(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下に、本発明の実施形態の図面に合わせて、本発明の実施形態の技術案について明確かつ完全な説明を行い、説明される実施形態が、本発明の一部の実施例であり、全ての実施例ではないことは明らかである。本発明における実施例に基づいて、当業者が創造的な労働を払わない前提で得られたすべての他の実施例は、本発明の保護範囲に属すべきである。
【0009】
関連技術において、充電対象機器(例えば端末)を充電するための第1アダプターが言及された。該第1アダプターは定電圧モードで作動する。定電圧モードで、該第1アダプターの出力電圧は、基本的に、例えば5V、9V、12V又は20Vなどの固定値に維持される。
【0010】
第1アダプターの出力電圧は、バッテリの両端に直接印加されることに適さず、まず充電対象機器(例えば端末)内の変換回路によって変換される必要がある。これにより、充電対象機器(例えば端末)内のバッテリの予期充電電圧及び/又は充電電流を取得する。
【0011】
変換回路は、第1アダプターの出力電圧を変換して、バッテリの予期充電電圧及び/又は充電電流の需要を満たす。
【0012】
一例として、変換回路とは、充電管理モジュール、例えば充電集積回路(integrated circuit,IC)を指しても良く、バッテリの充電プロセスにおいて、バッテリの充電電圧及び/又は充電電流を管理する。変換回路は、電圧フィードバックモジュールの機能及び/又は電流フィードバックモジュールの機能を有することにより、バッテリの充電電圧及び/又は充電電流の管理を実現する。
【0013】
一例を挙げると、バッテリの充電プロセスは、トリクル充電段階と、定電流充電段階と、定電圧充電段階とのうち一つ又は複数を含んでいても良い。トリクル充電段階において、変換回路は、電流フィードバックループを利用して、トリクル充電段階でバッテリに流れ込む電流がバッテリの予期充電電流の大きさ(例えば、第1充電電流)を満たすようにすることができる。定電流充電段階において、変換回路は電流フィードバックループを利用して、定電流充電段階でバッテリに流れ込む電流がバッテリの予期充電電流の大きさ(例えば第2充電電流、該第2充電電流は第1充電電流より大きくても良い)を満たすようにすることができる。定電圧充電段階において、変換回路は電圧フィードバックループを利用して定電圧充電段階でバッテリの両端に印加される電圧がバッテリの予期充電電圧の大きさを満たすようにすることができる。
【0014】
一例として、第1アダプターの出力電圧がバッテリの予期充電電圧より大きい場合に、変換回路は、第1アダプターの出力電圧を降圧処理して、降圧転換した後に得られた充電電圧がバッテリの予期充電電圧の需要を満たすようにする。別の一例として、第1アダプターの出力電圧がバッテリの予期充電電圧より小さい場合に、変換回路は、第1アダプターの出力電圧を昇圧処理して、昇圧転換した後に得られた充電電圧がバッテリの予期充電電圧の需要を満たすようにする。
【0015】
別の一例として、例えば、第1アダプターは5Vの定電圧を出力する。バッテリが一つのバッテリセル(リチウムバッテリのバッテリセルを一例として、一つのバッテリセルの充電終止電圧が4.2Vである)を備える場合に、変換回路(例えばBuck降圧回路)は、第1アダプターの出力電圧を降圧処理して、降圧した後に得られた充電電圧がバッテリの予期充電電圧の需要を満たすようにすることができる。
【0016】
別の例として、例えば、第1アダプターが5Vの定電圧を出力する。第1アダプターが二つ以上のシングルバッテリセルを直列接続したバッテリ(リチウムバッテリのバッテリセルを一例として、一つのバッテリセルの充電終止電圧が4.2Vである)を充電する場合に、変換回路(例えばBoost昇圧回路)は、第1アダプターの出力電圧を昇圧処理して、昇圧した後に得られた充電電圧がバッテリの予期充電電圧の需要を満たすようにすることができる。
【0017】
変換回路は、回路の転換効率の低下という原因に制限され、転換されていない部分の電気エネルギーが熱の形で散逸する。この部分の熱は充電対象機器(例えば端末)の内部に集まる。充電対象機器(例えば端末)の設計スペース及び放熱スペースが非常に小さいことから(例えば、ユーザが使用する移動端末の物理的なサイズがますます薄くなるとともに、移動端末の性能を向上させるために、移動端末内に数多くの電子素子が密に配置されている)、変換回路の設計難度を上げるだけでなく、充電対象機器(例えば端末)内に集まっている熱を迅速に除去しにくく、充電対象機器(例えば端末)の異常を引き起こす。
【0018】
例えば、変換回路に集まっている熱は、変換回路の付近の電子素子に対して熱干渉を引き起こし、電子素子の作動異常の誘因となるおそれがある。また、例えば、変換回路に集まっている熱は、変換回路及び付近の電子素子の使用寿命を短縮するおそれがある。また、例えば、変換回路に集まっている熱は、バッテリに対して熱干渉を引き起こし、バッテリの充放電異常の誘因となるおそれがある。また、例えば、変換回路に集まっている熱は、充電対象機器(例えば端末)の温度上昇を引き起こすおそれがあり、ユーザの充電時の使用体験に影響を及ぼす。また、例えば、変換回路に集まっている熱は、変換回路自身の短絡を引き起こすおそれがあり、第1アダプターの出力電圧をバッテリの両端に直接印加することにより、充電異常を引き起こし、バッテリが長時間に過電圧充電状態であると、バッテリの爆発まで引き起こし、ユーザの安全に危害を与えることになる。
【0019】
本発明の一実施形態として、出力電圧調節可能な第2アダプターを提供する。
第2アダプターは、バッテリの状態情報を取得することができる。バッテリの状態情報は、バッテリの現在の電気量情報及び/又は電圧情報を含むことができる。第2アダプターは、取得されたバッテリの状態情報に基づいて第2アダプター自身の出力電圧を調節することにより、バッテリの予期充電電圧及び/又は充電電流の需要を満たすことができる。さらに、バッテリの充電プロセスの定電流充電段階において、第2アダプターによって調節された後の出力電圧は、バッテリの両端に直接印加してバッテリを充電することができる。
【0020】
バッテリの充電電圧及び/又は充電電流の管理を実現するために、第2アダプターは、電圧フィードバックモジュールの機能及び電流フィードバックモジュールの機能を有することができる。
【0021】
第2アダプターが、取得されたバッテリの状態情報に基づいて第2アダプター自身の出力電圧を調節することとは、バッテリの予期充電電圧及び/又は充電電流を満たすために、第2アダプターがバッテリの状態情報をリアルタイムに取得し、毎回取得されたバッテリのリアルタイム状態情報に基づいて第2アダプター自身の出力電圧を調節することを指しても良い。
【0022】
第2アダプターが、リアルタイムに取得されたバッテリの状態情報に基づいて第2アダプター自身の出力電圧を調節することとは、バッテリの予期充電電圧及び/又は充電電流の需要を満たすために、充電プロセスでのバッテリの電圧が絶えずに上昇するにつれて、第2アダプターが、充電プロセスでの異なる時刻のバッテリの現在の状態情報を取得し、バッテリの現在の状態情報に基づいて、第2アダプター自身の出力電圧をリアルタイムに調節することができることを指しても良い。
【0023】
一例を挙げると、バッテリの充電プロセスは、トリクル充電段階と、定電流充電段階と、定電圧充電段階とのうち一つ又は複数を含んでいても良い。トリクル充電段階において、第2アダプターは、電流フィードバックループを利用して、トリクル充電段階で第2アダプターから出力されたバッテリに流れ込む電流がバッテリの予期充電電流の需要(例えば第1充電電流)を満たすようにすることができる。定電流充電段階において、第2アダプターは、電流フィードバックループを利用して、定電流充電段階で第2アダプターから出力されたバッテリに流れ込む電流がバッテリの予期充電電流の需要(例えば第2充電電流、該第2充電電流が第1充電電流より大きくても良い)を満たすことができる。また、定電流充電段階において、第2アダプターは、出力された充電電圧を直接にバッテリの両端に印加してバッテリを充電することができる。定電圧充電段階において、第2アダプターは、電圧フィードバックループを利用して、定電圧充電段階で第2アダプターから出力された電圧がバッテリの予期充電電圧の需要を満たすようにすることができる。
【0024】
トリクル充電段階及び定電圧充電段階において、第2アダプターの出力電圧は、第1アダプターに類似する処理方式を採用しても良い。即ち、充電対象機器(例えば端末)内の変換回路によって変換されることにより、充電対象機器(例えば端末)内のバッテリの予期充電電圧及び/又は充電電流を取得する。
【0025】
図1は、本発明の一実施形態に係る第2アダプターの概略構成図である。
図1の第2アダプター10は、電力変換ユニット11と、電圧保持ユニット12とを備える。
【0026】
電力変換ユニット11は、入力された交流を変換して、第2アダプター10の出力電圧及び出力電流を取得するために用いられ、ここで、第2アダプターの出力電流が交流又はリップル直流電流である。
【0027】
電圧保持ユニット12は、入力端が電力変換ユニット11に接続され、電圧保持ユニットの出力端が第2アダプターにおける素子に接続され、電力変換ユニットからリップル波形の入力電圧を取得して、リップル波形の入力電圧を目標電圧に変換するために用いられ、目標電圧で素子に給電する。ここで、目標電圧のピーク値が素子の最低作動電圧と最高作動電圧との間にある。
【0028】
本発明の一実施形態に係る第2アダプターの出力電流は、交流又はリップル直流電流であり、交流又はリップル直流電流は、バッテリのリチウム析出現象を低減し、充電インターフェースの接点のアーク放電の確率及び強度を減らし、充電インターフェースの寿命を向上させることができる。
【0029】
また、第2アダプターにおける一部の素子の給電電圧は、第2アダプターのVBUS(又は、母線と称する)により提供される。第2アダプターが充電対象機器(例えば端末)を充電する場合、VBUSの電圧が低すぎると、これらの素子が不足電圧保護状態に入って、正常に作動できないことが引き起こされるおそれがある。これに鑑みて、本発明の一実施形態に係る第2アダプターは、電圧保持ユニット12を導入し、電圧保持ユニット12は、電力変換ユニット11から取得されるリップル波形の入力電圧を素子の正常作動を満たす目標電圧に変換して、第2アダプターにおける素子が正常に作動することができるようにする。
【0030】
選択的に、一部の実施例において、第2アダプター10は、定電流モードで作動する第2アダプターであっても良い。つまり、定電流モードにおいて、第2アダプター10は、上記交流又はリップル直流電気エネルギーを採用して充電対象機器(例えば端末)を充電する。
【0031】
定電流モードにおいて、VBUSの出力電圧は、絶えず充電対象機器(例えば端末)のバッテリ電圧とマッチングされる。即ち、VBUSの出力電圧は、バッテリの両端の電圧が上昇するにつれて上昇し、バッテリ電圧が比較的低い場合、VBUSの出力電圧も、普通、比較的低く、この場合、VBUSにより給電される素子は、VBUSの出力電圧が低すぎるため、正常に作動することができないおそれがあり、したがって、第2アダプターの充電プロセスの失敗を引き起こす。本発明の一実施形態においては、電圧保持ユニット12により第2アダプターにおける素子が定電流モードにおいて正常に作動することができるよう保証する。
【0032】
なお、本発明の一実施形態においては、第2アダプターが交流又はリップル直流電流を出力する方式について具体的に限定しない。具体的には、一部の実施例において、電力変換ユニット11の1次結合から2次への電流を直接に出力し、又は簡単な処理を経た後に出力する。この場合、第2アダプターの出力電流は、交流であっても良い。他の一部の実施例において、電力変換ユニット11の1次結合から2次への電流を整流し、その後、整流された電流を簡単に処理した後に出力し、この場合、第2アダプターの出力電流は、リップル直流電流であっても良い。
【0033】
なお、リップル直流電流は、単方向リップルの出力電流、又はリップル波形の電流、又は饅頭波電流などと呼ばれても良い。
【0034】
第2アダプター10によりリップル波形の電流が出力される場合、当該リップル波形は、完全なリップル波形であっても良く、完全なリップル波形をピークカット処理した後に得られたリップル波形であっても良い。ピークカット処理とは、リップル波形のうちある閾値を超えた部分をフィルタリングして、リップル波形のピーク値の制御を実現することを指しても良い。
図2Aに示す一実施形態において、リップル波形は、完全なリップル波形であり、
図2Bに示す一実施形態において、リップル波形は、ピークカット処理された後のリップル波形である。
【0035】
なお、一部の実施例において、第2アダプター10は、一定の直流電流(又は、電流値が安定な電流と称する)を出力することもできる。具体的には、電力変換ユニット11の1次から2次に結合される電流を整流してフィルタ処理した後に出力しても良く、この場合、第2アダプター10により出力された電流は、一定の直流電流であっても良い。
【0036】
選択的に、一部の実施例において、電力変換ユニット11は、1次ユニットと、2次ユニットとを備えていても良い。電圧保持ユニット12が電力変換ユニット11の2次ユニットに接続され、1次ユニットから2次ユニットに結合されたリップル波形の電圧を目標電圧に変換し、第2アダプターにおける素子に給電する。
【0037】
選択的に、一部の実施例において、電圧保持ユニットは、電力変換ユニット11の1次ユニットに接続されても良い。つまり、電圧保持ユニットは、1次ユニットにおける電圧を直接に目標電圧に変換し、第2アダプターにおける素子に給電する。
【0038】
本発明の一実施形態における電圧保持ユニット12は、第2アダプター10における一つの素子又は複数の素子に給電しても良い。
【0039】
また、本発明の実施形態における電圧保持ユニット12の出力端は、第2アダプターにおける素子に直接に接続されても良いし、分圧回路を介して第2アダプターにおける素子に接続されても良く、第2アダプターにおける素子への給電を実現する。
【0040】
選択的に、一部の実施例において、電圧保持ユニット12は、具体的には、整流ユニットと、フィルタユニットとを備えていても良い。この場合、整流ユニットの入力端が2次ユニットに接続され、2次ユニットの電流を整流してリップル式の電流及び電圧を取得するために用いられる。フィルタユニットの入力端が整流ユニットの出力端に接続され、フィルタユニットの出力端が第2アダプター10における素子に接続され、フィルタユニットは、リップル式の電圧を目標電圧に変換し、該目標電圧に基づいて第2アダプター10における素子に給電するために用いられる。
【0041】
選択的に、一部の実施例において、
図3に示すように、整流ユニットは、ダイオードを備えていても良い。この場合、ダイオードのアノードが2次ユニットに接続され、ダイオードのカソードがフィルタユニットの入力端に接続される。フィルタユニットは、コンデンサを備えていても良く、コンデンサの一端が整流ユニットの出力端と第2アダプターにおける素子に接続され、コンデンサの他端が接地される。ここで、フィルタユニットに備えられるコンデンサの数量は、一つであっても良いし、複数であっても良く、本発明の実施例は、これについて限定しない。
【0042】
選択的に、一部の実施例において、フィルタユニットにおけるコンデンサの容量及び/又は数は、第2アダプターにおける素子の消費電力に基づいて決定されても良い。例えば、第2アダプターにおける素子の消費電力が比較的大きいである場合、フィルタユニットにおけるコンデンサの容量及び/又は数量を上げても良く、第2アダプターにおける素子の消費電力が比較的小さい場合、フィルタユニットにおけるコンデンサの容量及び/又は数量を下げても良い。
【0043】
選択的に、一部の実施例において、第2アダプター10は、定電流モードにおいて作動する第2アダプターであっても良い。具体的には、第2アダプター10は、定電流モードを採用して充電対象機器(例えば端末)を充電する場合、第2アダプター10のVBUSの出力電圧は、ただ充電対象機器(例えば端末)のバッテリの両端の電圧よりやや高く、VBUSの出力電圧は、充電プロセスにおいて徐々に上昇する。そのため、充電の初期段階において、VBUSの出力電圧が比較的低いので一部の素子の給電ニーズを満たせないおそれがある。例えば、ある時点で、充電対象機器(例えば端末)のバッテリの両端の電圧が1.5Vであり、VBUSの出力電圧が1.7Vであり、第2アダプターにおけるある素子の最低作動電圧が3.3Vであるとすると、この時のVBUSにより出力された電圧が該素子の最低作動電圧より小さく、素子の給電ニーズを満たすことができない。そのため、第2アダプターが定電流モードを採用して充電対象機器(例えば端末)を充電する場合、VBUSを採用して第2アダプターにおける素子に給電することができない。本発明の実施形態に係る第2アダプターは、電力変換ユニットから取得された入力電圧を直接に第2アダプターの素子の作動に要する目標電圧に変換するため、定電流モードと定電圧モードのいずれにおいても、第2アダプターにおける素子に安定な作動電圧を提供することができる。
【0044】
選択的に、一部の実施例において、第2アダプター10は、トランスを備えていても良い。トランスの1次巻線と2次巻線とのコイル巻数比は、目標電圧のピーク値に基づいて決定されても良い。具体的には、目標電圧のピーク値は、コイル巻数比が増大するにつれて増大し、目標電圧のピーク値の向上を望む場合、トランスの1次巻線と2次巻線のコイル巻数比を増加することにより実現することができる。
【0045】
本発明の実施形態に係る第2アダプター10は、充電対象機器(例えば端末)を充電することができる。本発明の実施形態において使用される充電対象機器は、「通信端末」(又は「端末」と略する)であっても良く、有線回線を介して接続される(例えば、公衆交換電話網(public switched telephone network, PSTN)、デジタル加入者線(digital subscriber line, DSL)、デジタルケーブル、直接ケーブル接続、及び/又は別のデータネットワークを介して接続される)及び/又は(例えば、セルラーネットワーク、無線LAN(wireless local area network, WLAN)、例えば、デジタルビデオブロードキャスティングハンドヘルド(digital video broadcasting handheld,DVB−H)ネットワークのデジタルテレビネットワーク、衛星ネットワーク、振幅変調−周波数変調(amplitude modulation−frequency modulation, AM−FM)ラジオ送信機、及び/又は別の通信端末の)無線インターフェースを介して通信信号を受信、送信するように設置される装置を含むが、これらに限定されない。無線インターフェースを介して通信するように構成される通信端末は、「無線通信端末」、「無線端末」及び/又は「移動端末」と呼ばれても良い。移動端末の一例として、衛星又はセルラー電話と、セルラー無線電話、データ処理、ファックス及びデータ通信機能を組み合わせることのできる個人通信システム(personal communication system,PCS)端末と、無線電話、ポケベル、インターネット/イントラネットへのアクセス、Webブラウザ、ノートブック、カレンダー及び/又は全地球測位システム(global positioning system, GPS)受信機を備えることが可能であるパーソナルデジタルアシスタント(Personal Digital Assistant, PDA)と、通常のラップトップ型及び/又はパームトップ型受信機又は無線電話トランシーバーを備える他の電子装置とを含むが、これらに限定されない。
【0046】
一部の実施例において、第2アダプター10は、充電インターフェースを備えていても良いが、本発明の実施形態においては、充電インターフェースのタイプについて具体的に限定せず、例えば、ユニバーサル・シリアル・バス(Universal Serial Bus,USB)インターフェースであっても良い。USBインターフェースは、標準USBインターフェースであっても良いし、micro USBインターフェースであっても良いし、Type−Cインターフェースであっても良い。
【0047】
選択的に、一部の実施例において、第2アダプター10は、第1充電モード及び第2充電モードを有していても良い。第2アダプター10の第2充電モードでの充電対象機器(例えば端末)への充電速度が第2アダプター10の第1充電モードでの充電対象機器(例えば端末)への充電速度より速い。言い換えると、第1充電モードで作動する第2アダプター10に比べて、第2充電モードで作動する第2アダプター10が同じ容量の充電対象機器(例えば端末)におけるバッテリを満充電するに費やした時間のほうがより短い。
【0048】
第2アダプター10は、制御ユニットを備え、第2アダプター10が充電対象機器(例えば端末)と接続されるプロセスにおいて、制御ユニットは充電対象機器(例えば端末)と二方向通信して、第2充電モードでの充電プロセスを制御する。該制御ユニットは、上記いずれかの実施例における制御ユニットであっても良い。例えば、第1調整ユニットにおける制御ユニットであっても良いし、第2調整ユニットにおける制御ユニットであっても良い。
【0049】
第1充電モードは、普通充電モードであっても良く、第2充電モードは、急速充電モードであっても良い。普通充電モードとは、第2アダプターが比較的小さい電流値(一般的には、2.5Aより小さい)を出力し、又は比較的小さい電力(一般的には、15Wより小さい)で、充電対象機器(例えば端末)におけるバッテリを充電する。普通充電モードで、比較的大容量のバッテリ(例えば3000mAh容量のバッテリ)を完全に満充電するには一般的には数時間をかける必要がある。急速充電モードで、第2アダプターは、比較的大きい電流(一般的には、2.5Aより大きく、例えば、4.5A、5Aまたはさらに高い値)を出力し、又は比較的大きい電力(一般的に15W以上)で充電対象機器(例えば端末)におけるバッテリを充電する。普通充電モードに比べて、第2アダプターが急速充電モードで同じ容量のバッテリを完全に満充電するに必要な充電時間は、明らかに短縮することができ、充電速度がより速い。
【0050】
本発明の実施形態においては、第2アダプターの制御ユニットと充電対象機器(例えば端末)との通信内容、及び制御ユニットが第2アダプターの第2充電モードでの出力を制御する方式について具体的に限定しない。例えば、制御ユニットは、充電対象機器(例えば端末)と通信して、充電対象機器(例えば端末)におけるバッテリの現在の電圧又は現在の電気量を対話し、バッテリの現在の電圧又は現在の電気量に基づいて、第2アダプターの出力電圧又は出力電流を調整することができる。以下に、具体的な実施例に合わせて、制御ユニットと充電対象機器(例えば端末)との間の通信内容、及び制御ユニットが第2充電モードでの第2アダプターの出力を制御する方式について詳しく説明する。
【0051】
選択的に、一部の実施例において、制御ユニットが充電対象機器(例えば端末)と二方向通信して、第2充電モードでの第2アダプターの出力を制御するプロセスは、制御ユニットが充電対象機器(例えば端末)と二方向通信して、第2アダプターと充電対象機器(例えば端末)との間の充電モードをネゴシエーションすることを含んでいても良い。
【0052】
本発明の実施例において、第2アダプターは、盲目的に第2充電モードで充電対象機器(例えば端末)を急速充電するわけではなく、充電対象機器(例えば端末)と二方向通信して、第2アダプターは、第2充電モードで充電対象機器(例えば端末)を急速充電することができるか否かについてネゴシエーションする。このようにすると、充電プロセスの安全性を向上させることができる。
【0053】
具体的には、制御ユニットが充電対象機器(例えば端末)と二方向通信して、第2アダプターと充電対象機器(例えば端末)との間の充電モードをネゴシエーションすることは、制御ユニットが、充電対象機器(例えば端末)が第2充電モードをオンにするか否かを尋ねるための第1コマンドを充電対象機器(例えば端末)に送信することと、制御ユニットが、充電対象機器(例えば端末)から送信された、充電対象機器(例えば端末)が第2充電モードをオンにすることに同意するか否かを指示するための第1コマンドに対する返事コマンドを受信することと、充電対象機器(例えば端末)が第2充電モードをオンにすることに同意した場合に、制御ユニットが第2充電モードで充電対象機器(例えば端末)を充電することとを含んでいても良い。
【0054】
本発明の実施形態における上記説明においては、第2アダプター(又は第2アダプターの制御ユニット)と充電対象機器(例えば端末)とのマスター及びスレーブを限定することはない。言い換えると、制御ユニットと充電対象機器(例えば端末)とのうちいずれもマスター装置側として、二方向通信会話を開始することができる。相応的に、他方がスレーブ装置側としてマスター装置側が開始する通信に対して第1応答又は第1返事を行うことができる。実行可能な方式として、通信プロセスにおいて、第2アダプター側及び充電対象機器(例えば端末)側のアースに対するレベルの高さを比較することにより、マスター及びスレーブ装置の身分を確認することができる。
【0055】
本発明の実施形態においては、第2アダプター(又は第2アダプターの制御ユニット)と充電対象機器(例えば端末)との間の二方向通信の具体的な実現方式を限定していない。つまり、第2アダプター(又は第2アダプターの制御ユニット)と充電対象機器(例えば端末)とのうちのいずれも一方もマスター装置側として通信会話を開始することができる。相応的に他方はスレーブ装置側として、マスター装置側が開始する通信会話に対して第1応答又は第1返事を行い、同時に、マスター装置側は、スレーブ装置側からの第1応答又は第1返事に対して第2応答を行うことができれば、マスター及びスレーブ装置の間で一回の充電モードに関するネゴシエーションプロセスが完成されたと考えても良い。一種の実行可能な実施方式として、マスター及びスレーブ装置側の間で複数回の充電モードに関するネゴシエーションが完成された後、マスター及びスレーブ装置側の間の充電操作を実行することにより、ネゴシエーション後の充電プロセスが安全的かつ信頼的に実行されることを確保することができる。
【0056】
マスター装置側として、スレーブ装置側の通信会話に対する第1応答又は第1返事に応じて第2応答を行うことができる一つの方式は、マスター装置側がスレーブ装置側の通信会話に対する第1応答又は第1返事を受信し、受信されたスレーブ装置の第1応答又は第1返事に応じて対応性のある第2応答を行うことができても良い。一例として、マスター装置側が所定時間内でスレーブ装置側の通信会話に対する第1応答又は第1返事を受信した場合に、マスター装置側は、スレーブ装置の第1応答又は第1返事に対して対応性のある第2応答を行う。具体的には、マスター装置側とスレーブ装置側とが一回の充電モードに関するネゴシエーションを完成し、マスター装置側とスレーブ装置側との間がネゴシエーションの結果に基づいて、第1充電モード又は第2充電モードに従って充電操作を実行する。即ち、第2アダプターがネゴシエーション結果に基づいて、第1充電モード又は第2充電モードで作動して充電対象機器(例えば端末)を充電することである。
【0057】
マスター装置側として、スレーブ装置側の通信会話に対する第1応答又は第1返事に応じて、さらに第2応答を行うことができる一つの方式は、マスター装置側が所定時間内でスレーブ装置側の通信会話に対する第1応答又は第1返事を受信していなくても、マスター装置側もスレーブ装置の第1応答又は第1返事に対して対応性のある第2応答を行うことであっても良い。一例として、マスター装置側が所定時間内でスレーブ装置側の通信会話に対する第1応答又は第1返事を受信していなくても、マスター装置側がスレーブ装置の第1応答又は第1返事に対して対応性のある第2応答を行うことは、具体的に、マスター装置側とスレーブ装置側とが一回充電モードに関するネゴシエーションを完成し、マスター装置側とスレーブ装置側との間で第1充電モードに従って充電操作が実行され、即ち、第2アダプターが第1充電モードで作動して充電対象機器(例えば端末)を充電することである。
【0058】
選択的に、一部の実施例において、充電対象機器(例えば端末)がマスター装置として、通信会話を開始して、第2アダプター(又は第2アダプターの制御ユニット)がスレーブ装置として、マスター装置側が開始する通信会話に対して第1応答又は第1返事を行った後、充電対象機器(例えば端末)が第2アダプターの第1応答又は第1返事に対して対応性のある第2応答を行わなくても、第2アダプター(又は第2アダプターの制御ユニット)と充電対象機器(例えば端末)との間に一回の充電モードに関するネゴシエーションプロセスが完成されたと判定することができ、第2アダプターはネゴシエーションの結果に基づいて第1充電モード又は第2充電モードで充電対象機器(例えば端末)を充電することを決定することができる。
【0059】
選択的に、一部の実施例において、制御ユニットが充電対象機器(例えば端末)と二方向通信して、第2アダプターの第2充電モードでの出力を制御するプロセスは、制御ユニットが充電対象機器(例えば端末)と二方向通信して、第2充電モードでの第2アダプターから出力された充電対象機器(例えば端末)を充電するための充電電圧を決定することと、制御ユニットが第2アダプターの出力電圧(または第2アダプターの出力電圧のピーク値)を調整して、第2アダプターの出力電圧(または第2アダプターの出力電圧のピーク値)を、第2充電モードでの第2アダプターから出力された充電対象機器(例えば端末)を充電するための充電電圧と等しくすることとを含んでいても良い。
【0060】
具体的には、制御ユニットが充電対象機器(例えば端末)と二方向通信して、第2充電モードでの第2アダプターから出力された充電対象機器(例えば端末)を充電するための充電電圧を決定することは、制御ユニットが、第2アダプターの出力電圧と充電対象機器(例えば端末)のバッテリの現在の電圧とがマッチングしているか否かを尋ねるための第2コマンドを充電対象機器(例えば端末)に送信することと、制御ユニットが、充電対象機器(例えば端末)から送信された、第2アダプターの出力電圧とバッテリの現在の電圧とがマッチングしている、高めである又は低めであることを指示するための第2コマンドの返事コマンドを受信することとを含んでいても良い。代替的には、第2コマンドは、第2アダプターの現在の出力電圧を第2充電モードでの第2アダプターから出力された充電対象機器(例えば端末)を充電するための充電電圧とするのが適切であるか否かを尋ねることができる。第2コマンドの返事コマンドは、現在第2アダプターの出力電圧が適切、高め又は低めであることを指示することができる。第2アダプターの現在出力電圧とバッテリの現在の電圧とマッチングする、又は第2アダプターの現在の出力電圧を第2充電モードでの第2アダプターから出力された充電対象機器(例えば端末)を充電するための充電電圧とするのが適切であることとは、第2アダプターの現在の出力電圧(又は現在の出力電圧のピーク値)が、バッテリの現在電圧よりやや高く、且つ第2アダプターの出力電圧(又は現在の出力電圧のピーク値)とバッテリの現在電圧との間の差が、所定範囲内(通常は、数百mVの等級)にあることを指しても良い。
【0061】
選択的に、一部の実施例において、制御ユニットが充電対象機器(例えば端末)と二方向通信して、第2充電モードでの第2アダプターの出力を制御する充電プロセスは、制御ユニットが充電対象機器(例えば端末)と二方向通信して、第2充電モードでの第2アダプターから出力された充電対象機器(例えば端末)を充電するための充電電流を決定することと、制御ユニットが第2アダプターの出力電流(又は第2アダプターの出力電流のピーク値)を調整して、第2アダプターの出力電流(又は第2アダプターの出力電流のピーク値)が第2充電モードでの第2アダプターから出力された充電対象機器を充電するための充電電流と等しくなるようにすることとを含んでいても良い。
【0062】
具体的には、制御ユニットが充電対象機器(例えば端末)と二方向通信して、第2充電モードでの第2アダプターから出力された充電対象機器(例えば端末)を充電するための充電電流を決定することは、制御ユニットが充電対象機器(例えば端末)の現在サポートする最大充電電流を尋ねるための第3コマンドを充電対象機器(例えば端末)に送信することと、制御ユニットが、充電対象機器(例えば端末)から送信された、充電対象機器(例えば端末)の現在サポートする最大充電電流を指示するための第3コマンドの返事コマンドを受信することと、制御ユニットが充電対象機器(例えば端末)の現在サポートする最大充電電流に基づいて、第2充電モードでの第2アダプターから出力された充電対象機器(例えば端末)を充電するための充電電流を決定することとを含んでいても良い。なお、制御ユニットが充電対象機器(例えば端末)の現在サポートする最大充電電流に基づいて、第2充電モードでの第2アダプターから出力された充電対象機器(例えば端末)を充電するための充電電流を決定する方式は複数種類が一部ある。例えば、第2アダプターは、充電対象機器(例えば端末)の現在サポートする最大充電電流を第2充電モードでの第2アダプターから出力された充電対象機器(例えば端末)を充電するための充電電流として決定しても良く、充電対象機器(例えば端末)の現在サポートする最大充電電流及び自身の電流出力能力などの要素を総合的に考慮した後、第2充電モードでの第2アダプターから出力された充電対象機器(例えば端末)を充電するための充電電流を決定しても良い。
【0063】
選択的に、一部の実施例において、制御ユニットが充電対象機器(例えば端末)と二方向通信して、第2充電モードでの第2アダプターの出力を制御するプロセスは、第2アダプターが第2充電モードで充電対象機器(例えば端末)を充電するプロセスにおいて、制御ユニットが充電対象機器(例えば端末)と二方向通信して、第2アダプターの出力電流を調整することを含んでいても良い。
【0064】
具体的には、制御ユニットが充電対象機器(例えば端末)と二方向通信して、第2アダプターの出力電流を調整することは、制御ユニットが充電対象機器(例えば端末)のバッテリの現在の電圧を尋ねるための第4コマンドを充電対象機器(例えば端末)に送信することと、制御ユニットが、第2アダプターから送信された、バッテリの現在の電圧を指示するための第4コマンドの返事コマンドを受信することと、制御ユニットがバッテリの現在の電圧に基づいて、第2アダプターの出力電流を調整することとを含んでいても良い。
【0065】
選択的に、一部の実施例において、
図4Aに示すように、第2アダプター10は、充電インターフェース41を備えていても良い。さらに、一部の実施例において、第2アダプター10における制御ユニットは、充電インターフェース41におけるデータケーブル42を介して充電対象機器(例えば端末)と二方向通信することができる。
【0066】
選択的に、一部の実施例において、制御ユニットが充電対象機器(例えば端末)と二方向通信して、第2充電モードでの第2アダプターの出力を制御するプロセスは、制御ユニットが充電対象機器(例えば端末)と二方向通信して、充電インターフェースが接触不良であるか否かを決定することを含んでいても良い。
【0067】
具体的には、制御ユニットが充電対象機器(例えば端末)と二方向通信して、充電インターフェースが接触不良であるか否かを決定することは、制御ユニットが充電対象機器(例えば端末)のバッテリの現在の電圧を尋ねるための第4コマンドを充電対象機器(例えば端末)に送信することと、制御ユニットが、充電対象機器(例えば端末)から送信された、充電対象機器(例えば端末)のバッテリの現在の電圧を指示するための第4コマンドの返事コマンドを受信することと、制御ユニットが第2アダプターの出力電圧及び充電対象機器(例えば端末)のバッテリの現在電圧に基づいて、充電インターフェースが接触不良であるか否かを決定することとを含んでいても良い。例えば、制御ユニットが第2アダプターの出力電圧と充電対象機器(例えば端末)の現在の電圧との電圧差が所定電圧閾値より大きいであることを決定すると、この場合の電圧差を第2アダプターから出力された現在電流値で割って得られた抵抗が所定抵抗閾値より大きいであることを表し、充電インターフェースが接触不良であることを決定することができる。
【0068】
選択的に、一部の実施例において、充電インターフェースが接触不良であることは、充電対象機器(例えば端末)によって決定されても良い。充電対象機器(例えば端末)は、第2アダプターの出力電圧を尋ねるための第6コマンドを制御ユニットに送信し、充電対象機器(例えば端末)は、制御ユニットから送信された、第2アダプターの出力電圧を指示するための第6コマンドの返事コマンドを受信し、充電対象機器(例えば端末)は、充電対象機器(例えば端末)のバッテリの現在の電圧及び第2アダプターの出力電圧に基づいて、充電インターフェースが接触不良であるか否かを決定する。充電対象機器(例えば端末)は、充電インターフェースが接触不良であることを決定した後、充電インターフェースが接触不良であることを指示するための第5コマンドを制御ユニットに送信する。制御ユニットは、第5コマンドを受信した後、第2充電モードを終了するように第2アダプターを制御することができる。
【0069】
以下に、
図4Bを参照しながら、第2アダプターにおける制御ユニットと充電対象機器(例えば端末)との間の通信プロセスをさらに詳しく説明する。なお、
図4Bの一例は、ただ当業者が本発明の実施形態を理解することを助けるためのものであって、本発明の実施形態に例示された具体的な数値又は具体的なシーンに限定されるものではない。当業者は、提供された
図4Bの一例に基づいて、各種の同等の修正又は変更することができるのは明らかなことであり、このような修正又は変更も本発明の実施例の範囲内に属する。
【0070】
図4Bに示すように、第2充電モードでの第2アダプターの出力により充電対象機器(例えば端末)を充電するプロセス、即ち充電プロセスは、五つの段階を含んでいても良い。
【0071】
段階1:
充電対象機器(例えば端末)が電源提供装置に接続された後、充電対象機器(例えば端末)は、データケーブルD+,D−を介して電源供給装置のタイプを検出することができる。電源供給装置が第2アダプターであることを検出した場合に、充電対象機器(例えば端末)が受け入れた電流は、所定電流閾値I2(例えば、1Aであっても良い)より大きくても良い。第2アダプターにおける制御ユニットが所定持続時間(例えば、連続的なT1時間)内での第2アダプターの出力電流がI2以上であることを検出した場合に、制御ユニットは、充電対象機器(例えば端末)が電源供給装置のタイプを認識することが既に完成されたと判定しても良い。制御ユニットは、第2アダプターと充電対象機器(例えば端末)との間のネゴシエーションプロセスを開始し、充電対象機器(例えば端末)にコマンド1(上記第1コマンドに対応する)を送信して、充電対象機器(例えば端末)は第2アダプターが第2充電モードで充電対象機器(例えば端末)を充電することに同意するか否かを尋ねる。
【0072】
制御ユニットが充電対象機器(例えば端末)から送信されたコマンド1の返事コマンドを受信し、且つ該コマンド1の返事コマンドが、充電対象機器(例えば端末)は第2アダプターが第2充電モードで充電対象機器(例えば端末)を充電することに同意しないと指示した場合に、制御ユニットは、第2アダプターの出力電流を再度に検出する。第2アダプターの出力電流が所定連続する時間内(例えば、連続的なT1時間であっても良い)で依然としてI2以上である場合に、制御ユニットは、充電対象機器(例えば端末)にコマンド1を再度に送信して、充電対象機器(例えば端末)は第2アダプターが第2充電モードで充電対象機器(例えば端末)を充電することに同意するか否かを尋ねる。制御ユニットは、充電対象機器(例えば端末)が第2アダプターが第2充電モードで充電対象機器(例えば端末)を充電することに同意する、又は第2アダプターの出力電流がI2以上であるという条件を満たさないまで段階1の上記ステップを繰り返す。
【0073】
充電対象機器(例えば端末)は、第2アダプターが第2充電モードで充電対象機器(例えば端末)を充電することに同意した後、通信プロセスが第2段階に移行する。
【0074】
段階2:
第2アダプターの出力電圧は、複数のグレードを含んでいても良い。制御ユニットがコマンド2(上記第2コマンドに対応する)を充電対象機器(例えば端末)に送信して、第2アダプターの出力電圧(現在の出力電圧)と充電対象機器(例えば端末)のバッテリの現在の電圧とがマッチングしているか否かを尋ねる。
【0075】
充電対象機器(例えば端末)は、コマンド2の返事コマンドを制御ユニットに送信して、第2アダプターの出力電圧と充電対象機器(例えば端末)のバッテリの現在の電圧とマッチングしている、高めである又は低めであることを指示する。コマンド2に対する返事コマンドが第2アダプターの出力電圧が高めである又は低めであることを指示すると、制御ユニットは、第2アダプターの出力電圧を1グレード調整し、充電対象機器(例えば端末)にコマンド2を再度に送信し、第2アダプターの出力電圧と充電対象機器(例えば端末)のバッテリの現在の電圧とがマッチングしているか否かを再度に尋ねることができる。充電対象機器(例えば端末)が、第2アダプターの出力電圧と充電対象機器(例えば端末)のバッテリの現在の電圧とがマッチングしていることを決定するまで段階2の上記ステップを繰り返して、段階3に移行する。
【0076】
段階3:
制御ユニットは、コマンド3(上記第3コマンドに対応する)を充電対象機器(例えば端末)に送信して、充電対象機器(例えば端末)の現在サポートする最大充電電流を尋ねる。充電対象機器(例えば端末)はコマンド3の返事コマンドを制御ユニットに送信し、充電対象機器(例えば端末)の現在サポートする最大充電電流を指示して、段階4に移行する。
【0077】
段階4:
制御ユニットは、充電対象機器(例えば端末)の現在サポートする最大充電電流に基づいて、第2充電モードでの第2アダプターから出力された充電対象機器(例えば端末)を充電するための充電電流を決定した後、段階5、即ち定電流充電段階に移行する。
【0078】
段階5:
定電流充電段階に移行した後、制御ユニットは、一定時間ごとにコマンド4(上記第4コマンドに対応する)を充電対象機器(例えば端末)に送信し、充電対象機器(例えば端末)のバッテリの現在の電圧を尋ねることができる。充電対象機器(例えば端末)は、コマンド4の返事コマンドを制御ユニットに送信して、充電対象機器(例えば端末)のバッテリの現在の電圧をフィードバックする。制御ユニットは、充電対象機器(例えば端末)のバッテリの現在の電圧に基づいて、充電インターフェースの接触が良好であるか否か、及び第2アダプターの出力電流を低減する必要があるか否かを判断することができる。第2アダプターが充電インターフェースの接触が不良であると判断した場合に、コマンド5(上記第5コマンドに対応する)を充電対象機器(例えば端末)に送信することができ、第2アダプターは、第2充電モードを終了し、リセットして再度に段階1に移行する。
【0079】
選択的に、一部の実施例において、段階1において、充電対象機器(例えば端末)がコマンド1の返事コマンドを送信する場合に、コマンド1の返事コマンドにおいて充電対象機器(例えば端末)の通路抵抗のデータ(又は情報)を運んでも良い。充電対象機器(例えば端末)の通路抵抗のデータは、段階5で充電インターフェースの接触が良好であるか否かを判断するためのものである。
【0080】
選択的に、一部の実施例において、段階2において、電対象機器(例えば端末)が、第2アダプターが第2充電モードで充電対象機器(例えば端末)を充電することに同意した時点から、制御ユニットが第2アダプターの出力電圧を適切な充電電圧に調整するまでかかった時間を一定範囲内に制御しても良い。時間が所定範囲を超えると、第2アダプター又は充電対象機器(例えば端末)は、急速充電通信プロセスが異常であると判定し、リセットして再度に段階1に移行することができる。
【0081】
選択的に、一部の実施例において、段階2において、第2アダプターの出力電圧が充電対象機器(例えば端末)のバッテリの現在の電圧よりΔV(ΔVを、200〜500mVとしても良い)高い場合に、充電対象機器(例えば端末)は、コマンド2の返事コマンドを制御ユニットに送信して、第2アダプターの出力電圧と充電対象機器(例えば端末)のバッテリ電圧とがマッチングしていることを指示しても良い。
【0082】
選択的に、一部の実施例において、段階4において、第2アダプターの出力電流の調整速度は、一定範囲内に制御しても良い。このようにすると、調整速度が速すぎることによる第2充電モードでの第2アダプターの出力が充電対象機器(例えば端末)を充電するプロセスの異常の発生を避けることができる。
【0083】
選択的に、一部の実施例において、段階5において、第2アダプターの出力電流の変化幅は、5%以内に制御しても良い。
【0084】
選択的に、一部の実施例において、段階5において、制御ユニットは、充電回路の通路抵抗をリアルタイムにモニターリングしても良い。具体的には、制御ユニットは、第2アダプターの出力電圧と、出力電流と、充電対象機器(例えば端末)によってフィードバックされたバッテリの現在の電圧に基づいて、充電回路の通路抵抗をモニターリングすることができる。「充電回路の通路抵抗」>「充電対象機器(例えば端末)の通路抵抗+充電ケーブルの抵抗」の場合に、充電インターフェースが接触不良であると判定することができ、第2アダプターは第2充電モードで充電対象機器(例えば端末)を充電するのを停止する。
【0085】
選択的に、一部の実施例において、第2アダプターが第2充電モードで充電対象機器(例えば端末)を充電するのを開始した後、制御ユニットと充電対象機器(例えば端末)との間の通信時間間隔を一定範囲内に制御しても良く、通信間隔が短すぎることによる通信プロセスの異常の発生を避ける。
【0086】
選択的に、一部の実施例において、充電プロセスの停止(又は第2アダプターが第2充電モードで充電対象機器(例えば端末)を充電するプロセスの停止)は、回復可能な停止と回復不可能な停止との2種類に分けても良い。
【0087】
例えば、充電対象機器(例えば端末)のバッテリが満充電されたこと又は充電インターフェースが接触不良であることが検出された場合に、充電プロセスが停止され、充電通信プロセスがリセットされ、充電プロセスが再度に段階1に移行する。その後、充電対象機器(例えば端末)が、第2アダプターが第2充電モードで充電対象機器(例えば端末)を充電することに充電対象機器同意しないと、通信プロセスは段階2に移行しない。このような場合の充電プロセスの停止は、回復不可能な停止と見なされても良い。
【0088】
また、例えば、制御ユニットと充電対象機器(例えば端末)との間に通信異常が現れた場合に、充電プロセスが停止され、充電通信プロセスがリセットされ、充電プロセスが再度に段階1に移行する。段階1の要求が満たされた後、充電対象機器(例えば端末)が、第2アダプターが第2充電モードで充電対象機器(例えば端末)を充電することに同意して、充電プロセスを回復する。このような場合の充電プロセスの停止は、回復可能な停止と見なされても良い。
【0089】
また、例えば、充電対象機器(例えば端末)がバッテリに異常が現れたことを検出した場合に、充電プロセスが停止され、充電通信プロセスがリセットされ、充電プロセスが再度に段階1に移行する。その後、充電対象機器(例えば端末)は、第2アダプターが第2充電モードで充電対象機器(例えば端末)を充電することに同意しない。バッテリが正常に回復し、且つ段階1の要求を満たした後、充電対象機器(例えば端末)は、第2アダプターが第2充電モードで充電対象機器(例えば端末)を充電することに同意する。このような場合の急速充電プロセスの停止は、回復可能な停止と見なされても良い。
【0090】
以上、
図4Bに示す通信ステップ又は操作は一例に過ぎない。例えば、段階1において、充電対象機器(例えば端末)が第2アダプターに接続された後、充電対象機器(例えば端末)と制御ユニットとの間のハンドシェイク通信は、充電対象機器(例えば端末)によって開始されても良い。即ち、充電対象機器(例えば端末)はコマンド1を送信し、制御ユニットが第2充電モードをオンにするか否かを尋ねる。充電対象機器(例えば端末)は、制御ユニットが第2アダプターが第2充電モードで充電対象機器(例えば端末)を充電することに同意することを指示する制御ユニットの返事コマンドを受信した場合に、第2アダプターは、第2充電モードで充電対象機器(例えば端末)のバッテリを充電し始める。
【0091】
また、例えば、段階5の後、定電圧充電段階をさらに含んでいても良い。具体的には、段階5において、充電対象機器(例えば端末)は、制御ユニットにバッテリの現在の電圧をフィードバックすることができる。バッテリの現在の電圧が定電圧充電電圧閾値に達した場合に、充電段階は、定電流充電段階から定電圧充電段階に移行する。定電圧充電段階において、充電電流が次第に減少していき、電流がある閾値に低下した場合に、充電プロセスの全体が停止され、充電対象機器(例えば端末)のバッテリが既に満充電されたことを表する。
【0092】
選択的に、一部の実施例において、第2アダプターは、第2アダプターの出力電流を直接に充電対象機器(例えば端末)のバッテリの両端に印加して、バッテリを直接充電しても良い。
【0093】
具体的には、直接充電とは、2アダプターの出力電圧及び出力電流を直接に充電対象機器(例えば端末)のバッテリの両端に印加(又は直接にガイドする)して、充電対象機器(例えば端末)のバッテリを充電し、途中で変換回路により第2アダプターの出力電流又は出力電圧を変換する必要がなく、変換プロセスによるエネルギーの損失を避けられることを指しても良い。第2充電モードで充電するプロセスにおいて、充電回路における充電電圧又は充電電流を調整するために、第2アダプターを知能的なアダプターとして設計することができ、第2アダプターにより充電電圧又は充電電流の変換を完成する。このようにすると、充電対象機器(例えば端末)負担を軽減し、充電対象機器の発熱量を低減することができる。
【0094】
本発明の実施形態に係る第2アダプター10は、定電流モードで作動することができる。本発明における定電流モードとは、第2アダプターの出力電流を制御する充電モードを指し、第2アダプターの出力電流が一定に維持されて変動しないことを要求することではない。実際に第2アダプターは定電流モードで常に多段階定電流の方式で充電する。
【0095】
多段階定電流充電(Multi−stage constant current charging)がN個の充電段階(Nが2以上の整数である)を有する。多段階定電流充電は、所定の充電電流で第1段階の充電を始めることができる。多段階定電流充電のN個の充電段階は、第1段階から第(N−1)段階まで順次に実行される。充電段階のうち前の充電段階から次の充電段階に移行した後、充電電流値が小さくなる。バッテリ電圧が充電終止電圧閾値に達した場合に、充電段階のうち前の充電段階か次の充電段階に移行することになる。
【0096】
さらに、第2アダプターの出力電流が脈動直流電流である場合に、定電流モードとは、脈動直流電流のピーク値を制御する充電モードを指しても良い。即ち、
図5に示すように、第2アダプターの出力電流のピーク値が定電流モードの対応する電流を超えないように制御する。
【0097】
以上に、
図1から
図5を参照して、本発明の装置の実施形態について詳しく説明した。以下に、
図6に合わせて、本発明の実施形態に係る方法の実施例を詳しく説明する。なお、方法側の説明と装置側の説明が互いに対応しており、簡潔のために、重複した説明を適宜に省略する。
【0098】
図6は、本発明の実施形態に係る充電制御方法の概略フローチャートである。
図6の方法は、第2アダプターに適用することができ、例えば、上記
図1から
図5に記載される第2アダプターであっても良い。具体的には、第2アダプターは、入力された交流を変換して、第2アダプターの出力電圧及び出力電流を取得するための電力変換ユニットを備え、ここで、第2アダプターの出力電流が交流又はリップル直流電流である。
【0100】
ステップ610として、電力変換ユニットからリップル波形の入力電圧を取得し、リップル波形の入力電圧を目標電圧に変換し、目標電圧のピーク値は、第2アダプターにおける素子の最低作動電圧と最高作動電圧との間にある。
【0101】
ステップ620として、目標電圧で素子に給電する。
【0102】
選択的に、一部の実施例において、電力変換ユニットは、1次ユニットと2次ユニットとを備えていても良い。電力変換ユニットから入力電圧を取得し、入力電圧を目標電圧に変換するステップは、1次ユニットから2次ユニットに結合されたリップル波形の電圧を目標電圧に変換するステップを含む。
【0103】
選択的に、一部の実施例において、1次ユニットから2次ユニットに結合されたリップル波形の電圧を目標電圧に変換するステップは、2次ユニットの電流を整流して、リップル式の電流及び電圧を取得するステップと、リップル式の電圧を目標電圧に変換するステップとを含んでいても良い。
【0104】
選択的に、一部の実施例において、第2アダプターは、定電流モードにおいて作動する第2アダプターであっても良い。
【0105】
選択的に、一部の実施例において、第2アダプターは、トランスを備え、トランスの1次巻線と2次巻線とのコイル巻数比は、目標電圧のピーク値に基づいて決定されても良い。
【0106】
選択的に、一部の実施例において、第2アダプターは、第1充電モード及び第2充電モードを有していても良い。第2アダプターの第2充電モードにおける充電対象機器への充電速度は、第2アダプターの第1充電モードにおける充電対象機器への充電速度より速い。
図6の方法は、第2アダプターが充電対象機器と接続されるプロセスにおいて、充電対象機器と二方向通信して、第2充電モードでの第2アダプターの出力を制御するステップをさらに含んでいても良い。
【0107】
選択的に、一部の実施例において、充電対象機器と二方向通信して、第2充電モードでの第2アダプターの出力を制御するプロセスは、充電対象機器と二方向通信して、第2アダプターと充電対象機器との間の充電モードをネゴシエーションするステップを含んでいても良い。
【0108】
選択的に、一部の実施例において、充電対象機器と二方向通信して、第2アダプターと充電対象機器との間の充電モードをネゴシエーションするステップは、充電対象機器が第2充電モードをオンにするか否かを尋ねるための第1コマンドを充電対象機器に送信するステップと、充電対象機器から送信された、充電対象機器が第2充電モードをオンにすることに同意するか否かを指示するための第1コマンドの返事コマンドを受信するステップと、充電対象機器が第2充電モードをオンにすることに同意した場合に、第2充電モードで充電対象機器を充電するステップとを含んでいても良い。
【0109】
選択的に、一部の実施例において、充電対象機器と二方向通信して、第2充電モードでの第2アダプターの出力を制御するプロセスは、充電対象機器と二方向通信して、第2充電モードでの第2アダプターから出力された充電対象機器を充電するための充電電圧を決定するステップと、第2アダプターの出力電圧を調整して、第2アダプターの出力電圧が、第2充電モードでの第2アダプターから出力された充電対象機器を充電するための充電電圧と等しくなるようにするステップとを含んでいても良い。
【0110】
選択的に、一部の実施例において、充電対象機器と二方向通信して、第2充電モードでの第2アダプターから出力された充電対象機器を充電するための充電電圧を決定するステップは、第2アダプターの出力電圧と充電対象機器のバッテリの現在の電圧とがマッチングしているか否かを尋ねるための第2コマンドを充電対象機器に送信するステップと、充電対象機器から送信された、第2アダプターの出力電圧とバッテリの現在の電圧とがマッチングしている、高めである又は低めであることを指示するための第2コマンドの返事コマンドを受信するステップとを含んでいても良い。
【0111】
選択的に、一部の実施例において、充電対象機器と二方向通信して、第2充電モードでの第2アダプターの出力を制御するプロセスは、充電対象機器と二方向通信して、第2充電モードでの第2アダプターから出力された充電対象機器を充電するための充電電流を決定するステップと、第2アダプターの出力電流を調整して、第2アダプターの出力電流が第2充電モードでの第2アダプターから出力された充電対象機器を充電するための充電電流と等しくなるようにするステップとを含んでいても良い。
【0112】
選択的に、一部の実施例において、充電対象機器と二方向通信して、第2充電モードでの第2アダプターから出力された充電対象機器を充電するための充電電流を決定するステップは、充電対象機器の現在サポートする最大充電電流を尋ねるための第3コマンドを充電対象機器に送信するステップと、充電対象機器から送信された、充電対象機器の現在サポートする最大充電電流を指示するための第3コマンドの返事コマンドを受信するステップと、充電対象機器の現在サポートする最大充電電流に基づいて、第2充電モードでの第2アダプターから出力された充電対象機器を充電するための充電電流を決定するステップとを含んでいても良い。
【0113】
選択的に、一部の実施例において、充電対象機器と二方向通信して、第2充電モードでの第2アダプターの出力を制御するプロセスは、第2充電モードで充電するプロセスにおいて、充電対象機器と二方向通信して、第2アダプターの出力電流を調整するステップを含んでいても良い。
【0114】
選択的に、一部の実施例において、充電対象機器と二方向通信して、第2アダプターの出力電流を調整するステップは、充電対象機器のバッテリの現在の電圧を尋ねるための第4コマンドを充電対象機器に送信するステップと、第2アダプターから送信された、バッテリの現在の電圧を指示するための第4コマンドの返事コマンドを受信するステップと、バッテリの現在電圧に基づいて、第2アダプターの出力電流を調整するステップとを含んでいても良い。
【0115】
選択的に、一部の実施例において、第2アダプターは、充電インターフェースを備え、充電対象機器と二方向通信するステップは、充電インターフェースにおけるデータケーブルを介して充電対象機器と二方向通信するステップを含んでいても良い。
【0116】
選択的に、一部の実施例において、第2アダプターの出力電圧及び出力電流は、直接に充電対象機器のバッテリの両端に印加されて、バッテリを直接充電しても良い。
【0117】
選択的に、一部の実施例において、第2アダプターは、充電プロセスを制御するための制御ユニットを備え、制御ユニットはマイクロコントロールユニットMCUであっても良い。
【0118】
選択的に、一部の実施例において、第2アダプターは、充電インターフェースを備え、充電インターフェースはユニバーサル・シリアル・バスUSBインターフェースであっても良い。
【0119】
なお、本文における「第1アダプター」及び「第2アダプター」は、便利に説明するためだけのものであり、本発明の実施形態に係るアダプターの具体的なタイプを限定するためのものではない。
【0120】
当業者は以下のことを認識することができる。本発明に開示されている実施例に合わせて説明された各例のユニット及アルゴリズムステップは、電子ハードウェア、又はコンピュータソフトウェアと電子ハードウェアとの結合によって実現することができる。これらの機能が一体ハードウェア、それともソフトウェアの方式によって実行されるのかは技術案の特定応用及び設計拘束条件によるものである。当業者は、各特定の応用に対して、説明された機能を異なる方法で実現することができ、このような実現は、本発明の範囲を超えたと考えてはいけない。
【0121】
当業者は、以下のことを明白に理解することができる。便利及び簡潔に説明するために、上記システムと、装置と、ユニットとの具体的な作動プロセスは、方法の実施例における対応するプロセスを参照することができ、ここでは詳細に説明しない。
【0122】
なお、本発明が提供するいくつの実施例において、開示されているシステムと、装置と、方法とは、他の方式によって実現することができる。例えば、上記装置の実施例は、概略的なものだけである。例えば、ユニットの区分は、ロジック機能の区分だけである。実際に実現する時に、他の区分方式を有することができる。例えば、複数のユニット又はコンポーネントは、結合することができる、又は他のシステムに集成することができ、又は一部の特徴を無視することができ、又は実行しないことができる。一方、示された又は論議された相互間の結合又は直接結合又は通信接続は、一部のインターフェースを介して、装置又はユニットの間接結合又は通信接続であっても良く、電気的、機械的又は他の形式であっても良い。
【0123】
分離部品として説明された前記ユニットは、物理的に分離していても良いし、物理的に分離していなくても良い。ユニットとして示された部品は、物理的なユニットであっても良いし、物理的なユニットでなくても良い。即ち、一つの場所にあっても良いし、又は複数のネットワークユニットに分布されても良い。必要に応じて、そのうちの一部又は全部のユニットを選択して本実施例の技術案の目的を実現することができる。
【0124】
また、本発明の各実施例においての各機能ユニットは、一つの処理ユニットに集められても良いが、各ユニットが独立な物理存在であっても良く、二つ以上のユニットが一つのユニットに集めても良い。
【0125】
機能が、ソフトウェア機能のユニットの形式で実現されて、且つ独立する製品として販売又は利用される場合に、一つのコンピュータ読み取り可能な記憶媒体に記憶されても良い。このような理解に基づいて、本発明の技術案は、本質的に又は従来の技術に対する貢献の部分又は技術案の一部は、ソフトウェア製品の形として示すことができる。コンピュータソフトウェア製品は、一つの記憶媒体に記憶され、一台のコンピュータ設備(個人コンピュータ、サーバ、又はネットワーク設備等であっても良い)に本発明の各実施形態に係る方法の全部又は一部ステップを実行させる若干のコマンドを含む。記憶媒体は、USBメモリ、ポータブルハードディスク、読み取り専用メモリ(Read−Only Memory、ROM)、ランダムアクセスメモリ(Random Access Memory、RAM)、磁気ディスク又はCD等のプログラムコードを記憶できる各種の媒体を含む。
【0126】
以上の記載は、ただ本発明の実施形態であり、本発明の保護範囲はこれに限定されない。当分野に詳しいあらゆる当業者が本発明に開示された技術範囲内で容易に想到する変化又は取り替えは、本発明の保護範囲に含まれるべきである。従って、本発明の保護範囲はその特許請求の範囲に準ずるべきである。