【文献】
InterDigital Communications,MAC Layer Impact of Supporting Different Numerologies[online],3GPP TSG RAN WG1 #87 R1-1612357,Internet<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_87/Docs/R1-1612357.zip>,2016年11月18日,1−4頁
【文献】
InterDigital Communications,MAC and HARQ Modelling with Multiple Numerologies[online],3GPP TSG RAN WG2 adhoc_2017_01_NR R2- 1700467,Internet<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG2_RL2/TSGR2_AHs/2017_01_NR/Docs/R2-1700467.zip>
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0017】
本開示の目的、技術的解決策および利点は、図面を参照する本開示の実施形態の詳細な説明からより明瞭となる。なお、矛盾が生じない限り、本願の実施形態およびその特徴は、組み合わせることができる。
【0018】
図中のフローチャートに示されるステップは、コンピュータシステム、例えば、命令を実行可能なコンピュータのグループ等によって実行してもよい。フローチャートには論理的順序を示しているが、ここに示しまたは説明するステップは、幾つかの場合において、ここに記述するものとは異なる順序で実行してもよい。
【0019】
ロングタームエボリューション(Long Term Evolution:LTE)システムにおけるMAC層の構造を
図1に示す。MAC層は、主に、トランスポートチャネルを介して論理チャネルのデータ送信を行い、無線リソースを割り当ててHARQ、LCP処理、多重化(MUX)/逆多重化を実現するとともに、ランダムアクセス制御、DRXレポーティング、SR、BSR、PHR、ACTIVE/DEACTIVE、PDCCH監視、タイムアライメント(TA)保守、SPS等の機能も実現する。
【0020】
現在、当業界は、5G技術の目標として、2020年までに、地域あたりのモバイルデータサービスを1000倍、ユーザ機器(user equipment:UE)あたりのスループットを10〜100倍、接続デバイス数を10〜100倍、低電力デバイスのバッテリ駆動時間を10倍、エンドツーエンドの遅延を5分の1にすることを提案している。アプリケーションシナリオの観点から、5Gは、遅延に対する要求が異なる超高速モバイルブロードバンド(enhanced mobile broadband:eMBB)サービス、大規模機械型通信(massive machine type communication:mMTC)サービス、超高信頼低遅延通信(ultra reliable and low latency communication:URLLC)サービスをサポートする統一技術アーキテクチャを採用する。異なるサービス要件を満たすために、通信システムによって使用されるパラメータのセットを指し、サブキャリア間隔、シンボル長、巡回プレフィックス(CP)長等を含む、ニューメロロジー(numerology)の概念が提案されている。LTE/LTE−Aのサブキャリア間隔(subcarrier spacing:SCS)は、15kHzに固定されているが、5GのSCSは、15*(2^n)kHzに設定されており、ここで、nは、負の数であってもよい。すなわち、SCSは、3.75kHz、7.5kHz、15kHz、30kHz、60kHz、120kHz等に設定でき、SCSの値は、時間領域におけるシンボル長に直接影響する。それぞれのニューメロロジーは、異なるTTI持続時間に対応している。
【0021】
ニューメロロジーが導入された後、既存の技術では、MAC層が、異なるサービスの異なる要件を満たすために、複数のニューメロロジーをサポートしながら、様々な機能の通常の動作をどのように維持し、様々な機能の効率をどのように最大化するかについての効果的な解決策は存在していない。本願は、MAC層が、異なるサービスの要件を満たすために、複数のニューメロロジーをサポートしながら、様々な機能の通常の動作を維持し、様々な機能の効率を最大化することを保証するニューメロロジー構成方法および装置を開示している。
【0022】
図2に示すように、本願におけるニューメロロジー構成方法は、以下に説明するステップを含むことができる。
【0023】
ステップ201では、MAC層動作のためにパラメータサブセットが構成される。パラメータサブセットについては、MACパラメータサブセットの識別子、MACパラメータサブセットの優先順位、MACパラメータサブセットによってサポートされるTTI情報または1つ以上のニューメロロジーを示すニューメロロジー情報、各ニューメロロジーに対応するLCP構成情報、論理チャネル(LC)とMACパラメータサブセットの間のマッピング関係、各ニューメロロジーに対応するDRX構成情報、各ニューメロロジーに対応するHARQ構成情報、各ニューメロロジーに対応するSR構成情報、現在のMACパラメータサブセットで送信可能な論理チャネルグループ(LCG)のBSRを示すために使用されるBSR情報、ニューメロロジーに関連するRACH処理に関する構成情報、ニューメロロジーに関連するSPSの構成情報、MACデータパケットのフォーマット構成情報、またはPHRが報告する構成情報のパラメータのうちの少なくとも1つが構成される。
【0024】
ステップ202では、MACパラメータサブセットに基づいて通信が実行される。
【0025】
本願が提供するニューメロロジー構成方法により、MAC層は、複数のニューメロロジーをサポートしながら、様々な機能の通常の動作を維持し、様々な機能の効率を最大化でき、異なるサービスの要件を満たすことができる。
【0026】
実際のアプリケーションでは、UEおよび基地局等の通信デバイスのMAC層においてMACパラメータサブセットを構成し、UEや基地局等の通信デバイスがMACパラメータサブセットに基づいて通信を行うようにしてもよい。例えば、ネットワーク側は、共通シグナリングメッセージおよび/または専用シグナリングメッセージを介して、MACパラメータサブセットを端末に通知してもよく、MACパラメータサブセットを受信した端末は、MAC層においてMACパラメータサブセットを構成し、MACパラメータサブセットに基づいて通信を行ってもよい。
【0027】
幾つかの実施形態では、MACパラメータサブセットに基づいて通信を実行するステップは、MACパラメータサブセットの構成に応じて、MACパラメータサブセットの一部を使用して、ネットワーク側から毎回受信するリソーススケジューリングを送信または受信することを含むことができる。リソーススケジューリングの複数のインスタンスに応じて、リソーススケジューリングの複数のインスタンスの送信または受信は、異なるMACパラメータサブセットを使用して実行してもよい。
【0028】
幾つかの実施形態では、MAC層において複数のMACパラメータサブセットが構成された後、本方法は、更に、物理層からスケジューリング情報を受信し、受信した物理層のスケジューリング情報に基づいて、現在の送信のスケジューリングに用いるMACパラメータのサブセットを判定し、MACパラメータのサブセットに基づいて通信を行うことを含むことができる。ここで、現在のスケジューリングのために使用されるMACパラメータサブセットは、物理層のダウンリンク制御情報(DCI)等のリソーススケジューリング情報に含まれるMACパラメータサブセットの識別子(ID)(トランスポートチャネルID等)に基づいて判定できる。
【0029】
幾つかの実施形態では、端末が複数のMACパラメータサブセットを構成し、同時に複数のリソーススケジューリングのインスタンスを受信したとの判定に応じて、MAC層においてMACパラメータサブセットが構成された後に、MACパラメータサブセットの優先順位に基づいて、MAC層においてLCP処理を実行し、これにより、MACパラメータサブセットに基づいて通信を実行するようにしてもよい。例えば、物理層のリソーススケジューリング情報の複数のインスタンスが同時に受信される。送信の現在のスケジューリングに使用されるMACパラメータサブセットは、受信した物理層のスケジューリング情報に基づいて判定してもよい。続いて、MACパラメータサブセットの優先順位に基づいて、MAC層においてLCP処理を行う。幾つかの実施形態では、現在のスケジューリングに使用されるMACパラメータサブセットの一部は、DCIに含まれるMACパラメータサブセットのID(トランスポートチャネルID等)に基づいて判定される。
【0030】
ある特定の実施形態では、MACパラメータサブセットは、トランスポートチャネルインスタンスであってもよい。MACパラメータサブセットがトランスポートチャネルインスタンスである場合、MACパラメータサブセットは、トランスポートチャネルインスタンスの識別子、トランスポートチャネルの優先順位、トランスポートチャネルインスタンスによってサポートされるTTI情報または1つ以上のニューメロロジーを示すニューメロロジー情報、各ニューメロロジーに対応するLCP構成情報、論理チャネルとトランスポートチャネルインスタンスの間のマッピング関係、各ニューメロロジーに対応するDRX構成情報、各ニューメロロジーに対応するHARQ構成情報、各ニューメロロジーに対応するSR構成情報、BSR情報、ニューメロロジーに関連するRACH処理に関する構成情報、ニューメロロジーに関連付けられたSPSの構成情報、MACデータパケットのフォーマット構成情報、またはPHRが報告する構成情報等によって例示されるパラメータのうちの1つを含む。
【0031】
幾つかの実施形態では、MAC層においてMACパラメータサブセットを構成するステップは、各MACパラメータサブセットの識別子を設定するステップを含み、MACパラメータサブセットの識別子は、MACパラメータサブセットの他の構成情報の構成のために使用される。ここで、MACパラメータサブセットにより特定される他の構成情報は、トランスポートフォーマットセット(transport format set:TSF)または変調符号化方式(modulation and coding scheme:MCS)のうちの少なくとも1つを含む。
【0032】
幾つかの実施形態では、MAC層においてMACパラメータサブセットを構成するステップは、各MACパラメータサブセットについてTTI情報または1つ以上のニューメロロジーを示すニューメロロジー情報の少なくとも1つを構成するステップを含む。ここで、MAC層においてMACパラメータサブセットを構成するステップは、更に、MACパラメータのサブセットが複数のTTI情報または複数のニューメロロジー情報で構成されているとの判定に応じて、TTI情報またはニューメロロジー情報のそれぞれに優先順位を設定するステップを含む。ここで、ニューメロロジー情報は、ニューメロロジーのデータが他のニューメロロジーのリソースを介して送信されることが許可されているかを示すために使用される第1の情報を含む。
【0033】
幾つかの実施形態では、MAC層においてトランスポートチャネルインスタンス情報を構成するステップは、優先順位に基づいて各ニューメロロジーによってサポートされる論理チャネルリストを構成するステップ、または各ニューメロロジーによってサポートされる各論理チャネルの優先順位を構成するステップのうちの1つを含むことができる。
【0034】
幾つかの実施形態では、MAC層においてトランスポートチャネルインスタンス情報を構成するステップは、更に、パラメータサブセットの識別子と論理チャネルの識別子とを使用して、論理チャネルとMACパラメータサブセットとの間のマッピング関係を記述することを含む。
【0035】
幾つかの実施形態では、各ニューメロロジーに対応するDRX構成情報は、ニューメロロジーに対応するアクティブ化タイマの長さ、ニューメロロジーに対応する非アクティブ化タイマの長さ、ニューメロロジーに対応するアップリンク再送信タイマの長さ、またはニューメロロジーに対応するダウンリンク再送信タイマの長さのうちの少なくとも1つを含む。
【0036】
幾つかの実施形態では、各ニューメロロジーに対応するHARQ構成情報は、ニューメロロジーのアップリンク(UL)HARQ送信の最大数、TTIバンドリングをサポートしているか否か、HARQエンティティ内でサポートされるHARQ処理の最大数、ニューメロロジー間再送信(cross-numerology retransmission)をサポートしているか否か、キャリア間再送信(cross-carrier retransmission)をサポートしているか否か、またはブラインド再送信(blind retransmission)およびブラインド再送信に関連する情報をサポートしているか否か、のうちの少なくとも1つを含む。
【0037】
幾つかの実施形態では、各ニューメロロジーに対応するSR構成情報は、少なくとも、ニューメロロジーのデータによってトリガされるSR送信のために使用されるリソースの識別子を含む。
【0038】
幾つかの実施形態では、ニューメロロジーに関連するRACH処理に関する構成情報は、RACH処理が異なるニューメロロジーを使用できるかを示す情報、またはニューメロロジーによってプリアンブルを区別するための情報のうちの少なくとも1つを含む。
【0039】
幾つかの実施形態では、ニューメロロジーに関連するSPSに関する構成情報は、少なくとも、ニューメロロジーがSPSをサポートしているかを示す情報を含む。
【0040】
幾つかの実施形態では、LCP構成情報は、各ニューメロロジーにマッピングされた1つ以上の論理チャネルの優先順位(または複数の優先順位)を含んでもよい。
【0041】
図3は、本願におけるMAC層のアーキテクチャを示す概略図である。本願では、MAC層のアーキテクチャは、主にトランスポートチャネルを介して論理チャネルのデータ送信を行い、無線リソースを割り当てて、HARQ、LCP、多重化等を実現する。更に、ランダムアクセス制御、DRX、SR、BSR、PHR、ACTIVE/DEACTIVE、PDCCH監視、TA保守、SPS等の機能も含む。更に、本願におけるMAC層は、更に、ニューメロロジー固有(numerology specific)の機能を実装できる。
【0042】
以下、本発明のMAC層におけるトランスポートチャネルインスタンス情報の構成方法および内容について、実施形態を用いて詳細に説明する。なお、以下に説明する様々な実施形態におけるパラメータ値は、単なる例であり、本願の特定の実装法を制限することを意図しない。
【0043】
実施形態1
本実施形態では、トランスポートチャネルIDについて詳細に説明する。
【0044】
本実施形態では、トランスポートチャネル毎にトランスポートチャネルIDを設定する。トランスポートチャネルIDは、端末内で一意であり、トランスポートチャネルの他の構成情報を構成するために使用できる。また、トランスポートチャネルの他の構成情報には、トランスポートチャネル優先順位、TFS、MCS等を含むことができる。
【0045】
表1は、トランスポートチャネルIDの構成例を示している。
【0047】
実施形態2
本実施形態では、トランスポートチャネルによってサポートされるTTI情報またはニューメロロジー情報について詳細に説明する。
【0048】
各トランスポートチャネルは、1つ以上のTTIまたはニューメロロジーをサポートできる。異なるトランスポートチャネルによってサポートされるTTIまたはニューメロロジーは、部分的に同一であってもよく、全く同一であってもよく、または全く異なるものであってもよい。1つのトランスポートチャネルが複数のTTIまたはニューメロロジーをサポートする場合、優先順位は、TTIまたはニューメロロジー毎に設定できる。もちろん、優先順位は、構成しなくてもよい。
【0049】
表2は、トランスポートチャネルによってサポートされるニューメロロジーの情報の構成例を示している。この例では、少なくとも3つのニューメロロジーとして、ニューメロロジー1、ニューメロロジー2、およびニューメロロジー3が構成され、ここで、N1は、ニューメロロジー1を表し、N2は、ニューメロロジー2を表し、N3は、ニューメロロジー3を表す。
【0051】
表3は、トランスポートチャネルによってサポートされるTTIの構成例を示している。この例では、少なくとも3つのTTIが構成され、その長さは、それぞれ個別に1ms、0.5ms、および0.25msである。
【0053】
1つのトランスポートチャネルが複数のニューメロロジーをサポートする場合、トランスポートチャネルによってサポートされるニューメロロジーに関する情報は、ニューメロロジーのデータが他のニューメロロジーのリソースを介して送信されることが許可されているかを示すために使用される第1の情報を更に含んでいてもよい。ここで、ニューメロロジーのデータとは、ニューメロロジーで規定された要求をデータ送信が満たす必要があることを指し、ニューメロロジーのリソースとは、ニューメロロジーで規定された要求に基づいてデータを送信できるリソースを指す。
【0054】
表4は、第1の指示情報の構成例を示している。
【0056】
実施形態3
本実施形態では、各ニューメロロジーに対応するLCP構成情報について詳細に説明する。
【0057】
幾つかの実施形態では、トランスポートチャネルによってサポートされる各ニューメロロジーに対応するLCの処理優先順位を構成することは、各ニューメロロジーによってサポートされるLCリストを優先順位に基づいて構成することを含み、これによりLCリスト内のLCの配列順序を対応する優先順位に反映させてもよい。表5に、この構成法における各ニューメロロジーに対応するLCP構成情報の一例を示す。
【0058】
他の具体例では、トランスポートチャネルによってサポートされる各ニューメロロジーに対応するLCの処理優先順位を構成する手法は、各ニューメロロジーによってサポートされる各LCの優先順位を構成することであってもよく、これにより、構成された優先順位を比較することによって優先順位関係を取得できる。表7は、この構成法における各ニューメロロジーに対応するLCP構成情報の例を示す。
【0060】
表6は、1つのサービスに対応するLCP構成情報を示している。
【0063】
実施形態4
本実施形態では、論理チャネルとトランスポートチャネルとの対応関係について詳細に説明する。
【0064】
実際のアプリケーションでは、論理チャネルとトランスポートチャネルとの間のマッピング関係は、トランスポートチャネルの識別子(トランスポートチャネルID等)と論理チャネルの識別子(論理チャネルID等)とを使用して記述できる。
【0065】
表8は、論理チャネルとトランスポートチャネルの間のマッピング関係の例を示している。
【0067】
実施形態5
本実施形態では、各ニューメロロジーに対応するDRX構成情報について詳細に説明する。
【0068】
実際のアプリケーションでは、各ニューメロロジーに対応するDRX構成情報は、ニューメロロジーに対応するアクティブ化タイマ(すなわち、onDurationTimer)の長さ、ニューメロロジーに対応する非アクティブ化タイマ(すなわち、InactivityTimer)の長さ、ニューメロロジーに対応するアップリンク(UL)再送信タイマの長さ、またはニューメロロジーに対応するダウンリンク(DL)再送信タイマの長さのうちの1つを含んでもよい。
【0069】
表9は、各ニューメロロジーに対応するDRX構成情報の例を示す。
【0071】
表10は、あるサービスに対応するDRX構成情報を示している。
【0073】
実施形態6
本実施形態では、各ニューメロロジーまたはサービスに対応するHARQ構成情報について詳細に説明する。
【0074】
サービスとニューメロロジーの関係は、特定する必要がある。実際のアプリケーションでは、複数のサービスがある場合、HARQ構成情報は、1つ以上のサービスに対して選択的に構成できる。例えば、合計3つのサービスがある場合、HARQ構成情報は、1つのサービスに対してのみ構成してもよく、HARQ構成情報は、3つのサービスに対して構成してもよい。
【0075】
各ニューメロロジーに対応するHARQ構成情報は、ニューメロロジーのUL HARQ送信の最大数、TTIバンドリングをサポートしているか否か、HARQエンティティ内でサポートされるHARQ処理の最大数、ニューメロロジー間再送信をサポートしているか、キャリア間再送信をサポートしているか否か、またはブラインド再送信およびブラインド再送信に関連する情報をサポートしているか否か、の1つを含むことができる。
【0076】
あるサービス(URLLC等)に対応するHARQ構成情報は、サービスのUL HARQ送信の最大数、TTIバンドリングをサポートしているか、HARQエンティティ内でサポートされるHARQ処理の最大数、ニューメロロジー間再送信をサポートしているか、キャリア間再送信をサポートしているか、またはブラインド再送信およびブラインド再送信に関連する情報をサポートしているか、の1つを含むことができる。
【0077】
表11は、ニューメロロジーに対応するHARQ構成情報の例を示している。
【0079】
表12は、URLLC、eMBBCまたはmMTCに対応するHARQ構成情報の例を示している。
【0081】
実施形態7
本実施形態では、各ニューメロロジーまたは1つのサービスに対応するSR構成情報について詳細に説明する。
【0082】
各ニューメロロジーに対応するSR構成情報は、少なくとも、ニューメロロジーのデータによってトリガされるSR送信に使用されるリソースの識別子を含むことができる。表13は、各ニューメロロジーに対応するSR構成情報の一例を示す。
【0083】
サービスに対応するSR構成情報は、少なくとも、サービスのデータによってトリガされるSR送信に使用されるリソースの識別子を含むことができる。表14は、複数のサービス(URLLC、eMBBC等)に対応するSR構成情報の例を示す。
【0086】
実施形態8
本実施形態では、RACH処理の構成について詳細に説明する。
【0087】
ニューメロロジーに関連するRACH処理に関する構成情報は、少なくとも、RACH処理が異なるニューメロロジーを使用することを許可しているかを示す情報、およびニューメロロジーに基づいてプリアンブルを区別するための情報を含むことができる。表15は、ニューメロロジーに関連するRACH処理に関する構成情報におけるニューメロロジーに基づいてプリアンブルを区別するための情報の例を示す。
【0088】
サービスに関連するRACH処理に関する構成情報は、少なくとも、RACH処理が異なるニューメロロジーを使用することを許可しているかを示すための情報、およびニューメロロジーに基づいてプリアンブルを区別するための情報を含むことができる。表16は、サービスに関連するRACH処理に関する構成情報の例を示している。
【0091】
実施形態9
本実施形態では、SPS構成について詳細に説明する。
【0092】
ニューメロロジーに関連するSPSに関する構成情報は、少なくとも、ニューメロロジーがSPSをサポートしているかを示す情報を含むことができる。
【0093】
サービスに関連付けられたSPSに関する構成情報は、少なくとも、サービスがSPSをサポートしているかを示す情報を含むことができる。
【0096】
実施形態10
本実施形態では、表19に示すように、BSR構成について詳細に説明する。
【0097】
各トランスポートチャネルは、トランスポートチャネル上で送信可能なLCGのBSRで構成してもよい。
【0099】
実施形態11
本実施形態では、表20に示すように、MACデータパケットのフォーマット構成について詳細に説明する。
【0100】
MACデータパケットのフォーマット構成情報は、LI長等を含んでもよい。
【0102】
実施形態12
本実施形態では、PHRが報告する構成情報について詳細に説明する。
【0103】
PHRが報告する構成情報には、PHRの算出法やPHRで報告されるサブキャリア範囲が含まれる。
【0107】
本開示の実施形態における方法を実施するために、
図4に示すように、本開示の実施形態におけるニューメロロジー構成装置は、構成モジュール41を含んでもよい。
【0108】
構成モジュール41は、MAC層動作のMACパラメータサブセットを構成するように構成される。ここでは、MACパラメータサブセットとして、MACパラメータサブセットの識別子、MACパラメータサブセットの優先順位、MACパラメータサブセットによってサポートされるTTI情報または1つ以上のニューメロロジーを示すニューメロロジー情報、各ニューメロロジーに対応するLCP構成情報、論理チャネルとMACパラメータサブセットの間のマッピング関係、各ニューメロロジーに対応するDRX構成情報、各ニューメロロジーに対応するHARQ構成情報、各ニューメロロジーに対応するSR構成情報、BSR情報、ニューメロロジーに関連するRACH処理の構成情報、ニューメロロジーに関連付けられたSPSの構成情報、MACデータパケットのフォーマット構成情報、またはPHRが報告する構成情報のパラメータのうちの少なくとも1つが構成される。
【0109】
この装置は、更に、MACパラメータサブセットに基づいて通信を実行するように構成された通信モジュール42を含むことができる。
【0110】
幾つかの実施形態では、構成モジュールは、各MACパラメータサブセットの識別子を設定することによって、MAC層においてMACパラメータサブセットを構成するように構成され、MACパラメータサブセットの識別子は、MACパラメータサブセットの他の構成情報の構成のために使用される。
【0111】
幾つかの実施形態では、MACパラメータサブセットの識別子の他の構成情報は、TFSまたはMCSのうちの少なくとも1つを含む。
【0112】
幾つかの実施形態では、構成モジュール41は、各MACパラメータサブセットに対してTTI情報またはニューメロロジー情報の少なくとも1つを構成することによって、MAC層においてMACパラメータサブセットを構成するように構成される。ここで、構成モジュール41は、更に、MACパラメータサブセットが複数のTTI情報または複数のニューメロロジーによって構成されているとの判定に応じて、複数のTTI情報または複数のニューメロロジーのそれぞれに対して優先順位を設定することによって、MAC層においてMACパラメータサブセットを構成するように構成される。ニューメロロジー情報は、ニューメロロジーのデータが他のニューメロロジーのリソースを介して送信されることが許可されているかを示すために使用される第1の情報を含む。
【0113】
幾つかの実施形態では、構成モジュール41は、優先順位に基づいて各ニューメロロジーにマッピングされた論理チャネルリストを構成する、または各ニューメロロジーにマッピングされた各論理チャネルの優先順位を構成することによって、MAC層においてMACパラメータサブセットを構成するように構成される。構成モジュール41は、更に、MACパラメータサブセットの識別子および論理チャネルの識別子を使用して論理チャネルとMACパラメータサブセットとの間のマッピング関係を記述することにより、MAC層においてMACパラメータサブセットを構成するように構成される。
【0114】
幾つかの実施形態では、各ニューメロロジーに対応するDRX構成情報は、ニューメロロジーに対応するアクティブ化タイマの長さ、ニューメロロジーに対応する非アクティブ化タイマの長さ、ニューメロロジーに対応するアップリンク再送信タイマの長さ、またはニューメロロジーに対応するダウンリンク再送信タイマの長さのうちの少なくとも1つを含む。
【0115】
幾つかの実施形態では、各ニューメロロジーに対応するHARQ構成情報は、ニューメロロジーのUL HARQ送信の最大数、TTIバンドリングをサポートしているか、HARQエンティティ内でサポートされるHARQ処理の最大数、ニューメロロジー間再送信をサポートしているか、キャリア間再送信をサポートしているか、またはブラインド再送信およびブラインド再送信に関連する情報をサポートしているかのうちの少なくとも1つを含む。
【0116】
幾つかの実施形態では、各ニューメロロジーに対応するSR構成情報は、少なくとも、ニューメロロジーのデータによってトリガされるSR送信のために使用されるリソースの識別子を含む。
【0117】
幾つかの実施形態では、ニューメロロジーに関連するRACH処理に関する構成情報は、RACH処理が異なるニューメロロジーを使用できるかを示す情報、またはニューメロロジーによってプリアンブルを区別するための情報のうちの少なくとも1つを含む。
【0118】
幾つかの実施形態では、ニューメロロジーに関連するSPSに関する構成情報は、少なくとも、ニューメロロジーがSPSをサポートしているかを示す情報を含む。
【0119】
幾つかの実施形態では、通信モジュール42は、MACパラメータサブセットに基づいて次のように通信を実行するように構成される。リソーススケジュールの複数のインスタンスに対して複数のMACパラメータサブセットが構成されている場合、複数のMACパラメータサブセットのうちの1つを使用して、ネットワーク側から毎回受信するリソーススケジュールの送受信を行う。
【0120】
幾つかの実施形態では、通信モジュール42は、MACパラメータサブセットに基づいて次のように通信を実行するように構成される。リソーススケジューリングの複数のインスタンスの受信に応じて、リソーススケジューリングの複数のインスタンスによる送信または受信が、異なるMACパラメータサブセットを使用して実行される。
【0121】
幾つかの実施形態では、MAC層において複数のMACパラメータサブセットを構成した後、構成モジュール41は、受信した物理層スケジューリング情報に基づいて、現在のスケジューリングに使用されるMACパラメータサブセットのうちの1つを判定するように更に構成される。構成モジュール41は、DCI等の物理層リソーススケジューリング情報に含まれるMACパラメータサブセットのIDを判定することにより、現在のスケジューリングに使用されるMACパラメータサブセットの1つを判定するように構成される。
【0122】
幾つかの実施形態では、MAC層において複数のMACパラメータサブセットを構成した後、構成モジュール41は、更に次のように構成される。MACパラメータサブセットの構成とリソーススケジューリングの複数インスタンスの同時受信に応じて、MACパラメータサブセットの優先順位に基づいてMAC層においてLCP処理を行う。
【0123】
幾つかの実施形態では、MACパラメータサブセットがトランスポートチャネルインスタンスであり、このMACパラメータサブセットがトランスポートチャネルインスタンスであるとの判定に応じて、MACパラメータサブセットは、トランスポートチャネルインスタンスの識別子、トランスポートチャネルの優先順位、トランスポートチャネルインスタンスによってサポートされるTTI情報またはニューメロロジー情報、各ニューメロロジーに対応するLCP構成情報、論理チャネルとトランスポートチャネルインスタンス間のマッピング関係、各ニューメロロジーに対応するDRX構成情報、各ニューメロロジーに対応するHARQ構成情報、各ニューメロロジーに対応するSR構成情報、BSR情報、ニューメロロジーに関連するRACH処理に関する構成情報、ニューメロロジーに関連付けられたSPSの構成情報、MACデータパケットのフォーマット構成情報、またはPHRが報告する構成情報のパラメータのうちの1つを含む。
【0124】
幾つかの実施形態では、LCP構成情報は、各ニューメロロジーにマッピングされた1つ以上の論理チャネルの優先順位を含む。
【0125】
幾つかの実施形態では、MAC層の構造は、HARQ、LCP、MUX、ランダムアクセス制御、DRX、SR、BSR、PHR、ACTIVE/DEACTIVE、PDCCH監視、TA保守、SPS、またはニューメロロジー固有の機能の1つまたは任意の組合せを含む。
【0126】
本願における他のニューメロロジー構成装置は、プロセッサとメモリとを含み、メモリは、プロセッサによって実行されると、以下に記載される方法を実施するコンピュータ実行可能命令を格納するように構成される。
【0127】
MAC層動作用にパラメータサブセットが構成され、MACパラメータサブセットは、MACパラメータサブセットの識別子、MACパラメータサブセットの優先順位、MACパラメータサブセットによってサポートされるTTI情報またはニューメロロジー情報、各ニューメロロジーに対応するLCP構成情報、論理チャネルとMACパラメータサブセットの間のマッピング関係、各ニューメロロジーに対応するDRX構成情報、各ニューメロロジーに対応するHARQ構成情報、各ニューメロロジーに対応するSR構成情報、BSR情報、ニューメロロジーに関連するRACH処理の構成情報、ニューメロロジーに関連付けられたSPSの構成情報、MACデータパケットのフォーマット構成情報、またはPHRが報告する構成情報のうちの少なくとも1つを含む。
【0128】
コンピュータ実行可能命令は、更に、プロセッサによって実行されると、MAC層においてMACパラメータサブセットを構成した後、MACパラメータサブセットに基づいて通信を行う方法を実施する。
【0129】
本実施形態の装置は、本願のニューメロロジー構成方法および上述の様々な実施形態の全ての詳細を実施でき、実施原理は、同じであるため、ここでは繰り返さない。
【0130】
本願が提供するニューメロロジー構成装置は、異なるサービスの要求を満たすために複数のニューメロロジーをサポートしながら、MAC層が様々な機能の通常の動作を維持し、様々な機能の効率を最大化することを可能にする。
【0131】
実際のアプリケーションでは、UEや基地局等の通信デバイスにニューメロロジー構成装置を設け、UEや基地局等の通信デバイスがトランスポートチャネルインスタンスの情報に基づいて通信を行うようにしてもよい。例えば、ネットワーク側は、共通シグナリングメッセージおよび/または専用シグナリングメッセージを介して、トランスポートチャネルインスタンスの情報を端末に通知できる。端末上の構成モジュール41は、ネットワーク側からトランスポートチャネルインスタンスの情報を受信し、ローカルMAC層においてトランスポートチャネルインスタンスの情報を構成してもよく、通信モジュール42は、トランスポートチャネルインスタンスの情報を使用して通信を行ってもよい。
【0132】
更に、本アプリケーションの一実施形態は、コンピュータ実行可能命令が実行されると、ニューメロロジー構成方法を実施するためのコンピュータ実行可能命令を格納するように構成されたコンピュータ可読記憶媒体を提供する。
【0133】
オプションとして、本実施形態では、記憶媒体は、以下に限定されるものではないが、USBフラッシュディスク、読出専用メモリ(read-only memory:ROM)、ランダムアクセスメモリ(random access memory:RAM)、モバイルハードディスク、磁気ディスク、光ディスク、またはプログラムコードを記憶できる他の媒体を含むことができる。
【0134】
オプションとして、本実施形態では、プロセッサは、記憶媒体に記憶されたプログラムコードに基づいて、上述の実施形態における方法のステップを実行する。
【0135】
オプションとして、本実施形態における具体例においては、上述した実施形態および任意の実施形態で説明した例を適宜参照でき、本実施形態では説明を繰り返さない。
【0136】
上述の方法における全てまたは幾つかのステップは、プログラムによって指示されて、関連するハードウェア(プロセッサ等)によって実施でき、プログラムは、ROM、磁気ディスク、または光ディスク等のコンピュータ可読記憶媒体に記憶できることは、当業者にとって明らかである。オプションとして、上述の実施形態における全てまたは幾つかのステップは、1つ以上の集積回路を使用することによって実施することもできる。したがって、上述した実施形態におけるモジュール/ユニットは、ハードウェアによって実現してもよい。例えば、これらのモジュール/ユニットの機能は、集積回路によって実現してもよい。あるいは、これらのモジュール/ユニットは、ソフトウェア機能モジュールによって実現してもよい。例えば、これらのモジュール/ユニットの機能は、プロセッサを使用して、メモリに格納されたプログラム/命令を実行することによって実現してもよい。本願は、ハードウェアとソフトウェアの特定の組み合わせに限定されない。
【0137】
以上、本願の基本原理、主な特徴および利点を図示および説明した。本願は、上述の実施形態に限定されない。上述の実施形態および明細書は、本願の原理のみを記載している。本願の思想および範囲から逸脱することなく、本願において様々な修正および改良を行うことができる。これらの修正および改良は、本願の範囲内である。