、内側マスク層と面し、面F2の境界に沿って延在する。
【0123】
内側マスク層4及び外側マスク層4’は同じ材料から作成され、エナメルであることが好ましい。透明導電層のような機能層は、面F3にあり、例えば太陽光防止又は加熱(曇り止め等)層として機能してよい。
【0124】
OLEDデバイスと呼ばれる第一の湾曲有機発光ダイオードデバイス2aは、内側及び外側マスク層4、4’(変形として層4又は層4’を有することが可能である)の領域の上方における周縁部の面F4と係合し面F4側にある。第一のOLEDデバイスは、面F4から第一のOLEDデバイスより遠くにある第一のサイン61をイルミネートするように、可視スペクトルの第一の発光を放出することが可能である。近くに、2aと同じ寸法である、OLEDデバイスと呼ばれる薄い第二の湾曲有機発光ダイオードデバイス2bがある。第二のOLEDデバイスは、面F4から第二のOLEDデバイスより遠くにある第二のサイン61をイルミネートするように、可視スペクトルの発光を放出することが可能である。
【0125】
OLEDデバイス2a及び2bは、保護トップ部材7と呼ばれるトップ部材の背後にあり(当面又は固定される)、そのトップ部材は、好ましくは誘電性及び透明であり、第二のグレージングからOLEDデバイスより遠くにあり、かつ薄いガラス又はポリマーの透明湾曲フィルムである。保護トップ部材と呼ばれるトップ部材は、そのボトム主面71又はトップ主面72において、トップマスク層6、60と呼ばれる層に1以上の第一の不連続部61に好ましくは対応するサインを担持する。
【0126】
OLEDデバイス2a、2bは、センチメートル未満寸法の厚さE2で、さらには最大で0.5ミリメートルの厚さ、より良好には最大で0.35mmの厚さであることが好ましい。
【0127】
保護トップ部材7は、例えば、(可撓性の)薄いポリマーフィルム、特に、PET、PVC、PE、ポリイミド、ポリカーボネート、アクリル、PEN又PEEKから作成されたものであり、そのとき、トップマスク層は、好ましくは内側及び/又は外側マスク層の色と同じ色の、ゾルゲル層、塗料又はラッカーであってよい。
【0128】
保護トップ部材7は、例えば、特に強化ガラスから作成されたものであり、そのとき、トップマスク層は、風防のものと同じであるか、又は少なくとも同じ色である、ゾルゲル層、塗料、ラッカー又はエナメルであってよい。
【0129】
保護トップ部材7を固定するために、両面接着剤7’を(OLEDの横(側部)に)用い、トップ面72’を面71側に、ボトム面を(積層)フィルム5などの保護ボトム部材5に当面させてよい。ボトムフィルム5のボトム面51は任意に面F4(任意の層4’上)に接着接合し、トップ面52は両面接着剤7’の側にあってよい。ボトムフィルム5は、例えば、(可撓性の)薄いポリマーフィルム、特に、PET、PE、PVC、ポリイミド、ポリカーボネート、アクリレート、PEN又はPEEKで作成されたものである。
【0130】
ボトムフィルム5及び/又は保護部材7は、特にOLEDに電力を供給し、又はタッチボタン、例えばキャパシタタッチボタンを形成する、導電体を担持してもよい。これらの導電体は誘電体の両面接着剤で絶縁される。
【0131】
詳細図で示すように、OLEDが白色を放出するとき、そのボトム面71又はOLED上に色フィルタ9aを追加してもよい。
【0132】
図3は本発明による1以上の内部発光サインを含む積層型風防300の部分横断面図である。
【0133】
この風防は、風防200とは、ボトムフィルムがない点で異なる。OLED2a及び2bは面F4(及び任意の層4)に接着接合されるか又は当面される。
【0134】
図4は本発明による1以上の内部発光サインを含む積層型風防400の分解部分縦断面図である(簡単のために、部材は湾曲して、即ち、曲線で描かれていない)。
【0135】
第一及び第二のOLEDデバイス2a及び2bは、ボトム発光型デバイス(その基板を通る発光)として選択され、それぞれは下記を含む:
‐例えばプラスチック(PET等)又は(強化)ガラスの、第一の湾曲透明基板20、これは下記を含む:
‐例えばITO又は金属(銀等)格子から作成された、透明下部電極(基板に最も近い)21;
‐第一の有機発光系22;
‐上部電極(基板から最も遠い)23と呼ばれ、例えばアルミニウム又は銀から作成される、反射性電極;及び
‐任意に、ワニス、例えば、MARABUからMARABU GL 914(登録商標)として販売されるもの、又は保護フィルム24、例えばカプトン、これは、上部電極に接着接合され、任意にそれを超えて延在し、(所与の側21a、23aに)電極のために接触ランドを有してよい。
【0136】
ボトム面71は、両面接着剤90a、90bを用いてOLEDに接着接合される。
【0137】
ボトム部材5は、トップ部材7及びOLED2a、2bから構成されるアセンブリを面F4に接着接合するための両面接着剤である。
【0138】
部材5がOLEDを収容するようにカットされている場合、OLEDのボトム面(24側)は面F4(層4)に当面してもよい。
【0139】
接続に関して、図4aに示すように、可撓性プリント回路基板25、即ち、PCB(プラスチックから作成され、特に8トラックを有する)と慣用的に呼ばれるものを用いてよい。それはOLEDデバイス2a及び2bの間及び保護樹脂中にあってよい。それはOLEDと同じ厚さでよい。
【0140】
図5は、本発明による1以上の内部発光サインを含む積層型風防500の分解部分縦断面図である(簡単のために、部材は湾曲して、即ち、曲線で描かれていない)。
【0141】
風防500は、風防400とはボトムフィルム5がない点で異なる。OLED2a及び2bは、面F4(任意に層4を有する)に接着接合されるか又は当面し、両面接着剤は保護トップ部材のボトム面71上にある。
【0142】
接続は、OLEDデバイスの間にあって、グレージングのエッジ面を超えて延在する、1組のワイヤ又は平坦コネクタを用いて達成される。
【0143】
図6は、本発明による1以上の内部発光サインを含む積層型風防600の分解部分縦断面図である(簡単のために、部材は湾曲して、即ち、曲線で描かれていない)。
【0144】
風防600は、風防500とは、導電体、例えば電気絶縁性の領域又はラインを有する導電(金属、TCO等)層8が存在する点で異なる。
【0145】
OLED2a及び2bは、保護トップ部材のボトム面71上に両面接着剤7’で接着接合されている。この接着剤はOLED2と層8の間の電気的コンタクトために開口されており、そのコンタクトは例えば半田バンプ26で形成される。
【0146】
図7は、本発明による1以上の内部発光サインを含む積層型風防700の分解部分縦断面図である(簡単のために、部材は湾曲して、即ち、曲線で描かれていない)。
【0147】
風防700は、風防600とは両面接着剤5がトップ面側に移動した点で異なる。
【0148】
OLED2a及び2bは、保護トップ部材のボトム面71上に両面接着剤7’で接着接合されている。この接着剤は、OLED2と層8の間の電気的コンタクトために開口されており、そのコンタクトは例えば半田バンプ26で形成される。
【0149】
図8aは、サインをバックライトするための2個のOLEDデバイス2a及び2bを担持し、かつ風防に電流を分配する導電体を担持する、トップ部材又はさらにはボトムフィルム又はさらには面F4である共通キャリア7の正面図である。これは、4本の電気絶縁ライン80を有する導電(金属、TCO等)層8の領域の問題である。
【0150】
図8bは、サインをバックライトするための2個のOLEDデバイス2a及び2bを担持し、かつ風防に電流を分配する導電体を担持する、トップ部材又はさらにはボトムフィルム又はさらには面F4である共通キャリア7の正面図である。これは、可視でも不可視でもよい4本の例えば銅の導電トラック81〜84の問題である。
【0151】
図8cは、サインをバックライトするための2個のOLEDデバイス2a及び2bを担持し、かつ風防に電流を分配する導電体を担持する、トップ部材又はさらにはボトムフィルムである共通キャリア7の正面図である。これは、可視でも不可視でもよい4本の例えば銅の導電トラック81〜84の問題である。
【0152】
この支持体は、同様に、エッジ面15に突き出るドッグレッグ部分を有する。
図1(1)】
図1(2)】
図1(3)】
図1(4)】
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8